JP5986750B2 - 毛髪脱色・脱染剤組成物 - Google Patents

毛髪脱色・脱染剤組成物 Download PDF

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本発明は、脱色・脱染性が格段に高い上に、流動性が良好で、頭皮への刺激が抑制された毛髪脱色・脱染剤組成物に関する。
従来、この種の毛髪脱色・脱染剤組成物としては、過硫酸塩とアルカリ剤を含む第1剤と酸化剤を含む第2剤からなる二剤式の組成物、過硫酸塩を含む第1剤、酸化剤を含む第2剤、及びアルカリ剤を含む第3剤からなる三剤式の組成物などが知られている。
また、上述のような過硫酸塩として、過硫酸アンモニウムを配合する事例は知られており、さらに、ケイ酸塩及びケイ酸を配合する事例も知られている(例えば、特許文献1参照。)。また、毛髪脱色・脱染剤組成物に用いられるアルカリ剤としては、アンモニア及びアルカノールアミンが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2001−247437号公報 特開2010−248158号公報
しかしながら、上述のような過硫酸アンモニウムが酸化助剤として配合された組成物は、良好な脱色効果を発揮するものの、その配合量が多くなると、毛髪脱色・脱染剤組成物の粘性が上昇し、流動性が悪くなるおそれがあり、これが原因で混合液中の局所的な温度の違いを生じ、局所的な明度の低下が起こるため、毛髪の均染性(均一に染める性能)を低下させるおそれがあった。
ここで、明度を向上させる方法としては、アンモニアやアルカノールアミンのようなアルカリ剤を配合するのは一案であるが、単にアンモニアやアルカノールアミンの配合量を多くするだけでは、頭皮に刺激が発生しやすくなる、という問題があった。
また、粘性が上昇して系の流動性が悪くなると、混合時の操作性が悪化する上に、毛髪に薬液を均一にいきわたらせることが難しくなるため、染めむらが生じやすくなるという問題もあった。
このような背景のもと、本件発明者らは、アンモニアやアルカノールアミンのようなアルカリ剤を配合しながらも、その配合量を抑制しつつ、毛髪の明度を向上させ、粘性が上昇するのを抑制する手段について鋭意検討を重ねた。その結果、後述するような特定の配合量で各成分を配合すると、アルカリ剤の配合量を抑制しながら、過硫酸アンモニウムが配合された毛髪脱色・脱染剤組成物の明度向上、流動性向上、頭皮への刺激の低下を実現できることを見いだし、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、上述のような知見に基づいて完成されたものであり、その目的は、アルカリ剤の配合量を抑制しながら、過硫酸アンモニウムが配合された毛髪脱色・脱染剤組成物の明度を向上させる効果、流動性を向上させる効果、及び頭皮への刺激を低下させる効果が高められた毛髪脱色・脱染剤組成物を提供することにある。
以下、本発明において採用した構成について説明する。
本発明の毛髪脱色・脱染剤組成物は、過硫酸塩が配合された第1剤、酸化剤が配合された第2剤、及びアルカリ剤が配合された第3剤を少なくとも含む複数剤を、混合してから使用される毛髪脱色・脱染剤組成物であって、前記第3剤には、前記アルカリ剤として、(A)アンモニア及びアルカノールアミンから選ばれる少なくとも1種が配合されており、
前記第1剤には、前記過硫酸塩として、(B)過硫酸アンモニウム及び(B’)過硫酸ナトリウム及び過硫酸カリウムから選ばれる少なくとも1種が配合されるとともに、さらに、(C)ケイ酸の1価金属塩、(D)ケイ酸、及び(E)25℃で固体のアルカリ剤(ただし、(C)成分を除く。)が配合されており、
前記(A)成分の配合量は、前記(A)成分がアンモニアである場合は、前記毛髪脱色・脱染剤組成物全体に対する質量比(ただし、28%アンモニア水溶液換算での質量比)で、0.014〜0.81質量%とされる一方、前記(A)成分がアルカノールアミンである場合は、前記毛髪脱色・脱染剤組成物全体に対する質量比で、0.1〜2.0質量%とされており、前記(B),(C),(D),(E)の各成分の配合量は、前記第1剤全体に対する質量比で、前記(B)成分が10〜40質量%、前記(C)成分が10〜30質量%、前記(D)成分が1〜10質量%、前記(E)成分が0.1〜4.0質量%とされており、前記(B’)成分の配合量は、前記(B)成分に対する前記(B’)成分の配合質量比(B’)/(B)が0.5〜2.5となる配合量とされ、前記(C)成分に対する前記(B)成分の配合質量比(B)/(C)は、1.1〜1.8の範囲内とされ、前記第1剤と前記第1剤とは別の剤との混合比は、1:1〜1:15の範囲内で調製されていることを特徴とする。
以上のように構成された本発明の毛髪脱色・脱染剤組成物によれば、過硫酸アンモニウム及びケイ酸の1価金属塩((B)成分及び(C)成分)が配合されているので、脱色・脱染性が格段に高く、過硫酸アンモニウム及びケイ酸の1価金属塩の配合量が本発明よりも少ない場合に比べ、毛髪の明度を上げることができる。
一方、過硫酸アンモニウム((B)成分)は、混合時に吸熱反応を起こす成分でもあるため、単に(B)成分の配合量を多くするだけでは、毛髪の明度低下を招く要因にもなり得るが、この点は、アルカリ剤として、アンモニア及びアルカノールアミンから選ばれる少なくとも1種((A)成分)と25℃で固体のアルカリ剤((E)成分)を配合してあるので、これにより、毛髪の明度についても十分に高めることができる。
しかも、(A)成分の配合量は、(A)成分がアンモニアである場合は、毛髪脱色・脱染剤組成物全体に対する質量比(ただし、28%アンモニア水溶液換算での質量比)で、0.014〜0.81質量%とされる一方、前記(A)成分がアルカノールアミンである場合は、前記毛髪脱色・脱染剤組成物全体に対する質量比で、0.1〜2.0質量%とされているので、頭皮に対する刺激を抑制することができる。
さらに、上記(B)成分は混合物の粘性を上昇させて流動性を悪化させやすい成分でもある。そのため、仮にそのような粘性上昇を招いたとすれば、混合操作時の操作性が悪化するおそれがあり、また、毛髪脱色・脱染剤組成物の流動性が悪くなって、毛髪に薬液を均一に行き渡らせることが難しくなるため、染めむらが生じる原因となるおそれがある。
この点、本発明の毛髪脱色・脱染剤組成物では、ケイ酸((D)成分)を配合したことにより、毛髪脱色・脱染剤組成物の粘性上昇が抑制されている。したがって、過硫酸アンモニウム((B)成分)が配合されているにもかかわらず、毛髪脱色・脱染剤組成物の混合時には、十分に流動性の良好な混合物となるので、混合時の操作性が良好となる。また、そのような流動性の良好な毛髪脱色・脱染剤組成物となるので、使用時には、容易に毛髪に薬液を均一に行き渡らせることができ、染めむらが生じるのを抑制することができる。
すなわち、本発明の毛髪脱色・脱染剤組成物であれば、上記(A)〜(E)成分の配合量を上述の通りに最適化してあるので、脱色・脱染性が格段に高い上に、アルカリ剤の配合量を抑制しながら、過硫酸アンモニウムが配合された毛髪脱色・脱染剤組成物の明度を向上させる効果、流動性を向上させる効果、及び頭皮への刺激を低下させる効果が高められた毛髪脱色・脱染剤組成物を提供することができる。
以下、本発明の毛髪脱色・脱染剤組成物の実施形態について、更に詳細に説明する。
〔1〕毛髪脱色・脱染剤組成物の具体的構成例
本発明の毛髪脱色・脱染剤組成物は、使用時に複数剤を混合してから使用される複数剤混合式の毛髪脱色・脱染剤組成物であり、より具体的には、第1剤〜第3剤を混合してから使用される三剤式毛髪脱色・脱染剤組成物として構成される。
本発明の毛髪脱色・脱染剤組成物において、アンモニア及びアルカノールアミンから選ばれる少なくとも1種((A)成分)は、アルカリ剤として配合される成分であり、過硫酸アンモニウム((B)成分)とともに作用して、脱色後の毛髪の明度を向上させる。
(A)成分がアンモニアである場合、(A)成分の配合量は、毛髪脱色・脱染剤組成物全体に対する質量比(ただし、28%アンモニア水溶液換算での質量比)で0.014〜0.81質量%、好ましくは0.42〜0.81質量%とされる。この配合量が0.014質量%を下回るとアルカリ剤としての効果が不十分になり、一方、この配合量が0.81質量%を上回ると頭皮に対する刺激が強くなることがある。また、(A)成分がアルカノールアミンである場合、(A)成分の配合量は、毛髪脱色・脱染剤組成物全体に対する質量比で、0.1〜2.0質量%、好ましくは0.25〜1.35質量%とされる。この配合量が0.1質量%を下回るとアルカリ剤としての効果が不十分になり、一方、この配合量が2.0質量%を上回ると、頭皮に対する刺激が強くなることがある。
また、本発明の毛髪脱色・脱染剤組成物において、過硫酸アンモニウム((B)成分)は、酸化助剤として配合される成分である。(B)成分の第1剤中における配合量は、第1剤全体に対する質量比で10〜40質量%、好ましくは15〜30質量%とされる。この配合量が10質量%を下回ると、所期の毛髪脱色・脱染性が得られなくなることがある。一方、この配合量が40質量%を上回ると、頭皮への刺激が強くなるなどの弊害を招く要因になり得る。
ちなみに、本発明の毛髪脱色・脱染剤組成物において、酸化助剤としては、過硫酸アンモニウム((B)成分)以外の過硫酸塩を併用しており、より具体的には、過硫酸ナトリウム及び過硫酸カリウムから選ばれる少なくとも1種(以下、(B’)成分とも称する。)を併用する。
B)成分に対する(B’)成分の配合質量比(B’)/(B)は0.5〜2.5とされるが、より好ましくは0.8〜2.0、更に好ましくは1〜1.7とされる。この配合質量比(B’)/(B)が0.5を下回ると粘性上昇を招きやすくなる傾向があり、一方、配合質量比(B’)/(B)が2.5を上回ると温度上昇を招きやすくなる傾向がある。すなわち、(B’)成分は混合時に発熱反応を示す成分であるが、(B)成分は混合時に吸熱反応を示す成分なので、上述のような特定の配合量で(B)成分及び(B’)成分を配合すると、温度上昇を抑制することができるのである。
ちなみに、上記(B’)成分のような発熱反応を示す成分が配合されている場合、特定の条件下では、組成物の温度が想定以上に高くなってしまうことがある。例えば、上記のような毛髪脱色・脱染剤組成物は、使用時に第1剤、第2剤がそれぞれ容器で量り取られてから混合される。しかし、そのような容器内に水滴等の水分が付着していると、所要量の第1剤を容器で量り取った際に、第1剤中に含まれる成分が、容器に付着した水分に溶解して発熱することがある。また、過硫酸塩入りの第1剤に対して第2剤を加えようとして、適正な量よりも少量の第2剤を入れたとき(例えば、同じ容器に第1剤と第2剤を順次投入しつつ、それぞれを秤量しながら適正量の混合を行おうとしているときに、第2剤を適正量投入する前に、第2剤が足りなくなってしまった場合)などにも、第1剤中に含まれる成分が少量の第2剤に溶解して発熱するなど、上述の問題と同様の問題が起こり得る。
このような発熱は、過硫酸塩の配合量を少なくすれば、ある程度抑制することはできるが、過硫酸塩の配合量が極端に少なくなると脱色性能が低下してしまう、という別の問題を招いてしまう。
この点、本発明の毛髪脱色・脱染剤組成物においては、上述の通り、(B)成分のような吸熱反応を示す成分が上述のような特定の配合量で配合されており、毛髪脱色・脱染剤組成物の混合溶解時における発熱が抑制されているので、過硫酸塩を含む第1剤が、容器に付着した少量の水分や少量の第2剤に溶解した場合でも、発熱を抑制することができ、かつ脱色性能も十分に良好なものとすることができる。
また、本発明の毛髪脱色・脱染剤組成物において、ケイ酸の1価金属塩((C)成分)は、脱色・脱染性を高めるために配合される成分であり、ケイ酸の1価金属塩の具体例としては、例えば、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、メタケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウム等を挙げることができる。(C)成分の第1剤中における配合量は、10〜30質量%、好ましくは15〜30質量%の範囲内で調製される。この(C)成分の配合量が10質量%を下回ると、毛髪の均染性が低下する。一方、(C)成分の配合量が30質量%を上回ると温度上昇を招く要因になり得る。
(C)成分に対する(B)成分の配合質量比(B)/(C)については、1.1〜1.8の範囲内で調製される。この配合質量比(B)/(C)が0.8未満であると、温度上昇を抑制できないおそれがあり、配合質量比(B)/(C)が3より多いと流動性が低下するおそれがある。
また、(B’)成分に対する(C)成分の配合質量比(C)/(B’)については、0.4〜1の範囲内、より好ましくは0.45〜0.8の範囲内で調製されていると好ましい。この配合質量比(C)/(B’)が0.4未満であると、均染性が低下するおそれがあり、配合質量比(C)/(B’)が1より多いと頭皮への刺激が強くなるおそれがある。
また、本発明の毛髪脱色・脱染剤組成物において、ケイ酸((D)成分)は、粘性上昇を抑制するために配合される成分であり、(D)成分の第1剤中における配合量は、1〜10質量%の範囲内で調製される。この(D)成分の配合量が1質量%未満まで低下すると、粘性上昇を抑制する効果が不十分になることがある。また、(D)成分の配合量が10質量%を上回ると、毛髪脱色・脱染剤組成物全体がかさ高くなり、混合性が低下したり、粉の飛散性が上がったりするおそれがある。
また、本発明の毛髪脱色・脱染剤組成物において、25℃で固体のアルカリ剤((E)成分)は、明度を向上させるために配合される成分であり、このようなアルカリ剤の具体例としては、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、及び塩化アンモニウムなどのアンモニウム塩を挙げることができる。(E)成分の第1剤中における配合量は、0.1〜4.0質量%、好ましくは1〜4質量%、更に好ましくは2〜3.5質量%の範囲内で調製される。この(E)成分の配合量が0.1質量%未満まで低下すると、明度を向上させる効果が不十分になることがある。また、(E)成分の配合量が4.0質量%を上回ると温度上昇を招きやすくなる傾向がある。
なお、第1剤中に配合されるアルカリ剤は、固体状の過硫酸アンモニウムとアルカリ剤を一剤中に共存させる都合上、25℃で固体状のアルカリ剤が採用されるが、第3剤に配合されるアルカリ剤((A)成分)については、更に液状のアルカリ剤も配合することができる。液状のアルカリ剤の具体例としては、アンモニア、アルカノールアミン等が挙げられる。アルカノールアミンの具体例としては、例えば、モノエタノールアミン、イソプロパノールアミン等が挙げられる。
以上の他、本発明の毛髪脱色・脱染剤組成物には、必要に応じて、前述した成分以外の成分、例えば、水溶性高分子化合物、分散剤、油性成分、多価アルコール、界面活性剤、糖、キレート剤、防腐剤、安定剤、pH調整剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン、香料、酸化防止剤、紫外線吸収剤、及び賦形剤が配合されていてもよい。
水溶性高分子化合物としては、カチオン性ポリマー、アニオン性ポリマー、非イオン性ポリマー、及び両性の天然又は合成ポリマーを配合することができる。このような水溶性高分子化合物のより具体的な例としては、キサンタンガム、グアーガム、アルギン酸ナトリウム、トラガントガム、ローカストビーンガム、バレイショデンプン、エチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド、ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドエーテル、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸とその塩類、(メタ)アクリル酸アルキル共重合体等が挙げられる。
これらの中でも、特に、キサンタンガム、グアーガム、トラガントガム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド、又はヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドエーテルが好ましい。
水溶性高分子化合物は、発熱反応を促す傾向があるため、その配合量については、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.5質量%以下となるようにする。このような発熱反応を促す成分が配合されていても、本発明の場合は、上述した(A)〜(E)成分の配合量を最適化したことで、毛髪脱色・脱染剤組成物全体としての発熱は抑制することができる。
また、本発明の毛髪脱色・脱染剤組成物において、分散剤としては、例えば、ステアリン酸金属塩、タルク、ショ糖脂肪酸エステル、結晶セルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、デキストリン、乳糖、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、及びケイ酸マグネシウムなどが配合されているとよい。
これらの中でも、流動性及び分散性を改善する効果が高いことから、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、及びケイ酸マグネシウムが好ましい。これらの分散剤を配合すると発熱を抑える効果がある。ステアリン酸金属塩を配合する場合、ステアリン酸金属塩の配合量は、過硫酸塩が配合される第1剤中において、0.1〜6.0質量%の範囲内で調製すると好ましく、より好ましくは1〜4質量%の範囲内、更に好ましくは2.5〜3.5質量%の範囲内で調製される。この配合量が6質量%を超えると流動性が低下するおそれがあり、配合量が0.1質量%未満であると温度上昇を抑制する効果が弱まるおそれがある。
油性成分は、毛髪にうるおい感を付与する。そのため、好ましくは油性成分を含有する。油性成分としては、例えば油脂、ロウ、高級アルコール、炭化水素、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル、及びシリコーンが挙げられる。
油脂としては、例えばラノリン、オリーブ油、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ブドウ種子油、アボカド油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、ヤシ油、及び月見草油が挙げられる。ロウとしては、例えばミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、及びラノリンが挙げられる。高級アルコールとしては、例えばセチルアルコール(セタノール)、2−ヘキシルデカノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−オクチルドデカノール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、デシルテトラデカノール、及びラノリンアルコールが挙げられる。
炭化水素としては、例えばパラフィン、オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ミネラルオイル、スクワラン、ポリブテン、ポリエチレン、マイクロクリスタリンワックス、及びワセリンが挙げられる。高級脂肪酸としては、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、及びラノリン脂肪酸が挙げられる。アルキルグリセリルエーテルとしては、例えばバチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、及びイソステアリルグリセリルエーテルが挙げられる。
エステルとしては、例えばアジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸2−エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、10〜30の炭素数を有する脂肪酸コレステリル/ラノステリル、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジオクチル、及び2−エチルヘキサン酸セチルが挙げられる。
シリコーンとしては、例えばジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン、650〜10000の平均重合度を有する高重合シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン(例えば、(PEG/PPG/ブチレン/ジメチコン)コポリマー)、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、及びフッ素変性シリコーンが挙げられる。これらのシリコーンのうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
多価アルコールとしては、例えばグリコール、及びグリセリンが挙げられる。グリコールとしては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、及び1,3−ブチレングリコールが挙げられる。グリセリンとしては、例えばグリセリン、ジグリセリン、及びポリグリセリンが挙げられる。
界面活性剤は、乳化剤又は各成分の可溶化剤として毛髪脱色・脱染剤組成物を乳化又は可溶化する。界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、及びノニオン性界面活性剤が挙げられる。
アニオン性界面活性剤としては、例えばアルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルケニルエーテル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α−スルホン脂肪酸塩、N−アシルアミノ酸型界面活性剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、及びスルホコハク酸エステルが挙げられる。これらの界面活性剤のアニオン基の対イオンとしては、例えばナトリウムイオン、カリウムイオン、及びトリエタノールアミンが挙げられる。アルキル硫酸塩としては、例えばラウリル硫酸ナトリウムが挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えば塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、及びメチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウムが挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えばココベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタイン、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ココアンホ酢酸ナトリウム、及びラウリルベタイン(ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン)が挙げられる。
非イオン性界面活性剤の具体例としては、例えばエーテル型非イオン性界面活性剤、及びエステル型非イオン性界面活性剤が挙げられる。エーテル型非イオン性界面活性剤の具体例としては、例えばポリオキシエチレン(以下、POEという。)セチルエーテル(セテス)、POEステアリルエーテル(ステアレス)、POEベヘニルエーテル、POEオレイルエーテル(オレス)、POEラウリルエーテル(ラウレス)、POEオクチルドデシルエーテル、POEヘキシルデシルエーテル、POEイソステアリルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、及びPOEオクチルフェニルエーテルが挙げられる。
エステル型非イオン性界面活性剤の具体例としては、例えばモノオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEソルビタン、モノパルミチン酸POEソルビタン、モノラウリン酸POEソルビタン、トリオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEグリセリン、モノミリスチン酸POEグリセリン、テトラオレイン酸POEソルビット、ヘキサステアリン酸POEソルビット、モノラウリン酸POEソルビット、POEソルビットミツロウ、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、親油型モノオレイン酸グリセリン、親油型モノステアリン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、ショ糖脂肪酸エステル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、及びモノミリスチン酸デカグリセリルが挙げられる。これらの界面活性剤の具体例のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
糖としては、例えばソルビトール、及びマルトースが挙げられる。防腐剤としては、例えばパラベンが挙げられる。キレート剤としては、例えばエデト酸二ナトリウムが挙げられる。安定剤としては、例えばフェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、及びタンニン酸が挙げられる。pH調整剤としては、例えばクエン酸、酒石酸、乳酸、リンゴ酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、ピロリン酸、グルコン酸、グルクロン酸、安息香酸、及び2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオールが挙げられる。酸化防止剤としては、例えばアスコルビン酸及び亜硫酸塩が挙げられる。賦形剤としては、例えば硫酸ナトリウムが挙げられる。
過硫酸塩が配合される第1剤の剤型は、過硫酸塩を固体状に保存するため、固体状に構成される。固体状としては、例えば粉末状及び粒子状が挙げられる。
さらに、本発明の毛髪脱色・脱染剤組成物において、酸化剤は、毛髪に含まれるメラニンを脱色する成分である。酸化剤の具体例としては、例えば、過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、及びピロリン酸塩の過酸化水素付加物を挙げることができる。
酸化剤の配合量は、毛髪脱色・脱染剤組成物全体に対する質量比で、好ましくは0.1〜15.0質量%とされる。酸化剤の配合量が0.1質量%未満では、メラニンを十分に脱色することができない場合がある。酸化剤の配合量が15.0質量%を超えると、毛髪に損傷等が発生するおそれがある。
酸化剤として過酸化水素を配合する場合、過酸化水素の安定性を向上させるために、好ましくは、第2剤は、安定化剤、例えばエチレングリコールフェニルエーテル(フェノキシエタノール)、ヒドロキシエタンジホスホン酸及びその塩を含有する。ヒドロキシエタンジホスホン酸塩としては、例えばヒドロキシエタンジホスホン酸四ナトリウム、及びヒドロキシエタンジホスホン酸二ナトリウムが挙げられる。第2剤は、毛髪脱色・脱染剤組成物に一般的に含有され、かつ前述した各成分の作用を阻害しない各成分を含有してもよい。
第2剤の剤型は特に限定されず、具体例として、例えば固体状(酸化剤が常温で液体の場合は除く)、液状、ゲル状、フォーム状、及びクリーム状が挙げられる。固体状としては、例えば粉末状及び粒子状が挙げられる。液状としては、例えば乳化液が挙げられる。なお、酸化剤が配合される剤(例えば、第2剤)が固体状の場合、使用時に溶媒を更に添加する必要がある。溶媒としては、例えば水、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、メチルカルビトール、エチルカルビトール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、γ−フェニルプロピルアルコール、ケイ皮アルコール、アニスアルコール、p−メチルベンジルアルコール、α−ジメチルフェネチルアルコール、α−フェニルエタノール、フェノキシエタノール、フェノキシイソプロパノール、2−ベンジルオキシエタノール、N−アルキルピロリドン、炭酸アルキレン、及びアルキルエーテルが挙げられる。これらの中で、各成分の溶解性が優れる観点から水が好ましい。なお、溶媒として水が用いられる場合、複数剤が混合された混合物中における水の配合量(使用時の配合量)は、好ましくは40質量%以上であり、より好ましくは50質量%以上である。
毛髪脱色・脱染剤組成物は、使用時に複数剤を混合することにより混合物が調製される。その際、過硫酸塩が配合された剤(例えば、第1剤)とそれ以外の剤(例えば、二剤式であれば第2剤、三剤式であれば第2剤及び第3剤)との混合比は、好ましくは1:1〜1:15の範囲内、より好ましくは1:1〜1:8の範囲内、更に好ましくは1:2〜1:6の範囲内とされる。混合後のpHについては、7〜12の範囲内となるように調整されていると好ましい。混合物の剤型は特に限定されず、液状、ゲル状、フォーム状、及びクリーム状のいずれであってもよい。次いで、必要量の混合物が薄手の手袋をした手、コーム(櫛)又は刷毛に付着されて毛髪に塗布、又はアプリケーターから直接毛髪に塗布される。
〔2〕試験例
次に、いくつかの実施例及び比較例を挙げて、本発明の実施形態を更に具体的に説明する。
下記の表1〜表3に示す各成分を含有する三剤式毛髪脱色・脱染剤組成物を調製した。表1〜表3に示した各成分に対応する数値は、いずれも各成分の配合量を示し、その単位は質量%である。
各組成物ともに、以下の方法で発熱、流動性、混合性、毛髪の均染性、アンモニア臭、刺激、感触を評価した。
[発熱]
第1剤:第2剤=5:1の割合で混合し、攪拌棒で10回円を描くように回転混合し、25℃の環境で温度変化を測定し、そのときの最高到達温度を4段階(40℃以下…◎、41〜50℃…○、51〜80℃…△、81℃以上…×)で評価した。
[流動性]
第1剤をアプリケーター内の第2剤の中に入れ、30回上下に振って混合し、1分30秒静置したあと、更に第3剤を入れ、30回上下に振って混合した。その後、1分30秒間静置したあと、アプリケーターの開口部が斜め下45°になるように傾けて、5秒間の流動性の程度(混合液が5秒間でどの程度流れ動くか)を4段階(非常に動きやすい…◎、動きやすい…○、動きがある…△、動かない…×)で評価した。
[混合性]
第1剤をアプリケーター内の第2剤の中に入れ、30回上下に振って混合し、1分30秒静置したあと、更に第3剤を入れ、30回上下に振って混合した。その後の混合性の程度を4段階(非常に振りやすく、混合しやすい…◎、かなり振りやすく、混合しやすい…○、振りやすく、混合しやすい…△、振りにくく、混合しにくい…×)で評価した。
[毛髪の均染性]
第1剤を櫛付きアプリケーター内の第2剤の中に入れ、30回上下に振って混合し、1分30秒静置したあと、更に第3剤を入れ、30回上下に振って混合した。その後、櫛付きアプリケーターから吐出しながら30cmの長さの毛束を先端から末端方向へ10回コーミングして毛髪脱色・脱染剤組成物を計20g塗布して20分間放置し、脱色処理したあと、洗い流し、シャンプー、乾燥してから、毛束の色ムラの程度をパネラーの目視にて観察し、4段階(色ムラがない…◎、色ムラがあまりない…○、色ムラがややある…△、色ムラがある…×)で評価した。
[アンモニア臭]
第1剤を櫛付きアプリケーター内の第2剤の中に入れ、30回上下に振って混合し、1分30秒静置したあと、更に第3剤を入れ、30回上下に振って混合し、その混合液をパネラー10人が匂いを嗅ぐことによって、ツンとする匂いがあるかどうかを4段階(ほとんど匂いを感じない…◎、あまり匂いを感じない…○、匂いが強め…△、かなり強い…×)で評価した。
[感触]
第1剤を櫛付きアプリケーター内の第2剤の中に入れ、30回上下に振って混合し、1分30秒静置したあと、更に第3剤を入れ、30回上下に振って混合した。その後、櫛付きアプリケーターから吐出しながらウィッグを染毛処理したあと、洗い流し、シャンプー、乾燥してから、ウィッグのきしみをパネラー10人が触ることによって、4段階(あまりきしみを感じない…◎、少しきしみを感じる…○、きしみを感じる…△、かなりきしみを感じる…×)で評価した。
[刺激]
第1剤を櫛付きアプリケーター内の第2剤の中に入れ、30回上下に振って混合し、1分30秒静置したあと、更に第3剤を入れ、30回上下に振って混合した。その後、櫛付きアプリケーターから吐出しながらパネラーに対する染毛処理を実施し、パネラー10人中どれくらいの人が皮膚に刺激を感じたか(0〜2人…◎、3〜5人…○、6〜8人…△、9人以上…×)で評価した。
Figure 0005986750
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表1に示す実施例1〜4を見れば明らかなように、いずれの事例とも発熱、流動性、混合性、毛髪の均染性に優れていることがわかる。また、実施例2に示すように、アルカリ剤((A)成分)としてモノエタノールアミンを配合すると、アンモニア臭の抑制効果が高くなる。一方、実施例1,3,4に示すように、アルカリ剤((A)成分)としてアンモニアを配合すると毛髪の感触がきしみを感じない良好な感触になる。なお、実施例1,3,4では、それぞれ(E)成分として異なるアルカリ剤が配合されているが、いずれも各試験項目の評価は良好であった。
また、比較例1〜4を見れば明らかなように、(B)〜(E)の各成分いずれかが配合されていない場合、いずれも毛髪の均染性が低下する結果となった。また、比較例1については、他の事例よりも発熱量が大きくなり、比較例3については、流動性及び混合性が低下した。
したがって、これらの実験結果からは、上記(A)〜(E)の各成分の配合量を最適化することが極めて重要であり、これにより、毛髪脱色・脱染剤組成物の発熱抑制、流動性及び混合性の向上、毛髪の均染性改善、アンモニア臭の抑制、刺激の低減、及び感触の改善を図ることができることがわかる。
また、表2に示す実施例5〜7は、(B)成分について、その配合量を変えて調製した事例である。表2に示す実施例8〜10は、(C)成分について、その配合量を変えて調製した事例である。表2に示す実施例11〜13は、(D)成分について、その配合量を変えて調製した事例である。表3に示す実施例14〜16は、(E)成分について、その配合量を変えて調製した事例である。表3に示す実施例17〜22は、(A)成分について、その具体的物質と配合量とを変えて調製した事例である。これら実施例5〜22として示した事例は、いずれも発熱抑制効果があり、流動性も良好で、毛髪の均染性も改善され、アンモニア臭が抑制され、頭皮への刺激も少なく、毛髪の感触も良好な例である。
一方、表3に示す比較例5,6は、(A)成分の配合量が過多となる事例である。この比較例5,6からは、(A)成分の配合量が過多になると、頭皮への刺激が発生しやすくなり、また、アンモニアによる刺激臭が発生したり毛髪の感触がきしみのある感触になったりする、という問題を招き得ることがわかる。
〔3〕その他の実施形態
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の具体的な一実施形態に限定されず、この他にも種々の形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態では、酸化剤の具体例として、過酸化水素を配合する例を示したが、他の酸化剤を利用してもよい。他の酸化剤としては、例えば、過酸化尿素、過酸化メラミン、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、及びピロリン酸塩の過酸化水素付加物などを挙げることができる。

Claims (1)

  1. 過硫酸塩が配合された第1剤、酸化剤が配合された第2剤、及びアルカリ剤が配合された第3剤を少なくとも含む複数剤を、混合してから使用される毛髪脱色・脱染剤組成物であって、
    前記第3剤には、前記アルカリ剤として、(A)アンモニア及びアルカノールアミンから選ばれる少なくとも1種が配合されており、
    前記第1剤には、前記過硫酸塩として、(B)過硫酸アンモニウム及び(B’)過硫酸ナトリウム及び過硫酸カリウムから選ばれる少なくとも1種が配合されるとともに、さらに、(C)ケイ酸の1価金属塩、(D)ケイ酸、及び(E)25℃で固体のアルカリ剤(ただし、(C)成分を除く。)が配合されており、
    前記(A)成分の配合量は、前記(A)成分がアンモニアである場合は、前記毛髪脱色・脱染剤組成物全体に対する質量比(ただし、28%アンモニア水溶液換算での質量比)で、0.014〜0.81質量%とされる一方、前記(A)成分がアルカノールアミンである場合は、前記毛髪脱色・脱染剤組成物全体に対する質量比で、0.1〜2.0質量%とされており、
    前記(B),(C),(D),(E)の各成分の配合量は、前記第1剤全体に対する質量比で、前記(B)成分が10〜40質量%、前記(C)成分が10〜30質量%、前記(D)成分が1〜10質量%、前記(E)成分が0.1〜4.0質量%とされており、
    前記(B’)成分の配合量は、前記(B)成分に対する前記(B’)成分の配合質量比(B’)/(B)が0.5〜2.5となる配合量とされ、
    前記(C)成分に対する前記(B)成分の配合質量比(B)/(C)は、1.1〜1.8の範囲内とされ、
    前記第1剤と前記第1剤とは別の剤との混合比は、1:1〜1:15の範囲内で調製されている
    ことを特徴とする毛髪脱色・脱染剤組成物。
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