JP6419471B2 - 測定顕微鏡、試料の傾き補正を支援する方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ステージを駆動して試料の寸法を測定する測定顕微鏡、及び、その測定顕微鏡での試料の傾き補正を支援する方法に関する。
現在、顕微鏡は生物分野、工業分野を問わず幅広く利用されていて、用途に応じて様々な種類の顕微鏡が存在している。その中の一つとして、試料の寸法の測定に特化した測定顕微鏡が知られている。測定顕微鏡は、試料の寸法の測定精度を保証した顕微鏡であり、高い精度で試料の寸法を測定する顕微鏡である。
測定顕微鏡には、特許文献1に記載されているような試料を撮像して生成された画像データから試料の寸法を測定する方式のものや、試料を観察しながらステージを移動させてそのステージの移動量から試料の寸法を測定する方式のものなどがある。
上述したいずれの方式の測定顕微鏡においても、試料の寸法を保証した精度で測定するために、試料の方向を所定の方向に合わせて試料の傾きを補正する作業が、測定前に行われる。なお、所定の方向は、前者の方式であれば、例えば、撮像素子の画素が並ぶ方向であり、後者の方式であれば、例えば、XYステージの移動方向(つまり、X方向またはY方向)である。
特開平07−248453号公報
しかしながら、試料の傾きを補正する作業には熟練した技術が要求されるため、この補正作業を手動で行うことは容易ではない。一方で、試料の傾きを補正する作業を自動化する場合、特許文献1に記載されているように、回転制御のための電動機構が必要となる。このため、装置が高価になりやすい。また、電動機構を有しない既存の顕微鏡への適用は困難である。
以上のような実情を踏まえ、本発明は、試料の傾きを手動で容易に補正する技術を提供することを課題とする。
本発明の一態様は、試料を回転させる回転ステージであって、対物レンズの光軸と平行な回転軸を有し、手動操作により回転する回転ステージと、前記回転ステージを前記対物レンズの光軸と直交する方向であるX方向またはY方向に移動させるリニアステージと、前記リニアステージの移動方向であるX方向またはY方向に対する前記試料の傾きを算出する演算部と、前記対物レンズを介して取得された前記試料の画像上の2点を特定する情報を受け付ける受付部を備え、前記演算部は、処理を開始する入力を検知すると、前記2点で特定される画像上の線分と前記リニアステージの移動方向である前記X方向または前記Y方向とのなす角度を、前記試料の傾きとして、定期的に算出し、前記試料の傾きに関する情報を表示部に表示させ測定顕微鏡を提供する。
本発明の別の態様は、試料を回転させる回転ステージであって対物レンズの光軸と平行な回転軸周りに回転する回転ステージと、前記回転ステージを前記対物レンズの光軸と直交する方向であるX方向またはY方向に移動させるリニアステージと、を備える測定顕微鏡での試料の傾き補正を支援する方法であって、前記リニアステージの移動方向であるX方向またはY方向に対する前記試料の傾きを算出し、前記対物レンズを介して取得された前記試料の画像上の2点を特定する情報を受け付け、処理を開始する入力を検知すると、前記2点で特定される画像上の線分と前記リニアステージの移動方向である前記X方向または前記Y方向とのなす角度を、前記試料の傾きとして、定期的に算出し、前記試料の傾きに関する情報を表示部に表示させ方法を提供する。
本発明によれば、試料の傾きを手動で容易に補正する技術を提供することができる。
実施例1に係る測定顕微鏡の構成を例示した図である。 実施例1に係る制御装置のハードウェア構成を例示した図である。 実施例1に係る測定顕微鏡で行われる傾き補正支援処理及び測定処理の一例を示すフローチャートである。 図3に示す傾き補正支援処理中に表示装置に表示される画面の一例を示した図である。 図3に示す傾き補正支援処理中に表示装置に表示される画面の別の例を示した図である。 図3に示す傾き補正支援処理中に表示装置に表示される画面の更に別の例を示した図である。 実施例1に係る測定顕微鏡で行われる傾き補正支援処理及び測定処理の別の例を示すフローチャートである。 実施例2に係る測定顕微鏡で行われる傾き補正支援処理及び測定処理の一例を示すフローチャートである。 図8に示す傾き補正支援処理中に表示装置に表示される画面の一例を示した図である。 コサインエラーについて説明するための図である。 実施例3に係る測定顕微鏡の構成を例示した図である。 実施例3に係る測定顕微鏡のステージの構造を説明するための図である。 実施例3に係る測定顕微鏡で行われる傾き補正支援処理及び測定処理の一例を示すフローチャートである。
図1は、本実施例に係る測定顕微鏡100の構成を例示した図である。図2は、本実施例に係る制御装置300のハードウェア構成を例示した図である。測定顕微鏡100は、顕微鏡本体200と、制御装置300と、表示装置400と、入力装置500を備えている。
顕微鏡本体200は、対物レンズ201と、対物レンズ201を装着するレボルバ202と、試料Sを回転させる回転ステージ203と、試料Sを対物レンズの光軸と直交する2方向(X方向とY方向)に移動させるXYステージ204と、XYステージ204の移動量を検出するスケール205と、を備えている。
回転ステージ203は、対物レンズ201の光軸と平行な回転軸を有し、手動操作により回転するように構成されている。測定顕微鏡100では、回転ステージ203上に試料Sが配置される。
XYステージ204は、回転ステージ203が取り付けられたステージを有し、ガイドレールに沿ってそのステージを移動させるリニアステージである。XYステージ204は、電動ステージであっても手動ステージであってもよい。スケール205は、ガイドレールに沿って移動したステージの移動量を検出するように構成されている。
カメラ206は、対物レンズ201を介して投影された試料Sの像を撮像して試料Sの画像データを生成する。生成した画像データは、制御装置300へ送出される。
顕微鏡本体200は、さらに、図示しないが、試料Sと対物レンズ201との相対的な距離を変化させる合焦手段を有している。また、レボルバ202は、複数の対物レンズを装着可能に構成されている。
測定顕微鏡100では、試料Sの寸法を測定する前に、回転ステージ203を手動で操作して試料Sの方向を所定方向に合わせる作業(以降、傾き補正作業と記す)が行われる。ここで、所定方向とは、XYステージ204が移動する方向、即ち、回転ステージ203を移動させる方向であり、例えば、X方向である。また、試料Sの方向とは、測定する試料Sの寸法(長さ)方向であり、例えば、試料Sのエッジと平行な方向である。
制御装置300は、顕微鏡本体200、表示装置400、及び入力装置500と電気的に接続された装置であり、測定顕微鏡100全体の動作を制御するように構成されている。制御装置300は、顕微鏡本体200と一体に構成されても良い。
制御装置300は、例えば、専用又は汎用のコンピュータである。制御装置300は、図2に示すように、CPU301、メモリ302、記憶装置303、読取装置304、表示IF305、入力IF306、通信IF307を備えていて、これらはバス308により互いに接続されている。
CPU301は、メモリ302を利用して制御プログラムを実行することで、図1に示す演算部310及び表示制御部320として機能する。即ち、制御装置300は、演算部310と表示制御部320を備えている。
演算部310は、所定方向に対する試料Sの傾きを算出する。表示制御部320は、演算部310で算出された試料Sの傾きに基づいて、試料Sの傾きに関する情報(例えば、傾き角度)を表示装置400に表示させる。
メモリ302は、例えば半導体メモリであり、RAM領域およびROM領域を含んで構成される。記憶装置303は、例えばハードディスク装置であり、制御プログラムや制御プログラムの実行に必要な各種情報を格納する。なお、記憶装置303は、フラッシュメモリ等の半導体メモリであってもよい。また、記憶装置303は、外部記録装置であってもよい。
読取装置304は、CPU301の指示に従って可搬記録媒体309にアクセスする。可搬記録媒体309は、たとえば、半導体デバイス(USBメモリ等)、磁気的作用により情報が入出力される媒体(磁気ディスク等)、光学的作用により情報が入出力される媒体(CD−ROM、DVD等)などにより実現される。
表示IF305は、例えば、表示装置400へCPU301の指示に従ってデータを出力するインタフェース装置である。入力IF306は、例えば、入力装置500からデータを受信するインタフェース装置であり、後述する試料Sの画像上の2点を特定する情報を受け付ける受付部である。通信IF307は、CPU301の指示に従ってネットワークを介して顕微鏡本体200とデータを送受信するインタフェース装置である。
なお、制御プログラムは、例えば、記憶装置303に予めインストールされていてもよく、可搬記録媒体309経由又はネットワーク経由で制御装置300に提供されてもよい。
表示装置400は、CPU301の指示に従って種々の情報を表示する表示部であり、試料Sの画像や試料Sの傾きに関する情報を表示する。表示装置400は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、CRTディスプレイなどである。
入力装置500は、ユーザが直接操作する装置であり、例えば、キーボード、マウスである。また、表示装置400の画面に重ねて配置されたタッチパネルデバイスであってもよい。
図3は、本実施例に係る測定顕微鏡100で行われる傾き補正支援処理及び測定処理のフローチャートである。図4は、図3に示す傾き補正支援処理中に表示装置400に表示される画面の一例を示した図である。以下、図3及び図4を参照しながら、試料Sの寸法を測定するために測定顕微鏡100で行われる処理について具体的に説明する。
傾き補正支援処理(ステップS1からステップS5)の開始前に、測定顕微鏡100の利用者は、事前準備として、表示装置400に表示される画像を見ながら試料Sが顕微鏡本体200の視野範囲内に位置するようにXYステージ204を動かし、合焦手段で試料Sにピントを合わせる。さらに、回転ステージ203を操作して試料Sの傾きを調整する。
なお、表示装置400には、傾き調整を支援するために、XYステージ204の移動方向(X方向、Y方向)を示すクロスライン(ラインCL1、ラインCL2)が、カメラ206で撮像された画像に重ねて表示されている。
以上の準備作業が終了すると、利用者は、表示装置400に試料Sの画像とともに表示されている図4に示す傾き算出ボタンB1を押下する。これを受けて、測定顕微鏡100は、傾き補正支援処理を開始する。
まず、測定顕微鏡100は、試料Sの画像上の2点が選択されたか否かを判定し(ステップS1)、選択されるまでこの判定処理を繰り返す。ここでは、利用者は、表示装置400に表示された試料Sの画像を見ながら、入力装置500を用いて画像上の2点(例えば、図4の点P1、点P2)を指定する。CPU301は、入力IF306が受信した2点の情報に基づいて、2点の選択を検出する。なお、測定顕微鏡100では、この2点間の距離が試料Sの寸法として算出される。
測定顕微鏡100は、選択された2点を特定する(ステップS2)。ここでは、CPU301は、入力IF306が受信した2点の情報により、選択された2点を特定する。入力IF306が受信した2点の情報の各々は、各点を特定する座標情報であり、例えば、XYステージ204が移動するX方向の座標情報とY方向の座標情報を含んでいる。
測定顕微鏡100は、試料の傾きを算出し(ステップS3)、算出した試料の傾きを表示装置400に表示させる(ステップS4)。ここでは、CPU301は、2点の座標情報に基づいて、この2点を通る画像上の線分(線分P1P2)と所定方向(ラインCL1と平行なラインL1)とのなす角度θを、試料Sの傾き(傾き角度)として算出する。そして、算出した試料Sの傾きθを表示装置400に表示させる。なお、試料の傾きθを示す角度表示401は、例えば、図4に示すように、試料Sの画像を見ながら確認できる位置に表示されることが望ましい。
傾きθを表示後、測定顕微鏡100は、測定処理の開始を指示する図4に示す長さ測定ボタンB2が押下されたか否かを判断する(ステップS5)。そして、ステップS5でボタンB2が押下されていないと判断された場合には、ステップS2に戻って上述したステップS2からステップS5の傾き補正支援処理を繰り返す。これにより、定期的に試料Sの傾きθが算出されて、CPU301で算出された最新の試料Sの傾きθに角度表示401が更新される。
なお、繰り返し処理中に回転ステージ203が操作されると、選択された2点の座標が変化することになる。このため、2回目以降のステップS2では、ステップS1で表示されていた画像と最新の画像を比較することにより、最新の画像中における上記の2点を特定し、その2点の現在の座標情報を取得する。
ステップS5でボタンB2が押下されたと判断されると、測定顕微鏡100は、回転ステージ203を移動させて試料Sの寸法を測定する測定処理を行う(ステップS6)。ここでは、例えば、点P1がクロスラインの交点に一致するように、制御装置300がXYステージ204を制御する。さらに、点P2がクロスラインの交点に一致するように、制御装置300がXYステージ204を制御する。そして、スケール205が、クロスラインの交点が点P1に一致した状態から点P2に一致した状態までの間にXYステージ204が移動した移動量を検出して、制御装置300に出力する。制御装置300は、受信した移動量を試料Sの寸法として記憶し、表示装置400に表示させる。
以上のように、本実施例に係る測定顕微鏡100では、利用者は、定期的に更新される角度表示401を見ながら試料Sの傾きθが小さくなるように回転ステージ203を操作することができる。このため、試料Sの傾きθを手動で容易に補正することができる。そして、利用者は十分に傾きが小さくなったと判断したときにボタンB2を押下することで、測定顕微鏡100を用いて試料Sの寸法を高い精度で測定することができる。
なお、測定顕微鏡100は、例えば、図5に示すように、角度表示401に加えて、試料Sの傾きを補正すべき向きを表わす矢印402を、表示装置400に表示させてもよい。このような表示によって、補正すべき大きさに加えて補正すべき向きも把握することができるため、手動で行う試料Sの傾きの補正が更に容易となる。
また、測定顕微鏡100は、例えば、図6に示すように、試料Sの傾きが所定範囲内にあるときに、角度表示401に加えて完了表示403を、表示装置400に表示させてもよい。この場合、許容できる傾きの範囲を所定範囲として予め設定することで、補正完了の判断を利用者が容易に行うことが可能となる。図6では、文字情報で表示装置400が試料Sの傾きが所定範囲内にあることを報知する例を示したが、文字情報の変わりに色の変化によって報知してもよい。試料Sの傾きが所定範囲内にあることを報知する報知手段は、表示装置400に限られず、例えば、音声で報知する音声出力装置であってもよい。
また、測定顕微鏡100は、定期的に試料Sの傾きを算出する代わりに、不定期に試料Sの傾きを算出して、表示を更新してもよい。この場合、例えば、図7に示すように、長さ測定ボタンB1の押下判定処理(ステップS15)後に、傾き算出ボタンB2の押下判定処理(ステップS16)を行い、押下されたときに、試料Sの傾きを算出して表示を更新すればよい(ステップS12からステップS14)。なお、図7に示すステップS11からステップS15で行われる処理は、図3に示すステップS1からステップS5で行われる処理と同様である。また、図7に示すステップS17で行われる処理は、図3に示すステップS6で行われる処理と同様である。これにより、利用者が希望するタイミングで最新の傾きを表示することができる。また、傾きの表示が頻繁に変化することで傾きの表示が読みにくいといった事態も回避することができる。
本実施例に係る測定顕微鏡は、試料Sの傾きに関する情報として、試料Sの傾きの代わりに試料Sの傾きに起因するコサインエラーを表示装置400に表示させる点が、実施例1に係る測定顕微鏡100と異なっている。なお、本実施例に係る測定顕微鏡の構成は、測定顕微鏡100と同様であるので、本実施例に係る測定顕微鏡の構成要素については、測定顕微鏡100の構成要素と同一の符号で参照する。
図8は、本実施例に係る測定顕微鏡で行われる傾き補正支援処理及び測定処理の一例を示すフローチャートである。図9は、図8に示す傾き補正支援処理中に表示装置400に表示される画面の一例を示した図である。図10はコサインエラーについて説明するための図である。以下、図8から図10を参照しながら、試料Sの寸法を測定するために本実施例に係る測定顕微鏡で行われる処理と測定顕微鏡100で行われる処理との相違点について説明する。
ステップS21からステップS23までの処理は、図3のステップS1からステップS3までの処理と同様である。試料Sの傾きθが算出されると、CPU301は、さらに、コサインエラーを算出する(ステップS24)。コサインエラーとは、試料Sの傾きに起因する測定誤差のことであり、コサインエラーが生じると試料Sは実際よりも短く測定されてしまう。例えば、試料の寸法をL、試料の傾きをθとすると、図10に示すように、コサインエラーErr=L−L´=L(1−cosθ)で表現される。
なお、ステップS24で算出されるコサインエラーは、後述するように傾き補正の要否を利用者が判断するために提供される情報であり、補正の要否を判断するに足りる精度で算出されればよい。従って、ステップS24で算出されるコサインエラーには測定顕微鏡が保証する測定精度と同程度の精度は必要とされない。このため、ステップS24では、ステップS2で特定された2点の座標情報から試料の寸法Lを算出すればよい。
コサインエラーが算出されると、CPU301は、ステップS24で算出したコサインエラーを表示装置400に表示させる(ステップS25)。なお、コサインエラー表示404は、例えば、図9に示すように、試料Sの画像を見ながら確認できる位置に表示されることが望ましい。
コサインエラーを表示後の処理(ステップS26、ステップS27)は、実施例1に係る測定顕微鏡100の処理(図3のステップS5、ステップS6)と同様である。
本実施例に係る測定顕微鏡では、利用者は、定期的に更新されるコサインエラー表示404を見ながらコサインエラーが小さくなるように、ひいては、試料Sの傾きθが小さくなるように、回転ステージ203を操作することができる。このため、試料Sの傾きθを手動で容易に補正することができる。また、利用者がコサインエラーの大きさによって補正の要否を判断することができる。このため、利用者が要求する測定精度に応じて試料Sの傾きが補正されることになるため、利用者の要求する精度で試料Sの寸法を測定することができる。
なお、本実施例に係る測定顕微鏡でも、コサインエラー表示404に加えて、図4に示す角度表示401や図5に示す傾きを補正すべき向きを表わす矢印402を表示してもよい。また、図6に示す完了表示403を表示してもよい。完了表示403は、ステップS23で算出された傾きに基づいて表示されても良く、又は、ステップS24で算出されたコサインエラーに基づいて表示されてもよい。また、図9では、コサインエラーの大きさを長さの単位で表示するコサインエラー表示404を例示したが、コサインエラー表示404の代わりに、コサインエラーの大きさを試料Sの寸法を100%とするパーセント表示で表示してもよい。
図11は、本実施例に係る測定顕微鏡101の構成を例示した図である。図12は、測定顕微鏡101のステージの構造を説明するための図である。以下、図11及び図12を参照しながら、本実施例に係る測定顕微鏡101と実施例1に係る測定顕微鏡100との相違点について説明する。
本実施例に係る測定顕微鏡101は、図11に示すように、顕微鏡本体200の代わりに、回転ステージ203上にXYステージ210を備える顕微鏡本体600を含む点が、実施例1に係る測定顕微鏡100とは異なっている。その他の構成は、測定顕微鏡100と同様である。測定顕微鏡101では、XYステージ210上に試料Sが配置される。
XYステージ210は、試料Sを配置するステージを有し、ガイドレールに沿ってそのステージを移動させるリニアステージである。XYステージ210は、試料Sを対物レンズ201の光軸と直交する方向に移動させることで、回転ステージ203の回転中心に対する前試料Sの相対位置を変化させるように構成されている。即ち、測定顕微鏡101は、第1のリニアステージであるXYステージ204と、第2のリニアステージあるXYステージ210を有している。
XYステージ210は、透明な材料でできている。このため、図12に示すように、表示装置400に表示される画像を観察することで、XYステージ210の下方に位置する回転ステージ203を観察することができる。
回転ステージ203は、さらに下方に位置するXYステージ204に固定された固定部203aと、固定部203aに対して回転する回転部203bとを備えている。固定部203a、回転部203bにはそれぞれ、角度を測るための目盛りM1、目盛りM2が設けられている。目盛りM1と目盛りM2の位置関係の変化によって、利用者は、回転ステージ203の回転量を把握することができる。回転部203bには、さらに、回転中心を示すマークCも設けられている。
図13は、本実施例に係る測定顕微鏡101で行われる傾き補正支援処理及び測定処理の一例を示すフローチャートである。以下、図13を参照しながら、試料Sの寸法を測定するために測定顕微鏡101で行われる処理と測定顕微鏡100で行われる処理との相違点について説明する。
ステップS31及びステップS32処理は、図3のステップS1及びステップS2の処理と同様である。2点が特定されると、測定顕微鏡101は、特定された2点のうちの一方の点(例えば、点P1)を回転ステージ203の回転中心と一致させる(ステップS33)。ここでは、CPU301は、予め記憶装置303に記憶されている回転ステージ203の回転中心(マークC)の座標情報と一方の点(点P1)の座標情報に基づいて、回転中心からの試料Sのずれ量(X方向のずれ量X1、Y方向のずれ量Y1)を算出する。そして、算出されたずれ量に基づいて、CPU301はXYステージ210を制御する。つまり、XYステージ210をX方向にX1だけ、Y方向にY1だけ移動させて、回転中心(マークC)と点P1を一致させる。
その後の処理(ステップS34からステップS37)は、実施例1に係る測定顕微鏡100の処理(図3のステップS3からステップS6)と同様である。
本実施例に係る測定顕微鏡101によっても、実施例1に係る測定顕微鏡100と同様に、試料Sの傾きθを手動で容易に補正することができる。また、測定顕微鏡101を用いて試料Sの寸法を高い精度で測定することができる点も、測定顕微鏡100と同様である。
さらに、測定顕微鏡101では、試料Sが回転中心(マークC)上に位置しているため、試料Sの傾きθと、試料Sの傾きθを補正するために回転ステージ203を回転させるべき角度φと、が一致する。従って、測定顕微鏡101によれば、利用者が傾きの補正に必要な回転ステージ203の回転角度を把握することができるため、利用者は目盛りM1と目盛りM2を見ながら回転ステージ203を手動で操作して容易に傾きを補正することができる。
なお、測定顕微鏡101は、試料Sの傾きθの代わりに又はそれに加えて、試料Sの傾きθを補正するために回転ステージ203を回転させる際の操作量を、表示装置400に表示してもよい。例えば、回転ステージ203の操作部分(ハンドル)の操作量と回転ステージ203の回転角度が一致しない場合に好適である。この場合、目盛りM1と目盛りM2は省略されてもよい。または、目盛りM1と目盛りM2は操作量を測るための目盛りとして構成されてもよい。
また、図13では、XYステージ210が電動ステージであり、CPU301がXYステージ210を制御する例を示したが、XYステージ210は手動ステージであってもよい。その場合、ステップS33では、利用者が表示装置400に表示される画像を見ながら回転中心(マークC)と点P1が一致するようにXYステージ210を操作する。
また、図13では、XYステージ210の移動方向がXYステージ204の移動方向に一致している例を示したが、XYステージ210の移動方向はXYステージ204の移動方向に必ずしも一致する必要はない。XYステージ210は、光軸と直交する方向であればXYステージ204の移動方向とは異なる方向に移動してもよい。
上述した各実施例は、発明の理解を容易にするために具体例を示したものであり、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。測定顕微鏡及び試料の傾き補正を支援する方法は、特許請求の範囲により規定される本発明の思想を逸脱しない範囲において、さまざまな変形、変更が可能である。例えば、この明細書で説明される個別の実施例の文脈におけるいくつかの特徴を組み合わせて単一の実施例とすることができる。
補正完了の判定を利用者が行う例を示したが、補正完了の判定をCPU301が行ってもよい。この場合、許容できる傾きの範囲を所定範囲として予め設定して、算出された傾きが所定範囲内にあるか否かによって判断してもよい。また、測定処理におけるXYステージ204の移動がCPU301によって制御される例が示されているが、XYステージ204も回転ステージ203と同様に手動で操作されてもよい。また、画像上の2点を選択してその2点間の距離を試料の寸法として測定する例を示したが、利用者は、2点を選択する代わりに試料の画像上の領域を選択してもよい。この場合、CPU301は、選択された領域内の画像を解析して、試料Sの寸法を測定するための2点を特定する。なお、試料Sの寸法を測定するための2点は、試料Sと背景の境界に位置するため、例えば、エッジ検出処理やその他の既知の画像処理で特定することができる。
100、101 測定顕微鏡
200、600 顕微鏡本体
201 対物レンズ
202 レボルバ
203 回転ステージ
203a 固定部
203b 回転部
204 XYステージ
205 スケール
206 カメラ
210 XYステージ
300 制御装置
301 CPU
302 メモリ
303 記憶装置
304 読取装置
305 表示IF
306 入力IF
307 通信IF
308 バス
309 可搬記録媒体
310 演算部
320 表示制御部
400 表示装置
401 角度表示
402 矢印
403 完了表示
404 コサインエラー表示
500 入力装置
S 試料
P1、P2 点
CL1、CL2、L1 ライン
B1、B2 ボタン
M1、M2 目盛り
C マーク

Claims (6)

  1. 試料を回転させる回転ステージであって、対物レンズの光軸と平行な回転軸を有し、手動操作により回転する回転ステージと、
    前記回転ステージを前記対物レンズの光軸と直交する方向であるX方向またはY方向に移動させるリニアステージと、
    前記リニアステージの移動方向であるX方向またはY方向に対する前記試料の傾きを算出する演算部と、
    前記対物レンズを介して取得された前記試料の画像上の2点を特定する情報を受け付ける受付部を備え、
    前記演算部は、処理を開始する入力を検知すると、 前記2点で特定される画像上の線分と前記リニアステージの移動方向である前記X方向または前記Y方向とのなす角度を、前記試料の傾きとして、定期的に算出し、前記試料の傾きに関する情報を表示部に表示させ
    ことを特徴とする測定顕微鏡。
  2. 請求項に記載の測定顕微鏡において、
    前記試料の画像上の2点を特定する情報は、前記試料の画像上の領域を指定する情報であり、
    前記演算部は、前記領域内の画像を解析して、前記2点を特定する
    ことを特徴とする測定顕微鏡。
  3. 請求項1または請求項2に記載の測定顕微鏡において、さらに、
    前記演算部で算出された前記試料の傾きが所定範囲内にあることを報知する報知手段を備える
    ことを特徴とする測定顕微鏡。
  4. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の測定顕微鏡において、さらに、
    前記試料を前記対物レンズの光軸と直交する方向に移動させて、前記回転ステージの回転中心に対する前記試料の相対位置を変化させる第2のリニアステージを備える
    ことを特徴とする測定顕微鏡。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の測定顕微鏡において、
    前記演算部は、前記対物レンズを介して新たに取得された前記試料の画像を、その前に前記対物レンズを介して取得された前記試料の画像と比較することで、前記新たに取得された前記試料の画像上における前記2点を特定する
    ことを特徴とする測定顕微鏡。
  6. 試料を回転させる回転ステージであって対物レンズの光軸と平行な回転軸周りに回転する回転ステージと、前記回転ステージを前記対物レンズの光軸と直交する方向であるX方向またはY方向に移動させるリニアステージと、を備える測定顕微鏡での試料の傾き補正を支援する方法であって、
    前記リニアステージの移動方向であるX方向またはY方向に対する前記試料の傾きを算出し、
    前記対物レンズを介して取得された前記試料の画像上の2点を特定する情報を受け付け、
    処理を開始する入力を検知すると、前記2点で特定される画像上の線分と前記リニアステージの移動方向である前記X方向または前記Y方向とのなす角度を、前記試料の傾きとして、定期的に算出し、前記試料の傾きに関する情報を表示部に表示させ
    ことを特徴とする方法。
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