以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は以下の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更可能であることは言うまでもない。
本発明は、例えば図1に示すような構成のタイムレコーダ100に適用される。
このタイムレコーダ100は、タイムレコーダ本体10と該タイムレコーダ本体10に対して着脱自在な外部ユニット20からなる。
このレコーダ本体10の上面前側には、タイムカード30が挿入されるカード挿入口11が設けられている。また、このレコーダ本体10の前面上部には、時刻などを表示する表示部130と操作部140が設けられている。さらに、このレコーダ本体10の上面後側には、図2及び図3に示すように、凹状に形成された装着部14が設けられている。
上記装着部14の底部には、図3に示すように、装着される外部ユニット20とレコーダ本体10との電気的な接続を行う接続端子15A〜15Eを有する外部接続用の雄コネクタ15が設けられており、外部ユニット20には、図4に示すように、装着されるレコーダ本体10との電気的な接続を行う接続端子21A〜21Eを有する本体接続用の雌コネクタ21が設けられている。
このタイムレコーダ100において、上記接続端子15A〜15Eには、上記レコーダ本体10側の接地ライン、電源供給ライン、送信ライン、受信ライン及び接地ラインが接続され、上記接続端子21A〜21Eには、上記外部ユニット20側の接地ライン、電源供給ライン、送信ライン、受信ライン及び接地ラインが接続されている。
上記外部ユニット20は、上記レコーダ本体10の装着部14に装着されると、上記本体接続用の雌コネクタ21の接続端子21A〜21Eが上記雄コネクタ15の接続端子15A〜15Eに当接した状態となり、上記レコーダ本体10と電気的に接続される。
ここで、 このタイムレコーダ100におけるレコーダ本体10及び外部ユニット20の電気的な構成を図5のブロック図に示す。
上記レコーダ本体10は、図5のブロック図に示すように、制御部110、時刻印字関連機能部120、表示部130、操作部140、電源回路150等を備え、上記制御部110と電源回路150が上記外部接続用の雄コネクタ15に接続されている。
このレコーダ本体10の制御部110は、ROM111に記録された制御プログラムに従って動作して、カレンダー情報、時刻情報、電波受信履歴情報、設定情報、打刻情報などをRAM112に保存しておくCPU等から構成されている。
また、上記時刻印字関連機能部120は、上記カード挿入口11に挿入されたタイムカード30に時刻情報を印字するプリンタヘッド121、上記カード挿入口11に挿入されたタイムカード30を所定位置まで引き込むカード送りモータ122、上記プリンタヘッド121を印字位置に移動させるヘッド送りモータ123、上記カード挿入口11に挿入されたタイムカード30を検知するカードセンサー124、上記プリンタヘッド121を検知するヘッドセンサー125などからなる。
この時刻印字関連機能部120は、上記カードセンサー124やヘッドセンサー125による検知出力を上記制御部110に供給し、上記制御部110により制御されて時刻印字を行う。
さらに、上記CPU等から構成された上記制御部110は、その機能構成を図6のブロック図に示すように、水晶振動子117により得られる高精度のクロック信号に基づいて時間を計時して時刻情報を生成する本体側計時部110A、及び、この本体側計時部110Aにより生成した時刻情報に基づいてカレンダー情報を生成するカレンダー処理部110Bとして機能し、上記本体側計時部110Aにより生成した時刻情報及び上記カレンダー処理部110Bにより生成したカレンダー情報を上記RAM112に保存する。
また、上記制御部110は、上記操作部140の操作キーによる操作入力を受け付けて、各種設定情報を生成する設定情報生成部110Cとして機能し、生成した設定情報を上記RAM112に保存する。
また、上記制御部110は、時刻情報や設定情報を表示部130に表示させる表示制御部110Dとして機能する。
また、上記制御部110は、上記表示部130に表示されている時刻情報を打刻情報として上記時刻印字関連機能部120の上記タイムカード30に印字する制御を行う時刻印字制御部110Eとして機能する。そして、この制御部110は、上記カードセンサー124の検知出力に基づいて上記カード挿入口11にタイムカード30が挿入されたと判断すると、打刻情報を生成して、上記タイムカード30をカード送り駆動モータ122により所定位置まで引き込み、上記プリンタヘッド121をヘッド送りモータ123により印字位置に移動して、上記表示部130に表示されている時刻情報を上記タイムカード30に印字し、その後に上記タイムカード30を上記カード送り駆動モータ122により排出させる。
ここで、上記タイムレコーダ本体の10の制御部110の表示制御部110Dは、上記本体側計時部110Aにより得られる時刻情報を上記表示部130により表示しており、上記カード挿入口11からタイムカード30が挿入された時に上記表示部130に表示されている時刻情報を上記時刻印字関連機能部120により上記タイムカード30に印字する制御を行う。
なお、上記タイムレコーダ本体の10の制御部110の表示制御部110Dは、上記タイムレコーダ本体10に上記外部ユニット20が装着されている場合に、上記外部ユニット20の外部側計時部210Aにより得られる時刻情報を上記表示部130により表示しており、上記カード挿入口11からタイムカード30が挿入された時に上記表示部130に表示されている時刻情報を上記時刻印字関連機能部120により上記タイムカード30に印字する制御を行うようにすることもできる。
また、上記制御部110は、上記外部接続用の雄コネクタ15と上記本体接続用の雌コネクタ21を介して電気的に接続される上記外部ユニット20の制御部210との間でシリアル通信を行う外部接続インターフェース部110Fとして機能する。そして、上記制御部110は、上記外部接続インターフェース部110Fを介して上記外部ユニット20から電波受信履歴情報を取得して上記RAM112に保存する。
さらに、上記制御部110は、上記外部接続インターフェース部110Fを介して上記外部ユニット20から補正用の時刻情報を取得して上記本体側計時部110Aにより時間を計時して得られる時刻情報を補正する時刻補正処理部110Gとして機能する。
また、上記外部ユニット20は、図5のブロック図に示すように、制御部210、標準電波受信部220、電源回路230、電源検知部240等を備え、上記制御部210と電源回路230が上記本体接続用の雌コネクタ21に接続されている。
この外部ユニット20の制御部210は、ROM211に記録された制御プログラムに従って動作して、カレンダー情報、時刻情報、電波受信履歴情報、設定情報などをRAM212に保存しておくCPU等から構成されている。
また、上記標準電波受信部220は、40kHz又は60KHzの標準電波(JJY)を受信する受信アンテナ221、受信アンテナ221を介して40kHz又は60KHzの標準電波を受信し、受信した標準電波信号から標準時刻情報を復号する時刻電波受信回路222を備える。
時刻電波受信回路222では、受信した標準電波信号を受信検波することにより、図7に示すような毎秒の開始に同期した1秒周期の矩形波信号が得られる。この矩形波信号は、図8にように、3つの異なるパルス幅を有しており、その3つの異なるパルス幅、800m秒、500m秒及び200m秒により2進値信号“0”及び“1”とポジションマーカー信号“P”をそれぞれ表わし、日本標準時に基づく時刻情報(分、時、通算日、年、曜日など)を、毎分1周期60秒の繰返しで送信している。ポジションマーカー信号“P0”乃至“P5”は、2進値信号“1”及び“0”の組合せにより表される、分、時、通算日、年、曜日等の時刻情報を分離する役割を持ち、それぞれ、毎分59秒、9秒、19秒、29秒、39秒、49秒の開始と同期している。さらに、パルス幅200m秒の矩形波信号がマーカー信号“M”として、分の区切りを表わすためにゼロ秒(正分)の開始と同期して置かれている。この結果、1秒間隔で2つ連続したパルス幅200m秒の矩形波信号を用いて、後方のパルス幅200秒の矩形波信号がマーカー信号“M”として毎分のゼロ秒(正分)の開始を表わす。
この標準電波受信部220は、その動作が上記制御部210により制御され、受信した標準電波信号から復号した標準時刻情報を該制御部210に供給する。
上記CPU等から構成された上記制御部210は、その機能構成を図9のブロック図に示すように、水晶振動子217により得られる高精度のクロック信号に基づいて時間を計時して時刻情報を生成する外部側計時部210A、及び、この外部側計時部210Aにより生成した時刻情報に基づいてカレンダー情報を生成するカレンダー処理部210Bとして機能し、上記外部側計時部210Aにより生成した時刻情報及び上記カレンダー処理部210Bにより生成したカレンダー情報を上記RAM212に保存する。
また、上記制御部210は、上記本体接続用の雌コネクタ21と上記外部接続用の雄コネクタ15とを介して電気的に接続にされる上記レコーダ本体10の上記制御部110との間でシリアル通信を行う本体接続インターフェース部210Cとして機能する。そして、上記制御部210は、上記本体接続インターフェース部210Cを介して上記レコーダ本体10から設定情報などを取得して上記RAM212に保存する。
また、上記制御部210は、上記レコーダ本体10から取得した設定情報に基づいて、上記標準電波受信部220による標準電波の受信動作の開始/停止や受信周波数の選択を制御し、上記標準電波受信部220により標準電波を受信して取得する標準電波受信制御部210Dとして機能し、上記標準電波受信部220による標準電波の受信履歴情報を上記RAM212に保存する。
また、上記制御部210は、上記標準電波受信部220により標準電波を受信して得られる標準時刻情報に基づいて、上記外部側計時部210Aにより時間を計時して得られる時刻情報を補正する制御を行う時刻補正処理部210Eとして機能する。
そして、上記制御部210は、上記時刻補正処理部210Eにより標準時刻情報に基づいて補正された上記外部側計時部210Aにより得られる時刻情報を補正時刻情報として上記本体接続インターフェース部210Cを介して上記レコーダ本体10に供給する。
また、上記制御部210は、上記標準電波受信部220による標準電波の受信履歴情報を上記本体接続インターフェース部210Cを介して上記レコーダ本体10に供給する。
また、この外部ユニット20の電源回路230は、内蔵電源として電気二重層コンデンサや二次電池などを用いた蓄電可能な蓄電手段を充電する充電回路230Aを備える。この充電回路230Aは、上記タイムレコーダ本体10に装着された状態で上記タイムレコーダ本体10に設けられている電力供給手段すなわち上記電源回路150から供給される電力により蓄電手段を充電する。
この外部ユニット20は、上記タイムレコーダ本体10に装着された状態では、上記タイムレコーダ本体10に設けられている電力供給手段すなわち上記電源回路150から供給される電力により駆動され、上記タイムレコーダ本体10から取り外された状態では、上記蓄電手段に蓄電されている電力を駆動電源とする。
このような構成のタイムレコーダ100において、上記外部ユニット20は、上記タイムレコーダ本体10に装着された状態では、上記タイムレコーダ本体10に設けられている電力供給手段すなわち上記電源回路150から供給される電力により駆動されるとともに、上記電源回路150から供給される電力により上記電源回路230の蓄電手段が充電される。
そして、上記外部ユニット20は、上記タイムレコーダ本体10から取り外されると、上記蓄電手段に蓄電されている電力を駆動電源として動作する。また、上記外部ユニット20に備えられた上記電源検知部240は、上記外部ユニット20が上記タイムレコーダ本体10から取り外されて、上記タイムレコーダ本体10側の電源回路150から電源が供給されなくなったことを検知する。
ここでは、上記電源検出部240を上記タイムレコーダ本体10から外部ユニット20が取り外されたことを検知する取り外し検知手段として用い、上記外部ユニット20の制御部210は、上記取り外し検知手段による検知出力、すなわち、上記電源検出部240による検知出力に基づいて、上記外部ユニット20が上記タイムレコーダ本体10から取り外されてから所定時間経過後に上記標準電波受信部220による標準電波の受信動作を開始する制御を行う。
そして、上記外部ユニット20の制御部210は、図10のフローチャートに示す手順に従って、上記標準電波受信部220による標準電波の受信動作を制御する。
すなわち、上記制御部210は、上記標準電波受信部220による標準電波の受信動作の開始時に、上記標準電波受信部220により受信した標準電波から読み取られるタイムコードの状態から、上記標準電波受信部220で受信される標準電波の強度を判定する(ステップS1)。
上記標準電波受信部220の時刻電波受信回路222で受信した標準電波信号を受信検波することにより得られる毎秒の開始に同期した1秒周期の矩形波信号により示される標準時刻を復号しているので、電波が弱くノイズの影響が大きい場合には上記矩形波信号に1秒周期内での複数のエッジが生じるので、上記制御部210は、上記エッジの数が多い場合、あるいは1秒周期内でエッジが検出できない場合に、上記標準電波受信部220で受信される標準電波が弱いと判定する。
そして、上記制御部210は、受信される標準電波の強度が弱い場合には、当該外部ユニット20を上記外部側計時部210Aによる歩進動作のみを行う低消費電力モードとし(ステップS2)、所定時間経過したか否かの判定を行い(ステップS3)、低消費電力モードで所定時間、例えば5分間待機したのちに、上記時刻電波受信回路222による標準電波の受信動作を再開して、上記ステップS1に戻って、上記標準電波受信部220で受信される標準電波の強度を判定する。
また、上記制御部210は、上記ステップS1の標準電波の強度の判定処理において、上記標準電波受信部220で受信される標準電波の強度が強いと判定した場合には、上記標準電波受信部220による標準電波の受信処理を行い(ステップS4)、標準電波の受信に成功したか否かを判定する(ステップS5)。
そして、上記制御部210は、上記標準電波受信部220による標準電波の受信処理に失敗した場合には、上記ステップS1に戻って、上記標準電波受信部220で受信される標準電波の強度を再度判定し、また、上記標準電波受信部220による標準電波の受信処理に失敗した場合には、当該外部ユニット20を低消費電力モードとし待機状態になる。
なお、標準電波の受信動作の開始時に行う上記ステップS1の標準電波の強度の判定処理は省略しても良い。また、上記ステップS5の標準電波の受信に成功したか否かの判定処理において標準電波の受信に失敗したと判断した場合に上記ステップS2に移って外部ユニット20を低消費電力モードとして所定時間待機したのちに、上記時刻電波受信回路222による標準電波の受信動作を再開するようにしても良い。また、再度標準電波の受信動作を行う場合、上記ステップS1の標準電波の強度の判定処理は省略しても良い。
ここで、上記標準電波受信部220が標準電波の受信動作中であることを示す報知手段としてLED発光部250を備えており、上記外部ユニット20の制御部210は、図2に示す上記標準電波受信部220による標準電波の受信動作中に上記LED発光部250の第1の発光部251Aを点灯させ、上記標準電波受信部220による標準電波の受信処理に成功した場合には第2の発光部251Bを点灯させ、上記標準電波受信部220による標準電波の受信処理に失敗した場合には第3の発光部251Cを点灯させる制御を行う報知制御部210Fの機能を有している。
そして、このタイムレコーダ100では、上記タイムレコーダ本体の10の制御部110は、上記外部ユニット20において上記標準電波受信部220により標準電波を受信して得られた上記標準時刻情報に基づいて上記時刻補正処理部210Eにより補正した上記外部側計時部210Aにより時間を計時して得られる時刻情報を、上記外部接続インターフェース部11Fを介して上記外部ユニット20から補正用の時刻情報として取得し、上記本体側計時部110Aにより時間を計時して得られる時刻情報を上記時刻補正処理部110Gにより補正する。
ここで、上記タイムレコーダ本体の10の制御部110は、図11のフローチャートに示す手順に従って、上記外部ユニット20の動作を制御する。
上記タイムレコーダ100において、上記標準電波受信手段により得られる時刻情報が、上記タイムレコーダ本体10の時刻情報を補正処理を行うのに有効か否かの判断を行う判定手段を有している。本実施例では、上記タイムレコーダ本体10に上記外部ユニット20が装着されると、先ず、上記タイムレコーダ本体10と外部ユニット20との間で接続確認処理を行い(ステップS11)、その後に、上記タイムレコーダ本体の10の制御部110は、状態取得コマンドを送って、装着された外部ユニット20が標準電波の受信に成功している否か、あるいは、受信動作中等、上記外部ユニット20の状態を示す情報を取得する(ステップS12)。
次に、上記タイムレコーダ本体10の制御部110は、上記外部ユニット20から取得した状態情報に基づいて、上記装着された外部ユニット20が標準電波の受信に成功している否かを判断し(ステップS13)、標準電波の受信に成功している場合には、時計要求コマンドを送って、上記外部ユニット20において上記標準電波受信部220により標準電波を受信して得られた上記標準時刻情報に基づいて上記時刻補正処理部210Eにより補正した上記外部側計時部210Aにより時間を計時して得られる現在時刻情報を、上記外部接続インターフェース部110Fを介して上記外部ユニット20から補正用の時刻情報として取得する(ステップS14)。
次に、上記タイムレコーダ本体の10の制御部110は、上記外部ユニット20から取得した現在時刻情報すなわち補正用の時刻情報と上記本体側計時部110Aにより時間を計時して得られる現在時刻情報との間に設定時間以上の差があるか否かを判定する(ステップS15)。
このステップS15の判定処理において、上記補正用の時刻情報と上記現在時刻情報との間に設定時間以上の差がなかった場合には、直ちにステップS20に移って、上記ステップS14において取得した補正用の時刻情報を用いて、上記時刻補正処理部110Gにより、上記本体側計時部110Aにより時間を計時して得られる時刻情報を補正する。
ここで、上記タイムレコーダ100において、上記外部ユニット20に備えられた上記電源検出部240は、当該外部ユニット20が少なくとも低消費電力モードで動作可能な駆動電源を検知するものとし、上記外部ユニット20の制御部210は、上記電源検出部240による検知出力に基づいて、上記外部本体側計時部210Aにより得られる時刻情報が上記タイムレコーダ本体10の上記本体側計時部110Aにより得られる時刻情報の補正処理に有効か否かを示すフラグを設定するものとすることができる。
上記タイムレコーダ本体の10の制御部110は、上記ステップS13の判定処理において、上記フラグにより補正用の時刻情報の有効性を判断することにより、上記外部ユニット20が低消費電力モードで待機状態を維持できなかった場合に、誤った補正用の時刻情報を用いて時刻情報が補正されてしまうのを防止ことができる。
また、上記ステップS15の判定処理において、上記補正用の時刻情報と上記現在時刻情報との間に設定時間以上の差があった場合には、上記タイムレコーダ本体の10の制御部110は、時刻補正の確認画面を上記表示部130に表示して、上記操作部140の操作による時刻補正を行うか否かの入力を受け付け、上記操作部140の操作入力に基づいて、時刻補正を行うか否かを判定する(ステップS16)。
このステップS16の判定処理により、上記タイムレコーダ本体10の制御部110は、上記補正用の時刻情報に誤りがあり、上記補正用の時刻情報と上記現在時刻情報との間に設定時間以上の差があった場合に、上記本体側計時部110Aにより時間を計時して得られる時刻情報を補正しないようにすることができる。なお、時刻差に拘わらず時刻補正を行うようにしてもよい。
そして、時刻補正を行う場合には、上記タイムレコーダ本体の10の制御部110は、上記補正用の時刻情報と上記現在時刻情報は日を跨いでいるか否かを判定する(ステップS17)。
このステップS17の判定処理において、上記補正用の時刻情報と上記現在時刻情報が日を跨いでない場合には、時計要求コマンドを送って、上記外部接続インターフェース部110Fを介して上記外部ユニット20から補正用の時刻情報を再度取得し(ステップS19)、取得した補正用の時刻情報を用いて、上記本体側計時部110Aにより時間を計時して得られる時刻情報を上記時刻補正処理部110Gにより補正し(ステップS20)、その後、ユニット動作コマンドを送って、取り外し後の外部ユニット20の動作モードを設定する(ステップS22)。
また、上記ステップS17の判定処理において、上記補正用の時刻情報と上記現在時刻情報が日を跨いでいた場合には、一定時間以上待機した後に、上記ステップS19に移って、上記外部ユニット20から補正用の時刻情報を再度取得し、取得した補正用の時刻情報を用いて、上記時刻補正処理部110Gにより、上記本体側計時部110Aにより時間を計時して得られる時刻情報を補正する。
すなわち、上記補正用の時刻情報と上記現在時刻情報が日を跨いでいる場合に、そのまま時刻補正を行ってしまうと、日付変更時刻を跨いで、前日に逆戻りする場合、又は次の日になってしまう場合は、上記タイムレコーダ本体10の日付変更時刻に伴う処理が二重処理あるいは処理されない場合が生じるため、一定時間経過後に補正用の時刻情報を再度取得して、時刻補正処理を行う。なお、上記タイムレコーダ本体10の処理構造によっては、この処理はなくてもよい。
また、上記タイムレコーダ本体10の制御部110は、上記ステップS13の判定処理の結果、上記装着された外部ユニット20が標準電波の受信に失敗していた場合、あるいは、上記ステップS13の判定処理の結果、時刻補正を行わない場合には、年月日設定コマンドや時計設定コマンドを送って上記外部ユニット20の日時設定を行ってから(ステップS21)、上記タイムレコーダ本体の10の制御部110は、ユニット動作コマンドを送って、取り外し後の外部ユニット20の動作モードを設定する(ステップS22)。
上記ステップS21の日時設定処理により、上記タイムレコーダ本体の10と上記外部ユニット20の各時刻情報及びカレンダー情報を一致させ同期を取ることができる。
ここで、上記ステップS11の接続確認処理は、図12のフローチャートに手順に従って行われる。
すなわち、接続確認処理は、先ず、上記外部ユニット20の制御部210が上記タイムレコーダ本体10に装着されたことを上記電源検出部240による検知出力に基づいて検知し、上記タイムレコーダ本体10に信号Aを出力し(ステップS31)、上記タイムレコーダ本体10の制御部110が上記外部ユニット20から出力された上記信号Aを検知して、上記外部ユニット20に信号Bを出力する(ステップS32)。
そして、上記外部ユニット20の制御部210は、上記タイムレコーダ本体10から出力された上記信号Bを検知して、データ送受信の準備を行う(ステップS33)。
次に、上記外部ユニット20の制御部210は、上記外部ユニット20の制御部210にデータ送受信の準備ができたか否かを応答があるまで繰り返し問い合わせ、応答があったら接続確認処理を完了とする。
すなわち、このような構成の上記タイムレコーダ100のタイムレコーダ本体10において、上記制御部110の本体側計時部110Aは、時間を計時する本体側計時手段として機能し、また、上記表示制御部110D及び表示部130は、時刻情報を表示する時刻表示手段として機能している。また、上記印字制御部110E及び時刻印字関連機能部120は、上記時刻表示手段により表示されている時刻情報をカード挿入口11から挿入されたタイムカード30に記録する記録手段として機能している。また、タイムレコーダ本体10の電源回路150は、上記外部ユニット20が到着された状態で該外部ユニット20に電力を供給する電力供給手段として機能している。また、上記外部接続インターフェース110Fは、時刻情報を少なくとも含むデータを外部ユニット20との間で送受信する外部接続インターフェース手段として機能している。さらに、上記時刻補正処理部110Gは、上記外部ユニット20から補正用の時刻情報を取得して上記本体側計時部110Aにより時間を計時して得られる時刻情報を補正する本体側制御手段として機能している。
また、上記タイムレコーダ本体10に対して着脱自在な外部ユニット20において、上記標準電波受信部220は、標準電波の受信動作を行う標準電波受信手段として機能し、上記制御部210の外部側計時部210Aは、時間を計時する外部側計時手段として機能し、また、上記制御部210の時刻補正処理部210Eは、上記標準電波受信手段により標準電波を受信して得られる標準時刻情報に基づいて、上記外部側計時手段により時間を計時して得られる時刻情報を補正する制御を行う外部側制御手段として機能している。
また、上記タイムレコーダ100において、上記外部ユニット20の電源回路230は、上記タイムレコーダ本体10に装着された状態で上記電力供給手段すなわち上記タイムレコーダ本体10の電源回路150から供給される電力により蓄電手段を充電する充電手段として機能する充電回路230Aを備えており、また、上記外部ユニット20の電源検知部240は、上記タイムレコーダ本体から取り外されたことを検知する取り外し検知手段として機能している。
上記外部ユニット20は、上記タイムレコーダ本体10から取り外された状態では、上記取り外し検知手段すなわち電源検知部240による検出出力に基づいて、上記蓄電手段に蓄電されている電力を駆動電源として、上記カレンダー情報と時刻情報に基づいて設定された動作モードで動作し、上記カレンダー情報と時刻情報に基づいて上記標準電波受信部220による標準電波の受信動作を開始して標準時刻情報を取得し、取得した標準時刻情報を用いて上記外部側計時部210Aにより時間を計時して得られる時刻情報を上記時刻補正処理部210Eにより補正する。
そして、上記外部ユニット20は、上記タイムレコーダ本体10に装着されると、上記タイムレコーダ本体10の電源回路150から供給される電力を駆動電源として動作し、上記設定情報生成部110Cにより生成された動作モードの設定情報と上記本体側計時部110A及びカレンダー処理部110Bにより得られる時刻情報とカレンダー情報を上記タイムレコーダ本体10から取得し、取得した動作モードの設定情報と時刻情報とカレンダー情報に基づいて動作モードを設定し、上記標準電波受信部220により標準電波を受信して得られた標準時刻情報に基づいて、上記時刻補正処理部210Eにより補正した上記外部側計時部210Aにより時間を計時して得られる時刻情報を、上記本体接続インターフェース部110Fと外部接続インターフェース部210Cを介して上記タイムレコーダ本体10に送る。
そして、上記タイムレコーダ本体10の時刻補正処理部110Gは、上記外部ユニット20において上記標準電波受信部220により標準電波を受信して得られた上記標準時刻情報に基づいて上記外部ユニット20の時刻補正処理部210Eにより補正した上記外部側計時部210Aにより時間を計時して得られる時刻情報を、上記タイムレコーダ本体10から上記本体接続インターフェース部210Cと上記外部接続インターフェース部110Fを介して補正用の時刻情報として取得し、取得した補正用の時刻情報で上記タイムレコーダ本体10の本体側計時部110Aにより時間を計時して得られる時刻情報を補正する。
このように、このタイムレコーダ100では、タイムレコーダ本体10の設置場所に拘わらず受信ユニット20のみを取り外して良好な電波受信環境を探して標準電波を受信し、時刻補正を容易に行うことができ、しかも、タイムレコーダ本体10は必要な時刻表示機能、時計歩進機能や時刻印字機能等が上記受信ユニット20の着脱により損なわれることがない。
ここで、上記タイムレコーダ本体10と上記外部ユニット20は、それぞれでの個別照合を行うことなく、上記インターフェース手段と同じ、若しくは互換性を有する上記インターフェース手段を有するタイムレコーダ本体の時刻補正機能を有効にしておくことにより、1対複数の対応が可能になる。
また、上記外部ユニット20はタイムレコーダに限定されず、上記インターフェース手段と同じ、若しくは互換性を有する上記インターフェース手段を有しているプリンタ装置等の時刻情報を持つ電子機器の時刻補正に用いても良い。
上記タイムレコーダ100では、時刻印字制御部110Eと時刻印字関連機能部120によりタイムカード30に時刻情報を印字するが、上記タイムカード30をID付きのICカードとし、時刻印字制御部110Eは、IDを読み取って、勤務種、日付、時刻などをID記憶するICカードのリード・ライターの機能を有するものとすることもできる。
この外部ユニット20では、上記報知制御部210FによりLED発光部250の各発光部251A〜251Cの点灯を制御して上記標準電波受信部220が標準電波の受信動作中であることを示すようにしたが、上記外部ユニット20は、例えば、上記タイムレコーダ本体10の上記設定情報生成部110Cにより生成により生成された動作モードが設定されることにより、上記タイムレコーダ本体10から取り外された状態では、上記取り外し検知手段すなわち電源検知部240による検出出力に基づいて、上記蓄電手段に蓄電されている電力を駆動電源として、上記タイムレコーダ本体10から取り外されてから任意の所定時間経過後に上記標準電波受信部220による標準電波の受信動作を開始し、上記報知制御部210FによりLED発光部250を制御して上記標準電波受信部220が標準電波の受信動作中であることを受信感度とともに示し、さらに任意の所定時間経過後に上記標準電波受信部220による受信動作を終了して、上記外部側計時部210Bによる歩進動作のみを行う低消費電力モードで待機するようにしてもよい。
この場合、上記LED発光部250には、例えば受信感度表示用の発光部が設けられる。
本実施例における図2に示す上記標準電波受信部220が標準電波の受信動作中に、上記LED発光部250の第1発光部251Aを標準電波の受信強度が感度が強い状態を示すために点灯させ、第2発光部251Bを標準電波の受信強度が弱い状態を示すために点灯させ、第3発光部251Cを標準電波の受信に成功したことを示すために点灯させる制御を行うようにしても良い。
また、このタイムレコーダ100では、上記ステップS22において、上記ユニット動作コマンドにより外部ユニット20に設定される動作モードとして、お勧めモード、常時受信モード、休日受信モード、拡張モード等があり、また、拡張モードでは、拡張コマンドを送って初回受信時間、2回目以降の受信時間や受信間隔等を設定することができる。
このタイムレコーダ100において、上記お勧めモードでは、例えば図13に示すように、金曜日の17:00に上記外部ユニット20が上記タイムレコーダ本体10から取り外されて月曜日の10:00に上記タイムレコーダ本体10に装着されるまでの間に、複数回の受信動作を行うことを想定している。
すなわち、上記外部ユニット20の制御部210は、お勧めモードが設定された場合、上記標準電波受信制御部210Dにより上記標準電波受信部220の動作を制御して、金曜日の17:00に上記外部ユニット20が上記タイムレコーダ本体10から取り外されると、上記タイムレコーダ本体10から取り外されてから30分は上記標準電波受信部220による標準電波の受信動作を継続し、上記報知制御部210FによりLED発光部250を制御して、上記標準電波受信部220が標準電波の受信動作中であることを示す第1の発光部251Aを点滅させる。
そして、上記外部ユニット20の制御部210は、上記タイムレコーダ本体10から取り外されてから30分経過後は、上記標準電波受信制御部210Dにより上記標準電波受信部220による標準電波の受信動作を停止させるとともに、上記記報知制御部210FによりLED発光部250を消灯させた状態で、上記外部側計時部210Aによる歩進動作のみを行う低消費電力モードで土曜日の3:30になるまで待機する。
また、上記外部ユニット20の制御部210は、土曜日の3:30になったら、上記標準電波受信制御部210Dにより上記標準電波受信部220による標準電波の受信動作を10分間だけ行う。この受信動作では、上記記報知制御部210FによりLED発光部250を消灯させておく。
そして、上記外部ユニット20の制御部210は、10分経過後の土曜日の3:40になったら、上記標準電波受信制御部210Dにより上記標準電波受信部220による標準電波の受信動作を停止させ、上記記報知制御部210FによりLED発光部250を消灯させた状態で、上記外部側計時部210Aによる歩進動作のみを行う低消費電力モードで土曜日の12:30になるまで待機する。
また、上記外部ユニット20の制御部210は、土曜日の12:30になったら、上記標準電波受信制御部210Dにより上記標準電波受信部220による標準電波の受信動作を10分間だけ行う。この受信動作では、上記記報知制御部210FによりLED発光部250を消灯させておく。
そして、上記外部ユニット20の制御部210は、10分経過後の土曜日の12:40になったら、上記標準電波受信制御部210Dにより上記標準電波受信部220による標準電波の受信動作を停止させ、上記記報知制御部210FによりLED発光部250を消灯させた状態で、上記外部側計時部210Aによる歩進動作のみを行う低消費電力モードで日曜日の3:30になるまで待機する。
また、上記外部ユニット20の制御部210は、日曜日の3:30になったら、上記標準電波受信制御部210Dにより上記標準電波受信部220による標準電波の受信動作を10分間だけ行う。この受信動作では、上記記報知制御部210FによりLED発光部250を消灯させておく。
そして、上記外部ユニット20の制御部210は、10分経過後の日曜日の3:40になったら、上記標準電波受信制御部210Dにより上記標準電波受信部220による標準電波の受信動作を停止させ、上記記報知制御部210FによりLED発光部250を消灯させた状態で、上記外部側計時部210Aによる歩進動作のみを行う低消費電力モードで土曜日の12:30になるまで待機する。
また、上記外部ユニット20の制御部210は、日曜日の12:30になったら、上記標準電波受信制御部210Dにより上記標準電波受信部220による標準電波の受信動作を10分間だけ行う。この受信動作では、上記記報知制御部210FによりLED発光部250を消灯させておく。
そして、上記外部ユニット20の制御部210は、10分経過後の日曜日の12:40になったら、上記標準電波受信制御部210Dにより上記標準電波受信部220による標準電波の受信動作を停止させ、上記記報知制御部210FによりLED発光部250を消灯させた状態で、上記外部側計時部210Aによる歩進動作のみを行う低消費電力モードで月曜日の3:30になるまで待機する。
上記外部ユニット20の制御部210は、上記標準電波受信部220による各受信動作の何れかで標準電波の受信に成功した場合には、受信モードに移行することなく、上記外部側計時部210Aによる歩進動作のみを行う低消費電力モードで待機する。
なお、上記外部ユニット20は、上記タイムレコーダ本体10から取り外された時に、上記外部ユニット20の電源回路23の 蓄電手段が満充電になっていれば、上記外部側計時部210Aによる歩進動作のみを行う低消費電力モードで65時間は待機状態を維持し、上記RAM212に各種データを保持し続けることができる。
また、このタイムレコーダ100において、上記外部ユニット20の制御部210は、常時受信モードが設定された場合、上記外部ユニット20が上記タイムレコーダ本体10から取り外されると、上記標準電波受信制御部210Dにより上記標準電波受信部220の動作を制御して、上記タイムレコーダ本体10から取り外されてから100分は上記標準電波受信部220による標準電波の受信動作を継続し、上記報知制御部210FによりLED発光部250を制御して、上記標準電波受信部220が標準電波の受信動作中であることを示す第1の発光部251Aを点滅させる。
この常時受信モードでは、上記タイムレコーダ本体10から取り外された時に、上記外部ユニット20の電源回路230の 蓄電手段に充電されていた電力を駆動電源として、電源のある限り上記標準電波受信部220による標準電波の受信動作を継続する。
さらに、このタイムレコーダ100において、上記外部ユニット20の制御部210は、休日受信モードが設定された場合、例えば図14のフローチャートに示す手順に従って、上記標準電波受信部220による標準電波の受信動作を複数回行う。
すなわち、上記記外部ユニット20の制御部210は、休日受信モードが設定された場合、先ず、上記タイムレコーダ本体10から上記外部ユニット20が取り外されると、先ず、指定時刻であるか否かを判定する(ステップS41)。
そして、上記外部ユニット20の制御部210は、指定時刻でない場合には、上記外部側計時部210Aによる歩進動作のみを行う低消費電力モードとし(ステップS42)、設定時間を経過した否かの判定処理(ステップS43)を繰り返し、設定時間経過後に上記ステップS41に戻って、指定時刻であるか否かを再度判定する。
また、上記外部ユニット20の制御部210は、指定時刻である場合には、上記標準電波受信部220による標準電波の受信処理を行い(ステップS44)、標準電波の受信に成功したか否かを判定する(ステップS45)。
そして、上記外部ユニット20の制御部210は、標準電波の受信に失敗した場合には、上記ステップS41に戻って、指定時刻であるか否かを再度判定し、標準電波の受信に成功した場合には、上記外部側計時部210Aによる歩進動作のみを行う低消費電力モードで待機する状態とし休日受信モードの処理を終了する。
なお、このタイムレコーダ100において、上記外部ユニット20の制御部210は、上記電源検出部240を上記タイムレコーダ本体10から外部ユニット20が取り外されたことを検知する取り外し検知手段として用い、上記電源検出部240による検知出力に基づいて、上記外部ユニット20が上記タイムレコーダ本体10から取り外されてから、移動の考慮した所定時間を経過した後に標準電波の受信処理を行う。
上記タイムレコーダ本体10から外部ユニット20が取り外され直後の標準電波の受信処理では、上記外部ユニット20の制御部210は、上記標準電波受信部220による標準電波の受信動作を開始させるとともに、上記報知制御部210FによりLED発光部250を制御して、上記標準電波受信部220が標準電波の受信動作中であることを示す第1の発光部251Aを点滅させ、例えば5分経過後に上記標準電波受信部220による標準電波の受信動作を停止するとともに、上記報知制御部210FによりLED発光部250を制御して、上記第1の発光部251Aを消灯させる。
ここで、休日受信モードでは、例えば、上記標準電波の受信を開始する起点の指定時刻として土曜日の0:30が設定され、設定時間として例えば6時間が設定される。
そして、上記外部ユニット20の制御部210は、上記タイムレコーダ本体10から外部ユニット20が取り外された直後における標準電波の受信処理に失敗した場合に、上記指定時刻になるまで、上記ステップS41からステップS43を繰り返すことにより、上記外部側計時部210Aによる歩進動作のみを行う低消費電力モードで待機し、上記指定時刻すなわち土曜日の0:30なったら、上記ステップS44において標準電波の受信処理を行う。
この休日受信モードにおける標準電波の受信処理では、上記外部ユニット20の制御部210は、上記標準電波受信部220による標準電波の受信動作を開始し、10分経過後に上記標準電波受信部220による標準電波の受信動作を停止させる。また、上記第1の発光部251Aを消灯状態としておく。
そして、上記外部ユニット20の制御部210は、この休日受信モードにおける標準電波の受信処理では、標準電波の受信処理に失敗した場合に、上記ステップS41からステップS43を繰り返すことにより、上記外部側計時部210Aによる歩進動作のみを行う低消費電力モードで待機し、上記設定時間すなわち6時間おきに10分間だけ継続して標準電波を受信する処理を繰り返し行う。
上記外部ユニット20の制御部210は、上記標準電波受信部220による各受信動作の何れかで標準電波の受信に成功した場合には、受信モードに移行することなく、上記外部側計時部210Aによる歩進動作のみを行う低消費電力モードで待機する。
なお、上記休日受信モードにおける指定時刻には、上記カレンダー情報により示される休日の日付もしくは曜日を含むものとすることができ、また、使用者の休業日などを含むこともできる。
また、常時受信モードとして、上記タイムレコーダ100を設置する際に、設置場所の付近で標準電波の受信強度の強い場所を探すために常に受信を行い、受信感度を示すよう発光部を制御するモードを有しても良い。具体的には、複数階の事務所や工場等のような場所で上記タイムレコーダ100を導入した際に、事務所や工場等の敷地内で標準電波の受信し易い場所を探知する目的で使用できる。
さらに、上記タイムレコーダ100は受信履歴参照モードとして、上記外部ユニット20の制御部210は、上記標準電波受信部220による標準電波の受信動作を行った結果の履歴情報を保存しておき、上記履歴情報を基に受信動作を制御することにより、例えば、上記標準時刻情報の取得に成功した周波数での受信動作を優先する制御や、上記標準時刻情報の取得に成功した曜日又は時間帯又はその両方での受信動作を優先する制御を行うことができる。また前述の周波数、受信に成功した曜日、時間帯の履歴情報を複数組合わせて受信制御を行うようにしても良い。
これらの複数の動作モードの切り替えを行う他の方法として、タイムレコーダ本体10側、若しくは外部ユニット20側に、例えばスライドスイッチのような選択手段を設けることで達成しても良い。
ここで、上記タイムレコーダ100では、タイムレコーダ本体10に対して外部ユニット20を着脱自在とし、外部接続用の雄コネクタ15と本体接続用の雌コネクタ21とを電気的に接続することにより、外部接続インターフェース部110Fと本体接続インターフェース部210Cを介してシリアル通信を行い、外部ユニット20の制御部210とタイムレコーダ本体10の制御部110との間でカレンダー情報、時刻情報、電波受信履歴情報、設定情報などの授受を行うようにしたが、上記外部接続インターフェース部110Fと本体接続インターフェース部210Cは、電波や光を通信媒体とする非接触の通信インターフェース、あるいは、外部ユニット20の制御部210とレコーダ本体10の制御部110との間を有線接続するインターフェースであってもよい。
また本実施例では、上記タイムレコーダ100では、外部ユニット20の内蔵電源として電源回路230は、電気二重層コンデンサや二次電池などを用いた蓄電可能な蓄電手段を充電する充電回路230Aを備え、上記タイムレコーダ本体10に装着された状態で上記タイムレコーダ本体10に設けられている電力供給手段すなわち上記電源回路150から供給される電力により蓄電手段を充電するものとしたが、電力供給元はタイムレコーダ本体10でなく、外部電源としてACアダプタや充電ユニットなどであってもよく、例えば、窓際に置いたクレドールに外部ユニット20を装着して充電するようにすることもできる。また、上記外部ユニット20の電源回路230は、一次電池を電源とするものであってもよい。
また、上記タイムレコーダ100では、上記報知制御部210FによりLED発光部250を制御して、上記標準電波受信部220が標準電波の受信動作中であることユーザに知らせるようにしたが、上記LED表示部250によるLEDの点灯/点滅/色変化に替えて、LCDによる表示や、ブザーによる音声により報知するようにしてもよい。
なお、上記タイムレコーダ本体10に外部ユニット20が装着されている状態では、上記外部ユニット20は、自動受信モードが設定され、正時+30分を受信時刻として1時間毎に1日に24回、標準電波受信部220により標準電波の受信動作を行い、正常受信後に上記タイムレコーダ本体10に時刻情報を送信する。なお、受信中に、上記タイムレコーダ本体10の表示部130の表示内容に変化はない。また、受信周波数は、前回の受信成功周波数を優先とする。
上記タイムレコーダ本体10は、上記外部ユニット20から上記本体接続インターフェース部210Cと上記外部接続インターフェース部110Fを介して取得した補正用の時刻情報で、上記本体側計時部110Aにより時間を計時して得られる時刻情報が所定期間内に補正できたか否かを例えば上記表示部130に表示して報知するものとすることができる。これにより、上記タイムレコーダ本体10に外部ユニット20が装着されたままの状態で使用しているとき、時刻情報が補正できている旨の表示がなければ、そのタイムレコーダの設置場所における標準電波の強度が弱い為、外部ユニット20を取り外して標準電波の強度が強い場所に持っていき、受信をすることを使用者に促すことができる。
また、上記タイムレコーダ本体10に外部ユニット20が装着されている状態で強制受信モードが設定された場合、上記外部ユニット20は、直ちに標準電波受信部220により標準電波の受信動作を行い、正常受信後に上記タイムレコーダ本体10に時刻情報を送信する。なお、受信中に、上記タイムレコーダ本体10の表示部130の表示内容を変化させる。ただし、強制受信中にキー操作やカード挿入があった時には、キー操作入力の受け付けや打刻の処理を優先し、処理終了後に強制受信モードに戻る。表示部130の表示も同様にキー操作入力の受け付けや打刻の処理を優先する。
また、外部ユニット20の制御部210は、上記標準電波受信部220による標準電波の受信動作において40KHzと60KHzの周波数選択を数秒毎に交互に切り替えて受信を行う。周波数切替え直後は前周波数強度が影響して正確な受信が出来ない事がある為に周波数切替え直後一定期間のデータは読み飛ばして、その後のデータの読み取り処理を行う。これにより、外部ユニット20を取り外して標準電波の強度が強い場所を探す際に、使用環境が日本国内の東西にかかわらず40KHzと60KHzのうち電波状況が良い方の受信感度をリアルタイムに示すことができる。
また、1台の上記外部ユニット20により、上記タイムレコーダ100やその他の電子機器の時刻補正を行うために、上記記外部ユニット20が一度受信した標準時刻電波から得た時刻情報を、メモリ等の記憶手段に所定期間保持するようにしても良い。この際、記憶手段保持されている時刻情報は新たな標準電波を受信し、時刻情報を得ることができたときは上書きするようにしても良い。
また、標準電波は前述以外の例としてAM波、FM波の時報情報などを受信するようにしても良い。