JP5983719B2 - 鋼材スケールの生成防止方法 - Google Patents

鋼材スケールの生成防止方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5983719B2
JP5983719B2 JP2014257568A JP2014257568A JP5983719B2 JP 5983719 B2 JP5983719 B2 JP 5983719B2 JP 2014257568 A JP2014257568 A JP 2014257568A JP 2014257568 A JP2014257568 A JP 2014257568A JP 5983719 B2 JP5983719 B2 JP 5983719B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
steel
steel material
scale
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014257568A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015142942A (ja
Inventor
山口 亮
亮 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2014257568A priority Critical patent/JP5983719B2/ja
Publication of JP2015142942A publication Critical patent/JP2015142942A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5983719B2 publication Critical patent/JP5983719B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Metal Rolling (AREA)

Description

本発明は、鋼材を加熱炉で加熱する際に、スケールの生成を防止する鋼材スケールの生成防止方法に関する。
スラブ等の鋼材が熱間圧延される場合、鋼材は通常加熱炉で1000〜1300℃に加熱された後、圧延される。鋼材が加熱炉で加熱される際、高温に加熱された鋼材の表面には、大気中の酸素との反応生成物の被膜であるスケールが多量に生成する。
スケールの生成は、鋼材の歩留り低下の原因となる。また、圧延時に鋼材表面に残存するスケールは、押し込み疵等の表面疵の原因となるため、品質の低下を招く。
スケールの生成を防止するために、鋼材の加熱時には様々な方法がとられている。例えば、特許文献1には、加熱前の鋼材表面を、粘結材および炭素粉を含有する下層組成物で被覆し、次いで下層組成物表面層を金属の粉末、金属の酸化物の粉末、無水ケイ酸、耐火物の粉末、水ガラスおよび水を含有する上層組成物で被覆することで、スケールの生成を抑制し、生成したスケールの剥離性を向上させる方法が開示されている。
また、例えば特許文献2には、合金鋼スラブの表面が完全に露出部分がないように冷延鋼板で包装し、さらに要所をスポットウエルデイングすることで、合金鋼スラブの表面の酸化防止をする方法が開示されている。
さらに、例えば特許文献3には、板材の一面にスケール抑制剤を塗布し、スケール抑制剤を塗布した面を内側にして被加熱鋼材を被覆し、加熱することで、スケールの生成を防止し、加熱後のスケール抑制剤の剥離性を向上させる方法が開示されている。
特開昭59−144512号公報 特開昭53−113209号公報 特開昭49−73314号公報
しかし、特許文献1に記載の方法は、鋼材の厚み方向に垂直な上面および下面の両面にスケール抑制剤である下層生成物と上層生成物とを塗布し、乾燥させなければならないため、作業負荷が大きくなる。
また、特許文献2に記載の方法は、スラブの裏面および側面にプレスボード、アスベストボードなどの間隙材などを添着してその上を冷延鋼板で全面包被し、冷延鋼板同士をスポット溶接等で目張りする必要がある。鋼材の裏面も包被するためにはクレーン等で鋼材を吊る作業が生じる上、スポット溶接作業も必要なため、鋼材1枚当たりの作業負荷が大きくなる。
さらに、特許文献3に記載の方法は、予め板材にスケール抑制剤を塗布した後、板材で被加熱鋼材を被覆し、さらに被覆後の接合部をスケール抑制剤で目バリをするため、作業負荷が大きくなる。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、鋼材の表面に生成するスケールの生成を小さい作業負荷で防止することが可能な、鋼材スケールの生成防止方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る鋼材スケールの生成防止方法は、加熱炉に鋼材を装入する際に上側となる鋼材の上面に、複数の第1の板材を、隣接する第1の板材同士の一部が重畳するように、且つ鋼材の上面が全て覆われるように載置する第1の板材載置工程と、第1の板材載置工程の後、第1の板材の上側に、少なくとも第1の板材同士が重畳する重畳部が覆われるように、少なくとも1つの第2の板材をさらに載置する第2の板材載置工程と、第2の板材載置工程の後、鋼材を加熱炉で加熱する加熱工程と、を含む。
また、この鋼材スケールの生成防止方法において、第1の板材および第2の板材は、それぞれの板厚が0.2〜1.5mmの薄鋼板であるようにしてもよい。
また、この鋼材スケールの生成防止方法において、複数の第1の板材は、鋼材の上面に載置された状態で、鋼材の上面の全周からはみ出た第1の余剰領域を有し、第2の板材は、鋼材の上面に載置された状態で、鋼材の上面からはみ出た第2の余剰領域を有し、第2の板材載置工程の後、加熱工程の前に、鋼材の上面に垂直な面である鋼材の端面と第1の余剰領域とが対向し、端面と第2の余剰領域とが対向するように第1の余剰領域および第2の余剰領域を折り曲げる折り曲げ工程を含むようにしてもよい。
また、この鋼材スケールの生成防止方法において、加熱工程の前に、上面の反対側の面である鋼材の下面に、スケール抑制剤を塗布するスケール抑制材塗布工程を含むようにしてもよい。
本発明に係る鋼材スケールの生成防止方法によれば、鋼材の表面に生成するスケールの生成を小さい作業負荷で防止することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る鋼材スケールの生成防止方法において、第1の板材の載置方法を示す斜視図である。 同実施形態に係る鋼材スケールの生成防止方法において、第2の板材の載置方法を示す斜視図である。 同実施形態に係る鋼材スケールの生成防止方法において、第1の板材および第2の板材が載置された鋼材を示す斜視図である。 同実施形態に係る鋼材スケールの生成防止方法において、第1の板材および第2の板材で上面が被覆され、加熱炉に装入された鋼材を示す斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態という。)を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1〜4に示す鋼材スケールの防止方法において、鋼材10は、長さがL、幅がW、板厚がtの略直方体からなるスラブである。また、鋼材10は、加熱炉で加熱された後、熱間圧延されることで厚鋼板となる。
まず、本実施形態における鋼材スケールの防止方法では、鋼材10を加熱炉に装入する前に、鋼材10の下面14にスケール抑制剤を塗布する、スケール抑制剤塗布工程が行われる。鋼材10の下面14は、加熱炉装入時に下側となる鋼材10の面である。スケール抑制剤は、金属の粉末や酸化物の粉末等からなり、鋼材10の鋼種、加熱炉での加熱時間や加熱温度等により、最適な組成および膜厚が適宜選択される。なお、スケール抑制剤は、所定の膜厚で均一に塗布されることが望ましい。スケール抑制剤の膜厚が均一でない場合、熱間圧延後に鋼板表面の手入れ等の工程が発生する可能性がある。本実施形態では、鋼材10の下面14にスケール抑制剤が塗布されることで、鋼材10の下面14でのスケールの生成が抑制される。
スケール抑制剤塗布工程の後、鋼材10の上面12に第1の板材20を載置する、第1の板材載置工程が行われる。第1の板材20は、加熱炉での加熱により酸化或いは消失し得る材質や板厚の略矩形の鋼板である。第1の板材20は、例えば板厚が0.2〜1.5mmで、折り曲げや切込み等の加工が容易な薄鋼板であり、鋼材10の長手方向の長さがL1であり、鋼材10の幅方向の長さがW1である。
図1および図2に図示した例のように、3枚の第1の板材20a,20b,20cは、鋼材10の上面12を全て覆うように鋼材10の長手方向に並んで載置され、隣接する第1の板材20a,20b,20c同士の一部が重畳して載置される。これにより、第1の板材20a,20bが重畳する重畳部22aが形成され、第1の板材20b,20cが重畳する重畳部22bが形成される。鋼材10の長手方向の長さである重畳部22a,22bの幅は、100mm以上でスケール抑制の効果を発現するが、400mm超となると、スケール抑制の効果は飽和する。このため、重畳部22a,22bの幅は、100mm以上、400mm以下であることが好ましい。また、図2に図示した例のように、3枚の第1の板材20a,20b,20cは、鋼材10の上面12に載置された状態において、上面12よりも広い面積を有しており、上面12の全周からはみ出た第1の余剰領域24を有する。
第1の板材載置工程の後、鋼材10に接する面と反対側となる第1の板材20の上側の面に2枚の第2の板材30a,30bを載置する、第2の板材載置工程が行われる。第2の板材30は、第1の板材20と同様に、加熱炉での加熱により酸化或いは消失し得る材質や板厚の略矩形の鋼板である。第2の板材30は、例えば板厚が0.2〜1.5mmで、折り曲げや切込み等の加工が容易な薄鋼板であり、鋼材10の長手方向の長さがL2であり、鋼材10の幅方向の長さがW2である。
図3に図示した例のように、第2の板材30aは、少なくとも第1の板材20a,20bの重畳部22aよりも大きな面積を有し、少なくとも重畳部22aを全て覆うように載置される。同様に第2の板材30bは、少なくとも第1の板材20b,20cの重畳部22bよりも大きな面積を有し、少なくとも重畳部22bを全て覆うように載置される。また、本実施形態では、鋼材10の幅方向に平行な方向における、第1の板材20a,20b,20cの長さW1と、第2の板材30a,30bの長さW2とは、同じ長さである。このため、図3に図示したように、第2の板材30aは、鋼材10の上面12の幅方向に対して、第1の板材20a,20bの第1の余剰領域24と同じ長さだけ上面12からはみ出た第2の余剰領域34aを有する。同様に、第2の板材30bは、鋼材10の上面12の幅方向に対して、第1の板材20b,20cの第1の余剰領域24と同じ長さだけ上面12からはみ出た第2の余剰領域34bを有する。
第2の板材載置工程の後、第1の板材20a,20b,20cおよび第2の板材30a,30bを折り曲げる、折り曲げ工程が行われる。図3に図示したように、第1の余剰領域24および第2の余剰領域34a,34bは、鋼材10の板厚方向に平行な面である端面16に対向するように折り曲げられる。図3に図示した例では、3枚の第1の板材20a,20b,20cは、4つの端面16に対して第1の余剰領域24を有している。このため、第1の余剰領域24には、4つの端面16に対向して折り曲げ可能なように、切込み26が4カ所に予め設けられる。
折り曲げ工程の後、鋼材10を加熱炉に装入し加熱する、加熱工程が行われる。図4は、図3の後、第1の余剰領域24および第2の余剰領域34が端面16に対向するように折り曲げられ、上面12が被覆された鋼材10が加熱炉に装入された状態を示す斜視図である。本実施形態では、鋼材10は、バッチ式の加熱炉に装入され、加熱炉内では2つのスキッド40a,40bの上側に載置された状態で加熱される。
第1の板材20a,20b,20cおよび第2の板材30a,30bは、加熱工程において加熱炉内で加熱されることにより消失する。また、加熱後に第1の板材20a,20b,20cおよび第2の板材30a,30bの一部が消失せずに残った場合、加熱炉抽出後に行われるデスケーリングにより、残った第1の板材20a,20b,20cおよび第2の板材30a,30bの一部は鋼材10の表面から完全に除去される。
このように、本実施形態に係る鋼材スケールの生成防止方法は、鋼材10の上面12に互いに一部が重畳するように複数の第1の板材20を載置させ(第1の板材載置工程)、さらに第1の板材20が重畳した重畳部22が覆われるように、第2の板材30を載置させ(第2の板材載置工程)、鋼材10を加熱炉で加熱する(加熱工程)。これにより、鋼材10の上面12でのスケールの生成を防止することができる。さらに、本実施形態に係る鋼材スケールの生成防止は、第1の板材載置工程および第2の板材載置工程では、鋼材10の上面12に第1の板材20および第2の板材30を載置するだけである。このため、特許文献2に記載の方法に比べ、クレーンを用いた鋼材吊り上げ作業や、従来のスケール抑制剤を塗布して乾燥させる作業、板材同士を溶接する作業、板材の接合部をスケール抑制剤で目バリする作業等を行う必要がないため、作業負荷を小さくすることができる。
また、板材同士をスポット溶接で接合させる従来の方法では、板材同士の重畳した個所を全て溶接することが難しく、隙間ができる可能性が高いため、隙間から入り込んだ大気によりスケールが生成する場合があった。一方、本実施形態に係る鋼材スケールの生成防止方法では、重畳部22の上側に第2の板材30を設けることで、重畳部22が全て第2の板材30に覆われ、さらに第2の板材30の重みにより重畳部22の全ての領域で第1の板材20同士の密着性が高まることから、従来よりも重畳部22の隙間からの大気の入り込みを防ぐことができる。
さらに、スケール抑制剤のみを用いた従来の方法では、スケール抑制剤は液体であるため、膜厚に斑が生じやすく、均一な膜厚を形成するのが困難であった。例えば、スケール抑制剤の膜厚が薄い場合には、乾燥時にスケール抑制剤による被膜が剥離し、スケールの生成抑止の効果が低下する。また、スケール抑制剤の膜厚が厚い場合には、スケール抑制剤による被膜が圧延時にも剥離せずに、表面疵の原因となる場合があった。一方、本実施形態に係る鋼材スケールの生成防止方法では、上面12の全ての領域で大気との接触が防止されるため、鋼材10の上面12においてスケール抑制剤のみを用いた従来の方法と比べて斑なくスケールの生成を防ぐことができる。このため、スケール抑制剤のみを用いた従来の方法では、鋼材10の上面12と下面14の両面で表面疵が発生する可能性があったのに対して、本実施形態では上面12での表面疵の発生を大幅に抑えることができる。これにより、本実施形態に係る鋼材スケールの生成防止方法では、表面疵による手入れや、歩留り低下を低減することができる。
また、本実施形態に係る鋼材スケールの生成防止方法では、第1の板材20および第2の板材30の第1の余剰領域24および第2の余剰領域34を、鋼材10の端面16に対向するように折り曲げる。これにより、鋼材10の上面12の端部での大気の入り込みを防ぐことができ、スケールの生成防止の効果をさらに向上させることができる。なお、本実施形態では、鋼材10は厚鋼板となるスラブであり、圧延後に鋼材10の端面16に相当する端部の部位は切り落とされる。
また、上記の一実施形態では、本発明の公的な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、鋼材10は厚鋼板となるスラブであるとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、鋼材10は薄鋼板となるスラブであってもよい。この際、鋼材10の端面16にスケールが生成すると、表面疵の原因となるため、端面16についてもスケールの生成防止方法が用いられる。例えば、端面16には下面14と同様にスケール抑制剤が塗布されてもよい。また、例えば第1の余剰領域24を折り曲げた状態で、第1の余剰領域24が端面16を全て覆うことができる長さの第1の板材20および第2の板材30が用いられ、上面12および端面16が全て被覆された状態で加熱されてもよい。
また、上記実施形態では、鋼材10はバッチ式の加熱炉で加熱されるとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、鋼材10は、連続式の加熱炉で加熱されてもよい。
さらに、上記実施形態では、第1の板材20a,20b,20cの形状は略矩形の同じサイズの板材であり、第2の板材30a,30bの形状は略矩形の同じサイズの板材であるとしたが、本発明はかかる形状やサイズに限定されない。
さらに、上記実施形態では、第1の板材20として3枚の板材が用いられ、第2の板材30として2枚の板材が用いられるとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、第1の板材20として複数枚の板材が用いられ、第2の板材30として少なくとも第1の板材20の重畳部22を覆うのに十分な枚数の板材が用いられてもよい。
本発明者が行った実験とその結果を、実施例として説明する。
鋼材10には、難スケール剥離性の鋼種であるNiを2%含有する鋼種で、長さ5500mm、幅1900mm、板厚260mmであるスラブを用いた。第1の板材20および第2の板材30には、長さ2000mm、幅1200mm、板厚0.3mmの薄鋼板を、第1の板材20に3枚、第2の板材30に5枚用いた。
実施例で行った鋼材スケールの生成防止方法では、まず、鋼材10の下面14にスケール抑制剤を塗布し乾燥させた。
次いで、鋼材10の上面12に第1の板材20を載置した。このとき、第1の板材20を、鋼材10の長手方向における重畳部22の長さが125mmとなるように載置し、第1の余剰領域24が上面12の各辺から垂直方向に50mm以上はみ出すように載置した。
さらに、重畳部22が覆われ、鋼材10の幅方向において第1の板材20と第2の板材30との位置が合わさるように、第2の板材30を載置した。
その後、図4に示したように、第1の余剰領域24および第2の余剰領域34を端面16と対向するように折り曲げた。
次いで、上面12が第1の板材20と第2の板材30とにより被覆された鋼材10をバッチ式の加熱炉に装入し、鋼材10が1130℃になるまで、7時間加熱した。
さらに、加熱した鋼材10をデスケーリングし、粗圧延機および仕上圧延機で圧延加工し、端部を切断することで厚鋼板を製造した。
なお、比較例として、実施例で用いたスラブとサイズおよび鋼種が同様な鋼材10について、従来のスケール生成防止方法を用いて加熱を行った。比較例では、鋼材10の上面12に実施例と同様に第1の板材20を載置し、重畳部22をスポット溶接で接合し、第1の余剰領域24を端面16と対向するように折り曲げた。その後、鋼材10を実施例と同様に加熱および圧延加工し、端部を切断することで厚鋼板を製造した。
実施例および比較例のそれぞれの方法で、製造した厚鋼板について、表面疵の有無を調査した。
調査の結果、比較例では手入れが必要な表面疵が上面12で発生したのに対して、実施例では上面12、下面14共に手入れが必要な表面疵は発生しなかった。また、スポット溶接を用いて重畳部22を接合させる比較例の工程に比べ、実施例は第2の板材30を重畳部22に載置させるだけの工程であったため、作業負荷が大幅に軽減された。
以上の結果から、本発明に係る鋼材スケールの生成防止方法により、鋼材10の表面に生成するスケールの生成を小さい作業負荷で防止することが可能になることが分かった。
10 鋼材
12 上面
14 下面
16 端面
20a,20b,20c 第1の板材
22a,22b 重畳部
24 第1の余剰領域
26 切込み部
30a,30b 第2の板材
34a,34b 第2の余剰領域
40a,40b スキッド

Claims (4)

  1. 加熱炉に鋼材を装入する際に上側となる前記鋼材の上面に、複数の第1の板材を、隣接する前記第1の板材同士の一部が重畳するように、且つ前記鋼材の上面が全て覆われるように載置する第1の板材載置工程と、
    前記第1の板材載置工程の後、前記第1の板材の上側に、少なくとも前記第1の板材同士が重畳する重畳部が覆われるように、少なくとも1つの第2の板材をさらに載置する第2の板材載置工程と、
    前記第2の板材載置工程の後、前記鋼材を加熱炉で加熱する加熱工程と、
    を含むことを特徴とする、鋼材スケールの生成防止方法。
  2. 前記第1の板材および前記第2の板材は、それぞれの板厚が0.2〜1.5mmの薄鋼板であることを特徴とする、請求項1に記載の鋼材スケールの生成防止方法。
  3. 複数の前記第1の板材は、前記鋼材の上面に載置された状態で、前記鋼材の上面の全周からはみ出た第1の余剰領域を有し、
    前記第2の板材は、前記鋼材の上面に載置された状態で、前記鋼材の上面からはみ出た第2の余剰領域を有し、
    前記第2の板材載置工程の後、前記加熱工程の前に、前記鋼材の上面に垂直な面である前記鋼材の端面と前記第1の余剰領域とが対向し、前記端面と前記第2の余剰領域とが対向するように前記第1の余剰領域および前記第2の余剰領域を折り曲げる折り曲げ工程を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の鋼材スケールの生成防止方法。
  4. 前記加熱工程の前に、前記上面の反対側の面である前記鋼材の下面に、スケール抑制剤を塗布するスケール抑制材塗布工程を含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の鋼材スケールの生成防止方法。
JP2014257568A 2013-12-27 2014-12-19 鋼材スケールの生成防止方法 Active JP5983719B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014257568A JP5983719B2 (ja) 2013-12-27 2014-12-19 鋼材スケールの生成防止方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013273126 2013-12-27
JP2013273126 2013-12-27
JP2014257568A JP5983719B2 (ja) 2013-12-27 2014-12-19 鋼材スケールの生成防止方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015142942A JP2015142942A (ja) 2015-08-06
JP5983719B2 true JP5983719B2 (ja) 2016-09-06

Family

ID=53888361

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014257568A Active JP5983719B2 (ja) 2013-12-27 2014-12-19 鋼材スケールの生成防止方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5983719B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4940212A (ja) * 1972-08-24 1974-04-15
JPS5589424A (en) * 1978-12-25 1980-07-07 Sumitomo Metal Ind Ltd Heating method of steel segment

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015142942A (ja) 2015-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106607668B (zh) 易焊接敷边不锈钢复合板的制造方法
CN105107841B (zh) 钛钢复合板的制备方法
CN104550233A (zh) 一种热轧复合坯的生产工艺
CN1114598A (zh) 金属复合板或复合带卷的连续制造方法
CN104138920A (zh) 一种基层材料为管线钢的轧制金属复合板制造方法
CN104801867A (zh) 一种用于生产钢钛复合板的坯料的制造方法
CN207535415U (zh) 一种用于全轧制的钛钢复合板的对称组坯
CN110539066B (zh) 一种高合金钢钛复合板真空电子束组坯封焊方法
JP5983719B2 (ja) 鋼材スケールの生成防止方法
JP2016112591A (ja) アルミニウムクラッド材の製造方法
CN104801562A (zh) 一种用于生产钢镍/镍基合金复合板的坯料的制造方法
CN105196640A (zh) 一种用于金属复合板的制备方法
JP2013218813A5 (ja)
CN104827241A (zh) 一种用于生产钢锆复合板的坯料的制造方法
JPH0373362B2 (ja)
JPS59206103A (ja) 厚板圧延機による広幅薄板の製造方法
US1950871A (en) Method of making composite metal articles
JP2020116724A (ja) 表面処理金属部材の製造方法および表面処理金属部材
JPS6268666A (ja) 連続鋳造用ロ−ラ等の要耐熱ロ−ラ
JPS636290B2 (ja)
JPS6250202B2 (ja)
RU2256002C1 (ru) Способ напыления алюминиевого газотермического покрытия на заготовки для нагрева их под прокатку
JPS6297703A (ja) チタン合金板の圧延方法
US2378338A (en) Coating for and method of scale formation control on slabs and the like
JPS59150603A (ja) 脆い鋼板の製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150727

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160426

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160620

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160705

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160718

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5983719

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250