JP4737237B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は,DCモータを有する画像形成装置に関する。さらに詳細には,複数のDCモータを有し,各DCモータによってそれぞれ対応する負荷装置が回転駆動される画像形成装置に関するものである。
画像形成装置は,例えば感光体や現像ローラ等の複数の回転体を有している。そしてそれらをそれぞれ回転させるために,複数個のモータを有していることが多い。例えば電源投入による起動時には,停止している複数個のモータのうちのいくつかをいずれも起動させ,それぞれ求められる回転速度となるように制御する必要がある。しかし,モータの起動時には一般に,定速制御時に比較して大きい電流を供給することが必要である。そのため,複数のモータを同時に起動できるためには,かなり大容量の電源を備えることが必要であった。
大容量の電源を備えることを避けるために,従来より,複数のモータを立ち上げる場合には,その起動タイミングをずらして順番に立ち上げるようにしていた。まず,第1のモータを起動し,その起動開始からあらかじめ定められた起動時間が経過してから,第2のモータを起動するようにするのである。そしてさらに,第2のモータの起動時間が経過したら,両モータがともに制御可能な状態になったと判断する。この起動時間として,例えば,そのモータの起動に掛かる最大時間が設定されていた。
しかしながらこのようにした場合には,電源投入から画像形成が開始可能となるまでの待ち時間が長いという問題点があった。これに対し,例えばパルスモータのように起動時の立ち上がり特性が安定しているモータについては,他のモータとの起動タイミングに時間間隔を設けないようにした画像形成装置が開示されている(例えば,特許文献1参照。)。
特開2000−289883号公報
しかしながら,前記した従来の画像形成装置においても,複数のブラシレスモータを起動する場合には,起動タイミング同士に時間間隔を設ける必要がある。そして,その時間間隔は,モータ起動の開始後にモータに供給される電流が安定するまでの時間が最長であるモータの起動時間に基づいてあらかじめ定められている。そのため,起動時間が短いモータは,必要以上に回転されることになる。また,起動時間が最長であるモータについても,条件によってはより短い時間でモータに供給される電流が安定する。この場合には,そのモータについても,必要以上に回転されていることになる。
モータが回転されることによって,そのモータによって駆動される負荷部材も回転されている。そして,画像形成装置に使用される負荷部材によっては,累積回転数によってその部品の寿命が設定されているものがある。このような部材が必要以上に回転されると,それだけ早く部品の寿命に至ることになる。すなわち,大容量の電源を備えることを避けて,起動タイミング同士に時間間隔を設けたために,部品の寿命到来が早められるおそれがあるという問題点があった。
本発明は,前記した従来の画像形成装置が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,モータの必要以上の回転を抑制し,モータによって駆動される部品の寿命を有効に活用することのできる画像形成装置を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた本発明の画像形成装置は,複数の回転体を有しその回転により画像を形成する画像形成部と,画像形成部の各部を駆動する複数のDCモータと,複数のDCモータを制御する駆動制御部とを有し,複数のDCモータのそれぞれが,複数の回転体の少なくとも1つを駆動するように構成されている画像形成装置であって,複数のDCモータのそれぞれについて,その起動開始から目標到達速度に達するまでに要する起動時間を記憶する起動時間記憶部と,印刷のモードごとに,複数のDCモータのうち回転させる必要があるものを記憶する回転記憶部と,印刷のモードごとに,画像形成部のうち複数のDCモータ以外の部分が画像形成開始可能となるのに要する準備時間を記憶する準備時間記憶部と,印刷ジョブが発生すると,その印刷のモードに応じて,準備時間記憶部に記憶されている準備時間に基づいて画像開始基準時刻を決定する基準時刻決定部と,印刷ジョブが発生すると,その印刷のモードに応じて,複数のDCモータの現在の回転状況と回転記憶部の記憶内容とに基づいて,新たに起動する必要のあるDCモータを決定するとともに,決定された各DCモータについて起動時間記憶部に記憶されている起動時間を,画像開始基準時刻に対して順次遡ることにより,決定された各DCモータの起動開始時刻を決定し,決定された各起動開始時刻に従って複数のDCモータのうち起動するものを起動する起動制御部と,起動制御部により起動されるDCモータの実際の起動時間を計測する実起動時間計測部と,実起動時間計測部の計測結果に基づいて起動時間記憶部の記憶内容を更新する起動時間更新部とを有し,起動制御部は,次回の印刷ジョブの際には,起動時間更新部により更新された起動時間に基づいて各DCモータの起動開始時刻を決定するものである。
本発明の画像形成装置によれば,印刷ジョブが発生すると,DCモータ以外の部分の準備時間に基づいて画像開始基準時刻が決定され,その画像開始基準時刻から各DCモータの起動時間を順次遡ることにより,各DCモータの起動開始時刻が決定される。従って,DCモータ以外の部分の準備が終わるときには,起動すべきDCモータはすべて目標到達速度に達している。さらに,各DCモータの起動時間は,実測された起動時間に基づいて更新され,次回の印刷ジョブの際に使用される。すなわち,全てのモータに最長の時間を割り当てるのではなく,モータごとに適切な起動時間が設定される。これにより,モータの必要以上の回転を抑制し,モータによって駆動される部品の寿命を有効に活用することができる。
さらに本発明では,起動制御部によるDCモータの起動の際,先に起動されるDCモータについての実起動時間計測部の計測結果を,そのDCモータについて起動時間記憶部に記憶されている起動時間と比較する比較部と,比較部にて計測結果の方が短いと判断された場合に,記憶されている起動時間と計測結果との比に応じて,そのDCモータより後に起動されるDCモータの起動時間を再計算する再計算部と,再計算がなされた場合にその結果に応じて,後に起動されるDCモータの起動開始時刻を,画像開始基準時刻に対して後詰めで変更する変更部とを有し,起動制御部は,起動開始時刻の変更がなされたDCモータについては,変更後の起動開始時刻に従って起動させる。
先に起動されるDCモータの起動時間の計測結果が,記憶されているものより短い場合には一般に,後に起動されるモータの起動時間も短い。そこで,本発明では,先に起動されたモータの起動時間と計測結果との比に応じて,後に起動されるモータの起動時間を再計算する。これにより,後に起動されるモータの起動時間が記憶されているものより短く設定された場合には,起動開始時刻を遅らせることにより起動完了後の待ち時間を短縮できる。例えば,電源投入後の初回のジョブにおいても,後に起動されるモータについては必要以上の回転を抑制することができる。なお,再計算がなされた場合には,高圧電源の起動時間についても同様に再計算するようにしてもよい。
さらに本発明では,基準時刻決定部は,準備時間記憶部に記憶されている準備時間と,新たに起動されるDCモータについて起動時間記憶部に記憶されている起動時間の合計とのうち長い方に基づいて画像開始基準時刻を決定するものであり,変更部は,画像開始基準時刻が準備時間記憶部に記憶されている準備時間に基づいて決定された場合に限り後詰めでの変更を行うとともに,画像開始基準時刻がDCモータの起動時間の合計に基づいて決定された場合には,後に起動されるDCモータの起動開始時刻および画像開始基準時刻を,先に起動されたDCモータの起動完了時刻に対して前詰めで変更することが望ましい。
各DCモータの起動時間の合計が,DCモータ以外の部分の準備時間よりも長い場合には,長い方であるモータの起動時間の合計に基づいて画像開始基準時刻が決定されることが好ましい。そして,その場合には,モータの起動時間の合計がより短く変更された場合には,画像開始基準時刻を早めることができる。本発明では,このような場合には,変更部によって前詰めでDCモータの起動開始時刻および画像開始基準時刻が変更されるので,ユーザの待ち時間を短くすることができる。
さらに本発明では,前回の印刷ジョブの終了から新たな印刷ジョブの発生までに経過した印刷間隔時間を測定する印刷間隔測定部と,測定された印刷間隔時間があらかじめ定めた制限時間より長い場合には,起動時間記憶部に記憶されている各DCモータの起動時間に付加時間を付加する起動時間付加部とを有し,起動制御部は,起動時間付加部により起動時間に付加時間が付加された場合には,付加後の起動時間に基づいて各DCモータの起動開始時刻を決定することが望ましい。
起動時間記憶部に記憶されている起動時間は,前回の印刷ジョブにおける実測値に基づいている。そのため,前回の印刷ジョブの終了からの経過時間が長い場合には,実測した時から状態が変化している場合がある。その場合には,記憶されている起動時間では起動し得ないかもしれない。本発明では,経過時間が長い場合には起動時間に付加時間を付加して,それを用いて起動開始時刻を決定することにより,確実に起動完了できるようにしている。なお,付加時間の長さは,予め定められた固定時間でもよいし,測定された経過時間に基づいて決定するものとしてもよい。
さらに本発明では,温度または湿度の環境値を取得する環境センサと,新たな印刷ジョブの発生の際の環境値と,前回の印刷ジョブの際の環境値との差が,あらかじめ定めた制限値より大幅である場合には,起動時間記憶部に記憶されている各DCモータの起動時間に,環境値の差に基づく環境補正を施す起動時間環境補正部とを有し,起動制御部は,起動時間環境補正部により環境補正が施された場合には,環境補正後の起動時間に基づいて各DCモータの起動開始時刻を決定することが望ましい。
DCモータによって駆動される部品には,環境によってその負荷に影響を受けるものがある。本発明では,前回の実測時と環境値が大きく変化していれば,起動時間を補正するので,適切に起動開始時刻が選択される。なお,環境補正は,DCモータごとに異なる補正であってもよい。
さらに本発明では,装置の外面の一部を開閉するドアと,起動時間記憶部に記憶されている各起動時間の初期値を記憶する初期起動時間記憶部と,ドアの開閉動作を検知するドアセンサと,ドアの開閉動作が検知された場合に,起動時間記憶部の記憶内容を,初期起動時間記憶部の記憶内容で初期化する初期化部とを有することが望ましい。起動時間記憶部に記憶されている各起動時間とは,複数のDCモータのそれぞれについての起動時間であり,起動時間記憶部に高圧電源の起動時間も記憶されている場合にはその初期値も含まれる。
ドアが開閉されたときには,例えばトナーボトル等の交換可能な部材が交換された可能性がある。その場合には,交換された部材に係るDCモータの起動時間は大きく変化する。本発明では,ドアが開閉されたときには起動時間を初期化するので,部材が交換された場合でも,確実に起動できるようにしている。なお,部材の交換状況を把握する手段を有している装置では,交換された部材に係るモータの起動時間のみを初期化するようにしてもよい。
さらに本発明では,初期化部は,装置の電源投入時にも初期化を行うことが望ましい。 電源投入時には,モータの負荷状況が把握できないので,記憶されている起動時間での起動ができるかどうかが不明である。本発明では,そのような場合には起動時間を初期化しているので,確実に起動できる。なお,起動時間の初期値は,各モータが状況にかかわらず確実に起動できる時間に設定される。
さらに本発明では,起動時間記憶部に記憶されている各起動時間の初期値を記憶する初期起動時間記憶部と,装置の電源投入時に,起動時間記憶部の記憶内容を,初期起動時間記憶部の記憶内容で初期化する初期化部とを有することとしてもよい。
さらに本発明では,実起動時間計測部は,計測対象のDCモータから発せられるモータロック信号,エンコーダーパルス信号,FG信号,モータ電流信号のうちのいずれか1つに基づいて,そのDCモータの実際の起動時間を測定することが望ましい。
このようなものであれば,それらの信号によって,DCモータが目標到達速度に到達したことを容易に把握できる。
本発明の画像形成装置によれば,モータの必要以上の回転を抑制し,モータによって駆動される部品の寿命を有効に活用することができる。
「第1の形態」
以下,本発明を具体化した最良の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,電子写真方式の画像形成装置に本発明を適用したものである。
本形態のカラープリンタ1の概略構成を図1に示す。本形態は,各色のイメージカートリッジ10Y,10M,10C,10Kが,中間転写ベルト11に沿って並べられた,いわゆるタンデム方式のものである。中間転写ベルト11は,3つのローラ12,13,14に架け渡されて回転駆動される。各イメージカートリッジ10Y,10M,10C,10Kはそれぞれ,感光体15,帯電器16,現像器17を有している。また,各イメージカートリッジ10Y,10M,10C,10Kの下部には,露光器18が備えられている。露光器18の内部にはポリゴンミラー19が配置されている。
中間転写ベルト11より図1中上方には,各色のトナーを収容するトナーボトル21Y,21M,21C,21Kが配置されている。各トナーボトル21Y,21M,21C,21Kの内部には,それぞれ収容するトナーを攪拌するための攪拌羽根22が設けられている。なお,中間転写ベルト11の図中左側には,ベルトクリーナ23が当接して設けられており,その図中下部には廃トナーボックス24が設けられている。また,カラープリンタ1の装置前面には,開閉可能なドア25が設けられている。
また,このカラープリンタ1の図1中最下部には,画像形成に供される用紙が収容される用紙カセット31が配置されている。この用紙カセット31に収容される用紙は,図中右側に形成されている用紙搬送路32を搬送される。用紙搬送路32には,給紙ローラ33,タイミングローラ34,2次転写ローラ35,定着器36が配置され,図中下から上へ順に用紙が搬送される。さらに,図中最上部には排紙ローラ37が配置され,画像形成された用紙はこの排紙ローラ37によって機外へ排出される。なお,定着器36は,加熱ローラ38と加圧ローラ39とを有している。
さらに本形態のカラープリンタ1は,両面印刷も可能なものであり,両面印刷のための用紙搬送路41をも有している。用紙搬送路41には,第1搬送ローラ42,第2搬送ローラ43が配置されている。またカラープリンタ1は,手差し給紙のための手差し給紙ローラ44をも有している。
さらに,本形態のカラープリンタ1は,各種のモータ51〜58を有している。メインモータ51は,ブラックのイメージカートリッジ10Kの感光体15と給紙ローラ33,中間転写ベルト11を駆動するローラなどを回転駆動するためのものである。現像モータ52は,ブラックのイメージカートリッジ10Kの現像器17に内蔵される現像ローラなどを回転駆動するためのものである。カラーPCモータ53は,ブラック以外のイメージカートリッジ10Y,10M,10Cの感光体15などを回転駆動するためのものである。カラー現像モータ54は,ブラック以外のイメージカートリッジ10Y,10M,10Cの現像器17に内蔵される現像ローラなどを回転駆動するためのものである。
トナー補給モータ55,56は,各色のトナーを各色の現像器17へ補給するとともに,トナーボトルの内部の攪拌羽根22を回転駆動するためのものである。各色のトナーボトル21Y,21M,21C,21Kに収容されているトナーは,オーガまたはスクリュー等の搬送部材が回転されることによって,各色の現像器17へ補給される。本形態では,イエローとマゼンタ用のトナー補給モータ55と,シアンとブラック用のトナー補給モータ56とを有している。また,定着モータ57は,定着器36の加圧ローラ39を回転駆動するためのものである。両面搬送モータ58は,第1搬送ローラ42と第2搬送ローラ43とを回転駆動するためのものである。なお,本形態では,各モータ51〜58はいずれも,DCブラシレスモータである。
本形態のカラープリンタ1による画像形成動作について,簡単に説明する。ブラック色のモノクロ画像を形成する場合には,メインモータ51によってブラックの感光体15や中間転写ベルト11が回転されるとともに,現像モータ52によってブラックの現像ローラが回転される。また,メインモータ51によって,用紙搬送系の各ローラ(給紙ローラ33,タイミングローラ34,排紙ローラ37等)が回転される。
帯電器16によって一様に帯電された感光体15には,露光器18によって画像データに基づいた静電潜像が形成される。その静電潜像が現像器17によって現像され,感光体15にトナー像が形成される。トナー像は一旦中間転写ベルト11に転写され,続いて2次転写箇所において用紙に転写される。用紙は,給紙ローラ33とタイミングローラ34との回転により,用紙搬送路32を2次転写箇所まで搬送される。用紙に転写されたトナー像は,定着器36によって用紙に定着される。さらに,定着器36を通過した用紙は,排紙ローラ37によって排出される。
一方,カラー印刷が指示された場合には,メインモータ51,現像モータ52に加えて,カラーPCモータ53とカラー現像モータ54とが駆動される。これらにより,ブラック以外の3色の感光体15や,各色の現像ローラが回転される。また,両面印刷が指示された場合には,上記に加えて両面搬送モータ58が駆動される。両面印刷を行う場合には,片面の印刷が終了した用紙を両面印刷用の用紙搬送路41に引き戻し,もう一方の面にも同様の手順で印刷を行う。
また,現像器17でトナーがある程度消費され,補給が必要であると判断されると,トナー補給モータ55,56が駆動され,トナーボトル21Y,21M,21C,21Kから各色の現像器17にトナーが補給される。さらに,攪拌羽根22の回転によって,トナーボトル内のトナーは適切に攪拌される。
次に,本形態のカラープリンタ1の制御構成の概略を図2に示す。カラープリンタ1は,各部の制御を行うために,出力制御部61とコントローラ部62とを有している。出力制御部61は,全体の制御処理を行うCPU63と,画像データの処理を行う画像処理部64,不揮発性メモリ65とを有している。
さらに出力制御部61は,カラープリンタ1に含まれている各種ユニット66を制御する。各種ユニット66としては例えば,トナーボトルやイメージングユニット等のユーザによる交換が可能な部材が含まれている。そして,各種ユニット66に付属して設けられている不揮発性メモリ67には,そのユニットの使用状況等が記憶される。例えばトナーボトルに付属のメモリにはトナー残量等が,イメージングユニットに付属のメモリには印刷枚数等が記憶されている。出力制御部61は,この不揮発性メモリ67の書き込みや読み出しを行う。また,不揮発性メモリ67に代えて,各用途に合わせたICチップ等を使用してもよい。
さらに,本形態のカラープリンタ1は,高圧電源(HV)68を有している。この高圧電源68は,画像形成時に感光体15や現像器17,転写系など各部のバイアス電圧,電流の印加等のための電力供給を行うものである。なお,この高圧電源68の起動時には,出力が安定するまで多少の時間が掛かる。そのため本形態では,高圧電源68の起動を,モータの起動終了後に行うようにしている。
出力制御部61はさらに,起動タイマ71と間隔タイマ72とを有している。起動タイマ71は,各種モータ等の実際の起動に掛かった時間を測定するためのものである。また,間隔タイマ72は,前回の駆動停止時からの経過時間を測定するためのものである。いずれも,例えばモータごと等の複数個備えるようにしてもよい。この起動タイマ71が実起動時間計測部に,間隔タイマ72が印刷間隔測定部に,それぞれ相当する。
本体付属の不揮発性メモリ65には,起動時間記憶部73,回転記憶部74,準備時間記憶部75,初期起動時間記憶部76,環境記憶部77の各記憶領域が設けられている。起動時間記憶部73は,各モータや高圧電源68の起動に掛かる時間を予測した予測起動時間が記憶されている。回転記憶部74は,ジョブのモードに応じて,回転させる必要のあるモータのリストが記憶されている。準備時間記憶部75は,ジョブのモードに応じて,モータや高圧電源68以外の箇所の準備に掛かる時間が記憶されている。例えば,露光器18のレーザ発振の準備や,定着器36の加熱ローラ38の加熱等に掛かる時間である。また,初期起動時間記憶部76には,予測時間の初期値が記憶されている。環境記憶部77には,起動処理を行った際の環境値が記憶されている。
また,本形態のカラープリンタ1は,環境センサ78やドアセンサ79をも有している。それらの検出結果は,出力制御部61に入力される。環境センサ78は,カラープリンタ1のおかれている環境(温度・湿度等)を取得するためのものである。この環境センサ78の検出結果が,環境記憶部77に記憶される。また,ドアセンサ79は,カラープリンタ1の前面のドア25の開閉を検出するためのものである。例えば,ユーザが各種ユニット66のいずれかを交換する時には,カラープリンタ1の前面に設けられているドア25が開閉される。
また,出力制御部61は,各種モータ51〜58の起動制御をも行う。例えば,各種モータ51〜58として,モータ自身でスピードコントロールするものを使用する場合には,起動するモータに目標とする設定速度を示す信号を送信する。モータは,その設定された回転速度に到達したら,モータロック信号またはエンコーダパルス信号等を送出する。出力制御部61は,モータロック信号またはエンコーダパルス信号等を受信した時点でそのモータの起動が完了したと判断する。
あるいは,各種モータ51〜58として,モータ回転速度に応じた周波数のFG(Freqency Generator)信号を出力するものを使用してもよい。出力制御部61は,各モータのFG信号を受信することにより,その時点での回転速度を把握することができる。このようなモータを用いる場合は,出力制御部61は,モータに制御信号を送出するとともに,モータのFG信号を受信する。CPU63では,目標の回転速度とモータから受信したFG信号から得られる検出スピードとの差分に応じて,制御信号を切り換えて,フィードバック制御を行う。このフィードバック制御により各モータの回転速度を,それぞれあらかじめ決められた速度に安定させることができる。あるいは,各モータからモータ電流信号を受け,それに基づいて,モータの起動の完了を判断するようにしてもよい。
また,コントローラ部62は,外部のパソコン2等に接続されて指示入力を受けるものである。例えば,印刷指令をパソコン2から受信することにより,カラープリンタ1に印刷ジョブが発生する。さらに,出力制御部61とコントローラ部62とで,ドットカウンタ値等の各種の情報がやりとりされる。
次に,本形態のカラープリンタ1において,各モータを起動するタイミングの決定方法について説明する。本カラープリンタ1では,例えば,モノクロ画像の形成指示を受けた場合,少なくともメインモータ51,現像モータ52,定着モータ57が使用される。そのため,これらが停止していれば画像形成の開始前に起動し,それぞれ必要とされるタイミングまでに安定した回転状態に到達させることが必要である。これらのモータはDCモータであり,同時に複数個のモータを起動するためには大きな容量の電源が必要となるため好ましくない。そこで,本形態では,各モータごとに起動タイミングをずらして起動する。
そのために,出力制御部61は,画像形成の指示を受けると画像開始基準時刻を取得する。画像開始基準時刻は,画像データ等の準備が整い画像形成処理が可能となるまでの所要時間に基づいて,画像形成を開始するタイミングとして決定されるものである。印刷モードごとに,準備時間記憶部75の記憶内容に基づいて決定される。例えば,中間転写ベルト11上へのトナー像の形成を開始するタイミングである。
また,出力制御部61は,画像形成指示の内容とその時点でのモータの回転状況とから,起動させる必要のあるモータを把握する。画像形成のために回転させる必要のあるモータは,印刷モードごとに回転記憶部74に基づいて判断される。そのうち,その時点で停止中であるものが,起動させる必要のあるモータである。
本形態では,画像開始基準時刻までの所要時間は,画像形成指示された印刷のモードに基づいて一意に決定される。さらに,この所要時間は,通常,モータの起動等に掛かる時間より長い。そのため,もし画像形成の準備とモータの起動とを同時に開始すると,各モータの起動が終了しても,画像形成の準備が終了していないことになる。その場合には,各モータは,その回転状態を維持して,画像開始基準時刻まで待たなければならない。本形態では,この待ち時間をできるだけ短縮するようにしている。ただし,画像開始基準時刻までには,起動させる必要のある各モータの起動と高圧電源68の起動とを,確実に終了させておくことが必要である。
そこで,本形態では,起動させる必要のあるモータ及び高圧電源68を全て起動し終わるまでの所要時間を正確に予測する。そのために,カラープリンタ1は,不揮発性メモリ65に起動時間記憶部73を有している。この起動時間記憶部73には,各モータや高圧電源68について,起動開始から安定した回転状態となるまでに掛かると予測される時間(予測起動時間)が記憶されている。なお,この予測起動時間の決定方法については後述する。
そして,出力制御部61は,起動させる必要のあるモータとして把握されたすべてのモータの予測起動時間を,起動時間記憶部73から読み出す。また,高圧電源68の起動に掛かる予測時間をも読み出す。そして,起動させるモータの起動順序を決定する。また,起動する全てのモータおよび高圧電源68の予測起動時間を合計して起動合計時間を算出する。
さらに,起動合計時間の終端が画像開始基準時刻となるように,各モータや高圧電源68の起動開始時刻を設定する。すなわち,最初に起動させるモータの起動開始時刻は,画像開始基準時刻から起動合計時間だけさかのぼった時点に設定する。2番目に起動されるモータの起動開始時刻は,最初のモータの起動開始からそのモータの予測起動時間だけ経過した時点に設定する。同様に,起動する全てのモータと高圧電源68の起動開始時刻がそれぞれ設定される。
そして,それぞれの起動開始時刻に合わせて,出力制御部61は,各モータや高圧電源68に対し,起動開始の信号を送出する。各モータは,起動開始の信号を受けて起動を開始する。そして,モータ自身でスピードコントロールするとともに,起動終了時には出力制御部61へその信号を送出する。そのモータの予測起動時間が経過した頃には,起動処理はほとんど終了している。
すなわち,前の順のモータの予測起動時間が経過して,次の順のモータの起動が開始されるときには,前の順のモータには,例え完全には起動を終了していないとしても,大きい電流は流れていない。そして,起動が終了したモータは,それぞれ安定して回転している状態を保つ。さらに,各モータの起動の後に起動される高圧電源68については,その起動に掛かる時間は確実に把握できる。従って,画像開始基準時刻には必要な全てのモータおよび高圧電源68の起動が確実に完了しているとともに,負荷部材の無駄な回転時間は発生しない。
次に,予測起動時間の決定方法について説明する。まず,電源投入時には,全てのモータや高圧電源68の予測起動時間を初期値とする。すなわち,初期起動時間記憶部76から各モータの予測起動時間の初期値を読み出して,起動時間記憶部73に記憶する。この初期値は,どのような環境や条件でモータを起動しても,その時間内にはそのモータの回転速度を安定させることができる程度に,十分に余裕を持たせた時間である。そして,電源投入後の初回の画像形成時には,その初期値に基づいて,各モータの起動開始時刻が決定される。
そして,画像形成の指示を受け,各モータを起動させる時には,実際にそのモータの起動に掛かった時間を取得する。そのために,モータの起動開始と同時に起動タイマ71をスタートさせる。そして,そのモータから起動完了の信号を受信すると,起動タイマ71をストップする。これにより,出力制御部61は,そのモータの起動に掛かった時間を取得できる。
次回の画像形成までの間に特別な事情が発生しない限り,今回の画像形成時と比較してモータの起動にかかる時間が大きく異なるとは考えにくい。そこで本形態では,出力制御部61は,今回の画像形成時において起動タイマ71によって計測された起動時間に,適切な余裕値(α)を加えた値を,そのモータの予測起動時間として起動時間記憶部73に記憶する。出力制御部61は,画像形成を行う度に,起動されたモータについてはその起動時間を計測するとともに,その計測値に基づいて予測起動時間を求め,起動時間記憶部73の記憶内容を更新する。なおここでは,この余裕値は,0以上のあらかじめ決められた値とする。
なお,モータの起動に掛かる時間が前回と大きく異なるものとなる特別な事情として,例えば,ユニットの交換や環境の大きな変化がある。例えば,トナーボトルが交換された場合には,トナーを攪拌する攪拌羽根22の回転に対する抵抗は大きく変化する。本形態の出力制御部61は,ドアセンサ79の検出結果を受けて,ドア25が開閉されたと判断された場合には,起動時間記憶部73に記憶されている予測起動時間をすべて,初期起動時間記憶部76に記憶されている初期値に置き換える。
また,前回の起動時(起動時間の計測時)と比較して,環境が大きく異なっている場合にも,起動時間記憶部73に記憶されている予測起動時間をそのまま使用することはできない。すなわち,環境センサ78による検出結果が,環境記憶部77に記憶されている環境値と大きく異なる場合には,起動時間記憶部73に記憶されている値に対して環境補正を施す。例えば,湿度が大きく上昇したり,気温が大きく変化した場合には,現像器17中のトナーの状態に変化が起きるからである。起動時間記憶部73の記憶内容を更新する際には,その時の環境値を環境記憶部77に記憶する。
次に,本形態のカラープリンタ1によって実行される画像形成処理の例について,図3と図4のフローチャートを用いて説明する。図3に示す処理は,カラープリンタ1に電源が投入されると出力制御部61によって実行開始され,電源が遮断されるまで実行されるものである。本形態では,電源が投入されるとまず,初期起動時間記憶部76から各モータの予測起動時間の初期値を読み出して,起動時間記憶部73にセットする。これにより,各モータの予測起動時間を初期化する(S101)。
そして,画像形成の指示を受けたかどうかを判断する(S102)。画像形成の指示を受けていない場合は(S102:No),ドア25が開閉されたかどうかをチェックする(S103)。ドア25が開閉された場合は(S103:Yes),S101と同様に,予測起動時間を初期化する(S104)。
S102とS103のチェックをしつつ待機し,画像形成の指示を受けた場合は(S102:Yes),S105以下へ進む。すなわち,出力制御部61は,回転記憶部74の内容に基づいて今回起動するモータを抽出する(S105)。さらに,起動時間記憶部73から,抽出された各モータの予測起動時間を読み出す(S106)。続いて,間隔タイマ72をストップするとともに,環境センサ78の検出結果を取得する(S107)。さらに,その結果に基づいて予測起動時間を調整する(S108)。このとき,出力制御部61は,起動時間付加部および起動時間環境補正部として機能する。このS108での予測起動時間の調整については後述する。
次に,ジョブのモードに応じて,準備時間記憶部75から準備時間を読み出し,その結果に基づいて画像開始基準時刻を取得する(S109)。このとき,出力制御部61は,基準時刻決定部として機能する。なお,このS109は,S102がYesとなった後,この段階までのどこかで行っておけばよい。そして,その画像開始基準時刻と,S108で調整した各モータの予測起動時間とから,各モータの起動開始時刻を取得する(S110)。すなわち,画像開始基準時刻から,各モータの予測起動時間を順次遡ることによって各モータの起動開始時刻が決定される。
そして,出力制御部61は,モータごとにそれぞれ取得された起動開始時刻に起動処理を開始する(図3のS111)。各モータの起動処理については,後で,図4のフローチャートを参照して説明する。なお,各モータの起動開始の時刻になると,出力制御部61は,そのモータに起動開始の信号を送出する。そのため,このS111はいくつかのモータについて並行して実行される場合もある。なお,ここでは,高圧電源68をも含んで各モータと記載している。この処理を実行中の出力制御部61は,起動制御部として機能している。
そして,S105で抽出された全てのモータ及び高圧電源68について起動が終了したかどうかをチェックする(S112)。これらの全ての起動処理が終了し(S112:Yes),画像開始基準時刻になったら,画像形成処理を開始する(S113)。このS113としては,S102で受信した画像形成指示のジョブについてのすべての画像形成処理を含む。画像形成の条件がジョブの途中で変更されることがない限り,1つのジョブ中ではモータの回転状況は変更しない。そのまま続けて画像形成を行う。
1つのジョブの画像形成が終了すると,次のジョブを受けるまでの間,各モータは一旦停止される。このとき,間隔タイマ72をスタートする(S114)。そして先頭に戻り,S102またはS103がYesとなるまで待機する。
次に,S108における予測起動時間の調整について説明する。まず,S107,S114で使用している間隔タイマ72について説明する。既に説明したように,間隔タイマ72は,1つのジョブが終わって各モータが停止されるときにスタートされる(S114)。そして,画像形成の指示を受けた後,予測起動時間の調整を行うまでに,ストップされて読み出される(S107)。すなわち,この間隔タイマ72は,前回のジョブの終了時から今回のジョブの発生までの経過時間を計測するためのものである。
この経過時間が,あらかじめ定められている制限時間より短い場合は,前回のモータ駆動時から状態があまり変化していないと予想される。従って,起動時間記憶部73に記憶されている各モータの予測起動時間に対する確からしさが高い。しかし,前回のジョブの終了から長時間が経過している場合は,記憶している予測起動時間から,状態が変わっているおそれがある。
そこで本形態では,図3のS107で,間隔タイマ72によって,前回のジョブの終了からの印刷間隔時間を取得している。そして,印刷間隔時間があらかじめ定められている制限時間より短い場合は,S106で読み出した予測起動時間をそのまま使用する。これに対し,間隔タイマ72によって取得された印刷間隔時間が,あらかじめ定められている制限時間より長い場合は,S106で読み出した予測起動時間に調整を加える(S108)。例えば,各予測起動時間にあらかじめ定めた付加時間あるいは,印刷間隔時間に基づいた付加時間を加えるようにすればよい。
次に,S108における環境センサ78の結果に基づいた予測起動時間の調整について説明する。起動時間記憶部73から読み出した各モータの予測起動時間は,環境記憶部77に記憶されている環境値において実測されたものである。環境センサ78の検出結果が環境記憶部77に記憶されている環境値から大幅に異なっている場合には,各モータの予測起動時間に対する確からしさが低い。そこで,この場合には,読み出した予測起動時間に対して,環境値の差に基づく環境補正を施す。ただし,この環境補正は,環境の変化の方向によって異なる補正の仕方であってもよい。
次に,図4のフローチャートを参照して,各モータの起動処理について説明する。この処理は,各モータについて,図3のS110で決定された起動開始時刻になると実行される。この処理が開始されるとまず,出力制御部61は,そのモータへ起動開始の信号を送出する(S201)。このとき,そのモータの目標となる回転速度をも送る。さらに,起動タイマ71をスタートさせる(S202)。
各モータは,S201で送出された信号を受けて起動処理を開始する。そして,設定された回転速度となったら,出力制御部61へモータロック信号等を送出する。これにより,出力制御部61は,そのモータの回転が安定したことを把握できる(S203:Yes)。
そこで,出力制御部61は,起動タイマ71をストップして,そのモータの起動に掛かった時間を取得する(S204)。さらに,S204で得られた時間にあらかじめ決められた余裕値を加えて,予測起動時間を算出する(S205)。さらに,算出した予測起動時間によって起動時間記憶部73の記憶内容を更新する(S206)。これで,各モータの起動処理は終了である。
次に,図5と図6のタイムチャートを参照して,メインモータ51とカラーPCモータ53との起動タイミングの例を説明する。例えば,カラー画像を形成する場合,少なくとも帯電処理の開始時点にはメインモータ51とカラーPCモータ53とが安定して回転し,高圧電源68の電圧が安定していることが必要である。そこでタイムチャートでは,この帯電処理の開始時点を画像開始基準時刻T0として,メインモータ51とカラーPCモータ53と高圧電源68とを起動するタイミングのみを図示している。まず,ジョブが発生すると,その内容から画像開始基準時刻T0が決定される。ジョブ発生のタイミングとは,パソコン2等からプリント指令を受けたときや,ユーザによってプリント実行ボタンを押されたとき等である。
図5に示すのは,例えば,電源投入後の初めての画像形成の場合の起動タイミングである。ここでは,メインモータ51の予測起動時間の初期値をFm0,カラーPCモータ53の予測起動時間の初期値をFc0とする。また,高圧電源68の起動時間をFh0とする。この場合,メインモータ51の起動開始のタイミングは,画像開始基準時刻T0から(Fm0+Fc0+Fh0)だけ遡った時刻T1に設定される。カラーPCモータ53の起動開始のタイミングは,画像開始基準時刻T0から(Fc0+Fh0)だけ遡った時刻T2に設定される。高圧電源68の起動開始のタイミングは,画像開始基準時刻T0から(Fh0)だけ遡った時刻T3に設定される。
それぞれの起動開始時刻になると,出力制御部61は,メインモータ51やカラーPCモータ53に起動開始の信号を送出する。図5では,各モータ等への指示を示す制御信号として,起動制御期間(色の濃い部分)と定速制御期間(色の薄い部分)とに区分して示している。この例ではまず,メインモータ51の起動を開始する。
メインモータ51は,回転速度が指示された速度に到達すると,出力制御部61にモータロック信号を出力する。これが,図5の時刻T4である。起動タイマ71により,メインモータ51の起動に掛かった実起動時間Rm1(=T4−T1)が得られる。さらに,ここで得られた実起動時間Rm1を用いて,次式のようにメインモータ51の予測起動時間Fm1を算出する。ここで,αはあらかじめ定められている余裕値である。
Fm1 = Rm1 + α
さらに,出力制御部61は,ここで求めたメインモータ51の予測起動時間Fm1を,起動時間記憶部73に記憶する。図5に示すように,実起動時間Rm1が,予測起動時間の初期値Fm0に比較してかなり小さい値となった場合には,Fm1もFm0よりかなり小さい値となる。なお,もしFm1がFm0より大きい場合は,予測起動時間としてFm0を採用するとしてもよい。
同様に,カラーPCモータ53の起動時刻T2になったら,カラーPCモータ53の起動処理を開始する。すなわち,出力制御部61は,カラーPCモータ53に起動開始の制御信号を送出する。そして,メインモータ51のときと同様に,モータロック信号を受信する(時刻T5)。また,起動タイマ71により実起動時間Rc1を取得する。さらに,実起動時間Rc1を用いて,次式で予測起動時間Fc1を算出する。
Fc1 = Rc1 + α
なお,このα(余裕値)はメインモータ51の場合と異なる値としてもよい。出力制御部61は,算出された予測起動時間Fc1を,起動時間記憶部73に記憶する。
さらに,図5に示すように,高圧電源68の起動開始タイミングには,高圧電源68に起動処理の制御信号を送出する。なお,高圧電源68の起動では,あらかじめ定めた電圧まで到達した後も,ある程度の時間が必要である。この時間は,機種によって異なるものの,各カラープリンタ1ごとにあらかじめ定められた一定の時間である。そのためここでは,高圧電源68の起動時間Fh0は,固定された時間であり,予測の対象とはなっていない。このようにして,メインモータ51,カラーPCモータ53,高圧電源68のすべてが準備のできた状態となったら,画像開始基準時刻T0に画像形成処理を開始する。
次回のジョブを受信した際のタイムチャートを図6に示す。このジョブでは,起動時間記憶部73から読み出されたメインモータ51の予測起動時間はFm1,カラーPCモータ53の予測起動時間はFc1となっている。従って,メインモータ51の起動開始のタイミングは,画像開始基準時刻T0から(Fm1+Fc1+Fh0)だけ遡った時刻T11に設定される。カラーPCモータ53の起動開始のタイミングは,画像開始基準時刻T0から(Fc1+Fh0)だけ遡った時刻T12に設定される。
ただし,図3のS108で行っている予測起動時間の調整を行う場合は,時刻T11および時刻T12を決定する前に行う。すなわち,前回のジョブからの印刷間隔時間が制限時間より長い場合や,環境センサ78の値が前回の環境値と大きく異なる場合である。これらの場合には,前述のように,Fm1やFc1を起動時間記憶部73から読み出されたものより少し大きくする調整を行う。そして,調整後のFm1,Fc1により,時刻T11および時刻T12を決定する。
そして,前回と同様に,各モータの起動処理を行う。すなわち,時刻T11にメインモータ51に,時刻T12にカラーPCモータ53に,それぞれ起動開始の信号を送出する。そして,前回と同様に実起動時間Rm2,Rc2が計測される。そして,新たに取得された実起動時間Rm2,Rc2に基づいて,新たな予測起動時間を算出し,起動時間記憶部73に記憶する。
図6に示すように,この時刻T11は,図5の時刻T1に比較して,画像開始基準時刻T0に近い。すなわち,モータの起動開始のタイミングを遅らせることにより,画像形成開始までの待機時間がより短くなっている。これは,前回の実起動時間Rm1が,その初期値Fm0に比較してかなり短かったからである。今回の予測起動時間Fm1は,前回の実起動時間Rm1に基づいて決定されているので,実起動時間Rm2が,Fm1から大きく外れるおそれはない。
このように,各モータの予測起動時間は,直近の実起動時間に基づいて決定されている。従って,無駄な回転は防止されているとともに,画像開始基準時刻までには全ての起動すべきモータの回転を,あらかじめ定めた安定した回転速度にすることができる。
以上詳細に説明したように本形態のカラープリンタ1によれば,各モータの起動時間の実績に基づいて,予測起動時間が算出される。そして,算出された予測起動時間が,起動時間記憶部73に記憶されている。この予測起動時間に基づいて,モータが起動されるので,モータの必要以上の回転を抑制し,モータによって駆動される部品の寿命を有効に活用することができる。
「第2の形態」
以下,本発明を具体化した別の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,第1の形態に比較して,予測起動時間の設定方法が異なるのみであり,装置の機械的構成は第1の形態と共通のものである。
本形態のカラープリンタにおける画像形成処理について,図7のフローチャートを参照して説明する。本形態においても,電源投入後まず,起動時間記憶部73の値を初期化する(S301)。また,ドア25が開閉された場合(S303:Yes)も初期化する(S304)。そして,画像形成の指示を受けるまで(S302:No),待機する。
画像形成の指示を受けると(S302:Yes),起動するモータを抽出する(S305)。続いて,起動するモータの予測起動時間を読み出す(S306)。さらに,間隔タイマ72を停止し,環境センサ78の検出結果を取得して(S307),予測起動時間の調整を行う(S308)。また,画像開始基準時刻を取得する(S309)。ここまでは,第1の形態の処理と同様の処理である。
次に,最初に起動する第1のモータの起動開始時刻を取得する(S310)。第1のモータの起動開始時刻は,第1の形態と同様に,画像開始基準時刻から各モータの予測起動時間の合計時間だけ遡ることで得られる。そして,第1のモータの起動処理を行う(S311)。
この起動処理の内容は,図4に示した,第1の形態のものと同様である。すなわち,第1のモータに起動開始信号を送出し,起動させるとともに,起動タイマ71によって起動に掛かった実起動時間を検出する。さらに,検出された実起動時間から次回の予測起動時間を算出し,起動時間記憶部73に記憶する。
次に,更新する前の起動時間記憶部73に記憶されていた予測起動時間と,ここで算出された予測起動時間とを比較する(S312)。あるいは,S308で調整した予測起動時間と,新たに算出された予測起動時間とを比較してもよい。この比較結果から,新たに算出された予測起動時間の方が短いと判断された場合には,このジョブのために,この後に続いて起動される他のモータの予測起動時間を再調整する。すなわち,最初に起動するモータの起動時間が予測より短い場合には,他のモータの起動時間も短いと推測されるからである。
そこで,起動時間記憶部73に記憶されていた予測起動時間と取得された実起動時間(またはここで算出された予測起動時間)との比に応じて,第2以降のモータの予測起動時間を再計算する。さらに,第2以降のモータの予測起動時間が再計算された場合には,第2以降のモータの起動開始時刻を調整する(S313)。ここでは,S309で取得された画像開始基準時刻に基づいて,後詰めで変更する。すなわち,画像開始基準時刻に対して,高圧電源の起動時間や,再計算された第2以降のモータの予測起動時間を順次遡って,第2以降のモータの起動開始時刻を決定する。このようにすれば,最初に起動されるモータ以外のモータについては,必要以上の回転がさらに抑制される。
なお,ジョブの発生から画像開始基準時刻までのモータ以外の準備時間は,印刷モードごとに,準備時間記憶部75の記憶内容に基づいて決定される。ここまでの説明では,その準備時間は,モータの起動に掛かる時間より長いとした。しかし,起動するモータの数が多い等のなんらかの理由により,モータの起動に掛かる時間の方が長く,画像開始基準時刻がモータの起動に掛かる時間に基づいて決定される場合もあり得る。このような場合には,上記のように再計算することによりモータの起動に掛かる合計時間が短くなる場合には,画像開始基準時刻を早めるようにしてもよい。すなわち,モータの予測起動時間の合計時間に対して,各モータの起動開始時刻および画像開始基準時刻を前詰めで変更するようにしてもよい。
次に,S313で再調整された起動開始時刻に基づいて,第2以降のモータの起動処理を行う(S314)。この起動処理の内容も第1の形態のものと同様である。さらに,S305で抽出された全てのモータ及び高圧電源68について起動が終了するまで(S315:Yes),各モータを順に起動する(S314)。
残りの全てのモータの起動処理が終了し(S315:Yes),画像開始基準時刻になったら,画像形成処理を開始する(S316)。そのジョブの画像形成が終了したら,各モータを一旦停止し,間隔タイマ72をスタートする(S317)。そして先頭に戻り,待機する。これで,本形態の画像形成処理の説明を終了する。
次に,図8と図9のタイムチャートを参照して,本形態による初期状態からのメインモータ51とカラーPCモータ53との起動タイミングの例を説明する。これらの図では,メインモータ51の実起動時間に基づいて,カラーPCモータ53と高圧電源68との起動開始時刻を再計算した例を図示している。なお,メインモータ51の予測起動時間の初期値をFm0,カラーPCモータ53の予測起動時間の初期値をFc0,高圧電源68の起動時間をFh0としている。
図8は,メインモータ51の実起動時間に基づいて,カラーPCモータ53の起動開始時刻を後詰めで変更した例である。すなわち,各モータの予測起動時間の合計(ここでは,Fm0+Fc0+Fh0)が準備時間記憶部75から読み出された準備時間よりも短い場合には,このタイムチャートに示すように処理される。
まず,最初に起動されるモータであるメインモータ51の起動開始のタイミングが,画像開始基準時刻T0から(Fm0+Fc0+Fh0)だけ遡った時刻T21に設定される。ここでは初期状態から起動する場合の例を示しているので,この時刻T21は,図5の時刻T1と同じタイミングである。
本形態では,図8に示すように,時刻T21にメインモータ51を起動開始する。そして,起動タイマ71によって,メインモータ51の起動に掛かった実起動時間Rm21が得られる。この図では,取得された実起動時間Rm21の方が予測起動時間Fm0より短い。そこで,第2以降のモータについて,その予測起動時間が再計算され,起動開始時刻が変更される。例えば,メインモータ51の予測起動時間Fm0と実起動時間Rm21との比,および,カラーPCモータ53の予測起動時間(ここでは初期値Fc0)とから,カラーPCモータ53の予測起動時間が再計算されて,予測起動時間Fc21が得られる。
そして,図8では,カラーPCモータ53の起動開始のタイミングは,画像開始基準時刻T0から(Fc21+Fh0)だけ遡った時刻T22に変更される。この場合には,高圧電源の起動開始時刻T23は変更されない。これが,後詰めでの変更である。なお,実起動時間Rm21が,その時の予測起動時間より短くなかった場合は,再計算は行わない。
次に,図9のタイムチャートを参照して,前詰めでの変更する場合の例を説明する。後詰めの場合と同様に,まず,画像開始基準時刻T0,メインモータ51の起動開始時刻T21が設定される。ただし,ここでは,モータの予測起動時間の合計(ここでは,Fm0+Fc0+Fh0)が準備時間記憶部75から読み出された準備時間よりも長いものとする。
そして,図8と同様に,時刻T21にメインモータ51を起動開始し,実起動時間Rm21を取得する。実起動時間Rm21の方が予測起動時間Fm0より短いので,カラーPCモータ53の予測起動時間が再計算されて,予測起動時間Fc21が得られる。そしてこの場合には,直ちにカラーPCモータ53が起動開始される。さらに,次に起動される部材の起動開始時刻は,カラーPCモータ53の起動開始から時間Fc21だけ経過した時点に設定される。
このようにして,メインモータ51以外のモータの予測起動時間がより短く再計算され,それぞれの起動開始時刻が前倒しされることにより,起動時間の合計時間が短縮される。そして,その短縮分だけ画像開始基準時刻も早められ,図9の画像開始基準時刻T00に画像形成を開始することができる。これが,前詰めでの変更である。このようにすれば,ユーザの待ち時間をさらに短くすることができる。ただし,準備時間を超えない範囲で前詰めすることが望ましい。
このようにすれば,カラーPCモータ53およびそれによって回転される各部材は,電源投入後の初めての画像形成時であっても無駄な回転が防止される。従って,本形態のカラープリンタによっても,モータの必要以上の回転を抑制し,モータによって駆動される部品の寿命を有効に活用することができる。
なお,本形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。
例えば,予測起動時間を記憶する代わりに実測値と余裕値とを別に記憶するようにしてもよい。また,余裕値は,モータごとに異なる値としてもよい。また例えば,各モータの配置やその分担は一例であり,さらに多くのモータを有していてもよい。また,DCモータ以外のモータに適用することも可能である。
本形態のカラープリンタの概略構成図である。 本形態のカラープリンタの制御構成の概略を示すブロック図である。 画像形成処理を示すフローチャートである。 起動処理を示すフローチャートである。 初期状態での起動タイミングの例を示すタイムチャート図である。 2回目以降の起動タイミングの例を示すタイムチャート図である。 画像形成処理の別の例を示すフローチャートである。 第2の形態の起動タイミングの例を示すタイムチャート図である。 第2の形態の起動タイミングの別の例を示すタイムチャート図である。
符号の説明
1 カラープリンタ
10Y,10M,10C,10K イメージカートリッジ
25 ドア
51〜58 モータ
61 出力制御部
68 高圧電源
71 起動タイマ
72 間隔タイマ
73 起動時間記憶部
74 回転記憶部
75 準備時間記憶部
76 初期起動時間記憶部
77 環境記憶部
78 環境センサ
79 ドアセンサ

Claims (8)

  1. 複数の回転体を有しその回転により画像を形成する画像形成部と,前記画像形成部の各部を駆動する複数のDCモータと,前記複数のDCモータを制御する駆動制御部とを有し,前記複数のDCモータのそれぞれが,前記複数の回転体の少なくとも1つを駆動するように構成されている画像形成装置において,
    前記複数のDCモータのそれぞれについて,その起動開始から目標到達速度に達するまでに要する起動時間を記憶する起動時間記憶部と,
    印刷のモードごとに,前記複数のDCモータのうち回転させる必要があるものを記憶する回転記憶部と,
    印刷のモードごとに,前記画像形成部のうち前記複数のDCモータ以外の部分が画像形成開始可能となるのに要する準備時間を記憶する準備時間記憶部と,
    印刷ジョブが発生すると,その印刷のモードに応じて,前記準備時間記憶部に記憶されている準備時間に基づいて画像開始基準時刻を決定する基準時刻決定部と,
    印刷ジョブが発生すると,
    その印刷のモードに応じて,前記複数のDCモータの現在の回転状況と前記回転記憶部の記憶内容とに基づいて,新たに起動する必要のあるDCモータを決定するとともに,
    決定された各DCモータについて前記起動時間記憶部に記憶されている起動時間を,画像開始基準時刻に対して順次遡ることにより,決定された各DCモータの起動開始時刻を決定し,
    決定された各起動開始時刻に従って前記複数のDCモータのうち起動するものを起動する起動制御部と,
    前記起動制御部により起動されるDCモータの実際の起動時間を計測する実起動時間計測部と,
    前記起動制御部によるDCモータの起動の際,先に起動されるDCモータについての前記実起動時間計測部の計測結果を,そのDCモータについて前記起動時間記憶部に記憶されている起動時間と比較する比較部と,
    前記比較部にて前記計測結果の方が短いと判断された場合に,前記記憶されている起動時間と前記計測結果との比に応じて,そのDCモータより後に起動されるDCモータの起動時間を再計算する再計算部と,
    再計算がなされた場合にその結果に応じて,後に起動されるDCモータの起動開始時刻を,画像開始基準時刻に対して後詰めで変更する変更部と,
    前記実起動時間計測部の計測結果に基づいて前記起動時間記憶部の記憶内容を更新する起動時間更新部とを有し,
    前記起動制御部は,
    次回の印刷ジョブの際には,前記起動時間更新部により更新された起動時間に基づいて各DCモータの起動開始時刻を決定するとともに,
    起動開始時刻の変更がなされたDCモータについては,変更後の起動開始時刻に従って起動させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項に記載の画像形成装置において,
    基準時刻決定部は,前記準備時間記憶部に記憶されている準備時間と,新たに起動されるDCモータについて前記起動時間記憶部に記憶されている起動時間の合計とのうち長い方に基づいて画像開始基準時刻を決定するものであり,
    前記変更部は,
    画像開始基準時刻が前記準備時間記憶部に記憶されている準備時間に基づいて決定された場合に限り後詰めでの変更を行うとともに,
    画像開始基準時刻がDCモータの起動時間の合計に基づいて決定された場合には,後に起動されるDCモータの起動開始時刻および画像開始基準時刻を,先に起動されたDCモータの起動完了時刻に対して前詰めで変更することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像形成装置において,
    前回の印刷ジョブの終了から新たな印刷ジョブの発生までに経過した印刷間隔時間を測定する印刷間隔測定部と,
    測定された印刷間隔時間があらかじめ定めた制限時間より長い場合には,前記起動時間記憶部に記憶されている各DCモータの起動時間に付加時間を付加する起動時間付加部とを有し,
    前記起動制御部は,前記起動時間付加部により起動時間に付加時間が付加された場合には,付加後の起動時間に基づいて各DCモータの起動開始時刻を決定することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1から請求項までのいずれか1つに記載の画像形成装置において,
    温度または湿度の環境値を取得する環境センサと,
    新たな印刷ジョブの発生の際の環境値と,前回の印刷ジョブの際の環境値との差が,あらかじめ定めた制限値より大幅である場合には,前記起動時間記憶部に記憶されている各DCモータの起動時間に,環境値の差に基づく環境補正を施す起動時間環境補正部とを有し,
    前記起動制御部は,前記起動時間環境補正部により環境補正が施された場合には,環境補正後の起動時間に基づいて各DCモータの起動開始時刻を決定することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1から請求項までのいずれか1つに記載の画像形成装置において,
    装置の外面の一部を開閉するドアと,
    前記起動時間記憶部に記憶されている各起動時間の初期値を記憶する初期起動時間記憶部と,
    前記ドアの開閉動作を検知するドアセンサと,
    前記ドアの開閉動作が検知された場合に,前記起動時間記憶部の記憶内容を,前記初期起動時間記憶部の記憶内容で初期化する初期化部とを有することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項に記載の画像形成装置において,
    前記初期化部は,装置の電源投入時にも初期化を行うことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1から請求項までのいずれか1つに記載の画像形成装置において,
    前記起動時間記憶部に記憶されている各起動時間の初期値を記憶する初期起動時間記憶部と,
    装置の電源投入時に,前記起動時間記憶部の記憶内容を,前記初期起動時間記憶部の記憶内容で初期化する初期化部とを有することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1から請求項までのいずれか1つに記載の画像形成装置において,
    前記実起動時間計測部は,計測対象のDCモータから発せられるモータロック信号,エンコーダーパルス信号,FG信号,モータ電流信号のうちのいずれか1つに基づいて,そのDCモータの実際の起動時間を測定することを特徴とする画像形成装置。
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