JP5975710B2 - 発泡樹脂成型体 - Google Patents

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Description

本願発明は、EPS(ビーズ法発泡ポリスチレンフォーム)成型体のような発泡樹脂成型体に関し、更に詳しくは、コンクリート又はモルタルとの接着性を高めた発泡樹脂成型体に関するものである。なお、モルタルとコンクリートとの接着性はセメントが担っており、従って、「モルタル又はコンクリートの接着性」は「水で練ったセメントの接着性」と言い換えることも可能である。
EPS成型体が建物の壁や床、天井等の断熱材として多用されていることは周知のとおりであり、また、EPS成型体は、木造建築物やプレハブの建物のコンクリート製基礎を造るための型枠(埋設型枠、残存型枠、捨て型枠)に使用することも行われている。コンクリート製基礎の外側に位置したEPS成型体(型枠)は露出したままの場合もあるが、破損防止やシロアリ侵入防止等のためにモルタルが塗られることが多い。
EPS成型体の製造方法としては、金型で1枚ずつ製造する方法と、ブロック体を成形してからこれをスライスする方法とがある。後者の場合は、表裏の広幅面は内部組織が露出したカット面になっており、無数の凹所が存在するため、コンクリートやモルタルの接着性は優れているが、金型で1枚ずつ製造するものの場合は、成型体自体の強度は高いが、成型体の表面は金型に密着していたスキン層で構成されていて平滑性が高いため、コンクリート又はモルタルの接着性が悪いという性質がある。
そこで、特にスキン層が残っているEPS製型枠へのコンクリート又はモルタルの接着性を高めることが提案されており、その一例として特許文献1には、EPS成型体のうちコンクリートが打設される面に多数の凹凸を形成することが記載されており、また、特許文献2には、型枠の表面に不織布シートを貼着することが開示されており、更に、特許文献3には、コンクリートの打設前に断熱材等の下地材に樹脂エマルジョンを塗布することが開示されている。
他方、木造建築物ではシロアリの被害が深刻であり、そこで、断熱材としての発泡樹脂成型体に殺虫成分を含ませて防蟻性能を付与することが行われている。その例として、特許文献4には、ビーズを材料にしてEPS成型体を製造するにおいて、金型での本発泡の前の段階でビーズにチアメトキサムを塗布することが開示されている。チアメトキサムは、高い防蟻性能を有しつつ毒性が弱くて人や家畜・ペットに対する安全性が高いと共に、製造工程での廃液処理が容易である利点を有しており、従って、特許文献4の防蟻性発泡品は普及が期待されている。
特開2002−47660号公報 特開平06−294167号公報 特開2011−241589号公報 特開2009−96843号公報
特許文献1は、発泡樹脂成型体の表面積を増大させると共に、発泡樹脂成型体とコンクリート層とを噛み合わせることで接着性を高めたものであるが、凹凸のみでは接着力向上機能に限度があるという問題がある。特に、予め凹凸が存在する状態で成形されていると、凹凸があっても表面の全体は平滑なスキン層で構成されているため、接着力向上効果が弱いといえる。さりとて、後加工で凹凸を形成すると多大な手間がかかるため、コストが嵩むという別の問題が発生する。また、特許文献2のように不織布を貼着するのも、加工に手間がかかるためコスト嵩む。
他方、樹脂エマルジョンは接着剤として機能するものであり、特許文献3のように下地材に樹脂エマルジョンを塗布すると、コンクリートやモルタルは高い接着力を確保することができる利点がある。しかし、いちいち現場で塗布するのは作業者に大きな負担をかけるのみならず、塗布ムラによって接着力にバラつきが生じたり、特許文献3のように着色していたとしても、人の注意力に頼るものであるため塗布忘れを完全に防止するのは難しいという問題がある。また、建物の施工に際して発泡樹脂成型体が長時間露出したままになることで、紫外線等によって変色したり劣化したりするおそれもあった(特許文献3のように着色しても、変色を目立たなくすることは有り得るが、単なる着色では劣化は防止できないといえる。)。
本願発明は、このような現状を改善すべく成されたものである。
本願発明は、
表裏両面のうち少なくとも片面に、コンクリート層又はモルタル層が打設又は塗りによって固着される発泡樹脂成型体であって、
記コンクリート層又はモルタル層が固着されるに、EVA系樹脂を主体としてルチル型チタン及びカーボンが添加された水性エマルジョンを塗布してなる接着補助層が、水分が除去された乾燥状態に形成されており、
前記ルチル型チタンの配合割合は、前記EVA系樹脂100重量%に対して外掛けで10〜20重量%である一方、前記カーボンの配合割合は、前記EVA系樹脂100重量%に対して0.4〜1.0重量%であり、かつ、両者の合計が前記EVA系樹脂100重量%に対して外掛けで20重量%を越えないように設定されている。
本願発明の「EVA系」とは、エチレン酢酸ビニル共重合体を主成分に含んでおり、当然ながら、変性EVAも含まれる。エチレンと酢酸ビニルとの配合割合には特に制限はない。
本願発明は、様々に展開することができる。その例を請求項2以下に示している。このうち請求項2の発明は、請求項1において、前記EVA系樹脂水性エマルジョンの塗布量は樹脂成分換算で50〜70g/m2 以上になっている。
請求項の発明は、請求項1又は2において、 原料にビーズ群が使用されていて、ビーズ群が発泡して形成されたセルの群が互いに接着しており、各セルの表面に、チアメトキサム又はその他の防虫剤よりなる防蟻層が形成されている。
本願発明は、請求項4〜6の発泡樹脂成型体も含んでいる。このうち請求項4の発明は、表裏両面のうち少なくとも片面に、コンクリート層又はモルタル層が打設又は塗りによって固着される発泡樹脂成型体であって、前記コンクリート層又はモルタル層が固着される面に、EVA系樹脂の水性エマルジョンよりなる接着補助層が、水分が除去された乾燥状態に形成されている、という基本構成である。
そして、上記基本構成において、表裏両面を鉛直姿勢にして複数枚を上下又は左右に重ね合わせ可能であり、互いに重なり合う部分に、隣り合った発泡樹脂成型体を離反不能に保持する嵌合部が形成されており、前記嵌合部は、厚さ方向に噛み合うように鉤形に形成されている。
請求項5の発明は、
表裏両面のうち少なくとも片面に、コンクリート層又はモルタル層が打設又は塗りによって固着されており、かつ、外周の端面を重ねた状態で複数枚を上下左右に接合可能な発泡樹脂成型体であって、
前記コンクリート層又はモルタル層が固着される面に、EVA系樹脂の水性エマルジョンを塗布してなる接着補助層が、水分が除去された乾燥状態に形成されている一方複数枚が重なる端面に、重なった発泡樹脂成型体を厚さ方向にずれないように保持する連結板が嵌まる周面溝を形成している。
また、請求項6の発明は、請求項1と同じ基本構成において、更に、前記コンクリート層が固着される面に、前記コンクリート層を挟んで配置された発泡樹脂成型体の間隔を保持するスペーサをねじ止めするナットが埋設されている。
本願発明では、表裏広幅面のうちコンクリートが打設される片面に、多数の溝群形成できる。溝群の形状に限定はないが、例えば、格子模様、ハニカム模様、円形又は多角形若しくは他の単位図形の多数から成る図形群のうちのいずれか1つ又は複数を採用できる。
請求項1のとおり、本願発明では、前記EVAエマルジョン樹脂にルチル型チタン及びカーボンを混合している。チタンは紫外線などの波長を乱反射させて発泡樹脂成型体の内部への侵入を防止する性質があるが、アナターゼ型は光触媒作用が顕著である為にEPS素材そのものを劣化させる性質があるので、これは使用せずにルチル型を使用する。カーボンの添加によって、更なる劣化防止効果も発現される。
EVA系樹脂は接着性に優れており、本願発明では、発泡樹脂成型体の表面にEVA系樹脂からなる接着補助層が予め形成されているため、表面がスキン層で構成された発泡樹脂成型体であっても、コンクリート又はモルタルを高い強度で接着させることができる。また、接着補助層は予め形成されているため、熟練者による工事でなくとも均一な接着強度を得ることができると共に、塗布忘れによってコンクリート層又はモルタル層が剥離するような問題も無くすことができる。
発泡樹脂成型体を型枠に組むには、多数枚をきっちり揃えた状態に並べて枠材等で姿勢を保持するが、型枠として組み込んでから樹脂エマルジョンを塗布するのは面倒であり、さりとて、現場で発泡樹脂成型体に樹脂エマルジョンを塗布してから型枠に組み込むと、樹脂エマルジョンが乾燥するのを待っておらねばならないため、作業能率が悪くて現場の混乱の原因にもなる。これに対して本願発明では、搬入した発泡樹脂成型体をそのまま型枠に組み込んだり壁に組み付けたりすることができるため、作業能率を向上できると共に、現場に樹脂エマルジョンの容器が散乱することはなくて現場の美化・環境改善にも貢献できる。
本願発明では、EVA系樹脂液として樹脂成分が水に懸濁した水性エマルジョンを使用しているため、原液を水で希釈等することで必要な濃度の樹脂液を簡単に得ることができる。従って、取り扱いが容易である。また、水性であるため、EPS等の発泡樹脂成型体に使用しても、発泡樹脂成型体が溶けるような問題はなくて安全性に優れている。
更に、請求項2のようにEVA系樹脂の塗布量を樹脂換算で50〜70g/m2 とすることにより、必要接着強度を的確に確保できる。すなわち、EVA系樹脂の添加割合が50g/m2 より少ないと必要な接着力を期待できず、EVA系樹脂の添加割合が70g/m2 を超えると、必要な接着力を超えてEVAエマルジョンが過剰に消費される。コストと必要な剥離強度とのバランスから、EVAの添加量の上限は、好適には60g/m2 程度とするのが好ましい。
泡樹脂成型体がスライス物でなくてスキン層が残った成形品のままであると、高い強度を確保できるため、基礎用の捨て型枠としても好適である。そして、本願発明では、このように成型体に高い強度を保持させつつ、接着補助層の存在によってコンクリート又はモルタルの接着強度を格段に向上できる。当然ながら、スライス品であっても、接着補助層の存在によってコンクリート又はモルタルの接着強度を格段に向上できる。
請求項のように発泡樹脂成型体の材料としてビーズを採用して、ビーズが発泡してできたセルの表面に防蟻層をも成すると、発泡樹脂成型体に高い防蟻性能を付与できる。そして、基礎や壁材に使用した場合、コンクリート層やモルタル層との間に隙間があるとシロアリはこの隙間から侵入するおそれがあるが、本願発明ではコンクリート層やモルタル層を発泡樹脂成型体にしっかり接着できるため、隙間を無くしてシロアリの侵入を的確に阻止できる。いわば、防虫剤とEVA系樹脂層(膜)とが共同してシロアリの侵入を阻止する。この点も本願発明の大きな利点の一つである。
建物のコンクリート製基礎にしても壁にしても、高さが相違するものが何種類も存在している。この点、各建物の寸法に従って様々な上下高さの発泡樹脂成型体を製造しておくのも一つの方法があるが、これでは極めて他種類の金型(成形型)を用意せねばならないため、全体としてコストが嵩む問題がある。これに対して、基本的な高さのものを何種類が用意していて積み重ねる方式を採用すると、製造コストを抑制できる。
そして、この場合、請求項の構成を採用すると、上下や左右に重ね配置された発泡樹脂成型体を互いに嵌合させることができるため、全体として1枚状に成して、全体の強度を向上できると共に隙間の発生を防止して断熱性能や防蟻性能の低下を防止できる。
発泡樹脂成型体の広幅面に溝群を形成すると、発泡樹脂成型体がコンクリート層から剥離することや、モルタル層が発泡樹脂成型体から剥離することを的確に防止できる利点がある。
本願発明のようにEVAエマルジョン樹脂にチタン及びカーボンを添加すると、施工現場で発泡樹脂成型体が長時間露出したままであっても、発泡樹脂成型体が紫外線等によって変色した劣化したりすることを防止できる。例えば、EVAエマルジョン樹脂100重量%に対してチタンエマルジョン15重量%(固形分35重量%)、及び、カーボンを少量(0.4重量%)添加したものは、成形したまま表面を晒したものや、紫外線カットフィルム又はポリエチレン半透明フィルムを貼ったものと比べ、明らかにEPS成型品の素材劣化防止効果が見られた。カーボン単独を添加したものも同様であった。
第1実施形態(基本実施形態)の示す図で、(A)は使用状態の側断面図、(B)は施工途中での側断面図、(C)は(A)におけるC部の拡大図である。 製造工程を示す概略図である。 実施例及び近似例並びに比較例の試験例を示す表である。 EVAのセメント接着性に関する特性を示す参考表である。 実施例と近似例と比較例との耐候性試験結果を示す表である。 EVAの塗布量と破壊強度との関係を示すグラフである。 (A1)(A2)は第2実施形態を示す図、(B1)(B2)は第3実施形態を示す図、(C1)(C2)は第4実施形態を示す図、(D1)(D2)は第5実施形態を示す図、(E1)(E2)は第6実施形態を示す図、(F1)(F2)は第7実施形態を示す図である。 構造の具体例である第2実施形態を示す図で、(A)は部分正面図、(B)は部分斜視図である。 各実施形態の組み合わせの例を示す図である。 第8実施形態を示す図である。 第9実施形態を示す図である。 (A)は第10実施形態を示す図、(B)は第11実施形態を示す図、(C)は第12実施形態を示す図である。
次に、本願発明の実施形態及び実施例を図面に基づいて説明する。まず、図1〜6に示す基本的な実施形態(第1実施形態)を説明する。
(1).第1実施形態の構造・使用態様
本実施形態の発泡樹脂成型体はプレート状の外観を呈しており、木造等の建物のコンクリート製基礎1に使用する型枠兼用の基礎用断熱材2に適用している。実施形態品が適用される基礎1はベタ基礎でない布基礎であり(ベタ基礎にも適用できる)、地面に掘った溝穴3の底部に打設される基部4と、基部4から立ち上がった起立部5とで断面逆T字形になっており(単なるI形であってもよい。)、基礎1の上面に金具を介して土台6が固定されている。
基礎1の外側に位置した基礎用断熱材2の外面にはモルタル層7が固着されており、また、基礎用断熱材2の上方には壁用断熱材8が配置され、壁用断熱材8の外側には窯業系等の外壁材(サイディング)9が配置されている。基礎1の内側に配置された基礎用断熱材2の露出面にモルタル層7を塗工することも可能である。
基礎1の施工は、まず、基部用型枠(図示せず)を使用してその内部にコンクリートを打設することで基部4を形成し、次いで、図1(B)に概略を示すように、捨て型枠を兼用する内外の基礎用断熱材2を基部4の上に配置し、内外の基礎用断熱材2の間の空間にコンクリートを打設することで起立部5を形成する、という手順で行われる。
内外の基礎用断熱材2は、スペーサ10で所定の間隔に保持されていると共に、上下長手の縦フレーム11及び水平姿勢の横フレーム12により、姿勢と位置が保持されている。基部4及び起立部5には鉄筋13を埋設している。なお、基部4は、型枠を使用せずに溝穴3の底部に鉄筋を配置してからコンクリートを流し込むという方法で施工することも可能である。また、敢えて述べるまでもないが、基礎1の平面視形状が個々の建物に応じて設計される。
基礎用断熱材2は、原料としてスチロールビーズを使用した発泡スチロール製品(EPS)であり、図1(C)に模式的に示すように、1つのビーズに対応した多数の発泡セル14が互いに固着して構成されている。各セル14の表面には、特許文献4と同様に、チアメトキサム層より成る防蟻層15が形成されている。
基礎用断熱材2はその状態に成形された成形品であり、このため、外表面には硬くて平滑なスキン層16が形成されている。そして、基礎用断熱材2の表裏両面には、基礎1及びモルタル層7を構成するセメントとの接着性を高めるため接着補助層17が形成されている。接着補助層17はEVA樹脂を主成分としている。なお、壁用断熱材8には接着補助層17は設けていない。また、壁用断熱材8は、単なる成形品を採用することもスライス品とすることも可能である(一般にはスライス品が多い。)。また、壁用断熱材8は、合板等の基板に貼着することも多い。
基礎用断熱材2は概ね図2に示す手順で製造される。すなわち、a)(A)のとおり、原料ビーズ18の群を予備発泡タンク19に投入して、スクリュー19aで攪拌しつつ蒸気を噴出させることで予備発泡させる、b)次いで、(B)のとおり、予備発泡した中間ビーズ20を、固定型21aと可動型22bとからなる金型(成形型)21に入れて、多数の噴気穴21cから蒸気を噴出させることで本発泡させ、これによって成形品を得る、c)高温雰囲気下である程度の時間放置する養生によって水分を除去する、d)(C)に示すように、表裏両面のうち一方の面に、EVA樹脂の水性エマルジョンをノズルやローラ等の塗布手段22で塗布してから乾燥させる、e)(D)に示すように、他方の面に塗布手段22でEVA樹脂の水性エマルジョンを塗布してから乾燥させる、という手順(工程)を経るのであり、これにより、(E)に示すように、表裏両面に接着補助層17が形成された基礎用断熱材2が得られる。
特許文献4にも記載されているように、原料ビーズ18を予備発泡タンク19で予備発泡させるにおいて、チアメトキサムが適当な濃度に希釈された溶液をノズル23から噴霧することで、個々の中間ビーズ20の表面に防蟻層15が形成される。なお、接着補助層17に着色しておいて、基礎に使用される断熱材であることを黙示で確認できるようにしておくことも可能である。また、モルタル層7が固着されない場合は、接着補助層17を片面だけに設けることも可能である。
(2).接着補助層の具体例
基礎用断熱材2の表面に接着補助層17を設けたことにより、基礎用断熱材2に対する基礎1及びモルタル層7の接着性(固着製)7を格段に向上させることができる(敢えて述べるまでもないが、接着補助層17は基礎用断熱材2に強固に接着している。)。その結果、基礎用断熱材2が基礎1から剥がれたり、モルタル層7が基礎用断熱材2から剥がれたりする不具合を防止できる。次に、接着補助層17の具体例を、比較例と対比しつつ図3〜5に基づいて説明する。
図3(表1)は基準例と比較例と近似例と実施例との四者をまとめた表である。この表において、各試料(サンプル)は100m2 四方の大きさとして、厚さ30mmの断熱材の上面にモルタルを厚さ5mmに塗り、これを30m2 四方にカットしてから、モルタルの上面に治具を接着剤で固着し、断熱材を上から押さえ保持した状態で治具を試験機で引っ張って、破断等するときの強さを引っ張り試験機で計測した。
図3において、基準例はモルタルを使用せずに単に断熱材に治具を接着して引っ張ったものであり、従って、断熱材自体の強度(引っ張り強度)の測定)と同じ意味を持っている。つまり、実施例及び比較例(並びに近似例)において基準例と同じ剥離強度があれば、断熱材とモルタルとは完全に一体化しているといえる。断熱材の発泡率は37%程度であった。見方を変えて述べると、断熱材の密度は27, 000g(27.0kg)/m3 であった。
基準例1,2及び比較例1〜3サンプルは、製造してから常温で10時間以上放置したものを使用した。他方、比較例4〜12及び近似例1,2並びに実施例1のサンプルは、製造してから、「50℃で3時間」→「常温で2時間」→「−20℃で3時間」→「常温で2時間」という温度環境変化(ヒートサイクル)を経てから使用した。「常温」はJIS Z 8703に準拠しており、20℃前後である。
比較例7〜10の原液は含水率が60%、比較例11の水溶性アクリル塗料の原液の含水率56%、比較例12の原液は含水率が10%、近似例1及び実施例1のEVAエマルジョン原液含水率64%(従って樹脂量は36%)、参考例2の変性EVAエマルジョンの原液の含水率は60%であった。従って、樹脂換算すると、近似例1約55g/m2 近似例2は約61g/m2 になる。
EVAエマルジョンとしては昭和電工建材株式会社製の「ハイモルエマルジョンM」(登録商標)を使用し、アクリルエマルジョンとしては富士川建材工業株式会社製の「シーレックス」(登録商標)を使用し、変性EVAエマルジョンとしてはコニシ株式会社製の「ネダボンドM」(登録商標)を使用した。
この表から、a)特段の表面処理を施していない比較例1〜5は剥離強度が非常に低いこと、b)アクリル系の樹脂を塗布しても接着力向上効果は期待できないこと、c)アセトンとメタノールとの混合物は若干の接着力向上効果があるが、EVAエマルジョンには及ばないこと、d)EVA系エマルジョンを使用した実施例1及び近似例1,2は、モルタルと断熱材とが完全に一体化したのと同じ状態になっていること、e)変性EVAエマルジョンは少ない量で高い効果が発揮できること、を理解できる。
EVAエマルジョンはセメント改質材としても使用されており、コンクリートやモルタルに予め混練しておくことで、相手材への固着強度を高めることができる。この点に関する参考例を図4に表示している。この図4から、EVAエマルジョンの添加量が多くなるとセメント混練物の粘度が高くなって、接着強度も向上することを理解できる。
図6のグラフでは、EVAの配合量と破壊強度(剥離強度)との関係を表示している。この図6から、EVA樹脂の塗布量に比例して破壊強度が増大することが判るが、断熱材の引っ張り強度より高い破壊強度は必要ないので、現実的には、塗布量は70〜100g/m2 程度が好ましい。また、断熱材の各強度(引っ張り強度や圧縮強度等)は、発泡率に反比例して密度には比例するので、断熱材の密度増加に応じてEVA樹脂の塗布量を増加させることは好ましいといえる。
(4).耐候性評価
図5(表3)では、サンシャインウエザメーターを使用した耐候性評価試験の結果を示している。チタンは、ルチル型チタンのエマルジョンを使用した。カーボンは粉末を添加して攪拌した。サンシャインウエザメーターは市販品を使用し、JISA1415−1999高分子系建築材料の実験室光源による暴露試験方法に準拠して、紫外線照射や温度や湿度を変化させて40時間暴露と100時間暴露とを行って、表面の変化を目視で確認した。表の注にあるとおり、40時間暴露は40日の屋外放置状態に相当し、100時間暴露は自然環境で2ケ月間の屋外放置状態に相当する。
この図6から、チタン及びカーボンを添加した実施例は、変色・退色・変質がなくて高い耐候性を発揮していることを理解できる(チタン又はカーボンを単独で添加した参考例も、添加しない場合に比べて耐候性が高い。)。EVAエマルジョン樹脂は基本的には無色透明であるが、チタンやカーボンを添加することで接着補助層17が着色されたのと同じ状態になり得る(特に、カーボン添加の場合。)。本実施形態での着色はEVA樹脂の存在を前提にして耐候性向上を目的としたものであり、特許文献3のように接着剤の塗布忘れ防止とは目的及び機能相違している。但し、本願発明では、接着補助層17が有色の場合、現場に搬入された時点で既に着色されているため、壁用断熱材8との違いを明確化することは可能である。
チタン及びカーボンの添加量は、EVA系樹脂水性エマルジョン100重量%に対して、外掛けでそれぞれ10〜20重量%、0.4〜1.0重量%(チタンと併用する場合)が好ましい。チタンとカーボンとを併用する場合、総量はEVA系樹脂水性エマルジョン100重量部に対して20重量部を超えない程度が好ましい
(5).構造の具体例
次に、構造の別例である他の実施形態を説明する。図7では6種類の基礎用断熱材2を示している。各実施形態は、正面図と側面図とをセットで表示している(分図において、1は正面図、2は側面視図である。)。各基礎用断熱材2は、基本厚さが60mm程度であること、横幅が900mm程度であること、モルタル層7が固着される表面に浅い縦溝24と横溝25,25′とが格子状に形成されていることは共通している。縦溝24の間隔L1は100mm程度、横溝25,25′の間隔L2は50mm程度である。
各縦溝24は、溝幅及び深さとも1mm程度で共通しているが、横溝25,25′は、150mm間隔ごとに溝幅を広げている。すなわち、3ピッチ目の横溝25′の溝幅を2mm程度として、他の横溝25の溝幅は1mm程度に設定している。溝24,25,25′の深さは1mm程度で共通している。基礎用断熱材2の左右両側面には、溝幅が広い横溝25′と連続したサイド溝26が形成されている。サイド横溝26は、例えば15mm程度の深さになっている。
(A1)(A2)に示す第2実施形態は、上下幅(高さ)Hは300mmであり、上部と下部とに、向きを表裏反対側に変えた上下の嵌合部27が形成されている。上下の嵌合部27は対称形であり、上下端に位置した段部28とその内側に位置した横穴部29とを有する鉤形に形成されている。上段の基礎用断熱材2の下嵌合部27と下段の基礎用断熱材2の上嵌合部27とが前後方向(厚さ方向)から互いに嵌まり合うことで、2枚の基礎用断熱材2は1枚板状に重なり合って上下動不能に保持される。嵌合部27の上下幅寸法L3は50mm程度に設定している。
嵌合部27は成形時点既に存在している。すなわち、嵌合部27を有する状態に成形されている。他方縦溝24と横溝25,25′とは当初から存在する成形することも可能であるし、後加工で形成することも可能である。後加工で形成する場合、接着補助層17を設ける前であっても後であってもよい。なお、基礎用断熱材2は上と下の方向性はないので、上下の嵌合部27の「上・下」の文言の使い分けは便宜的なものである。
(B1)(B2)に示す第3実施形態の基礎用断熱材2は嵌合部備えておらず、縦溝24と横溝25,25′とサイド溝26を有するのみである。上下幅寸法は300mm程度になっている。(C1)(C2)に示す第4実施形態は、平行な2つの上下の長手側縁部のうち片方だけに嵌合部27を形成している。第4実施形態も、上下幅寸法は300mm程度である。
(D1)(D2)に示す第5実施形態の基礎用断熱材2は嵌合部備えておらず、縦溝24と横溝25,25′とサイド溝26とを有するのみである。上下幅寸法は450mm程度になっている。(E1)(E2)に示す第6実施形態は、第5実施形態と同様に上下幅寸法は450mm程度であり、平行な2つの長手側縁部のうち片方だけに嵌合部27を形成している。(F1)(F2)に示す第7実施形態は、第5,6実施形態と同様に上下幅寸法は450mmであり、上下の長手側縁部に嵌合部27を形成している。
合部27を有する基礎用断熱材2は積み重ねて使用される。その組み合わせ使用例を図9に示している。すなわち、図9には、a)片方だけに嵌合部27を有するもの2枚を使用する態様、b)上下に嵌合部27を有するもの1枚と、片方だけに嵌合部27を有するもの2枚との組み合わせ態様が表示されており、同種のものや異種のものを組み合わせることで多くの高さを実現できる。図面では表示していないが、上下に嵌合部27を有するもの複数枚と、片方だけに嵌合部27を有するもの2枚との組合わせも可能である。
実施形態のように縦溝24と横溝25,25′とを形成すると、モルタル層7との接着性を向上できる利点がある。表裏両面に縦溝24と横溝25,25′を形成することも可能であり、このように構成すると、基礎1とモルタル層7との両方に対する接着強度をより一層向上できる。なお、嵌合部27が噛み合箇所には接着剤を塗布しておくのが好ましい。
左右に隣り合った基礎用断熱材2の側面同士は、接着剤で接着しておくのが好ましい。この場合、実施形態のようにサイド溝26を形成すると、このサイド溝26に接着剤を充填することで、左右に重なった基礎用断熱材2同士を強く接着できる利点がある。なお、防蟻性能確保の点からは、接着剤にもチアメトキサムを添加しておくのが好ましい。
(6).他の実施形態
図10〜図12では他の実施形態を示している。このうち図10に示す第8実施形態では、基礎用断熱材2の外周に周面溝30を形成して、周面溝30に嵌まった連結板31により、上下に隣り合った基礎用断熱材2と左右に隣り合った基礎用断熱材2とを、厚さ方向にずれない状態に連結している。連結板31は適当な長さにカットしておけばよく、飛び飛びに配置しても構わない。また、水平状に延びる連結板31を左右に隣り合った基礎用断熱材2の周面溝30に嵌め込むと、上下左右に隣り合った4枚の基礎用断熱材2を一挙に位置決めできる。
図11に示す第9実施形態では、基礎用断熱材2の表裏両面に細かいピッチ(例えば10〜50mm程度)で多数の横長V溝32を形成している。基礎1の高さは現場によってまちまちであることがあり、このため基礎用断熱材2を現場でカットせねばならない場合もあるが、図11のように横長V溝32を形成しておくと、横長V溝32を目盛り代わりにして美麗にカットできる利点がある。
図12(A)(B)では、内外の基礎用断熱材2の間隔を保持するスペーサ10の固定手段を示している。すなわち、(A)に示す第10実施形態では、基礎用断熱材2のうち基礎1と重なる面に六角のナット穴33を予め形成しておき、このナット穴33に嵌め込み装着して接着剤で固定した六角ナット(高ナットが好ましい)34に、スペーサ10を固定するボルト(ビス)35をねじ込んでいる。図示のスペーサ10は板金加工品を使用しているが、ねじ棒(両切りボルト)を使用したり、棒材を曲げ加工したものを使用することも可能である。ナット穴33は適当なピッチで多数形成している。ナット33は、インサート成形で予め埋設しておくことも可能である。
図12(B)に示す第11実施形態では、スペーサ10を板金製品として、これをビス36で基礎用断熱材2の表面に固定している。ビス36は木ねじのように先端を尖らせた自己穿孔ねじであり、通常の木ねじに比べて、軸径に対するねじ山の高さ非常に高いと共に、軸径に対するねじ山の厚さは非常に薄くなっている。このため、基礎用断熱材2の組織を破壊することなく高い締結強度を確保できると共に、電動ドライバを使用したねじ込みであっても、組織を破壊することなく締結できる(従って、作業性がよい。)。
一点鎖線で示すように、ビス35がねじ込まれる部位をアイランド状の突起37に形成しておくことも可能である。このように突起37を形成しておくと、スペーサ10の好適な配置位置を簡単に視認できる利点や、ビス36のねじ込みによって強度が低下するおそれを解消できる利点がある。
図12(C)に示す第12実施形態は、基礎用断熱材2を基礎1の基部4に固定する手段の一例である。すなわちこの実施形態では、基礎用断熱材2の下端部の表裏両面に適当な深さの係合溝38を形成しておき、この係合溝38に嵌め込んだ押さえ金具39を鋲40で基部4に固定している。押さえ金具39は、係合溝38に嵌まる上水平片39aと、基部4に重なる下水平片39bと、これらを繋ぐ垂直部39cとを有していて、全体として階段状に形成されている。
鋲40は、エア式打ち込み工具やガス式打ち込み工具を使用して打ち込むことができる。従って、押さえ金具39には下穴を開けておく必要はない。基礎用断熱材2に係合溝38を形成しておかずに、押さえ金具39の上水平片39aを基礎用断熱材2に突き刺すことも可能である。
(7).その他
本願発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば、断熱材の厚さや高さ、横幅などの寸法は必要に応じて任意に設定できる。また、実施形態は基礎用の断熱材に適用したが、コンクリート壁やモルタル壁を有する壁の断熱材に適用したり、コンクリート床(コンクリートスラブ)の断熱材に適用することも可能である。発泡樹脂成型品の材料はスチロールには限らず、ポリウレタン等の各種の発泡性樹脂を採用できる。断熱材に防蟻性能等の防虫性能を持たせる場合、防虫剤としてはチアメトキサム以外のもの(農薬)も使用できる。
嵌合部の具体的形態も実施形態には限定されないの。隣り合った断熱材同士をタッカーで固定するといったことも可能である。本願発明の断熱材はスキン層が残っている非スライス品に好適であるが、スライス品を排除するものではない。嵌合部を発泡樹脂成型体の側縁部に設けて、左右に隣り合った発泡樹脂成型体を噛み合わせることも可能である。
本願の実施形態で提示した発泡樹脂成型体は、斬新な形態であって意匠としても成立し得る。この場合、全体の形態の意匠のみでなく、例えば、上下幅や左右幅とは関係なく上端部若しくは下端部のみの嵌合部を特徴とする部分意匠としても成立し得るし、複数本の縦溝と横溝とが交叉した点を特徴とする部分意匠としても成立し得る。
本願発明は、木造建築やプレハブ建築の基礎用断熱材に具体化できる。従って、産業上、利用できる。
1 建物の基礎(布基礎)
2 基礎用断熱材
4 基礎の基部
5 基礎の起立部
7 モルタル層
10 スペーサ
14 断熱材を構成するセル
15 防蟻層(チアメトキサム層)
16 スキン層
17 接着補助層
18 原料ビーズ
20 中間ビーズ
21 金型(成形型)
24 縦溝
25,25′ 横溝
26 サイド溝
27 嵌合部
30 周面溝
31 連結板
34 ナット
35 ボルト(ビス)
請求項1又は2に記載した椅子の背もたれ。

Claims (6)

  1. 表裏両面のうち少なくとも片面に、コンクリート層又はモルタル層が打設又は塗りによって固着される発泡樹脂成型体であって、
    記コンクリート層又はモルタル層が固着されるに、EVA系樹脂を主体としてルチル型チタン及びカーボンが添加された水性エマルジョンを塗布してなる接着補助層が、水分が除去された乾燥状態に形成されており、
    前記ルチル型チタンの配合割合は、前記EVA系樹脂100重量%に対して外掛けで10〜20重量%である一方、前記カーボンの配合割合は、前記EVA系樹脂100重量%に対して0.4〜1.0重量%であり、かつ、両者の合計が前記EVA系樹脂100重量%に対して外掛けで20重量%を越えないように設定されている、
    発泡樹脂成型体。
  2. 記EVA系樹脂水性エマルジョンの塗布量は樹脂成分換算で50〜70g/m2 である、
    請求項1に記載した発泡樹脂成型体。
  3. 原料にビーズ群が使用されていて、ビーズ群が発泡して形成されたセルの群が互いに接着しており、各セルの表面に、チアメトキサム又はその他の防虫剤よりなる防蟻層が形成されている、
    請求項1又は2に記載した発泡樹脂成型体。
  4. 表裏両面のうち少なくとも片面に、コンクリート層又はモルタル層が打設又は塗りによって固着される発泡樹脂成型体であって、
    前記コンクリート層又はモルタル層が固着される面に、EVA系樹脂の水性エマルジョンよりなる接着補助層が、水分が除去された乾燥状態に形成されており、
    更に、表裏両面を鉛直姿勢にして複数枚を上下又は左右に重ね合わせ可能であり、互いに重なり合う部分に、隣り合った発泡樹脂成型体を離反不能に保持する嵌合部が形成されており、前記嵌合部は、厚さ方向に噛み合うように鉤形に形成されている、
    発泡樹脂成型体。
  5. 表裏両面のうち少なくとも片面に、コンクリート層又はモルタル層が打設又は塗りによって固着されており、かつ、外周の端面を重ねた状態で複数枚を上下左右に接合可能な発泡樹脂成型体であって、
    前記コンクリート層又はモルタル層が固着される面に、EVA系樹脂の水性エマルジョンを塗布してなる接着補助層が、水分が除去された乾燥状態に形成されている一方
    複数枚が重なる端面に、重なった発泡樹脂成型体を厚さ方向にずれないように保持する連結板が嵌まる周面溝を形成している、
    発泡樹脂成型体。
  6. 表裏両面のうち少なくとも片面に、コンクリート層又はモルタル層が打設又は塗りによって固着される発泡樹脂成型体であって、
    前記コンクリート層又はモルタル層が固着される面に、EVA系樹脂の水性エマルジョンを塗布してなる接着補助層が、水分が除去された乾燥状態に形成されており
    更に、前記コンクリート層が固着される面に、前記コンクリート層を挟んで配置された発泡樹脂成型体の間隔を保持するスペーサをねじ止めするナットが埋設されている、
    泡樹脂成型体。
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