JP5816834B2 - 入力装置、および入力方法 - Google Patents

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Description

本発明は、表裏の両面に入力手段を備えた入力装置及び入力方法関する。
従来の特許文献1には、本体ケースの表面(おもて面)に表示装置を設け、本体ケースの裏面にタッチパッド装置を配置した小型電子機器が開示されている。この小型電子機器は、本体ケースの側面に機械式の操作装置をさらに備えている。
この小型電子機器を片手で持つと、本体ケースの表面に設けられた表示装置を見ながら、本体ケースの裏面に配置されたタッチパッド装置によってポインティングを行い、本体ケースの側面に備えられた操作装置によって各種の指示を入力することができる。
一方、機械式の操作装置を備えない、あるいは、機械式の操作装置を極力減らした端末装置が存在する。このような端末装置では、本体ケースの表面に設けられた表示装置にタッチパネル装置を貼付することが多い。このような端末装置では、本体ケースの表裏の両面に入力手段を備えることになる。
本体ケースの表裏の両面に入力手段を備えた従来の端末装置の一例の外観図を図19(a)および図19(b)に示す。図19(a)は、従来の端末装置を片手で持ったときの表側から見た外観図を示し、図19(b)は、裏側から見た外観図を示している。
この端末装置800の本体ケースの表面にはタッチパネル装置801が備えられ、本体ケースの裏面にはタッチパッド装置803が備えられている。タッチパネル装置801は、本体ケースの表面に設けられた表示装置802の上に貼付されている。
このような端末装置800を片手で持つと、たとえば、本体ケースの表面に設けられた表示装置802の画面を見ながら、本体ケースの裏面に配置されたタッチパッド装置803によって人差し指でポインティングを行い、本体ケースの表面に設けられたタッチパネル装置801によって親指で各種の指示を入力することができる。
特開2002−318640号公報
しかしながら、本体ケースの表裏の両面に入力手段を備えた従来の端末装置では、次のような問題が発生する。
すなわち、このような端末装置を片手で持つと、図19(b)に示すように、ポインティングに使用しない中指から小指が本体ケースの裏面に配置されたタッチパッド装置803に接触することになる。これらのポインティングに使用しない指が接触することにより、その接触した位置でポインティングがなされたと判断されてしまい、人差し指によるポインティングが意図したとおりになされないという問題が生じる。
本発明は、上記従来の課題を考慮して、表裏の両面に入力手段を備えた入力装置において、裏面に配置された入力手段に対する入力をより快適に行うことができる入力装置及び入力方法提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、第1の本発明は、
平板状の本体部と、
前記本体部の第1の検出面への人体の第1接触位置を検出する第1の接触型位置検出部と、
前記第1の検出面とは反対側の第2の検出面への人体の第2接触位置を検出する第2の接触型位置検出部と、
前記第1接触位置の情報に基づいて、予め決められた情報にしたがって、前記第2の検出面において前記第2の接触型位置検出部が位置検出できる領域を制限する検出領域制限部とを備え、
前記予め決められた情報とは、前記第1の検出面における前記第1接触位置と、前記第2の検出面における、前記検出領域制限部によって制限された領域との関係を示すデータであり、
加速度センサをさらに備え、
前記予め決められた情報は、前記本体部を保持する向きに応じて複数あり、
前記検出領域制限部は、前記第1の接触型位置検出部によって検出された接触領域の方向と前記加速度センサによって検出された重力の向きとに基づいて、利用する前記予め決められた情報を選択し、前記選択した予め決められた情報にしたがって、前記第2の検出面において前記第2の接触型位置検出部が位置検出できる領域を制限する、入力装置である。
第2の本発明は、
平板状の本体部と、
前記本体部の第1の検出面への人体の第1接触位置を検出する第1の接触型位置検出部と、
前記第1の検出面とは反対側の第2の検出面への人体の第2接触位置を検出する第2の接触型位置検出部と、
前記第1接触位置の情報に基づいて、予め決められた情報にしたがって、前記第2の検出面において前記第2の接触型位置検出部が位置検出できる領域を制限する検出領域制限部とを備え、
前記予め決められた情報とは、前記第1の検出面における前記第1接触位置と、前記第2の検出面における、前記検出領域制限部によって制限された領域との関係を示すデータであり、
表示部と、
前記表示部を制御する表示制御部とをさらに備え、
前記第1の接触型位置検出部は、前記第1の検出面内において2つの接触領域を検出し、
前記表示制御部は、前記第1の接触型位置検出部によって検出された前記2つの接触領域の向きに基づいて、前記表示部に表示させる画面部品の向きを変更する、入力装置である。
第3の本発明は、
平板状の本体部の第1の検出面への人体の第1接触位置を検出する検出ステップと、
前記第1接触位置の情報に基づいて、予め決められた情報にしたがって、前記第1の検出面とは反対側の第2の検出面への人体の第2接触位置を検出できる領域を制限する検出領域制限ステップとを備え、
前記予め決められた情報とは、前記第1の検出面における前記第1接触位置と、前記第2の検出面における、前記検出領域制限ステップにおいて制限した領域との関係を示すデータであり、
前記予め決められた情報は、前記本体部を保持する向きに応じて複数あり、
前記検出領域制限ステップにおいては、前記検出ステップにおいて検出した接触領域の方向と加速度センサによって検出した重力の向きとに基づいて、利用する前記予め決められた情報を選択し、前記選択した予め決められた情報にしたがって、前記第2の検出面において前記第2接触位置を検出できる領域を制限する、入力方法である。
第4の本発明は、
平板状の本体部の第1の検出面への人体の第1接触位置を検出する検出ステップと、
前記第1接触位置の情報に基づいて、予め決められた情報にしたがって、前記第1の検出面とは反対側の第2の検出面への人体の第2接触位置を検出できる領域を制限する検出領域制限ステップとを備え、
前記予め決められた情報とは、前記第1の検出面における前記第1接触位置と、前記第2の検出面における、前記検出領域制限ステップにおいて制限した領域との関係を示すデータであり、
表示部を制御する表示制御ステップをさらに備え、
前記検出ステップにおいては、前記第1の検出面内において2つの接触領域を検出し、
前記表示制御ステップにおいては、前記検出ステップにおいて検出した前記2つの接触領域の向きに基づいて、前記表示部に表示させる画面部品の向きを変更する、入力方法である。
第1の本発明に関連する発明は、
平板状の本体部と、
前記本体部の第1の検出面への人体の第1接触位置を検出する第1の接触型位置検出部と、
前記第1の検出面とは反対側の第2の検出面への人体の第2接触位置を検出する第2の接触型位置検出部と、
前記第1接触位置の情報に基づいて、予め決められた情報にしたがって、前記第2の検出面において前記第2の接触型位置検出部が位置検出できる領域を制限する検出領域制限部とを備え、
前記予め決められた情報とは、前記第1の検出面における前記第1接触位置と、前記第2の検出面における前記制限領域との関係を示すデータである、入力装置である。
また、第2の本発明に関連する発明は、
前記予め決められた情報は、前記本体部を親指と同じ手の人差し指または中指で持った場合の、前記第1の検出面の少なくとも1つの位置に前記親指を接触させたときの前記第2の検出面における前記人差し指または中指の接触位置に基づいて、多数の人について得られる平均データである、第1の本発明に関連する発明の入力装置である。
また、第3の本発明に関連する発明は、
前記検出領域制限部は、前記第2の検出面の前記制限領域に対する前記第2の接触型位置検出部による位置検出をできないように制限する、第1の本発明に関連する発明の入力装置である。
また、第4の本発明に関連する発明は、
前記第1の接触型位置検出部は、前記第1の検出面内において同時に2つの前記第1接触位置を検出し、
前記検出領域制限部は、一方の前記第1接触位置に基づいて前記第2の検出面における第1の検出不可領域を決定し、もう一方の前記第1接触位置に基づいて前記第2の検出面における第2の検出不可領域を決定し、前記第1の検出不可領域および前記第2の検出不可領域の少なくともいずれかに含まれる領域においては、前記第2の接触型位置検出部が位置検出できないように制限する、第1の本発明に関連する発明の入力装置である。
また、第5の本発明に関連する発明は、
加速度センサをさらに備え、
前記予め決められた情報は、前記本体部を保持する向きに応じて複数あり、
前記検出領域制限部は、前記第1の接触型位置検出部によって検出された接触領域の方向と前記加速度センサによって検出された重力の向きとに基づいて、利用する前記予め決められた情報を選択し、前記選択した予め決められた情報にしたがって、前記第2の検出面において前記第2の接触型位置検出部が位置検出できる領域を制限する、第1の本発明に関連する発明の入力装置である。
また、第6の本発明に関連する発明は、
表示部と、
前記表示部を制御する表示制御部とをさらに備え、
前記第1の接触型位置検出部は、前記第1の検出面内において2つの接触領域を検出し、
前記表示制御部は、前記第1の接触型位置検出部によって検出された前記2つの接触領域の向きに基づいて、前記表示部に表示させる画面部品の向きを変更する、第1の本発明に関連する発明の入力装置である。
また、第7の本発明に関連する発明は、
平板状の本体部の第1の検出面への人体の第1接触位置を検出する検出ステップと、
前記第1接触位置の情報に基づいて、予め決められた情報にしたがって、前記第1の検出面とは反対側の第2の検出面への人体の第2接触位置を検出できる領域を制限する検出領域制限ステップとを備え、
前記予め決められた情報とは、前記第1の検出面における前記第1接触位置と、前記第2の検出面における前記制限領域との関係を示すデータである、入力方法である。
また、第8の本発明に関連する発明は、
第7の本発明に関連する発明の入力方法の、平板状の本体部の第1の検出面への人体の第1接触位置を検出する前記検出ステップ、および、前記第1接触位置の情報に基づいて、予め決められた情報にしたがって、前記第1の検出面とは反対側の第2の検出面への人体の第2接触位置を検出できる領域を制限する前記検出領域制限ステップをコンピューターに実行させるプログラムである。
また、第9の本発明に関連する発明は、
第8の本発明に関連する発明のプログラムを記録した記録媒体であって、コンピューターにより処理可能な記録媒体である。
本発明によれば、表裏の両面に入力手段を備えた入力装置において、裏面に配置された入力手段に対する入力をより快適に行うことができる入力装置及び入力方法提供できる。
(a)本発明または本発明に関連する発明の実施の形態1の携帯端末の表面を示す外観図、(b)本発明または本発明に関連する発明の実施の形態1の携帯端末の裏面を示す外観図、(c)本発明または本発明に関連する発明の実施の形態1の携帯端末の側面の断面図 (a)本発明または本発明に関連する発明の実施の形態1の携帯端末を片手で保持している状態を、表側から見た外観図、(b)本発明または本発明に関連する発明の実施の形態1の携帯端末を片手で保持している状態を、裏側から見た外観図、(c)本発明または本発明に関連する発明の実施の形態1の携帯端末を片手で保持している状態を、側面から見た外観図 本発明または本発明に関連する発明の実施の形態1の携帯端末のブロック図 本発明または本発明に関連する発明の実施の形態1の携帯端末の動作を示すフローチャート 本発明または本発明に関連する発明の実施の形態1の携帯端末においてユーザの親指の位置座標をどのようにして決定するかを説明するイメージ図 (a)本発明または本発明に関連する発明の実施の形態1の、ユーザの人差し指の動作範囲を推定するために用いるテーブルを示した図、(b)本発明または本発明に関連する発明の実施の形態1の携帯端末において、ユーザの人差し指の動作範囲をどのようにして推定するかを説明するための、表面入力部と裏面入力部の対応を示した図 (a)、(b)本発明または本発明に関連する発明の実施の形態1の携帯端末において裏面入力部の無効範囲を説明する図 (a)本発明に関連する発明の実施の形態2の携帯端末を両手で保持している状態を、表側から見た外観図、(b)本発明に関連する発明の実施の形態2の携帯端末を両手で保持している状態を、裏側から見た外観図 本発明に関連する発明の実施の形態2の携帯端末のブロック図 本発明に関連する発明の実施の形態2の携帯端末の動作を示すフローチャート 本発明に関連する発明の実施の形態2の携帯端末においてユーザの親指の位置座標をどのようにして決定するかを説明するイメージ図 (a)本発明に関連する発明の実施の形態2の携帯端末において、表面入力部で検出された親指の位置座標を示す図、(b)本発明に関連する発明の実施の形態2の携帯端末において、裏面入力部の無効範囲を説明する図 本発明に関連する発明の実施の形態2の携帯端末において、携帯端末の横幅が狭い場合の裏面のタッチパッドに対する動作範囲および無効範囲の領域を示した図 (a)本発明または本発明に関連する発明の実施の形態3の携帯端末を右手で縦向きに保持している状態を示す図、(b)本発明または本発明に関連する発明の実施の形態3の携帯端末を左手で横向きに保持している状態を示す図 本発明または本発明に関連する発明の実施の形態3の携帯端末のブロック図 本発明または本発明に関連する発明の実施の形態4の携帯端末を両手で保持している状態を示す図 本発明または本発明に関連する発明の実施の形態4の携帯端末のブロック図 本発明または本発明に関連する発明の実施の形態4の、他の構成の携帯端末を両手で保持している状態を示す図 (a)従来の表裏の両面に入力手段を備えた端末装置を片手で持ったときの、表側から見た外観図、(b)従来の表裏の両面に入力手段を備えた端末装置を片手で持ったときの、裏側から見た外観図
以下、本発明または本発明に関連する発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
(実施の形態1)
本発明または本発明に関連する発明の実施の形態1においては、スマートフォンのような片手で操作できる大きさの携帯端末を片手(この場合、右手)で操作する場合の実施の形態を示す。
図1(a)〜(c)は、本発明または本発明に関連する発明の実施の形態1の携帯端末の外観図である。図1(a)は表面を示し、図1(b)は裏面を示し、図1(c)は側面の断面を示す。
図1(a)に示すように、携帯端末100の表面の大部分を液晶ディスプレイ102が占有する。図1(c)に示すように、液晶ディスプレイ102の前面にはタッチパネル101が貼付されている。タッチパネル101は、たとえば、抵抗膜方式のタッチパネルである。したがって、透明電極を構成する金属薄膜を透過して液晶ディスプレイ102の表示を視認することができる。
液晶ディスプレイ102には、アプリケーションを起動するためのアイコン102aなどが表示される。ユーザは、タッチパネル101によって、液晶ディスプレイ102に表示されたアイコン102aのいずれかを選択することができる。
液晶ディスプレイ102の下部には、複数の操作ボタン105が配される。ユーザは、操作ボタン105によって、選択されたアイコン102aによって指示されるアプリケーションを起動したり、液晶ディスプレイ102の表示を変更したりすることができる。
なお、液晶ディスプレイ102には、タッチパネル101が貼付されているので、操作ボタン105は、必ずしも、液晶ディスプレイ102と別個独立の操作ボタンである必要はない。すなわち、液晶ディスプレイ102に操作ボタンを表示し、タッチパネル101を押すことによって、液晶ディスプレイ102に表示された操作ボタンを操作する構成とすることもできる。
図1(b)に示すように、携帯端末100の裏面の大部分をタッチパッド104が占有する。タッチパッド104は、たとえば、静電容量方式のタッチパッドである。このように、本実施の形態1の携帯端末100は、表面と裏面の両方に入力手段を備える。
図1(c)に示すように、携帯端末100の側面の断面には、表面側から順に、タッチパネル101、液晶ディスプレイ102、バックライト103、タッチパッド104が配される。なお、携帯端末100の側面の断面には、電子部品を実装した回路基板や携帯端末100を駆動するためのバッテリなどが含まれるが、図1(c)では図示を省略している。
なお、携帯端末100のタッチパネル101およびタッチパッド104を有するケース部分が、本発明または本発明に関連する発明の平板状の本体部の一例にあたる。また、タッチパネル101が、本発明または本発明に関連する発明の第1の接触型位置検出部の一例にあたり、携帯端末100の表側のタッチパネル101の接触面が、本発明または本発明に関連する発明の第1の検出面の一例にあたる。また、ユーザの親指がタッチパネル101に接触する位置が、本発明または本発明に関連する発明の第1接触位置の一例にあたる。また、タッチパッド104が、本発明または本発明に関連する発明の第2の接触型位置検出部の一例にあたり、携帯端末100の裏側のタッチパッド104の接触面が、本発明または本発明に関連する発明の第2の検出面の一例にあたる。また、ユーザの人差し指などのポインティングに使用する指がタッチパッド104に接触する位置が、本発明または本発明に関連する発明の第2接触位置の一例にあたる。
図2(a)〜(c)は、本実施の形態1の携帯端末100を片手で保持している状態を示す外観図である。図2(a)〜(c)は、携帯端末100を右手で保持している状態を示す。図2(a)、図2(b)、図2(c)は、それぞれ、図1(a)、図1(b)、図1(c)に対応する向きの外観図である。
図2(a)に示すように、携帯端末100の表面に配されたタッチパネル101は、ユーザの親指110によって操作される。
そして、図2(b)に示すように、携帯端末100の裏面に配されたタッチパッド104は、ユーザの人差し指111によって操作される。このとき、ユーザの中指112、薬指113および小指114も、携帯端末100の裏面に配されたタッチパッド104に接触している。したがって、人差し指111によるポインティングが意図したとおりになされないおそれがある。しかしながら、図2(b)および図2(c)に示すように、携帯端末100を安定に保持するためには、中指112から小指114をタッチパッド104上におかざるをえない。
本実施の形態1の携帯端末100は、このような場合の、人差し指111によるポインティングが意図したとおりになされないという問題を解消する構成としたものである。
図3は、本実施の形態1の携帯端末100のブロック図である。
表面入力部301(タッチパネル101)の出力は、入力位置解析部302に入力される。入力位置解析部302は、表面入力部301(タッチパネル101)上の親指110の位置座標(x、y)を出力する。
裏面入力部306(タッチパッド104)の出力は、入力位置解析部307に入力される。入力位置解析部307は、裏面入力部306(タッチパッド104)上のユーザの指が接触した位置の位置座標(x1、y1)を出力する。このとき、裏面入力部306(タッチパッド104)には、ユーザの人差し指111に加えて、中指112から小指114が接触する可能性がある。
動作範囲推定部303は、入力位置解析部302の出力に基づいて、テーブル304を参照し、裏面入力部306(タッチパッド104)上のユーザの人差し指の動作範囲を推定する。テーブル304には、携帯端末100を片手で保持したときのユーザの親指110の位置に対応する人差し指の動作範囲の情報が記載されている。
無効範囲決定部305は、動作範囲推定部303の出力に基づいて、裏面入力部306(タッチパッド104)上の無効範囲を決定する。すなわち、裏面入力部306(タッチパッド104)上のユーザの人差し指の推定された動作範囲の下側の領域を無効範囲とする。
なお、テーブル304に記載されている情報が、本発明または本発明に関連する発明の予め決められた情報の一例にあたる。また、無効範囲決定部305が、本発明または本発明に関連する発明の検出領域制限部の一例にあたり、裏面入力部306上の無効範囲が、本発明に関連する発明の制限領域の一例にあたる。
有効範囲限定部308は、入力位置解析部307が出力する裏面入力部306(タッチパッド104)上のユーザの指が接触した位置の位置座標(x1、y1)が、無効範囲決定部305が出力する無効範囲に含まれているか否かを判断する。
入力位置解析部307が出力する裏面入力部306(タッチパッド104)上のユーザの指が接触した位置の位置座標(x1、y1)が、無効範囲決定部305が出力する無効範囲に含まれている場合、有効範囲限定部308は、入力位置解析部307が出力する裏面入力部306(タッチパッド104)上のユーザの指が接触した位置の位置座標(x1、y1)を入力情報処理部309に出力しない。すなわち、この場合は、接触が検出された位置座標(x1、y1)が、ユーザの中指112から小指114が裏面入力部306(タッチパッド104)に接触した結果、出力された位置座標である可能性が高いので、有効範囲限定部308は、この位置座標を入力情報処理部309に出力しない。
一方、入力位置解析部307が出力する裏面入力部306(タッチパッド104)上のユーザの指が接触した位置の位置座標(x1、y1)が、無効範囲決定部305が出力する無効範囲に含まれていない場合、有効範囲限定部308は、入力位置解析部307が出力する裏面入力部306(タッチパッド104)上のユーザの指が接触した位置の位置座標(x1、y1)を入力情報処理部309に出力する。すなわち、この場合は、接触が検出された位置座標(x1、y1)が、ユーザの人差し指111が裏面入力部306(タッチパッド104)に接触した結果、出力された位置座標である可能性が高いので、有効範囲限定部308は、この位置座標(x1、y1)を入力情報処理部309に出力する。
このようにして、裏面入力部306(タッチパッド104)にユーザの中指112から小指114が接触することによって、人差し指111によるポインティングが意図したとおりになされないという不具合を軽減することができる。
なお、本実施の形態1の携帯端末100においては、入力位置解析部307が出力する位置座標(x1、y1)が無効範囲に含まれるか否かを有効範囲限定部308が判断する構成とした。
しかしながら、裏面入力部306(タッチパッド104)の無効範囲については、そもそも裏面入力部306(タッチパッド104)を動作させない構成とすることも可能である。すなわち、裏面入力部306(タッチパッド104)の無効範囲については、接触を検出するためのスキャンを行わないように、有効範囲限定部308が裏面入力部306(タッチパッド104)を制御する。
このようにすれば、裏面入力部306(タッチパッド104)が接触を検出するためにスキャンする範囲が限定されるので、裏面入力部306(タッチパッド104)の消費電力を削減することができる。また、入力位置解析部307が出力する位置座標(x1、y1)が無効範囲に含まれるか否かを有効範囲限定部308が逐次判断する必要がなくなるので、有効範囲限定部308の処理負荷が軽減される。
入力情報処理部309は、このようにして、入力位置解析部302が出力するユーザの親指110の位置座標(x、y)と有効範囲限定部308が出力するユーザの人差し指111の位置座標(x1、y1)を得る。入力情報処理部309は、ユーザの親指110の位置座標(x、y)と人差し指111の位置座標(x1、y1)を表示制御部310に出力する。
表示制御部310は、入力情報処理部309から出力されたユーザの親指110の位置座標(x、y)と人差し指111の位置座標(x1、y1)に基づいて、表示部311(液晶ディスプレイ102)の表示を適切に制御する。
したがって、ユーザは、たとえば、親指110によって表示部311(液晶ディスプレイ102)に表示されたアイコン102aのいずれかを選択し、人差し指111によって裏面入力部306(タッチパッド104)をタップすることによって、選択されたアイコン102aが指示するアプリケーションを起動することができる。
図4は、本実施の形態1の携帯端末の動作を示すフローチャートである。
本実施の形態1の携帯端末の動作を、図4のフローチャートに沿って図3を用いて説明する。
ステップS321:ユーザは、図示しない電源スイッチを操作して携帯端末100の電源を投入する。
ステップS322:表面入力部301(タッチパネル101)の出力に基づいて、入力位置解析部302は、ユーザの親指110の位置座標(x、y)を決定する。
図5は、入力位置解析部302がユーザの親指110の位置座標(x、y)をどのようにして決定するかを説明するイメージ図である。
ユーザの親指110は、表面入力部301(タッチパネル101)に接触している。抵抗膜方式のタッチパネル101においては、透明電極の電圧を測定することによって、タッチパネル101上のx方向、y方向のそれぞれについて接触位置を特定することができる。
ユーザの親指が表面入力部301(タッチパネル101)と接触する接触面120の形状は、図5において斜線を付した略楕円形である。図5において、130および131は、それぞれx方向およびy方向において検出された電圧の波形を示している。したがって、タッチパネル101上のx方向、y方向のそれぞれについて、一定の範囲121、122に接触が検出される。入力位置解析部302は、たとえば、接触が検出されたx方向の範囲121の中点をユーザの親指110の位置座標のx座標とする。同様に、接触が検出されたy方向の範囲122の中点をユーザの親指110の位置座標のy座標とする。
なお、上記は、入力位置解析部302がユーザの親指110の位置座標(x、y)を決定するための最も簡易な方法の一つである。入力位置解析部302は、どのような方法を用いてユーザの親指110の位置座標(x、y)を決定してもよい。
なお、上記したステップS322の処理が、本発明または本発明に関連する発明の、第1接触位置を検出する検出ステップの一例にあたる。
ステップS323:入力位置解析部302によって決定されたユーザの親指110の位置座標(x、y)に基づいて、動作範囲推定部303は、テーブル304を参照して、裏面入力部306(タッチパッド104)におかれたユーザの人差し指111の動作範囲を推定する。
図6(a)および図6(b)は、動作範囲推定部303がユーザの人差し指111の動作範囲をどのようにして推定するかを説明するイメージ図である。図6(a)は、テーブル304の一部を示している。図6(b)は、表面入力部301(タッチパネル101)と裏面入力部306(タッチパッド104)の対応を示しており、携帯端末100を表面側から見た図である。
動作範囲推定部303は、ユーザの親指110の位置座標(x、y)に基づいて、テーブル304を参照する。テーブル304の横方向は、ユーザの親指110の位置座標のx座標を示している。テーブル304の縦方向は、ユーザの親指110の位置座標のy座標を示している。テーブル304の本体は、ユーザの親指110のそれぞれの位置座標(x、y)に対する裏面入力部306(タッチパッド104)上のユーザの人差し指の動作範囲を示している。
たとえば、図6(a)に示すように、テーブル304には、ユーザの親指110の位置座標(x、y)に対するユーザの人差し指の動作範囲として、a≦x1≦b、c≦y1≦dと記載されている。したがって、この場合には、裏面入力部306(タッチパッド104)上のユーザの人差し指の動作範囲は、a≦x1≦b、c≦y1≦dであると推定される。ここで、(x、y)は、表面入力部301(タッチパネル101)上の座標系を示し、(x1、y1)は、裏面入力部306(タッチパッド104)上の座標系を示す。これらの座標系は、原点を共通にした座標系であってもよいし、別々の座標系であってもよい。
図6(b)の例において、x方向の座標aは、裏面入力部306(タッチパッド104)の左右方向の途中である。x方向の座標bは、裏面入力部306(タッチパッド104)の左端である。図6(b)は、本実施の形態1の携帯端末100を表面側から見た図であるので、裏面入力部306(タッチパッド104)の左右方向は逆転する。
y方向の座標cは、裏面入力部306(タッチパッド104)の上下方向の途中である。y方向の座標dは、裏面入力部306(タッチパッド104)の上端である。
したがって、図6(a)に示すテーブル304を用いて動作範囲推定部303によって推定されたユーザの人差し指の動作範囲123は、裏面入力部306(タッチパッド104)のx方向の座標aから左側の領域であり、かつ、y方向の座標cから上側の領域であり、図6(b)で網掛けで示した部分である。
ステップS324:無効範囲決定部305は、動作範囲推定部303によって推定されたユーザの人差し指の動作範囲123に基づいて、裏面入力部306(タッチパッド104)の無効範囲を決定する。
図7(a)および図7(b)は、裏面入力部306の無効範囲を説明する図である。図7(a)および図7(b)は、携帯端末100を裏面側から見た図を示している。
図7(a)は、推定されたユーザの人差し指の動作範囲124の下側の領域のみを無効範囲125とする例を示す。この場合の、推定されたユーザの人差し指の動作範囲124は、裏面入力部306の左右方向については制限されない領域となっている。無効範囲125には、右上から左下に向かう斜線を付している。
図7(b)は、推定されたユーザの人差し指の動作範囲126の下側の領域に加えて、推定されたユーザの人差し指の動作範囲126以外の領域すべてを無効範囲127とする例を示す。図7(b)において加えられた無効範囲には、左上から右下に向かう斜線を付している。
これらの例においては、いずれも、裏面入力部306(タッチパッド104)におけるユーザの人差し指の動作範囲124または126の下側の領域すべてを無効範囲125または127とする。これは、携帯端末100がスマートフォンのような片手で操作できる大きさの携帯端末であることに起因する。すなわち、携帯端末100の横幅が狭いからである。
なお、上記したステップS323およびS324の処理が、本発明または本発明に関連する発明の検出領域制限ステップの一例にあたる。
ステップS325:入力位置解析部307は、裏面入力部306(タッチパッド104)における入力を監視する。
ステップS326:裏面入力部306(タッチパッド104)における入力があると、入力位置解析部307は、入力の位置座標(x1、y1)を有効範囲限定部308に出力する。有効範囲限定部308は、入力位置解析部307から出力された裏面入力部306(タッチパッド104)における入力の位置座標(x1、y1)が、無効範囲決定部305が出力する無効範囲125、127に含まれているか否かを判断する。
ステップS327:入力位置解析部307から出力された裏面入力部306(タッチパッド104)における入力の位置座標(x1、y1)が、無効範囲決定部305が出力する無効範囲125、127に含まれている場合、有効範囲限定部308は、入力位置解析部307から出力された裏面入力部306(タッチパッド104)における入力の位置座標(x1、y1)を入力情報処理部309に出力しない。すなわち、入力位置解析部307から出力された裏面入力部306(タッチパッド104)における入力の位置座標(x1、y1)は破棄される。
ステップS328:一方、入力位置解析部307から出力された裏面入力部306(タッチパッド104)における入力の位置座標(x1、y1)が、無効範囲決定部305が出力する無効範囲125、127に含まれていない場合、有効範囲限定部308は、入力位置解析部307から出力された裏面入力部306(タッチパッド104)における入力の位置座標(x1、y1)を入力情報処理部309に出力する。
入力情報処理部309は、入力位置解析部302から出力された表面入力部301(タッチパネル101)におけるユーザの親指110の位置座標(x、y)と、有効範囲限定部308から出力された裏面入力部306(タッチパッド104)における入力の位置座標(x1、y1)を表示制御部310に出力する。
表示制御部310は、入力情報処理部309から出力された表面入力部301(タッチパネル101)におけるユーザの親指110の位置座標(x、y)と、裏面入力部306(タッチパッド104)における入力の位置座標(x1、y1)に基づいて、アイコンの選択、カーソルの移動などの描画処理を行い表示部311(液晶ディスプレイ102)に表示させる。
ステップS327の場合は、ユーザの中指112から小指114による裏面入力部306(タッチパッド104)からの入力である可能性が高いので、有効範囲限定部308は、この入力の位置座標(x1、y1)を入力情報処理部309に出力しない。一方、ステップS328の場合は、ユーザの人差し指111による裏面入力部306(タッチパッド104)からの入力である可能性が高いので、有効範囲限定部308は、この入力の位置座標(x1、y1)を入力情報処理部309に出力する。このようにして、裏面入力部306(タッチパッド104)にユーザの中指112から小指114が接触することによって、人差し指111によるポインティングが意図したとおりになされないという不具合を軽減することができる。
このように、本実施の形態1の携帯端末100は、表面入力部301(タッチパネル101)におけるユーザの親指110の位置座標(x、y)から裏面入力部306(タッチパッド104)における無効範囲125、127を決定しておき、その後検出される裏面入力部306(タッチパッド104)における位置座標(x1、y1)が、その無効範囲125、127に含まれるか否かを判定することによって、ポインティングに使用しない指の接触による誤検出を防止するものである。
なお、テーブル304に予め記録している、携帯端末100を片手で保持したときのユーザの親指110の位置に対応する人差し指の動作範囲の情報として、たとえば、携帯端末100を片手で保持したときの保持している手の親指の位置を固定して人差し指を移動させたときの裏面で人差し指が移動できる範囲の情報を、多くの人について取得し、その平均値の情報等、統計的に求められた情報を用いることができる。
また、ユーザの人差し指の動作範囲の大きさは、統計的に求められたものを用いるとよい。たとえば、図6(b)において、ユーザの人差し指のx1方向の動作範囲の大きさ(b−a)は、5cm程度であり、ユーザの人差し指のy1方向の動作範囲の大きさ(d−c)は、5cm程度である。すなわち、ユーザの人差し指の動作範囲は、5cm×5cm程度の矩形領域と推定される。図6(b)の例において、動作範囲推定部303によって推定されたユーザの人差し指の動作範囲123は、裏面入力部306(タッチパッド104)のx方向の座標aから左側の領域に制限された。しかし、携帯端末100の幅が狭ければ、動作範囲推定部303によって推定されたユーザの人差し指の動作範囲123は、裏面入力部306(タッチパッド104)の左右方向において制限されない場合も起こりうる。たとえば、図7(a)に示す場合のように、このときには、x方向の座標aは、裏面入力部306(タッチパッド104)の右端となる。
なお、本実施の形態1の携帯端末100においては、テーブル304に、ユーザの親指の位置座標(x、y)に対する裏面入力部306(タッチパッド104)上のユーザの人差し指の推定動作範囲123を格納するようにした。しかし、ユーザの親指の位置座標にかかわらず、ユーザの人差し指の動作範囲の大きさを一定にする場合は、ユーザの親指の位置座標(x、y)に一定のオフセットを加減することによって、ユーザの人差し指の動作範囲の基準点を規定することができる。したがって、必ずしもテーブル304を備える必要はなく、ユーザの親指の位置座標に対するx1方向、y1方向のオフセットのみを記憶しておけば足りる。なお、この場合は、ユーザの親指の位置座標に対するx1方向、y1方向のオフセットが、本発明または本発明に関連する発明の予め決められた情報の一例にあたる。
また、統計的に得られた複数のテーブルや計算式等を予め用意しておき、ユーザが携帯端末100の操作を開始する前の初期設定時に、携帯端末100を片手で保持したときの表面の親指の位置から裏面に人差し指が接触する位置を推定できるような情報、例えばユーザの身長や、手のひらを広げたときの親指の先から人差し指の先までの距離や、さらに性別などを入力させて、それらの入力情報に応じたテーブルを選択して用いたり、それらの入力情報を用いて計算式で算出するようにしてもよい。
また、ユーザが携帯端末100の操作を開始する前の初期設定時に、液晶ディスプレイ102の表示機構を用いてタッチパネル101上の所定の位置にユーザの親指を接触させて、人差し指で裏面を触りながら移動させるような動作を行なわせ、そのときに得られた裏面の接触位置の情報から、そのユーザに合った人差し指の推定動作範囲を決定するようにしてもよい。
さらに、ユーザが裏面をポインティングする際の位置情報の履歴を取り、その履歴にしたがってそのユーザがポインティングする位置を学習して、最初に設定した人差し指の推定動作範囲を狭くしていくようにしてもよい。このようにすることにより、時間の経過とともに、そのユーザにより適した人差し指の推定動作範囲となっていくので、ポインティングに用いない指の接触による誤検出をより確実に防止することができるようになる。
なお、本実施の形態1においては、携帯端末100を右手で操作する場合について説明した。しかし、携帯端末100を左手で操作する場合であっても本発明または本発明に関連する発明を適用することができる。この場合、携帯端末100の初期設定において、ユーザは、右利きであるか左利きであるかを設定する。テーブル304には、ユーザの親指の位置座標と人差し指の動作範囲の対応が右手と左手のそれぞれについて記憶されている。動作範囲推定部303は、ユーザが右利きである場合には、右手の親指の位置座標と右手の人差し指の動作範囲の対応を参照し、ユーザが左利きである場合には、左手の親指の位置座標と左手の人差し指の動作範囲の対応を参照して、ユーザの人差し指の動作範囲を推定する。
また、本実施の形態1においては、携帯端末100の電源をオンさせたときに、動作範囲推定部303によって、表面入力部301(タッチパネル101)上の親指110の位置座標(x、y)に基づいて、裏面入力部306(タッチパッド104)上の人差し指の動作範囲123を推定した。しかしながら、必ずしもこのタイミングで裏面入力部306(タッチパッド104)上の人差し指の動作範囲123を推定する必要はない。たとえば、表面入力部301(タッチパネル101)上の親指110の位置座標(x、y)がほとんど変化しない間に、適宜、裏面入力部306(タッチパッド104)上の人差し指の動作範囲123を推定してもよい。
また、本実施の形態1においては、表面入力部301(タッチパネル101)におけるユーザの親指110の位置座標に基づいて、裏面入力部306(タッチパッド104)におけるユーザの人差し指の動作範囲123を推定し、さらに、裏面入力部306(タッチパッド104)におけるユーザの人差し指の推定動作範囲123に基づいて、裏面入力部306(タッチパッド104)の無効範囲125、127を決定した。しかしながら、裏面入力部306(タッチパッド104)におけるユーザの人差し指の動作範囲123を推定することは、必ずしも必要ではない。すなわち、表面入力部301(タッチパネル101)におけるユーザの親指110の位置座標に基づいて、裏面入力部306(タッチパッド104)の無効範囲125、127を直接決定してもよい。
また、本実施の形態1では、無効範囲125、127を決定して、それらの無効範囲125、127における接触情報を用いないこととしたが、裏面入力部306(タッチパッド104)における無効範囲125、127以外の領域を有効範囲とし、その有効範囲内における接触情報のみを用いる処理としてもよい。
また、異なる観点からは、表面入力部301(タッチパネル101)におけるユーザの親指の位置座標に基づいて、表面入力部301(タッチパネル101)におけるユーザの親指の動作範囲を推定してもよい。さらに、表面入力部301(タッチパネル101)におけるユーザの親指の動作範囲に基づいて、裏面入力部306(タッチパッド104)の無効範囲を決定してもよい。要するに、表面入力部301(タッチパネル101)に接触している親指に関する情報に基づいて、裏面入力部306(タッチパッド104)の無効範囲を決定するようにすればよい。
また、本実施の形態1においては、裏面入力部306(タッチパッド104)を人差し指で操作する場合を想定した。しかしながら、本発明または本発明に関連する発明は、裏面入力部306(タッチパッド104)を中指で操作する場合にも適用することができる。この場合、携帯端末100の初期設定において、ユーザは、裏面入力部306(タッチパッド104)を人差し指で操作するか中指で操作するかを設定する。この場合、テーブル304には、ユーザの親指の位置座標と人差し指の動作範囲の対応に加えて、ユーザの親指の位置座標と中指の動作範囲の対応が記憶されている。動作範囲推定部303は、ユーザが裏面入力部306(タッチパッド104)を人差し指で操作する場合には、ユーザの親指の位置座標と人差し指の動作範囲の対応を参照して、ユーザの人差し指の動作範囲を推定する。一方、ユーザが裏面入力部306(タッチパッド104)を中指で操作する場合には、ユーザの親指の位置座標と中指の動作範囲の対応を参照して、ユーザの中指の動作範囲を推定する。
そして、無効範囲決定部305は、ユーザの人差し指の推定された動作範囲または中指の推定された動作範囲に基づいて、裏面入力部306(タッチパッド104)の無効範囲を決定する。ユーザが裏面入力部306(タッチパッド104)を人差し指で操作する場合は、ユーザの人差し指の推定された動作範囲の下側の領域を無効範囲とする。一方、ユーザが裏面入力部306(タッチパッド104)を中指で操作する場合は、ユーザの中指の推定された動作範囲の下側の領域に加えて、ユーザの中指の推定された動作範囲の上側の領域も無効範囲とすることができる。ユーザの中指の推定された動作範囲の下側の領域には、ユーザの薬指と小指が接触する可能性があり、ユーザの中指の推定された動作範囲の上側の領域にはユーザの人差し指が接触する可能性があるからである。このようにして、ユーザが裏面入力部306(タッチパッド104)を中指で操作する場合であっても、裏面入力部306(タッチパッド104)にユーザの人差し指及び薬指、小指が接触することによって、中指によるポインティングが意図したとおりになされないという不具合を軽減することができる。
(実施の形態2)
本発明に関連する発明の実施の形態2においては、スマートフォンよりも一回り大きい、たとえば、タブレット型端末や読書端末のような携帯端末を両手で操作する場合の実施の形態を示す。
本発明に関連する発明の実施の形態2の携帯端末200の構成は、実施の形態1の携帯端末100の構成と基本的に同じである。しかし、本実施の形態2の携帯端末200の表面入力部401(タッチパネル201)は、たとえば、静電容量方式のタッチパネルである。静電容量方式のタッチパネルは、多点検出が可能である。この点に関連して、後述するように、実施の形態1の携帯端末100のブロック図と実施の形態2の携帯端末200のブロック図は、相違する。また、本実施の形態2の携帯端末200は、実施の形態1の携帯端末100に対して、大きさが異なるものとする。すなわち、本実施の形態2の携帯端末200は、実施の形態1の携帯端末100よりも大きい。
図8(a)および図8(b)は、本実施の形態2の携帯端末200を両手で保持している状態を示す外観図である。図8(a)は表面を示し、図8(b)は裏面を示す。
図8(a)に示すように、携帯端末200の表面に配されたタッチパネル201は、ユーザの左右の親指によって操作される。携帯端末200の表面に配されたタッチパネル201は、静電容量方式のタッチパネルであるから、多点検出が可能である。
図8(b)に示すように、携帯端末200の裏面に配されたタッチパッド204は、ユーザの左右の人差し指によって操作される。携帯端末200の裏面に配されたタッチパッド204は、静電容量方式のタッチパッドであるから、多点検出が可能である。このとき、ユーザの左右の中指から小指も携帯端末200の裏面に配されたタッチパッド204に接触している。したがって、左右の人差し指によるポインティングが意図したとおりになされないおそれがある。
なお、タッチパネル201が、本発明に関連する発明の、同時に2つの第1接触位置を検出する第1の接触型位置検出部の一例にあたり、タッチパッド204が、本発明に関連する発明の第2の接触型位置検出部の一例にあたる。
図9は、本実施の形態2の携帯端末のブロック図である。
表面入力部401(タッチパネル201)の出力は、入力位置解析部402に入力される。入力位置解析部402は、表面入力部401(タッチパネル201)上の左右の親指の位置座標(x、y)および(x’、y’)を出力する。
裏面入力部406(タッチパッド204)の出力は、入力位置解析部407に入力される。入力位置解析部407は、裏面入力部406(タッチパッド204)上のユーザの左右の指が接触した位置の位置座標(x1、y1)および(x1’、y1’)を出力する。このとき、裏面入力部406(タッチパッド204)には、ユーザの左右の人差し指に加えて、左右の中指から小指が接触する可能性がある。
動作範囲推定部403は、入力位置解析部402が出力する位置座標が表面入力部401(タッチパネル201)の右半分に含まれる位置座標である場合、この位置座標をユーザの右手の親指の位置座標(x、y)であると判断する。一方、動作範囲推定部403は、入力位置解析部402が出力する位置座標が表面入力部401(タッチパネル201)の左半分に含まれる位置座標である場合、この位置座標をユーザの左手の親指の位置座標(x’、y’)であると判断する。
動作範囲推定部403は、入力位置解析部402が出力するユーザの右手の親指の位置座標(x、y)に基づいて、テーブル404を参照し、裏面入力部406(タッチパッド204)上のユーザの右手の人差し指の動作範囲を推定する。同様に、動作範囲推定部403は、入力位置解析部402が出力するユーザの左手の親指の位置座標(x’、y’)に基づいて、テーブル404を参照し、裏面入力部406(タッチパッド204)上のユーザの左手の人差し指の動作範囲を推定する。
無効範囲決定部405は、動作範囲推定部403の出力に基づいて、裏面入力部406(タッチパッド204)上の無効範囲を決定する。すなわち、裏面入力部406(タッチパッド204)上のユーザの右手の人差し指の推定された動作範囲の下側の領域を第1の無効範囲とする。同様に、裏面入力部406(タッチパッド204)上のユーザの左手の人差し指の推定された動作範囲の下側の領域を第2の無効範囲とする。したがって、無効範囲は、二つ決定される。
有効範囲限定部408は、入力位置解析部407が出力する裏面入力部406(タッチパッド204)上のユーザの指が接触した位置の位置座標(x1、y1)または(x1’、y1’)が、無効範囲決定部405が出力する無効範囲に含まれているか否かを判断する。
入力位置解析部407が出力する裏面入力部406(タッチパッド204)上のユーザの指が接触した位置の位置座標(x1、y1)または(x1’、y1’)が、無効範囲決定部405が出力する第1の無効範囲または第2の無効範囲に含まれている場合、有効範囲限定部408は、入力位置解析部407が出力する裏面入力部406(タッチパッド204)上のユーザの指が接触した位置の位置座標(x1、y1)または(x1’、y1’)を入力情報処理部409に出力しない。すなわち、この場合は、接触が検出された位置座標(x1、y1)または(x1’、y1’)が、ユーザの右手または左手の中指から小指が裏面入力部406(タッチパッド204)に接触した結果、出力された位置座標である可能性が高いので、有効範囲限定部408は、この位置座標を入力情報処理部409に出力しない。
一方、入力位置解析部407が出力する裏面入力部406(タッチパッド204)上のユーザの指が接触した位置の位置座標(x1、y1)または(x1’、y1’)が、無効範囲決定部405が出力する第1の無効範囲にも第2の無効範囲にも含まれていない場合、有効範囲限定部408は、入力位置解析部407が出力する裏面入力部406(タッチパッド204)上のユーザの指が接触した位置の位置座標(x1、y1)または(x1’、y1’)を入力情報処理部409に出力する。すなわち、この場合は、接触が検出された位置座標(x1、y1)または(x1’、y1’)が、ユーザの右手または左手の人差し指が裏面入力部406(タッチパッド204)に接触した結果、出力された位置座標である可能性が高いので、有効範囲限定部408は、この位置座標を入力情報処理部409に出力する。
このようにして、裏面入力部406(タッチパッド204)にユーザの右手または左手の中指から小指が接触することによって、右手または左手の人差し指によるポインティングが意図したとおりになされないという不具合を軽減することができる。
入力情報処理部409は、このようにして、入力位置解析部402が出力するユーザの左右の親指の位置座標(x、y)および(x’、y’)と有効範囲限定部408が出力するユーザの左右の人差し指の位置座標(x1、y1)および(x1’、y1’)を得る。入力情報処理部409は、ユーザの左右の親指の位置座標(x、y)および(x’、y’)と左右の人差し指の位置座標(x1、y1)または(x1’、y1’)を表示制御部410に出力する。表示制御部410は、入力情報処理部409から出力されたユーザの左右の親指の位置座標(x、y)および(x’、y’)と左右の人差し指の位置座標(x1、y1)または(x1’、y1’)に基づいて、表示部411(液晶ディスプレイ202)の表示を適切に制御する。
図10は、本実施の形態2の携帯端末の動作を示すフローチャートである。
本実施の形態2の携帯端末の動作を、図10のフローチャートに沿って図9を用いて説明する。
ステップS421:ユーザは、図示しない電源スイッチを操作して携帯端末200の電源を投入する。
ステップS422:表面入力部401(タッチパネル201)の出力に基づいて、入力位置解析部402は、ユーザの左右の親指の位置座標(x、y)および(x’、y’)を決定する。
図11は、入力位置解析部402がユーザの右手の親指の位置座標(x、y)をどのようにして決定するかを説明するイメージ図である。
ユーザの右手の親指は、表面入力部401(タッチパネル201)に接触している。静電容量方式のタッチパネル201においては、透明電極の静電容量を測定することによって、タッチパネル201上のx方向、y方向のそれぞれについて接触位置を特定することができる。
タッチパネル201は、投影型の静電容量方式タッチパネルである。タッチパネル201上のx方向、y方向のそれぞれについて、一定の範囲に静電容量の分布230および231が検出される。入力位置解析部402は、静電容量の分布230が検出されたx方向の範囲のピークをユーザの右手の親指の位置座標のx座標とする。同様に、静電容量の分布231が検出されたy方向の範囲のピークをユーザの右手の親指の位置座標のy座標とする。ユーザの左手の親指の位置座標についても同様に決定することができる。
なお、上記は、入力位置解析部402がユーザの左右の親指の位置座標を決定するための最も簡易な方法の一つである。入力位置解析部402は、どのような方法を用いてユーザの左右の親指の位置座標を決定してもよい。
ステップS423:動作範囲推定部403は、入力位置解析部402が出力する位置座標が表面入力部401(タッチパネル201)の右半分に含まれる位置座標である場合、この位置座標をユーザの右手の親指の位置座標(x、y)であると判断する。一方、動作範囲推定部403は、入力位置解析部402が出力する位置座標が表面入力部401(タッチパネル201)の左半分に含まれる位置座標である場合、この位置座標をユーザの左手の親指の位置座標(x’、y’)であると判断する。
動作範囲推定部403は、入力位置解析部402が出力するユーザの右手の親指の位置座標(x、y)に基づいて、テーブル404を参照し、裏面入力部406(タッチパッド204)上のユーザの右手の人差し指の動作範囲を推定する。同様に、動作範囲推定部403は、入力位置解析部402が出力するユーザの左手の親指の位置座標(x’、y’)に基づいて、テーブル404を参照し、裏面入力部406(タッチパッド204)上のユーザの左手の人差し指の動作範囲を推定する。ユーザの左右の人差し指の動作範囲は、前述の図6に示したテーブル304と同様のテーブル404を用いて推定される。テーブル404には、ユーザの親指の位置座標と人差し指の動作範囲の対応が右手と左手のそれぞれについて記憶されている。
図12(a)および図12(b)は、実施の形態2の携帯端末200において裏面入力部の無効範囲を説明する図である。図12(a)は、表面入力部401(タッチパネル201)を示す。図12(b)は、裏面入力部406(タッチパッド204)を示す。
図12(a)には、ユーザの右手の親指の位置座標R(x、y)と左手の親指の位置座標L(x’、y’)が示されている。動作範囲推定部403は、ユーザの右手の親指の位置座標R(x、y)に基づいて、テーブル404を参照し、裏面入力部406(タッチパッド204)上のユーザの右手の人差し指の動作範囲Rが、x方向の座標x1がg≦x1≦hで示され、y方向の座標y1がm≦y1≦nによって示される領域であると推定する。
同様に、動作範囲推定部403は、ユーザの左手の親指の位置座標L(x’、y’)に基づいて、テーブル404を参照し、裏面入力部406(タッチパッド204)上のユーザの左手の人差し指の動作範囲Lが、x方向の座標x1がe≦x1≦fで示され、y方向の座標y1がj≦y1≦kによって示される領域であると推定する。
ステップS424:無効範囲決定部405は、推定されたユーザの右手の人差し指の動作範囲Rに基づいて、裏面入力部406(タッチパッド204)の無効範囲Rを決定する。同様に、無効範囲決定部405は、推定されたユーザの左手の人差し指の動作範囲Lに基づいて、裏面入力部406(タッチパッド204)の無効範囲Lを決定する。無効範囲Rは、x方向の座標x1がg≦x1≦h、y方向の座標y1がl≦y1≦mによって示される領域である。無効範囲Lは、x方向の座標x1がe≦x1≦f、y方向の座標y1がi≦y1≦jによって示される領域である。なお、無効範囲Rが、前述した第1の無効範囲であり、無効範囲Lが、前述した第2の無効範囲である。
このとき、無効範囲Rのx方向の大きさは、ユーザの右手の人差し指の動作範囲Rのx方向の大きさと同じとし、無効範囲Rのy方向の大きさは、たとえば、10cm固定とする。同様に、無効範囲Lのx方向の大きさは、ユーザの左手の人差し指の動作範囲Lのx方向の大きさと同じとし、無効範囲Lのy方向の大きさは、たとえば、10cm固定とする。そして、無効範囲決定部405は、無効範囲R、Lを、それぞれ動作範囲R、Lの直下に決定する。
これは、裏面入力部406(タッチパッド204)の無効範囲R、Lを決定する方法の一例である。ユーザの左右の人差し指の動作範囲に対して裏面入力部406(タッチパッド204)の無効範囲をどのように決定するかについては、さまざまな方法が考えられる。
なお、ユーザの右手の親指が接触する位置Rが、本発明に関連する発明の、一方の第1接触位置の一例にあたり、無効範囲Rが、本発明に関連する発明の第1の検出不可領域の一例にあたる。また、ユーザの左手の人差し指が接触する位置Lが、本発明に関連する発明の、もう一方の第1接触位置の一例にあたり、無効範囲Lが、本発明に関連する発明の第2の検出不可領域の一例にあたる。
ステップS425:入力位置解析部407は、裏面入力部406(タッチパッド204)における入力を監視する。
ステップS426:裏面入力部406(タッチパッド204)における入力があると、入力位置解析部407は、入力の位置座標(x1、y1)または(x1’、y1’)を有効範囲限定部408に出力する。有効範囲限定部408は、入力位置解析部407から出力された裏面入力部406(タッチパッド204)における入力の位置座標が、無効範囲決定部405が出力する無効範囲R、Lに含まれているか否かを判断する。
ステップS427:入力位置解析部407から出力された裏面入力部406(タッチパッド204)における入力の位置座標が、無効範囲決定部405が出力する無効範囲R、Lに含まれている場合、有効範囲限定部408は、入力位置解析部407から出力された裏面入力部406(タッチパッド204)における入力の位置座標を入力情報処理部409に出力しない。すなわち、入力位置解析部407から出力された裏面入力部406(タッチパッド204)における入力の位置座標は破棄される。
ステップS428:一方、入力位置解析部407から出力された裏面入力部406(タッチパッド204)における入力の位置座標が、無効範囲決定部405が出力する無効範囲R、Lのいずれにも含まれていない場合、有効範囲限定部408は、入力位置解析部407から出力された裏面入力部406(タッチパッド204)における入力の位置座標を入力情報処理部409に出力する。
入力情報処理部409は、入力位置解析部402から出力された表面入力部401(タッチパネル201)におけるユーザの左右の親指の位置座標(x、y)および(x’、y’)と、有効範囲限定部408から出力された裏面入力部406(タッチパッド204)における入力の位置座標(x1、y1)および(x1’、y1’)を表示制御部410に出力する。
表示制御部410は、入力情報処理部409から出力された表面入力部401(タッチパネル201)におけるユーザの左右の親指の位置座標(x、y)および(x’、y’)と、裏面入力部406(タッチパッド204)における入力の位置座標(x1、y1)および(x1’、y1’)に基づいて、アイコンの選択、カーソルの移動などの描画処理を行い表示部411(液晶ディスプレイ202)に表示させる。
ステップS427の場合は、ユーザの右手または左手の中指から小指による裏面入力部406(タッチパッド204)からの入力である可能性が高いので、有効範囲限定部408は、この入力の位置座標(x1、y1)または(x1’、y1’)を入力情報処理部409に出力しない。一方、ステップS428の場合は、ユーザの右手または左手の人差し指による裏面入力部406(タッチパッド204)からの入力である可能性が高いので、有効範囲限定部408は、この入力の位置座標(x1、y1)または(x1’、y1’)を入力情報処理部409に出力する。このようにして、裏面入力部406(タッチパッド204)にユーザの右手または左手の中指から小指が接触することによって、右手または左手の人差し指によるポインティングが意図したとおりになされないという不具合を軽減することができる。
なお、携帯端末200の横幅が大きい場合には、図12(b)に示すように、左右の動作範囲と無効範囲が重複することは無いが、携帯端末の横幅がある程度小さい場合には、両手で持ったときに、左右の動作範囲と無効範囲が重複することがある。
図13に、横幅が狭い場合の、裏面のタッチパッドに対する動作範囲および無効範囲の領域を示す。
この場合、携帯端末の横幅が狭いため、裏面で両手の人差し指同士が届く距離であり、ユーザの左手の人差し指の動作範囲Lと、右手の人差し指の無効範囲Rとが重複する領域(図13に網掛けで示した無効・有効重複領域232の部分)が生じている。
表面入力部401が無効・有効重複領域232の位置に接触を検出した場合には、その入力を無効として取り扱うのが望ましい。無効として取り扱うことにより、ポインティングに使用しない右手の中指から小指にかけての接触による誤検出を、より確実に防止することができる。
また、本実施の形態2においても、実施の形態1に示した変形例と同様の構成を適用することができる。
すなわち、裏面入力部406(タッチパッド204)におけるユーザの人差し指の動作範囲を推定することなく、表面入力部401(タッチパネル201)におけるユーザの親指の位置座標に基づいて、裏面入力部406(タッチパッド204)の無効範囲を直接決定するようにしてもよい。また、表面入力部401(タッチパネル201)におけるユーザの親指の位置座標に基づいて、表面入力部401(タッチパネル201)におけるユーザの親指の動作範囲を推定し、そのユーザの親指の動作範囲に基づいて、裏面入力部406(タッチパッド204)の無効範囲を決定してもよい。
また、テーブル404に、ユーザの親指の位置座標と人差し指の動作範囲の対応に加えて、ユーザの親指の位置座標と中指の動作範囲の対応を記憶させることで、ユーザが裏面入力部406(タッチパッド204)を中指で操作する構成も、本実施の形態2に適用できる。
(実施の形態3)
本発明または本発明に関連する発明の実施の形態3においては、上下の概念をもたない携帯端末を取り上げる。
図14(a)および図14(b)は、本発明または本発明に関連する発明の実施の形態3の携帯端末を片手で保持している状態を示す図である。図14(a)は、携帯端末500を右手で縦向きに保持している状態を示し、図14(b)は、携帯端末500を左手で横向きに保持している状態を示している。
本実施の形態3の携帯端末500は、実施の形態1の携帯端末100、実施の形態2の携帯端末200と異なり、操作ボタンを備えていない。操作ボタン105を備える携帯端末100、200においては、操作ボタン105が配される側を下にして保持するということが通常である。しかし、操作ボタンを備えない本実施の形態3の携帯端末500においては、どちらの側を下にして保持することもできる。
図15に、本実施の形態3の携帯端末500のブロック図を示す。図3に示した実施の形態1の携帯端末100と同じ構成部分には、同じ符号を用いている。
携帯端末500は、実施の形態2の携帯端末200と同様に、表面入力部301に静電容量方式のタッチパネル501を備える。したがって、親指110がタッチパネル501に接触または近接している領域を検出することができる。この領域を、検出領域505として、図14(a)および図14(b)において、斜線を付した楕円によって示した。
なお、携帯端末500の裏面には、実施の形態1の携帯端末100と同様に、裏面の大部分を占有するタッチパッド504が配置されている。
図14(a)および図14(b)に示すように、親指110がタッチパネル501に接触または近接している領域は、略楕円の形状をなすので、その長径の方向Aを求めることができる。
本実施の形態3の入力位置解析部312は、表面入力部301(タッチパネル501)で検出された検出領域505の情報を入力情報処理部319へ通知する。入力情報処理部319は、通知された検出領域505の情報に基づいて、親指110がタッチパネル501に接触または近接している楕円の検出領域505の長径の方向Aを求める。
ここで、携帯端末500は、加速度センサ315を備えている。したがって、携帯端末500は、重力の向きGを知ることができる。すなわち、入力情報処理部319は、加速度センサ315から重力の向きGを得る。
入力情報処理部319は、親指110がタッチパネル501に接触または近接している楕円の検出領域505の長径の方向Aと重力の向きGに基づいて、ユーザが携帯端末500を右手で保持しているか、左手で保持しているかを判断する。すなわち、入力情報処理部319は、重力の向きGに対して、親指110がタッチパネル501に接触または近接している楕円の検出領域505の長径の方向Aが左上がりの場合(図14(a)の場合)は、ユーザが携帯端末500を右手で保持していると判断する。一方、入力情報処理部319は、重力の向きGに対して、親指がタッチパネル501に接触または近接している楕円の検出領域505の長径の方向Aが右上がりの場合(図14(b)の場合)は、ユーザが携帯端末500を左手で保持していると判断する。
以上のようにして、ユーザが携帯端末500を右手で保持しているか、左手で保持しているかを判断することができる。したがって、本実施の形態3の携帯端末500においては、携帯端末500の初期設定において、ユーザが右利きであるか左利きであるかを設定する必要がない。
動作範囲推定部313は、携帯端末500が左右のいずれの手で保持されているかの情報を入力情報処理部319から取得し、ユーザが携帯端末500を右手で保持している場合には、テーブル314から右手の親指の位置座標と右手の人差し指の動作範囲の対応を参照し、ユーザが携帯端末500を左手で保持している場合には、テーブル314から左手の親指の位置座標と左手の人差し指の動作範囲の対応を参照して、ユーザの人差し指の動作範囲を推定することができる。
なお、テーブル314に記載されている、右手の親指の位置座標と右手の人差し指の動作範囲の対応を示す情報、および、左手の親指の位置座標と左手の人差し指の動作範囲の対応を示す情報が、本発明または本発明に関連する発明の、本体部を保持する向きに応じた複数の情報の一例にあたる。
このようにして、ユーザがどちらの手で携帯端末500を保持していても、ユーザの人差し指の動作範囲を適切に推定することができる。したがって、無効範囲決定部305は、裏面入力部306のタッチパッド504に対して、無効範囲を適切に決定することができる。
このようにして、裏面入力部306(タッチパッド504)にユーザの中指から小指が接触することによって、人差し指によるポインティングが意図したとおりになされないという不具合を軽減することができる。
また、ユーザが携帯端末500を縦向きに保持しているか、横向きに保持しているかによって、表示部311(液晶ディスプレイ502)に表示するアイコン502aの向きを変更することができる。
なお、携帯端末500が保持されている向きに応じて表示するアイコン502aが、本発明または本発明に関連する発明の画面部品の一例にあたる。
(実施の形態4)
本発明または本発明に関連する発明の実施の形態4においては、実施の形態3と同様に、上下の概念を持たない携帯端末を取り上げる。
図16は、本発明または本発明に関連する発明の実施の形態4の携帯端末を両手で保持している状態を示す図である。本実施の形態4の携帯端末600は、たとえば、タブレット型端末や読書端末のような携帯端末である。また、本実施の形態4の携帯端末600は、実施の形態3の携帯端末500と異なり、加速度センサは備えていない。
図17に、本実施の形態4の携帯端末600のブロック図を示す。図9に示した実施の形態2の携帯端末200と同じ構成部分には、同じ符号を用いている。
携帯端末600は、実施の形態2の携帯端末200、実施の形態3の携帯端末500と同様に、表面入力部401に静電容量方式のタッチパネル601を備える。したがって、左右の親指がタッチパネル601に接触または近接している領域を検出することができる。この領域を、検出領域605および606として、図16において、斜線を付した楕円(2箇所)によって示した。
なお、携帯端末600の裏面には、実施の形態2の携帯端末200と同様に、裏面の大部分を占有するタッチパッド604が配置されている。
図16に示すように、左右の親指がタッチパネル601に接触または近接している検出領域605および606は、略楕円の形状をなすので、その長径の方向A、A’を求めることができる。右手の親指がタッチパネル601に接触または近接している楕円の検出領域605の長径の方向をAとする。左手の親指がタッチパネル601に接触または近接している楕円の検出領域606の長径の方向をA’とする。
本実施の形態4の入力位置解析部412は、表面入力部401(タッチパネル601)で検出された検出領域605および606の情報を入力情報処理部419へ通知する。入力情報処理部419は、通知された検出領域605および606の情報に基づいて、親指がタッチパネル601に接触または近接している楕円の検出領域605および606の長径の方向AおよびA’を求める。
入力情報処理部419は、左右の親指がタッチパネル601に接触または近接している楕円の領域の長径の方向A、A’に基づいて、携帯端末600の向きを判断する。すなわち、入力情報処理部419は、左右の親指がタッチパネル601に接触または近接している楕円の領域の長径の方向A、A’が接近する向きを上向きと判断する。一方、入力情報処理部419は、左右の親指がタッチパネル601に接触または近接している楕円の領域の長径の方向A、A’が離間する向きを下向きと判断する。
以上のようにして、携帯端末600の向きを判断することができる。
動作範囲推定部413は、携帯端末600の向きを示す情報を入力情報処理部419から取得し、テーブル404から右手の親指の位置座標と右手の人差し指の動作範囲の対応を参照し、同じく、テーブル404から左手の親指の位置座標と左手の人差し指の動作範囲の対応を参照して、ユーザの人差し指の動作範囲を推定することができる。
このようにして、ユーザの人差し指の動作範囲を適切に推定することができる。したがって、無効範囲決定部405は、裏面入力部406のタッチパッド604に対して、無効範囲を適切に決定することができる。
このようにして、裏面入力部406(タッチパッド604)にユーザの中指から小指が接触することによって、人差し指によるポインティングが意図したとおりになされないという不具合を軽減することができる。また、携帯端末600の向きを判断することができるので、表示部411(液晶ディスプレイ602)に表示するアイコン602aの向きを適切に変更することができる。
なお、表面入力部401(タッチパネル601)と表示部411(液晶ディスプレイ602)は、必ずしも同じ形状である必要はない。
図18は、本実施の形態4の、他の構成の携帯端末700を両手で保持している状態を示す図である。
携帯端末700の左右は、円弧状をなす。表面入力部401(タッチパネル701)は、携帯端末700の表面のほぼいっぱいに設けられている。図18において、表面入力部401(タッチパネル701)は、破線の小判型によって示される。一方、表示部411(液晶ディスプレイ702)は、携帯端末700の中央部近傍に設けられている。図18において、表示部411(液晶ディスプレイ702)は、実線の矩形によって示される。
たとえば、図18のように構成された携帯端末700であっても、本発明または本発明に関連する発明を適用することができる。
なお、本発明に関連する発明のプログラムは、上述した入力方法の、平板状の本体部の第1の検出面への人体の第1接触位置を検出する前記検出ステップ、および、前記第1接触位置の情報に基づいて、予め決められた情報にしたがって、前記第1の検出面とは反対側の第2の検出面への人体の第2接触位置を検出できる領域を制限する前記検出領域制限ステップの動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムである。
また、本発明に関連する発明の記録媒体は、上述した入力方法の、平板状の本体部の第1の検出面への人体の第1接触位置を検出する前記検出ステップ、および、前記第1接触位置の情報に基づいて、予め決められた情報にしたがって、前記第1の検出面とは反対側の第2の検出面への人体の第2接触位置を検出できる領域を制限する前記検出領域制限ステップの動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムを記録した記録媒体であり、コンピュータにより読み取り可能かつ、読み取られた前記プログラムが前記コンピュータと協働して利用される記録媒体である。
また、本発明に関連する発明のプログラムの一利用形態は、コンピュータにより読み取り可能な、ROM等の記録媒体に記録され、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
また、本発明に関連する発明のプログラムの一利用形態は、インターネット等の伝送媒体、光・電波等の伝送媒体中を伝送し、コンピュータにより読みとられ、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
また、上述した本発明に関連する発明のコンピュータは、CPU等の純然たるハードウェアに限らず、ファームウェアや、OS、更に周辺機器を含むものであっても良い。
本発明に係る入力装置および入力方法、表裏の両面に入力手段を備えた入力装置において、裏面に配置された入力手段に対する入力をより快適に行うことができる効果を有する。したがって、表裏の両面に入力手段を備えたスマートフォンやタブレット型端末、読書端末、携帯型ゲーム機などに適用可能である。
100 携帯端末
101 タッチパネル
102 液晶ディスプレイ
102a アイコン
103 バックライト
104 タッチパッド
105 操作ボタン
110 親指
111 人差し指
112 中指
113 薬指
114 小指
120 接触面
121 接触が検出されたx方向の範囲
122 接触が検出されたy方向の範囲
123 人差し指の推定動作範囲
124、126 ユーザの人差し指の動作範囲
125、127 無効範囲
130、131 検出電圧波形
200 携帯端末
201 タッチパネル
202 液晶ディスプレイ
204 タッチパッド
230、231 静電容量分布
232 無効・有効重複領域
301 表面入力部
302 入力位置解析部
303 動作範囲推定部
304 テーブル
305 無効範囲決定部
306 裏面入力部
307 入力位置解析部
308 有効範囲限定部
309 入力情報処理部
310 表示制御部
311 表示部
312 入力位置解析部
313 動作範囲推定部
314 テーブル
315 加速度センサ
319 入力情報処理部
401 表面入力部
402 入力位置解析部
403 動作範囲推定部
404 テーブル
405 無効範囲決定部
406 裏面入力部
407 入力位置解析部
408 有効範囲限定部
409 入力情報処理部
410 表示制御部
411 表示部
412 入力位置解析部
413 動作範囲推定部
419 入力情報処理部
500 携帯端末
501 タッチパネル
502 液晶ディスプレイ
502a アイコン
504 タッチパッド
505 検出領域
600 携帯端末
601 タッチパネル
602 液晶ディスプレイ
602a アイコン
604 タッチパッド
605、606 検出領域
700 携帯端末
701 タッチパネル
702 液晶ディスプレイ
800 端末装置
801 タッチパネル装置
802 表示装置
803 タッチパッド装置

Claims (4)

  1. 平板状の本体部と、
    前記本体部の第1の検出面への人体の第1接触位置を検出する第1の接触型位置検出部と、
    前記第1の検出面とは反対側の第2の検出面への人体の第2接触位置を検出する第2の接触型位置検出部と、
    前記第1接触位置の情報に基づいて、予め決められた情報にしたがって、前記第2の検出面において前記第2の接触型位置検出部が位置検出できる領域を制限する検出領域制限部とを備え、
    前記予め決められた情報とは、前記第1の検出面における前記第1接触位置と、前記第2の検出面における前記検出領域制限部によって制限された領域との関係を示すデータであ
    加速度センサをさらに備え、
    前記予め決められた情報は、前記本体部を保持する向きに応じて複数あり、
    前記検出領域制限部は、前記第1の接触型位置検出部によって検出された接触領域の方向と前記加速度センサによって検出された重力の向きとに基づいて、利用する前記予め決められた情報を選択し、前記選択した予め決められた情報にしたがって、前記第2の検出面において前記第2の接触型位置検出部が位置検出できる領域を制限する、入力装置。
  2. 平板状の本体部と、
    前記本体部の第1の検出面への人体の第1接触位置を検出する第1の接触型位置検出部と、
    前記第1の検出面とは反対側の第2の検出面への人体の第2接触位置を検出する第2の接触型位置検出部と、
    前記第1接触位置の情報に基づいて、予め決められた情報にしたがって、前記第2の検出面において前記第2の接触型位置検出部が位置検出できる領域を制限する検出領域制限部とを備え、
    前記予め決められた情報とは、前記第1の検出面における前記第1接触位置と、前記第2の検出面における、前記検出領域制限部によって制限された領域との関係を示すデータであり、
    表示部と、
    前記表示部を制御する表示制御部とをさらに備え、
    前記第1の接触型位置検出部は、前記第1の検出面内において2つの接触領域を検出し、
    前記表示制御部は、前記第1の接触型位置検出部によって検出された前記2つの接触領域の向きに基づいて、前記表示部に表示させる画面部品の向きを変更する、入力装置。
  3. 平板状の本体部の第1の検出面への人体の第1接触位置を検出する検出ステップと、
    前記第1接触位置の情報に基づいて、予め決められた情報にしたがって、前記第1の検出面とは反対側の第2の検出面への人体の第2接触位置を検出できる領域を制限する検出領域制限ステップとを備え、
    前記予め決められた情報とは、前記第1の検出面における前記第1接触位置と、前記第2の検出面における、前記検出領域制限ステップにおいて制限した領域との関係を示すデータであり、
    前記予め決められた情報は、前記本体部を保持する向きに応じて複数あり、
    前記検出領域制限ステップにおいては、前記検出ステップにおいて検出した接触領域の方向と加速度センサによって検出した重力の向きとに基づいて、利用する前記予め決められた情報を選択し、前記選択した予め決められた情報にしたがって、前記第2の検出面において前記第2接触位置を検出できる領域を制限する、入力方法。
  4. 平板状の本体部の第1の検出面への人体の第1接触位置を検出する検出ステップと、
    前記第1接触位置の情報に基づいて、予め決められた情報にしたがって、前記第1の検出面とは反対側の第2の検出面への人体の第2接触位置を検出できる領域を制限する検出領域制限ステップとを備え、
    前記予め決められた情報とは、前記第1の検出面における前記第1接触位置と、前記第2の検出面における、前記検出領域制限ステップにおいて制限した領域との関係を示すデータであり、
    表示部を制御する表示制御ステップをさらに備え、
    前記検出ステップにおいては、前記第1の検出面内において2つの接触領域を検出し、
    前記表示制御ステップにおいては、前記検出ステップにおいて検出した前記2つの接触領域の向きに基づいて、前記表示部に表示させる画面部品の向きを変更する、入力方法。
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