JP2014224509A - 内燃機関の吸気装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】EGR装置を備えた内燃機関に適用しても体積効率の低下を抑制できる内燃機関の吸気装置を提供する。
【解決手段】長尺吸気管20と短尺吸気管21とを有し、切替え弁23の開閉動作により、吸気が流れる吸気管を切り替えることによって通路長を変更可能な吸気通路切替え機構19をサージタンク18から各気筒2までの間に備えた内燃機関1の吸気装置において、EGR通路29は、短尺吸気管21毎に排気を分配可能で、かつ切替え弁23とサージタンク18との間に排気の導入位置が設定されている。
【選択図】図1
【解決手段】長尺吸気管20と短尺吸気管21とを有し、切替え弁23の開閉動作により、吸気が流れる吸気管を切り替えることによって通路長を変更可能な吸気通路切替え機構19をサージタンク18から各気筒2までの間に備えた内燃機関1の吸気装置において、EGR通路29は、短尺吸気管21毎に排気を分配可能で、かつ切替え弁23とサージタンク18との間に排気の導入位置が設定されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、サージタンクから気筒までの通路長を変更可能な内燃機関の吸気装置に関する。
排気の一部を気筒毎の吸気ポートに還流させるEGR装置が設けられた内燃機関に適用され、サージタンクから各気筒までの通路長を変更可能な吸気装置が知られている(特許文献1参照)。また、長短2種類の吸気管を切り替えるとともに、これらの吸気管の上流にEGRガスを導入するように構成された吸気装置も知られている(特許文献2参照)。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献3〜6が存在する。
特許文献1の吸気装置は通路長を変更することによって内燃機関の体積効率の向上を図るものである。しかし、吸気ポート毎にEGRガスを還流するEGR装置によって各気筒が連通するため、吸気脈動の減衰や他の気筒への吸気の回り込みが生じて内燃機関の体積効率が悪化する。したがって、通路長を変更することによるメリットを十分に生かすことができない。また、特許文献2の吸気装置のように、吸気通路が気筒毎に分岐する分岐よりも上流側にEGRガスを導入すると、EGRガスの導入を中止した場合に下流側にEGRガスが残存して応答遅れが生じる。
そこで、本発明は、EGR装置を備えた内燃機関に適用しても体積効率の低下を抑制できる内燃機関の吸気装置を提供することを目的とする。
本発明の内燃機関の吸気装置は、複数の気筒を有し、排気の一部を取り出してEGR通路を介して吸気系へ再循環させるEGR装置が設けられた内燃機関に適用され、サージタンクと、前記気筒毎に設けられ、前記サージタンクから前記気筒までの通路長を変更可能な吸気通路切替え機構とを備えた内燃機関の吸気装置において、前記吸気通路切替え機構のそれぞれは、一端が前記サージタンクに連通する第1の吸気管と、一端が前記サージタンクに連通し、前記第1の吸気管よりも吸気経路長が短い第2の吸気管と、前記第1の吸気管及び前記第2の吸気管の各他端に接続する合流部を備え、前記気筒と通じる合流管と、前記第2の吸気管に設けられ、前記第2の吸気管を閉鎖し前記第1の吸気管の吸気の流れを許容する第1の位置と、前記第2の吸気管を開放し前記第2の吸気管の吸気の流れを許容する第2の位置とを切替える切替え弁と、を備え、前記EGR通路は、前記第2の吸気管毎に排気を分配可能で、かつ前記切替え弁と前記サージタンクとの間に排気の導入位置が設定されている(請求項1)。
本発明の内燃機関の吸気装置によれば、切替え弁が第1の位置に操作されて第1の吸気管への吸気の流れが許容される場合には、吸入空気はEGR通路によって排気が導入される第2の吸気管を経由せずに各気筒に導かれる。そのため、EGR通路による影響が低減され、吸気脈動の減衰や他の気筒への吸気の回り込みが生じにくい。これにより、切替え弁が第1の位置に操作された場合にはEGR装置が設けられていない場合と同等の体積効率を確保できる。したがって、EGR装置が設けられているにも拘わらず体積効率の低下を抑制できる。
本発明の内燃機関の吸気装置の一態様において、前記EGR通路は、前記導入位置に形成され、前記第2の吸気管に通じるEGR導入口を有し、前記切替え弁は、前記第1の位置に切り替えられた場合に前記第2の吸気管を閉鎖するとともに前記EGR導入口を閉鎖し、かつ前記第2の位置に切り替えられた場合に前記第2の吸気管を開放するとともに前記EGR導入口を開放するように構成されていてもよい(請求項2)。この態様によれば、切替え弁が第1の位置に切り替えられることによって第2の吸気管だけでなくEGR導入口も閉鎖される。したがって、EGR導入口が常時開かれている場合と比較して、EGRガスの導入量を減量した場合の応答遅れを低減できる。
本発明の内燃機関の吸気装置の一態様において、前記EGR通路は、前記導入位置に形成され、前記第2の吸気管に通じるEGR導入口を有し、前記EGR導入口に設けられ、前記EGR導入口を開放する位置と閉鎖する位置とを切り替えるEGR導入弁を更に備え、前記切替え弁が前記第1の位置に切り替えられた場合に前記EGR導入弁が前記EGR導入口を閉鎖する位置に切り替えられ、かつ前記切替え弁が前記第2の位置に切り替えられた場合に前記EGR導入弁が前記EGR導入口を開放する位置に切り替えられてもよい(請求項3)。この態様によれば、切替え弁が第1の位置に切り替えられると、EGR導入弁がEGR導入口を閉鎖する。したがって、EGR導入口が常時開かれている場合と比較して、EGRガスの導入量を減量した場合の応答遅れを低減できる。
本発明の内燃機関の吸気装置の一態様において、前記内燃機関が搭載された車両が減速した場合に、前記切替え弁を前記第1の位置に制御する弁制御手段を備えてもよい(請求項4)。
この態様によれば、内燃機関が搭載された車両が減速した場合に、切替え弁が第1の位置に操作されることによってEGRガスが導入される第2の吸気管が閉鎖される。これにより、EGRガスを減量した場合の応答遅れは、合流管から各気筒までの間に残留するEGRガスが除去される時間に留まるので、EGRガスの導入量を減量した場合の応答遅れをこの態様の制御を行わない場合に比べて低減できる。
以上に説明したように、本発明の内燃機関の吸気装置によれば、切替え弁が第1の位置に操作されて第1の吸気管への吸気の流れが許容される場合には、EGR通路による影響が低減され、吸気脈動の減衰や他の気筒への吸気の回り込みが生じにくくなるので、EGR装置を備えても内燃機関の体積効率の低下を抑制できる。
(第1の形態)
図1に示した内燃機関1は不図示の車両に走行用動力源として搭載される。内燃機関1は4つの気筒2が一方向に並べられた直列4気筒型の火花点火式内燃機関として構成されている。各気筒2には、吸気通路3及び排気通路4がそれぞれ接続されている。吸気通路3は吸入空気を気筒2毎に分配する吸気マニホルド5を含んでおり、排気通路4は各気筒2から排出される排気を集合する排気マニホルド6を含んでいる。図1及び図2に示したように、内燃機関1は各気筒2が形成されたシリンダブロック7a及び各気筒2の開口部を塞ぐシリンダヘッド7bを含む機関本体7を備え、各気筒2にピストン8が挿入されることにより、各気筒2のピストン8とシリンダヘッド7bとの間に燃焼室9が形成されている。そして、各気筒2の燃焼室9毎には、燃料を燃焼室9に噴射する燃料噴射弁10と、燃焼室9内の混合気を点火させる点火プラグ11とが設けられている。内燃機関1はエアクリーナ12を通過して濾過された空気を吸気マニホルド5を介して各気筒2に充填し、燃料噴射弁10にて各気筒2の燃焼室9内に燃料を噴射し、混合気を点火プラグ11で点火させる。各気筒2から排出される排気は排気マニホルド6にて集合され、その集合された排気は排気浄化装置13にて有害物質が浄化されてから大気に放出される。
図1に示した内燃機関1は不図示の車両に走行用動力源として搭載される。内燃機関1は4つの気筒2が一方向に並べられた直列4気筒型の火花点火式内燃機関として構成されている。各気筒2には、吸気通路3及び排気通路4がそれぞれ接続されている。吸気通路3は吸入空気を気筒2毎に分配する吸気マニホルド5を含んでおり、排気通路4は各気筒2から排出される排気を集合する排気マニホルド6を含んでいる。図1及び図2に示したように、内燃機関1は各気筒2が形成されたシリンダブロック7a及び各気筒2の開口部を塞ぐシリンダヘッド7bを含む機関本体7を備え、各気筒2にピストン8が挿入されることにより、各気筒2のピストン8とシリンダヘッド7bとの間に燃焼室9が形成されている。そして、各気筒2の燃焼室9毎には、燃料を燃焼室9に噴射する燃料噴射弁10と、燃焼室9内の混合気を点火させる点火プラグ11とが設けられている。内燃機関1はエアクリーナ12を通過して濾過された空気を吸気マニホルド5を介して各気筒2に充填し、燃料噴射弁10にて各気筒2の燃焼室9内に燃料を噴射し、混合気を点火プラグ11で点火させる。各気筒2から排出される排気は排気マニホルド6にて集合され、その集合された排気は排気浄化装置13にて有害物質が浄化されてから大気に放出される。
図2に示すように、シリンダヘッド7bには、気筒2毎に燃焼室9に向かって開口する吸気ポート14及び排気ポート15がそれぞれ形成されている。吸気ポート14は吸気通路3の一部を、排気ポート15は排気通路4の一部をそれぞれ構成する。吸気ポート14には吸気弁16が設けられ、排気ポート15には排気弁17が設けられている。
図1に示すように、吸気マニホルド5は、サージタンク18と、サージタンク18と各気筒2の吸気ポート14とを接続する吸気通路切替え機構19とを備えている。吸気通路切替え機構19は気筒2毎に1つずつ合計4つ設けられている。気筒2毎の吸気通路切替え機構19は互いに同じ構成を有する。吸気通路切替え機構19はそれぞれ、第1の吸気管としての長尺吸気管20と、長尺吸気管20よりも吸気経路長が短い第2の吸気管としての短尺吸気管21と、長尺吸気管20と短尺吸気管21の下流側で合流する合流管22と、短尺吸気管21に設けられた切替え弁23とを備えている。長尺吸気管20及び短尺吸気管21は、いずれも一端がサージタンク18に連通し、他端が合流管22の合流部に接続している。これにより、スロットル開口部24からサージタンク18へ吸入された吸入空気は、長尺吸気管20又は短尺吸気管21を経由して各気筒2に吸入される。
切替え弁23は、図2の破線で示した第1の位置と、実線で示した第2の位置とを切り替える。切替え弁23が第1の位置に操作された場合、短尺吸気管21が閉鎖される一方で、長尺吸気管20の吸気の流れが許容される。また、切替え弁23が第2の位置に操作された場合、短尺吸気管21が開放されて短尺吸気管21の吸気の流れが許容される。そのため、切替え弁23の閉弁時すなわち切替え弁23が第1の位置に操作された場合には、短尺吸気管21は閉鎖され、サージタンク18から長尺吸気管20を通じて吸気が気筒2に導入される。一方、切替え弁23の開弁時すなわち切替え弁23が第2の位置に操作された場合には、サージタンク18から短尺吸気管21を通じて吸気が気筒2に導入されるようになる。つまり、サージタンク18から気筒2までの通路長が、切替え弁23の開閉状態に応じて変化することになる。
このように、切替え弁23の開閉制御が行われることによって通路長が変更される。これにより、吸気脈動の周期が適宜に調整され、広い運転領域で高い体積効率が確保されるようになる。例えば、長尺吸気管20の使用時の体積効率と、短尺吸気管21の使用時の体積効率とが、エンジン回転数に応じて図3のように変化する場合、両曲線が交差する回転数であるa点及びb点で切替え弁23の開閉状態を切り替えることによって、図4の曲線のような体積効率が得られる。
図1に示すように、内燃機関1の各部の制御は、コンピュータとして構成された電子制御装置(ECU)25にて制御される。ECU25には、内燃機関1のエンジン回転速度(エンジン回転数)に応じた信号を出力するクランク角センサ26aの出力信号、内燃機関1を搭載した車両のアクセルペダルの踏み込み量に対応する信号を出力する車速アクセル開度センサ26bの出力信号、内燃機関1を搭載した車両の速度に応じた信号を出力する車速センサ26cの出力信号等が入力される。ECU25は、エンジン回転数に応じて切替え弁23の開閉動作を行う。例えば、長尺吸気管20使用時の体積効率と、短尺吸気管21使用時の体積効率が、エンジン回転数に応じて図3のように変化する場合、回転数が上昇してa点に達した時に切替え弁23を閉じ、回転数が上昇してb点に達した時に切替え弁23を開ける。そして、回転数が下降してb点に達した時に切替え弁23を閉じ、回転数が下降してa点に達した時に切替え弁23を開ける。
図1及び図2に示すように、内燃機関1には排気を吸気系に再循環させるEGR装置28が設けられている。EGR装置28は、排気通路4から排気の一部をEGRガスとして取り出して短尺吸気管21毎に分配可能なEGR通路29と、EGRガスを冷却するEGRクーラ30と、EGR通路29を流れるEGRガスの流量を調整するEGR弁31とを備えている。EGR通路29は、排気通路4から排気の一部をEGRガスとして取り出すEGR管32と、各気筒2の短尺吸気管21に接続された連通管33とを含む。EGR通路による排気の導入位置は、切替え弁23とサージタンク18との間に設定されており、その導入位置にはEGR導入口34が形成されている。EGR導入口34によって、連通管33と短尺吸気管21とが互いに通じている。そのため、各気筒2は、EGR導入口34及び連通管33を経由して連通することになる。
ECU25は、短尺吸気管21内に導入するEGRガスのガス量を、内燃機関1の運転状態に応じて設定する。そして、ECU25は、そのガス量の調整を、EGR弁31の開度と、吸気通路3に設けられたスロットル弁35の開度を連係して操作することにより実施する。
図5に示すように、内燃機関1が減速、又は内燃機関1の負荷が低下し、時刻t1で内燃機関1を搭載した車両のアクセル開度を減少した場合、ECU25は、吸入空気量を減少させるべく同時にスロットル弁35を閉弁方向に制御し、それに伴ってEGR量を減少させるべくEGR弁31を閉弁方向に制御する。
このとき、気筒2内の空気量の減少と比較して、気筒2内のEGRガス量の減少が遅れると、気筒2内のEGR率が過剰に高くなり、その結果、失火やトルクの低下を招くおそれがある。このようなEGRガス量の減少遅れは、EGR導入口から吸気弁16までの間の流路の体積が大きいほど、その流路に残留するEGRガスを除去するのに時間がかかるので、大きくなる。そのため、図5の破線で示すように、EGR導入口から吸気弁16までの間の流路の体積が小さい場合は、気筒2内のEGR率が上昇する時間は時刻t1から時刻t2までだが、図5の実線で示すように、EGR導入口から吸気弁16の間の流路の体積が大きい場合は、気筒2内のEGR率が上昇する時間は時刻t1から時刻t3までとなってしまう。そこで、EGR導入口から吸気弁16の間の流路の体積を可能な限り小さくして、図5の一点鎖線で示したようにEGR率の上昇が生じないようにするのが理想的である。したがって、なるべくEGR導入口は吸気弁16に近づけるべきである。
しかし、吸気弁16に最も近い位置にEGR導入口を設けようとして、シリンダヘッド7bのヘッド端にEGR導入口を設けた場合は、各気筒2はEGR導入口及び連通管33を経由して連通することになる。そのため、吸気脈動の減衰や他気筒への吸気の回り込みが生じ、EGR導入口がない場合と比較して体積効率が低下する。そこで、本形態では、短尺吸気管21の切替え弁23とサージタンク18の間にEGR導入口34を設けている。この場所にEGR導入口34を設けることによって、シリンダヘッド7bのヘッド端にEGR導入口を設けた場合のような体積効率の低下を抑制しつつ、なるべく気筒2の吸気弁16に近い位置にEGR導入口を設けることができる。特に、長尺吸気管20の使用時は、EGR導入口34を設けた短尺吸気管21を経由せずに、サージタンク18から長尺吸気管20を吸入空気が気筒2へ流れるため、EGR導入口34の影響が小さく、前述の吸気脈動の減衰等が生じない。そのため、本形態では、図6に示すように、長尺吸気管20を使用する回転範囲Dにおいては、EGR導入口がない一点鎖線の比較例1の場合と同等の体積効率を確保でき、しかもシリンダヘッド7のヘッド端にEGR導入口を設けた破線の比較例2の場合と比較して体積効率が向上する。
上記のようなエンジン回転数に応じて切替え弁23の開閉動作を行う制御方法とは別に、ECU25は内燃機関1の負荷に応じて切替え弁23の開閉動作を行うこともできる。この場合、ECU25は、高負荷又は低負荷において切替え弁23を開けて、高負荷と低負荷との間の中間負荷において切替え弁23を閉じる。ECU25は、アクセル開度センサ26bの出力信号から内燃機関1の負荷の増減を判断する。
更に、このように内燃機関1の負荷に応じて切替え弁23の開閉動作を行うことを原則としつつ、内燃機関1が搭載された車両が減速した場合は、切替え弁23を閉じて長尺吸気管20を使用するように切替える制御を追加することもできる。この制御を追加する場合、ECU25は車速センサ26cの出力信号から内燃機関1を搭載した車両が減速したか否か判断し、車両が減速した場合には切替え弁23を閉じる。
このように車両が減速した場合に切替え弁23を閉じて長尺吸気管20の使用へ切り替えた後は、EGR導入口34を設けた短尺吸気管21を経由せずに、サージタンク18から長尺吸気管20を吸入空気が気筒2へ流れるようになる。そのため、EGR弁31を閉弁方向に制御した後の気筒2内のEGRガス量の減少の遅れは、合流管22と吸気ポート14に残留しているEGRガスを除去するために必要な時間だけ発生する。
これに対して、内燃機関1が搭載された車両の減速後も、切替え弁23を閉じずに短尺吸気管21を使用する制御をした場合は、サージタンク18からEGR導入口34を設けた短尺吸気管21を経由して吸入空気が気筒2へ流れるようになる。そのため、EGR弁31を閉弁方向に制御した後の気筒2内のEGRガス量の減少遅れは、EGR管32のEGR弁27より下流部分、連通管33、短尺吸気管21、合流管22及び吸気ポート14に残留しているEGRガスを除去するために必要な時間だけ発生する。その結果、EGRガス量の減少遅れは、長尺吸気管20を使用した場合よりも、大きくなる。
したがって、内燃機関1が搭載された車両が減速した場合に、切替え弁23を閉じて長尺吸気管20を使用する制御を実行することにより、気筒2内のEGRガス量の減少遅れを小さくすることができる。その結果、内燃機関1が搭載された車両が減速した際の失火やトルクの低下を抑えることができる。ECU25は、今まで述べてきた制御を実行することにより、本発明に係る弁制御手段として機能する。
(第2の形態)
次に、本発明の第2の形態を図7及び図8を参照して説明する。この形態は第1の形態における切替え弁23を除き第1の形態と同一構成を有している。以下、第2の形態の特徴部分を説明し、第1の形態との共通部分については図面に同一符号を付して説明を省略する。
次に、本発明の第2の形態を図7及び図8を参照して説明する。この形態は第1の形態における切替え弁23を除き第1の形態と同一構成を有している。以下、第2の形態の特徴部分を説明し、第1の形態との共通部分については図面に同一符号を付して説明を省略する。
図7及び図8に示すように、第2の形態に係る吸気マニホルド36は、サージタンク18と、サージタンク18と各気筒2の吸気ポート14とを接続する吸気通路切替え機構37とを備えている。吸気通路切替え機構37は第1の形態と同様に、気筒2毎に1つずつ合計4つ設けられている。吸気通路切替え機構37には、それぞれ切替え弁としてのロータリー弁38が設けられている。ロータリー弁38は円筒形部材であり、その外周面が吸気マニホルド36の内周面に接した状態で、回転自在に配置されている。ロータリー弁38は、図8に示した第1の位置と、図7に示した第2の位置とを切り替えることができる。ロータリー弁38には、短尺吸気管21を形成するために、ロータリー弁38の外周を貫通する穴39が形成されている。また、ロータリー弁38には、短尺吸気管21と連通管33を接続するために、穴39の途中から別の外周へ別の穴40が形成されている。
そして、図7に示すように、ロータリー弁38が第2の位置に切り替えられると、短尺吸気管21を開放するとともにEGR導入口34を開放する。これにより、サージタンク18と合流管22の間に短尺吸気管21が形成され、連通管30からEGR導入口34を経由して短尺吸気管21へEGRガスの導入が可能となる。一方、図8に示すように、ロータリー弁38が第1の位置に切り替えられると、短尺吸気管21を閉鎖するとともにEGR導入口34を閉鎖する。これにより、短尺吸気管21が閉鎖されると同時にEGR導入口34が閉鎖されるので、連通管33から吸気マニホルド36へEGRガスを導入できなくなる。
そのため、内燃機関1が搭載された車両が減速した場合に、ECU25がロータリー弁38を閉じて長尺吸気管20を使用するように制御することにより、EGR導入口34が完全に閉じた状態で、吸入空気がサージタンク18から長尺吸気管20を経由して気筒2へ流れるようになる。
したがって、第2の形態では、EGR導入口34が常時開かれている第1の形態と比較して、EGR弁31を閉弁方向に制御した後の気筒2内のEGRガス量の減少遅れが更に小さくなる。その結果、第2の形態では、第1の形態と比較して、内燃機関1が搭載された車両が減速した際の失火やトルクの低下を更に抑えることができる。
本発明は上記各形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内において、種々の形態にて実施できる。上記各形態では、4気筒の内燃機関に本発明を適用したが、2以上の気筒であれば、気筒数に制限はない。また、上記各形態では、燃焼室に燃料を直接噴射し混合気を燃焼室で点火する内燃機関に適用したが、吸気ポートに燃料を噴射し混合気を燃焼室で点火する内燃機関に本発明を適用してもよい。更に、本発明が適用される内燃機関は火花点火式内燃機関に限定されず、ディーゼル内燃機関に本発明を適用してもよい。また、車両が減速した場合に切替え弁を閉じる制御は、内燃機関の負荷に応じて切替え弁を開閉する制御を前提としていなくても、追加することができる。例えば、エンジン回転数に応じて切替え弁を開閉する制御を前提としつつ、車両が減速した場合に切替え弁を閉じる制御を追加してもよい。切替え弁の構成は、上記各形態の構成に限定されない。第2の形態ではロータリー弁を採用しているが、第2の吸気管とEGR導入口とを同時に閉鎖し、かつこれらを同時に開放できるものであれば、その構成は問わない。また、EGR導入口を開閉できるEGR導入弁をEGR導入口に備え、切替え弁が短尺吸気管を閉鎖する場合はEGR導入弁がEGR導入口を閉鎖し、かつ切替え弁が短尺吸気管を開放する場合はEGR導入弁がEGR導入口を開放する構成でも第2の形態と同様の効果が得られる。
1 内燃機関
2 気筒
18 サージタンク
19、37 吸気通路切替え機構
20 長尺吸気管(第1の吸気管)
21 短尺吸気管(第2の吸気管)
22 合流管
23 切替え弁
25 ECU(弁制御手段)
28 EGR装置
29 EGR通路
34 EGR導入口
38 ロータリー弁(切替え弁)
2 気筒
18 サージタンク
19、37 吸気通路切替え機構
20 長尺吸気管(第1の吸気管)
21 短尺吸気管(第2の吸気管)
22 合流管
23 切替え弁
25 ECU(弁制御手段)
28 EGR装置
29 EGR通路
34 EGR導入口
38 ロータリー弁(切替え弁)
Claims (4)
- 複数の気筒を有し、排気の一部を取り出してEGR通路を介して吸気系へ再循環させるEGR装置が設けられた内燃機関に適用され、サージタンクと、前記気筒毎に設けられ、前記サージタンクから前記気筒までの通路長を変更可能な吸気通路切替え機構とを備えた内燃機関の吸気装置において、
前記吸気通路切替え機構のそれぞれは、
一端が前記サージタンクに連通する第1の吸気管と、
一端が前記サージタンクに連通し、前記第1の吸気管よりも吸気経路長が短い第2の吸気管と、
前記第1の吸気管及び前記第2の吸気管の各他端に接続する合流部を備え、前記気筒と通じる合流管と、
前記第2の吸気管に設けられ、前記第2の吸気管を閉鎖し前記第1の吸気管の吸気の流れを許容する第1の位置と、前記第2の吸気管を開放し前記第2の吸気管の吸気の流れを許容する第2の位置とを切り替える切替え弁と、
を備え、
前記EGR通路は、前記第2の吸気管毎に排気を分配可能で、かつ前記切替え弁と前記サージタンクとの間に排気の導入位置が設定されていることを特徴とする内燃機関の吸気装置。 - 前記EGR通路は、前記導入位置に形成され、前記第2の吸気管に通じるEGR導入口を有し、前記切替え弁は、前記第1の位置に切り替えられた場合に前記第2の吸気管を閉鎖するとともに前記EGR導入口を閉鎖し、かつ前記第2の位置に切り替えられた場合に前記第2の吸気管を開放するとともに前記EGR導入口を開放するように構成されている請求項1に記載の内燃機関の吸気装置。
- 前記EGR通路は、前記導入位置に形成され、前記第2の吸気管に通じるEGR導入口を有し、
前記EGR導入口に設けられ、前記EGR導入口を開放する位置と閉鎖する位置とを切り替えるEGR導入弁を更に備え、
前記切替え弁が前記第1の位置に切り替えられた場合に前記EGR導入弁が前記EGR導入口を閉鎖する位置に切り替えられ、かつ前記切替え弁が前記第2の位置に切り替えられた場合に前記EGR導入弁が前記EGR導入口を開放する位置に切り替えられる請求項1に記載の内燃機関の吸気装置。 - 前記内燃機関が搭載された車両が減速した場合に、前記切替え弁を前記第1の位置に制御する弁制御手段を備える請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関の吸気装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013104372A JP2014224509A (ja) | 2013-05-16 | 2013-05-16 | 内燃機関の吸気装置 |
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-
2013
- 2013-05-16 JP JP2013104372A patent/JP2014224509A/ja active Pending
Cited By (2)
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AT520737B1 (de) * | 2018-02-06 | 2019-07-15 | Avl List Gbmh | Luftsauganlage für eine brennkraftmaschine |
AT520737A4 (de) * | 2018-02-06 | 2019-07-15 | Avl List Gbmh | Luftsauganlage für eine brennkraftmaschine |
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