JP5975887B2 - 釣糸ガイド及び当該釣糸ガイドを備える釣竿 - Google Patents

釣糸ガイド及び当該釣糸ガイドを備える釣竿 Download PDF

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本発明は、竿体の外周面に取り付けられる釣糸ガイド、及び、当該釣糸ガイドを備える釣竿に関する。
従来の釣竿は、リールから繰り出され又はリールに巻き取られる釣糸を竿体に沿って案内するために、竿体の外周面に複数の釣糸ガイドを備えている。特開2008−125463号公報(特許文献1)の釣糸ガイドは、釣糸を通して案内する環状のガイドリングと、このガイドリングを保持する保持環と、この保持環から延びる支脚部と、この支脚部から延びて竿体に取り付けられる足部とを有している。
特許文献1に記載されているように、釣糸ガイドには、釣糸からの力がかかったときに変形しやすいという課題がある。この点、特許文献1においては、ガイドリングを保持する導糸環を、支脚部に対して前方に傾けることにより、ガイドリングの上端と足部との距離を短くして曲げモーメントを小さくしている(特許文献1・段落[0032]参照)。
特開2008−125463号公報
上記のように、特許文献1の釣糸ガイドにおいては、ガイドリングの上端と足部との距離を従来のガイドリングよりも短くなっている。したがって、特許文献1の記載の釣糸ガイドは、釣糸からの力がガイドリングの上端付近に作用したときの変形を抑制しようとするものである。
しかしながら、釣糸からの力は、ガイドリングの上端付近のみならず、ガイドリング内周の任意の場所に作用する。特に、竿体にベイトキャスティングリールを取り付けて使用する場合には、釣糸ガイドは竿体外周面の上面に装着されるので、魚がヒットした場合の大きな力は、ガイドリングの下端付近に作用する。特許文献1の釣糸ガイドにおいては、このような場合に、釣糸ガイドの変形を抑制するための対策は検討されていない。
本発明は、ガイドリングの下端付近に釣糸から作用する力に対しても変形しにくい釣糸ガイド、及び、かかる釣糸ガイドを備える釣竿を提供することを目的とする。
目的とする。
本発明の一実施形態に係る釣糸ガイドは、釣糸を挿通可能な円環状のガイドリングが嵌め込まれる略円形の貫通孔が形成され、竿体の後方から前方に向かって傾いている板状の保持部と、前記竿体に取り付けられる前側足部と、前記竿体の前記前側足部よりも後方に取り付けられる後側足部と、前記保持部の下端と前記前側足部との間に設けられた板状の前側支脚部と、前記保持部の下端と前記前側足部との間に設けられた板状の後側支脚部と、を備える。本発明の一実施形態においては、前記ガイドリングの下端は、側面視で、前記前側足部と前記後側足部との略中央にある。また、本発明の一実施形態においては、前記ガイドリングの上端は、側面視で、前記前側足部よりも前記竿体の後方にある。
本発明の一実施形態に係る釣竿は、竿体と、当該竿体の外周面に取り付けられ、リールから繰り出された釣糸を案内する釣糸ガイドと、を備える。一実施形態いおいて、当該釣糸ガイドは、釣糸を挿通可能な円環状のガイドリングが嵌め込まれる略円形の貫通孔が形成され、竿体の後方から前方に向かって傾いている板状の保持部と、前記竿体に取り付けられる前側足部と、前記竿体の前記前側足部よりも後方に取り付けられる後側足部と、前記保持部の下端と前記前側足部との間に設けられた板状の前側支脚部と、前記保持部の下端と前記前側足部との間に設けられた板状の後側支脚部と、を備える。本発明の一実施形態においては、前記ガイドリングの下端は、側面視で、前記前側足部と前記後側足部との略中央にある。また、本発明の一実施形態においては、前記ガイドリングの上端は、側面視で、前記前側足部よりも前記竿体の後方にある。
本発明の実施形態によって、ガイドリングの下端付近に釣糸から作用する力に対しても変形しにくい釣糸ガイド、及び、かかる釣糸ガイドを備える釣竿が提供される。
本発明の一実施形態に係る釣竿の構成を模式的に示す側面図。 図1に示した釣竿におけるリール2及び釣糸ガイド6−1付近を拡大して模式的に示す側面図。 図2に示した釣竿をA−A’線に沿って切断した断面図。 図1に示した釣竿における釣糸ガイド6−1及び釣糸ガイド6−2の付近を拡大して模式的に示す側面図。 釣糸ガイド6−1を模式的に示す側面図 釣糸から釣糸ガイド6−1に対して下向きの力が作用している場合の図2に対応する側面図。
以下、適宜図面を参照し、本発明の様々な実施形態を説明する。なお、各図面において共通する構成要素に対しては同一の参照符号が付されている。各図面は、説明の便宜上、必ずしも正確な縮尺で記載されているとは限らない点に留意されたい。
図1は、本発明の一実施形態に係る釣竿の構成を示す側面図である。図1に示すように、本発明の一実施形態に係る釣竿Rの竿体1は、元竿1−1と、元竿1−1の先端に取り付けられる穂先竿1−2と、を含む。竿体1は3つ以上の任意の数の竿部材を含んでもよい。例えば、元竿1−1と穂先竿1−2との間に中竿を取り付けることにより、3つの竿部材から成る竿体1が得られる。元竿1−1には、リールシート3を介してリール2が着脱自在に装着される。また、元竿1−1の基端側には、グリップ4が取り付けられている。
これらの元竿1−1及び穂先竿1−2は、典型的には、強化繊維に合成樹脂を含浸させた繊維強化プリプレグシートから作製される。具体的には、繊維強化プリプレグシートを芯金に巻回した後、硬化、脱芯等の工程を行うことにより、元竿1−1及び穂先竿1−2が得られる。元竿1−1及び穂先竿1−2の材料や製法は本明細書で説明されるものに限定されず、それ以外の様々な公知の材料や公知の製法を用いて作製され得る。各竿は、中空構造及び中実構造のいずれの構造を有するものであってもよい。
竿体1には、少なくとも1つの釣糸ガイドが取り付けられている。図1の例では、竿体1には、釣糸ガイド6−1乃至釣糸ガイド6−16の16個の釣糸ガイドが取り付けられている。リール3から繰り出された釣糸5は、図1に示された釣糸ガイド6−1乃至釣糸ガイド6−16により竿体1の穂先まで案内される。釣糸ガイド6−1は釣り人の手元に最も近い位置にあるので「元ガイド」と呼ばれることがある。また、釣糸ガイド6−16は、竿体1の最も先端側にあるので、「トップガイド」と呼ばれることがある。また、本明細書においては、釣糸ガイド6−1乃至釣糸ガイド6−16を釣糸ガイド6と総称することがある。
図1には、リール2として、ベイトキャスティングリールを用いた例が示されている。図示のとおり、ベイトキャスティングリールは、一般に、竿体1の外周面の上側に取り付けられる。リール2としてベイトキャスティングリール又はそれ以外の竿体1の外周面の上側に取り付けられるリールを用いる場合には、釣糸を案内するための釣糸ガイド6−1〜6−16も竿体1の上側に取り付けられる。
図2は、図1に示した釣竿1のリール2及び釣糸ガイド6−1付近を拡大して模式的に示す側面図である。図示のとおり、釣糸ガイド6−1は、一組の筒状の固定部材7−1、7−2によって竿体1に取り付けられる。固定部材7−1、7−2の各々は、例えば繊維強化プラスチックから成る。この固定部材7−1、7−2の各々は、竿体1の外面を釣糸ガイド6−1の足部(後述する)とともに覆い、該足部を竿体1の外周面に対して押圧することで、釣糸ガイド6−1を竿体1に固定する。固定部材7−1、7−2に代えて、ナイロン繊維等から成る巻糸を用いて釣糸ガイド6−1を竿体1に固定してもよい。巻糸を用いて釣糸ガイド6−1を竿体1に固定するには、竿体1の所定位置に釣糸ガイド6−1を配置し、この釣糸ガイド6−1の足部を巻糸で竿体1に巻き付けた後、この巻糸に対して接着剤を付与すればよい。
次に、図3及び図4を参照して、釣糸ガイド6−1の構成をさらに説明する。図3は、図2に示した釣竿をA−A’線に沿って切断した断面図であり、釣竿Rの前方(穂先側又はトップガイド6−16側)から見た釣糸ガイド6−1を模式的に表している。図4は、図1に示した釣竿における釣糸ガイド6−1及び釣糸ガイド6−2の付近を拡大して模式的に示す側面図であり、釣竿Rの側面から見た釣糸ガイド6−1を模式的に表している。
図示のとおり、釣糸ガイド6−1は、環状のガイドリング9を保持する保持部8と、保持部8からそれぞれ延びて保持部8をそれぞれ支持する前側支脚部10及び後側支脚部12と、前側支脚部10から竿体1の軸方向に沿って前方に延びる前側足部11と、後側支脚部12から竿体1の軸方向に沿って後方に延びる後側足部13と、を主に含む。つまり、前側支脚部10は、保持部8と前側足部11との間に設けられており、後側支脚部12は、保持部8と後側足部13との間に設けられている。保持部8は、円形の開口を有し、後方から前方に向かって傾いている板状の部材であり、この開口内にガイドリング9を保持する。後側支脚部12も後方から前方に向かって傾いている板状の部材であり、一実施形態においては、後側支脚部12は、保持部8と同一平面上にある。図示した実施形態において、前側支脚部10は、前側足部11との結合部分から保持部8との結合部分に向かうにつれて幅広となるように構成された板状の部材である。また、後側支脚部12は、後側足部13との結合部分から保持部8との結合部分に向かうにつれて幅広となるように構成された板状の部材である。ガイドリング9は、各種のセラミックス、金属、又は樹脂から形成される。
一実施形態において、前側支脚部10は、屈曲部10Rにおいて屈曲するように構成される。この場合、前側支脚部10は、保持部8の下端に結合されて竿体1の軸方向と所定の角度α1を成して竿体1に向かって延びる上側部材10−1と、上側部材10−1と屈曲部10aで結合されて竿体1の軸方向と角度α1よりも小さい角度α2を成して竿体1に向かって延びる下側部材10−2とから成る。このように前側支脚部10に屈曲部10aを設けることにより、釣糸ガイド6−1にかかる応力を屈曲部10aに集中させることができる。これにより、細く破損しやすい前側支脚部10と前側取付部11との接続部(前側支脚部10の付け根)へ作用する応力を緩和することができ、この前側支脚部10と前側取付部11との接続部が破損することを防止又は抑制することができる。また、前側支脚部10には、軽量化のために開口10aが形成されている。
釣糸ガイド6−1は、プリプレグシートから作製することができる。釣糸ガイド6−1は、例えば、複数のプリプレグシートをプレス加工により貼り合わせてプリプレグ成形品を作成し、このプリプレグ成形品から、保持部8、前側支脚部10、前側足部11、後側支脚部12、及び後側足部13に相当する形状のフレームを切り出し、この切り出されたフレームにガイドリング9を嵌め込むことで作製される。プリプレグシートから釣糸ガイドを作製する工程の詳細については、本出願人の国際出願PCT/JP2012/079595に記載されている。釣糸ガイド6−1は、上記以外の任意の公知の手法を用いて作製してもよい。例えば、釣糸ガイド6−1は、金属や合成樹脂等の材料を用いた射出成形により形成される。
釣糸ガイド6−1を構成する構成部材の寸法についてさらに図5も参照して説明する。図5は、釣糸ガイド6−1を模式的に示す側面図である。一実施形態において、釣糸ガイド6−1は、その前方(竿体1の穂先側)又はその後方(竿体1のグリップ4側)から見た最大幅(図3において「W1」で表されている。)が、釣糸ガイド6−1の取付位置における竿体1の外径と実質的に同一か又は当該外径よりも小さくなるように構成される。したがって、釣糸ガイド6−1を構成する保持部8、前側支脚部10、前側足部11、後側支脚部12、後側足部13の任意の部分における幅は、いずれも釣糸ガイド6−1の取付位置における竿体1の外径と実質的に同一か又は当該外径よりも小さくなる。
図3の例においては、竿部1において釣糸ガイド6−1の前側足部11に対応する位置を釣糸ガイド6−1の取付位置とし、その取付位置における竿体1の外径をW2で表している。他の実施形態においては、竿部1における釣糸ガイド6−1の後側足部13に対応する位置を釣糸ガイド6−1の取付位置としてもよいし、又は、前側足部11と後側足部13との間の任意の位置を取付位置としてもよい。
このように、釣糸ガイド6−1の最大幅を、その取付位置における竿体1の外径と実質的に同一か又は当該外径よりも小さくすることにより、正常軌道から逸脱した釣糸5をガイドリング9内に復帰させる際に、釣糸5が釣糸ガイド6−1と衝突しにくくなる。図3に示した実施形態において、釣糸5に対してテンションが十分にかかっていないときに、当該釣糸5は、ガイドリング9の開口9aから竿体1の外周面の上側まで落下し、その後竿体1の外周面に沿って竿体1の下方の位置(例えば、図3に示した落下位置P1)まで落下する。このようにして竿体1の下方にまで落下した釣糸5をガイドリング9を通る正常軌道に復帰させるために釣糸5に十分なテンションをかけると、釣糸5は、まず竿体1の側方の位置(例えば、図3に示した竿体側方位置P2)まで竿体1の外周面に沿って引き上げられ、その後ガイドリング9に向かって斜めに引き上げられる。このとき、釣糸ガイド6−1の一部が竿体1から張り出していると、その張り出した部分に対して竿体側方位置P2からガイドリング9に移動する釣糸5が衝突し、釣糸5の正常軌道へのスムースな復帰が妨げられる可能性がある。本発明の実施形態に係る釣竿Rにおいては、釣糸ガイド6−1の最大幅をその取付位置における竿体1の外径と実質的に同一か又は当該外径よりも小さくすることにより、釣糸5がリングガイド9方向へ移動する際に釣糸ガイド6−1に衝突しづらくなり、その結果、釣糸5はガイドリング9を通る正常軌道にスムースに復帰することができる。
また、本発明の実施形態によれば、釣糸ガイド6−1の最大幅をその取付位置における竿体1の外径と実質的に同一か又は当該外径よりも小さくすることにより、ガイドリング9の内径も竿体1の取付位置における外径よりも小さくなる。したがって、釣糸5とガイドリング9との間の遊びが少なくなり、魚信感度が良くなる。つまり、魚がヒットしたときに、魚の引きにより釣糸5にかかった力がすぐにガイドリング9に伝達される。
図4の実施形態において、釣糸ガイド6−1のガイドリング9の内周面の下端は、隣接する釣糸ガイド6−2のガイドリングの内周面の上端よりも上方にある。また、リール2からの釣糸5の放出位置は、釣糸ガイド6−1〜6−16よりも上方にある。したがって、釣糸5は、リール2と釣糸ガイド6−1との間において、釣糸ガイド6−2の内周面の上端よりも高い位置を通過するため、多少緩んでも竿体1に接触しづらくなる。これにより、竿体1との接触により釣糸5に作用する摩擦力を減少させることができるので、仕掛けの飛距離が減少したり仕掛けの取り込み操作が遅くなることを防止できる。
釣糸ガイド6−1を上記のように幅狭に形成すると、それに応じてガイドリング9の内径も小さくならざるを得ない。ガイドリング9の内径が小さくなると、釣糸5がガイドリング9の内径と接触しやすくなって釣糸5に作用する摩擦力が増大おそれがある。本発明の一実施形態においては、釣糸ガイド6−1のガイドリング9の内周面の下端が隣接する釣糸ガイド6−2のガイドリングの内周面の上端よりも上側に配置することにより、釣糸5が竿体1と接触しにくくなるので、釣糸5とガイドリング9の内側との摩擦が増加する影響を緩和できる。
一実施形態において、釣糸ガイド6−1は、その前側足部11の幅W3が、釣糸ガイド6−1の取付位置における竿体1の外径W2の概ね1/2となるように構成される。前側足部11の幅W3をW2の概ね1/2とすることにより、釣糸ガイド6−1を竿体1に安定的に取り付けることができる。また、前側足部11の幅W3をW2の概ね1/2とすることにより、前側支脚部10を比較的幅広に構成することができるので、釣糸5がガイドリング9から下方に垂れ下がった場合でも、釣糸が釣糸ガイド6−1の根元付近(前側支脚部10と前側足部12との境界付近)に絡みにくくすることができる。また、前側足部11と同様に、後側足部13は、その幅が釣糸ガイド6−1の取付位置における竿体1の外径W2の概ね1/2となるように構成される。
また、図5に示されるように、ガイドリング9は、保持部8に装着された状態において、その下端が、図5に示す側面視で(釣竿Rの穂先側を前としグリップ4側を後ろとしたときの左側又は右側から見たときに)、前側足部11(又は前側支脚部10の付け根)と後側足部13(又は後側支脚部12の付け根)との略中央にある。図5においては、前側足部11の後端(前側支脚部10の付け根に相当)とガイドリング9の内周面の下端から竿体1の軸線に下ろした垂線の足との間の距離をa、後側足部13の前端(後側支脚部12の付け根に相当)とガイドリング9の内周面の下端から竿体1の軸線に下ろした垂線の足との間の距離をbと表している。一実施形態において、ガイドリング9の下端が、側面視で、前側足部11と後側足部13との略中央にあるという時には、距離aと距離bとの比率がaを1としたときに、bが0.7〜1.3の間にあることを意味する。
このように、ガイドリング9の下端が、側面視で、前側足部11と後側足部13との略中央にあるように釣糸ガイド6−1を構成することにより、釣糸5からガイドリング9の下端付近に下向きの力が作用した場合(図6参照)に、前側足部11と後側足部13に作用する曲げモーメントを概ね同一にすることができる。したがって、前側足部11と後側足部13の一方へ曲げモーメントが集中することによる釣糸ガイド6−1の変形を防止又は緩和することができる。
一実施形態においては、ガイドリング9の上端が、側面視で、前側足部11の後端よりも後方にあるように、釣糸ガイド6−1が構成される。図5に示されているように、ガイドリング9の上端は、屈曲部10aより後方にあってもよい。このように、ガイドリング9の上端を前側足部11の後端よりも後方に配置することにより、ガイドリング9の上端付近に釣糸から力が作用したときに、後側足部13に作用する曲げモーメントを小さくすることができる。特許文献1の段落[0006]に記載されているように、保持部8が(したがって、ガイドリング9も)後方から前方に向かって傾いているタイプの釣糸ガイドにおいては、ガイドリングの上端付近に力がかかる場合の曲げモーメントによる変形が問題となっている。これに対して、本実施形態の釣糸ガイド6−1のように、ガイドリング9の上端が、側面視で、前側足部11の後端よりも後方に配置することにより、ガイドリング9の上端から後側足部13までの距離を短縮して、後側足部13に作用する曲げモーメントを小さくすることができ、後側足部13付近の変形を防止又は緩和することができる。
また、上記のとおり、保持部8を釣糸ガイド6−1の取付位置における竿体1の外径と実質的に同一か又は当該外径よりも小さくなるように構成することにより、ガイドリング9の左右方向に力が作用した場合にも、保持部8が大径に構成されている場合と比較して、前側足部11及び後側足部13にかかる曲げモーメントを小さくすることができ、後側足部13付近の変形を防止又は緩和することができる。
また、図5においては、前側足部11の後端とガイドリング9の内周面の上端から竿体1の軸線に下ろした垂線の足との間の距離をc、後側足部13の前端とガイドリング9の内周面の下端から竿体1の軸線に下ろした垂線の足との間の距離をdと表している。一実施形態においては、距離cと距離dとの比率がcを1としたときに、dが0.7〜1.3の間にある。他の実施形態においては、距離aと距離dとが略同一となる。このことは、ガイドリング9の中心が、前側足部11の後端と後側足部13との中央にあることを意味する。
以上、釣糸ガイド6−1を例に、本発明の範囲に含まれる釣糸ガイドの構成を説明したが、釣糸ガイド6−2〜6−16も、釣糸ガイド6−1と同様に構成され得る。ただし、寸法は互いに同じであってもよいし異なっていてもよい。図1の実施形態においては、釣糸ガイド6−1〜6−16のうち、前方にある釣糸ガイドは、後方にある釣糸ガイドと比べて、幅が同一か又は小さくなり、また、高さが同一か又は低くなるように構成される。例えば、釣糸ガイド6−2は、それよりも後方にある釣糸ガイド6−1よりも幅が小さく高さが低くなるように構成され、トップガイド6−16近辺の釣糸ガイド(例えば、釣糸ガイド6−10〜6−16)は、互いに同幅・同高に形成される。
本明細書で説明された各構成要素の寸法、材料、及び配置は、実施形態中で明示的に説明されたものに限定されず、この各構成要素は、本発明の範囲に含まれうる任意の寸法、材料、及び配置を有するように変形することができる。また、本明細書において明示的に説明していない構成要素を、説明した実施形態に付加することもできるし、各実施形態において説明した構成要素の一部を省略することもできる。
R 釣竿
1 竿体
5 釣糸
6(6−1〜6−16) 釣糸ガイド
8 保持部
9 ガイドリング
10 前側支脚部
11 前側足部
12 後側支脚部
13 後側足部

Claims (3)

  1. 釣糸を挿通可能な円環状のガイドリングが嵌め込まれる略円形の貫通孔が形成され、竿体の後方から前方に向かって傾いている板状の保持部と、
    前記竿体に取り付けられる前側足部と、
    前記竿体の前記前側足部よりも後方に取り付けられる後側足部と、
    前記保持部の下端と前記前側足部との間に設けられた板状の前側支脚部と、
    前記保持部の下端と前記後側足部との間に設けられた板状の後側支脚部と、
    を備え、
    前記ガイドリングの下端は、側面視で、前記前側足部と前記後側足部との略中央にあり、
    前記ガイドリングの上端は、側面視で、前記前側足部よりも前記竿体の後方にあり、
    前記保持部は前記後側支脚部と同一平面上にある、
    釣糸ガイド。
  2. 前記保持部は、その最大幅が前記竿体における前記前側足部の取付位置における外径と実質的に同一か又は当該外径よりも小さくなるように構成されている、請求項1に記載の釣糸ガイド。
  3. 竿体と、
    当該竿体の外周面に取り付けられ、リールから繰り出された釣糸を案内する釣糸ガイドと、
    を備えた釣竿であって、
    前記釣糸ガイドは、
    釣糸を挿通可能な円環状のガイドリングが嵌め込まれる略円形の貫通孔が形成され、竿体の後方から前方に向かって傾いている板状の保持部と、
    前記竿体に取り付けられる前側足部と、
    前記竿体の前記前側足部よりも後方に取り付けられる後側足部と、
    前記保持部の下端と前記前側足部との間に設けられた板状の前側支脚部と、
    前記保持部の下端と前記後側足部との間に設けられた板状の後側支脚部と、
    を備え、
    前記ガイドリングの下端は、平面視で、前記前側足部と前記後側足部との略中央にあり、
    前記ガイドリングの上端は、平面視で、前記前側足部よりも前記竿体の後方にあり、
    前記保持部は前記後側支脚部と同一平面上にある、
    釣竿。
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