JP5980719B2 - 走査型プローブ顕微鏡装置の調整方法、及び、走査型プローブ顕微鏡装置 - Google Patents

走査型プローブ顕微鏡装置の調整方法、及び、走査型プローブ顕微鏡装置 Download PDF

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Description

本発明は、走査型プローブ顕微鏡装置の調整方法、及び、走査型プローブ顕微鏡装置に関し、特に、観察光学系と走査型プローブユニットを備えた走査型プローブ顕微鏡装置の調整方法、及び、観察光学系と走査型プローブユニットを備えた走査型プローブ顕微鏡装置に関する。
従来から、試料の光学像を取得する観察光学系と試料の走査型プローブ像を取得する走査型プローブユニットを備えた走査型プローブ顕微鏡装置(以降、観察光学系と走査型プローブユニットを備えた走査型プローブ顕微鏡装置を、単に走査型プローブ顕微鏡装置と記す)が知られている。このような走査型プローブ顕微鏡装置は、例えば、特許文献1、特許文献2、及び特許文献3に開示されている。
走査型プローブ顕微鏡装置によれば、例えば、試料の光学像から観察部位を探し出し、その後、試料の走査型プローブ像で当該観察部位を詳細に観察することができるため、効率良く所望の部位を観察することができる。
ところで、観察をスムーズに行うためには、試料の光学像の中心(つまり、画像取得時における観察光学系の視野の中心)と走査型プローブ像の中心(つまり、画像取得時における走査型プローブユニットの視野の中心)が一致するように調整されていることが望ましい。特に、観察光学系を用いた観察から走査型プローブユニットを用いた観察に切り替える場合には視野範囲が狭くなるため、十分な調整が行われていないと、走査型プローブユニットを用いた観察への切り替えにより観察部位を見失ってしまう可能性があるからである。
このため、特許文献1から特許文献3には、切り替え前後の観察手段の視野の中心を位置合わせする技術が開示されている。
特許文献1には、光学顕微鏡の視野の中心と位置合わせ用の標準試料の中心とを位置合わせすること、STMの画像が試料のどの位置を画像化したものかを求めること、及び、その結果から顕微鏡を切り替えたときに視野の中心を一致させるための補正量(ステージの移動量)を求めること、が開示されている。
特許文献2には、検出光学系により走査系の探針と観察光学系で観察された観察ポイントとの間の位置関係を光学的に検出すること、及び、検出光学系による検出結果に基づいて観察光学系と走査系とを位置合わせすること、が開示されている。
特許文献3には、レーザ顕微鏡とプローブ顕微鏡とを備えた装置が開示されていて、レーザ顕微鏡で当該レーザ顕微鏡での観察位置とプローブ顕微鏡のカンチレバーをそれぞれ画像化すること、それらの座標を比較すること、及び、その結果に基づいてレーザ顕微鏡の観察位置とカンチレバーの位置を合わせること、が開示されている。
特開平03−040356号公報 特開2000−121534号公報 特開平07−198730号公報
特許文献1に開示される技術は、STMの画像からその画像が試料のどの位置を画像化したものであるのかを算出可能であることが前提となっている。このため、位置合わせを行うためには、位置を特定するための複雑なパターンが形成された標準試料を用意しなければならない。消耗品であるカンチレバーは製品出荷後に交換されることも多々あり、カンチレバー交換後には利用者自身により位置合わせが行われる。この点を考慮すると、特許文献1に開示される技術は、顕微鏡利用者に標準試料の準備を強いることになる。
また、特許文献2及び特許文献3に開示される技術は、いずれも光学顕微鏡を用いて観察位置に対する探針の相対的な位置を検出することで探針の位置を補正するというものである。プローブ顕微鏡に比べて観察倍率の低い光学顕微鏡の画像から補正量を算出すること、探針を上方から観察する構成であるので探針先端の正確な位置を把握することは困難であること、を考慮すると、高い精度での位置合わせは期待できない。
以上のような実情を踏まえ、本発明は、特殊な試料を用いることなく高精度に観察光学系と走査型プローブユニットの視野の中心の位置合わせを行うことができる技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、観察光学系と走査型プローブユニットを備えた走査型プローブ顕微鏡装置の調整方法であって、視野中心を前記観察光学系と位置合わせしたカンチレバー検出光学系により取得した前記走査型プローブユニットのカンチレバーの光学像であるカンチレバー光学像に基づいて、前記観察光学系と前記走査型プローブユニットの視野中心の第1の位置関係を特定し、互いに前記第1の位置関係に応じた距離に基づいて前記試料の位置を異ならせた状態で前記観察光学系により取得した前記試料の光学像である試料光学像と前記走査型プローブユニットにより取得した前記試料の走査型プローブ像とから、前記試料光学像と前記走査型プローブ像の像中心のずれ量を算出し、前記第1の位置関係に応じた距離と前記像中心の前記ずれ量とに基づいて、前記観察光学系と前記走査型プローブユニットの視野中心の位置関係であって前記第1の位置関係よりも精度が高い位置関係である第2の位置関係を特定する調整方法を提供する。
本発明の第2の態様は、第1の態様に記載の走査型プローブ顕微鏡装置の調整方法において、前記カンチレバー光学像の中心位置から前記カンチレバー光学像中の前記カンチレバーの前記探針の位置までの距離に基づいて前記第1の位置関係を特定する調整方法を提供する。
本発明の第3の態様は、第2の態様に記載の走査型プローブ顕微鏡装置の調整方法において、前記カンチレバー光学像中の前記カンチレバー内の指定された位置を、前記カンチレバー光学像中の前記カンチレバーの前記探針の位置として決定する調整方法を提供する。
本発明の第4の態様は、第3の態様に記載の走査型プローブ顕微鏡装置の調整方法において、前記カンチレバー光学像中の前記カンチレバー内の位置であって前記カンチレバー光学像に重ねて表示される移動可能なクロスカーソルにより指定された位置を、前記カンチレバー光学像中の前記カンチレバーの前記探針の位置として決定する調整方法を提供する。
本発明の第5の態様は、第1の態様乃至第4の態様のいずれか1つに記載の走査型プローブ顕微鏡装置の調整方法において、前記走査型プローブ像中の前記試料の所定部位の位置と前記試料光学像中の前記試料の前記所定部位の位置とから前記像中心の前記ずれ量を算出する調整方法を提供する。
本発明の第6の態様は、第5の態様に記載の走査型プローブ顕微鏡装置の調整方法において、前記走査型プローブ像中で指定された位置を前記走査型プローブ像中の前記所定部位の位置として決定し、前記試料光学像中で指定された位置を前記試料光学像中の前記所定部位の位置として決定する調整方法を提供する。
本発明の第7の態様は、第6の態様に記載の走査型プローブ顕微鏡装置の調整方法において、前記走査型プローブ像に重ねて表示される移動可能なクロスカーソルにより指定された位置を前記走査型プローブ像中の前記所定部位の位置として決定し、前記試料光学像に重ねて表示される移動可能なクロスカーソルにより指定された位置を前記試料光学像中の前記所定部位の位置として決定する調整方法を提供する。
本発明の第8の態様は、第1の態様乃至第4の態様のいずれか1つに記載の走査型プローブ顕微鏡装置の調整方法において、前記走査型プローブ像に表れている前記試料の範囲の前記試料光学像中での位置から、前記像中心の前記ずれ量を算出する調整方法を提供する。
本発明の第9の態様は、第8の態様に記載の走査型プローブ顕微鏡装置の調整方法において、前記試料光学像中で指定された範囲を前記走査型プローブ像に表れている前記試料の範囲として決定する調整方法を提供する。
本発明の第10の態様は、第9の態様に記載の走査型プローブ顕微鏡装置の調整方法において、前記試料光学像中で移動可能な矩形カーソルにより指定された範囲を前記走査型プローブ像に表れている前記試料の範囲として決定する調整方法を提供する。
本発明の第11の態様は、第1の態様乃至第10の態様のいずれか1つに記載の走査型プローブ顕微鏡装置の調整方法において、さらに、前記第1の位置関係を特定する前に、前記観察光学系の視野中心と前記カンチレバー検出光学系の視野中心を位置合わせする調整方法を提供する。
本発明の第12の態様は、試料の光学像である試料光学像を取得する観察光学系と、カンチレバーに設けられた探針で前記試料を走査して前記試料の走査型プローブ像を取得する走査型プローブユニットと、前記カンチレバーの光学像であるカンチレバー光学像を取得する、視野中心を前記観察光学系と位置合わせしたカンチレバー検出光学系と、前記観察光学系、前記探針、及び、前記カンチレバー検出光学系に対して前記試料を相対的に移動させる移動機構と、前記カンチレバー検出光学系により取得した前記カンチレバー光学像に基づいて、前記観察光学系と前記走査型プローブユニットの視野中心の第1の位置関係を特定し、互いに前記第1の位置関係に応じた距離に基づいて前記移動機構により前記試料の位置を異ならせた状態で前記観察光学系により取得した前記試料光学像と前記走査型プローブユニットにより取得した前記走査型プローブ像とから前記試料光学像と前記走査型プローブ像の像中心のずれ量を算出し、前記第1の位置関係に応じた距離と前記像中心の前記ずれ量とに基づいて前記観察光学系と前記走査型プローブユニットの視野中心の位置関係であって前記第1の位置関係よりも精度が高い位置関係である第2の位置関係を特定する、制御装置と、を備える走査型プローブ顕微鏡装置を提供する。
本発明の第13の態様は、第12の態様に記載の走査型プローブ顕微鏡装置において、前記制御装置は、前記カンチレバー光学像の中心位置から前記カンチレバー光学像中の前記カンチレバーの前記探針の位置までの距離に基づいて前記第1の位置関係を特定する走査型プローブ顕微鏡装置を提供する。
本発明の第14の態様は、第13の態様に記載の走査型プローブ顕微鏡装置において、前記制御装置は、前記カンチレバー光学像中の前記カンチレバー内の指定された位置を、前記カンチレバー光学像中の前記カンチレバーの前記探針の位置として決定する走査型プローブ顕微鏡装置を提供する。
本発明の第15の態様は、第14の態様に記載の走査型プローブ顕微鏡装置において、さらに、前記試料光学像、前記走査型プローブ像、及び、前記カンチレバー光学像を表示する表示装置を備え、前記制御装置は、前記表示装置に、移動可能なクロスカーソルを前記カンチレバー光学像に重ねて表示させ、前記カンチレバー光学像中の前記カンチレバー内の位置であって前記クロスカーソルにより指定された位置を前記カンチレバー光学像中の前記カンチレバーの前記探針の位置として決定する走査型プローブ顕微鏡装置を提供する。
本発明の第16の態様は、第12の態様乃至第15の態様のいずれか1つに記載の走査型プローブ顕微鏡装置において、前記制御装置は、前記走査型プローブ像中の前記試料の所定部位の位置と前記試料光学像中の前記試料の前記所定部位の位置とから前記像中心の前記ずれ量を算出する走査型プローブ顕微鏡装置を提供する。
本発明の第17の態様は、第16の態様に記載の走査型プローブ顕微鏡装置において、前記制御装置は、前記走査型プローブ像中で指定された位置を前記走査型プローブ像中の前記所定部位の位置として決定し、前記試料光学像中で指定された位置を前記試料光学像中の前記所定部位の位置として決定する走査型プローブ顕微鏡装置を提供する。
本発明の第18の態様は、第17の態様に記載の走査型プローブ顕微鏡装置の調整方法において、さらに、前記試料光学像、前記走査型プローブ像、及び、前記カンチレバー光学像を表示する表示装置を備え、前記制御装置は、前記表示装置に移動可能なクロスカーソルを前記走査型プローブ像に重ねて表示させ、前記走査型プローブ像に重ねて表示された前記クロスカーソルにより指定された位置を前記走査型プローブ像中の前記所定部位の位置として決定し、前記表示装置に移動可能なクロスカーソルを前記試料光学像に重ねて表示させ、前記試料光学像に重ねて表示された前記クロスカーソルにより指定された位置を前記試料光学像中の前記所定部位の位置として決定する走査型プローブ顕微鏡装置を提供する。
本発明の第19の態様は、第12の態様乃至第15の態様のいずれか1つに記載の走査型プローブ顕微鏡装置において、前記制御装置は、前記走査型プローブ像に表れている前記試料の範囲の前記試料光学像中での位置から、前記像中心の前記ずれ量を算出する走査型プローブ顕微鏡装置を提供する。
本発明の第20の態様は、第19の態様に記載の走査型プローブ顕微鏡装置において、前記制御装置は、前記試料光学像中で指定された範囲を前記走査型プローブ像に表れている前記試料の範囲として決定する走査型プローブ顕微鏡装置を提供する。
本発明の第21の態様は、第20の態様に記載の走査型プローブ顕微鏡装置の調整方法において、さらに、前記試料光学像、前記走査型プローブ像、及び、前記カンチレバー光学像を表示する表示装置を備え、前記制御装置は、前記試料光学像中で移動可能な矩形カーソルにより指定された範囲を前記走査型プローブ像に表れている前記試料の範囲として決定する走査型プローブ顕微鏡装置を提供する。
本発明の第22の態様は、第12の態様乃至第21の態様のいずれか1つに記載の走査型プローブ顕微鏡装置において、前記制御装置は、前記第1の位置関係を特定する前に、前記観察光学系の視野中心と前記カンチレバー検出光学系の視野中心を位置合わせする走査型プローブ顕微鏡装置を提供する。
本発明によれば、特殊な試料を用いることなく高精度に観察光学系と走査型プローブユニットの視野の中心の位置合わせを行うことができる技術を提供することができる。
本発明の実施例1に係る走査型プローブ顕微鏡装置の構成を示す図である。 図1に示す走査型プローブ顕微鏡装置に含まれる走査型プローブユニットとカンチレバー検出光学系の構成を示す図である。 図1に示す走査型プローブ顕微鏡装置に含まれる制御装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図1に示す走査型プローブ顕微鏡装置に含まれる表示装置に表示される画面の一例である。 図1に示す走査型プローブ顕微鏡装置で行われる調整処理のフローチャートである。 図1に示す走査型プローブ顕微鏡装置に含まれる観察光学系とカンチレバー検出光学系の視野中心の位置合わせ処理について説明するための図である。 図1に示す走査型プローブ顕微鏡装置のカンチレバーの位置ずれの粗調整処理について説明するための図である。 図1に示す走査型プローブ顕微鏡装置のステージ上へのテスト用試料の配置について説明するための図である。 図1に示す走査型プローブ顕微鏡装置のカンチレバーの位置ずれの微調整処理について説明するための図である。 図1に示す走査型プローブ顕微鏡装置のカンチレバーの位置ずれの別の微調整処理について説明するための図である。 本発明の実施例2に係る走査型プローブ顕微鏡装置の構成を示す図である。
本実施例に係る走査型プローブ顕微鏡装置100は、光学顕微鏡として試料を観察するための観察光学系と、走査型プローブ顕微鏡(SPM)として試料を観察するための走査型プローブユニット120とを備えた複合型の走査型プローブ顕微鏡装置である。
以下、図1から図3を参照しながら、本実施例に係る走査型プローブ顕微鏡装置100の構成について説明する。
走査型プローブ顕微鏡装置100は、図1に示すように、レボルバ102及びステージ103を支持する顕微鏡本体101と、撮像装置104と、制御装置140と、表示装置150と、入力装置160を備えている。
レボルバ102には、対物レンズ110と走査型プローブユニット120が取り付けられていて、レボルバ102の回転により対物レンズ110と走査型プローブユニット120を切り替えて使用することができる。レボルバ102は、例えば、制御装置140によって回転が制御される電動レボルバである。
対物レンズ110は、図示しない結像レンズとともに、撮像装置104に設けられた受光素子の受光面上に試料の光学像を形成するための観察光学系を構成する。撮像装置104は、例えばCCDカメラなどであり、対物レンズ110を試料に向けて配置しているときには、観察光学系により取得された試料の光学像(以降、試料光学像と記す)に対応する画像データを制御装置140へ出力する。
走査型プローブユニット120は、図2に示すように、XYスキャナ121及びZスキャナ122からなる走査部と、探針124が設けられたカンチレバー123を備えている。XYスキャナ121、Zスキャナ122は、それぞれ、カンチレバー123を、ステージ103表面と平行な方向(XY方向)、ステージ103表面と直交する方向(Z方向)に移動させるように動作する円筒形状を有する圧電素子である。走査型プローブユニット120は、走査部によりカンチレバー123の撓みが一定になるように制御しながらカンチレバー123をXY方向に移動させる。これにより、探針124で試料を走査して試料の走査型プローブ像を取得する。取得した走査型プローブ像は、制御装置140に出力される。
さらに、図2に示すように、走査型プローブユニット120を構成する円筒形状の走査部の内部には、レンズ130が設けられている。レンズ130は、図示しない結像レンズとともに、撮像装置104に設けられた受光素子の受光面上にカンチレバー123の光学像を形成するためのカンチレバー検出光学系(以降、単に検出光学系と記す)を構成する。撮像装置104は、走査型プローブユニット120を試料に向けて配置しているときには、検出光学系により取得されたカンチレバー123の光学像(以降、カンチレバー光学像と記す)に対応する画像データを制御装置140へ出力する。
試料を配置するステージ103は、XY方向に移動可能に構成されている。即ち、ステージ103は、観察光学系(対物レンズ110)、探針124(カンチレバー123)、及び、検出光学系(レンズ130)に対して試料を相対的に移動させる移動機構である。ステージ103は、例えば、制御装置140によって移動が制御される電動ステージである。
制御装置140は、制御プログラムを実行するコンピュータである。制御装置140は、図3に示すように、CPU141、メモリ142、入出力I/F143、外部記憶装置144、可搬記録媒体146を収容する可搬記録媒体駆動装置145を備えていて、それらがバス147で接続されることにより各種データが各要素間で授受可能となっている。そして、CPU141が外部記憶装置144または可搬記録媒体146に記憶された制御プログラムをメモリ142にロードして実行することで、制御装置140により走査型プローブ顕微鏡装置100の動作が制御される。
メモリ142は、例えば、RAM(Random Access Memory)である。入出力I/F143は、例えば、レボルバ102、ステージ103、撮像装置104、表示装置150、入力装置160などの制御装置140の外部にある装置との間でデータを授受するためのインターフェースである。外部記憶装置144は、制御プログラムや制御プログラムの実行に必要な情報を不揮発的に記憶するものであり、例えば、ハードディスク装置である。可搬記録媒体駆動装置145は、光ディスクやコンパクトフラッシュ(登録商標)などの可搬記録媒体146を収容するものであり、可搬記録媒体146は、外部記憶装置144と同様に、制御プログラムや制御プログラムの実行に必要な情報を不揮発的に記憶するものである。
表示装置150は、例えば、液晶ディスプレイ装置である。表示装置150は、制御装置140の制御の下で、走査型プローブ顕微鏡装置100で取得される、試料光学像、走査型プローブ像、カンチレバー光学像を画面上に表示する。入力装置160は、例えば、マウスやキーボードなどである。
以上では、観察光学系と検出光学系が撮像装置104に設けられた受光素子の受光面上に像を形成する例を示したが、観察光学系と検出光学系は別々の受光素子に試料からの光を導いてもよい。例えば、観察光学系は、対物レンズ110に加えてスキャナや共焦点絞りなどを備えた共焦点光学系として構成され、CCDカメラなどの撮像装置104の代わりに光電子増倍管(PMT)に試料からの光を導いてもよい。そして、制御装置140がPMTからの信号をA/D変換した輝度情報とスキャナの走査位置情報とに基づいて試料の光学像を生成してもよい。なお、以降では、観察光学系が共焦点光学系として構成されているものとして説明する。
次に、図4から図8を参照しながら、走査型プローブ顕微鏡装置100が備える観察光学系と走査型プローブユニット120の視野の中心を一致させるための調整方法について説明する。
制御装置140は、調整を行うための制御プログラムを実行して表示装置150に図4に示すGUI画面を表示させると、まず、十字線SLを有する試料(以降、調整用試料)を用いて、観察光学系と検出光学系の視野中心の位置合わせを行う(図5のステップS1)。
利用者は、まず、操作領域156のボタン156aを押下して光学系の視野中心の位置合わせの開始を指示する。その後、利用者は、操作領域155のボタンで対物レンズ110を選択して操作領域157のLSMボタンを押下する。これを受けて、制御装置140は、レボルバ102を回転させた後、利用者が選択した対物レンズ110を含む観察光学系で調整用試料の光学像を繰り返し取得し、画像表示領域151にライブ表示する。図6(a)は、観察光学系で取得された十字線SLを有する調整用試料の光学像を示した図である。制御装置140は、図6(a)に示すように、調整用試料の光学像に観察光学系の視野V1の中心を示すクロスカーソルL1を重ねた画像を、表示装置150(画像表示領域151)に表示させる。
さらに、利用者は、操作領域153のボタンを操作して十字線SLの交点が視野V1の中心(つまり、クロスカーソルL1の交点)に一致するようにステージ103を移動させる。図6(b)に示すように、十字線SLの交点が視野V1の中心に一致すると、利用者はボタン156dを押下し、制御装置140は、この時点でのステージ103の座標を観察光学系と関連付けて記憶する。
なお、制御装置140は、利用者によって光学系の視野中心の位置合わせの開始が指示され操作領域157のLSMボタンが押下された後に、十字線SLの交点が視野V1の中心(クロスカーソルL1の交点)が一致するように、ステージ103を自動的に移動させて、移動後のステージ103の座標を記憶してもよい。
次に、利用者は、操作領域157のCantileverボタンを押下する。これを受けて、制御装置140は、走査型プローブユニット120が調整用試料に向かい合うようにレボルバ102を回転させる。その後、検出光学系で調整用試料を背景とするカンチレバー123の光学像(カンチレバー光学像)を繰り返し取得し、画像表示領域151にライブ表示する。図6(c)は、検出光学系で取得されたカンチレバー光学像を示した図である。制御装置140は、図6(c)に示すように、カンチレバー光学像に検出光学系の視野V2の中心を示すクロスカーソルL2を重ねた画像を、表示装置150(画像表示領域151)に表示させる。
さらに、利用者は、操作領域153のボタンを操作して十字線SLの交点が視野V2の中心(つまり、クロスカーソルL2の交点)に一致するようにステージ103を移動させる。図6(d)に示すように、十字線SLの交点が視野V2の中心に一致すると、利用者はボタン156dを押下し、制御装置140は、この時点でのステージ103の座標を検出光学系と関連付けて記憶する。
なお、制御装置140は、利用者によって光学系の視野中心の位置合わせの開始が指示され操作領域157のCantileverボタンが押下された後に、十字線SLの交点が視野V2の中心(クロスカーソルL2の交点)が一致するように、ステージ103を自動的に移動させて、移動後のステージ103の座標を記憶してもよい。
そして、利用者は、再び操作領域156のボタン156aを押下して光学系の視野中心の位置合わせの終了を指示する。これを受けて制御装置140は、観察光学系及び検出光学系の各々に関連付けられて記憶されたステージ座標から、観察光学系と検出光学系の視野中心を合わせるためのステージ103の移動量を算出する。
例えば、観察光学系で得られたステージ103の座標が(X1、Y1)であり、検出光学系で得られたステージ103の座標が(X2、Y2)であれば、観察手段を観察光学系から検出光学系へ切り替える場合のステージ103のX方向の移動量はΔXa(=X2−X1)、Y方向の移動量はΔYa(=Y2−Y1)と算出され、観察手段を検出光学系から観察光学系へ切り替える場合のステージ103のX方向の移動量は−ΔXa、Y方向の移動量は−ΔYaと算出される。制御装置140は、算出した移動量を、例えば、外部記憶装置144などに記憶させる。
以上のようにして観察光学系と検出光学系の視野中心の位置合わせ(より厳密には位置合わせの情報の取得)が完了すると、制御装置140は、次に、観察光学系と走査型プローブユニット120の視野中心の位置合わせを行う。
観察光学系と走査型プローブユニット120の視野中心の位置合わせでは、制御装置140は、まず、カンチレバー123の位置ずれを粗く調整する(ステップS3)。なお、この工程では、調整用試料を用いる必要がない。
ここでは、利用者は、まず、操作領域156のボタン156bを押下してカンチレバー123の位置ずれの粗調整の開始を指示する。その後、利用者は、操作領域157のCantileverボタンを押下する。これを受けて、制御装置140は、検出光学系でカンチレバー123の光学像(カンチレバー光学像)を繰り返し取得し、画像表示領域151にライブ表示する。図7(a)は、検出光学系で取得されたカンチレバー光学像を示した図である。制御装置140は、図7(a)に示すように、カンチレバー光学像に検出光学系の視野V2の中心を示すクロスカーソルL2を重ねた画像を、表示装置150(画像表示領域151)に表示させる。このとき、クロスカーソルL2の交点は、通常、カンチレバー123からずれた位置にある。
さらに、利用者は、操作領域154のクロスカーソルボタンを押下してクロスカーソルL2を移動可能な状態にする。その後、図7(b)に示すように、カンチレバー123の探針124の位置(より厳密には、探針124があると想定される位置)にクロスカーソルL2の交点がくるように、クロスカーソルL2をドラックする。つまり、クロスカーソルL2によりカンチレバー光学像中の探針124の位置を指定する。
ドラッグ完了後に、利用者は、ボタン156dを押下し、これを受けて、制御装置140は、カンチレバー光学像の中心位置からクロスカーソルL2の交点までの距離に基づいて、検出光学系と走査型プローブユニット120の視野中心の位置関係を特定する。さらに、制御装置140は、特定した位置関係に応じた距離、即ち、検出光学系と走査型プローブユニット120の視野中心をおよそ合わせるためのステージ103の移動量を算出し、算出した移動量を、例えば外部記憶装置144などに記憶させる。
より詳細には、中心位置からクロスカーソルL2の交点までのX方向の画素数を画素数あたりのX方向の実距離(=実視野/観察倍率/視野に含まれるX方向の画素数)で乗じることにより、X方向の移動量ΔXbが算出される。また、中心位置からクロスカーソルL2の交点までのY方向の画素数を画素数あたりのY方向の実距離(実視野/観察倍率/視野に含まれるY方向の画素数)で乗じることにより、Y方向の移動量ΔYbが算出される。
ステップS1において観察光学系と検出光学系の位置関係もすでに得られているため、ここでは、観察光学系と走査型プローブユニット120の視野中心の位置関係(第1の位置関係)も、制御装置140により特定される。そして、制御装置140は、その特定した位置関係に応じた距離、即ち、観察光学系と走査型プローブユニット120の視野中心をおよそ合わせるためのステージ103の移動量を算出し、算出した移動量を、例えば外部記憶装置144などに記憶させる。
より詳細には、観察手段を観察光学系から走査型プローブユニット120へ切り替える場合のステージ103の移動量は、ステップS1で算出した観察手段を観察光学系から検出光学系に切り替える場合の移動量(ΔXa、ΔYa)と、カンチレバー光学像に基づいて算出した観察手段を検出光学系から走査型プローブユニット120に切り替える場合の移動量(ΔXb、ΔYb)の和として算出される。
その後、利用者は、再び操作領域156のボタン156bを押下してカンチレバー123の位置ずれの粗調整の終了を指示する。
なお、制御装置140は、利用者によってカンチレバー123の位置ずれの粗調整の開始が指示され操作領域157のCantileverボタンが押下された後に、カンチレバー光学像中の探針の位置を自動的に判断し、カンチレバー光学像の中心位置から探針の位置までの距離に基づいて自動的に観察光学系と走査型プローブユニット120の視野中心の位置関係(第1の位置関係)を特定してもよい。
以上のようにしてカンチレバー123の位置ずれの粗い調整が完了すると、制御装置140は、カンチレバー123の位置ずれを微調整する(ステップS5)。このとき、特徴点を有するテスト用試料TSを用いることが望ましい。以降では、テスト用試料TSを利用した場合を例に説明する。ただし、特徴点があればテスト用試料TSの代わりに観察対象である試料を用いて行われてもよい。なお、特徴点は、例えば、試料中の特徴的な部位である
ここでは、利用者は、まず、操作領域157のCantileverボタンを押下する。これを受けて、制御装置140は、検出光学系でテスト用試料TSを背景とするカンチレバー123の光学像(カンチレバー光学像)を繰り返し取得し、画像表示領域151にライブ表示する。そして、利用者は、テスト用試料TSが有する特徴点P1が走査型プローブユニット120の視野内に入るように、テスト用試料TSをステージ103上で移動させる。または、テスト用試料TSが有する特徴点が走査型プローブユニット120の視野内に入るように、ステージ103自体を移動させる。図8は、検出光学系で取得されたテスト用試料TSを背景とするカンチレバー光学像を示した図である。制御装置140は、利用者によるテスト用試料TSの配置を容易にするために、カンチレバー光学像にクロスカーソルL2と走査型プローブユニット120の視野(つまり、走査型プローブユニット120の走査範囲)を示す矩形カーソルR1を重ねて表示させることが望ましい。矩形カーソルR1は、利用者による操作領域154の矩形カーソルボタンの押下によって表示非表示が切り替えられても良い。
テスト用試料TSの配置が完了すると、次に、利用者は、操作領域156のボタン156cを押下してカンチレバー123の位置ずれの微調整の開始を指示し、さらに、操作領域157のSPMボタンを押下する。これを受けて、制御装置140は、走査型プローブユニット120でテスト用試料TSの走査型プローブ像を取得し、画像表示領域151に表示する。図9(a)は、走査型プローブユニット120で取得されたテスト用試料TSの走査型プローブ像を示した図である。制御装置140は、図9(a)に示すように、走査型プローブ像に走査型プローブユニット120の視野V3の中心を示すクロスカーソルL3を重ねた画像を、表示装置150(画像表示領域151)に表示させる。なお、このとき表示される走査型プローブ像は、図8に示す矩形カーソルR1内の領域を拡大した画像であるため、走査型プローブ像中には、テスト用試料TSの特徴点P1が表れている。
その後、利用者は、操作領域154のクロスカーソルボタンを押下してクロスカーソルL3を移動可能な状態にする。そして、図9(b)に示すように、特徴点P1の位置にクロスカーソルL3の交点がくるように、クロスカーソルL3をドラックする。つまり、クロスカーソルL3により走査型プローブ像中の特徴点P1の位置を指定する。
ドラッグ完了後に、利用者は、ボタン156dを押下し、これを受けて、制御装置140は、走査型プローブ像の中心位置から走査型プローブ像中の特徴点P1までの距離を算出して、算出した距離を、例えば外部記憶装置144などに記憶させる。
さらに、利用者は、操作領域157のLSMボタンを押下する。これを受けて、制御装置140は、レボルバ102を対物レンズ110がテスト用試料TSに向い合うように回転させて、ステージ103をステップS3で算出して外部記憶装置144に記憶させた第1の位置関係に応じた距離だけ移動させる。そして、観察光学系でテスト用試料TSの光学像を取得し、画像表示領域151に表示する。図9(c)は、観察光学系で取得されたテスト用試料TSの試料光学像を示した図である。制御装置140は、図9(c)に示すように、試料光学像に観察光学系の視野V1の中心を示すクロスカーソルL1を重ねた画像を、表示装置150(画像表示領域151)に表示させる。なお、観察光学系と走査型プローブユニット120の視野の中心はステップS3の粗調整により位置合わせされていること、及び、走査型プローブユニット120の視野に比べて観察光学系の視野の方が広いことから、このとき表示される試料光学像にも、テスト用試料TSの特徴点P1が表れている。
その後、利用者は、操作領域154のクロスカーソルボタンを押下してクロスカーソルL1を移動可能な状態にする。そして、図9(d)に示すように、特徴点P1の位置にクロスカーソルL1の交点がくるように、クロスカーソルL1をドラックする。つまり、クロスカーソルL1により試料光学像中の特徴点P1の位置を指定する。
ドラッグ完了後に、利用者は、ボタン156dを押下し、これを受けて、制御装置140は、試料光学像の中心位置から試料光学像中の特徴点P1までの距離を算出して、算出した距離を、例えば外部記憶装置144などに記憶させる。
そして、利用者は、再び操作領域156のボタン156cを押下してカンチレバー123の位置ずれの微調整の終了を指示する。これを受けて制御装置140は、外部記憶装置144に記憶した走査型プローブ像の中心位置から特徴点P1までの距離と試料光学像の中心位置から特徴点P1までの距離とから、走査プローブ像と試料光学像の像中心間のずれ量を算出する。換言すると、走査型プローブ像中の特徴点P1の位置と試料光学像中の特定点P1の位置とから、走査プローブ像と試料光学像の像中心間のずれ量を算出する。
さらに、制御装置140は、ステップS3で算出した第1の位置関係に応じた距離と像中心間のずれ量とに基づいて観察光学系と走査型プローブユニット120の視野中心の位置関係(第2の位置関係)を特定し、その特定した位置関係に応じた距離、即ち、第1の位置関係に応じた距離と像中心間のずれ量の和を、例えば外部記憶装置144などに記憶させる。
本実施例に係る走査型プローブ顕微鏡装置100では、観察手段として観察光学系と走査型プローブユニット120を切り替えて観察するときに、以上のようにして得られた第2の位置関係に応じた距離だけステージ103を移動させることで、高精度に観察光学系と走査型プローブユニットの視野の中心の位置合わせを行うことができる。
また、走査型プローブ顕微鏡装置100の観察光学系と走査型プローブユニット120の視野の中心の位置合わせでは、カンチレバー光学像を用いた調整(粗調整)が行われた後に、試料光学像と走査型プローブ像を用いた調整(微調整)が行われる。試料光学像と走査型プローブ像を用いた微調整は、試料光学像と走査型プローブ像の両方に試料の同一の領域(例えば、上述した特徴点)が表れていることが望ましい。走査型プローブ顕微鏡装置100では、粗調整が事前に行われていることから、同一の領域が両画像に表れている可能性が高い。従って、微調整が容易となり微調整に要する時間を大幅に短縮することができるため、容易且つ短時間で観察光学系と走査型プローブユニットの視野の中心の位置合わせを行うことができる。
さらに、微調整が容易であるので、特殊な試料を用いることなく微調整が可能である。従って、走査型プローブ顕微鏡装置100では、特殊な試料を用いることなく、観察光学系と走査型プローブユニットの視野の中心の位置合わせを行うことができる。
なお、走査型プローブ顕微鏡装置100では、上述した観察光学系と走査型プローブユニット120の視野の位置合わせのための調整処理は、対物レンズ毎に行われる。これにより、任意の対物レンズでの観察から走査型プローブユニット120での観察に切り替えた場合であっても、視野中心がずれることなくスムーズに観察を継続することができる。
次に、カンチレバーの位置ずれを微調整する別の方法について説明する。
この方法でも、利用者がカンチレバー光学像を見ながら特徴点が走査型プローブユニット120の視野内に入るようにテスト用試料TSを配置し、その後、制御装置140が微調整開始指示を受けて走査型プローブ画像を取得する点は、上述した微調整の方法と同様である。ただし、制御装置140は、図10に示すように、取得した走査型プローブ画像を画像表示領域152に表示する。
その後、利用者は、操作領域157のLSMボタンを押下する。これを受けて、制御装置140は、レボルバ102を対物レンズ110がテスト用試料TSに向い合うように回転させて、ステージ103をステップS3で算出して外部記憶装置144に記憶させた第1の位置関係に応じた距離だけ移動させる。そして、観察光学系でテスト用試料TSの試料光学像を取得し、画像表示領域151に表示する。
さらに、利用者が操作領域154の矩形カーソルボタンを押下すると、制御装置140は、図10に示すように、試料光学像に移動可能な矩形カーソルR2を重ねた画像を、表示装置150(画像表示領域151)に表示させる。矩形カーソルR2のサイズは、走査型プローブユニット120の視野と同程度であり、走査型プローブユニット120と観察光学系の観察倍率の差から算出される。
なお、観察光学系と走査型プローブユニット120の視野の中心はステップS3の粗調整により位置合わせされていること、及び、走査型プローブユニット120の視野に比べて観察光学系の視野の方が広いことから、画像表示領域151に表示される試料光学像にも、テスト用試料TSの特徴点P1が表れている。
その後、利用者は、矩形カーソルR2をドラッグし、テスト用試料TSの特徴点P1を目印にして、画像表示領域152に表示されている(つまり、走査型プローブ像に表れている)テスト用試料TSの範囲を、画像表示領域151上(つまり、試料光学像上)で指定する。
これを受けて、制御装置140は、矩形カーソルR2の位置から走査プローブ像と試料光学像の像中心間のずれ量を算出する。より詳細には、試料光学像の中心位置から矩形カーソルR2の中心位置までの距離に基づいて像中心間のずれ量を算出する。そして、算出したずれ量を、例えば外部記憶装置144などに記憶させる。その後の処理は、上述した微調整の処理と同様である。
以上のような微調整が行われても、走査型プローブ顕微鏡装置100によれば、上述した効果を得ることができる。
なお、以上では、製品出荷前などに行われる場合を想定して調整方法を説明したが、状況によっては上述した調整方法の一部のみが行われてもよい。例えば、製品出荷後に利用者がカンチレバーを交換した場合などであれば、観察光学系と検出光学系の位置関係は変化しないため、観察光学系と検出光学系の視野中心の位置合わせを省略して、カンチレバーの粗調整と微調整のみが行われても良い。また、カンチレバーの個体差が小さい場合であれば、カンチレバーの粗調整も省略して、カンチレバーの微調整のみが行われても良い。この場合も、微調整としては、クロスカーソルを用いた調整と矩形カーソルを用いた調整のいずれが行われてもよい。
図11は、本実施例に係る走査型プローブ顕微鏡装置200の構成を示す図である。本実施例に係る走査型プローブ顕微鏡装置200は、対物レンズ110と走査型プローブユニット120がレボルバ102の代わりに支持部材105によって並列に配置されている点が異なっている。その他の構成は、実施例1に係る走査型プローブ顕微鏡装置100と同様である。
なお、走査型プローブ顕微鏡装置200の動作についても同様である。ただし、例えば、対物レンズ110と走査型プローブユニット120が距離Lだけ離れている場合であれば、走査型プローブ顕微鏡装置200では、実施例1に係る走査型プローブ顕微鏡装置100と比較して観察手段を切り替える際のステージ103の移動量が距離Lだけ大きくなる。
従って、本実施例に係る走査型プローブ顕微鏡装置200によっても、実施例1に係る走査型プローブ顕微鏡装置100と同様の効果を得ることができる。
上述した実施例は、発明の理解を容易にするために具体例を示したものであり、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。走査型プローブ顕微鏡装置やその調整方法は、特許請求の範囲により規定される本発明の思想を逸脱しない範囲において、さまざまな変形、変更が可能である。
例えば、図2では、検出光学系を構成するレンズ130が、走査型プローブユニット120の走査部内に位置する例を示したが、レンズ130は必ずしも走査型プローブユニット120内に位置しなくてもよい。レンズ130は、カンチレバー123と撮像装置104の間にあってカンチレバー123からの光を撮像装置104に導くことができる位置に配置されていれば良い。
100、200 走査型プローブ顕微鏡装置
101 顕微鏡本体
102 レボルバ
103 ステージ
104 撮像装置
105 支持部材
110 対物レンズ
120 走査型プローブユニット
121 XYスキャナ
122 Zスキャナ
123 カンチレバー
124 探針
130 レンズ
140 制御装置
141 CPU
142 メモリ
143 入出力I/F
144 外部記憶装置
145 可搬記録媒体駆動装置
146 可搬記録媒体
147 バス
150 表示装置
151、152 画像表示領域
153、154、155、156、157 操作領域
156a、156b、156c、156d ボタン
160 入力装置
V1、V2、V3 視野
L1、L2、L3 クロスカーソル
SL 十字線
P1 特徴点
R1、R2 矩形カーソル
TS テスト用試料

Claims (22)

  1. 観察光学系と走査型プローブユニットを備えた走査型プローブ顕微鏡装置の調整方法であって、
    視野中心を前記観察光学系と位置合わせしたカンチレバー検出光学系により取得した前記走査型プローブユニットのカンチレバーの光学像であるカンチレバー光学像に基づいて、前記観察光学系と前記走査型プローブユニットの視野中心の第1の位置関係を特定し、
    互いに前記第1の位置関係に応じた距離に基づいて前記試料の位置を異ならせた状態で前記観察光学系により取得した前記試料の光学像である試料光学像と前記走査型プローブユニットにより取得した前記試料の走査型プローブ像とから、前記試料光学像と前記走査型プローブ像の像中心のずれ量を算出し、
    前記第1の位置関係に応じた距離と前記像中心の前記ずれ量とに基づいて、前記観察光学系と前記走査型プローブユニットの視野中心の位置関係であって前記第1の位置関係よりも精度が高い位置関係である第2の位置関係を特定する
    ことを特徴とする調整方法。
  2. 請求項1に記載の走査型プローブ顕微鏡装置の調整方法において、
    前記カンチレバー光学像の中心位置から前記カンチレバー光学像中の前記カンチレバーの前記探針の位置までの距離に基づいて前記第1の位置関係を特定する
    ことを特徴とする調整方法。
  3. 請求項2に記載の走査型プローブ顕微鏡装置の調整方法において、
    前記カンチレバー光学像中の前記カンチレバー内の指定された位置を、前記カンチレバー光学像中の前記カンチレバーの前記探針の位置として決定する
    ことを特徴とする調整方法。
  4. 請求項3に記載の走査型プローブ顕微鏡装置の調整方法において、
    前記カンチレバー光学像中の前記カンチレバー内の位置であって前記カンチレバー光学像に重ねて表示される移動可能なクロスカーソルにより指定された位置を、前記カンチレバー光学像中の前記カンチレバーの前記探針の位置として決定する
    ことを特徴とする調整方法。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の走査型プローブ顕微鏡装置の調整方法において、
    前記走査型プローブ像中の前記試料の所定部位の位置と前記試料光学像中の前記試料の前記所定部位の位置とから前記像中心の前記ずれ量を算出する
    ことを特徴とする調整方法。
  6. 請求項5に記載の走査型プローブ顕微鏡装置の調整方法において、
    前記走査型プローブ像中で指定された位置を前記走査型プローブ像中の前記所定部位の位置として決定し、前記試料光学像中で指定された位置を前記試料光学像中の前記所定部位の位置として決定する
    ことを特徴とする調整方法。
  7. 請求項6に記載の走査型プローブ顕微鏡装置の調整方法において、
    前記走査型プローブ像に重ねて表示される移動可能なクロスカーソルにより指定された位置を前記走査型プローブ像中の前記所定部位の位置として決定し、前記試料光学像に重ねて表示される移動可能なクロスカーソルにより指定された位置を前記試料光学像中の前記所定部位の位置として決定する
    ことを特徴とする調整方法。
  8. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の走査型プローブ顕微鏡装置の調整方法において、
    前記走査型プローブ像に表れている前記試料の範囲の前記試料光学像中での位置から、前記像中心の前記ずれ量を算出する
    ことを特徴とする調整方法。
  9. 請求項8に記載の走査型プローブ顕微鏡装置の調整方法において、
    前記試料光学像中で指定された範囲を前記走査型プローブ像に表れている前記試料の範囲として決定する
    ことを特徴とする調整方法。
  10. 請求項9に記載の走査型プローブ顕微鏡装置の調整方法において、
    前記試料光学像中で移動可能な矩形カーソルにより指定された範囲を前記走査型プローブ像に表れている前記試料の範囲として決定する
    ことを特徴とする調整方法。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の走査型プローブ顕微鏡装置の調整方法において、さらに、
    前記第1の位置関係を特定する前に、前記観察光学系の視野中心と前記カンチレバー検出光学系の視野中心を位置合わせする
    ことを特徴とする調整方法。
  12. 試料の光学像である試料光学像を取得する観察光学系と、
    カンチレバーに設けられた探針で前記試料を走査して前記試料の走査型プローブ像を取得する走査型プローブユニットと、
    前記カンチレバーの光学像であるカンチレバー光学像を取得する、視野中心を前記観察光学系と位置合わせしたカンチレバー検出光学系と、
    前記観察光学系、前記探針、及び、前記カンチレバー検出光学系に対して前記試料を相対的に移動させる移動機構と、
    前記カンチレバー検出光学系により取得した前記カンチレバー光学像に基づいて、前記観察光学系と前記走査型プローブユニットの視野中心の第1の位置関係を特定し、互いに前記第1の位置関係に応じた距離に基づいて前記移動機構により前記試料の位置を異ならせた状態で前記観察光学系により取得した前記試料光学像と前記走査型プローブユニットにより取得した前記走査型プローブ像とから前記試料光学像と前記走査型プローブ像の像中心のずれ量を算出し、前記第1の位置関係に応じた距離と前記像中心の前記ずれ量とに基づいて前記観察光学系と前記走査型プローブユニットの視野中心の位置関係であって前記第1の位置関係よりも精度が高い位置関係である第2の位置関係を特定する、制御装置と、を備える
    ことを特徴とする走査型プローブ顕微鏡装置。
  13. 請求項12に記載の走査型プローブ顕微鏡装置において、
    前記制御装置は、前記カンチレバー光学像の中心位置から前記カンチレバー光学像中の前記カンチレバーの前記探針の位置までの距離に基づいて前記第1の位置関係を特定する
    ことを特徴とする走査型プローブ顕微鏡装置。
  14. 請求項13に記載の走査型プローブ顕微鏡装置において、
    前記制御装置は、前記カンチレバー光学像中の前記カンチレバー内の指定された位置を、前記カンチレバー光学像中の前記カンチレバーの前記探針の位置として決定する
    ことを特徴とする走査型プローブ顕微鏡装置。
  15. 請求項14に記載の走査型プローブ顕微鏡装置において、さらに、
    前記試料光学像、前記走査型プローブ像、及び、前記カンチレバー光学像を表示する表示装置を備え、
    前記制御装置は、前記表示装置に、移動可能なクロスカーソルを前記カンチレバー光学像に重ねて表示させ、前記カンチレバー光学像中の前記カンチレバー内の位置であって前記クロスカーソルにより指定された位置を前記カンチレバー光学像中の前記カンチレバーの前記探針の位置として決定する
    ことを特徴とする走査型プローブ顕微鏡装置。
  16. 請求項12乃至請求項15のいずれか1項に記載の走査型プローブ顕微鏡装置において、
    前記制御装置は、前記走査型プローブ像中の前記試料の所定部位の位置と前記試料光学像中の前記試料の前記所定部位の位置とから前記像中心の前記ずれ量を算出する
    ことを特徴とする走査型プローブ顕微鏡装置。
  17. 請求項16に記載の走査型プローブ顕微鏡装置において、
    前記制御装置は、前記走査型プローブ像中で指定された位置を前記走査型プローブ像中の前記所定部位の位置として決定し、前記試料光学像中で指定された位置を前記試料光学像中の前記所定部位の位置として決定する
    ことを特徴とする走査型プローブ顕微鏡装置。
  18. 請求項17に記載の走査型プローブ顕微鏡装置の調整方法において、さらに、
    前記試料光学像、前記走査型プローブ像、及び、前記カンチレバー光学像を表示する表示装置を備え、
    前記制御装置は、前記表示装置に移動可能なクロスカーソルを前記走査型プローブ像に重ねて表示させ、前記走査型プローブ像に重ねて表示された前記クロスカーソルにより指定された位置を前記走査型プローブ像中の前記所定部位の位置として決定し、前記表示装置に移動可能なクロスカーソルを前記試料光学像に重ねて表示させ、前記試料光学像に重ねて表示された前記クロスカーソルにより指定された位置を前記試料光学像中の前記所定部位の位置として決定する
    ことを特徴とする走査型プローブ顕微鏡装置。
  19. 請求項12乃至請求項15のいずれか1項に記載の走査型プローブ顕微鏡装置において、
    前記制御装置は、前記走査型プローブ像に表れている前記試料の範囲の前記試料光学像中での位置から、前記像中心の前記ずれ量を算出する
    ことを特徴とする走査型プローブ顕微鏡装置。
  20. 請求項19に記載の走査型プローブ顕微鏡装置において、
    前記制御装置は、前記試料光学像中で指定された範囲を前記走査型プローブ像に表れている前記試料の範囲として決定する
    ことを特徴とする走査型プローブ顕微鏡装置。
  21. 請求項20に記載の走査型プローブ顕微鏡装置の調整方法において、さらに、
    前記試料光学像、前記走査型プローブ像、及び、前記カンチレバー光学像を表示する表示装置を備え、
    前記制御装置は、前記試料光学像中で移動可能な矩形カーソルにより指定された範囲を前記走査型プローブ像に表れている前記試料の範囲として決定する
    ことを特徴とする走査型プローブ顕微鏡装置。
  22. 請求項12乃至請求項21のいずれか1項に記載の走査型プローブ顕微鏡装置において、
    前記制御装置は、前記第1の位置関係を特定する前に、前記観察光学系の視野中心と前記カンチレバー検出光学系の視野中心を位置合わせする
    ことを特徴とする走査型プローブ顕微鏡装置。
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