JP2014000326A - 食品炒め機 - Google Patents

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悟 別府
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紘敏 浜吉
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Abstract

【課題】 鍋駆動装置5及び加熱手段6を上下にコンパクトに配置できるようにした食品炒め機を提供する。
【解決手段】 機台2に、鍋3を載置して回転させる鍋駆動装置5と、鍋3を加熱する加熱手段6とが設けられ、機台2上に鍋3の内部を撹拌する撹拌装置9が設けられた食品炒め機であって、鍋駆動装置5は、鍋3を受持する鍋受け体27がリングギヤ25に載置され、このリングギヤ25は加熱手段6の上部を囲んでいて機台2の上部に回転自在に支持され、リングギヤ25を駆動する鍋駆動モータ23が機台2の上壁2aの下方に配置されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、鍋駆動モータで鍋を回転させるようにした食品炒め機に関するものである。
食品炒め機には、機台に、鍋を載置して回転させる鍋駆動装置と、鍋を加熱する加熱手段とが設けられ、機台上に鍋の内部を撹拌する撹拌装置が設けられたものがあり、この種の従来の食品炒め機には、機台の上側であってガスバーナーの上方に鍋受けリングが回転自在に支持され、鍋が鍋受けリングにその中央部の開口孔から鍋の底部が下方に突出するように載置され、鍋駆動モータが鍋受けリングの後方に隣接して配置されると共に、鍋駆動モータの駆動ロールが鍋受けリングの外周部に上側から接当されて、鍋駆動モータで鍋受けリングを回転駆動するようにしたものがある(例えば特許文献1)。
また、他の従来の食品炒め機では、加熱手段の上側に鍋受けが設けられ、鍋受けの中央部から上下方向に長い回転軸が下方に突設され、鍋受け及び加熱手段の下方に鍋駆動モータが設けられ、ベベルギヤや駆動ロール等介して鍋駆動モータで回転軸を回転させて、鍋受けを回転させるようにしたものがある(例えば特許文献2)。
特開平9−173216号公報 特開2001−330号公報
しかし、前者の従来の場合、鍋駆動モータが鍋受けリング乃至鍋の近傍に配置されているため、加熱手段によって鍋駆動モータが加熱されるおそれがあった。
また、後者の従来の場合、鍋受けから下方に突出した上下方向に長い回転軸を有し、鍋駆動モータが加熱手段から下方に大きく離間した位置に配置されているため、加熱手段によって鍋駆動モータが加熱されるおそれはなくなるが、加熱手段や鍋駆動モータや回転軸を収納する食品炒め機の機台の上下幅が大きくなり、食品炒め機全体が大型化するという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑み、鍋駆動装置5及び加熱手段6を上下にコンパクトに配置できるようにした食品炒め機を提供することを目的としている。
本発明における課題解決のための具体的手段は、次の通りである。
この技術的課題を解決する本発明の技術的手段は、機台2に、鍋3を載置して回転させる鍋駆動装置5と、鍋3を加熱する加熱手段6とが設けられ、機台2上に鍋3の内部を撹拌する撹拌装置9が設けられた食品炒め機であって、
鍋駆動装置5は、鍋3を受持する鍋受け体27がリングギヤ25に載置され、このリングギヤ25は加熱手段6の上部を囲んでいて機台2の上部に回転自在に支持され、リングギヤ25を駆動する鍋駆動モータ23が機台2の上壁2aの下方に配置されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、機台2の上壁2aに開口18が設けられ、上壁2aの下面に配置した支持ローラ29を介して開口18の下側に前記リングギヤ25が水平状に配置され、開口18から離れた上壁2aの下面に、リングギヤ25と噛合する駆動ギヤ24を有する前記鍋駆動モータ23が配置されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、リングギヤ25の上面に係止部36が設けられ、鍋受け体27の下面に前記係止部36に係脱自在に係合する係合部37が設けられ、係止部36と係合部37との係合により鍋受け体27をリングギヤ25に対して一体回転と過大抵抗による相対回転とを可能にした点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、機台2の加熱手段6の下方に落下物を収納しかつ引き出し可能な受け皿44が設けられている点にある。
本発明によれば、鍋受け体を載置するリングギヤとリングギヤを駆動する鍋駆動モータとを加熱手段の上部外方に配置しているので、食品炒め機の機台を上下にコンパクトに構成することができる。
本発明の一実施形態を示す食品炒め機の斜視図である。 同食品炒め機の正面図である。 同食品炒め機の右側面図である。 同食品炒め機の平面図である。 同食品炒め機の右側面断面図である。 同撹拌装置上部の正面断面図である。 同回転軸の支持部分の右側面断面図である。 同撹拌フレームを外した状態の撹拌装置上部の斜視図である。 同撹拌装置上部及び鍋の斜視図である。 同リングギヤ及び鍋受け体部分の分解斜視図である。 同鍋の上部及び撹拌子の下部部分の側面断面図である。 同制御手段のブロック図である。 同コントロールパネルの拡大正面図である。 同メニュー運転の構成説明図である。 同メニュー設定方法及びメニュー運転の説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図15は本発明の一実施形態を示している。図1〜図5において、食品炒め機1は、機台2に、鍋3を載置して回転させる鍋駆動装置5と、鍋3を加熱する加熱手段6とが設けられ、機台2上に鍋3の内部を撹拌する撹拌子8を有する撹拌装置9を備え、機台2の前面にコントロールパネル11が設けられた制御手段12を備えている。
機台2は、上壁2aと前壁2bと後壁2cと左右一対の側壁2dと底壁2eとを有する箱形に形成され、機台2の前後方向の中途部には機台2内を前後に仕切る仕切壁14が設けられて、機台2に前部収納室15と後部収納室16とが形成されている。機台2の上壁2aの前部収納室15側に開口18が設けられている。
加熱手段6はガス圧調整により火力を大小に調整できるガスバーナーにより構成され、加熱手段(ガスバーナー)6は機台2の上部に設けられた支持板20上に載置固定されて、機台2の前部収納室15の中央部の上側であって開口18の中央部に配置されている。
鍋駆動装置5は、鍋駆動モータ23と該鍋駆動モータ23により回転駆動される駆動ギヤ24と駆動ギヤ24が噛合したリングギヤ25と鍋3を受持する鍋受け体27とを備え、鍋駆動モータ23と駆動ギヤ24とは機台2の後部収納室16に配置されている。
図10にも示すように、リングギヤ25は上壁2aの下面に固定のステーを介して複数(図例では3個)の支持ローラ29を配置し、該支持ローラ29を介してリングギヤ25を前部収納室15における開口18の下側に水平状に配置している。前記リングギヤ25は複数の支持ローラ29により受けられて、機台2の上部に縦軸芯廻りに回転自在に支持され、鍋駆動モータ23により駆動ギヤ24を介して矢印a方向に回転駆動されるようになっている。リングギヤ25は加熱手段6の上部外方を囲んでいて、リングギヤ25の中央部に加熱手段6が位置するようになっている。
鍋駆動モータ23は後部収納室16において機台2の上壁2aの下方に配置されていて、リングギヤ25と噛合する前記駆動ギヤ24を有し、開口18から後方に離れた上壁2aの下面に配置固定されている。
鍋受け体27はリングギヤ25上に載置され、その大部分が機台2の前部収納室15から上方に突出されている。
図10にも示すように、鍋受け体27は平坦状の底壁27aと底壁27aの外周からやや上方広がり状に上方突出した周壁27bとを備え、底壁27aの中央部に開口窓31が設けられている。鍋受け体27の底壁27aがリングギヤ25上に接当配置され、開口窓31から加熱手段6が鍋3側に露出するようになっている。
鍋受け体27の周壁27bの上端部に周方向に等間隔をおいて複数の突出片34が上方に突設され、突出片34の間が炎逃がし口35となっている。
リングギヤ25の上面に係止部36が設けられ、鍋受け体27の下面に前記係止部36に係脱自在に係合する係合部37が設けられている。
係止部36は上方突出した突起により形成されて、リングギヤ25の上面に周方向に等間隔をおいて複数個設けられ、係合部37は貫通孔より形成されて、鍋受け体27の下面に前記係止部36に対応して複数個設けられている。
鍋受け体27はリングギヤ25に対して接触抵抗に係止部36と係合部37との係合抵抗を加えてリングギヤ25と一体回転する。回転する鍋3に過大抵抗が加わると、鍋受け体27は係合部37が係止部36を乗り越えて相対回転できる。
鍋3は凹面形状に湾曲した鍋本体39を有し、鍋本体39の上端に係合突片40が水平方向外方にリング状に突設されており、係合突片40が鍋受け体27の複数の突出片34の上端に上側から係合することによって、鍋3が鍋受け体27に受持されている。
図5に示すように、鍋本体39が鍋受け体27の上端開口から加熱手段6に向けて下方に突出し、鍋受け体27と鍋本体39との間に広い範囲の空隙41が形成されており、ここに加熱手段6の炎が鍋本体39の下面全域に亘って広く放出されるようになっている。
図9に示すように、鍋本体39は下部中央に平坦状になった鍋底39aを有し、鍋本体39の鍋底39aから外れた外周側は円弧状に湾曲して立ち上がっている。係合突片40に直径方向に一対の取っ手42が突設されている。
機台2の加熱手段6の下方に受け皿44が設けられている。受け皿44は機台2の前部収納室15の下部に水平状に配置され、機台2の前端から前方に引き出し自在になっており、受け皿44の前端部に取っ手45が設けられている。受け皿44は加熱手段6とリングギヤ25との間から落下してくる食品等を受けて収納し、引き出して落下物を取り出せるようになっている。
図5〜図9において、撹拌装置9は、先端に撹拌子8を装着した回転軸48と、回転軸48を支持する支持部材49と、撹拌へら50を装着した取付筒体51と、取付筒体51を突設した揺動部材53と、支持部材49と揺動部材53とを支持する撹拌フレーム55と、撹拌フレーム55を支持する装置フレーム56とを有している。
装置フレーム56は、機台2の後部に箱形に上方突設されたフレーム本体57を備え、フレーム本体57に左右一対の支持ステー59,60が上方突設されている。フレーム本体57内に回転軸48乃至撹拌子8を回転させる撹拌モータ62が配置されている。
撹拌フレーム55は上壁55aと左右一対の側壁55b,55cと前壁55dと後壁55eとを有する下端が開口した箱形に形成され、左右側壁55b,55cが左右の支持ステー59,60に横軸64廻りに揺動自在に支持され、これにより図5に2点鎖線で示すように撹拌フレーム55は装置フレーム56に撹拌子8及び撹拌へら50を上方に退避すべく上下揺動可能に支持されている。
機台2の上壁2a後部と撹拌フレーム55の後壁55eとの間にコイルバネ65が設けられ、撹拌フレーム55はコイルバネ65によって横軸64廻りに上方へ揺動するように付勢されている。
撹拌フレーム55の前壁55dには下端から上部へ切欠凹部又は上下に長い長孔66が設けられ、他側(左側)に四角形状の開口孔67が設けられている。撹拌フレーム55の上壁55aに撹拌カバー68が前方突出状に固設されている。
撹拌フレーム55の左側壁55cにコの字状の取付体70が固設されており、取付体70に操作レバー71が上下方向の支持軸72廻りに左右揺動自在に支持され、操作レバー71は巻きバネ73により支持軸72廻りの右側(撹拌フレーム55側)に付勢されている。
操作レバー71をガイドするガイド溝75を有するガイド部材76が左側の支持ステー60に取り付けられている。ガイド溝75は上係止溝75aと下係止溝75bとこの両者を連結する連結溝75cとをコの字状に有しており、操作レバー71を下方に揺動して下係止溝75bに係合することにより、撹拌子8及び撹拌へら50が鍋3に向けて突出すべく撹拌フレーム55をコイルバネ65に抗して下方揺動した状態に保持し、操作レバー71を上方に揺動して上係止溝75aに係合することにより、図5に2点鎖線で示すように、撹拌子8及び撹拌へら50が鍋3に対して上方に退避すべく撹拌フレーム55を上方揺動した状態に保持するようになっている。
支持部材49は上壁49aと右側壁49bと左側壁49cと前壁49dと後壁49eとを有する下端が開口した箱形に形成され、撹拌フレーム55内の右側に配置されている。支持部材49の左右側壁49b,49cが、撹拌フレーム55の上壁55aに固定した取付ステー78と撹拌フレーム55の右側壁55bとに横軸79廻りに揺動自在に支持され、これにより支持部材49は横軸79を介して撹拌フレーム55に撹拌子8が鍋3内に出退する方向に揺動自在に支持されている。
支持部材49の前壁49dと後壁49eとの間に回転軸48が軸芯廻り回転自在に支持され、回転軸48の回転軸芯が鍋3内に向けられ、回転軸48の先端側は撹拌フレーム55の切欠凹部66に挿通されてその前方に突出されている。
回転軸48に受動ベベルギア101が外嵌固着されており、撹拌モータ62により駆動ベベルギア102及び受動ベベルギア101を介して回転軸48を矢印b方向に回転させるように構成されている。
撹拌フレーム55と支持部材49との間に付勢手段104が設けられている。この付勢手段104はコイルバネにより構成されて、撹拌フレーム55の後壁55eと支持部材49の後壁49eとの間に連結され、支持部材49を撹拌フレーム55に対して撹拌子8が鍋3の内面に接当するように鍋3側に付勢している。
揺動部材53は右左側壁53a,53bと前壁53cと底壁53dとを有する上端及び後端が開口した箱形に形成され、撹拌フレーム55内の左側に配置されている。揺動部材53の左右側壁53a,53bが、撹拌フレーム55の上壁55aに固定した取付ステー106と撹拌フレーム55の左側壁55cとに横軸108廻りに揺動自在に支持され、これにより揺動部材53は横軸108を介して撹拌フレーム55に撹拌へら50が鍋3内に出退する方向に揺動自在に支持されている。
揺動部材53の前壁53cに取付筒110が前方突出状に突設されており、取付筒110は撹拌フレーム55の開口孔67に挿通されてその前方に突出されている。この取付筒110に撹拌へら50が支持筒111を介して鍋3に向けて出退調整自在に装着されている。
なお、本実施形態では、撹拌フレーム55を装置フレーム56に揺動自在に支持する横軸64と、支持部材49を撹拌フレーム55に揺動自在に支持するための横軸79と、揺動部材53を撹拌フレーム55に揺動自在に支持するための横軸108とは、同一軸芯を有するように設定されているが、これに代え、各横軸64,79,108は互いに軸芯がずれるように設定してもよいし、軸芯が互いに傾斜するように設定してもよい。
撹拌フレーム55と揺動部材53との間に付勢手段113が設けられている。この付勢手段113はコイルバネにより構成されて、撹拌フレーム55の後壁55eと揺動部材53の底壁53dとの間に連結され、揺動部材53を撹拌フレーム55に対して撹拌へら50が鍋3の内面に接当するように鍋3側に付勢している。
図7〜図9に示すように、回転軸48の先端に撹拌子8の基部を挿入装着するホルダー116設けられており、ホルダー116はホルダー本体117とホルダーカバー118とを有している。ホルダー本体117は内周面が円形で外周面が六角形となる筒状に形成され、回転軸48の先端部に着脱可能に螺合して装着固定されている。
ホルダー本体117の先端側に、撹拌子8の基部に設けた係合ピン120を軸方向に挿入してから回動することにより係止するL字状の係止溝121が形成されている。
ホルダーカバー118はホルダー本体117の外周面に対応して六角形の筒状に形成され、ホルダー本体117に軸方向摺動自在に外嵌されている。ホルダーカバー118の先端側に係合溝122がその先端から軸方向に形成されており、係合溝122が係止溝121の奥部に入った係合ピン120と係合する。係合ピン120はホルダーカバー118と係合して係止溝121からの抜けが阻止され、これにより撹拌子8を廻り止め及び抜け止めするようになっている。
回転軸48の先端側であってホルダー本体117よりも基端側にロックナット124が螺合され、ホルダー本体117のロックナット124よりも先端側に一対のバネ受け125,126が外嵌され、一対のバネ受け125,126間にコイルバネ127が外嵌され、コイルバネ127はバネ受け126を介してホルダーカバー118をホルダー本体117の先端側に付勢し、これにより係合溝122が係合ピン120から外れないようにしている。
而して、撹拌子8の基部がホルダー本体117及び回転軸48の先端側に挿入嵌合されて廻り止めされることにより、撹拌子8が回転軸48に一体回転するように外方突出状に装着されている。
撹拌子8は鍋3内面と摺接する螺旋棒材130を備える。螺旋棒材130は断面が四角形の棒材を螺旋状に屈曲してなり、図11に2点鎖線で示すように、螺旋棒材130の食品材料を鍋底39a側に押し出す押出面130aが、鍋底39aから外れて湾曲して立ち上がった鍋3の内面に対して垂直状に配置されている。押出面130aが鍋3に対して直角であることにより、鍋3の内面に付着する卵等の食品材料を確実に切ることができる。
撹拌子8は、鍋3内面を摺接する螺旋棒材130に、食品材料を持ち上げる撹拌羽根133が長手方向に間隔をおいて突設されている。撹拌羽根133は、螺旋棒材130から鍋底39a方向に向けて突出した取付基部134に傾斜翼片135を設けており、傾斜翼片135は鍋3の内面から離れる方向に突出している。撹拌羽根133は螺旋棒材130への取付部分が細くなって食品材料が螺旋棒材130と撹拌羽根133との間に貯まらないように、又は容易に落とせるようにしている。
螺旋棒材130は螺旋方向の1点で鍋3と接触する。その鍋3との接触点が1箇所になるように、螺旋棒材130の螺旋が360度未満に設定されている。螺旋棒材130は360度以上の長さであると、先端側が接触したときに基端側が鍋3から離れる可能性があるが、360度未満であると基端側の接触が確保される。
なお、前記接触点で、螺旋棒材130は鍋3の回転方向と反対に回転する。
制御手段12はマイコンやメモリ等を備えてなり、前述の如くコントロールパネル11を有すると共に、図12に示すように、複数の調理内容について後述する運転メニューをそれぞれ作成して登録する登録部139と、登録部139から選択した運転メニューを実行する実行部140とを有している。また、制御手段12は、後述する小工程移行時にブザーを鳴動させる工程移行部141を有している。
なお、図示省略しているが、ブザーはコントロールパネル11の裏面等に取り付けられている。
そして、制御手段12により、後述するマニュアル運転モード及び工程内容設定モードにおいて、運転時間の長短を設定し、加熱手段6の火力の大小を複数段に設定し、撹拌子回転速度の高低を複数段に設定し、鍋回転速度の高低を複数段に設定することを可能にしている。
より具体的には、運転時間の長短をそれぞれ秒単位で設定可能にし、加熱手段6の火力の大小をそれぞれ消(0)から1(弱)、2、3、4、5(強)までの複数段に設定可能にし、撹拌子回転速度の高低をそれぞれ停止(0)から1速、2速、3速、4速、5速までの複数段に設定可能にし、鍋回転速度の高低をそれぞれ停止(0)から1速、2速、3速、4速、5速までの複数段に設定可能にしている。
次に、制御手段12による基本的な制御動作、コントロールパネル11による操作方法について説明する。
(1)まず、運転モードについて説明する。
制御手段12による運転モードには、マニュアル運転モード(メニュー番号0)と、メニュー運転モード(メニュー番号1〜10)と、工程内容設定モードとがある。
マニュアル運転モードは、設定された調理内容で運転するのではなく、ユーザーがその都度、設定を行いながら運転するモードである。メニュー運転モードは、テンキースイッチにて選択したメニュー番号(1〜10)の調理内容(運転メニュー)で運転するモードである。
工程内容設定モードは、選択メニューの運転内容を設定して運転メニューを作成するモードである。
(2)次に、コントロールパネル11の各表示部、操作スイッチの説明をする。
図13において、コントロールパネル11には、鍋回転速度表示部143と撹拌子回転速度表示部144と火力表示部145と運転時間表示部146とメニュー番号表示部147とがある。
鍋回転速度表示部143及び撹拌子回転速度表示部144は、鍋回転速度の高低又は撹拌子回転速度の高低について、数字によって停止(0)から1速、2速、3速、4速、5速までを表示する( 0(停止)→1(遅)→2→3→4→5(速))。
火力表示部145は、加熱手段6の火力の大小について、数字によって消(0)から1(弱)、2、3、4、5(強)までを表示する(0(消)→1(弱)→2→3→4→5(強))。
運転時間表示部146は、メニュー運転時には、運転時間を秒単位まで表示し、メニュー設定時には、後述する工程A〜工程Eの各工程時間を秒単位まで表示する。
メニュー番号表示部147は、運転メニュー番号0〜10を表示する。
また、コントロールパネル11には、燃焼表示部150と点火/消火スイッチ151と運転表示部152と回転/停止スイッチ153とメニュー運転表示部154とメニュースタートスイッチ155とリセットスイッチ156と設定スイッチ157と決定スイッチ158とがある。
燃焼表示部150は、燃焼時に点灯し、点火時に点滅する。点火/消火スイッチ151は、消火状態時にスイッチ押下にて点火し、燃焼状態時にスイッチ押下で消火する。
運転表示部152は、鍋、撹拌子運転時に点灯する。回転/停止スイッチ153は、スイッチ押下にて設定速度で撹拌動作開始(鍋回転及び撹拌子回転を開始)し、撹拌動作中、スイッチ押下で撹拌(鍋回転及び撹拌子回転)を停止する。
メニュー運転表示部154は、メニュー運転時に点灯する。メニュースタートスイッチ155は、スイッチ押下にて設定されたメニューで運転を開始する。
リセットスイッチ156は、動作中、スイッチ押下にて運転停止(撹拌停止、バーナー消火)。メニュー運転自動完了停止時にスイッチ押下にて動作を完了する。待機時にスイッチ押下にてメニュー番号0をセットする。
設定スイッチ157は、待機中に、スイッチ押下にて選択されているメニュー番号の工程内容設定モードを起動する。
決定スイッチ158は、工程内容設定モードにて各工程(A〜E)の運転内容を決定するスイッチである。
コントロールパネル11には、テンキースイッチSW1〜テンキースイッチSW10がある。
テンキースイッチSW1〜テンキースイッチSW10は、待機中には運転メニュー番号選択スイッチとなる。
設定モード(設定スイッチ157押下)時には、テンキースイッチSW1押下で鍋回転速度アップ(△)し、テンキースイッチSW6押下で鍋回転速度ダウン(▽)する。テンキースイッチSW2押下で撹拌子回転速度アップ(△)し、テンキースイッチSW7押下で撹拌子回転速度ダウン(▽)する。テンキースイッチSW3押下で火力アップ(△)し、テンキースイッチSW8押下で火力ダウン(▽)する。テンキースイッチSW4押下で運転時間アップ(△)し、テンキースイッチSW9押下で運転時間ダウン(▽)する。テンキースイッチSW5押下でブザー鳴動回数設定アップ(△)し、テンキースイッチSW10押下でブザー鳴動回数設定ダウン(▽)する。
運転中には、テンキースイッチSW1押下で鍋回転速度アップ(△)し、テンキースイッチSW6押下で鍋回転速度ダウン(▽)する。テンキースイッチSW2押下で撹拌子回転速度アップ(△)し、テンキースイッチSW7押下で撹拌子回転速度ダウン(▽)する。テンキースイッチSW3押下で火力アップ(△)し、テンキースイッチSW8押下で火力ダウン(▽)する。テンキースイッチSW4押下で運転時間アップ(△)し、テンキースイッチSW9押下で運転時間ダウン(▽)する。テンキースイッチSW5押下及びテンキースイッチSW10押下は無効となる。
(3)次に、マニュアル運転及びその操作方法について説明する。
〈1〉リセットスイッチ156押下にて、選択メニューを番号0にする(番号0がマニュアル運転のコード)。
〈2〉設定スイッチ157押下にて設定モードを起動させる。
〈3〉テンキースイッチSW1〜テンキースイッチSW10にて起動時の鍋回転速度、撹拌子回転速度を設定する。
〈4〉 設定スイッチ157押下にて設定モード完了。
なお、〈2〉〜〈4〉の操作は設定内容の変更の無い場合は、省略される。
〈5〉点火/消火スイッチ151にてバーナー点火し、予熱運転を開始する。
〈6〉回転/停止スイッチ153の押下にて、撹拌子回転、鍋回転を開始する。
〈7〉ユーザーが調理内容に合わせて、テンキースイッチSW1〜テンキースイッチSW10にて火力、鍋回転速度、撹拌子回転速度を調整する。
〈8〉点火/消火スイッチ151の押下にて、バーナー消火し、回転/停止スイッチ153の押下にて撹拌を停止して完了する。
なお、運転時間表示部146は、撹拌運転時間、経過時間を表示する。
(4)次に、メニュー運転の構成を説明する。
制御手段12により、図14に示すように、調理内容の全行程を複数の小工程(例えば、工程A,工程B,工程C,工程D,工程Eの5工程)に分割し、各小工程毎に、運転時間の長短を設定し、加熱手段6の火力の大小を複数段に設定し、撹拌子回転速度の高低を複数段に設定し、鍋回転速度の高低を複数段に設定することを可能にしている。
より具体的には、工程A,工程B,工程C,工程D,工程Eの最大5工程について、運転時間の長短をそれぞれ秒単位で設定可能にし、加熱手段6の火力の大小をそれぞれ消(0)から1(弱)、2、3、4、5(強)までの複数段に設定可能にし、撹拌子回転速度の高低をそれぞれ停止(0)から1速、2速、3速、4速、5速までの複数段に設定可能にし、鍋回転速度の高低をそれぞれ停止(0)から1速、2速、3速、4速、5速までの複数段に設定可能にしている。
従って、1つの運転メニューで最大5工程、運転時間毎の火力、撹拌スピード(鍋回転速度、撹拌子回転速度)を設定できる。
そして、各小工程について、運転時間、火力、鍋回転速度、撹拌子回転速度を設定して、調理の運転メニューを作成し、その後に、前記複数の小工程を順次実行して、運転メニューを実行するようにしている。
さらに、複数の調理内容について前記運転メニューをそれぞれ作成して登録部139に登録しておき、その後に、登録した複数の運転メニューの1を選択して、その運転メニューを実行部140により実行するようにしている。
また、前の小工程から次の小工程に移行する各工程移行時についてブザーの鳴動回数を設定し、前記複数の小工程を順次実行して運転メニューを実行する際に、工程移行部141によって、各工程移行時について設定された鳴動回数だけブザーを鳴動するようにしている。
具体的には、AB工程移行時(工程Aから工程Bへの移行時)、BC工程移行時(工程Bから工程Cへの移行時)、CD工程移行時(工程Cから工程Dへの移行時)、DE工程移行時(工程Dから工程Eへの移行時)の4つの工程移行時において、それぞれブザーの鳴動回数を1〜5回の範囲で設定できるようにし、この4つの各工程移行時に設定された鳴動回数だけブザーを鳴動するようにしている。
また、図15に示すように、運転メニューを実行する前に、複数段の火力のうちの1を選択設定した予熱工程を実行するようにしている。
メニュー運転の運転時間完了により、バーナー自動消火し、鍋回転を停止し、撹拌子回転を停止する。
なお、バーナーの点火については、制御手段12には自動点火機能がないため、運転開始時の点火、運転途中での消火後の点火は、ユーザーにて点火スイッチの操作が必要である。
(5) 次に、メニュー設定方法、運転方法を具体的に説明する。
図15に示すように、例えば、予熱動作後、メニュー運転として、工程Aの運転時間30秒間、火力3、鍋回転速度2、撹拌子回転速度2を設定し、ブザー報知(設定2回)を設定し、工程Bの運転時間10秒間、火力5、鍋回転速度3、撹拌子回転速度3を設定し、ブザー報知無し(設定0回)を設定し、工程Cの運転時間10秒間、火力0(消火)、鍋回転速度1、撹拌子回転速度1を設定した後、完了(鍋回転停止、撹拌子回転停止)を設定する場合、メニュー設定操作は次のようになる。
〈1〉テンキースイッチSW1〜テンキースイッチSW10にて登録したい番号(1〜10)を選択する。これにより、メニュー番号表示部147に選択した番号が表示される。
〈2〉設定スイッチ157押下にて設定モードを起動させる。これにより、運転時間表示部146の表示が「A− −−」になり、設定モード起動状態(工程Aの設定内容変更可能状態)になる。
〈3〉最初の30秒間の運転内容を工程Aに設定する(テンキースイッチSW1〜テンキースイッチSW10にて運転時間30秒、火力3、鍋回転速度2、撹拌子回転速度2と設定する)。
〈4〉工程Aの設定が完了の場合は、決定スイッチ158押下し次工程へ移行させる。これにより、運転時間表示部146の表示が「AB −−」となり、AB工程移行時におけるブザーの鳴動回数を設定可能な状態となる。
〈5〉テンキースイッチSW5、テンキースイッチSW10にてブザーの鳴動回数を2に設定し、決定スイッチ158にて次工程へ移行させる。これにより、運転時間表示部146の表示が「B− −−」となり、工程Bが変更可能状態となる。
〈6〉次の10秒間の運転内容を工程Bに設定する(テンキースイッチSW1〜テンキースイッチSW10にて運転時間10秒、火力5、鍋回転速度3、撹拌子回転速度3と設定する)。
〈7〉工程Bの設定が完了の場合は、決定スイッチ158押下し次工程へ移行させる。これにより、運転時間表示部146の表示が「BB −−」となり、BC工程移行時におけるブザーの鳴動回数を設定可能な状態となる。
〈8〉テンキースイッチSW5、テンキースイッチSW10にてブザーの鳴動回数を0に設定し、決定スイッチ158にて次工程へ移行させる。これにより、運転時間表示部146の表示が「C− −−」となり、工程Cが変更可能な状態となる。
〈9〉次の10秒間の運転内容を工程Cに設定する(テンキースイッチSW1〜テンキースイッチSW10にて運転時間10秒、火力0、鍋回転速度1、撹拌子回転速度1と設定する)。
〈10〉工程Cの設定が完了の場合は、決定スイッチ158押下し次工程へ移行させる。これにより、運転時間表示部146の表示が「CB −−」となり、BC工程移行時のブザーの鳴動回数を設定可能な状態となる。
テンキースイッチSW5、テンキースイッチSW10にてブザーの鳴動回数を0に設定し、決定スイッチ158にて次工程へ移行させる。これにより、運転時間表示部146の表示が「D− −−」となり、工程Dが変更可能な状態となる。
この場合、工程D、DE工程移行、工程Eは未使用となる為、上記の同様の操作方法にて運転時間を0分00秒、ブザー設定0回 「D0 00」、「DE −0」、「E0 00」と設定する。
全ての小工程の設定が完了すると設定スイッチ157押下にて設定モード完了となり、運転画面へ移行(メニュー設定操作完了)する。
上記操作をメニュー番号1〜10にて設定を繰返すことにより、最大10メニューの登録が可能。又、一度設定すると次回運転時は、設定不要になる。メニューの登録数は10以上でもよい。
メニュー運転は次のようになる。即ち、運転メニューを選択し、点火/消火スイッチ151にてバーナーを点火し、鍋3に予熱を加える。その後、メニュースタートスイッチ155押下にてメニュー運転を開始し、運転時間完了で自動停止(運転完了報知)する。
上記実施形態によれば、食品炒め機1を運転する場合、操作レバー71を下方に揺動して下係止溝75bに係合することにより、撹拌子8及び撹拌へら50が鍋3に向けて突出すべく撹拌フレーム55を装置フレーム56に対して下方揺動した状態に保持すればよい。このとき、付勢手段104が支持部材49を撹拌フレーム55に対して鍋3側に付勢して、撹拌子8を鍋3の内面に接当させ、また、付勢手段113が揺動部材53を撹拌フレーム55に対して鍋3側に付勢して、撹拌へら50を鍋3の内面に接当させる。
食品炒め機1の運転中では、鍋駆動モータ23の駆動により、駆動ギヤ24を介してリングギヤ25が矢印a方向に設定した回転速度で回転し、これに伴い、鍋受け体27及び鍋3が矢印a方向に設定した鍋回転速度で回転する。また、撹拌モータ62の駆動により、回転軸48が矢印b方向に回転し、撹拌子8が矢印b方向に設定した撹拌子回転速度で回転する。また、加熱手段6が点火して設定した火力になる。
従って、加熱手段6の火力で鍋3が加熱され、鍋3がa方向に回転し撹拌子8がb方向に回転することによって、鍋3内の食品材料が撹拌へら50及び撹拌子8により、すくい上げられ、反転され、押し動かされて撹拌され、加熱により炒められる。
そして、本実施形態では、図14に示すように、調理内容の全行程を複数の小工程(工程A,工程B,工程C,工程D,工程E)に分割し、各小工程について、運転時間の長短、火力の大小、鍋回転速度の高低、撹拌子回転速度の高低を複数段に設定可能にし、各小工程について、運転時間、火力、鍋回転速度、撹拌子回転速度を設定して、調理に最適な条件の運転メニューを作成し、その後に、前記複数の小工程を順次実行して、運転メニューを自動的に実行できる。
また、複数の調理内容について前記運転メニューをそれぞれ作成して登録しておき、その後に、登録した複数の運転メニューの1を選択して、その運転メニューを実行するようにし、又は、制御手段12は、複数の調理内容について前記運転メニューをそれぞれ作成して登録する登録部139と、登録部139から選択した運転メニューを実行する実行部140とを有するので、複数の調理内容について、それぞれ最適な調理条件で細かく運転メニューを作成してストックしておき、それらを任意に選択して繰り返し実行することができ、非常に便利である。
また、前の小工程から次の小工程に移行する各工程移行時についてブザーの鳴動回数を設定し、前記複数の小工程を順次実行して運転メニューを実行する際に、各工程移行時について設定された鳴動回数だけブザーを鳴動するようにし、又は、制御手段12は、小工程移行時にブザーを鳴動させる工程移行部141を有するので、食品炒め機1のユーザー(使用者)は、運転メニューを実行する途中で、前の小工程から次の小工程に移行することをブザーによって事前に知ることができ、調理をより円滑に行うことができるようになる。
また、運転メニューを実行する前に、複数段の火力のうちの1を選択設定した予熱工程を実行するようにしたので、予熱工程によって運転メニューを実行する前に鍋3を適度に加熱しておくことができ、運転メニューによる調理を均一でより良好なものになし得る。
また、本実施形態では、撹拌フレーム55と支持部材49との間に、撹拌子8が鍋3の内面に接当するように支持部材49を鍋3側に付勢する付勢手段104が設けられているので、撹拌子8を鍋3の内面に弾性的に接当させながら確実にかつスムーズに回転させることができ、しかも撹拌子8の耐久性を高めることができる。
また、撹拌子8は鍋3内面と摺接する螺旋棒材130を備え、螺旋棒材130の食品材料を鍋底39a側に押し出す押出面130aが鍋底39aから外れた鍋3の内面に対して垂直状に配置されているので、鍋3が回転し撹拌子8が回転することによって、撹拌子8の押出面130aで食品材料を確実かつ効率よく鍋底39a側に押し出すことができるようになり、撹拌子8による食品材料の切りや撹拌をより良好になし得る。
また、撹拌子8は、鍋3内面を摺接する螺旋棒材130に、食品材料を持ち上げる撹拌羽根133が長手方向に間隔をおいて突設されているので、鍋3が回転し撹拌子8が回転することによって、複数の撹拌羽根133が鍋3内の食品材料を持ち上げて、食品材料を大きく撹拌できるようになる。
また、撹拌羽根133は、螺旋棒材130から鍋底39a方向に向けて突出した取付基部134に傾斜翼片135を設けており、傾斜翼片135は鍋3の内面から離れる方向に突出しているので、鍋3が回転し撹拌子8が回転することによって、食品材料を詰まらせることなく、効率良く持ち上げて、よりスムーズに撹拌できるようになる。
また、鍋3との接触点が1箇所になるように撹拌子8の螺旋が360度未満に設定されているので、撹拌子8を1箇所で確実かつ安定に鍋3の内面に接触させて、鍋3にこびり付く卵等の食品材料を鍋3から確実に切り離すことができるようになる。
また、回転軸48の先端に撹拌子8の基部を挿入装着するホルダー116が設けられており、ホルダー116は撹拌子8の基部に設けた係合ピン120を軸方向に挿入してから回動することにより係止する係止溝121を形成したホルダー本体117と、ホルダー本体117に軸方向摺動自在に外嵌して係合ピン120の回動を阻止するホルダーカバー118とを有しているので、回転軸48の先端に撹拌子8の基部を簡単かつ確実に装着することができ、しかも、撹拌子8が回転軸48に対して相対回転するのを確実に防いで、撹拌モータ62からの回転力が回転軸48を介して撹拌子8に確実に伝わって撹拌子8をスムーズに回転させることができる。
また、本実施形態では、鍋駆動装置5は、鍋3を受持する鍋受け体27がリングギヤ25に載置され、このリングギヤ25は加熱手段6の上部を囲んでいて機台2の上部に回転自在に支持され、リングギヤ25を駆動する鍋駆動モータ23が機台2の上壁2aの下方に配置されているので、鍋駆動装置5及び加熱手段6を上下にコンパクトに配置することができ、食品炒め機1の機台2を上下にコンパクトに構成することができる。また、同時に、リングギヤ25の外側方に加熱手段6から離して鍋駆動モータ23を配置することが可能になり、鍋駆動モータ23への熱影響を減少できる。
また、機台2の上壁2aに開口18が設けられ、上壁2aの下面に配置した支持ローラ29を介して開口18の下側に前記リングギヤ25が水平状に配置され、開口18から離れた上壁2aの下面に、リングギヤ25と噛合する駆動ギヤ24を有する前記鍋駆動モータ23が配置されているので、リングギヤ25を一枚の板で薄くて単純な構造に形成できるし、リングギヤ25と、リングギヤ25と噛合する駆動ギヤ24と、駆動ギヤ24を有する鍋駆動モータ23とを、機台2の上壁2aの下面側に集中配置することが可能になり、この点からも、機台2の上下幅を極力小さくして、機台2をより一層コンパクトになし得る。
しかも、リングギヤ25及び加熱手段6と、鍋駆動モータ23及び駆動ギヤ24とは、機台2の前部収納室15と後部収納室16とに分けて配置しており、加熱手段6側と鍋駆動モータ23側とは仕切壁14によって仕切られているため、鍋駆動モータ23及び駆動ギヤ24が加熱手段6の熱によって悪影響を受けるのを防ぐことができる。
また、リングギヤ25の上面に係止部36が設けられ、鍋受け体27の下面に前記係止部36に係脱自在に係合する係合部37が設けられ、係止部36と係合部37との係合により鍋受け体27をリングギヤ25に対して一体回転と過大抵抗による相対回転とを可能にしたので、鍋3の取っ手42に物が引っ掛かったりして鍋3の回転に対して過大な抵抗が生じると、係止部36と係合部37との係合が外れて、リングギヤ25の回転に対して鍋受け体27の回転を減速させることができる。
また、機台2の加熱手段6の下方に落下物を収納しかつ引き出し可能な受け皿44が設けられているので、加熱手段6とリングギヤ25との間からこぼれ落ちた食品材料等の落下物を受け皿44で受けることができ、こぼれ落ちた食品材料等で食品炒め機1の周囲を汚さずに済む。また、受け皿44を機台2から引き出して落下物を容易に排除することができる。
なお、前記実施形態では、撹拌子8の螺旋棒材130は断面が四角形に形成されているが、これに代え、螺旋棒材130の断面を三角形状や五角形状その他の形状にしてもよい。
また、前記実施形態では、運転時間、火力、鍋回転速度及び撹拌子回転速度の全てについて複数段に設定可能にしているが、これに代え、各小工程について、運転時間の長短、火力の大小、鍋回転速度の高低又は撹拌子回転速度の高低の内の2つ又は3つを複数段に設定するようにしてもよい。例えば、各小工程について、運転時間の長短と火力の大小とを複数段に設定可能にし、鍋回転速度及び撹拌子回転速度については一定の回転速度に固定するようにしてもよいし、鍋回転速度の高低と撹拌子回転速度の高低とを複数段に設定可能にし、運転時間及び火力については一定に保持しておくようにしてもよい。
また、前記実施形態では、加熱手段6をガスバーナーにより構成しているが、これに代え、加熱手段6を火力を大小に調整可能な電気コンロ、IH加熱器その他で構成するようにしてもよい。
1 食品炒め機
1a 上壁
2 機台
3 鍋
5 鍋駆動装置
6 加熱手段
8 撹拌子
9 撹拌装置
11 コントロールパネル
12 制御手段
18 開口
23 鍋駆動モータ
24 駆動ギヤ
25 リングギヤ
27 鍋受け体
29 支持ローラ
36 係止部
37 係合部
39a 鍋底
44 受け皿
48 回転軸
49 支持部材
55 撹拌フレーム
56 装置フレーム
79 横軸
104 付勢手段
116 ホルダー
117 ホルダー本体
118 ホルダーカバー
120 係合ピン
121 係止溝
130 螺旋棒材
130a 押出面
133 撹拌羽根
134 取付基部
135 傾斜翼片
139 登録部
140 実行部
141 工程移行部

Claims (4)

  1. 機台(2)に、鍋(3)を載置して回転させる鍋駆動装置(5)と、鍋(3)を加熱する加熱手段(6)とが設けられ、機台(2)上に鍋(3)の内部を撹拌する撹拌装置(9)が設けられた食品炒め機であって、
    鍋駆動装置(5)は、鍋(3)を受持する鍋受け体(27)がリングギヤ(25)に載置され、このリングギヤ(25)は加熱手段(6)の上部を囲んでいて機台(2)の上部に回転自在に支持され、リングギヤ(25)を駆動する鍋駆動モータ(23)が機台(2)の上壁(2a)の下方に配置されていることを特徴とする食品炒め機。
  2. 機台(2)の上壁(2a)に開口(18)が設けられ、上壁(2a)の下面に配置した支持ローラ(29)を介して開口(18)の下側に前記リングギヤ(25)が水平状に配置され、開口(18)から離れた上壁(2a)の下面に、リングギヤ(25)と噛合する駆動ギヤ(24)を有する前記鍋駆動モータ(23)が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の食品炒め機。
  3. リングギヤ(25)の上面に係止部(36)が設けられ、鍋受け体(27)の下面に前記係止部(36)に係脱自在に係合する係合部(37)が設けられ、係止部(36)と係合部(37)との係合により鍋受け体(27)をリングギヤ(25)に対して一体回転と過大抵抗による相対回転とを可能にしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の食品炒め機。
  4. 機台(2)の加熱手段(6)の下方に落下物を収納しかつ引き出し可能な受け皿(44)が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の食品炒め機。
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