JP5980742B2 - 車室内収納構造 - Google Patents

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本発明は、収納ボックスを上側から閉じ、閉じられた収納ボックスを、車両における側方の一方側および他方側のどちら側からでも回動させて開けることができる回動蓋を備えた車室内収納構造に関する。
従来、自動車の車室内において種々の物品を収納可能とする車室内収納構造としては、内部に収納ボックスを備えて運転席と助手席との間に設置されるセンターコンソールボックスが知られていた。また、センターコンソールボックスにおいては、その収納ボックスの蓋を運転席側および助手席側のどちら側からでも回動させて開けることができる回動蓋とする技術が公知であった(例えば特許文献1を参照)。この技術によれば、運転席に着座した乗員および助手席に着座した乗員のどちらにとっても使い勝手がよいセンターコンソールボックスを車室内収納構造として提供することができる。
特許第4772541号公報
しかし、上記特許文献1に記載された従来の技術においては、回動蓋を側方の一方側(例えば運転席側)において軸支状態にロックし、側方の他方側(例えば助手席側)においてアンロックすることで、回動蓋を上記他方側から回動させて開けることを実現させる。また、上記従来の技術においては、回動蓋は、上記一方側および上記他方側のアンロックおよびロックを連動させて切り替えることで、上記他方側から回動させて開けられる状態から上記一方側から回動させて開けられる状態に切り替えられる。このため、上記従来の技術においては、回動蓋における上記一方側および上記他方側のアンロックおよびロックを連動させて切り替える機構のために、センターコンソールボックスの構造が複雑なものとなるという問題が発生していた。
本発明は、収納ボックスと、この収納ボックスを側方の一方側および他方側のどちら側からでも回動により開けることができる回動蓋とを備えた車室内収納構造において、上記回動蓋をロックによらず回動可能に支持する構成を設けることで、回動蓋の回動の向きをこの回動蓋のアンロックおよびロックによって切り替える機構を省略して、より単純化された車室内収納構造を提供することを可能とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の車室内収納構造は次の手段をとる。
まず、第1の発明は、車両の車室内に上側に開口された状態で配設された収納ボックスと、この収納ボックスを上側から閉じ、閉じられた収納ボックスを車両における側方の一方側および他方側のどちら側からでも回動により開けることができる回動蓋とを備えた車室内収納構造である。この車室内収納構造は、車両の前後方向に延びる中心軸である第1中心軸が設定され、かつ、収納ボックスを上記一方側から開けることが、第1中心軸を回動中心とした回動蓋の回動によって実現されるように、この回動蓋を回動可能に支持することが可能とされた第1支持部と、車両の前後方向に延びる中心軸である第2中心軸が設定され、かつ、収納ボックスを上記他方側から開けることが、第2中心軸を回動中心とした回動蓋の回動によって実現されるように、この回動蓋を回動可能に支持することが可能とされた第2支持部と、回動蓋に一体に設けられて、第1支持部に対して回動可能に係合される第1穴部が設けられた第1係合部と、回動蓋に一体に設けられて、第2支持部に対して回動可能に係合される第2穴部が設けられた第2係合部とを備えている。第1中心軸と第2中心軸とは、互いに平行になるように設定されている。第1係合部には、第1穴部から延長され、かつ、第1支持部をスライド移動可能に係合させることができる幅に形成された第1延長穴部が設けられている。第2係合部には、第2穴部から延長され、かつ、第2支持部をスライド移動可能に係合させることができる幅に形成された第2延長穴部が設けられている。第1延長穴部は、第2中心軸を中心とし、この第2中心軸から第1中心軸までの距離を半径とした円弧に沿うように形成されている。第2延長穴部は、第1中心軸を中心とし、この第1中心軸から第2中心軸までの距離を半径とした円弧に沿うように形成されている。
この第1の発明によれば、第1支持部が第1穴部に対して回動可能に係合され、第2支持部が第2穴部から円弧に沿うように延長された第2延長穴部に対してスライド移動可能に係合されることで、回動蓋を回動させて収納ボックスを一方側から開けることが可能となる。また、第2支持部が第2穴部に対して回動可能に係合され、第1支持部が第1穴部から円弧に沿うように延長された第1延長穴部に対してスライド移動可能に係合されることで、回動蓋を回動させて収納ボックスを他方側から開けることが可能となる。ここで、収納ボックスを一方側から開ける際の回動蓋の回動中心となる第1中心軸と、収納ボックスを他方側から開ける際の回動蓋の回動中心となる第2中心軸とを互いに平行になるように設定することで、収納ボックスを一方側および他方側のどちら側から開ける場合にも、回動蓋をスムーズに回動させることが可能となる。
言いかえると、上記第1の発明によれば、収納ボックスを側方の一方側および他方側のどちら側からでも回動により開閉させることができる回動蓋を、ロックによらず回動可能に支持する構成を実現することができる。これにより、回動蓋の回動の向きをこの回動蓋のアンロックおよびロックによって切り替える機構を省略して、より単純化された車室内収納構造を提供することが可能となる。
さらに、収納ボックスの開閉がなされる一方側および他方側を車両の側方に設定する構成によれば、この車両の加速あるいは減速によって回動蓋にかかる慣性力の方向である車両の前後方向と、上記回動蓋を回動させるために必要な力の向きとの相対角度が直角または直角に近い角度に設定される。これにより、上記慣性力によって回動蓋が不意に回動されて収納ボックスが閉じられることが抑制された車室内収納構造を提供することができる。
ついで、第2の発明は、上述した第1の発明において、第1係合部および第2係合部のうち少なくとも一方に、収納ボックスあるいはこの収納ボックスに対して回動されないように設けられた被係止部材に係止して回動蓋の回動をロックすることができるロック部が設けられているものである。
この第2の発明によれば、ロック部と被係止部材との係止により、収納ボックスに対する回動蓋の回動を所定の回動位置で停止させることが可能となる。これにより、収納ボックスを開状態に維持したまま車室内の乗員が使い勝手よく使用することが可能とされた車室内収納構造を提供することができる。
本発明の一実施形態にかかるセンターコンソールボックスが適用された車両の車室内を表した斜視図である。 図1のセンターコンソールボックスを単体で表した斜視図であり、収納ボックスを助手席側から開けた状態を表す。 図1のセンターコンソールボックスを単体で表した正面図であり、収納ボックスを運転席側から開けた状態を表す。 図3のIV−IV線断面矢視図であり、収納ボックスを閉じた状態を表す。 図3のV−V線断面矢視図であり、収納ボックスを閉じた状態を表す。 図4のVI−VI線断面矢視図である。 図6と同様の断面矢視図であり、収納ボックスを運転席側から開けた状態を表す。
以下に、本発明の一実施形態が適用された車室内収納構造であるセンターコンソールボックス10について、図1ないし図7を用いて説明する。なお、以下において、化粧カバー部10Aおよびロック部14E(図3参照)が互いに干渉することを防ぐために化粧カバー部10Aに設けられる逃げ溝などの付随的な構成については、その図示および詳細な説明を省略する。
センターコンソールボックス10は、図1に示すように、自動車(本発明における「車両」に相当する。)の車室90内において横並びに並べられた運転席90Aと助手席90Bとの間に挟まれて配設されるセンターコンソールボックスである。このセンターコンソールボックス10は、図2ないし図5に示すように、上側(図3ないし図5で見て上側)に開口された収納ボックス10Bと、この収納ボックス10Bを上側から閉じることができる回動蓋13と、収納ボックス10Bに一体に設けられてこの収納ボックス10Bを外側から覆う化粧カバー部10Aとを備えている。
回動蓋13は、図2、図4、および、図5に示すように、自動車における前側(図4で見て左側)の縁部に、回動蓋13に対して一体とされた桟14を備えている。この桟14は、収納ボックス10Bに対して自動車における前側からあてがわれるように配設される。そして、桟14は、図6および図7に示すように、中心軸として第1中心軸11Aが設定された第1支持部11、および、中心軸として第2中心軸12Aが設定された第2支持部12の一方あるいは両方により支持されるようになっている。
ここで、第1支持部11および第2支持部12は、図3ないし図5に示すように、収納ボックス10Bにおいて自動車の左右方向(図3で見て左右方向)に対称となるように配設されている。
また、回動蓋13は、図2、図4、および、図5に示すように、自動車における後側(図4で見て右側)の縁部に、回動蓋13に対して一体とされた桟15を備えている。この桟15は、収納ボックス10Bに対して自動車における後側からあてがわれるように配設される。そして、桟15は、図4および図5に示すように、中心軸として第1中心軸11Aが設定された第1支持部11(図4参照)、および、中心軸として第2中心軸12Aが設定された第2支持部12(図5参照)の一方あるいは両方により支持されるようになっている。
ここで、回動蓋13における2つの桟14、15は、図4および図5に示すように、桟14から突設されたロック部14E、14Fを除いて、互いに全く同じ構成および形状を有している。このため、桟15における各構成については、桟14における各構成に付した符号から、その一の位の数字を「5」に置き換えた符号を付して対応させ、その詳細な説明を省略する。
第1支持部11は、図3および図4に示すように、収納ボックス10Bにおける助手席90B側(図3で見て右側)の縁部のうち、自動車における前後両側(図4で見て左右両側)の部分から突設されている。これにより、各第1支持部11は、回動蓋13における2つの桟14、15のそれぞれに対応されて、この桟14、15を支持することができる。
また、各第1支持部11は、図4に示すように、自動車の前後方向(図示左右方向)に延びる同一の第1中心軸11Aを中心軸として有するように配設されている。また、各第1支持部11は、各桟14、15において収納ボックス10B側となる面に、各桟14、15を貫通しないように形成された第1穴部14A、15Aに係合されることで、各桟14、15および回動蓋13を回動可能に支持する(図3および図7を参照)ことができるようになっている。すなわち、各桟14、15は、本発明における「第1係合部」に相当する。
また、第2支持部12は、図3および図5に示すように、収納ボックス10Bにおける運転席90A側(図3で見て左側)の縁部のうち、自動車における前後両側(図5で見て左右両側)から突設されている。これにより、各第2支持部12は、回動蓋13における2つの桟14、15のそれぞれに対応されて、この桟14、15を支持することができる。
また、各第2支持部12は、図5に示すように、自動車の前後方向(図示左右方向)に延びる同一の第2中心軸12Aを中心軸として有するように配設されている。また、各第2支持部12は、各桟14、15において収納ボックス10B側となる面に、各桟14、15を貫通しないように形成された第2穴部14C、15Cに係合されることで、各桟14、15および回動蓋13を回動可能に支持する(図2および図6を参照)ことができるようになっている。すなわち、各桟14、15は、本発明における「第2係合部」に相当する。
ところで、各桟14、15の第1穴部14A、15Aは、図4に示すように、収納ボックス10Bが回動蓋13により上側から閉じられた状態(以下、「閉じ状態」とも称する。)において、それぞれ第1支持部11が係合されるようになっている。また、各桟14、15の第1穴部14A、15Aからは、各桟14、15の先端側(図示下側)に向かって第1延長穴部14B、15Bが延長されて設けられている。この第1延長穴部14B、15Bは、各桟14、15において収納ボックス10B側となる面に、各桟14、15を貫通しないように形成されている。
ここで、桟14の第1延長穴部14Bは、図6に示すように、第2中心軸12Aを中心とし、この第2中心軸12Aから第1中心軸11Aまでの距離を半径とした円弧に沿うように、第1支持部11をスライド移動可能に係合させることができる幅で形成されている。なお、桟15の第1延長穴部15Bも桟14の第1延長穴部14Bと同様の構成を有しているが、その詳細な説明および図示は省略する。
また、各桟14、15の第2穴部14C、15Cは、図5に示すように、上述した閉じ状態において、それぞれ第2支持部12が係合されるようになっている。また、各桟14、15の各第2穴部14C、15Cからは、各桟14、15の先端側(図示下側)に向かって第2延長穴部14D、15Dが延長されて設けられている。この第2延長穴部14D、15Dは、各桟14、15において収納ボックス10B側となる面に、各桟14、15を貫通しないように形成されている。また、第2延長穴部14Dは、図3、図6、および、図7に示すように、第1延長穴部14Bに対して互いに交わらないように配設されている。
ここで、桟14の第2延長穴部14Dは、図7に示すように、第1中心軸11Aを中心とし、この第1中心軸11Aから第2中心軸12Aまでの距離を半径とした円弧に沿うように、第2支持部12をスライド移動可能に係合させることができる幅で形成されている。なお、桟15の第2延長穴部15Dも桟14の第2延長穴部14Dと同様の構成を有しているが、その詳細な説明および図示は省略する。
このため、図7に示すように、上述した閉じ状態にある収納ボックス10B(仮想線参照)を運転席90A側から開けようとした場合、桟14はその第1穴部14Aに係合された第1支持部11の第1中心軸11Aを中心軸として回動される。このとき、第2支持部12は、桟14から見ると、この桟14の第2穴部14Cから円弧に沿うように延長された第2延長穴部14Dに係合された状態で、この第2延長穴部14D上を円弧状にスライド移動される。
ここで、上記桟14の回動は、第2支持部12が第2穴部14Cに係合される回動位置(仮想線を参照)から第2支持部12が第2延長穴部14Dにおける桟14の先端側の端部に係合される回動位置(実線を参照。以下、「第2回動位置」とも称する。)までの回動範囲で実現される。なお、桟15も桟14と同様の動作を行うが、その詳細な説明および図示は省略する。
そして、上記動作により、各桟14、15および回動蓋13は一体に回動され、収納ボックス10Bは運転席90A側から開けられた状態(図3および図7の実線を参照)となる。すなわち、第1支持部11は、収納ボックス10Bを自動車における側方の一方側である運転席90A側から開けることを、第1中心軸11Aを回動中心とした回動蓋13の回動によって実現させる。
なお、第1中心軸11Aは、第2支持部12の中心軸である第2中心軸12Aに対して平行になるように設定されている(図示省略)。これにより、収納ボックス10Bを運転席90A側から開ける際に、第2支持部12と第2延長穴部14Dとが互いに引っかかることを抑えて、第1中心軸11Aを回動中心とした回動蓋13の回動をスムーズに行うことができる。
また、図6に示すように、上述した閉じ状態にある収納ボックス10B(実線参照)を助手席90B側から開けようとした場合、桟14はその第2穴部14Cに係合された第2支持部12の第2中心軸12Aを中心軸として回動される。このとき、第1支持部11は、桟14から見ると、この桟14の第1穴部14Aから円弧に沿うように延長された第1延長穴部14Bに係合された状態で、この第1延長穴部14B上を円弧状にスライド移動される。
ここで、上記桟14の回動は、第1支持部11が第1穴部14Aに係合される回動位置(実線を参照)から第1支持部11が第1延長穴部14Bにおける桟14の先端側の端部に係合される回動位置(仮想線を参照。以下、「第1回動位置」とも称する。)までの回動範囲で実現される。なお、桟15も桟14と同様の動作を行うが、その詳細な説明および図示は省略する。
そして、上記動作により、各桟14、15および回動蓋13は一体に回動され、収納ボックス10Bは助手席90B側から開けられた状態となる。すなわち、第2支持部12は、収納ボックス10Bを自動車における側方のうち上述した一方側とは反対側の他方側である助手席90B側から開けることを、第2中心軸12Aを回動中心とした回動蓋13の回動によって実現させる。
なお、第2中心軸12Aは、第1支持部11の中心軸である第1中心軸11Aに対して平行になるように設定されている(図示省略)。これにより、収納ボックス10Bを助手席90B側から開ける際に、第1支持部11と第1延長穴部14Bとが互いに引っかかることを抑えて、第2中心軸12Aを回動中心とした回動蓋13の回動をスムーズに行うことができる。
ここで、桟14は、図6に実線で示すように、その第2延長穴部14D側の縁部(図6で見て右側の縁部)が、第2延長穴部14Dに沿った円筒面の一部をなすように形成されている。また、桟14は、図2および図6に実線で示すように、その第1延長穴部14B側の縁部(図6で見て左側の縁部)が、第1延長穴部14Bに沿った円筒面の一部(図2参照)をなすように形成されている。
これにより、桟14は、図6および図7に示すように、第1中心軸11Aおよび第2中心軸12Aのいずれを中心軸として回動された場合にも、センターコンソールボックス10の化粧カバー部10Aに対して互いに干渉されることがないようになっている。なお、桟15の縁部も桟14の縁部と同様の構成を有しているが、その詳細な説明および図示は省略する。
また、回動蓋13において第1穴部14Aに対向される部分には、図2ないし図4に示すように、自動車の前後方向(図4で見て左右方向)に延びる円筒面の一部(図2参照)をなすように形成された逃げ凹部13Aが設けられている。これにより、回動蓋13は、図7に示すように、第1中心軸11Aを中心軸として回動された場合に、センターコンソールボックス10の化粧カバー部10Aに対して互いに干渉されることがないようになっている。
また、回動蓋13において第2穴部14Cに対向される部分には、図5ないし図7に示すように、自動車の前後方向(図5で見て左右方向)に延びる円筒面の一部(図6および図7を参照)をなすように形成された逃げ凹部13Bが設けられている。これにより、回動蓋13は、図6に示すように、第2中心軸12Aを中心軸として回動された場合に、センターコンソールボックス10の化粧カバー部10Aに対して互いに干渉されることがないようになっている。
上述した各構成によれば、収納ボックス10Bを自動車における一方側および他方側のどちら側からでも回動により開閉させることができる回動蓋13を、ロックによらず回動可能に支持する構成を実現することができる。これにより、回動蓋13の回動の向きをこの回動蓋13のアンロックおよびロックによって切り替える機構を省略して、より単純化されたセンターコンソールボックス10を提供することが可能となる。
また、上述した各構成によれば、収納ボックス10Bの開閉がなされる上記一方側および上記他方側は、それぞれ自動車の側方である運転席90A側および助手席90B側として設定される。この構成によれば、自動車の加速あるいは減速によって回動蓋13にかかる慣性力の方向である自動車の前後方向と、回動蓋13を回動させるために必要な力の向きとの相対角度が直角または直角に近い角度に設定される。これにより、上記慣性力によって回動蓋13が不意に回動されて収納ボックス10Bが閉じられることが抑制されたセンターコンソールボックス10を提供することができる。
ところで、センターコンソールボックス10の化粧カバー部10Aには、図3、図6、および、図7に示すように、収納ボックス10Bにおける第1支持部11と第2支持部12との中間に対応される位置に被係止部材10Cが設けられている。この被係止部材10Cは、図4および図5に示すように、化粧カバー部10Aに自動車における前側(図4で見て左側)から差し込まれて、この自動車の前後方向(図示左右方向)への押し込みおよび引き出しができるようになっている。
なお、被係止部材10Cは、図3に示すように、化粧カバー部10Aに嵌め込まれた状態に係合されている。これにより、被係止部材10Cは、化粧カバー部10Aおよび収納ボックス10Bに対して回動されないようになっている。
また、桟14には、図3ないし図7に示すように、自動車における前側(図4で見て左側)に向かって、それぞれ2つ1組の突起として形成されたロック部14E、14Fが突設されて設けられている。このロック部14E、14Fは、図3、図6、および、図7に示すように、その各突起の間に被係止部材10Cが差し込まれた際に、この被係止部材10Cに着脱可能に係止することができるように構成されている。
ここで、ロック部14Eは、桟14において、第1穴部14Aと、第2延長穴部14Dにおける桟14の先端側の端部(図6で見て下側の端部)との中間に対応される位置に設けられている。このため、ロック部14Eは、図7に示すように、桟14が上述した第2回動位置に位置されている状態で被係止部材10Cが自動車における後側に押し込まれた場合に、この被係止部材10Cをロック部14Eの各突起の間に差し込んだ状態に係止する。そして、ロック部14Eは、上記被係止部材10Cへの係止により桟14を上記第2回動位置から回動されないようにし、回動蓋13の回動をロックする。
また、ロック部14Fは、図3、図6、および、図7に示すように、桟14において、第2穴部14Cと、第1延長穴部14Bにおける桟14の先端側の端部(図6で見て下側の端部)との中間に対応される位置に設けられている。このため、ロック部14Fは、図6に示すように、桟14が上述した第1回動位置に位置されている状態で被係止部材10Cが自動車における後側に押し込まれた場合に、この被係止部材10Cをロック部14Fの各突起の間に差し込んだ状態に係止する。そして、ロック部14Fは、上記被係止部材10Cへの係止により桟14を上記第1回動位置から回動されないようにし、回動蓋13の回動をロックする。
上述した各構成によれば、ロック部14E、14Fと被係止部材10Cとの係止により、収納ボックス10Bに対する回動蓋13の回動を所定の回動位置(図3および図7の実線と図6の仮想線とを参照)で停止させることが可能となる。これにより、収納ボックス10Bを開状態に維持したまま車室90(図1参照)内において運転席90Aあるいは助手席90Bに着座した乗員(図示省略)が使い勝手よく使用することが可能とされたセンターコンソールボックス10を提供することができる。
本発明は、上述した一実施形態で説明した外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、以下のような各種の形態を実施することができる。
(1)本発明における桟の各構成は上述したものに限定されない。すなわち、例えば桟に形成される第1穴部および第1延長穴部と、第2穴部および第2延長穴部との一方あるいは両方を化粧カバー部側に配設して、この化粧カバー部に突設された第1支持部あるいは第2支持部に係合させる構成や、桟に形成される各穴部を貫通穴とした構成を採用することができる。
(2)ロック部は、回動蓋の桟から組をなして突設された突起に限定されない。すなわち、ロック部としては、例えば被係止部材に対して係止することができる穴または枠あるいは爪など、任意の構成を採用することができ、その具体的な形状は限定されない。また、各延長穴部にこの各延長穴部上をスライド移動される各支持部を着脱可能に係止させることができる凹凸構造を設け、この凹凸構造をロック部として、上記各支持部を被係止部材として機能させる構成を採用することもできる。また、例えば回動蓋が収納ボックスを閉じた状態においてロック部が被係止部材に係止して回動蓋の回動をロックすることができる配設位置など、回動蓋の桟における任意の配設位置にロック部を配設することもできる。
(3)第1係合部および第2係合部は、回動蓋の桟として一体とされたものに限定されない。すなわち、例えば前側の桟に第1穴部および第1延長穴部のみを設けて第1係合部とし、後側の桟に第2穴部および第2延長穴部のみを設けて第2係合部とした構成や、回動蓋から円弧状の柱を2本突設させ、この2本の柱を第1係合部および第2係合部として機能させる構成など、第1係合部および第2係合部を別々に形成した構成を採用することができる。
(4)本発明は、自動車において運転席と助手席との間に挟まれて配設されるセンターコンソールボックスに限定されない。すなわち、本発明は、自動車において横に並ぶ任意の2つの車両用シートに挟まれて配設されるコンソールボックスに適用することができる。また、本発明は、例えば自動車の車室内における天井またはインストゥルメントパネルあるいはドアなど、自動車の車室内における任意の場所に配設される車室内収納構造に適用することができる。また、本発明は、鉄道車両を含む任意の車両に配設される車室内収納構造に適用することができる。
10 センターコンソールボックス(車室内収納構造)
10A 化粧カバー部
10B 収納ボックス
10C 被係止部材
11 第1支持部
11A 第1中心軸
12 第2支持部
12A 第2中心軸
13 回動蓋
13A 逃げ凹部
13B 逃げ凹部
14 桟(第1係合部、第2係合部)
14A 第1穴部
14B 第1延長穴部
14C 第2穴部
14D 第2延長穴部
14E ロック部
14F ロック部
15 桟(第1係合部、第2係合部)
15A 第1穴部
15B 第1延長穴部
15C 第2穴部
15D 第2延長穴部
90 車室
90A 運転席
90B 助手席

Claims (2)

  1. 車両の車室内に上側に開口された状態で配設された収納ボックスと、当該収納ボックスを上側から閉じ、閉じられた当該収納ボックスを前記車両における側方の一方側および他方側のどちら側からでも回動により開けることができる回動蓋とを備えた車室内収納構造において、
    前記車両の前後方向に延びる中心軸である第1中心軸が設定され、かつ、前記収納ボックスを前記一方側から開けることが、前記第1中心軸を回動中心とした前記回動蓋の回動によって実現されるように、当該回動蓋を回動可能に支持することが可能とされた第1支持部と、
    前記車両の前後方向に延びる中心軸である第2中心軸が設定され、かつ、前記収納ボックスを前記他方側から開けることが、前記第2中心軸を回動中心とした前記回動蓋の回動によって実現されるように、当該回動蓋を回動可能に支持することが可能とされた第2支持部と、
    前記回動蓋に一体に設けられて、前記第1支持部に対して回動可能に係合される第1穴部が設けられた第1係合部と、
    前記回動蓋に一体に設けられて、前記第2支持部に対して回動可能に係合される第2穴部が設けられた第2係合部と、
    を備え、
    前記第1中心軸と前記第2中心軸とは、互いに平行になるように設定され、
    前記第1係合部には、前記第1穴部から延長され、かつ、前記第1支持部をスライド移動可能に係合させることができる幅に形成された第1延長穴部が設けられ、
    前記第2係合部には、前記第2穴部から延長され、かつ、前記第2支持部をスライド移動可能に係合させることができる幅に形成された第2延長穴部が設けられ、
    前記第1延長穴部は、前記第2中心軸を中心とし、当該第2中心軸から前記第1中心軸までの距離を半径とした円弧に沿うように形成され、
    前記第2延長穴部は、前記第1中心軸を中心とし、当該第1中心軸から前記第2中心軸までの距離を半径とした円弧に沿うように形成されている、
    車室内収納構造。
  2. 請求項1に記載の車室内収納構造であって、
    前記第1係合部および前記第2係合部のうち少なくとも一方に、前記収納ボックスあるいは当該収納ボックスに対して回動されないように設けられた被係止部材に係止して前記回動蓋の回動をロックすることができるロック部が設けられている、
    車室内収納構造。
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