JP5977518B2 - 制御回路装置及び内視鏡装置 - Google Patents
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Description
内視鏡装置は、人体の内部を観察する医療用内視鏡と、機械の内部を観察する工業用内視鏡とに大別される。
特許文献1に記載の内視鏡装置によれば、コントロールユニット、挿入部、および光学アダプタが本質安全防爆構造を有しているので、爆発の危険性がある場所で使用することができる。
また、特許文献2には、発熱量の大きな電子部品が実装された基板に樹脂を充填することによって、可燃性のガス等がこれらの電子部品に触れるのを防止することが開示されている。
本発明の制御回路基板は、基板と、前記基板上に実装された複数のバリア回路と、前記複数のバリア回路の各々の少なくとも一部を被覆する耐熱樹脂と、前記基板、前記複数のバリア回路、及び前記耐熱樹脂をともに被覆する充填材と、を備え、前記基板には、前記複数のバリア回路のうちの第一バリア回路が配される第一区画と、前記第一区画と隣接し、前記複数のバリア回路のうち前記第一バリア回路とは異なる第二バリア回路が配される第二区画と、が設けられ、前記第一バリア回路は、少なくとも、第一部品と、前記第一部品より故障時の想定最大発熱量が相対的に小さい第二部品と、を有し、前記第一バリア回路の故障時において、前記第一部品の発熱により前記基板の温度が前記基板の定格温度のうち上限温度を超える領域の外縁のうち最も前記第二区画に近い位置にある点と、前記第二部品の発熱により前記基板の温度が前記基板の定格温度のうち上限温度を超える領域の外縁のうち最も前記第二区画に近い位置にある点との各々の前記第二区画の外縁からの距離が互いに略等しくなるように、前記第一部品は、前記第二部品よりも前記第二区画から離れた位置に配置されていることを特徴とする制御回路装置である。
なお、第二バリア回路の第一部品は、第一バリア回路の第一部品と同一の仕様を有する部品であってもよいが、第一バリア回路の第一部品そのものではない。
また、第二バリア回路の第二部品は、第一バリア回路の第二部品と同一の仕様を有する部品であってもよいが、第一バリア回路の第二部品そのものではない。
なお、上記一のバリア回路とは、上記第一バリア回路と上記第二バリア回路とのうちのいずれか一方であり、上記他の一のバリア回路とは、上記第一バリア回路と上記第二バリア回路とのうちのいずれか他方であることが好ましい。
発光ユニット8は、たとえば発光ダイオード(LED)やレーザーダイオード(LD)などからなる光源9と、光源9に電気的に接続された接点部10とを有する。
図3に示すように、撮像ユニット17は、対物光学系18と撮像回路部19とを有する。
対物光学系18は、光学アダプタ対物光学系16を透過した外光を撮像回路部19まで導光する光学系であり、観察対象物の像を撮像回路部19において取得させるために設けられている。
撮像回路部19は、支持体20と、回路基板21と、撮像素子22と、画像伝送部23とを有する。
シリアライザ回路25によってシリアルデータに変換された画像データは、配線26を通じて後述する撮像制御部30へと伝送されるようになっている。
照明制御部13は、少なくとも、表面積が相対的に小さく故障時の想定最大発熱量が相対的に大きな電子部品(第一部品13−1)と、表面積が相対的に大きく故障時の想定最大発熱量が相対的に小さな電子部品(第二部品13−2)とを有している。
また、照明制御部13の故障時において、第二部品13−2の発熱により基板47の温度が基板47の定格温度のうち上限温度を超える領域(以下、「第二過熱領域47A2」と称する。)は、第二部品13−2を中心として、基板47の厚さ方向から見て略円形の領域となる。第二過熱領域47A2の外縁よりも外側における基板47の温度は、基板47における上記上限温度以下であり、すなわち上記定格温度内の温度となっている。
撮像制御部30は、少なくとも、表面積が相対的に小さく故障時の想定最大発熱量が相対的に大きな電子部品(第一部品B30−1)と、表面積が相対的に大きく故障時の想定最大発熱量が相対的に小さな電子部品(第二部品30−2)とを有している。
内視鏡装置1において、制御回路装置46に設けられた各バリア回路(照明制御部13、撮像制御部30その他のバリア回路)は、定格駆動電圧等の仕様が互いに異なっている場合がある。また、本質安全防爆の規格に対応する目的で、基板47上に構成された複数のバリア回路は、電気的に分離されている。各バリア回路にバッテリー45から供給される供給される電力の大きさは、電力制限部14,33においてそれぞれ制限される。
次に、本実施形態の変形例について説明する。図8は、本変形例の制御回路装置を示す模式的な断面図である。
図8に示すように、本変形例では、充填枠48の形状が上記第1実施形態の制御回路装置46の充填枠48と異なっている。
このような構成であると、耐熱樹脂49の充填量を上記第1実施形態よりも少なくすることができ、制御回路装置46を小型軽量とすることができる。
次に、本実施形態の他の変形例について説明する。図9は、本変形例の制御回路装置を示す模式的な断面図である。
本変形例では、充填枠48の形状が上記第1実施形態の制御回路装置46の充填枠48と異なっている。
これにより、制御回路装置46を上記第1実施形態よりも軽量とすることができる。
次に、本実施形態のさらに他の変形例について説明する。図10は、本変形例の制御回路装置を示す模式的な断面図である。
本変形例では、上記変形例2と同様に、複数の充填枠48が基板47上に設けられており、各充填枠48は、相対的に発熱量が大きな電子部品(例えば、第1実施形態で説明した第一部品13−1,30−1)を囲むようになっている。また、各充填枠48には、耐熱樹脂49が充填されている。
例えば、図7に示す第二過熱領域47A2の位置に対する第一過熱領域47A1の位置が、点PA1と点PA2との位置が互いに一致している位置関係から僅かにずれている場合も、第二区画47Bの外縁から点PA1までの距離と第二区画47Bの外縁から点PA2までの距離とが互いに略等しいと言える。このような場合の例としては、例えば図11に示すように、基板47の厚さ方向から見たときに第一過熱領域47A1内に第二部品13−2の全体が入り込んでいる場合が挙げられる。
また、上述の実施形態及び各変形例において示した構成要素は適宜に組み合わせて構成することが可能である。
2 挿入部
3 可撓部
4 湾曲部
5 先端硬質部材
6 光学アダプタ
7 照明部
8 発光ユニット
9 光源
11 配線
13 照明制御部
13−1 第一部品
13−2 第二部品
14 電力制限部
15 画像取得部
16 カバーガラス
17 撮像ユニット
18 対物光学系
19 撮像回路部
20 支持体
21 回路基板
22 撮像素子
26 配線
27 電力線
28 信号線
30 撮像制御部
30−1 第一部品
30−2 第二部品
33 電力制限部
40 本体部
41 把持部
42 表示部
43 操作入力部
44 主制御部
45 バッテリー
46 制御回路装置
47 基板
47A 第一区画
47A1 第一過熱領域
47A2 第二過熱領域
47B 第二区画
47B1 第一過熱領域
47B2 第二過熱領域
48 充填枠
49 耐熱樹脂
50 充填材
Claims (6)
- 基板と、
前記基板上に実装された複数のバリア回路と、
前記複数のバリア回路の各々の少なくとも一部を被覆する耐熱樹脂と、
前記基板、前記複数のバリア回路、及び前記耐熱樹脂をともに被覆する充填材と、
を備え、
前記基板には、
前記複数のバリア回路のうちの第一バリア回路が配される第一区画と、
前記第一区画と隣接し、前記複数のバリア回路のうち前記第一バリア回路とは異なる第二バリア回路が配される第二区画と、
が設けられ、
前記第一バリア回路は、少なくとも、
第一部品と、
前記第一部品より故障時の想定最大発熱量が相対的に小さい第二部品と、
を有し、
前記第一バリア回路の故障時において、前記第一部品の発熱により前記基板の温度が前記基板の定格温度のうち上限温度を超える領域の外縁のうち最も前記第二区画に近い位置にある点と、前記第二部品の発熱により前記基板の温度が前記基板の定格温度のうち上限温度を超える領域の外縁のうち最も前記第二区画に近い位置にある点との各々の前記第二区画の外縁からの距離が互いに略等しくなるように、前記第一部品は、前記第二部品よりも前記第二区画から離れた位置に配置されている
ことを特徴とする制御回路装置。 - 請求項1に記載の制御回路装置であって、
前記第二バリア回路は、少なくとも、
第一部品と、
前記第二バリア回路の第一部品より故障時の想定最大発熱量が相対的に小さい第二部品と、
を有し、
前記第二バリア回路の故障時において、前記第二バリア回路の第一部品の発熱により前記基板の温度が前記基板の定格温度のうち上限温度を超える領域の外縁のうち最も前記第一区画に近い位置にある点と、前記第二バリア回路の第二部品の発熱により前記基板の温度が前記基板の定格温度のうち上限温度を超える領域の外縁のうち最も前記第一区画に近い位置にある点との各々の前記第一区画の外縁からの距離が互いに略等しくなるように、前記第二バリア回路の第一部品は、前記第二バリア回路の第二部品よりも前記第一区画から離れた位置に配置されている
ことを特徴とする制御回路装置。 - 請求項1に記載の制御回路装置であって、
前記基板の厚さ方向の両面のうち前記第一バリア回路が実装された面に設けられ前記耐熱樹脂が充填される充填枠を有し、
前記充填枠は、前記第一バリア回路において少なくとも前記第一部品を囲んで設けられていることを特徴とする制御回路装置。 - 請求項2に記載の制御回路装置であって、
前記基板の厚さ方向の両面のうち前記第一バリア回路が実装された面に設けられ前記耐熱樹脂が充填される第一充填枠と、
前記基板の厚さ方向の両面のうち前記第二バリア回路が実装された面に設けられ前記耐熱樹脂が充填される第二充填枠と、
を有し、
前記第一充填枠は、少なくとも前記第一バリア回路の第一部品を囲んで設けられ、
前記第二充填枠は、少なくとも前記第二バリア回路の第一部品を囲んで設けられていることを特徴とする制御回路装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の制御回路装置と、
前記制御回路装置を内部に有する本体部と、
前記本体部に一端が取り付けられた長尺の挿入部と、
前記挿入部の他端に設けられ観察対象物を撮像する撮像部と、
前記挿入部の他端に設けられ観察対象物に対して照明光を照射する照明部と、
前記本体部に設けられ前記撮像部と前記照明部とを制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記複数のバリア回路のうちの一のバリア回路から電力の供給を受けて前記撮像部を動作させる撮像制御部と、
前記第複数のバリア回路のうちの他の一のバリア回路から電力の供給を受けて前記照明部を動作させる照明制御部と、
を有している
ことを特徴とする内視鏡装置。 - 請求項5に記載の内視鏡装置であって、前記耐熱樹脂は、前記基板上で互いに異なる二箇所以上に配されていることを特徴とする内視鏡装置。
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