JP5577836B2 - 内燃機関のブローバイガス処理装置 - Google Patents
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Description
過給機が備えられた内燃機関におけるブローバイガスが溜まる部位に連通するガス通路と、
前記内燃機関の吸気通路内部における前記過給機のコンプレッサよりも上流に配置され、前記ガス通路を介して前記内燃機関の吸気通路内にブローバイガスを導くエゼクタと、
前記エゼクタと前記ガス通路との間に介在し、前記エゼクタ内部の圧力と大気圧との圧力差に応じて開度を変化させる絞り弁と、
を備え、
前記絞り弁は、内部に空間が設けられ前記空間が前記ガス通路と連通したケースと、前記ケース内に設けられた弁体と、を備え
前記ケースは、大気と連通する大気連通管と、前記エゼクタ内部にそれぞれ連通する第1管路および第2管路と、を備え、
前記弁体は前記ケースの内壁にバネを介して接続されており、前記第2管路と前記大気連通管が前記弁体を挟んで前記ケースの前記空間にそれぞれ連通し、
前記弁体には穴部が備えられ、前記穴部を介して前記ガス通路および前記第1管路が連通することでガス導入路が形成され、前記ケース内における前記弁体の位置に応じて前記穴部が前記ガス通路および前記第1管路を連通させる度合いが変化する。
前記吸気通路における前記コンプレッサの上流に設けられたエアクリーナを備え、
前記ガス通路は前記内燃機関のクランクケースと連通しており、
前記エゼクタは、
前記エアクリーナ側を向くガス入口と、
前記コンプレッサ側を向くガス吐出口と、
前記ガス入口と前記ガス吐出口との間に設けられ低圧力が発生する低圧力発生部と、
一端が前記低圧力発生部に接続し、他の一端が前記ガス通路と接続するガス導入路と、
を備えることを特徴とする。
大気圧と前記エゼクタ内部の圧力との差が大きくなるほどに、前記絞り弁の開度を小さくする。
前記ケースの一端側に前記大気連通管が連通し、前記ケースの他端側に前記第2管路が連通し、前記ケースの中央部をはさむように前記ガス通路および前記第1管路がそれぞれ当該ケース内に連通し、
前記弁体が前記ケース内をスライドすることで前記穴部と前記ガス通路および前記第1管路との位置関係が変化する。
(全体の構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかる内燃機関のブローバイガス処理装置の構成を示す図である。実施の形態にかかるブローバイガス処理装置は、車両用内燃機関に好適に用いられる。実施の形態にかかるブローバイガス処理装置は、内燃機関10に対して適用される。内燃機関10は、ヘッドカバー、シリンダヘッド、シリンダブロック、クランクケースおよびオイルパンを含んでいる。その内部には、ピストンおよびクランクシャフトが備えられている。内燃機関10は、過給内燃機関である。本実施形態では、過給機としてターボチャージャ40を用いるものとする。なお、内燃機関10は、その気筒数や方式に特に限定は無く、自動車用内燃機関で一般的な多気筒内燃機関であってもよい。
ガス通路50と吸気通路上流部20aの合流位置には、エゼクタ設置部60が備えられている。下記に述べるように、エゼクタ設置部60は、内部に備えたエゼクタ62により内燃機関10のクランクケースから吸気通路上流部20aへとブローバイガスを流すことができる。
図3は、本発明の実施の形態にかかるエゼクタ設置部60の構成ならびに絞り弁64の構成をより具体的に示す図である。図3に示すように、絞り弁64は、内部に空間が設けられたケース66と、ケース66内に設けられたスライド式の弁体70とを備えている。ケース66は、ガス通路50と、大気と連通する大気連通管67と、エゼクタ62のガス導入路63と連通する第1管路68および第2管路76を備えている。弁体70には、所定位置においてガス通路50と連通する穴部72が備えられている。弁体70は、ケース66の図3紙面左側の内壁と、バネ74を介して接続されている。
第2管路76と大気連通管67が弁体70を挟んでケース66にそれぞれ連通しており、P0の大きさとP1の大きさとの関係に応じて、ケース66内において弁体70がケース66内の紙面左右のいずれかの位置に配置されることになる。
穴部72とガス通路50とが一部または全部重なる位置に弁体70が位置することで、図3の点線で示すようにクランクケースからのガス流れがエゼクタ62へと導入される。
P0×S = P1×S+F ・・・(1)
通常はP0>P1なので、下記の式(2)が成立する。
(P0−P1)×S = F ・・・(2)
P1が小さくなるほどに絞り弁通路面積が絞られてクランクケースからのガスの流れを少なくするような特性を、バネの特性(バネ係数と初張力)と円筒部断面積Sで与えるものとする。図4に示すように、P0−P1つまり大気圧と低圧力発生部62aの圧力との圧力差が大きくなるほどに、穴部72とガス通路50との間の重なりが小さくなるようにする。
12 換気通路用逆止弁
20 吸気通路
20a 吸気通路上流部
22 スロットルバルブ
24 インタークーラ
26 エアクリーナ
30 排気通路
32 触媒
40 ターボチャージャ
42 コンプレッサ
44 タービン
50 ガス通路
60 エゼクタ設置部
62 エゼクタ
62a 低圧力発生部
63 ガス導入路
64 絞り弁
66 ケース
67 大気連通管
68 第1管路
70 弁体
72 穴部
74 バネ
76 第2管路
100 吸入空気(新気)
102 ブローバイガス
Claims (4)
- 過給機が備えられた内燃機関におけるブローバイガスが溜まる部位に連通するガス通路と、
前記内燃機関の吸気通路内部における前記過給機のコンプレッサよりも上流に配置され、前記ガス通路を介して前記内燃機関の吸気通路内にブローバイガスを導くエゼクタと、
前記エゼクタと前記ガス通路との間に介在し、前記エゼクタ内部の圧力と大気圧との圧力差に応じて開度を変化させる絞り弁と、
を備え、
前記絞り弁は、内部に空間が設けられ前記空間が前記ガス通路と連通したケースと、前記ケース内に設けられた弁体と、を備え
前記ケースは、大気と連通する大気連通管と、前記エゼクタ内部にそれぞれ連通する第1管路および第2管路と、を備え、
前記弁体は前記ケースの内壁にバネを介して接続されており、前記第2管路と前記大気連通管が前記弁体を挟んで前記ケースの前記空間にそれぞれ連通し、
前記弁体には穴部が備えられ、前記穴部を介して前記ガス通路および前記第1管路が連通することでガス導入路が形成され、前記ケース内における前記弁体の位置に応じて前記穴部が前記ガス通路および前記第1管路を連通させる度合いが変化する内燃機関のブローバイガス処理装置。 - 前記吸気通路における前記コンプレッサの上流に設けられたエアクリーナを備え、
前記ガス通路は前記内燃機関のクランクケースと連通しており、
前記エゼクタは、
前記エアクリーナ側を向くガス入口と、
前記コンプレッサ側を向くガス吐出口と、
前記ガス入口と前記ガス吐出口との間に設けられ低圧力が発生する低圧力発生部と、
一端が前記低圧力発生部に接続し、他の一端が前記ガス通路と接続するガス導入路と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のブローバイガス処理装置。 - 大気圧と前記エゼクタ内部の圧力との差が大きくなるほどに、前記絞り弁の開度を小さくする請求項1または2項に記載の内燃機関のブローバイガス処理装置。
- 前記ケースの一端側に前記大気連通管が連通し、前記ケースの他端側に前記第2管路が連通し、前記ケースの中央部をはさむように前記ガス通路および前記第1管路がそれぞれ当該ケース内に連通し、
前記弁体が前記ケース内をスライドすることで前記穴部と前記ガス通路および前記第1管路との位置関係が変化する請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関のブローバイガス処理装置。
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- 2010-05-12 JP JP2010110154A patent/JP5577836B2/ja not_active Expired - Fee Related
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