JP6460409B2 - 船外機取付構造およびそれを備えた船外機艇 - Google Patents

船外機取付構造およびそれを備えた船外機艇 Download PDF

Info

Publication number
JP6460409B2
JP6460409B2 JP2015221419A JP2015221419A JP6460409B2 JP 6460409 B2 JP6460409 B2 JP 6460409B2 JP 2015221419 A JP2015221419 A JP 2015221419A JP 2015221419 A JP2015221419 A JP 2015221419A JP 6460409 B2 JP6460409 B2 JP 6460409B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outboard motor
hull
connection member
main body
mounting structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015221419A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017087999A (ja
JP2017087999A5 (ja
Inventor
真 水谷
真 水谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP2015221419A priority Critical patent/JP6460409B2/ja
Priority to US15/346,789 priority patent/US10046842B2/en
Publication of JP2017087999A publication Critical patent/JP2017087999A/ja
Publication of JP2017087999A5 publication Critical patent/JP2017087999A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6460409B2 publication Critical patent/JP6460409B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H20/00Outboard propulsion units, e.g. outboard motors or Z-drives; Arrangements thereof on vessels
    • B63H20/08Means enabling movement of the position of the propulsion element, e.g. for trim, tilt or steering; Control of trim or tilt
    • B63H20/10Means enabling trim or tilt, or lifting of the propulsion element when an obstruction is hit; Control of trim or tilt
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H20/00Outboard propulsion units, e.g. outboard motors or Z-drives; Arrangements thereof on vessels
    • B63H20/02Mounting of propulsion units
    • B63H20/06Mounting of propulsion units on an intermediate support
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H20/00Outboard propulsion units, e.g. outboard motors or Z-drives; Arrangements thereof on vessels
    • B63H2020/003Arrangements of two, or more outboard propulsion units

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Flexible Shafts (AREA)

Description

この発明は、船外機本体部を船体に取り付けるための取付構造、およびそれを備えた船外機艇に関する。
船外機艇は、船体と、船体に取り付けられた船外機本体部と、船外機本体部を船体に取り付ける船外機取付構造とを含む。船外機取付構造は、船体に固定される取付ブラケットと、取付ブラケットに対してチルト軸周りにチルト可能に結合されたスイベルブラケットと、リギングホースとを含む。リギングホースは、操作ケーブル、電力ケーブル、信号ケーブル、燃料ホースなどのような柔軟な接続部材(以下、便宜上、総称するときには「ケーブル類」という。)を収容している。操作ケーブルは、ステアリングホイール、シフト・アクセルレバーなどの操作装置の操作力を船外機本体部に伝達するケーブルである。電力ケーブルは、船体に配置されるバッテリと船外機本体部とを接続する電線である。信号ケーブルは、操船席に備えられるリモートコントロールユニットや計器類と船外機本体部とを接続して、制御信号や検出信号を伝送するための電線である。燃料ホースは、船体に備えられる燃料タンクから船外機本体に燃料を供給するための管である。
船外機本体部は、スイベルブラケットに対して左右方向に回動可能に取り付けられている。船外機本体部は、エンジンと、エンジンカバー(カウリング)と、エンジンの駆動力によって回転されるプロペラと、エンジンの駆動力をプロペラに伝達する駆動力伝達機構とを含む。船外機は、船外機本体部、取付ブラケットおよびスイベルブラケットを含む。したがって、船外機艇は、船体と、船外機と、それらの間を接続するケーブル類とを含む、とも言える。
取付ブラケットは、たとえば、船外機の船尾板に固定される。船尾板の前方の船体上面には、モータウェルと呼ばれる凹部が形成されており、このモータウェルの前壁部にリギングホースが結合されている。リギングホースに収容されたケーブル類は、リギングホースを通って、船体内に導入され、船体内で引き回される。
特許文献1に開示されているように、典型的な先行技術では、エンジンカバーの前部にリギングホース取付部が設けられており、このリギングホース取付部から前方にリギングホースが延びている。
スイベルブラケットをチルト軸まわりに回動することによって船外機本体部をチルトアップさせると、エンジンカバーの前部がモータウェルに入り込む。それにより、大きなチルト角を実現している。一方、船外機本体部を上下に回動させてチルトアップおよびチルトダウンさせるとき、ならびに船外機本体部を左右に回動させて転舵させるときに、モータウェル内でリギングホースが移動する。それによって、船外機本体部の上下左右への回動を許容しながら、船体と船外機本体部との間のケーブル類による接続を維持している。この目的のために、リギングホースは、船外機本体部と船体との間を最短距離で結合するのではなく、それよりも大きな長さが確保されていて、チルトおよび転舵のための余裕を確保している。
米国特許第8858280号明細書(FIG.11) 特開2015−071315号公報
モータウェルは、リギングホースが移動しても、そのモータウェル内にリギングホースが留まる大きさの空間を区画するように設計される。そのため、平面視におけるモータウェルの大きさが大きく、かつ場合によっては、モータウェルの深さも深くなる。大きなモータウェルは、船尾付近の船体構造の強度を減少させるうえに、船体構造が複雑になるので船体の設計および製造に多大な労力およびコストを必要とする。また、大きなモータウェルは、船体内の居住空間を圧迫するか、あるいは船体の小型化を阻害する。そればかりでなく、余裕を持った長さのリギングホースが露出しており、かつ船外機本体の作動に伴って移動するので、船外機艇の外観を損なうおそれがある。
そこで、この発明の一実施形態は、船体の構造を簡単にすることができ、かつ外観を向上できる船外機取付構造およびそれを備えた船外機艇を提供する。
この発明の一実施形態は、エンジンと、前記エンジンを覆うエンジンカバーとを含む船外機本体部を船体に取り付けるための船外機取付構造であって、前記船体に固定される取付ブラケットと、前記取付ブラケットに対してチルト軸線周りにチルト可能に結合され、前記船外機本体部を支持するスイベルブラケットと、前記船体に備えられた設備と前記船外機本体部に備えられた機器との間を接続する配線、操作ケーブルおよび配管のうちの少なくとも一つを含む柔軟な紐状の接続部材と、前記取付ブラケットの近傍領域に設定された支持位置で前記接続部材を支持し、前記支持位置の前記取付ブラケットに対する相対位置が前記船外機本体部のチルト角に依らずに不変な第1の接続部材支持部とを含み、前記近傍領域が、前記船外機本体部が最大チルト角でチルトアップされているときの前記エンジンカバーの最下点と、前記チルト軸線との間において、前記船体の上面と前記エンジンカバーとの間に区画される領域である、船外機取付構造を提供する。
この構成によれば、取付ブラケットが船体に固定されている。この取付ブラケットに対してスイベルブラケットがチルト可能に結合されている。したがって、船外機本体部は、スイベルブラケットとともに、船体に対して、チルト可能である。
一方、船体に備えられた設備と船外機本体部に備えられた機器との間は、配線、操作ケーブルおよび配管のうちの少なくとも一つを含む柔軟な紐状の接続部材によって接続される。この接続部材は、第1の接続部材支持部によって、取付ブラケットの近傍領域に設定された支持位置で支持される。その支持位置は、船外機本体部のチルト角に依らずに不変である。そのため、船外機本体部をチルトさせたときでも、その動作に起因して、支持位置から船体側における接続部材の実質的な変位が生じることがない。すなわち、船外機本体部がチルトされることによる接続部材への影響は、支持位置において遮断される。
したがって、船体には、船外機本体部の動作に起因する接続部材の変位を考慮した大きなスペース(モータウェル)を設ける必要がない。しかも、この実施形態では、第1の接続部材支持部材による接続部材の支持位置が設定される近傍領域が、船外機本体部が最大チルト角でチルトアップされているときのエンジンカバーの最下点と、チルト軸線との間において、船体の上面とエンジンカバーとの間に区画される領域である。エンジンカバーの最下点とチルト軸線とは、主として、船体の前後方向に関して、「近傍領域」の境界を定める。船体の上面とエンジンカバーとは、主として、船体の上下方向に関して、「近傍領域」の境界を定める。
これにより、取付ブラケットのごく近傍で接続部材の位置が固定されるので、船外機本体部の動作に伴って船外機本体外で接続部材が移動する可動域がほとんど存在しない。それにより、船体側において接続部材を配置するために必要とされるスペースを小さくすることができる。これにより、船体構造の強度を高めることができ、船体の設計および製造が容易になる。さらに、船内の居住スペースを広くしたり、船体を小型化したりすることが可能となる。また、船外機本体部の動作を考慮して接続部材を長めに設計する必要がなく、しかも船外機本体部の動作に伴う接続部材の可動域が船外機本体外にほとんど存在しないので、見栄えの良い船外機取付構造を提供できる。
この発明の一実施形態では、前記接続部材は、前記最下点よりも前方において前記上面の下側を通っている。
また、この発明の一実施形態では、前記支持位置において、前記船外機本体部がチルトされることによる前記接続部材への影響が遮断される。
また、この発明の一実施形態では、前記接続部材は、前記支持位置において、前記チルト軸線に沿う方向に向かうように前記第1の接続部材支持部によって支持されている。
また、この発明の一実施形態では、前記取付ブラケットは、前記船体の船尾板に固定される。
また、この発明の一実施形態では、前記接続部材は、前記船体の船尾板の上方を通って配索される。
この発明の一実施形態では、前記第1の接続部材支持部が、前記取付ブラケットよりも前方に設定された前記支持位置で前記接続部材を支持している。この構成によれば、取付ブラケットよりも前方に接続部材の支持位置が配置されている。そのため、接続部材の第1の接続部材支持部への取付けが困難になることがない。よって、接続部材の取付作業が容易で、船体側における接続部材配置スペースを小さくでき、かつ外観のよい船外機取付構造を提供できる。
この発明の一実施形態では、前記第1の接続部材支持部が、前記取付ブラケットに固定されたステーを含む。この構成により、接続部材は、ステーを介して取付ブラケットに固定されるので、船体側に第1の接続部材支持部を設ける必要がない。それにより、船体の設計および製造が一層容易になる。
この発明の一実施形態では、前記第1の接続部材支持部が、前記船体の上面で前記接続部材を支持している。この構成により、船体の上面で接続部材が支持されるので、第1の接続部材支持部に対する接続部材の取付が容易になる。
この発明の一実施形態では、前記船外機取付構造が、前記接続部材を収容する管部材をさらに含み、前記第1の接続部材支持部が前記管部材を支持している。この構成により、管部材に接続部材が収容され、その管部材が第1の接続部材支持部に支持される。したがって、接続部材を管部材を介して支持しながら、船体側での接続部材の配置スペースを削減し、かつ外観のよい船外機取付構造を提供できる。
前記管部材は、複数の接続部材を一括して収容してもよい。それにより、接続部材の支持を一層容易に行うことができ、かつ外観のよい船外機取付構造を提供できる。
この発明の一実施形態では、前記船外機取付構造が、前記スイベルブラケットに沿わせて前記接続部材を支持する第2の接続部材支持部をさらに含む。この構成によれば、第2の接続部材支持部によって、スイベルブラケットに沿うように接続部材が支持されるので、第1の接続部材支持部に対して船外機本体部側では、接続部材はスイベルブラケットの動作に追従する。したがって、スイベルブラケットとともに上下に回動(チルト)する船外機本体部の動作に接続部材が追従することになる。それにより、第1の接続部材支持部により固定した支持位置で接続部材を支持しながら、接続部材と船外機本体部との間の接続を船外機本体部の動作によらずに確実に維持できる。
この発明の一実施形態では、前記第2の接続部材支持部は、前記接続部材が前後方向に沿って前記スイベルブラケットに沿って通るように前記接続部材を支持するように構成されている。この構成により、接続部材はスイベルブラケットに沿って前方へと導かれて第1の接続部材支持部によって固定した支持位置で支持されることになる。それにより、スイベルブラケットの上下方向の回動(チルト)によって、接続部材に対して大きな負荷がかかることがない。それにより、第1および第2の接続部材支持部によって接続部材が確実に支持され、かつ第1の接続部材支持部により固定した支持位置で接続部材を支持しながらも、接続部材に対する負荷を軽減できる。
この発明の一実施形態では、前記船外機取付構造が、前記エンジンカバーの前方で前記第1の接続部材支持部および前記接続部材を覆う第1のカバーをさらに含む。この構成により、第1の接続部材支持部およびそれによって支持される接続部材の被支持部分をカバーによって保護することができる。加えて、接続部材がカバーで覆われることにより、接続部材が露出しないので、外観を向上できる。
この発明の一実施形態では、前記第1の接続部材支持部が前記第1のカバーに固定されたステーを含む。この構成により、カバーおよび第1の接続部材支持部を個別に船体に取り付けるための構造を準備する必要がないので、船体の構造を簡単にでき、それに応じて船体の設計および製造が容易になる。
この発明の一実施形態では、前記第1のカバーが、前記取付ブラケットに対する相対位置が前記船外機本体部のチルト角に依らずに不変であるように配置されている。この構成により、船外機本体部のチルトに応じて第1のカバーが移動することがないので、船体内に第1のカバーの移動を許容するための大きなスペースを設ける必要がない。したがって、船体の構造を簡単にでき、それに応じて船体の設計および製造が容易になる。
この発明の一実施形態では、前記エンジンカバーが、前記接続部材を内部に導入する開口を下面に有する。この構成により、エンジンカバーの下面から接続部材をその内部に導入できるので、エンジンカバーの側面から接続部材が導入される構造に比較して、取付ブラケットの近傍領域からエンジンカバーまでの接続部材の長さを短くできる。そのうえ、接続部材がエンジンカバーの側面から突出しないので、船外機本体の上下方向または左右方向の回動に伴う接続部材の移動が目に付きにくく、かつ接続部材の可動範囲を船外機本体部の可動範囲内に入れることもできる。それにより、船外機本体の移動に伴う接続部材の移動に要するスペースを排除でき、かつ外観を向上できる。
この発明の一実施形態では、前記船外機取付構造は、前記開口の前方において、前記接続部材を覆う第2のカバーをさらに含む。この構成により、接続部材を確実に保護でき、かつ接続部材が一層目に付きにくくなるので、外観を向上できる。
この発明の一実施形態では、前記エンジンカバーが、前記開口の前方において下方に突出して前記開口の露出を防ぐ垂れ壁部を有する。この構成により、開口および接続部材がさらに目に付きにくくなるので外観を向上でき、加えて、接続部材およびエンジンカバー内部の構造を保護することができる。
この発明の一実施形態は、エンジンと、前記エンジンを覆うエンジンカバーとを含む船外機本体部を船体に取り付けるための船外機取付構造であって、前記船体に固定される取付ブラケットと、前記取付ブラケットに対してチルト軸線周りにチルト可能に結合され、前記船外機本体部を支持するスイベルブラケットと、前記船体に備えられた設備と前記船外機本体部に備えられた機器との間を接続する配線、操作ケーブルおよび配管のうちの少なくとも一つを含む柔軟な紐状の接続部材と、前記エンジンカバー前方に配置され、前記エンジンカバーに向かって後方に延びて前記接続部材を覆うように配置され、前記取付ブラケットに対する相対位置が前記船外機本体のチルト角に依らずに不変な第1のカバーとを含む、船外機取付構造を提供する。
この構成によれば、取付ブラケットが船体に固定されている。この取付ブラケットに対してスイベルブラケットがチルト可能に結合されている。したがって、船外機本体部は、スイベルブラケットとともに、船体に対して、チルト可能である。
一方、船体に備えられた設備と船外機本体部に備えられた機器との間は、配線、操作ケーブルおよび配管のうちの少なくとも一つを含む柔軟な紐状の接続部材によって接続される。この接続部材は、エンジンカバーの前方において第1のカバーによって覆われて保護される。第1のカバーは、取付ブラケットに対する相対位置が、船外機本体部のチルト角に依らずに不変である。そのため、船外機本体部をチルトさせたときでも、その動作に起因して、第1のカバーの実質的な変位が生じることがない。
したがって、船外機本体部のチルトによって接続部材が移動するとしても、その移動範囲は第1のカバーによって制限されるので、船体には、船外機本体部の動作に起因する接続部材の変位を考慮した大きなスペース(モータウェル)を設ける必要がない。これにより、船体構造の強度を高めることができ、船体の設計および製造が容易になる。さらに、船内の居住スペースを広くしたり、船体を小型化したりすることが可能となる。しかも船外機本体部の動作に伴う接続部材の移動が見えないので、見栄えの良い船外機取付構造を提供できる。
この発明の一実施形態では、前記第1のカバーが、下方および後方に、前記接続部材を通す開口を有している。この構成により、第1のカバーの下方の開口を通して、接続部材を船体から第1のカバー内へと導入できる。また、第1のカバーの後方の開口を通して、接続部材を船外機本体へと引き出すことができる。
この発明の一実施形態では、前記エンジンカバーが、前記接続部材を内部に導入する開口を下面に有する。この構成により、エンジンカバーの下面から接続部材をその内部に導入できるので、エンジンカバーの側面から接続部材が導入される構造に比較して、取付ブラケットの近傍領域からエンジンカバーまでの接続部材の長さを短くできる。そのうえ、接続部材がエンジンカバーの側面から突出しないので、船外機本体の上下方向または左右方向の回動に伴う接続部材の移動が目に付きにくく、かつ接続部材の可動範囲を船外機本体部の可動範囲内に入れることもできる。それにより、船外機本体の移動に伴う接続部材の移動に要するスペースを排除でき、かつ外観を向上できる。
この発明の一実施形態では、前記開口の前方において、前記接続部材を覆う第2のカバーをさらに含む。この構成により、接続部材を確実に保護でき、かつ接続部材が一層目に付きにくくなるので、外観を向上できる。
この発明の一実施形態では、前記エンジンカバーが、前記開口の前方において下方に突出して前記開口の露出を防ぐ垂れ壁部を有する。この構成により、開口および接続部材がさらに目に付きにくくなるので外観を向上でき、加えて、接続部材およびエンジンカバー内部の構造を保護することができる。
この発明の一実施形態は、船体と、船外機本体部と、前述のような特徴を有する船外機取付構造とを含む、船外機艇を提供する。この構成により、船体の構造を簡単にすることができ、かつ外観を向上した船外機艇を提供できる。
図1は、この発明の一実施形態に係る船外機艇の斜視図である。 図2は、船外機本体部およびその取付構造を示す側面図である。 図3Aは、スイベルブラケットの近傍の構成を説明するための斜視図であり、基準姿勢の状態を示す。 図3Bは、スイベルブラケットをチルトアップした状態を示す斜視図である。 図4は、懸架装置の近傍の構成を拡大して示す断面図である。 図5は、船体と船外機本体との間におけるケーブル類の配置を説明するための平面図である。 図6は、船体から後方に向かって見た懸架装置の正面図である。 図7Aは、リギングホースの第1の固定構造例を説明するための断面図である。 図7Bは、リギングホースの第2の固定構造例を説明するための断面図である。 図7Cは、リギングホースの第3の固定構造例を説明するための断面図である。 図8は、この発明の他の実施形態を説明するための断面図であり、ケーブル類を船体上面に設定した支持位置で支持する構造例を示す。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る船外機艇の斜視図である。船外機艇1は、船体2と、船体2に取り付けられた船外機3とを含む。この実施形態では、2機の船外機が左右に並べられて船体2の後尾に取り付けられている。
船体2は、前後方向に関する中間位置付近に操船席5を有している。操船席5には、ステアリングホイール6およびシフト・スロットルレバー7等の操作装置が配置されている。船体2の船尾板8に船外機3(この実施形態では一対の船外機3)が取り付けられている。船外機3の前方には、船体2内にモータウェル10が形成されている。モータウェル10の前方には、乗員の居住空間11を仕切る仕切壁12が配置されている。モータウェル10は、船外機3がチルトアップされたときに、船外機3のエンジンカバー28の前方部を受け入れ、それによって必要な最大チルト角を確保するのに必要充分な大きさの凹所である。
図2は、船外機本体部およびその取付構造を示す側面図である。図2には、クランク軸線A1が鉛直方向に延び、クランク軸線A1に直交するプロペラ軸線A2が船外機艇1の前後方向に延びる基準姿勢で船外機3が描かれている。とくに明示する場合を除き、以下の説明では、この基準姿勢に基づいて、上下方向、左右方向および前後方向が定義されることとする。
船体2の後尾(船尾)には、懸架装置15が取り付けられている。この懸架装置15に船外機本体部20が連結されている。懸架装置15には、電動ステアリング装置19が取り付けられている。電動ステアリング装置19は、船外機本体部20を懸架装置15に対して、したがって船体2に対して、左右方向に転舵させるように構成されている。
船外機本体部20は、プロペラ21と、プロペラ21を回転させるための動力を発生させるエンジン22と、エンジン22の動力をプロペラに伝達する動力伝達装置23とを含む。動力伝達装置23は、エンジン22に連結されたドライブシャフト25と、ドライブシャフト25に連結された前後進切替機構26と、前後進切替機構26に連結されたプロペラシャフト27とを含む。船外機本体部20は、さらに、エンジン22を収容するエンジンカバー28と、動力伝達装置23を収容するケース29とを含む。
エンジン22は、ドライブシャフト25の上方に配置されている。ドライブシャフト25の上端部は、エンジン22のクランク軸30に結合されている。ドライブシャフト25の下端部は、前後進切替機構26に結合されている。プロペラシャフト27は、ケース29内で前後方向に延びており、その前端部が前後進切替機構26に連結されている。プロペラシャフト27の後端部は、ケース29から後方に突出している。プロペラ21は、プロペラシャフト27の後端部に取り付けられている。したがって、プロペラ21は、プロペラシャフト27とともにプロペラ軸線A2(プロペラシャフト27の中心線)まわりに回転可能である。
エンジン22は、たとえば内燃機関である。エンジン22は、一定の回転方向に回転する。エンジン22の回転は、動力伝達装置23によって、プロペラ21に伝達される。前後進切替機構26は、ドライブシャフト25からプロペラシャフト27に伝達する回転の方向を正転方向と逆転方向とに切り替える。プロペラシャフト27が正転方向に回転すると、それとともに正転方向に回転するプロペラ21は、船体2を前進させる前進方向の推力を発生する。プロペラシャフト27が逆転方向に回転すると、それとともに逆転方向に回転するプロペラ21は、船体2を後進させる後進方向の推力を発生する。
詳細な図示は省略するが、電動ステアリング装置19は、ステアリング軸31をステアリング軸線A3まわりに回動させる動力を発生させるステアリングモータ32と、ステアリングモータ32からステアリング軸31へと動力(転舵力)を伝達させる転舵力伝達装置33と、それらを収容するステアリングハウジング34とを含む。ステアリングハウジング34は、スイベルブラケット41に固定されている。スイベルブラケット41は、一対のクランプブラケット40の間に配置され、クランプブラケット40に支持されている。前述のような電動ステアリング装置19の一例は、特許文献2に開示されており、この文献の内容はここに引用により組み込まれるものとする。
図3Aおよび図3Bは、スイベルブラケット41の近傍の構成を説明するための斜視図である。図3Aは基準姿勢の状態を示し、図3Bはスイベルブラケット41をチルトアップした状態を示す。さらに、図4は、懸架装置15の近傍の構成を拡大して示す断面図である。
チルトアップした状態とは、基準姿勢に対して、チルト軸線A4まわりにスイベルブラケット41を上方に回動させ、スイベルブラケット41の下端を高く持ち上げた状態である。船外機本体部20は、スイベルブラケット41とともに上下方向に回動する。したがって、チルトアップした状態では、プロペラ21が高く持ち上げられた状態となる。最大チルト角まで船外機本体部20をチルトアップしたときのエンジンカバー28等の位置を図2および図4に二点鎖線で示す。
懸架装置15は、船体2に取り付けられる左右一対のクランプブラケット40と、左右方向に延びる姿勢で一対のクランプブラケット40に支持されたチルト軸42とを含む。チルト軸42は、一対のクランプブラケット40にそれぞれ支持された左右一対の軸部に分割されていてもよい。懸架装置15は、さらに、チルト軸42に取り付けられたスイベルブラケット41と、上下方向に延びる姿勢でスイベルブラケット41に支持されたステアリング軸31(図2および図4参照)とを含む。クランプブラケット40は、船体2の船尾板8に固定される取付ブラケットの一例である。
船外機本体部20は、アッパマウント44を介してステアリング軸31の上端部に連結されている。さらに、船外機本体部20は、ロアマウント45を介してステアリング軸31の下端部に連結されている。より詳細には、ステアリング軸31の上端部にはアッパマウント支持部46が固定されており、このアッパマウント支持部46にアッパマウント44がボルトによって結合されている。同様に、ステアリング軸31の下端部にはロアマウント支持部47が固定されており、このロアマウント支持部47にロアマウント45がボルトによって結合されている。
ステアリング軸31は、上下方向に延びるステアリング軸線A3まわりに回転可能にスイベルブラケット41に支持されている。したがって、船外機本体部20は、ステアリング軸31とともにスイベルブラケット41に対して左右方向に回動(転舵)可能である。スイベルブラケット41は、チルト軸42を介してクランプブラケット40に支持されている。スイベルブラケット41は、左右方向に延びるチルト軸線A4まわりにクランプブラケット40に対して回動可能である。したがって、船外機本体部20は、スイベルブラケット41とともにチルト軸線A4まわりに上下方向に回動(チルト)可能である。スイベルブラケット41は、チルト軸42を保持するチルト軸保持部48と、ステアリング軸線A3まわりに回転可能にステアリング軸31を保持するステアリング軸保持部49とを含む。
懸架装置15は、さらに、スイベルブラケット41とともに船外機本体部20をチルト軸線A4まわりに上下方向に回動させる動力を発生するパワートリム/チルト機構(以下「PTT」という。)50を含む。PTT50は、一対のクランプブラケット40の間に配置されている。PTT50は、クランプブラケット40とスイベルブラケット41とに連結されており、クランプブラケット40に対してスイベルブラケット41をチルト軸線A4まわりに上下に回動させるように構成されている。
PTT50は、船外機本体部20を上下回動させるための複数本のシリンダ51,52を含む。その複数本のシリンダは、この実施形態では、2本のトリムシリンダ51と、1本のチルトシリンダ52とを含む。これらのシリンダ51,52は、この実施形態では、いずれも油圧シリンダである。チルトシリンダ52は、クランプブラケット40の間に架け渡されたフレーム55に基端部が支持されている。2本のトリムシリンダ51は、左右方向に間隔を開けて配置され、左右のクランプブラケット40にそれぞれ結合されている。2本のトリムシリンダ51の間にチルトシリンダ52が配置されている。
チルトシリンダ52の基端部は、フレーム55に対して回動可能に結合されている。チルトシリンダ52のロッド(チルトロッド)53は、ピン54を介してスイベルブラケット41に連結されている。したがって、チルトシリンダ52を作動させてチルトロッド53を進退させることにより、船外機本体部20を上下動(チルトアップ/チルトダウン)させることができる。船外機本体部20をチルトダウンさせた状態では、プロペラ21が水中に位置していて、船外機本体部20が発生する動力によって推進力を発生させることができる。船外機本体部20を最大チルト角までチルトアップさせた状態では、プロペラ21は水面よりも上に位置する。
トリムシリンダ51は、クランプブラケット40に対して固定的に結合されている。トリムシリンダ51のロッド(トリムロッド)56は、スイベルブラケット41の前面(船体2側の面)に設けられた受け部57に当接するように配置されている。したがって、トリムロッド56を進退させることによって、クランプブラケット40に対するスイベルブラケット41の角度を変化させることができ、船体2に対するプロペラシャフト27の角度(トリム角)を変化させることができる。プロペラ21が水中にあるときに、トリム角を調整することにより、航走時の船体姿勢を調整できる。
チルト角およびトリム角は、いずれもチルト軸線A4まわりのスイベルブラケット41または船外機本体部20の回動角であるので、この明細書では、便宜上、チルト角およびトリム角を「チルト角」と総称する。
図5は、船体2と船外機本体部20との間におけるケーブル類60の配置を説明するための平面図である。また、図6は、船体2から後方に向かって見た懸架装置15の正面図である。
ケーブル類60とは、ここでは、船体2と船外機本体部20との間を接続する柔軟な紐状の接続部材を総称する用語として用いる。より具体的には、ケーブル類60には、操作ケーブル類、電線類および配管類が含まれる。
操作ケーブル類は、操船席に設けられた操作部材に操船者が加える操作力を伝達するケーブルを含む。より具体的には、ステアリングホイール6に加えられた操作力を伝達するステアリングワイヤケーブル、シフト・スロットルレバー7に加えられた操作力を伝達するシフト・スロットルワイヤケーブルなどが該当する。ステアリングホイール6の操作をセンサで検出し、その検出結果を船外機3のエンジンコントロールユニットに送信するステア・バイ・ワイヤが採用されるときには、ステアリングワイヤケーブルは省かれる。この実施形態は、電動ステアリング装置19を備えており、ステア・バイ・ワイヤを採用しているので、ステアリングワイヤケーブルは備えられていない。また、シフト・スロットルレバー7に加えられた操作をセンサで検出し、その検出結果を船外機のエンジンコントロールユニットに送信するドライブ・バイ・ワイヤが採用されるときには、シフト・スロットルワイヤケーブルは省かれる。
電線類には、船体2に配置されたバッテリと船外機本体部20とを接続する電力線と、船体2に配置されたコントロールユニットおよびセンサ類と船外機本体部20のエンジンコントロールユニットとの間を接続する信号線とを含む。電力線は、バッテリが発生する電力を船外機本体部20に供給したり、船外機本体部20に備えられた発電機が生成する電力をバッテリに供給して充電したりするための配線である。信号線は、制御信号、センサ信号等の信号を伝達するための配線である。配管類は、船体2に備えられた燃料タンクから船外機本体部20に燃料を供給するための燃料ホースを含む。船体2に配置されたバッテリ、コントロールユニット、センサ類等は、船体2に備えられた設備の例である。
ケーブル類60は、一部または全部が取りまとめられて、リギングホース59に収容されている。リギングホース59は、たとえば蛇腹状の柔軟な管部材であり、モータウェル10内において船体2の上面2aを形成する天壁13に形成された貫通孔65を貫通して、船体2の内部に引き込まれている。換言すれば、リギングホース59は船体2の上面2aから引き出されている。貫通孔65の周囲には、船体2の内部への浸水を防ぐゴムブッシュ等の防水部品64が配置されている。また、リギングホース59の船体2外に引き出された先端部には、リギングホース59内への浸水を防ぐための防水処理が施されている。リギングホース59の先端部から、ケーブル類60が引き出され、その引き出されたケーブル類60は、船外機本体部20へと配索されている。
リギングホース59の先端部は、クランプブラケット40に結合されたステー66(図4〜図6参照)によって支持されている。したがって、リギングホース59の一端部は、クランプブラケット40に対する相対位置が不変な支持位置70で支持されている。より具体的には、リギングホース59の一端部の支持位置70は、チルト軸線A4まわりのスイベルブラケット41の回動角(すなわち、船外機本体部20のチルト角)に依存せず、不変である。また、リギングホース59の一端部の支持位置70は、ステアリング軸線A3まわりの船外機本体部20の回動角(転舵角)に依存せず、不変である。ステー66は、この発明の一実施形態における第1の接続部材支持部の一例である。
リギングホース59の先端部から引き出されたケーブル類60の一部である第1ケーブル61は、船尾板8の上方を通って配索され、平面視では一対のクランプブラケット40の間を通り、側面視ではステアリングハウジング34の上面34aに沿って前後方向に沿って配索されている。第1ケーブル61の一部は、さらに、ステアリング軸31の付近で上方へと導かれ、エンジンカバー28の下面28aに形成された開口67を介してエンジンカバー28内に引き込まれている。また、第1ケーブル61の別の一部は、ケース29内へと導かれ、ケース29からエンジンカバー28の下面28aに形成された開口67を介してエンジンカバー28内に引き込まれている。エンジンカバー28の下面28aとは、ここでは、船外機本体部20が基準姿勢にあるときに下方を向く表面をいう。開口67は、下面28aに形成され、下方に向かって開口している。開口67には、ゴムブッシュ等の防水部品87が配置されており、第1ケーブル61は、防水部品87を貫通してエンジンカバー28の内部へと上方に向かって導入されている。
リギングホース59の先端部から引き出されたケーブル類60の他の一部である第2ケーブル62は、船尾板8の上方を通って配索され、平面視では一対のクランプブラケット40の間を通り、側面視ではステアリングハウジング34の下方を通って前後方向に沿って配索されている。第2ケーブル62は、さらに、スイベルブラケット41の側方を通るか、またはスイベルブラケット41に形成された貫通孔を通って、スイベルブラケット41よりも後方に導かれている。さらに、第2ケーブル62は、船外機本体部20のケース29内に導かれ、このケース29内で上方へと案内されている。そして、第2ケーブル62は、エンジンカバー28の下面28aに形成された開口68を介して、エンジンカバー28内に引き込まれている。開口68は、下面28aに形成され、下方に向かって開口している。開口68には、ゴムブッシュ等の防水部品88が配置されており、第2ケーブル62は、防水部品88を貫通してエンジンカバー28の内部へと上方に向かって導入されている。
ケーブル類60は、エンジンカバー28における各接続部材の接続位置に応じて、第1ケーブル61および第2ケーブル62に分類されることが好ましい。より具体的には、エンジンカバー28内での接続位置が比較的前方に位置する接続部材は第1ケーブル61に分類されることが好ましい。そして、エンジンカバー28内での接続位置が比較的後方に位置する接続部材は第2ケーブル62に分類されることが好ましい。それにより、エンジンカバー28内での接続位置直下に近い位置から各接続部材を立ち上げてエンジンカバー28内に下方から引き込むことができるので、エンジンカバー28内の狭空間でのケーブル類60の配索を最小限にすることができる。
ステアリングハウジング34の上面34aには、第1ケーブルガイド71が取り付けられている。すなわち、第1ケーブルガイド71は、ステアリングハウジング34を介してスイベルブラケット41に固定されている。第1ケーブルガイド71は、ステアリングハウジング34の上面34aから上方に間隔を開けて配置された板状部75と、この板状部75をハウジング上面34aに固定する支柱76とを含む。板状部75とハウジング上面34aとの間の空間に第1ケーブル61が前後方向に沿って通されている。第1ケーブルガイド71は、したがって、第1ケーブル61をスイベルブラケット41に沿わせて支持している。スイベルブラケット41がチルト軸線A4まわりに回動するとき、第1ケーブル61において第1ケーブルガイド71に案内されている部分は、それに追従して回動する。したがって、エンジンカバー28の下面28aの開口67付近において、第1ケーブル61は、スイベルブラケット41の回動位置によらずに、すなわち、船外機本体部20のチルト角に依らずに、エンジンカバー28に対する相対位置が不変である。
第1ケーブルガイド71の板状部75は、ステアリングハウジング34の上面34aに沿って延びる上面覆い部75aを含む。第1ケーブルガイド71の板状部75は、さらに、上面覆い部75aの前縁においてステアリングハウジング34の前面を覆うように湾曲して垂れ下がった前面覆い部75bを含む。前面覆い部75bは、より具体的には、側面視において、チルト軸線A4を中心とする円弧をなすように湾曲している。板状部75は、さらに、上面覆い部75aの後縁からエンジンカバー28に向かって上方に立ち上がった立ち上がり部75cを含む。エンジンカバー28は、下面28aの開口67の前方であって、かつ立ち上がり部75cの前方において垂れ下がった垂れ壁部80を有している。この垂れ壁部80は、前方から見たときに、立ち上がり部75cと重なり合っている。第1ケーブル61は、立ち上がり部75cの後方において上方に延びて開口67からエンジンカバー28内に引き込まれるように配索されて、外部から見えないように配置されている。前面覆い部75bには、左右方向の中間部に切り込み77が形成されており、その切り込み77に対応するように第1ケーブル61が配置されている。船外機本体部20をチルトアップさせたときに第1ケーブルガイド71がスイベルブラケット41とともに回動すると、切り込み77内に第1ケーブル61が入り込む。立ち上がり部75cは、この発明の一実施形態における第2のカバーの一例である。
第1ケーブルガイド71の前方には、カバー81が配置されている。カバー81は、船体2の上面2aからのリギングホース59の引出部分を上方から覆い、かつ第1ケーブルガイド71の前面覆い部75bを上方から覆うように配置されている。カバー81は、下方および後方に、ケーブル類60を通す開口81a,81b(図3Aおよび図3B参照)をそれぞれ有している。リギングホース59およびケーブル類60は、カバー81によって覆われており、通常の状態では外部からは視認できない。カバー81は、この実施形態では、モータウェル10の天壁13にたとえばボルトで固定されている。したがって、カバー81は、スイベルブラケット41および船外機本体部20のチルト軸線A4まわりの回動によらずに、かつ船外機本体部20のステアリング軸線A3まわりの回動によらずに、クランプブラケット40に対する相対位置が不変である。カバー81は、この発明の一実施形態における第1カバーの一例である。
ステアリングハウジング34の下面34bには、第2ケーブルガイド72が取り付けられている。すなわち、第2ケーブルガイド72は、ステアリングハウジング34を介してスイベルブラケット41に固定されている。第2ケーブルガイド72は、ステアリングハウジング34の下面34bから下方に間隔を開けて配置された板状部85と、この板状部85をステアリングハウジング34の下面34bに固定する支柱86とを含む。板状部85とハウジング下面34bとの間の空間に第2ケーブル62が前後方向に沿って通されている。第2ケーブルガイド72は、したがって、第2ケーブル62をスイベルブラケット41に沿わせて支持している。スイベルブラケット41がチルト軸線A4まわりに回動するとき、第2ケーブル62において第2ケーブルガイド72に案内されている部分は、スイベルブラケット41に追従して回動する。したがって、エンジンカバー28の下面28aの開口68内における第2ケーブル62の位置は、スイベルブラケット41の回動によらずに不変である。
スイベルブラケット41のステアリング軸保持部49の左右側面には、第2ケーブル62を保持する一対の第3ケーブルガイド73が固定されている。この第3ケーブルガイド73は、前方から導かれる第2ケーブル62を後方のケース29内へと導いている。この実施形態では、第2ケーブル62は、左右に分けられて、その分けられた2つの部分がそれぞれ左右一対の第3ケーブルガイド73によって保持され、かつステアリング軸保持部49の側方を通って後方に導かれている。ケース29内の第2ケーブル62は、ケース29の内面によってその内部に保持される。したがって、第2ケーブル62は、船外機本体部20のチルト動作に追従して回動する。したがって、エンジンカバー28の下面28aの開口68内における第2ケーブル62の位置は、船外機本体部20のチルト角によらずに不変である。
第1、第2および第3ケーブルガイド71,72,73は、この発明の一実施形態における第2の接続部材支持部の一例である。
クランプブラケット40に対する相対位置が不変の支持位置70は、図4に最もよく表れているように、クランプブラケット40の近傍領域90に配置されている。近傍領域90は、主として、側面視において定義される領域である。近傍領域90の前方側の境界は最大チルト角までチルトアップした状態でのエンジンカバー28の最下点91であり、近傍領域90の後方側の境界はチルト軸線A4(より具体的には船尾板8の内面)である。また、近傍領域90の上方側の境界は最大チルト角までチルトアップした状態でのエンジンカバー28の表面28bによって規定され、その下方側の境界は船体2の上面2aによって規定される。
最下点91よりも前方では、リギングホース59は、船体2の上面2aの下側を通っている。
この実施形態では、支持位置70は、クランプブラケット40よりも前方でかつチルトアップ状態でのエンジンカバー最下点91よりも後方にあり、船体2の上面2aよりも上方にあり、かつチルトアップ状態でのエンジンカバー表面28bよりも下方にある。
近傍領域90は、左右方向に関してはとくに限定されるものではないが、船体2の左右幅内、より具体的にはモータウェル10の左右幅内であってもよい。さらに具体的には、近傍領域90は、クランク軸線A1を中心として一対のクランプブラケット40の間隔の2倍程度(より好ましくは1.5倍程度)の幅内の領域であってもよい。さらに具体的には、近傍領域90は、当該近傍領域90を覆うカバー81が左右一対のクランプブラケット40の全体の横幅と同じ程度か、それよりも幅狭の横幅(左右方向幅)を有する領域であってもよい。これにより、コンパクトな配置とすることができ、かつクランプブラケット40とカバー81との一体感が感じられ、見栄えのよい外観とすることができる。
図7Aは、リギングホース59の第1の固定構造例を説明するための断面図である。クランプブラケット40にステー66が固定されている。ステー66は、筒状部66aを有している。この筒状部66aにリギングホース59の先端部が挿通されて固定されている。筒状部66aは、この例では、左右方向にリギングホース59を挿通させるように左右方向に軸線を向けて配置されている。それにより、リギングホース59は、チルト軸線A4(図2等参照)に沿う方向に向けられている。図6に最もよく表れているように、リギングホース59は、一対のクランプブラケット40のうちの一方よりも左右方向に関する外方側において、モータウェル10の天壁13から上方に引き出され、内側に曲げられて、ステー66の筒状部66aに至っている。
図7Bは、リギングホース59の第2の固定構造例を説明するための断面図である。この例では、船体2の上面2a(天壁13の上面)にステー66が固定されている。その他の構造は、第1の固定構造例(図7A参照)と同様である。
図7Cは、リギングホース59の第3の固定構造例を説明するための断面図である。この例では、カバー81の内面にステー66が固定されている。その他の構造は、第1の固定構造例(図7A参照)と同様である。
以上のように、この実施形態によれば、ケーブル類60を収容したリギングホース59の先端部が、ステー66によって、クランプブラケット40の近傍領域90に設定された支持位置70で支持されている。その支持位置70は、船外機本体部20のチルト角に依らずに不変である。そのため、船外機本体部20をチルト/トリムさせたときでも、その動作に起因して、支持位置70に対して船体2側におけるケーブル類60の実質的な変位が生じることがない。すなわち、船外機本体部20がチルト/トリムされることによるケーブル類60への影響は、支持位置70において遮断される。また、ステー66によるリギングホース59の支持位置70は、船外機本体部20の左右への転舵角に依らずに不変である。それにより船外機本体部20を転舵させたときでも、その動作に起因して、支持位置70に対して船体2側におけるケーブル類60の実質的な変位が生じることがない。すなわち、船外機本体部20が転舵されることによるケーブル類60への影響は、支持位置70において遮断される。
したがって、船体2には、船外機本体部20の動作に起因するリギングホース59またはケーブル類60の変位を考慮した大きなモータウェル10を設ける必要がない。
しかも、この実施形態では、ステー66によるケーブル類60の支持位置70が設定される近傍領域90が、船外機本体部20が最大チルト角でチルトアップされているときのエンジンカバー28の最下点91と、チルト軸線A4との間において、船体2の上面2aとエンジンカバー28の表面28bとの間に区画される領域である。
これにより、クランプブラケット40のごく近傍でリギングホース59およびケーブル類60の位置が固定されるので、船外機本体部20の動作に伴うリギングホース59およびケーブル類60の可動域がほとんど存在しない。それにより、船体2側においてリギングホース59およびケーブル類60を配置するために必要とされるスペース(モータウェル10)を小さくすることができる。これにより、船体構造の強度を高めることができ、船体2の設計および製造が容易になる。さらに、船内の居住空間11を広くしたり、船体2を小型化したりすることが可能となる。また、船外機本体部20の動作を考慮してリギングホース59およびケーブル類60を長めに設計する必要がなく、しかも船外機本体部20の動作に伴うリギングホース59およびケーブル類60の可動域がほとんど存在しないので、見栄えの良い船外機取付構造を提供できる。
また、この実施形態では、クランプブラケット40よりも前方にリギングホース59の支持位置70があるので、ステー66へのリギングホース59の取付が困難になることがなく、それにより、リギングホース59の取付作業が容易で、船体2側におけるリギングホース59およびケーブル類60の配置スペースを小さくでき、かつ外観のよい船外機取付構造を提供できる。
また、ステー66をクランプブラケット40に固定する固定構造(図7A参照)を採用する場合には、船体2側にリギングホース59を固定するための構造を設ける必要がない。それにより、船体2の設計および製造が一層容易になる。
また、この実施形態では、ケーブル類60がリギングホース59に収容され、そのリギングホース59がステー66に支持されている。したがって、多数のケーブル類60をリギングホース59に収容して一括してステー66で支持できる。それにより、船体2側でのケーブル類60の配置スペースを削減し、かつ外観のよい船外機取付構造を提供できる。
また、この実施形態では、第1ケーブルガイド71によって第1ケーブル61がスイベルブラケット41に沿うように支持され、かつ第2ケーブルガイド72によって第2ケーブル62がスイベルブラケット41に沿うように支持されている。それにより、ステー66に対して船外機本体部20側では、ケーブル類60はスイベルブラケット41の動作に追従する。したがって、スイベルブラケット41とともに上下に回動(チルト/トリム)する船外機本体部20の動作にケーブル類60が追従することになる。それにより、固定した支持位置70でケーブル類60をステー66で支持しながら、ケーブル類60と船外機本体部20との間の接続を船外機本体部20の動作によらずに確実に維持できる。
そして、第1および第2ケーブルガイド71,72は、ケーブル類60が前後方向に沿ってスイベルブラケット41に沿って通るようにケーブル類60を支持するように構成されている。それにより、スイベルブラケット41の上下方向の回動(チルト/トリム)や、スイベルブラケット41に対する船外機本体部20の左右方向の回動(転舵)によって、ケーブル類60に対して大きな負荷がかかることがない。したがって、ケーブル類60が確実に支持され、かつ固定した支持位置70でケーブル類60をステー66で支持しながらも、ケーブル類60に対する負荷を軽減できる。
さらに、この実施形態では、エンジンカバー28の前方でステー66およびリギングホース59を覆うカバー81が設けられている。それにより、リギングホース59の被支持部分をカバー81によって保護することができる。加えて、リギングホース59およびケーブル類60がカバー81で覆われることにより、それらが外部に露出しないので、外観を向上できる。
カバー81にステー66を固定する構造(図7C参照)とした場合には、カバー81およびステー66を個別に船体2に取り付けるための構造を準備する必要がないので、船体2の構造を簡単にでき、それに応じて船体2の設計および製造が容易になる。
また、この実施形態では、カバー81は、クランプブラケット40に対する相対位置が船外機本体部20のチルト角に依らずに不変である。そのため、船体2内にカバー81の移動を許容するための大きなスペースを設ける必要がない。したがって、船体2の構造を簡単にでき、それに応じて船体2の設計および製造が容易になる。
カバー81は、下方および後方に、前記ケーブル類60を通す開口81a,81bを有している。それにより、カバー81の下方の開口81aを通して、リギングホース59を船体2からカバー81内へ引き込むことができる。また、カバー81の後方の開口81bを通して、ケーブル類60を船外機本体部20へと引き出すことができる。
さらに、この実施形態では、エンジンカバー28が、ケーブル類60を内部に導入する開口67,68を下面28aに有している。したがって、エンジンカバー28の下面28aから、上方に向けてケーブル類60をその内部に導入できる。それにより、エンジンカバー28の側面から水平方向に沿ってケーブル類が導入される構造に比較して、クランプブラケット40の近傍領域90からエンジンカバー28までのケーブル類60の長さを短くできる。そのうえ、ケーブル類60がエンジンカバー28の側面から突出しないので、船外機本体部20の上下方向または左右方向の回動に伴うケーブル類60の移動が目に付きにくく、かつケーブル類60の可動範囲を船外機本体部20の可動範囲内に入れることもできる。それにより、船外機本体部20の移動に伴うケーブル類60の移動に要するスペースを排除でき、かつ外観を向上できる。
さらに、この実施形態では、第1ケーブルガイド71の立ち上がり部75cは、エンジンカバー28の開口67の前方において、ケーブル類60を覆っている。それにより、ケーブル類60を確実に保護でき、かつケーブル類60が一層目に付きにくくなるので、外観を向上できる。
また、この実施形態では、エンジンカバー28は、開口67の前方において下方に突出して前記開口の露出を防ぐ垂れ壁部80を有している。それにより、開口67およびケーブル類60がさらに目に付きにくくなるので外観を向上でき、加えて、ケーブル類60およびエンジンカバー28の内部の構造を保護することができる。
図8は、この発明の他の実施形態を説明するための断面図であり、ケーブル類60を船体2の上面2aに設定した支持位置95で支持する構造例を示す。リギングホース59は、この例では、全体が船体2内に収容されている。ケーブル類60は船体2内でリギングホース59の先端部から引き出され、モータウェル10の天壁13に形成した貫通孔96を貫通して船体2の上面2aの上方へと引き出されている。図8の例では、複数の貫通孔96が形成されており、各貫通孔96を一本または複数本のケーブル類60が通っている。各貫通孔96には、ゴムブッシュ等の防水部品98が配置されており、ケーブル類60は、防水部品98を挿通している。したがって、天壁13および防水部品98は、ケーブル類60を近傍領域90に設定した支持位置95で支持する第1の接続部材支持部の例である。
船体2の上面2a(天壁13の上面)から上方に引き出されたケーブル類60のうちの第1ケーブル61は、ステアリングハウジング34の上面34aに沿って後方に向かって配索されている。それらのうちの第2ケーブル62は、ステアリングハウジング34の下面34bに沿って後方に向かって配索されている。
この構造例でも、支持位置95は、クランプブラケット40に対する相対位置が不変である。そして、支持位置95は、チルトアップ状態のエンジンカバー28の最下点91とチルト軸線A4との間であって、チルトアップ状態のエンジンカバー28の表面と船体2の上面2aとの間に区画される近傍領域90内にある。とくに、この構造例では、船体2の上面2aに支持位置95が設定されている。この構造例では、船体2の上面2aでケーブル類60が支持されるので、ケーブル類60の支持構造を簡単にできる。
以上、この発明の2つの実施形態について説明したが、この発明は、以下に例示的に列挙するとおり、さらに他の形態で実施することもできる。
1.ケーブル類60をクランプブラケット40の近傍領域90の支持位置70,95で支持する構造を省いてもよい。この場合、船外機本体部20のチルト/トリムおよび転舵によってリギングホース59およびケーブル類60がモータウェル10内で移動する。そこで、船体2の上面2a(天壁13の上面)から露出しているリギングホース59および/またはケーブル類60をカバー81で覆っておく。これにより、船外機本体部20の移動に伴ってリギングホース59および/またはケーブル類60が移動しても、その移動範囲は、カバー81によって制限される。それにより、船体2には、船外機本体部20の動作に起因するケーブル類60の変位を考慮した大きなスペース(モータウェル10)を設ける必要がなくなる。これにより、船体構造の強度を高めることができ、船体2の設計および製造が容易になる。さらに、船内の居住空間11を広くしたり、船体2を小型化したりすることが可能となる。しかも船外機本体部20の動作に伴うケーブル類60の移動が見えないので、見栄えの良い船外機取付構造を提供できる。
2.前述の実施形態では、第1および第2ケーブルガイド71,72がステアリングハウジング34を介してスイベルブラケット41に固定されている。しかし、第1および第2ケーブルガイド71,72は、スイベルブラケット41に直接固定されてもよい。
3.前述の実施形態では、電動ステアリング装置19が備えられている。しかし、代わりに、油圧式ステアリング装置が備えられてもよい。油圧式ステアリング装置は、電動ポンプを有する電動型であってもよいし、ステアリングホイール6の操作力を伝達するワイヤケーブルによって作動する手動型であってもよい。ステアリング装置は、一対のクランプブラケット40の間に配置される必要はなく、クランプブラケット40の前方に配置されてもよい。
4.前述の実施形態では、第1および第2ケーブルガイド71,72が板状の例について説明したが、たとえば、前後方向に延びる管状のケーブルガイドを代わりに用いてもよい。
5.前述の実施形態では、カバー81がモータウェル10の天壁13に固定される例を示したが、カバー81をクランプブラケット40に取り付けてもよい。これにより、カバー81を取り付けるための構造を船体に設ける必要がなくなるので、船体2の構造を簡単にでき、それに応じて船体2の設計および製造が容易になる。
6.前述の実施形態では、第1ケーブルガイド71がエンジンカバー28の開口67の前方を覆う立ち上がり部75cを有している。しかし、立ち上がり部75cを省き、第1ケーブルガイド71とは別に、立ち上がり部75cと同様な第2のカバーを設けてもよい。
7.前述の第1の実施形態では、船体2の上面2a(モータウェル10の天壁13の上面)よりも上方において、リギングホース59の全体がカバー81で覆われている。しかし、リギングホース59の一部がカバー81で覆われていなくてもよい。たとえば、モータウェル10の前壁14(図1参照)から後方に向けてリギングホースが引き出され、そのリギングホースが、カバー81の側壁81c(図3A参照)を通ってカバー81の内部に導入されてもよい。この場合には、側壁81cには、リギングホースを通すための開口または切り欠き81d(図3Aに二点鎖線で示す。)を形成しておけばよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
A1 クランク軸線
A2 プロペラ軸線
A3 ステアリング軸線
A4 チルト軸線
1 船外機艇
2 船体
2a 上面
3 船外機
8 船尾板
10 モータウェル
15 懸架装置
19 電動ステアリング装置
20 船外機本体部
21 プロペラ
22 エンジン
23 動力伝達装置
28 エンジンカバー
下面 28a
29 ケース
34 ステアリングハウジング
34a 上面
34b 下面
40 クランプブラケット
41 スイベルブラケット
42 チルト軸
59 リギングホース
60 ケーブル類
61 第1ケーブル
62 第2ケーブル
64 防水部品
65 貫通孔
66 ステー
66a 筒状部
67,68 開口
70 支持位置
71 第1ケーブルガイド
72 第2ケーブルガイド
73 第3ケーブルガイド
75 板状部
75a 上面覆い部
75b 前面覆い部
75c 立ち上がり部
76 支柱
77 切り込み
80 垂れ壁部
81 カバー
81a 下方の開口
81b 後方の開口
85 板状部
86 支柱
87 防水部品
88 防水部品
90 クランプブラケットの近傍領域
91 エンジンカバーの最下点
95 支持位置
96 貫通孔
98 防水部品

Claims (21)

  1. エンジンと、前記エンジンを覆うエンジンカバーとを含む船外機本体部を船体に取り付けるための船外機取付構造であって、
    前記船体に固定される取付ブラケットと、
    前記取付ブラケットに対してチルト軸線周りにチルト可能に結合され、前記船外機本体部を支持するスイベルブラケットと、
    前記船体に備えられた設備と前記船外機本体部に備えられた機器との間を接続する配線、操作ケーブルおよび配管のうちの少なくとも一つを含む柔軟な紐状の接続部材と、
    前記取付ブラケットの近傍領域に設定された支持位置で前記接続部材を支持し、前記支持位置の前記取付ブラケットに対する相対位置が前記船外機本体部のチルト角に依らずに不変な第1の接続部材支持部と
    を含み、
    前記近傍領域が、前記船外機本体部が最大チルト角でチルトアップされているときの前記エンジンカバーの最下点と、前記チルト軸線との間において、前記船体の上面と前記エンジンカバーとの間に区画される領域であり、
    前記最下点よりも前方において前記接続部材は前記上面の下側を通っている、船外機取付構造。
  2. 前記支持位置において、前記船外機本体部がチルトされることによる前記接続部材への影響が遮断される、請求項1に記載の船外機取付構造。
  3. 前記接続部材は、前記支持位置において、前記チルト軸線に沿う方向に向かうように前記第1の接続部材支持部によって支持されている、請求項1または2に記載の船外機取付構造。
  4. 前記取付ブラケットは、前記船体の船尾板に固定される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の船外機取付構造。
  5. 前記接続部材は、前記船体の船尾板の上方を通って配索される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の船外機取付構造。
  6. 前記第1の接続部材支持部が、前記取付ブラケットよりも前方に設定された前記支持位置で前記接続部材を支持している、請求項1〜5のいずれか一項に記載の船外機取付構造。
  7. 前記第1の接続部材支持部が、前記取付ブラケットに固定されたステーを含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の船外機取付構造。
  8. 前記第1の接続部材支持部が、前記船体の上面で前記接続部材を支持している、請求項
    〜6のいずれか一項に記載の船外機取付構造。
  9. 前記接続部材を収容する管部材をさらに含み、前記第1の接続部材支持部が前記管部材を支持している、請求項1〜のいずれか一項に記載の船外機取付構造。
  10. 前記スイベルブラケットに沿わせて前記接続部材を支持する第2の接続部材支持部をさらに含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の船外機取付構造。
  11. 前記第2の接続部材支持部は、前記接続部材が前後方向に沿って前記スイベルブラケットに沿って通るように前記接続部材を支持するように構成されている、請求項10に記載の船外機取付構造。
  12. 前記エンジンカバーの前方で前記第1の接続部材支持部および前記接続部材を覆う第1のカバーをさらに含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の船外機取付構造。
  13. 前記第1の接続部材支持部が前記第1のカバーに固定されたステーを含む、請求項12に記載の船外機取付構造。
  14. 前記第1のカバーが、前記取付ブラケットに対する相対位置が前記船外機本体部のチルト角に依らずに不変であるように配置されている、請求項12または13に記載の船外機取付構造。
  15. 前記エンジンカバーが、前記接続部材を内部に導入する開口を下面に有する、請求項1〜14のいずれか一項に記載の船外機取付構造。
  16. 前記開口の前方において、前記接続部材を覆う第2のカバーをさらに含む、請求項15に記載の船外機取付構造。
  17. エンジンと、前記エンジンを覆うエンジンカバーとを含む船外機本体部を船体に取り付けるための船外機取付構造であって、
    前記船体に固定される取付ブラケットと、
    前記取付ブラケットに対してチルト軸線周りにチルト可能に結合され、前記船外機本体部を支持するスイベルブラケットと、
    前記船体に備えられた設備と前記船外機本体部に備えられた機器との間を接続する配線、操作ケーブルおよび配管のうちの少なくとも一つを含む柔軟な紐状の接続部材と、
    前記取付ブラケットの近傍領域に設定された支持位置で前記接続部材を支持し、前記支持位置の前記取付ブラケットに対する相対位置が前記船外機本体部のチルト角に依らずに不変な第1の接続部材支持部と
    を含み、
    前記近傍領域が、前記船外機本体部が最大チルト角でチルトアップされているときの前記エンジンカバーの最下点と、前記チルト軸線との間において、前記船体の上面と前記エンジンカバーとの間に区画される領域であり、
    前記エンジンカバーが、前記接続部材を内部に導入する開口を下面に有し、
    前記エンジンカバーが、前記開口の前方において下方に突出して前記開口の露出を防ぐ垂れ壁部を有する、船外機取付構造。
  18. エンジンと、前記エンジンを覆うエンジンカバーとを含む船外機本体部を船体に取り付けるための船外機取付構造であって、
    前記船体に固定される取付ブラケットと、
    前記取付ブラケットに対してチルト軸線周りにチルト可能に結合され、前記船外機本体部を支持するスイベルブラケットと、
    前記船体に備えられた設備と前記船外機本体部に備えられた機器との間を接続する配線、操作ケーブルおよび配管のうちの少なくとも一つを含む柔軟な紐状の接続部材と、
    前記エンジンカバーの前方に配置され、前記エンジンカバーに向かって後方に延びて前記接続部材を覆うように配置され、前記取付ブラケットに対する相対位置が前記船外機本体のチルト角に依らずに不変な第1のカバーと
    を含み、
    前記エンジンカバーが、前記接続部材を内部に導入する開口を下面に有し、
    前記エンジンカバーが、前記開口の前方において下方に突出して前記開口の露出を防ぐ垂れ壁部を有する、船外機取付構造。
  19. 前記第1のカバーが、下方および後方に、前記接続部材を通す開口を有している、請求項18に記載の船外機取付構造。
  20. 前記開口の前方において、前記接続部材を覆う第2のカバーをさらに含む、請求項18または19に記載の船外機取付構造。
  21. 船体と、
    船外機本体部と、
    請求項1〜20のいずれか一項に記載の船外機取付構造と
    を含む、船外機艇。
JP2015221419A 2015-11-11 2015-11-11 船外機取付構造およびそれを備えた船外機艇 Active JP6460409B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015221419A JP6460409B2 (ja) 2015-11-11 2015-11-11 船外機取付構造およびそれを備えた船外機艇
US15/346,789 US10046842B2 (en) 2015-11-11 2016-11-09 Outboard motor mounting structure and outboard motor vessel provided therewith

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015221419A JP6460409B2 (ja) 2015-11-11 2015-11-11 船外機取付構造およびそれを備えた船外機艇

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2017087999A JP2017087999A (ja) 2017-05-25
JP2017087999A5 JP2017087999A5 (ja) 2018-09-13
JP6460409B2 true JP6460409B2 (ja) 2019-01-30

Family

ID=58663239

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015221419A Active JP6460409B2 (ja) 2015-11-11 2015-11-11 船外機取付構造およびそれを備えた船外機艇

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10046842B2 (ja)
JP (1) JP6460409B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7071210B2 (ja) * 2018-05-14 2022-05-18 ヤマハ発動機株式会社 船外機
US11046405B1 (en) 2019-12-20 2021-06-29 Brunswick Corporation Rigging hose housing with water drain
JP2022098315A (ja) * 2020-12-21 2022-07-01 ヤマハ発動機株式会社 船外機および船舶
CN113581436B (zh) * 2021-08-03 2022-11-08 广东省科学院智能制造研究所 一种船用电动驱动机构的升降装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4969847A (en) * 1989-07-31 1990-11-13 Brunswick Corporation Through-cowl strain relief assembly for outboard motor
WO1997048568A1 (en) * 1996-06-21 1997-12-24 Outboard Marine Corporation Outboard motor with centralized rigging
US6200175B1 (en) * 1998-05-22 2001-03-13 Sanshin Kogyo Kabushiki Kaisha Mounting arrangement for outboard motor
JPH11334690A (ja) * 1998-05-22 1999-12-07 Sanshin Ind Co Ltd 船外機における速度検出用ホースの配設構造
JP2004351946A (ja) * 2003-05-26 2004-12-16 Honda Motor Co Ltd 速力検出用圧力管を備える船舶推進機
JP2008087555A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Honda Motor Co Ltd 水上乗り物
JP2010101488A (ja) * 2008-09-18 2010-05-06 Yamaha Motor Co Ltd 船外機の燃料供給システムおよび船外機
US8858280B1 (en) * 2010-10-29 2014-10-14 Brp Us Inc. Marine engine rigging system
JP5982721B2 (ja) * 2013-01-15 2016-08-31 ヤマハ発動機株式会社 船外機用懸架装置及び該装置を備えた船舶
JP6171218B2 (ja) 2013-10-01 2017-08-02 ヤマハ発動機株式会社 船舶推進機用の電動ステアリング装置および船舶推進機

Also Published As

Publication number Publication date
US10046842B2 (en) 2018-08-14
US20170129577A1 (en) 2017-05-11
JP2017087999A (ja) 2017-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6460409B2 (ja) 船外機取付構造およびそれを備えた船外機艇
US7267587B2 (en) Steering system of outboard motor
US7311571B1 (en) Hydraulic steering device for a marine propulsion system
US8858280B1 (en) Marine engine rigging system
US10696369B2 (en) Outboard motor
US7134924B2 (en) Outboard motor steering system
US20100167604A1 (en) Outboard marine motor that allows a large steering angle
US8246399B2 (en) Outboard marine motor that allows a large steering angle
JP2016130061A (ja) 船外機の転舵装置および船外機艇
EP3842333A1 (en) Marine propulsion unit
JP2021104714A (ja) 船舶推進装置および船舶
JP2017087999A5 (ja)
US11104408B2 (en) Steering device for outboard motor
JP2005343321A (ja) 船外機の操舵角・チルトトリム角調整装置
JP2020168889A (ja) 操船システム
US6908350B1 (en) Trim apparatus for marine outdrive with steering capability
JP7143655B2 (ja) 船外機
JP7331638B2 (ja) 船外機
JP2006256350A (ja) 船外機の操舵装置
JPH05213276A (ja) 船舶推進機用操舵装置
US4927392A (en) Air supply apparatus for outboard motor
JP2006306176A (ja) 船舶推進機の電動パワーステアリング装置
US12091146B2 (en) Outboard motor and marine vessel
JP4713631B2 (ja) 船外機
JP4571533B2 (ja) 船舶推進機の電動パワーステアリング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180801

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180801

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20180801

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20180821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180927

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6460409

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250