JP5982721B2 - 船外機用懸架装置及び該装置を備えた船舶 - Google Patents

船外機用懸架装置及び該装置を備えた船舶 Download PDF

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Description

この発明は、船外機を船尾に傾動自在に懸架するための船外機用懸架装置及び該装置を備えた船舶に関する。特に、この発明は、船外機のトリム角調整装置を構成するトリムシリンダから伸縮自在に伸びたトリムロッドの電食を防止することができる船外機用懸架装置及び該装置を備えた船舶に関する。
船外機を船体に取り付ける懸架装置は、クランプブラケットと、該クランプブラケットに傾動自在に連結されたスイベルブラケットと、これら両ブラケットの間に介在された傾動シリンダ装置とを有する。
クランプブラケットは、懸架装置を船舶の船尾に着脱自在に固定するためのものである。スイベルブラケットには、船外機が取り付けられる。一方、傾動シリンダ装置は、チルト作動を行うチルトシリンダと、トリム作動を行うトリムシリンダとを有する。チルトシリンダは、船舶の停船中等に、スイベルブラケットに取り付けられた船外機をチルト域内で水面上に上昇させるために用いられる。一方、トリムシリンダは、船舶の航走中に、船外機の推進力を受けた状態で船外機を前記チルト域よりも傾斜角度範囲が小さいトリム域内で取付傾斜角度を変更させて船舶の航走姿勢を調整するために用いられる。
傾動シリンダ装置におけるトリムシリンダは、このシリンダから突出及び引込自在な態様で伸びたトリムロッドを有する。このトリムロッドは、船外機の推進力を受けるものであり強度が必要であるため、例えばステンレス鋼等の強度に優れた鉄系の材料で形成されている。これに対して、傾動シリンダ装置におけるシリンダブロックは、アルミニウム合金で形成されている。アルミニウムは傾動シリンダ装置を構成する部材のうち最もイオン化傾向が高い。従って、アルミニウム合金製シリンダブロックを電食から保護するため、傾動シリンダ装置の各部材を構成する鉄やアルミニウム合金等の主材料よりもイオン化傾向の大きい亜鉛等の金属を、アノードと称される犠牲陽極部材(犠牲電極)(以下、アノードという)をクランプブラケット等に取り付け、シリンダブロックをアース線を介してアノードに接続している。
しかし、トリムロッドは、トリムシリンダやトリムロッドガイド等の周囲の構成部材から電気的に絶縁状態にある。このためトリムシリンダやトリムロッドガイドをアース線でアノードに接続しても、アノードによる犠牲防食効果はトリムロッドには及ばない。従って、トリムロッドに海水等が付着すると、トリムロッドとその周囲の構成部材との間に電位差が発生し、局部電池が構成されることがある。このためトリムロッドが電食することがある。上述した電位差は、周囲の構成部材との金属材料の種類の相違に起因するものだけではなく、トリムロッドを構成する金属材料の種類の相違によっても発生する。いずれの場合においても、イオン化傾向の大きな金属材料がイオン化して海水中に溶け出すことにより、トリムロッドが電食する。
上述の問題点に鑑みて、トリムロッドの電食を防止するために、トリムロッドが最も突出した時に、該ロッドに固定されたピストンがロッドガイドに電気的に接続されるように構成することが提案されている。この提案によれば、トリムロッドは、最も突出した時に、ピストン、ロッドガイド、トリムシリンダを介してシリンダブロックに電気的に接続されることで接地状態となされ、電食が防止されるとされている。
特開2012−71683
しかし、船外機の使用時には、トリムロッドが最も突出した状態にある時間は殆どなく、トリムロッドはロッドガイドと電気的に接続されていない状態にある。従って、上記提案に係る構成では、船外機の使用時には、トリムロッドの電食防止効果は期待できない。特に、船外機の使用時間が長い場合には、トリムロッドが電食されるおそれがある。このようにユーザの使用状況によっては、トリムロッドが最も突出した状態にある時間より、それ以外の状態、即ちトリムロッドが接地されていない状態にある時間の方が長くなることがある。従って、前記提案では、トリムロッドの電食防止効果は必ずしも期待できるものではなかった。
この発明は、上述した従来の問題点に鑑みてなされたものである。即ち、この発明は、懸架装置の構造を大きく変更することなく、シリンダに対して動くため構造的に接地しにくいトリムロッドにおける電食を効果的に防止することができる船外機用懸架装置を提供することを目的とするものである。
更に、この発明の他の目的及び利点は、以下の好ましい実施形態から明らかになるであろう。
以下、この発明に係る船外機用懸架装置の構成について説明する。この船外機用懸架装置は、船舶の船尾に装着されるクランプブラケットと、該クランプブラケットに水平軸を介して連結された船外機取付用スイベルブラケットとを有する。更に、前記懸架装置は、前記クランプブラケットに対する前記スイベルブラケットの取付角度が変わるようにスイベルブラケットを前記水平軸の回りに回転させることにより船外機のトリム角を調整するトリム機構を備えている。このトリム機構は、前記クランプブラケットに連結されたトリムシリンダと該トリムシリンダから突出及び引込自在な態様で伸びたトリムロッドとを有する。更に、前記懸架装置は、前記スイベルブラケットに取り付けられて前記トリムロッドからの荷重を受けるスラストレシーバーを含む。このスラストレシーバーは、接地されており、前記トリムロッドが接触する部分に該トリムロッドを電気的に導通させる導通部を備えている。
なお、ここに「スラストレシーバーは接地され」とは、スラストレシーバーが、懸架装置の構成部材であるクランプブラケットやスイベルブラケット、或いはスイベルブラケットに取り付けられた船外機に対して電気的に接続されること、或いはこれらに取り付けられたアノード(犠牲陽極部材)に対して電気的に接続されることを意味する。
前記懸架装置において、前記トリムロッド及び前記スラストレシーバーは、それぞれ導電性材料で形成することが好ましい。
前記懸架装置において、アース線がスラストレシーバーに接続されていることが好ましい。またこのアース線は、クランプブラケット、スイベルブラケット及び船外機のいずれかに接続しても良い。好ましくは、アース線は、クランプブラケット、スイベルブラケット及び船外機のいずれかに取り付けられたアノード(犠牲陽極部材)に接続する。
好ましくは、スイベルブラケットは、スラストレシーバーの胴部を嵌めこむための貫通孔を有する。そのスラストレシーバーは、その胴部が貫通孔に嵌め込まれた状態でスイベルブラケットに固定されても良い。
スラストレシーバーは、トリムロッドに接触する頭部と、その頭部に連結された胴部とを有するものであっても良い。この場合、導通部がスラストレシーバーの頭部に形成される。
スラストレシーバーは、導通部を除いた部分に絶縁層が形成されたものであっても良い。この絶縁層は、スラストレシーバーにおけるスイベルブラケットが接触する部分及びスイベルブラケットにおけるスラストレシーバーが接触する部分の少なくとも一方に形成されたものでも良い。
スラストレシーバーは、スイベルブラケットが接触する部分に絶縁層が形成され、スラストレシーバーとスイベルブラケットとの間で電流が流れないようにされたものであることが好ましい。
スラストレシーバーは、その胴部をスイベルブラケットに形成された貫通孔に嵌め込み、該胴部のねじ部にナットをねじ込んでスイベルブラケットに固定しても良い。この場合、ナットにアース線を接続することにより、或いはスイベルブラケットとナットとの間に導電性ワッシャーを配置しこのワッシャーにアース線を接続することにより、スラストレシーバーを接地しても良い。
懸架装置は、更に、クランプブラケットに対するスイベルブラケットの取付傾斜角度が変わるようにスイベルブラケットを水平軸の回りに回転させることにより船外機のトリム角を調整するチルト機構を備えているものであっても良い。
トリム機構は、2つのトリムシリンダと、それぞれのトリムシリンダから伸びた2つのトリムロッドとを有し、これら2つトリムロッドがそれぞれ対応するスラストレシーバーに接触するように構成されたものであっても良い。
更に、前記懸架装置は、上述したチルト機構が2つのトリムシリンダの間に配置されたものであっても良い。
この発明の他の側面によると、船外機と、前述したいずれかの懸架装置とを備えた船舶推進装置が提供される。
また、この発明の更に他の側面によると、上記船舶推進装置を備えた船舶が提供される。
この発明に係る船外機用懸架装置は、船舶の船尾に装着されるクランプブラケットと、前記クランプブラケットに水平軸を介して連結された船外機取付用スイベルブラケットとを有する。更に、この懸架装置は、前記クランプブラケットに連結されたトリムシリンダ及び該トリムシリンダから突出及び引込自在に伸びたトリムロッドを備え、前記クランプブラケットに対する前記スイベルブラケットの取付角度が変わるように前記スイベルブラケットを前記水平軸の回りに回転させることにより船外機のトリム角を調整するトリム機構と、前記スイベルブラケットに取り付けられて前記トリムロッドからの荷重を受けるスラストレシーバーとを含む。そして、前記スラストレシーバーは、接地されており、前記トリムロッドが接触する部分に該トリムロッドを電気的に導通させる導通部を備えている。
従って、船外機の使用時には、トリムロッドは、船外機の推進力によりスラストレシーバーから荷重を受けて該スラストレシーバーに電気的に接触した状態に維持される。上記スラストレシーバーは接地されているため、トリムロッドは、スラストレシーバーを介して接地された状態となる。このようにトリムロッドが最も電食されやすい状況である船外機の使用時に、トリムロッドが確実に接地されるので、トリムロッドの電食を効果的に防止することができる。また、従来の構造を大きく変更することなく、トリムロッドの電食を効果的に防止することができる。
前記トリムロッド及び前記スラストレシーバーが、それぞれ導電性材料で形成されたものにあっては、両者の電気的な導通を確実に維持することができる。また、たとえスラストレシーバーの導通部の表面に酸化膜が形成されても、船外機を使用するうちに、トリムロッドの先端部が船外機の推進力によりスラストレシーバーに強く押し付けられ、かつ擦りつけられるため、電気的な導通が確保される。従って、スラストレシーバーの導通部表面のメインテナンスを不要としうる。
アース線がスラストレシーバーに接続されたものにあっては、より一層確実にトリムロッドを接地することができる。もっとも、この発明においては、スラストレシーバーは、必ずしもアース線を介して接地される必要はない。例えば、スラストレシーバーは、スイベルブラケット等に電気的接触状態に連結固定されることにより、アース線を介することなく、該スイベルブラケット等に接地されたものであっても良い。
また、アース線が、クランプブラケット、スイベルブラケット及び船外機のいずれかに取り付けられたアノード(犠牲陽極部材)に接続されたものにあっては、トリムロッドが確実に接地される。従って、トリムロッドを電食から確実に防止することができる。もっとも、アース線は、必ずしもスラストレシーバーをアノードに直接接続するものである必要はない。例えば、アース線は、スラストレシーバーをスイベルブラケット等に接続するものであっても良い。この場合においても、スラストレシーバーは、スイベルブラケット等を介してアノードに接続され、ひいてはトリムロッドが接地される。
図1は、この発明に係る船舶用懸架装置を用いて船外機を船舶の船尾に取り付けた状態を示す側面図である。 図2は、上記懸架装置の全体斜視図である。 図3は、上記懸架装置における傾動シリンダ装置を示す斜視図である。 図4は、上記懸架装置を示す部分断面図である。 図5は、上記傾動シリンダ装置におけるトリム機構の断面図である。 図6は、スイベルブラケットに取り付けられるスラストレシーバーの側面図である。 図7は、前記スラストレシーバーの頭部の斜視図である。 図8は、トリムロッドとスラストレシーバーとが接触した状態を示す断面図である。 図9は、プロペラユニットにおけるプロペラダンパの冷却水通路に犠牲陽極部材(アノード)を配置した構造を説明する部分断面図である。
以下、この発明を、好ましい実施形態に基づいて図面を参照しつつ説明する。図1に示すように、この実施形態に係る懸架装置1は、船舶推進機としての船外機2を船舶3の船尾Tに取り付けるために用いられるものである。
図1に示すように、前記船外機2は、その下部にロワーケーシング20を有する。このロワーケーシング20には、複数枚の羽根(プロペラ)11を有するプロペラユニットPUが取り付けられている。またこのロワーケーシング20内には、前後進切替機構12及びプロペラシャフト13が設けられている。ロワーケーシング20上には、内部にドライブシャフト31が垂直に配置されたアッパーケーシング30が固定されている。アッパーケーシング30上には、エンジンEが搭載され、このエンジンEはカウリング40で覆われている。
この船外機2において、前記エンジンEの回転力は、アッパーケーシング30内のドライブシャフト31を介して、ロワーケーシング20内の前後進切替機構12に伝えられる。この前後進切替機構12に伝えられた駆動力は、プロペラシャフト13を介して、羽根11に伝達される。プロペラシャフト13の回転方向、即ち羽根11の回転方向は、前記前後進切替機構12により切り替えられる。
この船外機2を船舶3の船尾Tに取り付ける懸架装置1は、図1及び図2に示すように、船尾Tに着脱自在に固定するためのクランプブラケット50と、このクランプブラケット50に水平回転軸(水平軸)としてのチルト軸51を中心に回転自在に連結されたスイベルブラケット60と、クランプブラケット50とスイベルブラケット60との間に配置された傾動シリンダ装置70を備えている。この傾動シリンダ装置70への作動油の供給及び排出を制御することにより、クランプブラケット50に対するスイベルブラケット60の取付角度が変更され、ひいては該スイベルブラケット60に取り付けられた船外機2の取付角度が変更される。
前記クランプブラケット50は、所定間隔を隔てて配置された左右一対の側部ブラケット部材52及び52と、これら両側部ブラケット部材52及び52の底部に連結された底部連結部材55とを有する。この底部連結部材55は、アノード(犠牲陽極部材)A2を構成するものである。
前記クランプブラケット50を構成する左右一対の側部ブラケット部材52及び52の上端部には、水平回転軸(水平軸)としてのチルト軸51が設けられている。このチルト軸51に、前記スイベルブラケット60の上端部の両側が回転自在な態様で連結されている。従って、スイベルブラケット60は、前記チルト軸51の回りに所定のチルト角度の範囲内で回転し、その取付角度が変更されるようになされている。
前記傾動シリンダ装置70は、図2及び図3に示すように、シリンダブロック71の中央に配置されたチルトシリンダ80とその左右両側に配置されたトリムシリンダ90及び90とを有する。前記シリンダブロック71は、その下端部の左右両側に取付軸72及び72を有し、これら取付軸72及び72を左右の側部ブラケット部材52及び52に形成された取付孔53及び53に挿入することにより、前記クランプブラケット50に連結されている。
前記チルトシリンダ80の上端開口部には、ロッドガイド82が取り付けられている。このロッドガイド82にチルトロッド84がスライド自在な態様で挿入されている。チルトロッド84の下端には、ピストン(図示略)が固定されている。チルトロッド84の上端には、スイベルブラケット60へ取り付けるための取付部86が設けられている。このチルトロッド84の取付部86が、スイベルブラケット60に連結されている。
前記各トリムシリンダ90は、その上端開口部にロッドガイド91が取り付けられている。このロッドガイド91に、トリムロッド92がスライド自在な態様で挿入されている。トリムロッド92の下端には、図5に示すように、ピストン93が固定されている。トリムロッド92の上端部は、図4及び図8に示すように、スイベルブラケット60に取り付けられたスラストレシーバー100に接触可能な状態となされている。
図3に示すように、前記傾動シリンダ装置70は、モータ73とリザーバタンク74とを有する。モータ73及びリザーバタンク74は、それぞれシリンダブロック71にボルトで締結固定されている。モータ73の下部にはポンプ(図示略)が設けられている。モータ73を正逆回転させることにより、ポンプがリザーバタンク74内の作動油をチルトシリンダ80とトリムシリンダ90及び90の各油室に供給し、また各油室から排出させる。これにより、チルトロッド84及びトリムロッド92及び92が、各シリンダ80及び90から突出する方向に作動し、或いは各シリンダ80及び90内に引き込まれる方向に作動する。
次に、傾動シリンダ装置70によるチルト作動及びトリム作動について説明する。モータ73を駆動させると、ポンプ(図示略)により作動油がチルトシリンダ80及びトリムシリンダ90及び90の下室に供給される。これにより、チルトロッド84とトリムロッド92及び92が、各シリンダ80、90及び90から同時に突出する方向に作動する。
前記トリムロッド92は、図4に示すように、その先端部がスイベルブラケット60に設けられたスラストレシーバー100に接触している。従って、トリムロッド92がトリムシリンダ90から突出する方向に作動すると、スイベルブラケット60及びこれに取り付けられた船外機2が所定のトリム域内でトリムアップされる。
一方、スイベルブラケット60及びこれに取り付けられた船外機2が所定のトリム域内にある時に、前記モータを逆転させると、作動油がチルトシリンダ80及びトリムシリンダ90及び90の上室に供給される。これにより、チルトロッド84とトリムロッド92及び92が各シリンダ80、90及び90内に同時に引き込まれるように作動する。従って、前記トリムロッド92の先端部がスイベルブラケット60のスラストレシーバー100に接触した状態で、スイベルブラケット60及びこれに取り付けられた船外機2がトリムダウンする。
このようにスイベルブラケット60及びこれに取り付けられた船外機2を所定のトリム域内でトリムアップ又はトリムダウンさせることにより、船外機2のトリム角が調整されて船舶3の航走姿勢が調整される。
前記トリムロッド92及び92が最も突出した状態、即ち最大トリムアップ状態から、前記モータ73を更に正転させると、チルトロッド84だけが更に突出する。チルトロッド84は、前記トリム域を超えたチルト域内で最大チルトアップ位置までスイベルブラケット60をチルトアップさせる。これにより、スイベルブラケット60に取り付けた船外機2は、水面上に位置するようになる。
一方、上記最大チルトアップ位置から、前記モータ73を逆転させると、チルトシリンダ80内にチルトロッド84が引き込まれる。これによりスイベルブラケット60がチルトダウンする。このチルトダウンの過程で、スイベルブラケット60のスラストレシーバー100にトリムロッド92が接触する。そのあと、スイベルブラケット60に取り付けられた船外機2がトリム域に入る。このトリム域内において、モータ73の回転を制御することによって、トリム角が調整される。
上述のように構成された懸架装置1におけるトリムシリンダ90のトリムロッド92には、船外機2の使用時に海水等が付着する。また後述するように、トリムロッド92は、トリムシリンダ90やロッドガイド91から絶縁された状態にある。従って、トリムロッド92に海水等が付着すると、トリムロッド92とその周囲の構成部材との間に電位差が生じ、ひいてはトリムロッドが電食されるおそれがある。このためトリムロッド92の電食を防止する必要がある。
またトリムロッド92は、船外機2の推力をスラストレシーバー100から受けるものであるため、強度が要求される。このためトリムロッド92は、例えばSUS630等のステンレス鋼からなるロッド部材で形成されており、その表面にクロムメッキが施されている。これにより強度を確保しつつ耐食性の向上が図られている。一方、トリムシリンダ90は、アルミニウム合金で形成されたもので表面がアルマイト処理されることにより耐食性が付与されたものである。このようにトリムロッド92及びトリムシリンダ90はいずれも耐食性が付与されたものである。
図5に示すように、前記トリムロッド92の下端には、鉄製のピストン93が固定されている。このピストン93の周囲にはゴム製のOリング94及び樹脂製のバックアップリング95が配置されている。また、トリムシリンダ90の上端には、アルミニウム合金からなり表面がアルマイト処理されたロッドガイド91が固定されている。このロッドガイド91とトリムシリンダ90との間には、ゴム製のOリング96が配置されている。また、トリムロッド92とロッドガイド91との間にはオイルシール97が配置されている。トリムシリンダ90内には、作動油98が充填されている。
図4及び図8に示すように、船外機2の使用中においては、基本的にトリムロッド92はスイベルブラケット60のスラストレシーバー100に接触している。従って、このスラストレシーバー100における、トリムロッド92が接触する部分に、後述するように、トリムロッド92を電気的に導通させる導通部122が設けられている。これにより、トリムロッド92は、スラストレシーバー100を介して接地される。
この実施形態に係るスラストレシーバー100は、図6ないし図8に示すように、円柱状の胴部110の一端に径大の頭部120を一体的に有するボルト状に形成されたものである。このスラストレシーバー100は、例えばSUS304等のステンレス鋼等の導電性を有する鉄系の材料により好適に形成される。
前記頭部120は、スイベルブラケット60に取り付けた状態において下側が肉厚となるように、トリムロッド92と接触する面が側面視弧状に形成されている。このようにトリムロッド接触面を側面視弧状に形成したのは、トリム角調整に伴うスイベルブラケット60の動きに対応してトリムロッド92が確実かつスムースに接触するように配慮したものである。また頭部120における表面部分、即ちトリムロッド92が接触する部分(以下、トリムロッド受け部121という)は、図7に示すように、円錐状に窪んだ凹状となされている。この凹状のトリムロッド受け部121のうち、実際にトリムロッド92が接触する部分が、この発明における導通部122を構成する。
スラストレシーバー100は、電気的に絶縁された状態でスイベルブラケット60に固定されていることが好ましい。両者を構成する金属材料の差異に起因する電位差が発生することを未然に防止し、もって電食の発生を防止するためである。スラストレシーバー100におけるトリムロッド受け部121を除いた表面の全体に塗膜等の絶縁層101を形成しておくことが好ましい。具体的には、トリムロッド受け部121に予めマスキングをした状態で、トリムロッド92全体に絶縁層101を形成すれば良い。
このトリムロッド受け部121における導通部122は、船外機2の使用時には、トリムロッド92の先端が接触してトリムロッド92と電気的に接続されるべき箇所である。従って、トリムロッド受け部121、特に導通部122には、絶縁皮膜は予め形成しないことが望ましい。しかし、前述したように、トリムロッド受け部121にはトリムロッド92の先端が船外機2の推進力に伴う強い押付力で擦り付けるように接触する。従って、仮に何らかの皮膜が導通部122の表面に形成されていても、船外機2を使用するにつれて、またトリム角の調整を行うにつれて、予め形成された皮膜は剥がれて除去される。従って、この発明は、船外機の使用に伴い容易に剥がれる程度の皮膜が導通部122の表面に形成されたものも含む。
スラストレシーバー100は、外気に晒されると共に、船外機2の使用時には海水等が付着する。このため皮膜に覆われていない導通部122は酸化されたり異物が付着したりするおそれがある。このためスラストレシーバー100の導通部122とトリムロッド92との電気的接続状況が経時的に悪化することが懸念される。しかし、この発明においては、そのような問題は、構造上の特徴から自然に解消される。
即ち、船外機2の使用時には、スラストレシーバー100にはトリムロッド92が船外機2の推力を受けて大きな力で押し付けられる。また、またトリム角調整のためにトリムロッド92がトリムシリンダ90に対して突出作動或いは引込作動する際に、スイベルブラケット60がチルト軸51の回りに回転する。このためトリムロッド92の先端部分は、スラストレシーバー100に擦りつけられながら接触する。
従って、トリムロッド92が接触するスラストレシーバー100の接触面は、たとえその表面に酸化皮膜が形成されていたり、表面に異物が付着していたとしても、両者の接触により、電気的な接続が確実に確保される。従って、導通部122の表面性状を定期的に維持するためのユーザーによるメインテナンスを不要とすることができる。
前記スラストレシーバー100は、図8に示すように、その胴部110がスイベルブラケット60に形成されたスラストレシーバー取付孔61(貫通孔)に挿入されている。この挿入状態で、前記胴部110の他端部側に形成された雄ねじ部111に、ナット130が取り付けられることにより、スラストレシーバー100がスイベルブラケット60に対して締結固定されている。
このようにナット130をスラストレシーバー100の胴部110に形成された雄ねじ部111にねじ込むことにより、スラストレシーバー100とナット130とが電気的に接続される。なお、雄ねじ部111の表面に何等かの皮膜が形成されていた場合であっても、雄ねじ部111にナット130をねじ込むことによって、前記皮膜が削り取られる。従って、ナット130を雄ねじ部111にねじ込む際に容易に剥がれる程度の皮膜であれば、雄ねじ部111の表面に形成されていても良い。これによりスラストレシーバー100とナット130との電気的な導通が確保される。
この実施形態においては、前記ナット130とスイベルブラケット60との間に、導電性ワッシャー131が配置されている。この状態において、導電性ワッシャー131は、ナット130と電気的に接続されている。この導電性ワッシャー131には、アース線g1が接続されている。このアース線g1は、図4に示すように、スイベルブラケット60に取り付けられた船外機2のアッパーケーシング30の裏側に接続されている。なお、アッパーケーシング30は、後述するように、船外機2に取り付けられたアノードA1と電気的に接続されている。従って、トリムロッド92は、スラストレシーバー100、導電性ワッシャー131、アース線g1、アッパーケーシング30を介してアノードA1に接地された状態となっている。
また、図4に示すように、スイベルブラケット60の下端からクランプブラケット50側に伸びた部分もアース線g2を介して、前記アース線g1と共に船外機2のアッパーケーシング30の裏側に接続されている。更に、チルトシリンダ80の下端部及びトリムシリンダ90の下端部も、クランプブラケット50の下端に取り付けられた底部連結部材55を構成するアノードA2にアース線g3及びg4を介して接続されている。このようにこの発明に係る船外機用懸架装置1を構成する各部材はいずれも接地され、電食が防止されている。
なお、図9に示すように、船外機2のアッパーケーシング30におけるプロペラユニットPU側の下面には、犠牲陽極材としてのアノードA1が取り付けられている。このアノードA1は、船外機2の使用時には水面下に位置しており、接地された状態となされている。この実施形態においては、プロペラユニットPUのプロペラダンパDを冷却するために、冷却水通路140が形成されている。図9に示すように、冷却水通路140の冷却水取入口141の部分にアノードA1が取り付けられており、このアノードA1が冷却水取入口141を兼用するものとなされている。
上記実施形態においては、スラストレシーバー100は、アース線g1及びアッパーケーシング30を介してアノードA1に接続されている。これによりトリムロッド92が接地されている。しかしこの発明はこれに限定されるものではなく、スラストレシーバー100が傾動シリンダ装置70の構成部材及び/又は船外機2の構成部材に電気的に接続され、或いはこれら構成部材を介して傾動シリンダ装置70や船外機2に取り付けたアノードA1、A2に電気的に接続されたものも含むものである。
上述したように、この実施形態に係る船外機用懸架装置1は、船舶3の船尾Tに装着されるクランプブラケット50と、このクランプブラケット50にチルト軸51を介して連結されたスイベルブラケット60とを有する。更に、この懸架装置1は、クランプブラケット50に連結されたトリムシリンダ90及びこのトリムシリンダ90から突出及び引込自在に伸びたトリムロッド92を備え、スイベルブラケット60をチルト軸51の回りに回転させることにより船外機2のトリム角を調整するトリム機構と、スイベルブラケット60に取り付けられてトリムロッド92からの荷重を受けるスラストレシーバー100とを含むものである。そして、このスラストレシーバー100は、接地されており、トリムロッド92が接触する部分にトリムロッド92を電気的に導通させる導通部122を備えている。
船外機2の使用時には、トリムロッド92は、船外機2の推進力によりスラストレシーバー100から大きな荷重を受けてスラストレシーバー100に電気的に接触した状態に確実に維持される。従って、トリムロッド92が、スラストレシーバー100を介して接地される。トリムロッド92が最も電食されやすい状況である船外機2の使用時に、トリムロッド92を確実に接地することができるので、トリムロッド92の電食を効果的に防止することができる。また、スラストレシーバー100に導通部122を設け、該スラストレシーバー100を接地するだけでよいので、従来の構造を大きく変更することなく、従来接地することが困難であったトリムロッド92を容易に接地して電食から保護することができる。
またトリムロッド92及びスラストレシーバー100は、いずれも導電性材料で形成されているので、両者の電気的な導通を確実に維持することができる。また、たとえスラストレシーバー100の導通部122に酸化膜その他何等かの皮膜が形成されていても、船外機2を使用するうちに、トリムロッド92の先端部が船外機2の推進力によりスラストレシーバー100に強く押し付けられ、かつ擦りつけられるため、電気的な導通が確保される。従って、スラストレシーバー100の導通部表面のユーザーによるメインテナンスも不要としうる。
また、スラストレシーバー100は、アース線g1を介してロワーケーシング20、ひいてはアノードA1に接続されているので、トリムロッド92を確実に接地することができる。
ここに用いられた用語及び表現は、説明のために用いられたものであって限定的に解釈するために用いられたものではなく、ここに示され且つ述べられた特徴事項の如何なる均等物をも排除するものではなく、この発明のクレームされた範囲内における各種変形をも許容するものであると認識されなければならない。
この発明は、多くの異なった形態で具現化され得るものであるが、この開示はこの発明の原理の実施形態を提供するものと見なされるべきであって、それら実施形態は、この発明をここに記載しかつ/又は図示した好ましい実施形態に限定することを意図するものではないという了解のもとで、多くの図示実施形態がここに記載されている。
この発明の図示実施形態を幾つかここに記載したが、この発明は、ここに記載した各種の好ましい実施形態に限定されるものではなく、この開示に基づいていわゆる当業者によって認識され得る、均等な要素、修正、削除、組み合わせ(例えば、各種実施形態に跨る特徴の組み合わせ)、改良及び/又は変更を有するありとあらゆる実施形態をも包含するものである。クレームの限定事項はそのクレームで用いられた用語に基づいて広く解釈されるべきであり、本明細書或いは本願のプロセキューション中に記載された実施形態に限定されるべきではなく、そのような実施形態は非排他的であると解釈されるべきである。例えば、この開示において、「好ましくは」という用語は非排他的なものであって、「好ましいがこれに限定されるものではない」ということを意味するものである。
この発明に係る船外機用懸架装置は、船外機を船尾に取付角度変更自在に懸架する装置として好適に用いられる。
1 懸架装置
2 船外機
3 船舶
50 クランプブラケット
51 水平軸(チルト軸)
60 スイベルブラケット
61 スラストレシーバー取付孔(貫通孔)
62 トリムロッド
70 傾動シリンダ装置
71 シリンダブロック
80 チルトシリンダ
90 トリムシリンダ
91 ロッドガイド
92 トリムロッド
100 スラストレシーバー
101 絶縁層
110 胴部
111 雄ねじ部
120 頭部
121 トリムロッド受け部
122 導通部
130 ナット
131 導電性ワッシャー
A1、A2 アノード(犠牲陽極部材)
T 船尾
g1、g2、g3 アース線

Claims (20)

  1. 船舶の船尾に装着されるクランプブラケットと、
    前記クランプブラケットに水平軸を介して連結された船外機取付用スイベルブラケットと、
    前記クランプブラケットに連結されたトリムシリンダ及び該トリムシリンダから伸びたトリムロッドを備え、前記クランプブラケットに対する前記スイベルブラケットの取付角度が変わるように前記スイベルブラケットを前記水平軸の回りに回転させることにより船外機のトリム角を調整するトリム機構と、
    前記スイベルブラケットに取り付けられて前記トリムロッドからの荷重を受けるスラストレシーバーとを含み、
    前記スラストレシーバーは、接地されており、前記トリムロッドが接触する部分に該トリムロッドを電気的に導通させる導通部を備えていることを特徴とする、船外機用懸架装置。
  2. 前記トリムロッド及び前記スラストレシーバーは、それぞれ導電性材料で形成されている、請求項1に記載の船外機用懸架装置。
  3. 前記スラストレシーバーは、アース線が接続されていることにより接地されている、請求項1又は2に記載の船外機用懸架装置。
  4. 前記アース線は、前記クランプブラケット、前記スイベルブラケット及び前記船外機のいずれかに接続されている、請求項3に記載の船外機用懸架装置。
  5. 前記アース線は、前記クランプブラケット、前記スイベルブラケット及び前記船外機のいずれかに取り付けられた犠牲陽極部材に接続されている、請求項3に記載の船外機用懸架装置。
  6. 前記スイベルブラケットは、前記スラストレシーバーの胴部を嵌め込むための貫通孔を有し、
    前記スラストレシーバーは、該スラストレシーバーの胴部が前記貫通孔に嵌め込まれた状態で前記スイベルブラケットに固定されている、請求項1ないし5のいずれか1に記載の船外機用懸架装置。
  7. 前記スラストレシーバーは、前記トリムロッドに接触する頭部と、該頭部に連結された胴部とを有する、請求項1ないし6のいずれか1に記載の船外機用懸架装置。
  8. 前記頭部は、前記導通部を有する、請求項7に記載の船外機用懸架装置。
  9. 絶縁層が、前記スラストレシーバーにおける前記導通部を除いた部分に形成されている、請求項1ないし8のいずれか1に記載の船外機用懸架装置。
  10. 絶縁層が、前記スラストレシーバーにおける前記スイベルブラケットが接触する部分及び前記スイベルブラケットにおける前記スラストレシーバーが接触する部分の少なくとも一方に形成されている、請求項1ないし9のいずれか1に記載の船外機用懸架装置。
  11. 絶縁層が、前記スラストレシーバーにおける前記スイベルブラケットが接触する部分に形成され、前記スラストレシーバーと前記スイベルブラケットとの間で電流が流れないようになされている、請求項1ないし9のいずれか1に記載の船外機用懸架装置。
  12. 前記スラストレシーバーは、前記貫通孔に嵌め込まれた前記胴部のねじ部にねじ込まれたナットで前記スイベルブラケットに固定されており、
    アース線が前記ナットに電気的に接触している、請求項6に記載の船外機用懸架装置。
  13. 前記スラストレシーバーは、前記貫通孔に嵌め込まれた前記胴部のねじ部にねじ込まれたナットで前記スイベルブラケットに固定されており、
    アース線が、前記スイベルブラケットと前記ナットとの間に配置された導電性ワッシャーに接続されている、請求項6に記載の船外機用懸架装置。
  14. 前記アース線は、前記クランプブラケット、前記スイベルブラケット及び前記船外機のいずれかに接続されている、請求項13に記載の船外機用懸架装置。
  15. 前記アース線は、前記クランプブラケット、前記スイベルブラケット及び前記船外機のいずれかに取り付けられた犠牲陽極部材に直接又は間接的に接続されている、請求項13に記載の船外機用懸架装置。
  16. 更に、前記水平軸の回りに前記スイベルブラケットを回転させるチルト機構を備えている、請求項1ないし15のいずれか1に記載の船外機用懸架装置。
  17. 前記トリム機構は、2つのトリムシリンダと、それぞれのトリムシリンダから伸びた2つのトリムロッドとを有し、
    これら2つトリムロッドは、対応するスラストレシーバーに接触するように構成されている、請求項1ないし16のいずれか1に記載の船外機用懸架装置。
  18. 更に、前記水平軸の回りに前記スイベルブラケットを回転させるチルト機構を備え、
    該チルト機構は、前記2つのトリムシリンダの間に配置されている、請求項17に記載の船外機用懸架装置。
  19. 船外機と、請求項1ないし18のいずれか1に記載の懸架装置とを備えた船舶推進装置。
  20. 請求項19に記載の船舶推進装置を備えた船舶。
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