JP5981781B2 - 食品炒め機 - Google Patents
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Description
本発明は上記問題点に鑑み、撹拌子を鍋の内面に弾性的に接当させることができると同時に、撹拌モータからの回転力が回転軸を介して撹拌子に確実に伝わって撹拌子をスムーズに回転させることができ、しかも、撹拌子の基部部分の耐久性を高めることができる食品炒め機を提供することを目的としている。
この技術的課題を解決する本発明の技術的手段は、機台2に、鍋3を載置して回転させる鍋駆動装置5と、鍋3を加熱する加熱手段6と、鍋3の内部を撹拌する撹拌子8及び撹拌へら50を有する撹拌装置9とを備えた食品炒め機であって、
撹拌装置9は、機台2に固定された装置フレーム56と、この装置フレーム56に撹拌子8及び撹拌へら50を鍋3に対して出退する上下方向に揺動可能に支持された撹拌フレーム55と、この撹拌フレーム55に撹拌子8及び撹拌へら50を鍋3に対して接当する方向に揺動可能に支持された支持部材49及び揺動部材53とを有しており、
支持部材49は、回転軸芯が鍋3内に向けられていて先端に撹拌子8を装着した回転軸48を支持し、かつ撹拌フレーム55との間に撹拌子8を鍋3に接当する方向に付勢させる付勢手段104が設けられており、
揺動部材53は、支持部材49とは独立して、撹拌フレーム55との間に撹拌へら50を鍋3に接当する方向に付勢させる付勢手段113が設けられている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、撹拌フレーム55に上下揺動させる操作レバー71が設けられ、機台2側に撹拌子8及び撹拌へら50を進出させた状態と退避させた状態とに操作レバー71を保持するガイド部材76が設けられている点にある。
撹拌羽根133は、螺旋棒材130の押出面130aに連結されていて鍋3の内面に近接する前縁を有する取付基部134と、この取付基部134の後部から屈曲して鍋3の内面から離れる方向に突出している傾斜翼片135とが形成されている点にある。
[発明の効果]
図1〜図15は本発明の一実施形態を示している。図1〜図5において、食品炒め機1は、機台2に、鍋3を載置して回転させる鍋駆動装置5と、鍋3を加熱する加熱手段6とが設けられ、機台2上に鍋3の内部を撹拌する撹拌子8を有する撹拌装置9を備え、機台2の前面にコントロールパネル11が設けられた制御手段12を備えている。
加熱手段6はガス圧調整により火力を大小に調整できるガスバーナーにより構成され、加熱手段(ガスバーナー)6は機台2の上部に設けられた支持板20上に載置固定されて、機台2の前部収納室15の中央部の上側であって開口18の中央部に配置されている。
図10にも示すように、リングギヤ25は上壁2aの下面に固定のステーを介して複数(図例では3個)の支持ローラ29を配置し、該支持ローラ29を介してリングギヤ25を前部収納室15における開口18の下側に水平状に配置している。前記リングギヤ25は複数の支持ローラ29により受けられて、機台2の上部に縦軸芯廻りに回転自在に支持され、鍋駆動モータ23により駆動ギヤ24を介して矢印a方向に回転駆動されるようになっている。リングギヤ25は加熱手段6の上部外方を囲んでいて、リングギヤ25の中央部に加熱手段6が位置するようになっている。
鍋受け体27はリングギヤ25上に載置され、その大部分が機台2の前部収納室15か
ら上方に突出されている。
鍋受け体27の周壁27bの上端部に周方向に等間隔をおいて複数の突出片34が上方に突設され、突出片34の間が炎逃がし口35となっている。
係止部36は上方突出した突起により形成されて、リングギヤ25の上面に周方向に等間隔をおいて複数個設けられ、係合部37は貫通孔より形成されて、鍋受け体27の下面に前記係止部36に対応して複数個設けられている。
鍋3は凹面形状に湾曲した鍋本体39を有し、鍋本体39の上端に係合突片40が水平方向外方にリング状に突設されており、係合突片40が鍋受け体27の複数の突出片34の上端に上側から係合することによって、鍋3が鍋受け体27に受持されている。
図9に示すように、鍋本体39は下部中央に平坦状になった鍋底39aを有し、鍋本体39の鍋底39aから外れた外周側は円弧状に湾曲して立ち上がっている。係合突片40に直径方向に一対の取っ手42が突設されている。
装置フレーム56は、機台2の後部に箱形に上方突設されたフレーム本体57を備え、フレーム本体57に左右一対の支持ステー59,60が上方突設されている。フレーム本体57内に回転軸48乃至撹拌子8を回転させる撹拌モータ62が配置されている。
撹拌フレーム55の前壁55dには下端から上部へ切欠凹部又は上下に長い長孔66が設けられ、他側(左側)に四角形状の開口孔67が設けられている。撹拌フレーム55の上壁55aに撹拌カバー68が前方突出状に固設されている。
る。
操作レバー71をガイドするガイド溝75を有するガイド部材76が左側の支持ステー60に取り付けられている。ガイド溝75は上係止溝75aと下係止溝75bとこの両者を連結する連結溝75cとをコの字状に有しており、操作レバー71を下方に揺動して下係止溝75bに係合することにより、撹拌子8及び撹拌へら50が鍋3に向けて突出すべく撹拌フレーム55をコイルバネ65に抗して下方揺動した状態に保持し、操作レバー71を上方に揺動して上係止溝75aに係合することにより、図5に2点鎖線で示すように、撹拌子8及び撹拌へら50が鍋3に対して上方に退避すべく撹拌フレーム55を上方揺動した状態に保持するようになっている。
回転軸48に受動ベベルギア101が外嵌固着されており、撹拌モータ62により駆動ベベルギア102及び受動ベベルギア101を介して回転軸48を矢印b方向に回転させるように構成されている。
揺動部材53は右左側壁53a,53bと前壁53cと底壁53dとを有する上端及び後端が開口した箱形に形成され、撹拌フレーム55内の左側に配置されている。揺動部材53の左右側壁53a,53bが、撹拌フレーム55の上壁55aに固定した取付ステー106と撹拌フレーム55の左側壁55cとに横軸108廻りに揺動自在に支持され、これにより揺動部材53は横軸108を介して撹拌フレーム55に撹拌へら50が鍋3内に出退する方向に揺動自在に支持されている。
なお、本実施形態では、撹拌フレーム55を装置フレーム56に揺動自在に支持する横軸64と、支持部材49を撹拌フレーム55に揺動自在に支持するための横軸79と、揺動部材53を撹拌フレーム55に揺動自在に支持するための横軸108とは、同一軸芯を有するように設定されているが、これに代え、各横軸64,79,108は互いに軸芯がずれるように設定してもよいし、軸芯が互いに傾斜するように設定してもよい。
図7〜図9に示すように、回転軸48の先端に撹拌子8の基部を挿入装着するホルダー116設けられており、ホルダー116はホルダー本体117とホルダーカバー118とを有している。ホルダー本体117は内周面が円形で外周面が六角形となる筒状に形成され、回転軸48の先端部に着脱可能に螺合して装着固定されている。
ホルダーカバー118はホルダー本体117の外周面に対応して六角形の筒状に形成され、ホルダー本体117に軸方向摺動自在に外嵌されている。ホルダーカバー118の先端側に係合溝122がその先端から軸方向に形成されており、係合溝122が係止溝121の奥部に入った係合ピン120と係合する。係合ピン120はホルダーカバー118と係合して係止溝121からの抜けが阻止され、これにより撹拌子8を廻り止め及び抜け止めするようになっている。
撹拌子8は鍋3内面と摺接する螺旋棒材130を備える。螺旋棒材130は断面が四角形の棒材を螺旋状に屈曲してなり、図11に2点鎖線で示すように、螺旋棒材130の食品材料を鍋底39a側に押し出す押出面130aが、鍋底39aから外れて湾曲して立ち上がった鍋3の内面に対して垂直状に配置されている。押出面130aが鍋3に対して直角であることにより、鍋3の内面に付着する卵等の食品材料を確実に切ることができる。
なお、前記接触点で、螺旋棒材130は鍋3の回転方向と反対に回転する。
そして、制御手段12により、後述するマニュアル運転モード及び工程内容設定モードにおいて、運転時間の長短を設定し、加熱手段6の火力の大小を複数段に設定し、撹拌子回転速度の高低を複数段に設定し、鍋回転速度の高低を複数段に設定することを可能にしている。
(1)まず、運転モードについて説明する。
制御手段12による運転モードには、マニュアル運転モード(メニュー番号0)と、メニュー運転モード(メニュー番号1〜10)と、工程内容設定モードとがある。
工程内容設定モードは、選択メニューの運転内容を設定して運転メニューを作成するモードである。
(2)次に、コントロールパネル11の各表示部、操作スイッチの説明をする。
鍋回転速度表示部143及び撹拌子回転速度表示部144は、鍋回転速度の高低又は撹拌子回転速度の高低について、数字によって停止(0)から1速、2速、3速、4速、5速までを表示する( 0(停止)→1(遅)→2→3→4→5(速))。
運転時間表示部146は、メニュー運転時には、運転時間を秒単位まで表示し、メニュー設定時には、後述する工程A〜工程Eの各工程時間を秒単位まで表示する。
また、コントロールパネル11には、燃焼表示部150と点火/消火スイッチ151と運転表示部152と回転/停止スイッチ153とメニュー運転表示部154とメニュースタートスイッチ155とリセットスイッチ156と設定スイッチ157と決定スイッチ158とがある。
運転表示部152は、鍋、撹拌子運転時に点灯する。回転/停止スイッチ153は、スイッチ押下にて設定速度で撹拌動作開始(鍋回転及び撹拌子回転を開始)し、撹拌動作中、スイッチ押下で撹拌(鍋回転及び撹拌子回転)を停止する。
リセットスイッチ156は、動作中、スイッチ押下にて運転停止(撹拌停止、バーナー消火)。メニュー運転自動完了停止時にスイッチ押下にて動作を完了する。待機時にスイッチ押下にてメニュー番号0をセットする。
決定スイッチ158は、工程内容設定モードにて各工程(A〜E)の運転内容を決定するスイッチである。
コントロールパネル11には、テンキースイッチSW1〜テンキースイッチSW10がある。
設定モード(設定スイッチ157押下)時には、テンキースイッチSW1押下で鍋回転速度アップ(△)し、テンキースイッチSW6押下で鍋回転速度ダウン(▽)する。テンキースイッチSW2押下で撹拌子回転速度アップ(△)し、テンキースイッチSW7押下で撹拌子回転速度ダウン(▽)する。テンキースイッチSW3押下で火力アップ(△)し、テンキースイッチSW8押下で火力ダウン(▽)する。テンキースイッチSW4押下で運転時間アップ(△)し、テンキースイッチSW9押下で運転時間ダウン(▽)する。テンキースイッチSW5押下でブザー鳴動回数設定アップ(△)し、テンキースイッチSW
10押下でブザー鳴動回数設定ダウン(▽)する。
(3)次に、マニュアル運転及びその操作方法について説明する。
〈1〉リセットスイッチ156押下にて、選択メニューを番号0にする(番号0がマニュアル運転のコード)。
〈2〉設定スイッチ157押下にて設定モードを起動させる。
〈3〉テンキースイッチSW1〜テンキースイッチSW10にて起動時の鍋回転速度、撹拌子回転速度を設定する。
〈4〉 設定スイッチ157押下にて設定モード完了。
〈5〉点火/消火スイッチ151にてバーナー点火し、予熱運転を開始する。
〈6〉回転/停止スイッチ153の押下にて、撹拌子回転、鍋回転を開始する。
〈7〉ユーザーが調理内容に合わせて、テンキースイッチSW1〜テンキースイッチSW10にて火力、鍋回転速度、撹拌子回転速度を調整する。
〈8〉点火/消火スイッチ151の押下にて、バーナー消火し、回転/停止スイッチ153の押下にて撹拌を停止して完了する。
(4)次に、メニュー運転の構成を説明する。
制御手段12により、図14に示すように、調理内容の全行程を複数の小工程(例えば、工程A,工程B,工程C,工程D,工程Eの5工程)に分割し、各小工程毎に、運転時間の長短を設定し、加熱手段6の火力の大小を複数段に設定し、撹拌子回転速度の高低を複数段に設定し、鍋回転速度の高低を複数段に設定することを可能にしている。
そして、各小工程について、運転時間、火力、鍋回転速度、撹拌子回転速度を設定して、調理の運転メニューを作成し、その後に、前記複数の小工程を順次実行して、運転メニューを実行するようにしている。
また、前の小工程から次の小工程に移行する各工程移行時についてブザーの鳴動回数を設定し、前記複数の小工程を順次実行して運転メニューを実行する際に、工程移行部141によって、各工程移行時について設定された鳴動回数だけブザーを鳴動するようにしている。
鳴動回数だけブザーを鳴動するようにしている。
メニュー運転の運転時間完了により、バーナー自動消火し、鍋回転を停止し、撹拌子回転を停止する。
なお、バーナーの点火については、制御手段12には自動点火機能がないため、運転開始時の点火、運転途中での消火後の点火は、ユーザーにて点火スイッチの操作が必要である。
(5) 次に、メニュー設定方法、運転方法を具体的に説明する。
〈1〉テンキースイッチSW1〜テンキースイッチSW10にて登録したい番号(1〜10)を選択する。これにより、メニュー番号表示部147に選択した番号が表示される。〈2〉設定スイッチ157押下にて設定モードを起動させる。これにより、運転時間表示部146の表示が「A− −−」になり、設定モード起動状態(工程Aの設定内容変更可能状態)になる。
〈3〉最初の30秒間の運転内容を工程Aに設定する(テンキースイッチSW1〜テンキースイッチSW10にて運転時間30秒、火力3、鍋回転速度2、撹拌子回転速度2と設定する)。
〈4〉工程Aの設定が完了の場合は、決定スイッチ158押下し次工程へ移行させる。これにより、運転時間表示部146の表示が「AB −−」となり、AB工程移行時におけるブザーの鳴動回数を設定可能な状態となる。
〈5〉テンキースイッチSW5、テンキースイッチSW10にてブザーの鳴動回数を2に設定し、決定スイッチ158にて次工程へ移行させる。これにより、運転時間表示部146の表示が「B− −−」となり、工程Bが変更可能状態となる。
〈6〉次の10秒間の運転内容を工程Bに設定する(テンキースイッチSW1〜テンキースイッチSW10にて運転時間10秒、火力5、鍋回転速度3、撹拌子回転速度3と設定する)。
〈7〉工程Bの設定が完了の場合は、決定スイッチ158押下し次工程へ移行させる。これにより、運転時間表示部146の表示が「BB −−」となり、BC工程移行時におけるブザーの鳴動回数を設定可能な状態となる。
〈8〉テンキースイッチSW5、テンキースイッチSW10にてブザーの鳴動回数を0に設定し、決定スイッチ158にて次工程へ移行させる。これにより、運転時間表示部146の表示が「C− −−」となり、工程Cが変更可能な状態となる。
〈9〉次の10秒間の運転内容を工程Cに設定する(テンキースイッチSW1〜テンキースイッチSW10にて運転時間10秒、火力0、鍋回転速度1、撹拌子回転速度1と設定する)。
〈10〉工程Cの設定が完了の場合は、決定スイッチ158押下し次工程へ移行させる。これにより、運転時間表示部146の表示が「CB −−」となり、BC工程移行時のブザーの鳴動回数を設定可能な状態となる。
この場合、工程D、DE工程移行、工程Eは未使用となる為、上記の同様の操作方法にて運転時間を0分00秒、ブザー設定0回 「D0 00」、「DE −0」、「E0 00」と設定する。
上記操作をメニュー番号1〜10にて設定を繰返すことにより、最大10メニューの登録が可能。又、一度設定すると次回運転時は、設定不要になる。メニューの登録数は10以上でもよい。
上記実施形態によれば、食品炒め機1を運転する場合、操作レバー71を下方に揺動して下係止溝75bに係合することにより、撹拌子8及び撹拌へら50が鍋3に向けて突出すべく撹拌フレーム55を装置フレーム56に対して下方揺動した状態に保持すればよい。このとき、付勢手段104が支持部材49を撹拌フレーム55に対して鍋3側に付勢して、撹拌子8を鍋3の内面に接当させ、また、付勢手段113が揺動部材53を撹拌フレーム55に対して鍋3側に付勢して、撹拌へら50を鍋3の内面に接当させる。
そして、本実施形態では、図14に示すように、調理内容の全行程を複数の小工程(工程A,工程B,工程C,工程D,工程E)に分割し、各小工程について、運転時間の長短、火力の大小、鍋回転速度の高低、撹拌子回転速度の高低を複数段に設定可能にし、各小工程について、運転時間、火力、鍋回転速度、撹拌子回転速度を設定して、調理に最適な条件の運転メニューを作成し、その後に、前記複数の小工程を順次実行して、運転メニューを自動的に実行できる。
また、本実施形態では、撹拌フレーム55と支持部材49との間に、撹拌子8が鍋3の内面に接当するように支持部材49を鍋3側に付勢する付勢手段104が設けられているので、撹拌子8を鍋3の内面に弾性的に接当させながら確実にかつスムーズに回転させることができ、しかも撹拌子8の耐久性を高めることができる。
料を鍋底39a側に押し出す押出面130aが鍋底39aから外れた鍋3の内面に対して垂直状に配置されているので、鍋3が回転し撹拌子8が回転することによって、撹拌子8の押出面130aで食品材料を確実かつ効率よく鍋底39a側に押し出すことができるようになり、撹拌子8による食品材料の切りや撹拌をより良好になし得る。
また、撹拌羽根133は、螺旋棒材130から鍋底39a方向に向けて突出した取付基部134に傾斜翼片135を設けており、傾斜翼片135は鍋3の内面から離れる方向に突出しているので、鍋3が回転し撹拌子8が回転することによって、食品材料を詰まらせることなく、効率良く持ち上げて、よりスムーズに撹拌できるようになる。
また、回転軸48の先端に撹拌子8の基部を挿入装着するホルダー116が設けられており、ホルダー116は撹拌子8の基部に設けた係合ピン120を軸方向に挿入してから回動することにより係止する係止溝121を形成したホルダー本体117と、ホルダー本体117に軸方向摺動自在に外嵌して係合ピン120の回動を阻止するホルダーカバー118とを有しているので、回転軸48の先端に撹拌子8の基部を簡単かつ確実に装着することができ、しかも、撹拌子8が回転軸48に対して相対回転するのを確実に防いで、撹拌モータ62からの回転力が回転軸48を介して撹拌子8に確実に伝わって撹拌子8をスムーズに回転させることができる。
また、リングギヤ25の上面に係止部36が設けられ、鍋受け体27の下面に前記係止部36に係脱自在に係合する係合部37が設けられ、係止部36と係合部37との係合により鍋受け体27をリングギヤ25に対して一体回転と過大抵抗による相対回転とを可能にしたので、鍋3の取っ手42に物が引っ掛かったりして鍋3の回転に対して過大な抵抗が生じると、係止部36と係合部37との係合が外れて、リングギヤ25の回転に対して鍋受け体27の回転を減速させることができる。
下物を受け皿44で受けることができ、こぼれ落ちた食品材料等で食品炒め機1の周囲を汚さずに済む。また、受け皿44を機台2から引き出して落下物を容易に排除することができる。
また、前記実施形態では、運転時間、火力、鍋回転速度及び撹拌子回転速度の全てについて複数段に設定可能にしているが、これに代え、各小工程について、運転時間の長短、火力の大小、鍋回転速度の高低又は撹拌子回転速度の高低の内の2つ又は3つを複数段に設定するようにしてもよい。例えば、各小工程について、運転時間の長短と火力の大小とを複数段に設定可能にし、鍋回転速度及び撹拌子回転速度については一定の回転速度に固定するようにしてもよいし、鍋回転速度の高低と撹拌子回転速度の高低とを複数段に設定可能にし、運転時間及び火力については一定に保持しておくようにしてもよい。
1a 上壁
2 機台
3 鍋
5 鍋駆動装置
6 加熱手段
8 撹拌子
9 撹拌装置
11 コントロールパネル
12 制御手段
18 開口
23 鍋駆動モータ
24 駆動ギヤ
25 リングギヤ
27 鍋受け体
29 支持ローラ
36 係止部
37 係合部
39a 鍋底
44 受け皿
48 回転軸
49 支持部材
55 撹拌フレーム
56 装置フレーム
79 横軸
104 付勢手段
116 ホルダー
117 ホルダー本体
118 ホルダーカバー
120 係合ピン
121 係止溝
130 螺旋棒材
130a 押出面
133 撹拌羽根
134 取付基部
135 傾斜翼片
139 登録部
140 実行部
141 工程移行部
Claims (5)
- 機台(2)に、鍋(3)を載置して回転させる鍋駆動装置(5)と、鍋(3)を加熱する加熱手段(6)と、鍋(3)の内部を撹拌する撹拌子(8)及び撹拌へら(50)を有する撹拌装置(9)とを備えた食品炒め機であって、
撹拌装置(9)は、機台(2)に固定された装置フレーム(56)と、この装置フレーム(56)に撹拌子(8)及び撹拌へら(50)を鍋(3)に対して出退する上下方向に揺動可能に支持された撹拌フレーム(55)と、この撹拌フレーム(55)に撹拌子(8)及び撹拌へら(50)を鍋(3)に対して接当する方向に揺動可能に支持された支持部材(49)及び揺動部材(53)とを有しており、
支持部材(49)は、回転軸芯が鍋(3)内に向けられていて先端に撹拌子(8)を装着した回転軸(48)を支持し、かつ撹拌フレーム(55)との間に撹拌子(8)を鍋(3)に接当する方向に付勢させる付勢手段(104)が設けられており、
揺動部材(53)は、支持部材(49)とは独立して、撹拌フレーム(55)との間に撹拌へら(50)を鍋(3)に接当する方向に付勢させる付勢手段(113)が設けられていることを特徴とする食品炒め機。 - 機台(2)と撹拌フレーム(55)との間に、撹拌子(8)及び撹拌へら(50)を鍋(3)から退避する方向へ撹拌フレーム(55)を付勢するバネ(65)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の食品炒め機。
- 撹拌フレーム(55)に上下揺動させる操作レバー(71)が設けられ、機台(2)側に撹拌子(8)及び撹拌へら(50)を進出させた状態と退避させた状態とに操作レバー(71)を保持するガイド部材(76)が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の食品炒め機。
- 撹拌子(8)は断面が四角形の棒材を螺旋状に形成されていてその外周面が鍋(3)内面と摺接する螺旋棒材(130)を備え、螺旋棒材(130)の食品材料を鍋底(39a)側に押し出す平坦な押出面(130a)が、前記外周面及び鍋底(39a)から外れた鍋(3)の内面に対して垂直状に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の食品炒め機。
- 撹拌子(8)は、螺旋棒材(130)の押出面(130a)に、食品材料を持ち上げる撹拌羽根(133)が長手方向に間隔をおいて突設されており、
撹拌羽根(133)は、螺旋棒材(130)の押出面(130a)に連結されていて鍋(3)の内面に近接する前縁を有する取付基部(134)と、この取付基部(134)の後部から屈曲して鍋(3)の内面から離れる方向に突出している傾斜翼片(135)とが形成されていることを特徴とする請求項4に記載の食品炒め機。
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