JP5612923B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の分割コア部を環状に配置して形成されるステータコアを備えた回転電機に関する。
従来から、分割鉄心と、前記分割鉄心の一部を囲繞するインシュレータと、前記インシュレータを介して前記分割鉄心を巻回するコイルとを有する分割コア部を環状に複数配置して形成される回転電機用ステータにおいて、各分割コア部のコイルの端末部を入力端子に接続された環状導線(バスリング)に接続する回転電機、例えば、モータが広汎に採用されている。
このような回転電機用ステータにおいては、相数に応じた数のバスリングが用意され、同一相のコイルの端末部がターミナルを介して1つのバスリングに電気的に接続される。そのため、前記コイルの端末部の結線処理に必要な部品が多く、回転電機の製造コストが増大すると共に、該結線処理の作業が煩雑であるため生産性の低下を招くことが懸念されていた。
このような問題に対応したものとして、ロータの周りに複数の分割コア部を環状に配置すると共に、前記分割コア部のコイルが設けられるインシュレータのうち、前記ロータの半径方向外側の外端面に形成されて該ロータの周方向に延びた断面コ字状の収納溝に該コイルの端末(端末部)を引き回し、電源線(入力端子)に直接的に接続する技術的思想が提案されている(特許文献1参照)。
この特許文献1では、前記収納溝の溝底面を構成する外壁部に対して、該溝底面に連なり前記ロータの半径方向内側に半円状に湾曲する湾曲面を形成し、前記湾曲面との間に所定の隙間が形成されるように円柱状の突起構造物を設け、前記収納溝に引き回される前記コイルの端末部を該隙間に通すことにより、ローレンツ力によって該端末部が外側に飛び出すことを抑える構造が記載されている。
特開2009−183071号公報
上述した特許文献1に開示されている発明では、コイルの端末部を収納溝に引き回す際に、該端末部を外壁部の湾曲面に沿って曲げながら該湾曲面と突起構造物との間の隙間に通す必要があるため、前記端末部を引き回す作業が煩雑になる。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、コイルの端末部の収納溝への引き回し作業を簡素化すると共に、該端末部が該収納溝から離脱することを抑え、これによって生産効率を向上させることが可能なステータを備えた回転電機を提供することを目的とする。
本発に係る回転電機は、複数の分割コア部を環状に配置して形成されるステータコアを備えるステータを組み込む回転電機であって、前記ステータを構成する前記複数の分割コア部のそれぞれは、分割鉄心と、前記分割鉄心の一部を囲繞するインシュレータと、前記インシュレータを介して前記分割鉄心に巻回されるコイルと、を有し、前記インシュレータのうち、前記ステータコアの半径方向外側の外端面には、前記ステータコアの周方向に沿って延び、且つ、前記コイルの端末部が引き回される収納溝が形成され、前記収納溝を構成する溝側面のうち、前記ステータコアの半径方向外側の端部には、前記ステータコアの軸線方向に突出した第1ストッパ部が形成され、前記第1ストッパ部が形成された前記溝側面と同じ溝側面のうち、前記ステータコアの半径方向外側の端部には、前記第1ストッパ部と離間して位置し、且つ、前記ステータコアの軸線方向に突出した第2ストッパ部が形成され、前記コイルの端末部は、前記第1ストッパ部と前記第2ストッパ部の間を介して前記インシュレータの外方に配置可能であることを特徴とする。
本発に係る回転電機によれば、収納溝の溝側面に第1ストッパ部を形成しているので、例えば、ステータコアの半径方向外側に向かうローレンツ力がコイルの端末部に作用した場合であっても、該端末部が該収納溝から離脱することを抑えることができる。また、前記コイルの端末部を前記収納溝に引き回す際に、該端末部の一部を半円状に曲げる必要がないため、該端末部の引き回し作業が簡素化する。これによって、ステータ自体は勿論のこと、回転電機全体としての生産効率が向上する効果も得られる。また、第1ストッパ部と第2ストッパ部とが収納溝の同じ溝側面に互いに離間して位置しているので、複数の分割コア部を環状に配置する際に、コイルの端末部を第1ストッパ部と第2ストッパ部との間を介してインシュレータの外方に配置させることができる。これにより、当該端末部が隣り合う分割コア部と干渉することを防止することができる。
上記の回転電機において、前記溝側面を構成する側壁部が、平板状に形成されると共に、肉厚部と肉薄部とを有し、前記肉薄部は、可撓性を有していてもよい。
このような構成によれば、ステータコアの軸線方向に肉薄部を弾性変形させて、インシュレータの外端面に開口する収納溝の開口部の面積を拡大することができる。よって、コイルの端末部を収納溝に引き回す際に、該端末部と第1ストッパ部とが干渉することを抑えることができる。
上記の回転電機において、前記分割鉄心が、複数の金属板が積層されて構成され、前記複数の金属板には、該複数の金属板の積層方向に沿って貫通孔が形成され、前記インシュレータには、前記貫通孔に対応する挿通孔が形成され、前記貫通孔及び前記挿通孔に挿通し、且つ、前記分割鉄心と前記インシュレータとを外方から締め付ける締結部材を備えていてもよい。
このような構成によれば、貫通孔と挿通孔とに締結部材を挿通して分割鉄心とインシュレータとを外方から締め付けるので、前記複数の金属板同士の固定と前記分割鉄心及び前記インシュレータの固定とを同時に行うことができる。また、前記締結部材を利用して、例えば、ミッションケース等に分割コア部を直接固定させることも可能となるので、分割コア部を保持するホルダ等の部材を省略することができる。これにより、回転電機の部材コストを削減することができると共に、省スペース化を図ることが可能となる。
上記の回転電機において、前記ステータを構成する前記複数の分割コア部のコイルが、U相、V相、W相の3相に分類されており、前記収納溝が、中性点を形成するコイルの端末部が引き回される第1収納溝と、U相のコイルの端末部が引き回される第2収納溝と、V相のコイルの端末部が引き回される第3収納溝と、W相のコイルの端末部が引き回される第4収納溝と、を含み、前記第1〜第4収納溝が、前記ステータコアの軸線方向に配列されていてもよい。
このような構成によれば、異なる相のコイルの端末部を異なる収納溝にそれぞれ引き回すので、コイルの端末部の絶縁処理を省略することができる。
上記の回転電機において、前記ステータを構成する前記インシュレータが、前記コイルが設けられる巻回部と、前記巻回部よりも前記ステータコアの半径方向外側に位置し、且つ、前記収納溝が形成される配線部と、を有し、前記配線部のうち前記巻回部側の端部には、前記巻回部に接続すると共に前記コイルの端末部が配置可能な側溝が形成されていてもよい。
このような構成によれば、コイルの片方の端末部を側溝に配置させた状態で、該巻回部にコイル素線を巻回することができる。これにより、前記コイル素線の巻回作業中に、前記コイルの端末部が邪魔になることを防止することができる。また、前記巻回作業の終了時に、前記コイルの両方の端末部を前記巻回部よりもステータコアの半径方向外側に位置させることができるので、該両方の端末部を前記収納溝に容易に導くことができる。
本発明によれば、ステータを構成するステータコアの収納溝の溝側面に第1ストッパ部を設けているので、該端末部が該収納溝から離脱することを抑えることができる。また、コイルの端末部を前記収納溝に引き回す際に、該端末部の一部を半円状に曲げる必要がないため、コイルの端末部の引き回しの作業が簡素化する。これによって、ステータ自体は勿論のこと、回転電機全体としての生産効率が向上する効果も得られる。
本発明の実施形態に係るステータの平面図である。 図1のステータを形成する分割コア部の斜視図である。 図2の分割コア部の分解斜視図において、コイル、中性点用端末部、及び、入力用端末部を省略した分解斜視図である。 図3に示す第1配線部とその周囲を示す拡大斜視図である。 図4のV−V線に沿った断面図である。 図3に示す第2配線部とその周囲を示す拡大斜視図である。 図6のVII−VII線に沿った断面図である。 巻回部にコイル素線を巻回している状態を示す平面図である。 中性点用端末部を第1配線部と第2配線部の間の隙間を介して第1配線部の第1収納溝に導くと共に、U相のコイルの入力用端末部を前記隙間を介して第1配線部の第2収納溝に導いた状態を示す平面図である。 図9に示す分割コア部の斜視図である。 ハウジングの内周面に沿って複数の分割コア部を環状に配置した状態の一部省略平面図である。 V6相のコイルを有する分割コア部の第2配線部の断面図である。
以下、本発明に係る回転電機についてそれに組み込まれるステータとの関係で好適な実施形態を例示し、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
先ず、本実施形態に係る回転電機用ステータ(以下、単にステータ10と称する。)は、その内部に設けられるロータと組み合わされて回転電機を構成し、例えば、電動機又は発電機として用いられる。
ステータ10は、所謂、3相Y型結線のステータであり、図1に示すように、中空状のホルダ(ハウジング)12と、ホルダ12に設けられた3相の入力端子U、V、Wと、中性点を形成する中性端子Nと、ホルダ12の内周面12aに沿って複数(図1では18個)の分割コア部14を環状に配置して形成されるステータコア16とを備えている。
ステータコア16は、U相、V相、W相のコイル18をそれぞれ有する分割コア部14を6つずつ含む。また、図1から諒解されるように、ステータコア16は、U相、V相、及び、W相のコイル18が反時計回りにこの順番で6回繰り返し並ぶように複数の分割コア部14を環状に配置して形成されている。
図1、図2、及び、図11に示すように、U相のコイル18を有する分割コア部14は、該コイル18を構成するコイル素線18aの一端部から延在して入力端子Uに電気的に接続する入力用端末部20Uを、V相のコイル18を有する分割コア部14は、該コイル18を構成するコイル素線18aの一端部から延在して入力端子Vに電気的に接続する入力用端末部20Vを、W相のコイル18を有する分割コア部14は、該コイル18を構成するコイル素線18aの一端部から延在して入力端子Wに電気的に接続する入力用端末部20Wをそれぞれ含む。なお、図2は、U相のコイル18を有する分割コア部14を示している。
以下の説明では、入力用端末部20U、20V、20Wにおいて、U相、V相、W相を区別しない場合には、参照符号「U」、「V」、「W」を省略することがある。
図2及び図3に示すように、各分割コア部14は、プレスにより打ち抜いた略T字状の金属板(鋼板)22を複数枚積層して構成される分割鉄心24と、分割鉄心24を絶縁するインシュレータ26と、分割鉄心24とインシュレータ26とを固定するためのボルト(締結部材)28と、インシュレータ26を介して分割鉄心24に巻回されるコイル18のコイル素線18aの他端部から延在して中性端子Nに電気的に接続される中性点用端末部30とを有している。
中性点用端末部30とコイル素線18a、及び、入力用端末部20とコイル素線18aのそれぞれは、連続して構成されている。つまり、中性点用端末部30、コイル素線18a、及び、入力用端末部20は、連続した1本の導線となっている。そして、前記導線は、断面長方形状に形成されている。なお、該導線は、断面長方形状に形成されたものに限定されず、例えば、断面円形状や断面正方形状に形成されていてもよい。
分割鉄心24は、略T字状であり、「T」字の上辺に相当するヨーク部24aと、「T」字の下辺延出部に相当する磁極部24bとを含んでいる。
ヨーク部24aの一端には、略半円状の嵌合凹部32が形成され、ヨーク部24aの他端には、嵌合凹部32に対応した略半円状の嵌合凸部34が形成されている。また、ヨーク部24aの略中央には、複数の金属板22の積層方向(ステータコア16の軸線方向、矢印A方向)に沿って貫通孔36が形成されている。
インシュレータ26は、可撓性を有しており、例えば、樹脂等で構成されている。また、インシュレータ26は、コイル素線18aが巻回される巻回部38と、巻回部38よりもステータコア16の半径方向外側(矢印B1方向)に位置する配線部40とを有している。
巻回部38は、上側巻回部38aと下側巻回部38bとを含み、前記上側巻回部38aには、断面略コ字状に形成された上側巻回部本体42aと、前記上側巻回部本体42aのうちステータコア16の半径方向内側(矢印B2方向)の端部に立設された上側内周壁44aと、前記上側巻回部本体42aのうち矢印A方向に沿って延在している部位の矢印B1方向の端部に立設されて前記上側内周壁44aと対向する上側外周壁46aとが設けられている。
一方、下側巻回部38bには、断面略コ字状に形成された下側巻回部本体42bと、前記下側巻回部本体42bのうち矢印B2方向の端部に立設された下側内周壁44bと、前記下側巻回部本体42bのうち矢印B1方向の端部に立設されて前記下側内周壁44bと対向する下側外周壁46bとが設けられている。
上側巻回部本体42aと下側巻回部本体42b、上側内周壁44aと下側内周壁44b、上側外周壁46aと下側外周壁46bは、それぞれ一部が重なり合って結合する。すなわち、上側巻回部38aの下方から下側巻回部38bが挿入され、上側巻回部38aと下側巻回部38bとが一体化されて巻回部38が構成される。このように一体化された結果得られる中央部の孔48には、分割鉄心24の磁極部24bが装入される。
配線部40は、上側外周壁46aの上端部近傍から矢印B1方向に延びた支持板50と、前記支持板50の上面に設けられた第1及び第2配線部52、54とを有している。
第1及び第2配線部52、54は、ステータコア16の周方向(矢印C方向)に互いに離間して配置されている。第1配線部52と第2配線部54との間の隙間56は、中性点用端末部30及び入力用端末部20が挿通可能な程度に設定されている。
図4に示すように、第1配線部52は、上面視で略四角形状(略台形状:図8参照)の第1基部58と、支持板50の上面に配置されると共に前記第1基部58の下面に接続する上面視で略四角形状(略台形状)の第2基部60とを有する。
第1基部58は、該第1基部58の矢印B1方向の端部に形成されて矢印C方向に沿って延在する第1外端面58a(図8参照)と、該第1外端面58aに連なると共に上側巻回部本体42aに向けて緩やかに湾曲する第1湾曲面58bと、該第1湾曲面58bに連なると共に第2配線部54に対向する第1案内面58cと、該第1案内面58cに連なると共に第1基部58の矢印B2方向の端部に形成された第1内端面58dと、該第1外端面58aと前記第1内端面58dとを接続する第1接続面58eとを含む。
なお、第1基部58は、第2配線部54が位置する側とは反対側(矢印C1方向)に向かうに従ってステータコア16の半径方向(矢印B方向)の幅が狭くなるように構成されている。つまり、第1内端面58dは、第1外端面58aと平行ではなく、第1接続面58e側に向かうに従って矢印C1方向に沿って徐々に幅狭となっている。
第2基部60は、第1基部58を一回り大きくしたような形状に構成されており、該第2基部60の矢印B1方向の端部に形成されて矢印C方向に沿って延在する第2外端面60aと、該第2外端面60aに連なると共に上側巻回部本体42aに向けて緩やかに湾曲する第2湾曲面60bと、該第2湾曲面60bに連なると共に第2配線部54に対向する第2案内面60cと、該第2案内面60cに連なり第2基部60の矢印B2方向の端部に形成された第2内端面60dと、該第2外端面60aと第2内端面60dとを接続する第2接続面60eとを含む。
図4及び図5に示すように、第1案内面58cと第2案内面60c、第1内端面58dと第2内端面60d、第1接続面58eと第2接続面60eは、それぞれが一体に接続して1つの平坦面を形成している。また、第2基部60は、第1基部58よりも矢印B1方向に突出すると共に、矢印A方向に大きく形成されている。
第1基部58、第2基部60、及び、支持板50には、矢印A方向に延びて分割鉄心24の貫通孔36に対応する挿通孔62が形成されている。なお、挿通孔62は、第1基部58の上面のうち第1湾曲面58bに近接する位置に開口している。
インシュレータ26と分割鉄心24は、インシュレータ26の孔48に分割鉄心24の磁極部24bを装入した状態で、上方からボルト28を挿通孔62を介して貫通孔36に通し、例えば、ホルダ12に締め付けることにより固定される。これにより、複数の金属板22同士の固定と、インシュレータ26と分割鉄心24の固定とを同時に行うことができる。
なお、ボルト28の締め付け箇所は、ホルダ12に限られない。例えば、ボルト28を図示しないミッションケース等に直接締め付けてもよい。この場合、ホルダ12を省略することができるので、回転電機の部材コストを削減することができると共に、省スペース化を図ることが可能となる。
第1配線部52は、第1基部58の第1外端面58aの上端部から矢印B1方向に延びた第1延在板64と、第2基部60の第2外端面60aから矢印B1方向に延びて前記第1延在板64に平行な第2〜第5延在板66、68、70、72と、第2基部60の第2内端面60dの下端部から矢印B2方向に突出する突出部74とをさらに有している。
第1延在板64は、第2基部60よりも矢印B1方向に張り出している。第1延在板64の下面のうち矢印B1方向の端部には、下方に突出すると共に略直方体状に形成された第1下ストッパ部76aと、該第1下ストッパ部76aよりも第2配線部54側(矢印C2方向)に離間して位置し、且つ、下方に突出する第2下ストッパ部78aとが形成されている。
第1下ストッパ部76aは、第1延在板64の矢印C1方向の端部から矢印C2方向に向かって延びている。なお、第1下ストッパ部76aの矢印C1方向の端部は、第1延在板64の形状に合わせてやや丸みを帯びている。第1下ストッパ部76aは、矢印C方向の長さが第1延在板64の矢印C方向の長さの半分程度に設定されている。また、第1下ストッパ部76aは、矢印B方向の長さ(幅)が第1延在板64の板厚よりも広く、矢印A方向の長さ(高さ)が第1延在板64の板厚よりも低く設定されている。
第2下ストッパ部78aは、上面視で四角形状(図8参照)に形成されると共に、矢印C方向において第1延在板64の中央よりもやや矢印C2方向寄りに位置している。
また、第2下ストッパ部78aは、長さが第1下ストッパ部76aの長さよりも短く、幅及び高さが第1下ストッパ部76aの幅及び高さと略同一に設定されている。なお、第1下ストッパ部76aと第2下ストッパ部78aの離間間隔は、中性点用端末部30の厚みd1よりも大きく設定されている(図2参照)。
第1延在板64の下面には、矢印C方向に沿って第1延在板64を横切るようにして第1溝部80aが形成されている。なお、第1溝部80aは、第1下ストッパ部76aと第2下ストッパ部78aに隣接している。第1溝部80aは、断面コ字状に形成されており、溝深さ(矢印A方向の長さ)が第1下ストッパ部76aの高さと略同一に、溝幅(矢印B方向の長さ)が第1下ストッパ部76aの幅よりも狭く設定されている。
第2延在板66は、第2基部60の上端部に接続されている。その結果、第2延在板66の上面と第2基部60の上面とが一体となって平坦面が形成される。
第2延在板66の上面のうち矢印B1方向の端部には、上方に突出すると共に略直方体状に形成された第1上ストッパ部82aと、該第1上ストッパ部82aよりも矢印C2方向に離間して位置し、且つ、上方に突出する第2上ストッパ部84aとが形成されている。
第1上ストッパ部82aは、第1下ストッパ部76aを上下反転させた形状を有しており、第1下ストッパ部76aと対向して配置される。つまり、第1上ストッパ部82aは、その長さ、幅、高さが第1下ストッパ部76aの長さ、幅、高さと同一に設定されている。
第2上ストッパ部84aは、第2下ストッパ部78aを上下反転させた形状を有しており、該第2下ストッパ部78aと対向して配置される。つまり、第2上ストッパ部84aは、その長さ、幅、高さが第2下ストッパ部78aの長さ、幅、高さと同一に設定されている。
第1延在板64の下面と第2基部60の上面は、第1基部58の第1外端面58aで終端する。その結果、第1延在板64の下面、第2延在板66の上面、第2基部60の上面、及び、第1外端面58aによって、第1収納溝86aが形成される。そして、この第1収納溝86aには、中性点用端末部30が収納されることとなる。
第1収納溝86aの溝幅(第1延在板64の下面のうち第1溝部80aよりも矢印B2方向に位置する部位と第2基部60の上面との間隔)L1は、中性点用端末部30の横幅d2よりも広く設定されている。第1収納溝86aの溝深さ(第1下ストッパ部76aの矢印B2方向の端面から第1外端面58aまでの距離)L2は、中性点用端末部30が矢印C方向に沿って9個配置可能な程度の大きさに設定されている。
なお、第1下ストッパ部76aと第1上ストッパ部82aとの間隔L3は、中性点用端末部30の横幅d2よりも狭く設定されている。また、第2下ストッパ部78aと第2上ストッパ部84aとの間隔は、前記間隔L3と略同一に設定されている。
第2延在板66の下面のうち矢印B1方向の端部には、第2延在板66の第1上ストッパ部82aの反対側(裏側又は下側)に位置し、且つ、第1下ストッパ部76aと同一の形状に構成された第1下ストッパ部76bと、該第1下ストッパ部76bよりも矢印C2方向に離間して位置し、且つ、第2下ストッパ部78aと同一の形状に構成された第2下ストッパ部78bとが形成されている。
第1下ストッパ部76bと第2下ストッパ部78bとの離間間隔は、第1上ストッパ部82aと第2上ストッパ部84aとの離間間隔の約2倍に設定されている。なお、第2下ストッパ部78bは、第2延在板66の矢印C2方向の端部近傍に位置している。
第2延在板66の下面には、矢印C方向に沿って第2延在板66を横切るようにして第2溝部80bが形成されている。なお、第2溝部80bは、第1下ストッパ部76bと第2下ストッパ部78bとに隣接している。第2溝部80bは、第1溝部80aと同一の形状を有している。
第3延在板68は、第2延在板66よりも下方に所定距離だけ離間して配置されている。該所定距離は、入力用端末部20Uの横幅d2よりも大きく設定される。
第3延在板68の上面のうち矢印B1方向の端部には、第1下ストッパ部76bと対向し、且つ、第1上ストッパ部82aと同一の形状に構成された第1上ストッパ部82bと、該第1上ストッパ部82bよりも矢印C2方向に離間して位置すると共に第2下ストッパ部78bと対向して配置され、且つ、第2上ストッパ部84aと同一の形状に構成された第2上ストッパ部84bとが形成されている。
第2延在板66の下面と第3延在板68の上面は、第2基部60の第2外端面60aで終端する。その結果、第2延在板66の下面、第3延在板68の上面、及び、第2外端面60aによって、第2収納溝86bが形成される。そして、この第2収納溝86bには、入力用端末部20Uが収納されることとなる。
第2収納溝86bの溝幅(第2延在板66の下面のうち第2溝部80bよりも矢印B2方向に位置する部位と第3延在板68の上面との間隔)は、第1収納溝86aの溝幅L1と同一に設定されている。第2収納溝86bの溝深さ(第1下ストッパ部76bの矢印B2方向の端面から第2外端面60aまでの距離)L4は、入力用端末部20Uが矢印C方向に沿って3個配置可能な程度の大きさに設定されている。
なお、第1下ストッパ部76bと第1上ストッパ部82bとの間隔、及び、第2下ストッパ部78bと第2上ストッパ部84bとの間隔は、前記間隔L3と略同一に設定されている。
第3延在板68の下面のうち矢印B1方向の端部には、第1上ストッパ部82bの反対側に位置し、且つ、第1下ストッパ部76aと同一の形状に構成された第1下ストッパ部76cと、該第1下ストッパ部76cよりも矢印C2方向に離間して位置すると共に第2上ストッパ部84bの反対側に位置し、且つ、第2下ストッパ部78aと同一の形状に構成された第2下ストッパ部78cとが形成されている。
第3延在板68の下面には、矢印C方向に沿って第3延在板68を横切るようにして第3溝部80cが形成されている。なお、第3溝部80cは、第1下ストッパ部76cと第2下ストッパ部78cとに隣接している。第3溝部80cは、第1溝部80aと同一の形状を有している。
第4延在板70は、第3延在板68よりも下方に所定距離だけ離間して位置している。該所定距離は、第2延在板66と第3延在板68との離間間隔と同一の距離に設定されている。
第4延在板70の上面のうち矢印B1方向の端部には、第1下ストッパ部76cと対向し、且つ、第1上ストッパ部82aと同一の形状に構成された第1上ストッパ部82cと、該第1上ストッパ部82cよりも矢印C2方向に離間して位置すると共に第2下ストッパ部78cと対向して配置され、且つ、第2上ストッパ部84aと同一の形状に構成された第2上ストッパ部84cとが形成されている。
第3延在板68の下面と第4延在板70の上面は、第2基部60の第2外端面60aで終端する。その結果、第3延在板68の下面、第4延在板70の上面、及び、第2外端面60aによって、第3収納溝86cが形成される。そして、この第3収納溝86cには、入力用端末部20Vが収納されることとなる。
第3収納溝86cの溝幅(第3延在板68の下面のうち第3溝部80cよりも矢印B2方向に位置する部位と第4延在板70の上面との間隔)は、第1収納溝86aの溝幅L1と同一に設定されている。第3収納溝86cの溝深さ(第1下ストッパ部76cの矢印B2方向の端面から第2外端面60aまでの距離)は、第2収納溝86bの溝深さL4と同一に設定されている。なお、第1下ストッパ部76cと第1上ストッパ部82cとの間隔、及び、第2下ストッパ部78cと第2上ストッパ部84cとの間隔は、前記間隔L3と略同一に設定されている。
第4延在板70の下面のうち矢印B1方向の端部には、第1上ストッパ部82cの反対側に位置し、且つ、第1下ストッパ部76aと同一の形状に構成された第1下ストッパ部76dと、該第1下ストッパ部76dよりも矢印C2方向に離間して位置すると共に第2上ストッパ部84cの反対側に位置し、且つ、第2下ストッパ部78aと同一の形状に構成された第2下ストッパ部78dとが形成されている。
第4延在板70の下面には、矢印C方向に沿って第4延在板70を横切るようにして第4溝部80dが形成されている。なお、第4溝部80dは、第1下ストッパ部76dと第2下ストッパ部78dとに隣接している。第4溝部80dは、第1溝部80aと同一の形状を有している。
第5延在板72は、第2基部60の下端部に接続されている。なお、第4延在板70と第5延在板72との離間間隔は、第3延在板68と第4延在板70との離間間隔と同一に設定されている。
第5延在板72の上面のうち矢印B1方向の端部には、第1下ストッパ部76dと対向し、且つ、第1上ストッパ部82aと同一の形状に構成された第1上ストッパ部82dと、該第1上ストッパ部82dよりも矢印C2方向に離間して位置すると共に第2下ストッパ部78dに対向して配置され、且つ、第2上ストッパ部84aと同一の形状に構成された第2上ストッパ部84dとが形成されている。
第4延在板70の下面と第5延在板72の上面は、第2基部60の第2外端面60aで終端する。その結果、第4延在板70の下面、第5延在板72の上面、及び、第2外端面60aによって、第4収納溝86dが形成される。そして、この第4収納溝86dには、入力用端末部20Wが収納されることとなる。
第4収納溝86dの溝幅(第4延在板70の下面のうち第4溝部80dよりも矢印B2方向に位置する部位と第5延在板72の上面との間隔)は、第1収納溝86aの溝幅L1と同一に設定されている。第4収納溝86dの溝深さ(第1下ストッパ部76dの矢印B2方向の端面から第2外端面60aまでの距離)は、第2収納溝86bの溝深さL4と同一に設定されている。なお、第1下ストッパ部76dと第1上ストッパ部82dとの間隔、及び、第2下ストッパ部78dと第2上ストッパ部84dとの間隔は、前記間隔L3と略同一に設定されている。
突出部74は、第2内端面60dの下端部から矢印B2方向に沿って延びる底部88と、前記底部88の矢印B2方向の端部に立設された側部90とを有している(図9参照)。底部88の上端面88aは、側部90に向かうに従って矢印B方向に対して下方に徐々に傾斜している。
また、側部90は、底部88の矢印C1方向の端部から底部88の中途の位置まで延びると共に、矢印C2方向に向かって先細り形状となっている。つまり、底部88の上端面88aは、上側巻回部本体42aの上面に対して滑らかに接続されることとなる。
第2内端面60d及び側部90の内側面(矢印B1方向の側面)90aは、底部88の上端面88aで終端する。その結果、第2内端面60d、上端面88a、及び、内側面90aによって、側溝92が形成される。なお、側溝92の溝幅は、中性点用端末部30の横幅d2よりも大きく設定されている。
図6〜図8に示すように、第2配線部54は、上面視で略四角形状の第1基部94と、支持板50の上面に配置されると共に前記第1基部94の下面に接続する上面視で略四角形状の第2基部96とを有する。
矢印A方向において、第1基部94の高さは第1基部58の高さに、第2基部96の高さは第2基部60の高さにそれぞれ対応している(図3参照)。
第1基部94は、該第1基部94の端部に形成されて矢印C方向に沿って延在する第1外端面94aと、該第1外端面94aに連なると共に第1配線部52に対向する第1案内面94bと、該第1案内面94bに連なると共に第1基部94の矢印B2方向の端部に形成された第1内端面94cと、該第1外端面94aと該第1内端面94cとを接続する第1接続面94dとを含む。
第2基部96は、第1基部94を一回り大きくしたような形状に構成されており、該第2基部96の端部に形成されて矢印C方向に沿って延在する第2外端面96aと、該第2外端面96aに連なると共に第1配線部52に対向する第2案内面96bと、該第2案内面96bに連なり第2基部96の矢印B2方向の端部に形成された第2内端面96cと、該第2外端面96aと該第2内端面96cとを接続する第2接続面96dとを含む。
第1案内面94bと第2案内面96b、第1内端面94cと第2内端面96c、及び、第1接続面94dと第2接続面96dは、それぞれが一体に接続して平坦面を形成している。つまり、第2基部96は、第1基部94よりも矢印B1方向に突出すると共に、矢印A方向に大きく形成されている。なお、第1及び第2案内面94b、96bには、上述した分割鉄心24のヨーク部24aの嵌合凹部32と同一の形状の凹部98が形成されている。
第2配線部54は、第1基部94の第1外端面94aの上端部から矢印B1方向に延びた第1延在板100と、第2基部96の第2外端面96aから矢印B1方向に延びて第1延在板100に平行な第2〜第5延在板102、104、106、108とをさらに有している。
矢印A方向において、第1延在板100は第1延在板64の位置に、第2延在板102は第2延在板66の位置に、第3延在板104は第3延在板68の位置に、第4延在板106は第4延在板70の位置に、第5延在板108は第5延在板72の位置に、それぞれ対応して形成されている。
第1延在板100は、第2基部96よりも矢印B1方向に張り出している。第1延在板100の下面のうち矢印B1方向の端部には、下方に突出する第1下ストッパ部110aと、該第1下ストッパ部110aよりも矢印C2方向に離間して位置し、且つ、下方に突出する第2下ストッパ部112aとが形成されている。
第1下ストッパ部110aは、矢印C方向において第1延在板100の中央よりもやや矢印C1方向寄りに位置しており、第2下ストッパ部112aは、第1延在板100の矢印C2方向の端部に位置している。なお、第1及び第2下ストッパ部110a、112aは、第1配線部52の第2下ストッパ部78aと同一の形状を有している。
第1下ストッパ部110aと第2下ストッパ部112aの離間間隔は、中性点用端末部30の厚みd1よりも大きく設定されている(図2参照)。
また、第1延在板100の下面には、矢印C方向に沿って第1延在板100を横切るようにして第1溝部114aが形成されている。なお、第1溝部114aは、第1下ストッパ部110aと第2下ストッパ部112aに隣接している。第1溝部114aは、第1配線部52の第1溝部80aと同一の形状を有している。
第2延在板102は、第2基部96の上端部に接続されている。その結果、第2延在板102の上面と第2基部96の上面とが一体となって平坦面が形成される。
第2延在板102の上面のうち矢印B1方向の端部には、第1下ストッパ部110aと対向し、且つ、第1配線部52の第2上ストッパ部84aと同一の形状に構成された第1上ストッパ部116aと、該第1上ストッパ部116aよりも矢印C2方向に離間して位置すると共に第2下ストッパ部112aと対向して配置され、且つ、第1上ストッパ部116aと同一の形状に構成された第2上ストッパ部118aとが形成されている。
第1延在板100の下面と第2基部96の上面は、第1基部94の第1外端面94aで終端する。その結果、第1延在板100の下面、第2延在板102の上面、第2基部96の上面、及び、第1外端面94aによって、第1収納溝120aが形成される。そして、この第1収納溝120aには、中性点用端末部30が収納されることとなる。
第1収納溝120aの溝幅(第1延在板100の下面のうち第1溝部114aよりも矢印B2方向に位置する部位と第2基部96の上面との間隔)L5は、第1配線部52の第1収納溝86aの溝幅L1と同一に設定されている。第1収納溝120aの溝深さ(第1下ストッパ部110aの矢印B2方向の端面から第1外端面94aまでの距離)L6は、第1配線部52の第1収納溝86aの溝深さL2と同一に設定されている。
なお、第1下ストッパ部110aと第1上ストッパ部116aとの間隔L7は、中性点用端末部30の横幅d2よりも狭く設定されている。また、第2下ストッパ部112a及び第2上ストッパ部118aの間隔は、前記間隔L7と略同一に設定されている。
第2延在板102の下面のうち矢印B1方向の端部には、第2延在板102の第1上ストッパ部116aの反対側に位置し、且つ、第1下ストッパ部110aと同一の形状に構成された第1下ストッパ部110bと、該第1下ストッパ部110bよりも矢印C2方向に離間して位置すると共に第2上ストッパ部118aの反対側に位置し、且つ、第2下ストッパ部112aと同一の形状に構成された第2下ストッパ部112bとが形成されている。
第2延在板102の下面には、矢印C方向に沿って第2延在板102を横切るようにして第2溝部114bが形成されている。なお、第2溝部114bは、第1下ストッパ部110bと第2下ストッパ部112bとに隣接している。第2溝部114bは、第1溝部114aと同一の形状を有している。
第3延在板104は、第2延在板102よりも下方に所定距離だけ離間して配置されている。該所定間隔は、入力用端子部20Uの横幅d2よりも大きく設定される。
第3延在板104の上面のうち矢印B1方向の端部には、第1下ストッパ部110bと対向し、且つ、第1上ストッパ部116aと同一の形状に構成された第1上ストッパ部116bと、該第1上ストッパ部116bよりも矢印C2方向に離間して位置すると共に第2下ストッパ部112bと対向して配置され、且つ、第2上ストッパ部118aと同一の形状に構成された第2上ストッパ部118bとが形成されている。
第2延在板102の下面と第3延在板104の上面は、第2基部96の第2外端面96aで終端する。その結果、第2延在板102の下面、第3延在板104の上面、及び、第2外端面96aによって、第2収納溝120bが形成される。そして、この第2収納溝120bには、入力用端末部20Uが収納されることとなる。
第2収納溝120bの溝幅(第2延在板102の下面のうち第2溝部114bよりも矢印B2方向に位置する部位と第3延在板104の上面との間隔)は、第1収納溝120aの溝幅L5と同一に設定されている。第2収納溝120bの溝深さ(第1下ストッパ部110bの矢印B2方向の端面から第2外端面120aまでの距離)L8は、第1配線部52の第2収納溝86bの溝深さL4と同一に設定されている。
なお、第1下ストッパ部110bと第1上ストッパ部116bとの間隔、及び、第2下ストッパ部112bと第2上ストッパ部118bとの間隔は、前記間隔L7と同一に設定されている。
第3延在板104の下面のうち矢印B1方向の端部には、第1上ストッパ部116bの反対側に位置し、且つ、第1下ストッパ部110aと同一の形状に構成された第1下ストッパ部110cと、該第1下ストッパ部110cよりも矢印C2方向に離間して位置すると共に第2上ストッパ部118bの反対側に位置し、且つ、第2下ストッパ部112aと同一の形状に構成された第2下ストッパ部112cとが形成されている。
第3延在板104の下面には、矢印C方向に沿って第3延在板104を横切るようにして第3溝部114cが形成されている。なお、第3溝部114cは、第1下ストッパ部110cと第2下ストッパ部112cとに隣接している。第3溝部114cは、第1溝部114aと同一の形状を有している。
第4延在板106は、第3延在板104よりも下方に所定距離だけ離間して位置している。該所定距離は、第2延在板102と第3延在板104との離間間隔と同一の距離に設定されている。
第4延在板106の上面のうち矢印B1方向の端部には、第1下ストッパ部110cと対向し、且つ、第1上ストッパ部116aと同一の形状に構成された第1上ストッパ部116cと、該第1上ストッパ部116cよりも矢印C2方向に離間して位置すると共に第2下ストッパ部112cと対向して配置され、且つ、第2上ストッパ部118aと同一の形状に構成された第2上ストッパ部118cとが形成されている。
第3延在板106の下面と第4延在板108の上面は、第2基部96の第2外端面96aで終端する。その結果、第3延在板104の下面、第4延在板106の上面、及び、第2外端面96aによって、第3収納溝120cが形成される。そして、この第3収納溝120cには、入力用端末部20Vが収納されることとなる。
第3収納溝120cの溝幅(第3延在板104の下面のうち第3溝部114cよりも矢印B2方向に位置する部位と第4延在板106の上面との間隔)は、第1収納溝120aの溝幅L5と同一に設定されている。第3収納溝120cの溝深さ(第1下ストッパ部110cの矢印B2方向の端面から第2外端面96aまでの距離)は、第2収納溝120bの溝深さL8と同一に設定されている。なお、第1下ストッパ部110cと第1上ストッパ部116cとの間隔、及び、第2下ストッパ部112cと第2上ストッパ部118cとの間隔は、前記間隔L7と同一に設定されている。
第4延在板106の下面のうち矢印B1方向の端部には、第1上ストッパ部116cの反対側に位置し、且つ、第1下ストッパ部110aと同一の形状に構成された第1下ストッパ部110dと、該第1下ストッパ部110dよりも矢印C2方向に離間して位置すると共に第2上ストッパ部118cの反対側に位置し、且つ、第2下ストッパ部112aと同一の形状に構成された第2下ストッパ部112dとが形成されている。
第4延在板106の下面には、矢印C方向に沿って第4延在板106を横切るようにして第4溝部114dが形成されている。なお、第4溝部114dは、第1下ストッパ部110dと第2下ストッパ部112dとに隣接している。第4溝部114dは、第1溝部114aと同一の形状を有している。
第5延在板108は、第2基部96の下端部に接続されている。なお、第4延在板106と第5延在板108との離間間隔は、第3延在板104と第4延在板106との離間間隔と同一に設定されている。
第5延在板108の上面のうち矢印B1方向の端部には、第1下ストッパ部110dと対向し、且つ、第1上ストッパ部116aと同一の形状に構成された第1上ストッパ部116dと、該第1上ストッパ部116dよりも矢印C2方向に離間して位置すると共に第2下ストッパ部112dに対向して配置され、且つ、第2上ストッパ部118aと同一の形状に構成された第2上ストッパ部118dとが形成されている。
第4延在板106の下面と第5延在板108の上面は、第2基部96の第2外端面96aで終端する。その結果、第4延在板106の下面、第5延在板108の上面、及び、第2外端面96aによって、第4収納溝120dが形成される。そして、この第4収納溝120dには、入力用端末部20Wが収納されることとなる。
第4収納溝120dの溝幅(第4延在板106の下面のうち第4溝部114dよりも矢印B2方向に位置する部位と第5延在板108の上面との間隔)は、第1収納溝120aの溝幅L5と同一に設定されている。第4収納溝120dの溝深さ(第1下ストッパ部110dの矢印B2方向の端面から第2外端面96aまでの距離)は、第2収納溝120bの溝深さL8と同一に設定されている。なお、第1下ストッパ部110dと第1上ストッパ部116dとの間隔、及び、第2下ストッパ部112dと第2上ストッパ部118dとの間隔は、前記間隔L7と同一に設定されている。
図2から諒解されるように、分割コア部14のコイル18は、コイル素線18aをインシュレータ26の巻回部38に巻回することにより形成される。つまり、図8に示すように、コイル18は、中性点用端末部30の一部を側溝92に配置した状態で、コイル素線18aを巻回部38に巻回することにより形成される。
これにより、コイル素線18aの巻回作業中に、中性点用端末部30が邪魔になることを防止することができる。なお、コイル素線18aの巻回作業は、インシュレータ26を固定した状態で巻回部38にコイル素線18aを巻きつけてもよいし、インシュレータ26を図示しない回転治具によって回転させながらコイル素線18aを巻回部38に巻きつけてもよい。
また、コイル素線18aの巻回作業が終了すると、中性点用端末部30及び入力用端末部20は、巻回部38よりも矢印B1方向に位置することとなる。そのため、次工程において、中性点用端末部30を第1収納溝86a、120aに容易に導くことができると共に、入力用端末部20を第2〜第4収納溝86b〜86d、120b〜120dに容易に導くことができる。
次に、上述した複数の分割コア部14の組み立て手順について説明する。
先ず、図9及び図10に示すように、9個の分割コア部14において、側溝92に配置されている中性点用端末部30を、第1配線部52と第2配線部54との間の隙間56を介して第1配線部52の第1案内面58c及び第1湾曲面58bを滑らせながら第1収納溝86aに導くと共に、前記第1収納溝86aに導かれた中性点用端末部30を、第1下ストッパ部76a及び第2下ストッパ部78aの間と、第1上ストッパ部82a及び第2上ストッパ部84aの間とを介してインシュレータ26の外方に配置する。
また、前記9個の分割コア部14のうち、3つの(U1相〜U3相のコイル18を有する)分割コア部14において、入力用端末部20Uを、前記隙間56を介して第2案内面60c及び第2湾曲面60bに対して滑らせながら第2収納溝86bに導くと共に、前記第2収納溝86bに導かれた入力用端末部20Uを、第1下ストッパ部76b及び第2下ストッパ部78bの間と、第1上ストッパ部82b及び第2上ストッパ部84bの間とを介してインシュレータ26の外方に配置する。
さらに、詳細な図示は省略するが、前記9個の分割コア部14のうち、3つの(V1相〜V3相のコイル18を有する)分割コア部14において、入力用端末部20Vを、前記隙間56を介して第2案内面60c及び第2湾曲面60bに対して滑らせながら第3収納溝86cに導くと共に、前記第3収納溝86cに導かれた入力用端末部20Vを、第1下ストッパ部76c及び第2下ストッパ部78cの間と、第1上ストッパ部82c及び第2上ストッパ部84cの間とを介してインシュレータ26の外方に配置する。
前記9個の分割コア部14のうち、3つの(W1相、W2相、W6相のコイル18を有する)分割コア部14において、入力用端末部20Wを、前記隙間56を介して第2案内面60c及び第2湾曲面60bに対して滑らせながら第4収納溝86dに導くと共に、前記第4収納溝86dに導かれた入力用端末部20Wを、第1下ストッパ部76d及び第2下ストッパ部78dの間と、第1上ストッパ部82d及び第2上ストッパ部84dの間とを介してインシュレータ26の外方に配置する。
また、前記9個の分割コア部14とは別の9個の分割コア部14において、側溝92に配置されている中性点用端末部30を、第1配線部52と第2配線部54との間の隙間56を介して第2配線部54の第1案内面94bを滑らせながら第1収納溝120aに導くと共に、前記第1収納溝120aに導かれた中性点用端末部30を、第1下ストッパ部110a及び第2下ストッパ部112aの間と、第1上ストッパ部116b及び第2上ストッパ部118aの間とを介してインシュレータ26の外方に配置する。
そして、該別の9個の分割コア部14のうち、3つの(U4相〜U6相のコイル18を有する)分割コア部14において、入力用端末部20Uを、前記隙間56を介して第2案内面96bに対して滑らせながら第2収納溝120bに導くと共に、前記第2収納溝120bに導かれた入力用端末部20Uを、第1下ストッパ部110b及び第2下ストッパ部112bの間と、第1上ストッパ部116b及び第2上ストッパ部118bの間とを介してインシュレータ26の外方に配置する。
該別の9個の分割コア部14のうち、3つの(V4相〜V6相のコイル18を有する)分割コア部14において、入力用端末部20Vを、前記隙間56を介して第2案内面96bに対して滑らせながら第3収納溝120cに導くと共に、前記第3収納溝120cに導かれた入力用端末部20Vを、第1下ストッパ部110c及び第2下ストッパ部112cの間と、第1上ストッパ部116c及び第2上ストッパ部118cの間とを介してインシュレータ26の外方に配置する。
該別の9個の分割コア部14のうち、3つの(W3相〜W5相のコイル18を有する)分割コア部14において、入力用端末部20Wを、前記隙間56を介して第2案内面96bに対して滑らせながら第4収納溝120dに導くと共に、前記第4収納溝120dに導かれた入力用端末部20Wを、第1下ストッパ部110d及び第2下ストッパ部112dの間と、第1上ストッパ部116d及び第2上ストッパ部118dの間とを介してインシュレータ26の外方に配置する。
その後、図11に示すように、先ず、U1相のコイル18を有する分割コア部14をホルダ12の内周面12aに沿って配置する。続いて、V1相のコイル18を有する分割コア部14を上方からU1相のコイル18を有する分割コア部14の左側に降下して、V1相のコイル18を有する分割コア部14のヨーク部24aの嵌合凸部34をU1相のコイル18を有する分割コア部14の第2配線部54の凹部98を介してヨーク部24aの嵌合凹部32に挿入する。これにより、U1相のコイル18を有する分割コア部14に対してV1相のコイル18を有する分割コア部14が位置決めされる。
このとき、上述したように、中性点用端末部30と入力用端末部20Vは、インシュレータ26の外方に配置されているので、該中性点用端末部30と該入力用端末部20VがU1相のコイル18を有する分割コア部14と干渉することを好適に防止することができる。
なお、中性点用端末部30は、第1下ストッパ部76a及び第2下ストッパ部78aの間と第1上ストッパ部82a及び第2上ストッパ部84aの間とに挿通され、入力用端末部20Vは、第1下ストッパ部76c及び第2下ストッパ部78cの間と第1上ストッパ部82c及び第2上ストッパ部84cの間とに挿通されているので、V1相のコイル18を有する分割コア部14を配置する際に、中性点用端末部30及び入力用端末部20Vが矢印C方向に振れることは殆どない。
続いて、V1相のコイル18を有する分割コア部14を配置したときと同じ要領で、W1相のコイル18を有する分割コア部14をV1相のコイル18を有する分割コア部14の左側に配置する。これにより、U1相のコイル18、V1相のコイル18、W1相のコイル18が反時計回りに並んで配置されることとなる。
そして、このような動作を6回繰り返すことにより、18個の分割コア部14を環状に配置する。このようにして配置された複数の分割コア部14のコイル18は、図1に示すように、反時計回りにU1相、V1相、W1相、U2相、V2相、W2相…U6相、V6相、W6相の順番で配列されることとなる。
続いて、中性点用端末部30を複数の分割コア部14の第1収納溝86a、120aに引き回して中性端子Nに電気的に接続し、U相の入力用端末部20Uを複数の分割コア部14の第2収納溝86b、120bに引き回して入力端子Uに電気的に接続し、V相の入力用端末部20Vを複数の分割コア部14の第3収納溝82c、120cに引き回して入力端子Vに電気的に接続し、W相の入力用端末部20Wを複数の分割コア部14の第4収納溝86d、120dに引き回して入力端子Wに電気的に接続する。
また、詳細な図示は省略するが、本実施形態では、U1相〜U3相、V1相〜V3相、W1相、W2相、及び、W6相のコイル18の中性点用端末部30及び入力用端末部20を反時計回りに引き回し、U4相〜U6相、V4相〜V6相、及び、W3相〜W6相のコイル18の中性点用端末部30及び入力用端末部20を時計回りに引き回している。
ここで、具体例として、U1相のコイル18の中性点用端末部30及び入力用端末部20Uの引き回し作業について説明する。
先ず、第1配線部52の第1延在板64の矢印B1方向の端部を上方に押圧して、第1延在板64のうち第1溝部80aが位置する部位(肉薄部)を弾性変形させて第1収納溝86aの矢印B1方向の開口面積を広げる。そして、前記第1収納溝86aの開口面積を広げた状態で、中性点用端末部30を第1下ストッパ部76a及び第1外端面58aの間と第1上ストッパ部82a及び第1外端面58aの間に挿通する。これにより、中性点用端末部30が、第1下ストッパ部76a及び第1上ストッパ部82aと干渉することを抑えることができる。
なお、このとき、第1延在板64を弾性変形させず、第2延在板66の矢印B1方向の端部を下方に押圧して、該第2延在板66のうち第2溝部80bが位置する部位(肉薄部)を弾性変形させることにより、第1収納溝86aの矢印B1方向の開口面積を広げてもよい。さらに、第1延在板64と第2延在板66の両方を弾性変形させて、前記開口面積を広げることも可能である。
続いて、これと同じ要領で、W6相のコイル18を有する分割コア部14の第2配線部54の第1収納溝120a、第1配線部52の第1収納溝86a、及び、V6相のコイル18を有する分割コア部14の第2配線部54の第1収納溝120aに前記中性点用端末部30を引き回し、中性端子Nに電気的に接続する。
また、第1配線部52の第2延在板66の矢印B1方向の端部を上方に押圧して、第2延在板66のうち第2溝部80bが位置する部位(肉薄部)を弾性変形させて第2収納溝86bの矢印B1方向の開口面積を広げる。そして、前記第2収納溝86bの開口面積を広げた状態で、入力用端末部20Uを第1下ストッパ部76b及び第2外端面60aの間と第1上ストッパ部82b及び第2外端面60aの間に挿通し、入力端子Uに電気的に接続する。これにより、入力用端末部20Uが、第1下ストッパ部76b及び第1上ストッパ部82bと干渉することを抑えることができる。
以上のように構成されるステータ10では、図12に示すように、例えば、V6相のコイル18を有する分割コア部14のうちの第2配線部54では、第1収納溝120aに9本の中性点用端末部30が、第2収納溝120bに3本の入力用端末部20Uが、第3収納溝120cに3本の入力用端末部20Vが、第4収納溝120dに3本の入力用端末部20Wがそれぞれ配置されることとなる。
本実施形態に係る回転電機では、第1配線部52の矢印B1方向の外端面に、矢印C方向に沿って延びる第1〜第4収納溝86a〜86dを形成し、該第1収納溝86aの一方の溝側面としての第1延在板64の下面のうち矢印B1方向の端部に第1下ストッパ部76aを、該第2収納溝86bの一方の溝側面としての第2延在板66の下面のうち矢印B1方向の端部に第1下ストッパ部76bを、第3収納溝86cの一方の溝側面としての第3延在板68の下面のうち矢印B1方向の端部に第1下ストッパ部76cを、第4収納溝86dの一方の溝側面としての第4延在板70の下面のうち矢印B1方向の端部に第1下ストッパ部76dをそれぞれ形成している。
これにより、例えば、矢印B1方向に向かうローレンツ力が第1収納溝86aに引き回された中性点用端末部30と第2〜第4収納溝86b〜86dのそれぞれに引き回された入力用端末部20とに作用した場合でも、該中性点用端末部30及び該入力用端末部20の矢印B1方向の移動が、第1下ストッパ部76a〜76dによって制限されるため、該中性点用端末部30及び該入力用端末部20が第1〜第4収納溝86a〜86dから離脱することを抑えることができる。
また、本実施形態では、前記第1収納溝86aの他方の溝側面としての第2延在板66の上面のうち矢印B1方向の端部に前記第1下ストッパ部76aと対向する第1上ストッパ部82aを形成し、さらに、第1下ストッパ部76a及び第1上ストッパ部82aの間隔を中性点用端末部30の横幅d2よりも狭くしている。
これにより、前記ローレンツ力によって前記中性点用端末部30が第1収納溝86aから離脱することを確実に抑えることができる。
さらに、本実施形態では、前記第2収納溝86bの他方の溝側面としての第3延在板68の上面のうち矢印B1方向の端部に前記第1下ストッパ部76bと対向する第1上ストッパ部82bを形成し、さらに、第1下ストッパ部76b及び第1上ストッパ部82bの間隔を入力用端末部20Uの横幅d2よりも狭くしている。
これにより、前記ローレンツ力によって前記入力用端末部20Uが第2収納溝86bから離脱することを確実に抑えることができる。
さらにまた、本実施形態では、前記第3収納溝86cの他方の溝側面としての第4延在板70の上面のうち矢印B1方向の端部に前記第1下ストッパ部76cと対向する第1上ストッパ部82cを形成し、さらに、第1下ストッパ部76c及び第1上ストッパ部82cの間隔を入力用端末部20Vの横幅d2よりも狭くしている。
これにより、前記ローレンツ力によって前記入力用端末部20Vが第3収納溝86cから離脱することを確実に抑えることができる。
また、本実施形態では、前記第4収納溝86dの他方の溝側面としての第5延在板72の上面のうち矢印B1方向の端部に前記第1下ストッパ部76dと対向する第1上ストッパ部82dを形成し、さらに、第1下ストッパ部76d及び第1上ストッパ部82dの間隔を入力用端末部20Wの横幅d2よりも狭くしている。
これにより、前記ローレンツ力によって前記入力用端末部20Wが第4収納溝86dから離脱することを確実に抑えることができる。
本実施形態に係る回転電機は、第1〜第4延在板64、66、68、70の下面のうち矢印B1方向の端部に第1下ストッパ部76a〜76dよりも矢印C2方向に離間して位置する第2下ストッパ部78a〜78dを形成すると共に、第2〜第5延在板66、68、70、72の上面のうち矢印B1方向の端部に第1上ストッパ部82a〜82dよりも矢印C2方向に離間して位置し、且つ、前記第2下ストッパ部78a〜78dに対向する第2上ストッパ部84a〜84dを形成しているので、中性点用端末部30及び入力用端末部20が第1〜第4収納溝86a〜86dから離脱することを一層確実に抑えることができる。
なお、本実施形態に係る回転電機では、第1下ストッパ部110a〜110d、第2下ストッパ部112a〜112d、第1上ストッパ部116a〜116d、及び、第2上ストッパ部118a〜118dを第2配線部54に形成しているので、前記第2配線部54においても上述した第1配線部52と同様の効果を得ることができる。つまり、第2配線部54において、中性点用端末部30及び入力用端末部20が第1〜第4収納溝120a〜120dから離脱することを抑えることができる。
本実施形態に係る回転電機においては、中性点用端末部30を複数の分割コア部14の第1収納溝86a、120aに、入力用端末部20Uを複数の分割コア部14の第2収納溝86b、120bに、入力用端末部20Vを複数の分割コア部14の第3収納溝86c、120cに、入力用端末部20Wを複数の分割コア部14の第4収納溝86d、120dにそれぞれ引き回しているので、前記中性点用端末部30、前記入力用端末部20U、前記入力用端末部20V、及び、前記入力用端末部20Wが互いに接触することがない。そのため、中性点用端末部30及び入力用端末部20に対する絶縁処理を省略することができる。
本実施形態に係る回転電機は、中性点用端末部30及び入力用端末部20を第1〜第4収納溝86a〜86d、120a〜120dに引き回す際に、該中性点用端末部30の一部及び該入力用端末部20の一部を半円状に曲げる必要がないため、中性点用端末部30及び入力用端末部20の引き回し作業が簡素化する。これによって、回転電機の生産効率を向上させることができる。
上記実施形態において、第1下ストッパ部76a〜76d、110a〜110d、第2下ストッパ部78a〜78d、112a〜112d、第1上ストッパ部82a〜82d、116a〜116d、及び、第2上ストッパ部84a〜84d、118a〜118dの長さ、幅、高さは、それぞれ任意に設定可能である。
例えば、第1配線部52において、第2下ストッパ部78aの長さを第1延在板64の矢印C2方向の端部に達するまで延ばすと共に、第2下ストッパ部78b〜78dの長さ及び第2上ストッパ部84a〜84dの長さを該第2下ストッパ部78aの長さに合わせてもよい。この場合、中性点用端末部30及び入力用端末部20が第1〜第4収納溝86a〜86dから一層離脱し難くなる。
また、例えば、第2配線部54において、第1下ストッパ部110aの長さを第1延在板100の矢印C1方向の端部に達するまで延ばすと共に、第1下ストッパ部110b〜110dの長さ及び第1上ストッパ部116a〜116dの長さを該第1下ストッパ部110aの長さに合わせてもよい。この場合、中性点用端末部30及び入力用端末部20が第1〜第4収納溝120a〜120dから一層離脱し難くなる。
第1配線部52は、第2下ストッパ部78a及び第2上ストッパ部84aのC方向の位置を第2下ストッパ部78b〜78d及び第2上ストッパ部84b〜84dに位置に対応して形成してもよい。
第1〜第4溝部80a〜80d、114a〜114dの溝深さ、溝幅は、それぞれ任意に設定可能である。また、第1〜第4収納溝86a〜86d、120a〜120dの溝幅は、同一に設定する必要はなく、適宜変更が可能である。
配線部40は、第1上ストッパ部82a〜82d、116a〜116d及び第2上ストッパ部84a〜84d、118a〜118dを省略して構成してもよい。
第2収納溝86b、120b(第3収納溝86c、120c、第4収納溝86d、120d)に引き回される入力用端末部20は、U相、V相、W相のいずれの入力用端末部20であってもよく、要は、各相の入力用端末部20が異なる収納溝86b〜86d、120b〜120dに配置されればよい。
ステータコア16は、18個の分割コア部14を環状に配置して形成される構成に限定されない。ステータコア16は、例えば、9個の分割コア部14を環状に配置して形成してもよい。
本発明は上記した実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは当然可能である。
10…回転電機用ステータ 12…ホルダ
14…分割コア部 16…ステータコア
18…コイル 20…入力用端末部
22…金属板 24…分割鉄心
26…インシュレータ 28…ボルト(締結部材)
30…中性点用端末部 36…貫通孔
38…巻回部 52…第1配線部
54…第2配線部 62…挿通孔
76a〜76d、110a〜110d…第1下ストッパ部
78a〜78d、112a〜112d…第2下ストッパ部
82a〜82d、116a〜116d…第1上ストッパ部
84a、84d、118a〜118d…第2上ストッパ部
92…側溝 86a、120a…第1収納溝
86b、120b…第2収納溝 86c、120c…第3収納溝
86d、120d…第4収納溝

Claims (5)

  1. 複数の分割コア部を環状に配置して形成されるステータコアを備えるステータを組み込む回転電機であって、
    前記ステータを構成する前記複数の分割コア部のそれぞれは、分割鉄心と、
    前記分割鉄心の一部を囲繞するインシュレータと、
    前記インシュレータを介して前記分割鉄心に巻回されるコイルと、を有し、
    前記インシュレータのうち、前記ステータコアの半径方向外側の外端面には、前記ステータコアの周方向に沿って延び、且つ、前記コイルの端末部が引き回される収納溝が形成され、
    前記収納溝を構成する溝側面のうち、前記ステータコアの半径方向外側の端部には、前記ステータコアの軸線方向に突出した第1ストッパ部が形成され
    前記第1ストッパ部が形成された前記溝側面と同じ溝側面のうち、前記ステータコアの半径方向外側の端部には、前記第1ストッパ部と離間して位置し、且つ、前記ステータコアの軸線方向に突出した第2ストッパ部が形成され、
    前記コイルの端末部は、前記第1ストッパ部と前記第2ストッパ部の間を介して前記インシュレータの外方に配置可能である、
    ことを特徴とする回転電機。
  2. 請求項1記載の回転電機において、
    前記溝側面を構成する側壁部は、平板状に形成されると共に、肉厚部と肉薄部とを有し、
    前記肉薄部は、可撓性を有することを特徴とする回転電機。
  3. 請求項1又は2記載の回転電機において、
    前記分割鉄心は、複数の金属板が積層されて構成され、
    前記複数の金属板には、該複数の金属板の積層方向に沿って貫通孔が形成され、
    前記インシュレータには、前記貫通孔に対応する挿通孔が形成され、
    前記貫通孔及び前記挿通孔に挿通し、前記分割鉄心と前記インシュレータとを外方から締め付ける締結部材を備えることを特徴とする回転電機。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の回転電機において、
    前記ステータを構成する前記複数の分割コア部のコイルは、U相、V相、W相の3相に分類されており、
    前記収納溝は、中性点を形成するコイルの端末部が引き回される第1収納溝と、
    U相のコイルの端末部が引き回される第2収納溝と、
    V相のコイルの端末部が引き回される第3収納溝と、
    W相のコイルの端末部が引き回される第4収納溝と、を含み、
    前記第1〜第4収納溝は、前記ステータコアの軸線方向に配列されていることを特徴とする回転電機。
  5. 請求項記載の回転電機において、
    前記ステータを構成する前記インシュレータは、前記コイルが設けられる巻回部と、
    前記巻回部よりも前記ステータコアの半径方向外側に位置し、且つ、前記収納溝が形成される配線部と、を有し、
    前記配線部のうち前記巻回部側の端部には、前記巻回部に接続すると共に前記コイルの端末部が配置可能な側溝が形成されていることを特徴とする回転電機。
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