JP2014198143A - 使い捨てオムツ - Google Patents

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Abstract

【課題】着用者に着用させ易く、加えて、グラフィックシートに形成されたグラフィックが視認し易く、ひいてはアピアランスが優れた使い捨てオムツを提供する。
【解決手段】胴回り部分WPに複合伸縮性材料5が設けられた使い捨てオムツ1に関する。複合伸縮性材料は、互いに重ね合わされた第1の不織布シート部分及び第2の不織布シート部分6U,6Lと、これら不織布シート部分の間に配置された弾性部材7及びグラフィックシート8とを備える。胴回り部分のグラフィック形成部5Gにおいて、弾性部材の収縮力が実質的に作用しないようにされている。使い捨てオムツの着用時にグラフィックシートよりも外側に位置する外側不織布シート部分の凹凸領域41の凹凸ピッチが、グラフィック形成部では胴回り部分の側部WPEよりも長い、又は外側不織布シート部分のグラフィック形成部を構成する部分には、凹部51及び凸部53が設けられていない。
【選択図】図1

Description

本発明は、使い捨てオムツに関する。
胴回り開口と一対の脚回り開口とを備える使い捨てオムツであって、縦方向と、縦方向に直交する横断方向とを含み、前記使い捨てオムツの前記胴回り開口と前記脚回り開口との間に位置する胴回り部分のうち少なくとも側部に複合伸縮性材料が設けられ、前記複合伸縮性材料は、互いに重ね合わされた第1の不織布シート部分及び第2の不織布シート部分と、前記第1の不織布シート部分と前記第2の不織布シート部分との間に配置された弾性部材と、を備え、前記第1の不織布シート部分及び前記第2の不織布シート部分がそれぞれ、前記横断方向に沿って交互に繰り返されると共に前記縦方向に延びる凸部及び凹部を備える複数の凹凸領域と、これら凹凸領域を前記縦方向に互いに離間させる少なくとも1つの非凹凸領域と、を備え、前記凹凸領域同士が互いに隣接しかつ前記非凹凸領域同士が互いに離間するように、かつ前記縦方向に関し前記凹凸領域同士及び前記非凹凸領域同士がそれぞれ互いに整列されるように、前記第1の不織布シート部分及び前記第2の不織布シート部分が重ね合わされ、前記第1の不織布シート部分及び前記第2の不織布シート部分は、前記弾性部材に適用された接着剤により互いに接合される、使い捨てオムツが既に発明されている(特許文献1参照)。
このような使い捨てオムツを、特にいわゆる3P(スリーピース)型の使い捨てオムツを製造する場合、製造上の合理性を考慮すると、特許文献1の第一の実施形態のように胴回り部の一部のみにこのような複合伸縮性材料を配置することは一般的ではなく、第二の実施形態のように胴回り部分の全体に凹凸ピッチが均一な複合伸縮性材料を配置することが一般的である。
また、使い捨てオムツを構成するシート同士の間にグラフィックシート(模様シート)を配置して、グラフィックシートに形成されているグラフィック(模様)を、当該グラフィックシートよりも外側に位置するシート(外装シート)を通して視認することのできる使い捨てオムツが公知である(一例として、特許文献2参照)。
特願2012−218618号明細書 特開2001−54536号公報
特許文献1に記載されているような使い捨てオムツの胴回り部分に配置された複合伸縮性材料は、従来のギャザーと比較すると収縮時に薄くさらに厚さ方向に変形しづらいので、大きな皺ができにくい。それにより、着用時に着用者の足に皺が引っかかりづらくなり、ひいては着用者に使い捨てオムツを着用させ易いという利点がある。
しかしながら、特許文献1の第二の実施形態のように、凸部及び凹部が均一の凹凸ピッチ(凹凸領域に形成されている凹部及び凸部の繰り返しの1周期当たりの長さ)で形成されている第1及び第2の不織布シート部分同士の間にグラフィックシートを配置するような使い捨てオムツの場合では、当該凸部及び凹部、つまり折り皺が形成された不織布シート部分の一方がグラフィックシート上に配置されるので、グラフィックシートに形成されているグラフィックを視認することが困難になるおそれがある。それにより、使い捨てオムツのアピアランス(見栄え)が低下するおそれがある。
したがって、本発明の目的は、着用者に着用させ易く、加えて、グラフィックシートに形成されたグラフィックが視認し易く、ひいてはアピアランスが優れた使い捨てオムツを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、
胴回り開口と一対の脚回り開口とを備える使い捨てオムツであって、
縦方向と、縦方向に直交する横断方向とを含み、
前記使い捨てオムツの前記胴回り開口と前記脚回り開口との間に位置する胴回り部分に複合伸縮性材料が設けられ、
前記複合伸縮性材料は、互いに重ね合わされた第1の不織布シート部分及び第2の不織布シート部分と、前記第1の不織布シート部分と前記第2の不織布シート部分との間に配置された弾性部材及びグラフィックシートと、を備え、
前記第1の不織布シート部分及び前記第2の不織布シート部分がそれぞれ、
前記横断方向に沿って交互に繰り返されると共に前記縦方向に延びる凸部及び凹部を少なくとも部分的に備える複数の凹凸領域と、
これら凹凸領域を前記縦方向に互いに離間させる少なくとも1つの非凹凸領域と、
を備え、
前記縦方向に関し前記凹凸領域同士及び前記非凹凸領域同士がそれぞれ互いに整列されるように前記第1の不織布シート部分及び前記第2の不織布シート部分がそれぞれ重ね合わされ、
前記第1の不織布シート部分、前記第2の不織布シート部分及び前記グラフィックシートは、前記弾性部材に適用された又はこれらに直接に適用された接着剤によって互いに接合され、
前記グラフィックシートには、前記胴回り部分の横断方向中央部において、着用時に外側を向く面にグラフィックが形成されており、
前記胴回り部分の横断方向中央部のうちの前記グラフィックが形成されている部分であるグラフィック形成部において、前記弾性部材の収縮力が実質的に作用しないようにされており、
前記第1の不織布シート部分及び前記第2の不織布シート部分のうちの一方である、着用時に前記グラフィックシートよりも外側に位置する外側不織布シート部分の前記凹凸領域の凹凸ピッチが、前記グラフィック形成部では、前記胴回り部分の側部よりも長い、又は前記外側不織布シート部分の前記グラフィック形成部を構成する部分には、前記凹部及び前記凸部が設けられていない、
使い捨てオムツを提供する。
本発明によれば、着用者に着用させ易く、加えて、グラフィックシートに形成されたグラフィックが視認し易く、ひいてはアピアランスが優れた使い捨てオムツを提供することができる。
実施形態の使い捨てオムツを示す正面俯瞰図。 図1の使い捨てオムツの展開図。 複合伸縮性材料を製造するための装置の概略図。 賦形装置を構成する欠歯ギヤロール及び連続ギヤロールの斜視図。 図4の欠歯ギヤロール及び連続ギヤロールの正面図。 図4のギヤロールの側面図。 短ピッチ域における図6の部分拡大図。 長ピッチ域における図6の部分拡大図。 一方の不織布シート部分を折り重ねる前の複合伸縮性材料の正面図及び断面図。 一方の不織布シート部分を折り重ねた後の複合伸縮性材料の正面図及び断面図。 図9の複合伸縮性材料のX部の切断部分拡大斜視図。 図10の複合伸縮性材料の分解図。 弾性部材の断面周辺を拡大した図10の正面図。 欠歯ギヤロール及び連続ギヤロールの周囲方向を直線状に展開した、欠歯ギヤロールの欠歯部分における、欠歯ギヤロール及び連続ギヤロールとこれらの間に配置され変形されている不織布シートとの噛み合わせ部分周辺の拡大断面イメージ図。 欠歯ギヤロール及び連続ギヤロールの周囲方向を直線状に展開した、欠歯ギヤロールの不連続歯部分における、欠歯ギヤロール及び連続ギヤロールとこれらの間に配置され変形されている不織布シートとの噛み合わせ部分周辺の拡大断面イメージ図。 比較例の使い捨てオムツにおける前側部材の凹凸領域における断面概略図。 実施形態の使い捨てオムツにおける前側部材の凹凸領域における断面概略図。 実施形態の使い捨てオムツの変形例における前側部材の凹凸領域における断面概略図。 実施形態の複合伸縮性材料が、第二の方向に圧縮される前の形状の一例を示す線図。 実施形態の複合伸縮性材料が、第二の方向に圧縮された後の形状の一例を示す線図。 賦形されていない2つの不織布シート部分から形成される複合伸縮性材料が、第二の方向に圧縮される前の形状の一例を示す線図。 賦形されていない2つの不織布シート部分から形成される複合伸縮性材料が、第二の方向に圧縮された後の形状の一例を示す線図。 圧縮強度試験の試験片のサイズを説明する図。 圧縮強度試験の試験片の概略斜視図。 圧縮強度試験における時間と圧縮力の推移の一例を示すグラフ。
本発明は上述の図面を参照しつつより詳細に記載される。なお、図面は、本発明の理解を容易にすると共に図面の記載を簡略化するために、実際の構成要素の大きさ、縮尺、形状と同一に描かれていない場合があることに留意されたい。
本発明の使い捨てオムツは、後述する実施形態ではいわゆる3P(スリーピース)型のオムツについて説明するものの、いわゆるパンツ型オムツであって、例えば、サイドパネル、オールインワン、インナー・アウター等のあらゆる構造及び形状の使い捨てオムツを含むものとする。
(実施形態)
図1は、1つの胴回り開口WO及び1対の脚回り開口LOを備える、本発明の実施形態の使い捨てオムツ1を示す正面俯瞰図である。実施形態の使い捨てオムツ1は、いわゆる3P(スリーピース)型のオムツである。図2は、図1の使い捨てオムツ1の展開図である。図2の使い捨てオムツ1では、前側領域FA及び後側領域RAが縦方向Tに離間しており、前側領域FAと後側領域RAとの間に股領域CAが位置する。なお、図面において、後述する凹凸領域41に生じる折り皺の記載については、図面の見易さからその全てを記載しない場合があることに留意されたい。
実施形態の使い捨てオムツ1は、トップシート、バックシート及びトップシートとバックシートとの間に配置される吸収体から構成される吸収要素3と、複合伸縮性材料5から構成される略矩形形状の前側部材5F及び後側部材5Rとを少なくとも含む。この複合伸縮性材料5は、不織布シート6、弾性部材7及びグラフィックシート8を含む。図2を参照すると、吸収要素3は、前側領域FAから股領域CAを介して後側領域RAまで、つまり着用者の腹側から股を通過して背側まで縦方向Tに延びている。
トップシートは、着用時に着用者の肌に接する肌当接側に設けられる。トップシートは、親水性不織布や織物、開口プラスチックフィルム、開口疎水性不織布などの液透過性のシートによって形成される。
バックシートは、トップシートの反対側に設けられる。バックシートは、防漏性(液不透過性)プラスチックフィルム、又は難透液性繊維不織布、それらのラミネート等から形成される。例えば、主にはプラスチックフィルムや、不織布とプラスチックフィルムのラミネートなどから形成できる。
吸収体は、着用者の体液を吸収するものであり、粉砕パルプや高吸収性ポリマーなどの吸収性コアと、吸収性コアを被覆するティッシュ等の吸収性シートとによって形成される。
図1を参照すると、胴回り部分WPの横断方向Tの中央部に配置されたグラフィックシート8には、着用時に外側(着用者の肌側の逆側)を向く面にグラフィックGが形成されており、このグラフィックGを外側から視認することができる。グラフィックGは、例えば、製造者名や商品名などの文字や、キャラクターやマークなどの絵図である。本発明では、使い捨てオムツ1のグラフィックGが形成されている部分をグラフィック形成部5Gと呼ぶ。
実施形態に係る使い捨てオムツでは、図2を参照すると、前側部材5Fは前側領域FAに配置され、後側部材5Rは後側領域RAに配置される。前側部材5Fは吸収要素3の縦方向端部3LEの一方と接合し、後側部材5Rは吸収要素3の縦方向端部3LEの他方と接合する。股領域CAの前側領域FA及び後側領域RAよりも幅が狭くなっている部分によって脚回り開口LOを形成する脚回り開口形成部1LOが形成されている。
さらに、実施形態に係る使い捨てオムツでは、図2を参照すると、1つの複合伸縮性材料5から構成される前側部材5Fが前側領域FAの横断方向端部FAEの一方から前側領域FAの横断方向端部FAEの他方にわたって延びており、さらに別の1つの複合伸縮性材料5から構成される後側部材5Rが後側領域RAの横断方向端部RAEの一方から後側領域RAの横断方向端部RAEの他方にわたって延びている。
これより、実施形態に係る使い捨てオムツ1の構成要素である複合伸縮性材料5についてさらに詳細に説明する。まず、複合伸縮性材料5の製造方法の例について、図3〜9を参照しつつ説明する。
図3は、複合伸縮性材料5を製造するための装置10の概略図である。図3を参照すると、複合伸縮性材料5を構成する不織布シート6は、不織布シート繰り出し部11に巻き付けられて保持されており、そこから資材搬送方向MDすなわち第一の方向D1(図4等)に巻き出される。
1枚ずつ独立して間欠的に搬送されているグラフィックシート8が、合流部9において巻き出された不織布シート6と所定の位置に位置合わせされつつ間欠的に接合される。このとき、特に図示されていないが、不織布シート6及びグラフィックシート8のいずれか一方又は両方に、この例ではホットメルトである接着剤が予め適用されている。
次いで、接合された不織布シート6及びグラフィックシート8は、予熱ロール13に移送される。予熱ロール13は、接合された不織布シート6を変形させ易いように予熱するものであり、この例では50〜130℃に設定されている。予熱温度は予熱されるシートの種類に応じて定められるものである。
予熱ロール13を通過した不織布シート6及びグラフィックシート8は次いで賦形装置15に移送される。賦形装置15は、この例では、欠歯ギヤロール15A及び連続ギヤロール15Bから構成され、予熱ロール13と同様に賦形し易いように50〜130℃に温度設定されている。
図4は、この例に係る賦形装置15を構成する欠歯ギヤロール15A及び連続ギヤロール15Bの斜視図を示している。図4に示されているように、連続ギヤロール15Bは周方向に離間された複数の連続歯27を有し、これらの連続歯の各々は幅方向に連続している。また、欠歯ギヤロール15Aは、周方向に離間された複数の不連続歯29を有し、これらの不連続歯29の各々は少なくとも1つの欠歯部分31によって幅方向に不連続になっており、これらの欠歯部分31は周方向に整列されている。
予熱ロール13を通過した不織布シート6及びグラフィックシート8は、互いに噛み合いかつ互いに逆方向に回転する欠歯ギヤロール15Aと連続ギヤロール15Bとの間を通過する。すると、不織布シート6Bが第一の方向D1に部分的に延伸されて、第一の方向D1に直交する、不織布シート6の横断方向である第二の方向D2に沿って各々延びる凹部51(図10)及び凸部53(図10)が形成される。第一の方向D1に交互に繰り返し形成された凹部51及び凸部53が凹凸領域41(図8,10)を画定し、これらの凹凸領域41が非凹凸領域43(図8,10)を隔てて不織布シート6及びグラフィックシート8に形成される。
図5は、図4の欠歯ギヤロール15A及び連続ギヤロール15Bの正面図を示している。この例では、欠歯ギヤロール15Aの中央にある欠歯部分31cの幅Wvcは2mmであり、欠歯ギヤロール15Aの中央にある欠歯部分以外の欠歯部分31sの幅Wvsは1mmであり、不連続歯29の連続している部分の幅Wgは全て共通であり、4mmである。しかしながら、欠歯ギヤロール15A及び連続ギヤロール15Bの各構成要素の寸法は上記寸法に限定されない。中央の欠歯部分31cの中央が他の欠歯部分31sよりも幅が広いのは、後述する不織布シート6を折り重ねる段階において、不織布シート6を折る部分となるからである。
なお、この例では、各不連続歯29は第二の方向D2に6列設置されている。しかしながら、この不連続歯29の列の数は図を簡略化するためのものであり、実際には、不連続歯29の列は、実施形態の使い捨てオムツ1のサイズに合わせてこれよりも多くなっている。不連続歯29の列数は、使い捨てオムツ1のサイズや、賦形装置15の各箇所の寸法等に応じて変更することができる。
図6は、図4のギヤロール15A,15Bの側面図である。なお、欠歯ギヤロール15A及び連続ギヤロール15Bの側面図は、同じになるので1つの図で説明をする。図6を参照すると、欠歯ギヤロール15A及び連続ギヤロール15Bは共に、長ピッチ域15AL,15BL及び短ピッチ域15AS,15BSを含む。隣り合う歯27,29の頂部同士の間隔は、長ピッチ域15AL、15BLでは短ピッチ域15AS,15BSよりも長い。
図7Aは短ピッチ域15AS,15BSにおける図6の部分拡大図を示しており、図7Bは長ピッチ域15AL、15BLにおける図6の部分拡大図を示している。この例では、欠歯ギヤロール15A及び連続ギヤロール15Bの歯27,29の高さTHS,THLは約1mmである。さらに、この例では、短ピッチ域15AS,15BSに位置する隣り合う歯27,29の頂部同士の間隔TPSは約1.91mmであり、長ピッチ域15AL,15BLにおける隣り合う歯27,29の頂部同士の間隔TPLは約2.87mmである。しかしながら、欠歯ギヤロール15A及び連続ギヤロール15Bの各構成要素の寸法及び形状は上記寸法及び図示したものに限定されない。
図3に戻って、糸状の弾性部材7は、弾性部材繰り出し部17に巻き付けられて保管されており、そこから巻き出すことによって接着剤適用部19に移送される。弾性部材7には、あらかじめ一定の張力が付与されており、その張力が維持されたまま後の工程が行われる。この例では、弾性部材貼り合わせ倍率(=(不織布シート部分と貼り合わせるときの伸張状態にある弾性材料の長さ)÷(弾性材料の収縮状態長さ))が3となるように、張力が弾性部材7に付与されている。
接着剤適用部19では、接着剤が、スリットノズル(図示しない)から接着剤を吐出した部分に弾性部材7Aを沿わせることで、弾性部材繰り出し部17から移送されてきた弾性部材7Aの周囲に連続的に又は間欠的に適用される。この例では、グラフィックシート8と重なることになる弾性部材7Aの部分以外に、接着剤が適用される。したがって、この例では、接着剤は、少なくともグラフィック形成部5Gと重なることになる弾性部材7Aの部分に、適用されないようにすればよいが、被りしろがあってもよい。この例では、接着剤はホットメルト接着剤であるが、これに限定されるものではない。
次いで、この例では、合流部21において、賦形された不織布シート6及びグラフィックシート8の非凹凸領域43上に、弾性部材7Bを配置する。このときの複合伸縮性材料5Aが図8に示されている。
次いで、図8の状態の複合伸縮性材料5Aは折り重ね装置23に移送される。この例では、折り重ね装置23は巻き込みセーラである。巻き込みセーラは、複合伸縮性材料5Aを、中心軸線CL(図8)を折り曲げ線として折り、不織布シート6の一方の片側部分6Uを他方の片側部分6Lの上に、互いの非凹凸領域43が整列するように重ね合わせられる。ひいては、凹凸領域41も互いに整列する。その結果、図7の状態の複合伸縮性材料5Aは折り重ね装置23を通過すると図9の状態の複合伸縮性材料5Bになる。
図8及び図9を参照すると、賦形装置15の長ピッチ域15AL,15BSによって賦形された長ピッチ賦形部5PLと、短ピッチ域15AS,15BSによって賦形された短ピッチ賦形部5PSとが形成されている。それにより、長ピッチ賦形部5PLの凹凸ピッチ(凹凸領域41に形成されている凹部51(図10)及び凸部53(図10)の繰り返しの第一の方向に沿った1周期当たりの長さ)は、短ピッチ賦形部5PSよりも長い。
この例では、折り重ね装置23は、複合伸縮性材料5Aを中心軸線CLに沿って折り重ねているが、非凹凸領域43に平行な折り曲げ線に沿ってさえいれば、必要に応じてどの位置を中心に折り重ねてもよく、この場合2箇所で不織布シート6を折り曲げてもよい。
さらに、この例では、複合伸縮性材料5は、1つの不織布シート6内の2つの不織布シート部分同士6U,6Lを重ね合わせることによって製造されている。別の例では、複合伸縮性材料5は、1つの不織布シートと、グラフィックシート8と接合された別の不織布シートとを別個に上述の賦形装置15により賦形して、その後にこれらの不織布シート同士を、グラフィックシート8がこれらの間に配置されるように重ね合わせることによって製造される。
図3に戻って、折り重ね装置23を通過した複合伸縮性材料5Bは、貼り合わせプレス25に移送され、その厚さ方向DTに圧力が印加される。それにより、部材6U,6L,8間の接着剤による接合がより確実なものとなる。
最後に、この例ではロールカッタ26を用いて、下側不織布シート6L側(着用者の肌側に相当する側)からロールカッタ26の刃を差し込むことによって、グラフィック形成部5G上を延びる弾性部材7のそれぞれを1箇所において切断する。それにより、グラフィック形成部5Gにおいて、弾性部材7の収縮力が作用しないようにされている。別の実施形態では、ロールカッタ26の刃を、上側不織布シート6U側(外側に相当する側)から差し込む。
このようにして、最終的な複合伸縮性材料5が完成する。
上述のようにこの例では、弾性部材7は、互いに離間されつつ互いに整列された、上側不織布シート部分6U及び下側不織布シート部分6Lの非凹凸領域43同士の間を第一の方向D1に、つまり使い捨てオムツ1では横断方向Lに延びる。しかしながら、別の例では、弾性部材7の少なくとも一部は、不織布シート部分6U,6Lの凹凸領域41同士の間を延びる。
この例では、不織布シート6には秤量15g/mのSMS不織布を使用している。しかしながら、本発明はこれに制限されるものではない。使用される不織布としては、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、ヒートロール不織布、スパンボンド不織布とメルトブローン不織布とを組み合わせたSMS不織布、エアースルー不織布、スパンレース不織布、エアーレイド不織布等を使用することができる。また、不織布シートの素材としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、アクリル等を使用することができる。
不織布シート6には、繊維を切らずに直接紡糸することによって形成される長繊維不織布、例えばSMS不織布又はスパンボンド不織布等を使用することが好ましい。賦形処理するために必要な不織布シートの強度の低下が起こりにくいという観点から、伸度が高く、さらには、不織布シート自体6が短繊維不織布を使用するよりも薄くなりかつ平面性(フラットネス)の高い布地を作ることができるからである。
またこの例では、弾性材料7には、Lycra(登録商標)470dtexを使用している。しかしながら、本発明はこれに制限されるものではない。この弾性材料7に、ウレタンスパンデックス等の弾性糸を使用することができる。繊度としては、30〜1500dtex程度の弾性糸を複数本使用し、同一の繊度、または互いに異なる繊度の弾性糸を使用することが好ましい。30dtex以下となると、単位幅あたりの弾性糸使用本数が増加して製造設備が大きくなるおそれがあり、1500dtex以上となると、隣接する弾性糸同士の間隔が大きくなり、凹部51及び凸部53(図10)の噛合いが不均一になるおそれがあるからである。また、弾性部材7の素材としては、スチレン−ブタジエン、ブタジエン、イソプレン、ネオプレン等の合成ゴム、天然ゴム、EVA、SIS、SEBS、SEPS、伸縮性ポリオレフィン、ポリウレタン等を使用することができる。
さらにこの例では、グラフィックシート8には、ポリエチレン樹脂フィルムを使用している。しかしながら、本発明はこれに制限されるものではない。グラフィックシート8には、例えば、ポリプロピレン樹脂フィルム等を使用することができる。
これより、上記製造方法によって製造された複合伸縮性材料5の構成について説明する。
図10は、図9の複合伸縮性材料5のX部の切断部分拡大斜視図を示し、図11は、図10の複合伸縮性材料5の分解図を示す。図10及び図11を参照すると、この部分における複合伸縮性材料5は、互いに重ね合わされた上側不織布シート部分6U及び下側不織布シート部分6Lと、これらの不織布シート部分の間に配置された弾性材料7とから構成されている。上側不織布シート部分6U及び下側不織布シート部分6Lには、上述のように互いに第一の方向D1に略平行に直線状に延びる複数の凹凸領域41が、非凹凸領域43により第二の方向D2に離間するように形成されている。
凹凸領域41はそれぞれ、第一の方向に交互に繰り返し形成された凹部51と凸部53とを含む。具体的には、凹凸領域41において、下側不織布シート部分6Lの凸部53Lが上側不織布シート部分6Uの凹部51Uに入り込み、上側不織布シート部分6Uの凸部53Uが下側不織布シート部分6Lの凹部51Lに入り込んでいる。したがって、上側不織布シート部分6U及び下側不織布シート部分6Lの凹凸領域41は互いに隣接している。これに対して、上側不織布シート部分6U及び下側不織布シート部分6Lに形成されている非凹凸領域43は、互いにその厚さ方向DTに離間されている。
図12は弾性部材7の断面周辺を拡大した図10の正面図である。図12を参照すると、2つの不織布シート部分6U、6Lが、非凹凸領域43U,43Lにおいて、弾性部材7を介して接着剤によって互いに接合されていることが、さらに厳密には、接着剤適用部19において適用された接着剤によって形成される接着部45において互いに接合されることが理解できる。なお、図12を参照すると、この例では、接着部45は、弾性部材2の周囲全体を覆うように分布している。別の例では、弾性部材7と非凹凸領域43U,43Lとが接合する箇所にのみ接着剤が適用されている。
ここで、各不織布シート部分6U,6Lが、図10及び図11に示されているような形状に変形される機構について説明する。図13A及び図13Bは、欠歯ギヤロール15A及び連続ギヤロール15Bの周囲方向を直線状に展開した、欠歯ギヤロール15A及び連続ギヤロール15Bとこれらの間に配置され変形されている不織布シート6との、噛み合わせ部分周辺の拡大断面イメージ図を示す。図13Aは、欠歯ギヤロール15Aの欠歯部分31における断面図を示し、図13Bは、欠歯ギヤロール15Aの不連続歯29部分における断面図を示すものである。
図13A及び図13Bを参照すると、一方では、図13Aに示されているように、欠歯ギヤロール15Aの欠歯部分31に導入される不織布シート6は、連続ギヤロール15Bに、連続ギヤロール15Bの半径方向外側に押されるものの変形せず、非凹凸領域43を形成することになる。他方では、図13Bに示されているように、欠歯ギヤロール15Aの不連続歯29と連続ギヤロール15Bの連続歯27との間に噛み込まれる不織布シート6は、歯先端部分33にロックされることになる。そうすることによって、三点曲げ状に隣り合う歯先端部分33Bと歯先端部分33Aと別の歯先端部分33Bとの間で延伸されて、その歯先端部分33Aを頂部とする凸部53を形成する。
さらに、三点曲げ状に隣り合う歯先端部分33Aと歯先端部分33Bと別の歯先端部分33Aとの間で延伸されて、その歯先端部分33Bを底部とする凹部53を形成する。このとき欠歯ギヤロール15Aの欠歯部分31において連続ギヤロール15Bに押される不織布シート1の非凹凸領域43と、欠歯ギヤロール15Aの不連続歯29部分において連続ギヤロール15Bの歯先端部分33Bでロックされることになる不織布シート6の凹部51の底部との、各ギヤロール15A,15Bにおける半径方向の位置がほぼ同じになる。すなわち不織布シート6における厚さがほぼ同じになる。よって、不織布シート6に凹凸領域41及び非凹凸領域43が形成された後も、これらはほぼ同一の面上に存在することになる。ここで、前記面を各不織布シート部分6U,6Lについての仮想の基準面RPと定義する。ここでは、基準面RPは平面状であり、非凹凸領域43はこの基準面RP上で拡がることとなる。なお、各不織布シート部分6U,6Lはそれぞれ柔軟性を備えているので、基準面RPは必ずしも平面状ではない。
したがって、凸部53と基準面RPとの間の関係でいうと、凸部53は、基準面RPから、つまり非凹凸領域43から厚さ方向に突出している。そして、凹部51は、互いに隣接する2つの凸部53同士の間で非凹凸領域43まで到っている。
さらにここで、上記製造工程において凸部53が凹部51に入り込む機構について説明する。
図10を参照すると、上側不織布シート6Uと下側不織布シート6Lとの基準面RP同士の間に、凸部53が基準面RPから突出している分だけ離れているのが理解できる。つまり、上側不織布シート6Uと下側不織布シート6Lとの対向する非凹凸領域43U,43Lが互いに離間している。これは、賦形装置15の一方を欠歯ギヤロール15Aとし、他方を連続ギヤロール15Bとしたことによって、凸部53が、基準面RPから一方向のみに突出することと、凸部53を有する側の各不織布シート6U,6Lの面同士が互いに向くように重ね合わせられ、ひいては各不織布シート6U,6Lのそれぞれの基準面RPが複合伸縮性材料5の互いに異なる外側の面に位置するように重ね合わされることとによって達成される。したがって、各不織布シート6U,6Lの非凹凸領域43U,43L同士の間において、一定の間隔で画定される空間で延びる弾性部材7を配置することができる。ひいては、各不織布シート部分6U,6L同士の間に弾性部材7を配置することによって凹部51に凸部53が入り込む作用を妨げない。
さらに、上記製造工程において凸部53が凹部51に入り込むことを以下の機構により説明することができる。
不織布は一般的に柔らかく変形し易いので、製造工程において不織布シートを搬送するために、通常は一定の張力を資材搬送方向MD、すなわち第一の方向D1に付与している。この例では、上記工程において、複合伸縮性材料5Aを折り重ねるときに、折り重ね装置23を使用する。
折り重ね装置23を通過するときに、不織布シート部分6Uには折り重ね装置23により張力が第一の方向D1にさらに付与される。具体的には、この張力は、折り重ね装置23の1つの具体的実施態様である巻き込みセーラのセーラエッジ(図示しない)により付与されたものである。これにより、上側不織布シート部分6Uが下側不織布シート部分6Lよりも第一の方向D1に伸びることとなる。ひいては上側不織布シート部分6Uの凹凸領域41の凹凸ピッチが下側不織布シート部分6Lの凹凸領域41の凹凸ピッチよりもわずかに拡がることになる。
その後に、上側不織布シート部分6Uが、下側不織布シート部分6Lに重ねられるときに、張力が解放されて、折り重ね装置23に導入される以前より付与されていた張力が付与されている状態に戻ることになる。次いで、凹凸ピッチが、複合伸縮性材料5Aが折り重ね装置23に導入される以前の状態に戻る。したがって、上側不織布シート部分6Uの凹部51U及び凸部53Uと下側不織布シート部分6Lの凸部53L及び凹部51Lとの相対的な位置が変化することになる。その結果、これらの部分の凹凸ピッチが、張力が解放されて互いに同じになるときに、上記の凹部51及び凸部53の形状も貢献して半ピッチ分オフセットすることによって、凸部53が凹部51に入り込むこととなる。
なお、この複合伸縮性材料5では、凹凸領域41において不織布シート6が厚さ方向DTに延伸されているという構成により、収縮状態になると、凹凸領域41における複合伸縮性材料5の厚さが、非凹凸領域43における厚さよりも厚くなる。したがって、複合伸縮性材料5に着用者が触れたときの感触が良い。弾性部材7の周囲に適用された接着剤によって固くなっている非凹凸領域43が凹凸領域41よりも突出して、凹凸領域41よりも先に非凹凸領域43が着用者の体に触れて着用者に異物感を感じさせることを妨げるからである。同様の理由から、弾性部材7の直径が、互いに整列している非凹凸領域43同士の間隔よりもわずかに小さいとさらに好ましい。
上記では、折り重ね装置23を使用した場合の製造方法を述べた。別の例では、2つの不織布シートを別々に同形状に賦形処理して重ね合わることによって、折り重ね装置23を使用することなく、上述したような複合伸縮性材料5を製造する。この場合、不織布シート同士を重ね合わせるときに、一方の不織布シートに他方の不織布シートよりも高い張力を第一の方向に付与しておく。それにより、1つの不織布シート6の2つの不織布シート部分6U,6Lを重ねる場合と同じ構成を取ることができる。上述した理由により、不織布シート部分6U,6Lの凸部53U,53Lが、不織布シート部分6L,6Uの凹部51L,51U内部に入り込むことになるからである。ただし、2つの不織布シートの秤量や繊維の太さなどが互いに異なる場合には、互いの凹凸ピッチを適合させるように各不織布シートに付与する張力を調節する必要があることに留意されたい。
ところで、実施形態に関する記載の冒頭で説明したように、実施形態の使い捨てオムツ1は、使い捨てオムツ1のサイズに適合するように上述の製造方法を用いて製造された複合伸縮性材料5を前側部材5F及び後側部材5Rとして備える。このとき、実施形態の使い捨てオムツ1では、複合伸縮性材料5は、複合伸縮性材料5の第一の方向D1が使い捨てオムツ1の横断方向Lとほぼ整列するように、複合伸縮性材料5の第二の方向D2が使い捨てオムツ1の縦方向Tとほぼ整列するように、かつ上側不織布シート部分6Uが外側に位置し下側不織布シート部分6Lが着用者の肌側に位置するように、位置決めされる。
これより、図14A及び図14Bを参照して、実施形態の使い捨てオムツ1のグラフィックGを視認しやすいという作用について説明をする。図14Aは比較例の使い捨てオムツにおける前側部材5Fの凹凸領域における断面概略図であり、図14Bは実施形態の使い捨てオムツ1における前側部材5Fの凹凸領域41における断面概略図である。図14A及び図14Bでは、接着剤HMの適用箇所に対応する点線を示すことによって、前側部材5Fの各構成部材6U,6L,7,8の接合箇所を示している。比較例の前側部材5Fは、上述した特許文献1の第二の実施形態の使い捨てオムツに対応しており、実施形態の使い前側部材5Fと異なり、長ピッチ賦形部5PLが形成されておらず、実施形態の前側部材5Fの短ピッチ形成部5PSと同じ凹凸ピッチで、その全体にわたって均一に賦形されている。
上述の製造方法の例で説明したように、実施形態に係る使い捨てオムツ1では、グラフィック形成部5Gにおいて、弾性部材7に接着剤が適用されておらず、さらに弾性部材7は1箇所において切断されている。比較例の使い捨てオムツも同様にされている。したがって、弾性部材の切断端部7Eは図示されているように収縮して、グラフィック形成部5Gでは弾性部材7の収縮力が実質的に作用しない。この場合、図14Aに図示されているような、前側部材5Fの横断方向Tの中央部に位置するグラフィック形成部5Gにおいても胴回り部分の側部WPE(図1)に相当する部分と同様の賦形が施されている比較例とは異なり、図14Bに図示されている実施形態の使い捨てオムツ1の前側部材5Fのグラフィック形成部5Gには、胴回り部分の側部WPEに設けられている短ピッチ形成部5PSよりも凹凸ピッチの長い、長ピッチ形成部5PLが設けられている。
これにより、実施形態の使い捨てオムツ1は、比較例の使い捨てオムツと比較して、グラフィック形成部5Gにおいてグラフィックシート8よりも外側に位置する不織布シート部分6Uの折り皺の数が少ないことから、グラフィックGを視認しやすく、アピアランスに優れている。
実施形態では、複合伸縮性材料5を構成する上側不織布シート部分6Uと下側不織布シート部分6Lのグラフィック形成部5Gには、長ピッチ形成部5PLが設けられている。しかしながら、少なくとも、グラフィックシート8の外側に位置する上側不織布シート部分6U(この実施形態では外側不織布シート部分に相当)に、長ピッチ賦形部5PLが設けられていればよい。実施形態では、上側不織布シート部分6Uのみを通してグラフィックGを視認することになるからである。
また、実施形態の使い捨てオムツ1は、賦形装置15の短ピッチ域15AS,15BSによって賦形された部分を含み、当該部分では凹凸ピッチが長いので、賦形装置15によって不織布シート6が延伸される量が少なくなる。したがって、不織布シート6における繊維のダメージが少なく、凹凸ピッチが短い従来の使い捨てオムツと比較すると、不織布シート6の強度が高く、柔軟性も高い。
また、弾性部材の切断端部7を外側から視認することができると、アピアランスの観点において好ましくない。よって、さらに使い捨てオムツのアピアランスを向上させるために、図14Cのような使い捨てオムツがさらに提案される。図14Cは、実施形態の使い捨てオムツの変形例における前側部材5Fの凹凸領域41における断面概略図である。変形例の使い捨てオムツには、長ピッチ賦形部5PLと短ピッチ賦形部5PSとの間に、短ピッチ賦形部5PSよりも短い凹凸ピッチを有する隠蔽部5PHが形成されている。したがって、賦形装置15A、15Bの隠蔽部5PHに対応する部分、つまり、長ピッチ域15AL,15BLと短ピッチ域15AS,15BSとの間の部分では、隣り合う歯27,29の頂部同士の間隔が、短ピッチ域15AS,15BSにおけるTPSよりも短い。
この変形例に係る使い捨てオムツでは、弾性部材7の切断端部7Eが隠蔽部5PHと重なる。それにより、切断端部7Eが他の部分よりも折り皺が多い隠蔽部5PHによって外側から視認しづらくなるので、この変形例に係る使い捨てオムツは、アピアランスの観点において、実施形態に係る使い捨てオムツ1よりも優れている。
これより、実施形態の使い捨てオムツ1が従来の使い捨てオムツと比較して着用させ易い機構について説明する。
着用者にパンツ型の使い捨てオムツ1を着用させるときに、着用者の足が胴回り部分WP(図1)に、特に胴回り部分の側部WPE(図1)に触れることによって、これらの部分に対して着用者の足を通す方向に、ひいては特に縦方向Tに力が作用する。
実施形態の使い捨てオムツ1では、この胴回り部分WPに複合伸縮性材料5が配置されており、そのグラフィック形成部5Gにおいて弾性部材7の弾性力が作用しないようになっているものの、胴回り部分の側部WPEにおいては、図10に示されているような構造が維持されている。
上述したように、複合伸縮性材料5は、凹凸領域41において、凹部51及び凸部53が第一の方向に交互に形成されているという形状を有する。図10の手前側の断面からも理解できるように、凹凸領域41の第一の方向に沿った断面が波形を有しており、この形状が一般的な段ボールの内側に配設されている、断面波形の中芯のような働きをする。さらに、2つの不織布シート部分6U,6Lの凹凸領域41が互いに隣接しており、より具体的には不織布シート部分6U,6Lの凸部53U,53Lが、不織布シート部分6L,6Uの凹部51L,51U内部に入り込んでいることから、2つの不織布シート部分6U,6Lが互いを支え合い協働する。その結果、複合伸縮性材料5の第二の方向D2、ひいては使い捨てオムツ1の縦方向Tの圧縮力に対する剛性が、賦形されていない2つの不織布シート部分から形成される複合伸縮性材料よりも高いものとなる。
図15A及び図15Bはそれぞれ、複合伸縮性材料5が、第二の方向に圧縮される前及び後の形状の一例を示す線図である。そして、図16A及び図16Bはそれぞれ、賦形されていない2つの不織布シート部分6’から形成される複合伸縮性材料5’が、第二の方向に圧縮される前及び後の形状の一例を示す線図である。複合伸縮性材料5は、第二の方向に圧縮力が印加された場合でも、凹凸領域41ではその賦形形状及び構成に起因する圧縮剛性によって、弾性部材7同士の間で折れ曲がりにくく、すなわち座屈しにくくなっている。図15Bを参照すると、この複合伸縮性材料5は、凹凸領域41では曲がらずに、非凹凸領域43のところで若干折れ曲がっている様子が示されている。これに対して、図16Bを参照すると、賦形されていない複合伸縮性材料5’では、第二の方向に圧縮力が付与されると、弾性部材7同士の間に位置する不織布シート部分6’は、形状による力を発生することなく自由に動くので、弾性部材7同士の間隔が短くなる。それに伴い、不織布シート部分6’が厚さ方向に突出するので、賦形されていない複合伸縮性材料5’では、大きな皺が発生しやすい。以上により、複合伸縮性材料5は、従来の複合伸縮性材料5’よりも第二の方向D2の圧縮強度が高いことが理解できる。その結果、実施形態の使い捨てオムツ1は、着用時に着用者の足を胴回り開口WOから脚回り開口LOまで通す過程で、着用者の足が引掛ってしまうおそれのある大きな皺を発生しにくい。さらには、着用者に使い捨てオムツ1を着用させるときに印加される縦方向Tの力を伝達し易くなる。よって、実施形態の使い捨てオムツ1は、従来の使い捨てオムツよりも着用させ易いものとなっている。
さらに、複合伸縮性材料5の圧縮剛性が高いことを確認するために以下に説明する圧縮強度試験が行われた。
−試験方法−
このために実施された圧縮強度試験は、紙及び板紙の圧縮強さ試験に使用されるリングクラッシュ試験(JIS P8126)に類する試験である。この圧縮強度試験では、図17Aに示されるように、第一の方向に100mmかつ第二の方向に20mmの長さの形状の試験片61を用意する。次いで、試験片61は、図17Bに示されるように、リング状にされて、その端部同士が2mmの重複部分をもって、ステープラー(図17Bにはステープラーの針63が示されている。)によって略中央で1箇所のみ接合されることによって、形成される。
この圧縮強度試験を実施するには、この試験片61が試験台上に載置されて、試験片61の上方縁部全体に対して鉛直方向下方に圧縮力が、試験片61が座屈するまで印加される。図18は、圧縮強度試験における時間T[s]と圧縮力Fc[N]の推移の一例を示すグラフである。図16を参照すると、試験片61に徐々に圧縮力を印加し、その後、図16の参照番号65が示す時点で試験片61が圧縮力に耐えられなくなり座屈したのが理解できる。この座屈した時点に印加されていた圧縮力を圧縮強度試験の評価基準とする。
以下に示すサンプルについて、この圧縮強度試験が実施された。
(実施例)
実施例の試験片61は、上述の製造方法の例によって製造された複合伸縮性材料5から作成されたものであり、上述の試験片61のサイズにしたものを使用した。実施例の試験片61では、不織布シート6が隣り合う歯27,29の頂部同士の間隔が1mmである賦形装置15によって均一の凹凸ピッチで賦形されており、弾性部材7同士の間隔は5mmであり、秤量15g/mのSMS不織布が使用された。
(比較例)
賦形されていない不織布シート部分6’使用している以外は、複合伸縮性材料5と全く同じように作成した複合伸縮性材料5’を、上述の試験片61のサイズにしたものを使用した。
以下に、圧縮強度試験の結果を示す。なお、以下の測定結果は、実施例及び比較例共に3つの試験片における測定結果の平均値である。
Figure 2014198143
表1に示されているように、実施形態の複合伸縮性材料5は、賦形されていない従来の複合伸縮性材料よりも第二の方向の圧縮強度が十分に高いことが確認された。
まとめると、実施形態の使い捨てオムツ1によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1) 凹凸ピッチが、グラフィック形成部5Gでは、胴回り部分の側部WPEよりも長いので、同じ凹凸ピッチがグラフィック形成部5Gに形成されていた場合と比較すると、折り皺の数が少ないことにより、グラフィックシート8に形成されたグラフィックGを視認し易く、ひいては使い捨てオムツ1のアピアランスが良い。
(2)上述の製造方法の例で製造された複合伸縮性材料5が、着用者の足が引っかかり易い使い捨てオムツ1の胴回り部分WPに配置されている。そして、着用者の足が最も引っかかり易い部分である、胴回り部分の側部WPEでは、図10に示されているような構造が形成されている。したがって、従来の使い捨てオムツのように大きな皺が形成されず、さらには、着用者に使い捨てオムツ1を着用させるときに印加される縦方向Tの力を伝達し易くなるので、着用者に使い捨てオムツ1を着用させ易い。
(3)また、複合伸縮性材料5は着用者の肌に触れるという観点から、より優れた感触を有するのが好ましい。上述したように、収縮状態にあるときの複合伸縮性材料5の厚さが非凹凸領域43よりも凹凸領域41において厚いので、弾性部材7の周囲に適用された接着剤によって固くなっている非凹凸領域43が、着用者の肌に直接触れない。その結果、複合伸縮性材料5に触れたときの感触が良い。
(4)また、複合伸縮性材料5は、外側から視認されるという観点から、より優れた審美性を有するのが好ましい。凹部51に凸部53が入り込むという複合伸縮性材料5の構成によって、収縮状態においても賦形した通りの規則的な皺を形成することができる。それにより、全体的に薄くかつ表面が平滑な複合伸縮性材料5を製造することができるので、着用時に着用者の足がその表面で滑り易くなり、ひいては着用者に使い捨てオムツ1を着用させ易い。
(5)また、実施形態の使い捨てオムツでは、長繊維不織布を複合伸縮性材料5の素材として使用しているので、短繊維不織布を素材として使用するよりも薄く、平面性の高い複合伸縮性材料5を形成することができる。したがって、使い捨てオムツ1に足をさらに通しやすく、着用者に使い捨てオムツ1を着用させ易い。
(6)長ピッチ賦形部5PLでは凹凸ピッチが長く、不織布シート6が引き伸ばされる量が少なくなるので、不織布シート6における布地のダメージが少なり、強度が高く、柔軟性も高い。
なお、本明細書、図面及び特許請求の範囲から当業者によって理解できるような全ての特徴は、これらの特徴が特定の他の特徴に関連してのみ組み合わされて説明されたとしても、それらの特徴が明確に除外されない限り、又は技術的な態様が不可能な若しくは意味のない組み合わせにならない限りにおいて、独立して、またさらに、ここで開示された他の特徴又は特徴の複数の群と任意に組み合わせて、結合できるものとする。
例えば、本発明は、以下に示すような変形実施形態も含む。
本発明では、グラフィック形成部5Gにおいて、弾性部材7の収縮力が実質的に作用しないようにされていればよく、別の実施形態では、弾性部材7を切断するのではなく、グラフィック形成部5Gに弾性部材7が配置されないように、弾性部材7を間欠的に配置する。
上述の複合伸縮性材料5の製造方法の例では、弾性部材7に接着剤をグラフィック形成部5Gに適用せず、当該部分にロールカッタ26の刃を差し込むことによって、グラフィック形成部5Gに位置する弾性部材7のそれぞれを1箇所において切断している。しかしながら、別の例では、弾性部材7の全体に接着剤を適用する。そして、上述の例のロールカッタ26よりも刃数の多いロールカッタを用いて、グラフィック形成部5Gにおいて、弾性部材7が収縮力を発揮することができない程度まで、弾性部材7を複数箇所において細かく切断する。このようにして、弾性部材7の収縮力を実質的に作用させないようにすることもできる。
図14Aを参照すると、実施形態の使い捨てオムツ1の前側部材5F、つまり複合伸縮性材料5において、グラフィックシート8が、使い捨てオムツ1の着用時に弾性部材7よりも外側に位置するように重ね合わされている。このとき、上述のように弾性部材7の全体に接着剤を適用してこれを細かく切断するような場合では、弾性部材7の切断片がその場に残ることになり、これを視認できてしまうと、アピアランスの観点で好ましくない。弾性部材7の切断片は、グラフィックシート8と重なる位置に存在するので、実施形態のようにグラフィックシート8が弾性部材7よりも外側に配置されていることによって、弾性部材7の切断片がグラフィックシート8によって隠蔽される。したがって、このような場合においても、実施形態の使い捨てオムツ1は、アピアランスの観点で好ましい。
上述の複合伸縮性材料5の製造方法の例では、欠歯ギヤロール15A及び連続ギヤロール15Bにおいて、長ピッチ域15AL,15BL及び短ピッチ域15AS,15BSにおいても、歯27,29の高さTHL,THSは同じである。ここで、欠歯ギヤロール15A及び連続ギヤロール15Bの両方又は一方において、長ピッチ域15AL,15BLに位置する歯27,29の高さTHLが、短ピッチ域15AS,15BSに位置する歯27,29の高さTHSよりも低いとさらに好ましい。グラフィックシート8よりも外側に位置する不織布シート部分である外側不織布シート部分(実施形態では上側不織布シート部分6U)に形成される各折り皺の高さが小さくなることによって、グラフィックGを視認しやすくなるからである。
さらに、グラフィク形成部5Gにおいて凹凸ピッチが胴回り部分の側部WPEよりも長いという概念の延長として、つまり凹凸ピッチが極端に長いものであると考慮して、外側不織布シート部分のグラフィック形成部5Gを構成する部分に凹部51及び凸部53を形成しない構成についても、本発明に含むものとする。この場合、欠歯ギヤロール15A及び連続ギヤロール15Bの両方又は一方において、長ピッチ域15AL、15BLに歯27,29が設けられない。グラフィック形成部5Gにおいて、外側不織布シート部分が賦形されていなければ、つまり凹部51及び凸部53が形成されていなければ、さらにグラフィックGを視認しやすい。外側不織布シート部分に折り皺が全く形成されなくなるからである。さらにいえば、グラフィックシート8に凹部51及び凸部53が全く形成されていなくてもよい。なお、この場合では、複合伸縮性材料5において、凹凸領域41は、横断方向Lに沿って交互に繰り返されると共に縦方向Tに延びる凹部51及び凸部53を部分的に、具体的には胴回り部分の側部WPEにおいて、備えているといえる。上述した、使い捨てオムツ1を履きやすいという効果を考慮すれば、少なくとも胴回り部分の側部WPEが賦形されていればよく、言い換えれば、少なくとも胴回り部分の側部WPEに凹部51及び凸部53が上述のように設けられていればよい。
上述の例によって製造される複合伸縮性材料5では、第二の方向の全幅にわたって、長ピッチ形成部5PLが形成されている。しかしながら、第二の方向の全幅にわたって、長ピッチ形成部5PLが形成されていなくてもよく、一部のみ、つまりグラフィック形成部5Gのみにおいて長ピッチ形成部5PLが設けられていればよい。特に、胴回り部分WPの胴回り開口部WO付近の、一般的にウェストギャザーと呼ばれる部分では、胴回り部分の側部WPEと同じ凹凸ピッチが施されていると好ましい。その部分の肌触りが良好になるからである。
上述の例によって製造される複合伸縮性材料5では、弾性部材7の切断にロールカッタ26を用いたが、別の例では、熱エンボス装置によって熱と圧力を印加することによって弾性部材7を切断する。不織布シートを切断することなく、弾性部材7を切断することができるので有利である。
実施形態に係る使い捨てオムツ1では、前側部材5Fのみにグラフィックシート8を配置したが、後側部材5Rのみにグラフィックシート8を配置してもよいし、前側部材5F及び後側部材5Rの両方にグラフィックシート8を配置してもよい。
実施形態に係る使い捨てオムツ1では、上側不織布シート部分6Uが外側に位置し、下側不織布シート部分6Lが着用者の肌側に位置するように位置決めされている。別の実施形態では、上側不織布シート部分6Uが着用者の肌側に位置し、下側不織布シート部分6Lが外側に位置する。
本発明は、以下のように規定される。
(1) 胴回り開口と一対の脚回り開口とを備える使い捨てオムツであって、
縦方向と、縦方向に直交する横断方向とを含み、
前記使い捨てオムツの前記胴回り開口と前記脚回り開口との間に位置する胴回り部分に複合伸縮性材料が設けられ、
前記複合伸縮性材料は、互いに重ね合わされた第1の不織布シート部分及び第2の不織布シート部分と、前記第1の不織布シート部分と前記第2の不織布シート部分との間に配置された弾性部材及びグラフィックシートと、を備え、
前記第1の不織布シート部分及び前記第2の不織布シート部分がそれぞれ、
前記横断方向に沿って交互に繰り返されると共に前記縦方向に延びる凸部及び凹部を少なくとも部分的に備える複数の凹凸領域と、
これら凹凸領域を前記縦方向に互いに離間させる少なくとも1つの非凹凸領域と、
を備え、
前記縦方向に関し前記凹凸領域同士及び前記非凹凸領域同士がそれぞれ互いに整列されるように前記第1の不織布シート部分及び前記第2の不織布シート部分がそれぞれ重ね合わされ、
前記第1の不織布シート部分、前記第2の不織布シート部分及び前記グラフィックシートは、前記弾性部材に適用された又はこれらに直接に適用された接着剤によって互いに接合され、
前記グラフィックシートには、前記胴回り部分の横断方向中央部において、着用時に外側を向く面にグラフィックが形成されており、
前記胴回り部分の横断方向中央部のうちの前記グラフィックが形成されている部分であるグラフィック形成部において、前記弾性部材の収縮力が実質的に作用しないようにされており、
前記第1の不織布シート部分及び前記第2の不織布シート部分のうちの一方である、着用時に前記グラフィックシートよりも外側に位置する外側不織布シート部分の前記凹凸領域の凹凸ピッチが、前記グラフィック形成部では、前記胴回り部分の側部よりも長い、又は前記外側不織布シート部分の前記グラフィック形成部を構成する部分には、前記凹部及び前記凸部が設けられていない、
使い捨てオムツ。
(2) 前記グラフィック形成部において、各前記弾性部材が1箇所又は複数箇所において切断されていることによって、前記弾性部材の収縮力が実質的に作用しないようにされている、
(1)に記載の使い捨てオムツ。
(3) 前記弾性部材は、互いに離間されつつ互いに整列された、前記第1の不織布シート部分及び前記第2の不織布シート部分の前記非凹凸領域同士の間を前記横断方向に延びる、
(1)又は(2)に記載の使い捨てオムツ。
(4) 前記複合伸縮性材料において、前記グラフィックシートが、前記使い捨てオムツの着用時に前記弾性部材よりも外側に位置するように重ね合わされている、
(1)〜(3)のいずれか1つに記載の使い捨てオムツ。
(5) 前記第1の不織布シート部分及び前記第2の不織布シート部分が、長繊維不織布から形成されている、
(1)〜(4)のいずれか1つに記載の使い捨てオムツ。
(6) 少なくとも前記胴回り部分の側部に位置する前記第1の不織布シート部分及び前記第2の不織布シート部分の前記凹凸領域において、前記第1の不織布シート部分の前記凸部が、前記第2の不織布シート部分の前記凹部内部に入り込むと共に、前記第2の不織布シート部分の前記凸部が前記第1の不織布シート部分の前記凹部内部に入り込んでいる、
(1)〜(5)のいずれか1つに記載の使い捨てオムツ。
(7) 前記凸部はそれぞれ、前記非凹凸領域から厚さ方向に突出し、
前記凹部はそれぞれ、互いに隣接する2つの前記凸部同士の間で前記非凹凸領域まで到っている、
(1)〜(6)のいずれか1つに記載の使い捨てオムツ。
(8) 互いに重なり合う前記第1の不織布シート部分及び前記第2の不織布シート部分が、単一の不織布シート内に形成されており、
前記単一の不織布シートが、前記横断方向に平行な折り曲げ線に沿って折り曲げられ、互いに重ね合わされている、
(1)〜(7)のいずれか1つに記載の使い捨てオムツ。
(9) 前記グラフィック形成部には、収縮力を有する前記弾性部材が存在しない、
(1)〜(8)のいずれか1つに記載の使い捨てオムツ。
(10) 前記グラフィック形成部と前記胴回り部分の側部との間に、前記凹凸ピッチが前記グラフィック形成部及び前記胴回り部分の側部よりも短い隠蔽部が設けられている、
(9)に記載の使い捨てオムツ。
(11) 前記凸部及び前記凹部は、ギヤロールを用いた延伸加工によって形成されている、
(1)〜(10)のいずれか1つに記載の使い捨てオムツ。
1 使い捨てオムツ
5 複合伸縮性材料
5G グラフィック形成部
6 不織布シート
6U 上側不織布シート部分(第1の又は第2の不織布シート部分)
6L 下側不織布シート部分(第2の又は第1の不織布シート部分)
7 弾性部材
8 グラフィックシート
41 凹凸領域
43 非凹凸領域
51 凹部
53 凸部
WO 胴回り開口
LO 脚回り開口
T 縦方向
L 横断方向
WP 胴回り部分
WPE (胴回り部分の)側部
G グラフィック

Claims (11)

  1. 胴回り開口と一対の脚回り開口とを備える使い捨てオムツであって、
    縦方向と、縦方向に直交する横断方向とを含み、
    前記使い捨てオムツの前記胴回り開口と前記脚回り開口との間に位置する胴回り部分に複合伸縮性材料が設けられ、
    前記複合伸縮性材料は、互いに重ね合わされた第1の不織布シート部分及び第2の不織布シート部分と、前記第1の不織布シート部分と前記第2の不織布シート部分との間に配置された弾性部材及びグラフィックシートと、を備え、
    前記第1の不織布シート部分及び前記第2の不織布シート部分がそれぞれ、
    前記横断方向に沿って交互に繰り返されると共に前記縦方向に延びる凸部及び凹部を少なくとも部分的に備える複数の凹凸領域と、
    これら凹凸領域を前記縦方向に互いに離間させる少なくとも1つの非凹凸領域と、
    を備え、
    前記縦方向に関し前記凹凸領域同士及び前記非凹凸領域同士がそれぞれ互いに整列されるように前記第1の不織布シート部分及び前記第2の不織布シート部分がそれぞれ重ね合わされ、
    前記第1の不織布シート部分、前記第2の不織布シート部分及び前記グラフィックシートは、前記弾性部材に適用された又はこれらに直接に適用された接着剤によって互いに接合され、
    前記グラフィックシートには、前記胴回り部分の横断方向中央部において、着用時に外側を向く面にグラフィックが形成されており、
    前記胴回り部分の横断方向中央部のうちの前記グラフィックが形成されている部分であるグラフィック形成部において、前記弾性部材の収縮力が実質的に作用しないようにされており、
    前記第1の不織布シート部分及び前記第2の不織布シート部分のうちの一方である、着用時に前記グラフィックシートよりも外側に位置する外側不織布シート部分の前記凹凸領域の凹凸ピッチが、前記グラフィック形成部では、前記胴回り部分の側部よりも長い、又は前記外側不織布シート部分の前記グラフィック形成部を構成する部分には、前記凹部及び前記凸部が設けられていない、
    使い捨てオムツ。
  2. 前記グラフィック形成部において、各前記弾性部材が1箇所又は複数箇所において切断されていることによって、前記弾性部材の収縮力が実質的に作用しないようにされている、
    請求項1に記載の使い捨てオムツ。
  3. 前記弾性部材は、互いに離間されつつ互いに整列された、前記第1の不織布シート部分及び前記第2の不織布シート部分の前記非凹凸領域同士の間を前記横断方向に延びる、
    請求項1又は2に記載の使い捨てオムツ。
  4. 前記複合伸縮性材料において、前記グラフィックシートが、前記使い捨てオムツの着用時に前記弾性部材よりも外側に位置するように重ね合わされている、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の使い捨てオムツ。
  5. 前記第1の不織布シート部分及び前記第2の不織布シート部分が、長繊維不織布から形成されている、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の使い捨てオムツ。
  6. 少なくとも前記胴回り部分の側部に位置する前記第1の不織布シート部分及び前記第2の不織布シート部分の前記凹凸領域において、前記第1の不織布シート部分の前記凸部が、前記第2の不織布シート部分の前記凹部内部に入り込むと共に、前記第2の不織布シート部分の前記凸部が前記第1の不織布シート部分の前記凹部内部に入り込んでいる、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の使い捨てオムツ。
  7. 前記凸部はそれぞれ、前記非凹凸領域から厚さ方向に突出し、
    前記凹部はそれぞれ、互いに隣接する2つの前記凸部同士の間で前記非凹凸領域まで到っている、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の使い捨てオムツ。
  8. 互いに重なり合う前記第1の不織布シート部分及び前記第2の不織布シート部分が、単一の不織布シート内に形成されており、
    前記単一の不織布シートが、前記横断方向に平行な折り曲げ線に沿って折り曲げられ、互いに重ね合わされている、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の使い捨てオムツ。
  9. 前記グラフィック形成部には、収縮力を有する前記弾性部材が存在しない、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の使い捨てオムツ。
  10. 前記グラフィック形成部と前記胴回り部分の側部との間に、前記凹凸ピッチが前記グラフィック形成部及び前記胴回り部分の側部よりも短い隠蔽部が設けられている、
    請求項9に記載の使い捨てオムツ。
  11. 前記凸部及び前記凹部は、ギヤロールを用いた延伸加工によって形成されている、
    請求項1〜10のいずれか1項に記載の使い捨てオムツ。
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