JP5980447B1 - 吸収性物品用シートの製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、搬送方向に連続する連続シートを一対の賦形ロールの間を通過させることによって、凸部や凹部を有する吸収性物品用シートを製造する場合に、不要な皺や弛みを除去し、且つ賦形された形状を安定的に維持することが可能な製造方法を得ることを目的とする。即ち、一対の賦形ロール(25),(26)の下流に、一対の賦形ロール(25),(26)の凹凸部における一対の賦形ロール(25),(26)のロール幅方向の長さよりも大きなロール幅を有する搬送ロール(7)を設け、搬送ロール(7)の周速を一対の賦形ロール(25),(26)の周速よりも大きくすることにより、吸収性物品用シート(5)を、搬送ロール(7)によって一対の賦形ロール(25),(26)の間から引き出す。

Description

本発明は、使い捨ておむつや生理用ナプキン、失禁パッド等の吸収性物品に使用される吸収性物品用シートの製造方法に関するものである。
例えば使い捨ておむつ等の吸収性物品において、トップシート等の構成部材として用いられる不織布等の吸収性物品用のシートは、使用者の肌に触れる部分であることから、柔軟で肌触りが良いことが大きな条件となる。
そのため、近年では、肌と接触する面に、複数列の畝状の凸部と、隣接する凸部の間の空間に設けられた溝状の凹部とが設けられたシートが用いられることが多くなっているが、このようなシートは、比較的柔軟な凸部が肌に接触し、またその凸部が肌にフィットし易いため、柔軟性を感じ易い。
この種の吸収性物品用のシートを製造するに際しては、例えば特許文献1に記載されているように、搬送方向に連続する連続シートを、外周面に凹凸部を有し且つ相互に噛み合う一対の賦形ロールの間に通して賦形することにより、前記凸部及び前記凹部を形成することが広く行われている。
ここで、連続シートを一対の賦形ロールの間に通した場合、連続シートはこれらの一対の賦形ロールの凹凸部によって多方向に延伸されながら賦形されることから、連続シートのシート面に皺が寄ったりあるいは弛みが生じたりすることが多い。そのため、賦形により形成された吸収性物品用のシートは、シート面に皺が寄ったり弛みが生じたりした状態のまま搬送されて、さらなる加工に供されたりあるいはそのまま吸収性物品の製造に用いられる可能性があった。
しかしながら、吸収性物品用のシートのシート面に生じた皺や弛みは、凸部や凹部を変形させてシートの柔軟性を阻害する要因となるため、シート本来の柔軟な肌触りが損なわれる上、肌にフィットしづらくなるという問題を生じさせる。
そのため、吸収性物品用のシートを製造するに際しては、一対の賦形ロールによる連続シートの賦形時に形成される皺や弛みを可及的に除去し、シートの凸部や凹部の形状を安定的に維持させることが肝要である。
特開2009−126107号公報
本発明の技術的課題は、搬送方向に連続する連続シートを一対の賦形ロールの間を通過させることによって、凸部や凹部を有する吸収性物品用シートを製造する場合に、不要な皺や弛みを除去し、且つ賦形された形状を安定的に維持することが可能な吸収性物品用シートの製造方法を提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明の吸収性物品用シートの製造方法は次の通りである。
(1)搬送方向に連続する連続シートを、外周面に凹凸部を有し且つ相互に噛み合う一対の賦形ロールの間を通過させることにより、第1面と前記第1面とは反対側の第2面との少なくとも第1面に凸部及び凹部とが形成された吸収性物品用シートを製造する方法であって、前記一対の賦形ロールの下流に、前記凹凸部における前記一対の賦形ロールのロール幅方向の長さよりも大きなロール幅を有する、前記吸収性物品用シートを搬送する搬送ロールを設け、前記搬送ロールの周速を前記一対の賦形ロールの周速よりも大きくすることにより、前記吸収性物品用シートを、前記搬送ロールによって前記一対の賦形ロールの間から引き出す、吸収性物品用シートの製造方法。
(2)前記搬送ロールは、前記吸収性物品用シートの前記第1面又は前記第2面のいずれか一方の面のみに接触しながら前記吸収性物品用シートを搬送する、前記(1)に記載の吸収性物品用シートの製造方法。
(3)前記搬送ロールは、前記吸収性物品用シートの搬送方向を、前記搬送ロールの周方向に沿うように転向させながら前記吸収性物品用シートを搬送する、前記(2)に記載の吸収性物品用シートの製造方法。
(4)前記搬送ロールの周速を、前記一対の賦形ロールの周速よりも1〜15%大きくする、前記(1)〜(3)のいずれか1つに記載の吸収性物品用シートの製造方法。
(5)前記一対の賦形ロールの上流における前記連続シートの搬送速度は、前記一対の賦形ロールの周速よりも大きく、一対の賦形ロールの下流における前記吸収性物品用シートの搬送速度は、前記一対の賦形ロールの上流における前記連続シートの搬送速度の0.99〜1.01倍とする、前記(1)〜(4)のいずれか1つに記載の吸収性物品用シートの製造方法。
(6)前記一対の賦形ロールの上流において、前記連続シートの両面に予熱を加えると共に、前記一対の賦形ロールによって、前記予熱よりも高い温度で前記連続シートを加熱する、前記(1)〜(5)のいずれか1つに記載の吸収性物品用シートの製造方法。
(7)前記搬送ロールにおける前記吸収性物品用シートとの最初の接触位置と、前記一対の賦形ロールにおける前記連続シートの賦形位置との間の距離は、前記吸収性物品用シートの幅方向長さ以上の大きさとする、前記(1)〜(6)のいずれか1つに記載の吸収性物品用シートの製造方法。
(8)前記搬送ロールにおける前記吸収性物品用シートとの最初の接触位置と、前記一対の賦形ロールにおける前記連続シートの賦形位置との間の距離は、前記吸収性物品用シートの幅方向長さ以上であって、且つ前記連続シートを一対の賦形ロールによって賦形した後の前記吸収性物品用シートが、前記予熱及び前記一対の賦形ロールにより加熱した熱が完全に失われない範囲の大きさとする、前記(6)に記載の吸収性物品用シートの製造方法。
本発明によれば、一対の賦形ロールの下流に設けた搬送ロールの周速を、一対の賦形ロールの周速よりも大きくすることにより、吸収性物品用シートを、搬送ロールによって一対の賦形ロールの間から引き出す。これにより、吸収性物品用シートの全幅にわたって不要な皺や弛みを除去し、且つ賦形された形状を安定的に維持することが可能となる。
図1は本発明に係る吸収性物品用シートの製造方法の一実施形態を実施するための製造装置の一例を示す模式図である。 図2は図1の製造装置を用いて本発明に係る吸収性物品用シートの製造方法を実施することにより形成される吸収性物品用シートの一実施形態を示す平面図である。 図3は同断面斜視図である。 図4は同断面図である。 図5は図1の製造装置における賦形装置の一対の賦形ロールを模式的に示す斜視図である。 図6は図5の一対の賦形ロールのうちの第2賦形ロールのピンの配置を模式的に示す要部拡大図である。 図7は図5の一対の賦形ロールの噛み合わせ状態を示す要部拡大図である。 図8は一対の賦形ロールの間から吸収性物品用シートを搬送ロールによって引き出す状態を模式的に示す平面図である。
以下、本発明の吸収性物品用シートの製造方法を図面に基づいて詳細に説明する。
図1、図5〜図8は本発明の吸収性物品用シートの製造方法の一実施形態を実施するための製造装置の一例を示すものである。
この製造装置1は、搬送方向に連続し且つ予め定めた幅を有する連続シート2がロール状に巻かれ、その連続シート2を搬送方向MDに向けて巻き出す巻出装置3と、巻出装置3によって巻き出された連続シート2に予熱を与える予熱装置4とを備えている。また、予熱を与えた連続シート2を延伸して、第1面5a及びこの第1面5aとは反対側の第2面5bに凸部及び凹部を形成して吸収性物品用シート5とする賦形装置6とを有している。さらに、賦形装置6における搬送方向MDの下流に、この賦形装置6により賦形された吸収性物品用シート5を下流に向けて搬送する搬送ロール7を備えている。
なお、この実施形態の製造装置1においては、賦形装置6において、吸収性物品用シート5の凸部が下方側に形成されるため、図1、図7、図8においては、連続シート2の下面が第1面2a、上面が第2面2bとなっており、また、吸収性物品用シート5の下面が第1面5a、上面が第2面5bとなっている。
本発明における連続シートとしては、不織布、樹脂製フィルム等を用いることができ、不織布の場合には熱可塑性樹脂繊維を含有していることが好ましい。
この実施形態においては、巻出装置3により巻き出される連続シート2として、熱可塑性樹脂繊維を含んだ不織布を採用している。
また、連続シートの坪量は、形成される吸収性物品用シートの用途等によって異なるが、通常は10〜100g/m2である。さらに、連続シートの厚みについても、形成される吸収性物品用シートの用途等によって異なるが、通常は0.1〜5mmである。
また、賦形装置6の賦形により形成される吸収性物品用シートとしては、第1面(例えば表面)と第2面(例えば裏面)に凸部や凹部が存在するものであり、凸部や凹部の形状については特に限定されない。
この実施形態の吸収性物品用シート5は、第1面5a及び第2面5bに交互に折り返すことにより形成された略波型のシートである。なお、図2〜図4に示す吸収性物品用シート5は、第1面5aを上方、第2面5bを下方としてあらわしている。
この吸収性物品用シート5は、使い捨ておむつや生理用ナプキン、尿取りパット、パンティーライナー等の吸収性物品のトップシートや防漏壁、即ち、吸収性物品の使用者の肌と接する側に配設されるシートとして好適に用いられる。あるいは、使い捨ておむつ等のバックシートの外方側の面に貼り付けられるシートとしても用いられる。
具体的に、図2〜4に示すように、吸収性物品用シート5は、第1面5a側に凸となるように突出した、搬送方向MDに連続的に相互に平行に延びる複数の凸部11と、これらの複数の凸部11の間に設けられた、第2面5b側に凸となるように第2面5b側に窪んだ複数の凹部12とを備えている。さらに、凹部12内に設けられ、この凹部12の底部12aよりもさらに第2面5b側に窪み、且つ第2面5b側に突出するように形成された複数の窪み部13を有している。
また、窪み部13は、凹部12の底部12aと連続した状態で第2面5bに向けて延びる立壁状の周面15と、周面15の最も第2面5b側の端部に設けられた底部14とを備えている。さらに、周面15は、搬送方向MDに沿うように延び、且つ相互に向かい合う位置に配設された一対の第1周面15a,15aと、幅方向CDに沿うように延び、且つ相互に向かい合う位置に配設された一対の第2周面15b,15bとを備えている。なお、第1周面15aには、その第1周面15aを貫通して吸収性物品用シートの第2面5b側に通じる孔部16が形成されていて、凸部11の繊維の張力を開放し、凸部11全体あるいは凸部11を形成する繊維が移動する自由度を向上させて、凸部11の柔軟性を向上させている。
製造装置1の予熱装置4は、図1に示すように、上下一対の加熱ロール21,22を備えている。
そして、搬送されてきた連続シート2を、回転している下方の加熱ロール22に巻き付けて、その連続シート2の第2面2bを当接させ、その第2面2b側を加熱した後、回転している上方の加熱ロール21に受け渡すようになっている。さらに、その上方の加熱ロール21には、受け渡された連続シート2の第1面2aを当接させて、その第1面2aを加熱することができるようになっている。
これにより、予熱装置4は、連続シート2の第1面2a及び第2面2bの両面に対して予熱を加えることが可能となっている。
また、賦形装置6は、図1及び図5に示すように、同じ周速で回転する上下一対の賦形ロール25,26を備えていて、これらの賦形ロール25,26は、相互に噛み合う凹凸部を有している。そして、これらの一対の賦形ロール25,26の間を、連続シート2を通過させることにより、これらの一対の賦形ロール25,26の外周面が相互に最も接近する位置を連続シート2の賦形位置として、凸部11及び凹部12、窪み部13を有する吸収性物品用シート5が形成されるようになっている。
ここで、上方に位置する第1賦形ロール25は、下方に位置する第2賦形ロール26の直上に位置していて、第1賦形ロール25の軸線は第2賦形ロール26の軸線の鉛直上方に位置し、且つこれらの賦形ロール25,26の軸線は相互に平行となっている。したがって、連続シート2は、第1賦形ロール25における最も下方に位置する部分と第2賦形ロール26において最も上方に位置する部分との間を賦形位置として賦形が行われ、凸部11及び凹部12、窪み部13の最終的な形状が確定することとなる。
具体的に、第1賦形ロール25は、前記凹凸部として、ロール幅方向に一定の間隔で配設され、且つこの第1賦形ロール25の外周面に沿って相互に平行に複数列設けられた、周方向に延びる突稜27と、隣り合う突稜27,27の間に設けられた複数列の凹溝28とを備えている。
なお、この第1賦形ロール25の突稜27の高さや幅、隣接する他の突稜27との間隔(即ち凹溝28の溝幅)については、賦形により形成する吸収性物品用シート5における凸部11の高さや幅、凹部12の深さや幅、さらには第2賦形ロール26の後述するピン29の大きさや高さ、間隔、賦形する連続シート2の材質や厚さ、坪量等の関係によって決定される。
一方、第2賦形ロール26は、前記凹凸部として、外周面に、第1賦形ロール25の凹溝28と噛み合うように設けられた複数のピン29と、これらの複数のピン29の間に設けられた凹部30とを備えている。
図5〜図7に示すように、複数のピン29は、ロール幅方向に対しては、第1賦形ロール25の突稜27と接触しないように一定の間隔で配設されていると共に、ロールの周方向に対しては、第2賦形ロール26の外周面に沿って一定の間隔でほぼ直線的に配設されている。なお、隣接するピン29,29の間の空間部分が凹部30となっている。
また、図6に示すように、この実施の形態におけるピン29は、第2賦形ロール26の外周面に千鳥状に配設されている一方、第2賦形ロール26のロール幅方向については、第1賦形ロール25の突稜27が入り込む周方向に延びる凹部30の部分が形成されるように、隣接する他のピン29との間に一定の間隔が設けられた状態で配設されている。
なお、各ピン29は、平面視において略中央に位置する頂部31aが平面視略矩形状に形成され、この頂部31aにおける第2賦形ロール26の周方向側に位置する平面視略三角形状の傾斜部31b,31bが、第2賦形ロール26の外周面(ピン29の基部側の面)側に向けて傾斜するように形成された平面視略六角形状の先端面31を有した構成となっている。また、ピン29の高さや太さについては、賦形により形成する吸収性物品用シート5における凹部12の深さや幅、窪み部13の平面視の大きさや深さ、第1賦形ロール25の突稜27の高さや幅、隣接する他の突稜27との間隔、さらに賦形する連続シート2の材質や厚さ、坪量等の関係によって決定される。
さらに、搬送ロール7は、賦形装置6の一対の賦形ロール25,26の凹凸部における、これら一対の賦形ロール25,26のロール幅方向の長さよりも大きなロール幅を有している。
この実施形態の搬送ロール7は、図8に示すように、連続シート2の幅方向長さよりも大きいロール幅を有していて、賦形装置6による賦形によって形成された吸収性物品用シート5の幅方向長さに比べて、十分大きなロール幅が確保できるようになっている。
また、この実施形態においては、搬送ロール7の最も上方に位置する部分は、一対の賦形ロール25,26の間から吸収性物品用シート5が出てくる位置の高さとほぼ同じ高さとなっている。これにより、一対の賦形ロール25,26の間から出た吸収性物品用シート5は、搬送ロール7に向けて略水平に搬送されるようになっている。したがって、搬送ロール7は、最も上方に位置する部分(搬送ロール7の軸線の鉛直上方に位置する部分)が吸収性物品用シート5に最初に接触することとなる。
また、図1に示すように、搬送ロール7は、吸収性物品用シート5の第1面5aのみに接触しながら、この搬送ロール7の周方向に沿うように吸収性物品用シート5を下方に向けて搬送するようになっている。
したがって、吸収性物品用シート5は、第1面5aが搬送ロール7の外周面に当接した状態でその搬送ロール7の外周面に沿ってガイドされ、下方に転向しながら搬送されることとなる。
以下、前記構成を有する製造装置1を用いて、この実施形態に係る吸収性物品用シート5の製造方法を実施する場合について説明する。
この実施形態における吸収性物品用シートの製造方法を実施するに際しては、巻出装置3から巻き出された連続シート2に対して予熱を加える予熱工程と、予熱工程を経た連続シート2を延伸して賦形加工する賦形工程と、賦形工程により形成された吸収性物品用シート5を賦形装置6から引き出して搬送する引出工程とを順次行う。
前記予熱工程は、巻出装置3から巻き出され、搬送方向MDに沿って搬送されてきた連続シート2を、予熱装置4の回転している上下一対の加熱ロール21,22の外周面に順次接触させることにより、連続シート2の第2面2b及び第1面2aの両面を加熱して予熱を加える。
予熱温度は、連続シートを構成する熱可塑性樹脂繊維の種類にもよるが、例えばポリエチレンテレフタラート(PET)と高密度ポリエチレン(HDPE)との芯鞘型の複合繊維の場合、加熱ロールの外周面の温度が50〜80℃程度とすることが好ましく、より好ましくは60〜70℃程度とすることである。
前記賦形工程は、予熱工程を経て搬送されてきた連続シート2を、賦形装置6において、前記凹凸部が噛み合いながら回転している上下一対の賦形ロール25,26の間に装入し、連続シート2を、噛み合っている第1賦形ロール25の突稜27及び凹溝28と、第2賦形ロール26のピン29及び凹部30との間で延伸して賦形する。連続シート2の賦形は、これらの一対の賦形ロール25,26の外周面が相互に最も接近する位置を賦形位置として行われ、この賦形位置において吸収性物品用シート5の凸部11や凹部12、窪み部13の最終的な形状が賦形されることとなる。
このとき、第1賦形ロール25は、突稜27が連続シート2の第2面2bに接触し、その接触している連続シート2の部分を第2賦形ロール26の凹部30内に押し込み、これにより吸収性物品用シート5の凸部11が賦形される。
一方で、第2賦形ロール26は、周方向に並んでいる複数のピン29が連続シート2の第1面2aに接触し、そのピン29の先端面31に接触している連続シート2の部分を、第1賦形ロール25の同一の凹溝28内に押し込む。
その際、連続シート2のうち、ピン29と非接触状態で第1賦形ロール25の凹溝28内に引っ張られた部分、即ち、連続シート2において、ピン29が接触した部分と、そのピン29と第2賦形ロールの周方向において隣接する他のピン29が接触した部分とによって引っ張られて、第1賦形ロール25の凹溝28内に押し込まれることにより賦形された部分は、吸収性物品用シート5の凹部12となる。
また、第2賦形ロール26のピン29の先端面31は、連続シート2に接触した部分を第1賦形ロール25の凹溝28内に強く押し込みながら賦形するため、吸収性物品用シート5における、周面15及び底部14を有する窪み部13を形成することとなる。
このとき、連続シート2において、第2賦形ロール26のピン29の先端面31の幅方向(ロール幅方向)の両端部に接触していた部分は、第1賦形ロール25の突稜27が連続シート2を第2賦形ロール26の方向に押し込む際に発生する張力も手伝って、ピン29が窪み部13の第1周面15aを形成する熱可塑性樹脂繊維を掻き分けたり、あるいは、熱可塑性樹脂繊維を破断して、破断端部17aを有する破断繊維17を形成したりする。
この結果、窪み部13には、図4に示すような、一部の熱可塑性樹脂繊維が、孔部16の内部空間16aに架け渡された状態で残り、また、一部の破断繊維17の破断端部17aは内部空間16a内に延出した態様の孔部16が形成されることとなる。したがって、孔部16は、内部空間16a内の熱可塑性樹脂繊維や破断繊維17の存在によって、触れた者が孔部16に起因する違和感を感じることが抑止される。
窪み部13について、この窪み部13の底部14の形成に際しては、賦形時において、第1賦形ロール25と第2賦形ロール26とが連続シート2を噛み込んで固定した状態で、第2賦形ロール26のピン29の先端面31がその連続シート2の当接部分を第1賦形ロール25の凹溝28内に押し込む。そのため、窪み部13の底部14は、実質的に繊維密度が他の部分よりも高くなり、剛性が向上する。したがって、吸収性物品用シート5は、この窪み部13の底部14の作用により吸収性物品用シート5全体の剛性が向上し、また、周面15を通じて吸収性物品用シート5の形状を安定的に保持することが可能となる。
ここで、この実施形態においては、賦形工程を実施するに際しては、賦形をより行い易くするため、一対の賦形ロール25,26の少なくとも一方の賦形ロールで連続シート2を再度加熱しながら賦形している。
このとき、賦形ロールでの連続シートの加熱温度については、予熱工程において連続シートに加えた予熱よりも高いことが好ましく、例えばポリエチレンテレフタラート(PET)と高密度ポリエチレン(HDPE)との芯鞘型の複合繊維の場合、加熱工程において60〜70℃程度の温度(加熱ロールの外周面の温度)を予熱として加えた場合、90〜100℃程度の温度(第1賦形ロール25の外周面の温度)で加熱することができる。
さらに、この賦形工程において、連続シート2が一対の賦形ロール25,26の間に通される前、即ちこれらの一対の賦形ロール25,26の上流における連続シート2の搬送速度は、一対の賦形ロール25,26の周速よりも大きくする。これにより、連続シート2を一対の賦形ロール25,26で賦形する際に、連続シート2の搬送方向MDの変形を可及的に抑えることができる。
連続シート2における一対の賦形ロール25,26を通過させる前の搬送速度は、賦形する吸収性物品用シート5の凸部11の高さや凹部12の深さにもよるが、後で詳述する引出工程での搬送ロール7の周速、即ち一対の賦形ロール25,26の下流における吸収性物品用シート5の搬送速度とほぼ同じか1%程度高速又は低速であることが好ましい。
前記賦形工程終了後、前記引出工程を実施する。
この引出工程は、搬送ロール7の周速を、賦形装置6における一対の賦形ロール25,26の周速よりも大きくすることにより、吸収性物品用シート5を搬送ロール7によって一対の賦形ロール25,26の間から引き出す。
その際、搬送ロール7については、その周速が一対の賦形ロール25,26の周速よりも大きいため、一対の賦形ロール25,26の間を通過した吸収性物品用シート5に、搬送方向MD向きの張力を作用させる。
ここで、吸収性物品用シート5を、搬送ロール7によって一対の賦形ロール25,26の間から引き出すのは、これらの一対の賦形ロール25,26による賦形によって吸収性物品用シート5に生じた皺や弛みを可及的に除去し、凸部11や凹部12、さらには窪み部13を安定的に所望の形状に形成するためである。
即ち、連続シートが賦形工程において一対の賦形ロールの間を通過して賦形される際には、連続シートは一対の賦形ロールの凹凸部によって主に厚さ方向に延伸されるが、延伸の際には連続シートの搬送方向や幅方向等色々な方向に多様な力が作用する。そのとき、一対の賦形ロールの凹凸部の噛み合わせ状況に応じて、連続シートの第1面や第2面には皺が寄ったり、弛みが生じたりするため、このような皺や弛みが存在する状態で吸収性物品用シートとしての賦形、形成が完了し、一対の賦形ロールの間から出てくることが多い。
このような皺や弛みは、吸収性物品用シートの凸部や凹部の変形を妨げて、この吸収性物品用シートの柔軟性を阻害する可能性があるため、皺や弛みを有する吸収性物品用シートをそのまま吸収性物品のトップシート等に使用した場合には、吸収性物品用シート本来の柔軟性が損なわれると共に、肌にフィットしづらくなり使用感が低下する。
そのため、本発明においては、吸収性物品用シートを、搬送ロールによって一対の賦形ロールの間から引き出して、吸収性物品用シートに対して搬送方向向きの張力を作用させるようにしている。これにより、吸収性物品用シートが幅方向に広がる力を発生させて、一対の賦形ロールによる賦形によって吸収性物品用シートに生じた皺や弛みを可及的に除去し、吸収性物品用シートの凸部や凹部の所定の形状を安定的に形成することができるようにしている。
吸収性物品用シートに生じた皺や弛みの除去について具体的に説明すると、本発明においては、搬送ロールは、一対の賦形ロールの凹凸部における、一対の賦形ロールのロール幅方向の長さよりも大きなロール幅を有している。そのため、一対の賦形ロールの間から出てきた吸収性物品用シートについては、その吸収性物品用シートの全幅にわたって搬送方向MD向きの張力を作用させながら下流に搬送することができる。
そして、図8に示すように、吸収性物品用シートは、一対の賦形ロールによる賦形によって幅方向の内側(中心軸線側の方向)に縮んだ状態であっても、吸収性物品用シートの全幅にわたって作用している搬送方向MD向きの張力Fに伴って、その吸収性物品用シートの幅方向の外側に向けて次第に広がる方向の力Fを発生させることができる。
これにより、吸収性物品用シートは、その吸収性物品用シートの幅方向の外側に向けて次第に広がる方向の力Fによって、搬送ロールに近づくにつれて(搬送が進むにつれて)幅方向の外側に向けて次第に広がっていく。この結果、一対の賦形ロールの賦形によって幅方向の内側に縮んだことに伴って形成された皺や弛みが伸び、最終的にはほとんど消滅させることが可能となる。また、皺や弛みを消滅させることにより、凸部や凹部、さらにこの実施形態の場合は窪み部の形状を、安定的に所望の形状に形成することができる。
ここで、搬送ロールの周速については、吸収性物品用シートが破壊されない範囲で、前記一対の賦形ロールの周速よりも大きければよいが、搬送ロールの周速は、一対の賦形ロールの周速よりも1〜15%大きいことが好ましい。
搬送ロールの周速が一対の賦形ロールの周速の1%未満の大きさであると、吸収性物品用シートに生じている皺や弛みの除去自体は可能であるものの、吸収性物品用シートに対する搬送方向への張力が抑えられて、皺や弛みの除去をより安定的に行うことができない可能性がある。逆に、搬送ロールの周速が一対の賦形ロールの周速の15%を超えると、吸収性物品用シートに対する搬送方向への張力が大きすぎ、場合によっては吸収性物品用シートが破壊する可能性がある。
また、搬送ロールの周速は、一対の賦形ロールの上流における連続シートの搬送速度の0.99〜1.01倍とすることが好ましい。つまり、一対の賦形ロールの上流と下流については、これらの一対の賦形ロールの周速よりも搬送速度を大きく、且つ上流における連続シートの搬送速度と下流における吸収性物品用シートの搬送速度は同じ速度か、1%前後の範囲内の速度の違いであることが好ましい。
これにより、一対の賦形ロールによる連続シートに対する賦形をより安定的に行うことができ、且つ、賦形後の吸収性物品用シートについても、皺や弛みを除去して凸部や凹部、さらには窪み部の形状を所望の形状を維持しながら一対の賦形ロールの間から安定的に取り出して搬送することができ、安定的な賦形と賦形した形状の安定的な維持とを両立することが可能となる。
さらに、この引出工程においては、搬送ロール7は、吸収性物品用シート5の第1面5aのみに接触し、且つ吸収性物品用シート5の搬送方向を、搬送ロール7の周方向に沿うように転向させながらその吸収性物品用シート5を搬送する。図1に示すように、この実施形態においては、搬送ロール7は、吸収性物品用シート5を下方に向けて転向させながら搬送するようになっている。
このように、搬送ロール7を、吸収性物品用シート5の第1面5aのみに接触させることにより、吸収性物品用シート5の凸部11や凹部12、さらには窪み部13による凹凸形状を潰すことなく搬送することができる。
その上、吸収性物品用シート5の搬送方向を、搬送ロール7の周方向に沿うように転向させることにより、凸部11や凹部12、窪み部13の形状をはっきりさせて、安定化させることができる。特に、この実施形態の場合は、吸収性物品用シート5の下方への転向時に第1面5aが搬送ロール7の外周面に押し付けられるため、搬送ロール7に接触せず且つ搬送ロール7の外方側に位置する凹部12及び窪み部13が、搬送ロール7の外方に押し出される状態となる。したがって、これらの凹部12及び窪み部13の形状が一層はっきりとなり、形状がより安定化するため、結果として、凸部11を含めた吸収性物品用シート5全体としての形状が安定化することとなる。
また、引出工程においては、搬送ロール7における吸収性物品用シート5との最初の接触位置と、一対の賦形ロール25,26における連続シートの前記賦形位置との間の距離を、吸収性物品用シート5の幅方向長さ以上の大きさとして、吸収性物品用シート5を一対の賦形ロール25,26の間から引き出している。
このように、搬送ロールと一対の賦形ロールとの間の距離を一定以上の大きさとしたのは、一対の賦形ロールと搬送ロールとの間において、賦形後の吸収性物品用シートに生じている皺や弛みを確実に除去するためである。
即ち、吸収性物品用シートについては、一対の賦形ロールの間から引き出した直後、張力の発生に伴って直ちに皺や弛みが伸ばされる可能性もあるが、皺や弛みの位置や深さ、長さ等によってはこれらの皺や弛みをすぐには伸ばしきれない場合が考えられる。
しかしながら、図8に示すように、本発明の製造方法においては、一対の賦形ロールの賦形位置と、搬送ロールにおける最初に吸収性物品用シートと接触する位置(この実施形態の場合は、搬送ロールの最も上方に位置する部分)との間では、張力の作用により、搬送ロールに近づくにつれて、吸収性物品用シートは徐々に皺や弛みが伸ばされてこの吸収性物品用シート本来の幅に近づいていく傾向にある。
そのため、この実施形態においては、搬送ロール2における吸収性物品用シート5との最初の接触位置と、一対の賦形ロール25,26における連続シート2の賦形位置との間の距離を、吸収性物品用シート5の幅方向長さ以上の大きさとしている。これにより、吸収性物品用シート5が本来の幅にまでより安定的に広げることができる距離を十分に確保できるようにしている。
なお、この実施形態においては、搬送ロールにおける吸収性物品用シートとの最初の接触位置と、一対の賦形ロールにおける連続シートの賦形位置との間の距離が、吸収性物品用シートの幅方向長さに満たない場合には、吸収性物品用シートの皺や弛みの大きさや深さ、長さ、あるいは発生する張力の大きさ等によっては、これらの皺や弛みを伸ばしきることができずに完全に除去できない可能性が考えられる。
一方で、搬送ロールにおける吸収性物品用シートとの最初の接触位置と、一対の賦形ロールにおける連続シートの賦形位置との間の距離については、吸収性物品用シートの幅方向長さ以上の大きさであれば特に上限はないが、長すぎると製造装置のスペース上の問題が生じる。
この実施形態における前記距離は、連続シート2を一対の賦形ロール25,26によって賦形した後の吸収性物品用シート5について、予熱工程における予熱及び賦形工程における一対の賦形ロールによる加熱によって連続シート2に加えられた熱が完全に失われない範囲の大きさを上限としている。
このように、吸収性物品用シート5が、加熱によって加えられた熱を完全には失っていない段階で皺や弛みを伸ばすことができるようにすることにより、吸収性物品用シート5を構成する繊維(特に、熱可塑性樹脂繊維)が、常温に比べて変形しやすい可能性があるため皺や弛みをより伸ばし易く、これらの皺や弛みを除去し易くなる。
以上のように、この実施形態の吸収性物品用シートの製造方法によれば、一対の賦形ロール25,26の下流に設けた搬送ロール7の周速を、一対の賦形ロール25,26の周速よりも大きくすることにより、吸収性物品用シート5を、搬送ロール7によって一対の賦形ロール25,26の間から引き出す。
これにより、搬送ロール7によって吸収性物品用シート5の全幅にわたって、吸収性物品用シート5に搬送方向MD向きの張力を作用させて、吸収性物品用シート5を幅方向に広げる方向の力を発生させることができる。
この結果、一対の賦形ロール25,26による賦形時に吸収性物品用シート5に発生した不要な皺や弛みを除去することができる上、賦形された凸部11や凹部12、さらには窪み部13を所望の形状に安定的に形成することができ、且つそれらの形状を安定的に維持することが可能となる。
前記実施形態においては、搬送ロール7は、吸収性物品用シート5の第1面5aにのみ接触してその吸収性物品用シート5を搬送するようにしていたが、搬送ロールは吸収性物品用シートの第1面又は第2面のいずれか一方の面に接触しながら吸収性物品用シートを搬送すればよい。したがって、例えば、吸収性物品用シートの第1面が上面に位置しているような場合等には、搬送ロールは吸収性物品用シートの下面である第2面に接触しながら前記吸収性物品用シートを搬送するようにしてもよい。
あるいは、吸収性物品用シートの凸部や凹部の形状を損なわない、あるいは形状を回復させることが可能であれば、搬送ロールは、例えば、吸収性物品用シートの第1面及び第2面に接触する一対のニップロールのようなものであってもよい。
前記実施形態においては、搬送ロール7は、吸収性物品用シート5の搬送方向を、搬送ロール7の周方向に沿うように下方に転向させながら吸収性物品用シート5を搬送するようにしていた。しかしながら、搬送ロールは、吸収性物品用シートの上面(前記実施の形態の場合、吸収性物品用シート5の第2面5b側)に接触して、搬送ロールの周方向に沿うように上方に転向させながら前記吸収性物品用シートを搬送するようにしてもよい。
あるいは、搬送ロールは、吸収性物品用シートを必ずしも転向させる必要はなく、一対の賦形ロールの間から出てきた吸収性物品用シートを直線的に搬送してもよい。
前記実施形態では、搬送ロール7の周速は、一対の賦形ロール25,26の上流における連続シート2の搬送速度の0.99〜1.01倍の大きさとしているが、搬送ロールの周速は、一対の賦形ロールの上流における連続シートの搬送速度は、必ずしも0.99〜1.01倍である必要はない。一対の賦形ロールの上流における連続シートの搬送速度については、一対の賦形ロールにおける賦形が安定的に行うことができれば、連続シートが破損しない範囲で任意に設定することができる。また、搬送ロールの周速は、一対の賦形ロールの上流における連続シートの搬送速度に関係なく、吸収性物品用シートを破損させることなく、且つ皺や弛みを除去することができる張力を吸収性物品用シートに作用させることができる大きさとすることができる。
また、前記実施形態においては、一対の賦形ロール25,26の上流において、連続シート2の両面に予熱を加えると共に、一対の賦形ロール25,26によって、予熱よりも高い温度で連続シート2を加熱していた。
しかしながら、連続シートについては、一対の賦形ロールによる賦形を確実に行うことができれば、必ずしも予熱を加える必要はなく、また、一対の賦形ロールにおいても必ずしも加熱する必要はない。あるいは、連続シートに対しては、予熱のみを加えて一対の賦形ロールでの加熱を行わないようにしてもよく、逆に予熱を加えず、一対の賦形ロールでの加熱のみを行うようにしてもよい。
また、連続シートについて、予熱を加え、且つ一対の賦形ロールでの加熱も行う場合には、必ずしも一対の賦形ロールでの加熱温度を予熱温度よりも高くする必要はなく、予熱温度と、一対の賦形ロールでの加熱温度はそれぞれ任意に決定することができる。
前記実施の形態においては、一対の賦形ロール25,26による賦形によって形成される吸収性物品用シート5を、第1面5a側に凸となるように突出した、搬送方向に延びる複数の凸部11と、第2面5b側に凸となるように、第2面5b側に窪んだ複数の凹部12と、凹部12内に設けられた複数の窪み部13とを有する構成としている。
しかしながら、吸一対の賦形ロールによる賦形によって形成される収性物品用シートとしては、第1面と前記第1面とは反対側の第2面との少なくとも第1面に凸部及び凹部が形成されていれば任意の構成とすることができ、前記実施の形態のような窪み部を備えている必要はない。また、吸収性物品用シートとしては、前記吸収性物品用シートの第1面にのみ凸部及び凹部が形成され、第2面については凸部及び凹部が存在せず平坦な面となっている構成であってもよい。
2 連続シート
4 予熱装置
5 吸収性物品用シート
5a 吸収性物品用シートの第1面
5b 吸収性物品用シート5の第2面
6 賦形装置
7 搬送ロール
11 凸部
12 凹部
13 窪み部
21,22 加熱ロール
25 第1賦形ロール
26 第2賦形ロール
27 突稜
28 凹溝
29 ピン
30 凹部(第2賦形ロール)

Claims (7)

  1. 搬送方向に連続する不織布である連続シートを、外周面に凹凸部を有し且つ相互に噛み合う一対の賦形ロールの間を通過させることにより、第1面と前記第1面とは反対側の第2面との少なくとも第1面に凸部及び凹部が形成された吸収性物品用シートを製造する方法であって、
    前記一対の賦形ロールの下流に、前記凹凸部における前記一対の賦形ロールのロール幅方向の長さよりも大きなロール幅を有する、前記吸収性物品用シートを搬送する搬送ロールを設け、前記搬送ロールの周速を前記一対の賦形ロールの周速よりも大きくすることにより、前記吸収性物品用シートを、前記搬送ロールによって、前記吸収性物品用シートが前記搬送ロールに近づくにつれて幅方向に広がるように前記一対の賦形ロールの間から引き出し、
    前記一対の賦形ロールの上流において、前記連続シートの両面に予熱を加えると共に、前記一対の賦形ロールによって、前記予熱よりも高い温度で前記連続シートを加熱する、吸収性物品用シートの製造方法。
  2. 前記搬送ロールは、前記吸収性物品用シートの前記第1面又は前記第2面のいずれか一方の面のみに接触しながら前記吸収性物品用シートを搬送する、請求項1に記載の吸収性物品用シートの製造方法。
  3. 前記搬送ロールは、前記吸収性物品用シートの搬送方向を、前記搬送ロールの周方向に沿うように転向させながら前記吸収性物品用シートを搬送する、請求項2に記載の吸収性物品用シートの製造方法。
  4. 前記搬送ロールの周速を、前記一対の賦形ロールの周速よりも1〜15%大きくする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品用シートの製造方法。
  5. 前記一対の賦形ロールの上流における前記連続シートの搬送速度は、前記一対の賦形ロールの周速よりも大きく、前記一対の賦形ロールの下流における前記吸収性物品用シートの搬送速度は、前記一対の賦形ロールの上流における前記連続シートの搬送速度の0.99〜1.01倍とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品用シートの製造方法。
  6. 前記搬送ロールにおける前記吸収性物品用シートとの最初の接触位置と、前記一対の賦形ロールにおける前記連続シートの賦形位置との間の距離は、前記吸収性物品用シートの幅方向長さ以上の大きさとする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品用シートの製造方法。
  7. 前記搬送ロールにおける前記吸収性物品用シートとの最初の接触位置と、前記一対の賦形ロールにおける前記連続シートの賦形位置との間の距離は、前記吸収性物品用シートの幅方向長さ以上であって、且つ前記連続シートを一対の賦形ロールによって賦形した後の前記吸収性物品用シートが、前記予熱及び前記一対の賦形ロールにより加熱した熱が完全に失われない範囲の大きさとする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品用シートの製造方法。
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