JP2012050651A - 撮像装置及び内視鏡装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な構成で、フレキシブル基板に実装された電子部品の熱を効率良く逃がすことができ、装置の大型化を回避できる撮像装置及び内視鏡装置を提供する。
【解決手段】撮像装置は、観察光を取り込む対物光学系と、観察光を撮像する撮像素子と、撮像素子と電気的に接続され、一部が折り曲げられた可撓性回路基板と、可撓性回路基板に電気的に接続された信号ケーブルと、信号ケーブル近傍に位置し、可撓性回路基板に形成されたスリットと、可撓性回路基板の折り曲げられた部位を接着固定する第1の樹脂と、可撓性回路基板におけるスリットを封止し、信号ケーブルに接着された第2の樹脂とを備え、第1の樹脂及び第2の樹脂は熱伝導性を有し、第2の樹脂は第1の樹脂より熱伝導性が高い。
【選択図】図3

Description

本発明は、撮像装置及び内視鏡装置に関する。
内視鏡は、一般的に、被検体内に挿入する細長状の内視鏡挿入部を有し、この内視鏡挿入部の先端部に、被観察領域を照明する照明光学系、及び被観察領域を撮像する撮像光学系が配設されている。照明光学系は、光ファイバ束によって形成されるライトガイドが内視鏡挿入部内に延設されてなり、ライトガイドの基端側は光源装置に連結され、光源装置からの光を内視鏡先端部に導光して内視鏡先端部から照明光として出射する。また、撮像光学系は、内視鏡先端部に対物レンズを配置し、この対物レンズの結像位置となる内視鏡先端部内に撮像素子を配置して、被観察領域の観察画像を生成する。
また、内視鏡の一例として、内視鏡先端部に、電子部品などが実装された回路基板を備えたものがある。固体撮像素子は、回路基板を介して信号ケーブルと接続される。また、回路基板には、電子部品が実装される。信号ケーブルはプロセッサに接続されており、撮像素子から出力された電気信号をプロセッサに伝送する。そして、プロセッサにおいて電気信号が処理され、モニタに観察像が出力される。
ところで、内視鏡挿入部の先端部は、被験者への負担軽減を目的として細径化することが望まれている。そこで、特許文献1では、フレキシブル基板に電子部品を実装し、フレキシブル基板を折り曲げて立体構造とし、フレキシブル基板に電子部品と信号ケーブルの接続部とを樹脂で封止することで、内視鏡挿入部の省スペース化を実現している。しかし、特許文献1には、撮像素子の結露を防止するため、フレキシブル基板に実装された電子部品の熱を逃がす手段については何ら記載されていない。
特許文献2には、内視鏡挿入部に備えられる撮像装置であって、チューブ部材に覆われた撮像素子を駆動するための基板部と、固体撮像素子の裏面側に配設される放熱部材と、この放熱部材を保持する枠体とを備えたものが記載されている。しかし、特許文献2の撮像装置の構成は、放熱部材や枠体といった部材を新たに内視鏡挿入部に設ける必要があって、スペースの制約が大きく、フレキシブル基板を折り曲げる構成にはそのまま適用することができない。
特開2010−69231号公報 特許第3875505号公報
本発明は、簡単な構成で、フレキシブル基板に実装された電子部品の熱を効率良く逃がすことができ、装置の大型化を回避できる撮像装置及び内視鏡装置を提供する。
観察光を取り込む対物光学系と、
前記観察光を撮像する撮像素子と、
前記撮像素子と電気的に接続され、一部が折り曲げられた可撓性回路基板と、
前記可撓性回路基板に電気的に接続された信号ケーブルと、
前記信号ケーブル近傍に位置し、前記可撓性回路基板に形成されたスリットと、
前記可撓性回路基板の折り曲げられた部位を接着固定する第1の樹脂と、
前記可撓性回路基板における前記スリットを封止し、前記信号ケーブルに接着された第2の樹脂とを備え、
前記第1の樹脂及び前記第2の樹脂は熱伝導性を有し、前記第2の樹脂は前記第1の樹脂より熱伝導性が高い撮像装置。
本発明によれば、簡単な構成で、フレキシブル基板に実装された電子部品の熱を効率良く逃がすことができ、装置の大型化を回避できる撮像装置及び内視鏡装置を提供できる。
内視鏡装置の構成図である。 内視鏡挿入部の先端部の外観図である。 図2のA−A矢印方向にみた断面図である。 図1の回路基板を展開した状態を示す平面図である。 回路基板の断面構成を模式的に示す説明図である。 図1の内視鏡装置における放熱性と耐久性の説明図である。 樹脂に含有される充填剤の粒子の状態を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1は、内視鏡装置の全体の構成図である。
内視鏡装置100は、本体操作部11と、この本体操作部11に連設され体腔内に挿入される内視鏡挿入部13とを備える。本体操作部11には、ユニバーサルケーブル15が接続され、このユニバーサルケーブル15の先端に不図示のコネクタが設けられる。コネクタは不図示の光源装置に着脱自在に連結され、これによって内視鏡挿入部13の先端部17の照明光学系に照明光が送られる。また、このコネクタには、ビデオコネクタも接続され、このビデオコネクタが画像信号処理等を行うプロセッサに着脱自在に連結される。
内視鏡挿入部13は、本体操作部11側から順に軟性部19、湾曲部21、及び先端部17で構成され、湾曲部21は、本体操作部11のアングルノブ23,25を回動することによって遠隔的に湾曲操作される。これにより、先端部17を所望の方向に向けることができる。
本体操作部11には、前述のアングルノブ23,25の他、送気・送水ボタン、吸引ボタン、シャッターボタン等の各種ボタン27が並設されている。また、内視鏡挿入部13側へ延長された連設部29は鉗子挿入部31を有する。鉗子挿入部31は、挿入された鉗子等の処置具を、内視鏡挿入部13の先端部17に形成された鉗子口39(図2参照)から導出する。
図2は内視鏡挿入部の先端部の外観図である。
図2に示すように、内視鏡挿入部13の先端部位である先端部(以下、内視鏡先端部という。)17は、その先端面33に撮像光学系の観察窓35、観察窓35の両脇側に照明光学系の照射口37A,37Bが配置され、その近傍に鉗子口39が配置されている。更に観察窓35に送気・送水するノズル41が噴出口を観察窓35に向けて配置されている。
図3は、図2のA−A矢印方向にみた断面図である。図3に示すように、内視鏡先端部17は、ステンレス鋼材などの金属材料からなる先端硬質部43、先端硬質部43に形成された穿設孔43aに鏡筒45を嵌挿して固定される撮像部47、他の穿設孔43bに配設された金属製の鉗子パイプ49を備える他、ノズル41に接続される送気・送水管51、更に照明光学系に接続される不図示の導光用ライトガイド等の各種の部材が収容されている。
撮像部47は、鏡筒45に収容された複数のレンズから構成されるレンズ群53から取り込まれる光を、三角プリズム55により光路を直角に変更して、回路基板57に実装された撮像素子59に結像する。そして、撮像素子59に取り込まれた画像情報に基づく画像信号は回路基板57を通じて出力される。これらレンズ群53、三角プリズム55、撮像素子59及び回路基板57を含む撮像光学系は、内視鏡先端部17の筐体内部に配置され、撮像装置として機能する。
また、照射口37A,37B(図2参照)に配置されるレンズ等の光学部材及びこの光学部材に接続されるライトガイドは、照明光学系を構成する。これらも内視鏡先端部17の筐体内部に配置される。撮像素子59から出力される画像情報は、信号ケーブル61を通じて不図示のプロセッサに送信され、表示用画像に処理される。
先端硬質部43の外周には不図示の金属スリーブが接続され、この金属スリーブには、湾曲部21(図1参照)に配設される不図示の節輪が湾曲自在に複数連結されている。金属スリーブの外周は外皮チューブ50で覆われており、先端硬質部43の先端側は先端カバー63で覆われており、これら外皮チューブ50と先端カバー63とは内部への浸水がないように互いに密着して接合されている。
レンズ群53は三角プリズム55の入射側端面55aに接続されており、三角プリズム55の出射側端面55bには透光性保護基板であるカバーガラス65が接合されている。カバーガラス65の三角プリズム55とは反対側には、エアーギャップ67を介して撮像素子59が配置されている。エアーギャップ67は、撮像素子59の周囲に配置された枠体60によって予め定めた容積に設定される。
そして、撮像素子59が実装された回路基板57は、図3中の第1折り曲げ軸B1で折り返され、更に、第2折り曲げ軸B2で三角プリズム55の全反射面となるプリズム外面の全反射斜面(以下、単に斜面と称する)に沿って図中の水平面から上方へ折り曲げられて、三角プリズム55の斜面を押圧している。ここでは、撮像素子59へ光を導く光学部材として三角プリズムを例示しているが、これに限らず、他の形状、他の方式の光路変更部材であってもよい。また、カバーガラス65は、観察光に対する透光性を有していればよく、ガラス材に限らず透明樹脂等の他の材料であってもよい。
ここで、回路基板57について、より詳細に説明する。図4に図1の回路基板を展開した状態を示す平面図である。
回路基板57は、FPC(フレキシブルプリント基板(Flexible Printed Circuits))である。回路基板57は、撮像素子59が実装される撮像素子実装部(第1基板部)69と、撮像素子実装部69に第1折り曲げ軸B1及び第2折り曲げ軸B2を介して連設された各種電子部品の実装される部品実装部71と、この部品実装部71と第3折り曲げ軸B3を介して連設されたケーブル接続部(第4基板部)73とを有する。部品実装部71は、第2折り曲げ軸B2を境に第1部品実装部(第2基板部)71aと第2部品実装部(第3基板部)71bに区分されている。
撮像素子実装部69は、図4に示す回路基板57の下面側に撮像素子59が実装され、撮像素子59の受光面が開口部75側を向けて配置されている。そして、開口部75内には不図示の前述の枠体60とカバーガラス65が配置される。
部品実装部71は、撮像素子59を駆動・制御するための各種電子部品77、79、80が実装されている。第1部品実装部71aには電子部品79が実装され、第2部品実装部71bには、電子部品77、80が実装されている。撮像素子実装部69における部品実装部71側の縁部から第1折り曲げ軸B1までの領域に電子部品83が実装されている。部品実装部71には、図4で図示した電子部品以外の部品が実装されていてもよい。
また、ケーブル接続部73は、図4の裏側に形成された図示しないランドに信号ケーブル61の各リード線が半田付け等により接続されている。
回路基板57は、図3に示すように、第1折り曲げ軸B1で折り曲げることにより、第1部品実装部71aに実装されている電子部品79が、撮像素子実装部69に実装されている電子部品83に対面する。なお、回路基板57の表面は、適宜、絶縁層で覆われているので、電子部品79が撮像素子実装部69に近接配置されても絶縁性が確保される。また、電子部品79に近接する電子部品83などから輻射熱を受けることや、放射ノイズによる影響を受けることが防止される。
また、回路基板57は、第2部品実装部71bを第2折り曲げ軸B2で折り曲げ、第2部品実装部71bを三角プリズム55の斜面に略沿って近接配置する。これにより、第2部品実装部71bに実装された電子部品77、80(図3では電子部品77のみ示している。)の表面が三角プリズム55の斜面に接触又は近接する。例えば、電子部品77を発熱量の多いレギュレータとすることができる。
第2部品実装部71bに実装された電子部品77,80は、回路基板57を第2折り曲げ軸B2で折り曲げることにより、回路基板57自体の弾性反発力で三角プリズム55の斜面に接触又は近接するように押圧されていてもよい。そして、第2部品実装部71bと三角プリズム55の斜面との間には、レギュレータ77及び他の電子部品80と三角プリズム55の斜面との接触する位置又は近接する位置を保持するため、接着剤を充填することで接着剤層89が形成されている。これにより、第2部品実装部71b及び他の電子部品77,80が、三角プリズム55の斜面に接着剤層89によって固定される。
なお、回路基板57は、ケーブル接続部73を第3折り曲げ軸B3で折り曲げることで、信号ケーブル61をケーブル接続部73と第1部品実装部71aとの間に挟み込む構成としてもよい。
回路基板57は、図3に示すように、折り曲げられることで、撮像素子実装部69を最下層とし、部品実装部71a,71bを中間層とし、ケーブル接続部73を最上層とする多層状に構成され、撮像素子59及び三角プリズム55に固定される。また、回路基板57は、三角プリズム55に固定された第2部品実装部71bの、撮像素子59に対する遠位端Pよりも撮像素子59側(図3における下側)に、第2折り曲げ軸B2とケーブル接続部73が配置される。こうして、回路基板57の設置スペースを小さく収めることができる。また、回路基板57における第1折り曲げ軸B1による折り曲げ部が、信号ケーブル61の近傍に位置する。
図4に示すように、回路基板57において、第1折り曲げ軸B1によって折り曲げられた部位には、第1折り曲げ軸B1に対して略垂直方向に沿って延びるスリット81が複数形成されている。なお、スリット81の数や形状は、放熱性をできる範囲で適宜変更可能である。
図3に示すように、折り曲げられた回路基板57において、電子部品83が実装された撮像素子実装部69と電子部品79が実装された部品実装部71との間、及び、部品実装部71とケーブル接続部73との間には、第1の樹脂R1が接着固定されている。第1の樹脂R1は、電子部品83と、電子部品79と、信号ケーブル61からケーブル接続部73の接続位置まで延設されたリード線61aとを封止するように一体で設けられている。
また、信号ケーブル61には、該信号ケーブル61と一体にケーブル化された熱伝導線61bが備えられていることが好ましい。熱伝導線は熱伝導性の高い材料で構成され、信号ケーブル61におけるケーブル接続部73側の端部から延長されている。第2の樹脂R2は、熱伝導線61bを封止するように構成されている。
また、回路基板57において、第1折り曲げ軸B1によって折り曲げられた部位と、回路基板57のケーブル接続部73の一部と、信号ケーブル61のリード線61aが導出されている端部とを封止するように第2の樹脂R2が一体で設けられている。また、第2の樹脂R2は、回路基板57における第1折り曲げ軸B1によって折り曲げられた部位のスリット81を封止している。
第1の樹脂R1と第2の樹脂R2は互いに接するように設けられている。第1の樹脂R1及び第2の樹脂R2の容積、第1の樹脂R1と第2の樹脂R2とが互いに接する境界の位置は、特に限定されないが、回路基板57を固定するための耐久性と、放熱性とを考慮して、決定される。
ここで、第1の樹脂R1及び第2の樹脂R2の性質について説明する。
第1の樹脂R1と第2の樹脂R2はいずれも熱伝導性の高い材料で構成されている。第1の樹脂R1は、回路基板57における折り曲げられた部位を固定するため、第2の樹脂より接着性が高い材料を用いる。一方で、第2の樹脂R2は、放熱性を向上させる目的で、第1の樹脂R1より熱伝導性が高い材料を用いる。
第1の樹脂R1及び第2の樹脂R2としては、接着剤に絶縁性を有し、高熱伝導性の充填剤(フィラー)を含有させた高熱伝導性樹脂を用いる。ここで、高熱伝導性樹脂とは、熱伝導率が2W/mKより大きく、絶縁抵抗が1012Ω/mより大きく、比誘電率が3.5未満であって、充填剤が粒子サイズが異なる2種類の粒子を含むものを用いることが好ましい。充填剤は、粒子サイズが異なる粒子を含む場合には、樹脂に含有させたとき高い密度で粒子同士が充填され、熱伝導性が高くなる。つまり、充填剤は、2種類の粒子の粒子サイズの差が大きいほど、より密な状態で粒子同士が充填されるため、熱伝導性が高くなる。
充填剤に含まれる粒子としては、大サイズのもので粒径が数百μmで、中サイズのもので粒径が数十μmで、小サイズのもので粒径が数μmである。
第1の樹脂R1は、中サイズの粒子と小サイズの粒子を含む充填剤を用いた高熱伝導性樹脂とし、第2の樹脂R2大サイズの粒子と小サイズの粒子を含む充填剤を用いた高熱伝導性樹脂とすることで、第2の樹脂R2の熱伝導性を第1の樹脂R1の熱伝導性に比べて高くすることができる。ここでは、第1の樹脂R1及び第2の樹脂R2は充填剤に含まれる粒子の粒径を変えるのみで他の材料をすべて同じとしたが、第1の樹脂R1及び第2の樹脂R2は、接着剤や他の含まれる材料によって性質を相違させてもよい。
充填剤としては、例えば、ダイヤモンド、窒化アルミ、アルミナ、酸化マグネシウム、窒化ホウ素、シリカを用いることができる。
内視鏡先端部17の回路基板57には、チップピッチやケーブル接続ピッチ等の狭スペースが存在する。このため、回路基板57との接着性の観点からは、樹脂R2よりも樹脂R1の方がより粒子の小さいサイズの充填剤を含んでいるため、回路基板57との接着性が優れる。
こうして、回路基板57は、内視鏡先端部17において、折り曲げられた状態で、それぞれ性質の異なる第1の樹脂R1と第2の樹脂R2によって固定される。
次に、回路基板57の構成について説明する。図5は、回路基板57の断面構成を模式的に示す説明図である。回路基板57は、複数の絶縁層57aと、絶縁層57a同士の間にそれぞれ形成された配線層57bと、銅などの高い伝熱性を有する伝熱層57cとを積層させた構成である。配線層57bは、銅などの導電性材料を所定のパターンでプリントした配線を含む。絶縁層57aは、ポリイミドなどの絶縁材料を用いて形成される。また、伝熱層57cは、絶縁層57aによって配線層57bとは電気的に絶縁されている。また、伝熱層57cは、熱伝導性が高く熱容量を十分に確保することが可能であれば、銅以外の材料を適宜用いてもよい。
スリット81は、図4に示すように、第1折り曲げ軸B1の軸方向に対する開口幅が、回路基板57の配線の第1折り曲げ軸B1に対する幅寸法に合わせて形成されている。つまり、スリット81が配線の位置と干渉しないように、回路基板57の平面視において、配線が配置されていない領域にスリット81を形成する。
スリット81の形状は特に限定されない。スリット81は、図4に示すように一方向に延長された形状でもよく、又は複数に分断されて断続的に一方向に並べられていてもよい。又は、平面視において矩形状の開口とし、格子状に配列してもよい。
また、スリット81は、メッシュ状としてもよい。スリット81の最小寸法は、充填剤の粒子の大サイズよりも大きくする。こうすることで、スリット81を通じて樹脂R2を折り曲げ部の内側に注入することができる。
次に、図1の内視鏡装置における放熱性と耐久性を、図6に基づいて説明する。図6に示すように、回路基板57において、撮像素子実装部69と部品実装部71とケーブル接続部73とが接着性の高い第1の樹脂R1によって強固に接着固定されている。撮像素子の駆動時には、撮像素子や加熱した電子部品79や83の熱が第1の樹脂R1へ伝わり、矢印Q1で示すように第1の樹脂R1から第2の樹脂R2へ移動する。回路基板57に第1折り曲げ軸B1のスリット81は、放熱フィンのような機能を有し、回路基板57からの熱をスリット81を介して第2の樹脂R2へ移動させる。そして、第2の樹脂R2には、第1の樹脂R1からの熱とスリットを介して回路基板57からの熱が移動してくる。第2の樹脂R2は信号ケーブル61に接触しているため、矢印Q2で示すように、熱を信号ケーブル61側へ逃がすことで放熱を行う。このとき、信号ケーブル61の熱伝導線61bを介して第2の樹脂R2から熱を伝達させることもできるため、放熱の効率が向上する。こうすれば、内視鏡装置は、撮像素子や電子部品から発生した熱が、回路基板57の近傍にとどまることなく、信号ケーブル61側へ移動することが促されるため、効率的に放熱が行われる。第2の樹脂R2は、放熱性の観点から、スリットを封止し、少なくとも一部が信号ケーブル61へ接触していればよい。
このように、回路基板57にスリット81を構成し、複数の特性の異なる樹脂を適宜配置した構成とすることで、簡単な構成で、放熱性の向上を図ることができる。また、別の放熱部材を追加する必要がないため、内視鏡先端部17内の回路基板57の設置スペースの増大を防止することができる。
また、図6に示すように、第2の樹脂R2がスリット81の内部に充填されるとともに、回路基板57における信号ケーブル61と対面する側の面だけでなく、その面の反対側の面にも接着されている。すると、第1折り曲げ軸B1で折り曲げられた撮像素子実装部69と部品実装部71に挟まれた第2の樹脂R2の一部の樹脂85がアンカーとして作用し、第2の樹脂R2による信号ケーブル61の補強強度が向上する。
更に、回路基板57の第1折り曲げ軸B1の近傍にスリット81を形成することによって、撮像素子実装部69と部品実装部71との境界部分の曲げ特性が向上する。
次に、樹脂に含まれる充填剤の粒子と熱伝導性の関係について実施例に基づいて説明する。
図7は、樹脂に含有される充填剤の粒子の状態を示す模式図である。図7A及び図7Bにおいて、模式的に、充填剤の粒子を球形で表している。充填剤としては、球形アルミナを用いた。
図7Aで示す樹脂は、粒径20μmの粒子f1と粒径3μmの粒子f2とを含む充填剤を用いている。このとき、限界充填率は65vol%であった。また、限界熱伝導率は、3.3W/mKであった。図7Bで示す樹脂は、粒径10μmの粒子f3と粒径3μmの粒子f2とを含む充填剤を用いている。このとき、限界充填率は60vol%であった。また、限界熱伝導率は、2.5W/mKであった。よって、図7Aのように、粒径の差が大きい2つの種類の粒子f1、f2を含む充填剤を用いた樹脂は、図7Bのように比較的に粒径の差が小さい2つの種類の粒子f2、f3を含む充填剤を用いた樹脂に比べて、充填率が高く、また、熱伝導率が高くなることがわかった。
この撮像装置によれば、回路基板57が特性の異なる2つの樹脂で固定され、回路基板57の位置ズレや信号ケーブルの破損などを防止できるため耐久性が良好であり、駆動時に撮像素子59の熱や、実装された電子部品を含む回路基板の熱を効率良く逃がすことができるため放熱性も良好である。
また、このような撮像装置が被検体内に挿入される内視鏡先端部に搭載された内視鏡装置によれば、内視鏡先端部の加熱を抑えることができ、また、撮像素子59のカバーガラスに結露が生じることを抑制することができるため、モニタに表示される観察像の視認性が低下することを抑えられる。
本明細書は、次の事項を開示するものである。
(1)観察光を取り込む対物光学系と、
前記観察光を撮像する撮像素子と、
前記撮像素子と電気的に接続され、一部が折り曲げられた可撓性回路基板と、
前記可撓性回路基板に電気的に接続された信号ケーブルと、
前記信号ケーブル近傍に位置し、前記可撓性回路基板に形成されたスリットと、
前記可撓性回路基板の折り曲げられた部位を接着固定する第1の樹脂と、
前記可撓性回路基板における前記スリットを封止し、前記信号ケーブルに接着された第2の樹脂とを備え、
前記第1の樹脂及び前記第2の樹脂は熱伝導性を有し、前記第2の樹脂は前記第1の樹脂より熱伝導性が高い撮像装置。
(2)(1)に記載の撮像装置であって、
前記回路基板が、前記撮像素子を実装する第1基板部と、該第1基板部に折り曲げ軸を介して接続された第2基板部とを有し、
前記スリットが、前記第1基板部と前記第2基板部とを折り曲げる折り曲げ部に形成されている撮像装置。
(3)(1)又は(2)に記載の撮像装置であって、
前記回路基板が、複数の絶縁層と、前記絶縁層の間に形成され、前記撮像素子と前記信号ケーブルとを接続させる配線を含む配線層と、高い伝熱性を有する伝熱層とを積層させた構成である撮像装置。
(4)(3)に記載の撮像装置であって、
前記スリットが、前記折り曲げ軸に対して略垂直に延び、かつ、前記折り曲げ軸に間隔をおいて複数並べられている撮像装置。
(5)(4)に記載の撮像装置であって、
前記スリットは、前記折り曲げ軸の軸方向に対する開口幅が、前記配線の前記折り曲げ軸に対する幅寸法に合わせて形成されている撮像装置。
(6)(1)から(5)のいずれか1つに記載の撮像装置であって、
前記信号ケーブルと一体にケーブル化された熱伝導線を有し、
前記第2の樹脂が前記熱伝導線に接着されている撮像装置。
(7)(1)から(6)のいずれか1つに記載の撮像装置であって、
前記回路基板がフレキシブルプリンティング基板である撮像装置。
(8)(1)から(7)のいずれか1つに記載の撮像装置であって、
前記第1の樹脂と前記第2の樹脂に充填剤が含まれ、該充填剤には、粒子サイズが異なる2種類の粒子を含み、前記第2の樹脂に含まれる前記充填剤のほうが、前記第1の樹脂と比べて、前記粒子サイズの差が大きい撮像装置。
(9)(1)から(8)のいずれか1つに記載の撮像装置であって、
前記第2の樹脂が、前記スリットの内部に充填されるとともに、前記回路基板における前記信号ケーブルと対面する面と当該面とは反対側の面にも接着されている撮像装置。
(10)(1)から(9)のいずれか1つに記載の撮像装置が、被検体内に挿入される内視鏡先端部に搭載された内視鏡装置。
17 内視鏡先端部(先端部)
57 回路基板
59 撮像素子
61 信号ケーブル
61a リード線
61b 熱伝導線
69 撮像素子実装部
71 部品実装部
73 ケーブル接続部
77、79、80、83 電子部品
81 スリット
100 内視鏡装置
R1 第1の樹脂
R2 第2の樹脂

Claims (10)

  1. 観察光を取り込む対物光学系と、
    前記観察光を撮像する撮像素子と、
    前記撮像素子と電気的に接続され、一部が折り曲げられた可撓性回路基板と、
    前記可撓性回路基板に電気的に接続された信号ケーブルと、
    前記信号ケーブル近傍に位置し、前記可撓性回路基板に形成されたスリットと、
    前記可撓性回路基板の折り曲げられた部位を接着固定する第1の樹脂と、
    前記可撓性回路基板における前記スリットを封止し、前記信号ケーブルに接着された第2の樹脂とを備え、
    前記第1の樹脂及び前記第2の樹脂は熱伝導性を有し、前記第2の樹脂は前記第1の樹脂より熱伝導性が高い撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置であって、
    前記回路基板が、前記撮像素子を実装する第1基板部と、該第1基板部に折り曲げ軸を介して接続された第2基板部とを有し、
    前記スリットが、前記第1基板部と前記第2基板部とを折り曲げる折り曲げ部に形成されている撮像装置。
  3. 請求項1又は2に記載の撮像装置であって、
    前記回路基板が、複数の絶縁層と、前記絶縁層の間に形成され、前記撮像素子と前記信号ケーブルとを接続させる配線を含む配線層と、高い伝熱性を有する伝熱層とを積層させた構成である撮像装置。
  4. 請求項3に記載の撮像装置であって、
    前記スリットが、前記折り曲げ軸に対して略垂直に延び、且つ、前記折り曲げ軸に間隔をおいて複数並べられている撮像装置。
  5. 請求項4に記載の撮像装置であって、
    前記スリットは、前記折り曲げ軸の軸方向に対する開口幅が、前記配線の前記折り曲げ軸に対する幅寸法に合わせて形成されている撮像装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の撮像装置であって、
    前記信号ケーブルと一体にケーブル化された熱伝導線を有し、
    前記第2の樹脂が前記熱伝導線に接着されている撮像装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の撮像装置であって、
    前記回路基板がフレキシブルプリンティング基板である撮像装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の撮像装置であって、
    前記第1の樹脂と前記第2の樹脂に充填剤が含まれ、該充填剤には、粒子サイズが異なる2種類の粒子を含み、前記第2の樹脂に含まれる前記充填剤のほうが、前記第1の樹脂と比べて、前記粒子サイズの差が大きい撮像装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の撮像装置であって、
    前記第2の樹脂が、前記スリットの内部に充填されるとともに、前記回路基板における前記信号ケーブルと対面する面と当該面とは反対側の面にも接着されている撮像装置。
  10. 請求項1から9のいずれか1つに記載の撮像装置が、被検体内に挿入される内視鏡先端部に搭載された内視鏡装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108618809A (zh) * 2017-03-22 2018-10-09 精工爱普生株式会社 超声波器件单元、超声波探头以及超声波装置

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