JP5980655B2 - ブラダーの取付機構 - Google Patents

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Description

本発明は、ブラダーの取付機構に関する。詳細には、本発明は、タイヤの加硫装置に備えられるブラダーの取付機構に関する。
タイヤの製造には、加硫装置が使用される。この加硫装置は、モールド、ブラダー及びクランプ部を形成する取付治具を備えている。ブラダーは、取付治具によってモールドに取り付けられている。タイヤの加硫・成形工程では、予備成形されたローカバー(未架橋タイヤとも称される)が、開かれたモールドに投入される。投入の時、ブラダーは収縮している。ブラダーは、投入されたローカバーの内側に位置する。ガスの充填により、ブラダーは膨張する。この膨張により、ローカバーは変形する。この変形は、シェーピングと称されている。モールドが閉められ、ブラダーの内圧が高められる。ローカバーは、モールドのキャビティ面とブラダーとに挟まれて、加圧される。ローカバーは、ブラダー及びモールドからの熱伝導により、加熱される。加圧及び加熱により、ローカバーのゴム組成物が流動する。加熱によりゴムが架橋反応を起こし、タイヤが形成される。ブラダーからガスが排出され、ブラダーが収縮する。モールドからタイヤが取り出される。
ブラダーは略円筒状を呈し、その上下端は開口されている。この開口部の周縁には、取付治具によってクランプされる被クランプ部が形成されている。特開2004−122591号公報、特開平07−214693号公報、特開2012−6214号公報等には、ブラダーの被クランプ部を把持するクランプ機構が開示されている。これらの被クランプ部は、一般的に、矩形の断面形状を有している。この矩形の被クランプ部は、本体の肉厚より大きい肉厚を有するものが多い。
図9には、クランプ機構の一例が示されている。このクランプ機構では、ブラダー104の矩形の被クランプ部106が、クランプ102によって把持されている。クランプ102は、円盤状の内部クランプリング108及び円盤状の外部クランプリング110を備えている。内部クランプリング108はブラダー104の内部に配置され、外部クランプリング110はブラダー104の外部に配置されている。ブラダー104の開口周縁部112が、内部クランプリング108の外面と外部クランプリング110の内面とで挟持されている。
上記被クランプ部106は、上記開口周縁部112の縦断面における先端に、開口周縁部112から径方向内方へ略直角に屈曲するように形成されている。この被クランプ部106は、矩形の断面形状を有している。内部クランプリング108は、段差部108cを介して、大径部108aと小径部108bとを有している。外部クランプリング110は、本体110aの外周縁から中心軸方向に延びる円筒部110bを有している。
図9の縦断面図に示されるように、内部クランプリング108の外周面と外部クランプリング110の内周面との間の空間114は、被クランプ部106の縦断面形状と略対応した、L字状に屈曲した形状を呈している。クランプ102によって被クランプ部106が把持されたとき、被クランプ部106は、上記L字状の空間114内に収容された状態となる。被クランプ部106の内面側は、内部クランプリング108の、段差部108cに係止し、大径部108a及び小径部108bの各内面に接している。被クランプ部106の外面側は、外部クランプリング110の本体部110a及び円筒部110bの各内面に接している。この状態で、両クランプリング108、110が、ボルト116によって中心軸方向に締結される。この締結により、被クランプ部106は、中心軸方向にも径方向にも挟圧される。被クランプ部106は、以上のごとくして、両クランプリング108、110同士の間で上下移動不能な状態に挟持される。
以上のとおり、上記被クランプ部106は、屈曲しており、その内面及び外面ともにクランプ102の面に圧接している。その結果、ブラダー104の内部にガスが充填されたときに、内部ガスの漏洩が抑制される。しかしながら、被クランプ部106が収容される空間114が、被クランプ部の形状と略一致しているため、クランプ102への被クランプ部106の取付作業が厄介である。例えば、外部クランプリング110を、内部クランプリング108及び被クランプ部106の上から装着するとき、その円筒部110bが被クランプ部106と干渉する。その結果、被クランプ部106を押し下げてしまったり、被クランプ部106にめくれが生じたりするおそれがある。
そこで、図10に示される被クランプ部(上部被クランプ部)18を有するブラダー4が提案されている。この被クランプ部18は、上記被クランプ部106の屈曲した外面側の角部に面取り部38が形成されたものである。この面取り部38は、全周にわたって形成されているので、円錐状の斜面を形成することになる。この面取り部38の存在により、外部クランプリング110の装着時に、円筒部110bと被クランプ部18との干渉が回避されやすい。クランプ4の取り付け及び取り外しが容易となる。一方、面取り部38の存在により、被クランプ部18の体積が減少している。その結果、両クランプリング108、110の締結による、被クランプ部18に対する挟圧力、押圧力は低くなる。これが、ブラダー4へのガスが充填されたときに、内部ガスの漏洩の一因となりうる。また、図10中に二点鎖線で示されるように、被クランプ部18は、ブラダー4の内圧によって中心軸方向に引っ張られたとき、回転し、傾斜してしまう可能性がある。その結果、内部ガスが漏洩したり、被クランプ部18が損傷するおそれがある。
特開2004−122591号公報 特開平07−214693号公報 特開2012−6214号公報
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、ブラダーの内部ガスの漏洩が抑制され、且つ、加硫装置へのブラダーの取り付け、取り外しが容易なブラダーの取付機構を提供することを目的としている。
本発明に係るブラダーの取付機構は、
ブラダーの開口部の周縁に、この開口部の内方に向けて屈曲し、この屈曲した部位の外側の角部に面取り部が形成された鍔部を有する被クランプ部を把持する、ブラダーの取付機構であって、
ブラダーの内部に配置されうる内部クランプリングと、
ブラダーの外部に配置されうる外部クランプリングと、
上記面取り部に対応する円錐状の内周面を有するシールリングとを備えており、
上記内部クランプリングが、その外周部に段差部を介して大径部と小径部とを有しており、
上記外部クランプリングが、上記大径部と小径部とが進入しうる円柱状空間を有しており、
上記シールリングが、上記ブラダーの鍔部とともに、内部クランプリングの外周面と外部クランプリングの内周面との間に把持されうる。
好ましくは、上記シールリングが、その一部が切断されたものである。
好ましくは、上記一部が切断されたシールリングにおけるその切断方向が、シールリングの半径方向に対して傾斜している。
好ましくは、上記シールリングの外周面が、外部クランプリングの上記円柱状空間の下面に対向する周面と、上記円柱状空間の内周面に対向する周面とを有している。
本発明に係るブラダーの取付方法は、
上記のいずれかのブラダー取付機構に、ブラダーを取り付ける方法であって、
スタンド状の支持具を用意するステップと、
上記ブラダーの内部に、この支持具及び上記内部クランプリングを配置するステップと、
上記支持具の上部に、上記内部クランプリングを支持させるステップと、
ブラダーの鍔部を、内部クランプリングの上記段差部に係止するステップと、
内部クランプリングと上記外部クランプリングとで、ブラダーの上記被クランプ部を挟持させるステップとを含んでいる。
本発明のブラダーの取付機構によれば、ブラダー内部のガスの漏洩が抑制され、且つ、加硫装置へのブラダーの取り付け、取り外しが容易となる。
図1は、本発明の一実施形態に係るブラダーの取付機構を備えた加硫装置の一部が概略的に示された縦断面図である。 図2は、ブラダーの被クランプ部の一例を示す縦断面図である。 図3(a)は、図1におけるブラダーの取付機構の一部材であるシールリングの一例を示す平面図であり、図3(b)は、図3(a)のIII−III線に沿った断面図である。 図4は、図1の加硫装置におけるブラダーの取付手順の一部が概略的に示された縦断面図である。 図5(a)は、図1におけるブラダーの取付機構の一部材であるシールリングの他の例を示す平面図であり、図5(b)は、シールリングのさらに他の例を示す平面図である。 図6は、図1のブラダー取り付け機構におけるクランプによる、ブラダーの被クランプ部を把持する手順を示す縦断面図である。 図7は、図1の加硫装置の一部の組み立てに用いられる支持具の一例を示す斜視図である。 図8は、図1の加硫装置の一部を組み立てる方法の一例を示す一部断面図である。 図9は、ブラダーの被クランプ部が、従来のクランプに把持されている状態を例示する部分縦断面図である。 図10は、他のブラダーの被クランプ部が、従来のクランプに把持されている状態を例示する部分縦断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、タイヤ用の加硫装置2の一部が示されている。ここに示された加硫装置2の一部とは、ブラダー4、上部クランプ6、下部クランプ8及びバグシリンダーロッド(以下、単にロッドともいう)10である。モールド等の図示は省略されている。ブラダー4の上部開口部には上部クランプ6が取り付けられ、下部開口部には下部クランプ8が取り付けられている。バグシリンダーロッド10の先端には、上部クランプ6が連結されている。バグシリンダーロッド10の進退駆動により、上部クランプ6が上下動させられる。これにより、上部クランプ6と下部クランプ8とは、相互に近接、離反が可能にされている。図示しないタイヤの出し入れ時には、ブラダー4は、その内部のガスが排出され、収縮された状態にされる。
ブラダー4の上下端は開口されている。上部開口部の周縁には、上部クランプ6によって把持される上部被クランプ部18が形成されている。下部開口部の周縁には、下部クランプ8によって把持される下部被クランプ部20が形成されている。
上部クランプ6は、本体リング14と挟持プレート16とを有している。ブラダー4の上部被クランプ部18は、本体リング14と挟持プレート16とによって挟まれている。上部被クランプ部18には、その周縁に沿って係合突条18aが形成されている。この係合突条18aは、本体リング14に円状に形成された係合溝14aに係合している。ボルト22が、本体リング14のボルト孔と挟持プレート16のボルト孔とに挿通されて、バグシリンダーロッド10の先端に螺着されている。これにより、上部被クランプ部18は、本体リング14と挟持プレート16とによって挟持される。
下部クランプ8は、内部クランプリング24、外部クランプリング26及びシールリング12を有している。内部クランプリング24はブラダー4の内部に配置され、外部クランプリング26はブラダー4の外部に配置されている。内部クランプリング24と外部クランプリング26とは、ボルト42によって締結されている。ブラダー4の下部被クランプ部20が、上記シールリング12と一体で、内部クランプリング24の外面と、外部クランプリング26の内面とによって挟持されている。
内部クランプリング24は、その外周面に、段差部28を介して、大径部30と小径部32とを有している。上記段差部28は、内部クランプリング24の中心軸CLに略垂直な平面から構成されている。外部クランプリング26は、円盤状の本体34の周縁に立設された円筒部36を有している。内部クランプリング24と外部クランプリング26とが連結されたとき、上記大径部30及び小径部32と、円筒部36とは同心状になる。大径部30の外径は、円筒部36の内径より小さい。円筒部36の円柱状の内部空間内に、上記大径部30及び小径部32が進入しうる。この外部クランプリング26にとって、円筒部36は必須の構成ではない。外部クランプリング26には、上記大径部30及び小径部32が進入しうる円柱状空間が形成されていればよい。
図1に示されるように、連結された内部クランプリング24と外部クランプリング26との間には、全周にわたり、断面がL字状に屈曲した形状の空間40が形成される。下部クランプ8によって下部被クランプ部20が把持されたとき、このL字状断面の空間40には、後述するように、L字状の縦断面形状を有する下部被クランプ部20が収容される。
図2に示されるように、下部被クランプ部20は、その縦断面における先端部20aがネック部20bから、開口部の径方向内方へ略直角に屈曲するように形成されている。換言すれば、下部被クランプ部20の先端部20aが、内鍔状に形成されている。この先端部20aは、とくに開口部の径方向に屈曲することには限定されず、また、直角に屈曲することにも限定されない。また、開口部の内方に向けて屈曲しておればよい。図示のごとく、この先端部(内鍔部)20aは、矩形の縦断面形状を呈している。その結果、この下部被クランプ部20は、ネック部20bと内鍔部20aとから、L字状に屈曲した形状となっている。ただし、この下部被クランプ部20は、上記屈曲した内鍔部20a外面側の角部に、面取り部38が形成されている。この面取り部38は、下部被クランプ部20の全周にわたって形成されているので、円錐状の斜面を形成していることになる。従って、下部クランプ8の上記L字状断面空間40に、下部被クランプ部20が収容、把持されたとき、全周にわたり、略三角形断面の空間40aが残存することになる。この空間40aは上記面取り部38に対向している。上記この空間40aを、後述するように、上記シールリング12が埋める。
図3に示されたシールリング12は、略三角形状の断面を有している。シールリング12は、その中心軸CLに垂直な平面12aと、中心軸CLに平行な外側周面12bと、上記平面12aと外側周面12bとをつなぐ円錐状斜面12cとを有している。このシールリング12が、下部被クランプ部20とともに上記L字状断面の空間40内に把持されたとき、上記平面12aが外部クランプリング26の円柱状空間の底面(円筒部36内側の底面)に圧接し、上記外側周面12bが外部クランプリング26の円筒部36の内周面に圧接し、上記円錐状斜面12cが下部被クランプ部20の面取り部38を押圧する。この外部クランプリング26の内面とは、本体34の平面(上記円柱状内部空間の底面)34a、及び、円筒部36の内周面36aである。シールリング12の断面は、三角形には限定されない。外部クランプリング26の内面に圧接する部位、下部被クランプ部20の面取り部38を押圧する部位を有しておればよい。これらの部位が面であることが好ましい。
このシールリング12が用いられることにより、ブラダー4の下部被クランプ部20は、L字状断面の空間40内にしっかり把持されるとともに、内部クランプリング24の外周面によって強く押圧される。その結果、ブラダー4の取り付け、及び、ブラダー4の内部ガスのシールが強固なものとなる。従って、下部被クランプ部20のネック部20bの厚さが、下部クランプ8の円筒部36の内周面と大径部30の外周面との隙間より小さくても、上記シールの機能が発揮されうる。シールリング12は、一般構造圧延鋼(SS41等)等の金属から形成されうる。シールリング12は、金属には限定されず、加硫温度(190℃)において形状、物性等に影響を及ぼさない範囲で樹脂等から形成されてもよい。
図4には、ブラダー4の取付手順の一例が概略的に示されている。図1も併せて参照すれば明らかなように、取り付け作業の前半(図4(a)、(b))では、ブラダー4は、その使用状態から倒置されている。すなわち、ブラダー4の姿勢が、その使用状態とは上下逆にされている。ブラダー4の取り付け作業をより容易にするためである。下に位置したブラダー4の上部開口部の上に、上部クランプ6の本体リング14がセットされる。この本体リング14の上であってブラダー4の下部開口部の内部に、下部クランプ8の内部クランプリング24が載置される。内部クランプリング24の内径側には、上記本体リング14と当接しうる図示しない部位が形成されている。この部位により、内部クランプリング24が、本体リング14の上に載置されうる。ブラダー4の下部被クランプ部20が、内部クランプリング24の段差部28に係止される。その下部被クランプ部20の上に、シールリング12が載置される。このシールリング12の上から、外部クランプリング26が、ボルト42によって内部クランプリング24に締結される(図4(b))。
次いで、図4(c)に示されるように、ブラダー4及び上下のクランプ6、8が、倒置状態から180°回転される。下方から、バグシリンダーロッド10が上方に伸長される。上方からは、上部クランプ6の挟持プレート16が、ブラダー4の上部被クランプ部18の上に載置される。上部クランプ6の挟持プレート16と本体リング14とが、上部被クランプ部18を挟んだ状態で、ボルト22によってバグシリンダーロッド10の先端に締結される(図1)。
図5(a)には、他のシールリング44が示されている。このシールリング44は、図4のシールリング12が、その周方向の一箇所で切断されたものである。このシールリング44を「カット型シールリング」とも呼ぶ。このシールリング44は、略三角形状の断面を有している。このシールリング44では、その切断方向は半径Rの方向と一致している。切断面は中心軸CLを含んでいる。このシールリング44は、外力により、切断部46から開いて拡径しうる。切断方向は、半径R方向と一致することには限定されない。また、切断面は、中心軸CLを含むことには限定されない。
図5(b)には、さらに他のカット型シールリング48が示されている。このシールリング48は、その周方向の一箇所で切断されたものである。このシールリング48は、略三角形状の断面を有している。このシールリング48においては、その切断方向は半径R方向に対して傾斜している。切断面は中心軸CLに平行である。このシールリング44は、外力により、切断部50から開いて拡径しうる。切断面は、中心軸CLに平行であることには限定されない。このシールリング48によれば、切断部50は、少々開いた状態であっても、ブラダー4の下部被クランプ部20を押圧する作用が良好に維持されうる。
図6には、上記カット型シールリング44、48のいずれかが用いられたときの、下部クランプ8による下部被クランプ部20の固定手順が示されている。ブラダー4及び下部クランプ8は、使用状態から倒置されている。ブラダー4の下部被クランプ部20が、内部クランプリング24の段差部28に係止される(図6(a))。その下部被クランプ部20の上に、シールリング44が載置される。このシールリング44の上から、外部クランプリング26が、内部クランプリング24及び下部被クランプ部20に被せられる。このとき、シールリング44は、外部クランプリング26に押されて、拡径しながら下方に移動する。下方へ移動するシールリング44が、下部被クランプ部20の内鍔部20aを、内部クランプリング24の小径部32及び段差部28に押圧する。外部クランプリング26は、ボルト42によって内部クランプリング24に締結される(図6(b))。カット型シールリング44、48は、拡径することにより、前述した下部クランプ8の三角形断面空間40a内に容易に収容されうる。
カット型シールリング44、48は、下部クランプ8及び下部被クランプ部20のサイズが、わずかに異なったとしても、拡径することにより、上記三角形断面空間40a内に容易に収容されうる。ブラダー4を取り外すときの手順は、上記とは逆になる(図6(b)→図6(a))。ブラダー4の取り外しに際して、外部クランプリング26が内部クランプリング24から取り外されると、シールリング44、48は、自己の復元力によって縮径する。その結果、シールリング44、48は、容易に取り外されうる。また、ブラダー4のネック部20bの外径を、外部クランプリング26の円筒部36の外径より小さくしておくことができる。これにより、ブラダー4の下部被クランプ部20が、外部クランプリング26から容易に取り外される。
上記シールリング12、44、48を採用することに代えて、外部クランプリング26の円筒部36の内側隅部に、上記面取り部38に沿う円錐状斜面を一体に形成しておくことが考えられる。この円錐状斜面が形成された外部クランプリングを得る方法としては、以下の二通りが考えられる。一の方法は、既に製造されている外部クランプリング26の円筒部36の内側隅部に、溶接の肉盛りによって斜面を形成する方法である。他の方法は、切削加工によって最初から円錐状斜面が形成された外部クランプリングを形成する方法である。いずれの方法が採用されたとしても、その斜面を有する外部クランプリングを内部クランプリング24に装着するとき、この外部クランプリングの内面が下部被クランプ部20にこすれる。その結果、下部被クランプ部20にめくれが生じるおそれがある。肉盛りによって斜面が形成された外部クランプリングは、上記問題に加えて、肉盛り溶接の熱による変形が生じている可能性がある。製造コストの上昇も否定できない。
図7には、ブラダー4を下部クランプ8へ取り付ける作業に用いられる支持具52が示されている。この支持具52は、床面に載置されうる載置部54と、この載置部54から上方に突設された支柱56とを有している。この支持具52はスタンド状を呈している。支柱56の上端には、上部クランプ6の本体リング14に係止してこれを支持する支持突起58が上方に突設されている。支持突起58は、本体リング14の、上記ボルト孔に挿通されうる。上記支柱56は、ブラダー4の内部に配置される。支柱56は軽量な円筒部材等から構成された、持ち運びに便利なものが好ましい。
図4を参照しつつ説明された、下部クランプ8へのブラダー4の取付方法において、内部クランプリング24が床面近くに位置した場合(図4(a))、ブラダ−4が上下に圧縮された状態となる。また、ブラダー4の下部被クランプ部20の内径が、内部クランプリング24の外径よりわずかに大きいことも起こりうる。これらの場合、ブラダー4の復元力により、その下部被クランプ部20が、内部クランプリング24から上方に外れてしまうおそれがある。上記支持具52は、この問題を解消するためのものである。この支持具52は、倒置されたブラダー4の下部被クランプ部20を上方で支持することにより、ブラダー4をぶら下げた状態にするためのものである。
図8には、上記支持具52を用いた、ブラダー4の取付手順の一例が概略的に示されている。図8(a)に示されるように、支持具52の支持突起58に本体リング14を係止する。倒置されたブラダー4の下部開口部の内部に、内部クランプリング24を配置する。この状態のブラダー4の上部開口部から、支柱56が挿通されるように、ブラダー4を支持具52に被せる。本体リング14の上に、内部クランプリング24を載置することにより、ブラダー4を支持具52にぶら下げる。本体リング14が介在しているものの、支持具52は実質的に内部クランプリング24を支持している。こうすることにより、上記下部被クランプ部20が、ブラダー4の重力により、安定して内部クランプリング24に係止される。
下部被クランプ部20の上に、シールリング12が載置される。このシールリング12の上から、外部クランプリング26が、ボルト42によって内部クランプリング24に締結される(図8(b))。次いで、図示していないが、下部クランプ8とともにブラダー4を持ち上げて、これらを支持具52から抜き取る。その後は、図4(c)を参照しつつ説明されたとおりの作業がなされる。
以上説明されたブラダーの取付機構は、種々のタイヤの製造に適用されうる。
2・・・加硫装置
4・・・ブラダー
6・・・上部クランプ
8・・・下部クランプ
10・・・バグシリンダーロッド
12、44、48・・・シールリング
14・・・本体リング
16・・・挟持プレート
18・・・上部被クランプ部
20・・・下部被クランプ部
24・・・内部クランプリング
26・・・外部クランプリング
28・・・段差部
30・・・大径部
32・・・小径部
34・・・本体
36・・・円筒部
38・・・面取り部
40・・・空間
46、50・・・切断部
52・・・支持具

Claims (4)

  1. ブラダーの開口部の周縁に、この開口部の内方に向けて屈曲し、この屈曲した部位の外側の角部に面取り部が形成された鍔部を有する被クランプ部を把持する、ブラダーの取付機構であって、
    ブラダーの内部に配置されうる内部クランプリングと、
    ブラダーの外部に配置されうる外部クランプリングと、
    上記面取り部に対応する円錐状の内周面を有するシールリングとを備えており、
    上記内部クランプリングが、その外周部に段差部を介して大径部と小径部とを有しており、
    上記外部クランプリングが、上記大径部と小径部とが進入しうる円柱状空間を有しており、
    上記シールリングは、その一部が切断されたものであり、
    このシールリングが、上記ブラダーの鍔部とともに、内部クランプリングの外周面と外部クランプリングの内周面との間に把持されうるブラダーの取付機構。
  2. 上記シールリングの切断方向が、シールリングの半径方向に対して傾斜している請求項に記載のブラダーの取付機構。
  3. 上記シールリングの外周面が、外部クランプリングの上記円柱状空間の下面に対向する周面と、上記円柱状空間の内周面に対向する周面とを有している請求項1又は2に記載のブラダーの取付機構。
  4. 請求項1からのいずれかに記載のブラダーの取付機構にブラダーを取り付ける方法であって、
    スタンド状の支持具を用意するステップと、
    上記ブラダーの内部に、この支持具及び上記内部クランプリングを配置するステップと、
    上記支持具の上部に、上記内部クランプリングを支持させるステップと、
    ブラダーの鍔部を、内部クランプリングの上記段差部に係止するステップと、
    内部クランプリングと上記外部クランプリングとで、ブラダーの上記被クランプ部を挟持させるステップとを含むブラダーの取付方法。
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