JP5986798B2 - モータのステータ - Google Patents

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Description

この発明は、円周方向に沿って環状に配置された複数のティースと、前記ティースに巻回される複数組の複数相のコイルと、を有し、複数組の複数相の前記コイルに多相交流を流すことによって前記円周方向に回転磁界を発生させ、ロータ(回転子)を回転させるモータのステータに関する。
モータに組み込まれるステータとして、ステータコアを分割したティースと、前記ティースに装着される絶縁部材と、前記絶縁部材を介して前記ティースに巻回するコイルと、を有する分割コア部を環状に複数配置して形成されるステータが提案されている。
このステータを有するモータでは、従来、各分割コア部のコイル端末を各相の電圧端子に接続されたバスリング(環状導線)に接続する構成が採用されている。
このような構成を採用したモータのステータにおいては、相数に応じた数のバスリングが用意され、同一相のコイル端末がターミナルを介して1つのバスリングに電気的に接続される。そのため、前記コイル端末の結線処理に必要な部品が多くなり、モータのステータの製造コストが増大すると共に、該結線処理の作業が煩雑であるため生産性の低下を招くことが懸念されていた。
製造コストの増大及び生産性の低下を回避するために、バスリングを使用しないステータを備えるモータ、いわゆるバスリングレスモータが提案されている(特許文献1参照)。
図16は、特許文献1(従来技術)に開示されたステータ1010の正面図、図17は、ステータ1010を形成する分割コア部1014の斜視図、図18は、分割コア部1014の一部断面図である。
図16〜図18において、ステータ1010は、6極の3相Y型結線のステータであり、中空状のホルダ(ハウジング)1012と、ホルダ1012に設けられた3相の電圧供給端子U、V、Wと、中性点を形成する中性点端子Nと、ホルダ1012の内周面1012aに沿って18個の分割コア部1014を環状に配置して形成されるステータコア1016とを備えている。
ステータコア1016は、U相、V相、及びW相のコイル1018が時計回りに6回繰り返し並ぶように複数の分割コア部1014を環状に配置して形成されている。
分割コア部1014は、金属板1022を複数枚積層して構成されるティース(分割鉄心)1024(図17参照)と、ティース1024を電気的に絶縁する絶縁部材1026と、絶縁部材1026を介してティース1024に巻回されるコイル素線(コイル導線)1018aにより構成されるコイル1018とを有する。コイル素線1018aは、断面長方形状の平角線・絶縁被覆導線である。
絶縁部材1026は、コイル素線1018aが巻回される巻回部1038(1038a、1038b)と、巻回部1038から矢印B1方向に突出し、コイル素線1018aのコイル端末(各相の電圧供給端子U、V、Wに結線される一端側のコイル端末と、中性点端子Nに結成される他端側のコイル端末)を矢印C方向に沿って電圧供給端子U、V、W及び中性点端子Nの箇所にまで引き回すための引き回し部1040とを有している。
引き回し部1040は、板状部1050と、板状部1050上に形成されるコイル端末収納部1052とから構成される。
コイル端末収納部1052は、巻回部1038に巻回されたコイル素線1018aの一端部側のコイル端末又は他端部側のコイル端末を矢印C方向に収納できるように構成されている。
すなわち、コイル端末収納部1052は、矢印C方向に沿って延在し、平角線のコイル素線1018aの一端部側のコイル端末又は他端部側のコイル端末を収納可能な幅(矢印A方向に沿った長さ)及び深さ(矢印B方向に沿った奥行き)を有するコイル端末保持用の溝部1056〜1059が、矢印A方向に所定間隔で設けられている。
ステータコア1016において、各分割コア部1014では、同一形状の平角線のコイル素線1018aがそれぞれ巻回されてコイル1018を構成する。コイル端末収納部1052では、コイル素線1018aの一端部側のコイル端末又は他端部側のコイル端末について、平角線の長辺側を矢印A方向に沿わせた状態で、矢印C方向に引き回し、各コイル端末保持用の溝部1056〜1059に収納する。そのため、各コイル端末保持用の溝部1056〜1059は、略同一の幅(高さ)を有する。
また、図18に示すように、各コイル端末保持用の溝部1056〜1059のうち、最上部のコイル端末保持用の溝部1056の深さは、他のコイル端末保持用の溝部1057〜1059の深さよりも深くされている。
コイル端末保持用の溝部1056が深くされている理由を、具体的に、図16を参照して説明すれば、図16中、U1相〜U3相のコイル1018を構成する3本のコイル素線1018aの一端部側のコイル端末は、反時計回りで電圧供給端子Uに接続され、V1相〜V3相のコイル1018を構成する3本の各コイル素線1018aの一端部側のコイル端末は反時計回りで電圧供給端子Vに接続され、W1相〜W3相のコイル1018を構成する3本の各コイル素線1018aの一端部側のコイル端末は反時計回りで電圧供給端子Wに接続される。その一方、U4相〜U6相のコイル1018を構成する3本のコイル素線1018aの一端部側のコイル端末は、時計回りで電圧供給端子Uに接続され、V4相〜V6相のコイル1018を構成する3本の各コイル素線1018aの一端部側のコイル端末は時計回りで電圧供給端子Vに接続され、W4相〜W6相のコイル1018を構成する3本の各コイル素線1018aの一端部側のコイル端末は時計回りで電圧供給端子Wに接続される。
これに対して、U1、V1、…W3のコイル1018を構成する9本の各コイル素線1018aの他端部側のコイル端末は、反時計回りで中性点端子Nに接続され、U4、V4、…W6のコイル1018を構成する9本の各コイル素線1018aの他端部側のコイル端末は時計回りで中性点端子Nに接続される。
そのため、最も深いコイル端末保持用の溝部1056には、中性点端子Nの近傍において、合計で9本のコイル素線1018aの他端部側のコイル端末が互いにオーバーラップして引き回されて収納される(図18参照)。
このように構成される従来技術に係るモータのステータ1010では、U相、V相、及びW相の全ての相のコイル1018のコイル端末同士を束ねて中性点端子Nの1箇所で結線するようにしているので、コイル端末保持用の溝部1056の深さ(高さ)が深く(高く)なり、コイル端末束の積層方向(矢印A方向)、すなわちモータの径方向の長さにおいて、ステータ1010のサイズが大きくなってしまうという課題がある。
図19は、同様に、ステータのサイズが大きくなってしまうという課題を有する比較例に係る6極モータY結線6並列のステータ2110の斜視図、図20Aは、ステータ2110を構成する分割コア部2114の電圧供給端子U、V、W近傍での断面図、図20Bは、図20Aの断面図中、渡り線部を拡大した断面図を示している。
図19、図20A、及び図20Bにおいて、電圧供給端子U、V、Wの近傍では、絶縁部材2126のコイル端末収納部2152に、ステータコア2116上の絶縁部材2126の巻回部2138に巻回されるコイル2118のコイル端末の各3本のU、V、W相の渡り線と、一点集中結線されるコイル端末の9本の中性点端子Nの渡り線が収納されるので、前記一点集中結線用の中性点端子Nの渡り線を収納するために絶縁部材2126のサイズがコイル端末収納部2152で必要となる。このため、図20Bに示すように、各3本のU、V、W相の渡り線収納部の下部側に絶縁部材2126の不要な空間2130が発生する。
図21は、同様に、ステータのサイズが大きくなってしまうという課題を有する他の比較例に係る12極モータY結線12並列のステータ3010を構成する分割コア部3014の電圧供給端子U、V、W近傍での断面図を示している。
この図21例では、電圧供給端子U、V、Wの近傍では、絶縁部材3026のコイル端末収納部3052に、ステータコア3016上の絶縁部材3026の巻回部3038に巻回されるコイル3018のコイル端末の各6本のU、V、W相の渡り線と、18本が一点集中結線される中性点端子Nの渡り線が収納されるので、前記一点集中結線用の中性点端子Nの渡り線を収納するために絶縁部材3026のサイズがコイル端末収納部3052で必要となる。このため、12極モータY結線12並列のステータ3010では、径方向のサイズがさらに大きくなるという課題が発生する。
図22、図23及び図24は、特許文献2(他の従来技術)に開示されたモータのステータ2003のそれぞれ一部分を示すものであり、図22は、ステータ2003の一部断面図、図23は、ステータ2003の一部切欠図、図24は、一対の挟み部材2019、2020の斜視図である。
この特許文献2に開示されたモータのステータ2003では、互いに対向させた各挟み部材2019、2020でティース2016を挟むことにより、絶縁部材2014をティース2016毎に取り付ける。この後、各絶縁部材2014に導線を巻いて各ティース2016にコイル部2012をそれぞれ設ける。各コイル部2012の相は、ステータ2003の周方向へU相、V相及びW相の順に繰り返されるように決める。
この後、各相のコイル部2012U、2012V、2012Wのそれぞれから引き出された一方のコイル端末2013をN相のコイル端末2013Nとし、各N相のコイル端末2013Nを一方の挟み部材2019の配線収容溝に通しながらコアバック部2015(図23参照)の周方向に沿って配線する。このとき、N相のコイル端末2013Nが配線収容溝から外れないように、外れ止め部材2023を一方の挟み部材2019に取り付ける。この後、各N相のコイル端末2013Nを図示しないスリーブによりまとめて接続する。
一方、他方のコイル端末2013は、他方の挟み部材2020の配線収容溝に通しながらコアバック部2015の周方向に沿って配線する。このとき、他方の挟み部材2020の配線収容溝内には、図22に示すように、U相のコイル端末2013U、仕切り部材2024、V相のコイル端末2013V、仕切り部材2024及びW相のコイル端末2013Wの順に重ね、コイル端末2013及び仕切り部材2024が配線収容溝から外れないように、外れ止め部材2023を他方の挟み部材2020に取り付ける。この後、U相、V相及びW相のコイル端末2013U、2013V、2013Wを相ごとにスリーブ2018によりまとめて接続する。
特開2012−16100号公報 特開2009−278848号公報
しかしながら、図22〜図24を参照して説明した上記の特許文献2に開示された従来技術によれば、異なる相のコイル端末2013U、2013V、2013Wの絶縁を確保するために、仕切り部材2024が必要となることにより部品点数が増加するとともに、U相、V相、W相の組み付け順序が限定されてしまい生産性が低下するという課題がある。
また、図16〜図18を参照して説明した特許文献1に開示された従来技術、図19、図20A、及び図20Bに示した比較例に係る技術、並びに図21に示した他の比較例に係る技術によれば、コイル端末束の積層厚がティースの前記モータの回転軸に平行する方向の一方側において大きくなってしまい、結局、ステータのサイズが大きくなってしまうという課題がある。
この発明は、このような種々の課題を考慮してなされたものであり、複数相のコイルの端末の絶縁を簡単な構成で確保するとともに、コイル端末束の積層方向において、ステータのサイズが大きくなってしまうことを抑制することを可能とするモータのステータを提供することを目的とする。
この発明に係るモータのステータは、円周方向に沿って環状に配置された複数のティースと、前記ティースに巻回される複数組の複数相のコイルと、を備え、前記コイルは、前記複数組の前記複数相のコイルの内の同相のコイル同士が、互いに並列に接続されており、前記ティースに巻回されたコイル巻線部と、前記コイル巻線部から引き出されて、前記円周方向に沿って引き回されたコイル端末と、前記複数相のコイルの内の同相のコイル端末同士が束ねて結線された結線部と、を備えたモータのステータにおいて、前記ステータは、各々の前記ティースに装着される絶縁部材を備え、前記絶縁部材には、前記複数相のコイルの各相に対応して複数の溝部が設けられており、各々の前記溝部内には、前記各相のコイル端末が収容されており、複数の前記溝部は、環状に配置された複数の前記ティースの前記モータの回転軸に平行する方向の一端側と他端側とに分けて配置されていることを特徴とする。
この発明によれば、複数相のコイルの各相に対応して絶縁部材に設けられる複数の溝部を、環状に配置された複数のティースの前記モータの回転軸に平行する方向の一端側と他端側とに分けて配置し、各々の前記溝部内に、前記各相のコイル端末を収容するように構成している。このように、絶縁部材には、複数相のコイルの各相に対応して複数の溝部が設けられていることにより、異なる相のコイル端末束間の絶縁性を、異なる溝部に収容することによって確保することができる。従って、異なる相のコイル端末束間に追加部品を配置する必要がなく、部品点数を削減することができる。
また、コイル端末をティースの前記モータの回転軸に平行する方向の一端側と他端側の各溝部に分配して収容することができることから、コイル端末束の積層厚がティースの前記モータの回転軸に平行する方向の一方側において大きくなってしまうことを抑制でき、ステータのサイズがコイル端末束の積層方向に大きくなってしまうことを抑制できる。
この場合、複数の前記溝部は、前記ティースの前記モータの回転軸に平行する方向の一端側と他端側とに同数の溝部を備えていることが好ましい。
コイル端末をティースの前記モータの回転軸に平行する方向の一端側と他端側の各溝部にバランス良く配置することができるため、コイル端末を溝部に収容した際にステータが大型化してしまうことを抑制できる。
なお、前記絶縁部材は、前記回転軸方向に分割された2つの絶縁部材片から構成されており、2つの前記絶縁部材片が、互いに同形状であることが好ましい。
同形状の部品で構成することにより、2種類の部品で構成する場合に比べて部品点数が削減され、コストを低減することができる。絶縁部材片を樹脂成型品とする際には、成型用金型を一種類とすることができるので、コストを低減することができる。
ここで、前記溝部は、互いに対向する一対の内壁部を備え、前記一対の内壁部は、前記コイル端末を前記一対の内壁部の対向方向に挟んで保持する保持部を備えていることが好ましい。
溝部の内壁部によってコイル端末を保持することができるため、コイル端末を溝部内に保持するための処理あるいは追加部品が不要となり、生産効率の向上あるいはコストの低減が可能となる。
この場合、前記保持部は、前記内壁部の円周方向の一部に、前記内壁部から前記一対の内壁部の対向方向に突出する凸部であるようにしてもよい。
凸部は、例えば、溝部と一体成型できるので、コストをかけることなく保持部を形成することができる。
あるいは、前記保持部は、前記内壁部において、前記一対の内壁部の対向方向に突出する凸部又は前記一対の内壁部の対向方向に凹んだ凹部であり、前記凸部又は前記凹部は、前記溝部内に収容された状態での前記コイル端末の延出方向に直交する方向の断面視において、前記溝部内に収容された同相の前記コイル端末の各々の外周面に面接触しているようにすることが好ましい。
例えば、コイル端末が丸線(丸導線)の場合には、同相のコイル端末を溝部内に積層した場合にコイル端末の積層位置にばらつきが生じてしまい、溝部内でコイル端末を安定的に保持できない恐れがある。
この発明によれば、内壁部の凸部又は凹部が、溝部内に収容された同相のコイル端末の各々の外周面に面接触していることにより、たとえ、コイル端末が丸線であっても同相のコイル端末の各々を安定的に保持して、溝部内でのコイル端末の位置ずれを抑制することができる。
上記したモータのステータにおいて、前記複数相のコイルは、各相がY結線されることにより中性点のコイル端末が形成されており、前記溝部は、前記中性点のコイル端末を収容する中性点溝部を備え、前記中性点溝部は、前記コイルの相数と同数だけ形成されているようにすることが好ましい。
このようにすれば、中性点のコイル端末は、複数相のコイル分だけ形成されるため、複数相のコイルの内の各相のコイル端末に対して、コイルの相数を乗じた数だけ形成される。
この際、中性点溝部がコイルの相数と同数だけ形成されることにより、コイルの相数を乗じた数だけ、各相のコイル端末よりも多く形成される中性点のコイル端末を、コイルの相数と同数だけ形成された中性点溝部に分配して収容することができる。
したがって、コイル端末を溝部に収容した際にステータが大型化してしまうことを抑制できる。
この場合、例えば、前記ティースの前記モータの回転軸に平行する方向の一端側と他端側とに分けて配置されている溝部の内の一方の溝部が、前記中性点溝部とされる。
この発明によれば、複数相のコイルの各相に対応して絶縁部材に設けられる複数の溝部を、環状に配置された複数のティースの前記モータの回転軸に平行する方向の一端側と他端側とに分けて配置し、各々の前記溝部内に、前記各相のコイル端末を収容するように構成している。このように、絶縁部材には、複数相のコイルの各相に対応して複数の溝部が設けられていることにより、異なる相のコイル端末束間の絶縁性を、異なる溝部に収容することによって確保することができる。従って、異なる相のコイル端末束間に追加部品を配置する必要がなく、部品点数を削減することができる。
また、コイル端末をティースの前記モータの回転軸に平行する方向の一端側と他端側の各溝部に分配して収容することができることから、コイル端末束の積層厚がティースの前記モータの回転軸に平行する方向の一方側において大きくなってしまうことを抑制でき、ステータのサイズがコイル端末束の積層方向に大きくなってしまうことを抑制できる。
この実施形態に係る、モータのステータの正面図である。 図1例のステータの回路図である。 V相及びW相のコイルを一部省略し、U相コイルを描いた図1の正面図に対応するコイルの実体配線図である。 図1例のステータを構成する分割コア部の斜視図である。 図1例のステータを構成するティースと該ティースに嵌る絶縁部材の分解斜視図である。 前記ティースに絶縁部材がはめ込まれた状態を示す斜視図である。 前記絶縁部材の引き回し部のコイル端末保持用の溝部に収容されるコイル端末の説明図である。 前記コイル端末保持用の溝部の深さを説明する一部省略断面図である。 前記絶縁部材の引き回し部のコイル端末保持用の溝部に収容されるコイル端末の他の説明図である。 前記絶縁部材を構成する絶縁部材片の斜視図である。 図11Aは、この実施形態に係るステータの分割コア部の正面図、図11Bは、比較例に係るステータの分割コア部の正面図である。 図12Aは、この実施形態に係るステータの一部省略断面図、図12Bは、比較例に係るステータの一部省略断面図である。 図13Aは、この実施形態に係るステータの各端子を説明する一部省略断面図、図13Bは、図13Aの変形例に係るステータの各端子を説明する一部省略断面図である。 図14Aは、他の実施形態に係るステータの一部省略断面図、図14Bは、他の比較例に係るステータの一部省略断面図である。 ステータを構成する絶縁部材に設けられるコイル保持部を説明するステータの一部省略断面図である。 従来技術に係るステータの正面図である。 図16例のステータを構成する分割コア部の斜視図である。 図17に示す分割コア部の一部断面図である。 比較例に係るステータの一部省略斜視図である。 図20Aは、図19に示すステータの電圧供給端子近傍での断面図、図20Bは、その電圧供給端子近傍の一部省略拡大断面図である。 他の比較例に係るステータの電圧供給端子近傍での断面図である。 他の従来技術に係るステータの一部断面図である。 図22例のステータの一部切欠図である。 図22例のステータに適用されている一対の挟み部材の斜視図である。
この発明に係るモータのステータについて、好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1は、この実施形態に係る6極モータY型結線6並列(Y型結線全並列)のステータ10の正面図である。回転磁界(界磁)を発生するステータ10は、その内部に設けられる図示しないロータ(回転子)と組み合わされてモータを構成し、例えば、電動車両のモータ(電動機)又はジェネレータ(発電機)として用いられる。前記電動車両としては、バッテリやキャパシタ等の蓄電装置を電力源とする電気自動車、前記蓄電装置と内燃機関を電力源乃至駆動源とするハイブリッド自動車、あるいは、燃料電池と前記蓄電装置を電力源とする燃料電池自動車等が対象とされる。なお、この実施形態において、ステータ10の軸とは、モータの図示しないロータの回転軸(モータの回転軸)と一致した軸をいう。したがって、ステータ10の径方向は、モータの径方向に一致し、ステータ10の軸に対する半径方向をいう。前記ロータは、永久磁石を有する永久磁石回転子、又はリラクタンストルクによって回転する回転子のように、永久磁石を有していない回転子であってもよい。
ステータ10は、突極巻のステータであり、中空状のホルダ12と、ホルダ12に設けられた3相の電圧供給端子U、V、Wと、中性点を形成する中性点端子Nと、ホルダ12の内周面12aに沿って複数(図1では18個)の分割コア部14を環状に配置して形成されるステータコア16とを備えている。
なお、コイル端末の結束部により構成される電圧供給端子U、V、Wの位置に対する中性点端子Nの位置が、図16例とは異なり、ステータ10の軸方向の反対側に存在する点に留意する。
ステータコア16は、U相、V相、W相のコイル18をそれぞれ有する分割コア部14を6つずつ含む。この場合、ステータコア16では、複数の分割コア部14を環状に配置することにより、U相(U1相〜U6相)、V相(V1相〜V6相)、及び、W相(W1相〜W6相)の各コイル18が、図1の時計回りに、U1、V1、W1、U2、…、U6、V6、W6の順番に並ぶように配置される。
図2は、上記した3相Y型結線全並列のコイル18を有するステータ10の回路図である。各コイル18は、コイル巻線部(コイル本体部)18Bと、このコイル巻線部18Bに連なる一端部側のコイル端末18xと他端部側のコイル端末18yとから構成される。
図3は、V相及びW相のコイル18を一部省略し、U相のコイル18を描いた図1の正面図に対応するコイル18の実体配線図である。
図2、図3において、U相、V相、W相のコイル18は、それぞれ全並列に結線されている。U1相〜U6相の一端部側の6本のコイル端末18x同士がヒュージング処理等により結線されて電圧供給端子Uに接続され、V1相〜V6相の一端部側の6本のコイル端末18x同士が同様に結線されて電圧供給端子Vに接続され、W1相〜W6相のコイル巻線部18Bの一端部側の6本のコイル端末18x同士が同様に結線されて電圧供給端子Wに接続される。
その一方、U相、V相、W相のコイル巻線部18Bの他端部側の合計で18本のコイル端末Nu(18y)、Nv(18y)、Nw(18y)同士(図3参照)がヒュージング等により結線されて中性点結線部が形成され中性点端子Nに接続される。
次に、U1相〜U6相、V1相〜V6相及びW1相〜W6相のコイル18を有する各分割コア部14のうち、代表的に、1個の分割コア部14の構成について、図4〜図10を参照しながら説明する。なお、ここで説明する分割コア部14の構成は、全ての相の分割コア部14に共通する構成である。
図4は、コイル巻線部18Bが設けられた1個の分割コア部14の斜視構成を示し、図5は、ティース24と絶縁部材26(26a、26b)の分解斜視構成を示し、図6は、絶縁部材26(26a、26b)が嵌め込まれたティース24の斜視構成を示し、図7は、引き回し部40(41)のコイル端末保持用の溝部56a(56b)にコイル端末が挿入されている平面構成を示し、図8は、コイル端末保持用の溝部56a〜62a(56a、58a、62a)、56b〜62b(56b、58b、62b)の断面構成を示し、図9は、コイル端末保持用の溝部56a等に挿入されたコイル端末の保持機構の一部省略平面構成を示し、図10は、絶縁部材26を構成する絶縁部材片26a、26bの斜視構成を示している。
なお、後述する図11Aは、この実施形態に係る分割コア部14の正面構成を示している。
図4に示すように、分割コア部14は、プレスにより打ち抜いた略T字状の金属板(鋼板)22を複数枚積層して構成されるティース24と、ティース24を電気的に絶縁する絶縁部材片26aと絶縁部材片26bとからなる絶縁部材26と、絶縁部材26を介してティース24に巻回されるコイル素線(コイル導線)18aにより構成されるコイル18とを有する。コイル素線18aは、断面長方形状の平角線である。
図5に示すように、略T字状のティース24は、矢印B1方向(ステータ10の径方向)側において矢印C方向(ステータ10の周方向)に沿って延在するヨーク部24aと、ヨーク部24aから矢印B2方向(ステータ10の径方向)に向かって延在する磁極部24bとから構成される。また、ヨーク部24aの矢印C2方向の端部には、略半円状の嵌合凹部32が形成され、ヨーク部24aの矢印C1方向の端部には、嵌合凹部32に対応した略半円状の嵌合凸部34が形成されている。
絶縁部材26は、可撓性を有する樹脂等の電気絶縁材料で構成されている。この実施形態において、絶縁部材片26a及び絶縁部材片26bは、同じ金型によって樹脂一体成形される同一形状のものを使用している。
絶縁部材26は、コイル素線18aが巻回される巻回部38(38a、38b)と、巻回部38から矢印B1方向に突出し、コイル素線18aの一端部側のコイル端末18xを矢印C方向に沿って電圧供給端子U、V、Wの箇所にまで引き回すための引き回し部40と、コイル素線18aの他端部側のコイル端末18yを矢印C方向に沿って中性点端子Nの箇所にまで引き回すための引き回し部41とを有している。
巻回部38は、矢印A方向(上下方向)に嵌合可能な巻回部38aと巻回部38bとから構成される。
巻回部38aは、断面略U字状に形成された巻回部本体42aと、巻回部本体42aの矢印B2方向の端部に立設する内周壁44aと、内周壁44aと対向するように、巻回部本体42aの矢印B1方向の端部に立設する外周壁46aとを有する。
巻回部38bは、巻回部本体42aと対向するように断面略U字状に形成された巻回部本体42bと、内周壁44aと対向するように巻回部本体42bの矢印B2方向の端部に立設し、対向する部位が内周壁44aの厚み分薄くされた内周壁44bと、内周壁44bと対向するように巻回部本体42bの矢印B1方向の端部に立設し、対向する部位が外周壁46aの厚み分薄くされた外周壁46bとを有する。
従って、ティース24の磁極部24bを挟み込むように巻回部38aと巻回部38bとを嵌合させると、巻回部本体42aと巻回部本体42b、内周壁44aと内周壁44b、及び、外周壁46aと外周壁46bは、それぞれ、一部が重なり合って結合する。すなわち、巻回部38aの下方から巻回部38bが挿入されることで、巻回部38aと巻回部38bとが一体化されて巻回部38(図6参照)が構成され、該巻回部38の中央部には、矢印B方向に沿って孔が形成される。これにより、孔に磁極部24bが嵌まり込む一方で、巻回部38における内周壁44a及び内周壁44bと、外周壁46a及び外周壁46bとの間の箇所にコイル素線18aが巻回されることによりコイル18が構成される(図4)。
一方、引き回し部40、41は、それぞれ、外周壁46aの図5中、上端部近傍及び外周壁46bの図5中、下端部近傍から矢印B1方向に突出するように設けられている。
引き回し部40、41は、板状部50(50a、50b)と、板状部50上に形成されるコイル端末収納部52(52a、52b)と、コイル端末収納部52の背後に形成され、巻回部38に巻回されたコイル素線18aの一端部側又は他端部側のコイル端末18x、18yを固定するコイル端末固定部54とから構成される。
コイル端末収納部52は、巻回部38に巻回されたコイル素線18aの一端部側又は他端部側のコイル端末18x、18yを矢印C方向に収納できるように構成されている。
すなわち、コイル端末収納部52a(52b)は、図5に示すように、板状部50a(50b)の矢印C2方向側と矢印C1方向側とにそれぞれ立設するブロック52x、52yと、ブロック52x、52yの矢印B2方向の背面を連結する連結部52zとから構成される。ブロック52x、52yには、矢印C方向に沿って延在し、平角線のコイル素線18aの一端部側又は他端部側のコイル端末を収納可能な幅(矢印A方向に沿った長さ)及び深さ(矢印B方向に沿った奥行き)を有するコイル端末保持用の溝部56a(56b)、58a(58b)、62a(62b)(図8も参照)が、矢印A方向に所定間隔で設けられている。
なお、一般的に、溝部は、細長いくぼみ状を呈し、細長い底面部と、この底面部の短手方向の両側にそれぞれの一端側が立設される二つの内壁部と、二つの前記内壁部の他端側により形成される、前記底面部に対応する開口部と、から構成される。
コイル端末保持用の溝部56aとコイル端末保持用の溝部56b、コイル端末保持用の溝部58aとコイル端末保持用の溝部58b、コイル端末保持用の溝部62aとコイル端末保持用の溝部62bは、互いに略同一の深さ(高さ)に形成されている(図8参照)。
また、ブロック52x、52yにおいてコイル端末保持用の溝部56a〜62a(56a、58a、62a)を画成する部分は、該ブロック52xの本体部64a(64b)から矢印B1方向及び矢印C2方向に平板状に延在する庇状の壁部として構成され、該壁部は、内壁部66p〜74p(66p、68p、70p、71p、72p、74p)、66q〜74q(66q、68q、70q、71q、72q、74q)を備える。
ところで、ステータコア16において、各分割コア部14では、同一形状の平角線のコイル素線18aがそれぞれ巻回されてコイル18を構成する。コイル端末収納部52では、コイル素線18aの一端部側のコイル端末18x又は他端部側のコイル端末18yについて、平角線の長辺側を矢印A方向に沿わせた状態で(図7参照)、矢印C方向に引き回し、各コイル端末保持用の溝部56a〜62a(56b〜62b)に収納する。そのため、図7に示すように、各コイル端末保持用の溝部56a〜62a(56b〜62b)は、略同一の幅(高さ)を有する。
そして、コイル端末保持用の溝部56aとコイル端末保持用の溝部56b、コイル端末保持用の溝部58aとコイル端末保持用の溝部58b、コイル端末保持用の溝部62aとコイル端末保持用の溝部62bには、互いに同じコイル素線18aの一端部側のコイル端末18x又は他端部側のコイル端末18yが引き回され、収納される。
具体的に、引き回し部40側では、例えば、U1相〜U6相のコイル18を構成する各コイル素線18aの一端部側のコイル端末18xは電圧供給端子Uに接続され、V1相〜V6相のコイル18を構成する各コイル素線18aの一端部側のコイル端末18xは電圧供給端子Vに接続され、W1相〜W6相のコイル18を構成する各コイル素線18aの一端部側のコイル端末18xは電圧供給端子Wに接続される。
引き回し部41側では、U1相〜U6相のコイル18を構成する各コイル素線18aの他端部側のコイル端末18yと、V1相〜V6相のコイル18を構成する各コイル素線18aの他端部側のコイル端末18yと、W1相〜W6相のコイル18を構成する各コイル素線18aの他端部側のコイル端末18yとが、中性点端子Nに接続される。
この場合、ブロック52yの背後には、コイル素線18aのコイル端末18x、18yを固定するコイル端末固定部54が配設されている。コイル端末固定部54は、図10に示すように、コイル素線18aの長辺側の幅と略同じ幅を有し、ブロック52yに沿って矢印A方向に立設する立設部54aと、該立設部54aの矢印B2方向側から膨出する壁部54bとから構成される。従って、各分割コア部14において、自己の巻回部38に巻回されたコイル素線18aのコイル端末18x(18y)は、平角線の長辺側を立設部54aの表面に沿わせ、且つ、短辺側を壁部54b及びブロック52yに沿わせた状態でコイル端末固定部54に固定され、コイル端末保持用の溝部56a、56bに引き回される。
図5に示すように、各内壁部66p〜74p、66q〜74qには、各コイル端末保持用の溝部56a〜62a、56b〜62bに面して、矢印B方向に延在する凸部又は凹部が形成されている。
具体的には、図7に示すように、ブロック52xにおいて、内壁部66p〜72p(66p、70p、72p)の壁面には、コイル端末保持用の溝部56a〜62a(56a、58a、62a)に面して、矢印B方向に延在する円弧状の保持部としての凹部80a〜84a(80a、82a、84a)がそれぞれ形成されている。
一方、内壁部68p〜74p(68p、71p、74p)の壁面には、コイル端末保持用の溝部56a〜62aに面して、矢印B方向に延在する円弧状の保持部としての凸部88a〜92a(88a、90a、92a)が、凹部80a〜84aに対向するように、それぞれ形成されている。
なお、保持部としての凹部80a〜84a及び凸部88a〜92aは、内壁部66p〜74p、66q〜74qにおいて、矢印C方向(幅方向)に沿った略同一位置にそれぞれ設けられている。また、凹部80a〜84a及び凸部88a〜92aは、略同一の引込量又は突出量を有する。
また、ブロック52yにおいては、内壁部66p〜72p、66q〜72q(66q、70q、72q)の壁面に凸部88b〜92b(88b、90b、92b)が形成される一方で、内壁部68p〜74p、68q〜74q(68q、71q、74q)の壁面に凹部80b〜84b(80b、82b、84b)が形成される。
具体的には、内壁部66p〜72p、66q〜72qの壁面には、コイル端末保持用の溝部56a〜62aに面して、矢印B方向に延在する円弧状の凸部88b〜92bがそれぞれ形成されている。一方、壁部68p〜74pの上面には、コイル端末保持用の溝部56b〜62bに面して、矢印B方向に延在する円弧状の凹部80b〜84bが、凸部88b〜92bに対向するように、それぞれ形成されている。なお、凹部80b〜84b及び凸部88b〜92bは、内壁部66p〜74p、66q〜74qにおいて矢印C方向に沿った略同一位置にそれぞれ設けられると共に、略同一の引込量又は突出量を有する。
各コイル素線18aの一端部側のコイル端末18x又は他端部側のコイル端末18yは、下記のようにしてそれぞれ収納される。
すなわち、前述のように、各分割コア部14において、一方のブロック52xの内壁部66p〜72pの壁面には、コイル端末保持用の溝部56a〜62aに面して凹部80a〜84aが形成されると共に、内壁部68p〜74pの壁面には、コイル端末保持用の溝部56a〜62aに面して、凹部80a〜84aと対向するように凸部88a〜92aが形成されている。また、他方のブロック52yの内壁部66q〜72qの壁面には、コイル端末保持用の溝部56b〜62bに面して凸部88b〜92bが形成されると共に、内壁部68q〜74qの壁面には、コイル端末保持用の溝部56b〜62bに面して、凸部88b〜92bと対向するように凹部80b〜84bが形成されている。
つまり、図7の正面視で、コイル端末保持用の溝部56aとコイル端末保持用の溝部56b、コイル端末保持用の溝部58aとコイル端末保持用の溝部58b、及び、コイル端末保持用の溝部62aとコイル端末保持用の溝部62bは、凹部80a〜84a、80b〜84b及び凸部88a〜92a、88b〜92bが矢印C方向に沿って交互に設けられることにより、波状に形成されている。
そのため、各コイル素線18aの一端部側のコイル端末18x又は他端部側のコイル端末18yをコイル端末保持用の溝部56a〜62a、56b〜62bにそれぞれ収納する際、各コイル素線18aの一端部側のコイル端末18x又は他端部側のコイル端末18yは、凹部80a〜84a、80b〜84b及び凸部88a〜92a、88b〜92bに沿ってそれぞれ変形する(曲がる)。
この結果、図9に示すように、引き回し後、凹部80a〜84a、80b〜84b及び凸部88a〜92a、88b〜92bによって曲げられた変形部分には、スプリングバック効果により凸部88a〜92a、88b〜92b側に戻ろうとする反力が作用する。この反力によって、前記変形部分は、凸部88a〜92a、88b〜92bに押し付けられる形となり、この結果、各コイル素線18aの一端部側のコイル端末18x又は他端部側のコイル端末18yは、凸部88a〜92a、88b〜92bに確実に保持された状態で、コイル端末保持用の溝部56a〜62a、56b〜62bにそれぞれ波状に収納(収容)される。
図11Aは、以上のようにして製作されたこの実施形態に係る分割コア部14の正面図、図11Bは、比較例に係る分割コア部1014の正面図である。効果の差異については、次の[実施形態のまとめ]の項で説明する。
図12Aは、以上のようにして製作されたこの実施形態に係るステータ10を構成する分割コア部14の側面断面図、図12Bは、比較例に係るステータ2110を構成する分割コア部2114の側面断面図である。
効果の差異については、次の[実施形態のまとめ]の項で説明する。
[実施形態のまとめ]
この実施形態に係るモータのステータ10は、円周方向に沿って環状に配置された複数のティース24と、ティース24に巻回される複数組(6組)の複数相(UVW相の3相)のコイル18と、を備え、コイル18は、前記複数組の前記複数相のコイル18の内の同相(U相、V相、W相)のコイル同士が、互いに並列に接続されており(図2参照)、ティース24に巻回されたコイル巻線部18Bと、コイル巻線部18Bから引き出されて、前記円周方向に沿って引き回されたコイル端末18x、18yと、前記複数相のコイル18の内の同相のコイル端末18x、18y同士が束ねて結線された結線部(電圧供給端子U、V、W及び中性点端子N)と、を備えたモータのステータ10である。
ステータ10は、各々のティース24に装着される絶縁部材26を備え、絶縁部材26には、前記複数相のコイル18の各相に対応して複数のコイル端末保持用の溝部56a〜62a(56b〜62b)が設けられており、各々の前記溝部56a〜62a(56b〜62b)内には、前記各相のコイル端末18x(18y)が収容されており、複数の前記溝部56a〜62a(56b〜62b)は、環状に配置された複数のティース24の前記モータの回転軸に平行する方向の一端側の溝部56a〜62aと他端側の溝部56b〜62bとに分けて配置されている(図12A参照)。
このように、複数相(U、V、W相)のコイルの各相に対応して絶縁部材26に設けられる複数の溝部56a〜62a(56b〜62b)を、環状に配置された複数のティース24の前記モータの回転軸に平行する方向の一端側と他端側とに分けて配置し、各々の前記溝部56a〜62a(56b〜62b)内に、前記各相のコイル端末18x、18yを収容するようにしたので、絶縁部材26には、複数相のコイル18の各相に対応して複数の溝部56a〜62a(56b〜62b)が設けられていることにより、UVW相の異なる相のコイル端末束間の絶縁性を、異なるコイル端末保持用の溝部56a、58a、62a、56b、58b、62aに収容することによって確保することができる。従って、異なる相のコイル端末束間に追加部品を配置する必要がなく、部品点数を削減することができる。
また、複数相(U、V、W相)のコイル端末を絶縁部材26の複数の溝部56a〜62a(56b〜62b)に配置する際には、各相のコイル端末ごとに対応する溝部へ配置すればよいため、複数相(U、V、W相)のコイル端末を配置する順序が限定されてしまうことを抑制できる。
さらに、コイル端末18x、18y(図2参照)をティース24のモータの回転軸に平行する方向の一端側と他端側の各溝部に分配して収容することができることから、コイル端末束の積層厚がティース24の前記モータの回転軸に平行する方向の一方側において大きくなってしまうことを抑制でき、ステータ10のサイズがコイル端末束の積層方向に大きくなってしまうことを抑制できる。
なお、溝部56a、58a、62a、56b、58b、62aは、モータの径方向ではなく、モータの軸方向であってステータ10の両外方に溝部の開口部が配されるように設けても良い。
上述したように、図11Aは、この実施形態に係る分割コア部14を示し、図11Bは、比較例に係る分割コア部1014を示している。分割コア部14において、分割コア部1014に比較してコイル端末の積層方向において高さHだけ低くすることができるので、ステータ10としては、直径で2H分、小さくすることができる。
この場合、複数の前記溝部56a〜62a(56b〜62b)は、前記ティース24の前記モータの回転軸に平行する方向の一端側と他端側とに同数の溝部56a〜62a(56b〜62b)(図5、図12A参照)を備えていることが好ましい。
上述したように、図12Aは、この実施形態に係るステータ10、図12Bは、比較例に係るステータ2110を示しており、ステータ10では、コイル端末18x、18yをティース24の前記モータの回転軸に平行する方向の一端側と他端側の各溝部56a〜62a(56b〜62b)にバランス良く配置することができるため、コイル端末18x、18yを溝部56a、58a、62a、56b、58b、62bに収容した際にステータ10が大型化してしまうことを抑制できる。
図13A、図13Bに模式的に示すように、この実施形態に係るステータ10では、コイル端末18x、18yをステータ10の軸方向のどちら側に設けても良い。すなわち、電圧供給端子U、V、Wと中性点端子Nを、ステータ10の軸方向の、例えば、製作上、都合のよい側に設けることができる。
図14Aは、他の実施形態に係る12極Y結線12本全並列のモータのステータ10Bの分割コア部14´を示しており、図14Bは、対応するモータの比較例に係るステータ3010の分割コア部3014を示している。このように、並列本数が増加すると(図14A、図14B例では、中性点端子Nで18本)、より一層、ステータ10Bとステータ3010の大きさの差が顕著になる。
なお、絶縁部材26´(26a´、26b´)は、図5に示したのと同様に、前記軸方向に分割された2つの絶縁部材(絶縁部材片)26a´、26b´から構成されており、2つの前記絶縁部材26a´、26b´が、互いに同形状であることが好ましい。つまり、同形状の部品で構成することにより、2種類の部品で構成する場合に比べて部品点数が削減され、コストを低減することができる。絶縁部材26a´、26b´を樹脂成型品とする際には、成型用金型を一種類とすることができるので、コストを低減することができる。
ここで、再び、図7等において、前記溝部56a〜62a(56b〜62b)中、理解の便宜のために、例えば溝部56aを例として説明すると、溝部56aは、底面部と、互いに対向する一対の内壁部66p、68pと、開口部とを備え、前記一対の内壁部66p、68pは、前記コイル端末18x又は18yを前記一対の内壁部66p、68pの対向方向に挟んで保持する保持部(この実施形態において凹部80a、凸部88aが保持部に相当する。後述するように凸部88aのみでもよい。)を備えていることが好ましい。
溝部56aの内壁部66p、68pによってコイル端末18x又は18yを保持することができるため、コイル端末18x又は18yを溝部56a内に保持するための処理あるいは追加部品が不要となり、生産効率の向上あるいはコストの低減が可能となる。この場合、前記保持部(凹部80a、凸部88a)は、前記内壁部66p、68pの円周方向の一部に、前記内壁部66p、68pから前記一対の内壁部の対向方向に突出する凸部88aであるようにしてもよい(図9から凹部80a、88bを取った状態)。
前記保持部(凸部88a及び凹部80a)は、溝部56aと一体成型できるので、コストをかけることなく保持部(凹部80a及び凸部88a)を形成することができる。
コイル端末18x又は18yを保持する保持部は、図15に示すように構成してもよい。すなわち、コイル端末18x(18y)を収納するコイル端末収納部152(152a、152b)を有する絶縁部材126(126a、126b)に形成された溝部156a、158a、162a(156b、158b、162b)設けられる保持部{凹部180a、凸部182a(凹部180b、凸部182b)}は、溝部156a、158a、162a(156b、158b、162b)を形成する一対の内壁部166p、168pの対向方向に突出する凸部182a(182b)及び前記一対の内壁部166p、168pの対向方向に円弧状に凹んだ凹部180a(180b)とされる。
前記凸部182a(182b)又は前記凹部180a(180b)は、コイル端末18x(18y)の延出方向(図15中、紙面に直交する方向)に直交する方向(図15中、紙面に平行する方向)の断面視において、溝部156a(156b)、158a(158b)、162a(162b)内に収容された同相のコイル端末18x(18y)の各々の外周面に面接触するように構成されて、コイル端末18x(18y)を保持する。
たとえば、コイル端末18x(18y)が図15に示すような丸線(丸導線)の場合に、対向する凹部及び対向する凸部が形成されていない平らな内壁部を有する溝部内に同相のコイル端末18x(18y)を積層しようとすると、コイル端末18x(18y)の積層位置にばらつきが生じてしまい、モータや当該モータを搭載した車両の振動等を原因として前記溝部内でコイル端末18x(18y)を安定的に保持できない恐れがある。
これに対して、この図15例によれば、内壁部166p、168pの凸部182a(182b)及び凹部180a(180b)が、溝部156a、158a、162a(156b、158b、162b)内に収容された同相のコイル端末18x(18y)の各々の外周面に面接触していることにより、同相のコイル端末18x(18y)の各々を安定的に保持して、溝部156a、158a、162a(156b、158b、162b)内でのコイル端末18x(18y)の位置ずれを抑制することができる。
この図15例に示した保持部{凹部180a、凸部182a(凹部180b、凸部182b)}が形成された溝部156a、158a、162a(156b、158b、162b)を備えるロータのステータ10では、図22に示したような仕切り部材2024や外れ止め部材2023が不要となり、部品点数が減少し、生産性も向上する。
上記したモータのステータ10において、前記複数相のコイル18は、図2、図3、図12A、図13A、図13B、図14A、及び図15に示したように、各相がY結線されることにより中性点のコイル端末18yが形成されており、溝部、例えば溝部56b、156bは、前記中性点のコイル端末18yを収容する中性点用の溝部56b、156b(中性点溝部ともいう。)を備え、中性点溝部56bは、前記コイル18の相数と同数だけ形成されているようにすることが好ましい。
このようにすれば、中性点のコイル端末18yは、複数相のコイル18分だけ形成されるため、複数相のコイル18の内の各相のコイル端末18yに対して、コイルの相数を乗じた数だけ中性点溝部{56b、58b、62b(図12A参照)、156b、158b、162b(図15参照)}形成される。
この際、図12A、図13A、図13B、図14A、及び図15に示したように、中性点溝部56b、58b、62b(156b、158b、162b)がコイルの相数と同数だけ形成されることにより、コイルの相数を乗じた数だけ、各相のコイル端末18xよりも多く形成される中性点のコイル端末Nu(18y)、Nv(18y)、Nw(18y)、を、コイルの相数と同数だけ形成された中性点溝部56b、58b、62b(156b、158b、162b)に分配して収容することができる。
したがって、コイル端末18yを溝部56b、58b、62b(156b、158b、162b)に収容した際にステータ10が大型化してしまうことを抑制できる。
この場合、例えば、図12A、図13A、図13B、図14A、及び図15に示したように、ティース24の前記モータの回転軸に平行する方向の一端側と他端側とに分けて配置されている溝部の内の一方の溝部が、前記中性点溝部とされる。
本発明は上記した実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは当然可能である。
10、10A、10B…ステータ 14、14´…分割コア部
18…コイル 18a…コイル素線
18B…コイル巻線部 18x、18y…コイル端末
24…ティース 26…絶縁部材
26a、26b…絶縁部材片
56a、56b、58a、58b、62a、62b、156a、156b、158a、158b、162a、162b…溝部

Claims (7)

  1. 円周方向に沿って環状に配置された複数のティースと、
    前記ティースに巻回される複数組の複数相のコイルと、
    を備え、
    前記コイルは、
    前記複数組の前記複数相のコイルの内の同相のコイル同士が、互いに並列に接続されており、
    前記ティースに巻回されたコイル巻線部と、
    前記コイル巻線部から引き出されて、前記円周方向に沿って引き回されたコイル端末と、
    前記複数相のコイルの内の同相のコイル端末同士が束ねて結線された結線部と、
    を備えたモータのステータにおいて、
    前記ステータは、
    各々の前記ティースに装着される絶縁部材を備え、
    前記絶縁部材には、前記複数相のコイルの各相に対応して複数の溝部が設けられており、
    各々の前記溝部内には、前記各相のコイル端末が収容されており、
    複数の前記溝部は、環状に配置された複数の前記ティースの前記モータの回転軸に平行する方向の一端側と他端側とに分けて配置され、且つ一端側と他端側の溝部がそれぞれ同数の溝部になっており、
    前記絶縁部材は、
    前記回転軸方向に分割された2つの絶縁部材片から構成されており、
    2つの前記絶縁部材片は、互いに同形状である
    ことを特徴とするモータのステータ。
  2. 請求項1記載のモータのステータにおいて、
    前記2つの絶縁部材片は、それぞれ、前記コイル端末が収容される前記溝部と、コイル素線が巻回される巻回部とを有し、各前記巻回部が嵌合され一部が重なり合って結合された状態で、前記ティースに装着された前記絶縁部材になっている
    ことを特徴とするモータのステータ。
  3. 請求項1又は2記載のモータのステータにおいて、
    前記溝部は、互いに対向する一対の内壁部を備え、
    前記一対の内壁部は、前記コイル端末を前記一対の内壁部の対向方向に挟んで保持する保持部を備えている
    ことを特徴とするモータのステータ。
  4. 請求項記載のモータのステータにおいて、
    前記保持部は、
    前記内壁部の円周方向の一部に、前記内壁部から前記一対の内壁部の対向方向に突出する凸部である
    ことを特徴とするモータのステータ。
  5. 請求項記載のモータのステータにおいて、
    前記保持部は、
    前記内壁部において、前記一対の内壁部の対向方向に突出する凸部又は前記一対の内壁部の対向方向に凹んだ凹部であり、
    前記凸部又は前記凹部は、前記溝部内に収容された状態での前記コイル端末の延出方向に直交する方向の断面視において、前記溝部内に収容された同相の前記コイル端末の各々の外周面に面接触している
    ことを特徴とするモータのステータ。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載のモータのステータにおいて、
    前記複数相のコイルは、各相がY結線されることにより中性点のコイル端末が形成されており、
    前記溝部は、前記中性点のコイル端末を収容する中性点溝部を備え、
    前記中性点溝部は、前記コイルの相数と同数だけ形成されている
    ことを特徴とするモータのステータ。
  7. 請求項記載のモータのステータにおいて、
    前記ティースの前記モータの回転軸に平行する方向の一端側と他端側とに分けて配置されている溝部の内の一方の溝部が、前記中性点溝部とされている
    ことを特徴とするモータのステータ。
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