JP5975853B2 - エレベータ乗客救出装置およびエレベータ乗客救出方法 - Google Patents

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この発明は、巻上機ブレーキが綱車を制動することによって乗客を乗せたかごが階間で停止している場合に、巻上機ブレーキの開放によってかごを所定階に移動させて乗客を救出するエレベータ乗客救出装置およびエレベータ乗客救出方法に関する。
従来、巻上機ブレーキが綱車を制動することによって乗客を乗せたかごが階間で停止している場合に、最寄階が火災発生階であるか否かの情報に基づいて、最寄階へのかごの移動が可能であるか否かを判定する判定装置と、最寄階へのかごの移動が可能であると判定装置が判定した場合に、巻上機ブレーキの開放によってかごを最寄階に移動させる救出運転制御装置とを備えたエレベータ乗客救出装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−247505号公報
しかしながら、巻上機ブレーキの性能に異常が発生している場合には、巻上機ブレーキの開放によってかごが移動を開始しても、かごを最寄階に停止させることができず、救出運転に失敗してしまうおそれがあるという問題点があった。
この発明は、救出運転の失敗の発生を抑制することができるエレベータ乗客救出装置およびエレベータ乗客救出方法を提供するものである。
この発明に係るエレベータ乗客救出装置は、巻上機ブレーキが綱車を制動することによって乗客を乗せたかごが階間で停止している場合に、巻上機ブレーキの開放によってかごを所定階に移動させて乗客を救出するエレベータ乗客救出装置であって、巻上機ブレーキの性能が基準範囲内であるか否かを判定するブレーキ性能判定装置と、巻上機ブレーキの性能が基準範囲内であるとブレーキ性能判定装置が判定する場合に、巻上機ブレーキの開放を行う救出運転制御装置とを備え、ブレーキ性能判定装置は、巻上機ブレーキのブレーキトルクを測定するブレーキトルク測定装置と、ブレーキトルク測定装置の測定結果を記憶するブレーキトルク測定結果記憶装置とを有し、かごが階間で停止する前にブレーキトルク測定装置が測定した測定結果を用いて、巻上機ブレーキの性能が基準範囲内であるか否かを判定する
この発明に係るエレベータ乗客救出装置によれば、巻上機ブレーキの性能が基準範囲内であるか否かを判定するブレーキ性能判定装置と、巻上機ブレーキの性能が基準範囲内であるとブレーキ性能判定装置が判定する場合に、巻上機ブレーキの開放を行う救出運転制御装置とを備えているので、救出運転の失敗の発生を抑制することができる。
この発明の実施の形態1に係るエレベータ装置を示す構成図である。 図1の巻上機およびエレベータ制御盤を示すブロック図である。 図1のエレベータ装置の動作を示すフローチャートである。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るエレベータ装置を示す構成図である。図において、エレベータ装置は、昇降路を昇降するかご1と、かご1を昇降させるための巻上機2と、巻上機2の駆動を制御するエレベータ制御盤3と、このエレベータ装置が設置される建物に設けられ、情報センタ(外部)4との間で通信を行う通信制御装置5と、保守作業者によって所持されるメンテナンス用端末装置6と、このエレベータ装置が設置される建物に設けられ、保守作業者によって操作されるブレーキ開放操作装置7とを備えている。
かご1は、乗客が乗るかご本体11と、かご本体11に設けられたかご内スピーカ12と、かご本体11に設けられたかご内ディスプレイ13とを有している。
情報センタ4および通信制御装置5は、電話回線またはブロードバンド回線によって互いに通信可能に接続されている。通信制御装置5は、乗客を乗せたかご1が階間で停止した場合に、乗客がかごに閉じ込められたことを示す閉じ込め故障情報を情報センタ4に送信する。また、通信制御装置5は、情報センタ4から巻上機ブレーキ開放指令を受信した場合には、巻上機ブレーキ開放指令をエレベータ制御盤3に入力する。
メンテナンス用端末装置6は、メンテナンス用端末装置6を所持する保守作業者によって操作される。メンテナンス用端末装置6は、所定の操作がされた場合に、巻上機ブレーキ開放指令をエレベータ制御盤3に入力する。
ブレーキ開放操作装置7は、所定の操作がされた場合に、巻上機ブレーキ開放指令をエレベータ制御盤3に入力する。
図2は図1の巻上機2およびエレベータ制御盤3を示すブロック図である。図において、巻上機2は、かご1を昇降させるためのロープ(図示せず)が巻き掛けられる綱車21と、綱車21を制動する一対の巻上機ブレーキ22と、綱車21の回転を検出するエンコーダ23とを有している。巻上機ブレーキ22は、綱車21を制動する制動位置と、綱車21の制動が解除される開放位置との間で変位する。
エレベータ制御盤3は、エレベータ制御盤本体31と、エレベータ乗客救出装置32とを備えている。
エンコーダ23の検出結果は、エレベータ制御盤本体31に入力される。エレベータ制御盤本体31は、綱車21の駆動および巻上機ブレーキ22の変位を制御する。
エレベータ乗客救出装置32は、巻上機ブレーキ22の性能が基準範囲内であるか否かを判定するブレーキ性能判定装置321と、ブレーキ性能判定装置321を制御するとともに、エレベータ制御盤本体31を介して巻上機ブレーキ22の開放を行う救出運転制御装置322とを備えている。
通信制御装置5(図1)からエレベータ制御盤3に入力される巻上機ブレーキ開放指令、メンテナンス用端末装置6(図1)からエレベータ制御盤3に入力される巻上機ブレーキ開放指令およびブレーキ開放操作装置7(図1)からエレベータ制御盤3に入力される巻上機ブレーキ開放指令は、救出運転制御装置322に入力される。
ブレーキ性能判定装置321は、巻上機ブレーキ22のブレーキトルクを測定するブレーキトルク測定装置323と、巻上機ブレーキ22のブレーキ応答速度を測定するブレーキ応答速度測定装置324と、ブレーキトルク測定装置323の測定結果およびブレーキ応答速度測定装置324の測定結果を記憶する記憶装置325と、一対の巻上機ブレーキ22のうちの一方を開放して、他方の巻上機ブレーキ22のみでかご1を停止させることができるか否かを判定する片側ブレーキ保持可能判定装置326と、巻上機ブレーキ22の性能が基準範囲内であるか否かを判定する判定装置本体327とを有している。記憶装置325は、ブレーキトルク測定装置323の測定結果を記憶するブレーキトルク測定結果記憶装置およびブレーキ応答速度測定装置324の測定結果を記憶するブレーキ応答速度測定結果記憶装置を含んでいる。
ブレーキトルク測定装置323は、定期的に行われる診断運転の際に、それぞれの巻上機ブレーキ22のブレーキトルクを測定する。具体的には、ブレーキトルク測定装置323は、巻上機ブレーキ22の位置を制動位置にした状態で、綱車21を回転させるモータにトルクを発生させ、エンコーダ23によって綱車21の回転が検出された場合のトルクを測定して、その測定結果をブレーキトルクとする。診断運転の際に測定されたブレーキトルク測定装置323の測定結果は、記憶装置325に記憶される。
ブレーキ応答速度測定装置324は、定期的に行われる診断運転の際に、それぞれの巻上機ブレーキ22のブレーキ応答速度を測定する。具体的には、ブレーキ応答速度測定装置324は、巻上機ブレーキ22が開放位置から制動位置に変位するまでの時間、つまり、巻上機ブレーキ22に電圧を印加した時から巻上機ブレーキ22のブレーキ動作が完了するまでの時間を測定して、その測定結果をブレーキ応答速度とする。診断運転の際に測定されたブレーキ応答速度測定装置324の測定結果は、記憶装置325に記憶される。
また、ブレーキ応答速度測定装置324は、巻上機ブレーキ開放指令が救出運転制御装置322に入力された場合に、それぞれの巻上機ブレーキ22のブレーキ応答速度を測定し、その測定結果を判定装置本体327に入力する。
片側ブレーキ保持可能判定装置326は、巻上機ブレーキ開放指令が救出運転制御装置322に入力された場合に、一対の巻上機ブレーキ22のうちのそれぞれについて片側ブレーキ開放を行い、エンコーダ23によって綱車21の回転が検出されたか否かに基づいて、一方の巻上機ブレーキ22のみでかご1が停止した状態を維持することができたか否かを判定する。片側ブレーキ保持可能判定装置326は、片側ブレーキ保持可能判定装置326の判定結果を判定装置本体327に入力する。
判定装置本体327は、救出運転制御装置322に巻上機ブレーキ開放指令が入力された場合に、記憶装置325に記憶されているブレーキトルク測定装置323の測定結果の中で最新の測定結果を取得する。つまり、判定装置本体327は、救出運転制御装置322に巻上機ブレーキ開放指令が入力された場合に、かご1が階間で停止する前にブレーキトルク測定装置323が既に測定した測定結果の中で最新の測定結果を取得する。具体的には、最新の診断運転の際に測定されたブレーキトルク測定装置323の測定結果を取得する。
また、判定装置本体327は、救出運転制御装置322に巻上機ブレーキ開放指令が入力された場合に、記憶装置325に記憶されているブレーキ応答速度測定装置324の測定結果の中で最新の測定結果を取得する。つまり、判定装置本体327は、救出運転制御装置322に巻上機ブレーキ開放指令が入力された場合に、かご1が階間で停止する前にブレーキ応答速度測定装置324が既に測定した測定結果の中で最新の測定結果を取得する。具体的には、最新の診断運転の際に測定されたブレーキ応答速度測定装置324の測定結果を取得する。
また、判定装置本体327には、救出運転制御装置322に巻上機ブレーキ開放指令が入力された場合に、ブレーキ応答速度測定装置324によって新たに測定された測定結果がブレーキ応答速度測定装置324から入力される。
また、判定装置本体327には、救出運転制御装置322に巻上機ブレーキ開放指令が入力された場合に、片側ブレーキ保持可能判定装置326の判定結果が片側ブレーキ保持可能判定装置326から入力される。つまり、判定装置本体327には、救出運転制御装置322に巻上機ブレーキ開放指令が入力された場合に、かご1が階間で停止した後に片側ブレーキ保持可能判定装置326が判定した判定結果が入力される。
判定装置本体327は、救出運転制御装置322に巻上機ブレーキ開放指令が入力された場合に、記憶装置325に記憶されている既に測定されたブレーキトルク測定装置323の測定結果と、記憶装置325に記憶されている既に測定されたブレーキ応答速度測定装置324の測定結果と、新たに測定されたブレーキ応答速度測定装置324の測定結果と、片側ブレーキ保持可能判定装置326の判定結果とを用いて、巻上機ブレーキ22の性能が基準範囲内であるか否かを判定する。
具体的には、判定装置本体327は、記憶装置325に記憶されている既に測定されたブレーキトルクが基準範囲内ではない場合に、巻上機ブレーキ22の性能が基準範囲内ではないと判定する。また、判定装置本体327は、記憶装置325に記憶されている既に測定されたブレーキ応答速度が基準範囲内ではない場合に、巻上機ブレーキ22の性能が基準範囲内ではないと判定する。また、判定装置本体327は、新たに測定されたブレーキ応答速度が基準範囲内ではない場合に、巻上機ブレーキ22の性能が基準範囲内ではないと判定する。また、判定装置本体327は、一対の巻上機ブレーキ22のうちの少なくとも一方が、一方の巻上機ブレーキ22のみでかご1が停止した状態を維持することができない場合に、巻上機ブレーキ22の性能が基準範囲内ではないと判定する。
一方、判定装置本体327は、記憶装置325に記憶されている既に測定されたブレーキトルク、記憶装置325に記憶されている既に測定されたブレーキ応答速度および新たに測定されたブレーキ応答速度の全てが基準範囲内であり、かつ、一対の巻上機ブレーキ22のうちの両方が、一方の巻上機ブレーキ22のみでかご1が停止した状態を維持することができる場合には、判定装置本体327は、巻上機ブレーキ22の性能が基準範囲内であると判定する。判定装置本体327は、判定装置本体327の判定結果を救出運転制御装置322に入力する。
救出運転制御装置322は、救出運転制御装置322に巻上機ブレーキ開放指令が入力された場合であって、巻上機ブレーキ22の性能が基準範囲内であると判定装置本体327が判定する場合には、エレベータ制御盤本体31を介して、巻上機ブレーキ22を制動位置から開放位置に変位させて、かご1を最寄階(所定階)に移動させて乗客を救出する。
一方、救出運転制御装置322は、救出運転制御装置322に巻上機ブレーキ開放指令が入力された場合であって、巻上機ブレーキ22の性能が基準範囲内ではないと判定装置本体327が判定する場合には、巻上機ブレーキ22を開放することによる救出運転ができない旨を、通信制御装置5を介して情報センタ4(図1)に送信する。また、救出運転制御装置322は、救出運転制御装置322に巻上機ブレーキ開放指令が入力された場合であって、巻上機ブレーキ22の性能が基準範囲内ではないと判定装置本体327が判定する場合には、保守作業員が到着するまで待機する旨をかご内スピーカ12(図1)にアナウンスさせ、保守作業員が到着するまで待機する旨のメッセージをかご内ディスプレイ13(図1)に表示させる。
次に、エレベータ装置の救出運転の動作について説明する。図3は図1のエレベータ装置の動作を示すフローチャートである。図において、救出運転制御装置322は、巻上機ブレーキ開放指令が入力されたか否かを判定する(ステップS101)。ステップS101で、巻上機ブレーキ開放指令が入力されていないと救出運転制御装置322が判定すると、ステップS101が繰り返される。
一方、ステップS101で、巻上機ブレーキ開放指令が入力されたと救出運転制御装置322が判定すると、判定装置本体327は、記憶装置325に記憶されている既に測定されたブレーキトルク測定装置323の測定結果を用いて、巻上機ブレーキ22のブレーキトルクが基準範囲内であるか否かを判定する(ブレーキ性能判定工程)(ステップS102)。
ステップS102で、巻上機ブレーキ22のブレーキトルクが基準範囲内であると判定装置本体327が判定すると、判定装置本体327は、記憶装置325に記憶されている既に測定されたブレーキ応答速度測定装置324の測定結果を用いて、巻上機ブレーキ22のブレーキ応答速度が基準範囲内であるか否かを判定する(ブレーキ性能判定工程)(ステップS103)。
ステップS103で、巻上機ブレーキ22のブレーキ応答速度が基準範囲内であると判定装置本体327が判定すると、片側ブレーキ保持可能判定装置326は、一対の巻上機ブレーキ22のうちのそれぞれについて片側ブレーキ開放を行う(ステップS104)。
その後、片側ブレーキ保持可能判定装置326は、片側ブレーキ開放の間に、巻上機ブレーキ22の滑りが発生したか否か、つまり、一方の巻上機ブレーキ22のみでかご1が停止した状態を維持することができたか否かを判定し、判定装置本体327は、片側ブレーキ保持可能判定装置326の判定結果に基づいて、一方の巻上機ブレーキ22のみでかご1が停止した状態を維持することができたか否かを判定する(ブレーキ性能判定工程)(ステップS105)。
ステップS105で、一方の巻上機ブレーキ22のみでかご1が停止した状態を維持することができたと判定装置本体327が判定すると、ブレーキ応答速度測定装置324が巻上機ブレーキ22のブレーキ応答速度を新たに測定し、その測定結果を用いて、判定装置本体327は、巻上機ブレーキ22のブレーキ応答速度が基準範囲内であるか否かを判定する(ブレーキ性能判定工程)(ステップS106)。
ステップS106で、巻上機ブレーキ22のブレーキ応答速度が基準範囲内であると判定装置本体327が判定すると、判定装置本体327は、巻上機ブレーキ22の性能が基準範囲内であると判定し、エレベータ装置は、巻上機ブレーキ22の開放による救出運転を開始する(ブレーキ開放工程)(ステップS107)。具体的には、救出運転制御装置322は、エレベータ制御盤本体31を介して、巻上機ブレーキ22を制動位置から開放位置に変位させて、かご1を最寄階(所定階)に移動させて乗客を救出する。
一方、ステップS102で、巻上機ブレーキ22のブレーキトルクが基準範囲内ではないと判定装置本体327が判定すると、判定装置本体327は、巻上機ブレーキ22の性能が基準範囲内ではないと判定して、救出運転制御装置322は、保守作業員が到着するまで待機する旨をかご内スピーカ12にアナウンスさせ(ステップS108)、保守作業員が到着するまで待機する旨のメッセージをかご内ディスプレイ13に表示させ(ステップS109)、巻上機ブレーキ22の開放による救出運転ができない旨を、通信制御装置5を介して情報センタ4に送信する(ステップS110)。
また、ステップS103で、巻上機ブレーキ22のブレーキ応答速度が基準範囲内ではないと判定装置本体327が判定すると、ステップS108に進む。
また、ステップS105で、一方の巻上機ブレーキ22のみでかご1が停止した状態を維持することができないと判定装置本体327が判定すると、開放位置にある巻上機ブレーキ22を制動位置に変位させ、その後、ステップS108に進む。
また、ステップS106で、巻上機ブレーキ22のブレーキ応答速度が基準範囲内ではないと判定装置本体327が判定すると、ステップS108に進む。以上により、エレベータ装置の動作が終了する。
以上説明したように、この発明の実施の形態1に係るエレベータ乗客救出装置32によれば、巻上機ブレーキ22の性能が基準範囲内であるか否かを判定するブレーキ性能判定装置321と、巻上機ブレーキ22の性能が基準範囲内であるとブレーキ性能判定装置321が判定する場合に、巻上機ブレーキ22の開放を行う救出運転制御装置322とを備えているので、救出運転の失敗の発生を抑制することができる。
また、ブレーキ性能判定装置321は、巻上機ブレーキ22のブレーキトルクを測定するブレーキトルク測定装置323と、ブレーキトルク測定装置323の測定結果を記憶する記憶装置325とを有し、かご1が階間で停止する前にブレーキトルク測定装置323が測定した測定結果を用いて、巻上機ブレーキ22の性能が基準範囲内であるか否かを判定するので、乗客を乗せたかご1が階間で停止している場合に、巻上機ブレーキ22を動作させることなく、巻上機ブレーキ22の性能が基準範囲内であるか否かを判定することができる。
また、ブレーキ性能判定装置321は、巻上機ブレーキ22のブレーキ応答速度を測定するブレーキ応答速度測定装置324と、ブレーキ応答速度測定装置324の測定結果を記憶する記憶装置325とを有し、かご1が階間で停止する前にブレーキ応答速度測定装置324が測定した測定結果を用いて、巻上機ブレーキ22の性能が基準範囲内であるか否かを判定するので、乗客を乗せたかご1が階間で停止している場合に、巻上機ブレーキ22を動作させることなく、巻上機ブレーキ22の性能が基準範囲内であるか否かを判定することができる。
また、ブレーキ性能判定装置321は、一対の巻上機ブレーキ22のうちの一方を開放して、他方の巻上機ブレーキ22のみでかご1を停止させることができるか否かを判定する片側ブレーキ保持可能判定装置326を有し、片側ブレーキ保持可能判定装置326の判定結果を用いて、巻上機ブレーキ22の性能が基準範囲内であるか否かを判定するので、乗客を乗せたかご1が階間で停止している場合に、かご1が移動することを抑制しながら、巻上機ブレーキ22を動作させて、巻上機ブレーキ22の性能が基準範囲内であるか否かを判定することができる。
また、ブレーキ性能判定装置321は、一対の巻上機ブレーキ22のうちの一方を開放して、他方の巻上機ブレーキ22のみでかご1を停止させた後、再び一方の巻上機ブレーキ22に綱車21を制動させる場合に、一方の巻上機ブレーキ22のブレーキ応答速度を測定するブレーキ応答速度測定装置324を有し、ブレーキ応答速度測定装置324の測定結果を用いて、巻上機ブレーキ22の性能が基準範囲内であるか否かを判定するので、乗客を乗せたかご1が階間で停止している場合に、かご1が移動することを抑制しながら、巻上機ブレーキ22を動作させて、巻上機ブレーキ22の性能が基準範囲内であるか否かを判定することができる。
また、この発明の実施の形態1に係るエレベータ乗客救出方法によれば、巻上機ブレーキ22の性能が基準範囲内であるか否かをブレーキ性能判定装置321が判定するブレーキ性能判定工程と、ブレーキ性能判定工程で巻上機ブレーキ22の性能が基準範囲内であるとブレーキ性能判定装置321が判定する場合に、救出運転制御装置322が巻上機ブレーキ22の開放を行うブレーキ開放工程とを備えているので、救出運転の失敗の発生を抑制することができる。
なお、上記実施の形態1では、記憶装置325に記憶されている既に測定されたブレーキトルクが基準範囲内であるか否か、記憶装置325に記憶されている既に測定されたブレーキ応答速度が基準範囲内であるか否か、新たに測定されたブレーキ応答速度が基準範囲内であるか否か、一対の巻上機ブレーキ22のうちの少なくとも一方が、一方の巻上機ブレーキ22のみでかご1が停止した状態を維持することができるか否かの全てについて判定装置本体327が判定する構成について説明したが、これらの中の少なくとも1つについて判定装置本体327が判定する構成であればよい。
また、上記実施の形態1では、エレベータ乗客救出装置32がエレベータ制御盤3に含まれる構成について説明したが、エレベータ乗客救出装置32は、エレベータ制御盤3の外部に設けられてもよい。この場合、エレベータ乗客救出装置32は、複数のエレベータ制御盤3と接続されてもよい。
1 かご、2 巻上機、3 エレベータ制御盤、4 情報センタ(外部)、5 通信制御装置、6 メンテナンス用端末装置、7 ブレーキ開放操作装置、11 かご本体、12 かご内スピーカ、13 かご内ディスプレイ、21 綱車、22 巻上機ブレーキ、23 エンコーダ、31 エレベータ制御盤本体、32 エレベータ乗客救出装置、321 ブレーキ性能判定装置、322 救出運転制御装置、323 ブレーキトルク測定装置、324 ブレーキ応答速度測定装置、325 記憶装置、326 片側ブレーキ保持可能判定装置、327 判定装置本体。

Claims (5)

  1. 巻上機ブレーキが綱車を制動することによって乗客を乗せたかごが階間で停止している場合に、前記巻上機ブレーキの開放によって前記かごを所定階に移動させて前記乗客を救出するエレベータ乗客救出装置であって、
    前記巻上機ブレーキの性能が基準範囲内であるか否かを判定するブレーキ性能判定装置と、
    前記巻上機ブレーキの性能が基準範囲内であると前記ブレーキ性能判定装置が判定する場合に、前記巻上機ブレーキの開放を行う救出運転制御装置と
    を備え
    前記ブレーキ性能判定装置は、前記巻上機ブレーキのブレーキトルクを測定するブレーキトルク測定装置と、前記ブレーキトルク測定装置の測定結果を記憶するブレーキトルク測定結果記憶装置とを有し、前記かごが階間で停止する前に前記ブレーキトルク測定装置が測定した測定結果を用いて、前記巻上機ブレーキの性能が基準範囲内であるか否かを判定することを特徴とするエレベータ乗客救出装置。
  2. 前記ブレーキ性能判定装置は、前記巻上機ブレーキのブレーキ応答速度を測定するブレーキ応答速度測定装置と、前記ブレーキ応答速度測定装置の測定結果を記憶するブレーキ応答速度測定結果記憶装置とを有し、前記かごが階間で停止する前に前記ブレーキ応答速度測定装置が測定した測定結果を用いて、前記巻上機ブレーキの性能が基準範囲内であるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載のエレベータ乗客救出装置。
  3. 前記ブレーキ性能判定装置は、一対の前記巻上機ブレーキのうちの一方を開放して、他方の前記巻上機ブレーキのみで前記かごを停止させることができるか否かを判定する片側ブレーキ保持可能判定装置を有し、前記片側ブレーキ保持可能判定装置の判定結果を用いて、前記巻上機ブレーキの性能が基準範囲内であるか否かを判定することを特徴とするし請求項1または請求項2に記載のエレベータ乗客救出装置。
  4. 前記ブレーキ性能判定装置は、一対の前記巻上機ブレーキのうちの一方を開放して、他方の前記巻上機ブレーキのみで前記かごを停止させた後、再び前記一方の前記巻上機ブレーキに前記綱車を制動させる場合に、一方の前記巻上機ブレーキのブレーキ応答速度を測定するブレーキ応答速度測定装置を有し、前記ブレーキ応答速度測定装置の測定結果を用いて、前記巻上機ブレーキの性能が基準範囲内であるか否かを判定することを特徴とする請求項1ないし請求項の何れか一項に記載のエレベータ乗客救出装置。
  5. 巻上機ブレーキが綱車を制動することによって乗客を乗せたかごが階間で停止している場合に、前記巻上機ブレーキの性能が基準範囲内であるか否かを判定するブレーキ性能判定装置と、前記巻上機ブレーキの開放を行う救出運転制御装置とを備え、前記ブレーキ性能判定装置は、前記巻上機ブレーキのブレーキトルクを測定するブレーキトルク測定装置と、前記ブレーキトルク測定装置の測定結果を記憶するブレーキトルク測定結果記憶装置とを有するエレベータ乗客救出装置を用いて、前記巻上機ブレーキの開放によって前記かごを所定階に移動させて前記乗客を救出するエレベータ乗客救出方法であって、
    前記かごが階間で停止する前に前記ブレーキトルク測定装置が測定した測定結果を用いて、前記巻上機ブレーキの性能が基準範囲内であるか否かを前記ブレーキ性能判定装置が判定するブレーキ性能判定工程と、
    前記ブレーキ性能判定工程で前記巻上機ブレーキの性能が基準範囲内であると前記ブレーキ性能判定装置が判定する場合に、前記救出運転制御装置が前記巻上機ブレーキの開放を行うブレーキ開放工程と
    を備えたことを特徴とするエレベータ乗客救出方法。
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