JP4376271B2 - オーバーヘッドコンソール装置 - Google Patents
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Description
(b)特開2006−142892号公報は、鏡を備える第1の可動部材がハウジングにリンク、ピン等の別部品を用いて開閉可能に取付けられており、小物入れスペースを備える第2の可動部材がハウジングに開閉可能に取付けられており、一つの収納空間で第1、第2の可動部材を独立して開閉可能としたオーバーヘッドコンソール装置を開示している。
(a)特開2005−178674号公報
鏡を使いたいときには1回の操作で使用状態にできるが、小物入れスペースを使いたいときには一旦可動部材を鏡の使用状態にした後さらに操作しなければならない。
(b)特開2006−142892号公報
一つの収納空間で第1、第2の可動部材を独立してハウジングに対して開閉できるようにしているため、上記公報(a)に存在している問題点を解消することはできるが、第1の可動部材をハウジングに取付けるために別部品を用いているため、部品点数が多く、第1の可動部材をハウジングに取付けるための構造が複雑である。これは、第1の可動部材だけでなく第2の可動部材もハウジングに取付けられているため、第1の可動部材のハウジングへの取付け構造を、第2の可動部材のハウジングへの取付け構造を避けて設定しなければならないためと考えられる。
本発明の第2の目的は、従来(b)に比べて部品点数を削減でき構造を単純化できるオーバーヘッドコンソール装置を提供することにある。
(1) 自動車室内の天井に配置されるハウジングと、
鏡が設けられており、前記ハウジングに回動開閉可能に取付けられており、前記ハウジングに対して下方に回動した開位置にあるときに前記鏡が表出する第1の可動部材と、
小物入れスペースが設けられており、前記第1の可動部材に回動開閉可能に取付けられており、前記第1の可動部材に対して下方に回動した開位置にあるときに前記小物入れスペースを使用可能な第2の可動部材と、
を有し、
前記第1の可動部材は、前記鏡が設けられる本体部と、前記第1の可動部材が前記ハウジングに対して閉位置にあるときに前記本体部の車両左右方向両端部から車両前方に延びるアーム部と、を備えており、該アーム部で前記ハウジングに取付けられており、
前記第2の可動部材は、前記第1の可動部材が前記ハウジングに対して閉位置にあり前記第2の可動部材が前記第1の可動部材に対して閉位置にあるときに前記第1の可動部材の本体部より車両前方側で前記第1の可動部材のアーム部間で上下方向に延びる受け皿部および前記ハウジングの意匠面と略面一となる意匠部を備えており、該意匠部はさらに前記第1の可動部材が前記ハウジングに対して閉位置にあり前記第2の可動部材が前記第1の可動部材に対して閉位置にあるときに上下方向に延びる姿勢で前記受け皿部の車両左右方向両端部から車両前方に延びる部分を備えており、該部分で前記第2の可動部材は前記第1の可動部材のアーム部に取付けられており、前記受け皿部と前記意匠部とで前記小物入れスペースを形成している、オーバーヘッドコンソール装置。
また、第2の可動部材が第1の可動部材に取付けられているため(ハウジングに取付けられていないため)、従来(b)と異なり、第1の可動部材のハウジングへの取付け構造を、第2の可動部材のハウジングへの取付け構造を考慮せずに設定できる。その結果、従来(b)に比べて、部品点数を削減し、かつ構造を単純化させて、第1の可動部材をハウジングに取付けることができる。
また、第1の可動部材が、鏡が設けられる本体部と、本体部から車両前方に延びるアーム部と、を備えており、アーム部でハウジングに取付けられているため、本体部とアーム部とを一体に形成することで、従来(b)に比べて、部品点数を削減し、かつ構造を単純化させることができる。
本発明実施例のオーバーヘッドコンソール装置10は、自動車室内の天井に配置される。オーバーヘッドコンソール装置10は、図4に示すように、自動車室内の天井に配置されるハウジング20と、鏡Mが設けられた第1の可動部材30と、小物入れスペースSが設けられた第2の可動部材40と、を有する。オーバーヘッドコンソール装置10は、さらに、付勢部材50(図6参照)と、第1、第2のロック装置60,70と、を有する。
ハウジング20は、下方(鉛直下方)に開放する凹部21と、軸受孔22と、を備える。軸受孔22は、図6に示すように、凹部21を形成する両側壁21aに形成されている。軸受孔22は、側壁21aを車両左右方向に貫通して形成されている。
(i) 図1に示すように、第1の可動部材30がハウジング20に対して閉位置にあり第2の可動部材40が第1の可動部材30に対して閉位置にあるとき
図7に示すように、第1のロック装置60の第1のロック部61が第1のロック受け部62に係合している(第1のロック装置60のロックがかかっている)。そのため、第1の可動部材30は、付勢部材50の付勢力および自重に抗してハウジング20に対して閉位置に位置し続ける。
第2のロック装置70の第2のロック部71が第2のロック受け部72に係合している(第2のロック装置70のロックがかかっている)。そのため、第2の可動部材40は、自重に抗して第1の可動部材30に対して閉位置に位置し続ける。
第1のロック装置60の第1のロック解除ノブ63を車両後方に操作すると、第1のロック受け部62が車両後方に移動し、第1のロック部61との係合が外れる(第1のロック装置60のロックが解除される)。第1のロック装置60のロックが解除されると、第1の可動部材30は、付勢部材50の付勢力と自重(さらに使用者の操作力)によりハウジング20に対して開動する。第1の可動部材30の一部がハウジング20の一部に当接して第1の可動部材30のハウジング20に対する開動が止まり、第1の可動部材30がハウジング20に対して開位置に達する。第1の可動部材30が開位置に達したとき、図2に示すように、鏡Mがハウジング20から車室内に表出しており、鏡Mを使用できる。
第2の可動部材40は、第2の可動部材40が第1の可動部材30に取付けられているため、第1の可動部材30とともに第1の可動部材30の回動軸芯Pまわりにハウジングに対して回動する。第2の可動部材40は、第2のロック装置70のロックが解除されていないため、第1の可動部材30に対して閉位置に位置し続ける。
図7に示すように、第2のロック装置70の第2のロック解除ノブ73を車両前方に操作すると、第2のロック部71が車両前方に移動し、第2のロック受け部72との係合が外れる(第2のロック装置70のロックが解除される)。第2のロック装置70のロックが解除されると、第2の可動部材30は、自重(さらに使用者の操作力)により第1の可動部材30に対して開動する。第2の可動部材40の一部が第1の可動部材30の一部に当接して第2の可動部材40の第1の可動部材30に対する開動が止まり、第2の可動部材40が第1の可動部材30に対して開位置に達する。第2の可動部材40が開位置に達したとき、小物入れスペースSに図示略の小物類を収納及び取出し可能である。
第1の可動部材30は、第1のロック装置60のロックが解除されていないため、ハウジング20に対して閉位置に位置し続ける。
本発明実施例では、第1の可動部材30がハウジング20に回動開閉可能に取付けられており、第2の可動部材40が第1の可動部材30に回動開閉可能に取付けられているため、第1の可動部材30がハウジング20に対して閉位置にあり第2の可動部材40が第1の可動部材30に対して閉位置にあるときに、第1の可動部材30をハウジング20に対して開動させることで鏡Mを使用でき、第2の可動部材40を第1の可動部材30に対して開動させることで小物入れスペースSを使用できる。その結果、鏡M、小物入れスペースSのいずれを使用する場合でも1回の操作で済み、従来(a)に比べてオーバーヘッドコンソール装置の使用性が向上する。
20 ハウジング
21 凹部
21a 側壁
22 軸受孔
30 第1の可動部材
31 本体部
32 アーム部
32a 軸部
32b 軸部支持部
40 第2の可動部材
41 受け皿部
42 意匠部
42a 回動軸部
50 付勢部材
60 第1のロック装置
61 第1のロック部
62 第1のロック受け部
63 第1のロック解除ノブ
70 第2のロック装置
71 第2のロック部
72 第2のロック受け部
73 第2のロック解除ノブ
M 鏡
S 小物入れスペース
Claims (1)
- 自動車室内の天井に配置されるハウジングと、
鏡が設けられており、前記ハウジングに回動開閉可能に取付けられており、前記ハウジングに対して下方に回動した開位置にあるときに前記鏡が表出する第1の可動部材と、
小物入れスペースが設けられており、前記第1の可動部材に回動開閉可能に取付けられており、前記第1の可動部材に対して下方に回動した開位置にあるときに前記小物入れスペースを使用可能な第2の可動部材と、
を有し、
前記第1の可動部材は、前記鏡が設けられる本体部と、前記第1の可動部材が前記ハウジングに対して閉位置にあるときに前記本体部の車両左右方向両端部から車両前方に延びるアーム部と、を備えており、該アーム部で前記ハウジングに取付けられており、
前記第2の可動部材は、前記第1の可動部材が前記ハウジングに対して閉位置にあり前記第2の可動部材が前記第1の可動部材に対して閉位置にあるときに前記第1の可動部材の本体部より車両前方側で前記第1の可動部材のアーム部間で上下方向に延びる受け皿部および前記ハウジングの意匠面と略面一となる意匠部を備えており、該意匠部はさらに前記第1の可動部材が前記ハウジングに対して閉位置にあり前記第2の可動部材が前記第1の可動部材に対して閉位置にあるときに上下方向に延びる姿勢で前記受け皿部の車両左右方向両端部から車両前方に延びる部分を備えており、該部分で前記第2の可動部材は前記第1の可動部材のアーム部に取付けられており、前記受け皿部と前記意匠部とで前記小物入れスペースを形成している、オーバーヘッドコンソール装置。
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