JP5974763B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置の電源回路に関する。
下記特許文献1には、過電流保護用の電流値検出回路ISEN11、21を、スイッチング電源回路の一次側に設けるようにした技術が開示されている。
特開2002−238259公報
過電流保護回路を電源回路の1次側に設ける構成にした場合、過電流の検出から遮断までを1次側で完結することが出来る。そのため、過電流保護回路を二次側に設ける場合に比べて、部品点数を削減することが可能となり、基板面積を小さくできる等のメリットがある。
しかしながら、1次電流に対する二次電流のばらつきから、電源回路の出力電流のピークを抑制しないと、過電流保護回路が誤作動する恐れがあった。
本発明は、出力電流のピークを抑制することにより、過電流保護回路の誤作動を抑制する術を提供するものである。
本明細書によって開示される画像形成装置は、電源回路と、前記電源回路から電力供給されるモータと、前記モータの駆動によって回転し、シートに画像を形成するための感光体と、前記感光体を帯電させる帯電器と、前記電源回路から電力供給され、前記帯電器に高圧を印加する高圧発生回路と、制御部とを備え、前記制御部は、前記モータの起動時に前記高圧発生回路に流れる電流を制限することにより、前記電源回路の出力電流のピークを抑制するピーク抑制処理を行う。この構成では、電源回路より出力される出力電流のピークを抑制することが出来る。
上記画像形成装置の実施態様として以下が好ましい。
・前記ピーク抑制処理は、前記モータ側の起動電流に対して前記高圧発生回路側の起動電流の流れ始めるタイミングが遅れるように、前記高圧発生回路の起動タイミングを前記モータ側の起動タイミングから遅らせる処理である。尚、モータの起動電流とは、モータ起動時に電源回路からモータに流れるモータ電流を意味する。高圧発生回路の起動電流とは、高圧発生回路の起動時に電源回路から高圧発生回路に流れる電流を意味する。この構成では、起動電流のタイミングをずらすことで、電源回路より出力される出力電流のピークを抑制することが出来る。
・前記制御部は、前記高圧発生回路の起動時の設定電圧を画像形成時の第一電圧とする。この構成では、高圧発生回路の設定電圧を変更する必要がない。
・前記制御部は前記モータの起動と同時に、前記高圧発生回路を起動させ、前記ピーク抑制処理は、前記高圧発生回路の起動時に、前記高圧発生回路の設定電圧を、画像形成時の第一電圧より低い第二電圧とする処理である。この構成では、モータの起動と同時に感光体を帯電できる。そのため、回転直後、感光体に対して浮遊するトナーが付着することを抑制できる。また、起動時に、前記高圧発生回路の設定電圧を、画像形成時の第一電圧より低い第二電圧とするので、電源回路より出力される出力電流のピークを抑制することが出来る。
・前記帯電器は、スコロトロン帯電器であり、前記第二電圧は、前記スコロトロン帯電器が放電を開始する放電開始電圧より大きい電圧である。このようにすれば、回転直後、感光体を確実に帯電させることが出来るので、感光体に対して浮遊するトナーが付着することを確実に抑制できる。
・前記制御部は、前記モータの起動電流の安定後に、前記高圧発生回路の設定電圧を、前記第二電圧から前記第一電圧に変更する。このようにすれば、電源回路より出力される出力電流のピークを確実に抑制出来る。
・前記帯電器によって帯電された前記感光体上の静電潜像を、現像剤を用いて現像する現像器と、前記現像器を前記感光体から離間した状態と圧接した状態に変位させる変位装置とを備え、前記制御部は、前記感光体が前記帯電器により帯電されるまでの間、前記変位装置によって前記感光体から前記現像器を離間させる。この構成では、感光体の帯電中に、現像器からトナーが付着することを抑制できる。
前記制御部は、当該画像形成装置内部の温度を検出するセンサと、画像が形成されるシートの枚数をカウントするカウンタとを備え、前記制御部は、前記センサによる検出温度が基準温度を下回った場合および前記カウンタによりカウントされた枚数が基準枚数を超えた場合のうち少なくともいずれかの場合に、前記ピーク抑制処理を実行する。
前記電源回路は、絶縁トランスを含むスイッチング電源回路であり、回路の一次側に過電流検出回路を構成する電流検出素子を備える。電流検出素子を二次側に設ける場合に比べて、部品点数を削減することが可能となり、基板面積を小さくできる等のメリットがある。
本発明によれば、電流のピークを抑制することにより、過電流保護回路の誤作動を抑制することが出来る。
本発明の実施形態1に係るプリンタの内部構成を表す概略断面図 ブラックのプロセスユニット周辺のプリンタの内部構成を示す概略断面図 プリンタの電気的構成を示すブロック図 プリンタの電源構成を示すブロック図 低圧電源回路の回路図 ピーク抑制処理の実行シーケンスを示すフローチャート図 第1モータ、第2モータ、高圧発生回路の起動タイミングを示すタイミングチャート図 実施形態2に係るピーク抑制処理の実行シーケンスを示すフローチャート図 第1モータ、第2モータ、高圧発生回路の起動タイミングを示すタイミングチャート図 モータ電流の波形を示す図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図7によって説明する。
1.プリンタの全体構成
図1は、本実施形態のプリンタ1(本発明の「画像形成装置」の一例)の内部構成を表す概略断面図である。以下の説明では、各構成要素について、色毎に区別する場合は各部の符号にB(ブラック)、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),の添え字を付し、区別しない場合は添え字を省略する。
プリンタ1は、給紙部3、画像形成部5、搬送機構7、定着部9、ベルトクリーニング機構20を含む構成である。給紙部3は、プリンタ1の最下部に設けられており、シート(用紙、OHPシートなど)15を収容するトレイ17と、ピックアップローラ19とを備える。トレイ17に収容されたシート15は、ピックアップローラ19により1枚ずつ取り出され、搬送ローラ11,レジストレーションローラ12を介して搬送機構7に送られる。
搬送機構7は、シート15を搬送するものであり、プリンタ1内において給紙部3の上側に設置されている。搬送機構7は、駆動ローラ31、従動ローラ32、およびベルト34を含み、ベルト34は、駆動ローラ31と従動ローラ32との間に架け渡されている。駆動ローラ31が回動すると、ベルト34は、感光ドラム41B、41Y、41M、41Cと対向する側の表面が、図1中の右方向から左方向へ移動する。これにより、レジストレーションローラ12から送られてきたシート15が、画像形成部5下へと搬送される。
また、ベルト34には、4つの感光ドラム41B、41Y、41M、41Cに対応して、4つの転写ローラ33B、33Y、33M、33Cが設けられている。各転写ローラ33は、ベルト34を間に挟みつつ各感光ドラム41B、41Y、41M、41Cに対して向かい合う位置に配置されている。
画像形成部5は4個のプロセスユニット40B、40Y、40M、40Cおよび4個の露光装置49B、49Y、49M、49Cを含む。各プロセスユニット40B、40Y、40M、40Cは、シート15の搬送方向(図1の左右方向)に一列状に配置されている。
各プロセスユニット40は同一構造であり、各色の感光ドラム(本発明の「感光体」の一例)41B、41Y、41M、41C、現像剤である各色のトナー(例えば正帯電性の非磁性1成分トナー)を収容するトナーケース43、現像ローラ(本発明の「現像器」の一例)45及び帯電器50B、50Y、50M、50Cを含む構造となっている。
各感光ドラム41B、41Y、41M、41Cは、例えばアルミニウム製の基材上に、正帯電性の感光層が形成されたものであり、アルミニウム製の基材がプリンタ1のグラウンドに接地されている。
現像ローラ45は、トナーケース43の下部にて供給ローラ46と対向配置されており、両間をトナーが通過するときにトナーを正極性に帯電させ、均一な薄層として感光ドラム41B、41Y、41M、41C上へ供給することにより、感光ドラム41上に静電潜像を現像する機能を果たす。
また、現像ローラ45は、変位装置70により、感光ドラム41に圧接する圧接位置と、感光ドラム41から離間する離間位置との間で変位可能とされている。尚、この変位装置70の一例に、特開2008−58629に開示された離間押圧機構を例示することができる。
各帯電器50B、50Y、50M、50Cは、スコロトロン帯電器であり、図2に示すように、シールドケース51、ワイヤ53及び金属製のグリッド電極55を有する。シールドケース51は、感光ドラム41の回転軸方向に長い角筒型をしている。シールドケース51のうち、感光ドラム41との対向面は放電口52として開口している。
ワイヤ53は例えばタングステン線からなる。ワイヤ53は、シールドケース51内において回転軸方向に張り渡されており、後述する高圧発生回路150により高電圧が印加される。ワイヤ53は高電圧の印加により、シールドケース51内においてコロナ放電を生じさせる。そして、コロナ放電により生じたイオンが放電口52から感光ドラム41側に放電電流として流れることで、感光ドラム41の表面を一様に正極性に帯電させる。尚、ワイヤ53が放電を開始する放電開始電圧は約5kVであり、画像形成時は、感光ドラム41への放電電流を目標レベル以上に安定させるため、放電開始電圧より高い約6.3kVの電圧が印加される。
そして、シールドケース51の放電口52には、スリットや透孔を有する板状のグリッド電極55が取り付けられている。このグリッド電極55に電圧を加え、その加えた電圧を制御することで、感光ドラム41の帯電電圧を制御することが可能となっている。
各露光装置49B、49Y、49M、49Cは、例えば、感光ドラム41B、41Y、41M、41Cの回転軸方向に沿って一列状に並んだ複数の発光素子(例えばLED)を有し、外部より入力される画像データに応じて発光することにより、各感光ドラム41B、41Y、41M、41Cの表面に静電潜像を形成する機能を果たす。
上記のように構成されたプリンタ1による一連の画像形成処理について簡単に説明すると、プリンタ1は印刷データDを受信すると(図3参照)、印刷処理を開始する。これにより、各感光ドラム41B、41Y、41M、41Cの表面は、その回転に伴って、各帯電器50B、50Y、50M、50Cにより一様に正帯電される。そして、各露光装置49から各感光ドラム41B、41Y、41M、41Cに向けて光がそれぞれ照射される。これにより、各感光ドラム41B、41Y、41M、41Cの表面には、印刷データに応じた所定の静電潜像が形成、すなわち一様に正帯電された感光ドラム41B、41Y、41M、41Cの表面のうち、光が照射された部分は電位が下がる。
次いで、現像ローラ45の回転により、現像ローラ45上に担持されかつ正帯電されているトナーが、各感光ドラム41B、41Y、41M、41Cの表面上に形成される静電潜像に供給される。これにより、各感光ドラム41B、41Y、41M、41Cの静電潜像は、可視像化され、感光ドラム41B、41Y、41M、41Cの表面には、反転現像によるトナー像が担持される。
また、上記したトナー像を形成するための処理と並行して、シート15を搬送する処理が行われる。すなわち、ピックアップローラ19の回動により、トレイ17からシート15が一枚ずつ用紙搬送経路Yへと送り出される。用紙搬送経路Yに送り出されたシート15は、搬送ローラ11、ベルト34により、転写位置(感光ドラム41と転写ローラ33とが接触する点)に運ばれる。
すると、この転写位置を通るときに、各転写ローラ33に印加される転写バイアスによって、各感光ドラム41の表面上に担持された各色のトナー像(現像剤像)がシート15の表面に順次、重畳転写される。かくして、シート15上には、カラーのトナー像(現像剤像)が形成される。その後、ベルト34の後方に設けられた定着部9を通過するときに、転写されたトナー像(現像剤像)は熱定着され、シート15は排紙トレイ60上に排紙される。
2.プリンタ1の電気的構成
図3を参照してプリンタ1の電気的構成を説明する。プリンタ1は、変位装置70、高圧発生回路150、第1モータ駆動回路91、第2モータ駆動回路95、第1モータ93、第2モータ97、操作部61、表示部63、温度センサ65、印刷カウンタ67、ネットワークインターフェース75、コントローラ80を備える。尚、コントローラ80が本発明の「制御部」の一例である。また、温度センサ65が本発明の「センサ」の一例であり、印刷カウンタが本発明の「カウンタ」の一例である。
変位装置70は、現像ローラ45を感光ドラム41に圧接する圧接位置と、感光ドラム41から離間する離間位置との間で変位させる機能を果たすものである。高圧発生回路150は、低圧電源回路100から電力の供給を受け、各帯電器50B、50Y、50M、50Cに印加する高電圧を生成する機能を果たすものである。高圧発生回路150は、例えば、自励式のフライバックコンバータであり、コントローラ80から出力されるPWM信号S3を受けて起動し、PWM信号S3のPWM値に応じた出力電圧(高電圧)を出力する。この高圧発生回路150の一例に、特開2011−75871に開示された「電源10」や特開2012−32532に開示された「電圧印加回路200」を例示することができる。
第1モータ93は、搬送機構7及びブラックの感光ドラム41Bの駆動源となるものである。第2モータ97は、イエロー、マゼンタ、シアンの各感光ドラム41Y、41M、41Cの駆動源となるものである。第1モータ駆動回路91は、第1モータ93に流すモータ電流を制御する回路であり、第2モータ駆動回路95は第2モータ97に流すモータ電流を制御する回路である。
操作部61は、複数のボタンを備え、ユーザによるシートSへの印刷指示などの各種の入力操作が可能である。表示部63は、液晶ディスプレイやランプ等を備えており、各種の設定画面や動作状態等を表示することが可能である。温度センサ65はプリンタ1の内部温度を測定するものであり、プリンタ1の装置内に設けられている。印刷カウンタ67は、シート15の累積印刷枚数をカウントするものであり、シート15を1枚印刷するごとに1カウントアップされる構成となっている。また、ネットワークインターフェース75は、通信回線NTを介してPCやFAX等の情報端末装置に接続されており、相互のデータ通信が可能である。
コントローラ80は、プリンタ1を構成する各構成品を制御する機能を果たすものであり、CPU81と、ROM83、RAM84、不揮発性のNVRAM85、時刻を計時する計時部87とを備える。ROMは、プリンタ1を制御するための各種プログラムが記録されており、RAM84、NVRAM85には、各種のデータを記憶することが出来る。情報端末装置から印刷ジョブの受信があると、コントローラ80のCPU81が印字処理を実行し、印刷データに基づく画像をシートSに印刷する。
3.プリンタ1の電源構成
図4を参照してプリンタ1の電気的構成を説明する。プリンタ1は低圧電源回路100を有する。低圧電源回路100は、AC電源130から入力される交流入力を直流に変換して出力するものである。低圧電源回路100の出力電圧はDC24Vであり、低圧電源回路100を通じて高圧発生回路150に電源電圧24Vにて電力が供給される構成となっている。また、低圧電源回路100には、第1モータ駆動回路91、第2モータ駆動回路95が接続されており、低圧電源回路100を通じて第1モータ93、第2モータ97に電源電圧24Vにて電力が供給される構成となっている。また、低圧電源回路100とコントローラ80との間には、DC−DCコンバータ77が設けられていて、低圧電源回路100の出力電圧が24Vから5Vに降圧されて、コントローラ80に電源電圧5Vで電力が供給される構成となっている。
コントローラ80と各モータ駆動回路91、95の間は信号ラインで接続されていて、コントローラ80から各モータ駆動回路91、95に送信される制御信号S1、S2により、各モータ93、97の起動タイミング、すなわち各モータ93、97にモータ電流(起動電流)を流すタイミングを制御することが出来る。
また、コントローラ80と高圧発生回路150の間も信号ラインで接続されていて、コントローラ80から高圧発生回路150に送信される制御信号(PWM信号)S3により、高圧発生回路150の起動タイミング及び設定電圧(出力電圧の設定値)をコントローラ80側で制御することが出来る。尚、図4中の太線は電源ラインを示しているのに対して、図4中の一点鎖線は信号ラインを示している。尚、低圧電源回路100が本発明の「電源回路」の一例である。
4.低圧電源回路100の構成
図5を参照して低圧電源回路100の回路構成を説明する。低圧電源回路100は、絶縁トランス101を有するスイッチング電源回路であり、一次側に整流用のブリッジダイオードD1、平滑用のコンデンサC1、FET(電界効果トランジスタ)103、FET103をスイッチング制御する制御IC105と、絶縁トランス101の補助コイルN3に誘起される電圧から制御IC105に印加する電源電圧を発生させる電圧発生回路107を備えている。また、二次側に整流平滑化回路110が設けられている。
AC電源130から入力される交流電圧は、ブリッジダイオードD1にて整流された後、コンデンサC1にて平滑化される。そして、AC電源130の交流電圧を整流平滑化した電圧が、絶縁トランス101の一次コイルN1に印加される構成となっている。
FET103はNチャンネルのMOSFETであり、ドレインDを絶縁トランス101の一次コイルN1に接続すると共に、ソースSを電流検出抵抗Rを介してグランドに接続している。そして、FET103は、制御IC105の出力ポートP1からゲートGにオンオフ信号(PWM信号)が与えられることにより、オンオフ動作する。これにより、絶縁トランス101の一次側がオンオフを繰り返して、絶縁トランス101の二次コイルN2に電圧を誘起させる構成となっている。
そして、トランス23の二次コイルN2に誘起された電圧は、整流平滑化回路110にて整流平滑化された後、出力される構成となっている。低圧電源回路100の出力電圧はDC24Vであり、低圧電源回路100に接続された各電装品すなわち高圧発生回路150や各モータ93、97に対して電源電圧24Vで電力が供給される構成となっている。
また、低圧電源回路100は、出力電流が過電流(制限値以上の電流値)になるのを防止するため、過電流保護回路Uを設けている。具体的には、FET103のソースSとグランド間に電流検出抵抗Rが設けられており、絶縁トランス103の一次側に流れる一次電流I1を、電流検出抵抗Rにて検出する構成となっている。尚、電流検出抵抗Rが、本発明の「電流検出素子」の一例である。
そして、電流検出抵抗RとFET103のソースSの接続点(a)が、制御IC105の入力ポートP2に対して信号線を介して接続されており、制御IC105は、入力ポートP2に入力される電圧の値をモニタすることで、一次電流I1の大きさを検出することが出来る。
制御IC105は、検出した一次電流I1が制限値以内かを判定し、一次電流I1が制限値を超えている場合には、FET103に対するオンオフ信号の出力を停止する。このように、絶縁トランス101の一次側に設けられた電流検出抵抗Rと制御IC105は過電流保護回路Uを構成しており、一次電流I1が制限値を超えた場合に、低圧電源回路100を遮断することで、低圧電源回路100を過電流から保護することが出来る。
5.過電流保護回路Uの誤作動
上記のようにプリンタ1は、過電流保護回路Uを構成する電流検出抵抗Rと制御IC105を、低圧電源回路100の1次側に設ける構成にしており、過電流の検出から遮断までが1次側で完結している。そのため、電流検出抵抗Rを二次側に設けて二次電流を検出する構成に比べて、部品点数を削減することが可能となり、基板面積を小さくできる等のメリットがある。尚、電流検出抵抗Rを二次側に設けた場合、部品点数が増えるのは、検出結果を一次側の制御IC105に送るのにフォトカプラ等が必要になるからである。
しかしながら、絶縁トランス103の一次電流I1と二次電流I2の関係は概ね比例関係にあるものの、漏れ磁束等の影響により一次電流I1に対して二次電流I2及び出力電流Ioの値にばらつきが発生する。そのため、一次電流I1を検出して過電流を遮断する場合、電流のばらつきにより、本来的には止めたくない電流値で、過電流保護回路Uが働く場合がある。例えば、出力電流IoがX[A]になった時点で回路が遮断するように一次電流I1の制限値を設定の場合、X[A]より電流のばらつき量αだけ小さな電流値でも、過電流保護回路Uが働いて、回路が遮断する場合が想定される。
そこで、本プリンタ1では、モータ93、97の起動時に、高圧発生回路150に流れる電流を制限することにより、低圧電源回路100の出力電流のピークを抑制するピーク抑制処理を行う。具体的には、モータ93、97側の起動電流に対して高圧発生回路150側の起動電流の流れ始めるタイミングが遅れるように高圧発生回路150の起動タイミングをモータ93、97側の起動タイミングから遅らせる処理を実行する。ここで、モータ93、97の起動電流とは、起動時に低圧電源回路100から各モータ93、97に流れるモータ電流を意味する。高圧発生回路150の起動電流とは、高圧発生回路150の起動時に、低圧電源回路100から高圧発生回路150に流れる電流を意味する。
また、実施形態1では、ピーク抑制処理を、低圧電源回路100の出力電流Ioの増加が見込まれる条件が成立した場合に限定して行う。理由は出力電流Ioの増加が見込まれる場合は、過電流保護回路Uが誤作動しやすくなるからである。
低圧電源回路100の出力電流Ioの増加が見込まれる条件としては、温度センサ65の測定温度(プリンタ1の内部温度)が基準温度(一例として10℃)未満である場合と、印刷カウンタ67によりカウントされたシート15の印刷枚数が基準枚数(一例として4万枚)を超えた場合があり、実施形態1では、2つの条件がいずれも成立した場合に、ピーク抑制処理を実行する。
尚、温度センサ65の測定温度が基準温度未満である場合に、出力電流Ioが増加する傾向になるのは、モータの特性により低温時には所定のトルクを出すためのモータ電流が増加するためである。また、印刷カウンタ67によりカウントされたシート15の印刷枚数が基準枚数を超えた場合に、出力電流Ioが増加する傾向になるのは、機械的なロスが大きくなるため、モータの負荷が高くなるからである。
6.ピーク抑制処理の実行シーケンス
次に、コントローラ80にて実行されるピーク抑制処理の実行シーケンスについて図6を参照して説明を行う。図6に示すピーク抑制処理の実行シーケンスは、情報端末装置から印刷ジョブの受信があった場合に実行される。
順に説明すると、コントローラ80は、印刷ジョブの受信があった場合、まず、変位装置70を介して各色の感光ドラム41から各色の現像ローラ45を離間させる処理を実行する(S10)。その後、コントローラ80は、温度センサ65の検出値を取り込んで、温度センサ65の測定温度を検出する(S20)。そして、コントローラ80は、温度センサ65の測定温度が基準温度(一例として10℃)未満か判定する処理(S30)を行う。
温度センサ65の測定温度が基準温度以上の場合には、S30にてNO判定される。S30にてNO判定された場合、その後、第1モータ93を起動させる処理(S50)が実行される。第1モータ93の起動は、コントローラ80から第1モータ駆動回路91に制御信号S1を出力することにより行われる。第1モータ駆動回路91は制御信号S1を受けると、第1モータ93への通電を許可する。そのため、第1モータ93に起動電流が流れはじめて、第1モータ93が回転し始める。
次に第2モータ97を起動させる実行させる処理(S60)が実行される。第2モータ97の起動は、コントローラ80から第2モータ駆動回路95に制御信号S2を出力することにより行われる。第2モータ駆動回路91は制御信号S2を受けると、第2モータ97への通電を許可する。そのため、第2モータ97に起動電流が流れはじめて、第2モータ97は回転し始める。
次に高圧発生回路150を起動させる処理(S70)が実行される。高圧発生回路150の起動は、コントローラ80から高圧発生回路150に対してPWM信号S3を出力することにより行われる。このとき、コントローラ80はPWM信号S3のPWM値を画像形成時の設定電圧である第一電圧(一例として6.3kV)に対応した値とする。そのため、起動時、高圧発生回路150の設定電圧は画像形成時の設定電圧である第一電圧(一例として6.3kV)に設定される。
これら第1モータ93を起動させる処理(S50)、第2モータ93を起動させる処理(S60)、高圧発生回路150を起動させる処理(S70)は時間を空けずに同時に行われる。すなわち、コントローラ80は、第1モータ駆動回路91、第2モータ駆動回路95、高圧発生回路150に対して制御信号S1、制御信号S2、PWM信号S3を同時に送信する。そのため、第1モータ93、第2モータ97、高圧発生回路150が同時起動して、第1モータ93の起動電流、第2モータ97の起動電流、高圧発生回路150の起動電流が同時に流れ始めるので、低圧電源回路100の出力電流Ioはやや大きな電流となる。
尚、第1モータ93、第2モータ97の起動と同時に高圧発生回路150が起動する場合、各モータ93、97の起動により各感光ドラム41B、41Y、41M、41Cが一斉に回転を始めると同時に、各帯電器50B、50Y、50M、50Cが放電を開始することになるので、各感光ドラム41B、41Y、41M、41Cは回転を始めると同時に帯電されることになる。
そして、各感光ドラム41B、41Y、41M、41Cが例えば、一周回転してドラムの全周が帯電された状態になると、その後、コントローラ80は、変位装置70を作動させ、離間している各色の現像ローラ45を各感光ドラム41B、41Y、41M、41Cに対して圧接する処理を実行する(S130)。その後、コントローラ80の制御により、受信した印刷ジョブの印刷データをシート15に対して印字する印字処理が実行される(S140)。そして、印字処理の終了により、一連の処理は終了する。
一方、温度センサ65の測定温度が基準温度未満の場合には、S30にてYES判定される。S30にてYES判定された場合、S40に移行して、コントローラ80により、印刷カウンタ67によるカウントされたシート15の印刷枚数が基準枚数(一例として4万枚)以上か判定する処理が行われる。シートの印刷枚数が基準枚数未満の場合には、S40でNO判定される。
S40でNO判定された場合には、S30でNO判定された場合と同様、S50に移行する。そのため、上記したのと同様に、第1モータ93を起動させる処理(S50)、第2モータ97を起動させる実行させる処理(S60)、高圧発生回路150を起動させる処理(S70)が時間を空けずに行われ、第1モータ93、第2モータ97、高圧発生回路150が同時起動される。
その結果、各モータ93、97の起動により各感光ドラム41B、41Y、41M、41Cが回転を始めると同時に、各帯電器50B、50Y、50M、50Cが放電を開始することになるので、各感光ドラム41B、41Y、41M、41Cは回転を始めると同時に帯電される。
そして、各感光ドラム41B、41Y、41M、41Cが例えば、一周回転してドラムの全周が帯電された状態になると、その後、コントローラ80は、変位装置70を作動させ、離間している各色の現像ローラ45を各感光ドラム41B、41Y、41M、41Cに対して圧接する処理を実行する(S130)。その後、コントローラ80の制御により、受信した印刷ジョブの印刷データをシート15に対して印字する印字処理が実行される(S140)。そして、印字処理の終了により、一連の処理は終了する。
次に、温度センサ65の測定温度が基準温度未満であり、かつ印刷カウンタ67によるカウントされたシート15の印刷枚数が基準枚数以上の場合にはS30、S40でいずれもYES判定され、S80に移行する。
S80に移行すると、コントローラ80により第1モータ93を起動させる処理が実行される。第1モータ93の起動は、コントローラ80から第1モータ駆動回路91に制御信号S1を出力することにより行われる。第1モータ駆動回路91は制御信号S1を受けると、第1モータ93への通電を許可する。そのため、第1モータ93に起動電流が流れはじめて、第1モータ93が回転し始める。これによりまず、ブラックの感光ドラム41Bが回転を始める。第1モータ93の起動後は、S90に移行して、設定時間T1(一例として300ms)の経過を待つ待機処理が実行される。尚、設定時間T1の計時はコントローラ80の計時部87により行われる。
そして、第1モータ93の起動後、設定時間T1が経過すると、S100に移行する。S100に移行すると、コントローラ80により第2モータ97を起動させる処理が実行される。第2モータ97の起動は、コントローラ80から第2モータ駆動回路95に制御信号S2を出力することにより行われる。第2モータ駆動回路95は制御信号S2を受けると、第2モータ97への通電を許可する。そのため、第1モータ93の起動時刻t1から設定時間T1が経過した時刻t2の時点で、第2モータ97に起動電流が流れ始めて、第2モータ97が回転し始める(図7参照)。
これにより、イエロー、マゼンタ、シアンの各感光ドラム41Y、41M、41Cが回転を始める。第2モータ97の起動後は、S110に移行して、設定時間T2(一例として50ms)の経過を待つ待機処理が実行される。尚、設定時間T2の計時はコントローラ80の計時部87により行われる。
そして、第2モータ97の起動後、設定時間T2が経過すると、S120に移行する。S120に移行すると、コントローラ80により、高圧発生回路150を起動させる処理(S70)が実行される。高圧発生回路150の起動は、コントローラ80から高圧発生回路150に対してPWM信号S3を出力することにより行われる。このとき、コントローラ80はPWM信号S3のPWM値を画像形成時の設定電圧である第一電圧(一例として6.3kV)に対応した値とする。そのため、起動時、高圧発生回路150の設定電圧は、画像形成時の設定電圧である第一電圧(一例として6.3kV)に設定される。
以上のことから、第2モータ97の起動時刻t2から設定時間T2が経過した時刻t3の時点で、高圧発生回路150が起動して、高圧発生回路150に対して起動電流が流れはじめる(図7参照)。そして、高圧発生回路150の起動により各帯電器50B、50Y、50M、50Cが放電を開始するので、時刻t1にて回転を始めた感光ドラム41B、時刻t2にて回転を始めた感光ドラム41Y、41M、41Cは、時刻t3から帯電されることになる。
このように、プリンタ1の内部温度が基準温度未満であり、かつ印刷カウンタ67の値が基準値(一例として4万)以上の場合には、第1モータ93、第2モータ97、高圧発生回路150が時間をずらして起動する。
そして、各感光ドラム41B、41Y、41M、41Cの全周が帯電された状態になると、その後、コントローラ80は、変位装置70を作動させ、離間している各色の現像ローラ45を各感光ドラム41B、41Y、41M、41Cに対して圧接する処理を実行する(S130)。その後、コントローラ80の制御により、受信した印刷ジョブの印刷データをシート15に対して印字する印字処理が実行される(S140)。そして、印字処理の終了により、一連の処理は終了する。
7.効果説明
本プリンタ1では、高圧発生回路150の起動タイミングを、モータ93、97側の起動タイミングから遅らせており、モータ93、97側の起動電流に対して高圧発生回路150側の起動電流の流れ始めるタイミングが遅れる。そのため、起動電流が同時に流れ始める場合に比べて、低圧電源回路100の出力電流Ioのピークを抑制することが出来る。従って、電流値のばらつきによる過電流保護回路Uの誤動作の発生を抑制することが出来る。
また、本プリンタ1では、高圧発生回路150の起動時の設定電圧を、画像形成時の設定電圧である第一電圧としている。このようにすれば、高圧発生回路150の設定電圧を起動後に、変更する必要がないので、コントローラ80による高圧発生回路150の制御がシンプルな制御となる。
また、本プリンタ1では、高圧発生回路150の起動タイミングをモータ93、97側の起動タイミングから遅らせることにより、低圧電源回路100の出力電流Ioのピークを抑制するピーク抑制処理を、装置内の温度が基準温度未満であり、かつ印刷カウンタの値が基準値を超えた場合に限って実行する。そのため、ピーク抑制処理の実行頻度を少なくすることが出来る。
また、本プリンタ1では、各感光ドラム41を各帯電器50により帯電するまでの間、感光ドラム41から現像ローラ45を離間させている。そのため、帯電中に現像ローラ45から感光ドラム41に対してトナーが付着することを防止することが出来る。よって、画質を良好に保つことが可能となる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図8ないし図10によって説明する。
実施形態1では、ピーク抑制処理として、モータ93、97側の起動電流に対して高圧発生回路150側の起動電流が遅れるように、高圧発生回路150の起動タイミングをモータ93、97側の起動タイミングから遅らせる処理を例示した。
実施形態2では、ピーク抑制処理の内容が実施形態1と相違しており、モータ93、97の起動時、高圧発生回路150の設定電圧を、画像形成時の第一電圧(一例として約6.3kV)より低い第二電圧(一例として約5.5kV)とする。高圧発生回路150の設定電圧が低ければ、設定電圧が高い場合に比べて、高圧発生回路150の起動電流が小さくなる。そのため、モータ側の起動電流に重なる電流が小さくなるので、実施形態1と同様に、低圧電源回路100の出力電流Ioのピークを抑制することが出来る。
以下、図8を参照してピーク抑制処理の実行シーケンスを説明する。尚、実施形態2のピーク抑制処理は、実施形態1と同様、温度センサ65の測定温度が基準値未満かどうか判定する処理(S30)と、印刷カウンタ67によりカウントされるシート15の印刷枚数が基準枚数以上か判定する処理(S40)を設けており、ピーク抑制処理は、温度センサ65の測定温度が基準温度未満であり、かつ印刷カウンタ67によりカウントされる印刷枚数が基準枚数(一例として4万枚)以上の場合、すなわちS30、S40でいずれもYES判定された場合に実行される。
実施形態2のピーク抑制処理はS80、S100、S121、S123、S125から構成されている。まず、S80では、第1モータ93を起動させる処理が実行される。第1モータ93の起動は、コントローラ80から第1モータ駆動回路91に制御信号S1を出力することにより行われる。第1モータ駆動回路91は制御信号S1を受けると、第1モータ93への通電を許可する。そのため、第1モータ93に起動電流が流れはじめて、第1モータ93は回転し始める。
S80の処理後はS100に移行する。S100では、第2モータ97を起動させる実行させる処理が実行される。第2モータ97の起動は、コントローラ80から第2モータ駆動回路95に制御信号S2を出力することにより行われる。第2モータ駆動回路91は制御信号S2を受けると、第2モータ97への通電を許可する。そのため、第2モータ97に起動電流が流れはじめて、第2モータ97は回転し始める。
続く、S121では、高圧発生回路150を起動させる処理(S121)が実行される。高圧発生回路150の起動は、コントローラ80から高圧発生回路150に対してPWM信号S3を出力することにより行われる。
これら第1モータ93を起動させる処理(S80)、第2モータ97を起動させる実行させる処理(S100)、高圧発生回路150を起動させる処理(S121)は、コントローラ80により時間を空けず、同時に実行される。すなわち、コントローラ80は、第1モータ駆動回路91、第2モータ駆動回路95、高圧発生回路150に対して制御信号S1、制御信号S2、PWM信号S3を同時に送信する。そのため、第1モータ93、第2モータ97、高圧発生回路150が同時起動する。
そして、S121にてコントローラ80は、高圧発生回路150に対して出力するPWM信号S3のPWM値を、画像形成時の設定電圧である第一電圧より低い第二電圧に対応する値とする。そのため、高圧発生回路150を起動時の設定電圧は、コントローラ80により画像形成時の設定電圧である第一電圧より低い第二電圧に制御される。以上のことから、モータ側の起動電流に重なる電流を抑えることが出来るので、実施形態1と同様に、低圧電源回路100の出力電流Ioのピークを抑制することが出来る。
尚、第二電圧の値は、帯電器50のワイヤ53が放電を開始する放電開始電圧(一例として5kV)以上であることが好ましい。そのようにすれば、回転直後から、各感光ドラム41を帯電させることが出来るので、回転する各感光ドラム41に対して浮遊するトナーが付着することを確実に抑制できる。
高圧発生回路150の起動後は、S123に移行して、設定時間T3の経過を待つ待機処理が実行される。そして、高圧発生回路150の起動後、設定時間T3が経過すると、S125に移行する。S125に移行すると、コントローラ80により、PWM信号S3のPWM値を変更することにより、高圧発生回路150の設定電圧を、第二電圧から第一電圧に切り換える処理が実行される。これにより、図9に示すように、高圧発生回路150の起動時刻t4から設定時間T3が経過した時刻t5の時点で、高圧発生回路150の設定電圧が、画像形成時の設定電圧である第一電圧(一例として6.3kV)に切り換えられる。尚、設定時間T3の計時はコントローラ80の計時部87により行われる。
設定時間T3は、モータ93、97の起動電流Imが安定するまでの安定時間Tm以上に設定されている。具体的には、第1モータ93側の起動電流Imの安定時間Tm1と第2モータ97側の起動電流の安定時間Tm2のうち長い方の安定時間が300msである。そのため、設定時間T3は、長い方の安定時間Tmに対応して300msに設定されている。
設定時間T3を安定時間Tm以上に設定しておけば、高圧発生回路150の設定電圧が第二電圧から第一電圧に切り換わるタイミングが、モータ93、97の起動電流Imが安定した後になる。このような設定にしておけば、安定する前に設定電圧を切り換える場合に比べて、大きなピークが発生し難くなるので、低圧電源回路100の出力電流Ioが抑えることが可能となる。
尚、モータ93、97の起動電流Imが安定するとは「応答が所定の許容範囲E(一例として目標値の±5%)に収まること」を意味する。また、安定時間Tmとは起動電流Imが流れ始めてから安定するまでの時間を意味する(図10参照)。起動電流Imの安定時間Tmは、各モータ93、97やそれを駆動する各モータ駆動回路91、95の回路定数から求めることが可能であり、その数値を用いている。また、起動電流Imの安定時間Tmは、回路定数から求めた数値以外にも、例えば、実験回路による実測値を用いることが可能である。
設定電圧の変更後には、コントローラ80の制御により、受信した印刷ジョブの印刷データをシート15に対して印字する印字処理が実行される(S140)。そして、印字処理の終了により、一連の処理は終了する。
実施形態2では、モータ93、97の起動時、高圧発生回路150の設定電圧を、画像形成時の第一電圧より低い第二電圧とする。高圧発生回路150の設定電圧が低ければ、設定電圧が高い場合に比べて、高圧発生回路150の起動電流が小さくなる。そのため、実施形態1と同様に、低圧電源回路100の出力電流Ioのピークを抑制することが出来る。
また、実施形態2では、コントローラ80が、ピーク抑制処理(S80、S100、S121、S123、S125)において、モータ93、97の起動と同時に高圧発生回路150を起動させる。そのため、各感光ドラム41B、41Y、41M、41Cを回転開始と同時に帯電できるので、回転直後、各感光ドラム41B、41Y、41M、41Cに対して浮遊するトナーが付着することを抑制できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態1、2では、コントローラ80を1つのCPU81、ROM83、NVRAM85等により構成する例を示したが、CPU81は複数であってもよい。また、CPU81とASIC等のハード回路を組み合わせた構成や、ハード回路のみから構成するようにしてもよい。
(2)上記実施形態1、2では、プリンタ1の構成として第1モータ93と第2モータ97を設けた例を説明したが、モータの使用個数は2個に限定されるものではなく1個であってもよい。また、2個以上であってもよい。
(3)上記実施形態1、2では、温度センサ65の測定温度が基準温度を下回り、かつ印刷カウンタ67によりカウンタされたシート15の印刷枚数が基準枚数を超えた場合に、ピーク抑制処理を実行する例を説明した。ピーク抑制処理は、低圧電源回路100の出力電流Ioの増加が見込まれる条件が1つでも成立した場合に実行してもよく、温度センサ65の測定温度が基準温度を下回った場合及び印刷カウンタ67によりカウントされたシート15の印刷枚数が基準枚数を超えた場合のうち少なくともいずれかの場合に、実行してもよい。
(4)上記実施形態2では、モータ93、97の起動と同時に高圧発生回路150を起動する例を説明したが、モータ93、97の起動時に高圧発生回路150の設定電圧が画像形成時の第一電圧より低い第二電圧に設定されていればよく、設定電圧が第二電圧であれば、モータ93、97の起動する以前に高圧発生回路150を起動してもよい。
1...プリンタ
5...画像形成部
41...感光ドラム(本発明の「感光体」の一例)
45...現像ローラ(本発明の「現像器」の一例)
50...帯電器
70...変位装置
80...コントローラ(本発明の「制御部」の一例)
81...CPU
93...第1モータ
97...第2モータ
100...低圧電源回路(本発明の「電源回路」の一例)
150...高圧発生回路
R...電流検出抵抗(本発明の「電流検出素子」の一例)

Claims (10)

  1. 電源回路と、
    前記電源回路から電力供給されるモータと、
    前記モータの駆動によって回転し、シートに画像を形成するための感光体と、
    前記感光体を帯電させる帯電器と、
    前記電源回路から電力供給され、前記帯電器に高圧を印加する高圧発生回路と、
    制御部とを備え、
    前記制御部は、前記モータの起動時に前記高圧発生回路に流れる電流を制限することにより、前記電源回路の出力電流のピークを抑制するピーク抑制処理を行う画像形成装置であって、
    当該画像形成装置内部の温度を検出するセンサと、
    画像が形成されるシートの枚数をカウントするカウンタとを備え、
    前記制御部は、前記センサによる検出温度が基準温度を下回った場合および前記カウンタによりカウントされた枚数が基準枚数を超えた場合のうち少なくともいずれかの場合に、前記ピーク抑制処理を実行する画像形成装置
  2. 前記ピーク抑制処理は、前記モータ側の起動電流に対して前記高圧発生回路側の起動電流の流れ始めるタイミングが遅れるように、前記高圧発生回路の起動タイミングを前記モータ側の起動タイミングから遅らせる処理である請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記高圧発生回路の起動時の設定電圧を画像形成時の第一電圧とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は前記モータの起動と同時に、前記高圧発生回路を起動させ、
    前記ピーク抑制処理は、前記高圧発生回路の起動時に、前記高圧発生回路の設定電圧を、画像形成時の第一電圧より低い第二電圧とする処理である請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記帯電器は、スコロトロン帯電器であり、
    前記第二電圧は、前記スコロトロン帯電器が放電を開始する放電開始電圧より大きい電圧である請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記モータの起動電流の安定後に、前記高圧発生回路の設定電圧を、前記第二電圧から前記第一電圧に変更する請求項4又は請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 電源回路と、
    前記電源回路から電力供給されるモータと、
    前記モータの駆動によって回転し、シートに画像を形成するための感光体と、
    前記感光体を帯電させる帯電器と、
    前記電源回路から電力供給され、前記帯電器に高圧を印加する高圧発生回路と、
    制御部とを備え、
    前記制御部は、前記モータの起動時に前記高圧発生回路に流れる電流を制限することにより、前記電源回路の出力電流のピークを抑制するピーク抑制処理を行う画像形成装置であって、
    前記制御部は前記モータの起動と同時に、前記高圧発生回路を起動させ、
    前記ピーク抑制処理は、前記高圧発生回路の起動時に、前記高圧発生回路の設定電圧を、画像形成時の第一電圧より低い第二電圧とする処理であり、
    前記制御部は、前記モータの起動電流の安定後に、前記高圧発生回路の設定電圧を、前記第二電圧から前記第一電圧に変更する画像形成装置。
  8. 前記帯電器は、スコロトロン帯電器であり、
    前記第二電圧は、前記スコロトロン帯電器が放電を開始する放電開始電圧より大きい電圧である請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記帯電器によって帯電された前記感光体上の静電潜像を、現像剤を用いて現像する現像器と、
    前記現像器を前記感光体から離間した状態と圧接した状態に変位させる変位装置とを備え、
    前記制御部は、前記感光体が前記帯電器により帯電されるまでの間、前記変位装置によって前記感光体から前記現像器を離間させる請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記電源回路は、絶縁トランスを含むスイッチング電源回路であり、
    回路の一次側に過電流検出回路を構成する電流検出素子を備える請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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