JP2015012773A - 高圧電源装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電力効率を低下させることなく、起動不良の発生を抑制できる高圧電源装置を提供する。
【解決手段】高圧電源装置500は、入力電圧を昇圧するための転写出力用トランス512を含む正バイアス電源部510と、転写出力用トランス512によって昇圧された電圧が外部に対して出力される出力端590と、正バイアス電源部510に駆動信号を入力することにより、定電流化された高電圧を出力するように正バイアス電源部510の駆動を制御する定電流制御回路540と、転写出力用トランス512の出力端590側を流れる電流の向きを検出する検出回路560と、検出回路560の検出結果に応じて、正バイアス電源部510に対する駆動信号の入力と入力の遮断とを切替える検出器570とを含む。
【選択図】図3

Description

本発明は、高圧電源装置及びその高圧電源装置を含む画像形成装置に関し、特に、高圧電源装置の起動不良を抑制するための技術に関する。
プリンタ、ファックス、複写機、及びこれらの複合機等の画像形成装置の多くに電子写真方式が採用されている。電子写真方式の画像形成装置は、像担持体としての感光体ドラム、感光体ドラムを帯電させる帯電装置、帯電した感光体ドラムを露光して潜像を形成する露光装置、形成した潜像を現像剤としてのトナーを用いて現像する現像器、現像した画像(トナー像)を記録用紙に転写する転写装置を含む。
こうした画像形成装置において、帯電装置には感光体ドラムを帯電させるための電圧が印加され、現像器には潜像を現像するための電圧が印加され、転写装置には画像を記録用紙に転写するための電圧が印加される。帯電装置、現像器及び転写装置等に印加される電圧には高電圧(例えば、商用電源電圧よりも高い数百V以上の電圧)が必要とされる。例えば、転写装置には、良好な転写を行なうために最大3kV程度の高電圧が印加される。そのため、電子写真方式の画像形成装置は、高電圧を出力する高圧電源装置をさらに含む。
後掲の特許文献1及び特許文献2は、こうした高圧電源装置を開示する。
特許文献1の高圧電源装置は、極性の異なる2つの高圧電源(正の高圧電源及び負の高圧電源)を含む。これら2つの高圧電源はそれぞれ高圧トランスを含み、正の高圧電源の高圧トランスと負の高圧電源の高圧トランスとが直列接続されている。特許文献2の高圧電源装置も特許文献1と同様の構成を有する。すなわち、特許文献2の高圧電源装置は、極性の異なる2つの高圧電源を含み、これら2つの高圧電源が直列接続されている。
特許文献1及び特許文献2の高圧電源装置は、転写装置等の外部負荷に対して、正極性又は負極性の高電圧を出力する。具体的には,正の高圧電源は、印刷時に画像を記録用紙に転写するために、転写装置に対して正極性の電圧(転写電圧)を出力する。負の高圧電源は、転写装置をクリーニングするために、転写装置に対して逆極性(負極性)の電圧(クリーニング電圧)を出力する。
特開平6−318117号公報 特開2003−209972号公報
高圧電源装置の内部の電位(以下「内部電位」と呼ぶ。)が外部負荷の電位(以下「外部電位」と呼ぶ。)より高い場合、高圧電源装置に逆電流が流れる。例えば、外部負荷に対して出力する電圧をクリーニング電圧から転写電圧に切替えたときに、内部電位が外部電位より高くなることがあり、このとき高圧電源装置に逆電流が流れる。この逆電流は高圧電源装置に起動不良を生じさせる。この起動不良により、記録用紙に画像を転写する際に転写不良が生じる。さらに高圧電源装置の起動不良は、当該高圧電源装置を破損させるおそれがある。
逆電流の発生を抑制するための方法として、従来、以下の方法が知られている。すなわち、特許文献1及び特許文献2の高圧電源装置において、負の高圧電源を常に駆動させておき、出力電圧をクリーニング電圧から転写電圧に切替えるときに、負の高圧電源の出力に正の高圧電源の出力を重畳させる。高圧電源装置をこのように駆動することによって、出力電圧をクリーニング電圧から転写電圧に切替えるときに、内部電位が外部電位より高くなるのを抑制できるので、逆電流の発生が抑制される。
しかし、このような方法は、2つの電源部の一方を常に駆動させておく必要があるため、電力効率が低下するという問題がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、本発明の1つの目的は、電力効率を低下させることなく、起動不良の発生を抑制できる高圧電源装置及び画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の第1の局面に係る高圧電源装置は、入力電圧を昇圧するための昇圧手段を含む電源部と、昇圧手段によって昇圧された電圧が外部に対して出力される出力端と、電源部に駆動信号を入力することにより、定電流化された高電圧を出力するように電源部の駆動を制御するための制御手段と、昇圧手段の出力端側を流れる電流の向きを検出するための検出手段と、検出手段の検出結果に応じて、電源部に対する駆動信号の入力と入力の遮断とを切替えるための切替手段とを含む。
高圧電源装置は、昇圧手段によって昇圧された電圧を、出力端を介して外部に出力する。制御手段は、電源部に駆動信号を入力することにより、定電流化された高電圧を出力するように電源部の駆動を制御する。検出手段は、昇圧手段の出力端側を流れる電流の向きを検出する。この検出手段によって、高圧電源装置に逆電流が流れているか否かを検出できる。切替手段は、逆電流が流れているか否かに応じて、電源部に対する駆動信号の入力と入力の遮断とを切替える。逆電流が流れているときには、電源部に駆動信号が入力されるのを遮断し、逆電流が流れていないときには、電源部に駆動信号を入力する。すなわち、本高圧電源装置は、逆電流が流れているか否かを監視し、逆電流が流れていないときに電源部を起動する。これにより、逆電流に起因する電源部(高圧電源装置)の起動不良を抑制できる。加えて、起動不良に起因する破損を効果的に抑制できる。
さらに本高圧電源装置は、起動不良を抑制するために、例えば逆極性の電源部を別途設けてその電源部を常に駆動させておく必要がない。このため、本高圧電源装置は、電力効率を低下させることなく、起動不良を抑制できる。なお、別途設けた電源部を常に駆動させていると、駆動によって生じた熱により回路部品の放熱を悪化させる。本高圧電源装置は、上記のように構成することによって、こうした不都合が生じるのを抑制することもできる。
好ましくは、検出手段はツェナーダイオードを含む。
より好ましくは、ツェナーダイオードのツェナー電圧は1V以上10V以下である。
さらに好ましくは、検出手段は、ツェナーダイオードのオンオフ状態を検出して検出信号を切替手段に出力するための手段をさらに含む。
さらに好ましくは、切替手段は、検出信号に基づくツェナーダイオードのオンオフ状態に応じて、電源部に対する駆動信号の入力と遮断とを切替えるための手段を含む。
さらに好ましくは、検出手段は抵抗素子を含む。
さらに好ましくは、高圧電源装置は、電源部を第1の電源部としたときに、当該第1の電源部と接続される第2の電源部をさらに含み、第2の電源部は、第1の電源部の出力電圧とは逆極性の電圧を出力し、検出手段は、第1の電源部と第2の電源部との間を流れる電流の向きを検出する。
本発明の第2の局面に係る画像形成装置は、像担持体と、像担持体を帯電させるための帯電手段と、帯電手段によって帯電した像担持体を露光して静電潜像を形成するための露光手段と、像担持体において静電潜像を顕像化した画像を形成するための現像手段と、像担持体に顕像化された画像を記録媒体に転写するための転写手段と、転写手段に電圧を印加する、上記第1又は第2の局面に係る高圧電源装置とを含む。
本画像形成装置は、転写手段に電圧を印加する高圧電源装置を含む。この高圧電源装置は、電力効率を低下させることなく、起動不良の発生を抑制できる。このような高圧電源装置を含むことによって、本画像形成装置は、起動不良に起因する破損を効果的に抑制できる。加えて、起動不良を抑制することによって、起動不良に起因する転写不良の発生を抑制できる。
以上より、本発明によれば、電力効率を低下させることなく、起動不良の発生を抑制できる高圧電源装置及び画像形成装置を容易に得ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置のハードウェア構成を示す制御ブロック図である。 図1に示す画像形成装置の作像部の構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る高圧電源装置の回路構成を示す図である。 図3に示す高圧電源装置の動作を説明するための図である。 起動不良の発生を説明するための図(比較用の高圧電源装置を示す図)である。 起動不良の発生を説明するための図である。
以下の実施の形態では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。それらの機能及び名称も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
(第1の実施形態)
図1を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置100は、コピー機能及びプリンタ機能等を備えるMFP(Multifunction Peripheral:デジタル複合機)である。この画像形成装置100は、レーザー光を露光に利用する、所謂レーザー方式(電子写真方式)の印刷機能を備える。
画像形成装置100はまた、ネットワーク50を介して情報処理装置(図示せず。)等の外部機器から送信された画像データ、又は原稿画像を読取ることによって取得した画像データ等に基づいて、所定の記録用紙に多色又は単色の画像を可視画像として形成する。
[構成]
《画像形成装置100の構成》
画像形成装置100は、制御部110、記憶装置120、操作部130、通信インターフェイス(以下「通信I/F」と記す。)140、画像読取部150、作像部160、露光装置170及び定着装置180を含む。
制御部110は、実質的にコンピュータであって、CPU(Central Processing Unit)112、ROM(Read Only Memory)114、及びRAM(Random Access Memory)116を含む。CPU112には、BUSライン190が接続されており、このBUSライン190には、ROM114及びRAM116が電気的に接続される。CPU112は、操作部130等からの指示に応じて各種コンピュータプログラムを実行することによって、画像形成装置100の各部の動作及び情報処理装置等の外部機器との通信等の所望の処理を実行する。
BUSライン190には、さらに、記憶装置120、操作部130、通信I/F140、画像読取部150、作像部160、露光装置170及び定着装置180が電気的に接続される。
記憶装置120は、例えば、図示しないHDD(Hard Disk Drive)を含む。記憶装置120には、画像形成装置100の一般的な動作を実現するためのコンピュータプログラムが記憶される。記憶装置120はまた、画像形成装置100が受信した画像データ及び、画像読取部150で読取った画像データを記憶する。
操作部130は、例えば、ユーザに対して対話的な操作インターフェイスを提供する、タッチパネルディスプレイ(図示せず。)を含む。通信I/F140は、ネットワーク50とのインターフェイスをとる。画像形成装置100は、この通信I/F140を介して、ネットワーク50上の情報処理装置等と、所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を行なうことができる。
画像読取部150は、原稿検知センサ及びCCD(Charge−Coupled Device)ラインセンサ(以上いずれも図示せず。)を含む。画像読取部150は、原稿のコピー時又はスキャン時に、原稿載置台に載置される原稿から原稿検知センサによって画像情報を読取り、読取った画像情報をCCDラインセンサによって電気信号に変換して画像データとして出力する。
作像部160は、画像データによって示される画像を記録用紙に形成(印刷)する。作像部160の詳細については後述する。露光装置170は、レーザースキャンユニット(図示せず。)を含む。レーザースキャンユニットは、印刷対象の画像データに基づいてレーザー光を変調し、このレーザー光によって像担持体の表面を主走査方向に繰返し走査して、静電潜像を像担持体の表面に形成する。
定着装置180は、記録用紙を加熱するための加熱ローラと、記録用紙を加圧するための加圧ローラとを含む。記録用紙は、加熱ローラによって加熱され、かつ、加圧ローラによって加圧されることによって、記録用紙上に転写されたトナー像が記録用紙に定着される。
《作像部160の構成》
図2を参照して、作像部160は、画像形成処理部200、中間転写ユニット300、二次転写ユニット400及び二次転写ユニット400にバイアス電圧(高電圧)を印加する高圧電源装置500を含む。画像形成処理部200は、露光装置170によって潜像が形成される感光体ドラム210a、210b、210c及び210d(以下、総称するときは「感光体ドラム210」と呼ぶ。)、現像装置220a、220b、220c及び220d(以下、総称するときは「現像装置220」と呼ぶ。)、並びに帯電装置230a、230b、230c及び230d(以下、総称するときは「帯電装置230」と呼ぶ。)等を含む。
中間転写ユニット300は、中間転写ベルト310、駆動ローラ320、従動ローラ330、一次転写ローラ340a、340b、340c及び340d(以下、総称するときは「一次転写ローラ340」と呼ぶ。)、並びにクリーニングユニット350を含む。二次転写ユニット400は、二次転写ベルト410及び二次転写ローラ420を含む。
画像形成装置100において扱われるカラー画像の画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の4色の各色相に対応した画像データを用いて、画像形成部250a、250b、250c及び250d(以下、総称するときは「画像形成部250」と呼ぶ。)で可視画像の形成を行なう、各色を用いたカラー画像に応じたものである。したがって、感光体ドラム210(210a〜210d)、現像装置220(220a〜220d)、及び帯電装置230(230a〜230d)は、各色に応じた4種類の潜像を形成するように、それぞれ4個ずつ設けられている。
各画像形成部250a〜250dは、同様の構成であり、例えばブラックの画像形成部250aは、感光体ドラム210a、現像装置220a、帯電装置230a及び一次転写ローラ340a等から構成される。この画像形成部250a〜250dは、中間転写ベルト310の移動方向に一列に配列されている。なお、上記a、b、c、dの符号は、「a」がブラックに、「b」がシアンに、「c」がマゼンタに、「d」がイエローに対応し、これら符号によって区別された上記の各手段により、4つの画像ステーションが構成されている。
感光体ドラム210は、一方向に回転し、その表面は、図示しないクリーニング装置と除電装置によりクリーニングされた後、帯電装置230により均一に帯電する。帯電した感光体ドラム210は、露光装置170から出射されたレーザー光が照射されて静電潜像が形成される。現像装置220は、感光体ドラム210の表面にトナーを供給して静電潜像を現像し、トナー像を感光体ドラム210の表面に形成する。現像装置220a〜220dの各々は、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの各色相のトナーを収納しており、感光体ドラム210a〜210dのそれぞれに形成された各色相の静電潜像をトナー像に顕像化する。
中間転写ベルト310は、感光体ドラム210の上方に配置されている。この中間転写ベルト310は、駆動ローラ320と従動ローラ330との間に巻き掛けられ、それによってループ状の移動経路を形成している。中間転写ベルト310の外周面は、感光体ドラム210a、感光体ドラム210b、感光体ドラム210c及び感光体ドラム210dにこの順に対向する。中間転写ベルト310を挟んで各感光体ドラム210a〜210dに対応する位置には、上記一次転写ローラ340a〜340dが配置されている。
一次転写ローラ340a〜340dには、感光体ドラム210a〜210dの表面に担持されたトナー像を中間転写ベルト310上に転写するために、トナーの帯電極性(−)と逆極性(+)の高電圧(一次転写バイアス)が印加される。これによって、感光体ドラム210(210a〜210d)に形成された各色相のトナー像は、中間転写ベルト310の外周面に順次重ねて転写され、中間転写ベルト310の外周面にフルカラーのトナー像が形成される。
ただし、イエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックの各色相の一部のみの画像データが入力された場合には、4つの感光体ドラム210a〜210dのうち、入力された画像データの色相に対応する一部の感光体ドラム210のみにおいて、静電潜像及びトナー像の形成が行なわれる。例えば、モノクロ画像形成時には、ブラックの色相に対応した感光体ドラム210aのみにおいて静電潜像の形成及びトナー像の形成が行なわれ、中間転写ベルト310の外周面にはブラックのトナー像のみが転写される。
中間転写ベルト310の外周面に転写されたトナー像は、中間転写ベルト310の回転によって、二次転写ローラ420との対向位置である二次転写位置に搬送される。二次転写ローラ420は、画像形成時において、内周面が駆動ローラ320の周面に接触する中間転写ベルト310の外周面に、二次転写ベルト410を介して所定のニップ圧で圧接されている。記録用紙の搬送方向における二次転写位置の上流側には、記録用紙の通過を検出するセンサ450が配設されている。
二次転写ローラ420は、高圧電源装置500に接続されており、当該高圧電源装置500によってバイアス電圧が印加される。搬送された記録用紙が二次転写ローラ420と中間転写ベルト310との間を通過する際に、高圧電源装置500によって、トナーを記録用紙に転写させるための電圧(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が二次転写ローラ420に印加される。このように、各感光体ドラム210a〜210d上の静電潜像は、各色相に応じたトナーにより顕像化されてその色のトナー像となり、これらトナー像は中間転写ベルト上に一次転写される。一次転写されたトナー像は、中間転写ベルト310の回転によって、搬送されてきた記録用紙と中間転写ベルト310との接触位置に移動し、この位置に配置されている二次転写ローラ420によって、中間転写ベルト310の外周面から記録用紙上にトナー像が転写(二次転写)される。
画像形成装置100は、図示しないモータをさらに含む。このモータは、中間転写ベルト310を回転させる駆動ローラ320、二次転写ベルト410を回転させるローラ等に接続されており、電力供給が行なわれるとこれらのローラを回転させる。
中間転写ベルト310と感光体ドラム210との接触により中間転写ベルト310に付着したトナー、及び中間転写ベルト310から記録用紙へのトナー像の転写の際に転写されずに、中間転写ベルト310上に残存したトナーは、次のステップでトナーの混色を発生させる原因となる。そのため、残存したトナーは、クリーニングユニット350によって除去されて回収される。
なお、可視画像としてトナー像が転写された記録用紙は、加熱ローラと加圧ローラとを備える定着装置180(図1参照)に導かれ、加熱ローラと加圧ローラとの間を通過して、加熱及び加圧を受ける。これによって、可視画像となるトナー像が記録用紙の表面に定着する。トナー像が定着した記録用紙は、図示しない排紙トレイに排出される。
以下、二次転写ユニット400に対して高電圧を出力する、本実施の形態に係る高圧電源装置500について詳細に説明する。
《高圧電源装置500の構成》
図3を参照して、高圧電源装置500は、正極性の高電圧を出力する正バイアス電源部510と、正バイアス電源部510と逆極性(負極性)の高電圧を出力する負バイアス電源部530とを含む。正バイアス電源部510は、トナーを記録用紙に転写(二次転写)する際に、二次転写ユニット400に正極性(+)の高電圧(二次転写電圧)を出力する。負バイアス電源部530は、中間転写ベルト310をクリーニングする際に、二次転写ユニット400に負極性(−)の高電圧(クリーニング電圧)を出力する。
高圧電源装置500はさらに、正バイアス電源部510の駆動を制御する定電流制御回路540、負バイアス電源部530の駆動を制御するクリーニング駆動回路550、検出回路560、検出器570、及びフィードバック回路580を含む。正バイアス電源部510は、定電流制御回路540によって定電流制御(+定電流(+CC))される。負バイアス電源部530は、クリーニング駆動回路550によって定電圧(−定電圧(−CV))制御される。
正バイアス電源部510と負バイアス電源部530とは直列に接続されている。正バイアス電源部510からの二次転写電圧、及び負バイアス電源部530からのクリーニング電圧は、それぞれ、出力端590から出力される。出力端590には外部負荷400Aが接続されている。外部負荷400Aは二次転写ユニット400等であり、抵抗430とコンデンサ432とが並列接続された等価回路で示される。
正バイアス電源部510は、自励発振動作を行なう転写出力用トランス512、自励発振のスイッチングを制御する駆動トランジスタ514、整流回路516、直流電源518及びトランジスタ520を含む。転写出力用トランス512は一次巻線512a、ベース駆動用巻線512b及び二次巻線512cを含み、直流電源518から入力された電圧を昇圧する。ベース駆動用巻線512bの一端はコンデンサ522及び抵抗524を介して駆動トランジスタ514のベースに接続されており、他端は接地されている。一次巻線512aの一端は直流電源518と接続されており、他端は駆動トランジスタ514のコレクタに接続されている。駆動トランジスタ514のエミッタは接地されている。トランジスタ520のコレクタは、抵抗526を介して直流電源518に接続されており、エミッタは駆動トランジスタ514のベースに接続されている。整流回路516は、2つのダイオード516a及び516bと、コンデンサ516cとを含む。ダイオード516aのアノードは二次巻線512cの一端と接続されており、カソードはコンデンサ516cと接続されている。ダイオード516bのカソードは二次巻線512cの他端と接続されており、アノードはコンデンサ516cと接続されている。ダイオード516a及びダイオード516bは二次巻線512cに対して直列に接続されており、コンデンサ516cは二次巻線512cに対して並列に接続されている。整流回路516は、転写出力用トランス512によって昇圧された電圧(電流)を整流して平滑化する。直流電源518の電圧(Vcc)は例えば+24Vである。
定電流制御回路540は、オンされることによってアナログの駆動信号を出力する。この定電流制御回路540は、検出器570を介してトランジスタ520のベースに接続されている。
負バイアス電源部530は、クリーニング出力用トランス532、及び整流回路534を含む。クリーニング出力用トランス532の一次側には、クリーニング駆動回路550が接続されており、二次側には整流回路534が接続されている。整流回路534は、2つのダイオード534a及び534bと、コンデンサ534cとを含む。ダイオード534aのカソードは、クリーニング出力用トランス532の二次側と接続されており、アノードはコンデンサ534cと接続されている。ダイオード534bのアノードは、クリーニング出力用トランス532の二次側と接続されており、カソードはコンデンサ534cと接続されている。クリーニング駆動回路550は発振回路である。クリーニング駆動回路550は負バイアス電源部530を駆動するための信号を出力する。負バイアス電源部530は、クリーニング駆動回路550からの信号によって例えば−1kVのクリーニング電圧を出力する。
検出回路560は、正バイアス電源部510(転写出力用トランス512)と負バイアス電源部530(クリーニング出力用トランス532)との間に接続されており、この間を流れる電流の向きを検出する。すなわち、検出回路560は、転写出力用トランス512の出力端590側(二次巻線512c)に流れる逆電流を検出する。この検出回路560は、ツェナーダイオード562と、オペアンプ564とを含む。ツェナーダイオード562のアノードは、正バイアス電源部510と接続されており、カソードは負バイアス電源部530と接続されている。オペアンプ564の非反転入力端子(+入力)は、ツェナーダイオード562のカソード側と接続されており、反転入力端子(−入力)はツェナーダイオード562のアノード側と接続されている。オペアンプ564の出力端子は検出器570と接続されている。
高圧電源装置500(正バイアス電源部510)に逆電流が発生するとツェナーダイオード562がオンする。ツェナーダイオード562がオンすると、オペアンプ564はLoレベルの検出信号を出力する。高圧電源装置500に逆電流が発生していない状態ではツェナーダイオード562はオフする。ツェナーダイオード562がオフのとき、オペアンプ564はHiレベルの検出信号を出力する。すなわち、オペアンプ564は、ツェナーダイオード562のオンオフ状態に応じて、Lo又はHiの検出信号Tを出力する。ツェナーダイオード562は、逆電流が流れたときにその逆電流によってオンされるものであればよい。ツェナーダイオード562には、数百Vといった高圧ではなく数V程度のツェナー電圧のものを用いることができる。本実施の形態では、ツェナーダイオード562のツェナー電圧は例えば3.6Vである。ツェナーダイオード562のツェナー電圧は1V以上10V以下であるのが好ましい。このようなツェナーダイオード562は入手が容易でかつ安価であるため、逆電流を検出するための検出回路560を容易に実現できる。
検出器570は、定電流制御回路540とトランジスタ520のベースとの間に接続されている。この検出器570はスイッチング回路を含む。検出器570は、定電流制御回路540から駆動信号が入力されているときに、検出回路560からの検出信号Tに基づいて、正バイアス電源部510への駆動信号の入力と遮断とを切替える。
[動作]
本実施の形態に係る画像形成装置100は以下のように動作する。以下の説明では、画像形成装置100の動作の内、本発明に関連する部分のみを説明する。他の動作は従来の画像形成装置の動作と同様である。
図1を参照して、操作部130が画像形成処理の開始指示を受付けると、画像形成装置100は画像形成処理を実行する。図2を参照して、画像形成処理は、画像データに基づいてトナー像を感光体ドラム210の表面に形成する作像処理、感光体ドラム210に形成されたトナー像を中間転写ベルト310を介して記録用紙に転写する転写処理、及び記録用紙に転写されたトナー像を定着させる定着処理を含む。以下では、画像形成装置100における転写処理について説明する。なお、記録用紙は、所定のタイミングで搬送されるものとする。
図1及び図2を参照して、画像形成装置100は、転写処理の開始タイミングになるまで待機し、開始タイミングになるとモータ(図示せず。)を回転させることによって、中間転写ベルト310及び二次転写ベルト410を回転(移動)させる。画像形成装置100は、一次転写ローラ340に一次転写バイアスを印加することによって、感光体ドラム210が担持するトナー像を中間転写ベルト310の外周面に転写する。
図3を参照して、高圧電源装置500は、クリーニング駆動回路550によって負バイアス電源部530を定電圧制御し、負極性(−)のクリーニング電圧を出力する。その後、高圧電源装置500は、外部負荷400A(二次転写ユニット400)に対して出力する電圧を正極性(+)の二次転写電圧に切替える。すなわち、クリーニング駆動回路550が負バイアス電源部530の駆動を停止し、定電流制御回路540が駆動信号を出力する。定電流制御回路540から出力された駆動信号は、正バイアス電源部510に入力する前に検出器570に入力する。検出器570は定電流制御回路540から駆動信号が入力されると(定電流制御回路540からの制御命令を受信すると)、検出回路560からの検出信号Tを監視する。すなわち、検出器570は、検出回路560からの検出信号TがHiか否かを検出する。
検出信号TがHiでない場合(Loの場合)、高圧電源装置500(正バイアス電源部510)には逆電流が発生している。この場合、検出器570は、検出信号TがHiになるまで、正バイアス電源部510への駆動信号の入力を遮断する。検出器570は、検出信号TがHiであることを検出(Hiになったことを検出)すると、正バイアス電源部510へ駆動信号を入力する。すなわち、検出器570は、検出信号TがHiになったことに応答して、正バイアス電源部510に駆動信号が入力するように切替える。正バイアス電源部510は、定電流制御回路540からの駆動信号が入力されると、その駆動信号によって定電流制御され、外部負荷400Aに対して二次転写電圧を出力する。これにより、定電流制御された二次転写電圧が二次転写ユニット400(二次転写ローラ420)に印加され、中間転写ベルト310が担持するトナー像が記録用紙に転写される。
画像形成装置100(制御部110)は、記録用紙の後端をセンサ450が検出するまで待機し、センサ450が記録用紙の後端を検出すると、次の画像データがあるか否かを判定する。制御部110は、次の画像データがあると判定した場合、上記した制御(処理)を繰返す。一方、次の画像データがないと判定した場合、制御部110は、一次転写バイアスの印加を停止する。続いて、制御部110は、二次転写電圧の出力を停止するように、高圧電源装置500(定電流制御回路540)を制御する。
制御部110は、クリーニング電圧を定電圧化して出力するように、高圧電源装置500(クリーニング駆動回路550及び負バイアス電源部530)を制御する。これにより、定電圧制御されたクリーニング電圧が二次転写ユニット400(二次転写ローラ420)に印加され、二次転写ベルト410に付着したトナーが中間転写ベルト310へ転写(付着)される。中間転写ベルト310の外周面に付着したトナーは、クリーニングユニット350によって除去される。
制御部110は、定電圧制御されたクリーニング電圧を出力した状態で所定時間が経過するのを待つ。制御部110は、所定時間が経過すると、クリーニング電圧の出力を停止するように高圧電源装置500を制御する。所定時間は、例えば二次転写ベルト410が1周するのに要する時間である。クリーニング電圧の出力を停止すると、制御部110はモータの回転を停止させて、中間転写ベルト310及び二次転写ベルト410の回転(移動)を停止させる。これにより、転写処理が終了する。
《高圧電源装置500の動作》
図3及び図4を参照して、本実施の形態に係る高圧電源装置500の動作についてより詳細に説明する。高圧電源装置500は、制御部110によって、定電流制御回路540及びクリーニング駆動回路550が制御される。制御部110は、二次転写電圧を出力するときには定電流制御回路540を駆動させ、クリーニング電圧を出力するときにはクリーニング駆動回路550を駆動させる。
図3を参照して、まず、正バイアス電源部510の動作について説明する。定電流制御回路540は、出力側からのフィードバックと基準値との比較結果(差分)に応じた値のアナログ信号を駆動信号として出力する。ここでは、検出器570によって駆動信号の入力が遮断されていないものとする。駆動信号が駆動トランジスタ514のベースに入力されると、駆動トランジスタ514にベース電流が流れて転写出力用トランス512がオンする。転写出力用トランス512は駆動トランジスタ514によってオンされると、一次巻線512aに電圧が加わり、同時にベース駆動用巻線512bにも電圧が発生する。ベース駆動用巻線512bに発生する電圧は、駆動トランジスタ514をさらに導通させる方向に動作させ、正帰還の電圧となって駆動トランジスタ514は急速にオンする。これにより、転写出力用トランス512の一次巻線512aにさらに電圧が加わる。
二次巻線512cの電圧はダイオード516a及びダイオード516bに対して逆に加わるため、転写出力用トランス512の二次巻線512cには電流は流れない。このため、一次巻線512aに流れる電流は転写出力用トランス512の励磁電流だけとなる。ベース電流が駆動トランジスタ514の飽和を保てなくなると、駆動トランジスタ514は飽和から外れてコレクタ−エミッタ間にかかる電圧(以下「Vce」と呼ぶ。)が増大する。Vceが増大して転写出力用トランス512の一次巻線512aの電圧が低下すると、ベース駆動用巻線512bの電圧も低下し、さらにVceが増加する。この変化は正帰還されるので駆動トランジスタ514は急速にオンからオフになる。しかし、駆動トランジスタ514がオフした瞬間も転写出力用トランス512に発生した磁界は同一に保たれるため、一次巻線512aに流れていた電流と同じエネルギを保つように二次巻線512cに電流が流れ、ダイオード516a及びダイオード516bを導通する。ダイオード516a及びダイオード516bが導通すると、転写出力用トランス512に蓄積されていたエネルギが出力される。これにより、出力側からのフィードバックが大きくなるので、基準値との差が小さくなる。駆動信号として出力されるアナログ信号の値が小さくなるため、トランジスタ520をオンできなくなる。すなわち、トランジスタ520がオフする。転写出力用トランス512に蓄積されていたエネルギが全て二次転写電圧として出力されると、転写出力用トランス512のそれぞれの巻線電圧は0となり、正バイアス電源部510の出力も0となる。これにより、出力側からのフィードバックが小さくなるので、基準値との差が大きくなる。駆動信号として出力されるアナログ信号の値が大きくなるため、再びトランジスタ520がオンする。トランジスタ520がオンされると、駆動トランジスタ514もオンされる。このようにして、トランジスタ520及び駆動トランジスタ514のオンオフが繰返され、正バイアス電源部510が+定電流(+CC)の二次転写電圧を出力するように定電流制御される。
次に、負バイアス電源部530の動作について説明する。クリーニング駆動回路550からの信号(電圧)がクリーニング出力用トランス532に入力されると、クリーニング出力用トランス532は、その信号(電圧)を昇圧して整流回路534に出力する。整流回路534は、昇圧された信号(電圧)を整流して出力する。負バイアス電源部530は、−定電圧(−CV)のクリーニング電圧を出力するように定電圧制御される。
ここで、地点aの電位を外部電位Vaとし、地点bの電位を内部電位Vbとする。外部電位Vaは、外部負荷400Aの電位であり、内部電位Vbは、高圧電源装置500の内部の電位である。外部負荷400Aに対して出力する電圧をクリーニング電圧から二次転写電圧に切替えるときに、内部電位Vbが外部電位Vaより高いと、破線Fで示す逆電流が正バイアス電源部510に流れる。この状態で正バイアス電源部510を起動すると、自励発振ができなくなり起動不良が起こる。この起動不良によって、駆動トランジスタ514が熱破損する。
図5及び図6を参照して、高圧電源装置の起動不良の発生についてより詳細に説明する。図5に示す高圧電源装置700は、起動不良を説明するための高圧電源装置である。この高圧電源装置700は、検出回路560及び検出器570が設けられていない点を除き、本実施の形態に係る高圧電源装置500と同様の構成を有する。高圧電源装置700において、高圧電源装置500と同一の部品には同一の参照番号を付してある。
図5を参照して、負バイアス電源部530は、クリーニング電圧を出力しているものとする。図6を参照して、クリーニング電圧の出力によって、内部電位Vbは−1kVとなっており、外部電位Vaは例えば−800Vになっている。時間A1のタイミングで負バイアス電源部530の駆動を停止すると、時間の経過に伴い、内部電位Vb及び外部電位Vaはともに0Vになる。外部負荷400Aはコンデンサ432を含むため、内部電位Vbは外部電位Vaに比べて0Vになるまでの時間が短い。内部電位Vbは、時間A2のタイミングで0Vになり、外部電位Vaは、時間A2より遅い時間A3のタイミングで0Vになるものとする。時間A2から時間A3までの期間T1では、外部電位Vaより内部電位Vbの方が電位が高いので、この間、正バイアス電源部510に逆電流が流れる。
再び図5を参照して、期間T1の間に(例えば時間A2のタイミングで)、駆動信号の入力により駆動トランジスタ514にベース電流が流れる(駆動トランジスタ514がオンする)と、転写出力用トランス512がオンする。転写出力用トランス512は駆動トランジスタ514によってオンされると、一次巻線512aに電圧が加わり、同時にベース駆動用巻線512bにも電圧が発生する。ベース駆動用巻線512bに発生する電圧は、駆動トランジスタ514をさらに導通させる方向に動作させ、正帰還の電圧となって駆動トランジスタ514は急速にオンする。これにより、転写出力用トランス512の一次巻線512aにさらに電圧が加わる。このとき、転写出力用トランス512の二次巻線512cに逆電流が流れていると、図6に示すように、駆動トランジスタ514がオフされずにオン状態が維持される。駆動トランジスタ514には電流が流れ続けるため、熱によって駆動トランジスタ514が破損(熱破損)する。駆動トランジスタ514が破損すると、正バイアス電源部510が駆動できなくなるため二次転写電圧が出力されなくなる。なお、本実施の形態と同様の検出回路560が高圧電源装置700に設けられていると仮定した場合、図6に示すように、期間T1の間は検出回路560から出力される検出信号TはLoレベルの信号となる。
このように、高圧電源装置700では、逆電流の発生によって正バイアス電源部510に起動不良が生じる。高圧電源装置700において、負バイアス電源部530を常に駆動させておき、出力電圧をクリーニング電圧から二次転写電圧に切替えるときに、負バイアス電源部530の出力に正バイアス電源部510の出力を重畳させるように制御すれば、内部電位Vbが外部電位Vaより高くなるのを抑制できる。これにより、逆電流の発生が抑制されて、正バイアス電源部510の起動不良が抑制される。しかし、高圧電源装置700をこのように駆動する場合、負バイアス電源部530を常に駆動させておく必要があるため、電力効率が低下する。なお、本実施の形態に係る高圧電源装置500においても、高圧電源装置700と同様にして逆電流が発生する。
再び図3を参照して、本実施の形態に係る高圧電源装置500は、上記のように、検出回路560及び検出器570を含む。検出回路560は、逆電流が発生しているか否かに応じて、Lo又はHiの検出信号Tを出力する。図4を参照して、期間T1の間は逆電流が流れるため、検出回路560は、期間T1の間、Loレベルの検出信号Tを出力する。検出器570(図3参照)は、定電流制御回路540からの駆動信号が入力されると、検出回路560からの検出信号TがHiかLoかを検出する。
検出信号TがLoレベルである場合、正バイアス電源部510には逆電流が流れている。検出器570は、検出信号TがLoレベルの間、駆動信号の正バイアス電源部510への入力を遮断する。これにより、期間T1の間は駆動トランジスタ514がオンオフされない。検出信号TがHiレベルである場合、正バイアス電源部510には逆電流が流れていない。検出器570は、検出信号TがLoからHiに切替わったことに応答して、駆動信号が正バイアス電源部510に入力するように切替える。これにより、期間T1の後に駆動トランジスタ514がオンオフを開始する。このように、駆動トランジスタ514は、正バイアス電源部510に逆電流が流れている間(期間T1の間)は駆動せず、逆電流が流れなくなった時間A3のタイミングで駆動する。駆動トランジスタ514は、期間T1の後、正常にオンオフを繰返すことが可能となり、起動不良による熱破損が抑制される。
[本実施の形態の効果]
以上の説明から明らかなように、本実施の形態に係る高圧電源装置500を利用することにより、以下に述べる効果を奏する。
高圧電源装置500の正バイアス電源部510は、転写出力用トランス512によって昇圧された二次転写電圧を、出力端590を介して外部に出力する。定電流制御回路540は、正バイアス電源部510に駆動信号を入力することにより、定電流化された高電圧(二次転写電圧)を出力するように当該正バイアス電源部510の駆動を制御する。検出回路560は、転写出力用トランス512の出力端590側を流れる電流の向きを検出する。すなわち、検出回路560は、正バイアス電源部510に逆電流が流れているか否かを検出する。検出器570は、逆電流が流れているか否かに応じて、すなわち、検出回路560からの検出信号TがLoか否かに応じて、正バイアス電源部510に対する駆動信号の入力の遮断と駆動信号の入力とを切替える。逆電流が流れているときには、正バイアス電源部510に駆動信号が入力されるのを遮断し、逆電流が流れていないときには、正バイアス電源部510に駆動信号を入力する。このように、高圧電源装置500は、正バイアス電源部510に逆電流が流れているか否かを監視し、逆電流が流れていないときに正バイアス電源部510を起動する。これにより、逆電流に起因する正バイアス電源部510の起動不良を抑制できる。加えて、起動不良に起因する駆動トランジスタ514の熱破損を効果的に抑制できる。
さらに本実施の形態に係る高圧電源装置500は、負バイアス電源部530を常に駆動させておくことなく、起動不良を抑制できる。このため、高圧電源装置500は、電力効率を低下させることなく起動不良を抑制できる。負バイアス電源部530を常に駆動させていると、駆動によって生じた熱により回路部品の放熱を悪化させる。高圧電源装置500は、負バイアス電源部530を常に駆動させておく必要がないため、こうした不都合が生じるのを抑制することもできる。
本実施の形態に係る画像形成装置100は、このような高圧電源装置500を含むことによって、起動不良に起因する破損を効果的に抑制できる。加えて、起動不良を抑制することによって、起動不良に起因する転写不良の発生を抑制できる。
(第2の実施形態)
上記第1の実施の形態では、高圧電源装置の検出回路にツェナーダイオードを用いた例を示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。逆電流の発生を検出することが可能な素子であれば、ツェナーダイオード以外の素子を検出回路に用いてもよい。本実施の形態では、ツェナーダイオードに代えて、抵抗素子を検出回路に用いている。抵抗素子の両端の電位差を検出することによって、逆電流の発生を検出できる。なお、逆電流の発生を検出することが可能な素子であれば、これらの素子に限定されない。
(第3の実施形態)
上記第1の実施の形態では、高圧電源装置の検出回路を、逆電流を検出した場合はLoレベルの検出信号を出力し、逆電流を検出していない場合はHiレベルの検出信号を出力するように構成した例を示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。検出信号のHi/Loは、上記実施の形態で示した構成とは逆であってもよい。その場合、検出器は、検出信号がHiレベルであることを検出すると、正バイアス電源部への駆動信号の入力を遮断するように構成されていると好ましい。
(第4の実施形態)
上記第1の実施の形態では、高圧電源装置において、転写出力用トランスが+定電流(+CC)の転写電圧(正極性の電圧)を出力し、クリーニング用トランスが−定電圧(−CV)のクリーニング電圧(負極性の電圧)を出力するように構成した例を示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。転写出力用トランスが−定電流(−CC)の転写電圧(負極性の電圧)を出力し、クリーニング用トランスが+定電圧(+CV)のクリーニング電圧(正極性の電圧)を出力するように構成してもよい。この場合、ダイオード(ツェナーダイオードを含む。)及びトランスのコイルの向きは逆になる。なお、このように出力電圧の極性を逆にした場合、各バイアス電源部の名称を、出力電圧の極性に応じて変更してもよい。例えば、上記実施の形態で示した正バイアス電源部及び負バイアス電源部を、それぞれ、負バイアス電源部及び正バイアス電源部と名称を変更してもよい。
(第5の実施形態)
上記第1の実施の形態では、二次転写ユニットに高電圧を印加する高圧電源装置の例を示したが、高圧電源装置による高電圧の印加は、二次転写ユニット以外であってもよい。高圧電源装置による高電圧の印加は、例えば一次転写ローラであってもよい。さらに、高圧電源装置は、二次転写ユニット(二次転写ローラ)に代えて、中間転写ユニットの駆動ローラにバイアス電圧を印加するものであってもよい。この場合、高圧電源装置は、二次転写電圧がトナーの帯電極性と同極性となるように制御され、クリーニング電圧がトナーの帯電極性と逆極性となるように制御される。例えば、トナーの帯電極性が(−)の場合、高圧電源装置から駆動ローラに対して出力される二次転写電圧は負極性の電圧となり、クリーニング電圧は正極性の電圧となる。
(第6の実施形態)
上記第1の実施の形態では、転写電圧を出力する正バイアス電源部とクリーニング電圧を出力する負バイアス電源部とを含む高圧電源装置の例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。高圧電源装置は、例えば負バイアス電源部を含まないように構成されていてもよい。すなわち、高圧電源装置において、クリーニング用トランスはなくてもよい。高圧電源装置がクリーニング用トランスを含まない構成であっても、検出回路及び検出器を含むことによって、逆電流の発生に起因する起動不良を効果的に抑制できる。
(変形例)
上記実施の形態では、画像形成装置の一例であるMFP(複合機)に本発明を適用した例について示したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。電子写真方式の印刷機能を備えていれば、画像形成装置は複合機以外であってもよい。例えば、画像形成装置は、コピー機、プリンタ等であってもよい。
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに限定されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含む。
100 画像形成装置
110 制御部
160 作像部
170 露光装置
200 画像形成処理部
210 感光体ドラム
220 現像装置
230 帯電装置
250 画像形成部
300 中間転写ユニット
400 二次転写ユニット
400A 外部負荷
410 二次転写ベルト
420 二次転写ローラ
500 高圧電源装置
510 正バイアス電源部
512 転写出力用トランス
514 駆動トランジスタ
530 負バイアス電源部
540 定電流制御回路
560 検出回路
562 ツェナーダイオード
564 オペアンプ
570 検出器
590 出力端

Claims (8)

  1. 入力電圧を昇圧するための昇圧手段を含む電源部と、
    前記昇圧手段によって昇圧された電圧が外部に対して出力される出力端と、
    前記電源部に駆動信号を入力することにより、定電流化された高電圧を出力するように前記電源部の駆動を制御するための制御手段と、
    前記昇圧手段の前記出力端側を流れる電流の向きを検出するための検出手段と、
    前記検出手段の検出結果に応じて、前記電源部に対する駆動信号の入力と入力の遮断とを切替えるための切替手段とを含む、高圧電源装置。
  2. 前記検出手段はツェナーダイオードを含む、請求項1に記載の高圧電源装置。
  3. 前記ツェナーダイオードのツェナー電圧は1V以上10V以下である、請求項2に記載の高圧電源装置。
  4. 前記検出手段は、前記ツェナーダイオードのオンオフ状態を検出して検出信号を前記切替手段に出力するための手段をさらに含む、請求項2又は請求項3に記載の高圧電源装置。
  5. 前記切替手段は、前記検出信号に基づく前記ツェナーダイオードのオンオフ状態に応じて、前記電源部に対する駆動信号の入力と遮断とを切替えるための手段を含む、請求項4に記載の高圧電源装置。
  6. 前記検出手段は抵抗素子を含む、請求項1に記載の高圧電源装置。
  7. 前記電源部を第1の電源部としたときに、当該第1の電源部と接続される第2の電源部をさらに含み、
    前記第2の電源部は、前記第1の電源部の出力電圧とは逆極性の電圧を出力し、
    前記検出手段は、前記第1の電源部と前記第2の電源部との間を流れる電流の向きを検出する、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の高圧電源装置。
  8. 像担持体と、
    前記像担持体を帯電させるための帯電手段と、
    前記帯電手段によって帯電した前記像担持体を露光して静電潜像を形成するための露光手段と、
    前記像担持体において前記静電潜像を顕像化した画像を形成するための現像手段と、
    前記像担持体に顕像化された画像を記録媒体に転写するための転写手段と、
    前記転写手段に電圧を印加する、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の高圧電源装置とを含む、画像形成装置。
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