JP5983530B2 - 内燃機関の吸気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、吸気通路に設けられたエアクリーナのケース内部の吸気経路の容積を変更可能な内燃機関の吸気装置に関する。
エアクリーナとサージタンクとの間に長短2種類の吸気管が設けられ、内燃機関の運転状態に応じて使用する吸気管を切り替える内燃機関の吸気装置が知られている(特許文献1参照)。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2〜4が存在する。
特開平04−005430号 特開2000−064919号 特開昭63−154819号 特開2005−201204号
3つの気筒に分岐する吸気通路を備える内燃機関では、吸気脈動の影響により低速域から中速域の回転速度において内燃機関の体積効率の落ち込みが生じる。しかし、この落ち込みを抑えるために特許文献1のように複数の吸気経路を備え、使用する吸気経路を切り替えると、構造が大きくなり車両等への搭載が困難となる。
そこで、本発明は、3つの気筒に分岐する吸気通路を備える内燃機関に適用され、構造を大きくしなくても体積効率の低下を抑制できる内燃機関の吸気装置を提供することを目的とする。
本発明の内燃機関の吸気装置は、3つの気筒を有する内燃機関に適用され、前記3つの気筒のそれぞれに分岐する吸気通路と、前記吸気通路が接続されたケースを有し前記吸気通路の分岐位置より上流に設けられたエアクリーナと、前記ケース内に形成される吸気経路の容積を変更する容積変更機構とを備える内燃機関の吸気装置において、前記吸気通路に設けられたスロットル弁と、前記吸気経路が所定の容積の小容積状態と、前記小容積状態よりも前記吸気経路の容積が大きい大容積状態との間で前記吸気経路の容積が変化するように前記容積変更機構を制御する機構制御手段とを更に備え、前記機構制御手段は、前記内燃機関の回転速度及びトルクにて特定される前記内燃機関の動作点が、前記内燃機関でノッキングが発生するノック領域内にある場合には前記容積変更機構の状態が前記小容積状態及び前記大容積状態のうちで他方の状態よりも前記内燃機関の体積効率が高くなる一方の状態になり、前記内燃機関の前記動作点が、前記内燃機関でノッキングが発生しない非ノック領域にある場合には前記容積変更機構の状態が前記小容積状態及び前記大容積状態のうちの前記他方の状態になるように、前記容積変更機構を制御するものである(請求項1)。
本発明の内燃機関の吸気装置によれば、容積変更機構によって、エアクリーナのケース内部の吸気経路の容積を変更することができる。内燃機関の回転速度が一定でも、エアクリーナのケース内部の吸気経路の容積を変更すると、吸気脈動の周期が変化するため、内燃機関の体積効率も変化する。したがって、容積変更機構により、エアクリーナのケース内部の吸気経路の容積を、内燃機関の回転速度に応じて内燃機関の体積効率が高くなる容積に変更できるので、内燃機関の体積効率の低下を抑制できる。また、エアクリーナのケース内部の吸気経路の容積を変更する容積変更機構をエアクリーナに設けても、複数の吸気経路を備える場合と比べて構造は大きくならない。
また、本発明の内燃機関の吸気装置では、内燃機関の動作点がノック領域にある場合には、容積変更機構の状態を内燃機関の体積効率が高くなる状態にする。これによりスロットル弁を全開にして運転している場合、すなわち内燃機関を全負荷運転している場合には、内燃機関の出力トルクを向上させることができる。そのため、内燃機関の出力トルクを確保することができる。また、排気通路から吸気通路に排気を還流させる排気再循環、いわゆるEGRを実行可能な場合には、このように体積効率を高くすることにより吸気通路に還流される排気の量を増加させることができる。この場合、内燃機関におけるノッキングの発生を抑制し、内燃機関の燃費を向上することができる。一方、内燃機関の動作点が非ノック領域にある場合には、容積変更機構の状態を内燃機関の体積効率が低くなるようにする。この場合には、容積変更機構の状態を体積効率が高くなる状態にした場合と比較してスロットル弁の開度を大きくしないと同じトルクを出力することができない。したがって、この場合には容積変更機構の状態を体積効率が高くなる状態にした場合と比較してスロットル弁の開度を大きくして内燃機関を運転する。これにより内燃機関におけるポンプ損失を低減できるので、内燃機関の燃費を向上することができる。
本発明の内燃機関の吸気装置の一態様において、前記容積変更機構は、前記ケースの内部に回転可能に設けられ、前記吸気経路を横断するように配置された弁体と、前記弁体を駆動する弁体駆動手段とを有し、前記弁体駆動手段は、前記吸気経路の容積が前記弁体にて縮小された前記小容積状態と、前記小容積状態よりも前記吸気経路の容積が大きい前記大容積状態とが切り替えられるように前記弁体を駆動してもよい(請求項
この態様においては、弁体の構成や動作は任意であるが、例えば、前記エアクリーナの前記ケース内にはエレメントが設けられており、前記弁体駆動手段は、前記小容積状態では、前記弁体の一端が前記エレメントに接することによって前記吸気経路を前記吸気通路と通じる部分と、前記吸気通路と通じない部分とに区分する位置に前記弁体を駆動し、前記大容積状態では、前記弁体の一端が前記エレメントから離れた位置に前記弁体を駆動してもよい(請求項)。
以上に説明したように、本発明の内燃機関の吸気装置によれば、エアクリーナに設けられた容積変更機構により、エアクリーナのケース内部の吸気経路の容積を、内燃機関の回転速度に応じて内燃機関の体積効率が高くなる容積に変更できるので、構造の大型化を抑えつつ体積効率の低下を抑制できる。
本発明の一形態に係る吸気装置が組み込まれた内燃機関を示した図。 第1の形態に係る吸気装置の要部を切断して示した断面図(小容積状態)。 第1の形態に係る吸気装置の要部を切断して示した断面図(大容積状態)。 容積変更機構が大容積状態に制御された場合と小容積状態に制御された場合の内燃機関の体積効率を示した図。 第2の形態に係る吸気装置の要部を切断して示した断面図(小容積状態)。 第2の形態に係る吸気装置の要部を切断して示した断面図(大容積状態)。 第3の形態に係る吸気装置の要部を切断して示した断面図(小容積状態)。 第3の形態に係る吸気装置の要部を切断して示した断面図(大容積状態)。 内燃機関の動作点と容積変更機構の状態との関係の一例を示す図。 第4の形態に係るECUが実行する容積変更機構制御ルーチンを示すフローチャート。
(第1の形態)
図1に示した内燃機関1は不図示の車両に走行用動力源として搭載される。内燃機関1は3つの気筒2が一方向に並べられた直列3気筒型の内燃機関として構成されている。各気筒2には、吸気通路3及び排気通路4がそれぞれ接続されている。吸気通路3は、クールエアダクト10、エアクリーナ11、エアクリーナホース12、スロットル弁13、サージタンク14及び分岐管15を備えている。分岐管15は気筒2毎に1つずつ合計3つ設けられている。排気通路4は、排気マニホルド20、第1の触媒21、第2の触媒22、サブマフラ23及びメインマフラ24を備えている。内燃機関1は、エアダクト10から吸入しエアクリーナ11を通して濾過した吸入空気をエアクリーナホース12及びサージタンク14を介して分岐管15で気筒2毎に分配して各気筒2に充填する。各気筒2から排出される排気は排気マニホルド20で集合され、その集合された排気は触媒21及び触媒22にて有害物質が浄化されてからサブマフラ23及びメインマフラ24を経由して大気に放出される。
内燃機関1には排気を吸気系に再循環させるEGR装置30が設けられている。EGR装置30は、排気通路4の触媒21と触媒22との間から排気の一部をEGRガスとして取り出して各分岐管15内に導くEGR通路31と、EGRガスを冷却するEGRクーラ32と、EGR通路31を流れるEGRガスの流量を調整するEGR弁33とを備えている。
図1、図2及び図3に示すように、エアクリーナ11は、クールエアダクト10及びエアクリーナホース12が接続されたケース40を備えている。エアクリーナ11は、ケース40の内部に配置されたエレメント41を備えている。ケース40の内部には、吸気経路として、エレメント41より上流側の空間42と下流側の空間43が形成されている。
空間43の容積を変更する容積変更機構44は、板状の弁体45と、弁体45の一端に設けられ、各図の紙面と直交する方向に延びる回転軸46と、弁体45を駆動する弁体駆動手段としてのアクチュエータ47とを備えている。弁体45は空間43に設けられており、ケース40に固定された回転軸46を中心に回転することができる。図2に示すように、弁体45は、弁体45の一端がエレメント41に接する位置まで回転することにより、空間43を弁体45が横断する状態となるように配置されている。そのため、アクチュエータ47は、弁体45を回転することによって、空間43の容積が弁体45にて縮小された小容積状態と、空間43の容積が小容積状態よりも大きい大容積状態とを切り替えることができる。
アクチュエータ47は、小容積状態では、図2に示すように、弁体45の一端がエレメント41に接することにより、空間43を吸気通路3の一部を構成するエアクリーナホース12と通じる図2の弁体45の左側の部分と、エアクリーナホース12とは通じない図2の弁体45の右側の部分とに区分する位置に弁体45を駆動する。そのため、ケース40に吸入された吸入空気は、図2の弁体45の右側の部分を流れず、弁体45の左側の部分を流れることになり、空間43の容積は図2の弁体45の左側の部分のみに縮小する。
一方、アクチュエータ47は、大容積状態では、図3に示すように、弁体45の一端がエレメント41から離れた位置に弁体45を駆動する。そのため、空間43は弁体45によって区分されず、ケース40に吸入された吸入空気は空間43全体を流れることになり、空間43は縮小しない。つまり、小容積状態よりも空間43の容積が大きくなる。
このように、容積変更機構43の動作により大容積状態と小容積状態とを切り替え、空間43の容積が変化することによって、吸気脈動の周期が変化する。そのため、容積変更機構44が大容積状態に制御された場合の内燃機関1の体積効率と、小容積状態に制御された場合の内燃機関1の体積効率とは異なる。
図1に示すように、内燃機関1の各部の制御は、コンピュータとして構成された電子制御装置(ECU)50にて制御される。ECU50は、マイクロプロセッサ及びその動作に必要なRAM、ROM等の周辺機器を含む。ECU50には、クランク角センサ51、アクセル開度センサ52、及びノックセンサ53等の各種の出力信号が入力される。クランク角センサ51は、内燃機関1のエンジン回転速度(エンジン回転数)に応じた信号を出力する。アクセル開度センサ52は、アクセルペダルの踏み込み量つまりアクセル開度に対応した信号を出力する。ノックセンサ53は、内燃機関1にてノッキングが発生しているか否か検出するための周知のセンサであり、ノッキングが発生した場合に信号を出力する。
ECU50は、エンジン回転数に応じて容積変更機構44を動作させる。例えば、容積変更機構44を大容積状態に制御した場合の内燃機関1の体積効率と、小容積状態に制御した場合の内燃機関1の体積効率とが、エンジン回転数に応じて図4のグラフのように変化する場合、小容積状態よりも大容積状態の方が体積効率が高いA及びCの範囲では容積変更機構44を大容積状態に制御し、大容積状態よりも小容積状態の方が体積効率が高いB及びDの範囲では容積変更機構44を小容積状態に制御する。なお、容積変更機構44を大容積状態又は小容積状態に切り替えるエンジン回転数は、予め実験や数値計算等により求めてECU50のROMに記憶させておけばよい。この制御により、ECU50は本発明に係る機構制御手段として機能し、エンジン回転数の低速域から中速域における体積効率の落ち込みが改善され、体積効率の低下を抑制できる。
(第2の形態)
次に、本発明の第2の形態を図5及び図6を参照して説明する。この形態は、容積変更機構が設けられている位置を除き第1の形態と同一構成を有している。以下、第2の形態の特徴部分を説明し第1の形態との共通部分については図面に同一符号を付して説明を省略する。
図5及び図6が示すように、エアクリーナ60は、空間42の容積を変更する容積変更機構61を備えている。容積変更機構61は、板状の弁体62と、弁体62の一端に設けられ、各図の紙面と直交する方向に延びる回転軸63と、弁体62を駆動する弁体駆動手段としてのアクチュエータ64とを備えている。弁体62は空間42に設けられており、ケース40に固定された回転軸63を中心に回転することができる。図5に示すように、弁体62は、弁体62の一端がエレメント41に接する位置まで回転することにより、空間42を弁体62が横断する状態となるように配置されている。そのため、アクチュエータ64は、弁体62を回転することによって、空間42の容積が弁体62にて縮小された小容積状態と、空間42の容積が小容積状態よりも大きい大容積状態とを切り替えることができる。
アクチュエータ64は、小容積状態では、図5に示すように、弁体62の一端がエレメント41に接することにより、空間42を吸気通路3の一部を構成するクールエアダクト11と通じる図5の弁体45の右側の部分と、クールエアダクト11とは通じない図5の弁体45の左側の部分とに区分する位置に弁体62を駆動する。そのため、ケース40に吸入された吸入空気は、図5の弁体62の左側の部分を流れず、弁体62の右側の部分を流れることになり、空間42の容積は図5の弁体62の右側の部分のみに縮小する。
一方、アクチュエータ64は、大容積状態では、図6に示すように、弁体62の一端がエレメント41から離れた位置に弁体62を駆動する。そのため、空間42は弁体62によって区分されず、ケース40に吸入された吸入空気は空間42全体を流れることになり、空間42は縮小しない。つまり、小容積状態よりも空間42の容積が大きくなる。
このように、容積変更機構61の動作により大容積状態と小容積状態とを切り替え、空間42の容積が変化することによって、吸気脈動の周期が変化する。そのため、容積変更機構61が大容積状態に制御された場合の内燃機関1の体積効率と、小容積状態に制御された場合の内燃機関1の体積効率とは異なる。
ECU50は、第1の形態と同様に、クランク角センサ51から入力したエンジン回転数に応じて容積変更機構61を大容積状態又は小容積状態に動作させる。この制御により、エンジン回転数の低速域から中速域における体積効率の落ち込みが改善され、体積効率の低下を抑制できる。
(第3の形態)
次に、本発明の第3の形態を図7及び図8を参照して説明する。この形態は、第1の形態と第2の形態とを組み合わせたものに相当する。以下、第3の形態の特徴部分を説明し第1の形態又は第2の形態との共通部分については図面に同一符号を付して説明を省略する。
図7及び図8に示すように、エアクリーナ60は、空間43の容積を変更する容積変更機構44と、空間42の容積を変更する容積変更機構61とを備えている。
容積変更機構44及び容積変更機構61の動作により大容積状態と小容積状態とを切り替え、空間42及び空間43の容積が変化することによって、吸気脈動の周期が変化する。そのため、容積変更機構44及び容積変更機構61が大容積状態に制御された場合の内燃機関1の体積効率と、小容積状態に制御された場合の内燃機関1の体積効率とは異なる。
ECU50は、第一の形態と同様に、クランク角センサ51から入力したエンジン回転数に応じて容積変更機構44及び容積変更機構61を大容積状態又は小容積状態に動作させる。この制御により、エンジン回転数の低速域から中速域における体積効率の落ち込みが改善され、体積効率の低下を抑制できる。
(第4の形態)
次に、本発明の第4の形態を図9及び図10を参照して説明する。この形態はECU50による容積変更機構44の制御方法が第1の形態とは異なることを除き、第1の形態と同一構成を有している。以下、第4の形態の特徴部分を説明し、第1の形態との共通部分については図面に同一符号を付して説明を省略する。
図9を参照して本形態における容積変更機構44の制御について説明する。図9は、内燃機関1のエンジン回転数及びトルクにて特定される内燃機関1の動作点と容積変更機構44の状態との関係の一例を示している。図9の実線は、容積変更機構44を大容積状態に切り替えた状態において、スロットル弁13を全開にした場合の内燃機関1の出力トルクを示す線である。図9の破線は、容積変更機構44を小容積状態に切り替えた状態において、スロットル弁13を全開にした場合の内燃機関1の出力トルクを示す線である。図9の一点鎖線は、内燃機関1にノッキングが発生するか否かを示すノック限界を示す線である。内燃機関1のトルクが一点鎖線より低い領域は内燃機関1でノッキングが発生しない非ノック領域であり、トルクが一点鎖線以上の領域は内燃機関1でノッキングが発生するノック領域である。図9の「R1」は、容積変更機構44を大容積状態に切り替える運転領域を示している。一方、図9の「R2」は、容積変更機構44を小容積状態に切り替える運転領域を示している。そして、容積変更機構44の状態は、図9に示した関係に基づいて制御される。R1とR2との境界の各線上に位置する動作点は、R1又はR2のいずれかの運転領域に振り分ける。
なお、図9に示した関係は予め実験や数値計算等により求めてECU50のROMに記憶させておけばよい。そのため、内燃機関1の動作点が運転領域R1内にある場合には、容積変更機構44が大容積状態に切り替えられる。一方、内燃機関1の動作点が運転領域R2内にある場合には容積変更機構44が小容積状態に切り替えられる。図9から明らかなように、内燃機関1の動作点がノック領域内にある場合には、大容積状態及び小容積状態のうちで体積効率が高くなる状態に容積変更機構44が切り替えられる。一方、内燃機関1の動作点が非ノック領域内にある場合には、大容積状態及び小容積状態のうちで体積効率が低くなる状態に容積変更機構44が切り替えられる。
図10は、容積変更機構44をこのように制御するためにECU50が実行する制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。図10の制御ルーチンのプログラムはECU25に保持されており、適時に読み出されて所定間隔で繰り返し実行される。
この制御ルーチンにおいてECU50は、まずステップS11で内燃機関1の運転状態を取得する。内燃機関1の運転状態としては、内燃機関1のエンジン回転数、アクセル開度、内燃機関1におけるノッキングの有無等が取得される。また、この処理では内燃機関1の出力トルクが取得される。なお、出力トルクは、アクセル開度に基づいて周知の方法で算出すればよい。
次のステップS12においてECU50は、内燃機関1の動作点がノック領域内か否か判定する。この判定は、例えば内燃機関1でノッキングが発生しているか否かに基づいて行えばよい。例えば、内燃機関1でノッキングが発生している場合には内燃機関1の動作点がノック領域内にあると判定できる。
内燃機関1の動作点がノック領域内ではない、すなわち非ノック領域内と判定した場合はステップS13に進み、ECU50は容積変更機構44を内燃機関1の体積効率が低くなる状態に切り替える。図4及び図9に示したように、内燃機関1の体積効率が低くなる状態は内燃機関1のエンジン回転数に応じて変化する。例えば、エンジン回転数が図9のA又はCの範囲では、容積変更機構44を小容積状態に切り替えた方が内燃機関1の体積効率が低くなる。一方、エンジン回転数が図9のB又はDの範囲では、容積変更機構44を大容積状態に切り替えた方が内燃機関1の体積効率が低くなる。そこで、この処理では、まず大容積状態及び小容積状態のうちで内燃機関1の体積効率が低くなる状態をエンジン回転数及び図9の関係から求め、その求めた状態に容積変更機構44を切り替えればよい。
一方、内燃機関1の動作点がノック領域内であると判定した場合はステップS14に進み、ECU50は容積変更機構44を内燃機関1の体積効率が高くなる位置に切り替える。上述したようにエンジン回転数が図9のA又はCの範囲では、容積変更機構44を大容積状態に切り替えた方が内燃機関1の体積効率が高くなる。一方、エンジン回転数が図9のB又はDの範囲では、容積変更機構44を小容積状態に切り替えた方が内燃機関1の体積効率が高くなる。そこで、この処理では、まず大容積状態及び小容積状態のうちで内燃機関1の体積効率が高くなる状態をエンジン回転数及び図9の関係から求め、その求めた状態に容積変更機構44を切り替えればよい。
ステップS13又はステップS14で容積変更機構44の状態を切り替えた後はステップS15に進み、ECU30は内燃機関1の制御を実行する。この制御では、内燃機関1が、容積変更機構44を切り替えた状態にて適切に運転されるように、スロットル弁13の開度、EGR弁33の開度、点火時期、各気筒2の吸気弁及び排気弁の動弁特性などを調整する。その後、今回の制御ルーチンを終了する。
以上に説明したように、本形態では、内燃機関1の動作点がノック領域内にある場合には、容積変更機構44を内燃機関1の体積効率が高くなる状態に切り替える。これによりスロットル弁13を全開にして運転している場合、すなわち内燃機関1を全負荷運転している場合には、内燃機関1の出力トルクを向上させることができる。そのため、内燃機関1の出力トルクを確保することができる。また、内燃機関1を部分負荷で運転している場合には、体積効率を高くすることによって吸気通路3に還流されるEGRガスの量を増加させることができる。これによりノッキングの発生を抑制し、内燃機関1の燃費を向上させることができる。
一方、内燃機関1の動作点が非ノック領域にある場合には、容積変更機構44を内燃機関1の体積効率が低くなる状態に切り替える。この場合には、容積変更機構44を体積効率が高くなる状態にした場合と比較してスロットル弁13の開度を大きくしないと同じトルクを出力することができない。したがって、この場合には容積変更機構44を体積効率が高くなる状態にした場合と比較してスロットル弁13の開度を大きくして内燃機関1を運転する。これにより内燃機関1におけるポンプ損失を低減できるので、内燃機関1の燃費を向上させることができる。
本発明は上記各形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内において、種々の形態にて実施できる。上記各形態では3気筒の内燃機関に本発明を適用したが、例えば、V型6気筒の片バンクの3気筒に分岐する吸気通路を備える内燃機関など、気筒数が3以上の内燃機関であっても、本発明を適用してもよい。また、上記各形態ではEGR装置を備えているが、EGR装置の有無やその構成を問わず、本発明を適用できる。また、上記各形態では、エアクリーナのケース内部で弁体を回転させる容積変更機構を採用しているが、ケース内部の空間の容積を変更できれば、容積変更機構の構成は問わず、本発明を適用できる。例えば、スライドバルブの弁体がケース内部へ出入り可能に設けられ、弁体がケース内部に入るとケース内部の空間の一部を閉鎖し、弁体がケース外部に出ると閉鎖を解除する容積変更機構に対しても本発明を適用できる。
1 内燃機関
2 気筒
3 吸気通路
11、60,70 エアクリーナ
13 スロットル弁
40 ケース
42、43 空間(吸気経路)
44、61 容積変更機構
45、62 弁体
47、64 アクチュエータ(弁体駆動手段)
50 ECU(機構制御手段)

Claims (3)

  1. 3つの気筒を有する内燃機関に適用され、前記3つの気筒のそれぞれに分岐する吸気通路と、前記吸気通路が接続されたケースを有し前記吸気通路の分岐位置より上流に設けられたエアクリーナと、前記ケース内に形成される吸気経路の容積を変更する容積変更機構とを備える内燃機関の吸気装置において、
    前記吸気通路に設けられたスロットル弁と、前記吸気経路が所定の容積の小容積状態と、前記小容積状態よりも前記吸気経路の容積が大きい大容積状態との間で前記吸気経路の容積が変化するように前記容積変更機構を制御する機構制御手段とを更に備え、
    前記機構制御手段は、前記内燃機関の回転速度及びトルクにて特定される前記内燃機関の動作点が、前記内燃機関でノッキングが発生するノック領域内にある場合には前記容積変更機構の状態が前記小容積状態及び前記大容積状態のうちで他方の状態よりも前記内燃機関の体積効率が高くなる一方の状態になり、前記内燃機関の前記動作点が、前記内燃機関でノッキングが発生しない非ノック領域にある場合には前記容積変更機構の状態が前記小容積状態及び前記大容積状態のうちの前記他方の状態になるように、前記容積変更機構を制御する、ことを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  2. 前記容積変更機構は、前記ケースの内部に回転可能に設けられ、前記吸気経路を横断するように配置された弁体と、前記弁体を駆動する弁体駆動手段とを有し、
    前記弁体駆動手段は、前記吸気経路の容積が前記弁体にて縮小された前記小容積状態と、前記小容積状態よりも前記吸気経路の容積が大きい前記大容積状態とが切り替えられるように前記弁体を駆動する請求項に記載の内燃機関の吸気装置。
  3. 前記エアクリーナの前記ケース内にはエレメントが設けられており、前記弁体駆動手段は、前記小容積状態では、前記弁体の一端が前記エレメントに接することによって前記吸気経路を前記吸気通路と通じる部分と、前記吸気通路と通じない部分とに区分する位置に前記弁体を駆動し、前記大容積状態では、前記弁体の一端が前記エレメントから離れた位置に前記弁体を駆動する請求項に記載の内燃機関の吸気装置。
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