JP2005247475A - ウエブのしわ伸ばし方法及びその装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エキスパンダーロールの経時変化が少なく、圧痕傷を付けることなくウエブのしわやちぢみを伸ばすことができるウエブのしわ伸ばし方法及びその装置を得ること。
【解決手段】本発明の第1実施例のウエブのしわ伸ばし装置1Aは、表面に帯電部43と非帯電部42とが所定の間隔で形成される回転帯電ロール4と、その帯電ロール4に接触し、表面に誘電体層32が形成されており、帯電部43と非帯電部42とにより、その表面に帯電と非帯電とのパターンが形成される回転接触ロール3と、接触ロール3に接触し、その接触ロール3の表面に形成された前記帯電と前記非帯電とのパターンを除電する除電ロール5とを備え、幅広で長尺のウェブFを接触ロール3の表面に接触させることによりウエブFの表面上に任意の帯電パターンを形成して、静電吸着力で前記ウエブFを、その幅方向に伸張させ、前記ウエブのしわを伸ばすことを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】本発明の第1実施例のウエブのしわ伸ばし装置1Aは、表面に帯電部43と非帯電部42とが所定の間隔で形成される回転帯電ロール4と、その帯電ロール4に接触し、表面に誘電体層32が形成されており、帯電部43と非帯電部42とにより、その表面に帯電と非帯電とのパターンが形成される回転接触ロール3と、接触ロール3に接触し、その接触ロール3の表面に形成された前記帯電と前記非帯電とのパターンを除電する除電ロール5とを備え、幅広で長尺のウェブFを接触ロール3の表面に接触させることによりウエブFの表面上に任意の帯電パターンを形成して、静電吸着力で前記ウエブFを、その幅方向に伸張させ、前記ウエブのしわを伸ばすことを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、蒸着型磁気テープに代表される幅広で長尺の薄いウエブ上に発生するしわやちじみを伸ばすウエブのしわ伸ばし方法及びその装置に関するものである。
一般に、磁気テープ等のテープ状の磁気記録媒体は、ポリエステルフィルムやポリエチレンフィルムなどの高分子フイルムのウエブの非磁性支持体(いわゆるベースフイルム)上に磁性層、保護膜が形成されてなるものである。前記磁気テープの磁性層の形成は、ベースフイルム上に強磁性粉末とバインダーと呼ばれる高分子を混合したものを塗布する、またはベースフイルム上に強磁性金属薄膜を真空蒸着、スパッタリング等の薄膜形成手段によって形成する等の手法により行われ、前者の手法によって製造される磁気記録媒体を塗布型媒体、後者の手法によって製造される媒体を薄膜媒体と称している。
例えば、前者の塗布型媒体においては、長尺状のベースフイルムを平坦に走行させ、この表面に強磁性粉末やバインダー、結合剤、分散剤、潤滑剤を混練した磁性塗料を一定量供給する、或いはその表面に一定量の磁性塗料が供給されるロールに沿って長尺状のベースフイルムを圧着させながら走行させることにより均一な厚さを有する磁性層をベースフイルム上に形成している。
また、後者の薄膜媒体においては、真空かつ高温状態で長尺状のベースフイルムをキヤンと称されるロールに沿って走行させ、この表面に真空蒸着、スパッタリング等の手法により強磁性材料を被着させて薄膜を形成し、均一な厚さを有する磁性層をベースフイルム上に形成している。
前記の塗布型媒体、薄膜媒体の何れにおいても、長尺状のベースフイルムを走行させるため、長さ方向にテンションがかかり易く、長さ方向にしわやちぢみが発生し易い。磁性層を形成する際にべ−スフイルム表面にしわやちぢみが存在すると、磁性層の厚さや品質に影響を及ぼしたり、磁性層の形成されない箇所が生じる可能性があり、製造不良を引き起してしまう。そこで、従来よりベースフイルム上に磁性層を形成する前に、そのベースフイルムをエキスパンダーロールと称するロール上を走行させ、ベースフイルムを幅方向に伸ばし、しわやちぢみを取り除いてからその上に磁性層を形成している。
前記エキスパンダーロールとしては、例えば、図7に示したようなストレート型エキスパンダーロール、図8に示されるような弓型エキスパンダーロールが挙げられる。
図7に示したストレート型エキスパンダーロール100は、回転軸110を中心に回転するロール120であって、そのロール120の表面には中央部から両端部に向かって、そのリード角θが相反する方向に傾斜するように形成された螺旋溝130及びこの螺旋溝130によって形成された螺旋リング140が形成されている。螺旋溝130或いは螺旋リング140のリード角θの傾斜方向は左右で逆であるが、ロール120の全長にわたって一定に設けられている。螺旋リング140の表面のベースフイルムFと接する部分にはゴムまたは耐熱性のゴム材が使用されている(例えば、特開昭8−268608号公報)。
なお、リード角θとは、ストレート型エキスパンダーロール100の正投影図において、ロール120の回転中心線a上に直角な線bと回転中心線aの螺旋溝130との交叉角のことをいい、ロール120の中央部を境に正負の値を採るが、本発明ではその絶対値をいうものとする。
このストレート型エキスパンダーロール100は、ベースフイルムFに図中矢印Bで示したようなテンションがかかると、ロール120の表面に設けられた螺旋リング140に外方に傾斜するような力が発生し、これに接するベースフイルムFには図中矢印Cに示したようなベースフイルムFを幅方向に広げようとする力が掛かり、ベースフイルムFが幅方向に延ばされ、しわやちぢみが取り除かれる。
また、図8に示したような弓型エキスパンダーロール200においては、湾曲装置210によって適度な湾曲を与えられたロール220上にべ−スフイルムFを図中矢印Aの方向に走行させており、前記ベースフイルムFは図中矢印Aの方向に走行する際、ロール220の湾曲に沿って幅方向に広がろうとするため、長さ方向のテンションが減少され、ベースフイルムFが幅方向に延ばされ、しわやちぢみが取り除かれる。なお、前記弓型エキスパンダーロール200はゴムまたは耐熱性のゴムにより形成されることが多い。
特開昭8−268608号(第2頁、図2)
前記のように直線型エキスパンダーロール100は、ベースフイルムFの接触面にゴム材を使用しており、ゴムの拡縮と摩擦力を利用してベースフイルムFを幅方向に伸ばしていることから、そのゴムの摩擦や劣化等の経時変化によって性能が変化したり、高速巻き取り速度の場合、遠心力の影響を受け、ゴムが変形する等の課題がある。
また、弓形エキスパンダーロール200のような湾曲形状のロール220の場合、幅方向中央部の張力は両端部に比べて大きく掛かるため、柔らかく伸びやすいベースフイルムFの場合、中央部を中心に伸びを発生させてしまうという課題がある。
本発明は、これらの課題を解決しようとするものであって、エキスパンダーロールの経時変化が少なく、圧痕傷を付けることなくベースフイルムのしわやちぢみを伸ばすことができるウエブのしわ伸ばし方法及びその装置を得ることを目的とする。
それ故、本発明のウエブのしわ伸ばし方法は、静電吸着力により、幅広で長尺のウェブを、その幅方向の両端部に引き伸ばす方法を採っている。その静電吸着力は帯電と非帯電とのパターンで形成されていることを特徴とする。
そして本発明のウエブのしわ伸ばし装置は、幅広で長尺のウェブが接触する表面に誘電体層が形成され、その誘電体層に帯電と非帯電とのパターンが形成される接触ロールを備えていることを特徴とする。
その接触ロールはウェブに圧痕傷を付けないフラットなエキスパンダーロールであることが望ましく、また、直流電源が接続されている。その直流電圧は可変できることが望ましい。
また、本発明の他のウエブのしわ伸ばし装置は、表面に帯電部と非帯電部とが所定の間隔で形成される回転帯電ロールと、その帯電ロールに接触し、表面に誘電体層が形成されており、前記帯電部と前記非帯電部とにより、その表面に帯電と非帯電とのパターンが形成される回転接触ロールと、その接触ロールの表面に形成された前記帯電を除電する除電手段と、幅広で長尺のウエブを前記接触ロールの表面に接触するように走行させるウエブ供給手段とを備えていることを特徴とする。
前記帯電ロールには直流電源が接続されており、その直流電源は可変電圧型であることが望ましい。
そしてまた、前記接触ロールの誘電体層は、非ゴム材質であること、その表面には、その中心軸の中央部から両端部に向かってリード角が相反する方向に傾斜する螺旋状の帯電突条が形成されていることが望ましい。
そしてまた、本発明の他のウエブのしわ伸ばし装置は、ロールの表面が非誘電体層で形成され、その回転軸の長手方向における中央部を中心にして対象的に両端部に向かってリード角が相反する方向に傾斜する螺旋溝に誘電体を埋設して帯電層が形成されている接触ロールと、その接触ロールの前記帯電層に電圧を印加する直流電源と、前記接触ロールを回転駆動する駆動モータと、幅広で長尺のウエブを前記接触ロールの表面に接触するように走行させるウエブ供給手段とを備えていることを特徴とする。
その接触ロールの前記帯電層と前記非誘電体層との帯電の差が、前記ウエブの前記接触ロールの表面から剥離する時に生ずる剥離帯電よりも大となるように前記帯電層と前記非誘電体層とが形成されていることが好ましい。
従って、本発明のウエブのしわ伸ばし方法及びその装置によれば、幅広で長尺のウェブを前記接触ロールの表面に接触させることにより前記ウエブ表面上に任意の帯電パターンを形成して、その静電吸着力で前記ウエブを、その幅方向に伸張させ、前記ウエブのしわを伸ばすことができる。
また、前記接触ロールまたは前記帯電ロールに直流電源が接続され、その帯電圧を可変することによって、伸張効果を容易に変えることができる。
更に、前記接触ロールの表面にフラットな誘電体層を設け、その誘電体層を非ゴム材質で形成したことにより経時変化が少なく安定した伸張効果を実現できる。
更にまた、接触ロールの表面に、その中心軸の中央部から両端部に向かってリード角が相反する方向に傾斜する螺旋状の帯電と非帯電のパターンを形成することにより、ウエブのしわをより一層伸張する効果が得られる。
そして更にまた、接触ロールの表面の帯電と非帯電のパターンが乱れない状態に維持できる。
本発明のウエブのしわ伸ばし方法及びその装置によれば、
1)接触ロールをフラットなエキスパンダーロールで構成することにより、ウェブとの接触面がフラットとなり、そのウェブに圧痕キズを付けない
2)ウェブとの接触面にゴムが用いられていないので、ゴムを使用した従来のエキスパンダーロールと比較して計時変化が少ない
3)印加電圧の可変によって吸着力を任意に変えられるため、ウェブの品種、シワの発生状況に応じて吸着力を容易に可変させることができる
4)接触ロールの構造がフラットなため、回転ムラが発生せず、ウェブの走行安定性が増す
など、数々の優れた効果が得られる。
1)接触ロールをフラットなエキスパンダーロールで構成することにより、ウェブとの接触面がフラットとなり、そのウェブに圧痕キズを付けない
2)ウェブとの接触面にゴムが用いられていないので、ゴムを使用した従来のエキスパンダーロールと比較して計時変化が少ない
3)印加電圧の可変によって吸着力を任意に変えられるため、ウェブの品種、シワの発生状況に応じて吸着力を容易に可変させることができる
4)接触ロールの構造がフラットなため、回転ムラが発生せず、ウェブの走行安定性が増す
など、数々の優れた効果が得られる。
以下、図を用いて、本発明のウエブのしわ伸ばし装置を説明する。
図1は本発明の第1実施例のウエブのしわ伸ばし装置のシステム構成図、図2は図1に示したウエブのしわ伸ばし装置の一構成部材である接触ロールを示していて、同図Aはその正面図、同図Bはその側面図、図3は図1に示したウエブのしわ伸ばし装置の一構成部材である帯電ロールを示していて、同図Aはその正面図、同図Bはその側面図、そして図4は本発明のウエブのしわ伸ばし装置の動作説明図である。
先ず、図1乃至図3を用いて、本発明の第1実施例のウエブのしわ伸ばし装置の構成を説明する。なお、以下の説明においては、ウエブの一例として磁気媒体に用いられているベースフイルムを例示して説明する。
図1において、符号1Aは本発明の第1実施例のウエブのしわ伸ばし装置を指す。このウエブのしわ伸ばし装置1Aは、一対のガイドロール2、接触ロール3、帯電ロール4、除電ロール5、駆動モータ6、直流電源(DC電源)7などから構成されている。
エキスパンダーロールに相当する接触ロール3は、図2に示したように、ロール本体31の表面に誘電体層32が形成されていて、回転軸33を中心にして矢印Rbの反時計方向に回転するように支持フレーム(不図示)等に軸支され、その外周面にベースフイルムFが、例えば、そのほぼ120度の角範囲にわたって掛け渡されている。
また、この接触ロール3には、ベースフイルムFが接触しない位置に帯電ロール4と除電ロール5とが接触するように配設されている。帯電ロール4はベルト8を介して駆動モータ6により矢印Raで示す反時計方向に回転駆動される。従って、接触ロール3は帯電ロール4との接触によって連れ回りする。
前記の帯電ロール4は、図3に示したように、そのロール本体41の表面に誘電体、例えば、低抵抗ゴム42が所定の厚みで被覆されたロールの表面を、その中心軸の中央部から両端部に向かってリード角が相反する方向に傾斜するように螺旋溝43を形成し、この螺旋溝43により螺旋状の帯電突条44が形成されたものである。なお、符号45は帯電ロール4の回転軸である。
帯電ロール4には、DC電源7が接続されており、そのDC電源7は電圧を可変でき、帯電ロール4の帯電突条44に帯電圧を与える。
駆動モータ6は、基準速度に対しプラス数パーセントのドロー制御を掛けており、シワの発生状況に応じてドロー率を可変することができる。
除電ロール5は、ベースフイルムFが接触ロール3から離れた下流側で、そして接触ロール3が帯電ロール4に接触する直前に配設された接触ロール3に接触しており、その除電ロール5は接地されている。従って、除電ロール5は接触ロール3の表面全体に帯電している帯電パターンを除電して接触ロール3上の帯電パターンを安定させることができる。
前記のベースフイルムFは、例えば、厚さ約10μm、幅が100〜600mmのフィルムであって、接触ロール3のほぼ120度の角範囲にわたって十分に接触できるように一対のガイドロール2に案内され、矢印Aの方向に走行させる。
次に、ウエブのしわ伸ばし装置1Aの動作を図4をも用いて説明する。
先ず、ベースフイルムFを一対のガイドロール2と接触ロール3に掛けて、所定の速度で走行させる。そして駆動モータ6は基準速度に対しプラス数パーセントのドロー制御を掛けて帯電ロール4を回転駆動し、その回転している帯電ロール4の表面、即ち、帯電突条44にDC電源7によって帯電圧を掛ける。帯電ロール4の表面に形成された帯電パターンは帯電ロール4に接して連れ回りしている接触ロール3の表面に帯電部Cと非帯電部Nのパターンとして転写される。その接触ロール3はベースフイルムFの走行速度より速く回転させる。そうすることによって、図4に示したように、ベースフイルムFが接触ロール3に接触部分において、帯電が矢示のように静電吸着力としてベースフイルムFの両端方向に働き、ベースフイルムFを両端方向に伸ばすように作用する。続いて接触ロール3はベースフイルムFとの接触後に除電ロール5に接触し、ベースフイルムFとの剥離帯電等で乱れた前記帯電を除去した後、帯電ロール4によって新たな帯電パターンが形成される。
帯電ロール4の帯電突条44は、しわの発生状況に応じて、厚み、傾斜角を変えてもよく、そして帯電突条44はロール本体41の両端部のみに形成してもよい。また、しわの発生状況に応じて帯電突条44をロール本体41の中央部から両端部へ向けてその傾斜角度を徐々に大きくするなど変えても構わない。
更にまた、帯電の発生方法は直流電源を用いた接触式以外でも構わない。除電部はロール形状以外でも構わない。そして除電方式は除電布、電圧印加、ガス、紫外線といった除電方式であっても構わない。
駆動モータ6はベルトを介さずに直接帯電ロール4を駆動する構成であっても構わない。また、接触ロール3側を駆動するように構成しても構わない。
本実施例のウエブのしわ伸ばし装置1Aによれば、前記のようにしてベースフイルムFを幅方向に伸張でき、そのしわのない状態のベースフイルムFの表面に磁性層を形成するようにすれば、厚みの均一な磁性層が形成された磁気媒体を得ることができる。
次に、本発明の第2実施例のウエブのしわ伸ばし装置を、図5及び図6を用いて、説明する。
図5は本発明の第2実施例のウエブのしわ伸ばし装置のシステム構成図、そして図6は図5に示したウエブのしわ伸ばし装置の主構成部材である接触ロールを示していて、同図Aはその正面図、同図Bはその側面図である。
なお、この第2実施例において、第1実施例のウエブのしわ伸ばし装置1Aと同一の構成部分においては同一の符号を付して説明する。
図5において、符号1Bは全体として本発明の第2実施例のウエブのしわ伸ばし装置を指す。このウエブのしわ伸ばし装置1Bは、一対のガイドロール2、接触ロール3A、駆動モータ6、DC電源7とから構成されている。
接触ロール3Aは、図6に示したように、ロール本体31の表面に帯電層34と非帯電層35とが螺旋状に形成されている。この場合、ロール本体31の表面全面を非誘電体層35a、例えば、セラミックで被覆し、その表面に螺旋溝34aを形成し、その螺旋溝34aに誘電体、例えば、低抵抗ゴムを埋設して、前記の帯電層34と非帯電層35とが同一の円周面になるように形成されている。従って、接触ロール3Aの表面に螺旋状の帯電層34と非帯電層35とが形成されている。なお、前記誘電体としては金属であってもよい。
そして、この接触ロール3Aの場合も、前記帯電層34はその回転軸方向の中央部から両端部に向かってリード角が相反する方向に傾斜するように形成されている。そしてこの接触ロール3Aはベルト8を介して駆動モータ6により回転駆動されている。この場合、接触ロール3AをベースフイルムFの走行速度より若干速く回転させる。
この実施例のウエブのしわ伸ばし装置1Bの場合も、DC電源7で前記帯電層34に所定の電圧を印加し、帯電した接触ロール3Aの約120度の角範囲にわたってベースフイルムFを掛けて、矢印Aの方向に所定の速度で走行させる。
なお、本実施例のウエブのしわ伸ばし装置1Bには、第1実施例のウエブのしわ伸ばし装置1Aに存在した除電ロール5が無い。それは、本実施例の場合、接触ロール3AからベースフイルムFが剥離するときに、ベースフイルムFとの摩擦によって非帯電層35が剥離帯電を受ける可能性があるが、その剥離帯電を受けても、帯電層34と非帯電層35との間に帯電の差が得られる場合であれば、除電ロールが無くても第1実施例の場合と同様に帯電パターンが乱されることがないからである。
かくして本ウエブのしわ伸ばし装置1Bは、図4を用いてウエブのしわ伸ばし装置1Aの動作を説明したように、ベースフイルムFに帯電パターンを転写でき、ベースフイルムFを、その幅方向に伸張させることができる。その後、このベースフイルムFの表面に磁性層を形成すれば、均一な厚みの磁性層が形成された磁気媒体が得られる。
前記の各実施例においては、ウエブとして磁気記録媒体用のベースフイルムFを採り上げて説明したが、本発明はベースフイルムFのしわ伸ばし装置に限定されるものではなく、シート状物の巻き取りにも応用することができる。また、高分子フィルムのみならずシート状の紙の巻き取りにも応用できることを付言しておく。
1A 本発明の第1実施例のウエブのしわ伸ばし装置
1B 本発明の第2実施例のウエブのしわ伸ばし装置
3 接触ロール 4 帯電ロール 5 除電ロール 6 帯電ロール駆動モータ
7 DC電源 31 ロール本体 32 誘電体層 33 回転軸 34 帯電層
35 非帯電層 41 ロール本体 42 誘電体 43 螺旋溝 C 帯電部 N 非帯電部 F ウエブ(ベースフイルム)
1B 本発明の第2実施例のウエブのしわ伸ばし装置
3 接触ロール 4 帯電ロール 5 除電ロール 6 帯電ロール駆動モータ
7 DC電源 31 ロール本体 32 誘電体層 33 回転軸 34 帯電層
35 非帯電層 41 ロール本体 42 誘電体 43 螺旋溝 C 帯電部 N 非帯電部 F ウエブ(ベースフイルム)
Claims (13)
- 静電吸着力により、幅広で長尺のウェブを、その幅方向の両端部に引き伸ばすことを特徴とするウエブのしわ伸ばし方法。
- 前記静電吸着力が帯電と非帯電とのパターンで形成されていることを特徴とする請求項1に記載のウエブのしわ伸ばし方法。
- 幅広で長尺のウェブが接触する表面に誘電体層が形成され、該誘電体層に帯電と非帯電とのパターンが形成される接触ロールを備えていることを特徴とするウエブのしわ伸ばし装置。
- 前記接触ロールは前記ウェブに圧痕傷を付けないフラットなエキスパンダーロールであることを特徴とする請求項3に記載のウエブのしわ伸ばし装置。
- 前記接触ロールに直流電源が接続されていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のウエブのしわ伸ばし装置。
- 表面の少なくとも両端部に帯電部と非帯電部とが所定の間隔で形成される回転帯電ロールと、
該帯電ロールに接触し、表面に誘電体層が形成されており、前記帯電部と前記非帯電部とにより、その表面に帯電と非帯電とのパターンが形成される回転接触ロールと、
該接触ロールの表面に形成された前記帯電を除電する除電手段と、
幅広で長尺のウエブを前記接触ロールの表面に接触するように走行させるウエブ供給手段と
を備えたウエブのしわ伸ばし装置。 - 前記帯電ロールをドロー制御を掛けながら回転駆動する駆動モータを備えていることを特徴とする請求項6に記載のウエブのしわ伸ばし装置。
- 前記帯電ロールに直流電源が接続されていることを特徴とする請求項6に記載のウエブのしわ伸ばし装置。
- 前記直流電源は可変電圧型であることを特徴とする請求項5または請求項8に記載のウエブのしわ伸ばし装置。
- 前記接触ロールの誘電体層は、非ゴム材質であることを特徴とする請求項3または請求項6に記載のウエブのしわ伸ばし装置。
- 前記帯電ロールはその表面に、その回転軸の長手方向における中央部を中心にして対象的に両端部に向かってリード角が相反する方向に傾斜するように螺旋状の帯電突条が形成されていることを特徴とする請求項6に記載のウエブのしわ伸ばし装置。
- ロールの表面が非誘電体層で形成され、その回転軸の長手方向における中央部を中心にして対象的に両端部に向かってリード角が相反する方向に傾斜する螺旋溝に誘電体を埋設して帯電層が形成されている接触ロールと、
該接触ロールの前記帯電層に電圧を印加する直流電源と、
前記接触ロールを回転駆動する駆動モータと、
幅広で長尺のウエブを前記接触ロールの表面に接触するように走行させるウエブ供給手段と
を備えたウエブのしわ伸ばし装置。 - 前記接触ロールの前記帯電層と前記非誘電体層との帯電の差が前記ウエブの前記接触ロールの表面から剥離する時に生ずる剥離帯電よりも大となるように前記帯電層と前記非誘電体層とが形成されていることを特徴とする請求項12に記載のウエブのしわ伸ばし装置。
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