JP7413734B2 - ガス流量算出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、いわゆるロープレッシャーEGRシステムと、キャニスタに吸着されたパージガスを吸気通路に導入するパージ通路とを備えるエンジンシステムにおける、パージ通路との接続部とEGR通路との接続部との間の吸気通路を通過するガス流量を算出する方法に関する。
特許文献1には、スロットルバルブより上流の吸気通路にEGR通路が接続された、いわゆるロープレッシャーEGRシステムを備えるエンジンシステムにおいて、目標吸入空気量を満足しつつ目標EGR率を達成するためのEGRバルブ及び負圧制御弁の制御が開示されている。
WO2011/052066
ところで、ガソリンエンジンの場合、燃料蒸気の大気中への排出を抑制するためにエバポパージシステムを設ける必要がある。エバポパージシステムは、燃料蒸気中の燃料(以下、蒸発燃料ともいう)をキャニスタに吸着させ、所定のエンジン運転状態において、キャニスタを通過する外気とともに、吸着された蒸発燃料を吸気通路に導入する。なお、蒸発燃料と、蒸発燃料とともに導入される外気とを合わせたものをパージガスという。
従来から知られているエバポパージシステムは、吸入負圧を利用してスロットルバルブより下流のコレクタタンクにパージガスを導入している。このように吸入負圧を利用する構成では、導入されるパージガス量はそれほど多くないうえに、パージコントロールバルブでパージガス量を調整することもできる。したがって、パージガス量はEGR制御を行なうにあたって考慮する必要がない程度であった。
しかし、近年ではパージガス量をより多くすることが望まれている。すなわち、キャニスタの吸着能力には限界があり、吸着量が限界を超えると蒸発燃料は大気中に放出されてしまうので、大気中への放出量をより低減するために、これまでよりも積極的にパージガスを吸気通路に導入する必要がある。そして、上述したような吸入負圧を利用するシステムではこのような要求に応えることは難しい。また、例えば、環境問題対策として普及している、いわゆるダウンサイジングターボエンジンのように、過給状態(つまりコレクタタンク内が正圧になる状態)での運転時間が長くなるエンジンシステムでは、パージガスをコレクタタンクに導入できる機会が少ない。
そこで、ポンプを用いてパージガスをコンプレッサより上流の吸気通路に導入するシステムが検討されている。しかし、ポンプを用いてより多くのパージガスを導入するようにすると、EGR制御においてパージガス量を無視できなくなる。
つまり、パージポンプを用いてパージガスをコンプレッサより上流の吸気通路に導入するエバポパージシステムを用いる場合には、上記文献に記載の制御には改善の余地がある。
そこで本発明では、ロープレッシャーEGRシステムと、パージポンプを用いてパージガスを吸気通路に導入するエバポパージシステムとを備えるエンジンシステムにおいて、パージ通路との接続部と、EGR通路との接続部との間の吸気通路を通過するガス流量を精度良く算出することを目的とする。
本発明のある態様によれば、吸気通路の上流側から順に、吸気量を検出するエアフロセンサと、過給機のコンプレッサと、吸気量を調整するスロットルバルブと、が配置され、吸気通路と排気通路とを接続しエンジンの排気ガスの一部をEGRガスとして吸気通路に還流させるEGR通路が、排気通路から分岐して吸気通路のエアフロセンサとコンプレッサとの間に接続され、キャニスタに吸着されたパージガスをパージポンプを用いて吸気通路に導入するパージ通路が、吸気通路のエアフロセンサより下流かつEGR通路との接続部より上流に接続され、クランクケースとスロットルバルブより下流の吸気通路とを接続するPCV通路と、エアフロセンサより下流かつパージ通路との接続部より上流から分岐してクランクケースに空気を導入する吸気バイパス通路と、クランクケースと、EGR通路との接続部より上流の吸気通路とを接続するベンチレーション通路と、を備えるエンジンシステムの、パージ通路との接続部とEGR通路との接続部との間の吸気通路を通過するガス流量を算出する、ガス流量算出方法が提供される。このガス流量算出方法では、コントローラが、ベンチレーション通路を介してクランクケースから吸気通路へ導入されるガス流量であるベンチレーションガス流量を算出し、PCV通路を介してクランクケースから吸気通路へ導入されるガス流量であるPCVガス流量を算出し、シリンダからクランクケースへ流入するブローバイガスの流量であるブローバイ流量を算出し、ベンチレーションガス流量とPCVガス流量とを加算し、そこからブローバイ流量を減算することにより、吸気バイパス通路を介してクランクケースへ導入される空気流量であるバイパス空気流量を算出し、さらに、キャニスタからパージ通路を介して吸気通路へ導入されるパージガス流量を算出し、エアフロセンサにより検出される空気流量であるエアフロセンサ通過空気流量を読み込み、エアフロセンサ通過空気流量とパージガス流量とを加算し、そこからバイパス空気流量を減算することによりガス流量を算出する。
上記態様によれば、パージ通路との接続部と、EGR通路との接続部との間の吸気通路を通過するガス流量を精度良く算出することができる。
図1は、第1実施形態を適用するエンジンシステムの概略構成図である。 図2は、第1実施形態に係る、負圧生成バルブ及びEGRバルブの開度演算のブロック図である。 図3は、参考例を適用するエンジンシステムの概略構成図である。 図4は、参考例に係る、EGRバルブの開度演算のブロック図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態について図1及び図2を参照して説明する。
[システム構成]
図1は、第1実施形態を適用するエンジンシステムの概略構成図である。図1では、エンジン1をシリンダ1Aとクランクケース1Bとに分けて記載している。ここでいうシリンダ1Aはシリンダヘッド及びシリンダブロックを意味する。
エンジン1の吸気通路2には、上流側から順に、エアフロセンサ8と、負圧生成バルブ30と、過給機4のコンプレッサ4Aと、エンジン1に導入する吸入空気量を調整するスロットルバルブ9と、が配置されている。
エンジン1の排気通路3には、上流側から順に、過給機4のタービン4Bと、マニホールド触媒12と、床下触媒13と、が配置されている。排気通路3にはタービン4Bを迂回する排気バイパス通路10が接続されており、排気バイパス通路10には排気バイパス通路10を流れる排気の流量を調整するウェイストゲートバルブが配置されている。マニホールド触媒12及び床下触媒13は、例えばいずれも三元触媒とする。
なお、本実施形態の過給機4はコンプレッサ4Aとタービン4Bとがシャフト4Cを介して接続されており、排気の熱エネルギによってタービン4Bが回転することでコンプレッサ4Aも回転する、いわゆるターボ過給機である。ただし、過給機4はこれに限られるわけではなく、例えば、コンプレッサ4Aをエンジン1により駆動する機械式過給機であってもよいし、コンプレッサ4Aを電動モータにより駆動する電動式過給機であってもよい。
エンジンシステムは、排気ガスの一部をEGR(Exhaust Gas Recirculation)ガスとして吸気通路2に再循環させるEGRシステムを備える。EGRシステムは、マニホールド触媒12より下流の排気通路3と、エアフロセンサ8より下流かつコンプレッサ4Aより上流の吸気通路2とを連通するEGR通路5と、EGR通路5に配置されたEGRバルブ6と、EGR通路5に配置されたEGRクーラ7と、EGR通路5との接続部22より上流の吸気通路2に配置された負圧生成バルブ30と、を備える。
EGRバルブ6は、EGR通路5を通過するEGRガス量を調整するバルブであり、EGRクーラ7はEGR通路5を通過するEGRガスを冷却する熱交換器である。負圧生成バルブ30は、閉方向に制御されることによってコンプレッサ4Aより上流の吸気通路2内に負圧を生成し、EGRバルブ6の上流側と下流側との圧力差(以下、EGRバルブ前後差圧ともいう)を、目標EGR率を達成するのに必要な大きさにする。
上記の通り、本実施形態にかかるEGRシステムは、EGR通路5がエアフロセンサ8とコンプレッサ4Aの間の吸気通路2に接続される、いわゆるロープレッシャーEGRシステムである。
エンジンシステムは、シリンダ1Aからクランクケース1Bに流出したブローバイガスをシリンダ1Aに戻すPCV(Positive Crankcase Ventilation)システムを備える。PCVシステムは、クランクケース1Bとスロットルバルブ9より下流の吸気通路2とを接続するPCV通路20と、PCV通路20に配置されたPCVバルブ21と、クランクケース1Bに新気を供給する吸気バイパス通路14と、を備える。PCVバルブ21はスロットルバルブ9より下流の吸気通路2が所定の負圧になると開弁するワンウェイバルブである。
また、PCVシステムは、クランクケース1Bと、接続部22と負圧生成バルブ30との間の吸気通路2とを接続するベンチレーション通路31も備える。
PCVバルブ21は、上記の通りスロットルバルブ9より下流の吸気通路2が所定の負圧になると開弁するものであるから、エンジン1が過給状態のときは閉弁している。つまり、エンジン1が過給状態のときはPCV通路20からシリンダ1Aへブローバイガスを導入することができない。しかし、本実施形態のPCVシステムはベンチレーション通路31を備えるので、エンジン1の過給状態での運転が続く場合でも、ベンチレーション通路31から吸気通路2へブローバイガスを導入することができる。
なお、図1にはシリンダ1Aからクランクケース1Bへブローバイガスが流れるブローバイ通路19が描かれているが、これはブローバイガスの流れを模式的に表したものである。実際には、ブローバイ通路19という部品は存在せず、ブローバイガスはピストンリングとシリンダ内壁面との隙間からクランクケース1Bに流入する。また、PCVバルブ21はスロットルバルブ9より下流の吸気通路2が所定の負圧になると開弁するワンウェイバルブなので、吸気通路2からクランクケース1BへPCV通路20内をガスが逆流することはない。
エンジンシステムは、燃料タンクで発生した燃料蒸気の大気中への排出を抑制するためのエバポパージシステムを備える。エバポパージシステムは、蒸発燃料を吸着するキャニスタ15と、キャニスタ15と吸気通路2とを連通するパージ通路18と、パージ通路18に配置されたパージバルブ17及びパージポンプ16と、を備える。パージ通路18は、吸気通路2の、エアフロセンサ8より下流かつEGR通路5との接続部22より上流の部分に接続される。なお、エバポパージシステムは、上記の他に、燃料タンクから蒸発燃料をキャニスタ15に導入するエバポ通路(図示せず)と、キャニスタ15に大気を導入する大気導入通路(図示せず)とを備える。パージポンプ16を駆動すると、キャニスタ15に吸着された蒸発燃料が、大気導入通路から導入された大気とともにパージ通路18を通って吸気通路2へ導入される。ここで導入される蒸発燃料量はパージバルブ17により調整される。
エンジンシステムは、コントローラ100を備える。コントローラ100は、スロットルバルブ9の開度、点火時期及び燃料噴射量等のエンジン1の制御の他、EGRバルブ6、ウェイストゲート11、パージポンプ16及びパージバルブ17の制御も行う。これらの制御のため、コントローラ100にはエアフロセンサ8の検出値の他に、図示しないセンサ類の検出値が読み込まれる。図示しないセンサ類には、例えば、アクセル開度センサ、クランク角センサ、スロットルバルブ9より下流の吸気通路内圧を検出する圧力センサ、クランクケース1B内の圧力を検出する圧力センサ、同温度を検出する温度センサ、エアフロセンサ8と負圧生成バルブ30との間の吸気通路内の圧力を検出する圧力センサ、同温度を検出する温度センサ等が含まれる。
なお、コントローラ100は、中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び入出力インタフェース(I/Oインタフェース)を備えたマイクロコンピュータで構成される。また、コントローラ100を複数のマイクロコンピュータで構成することも可能である。
[EGR制御]
コントローラ100は、エンジン負荷及びエンジン回転速度で定まる運転状態毎に目標EGR率を設定し、EGRバルブ6を通過するEGRガスの流量(以下、EGRガス流量ともいう)が目標EGR率に応じた量になるようにEGRバルブ6の開度を制御する。また、コントローラ100は、目標EGR率の達成に必要なEGRバルブ前後差圧を生成するように負圧生成バルブ30の開度を制御する。EGR率とは、エンジン1に導入される全ガス量(以下、全吸入ガス量ともいう)に占めるEGRガスの質量割合である。目標EGR率は、運転状態毎の目標EGR率が設定されたマップを検索することにより設定する。当該マップは、予め作成され、コントローラ100に記憶されている。
なお、目標EGR率が変化する過渡状態等を除き、EGR率はEGRバルブ6の開度を変化させることにより制御される。負圧生成バルブ30は、EGRバルブ6の開度の変化に応じてEGR率が変化する環境を作り出すものであって、EGR率を直接的に制御するわけではない。ここでいう環境とは、EGRバルブ前後差圧である。
EGRガス流量は、EGRバルブ6より上流のEGR通路5の圧力(以下、EGR上流圧力ともいう)と、同じく下流のEGR通路5の圧力(以下、EGR下流圧力ともいう)と、EGRバルブ6の開口面積と、EGRバルブ6より上流のEGR通路5の温度(以下、EGR上流温度ともいう)と、を公知のオリフィスの式に代入することで算出される。
ここで、EGR上流圧力及びEGR上流温度は、排気通路3を流れる排気ガスの流量及び温度(つまりエンジン1の運転状態)により定まる。そこで、例えば、エンジン1の運転状態毎にEGR上流圧力及びEGR上流温度を割り付けたマップ等を予め作成しておき、これを検索することにより求めることができる。
EGRバルブ6の開口面積は、EGRバルブ6の開度と開口面積との関係を予め求めておき、この関係に基づいて求めることができる。なお、EGRバルブ6の開度とは、全開を100%、全閉を0%とした場合の開度の割合である。
EGR下流圧力は、負圧生成バルブ30より上流の吸気通路2の圧力(以下、ADM/V上流圧力ともいう)と、負圧生成バルブ30の開口面積と、負圧生成バルブ30より上流の吸気通路2の温度(以下、ADM/V上流温度ともいう)と、負圧生成バルブ30の下流の吸気通路2を通過するガス流量(以下、ADM/V通過流量ともいう)と、を公知のオリフィスの式に代入することで算出される。
ADM/V上流圧力とADM/V上流温度は、それぞれ圧力センサと温度センサを用いて検出することができる。
ADM/V通過流量は、演算により求める。従来のように、エンジン1の吸入負圧を利用してパージガスを吸気通路2に導入する構成では、パージガス量はエアフロセンサ8を通過したガス量に比べて少なく、無視し得る程度であった。しかし、本実施形態のようにパージポンプ16を用いて多量のパージガスを導入する場合には、ADM/V通過流量を算出するにあたり、パージガス量を無視することはできない。そこで本実施形態では、以下に説明する方法によりADM/V通過流量を算出する。
図2は、ADM/V通過流量を算出し、これを用いて最終的に負圧生成バルブ30の開度を算出するための演算ブロック図である。また、図2ではEGRバルブ6の開度も算出する。各演算ブロックはコントローラ100によって実施される演算機能である。
要求EGR/V下流圧演算部B10は、エンジン負荷及びエンジン回転速度で定まる運転状態で定まる目標EGR率に基づいて、EGRバルブ6の下流の吸気通路2の圧力であるEGR/V下流圧の要求値を算出する。具体的には、目標EGR率を達成するのに必要なEGRバルブ前後差圧と、運転状態から推定されるEGRバルブ6より上流の排気通路3の圧力(以下、EGR/V上流圧力ともいう)とを用いて算出する。目標EGR率を達成するのに必要なEGRバルブ前後差圧は、排気通路3を流れる排気ガスが脈動していることを考慮して、EGRバルブ6を開いたときにEGRバルブ6の下流側から上流側への逆流が生じない大きさとする。
Qvent演算部B11は、ベンチレーション通路31を介してクランクケース1Bから吸気通路2へ導入されるガス流量であるベンチレーションガス流量Qventを算出する。具体的には、ベンチレーション通路31に仮想のオリフィス32想定して、オリフィス32の上流圧力と、同上流温度と、仮想オリフィス32の開口面積と、要求EGR/V下流圧と、を公知のオリフィスの式に代入することで算出する。ここで、オリフィス32の上流圧力と上流温度には、それぞれクランクケース1B内の圧力と温度とを用いる。
Qpcvv演算部B12は、PCV通路20を介してクランクケース1Bから吸気通路2へ導入されるガス流量であるPCVガス流量Qpcvvを算出する。具体的には、PCVバルブ21より上流のPCV通路20の圧力であるPCV/V上流圧力と、同PCV通路20の温度であるPCV/V温度と、PCVバルブ21より下流の吸気通路2の圧力であるPCV/V下流圧力と、を公知のオリフィスの式に代入して算出する。ここで、PCV/V上流圧力としてクランクケース1B内の圧力を用い、PCV/V上流温度としてクランクケース1B内の温度を用いる。クランクケース1B内の温度は温度センサで検出してもよいし、クランクケース1Bの下部に配置されるオイルパン内の油温に基づいて推定してもよい。なお、上記の算出方法はあくまでも一例であり、例えばPCV/V上流温度を用いずに、PCV/V上流圧力及びPCV/V下流圧力とオリフィスの式とから算出してもよい。
Qblowby演算部B13は、シリンダ1Aからクランクケース1Bへ流入するブローバイガスの流量であるブローバイ流量Qblowbyを算出する。具体的には、ブローバイガス量とエンジン回転速度及びエンジン負荷との関係を予めマップ化しておき、このマップを検索することにより求める。なお、この方法はあくまでも一例であって、他の方法でも構わない。例えば、エンジン1の吸入空気量または出力と、ブローバイガス量とに相関関係があれば、その関係に基づいて求めてもよい。
Qbypass演算部B14は、ベンチレーションガス流量QventとPCVガス流量Qpcvvとを加算し、そこからブローバイ流量Qblowbyを減算することにより、吸気通路2から吸気バイパス通路14を介してクランクケース1Bへ導入される空気量であるバイパス流量Qbypassを算出する。
Qpurge演算部B15は、キャニスタ15から吸気通路2へ導入されるパージガス流量Qpurgeを、例えばパージポンプ16の吐出量とパージバルブ17の開口面積とに基づいて算出する。なお、パージガス流量Qpurgeを他の方法(例えば流量計を用いる方法)で求めてもよい。
Qadm演算部B16は、エアフロセンサ8で検出したエアフロセンサ通過空気量Qafmと上記パージガス流量Qpurgeとを加算し、そこからバイパス流量Qbypassを減算することで、ADM/V通過流量Qadmを算出する。
ADM/V開度演算部B17は、まず、負圧生成バルブ30の上流の吸気通路2の圧力(ADM/V上流圧力)と、同吸気通路2の温度(ADM/V上流温度)と、負圧生成バルブ30の開口面積(ADM/V開口面積)と、ADM/V通過流量と、を公知のオリフィスの式に代入して、EGRバルブ6の下流の圧力であるEGR/V下流圧力を算出する。ERG下流圧力は、すなわち接続部22の圧力である。そして、算出されたEGR/V下流圧力と要求EGR/V下流圧力との差に基づいて、EGRバルブ6の下流圧力を要求EGR/V下流圧力にするための負圧生成バルブ30の開度を算出する。
EGR/V開度演算部B18は、要求EGR/V下流圧力に基づいて、目標EGR率を達成するためのEGRバルブ6の開度を算出する。具体的には、例えば、EGRバルブ前後差圧毎のEGR率と開度との関係を予めマップ化しておき、このマップを検索することにより求める。
上記のように、ADM/V通過流量Qadmを算出するにあたり、エアフロセンサ通過空気量Qafmだけでなく、キャニスタ15から導入されるパージガス流量Qpurgeと、吸気通路2からクランクケース1Bへ導入されるバイパス流量Qbypassと、を用いる。これにより、ADM/V通過流量Qadmをより精度良く算出することができる。そして、ADM/V通過流量Qadmの算出精度が高くなることで、EGR/V下流圧力の算出精度も高くなるので、EGR制御の精度を高めることができる。
以上の通り本実施形態は、吸気通路2の上流側から順に、吸気量を検出するエアフロセンサ8と、過給機4のコンプレッサ4Aと、吸気量を調整するスロットルバルブ9と、が配置され、吸気通路2と排気通路3とを接続しエンジン1の排気ガスの一部をEGRガスとして吸気通路2に還流させるEGR通路5が、排気通路3から分岐して吸気通路2のエアフロセンサ8とコンプレッサ4Aとの間に接続され、キャニスタ15に吸着されたパージガスをパージポンプ16を用いて吸気通路2に導入するパージ通路18が、吸気通路2のエアフロセンサ8より下流かつEGR通路5との接続部22より上流に接続されるエンジンシステムに適用される。当該エンジンシステムの、パージ通路18との接続部34とEGR通路5との接続部22との間の吸気通路2を通過するガス流量を算出する、ガス流量算出方法は、コントローラ100が、エアフロセンサ8により検出される空気流量であるエアフロセンサ通過空気流量を読み込み、パージ通路18から吸気通路2へ導入されるパージガス流量を算出し、エアフロセンサ通過空気流量とパージガス流量とに基づいて上記のガス流量を算出する。これにより、接続部22を流れるガス流量を精度良く算出できる。その結果、EGRバルブ6の下流圧力(つまり接続部22の圧力)を精度良く実現することができる。
本実施形態では、エンジンシステムは、エアフロセンサ8より下流かつパージ通路18との接続部34より上流から分岐してクランクケース1Bに空気を導入する吸気バイパス通路14をさらに備える。そして、コントローラ100が、エアフロセンサ通過空気流量とパージガス流量とに加えてさらに吸気バイパス通路14を介してクランクケース1Bへ導入される空気流量であるバイパス空気流量に基づいて上記のガス流量を算出する。これにより、接続部22を流れるガス流量をより精度良く算出できる。
参考例
図3は、本発明に対する参考例を適用するエンジンシステムの概略構成図である。
図1のエンジンシステムとの違いは、負圧生成バルブ30とベンチレーション通路31とがないことである。これに伴い、EGR/V下流圧力の演算方法にも違いがある。
図4は、EGR/V下流圧力を算出するための演算ブロック図である。図2との相違点を中心に説明する。
Qpcvv演算部B20、Qblowby演算部B21、Qpurge演算部B23は、それぞれQpcvv演算部B12、Qblowby演算部B13、Qpurge演算部B15と同じなので説明を省略する。
Qbypass演算部B22は、PCVガス流量Qpcvvからブローバイ流量Qblowbyを減算することで、バイパス流量Qbypassを算出する。
Qintakepipe演算部B24は、エアフロセンサ通過空気量Qafmとパージガス流量Qpurgeとを加算し、そこからバイパス流量Qbypassを減算することで、インテークパイプ流量Qintakepipeを算出する。インテークパイプ流量Qintakepipeは、パージ通路18との接続部34とEGR通路5との接続部22との間の吸気通路2を通過するガス流量である。
EGR/V下流圧力演算部B25は、図2のADM/V開度演算部B17におけるEGR/V下流圧力の演算と同様に、公知のオリフィスの式を用いてEGR/V下流圧力を算出する。ただし、ADM/V通過流量Qadmの代わりにインテークパイプ流量Qintakepipeを用いる。また、本実施形態のエンジンシステムには負圧生成バルブ30がないので、パージ通路18との接続部34とEGR通路5との接続部22との間の吸気通路2を仮想のオリフィス33と想定する。そして、負圧生成バルブ30の開口面積に代えてこの仮想オリフィス33の断面積を、ADM/V上流圧力及びADM/V上流温度に代えて、それぞれ仮想オリフィス33の上流圧力及び上流温度を用いる。
EGR/V開度演算部B26は、EGRバルブ6の下流圧力と、運転状態から推定したEGRバルブ6の上流圧力とからEGRバルブ前後差圧を算出し、EGRバルブ前後差圧と目標EGR率とに基づいてEGRバルブ6の開度を算出する。
上記のように、インテークパイプ流量Qintakepipeを算出するにあたり、エアフロセンサ通過空気量Qafmだけでなく、キャニスタ15から導入されるパージガス流量Qpurgeと、吸気通路2からクランクケース1Bへ導入されるバイパス流量Qbypassと、を用いる。これにより、インテークパイプ流量Qintakepipeをより精度良く算出することができる。そして、インテークパイプ流量Qintakepipeの算出精度が高くなることで、EGR/V下流圧力の算出精度も高くなるので、EGR制御の精度を高めることができる。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で様々な変更を成し得ることは言うまでもない。
1 エンジン
2 吸気通路
3 排気通路
4 過給機
5 EGR通路
6 EGRバルブ
7 EGRクーラ
8 エアフロセンサ
9 スロットルバルブ
14 吸気バイパス通路
15 キャニスタ
16 パージポンプ
17 パージバルブ
18 パージ通路
20 PCV通路
21 PCVバルブ
30 負圧生成バルブ
100 コントローラ

Claims (1)

  1. 吸気通路の上流側から順に、吸気量を検出するエアフロセンサと、過給機のコンプレッサと、前記吸気量を調整するスロットルバルブと、が配置され、
    前記吸気通路と排気通路とを接続しエンジンの排気ガスの一部をEGRガスとして前記吸気通路に還流させるEGR通路が、前記排気通路から分岐して前記吸気通路の前記エアフロセンサと前記コンプレッサとの間に接続され、
    キャニスタに吸着されたパージガスをパージポンプを用いて前記吸気通路に導入するパージ通路が、前記吸気通路の前記エアフロセンサより下流かつ前記EGR通路との接続部より上流に接続され、
    クランクケースと前記スロットルバルブより下流の前記吸気通路とを接続するPCV通路と、
    前記エアフロセンサより下流かつ前記パージ通路との接続部より上流から分岐してクランクケースに空気を導入する吸気バイパス通路と、
    前記クランクケースと、前記EGR通路との接続部より上流の前記吸気通路とを接続するベンチレーション通路と、
    を備えるエンジンシステムの、
    前記パージ通路との接続部と前記EGR通路との接続部との間の前記吸気通路を通過するガス流量を算出する、ガス流量算出方法において、
    コントローラが、
    前記ベンチレーション通路を介して前記クランクケースから前記吸気通路へ導入されるガス流量であるベンチレーションガス流量を算出し、
    前記PCV通路を介して前記クランクケースから前記吸気通路へ導入されるガス流量であるPCVガス流量を算出し、
    シリンダから前記クランクケースへ流入するブローバイガスの流量であるブローバイ流量を算出し、
    前記ベンチレーションガス流量と前記PCVガス流量とを加算し、そこから前記ブローバイ流量を減算することにより、前記吸気バイパス通路を介して前記クランクケースへ導入される空気流量であるバイパス空気流量を算出し、
    さらに、前記キャニスタから前記パージ通路を介して前記吸気通路へ導入されるパージガス流量を算出し、
    前記エアフロセンサにより検出される空気流量であるエアフロセンサ通過空気流量を読み込み、
    記エアフロセンサ通過空気流量と前記パージガス流量とを加算し、そこから前記バイパス空気流量を減算することにより前記ガス流量を算出することを特徴とする、ガス流量算出方法。
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