JP2002268450A - 画像形成装置,ゼロクロス検出方法および電源装置 - Google Patents

画像形成装置,ゼロクロス検出方法および電源装置

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JP2002268450A JP2001072340A JP2001072340A JP2002268450A JP 2002268450 A JP2002268450 A JP 2002268450A JP 2001072340 A JP2001072340 A JP 2001072340A JP 2001072340 A JP2001072340 A JP 2001072340A JP 2002268450 A JP2002268450 A JP 2002268450A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタル信号処理により正しくゼロクロスを
検出し、簡便に正確なゼロクロス信号を発生する。誤発
生や脱漏をなくす。交流電源周波数が変わっても、ゼロ
クロスパルス幅を常に一定にする。 【解決手段】 監視対象交流の全波整流振幅の、A/D
変換による短周期の繰返し読取りと、メモリ上振幅デー
タとの照合により、半波の始点=終点タイミングか、又
は半波の頂点かの判定を繰返し(図8,図9)、始点タ
イミングで計時を開始し(図8の27)、頂点タイミング
の計時値(Tc)よりゼロクロスパルスの始端タイミング
(A=Tc-10)および終端タイミング(B=Tc+10)を定
めて(図9,図10)、該始端と終端の間のみゼロクロ
スを表すレベルのゼロクロスパルスを生成する(図10
の45-47)。1周期/4を越える期間の振幅検出データ
をメモリ上の既知周波数交流振幅データ群と照合して周
波数を判定する(図6,図7)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流電圧のゼロク
ロス検出方法,これを実施する電源装置およびこれを用
いる画像形成装置に関する。画像形成装置は例えば、複
写機、プリンタ、ファクシミリである。
【0002】
【従来技術】ゼロクロス信号は、交流電圧波形の半波の
切換り点を示し、たとえば半導体スイッチング素子で交
流電圧をスイッチングして負荷に印加する、いわゆる位
相制御による交流負荷への電力制御に、半波基点を把握
するために用いられる。
【0003】画像形成装置の定着ヒータの位相制御にゼ
ロクロス信号が用いられる。定着ヒータの電力制御を行
うCPUは、ゼロクロス信号が入力すると、ゼロクロス
パルス割込みが発生するようになっている。割込み処理
にて、電源周波数の半周期毎の定着ヒータON/OFF
の制御を行う。具体的には、一例では、割込みが発生す
ると、まず定着ヒータのON/OFFデバイスであるト
ライアックをOFFする信号すなわち定着ヒータOFF
信号を生成する。つまりトライアック制御信号を、OF
F指示レベルにする。次にタイマーをスタートし、割込
み処理内のある時点から、数ms後に内部タイマ割込み
が発生するようにする。
【0004】数ms後にタイマ割り込みが発生すると、
CPUは、トライアックをONする信号すなわち定着ヒ
ータON信号を生成する。つまりトライアック制御信号
を、ON指示レベルにする。このようにゼロクロスパル
ス割込みを利用し、トライアックをON/OFFするこ
とで、定着ヒータのON/OFFの位相制御を行ってい
る。
【0005】このような位相制御を行うためには、ゼロ
クロス信号が検出できていなければならない。従来の画
像形成装置におけるゼロクロス信号の生成方法に、以下
のようなものが知られている。
【0006】1.整流回路とフォトカプラの組み合わせ
のゼロクロス信号検出回路によりゼロクロス信号を生成
する。
【0007】2.トランスとフォトカプラの組み合わせ
のゼロクロス信号検出回路によりゼロクロス信号を生成
する。
【0008】交流電圧波形が図11に示すように滑らか
なsin波であってレベル変動が無い場合には、上記い
ずれの方法でも、ゼロクロス点でゼロクロスパルスが正
しく発生し、ゼロクロスパルスのパルス幅は一定であ
る。しかしながら、ゼロクロス点の外でノイズにより交
流電圧が零レベル近くになると、図12に示すように、
そこでゼロクロスパルスを発生してしまう。図12では
上波形が検出回路が発生するゼロクロス信号、下波形が
問題の交流電圧である。
【0009】ゼロクロス検出においては全波整流回路と
フォトカプラ、或いはトランスとフォトカプラの組み合
わせにて、ゼロクロスを検出していたが、自家用発電の
電源を使った環境や、数多くの大電力機器が使用された
環境にて、画像形成装置を使用した場合、ノイズが交流
電源電圧に乗り、ゼロクロスを誤検出するという問題が
あった。ゼロクロスを誤検出すると、電源周波数の検出
が正常に行えず、異常メッセージが表示されるため、画
像形成装置が使えなくなる。
【0010】このようにノイズの多い環境で画像形成装
置を使用する場合、電源周波数を検出する処理は止め、
ユーザに画像形成装置に使われる電源周波数を聞き、そ
の電源周波数を固定に設定したROMを画像形成装置に
取り付けるという対処を取っていた。
【0011】特開平8−308215号公報の検出装置
は、ゼロクロスの誤検知を防ぐために、電源電圧が所定
の−Vth<V<Vthの範囲内に入れば、タイマーをスタ
ートし、電源電圧が所定の範囲内に滞在する時間を計数
しそれが設定値以上かを検出する手段と、かつ前記所定
範囲内に入る前と、出た後で電源電圧の極性が反転した
ことを検出する手段を有し、前記2つの手段を満足すれ
ば、ゼロクロス信号を出力する。
【0012】特開平11−318072号公報の検出装
置は、初期設定として、任意の時間の間ゼロクロス検出
回路から検出されたゼロクロス信号の数をカウントする
ことで、電源周波数の検出を行う。検出された周波数を
基に、ゼロクロスポイントと同期する出力信号あるいは
計数を行い、ゼロクロスポイントをトリガとした交流電
圧の出力制御を実施する。
【0013】一般に、画像形成装置の電源がONされた
直後のイニシャライズ処理にて、ゼロクロス信号を検出
できているかどうかと、電源周波数が50Hz、60H
zのどちらであるかを検知する処理を行っている。ゼロ
クロスの検出処理では、前記のCPUがゼロクロス割り
込みを発生すればゼロクロス信号の生成は行えていると
判断する。もし、ゼロクロス割り込みの発生がなければ
ゼロクロス信号の生成ができていないと判断し、その場
合は、画像形成装置はゼロクロス信号の発生なしをその
操作部に表示する。次に電源周波数が50Hz、60H
zのどちらであるかは1分間の割り込みタイマーをスタ
ートさせ、次のタイマー割り込みが発生するまでに何回
のゼロクロス割り込みをカウントしたかにて、電源周波
数が50Hzか、60Hzかを判定している。このとき
の判定ではゼロクロス割り込みを45回〜54回カウン
トした場合、50Hzと判定する。同様に55回〜64
回カウントした場合は60Hzと判定する。0回〜44
回、或いは65回以上をカウントした場合、画像形成装
置はゼロクロス検出異常をその操作部に表示する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】特開平8−30821
5号公報に開示されている検出装置は、付加回路が多い
ため機器が高価となってしまう問題がある。特開平11
−318072号公報に開示されている検出装置は、電
源周波数検出時にノイズが多発した場合、正しい電源周
波数を検出できないという可能性がある。
【0015】また、従来のハードウェアによるゼロクロ
スの検出は、ゼロクロス信号を生成する電圧レベルが一
定で変わらないため、電源周波数が変動すればゼロクロ
ス信号幅に変化があった。50Hzと60Hzを比較し
た場合、60Hzのゼロクロス幅は50Hzより小さく
なり、CPUにてゼロクロス信号による割り込みが発生
してから、真のゼロクロスまでの時間が短くなるという
問題があった。真のゼロクロスまでの時間が短くなる
と、トライアックのOFF信号が、交流電圧の実際のゼ
ロクロスからの立上りに間に合わないという可能性が考
えられた。
【0016】本発明は、デジタル信号処理により正しく
ゼロクロスを検出することを第1の目的とし、簡便に正
確なゼロクロス信号を発生することを第2の目的とす
る。ノイズの多い交流電源電圧でも、ゼロクロス信号の
誤発生や脱漏をなくすことを第3の目的とする。交流電
源周波数が変わっても、ゼロクロスパルス幅を常に一定
にすることを第4の目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】(1)トランス(TR1)を
駆動するスイッチング素子(FET1)と、前記スイッチング
素子をON/OFFする駆動回路(DRIVE1)と、前記駆動
回路を駆動するPWM信号を出力するデジタル制御部(8
5)を有し、複数の電圧を出力するマルチ出力デジタル制
御のスイッチング電源装置(PC1-PC)を備えた画像形成装
置において、画像形成装置は更に、入力された商用電源
電圧の波形をデジタル制御部に取りこむ電源波形検出部
(86);を備え、前記デジタル制御部(85)が、取り込んだ
波形からゼロクロスのタイミングを算出して(図8,図
9)ゼロクロス信号を出力する(図10);ことを特徴と
する画像形成装置。
【0018】なお、理解を容易にするためにカッコ内に
は、図面に示し後述する実施例の対応要素または相当要
素もしくは対応事項の記号を、参考までに付記した。以
下も同様である。
【0019】この画像形成装置においては、デジタル制
御部(85)にて交流電源周波数のゼロクロスタイミングを
検知し、ゼロクロス信号を生成しているので、ノイズが
乗った電源にも正確なゼロクロス検出を行える効果があ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】(2)前記デジタル制御部(85)
は、電源波形検出部(86)が取りこんだ波形から、次のゼ
ロクロスタイミングを予測し(図8,図9)、次のゼロク
ロス信号を生成する(図10)ことを特徴とする上記
(1)の画像形成装置。
【0021】この画像形成装置においては、次のゼロク
ロスポイントを前もって予測し、予測に従って次のゼロ
クロス信号を生成しているので、ノイズに影響されない
信頼性の高いゼロクロス信号の生成が可能となる効果が
ある。
【0022】(3)ゼロクロス信号の、ゼロクロスを示
すパルス幅は一定(図10のB−A)であることを特徴
とする、上記(1)又は(2)の画像形成装置。
【0023】この画像形成装置においては、ゼロクロス
信号幅を常に一定としているので、後段のCPUにてゼ
ロクロス信号による割り込みを発生させてから真のゼロ
クロスに到達するまでの期間が常に一定となり、ゼロク
ロス信号による割り込み処理にて、常に真のゼロクロス
が到達するまでに、例えば位相制御用のトライアックを
OFFできることの信頼性が向上する効果がある。
【0024】(4)監視対象交流電圧の全波整流波形の
振幅の、A/D変換による短周期の繰返し読取りと、メ
モリに保持している交流電圧の振幅データとの照合によ
る、監視対象交流電圧が半波の始点=終点(sin0°)と
なったタイミングか、又は半波の頂点(sin90°)とな
ったタイミングかの判定、とを繰返し(図8,図9)、
半波の始点=終点(sin0°)となったタイミングで計時
を開始し(図8の27)、半波の頂点(sin90°)となっ
たタイミングの計時値(Tc)よりゼロクロスパルスの始
端タイミング(A=Tc-10)および終端タイミング(B
=Tc+10)を定めて(図9,図10)、該始端タイミン
グと終端タイミングの間のみゼロクロスを表すレベルの
ゼロクロスパルスを生成する(図10の45-47)、ゼロ
クロス検出方法。
【0025】これによれば、監視対象交流電圧の波形に
従ってゼロクロスタイミングを検知し、ゼロクロス信号
を生成しているので、ノイズが乗った電源にも正確なゼ
ロクロス検出を行える。次のゼロクロスポイントを前も
って予測し、予測に従って次のゼロクロス信号を生成す
るので、ノイズに影響されない信頼性の高いゼロクロス
信号が生成される。ゼロクロス信号幅が常に一定になる
ので、例えばCPU(またはMPU)によるトライアッ
クの導通位相制御で、ゼロクロス信号によりCPUに割
込みを発生させてから真のゼロクロスに到達するまでの
期間が常に一定となり、ゼロクロス信号による割込み処
理にて、常に真のゼロクロスが到達するまでに、トライ
アックをOFFできることの信頼性が向上する。
【0026】(5)監視対象交流電圧の全波整流波形の
振幅を、1周期/4を越える期間にわたってA/D変換
により短周期で繰返し読取って、得た振幅データ群を、
メモリに保持している特定定周波数の交流電圧の振幅デ
ータ群と照合して監視対象交流電圧の周波数を判定し
(図6,図7)、監視対象交流電圧の全波整流波形の振幅
の、A/D変換による短周期の繰返し読取りと、メモリ
に保持している交流電圧の振幅データとの照合による、
監視対象交流電圧が半波の始点=終点(sin0°)となっ
たタイミングか、又は半波の頂点(sin90°)となった
タイミングかの判定、とを繰返し(図8,図9)、半波
の始点=終点(sin0°)となったタイミングで計時を開
始し(図8の27)、半波の頂点(sin90°)となったタ
イミングの計時値(Tc)よりゼロクロスパルスの始端タ
イミング(A=Tc-10)および終端タイミング(B=Tc+
10)を定めて(図9,図10)、該始端タイミングと終
端タイミングの間のみゼロクロスを表すレベルのゼロク
ロスパルスを生成する(図10の45-47)、ゼロクロス
検出方法。
【0027】これによれば、例えば日本のように、50
Hzと60Hzの交流電源周波数がある場合でも、いず
れであるかが自動的に判定される。そして、上記(4)
に記述の作用効果が、同様に得られる。
【0028】(6)交流電圧を直流電圧に変換する整流
回路(82);トランス(TR1),前記整流回路(82)が出力す
る直流電圧をスイッチングしてトランスの一次巻線に給
電するスイッチング素子(FET1),PWMパルスに応答し
てスイッチング素子(FET1)をオン/オフ駆動するスイッ
チングドライバ(DRIV1)およびトランス(TR1)の2次巻線
に発生する電圧を整流するダイオード(D1,D2)を含む、
複数のスイッチング電源回路(PC1-PC4);および、スイ
ッチング電源回路(PC1-PC4)のそれぞれにPWMパルス
を与えて個々の直流電圧の生成を制御すると共に、前記
交流電圧の全波整流波形の振幅の、A/D変換による短
周期の繰返し読取りと、メモリに保持している交流電圧
の振幅データとの照合による、監視対象交流電圧が半波
の始点=終点(sin0°)となったタイミングか、又は半
波の頂点(sin90°)となったタイミングかの判定、と
を繰返し(図8,図9)、半波の始点=終点(sin0°)
となったタイミングで計時を開始し(図8の27)、半波
の頂点(sin90°)となったタイミングの計時値(Tc)
よりゼロクロスパルスの始端タイミング(A=Tc-10)
および終端タイミング(B=Tc+10)を定めて(図9,
図10)、該始端タイミングと終端タイミングの間のみ
ゼロクロスを表すレベルのゼロクロスパルスを生成する
(図10の45-47)、電源出力コントローラ(85);を備
える電源装置。
【0029】この電源装置は、監視対象交流電圧の波形
に従ってゼロクロスタイミングを検知し、ゼロクロス信
号を生成するので、ノイズが乗った電源にも正確なゼロ
クロス検出を行う。次のゼロクロスポイントを前もって
予測し、予測に従って次のゼロクロス信号を生成するの
で、ノイズに影響されない信頼性の高いゼロクロス信号
を生成する。ゼロクロス信号幅が常に一定になるので、
それに基づいて行う制御の信頼性および安定性が高くな
る。
【0030】(7)感光体(114),これを荷電する帯電
器(119),感光体の帯電面に画像光を露光する露光装置
(161-146),露光によって生成した静電潜像を顕像にす
る現像器(120),該顕像を転写紙に転写する手段(115-11
7),転写紙の顕像を該転写紙に固着する定着装置(12
3)、および、これらの画像形成要素を駆動する電気アク
チュエータおよび電気回路、を含む画像形成装置であっ
て、交流電圧を直流電圧に変換する整流回路(82);トラ
ンス(TR1),前記整流回路(82)が出力する直流電圧をス
イッチングしてトランスの一次巻線に給電するスイッチ
ング素子(FET1),PWMパルスに応答してスイッチング
素子(FET1)をオン/オフ駆動するスイッチングドライバ
(DRIV1)およびトランス(TR1)の2次巻線に発生する電圧
を整流するダイオード(D1,D2)を含む、複数のスイッチ
ング電源回路(PC1-PC4);および、スイッチング電源回
路(PC1-PC4)のそれぞれにPWMパルスを与えて個々の
直流電圧の生成を制御すると共に、前記交流電圧の全波
整流波形の振幅の、A/D変換による短周期の繰返し読
取りと、メモリに保持している交流電圧の振幅データと
の照合による、監視対象交流電圧が半波の始点=終点
(sin0°)となったタイミングか、又は半波の頂点(si
n90°)となったタイミングかの判定、とを繰返し(図
8,図9)、半波の始点=終点(sin0°)となったタイ
ミングで計時を開始し(図8の27)、半波の頂点(sin9
0°)となったタイミングの計時値(Tc)よりゼロクロ
スパルスの始端タイミング(A=Tc-10)および終端タ
イミング(B=Tc+10)を定めて(図9,図10)、該
始端タイミングと終端タイミングの間のみゼロクロスを
表すレベルのゼロクロスパルスを生成する(図10の45
-47)、電源出力コントローラ(85);を備える電源装置
(80);および、前記スイッチング電源回路(PC1-PC4)の少
なくとも1つから動作電圧を供給され、外部からの入力
に応答して、前記画像形成要素のシーケンス駆動による
装置動作を開始する装置動作コントローラ(60);を備
え、装置動作コントローラ(60)が電源出力コントローラ
にスイッチング電源回路(PC1-PC4)の1以上の直流電圧
の生成/停止を指示し、電源出力コントローラ(85)が該
指示に応答してスイッチング電源回路(PC1-PC4)の直流
電圧の生成/停止を制御する、画像形成装置。
【0031】これによれば、上記(6)に記述した作用
効果がある画像形成装置が実現する。加えて、スイッチ
ング電源回路(PC2〜PC4)内にて個々の直流電圧を生成段
階でON/OFFするので、不要な電力を電源回路(PC2
〜PC4)で生じないようにすることができ、省電力を図る
効果がある。電力消費の積算値が更に少ないプリンタあ
るいは複写機を実現出来る。
【0032】(8)電源装置(80)は、前記定着装置(12
3)のヒータ(123C)に前記交流電圧を印加するトライアッ
クがある定着通電回路(80ac)を含み;画像形成装置は更
に、前記ゼロクロスパルスを基点にした前記トライアッ
クをオンにすべきタイミングでオン指示レベルとなるト
ライアック制御信号を生成して前記トライアックに供給
するオン位相制御手段(51);を備える、上記(7)の画
像形成装置。
【0033】上記(7)に記述の作用効果に加えて、ゼ
ロクロス信号幅が常に一定になるので、オン位相制御手
段(51)による定着通電回路(80ac)のトライアックの導通
位相制御で、ゼロクロス信号によりオン位相制御手段(5
1)に割込みを発生させてから真のゼロクロスに到達する
までの期間が常に一定となり、ゼロクロス信号による割
込み処理にて、常に真のゼロクロスが到達するまでに、
トライアックをOFFできることの信頼性が向上する。
すなわち、定着ヒータの電力制御の安定性および信頼性
が向上する。
【0034】(9)更に、原稿の画像を読み取る画像ス
キャナ(10)を備える、上記(7)又は(8)の画像形成
装置。これによれば、上記(7)又は(8)に記述した
作用効果が得られる複写機が実現する。
【0035】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0036】
【実施例】図1に本発明の1実施例であるデジタル複写
機の外観を示す。このデジタル複写機は、大略で、自動
原稿送り装置〔ADF〕30と、操作部20と、カラー
スキャナ10と、カラープリンタ100と、中継ユニッ
ト32と、ステープラ及び作像された用紙を大量に積載
可能なシフトトレイ付きのフィニッシャ34と、両面反
転ユニット33と、給紙バンク35と、大容量給紙トレ
イ36及び1ビン排紙トレイ31、の各ユニットで構成
されている。
【0037】図2に、カラープリンタ100の構成を示
す。露光手段としての書き込み光学ユニットは、スキャ
ナ10からのカラー画像データを光信号に変換して、原
稿画像に対応した光書き込みを行い、感光体ドラム11
4に静電潜像を形成する。光書き込み光学ユニットは、
レーザー発光器141、これを発光駆動する発光駆動制
御部(図示省略)、ポリゴンミラー143、これを回転
駆動する回転用モータ144、fθレンズ142、反射
ミラー146などで構成されている。感光体ドラム11
4は、矢印で示す如く反時計廻りの向きに回転するが、
その周りには、感光体クリーニングユニット121、除
電ランプ114M、帯電器119、感光体ドラム上の潜
像電位を検知する電位センサー114D、リボルバー現
像装置120の選択された現像器、現像濃度パターン検
知器114P、中間転写ベルト115などが配置されて
いる。
【0038】リボルバー現像装置120は、BK現像器
120K、C現像器120C、M現像器120M、Y現
像器120Yと、各現像器を矢印で示す如く反時計回り
の向きに回転させる、リボルバー回転駆動部(図示省
略)などからなる。これら各現像器は、静電潜像を顕像
化するために、現像剤の穂を感光体ドラム114の表面
に接触させて回転する現像スリーブ120KS、120
CS、120MS、120YSと、現像剤を汲み上げ撹
拌するために回転する現像パドルなどで構成されてい
る。待機状態では、リボルバー現像装置120はBK現
像器120で現像を行う位置にセットされており、コピ
ー動作が開始されると、スキャナ10で所定のタイミン
グからBK画像データの読み取りがスタートし、この画
像データに基づき、レーザー光による光書き込み・潜像
形成が始まる。以下、Bk画像データによる静電潜像を
Bk潜像という。C、M、Yの各画像データについても
同じ。このBk潜像の先端部から現像可能とすべく、B
k現像器120Kの現像位置に潜像先端部が到達する前
に、現像スリーブ120KSを回転開始して、Bk潜像
をBkトナーで現像する。そして、以後、Bk潜像領域
の現像動作を続けるが、潜像後端部がBk潜像位置を通
過した時点で、速やかに、Bk現像器120Kによる現
像位置から次の色の現像器による現像位置まで、リボル
バー現像装置120を駆動して回動させる。この回動動
作は、少なくとも、次の画像データによる潜像先端部が
到達する前に完了させる。
【0039】像の形成サイクルが開始されると、感光体
ドラム114は矢印で示すように反時計廻りの向きに回
動し、中間転写ベルト115は図示しない駆動モータに
より、時計廻りの向きに回動する。中間転写ベルト11
5の回動に伴って、BKトナー像形成、Cトナー像形
成、Mトナー像形成およびYトナー像形成が順次行わ
れ、最終的に、BK、C、M、Yの順に中間転写ベルト
115上に重ねてトナー像が形成される。BK像の形成
は、以下のようにして行われる。すなわち、帯電器11
9がコロナ放電によって、感光体ドラム114を負電荷
で約−700Vに一様に帯電する。つづいて、レーザダ
イオード141は、Bk信号に基づいてラスタ露光を行
う。このようにラスタ像が露光されたとき、当初、一様
に荷電された感光体ドラム114の露光された部分につ
いては、露光光量に比例する電荷が消失し、静電潜像が
形成される。リボルバー現像装置120内のトナーは、
フェライトキャリアとの撹拌によって負極性に帯電さ
れ、また、本現像装置のBK現像スリーブ120KS
は、感光体ドラム114の金属基体層に対して図示しな
い電源回路によって、負の直流電位と交流とが重畳され
た電位にバイアスされている。この結果、感光体ドラム
114の電荷が残っている部分には、トナーが付着せ
ず、電荷のない部分、つまり、露光された部分にはBk
トナーが吸着され、潜像と相似なBk可視像が形成され
る。中間転写ベルト115は、駆動ローラ115D、転
写対向ローラ115T、クリーニング対向ローラ115
Cおよび従動ローラ群に張架されており、図示しない駆
動モータにより回動駆動される。さて、感光体ドラム1
14上に形成したBkトナー像は、感光体と接触状態で
等速駆動している中間転写ベルト115の表面に、ベル
ト転写コロナ放電器(以下、ベルト転写部という。)1
16によって転写される。以下、感光体ドラム114か
ら中間転写ベルト115へのトナー像転写を、ベルト転
写と称する。感光体ドラム114上の若干の未転写残留
トナーは、感光体ドラム114の再使用に備えて、感光
体クリーニングユニット121で清掃される。ここで回
収されたトナーは、回収パイプを経由して図示しない排
トナータンクに蓄えられる。
【0040】なお、中間転写ベルト115には、感光体
ドラム114に順次形成する、Bk、C、M、Yのトナ
ー像を、同一面に順次、位置合わせして、4色重ねのベ
ルト転写画像を形成し、その後、転写紙にコロナ放電転
写器にて一括転写を行う。ところで、感光体ドラム11
4側では、BK画像の形成工程のつぎに、C画像の形成
工程に進むが、所定のタイミングから、スキャナ10に
よるC画像データの読み取りが始まり、その画像データ
によるレーザー光書き込みで、C潜像の形成を行う。C
現像器120Cは、その現像位置に対して、先のBk潜
像後端部が通過した後で、かつ、C潜像先端が到達する
前に、リボルバー現像装置の回転動作を行い、C潜像を
Cトナーで現像する。以降、C潜像領域の現像をつづけ
るが、潜像後端部が通過した時点で、先のBk現像器の
場合と同様にリボルバー現像装置120を駆動して、C
現像器120Cを送り出し、つぎのM現像器120Mを
現像位置に位置させる。この動作もやはり、つぎのM潜
像先端部が現像部に到達する前に行う。なお、Mおよび
Yの各像の形成工程については、それぞれの画像データ
の読み取り、潜像形成、現像の動作が、上述のBk像
や、C像の工程に準ずるので、説明は省略する。
【0041】ベルトクリーニング装置115Uは、入口
シール、ゴムブレード、排出コイルおよび、これら入口
シールやゴムブレードの接離機構により構成される。1
色目のBk画像をベルト転写した後の、2、3、4色目
を画像をベルト転写している間は、ブレード接離機構に
よって、中間転写ベルト面から入口シール、ゴムブレー
ドなどは離間させておく。
【0042】紙転写コロナ放電器(以下、紙転写器とい
う。)117は、中間転写ベルト115上の重ねトナー
像を転写紙に転写するべく、コロナ放電方式にて、AC
+DCまたは、DC成分を転写紙および中間転写ベルト
に印加するものである。
【0043】転写紙カセット182Eおよび給紙バンク
35には、各種サイズの転写紙が収納されており、指定
されたサイズの用紙を収納しているカセットから、給紙
コロ183E等によってレジストローラ対118R方向
に給紙・搬送される。なお、符号112B2は、OHP
用紙や厚紙などを手差しするための給紙トレイを示して
いる。像形成が開始される時期に、転写紙は前記いずれ
かの給紙トレイから給送され、レジストローラ対418
Rのニップ部にて待機している。そして、紙転写器11
7に中間転写ベルト115上のトナー像の先端がさしか
かるときに、丁度、転写紙先端がこの像の先端に一致す
る如くにレジストローラ対118Rが駆動され、紙と像
との合わせが行われる。このようにして、転写紙が中間
転写ベルト上の色重ね像と重ねられて、正電位につなが
れた紙転写器117の上を通過する。このとき、コロナ
放電電流で転写紙が正電荷で荷電され、トナー画像の殆
どが転写紙上に転写される。つづいて、紙転写器117
の左側に配置した図示しない除電ブラシによる分離除電
器を通過するときに、転写紙は除電され、中間転写ベル
ト115から剥離されて紙搬送ベルト122に移る。中
間転写ベルト面から4色重ねトナー像を一括転写された
転写紙は、紙搬送ベルト122で定着器123に搬送さ
れ、所定温度にコントロールされた定着ローラ123A
と加圧ローラ123Bのニップ部でトナー像を溶融定着
され、排出ロール対124で本体外に送り出され、図示
省略のコピートレイに表向きにスタックされる。
【0044】定着ローラ123Aの内部には、定着ヒー
タ(ハロゲンランプ)123Cがあり、この定着ヒータ
123Cに、定着通電回路85(図4)が通電し、これ
により定着ヒータ123Cが発熱し且つ赤外線を発生し
て、定着ローラ123Cを加熱する。
【0045】なお、ベルト転写後の感光体ドラム114
は、ブラシローラ、ゴムブレードなどからなる感光体ク
リーニングユニット121で表面をクリーニングされ、
また、除電ランプ114Mで均一除電される。また、転
写紙にトナー像を転写した後の中間転写ベルト115
は、再び、クリーニングユニット115Uのブレード接
離機構でブレードを押圧して表面をクリーニングする。
リピートコピーの場合には、スキャナの動作および感光
体への画像形成は、1枚目の4色目画像工程にひきつづ
き、所定のタイミングで2枚目の1色目画像工程に進
む。中間転写ベルト115の方は、1枚目の4色重ね画
像の転写紙への一括転写工程にひきつづき、表面をベル
トクリーニング装置でクリーニングされた領域に、2枚
目のBkトナー像がベルト転写されるようにする。その
後は、1枚目と同様動作になる。
【0046】図3に、図1に示す複写機の電気系システ
ムの概要を示す。複写機メカ制御部すなわち画像読取り
および画像形成プロセス制御の主要部に、メイン制御板
50上の1つのMPU51と、スキャナ制御板11上の
1つのCPU12が用いられている。MPU51は作像
シーケンスおよび定着制御とシステム関係の制御を、C
PU12はスキャナ関係の制御をそれぞれ行う。MPU
51とCPU12とは、画像データインターフェース及
びシリアルインターフエースによって接続されている。
【0047】また、図3において、20は操作部、70
はI/O制御板、92は画像露光用のレーザ光を制御す
るLD制御板、41は給紙制御板、13はCCDを搭載
する読み取り制御板、90はマザーボード、60,91
は、複合機能を実現するためのアプリケーション拡張ユ
ニットで、91は、FAX機能を搭載したファクシミリ
制御ユニット、60は、パソコン,ワープロなどホスト
のドキュメントを印刷するプリンタ機能及びコピー,フ
ァクシミリ,プリンタの複合動作モードを制御するため
のプリンタコントローラ(ボード)である。80は電源
装置である。
【0048】DC電源/AC制御板80上には、数種の
電圧値の直流電圧を発生するスイッチング電源部80d
cと、定着ヒータに商用交流を通電し定着温度を制御す
る、トライアックの導通位相によりヒータ投与電力を制
御しうる定着ヒータ通電回路(交流出力)80acがあ
る。
【0049】図4にDC電源/AC制御板80上の、ス
イッチング電源部80dcの概要とそれによって給電さ
れる電気負荷の概要を示す。スイッチング電源部80d
cは、図示しない元電源スイッチ(交流入力スイッチ)
の閉(オン)によって給電される交流ACのノイズを除
去するフィルタ81と、交流電圧を整流平滑する整流平
滑回路82、直流電圧の生成を行う各直流電圧生成部P
C1〜PC4と、各直流電圧生成部の電圧生成(生成/
停止および出力電力)を制御するデジタルコントローラ
(デジタルシグナルプロセッサーDSPを用いた)8
5、元電源スイッチが開(OFF)から閉(ON)に切
換えられて交流電源ACがスイッチング電源部80dc
に印加され整流平滑回路82に直流電圧が表れるとON
されてバッテリ84をDSP85に印加するスイッチ回
路(SW)83、このスイッチ回路83がONすると、
DSP85に必要な電源電圧を供給するバッテリ84よ
りなる。
【0050】各直流電圧生成部PC1〜PC4は、スキ
ャナモータ、ADF(原稿自動送り装置)などの負荷に
つながり、各負荷に必要な電圧を供給する。スイッチン
グ電源部80dcのDSP85は、マザーボード90に
搭載のプリンタコントローラ60とUART(ユニバー
サル・アシンクロナス・レシーバ・トランスミッタ:シ
リアル通信)による通信を行う。図示しないが、プリン
タコントローラ90は、CPU,不揮発性メモリ,RO
M,RAMおよび画像メモリを含むコンピュータシステ
ムである。
【0051】電源波形検出回路86が、交流電源ACを
全波整流した脈流(図11に示す半波の連続)を発生し
て、DSP85のA/D変換入力ポートに印加する。電
源波形検出回路86は、交流電源ACを3/100に
し、144Vがちょうど4.32Vになるよう調整し
て、DSP85に入力する。
【0052】DSP85は、詳細は後述するが、100
μs周期で、該脈流の振幅をA/D変換して読み込ん
で、交流半波の期間の振幅データ群を、メモリに格納し
ている50Hz交流半波の振幅データ群と照合して交流
電源ACが50Hzか否(60Hz)かを判定する(図
6,図7)。その後は100μs周期で該脈流の振幅を
A/D変換して読み込みを繰返すと共に、読み込んだ振
幅データを判定した周波数の、メモリに格納している交
流半波の振幅データ群と照合してその時点の位相を推定
し、位相が交流半波の始点=終点すなわちsin0°
(=sin180°)になると計時を開始し、位相がs
in90°(半波の頂点)になるとその時の計時値Tc
をセーブして、ゼロクロスパルスの始端タイミングA=
Tc−10(1単位は100μs)および終端タイミング
B=Tc+10を設定し、ゼロクロスパルスの始端タイ
ミングになるとゼロクロスパルス出力ポートのゼロクロ
ス信号のレベルを、ゼロクロスパルスを表すレベルに切
換え、終端タイミングになるとゼロクロスパルスを表わ
さないレベルに戻す(図8−10)。この処理を繰り返
す。このように生成されるゼロクロスパルスが、I/O
制御板70を介して、メイン制御板50のMPU51
(図3)の、ゼロクロスパルス割込み入力端子に印加さ
れる。
【0053】定着ヒータ123Cに交流通電する定着通
電回路80ac(図4)には、交流電源ACと定着ヒー
タ123Cの間に介挿した、トライアックおよび電気リ
レーの直列回路がある。電気リレーの電気コイルには、
図示しないドアスイッチ(インターロックスイッチ)を
介して、スイッチング電源回路PC3が発生する直流2
4Vが印加され、この直流電圧が加わっている間、電気
リレーが交流電源ACとトライアックとの間を通電にし
ている。スイッチング電源回路PC3が直流24Vを発
生しなくなると、あるいはドア開によりドアスイッチが
開くと、直流24Vの印加がなくなるので、電気リレー
が交流電源ACとトライアックとの間の電路を遮断す
る。
【0054】前記メイン制御板50のMPU51が、定
着温度が必要な期間では、定着温度(検出値)と目標値
との偏差に対応するトライアック導通位相を算出し、D
SP85からゼロクロスパルスが到来すると、ゼロクロ
スパルス割込み処理により、I/O制御板70を介して
定着通電回路80acのトライアックのゲートに与える
トライアック制御信号を非導通を指示するレベルに切換
え、算出したトライアック導通位相値のタイマをスター
トして内部タイマ割込みを許可する。そして、該タイマ
ーがタイムオーバすると内部タイマ割込み処理により、
トライアックのゲートに与えるトライアック制御信号を
導通を指示するレベルに切換える。このような割込み処
理によりMPU50がトライアックの導通位相を制御す
る。これにより定着装置123の定着温度が目標値に制
御される。
【0055】図5に、スイッチング電源部80dcの、
スイッチ回路83と、5V生成部PC1の構成を示す。
100V商用交流電圧が、図示しない元電源スイッチの
オンにより、交流入力端子IN1,IN2からノイズフ
ィルタ81を通して整流平滑回路82に印加される。ノ
イズフィルタ81は、100V商用交流ラインの高周波
ノイズがスイッチング電源部80dcの内部に入るのを
遮断し、しかもスイッチング電源部80dcが発生する
高周波ノイズが商用交流ラインに漏出するのを防ぐ入力
フィルタがある。交流電圧はこの入力フィルタを通し
て、全波整流ダイオードブリッジと平滑コンデンサで構
成される整流平滑回路82に印加される。
【0056】また、交流電圧は抵抗R1とリレーRA1
からなる起動回路にも加わる。交流電圧が加わると、リ
レーRA1の、スイッチ回路(SW)83のダイオード
D4とDSP85の動作電圧入力端Vccの間に介挿し
たリレー接点をリレー接片RA1で閉じる。ダイオード
D4はバッテリ84に接続しているので、バッテリ電圧
がDSP85に加わり、これによりDSP85が起動し
て、5V生成部PC1乃至38V生成部PC4に、それ
ぞれ第1〜第4のPWMパルスを出力する。
【0057】これにより、5V生成部PC1乃至38V
生成部PC4のすべてが動作状態になり、図4上に示し
た各直流電圧を発生する。以下、5V生成部PC1を例
にして説明する。
【0058】整流平滑回路82の出力直流電圧は、5V
生成部PC1の中のトランスTR1の1次巻線に印加さ
れる。スイッチング素子であるFET1がオンになる
と、整流平滑回路82から、1次巻線,スイッチング素
子FET1ならびに電流値検出回路ISEN1介して、
1次側グランドに電流が流れる。
【0059】電流値検出回路ISEN1では、FET1
に流れる電流が、電流検出用の抵抗に流れその抵抗の電
圧が、1次電流に比例する。この電圧が、1次電流検出
信号であり、電流値検出回路ISEN1は、この検出信
号が設定レベルを超えると、過電流を示す信号を発生し
てDSP85に与える。DSP85はこれに応答してF
ET1をオフにする。そして、次のPWMパルス出力周
期になると、FET1をオンにする。すなわち新たなP
WMパルスの出力を開始する。
【0060】ドライブ回路DRIV1は、DSP85の
スイッチングON/OFF信号である第1のPWMパル
スを出力するPWM出力ポートにつながっている。DR
IV1,トランスTR1およびスイッチング素子FET
1によって、1次側スイッチング回路が構成され、整流
平滑回路82の出力電圧をPWMパルスに応答したスイ
ッチングによりチョッピングして、トランスTR1の1
次巻線にパルス通電する。
【0061】トランスTR1の2次側には、2次巻線に
誘起したパルス状電圧を直流に変換して出力する出力回
路がある。出力回路は、ダイオードD1,D2、チョー
クコイルCH1、2次側の過電流を検出する2次側過電
流検出回路ISEN2、出力電圧検出回路VSEN1お
よび平滑コンデンサにより構成される。
【0062】2次側過電流検出回路ISEN2は、5V
生成部PC1の出力回路に流れる電流を、その大小に応
じた電圧(2次電流検出信号)に変換して出力するよう
構成され、ISEN2から出力された電圧(2次電流検
出信号)は、DSP85のA/D変換入力ポートに印加
する。DSP85は、2次側過電流検出回路ISEN2
が過電流を検出すると、あるいは出力電圧検出回路VS
EN1が過電圧を検出すると、FET1をオフにしかつ
PWMパルス出力をとめる。
【0063】他の各値電圧を生成する回路PC2〜PC
4の構成および動作、ならびにそれらに対するDSP8
5の制御動作も同様である。しかし、生成回路の電力容
量が大きい生成回路は、スイッチング素子FETが複数
個並列接続で用いられるとか、回路の温度保護用のサー
ミスタを付加してその電圧(温度)をDSP85に与え
て、DSP85で温度異常を監視するなどが行われる。
【0064】プリンタコントローラ60,I/O制御板
70およびメイン制御板50の、省エネ待機モードでも
入力監視をするCPUおよびMPU、ならびに省エネ待
機モードで外部入力信号を発生する回路には、5V生成
部PC1が給電する。
【0065】複写機の元電源スイッチがONされると、
スイッチング電源部80dcに交流電源ACが入力す
る。交流電源はノイズ81をフィルタを通り、整流平滑
回路82にて全波整流され、その出力電圧が設定値を越
えたとき、電気リレーコイルRA1に流れる電流によ
り、スイッチ回路83のリレー接片RA1が閉じる。
【0066】これによりバッテリ84に溜まっている電
圧がDSP85に供給され、DSP85が起動する。D
SP85はまず5V生成部PC1へのPWMパルス出力
を開始し、これにより5V生成部PC1が5V電圧を生
成する。生成された5V電圧は、プリンタコントローラ
60,I/O制御板70およびメイン制御板50の、省
エネ待機モードでも入力監視をするCPUおよびMP
U、ならびに省エネ待機モードで外部入力信号を発生す
る回路に印加される。トランスTR1の1次巻線がPW
Mパルスに応答FET1のオン/オフで励振され、これ
によりスイッチ回路83がつながった3次巻線が電圧を
誘起し、これがダイオードD3で整流されてコンデンサ
C2で平滑化され、定電圧回路CV1で定電圧化され
て、ダイオードD5を通して、DSP85の駆動用電圧
を補充する。
【0067】5V生成部PC1の出力が、0Vから5V
に立ち上がったのに応答して、プリンタコントローラ6
0のCPUが起動し、プリンタコントローラ60のCP
UがUART通信により、DSP85に全ての直流電圧
の生成(PC1〜PC4)をONするよう指令する。指
令を受けDSP85は、全ての直流電圧の生成部(PC
1〜PC4)をONする。すなわちPC1〜PC4それ
ぞれへの、PWMパルスの出力を行う。ここで第1の生
成部PC1のONは、元電源スイッチのオン応答の起動
動作から、プリンタコントローラ60のCPUの指令
(制御)に従うDSP85の電源出力制御の開始を意味
する。
【0068】全ての生成部PC1〜PC4が立ち上がる
と、すなわち各出力電圧が各設定値以上になると、DS
P85は、プリンタコントローラ60のCPUに、直流
電圧が立ち上がった旨(レディ)をUART通信により
伝達する。
【0069】次に、DSP85による、ゼロクロスパル
スの生成を説明する。
【0070】図6を参照する。DSP85は、電源波形
検出回路86が出力する脈流電圧を、100μsの時間
経過毎にAD変換を行って、まず100回のAD変換デ
ータすなわち振幅データ群をセーブする(ステツプ1−
6)。なお、以下においては、カッコ内には、ステツプ
という語を省略して、ステップNo.数字のみを記入す
る。
【0071】次に図7を参照する。セーブした100回
の振幅データとあらかじめメモリにて持っている50H
zの電源周波数の波形曲線の振幅データ(100個)と
比較する。比較から、電源周波数が50Hzか否(60
Hz)かどちらなのかを判定し(11)、また100回
のデータ読込みを完了した時点(現時点)の電源波形の
現在角度(位相値)を確認しセーブする(12,1
3)。
【0072】図8を参照する。その次の100μs後の
AD変換割り込みにて、得たAD変換値を電圧換算値に
し、前記セーブした現在角度より、前述判定により決定
した50Hz或いは60Hzに宛てたデータテーブル
の、波形曲線の振幅データと比較して現在角度を確認
し、セーブ値をこれに更新する。以降は順次、得たAD
変換の電圧換算値をデータテーブルの波形曲線の振幅デ
ータをなぞりながら、現在角度を確認しセーブ値を最新
値に更新する処理を繰り返しながら、位相角が0°(s
in0°=sin180°のポイント)になったかをチ
ェックする(21−26)。
【0073】ここでもし、sin0°のポイントのAD
変換の電圧換算値とデータテーブルのデータが近似して
いれば問題はないが、もしテーブルデータと近似してお
らず、異常な値であっても、sin0°に至るまでの比
較結果に問題がなければ、sin0°における異常値は
ノイズと判定し、sin0°のポイントはなぞりのsi
n0°と判定する。sin0°を検知すると以降の10
0μs割込みに入った回数をカウントするカウント動作
を開始する(27)。
【0074】図9を参照する。100μs割込みの実行
回数のカウントは、sin90°のポイントを検知する
までの継続する(31−37)。sin90°を検知又
はなぞった時点にて、100μs割込みを実行した回数
のカウント値Tc(sin0°からsin90°までの
経過時間)をセーブする(38)。
【0075】図9の流れのエンドに至れば、図8の処理
に戻ると同時に、図10の処理も開始する。図10の処
理を次に説明する。
【0076】ここで、次の4半周期sin90°からs
in180°までの時間長さは、sin0°からsin
90°までの時間長さと等しいと考えられることから、
前記セーブしたカウント値Tc分の時間長さ、つまりs
in0°〜sin90°の時間長さをsin90°から
次のゼロクロスポイントsin180°までの時間長さ
と判断する。これにより次のゼロクロスポイントsin
180°のタイミングを予測し計算できる。
【0077】図10を参照する。カウント値Tcをセー
ブすると、ここでゼロクロス信号の生成のためのタイミ
ング設定とゼロクロス信号の出力を行う。前記にて予測
したゼロクロスポイント(現時刻からTc後)を中心に
2ms幅の長さのパルス幅にゼロクロスパルスを作る処
理を行なう。すなわち、sin90°時点からsin1
80°時点のゼロクロスポイントまでの長さTc(100
μs×Tc)から1ms(100μs×10)を引いた時
点にて、ゼロクロス信号の出力を、ゼロクロスをあらわ
すLowレベルにする。具体的には前記にてセーブした
カウント値Tcを基に計算する。ゼロクロスパルスの始
端タイミングを「Tc−1ms」後とするため、 タイマ値A=Tc−10 とする(41)。次に、ゼロクロス信号をLowレベル
からHighレベルに戻すタイミングすなわちゼロクロ
スパルスの終端タイミングを算出する。sin180°
時点から1ms足した時点にて、ゼロクロス信号の出力
をHighレベルにする。具体的には前記にてセーブし
たカウント値Tcを基に計算する。ゼロクロスパルスの
終端タイミングを「Tc+1ms」とするため、 タイマ値B=Tc+10 とする(42)。
【0078】以降はsin90°のタイミングからゼロ
クロス信号をLowにするタイマのタイマ値Aと、ゼロ
クロス信号をHighレベルに戻すタイマ値Bの各タイ
マをスタートさせ(43)、タイマ割込み処理によりゼ
ロクロス信号のレベルの切り替えを行う。すなわち、タ
イマ値Aのタイマがタイムオーバするとゼロクロス信号
をLowレベルに切換え(44,45)、タイマ値Bの
タイマがタイムオーバするとゼロクロス信号をHigh
レベルにもどす(46,47)。これにより、ゼロクロ
スパルスのパルス幅が常に、2ms(100μs×20)
となる。
【0079】以降の次のゼロクロスポイントの算出と、
信号の生成は、以上の過程を繰り返す。
【0080】日本には50Hz周波数帯と、60Hz周
波数帯がある。どちらの電源周波数であるかの判定は、
ゼロクロス信号を受け付けるMPU51で行ってもよ
い。
【0081】電源周波数が50Hz、或いは60Hzで
あっても、ゼロクロスパルス幅が2msと一定になるた
め、ゼロクロスパルス割り込みから真のゼロクロスまで
の所要時間が、電源周波数によらず一定であるため、安
定したトライアックのON/OFF処理を行うことがで
きる。
【0082】先に説明したように、元電源スイッチが投
入されて、DSPが5V生成部PC1乃至38V生成部
PC4のすべてに直流電圧の生成を指示して、それらの
すべてが各直流電圧を発生すると、プリンタコントロー
ラ60のCPUは複写機の各部位に、スキャナ位置、F
IN(フィニッシャー)のトレイ位置などホーミング位
置調整のホーミング動作実行を指示する。
【0083】ホーミング動作が終了すれば、プリンタコ
ントローラ60のCPUは、省電力機能が設定されてい
るかどうかを調べ、設定されていれば、生成不要な直流
電圧である、12V生成部PC2,24V生成部PC3
および38V生成部PC4の直流電圧生成を停止するよ
う、DSP85に指令する。これを受け、DSP85は
上記生成部PC2〜PC4の電圧生成制御を停止する。
これは、これらの生成部PC2〜PC4へのPWMパル
ス出力ポートを、FETオフ指示レベルに開放し、か
つ、それらへのPWMパルス出力を停止することにより
行う。これにより、生成部PC2〜PC4の内部におけ
る電力消費も実質上なくなる。
【0084】以降は、複写機の通常処理を行う。通常の
複写機動作は公知であるので説明を省略する。この通常
処理で、公知であるが、複写又はプリント指示がなく、
操作部20に操作がなく設定時間が経過したときに、プ
リンタコントローラ60のCPUは、省電力モードを設
定する。この実施例では、生成部PC2〜PC4の直流
電圧生成を停止するよう、DSP85に指令する。これ
を受け、DSP85が上記生成部PC2〜PC4の電圧
生成制御を停止する。
【0085】複写機のウォーミングアップが終了し、コ
ピー可の状態にて、スキャン設定がされれば、例えばコ
ンタクトガラスに原稿が置かれ、コピースタートキーが
押下されれば、プリンタコントローラ60のCPUは、
スキャン設定がなされたと判断し、38V生成部PC4
の直流電圧生成ONをDSP85に指令する。これを受
け、DSP85は38V生成部PC4へのPWMパルス
出力を開始し、38V生成部PC4がスキャナモータの
モータドライバに38V電圧を供給する。プリンタコン
トローラ60のCPUは、プリンタコントローラ60の
内部の不揮発性メモリに持っている38V生成部PC4
の38V電圧が立ち上がるまでの遅延時間データを基
に、38V生成部PC4のON指令を発してから該遅延
時間データ分の時間が過ぎるまで、クロックパルスをカ
ウントする。すなわち計時を行う。該遅延時間が過ぎれ
ば、スキャナスタート可の指令を、スキャナ制御板11
上のモータコントロールユニットに指令する。
【0086】原稿をスキャンし終わり、スキャナー動作
が不要になれば、不要になった時点にてプリンタコント
ローラ60のCPUは、38V生成部PC4の38V電
圧生成を停止するようDSP85に指令する。DSP8
5は38V生成部PC4の38V電圧生成制御を停止す
る。プリンタコントローラ60のCPUは、以降は、複
写機の通常処理を行う。
【0087】同様に、ADF(自動原稿送り装置)30
に原稿がセットされ、コピースタートキーが押下されれ
ば、ADF設定がなされたと判断し、プリンタコントロ
ーラ60のCPUは、38V生成部PC4と24V電圧
生成部PC3の電圧生成を行うよう指令する。これを受
け、DSP85は、38V電圧と24V電圧を生成制御
する。これにより38V電圧と24V電圧がADF30
に供給される。
【0088】プリンタコントローラ60のCPUは、コ
ントローラ60内の不揮発性メモリに持っている38V
生成部PC4の38V電圧と24V生成部PC3の24
V電圧の立上りがともに完了するまでの遅延時間データ
を基に、ON指令発してから遅延時間データ分の時間が
過ぎるまで計時する。過ぎれば、ADF動作可の指令を
ADF30に与える。
【0089】ADF30に原稿がセットされ、コピース
タートキーが押下されたときは、スキャナーも同時に動
くことになるので、スキャン設定も同時に行われる。ス
キャン設定時の動作は上記のとおりであるので、ここで
の説明は省略する。
【0090】ADFにセットされた原稿を全て送り終わ
れば、ADF非設定の状態になり、プリンタコントロー
ラ60のCPUは、38V生成部PC4と24V電圧生
成部PC3の電圧生成を停止するようDSP85に指令
する。これを受け、DSP85は、38V電圧と24V
電圧の生成制御を停止する。すなわち、ADF30への
給電を止める。
【0091】また、FIN(フィニッシャー)使用時も
同様である。周辺機のFINが複写機本体に接続され、
排紙が行われるとき、FIN設定をプリンタコントロー
ラ60のCPUが判断する。以降の処理はスキャン設
定、ADF設定と同様である。
【0092】本実施例の複写機は省電力モードを持って
いる。これは、複写機を長時間使用しないとき、5V生
成部PC1の5V電圧のみを残して、他の直流電圧は出
力をオフし、また図示しないが定着ヒータへの交流電源
供給をオフして、低消費電力状態を実現させるモードで
ある。この省電力モードは複写機の操作を、あらかじめ
設定した時間以上行わないとき、自動的に移行する。ま
たは、操作部20にある電源サブキーを数秒押下すれば
移行する。省電力モードの解除には、電源サブキーを数
秒押下する。
【0093】複写機不使用のまま設定時間が経過する
と、あるいは電源サブキーにより省電力モードへの移行
指示があると、プリンタコントローラ60のCPUは、
省電力モードを設定して、DSP85に5V生成部PC
1以外の、直流電圧生成(PC2〜PC4)を停止する
よう指令する。省電力モードを設定しているときに、電
源サブキーが数秒押下され、あるいは、複写機に対する
オペレータの操作又はホスト(パソコン)からのプリン
ト指令があると、プリンタコントローラ60のCPU
は、省電力モードを解除して、DSP85に、生成部P
C2〜PC4の直流電圧生成を指令する。
【0094】
【発明の効果】交流電圧のゼロクロスの検出が正確にな
る。ノイズが乗った交流電源でも正確なゼロクロス検出
を行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるカラー複写機の外観
を示す正面図である。
【図2】 図1に示すカラープリンタ100の内部機構
の概要を示す縦断面図である。
【図3】 図1に示す複写機の電気系統のシステム構成
を示すブロック図である。
【図4】 図3に示すDC電源/AC制御板80上の、
スイッチング電源部80dcの概要を示すブロック図で
ある。
【図5】 図4に示す5V生成部PC1およびスイッチ
回路83の電気回路の概要を示すブロック図である。
【図6】 図4および図5に示すデジタルシグナルプロ
セッサDSP85の、交流電源周波数判定のための交流
振幅のサンプリングを示すフローチャートである。
【図7】 DSP85の、サンプリングデータに基づく
交流電源周波数判定を示すフローチャートである。
【図8】 DSP85の、交流電源電圧のゼロクロス検
出と、ゼロクロスパルス発生の処理の第一部分を示すフ
ローチャートである。
【図9】 DSP85の、交流電源電圧のゼロクロス検
出と、ゼロクロスパルス発生の処理の第二部分を示すフ
ローチャートである。
【図10】 DSP85の、交流電源電圧のゼロクロス
検出と、ゼロクロスパルス発生の処理の第三部分を示す
フローチャートである。
【図11】 図4に示す電源波形検出回路86の、理想
的な交流電源電圧の半波の、検出出力を示すグラフであ
る。
【図12】 ノイズが乗った交流電圧と、従来のゼロク
ロス検出回路が発生するゼロクロスパルスを示す波形図
である。
【符号の説明】
35:給紙バンク 36:大量給紙トレイ 114:感光体 115:中間転写ベルト 116,117:転写チャージャ 119:帯電チャージャ 120:現像器 123:定着装置 143:ポリゴンミラー RA1:電気リレーの電気コイル,リレー接片 DRIV1:スイッチングドライバ ISEN1,2:電流検出回路 VSEN1:電圧検出回路 CV1:定電圧回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トランスを駆動するスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子をON/OFFする駆動回路と、
    前記駆動回路を駆動するPWM信号を出力するデジタル
    制御部を有し、複数の電圧を出力するマルチ出力デジタ
    ル制御のスイッチング電源装置を備えた画像形成装置に
    おいて、 画像形成装置は更に、入力された商用電源電圧の波形を
    デジタル制御部に取りこむ電源波形検出部;を備え、前
    記デジタル制御部が、取り込んだ波形からゼロクロスの
    タイミングを算出してゼロクロス信号を出力する;こと
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記デジタル制御部は、電源波形検出部が
    取りこんだ波形から、次のゼロクロスタイミングを予測
    し、次のゼロクロス信号を生成することを特徴とする請
    求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】ゼロクロス信号の、ゼロクロスを示すパル
    ス幅は一定であることを特徴とする請求項1又は請求項
    2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】監視対象交流電圧の全波整流波形の振幅
    の、A/D変換による短周期の繰返し読取りと、メモリ
    に保持している交流電圧の振幅データとの照合による、
    監視対象交流電圧が半波の始点=終点となったタイミン
    グか、又は半波の頂点となったタイミングかの判定、と
    を繰返し、半波の始点=終点となったタイミングで計時
    を開始し、半波の頂点となったタイミングの計時値より
    ゼロクロスパルスの始端タイミングおよび終端タイミン
    グを定めて、該始端タイミングと終端タイミングの間の
    みゼロクロスを表すレベルのゼロクロスパルスを生成す
    る、ゼロクロス検出方法。
  5. 【請求項5】監視対象交流電圧の全波整流波形の振幅
    を、1周期/4を越える期間にわたってA/D変換によ
    り短周期で繰返し読取って、得た振幅データ群を、メモ
    リに保持している特定定周波数の交流電圧の振幅データ
    群と照合して監視対象交流電圧の周波数を判定し、 監視対象交流電圧の全波整流波形の振幅の、A/D変換
    による短周期の繰返し読取りと、前記判定した周波数
    の、メモリに保持している交流電圧の振幅データとの照
    合による、監視対象交流電圧が半波の始点=終点となっ
    たタイミングか、又は半波の頂点となったタイミングか
    の判定、とを繰返し、半波の始点=終点となったタイミ
    ングで計時を開始し、半波の頂点となったタイミングの
    計時値よりゼロクロスパルスの始端タイミングおよび終
    端タイミングを定めて、該始端タイミングと終端タイミ
    ングの間のみゼロクロスを表すレベルのゼロクロスパル
    スを生成する、ゼロクロス検出方法。
  6. 【請求項6】交流電圧を直流電圧に変換する整流回路;
    トランス,前記整流回路が出力する直流電圧をスイッチ
    ングしてトランスの一次巻線に給電するスイッチング素
    子,PWMパルスに応答してスイッチング素子をオン/
    オフ駆動するスイッチングドライバおよびトランスの2
    次巻線に発生する電圧を整流するダイオードを含む、複
    数のスイッチング電源回路;および、 スイッチング電源回路のそれぞれにPWMパルスを与え
    て個々の直流電圧の生成を制御すると共に、前記交流電
    圧の全波整流波形の振幅の、A/D変換による短周期の
    繰返し読取りと、メモリに保持している交流電圧の振幅
    データとの照合による、監視対象交流電圧が半波の始点
    =終点となったタイミングか、又は半波の頂点となった
    タイミングかの判定、とを繰返し、半波の始点=終点と
    なったタイミングで計時を開始し、半波の頂点となった
    タイミングの計時値よりゼロクロスパルスの始端タイミ
    ングおよび終端タイミングを定めて、該始端タイミング
    と終端タイミングの間のみゼロクロスを表すレベルのゼ
    ロクロスパルスを生成する、電源出力コントローラ;を
    備える電源装置。
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