JP5973750B2 - 新規防虫剤 - Google Patents

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Description

本発明は、常温で揮散性を有する脂肪族多環式化合物を有効成分として含有することを特徴とする防虫剤に関する。
従来、イガ類、カツオブシムシ類やシミ類等の衣料害虫から繊維製品を保護するため、主に、タンス、引き出し、クローゼットや衣料収納箱用として、様々な防虫剤が提案、実用化されている。衣料のみならず、人形、および植物標本、昆虫標本などの生物の学術標本の保存にも使用される。その有効成分としては、古くは樟脳系薬剤が使われたが、化学合成の発達とともにナフタレン系薬剤やパラジクロロベンゼン系薬剤が登場した。しかし、これらは刺激臭や安全性などが問題となり、今日ではエムペントリンやプロフルトリン等のピレスロイド系殺虫成分が主流となっている。このピレスロイド系殺虫成分は、衣料害虫等に対して微量で高い殺虫効果を示し、無臭で、しかも安全性に優れ、有用性の高い有効成分ではある。
しかし、これらのピレスロイド系防虫成分は、常温揮散性であるものの、防虫成分が必要な空間に充分に拡散するまでに時間がかかり、初期効果の改善が望まれている。さらに、この物質は、衣類用の防虫剤として用いる場合、6ヶ月〜1年間の長期に渡って使用するため、種々の外的条件、例えば熱、光、湿度などの影響を受けて異臭を生じるという問題が生じ、BHT等の酸化防止剤を添加する方法、特定のベンゾトリアゾール誘導体を添加する方法などいくつかの解決手段が示されている(特許文献1)が、まだ十分であるとは言えない。
したがって、従来使用されてきた樟脳系、ナフタレン系、パラジクロロベンゼン系、およびピレスロイド系の成分には、いずれも克服しなければならない問題があり、これらの改良研究、改良発明が展開されると同時に、これら従来成分とは全く異なる「新たな防虫成分」を創製することが求められている。
特開2009−120621号公報
本発明の目的は、前述した不利益を回避した新規防虫活性物質を防虫活性成分として含む防虫剤を提供することである。
本発明者らは、上記のような事情に鑑み、新たな系統の防虫成分を見出すべく鋭意検討を重ねた結果、驚くべきことに、トリシクロデカン化合物に代表される常温で揮散性を有する脂肪族多環式化合物が防虫剤として優れた成分であることを見出した。
本発明のトリシクロデカン化合物に代表される常温で揮散性を有する脂肪族多環式化合物を用いて前記課題を解決した例は皆無である。すなわち、本発明者らは、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカン化合物、トリシクロ[3.3.1.1(3,7)]デカン化合物(アダマンタン化合物)を含むトリシクロデカン化合物に代表される常温で揮散性を有する脂肪族多環式化合物が、優れた防虫効果を示すことを見出し、その技術思想を本明細書で開示するものである。本発明の化合物は、人・動物に対して安全性が高く、優れた防虫効果を示し、防虫成分が速やかに拡散し、長期にわたる安定性を示などの優れた防虫剤の成分となる。
本発明は、
[1]常温で揮散性を有する脂肪族多環式化合物を含有することを特徴とする防虫剤;
[2]脂肪族多環式化合物がトリシクロデカン化合物であることを特徴とする[1]記載の防虫剤;
[3]トリシクロデカン化合物が、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカン化合物、またはトリシクロ[3.3.1.1(3,7)]デカン化合物であることを特徴とする[1]または[2]記載の防虫剤;
[4]脂肪族多環式化合物が任意の位置に、ひとつまたは複数の置換基を有することを特徴とする[1]〜[3]のいずれかに記載の防虫剤;
[5]置換基がそれぞれ独立にC−Cアルキル基、ハロゲン基、C−CアルキコキシC−Cアルキル基、アシル基、カルボキシル基、C−Cアルコキシカルボニル基、置換されていてもよいアミノ基、スルホ基、スルフィニル基、スルホニル基、またはホスホリル基である[1]〜[4]のいずれかに記載の防虫剤;
[6]害虫の幼虫を死滅させるか、または害虫の卵の孵化を抑制することを特徴とする[1]〜[5]のいずれかに記載の防虫剤;
[7]脂肪族多環式化合物が常温常圧で液体、または固体であり、芳香を有することを特徴とする[1]〜[6]のいずれかに記載の防虫剤;
[8]少なくとも一部が気体を通過させるが液体を通過させない容器に保存されているか、または担体に含浸あるいは練り込まれていることを特徴とする[1]〜[7]のいずれかに記載の防虫剤;
[9]衣料害虫防除用又は飛翔害虫防除用である[1]〜[8]のいずれかに記載の防虫剤;および
[10]衣料害虫防除用であって、衣料害虫がイガ、コイガ、ヒメカツオブシムシまたはヒメマルカツオブシムシであることを特徴とする[1]〜[9]のいずれかに記載の防虫剤;
を開示するものである。
「脂肪族多環式化合物」は、本明細書で用いる場合、架橋構造を持つ環状炭化水素である。脂肪族多環化合物としては、ビシクロオクタン化合物、トリシクロデカン化合物、テトラシクロドデカン化合物、などが挙げられる。
脂肪族多環化合物の例示として挙げた「ビシクロオクタン化合物」は、炭素数8個からなる2環性の脂環式飽和炭化水素を意味し、ビリシクロ[2.2.2] オクタン化合物、ビリシクロ[3.2.1] オクタン化合物、などが挙げられる。同様な概念で「トリシクロデカン化合物」は、炭素数10個からなる3環性の脂環式飽和炭化水素を意味し、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカン化合物、トリシクロ[3.3.1.1(3,7)]デカン化合物(別名、アダマンタン化合物)などが挙げられる。
これらの化合物は、置換基を有していても有していなくてもよい。置換基は下記に例示される。
「アルキル基」は、本明細書で用いる場合、分岐、環状および/または不飽和結合を有していてもよい。C−Cアルキル基におけるC−Cは、1、2、3、4、5または6個の炭素を有する直鎖状または分岐鎖状の基を指すと定義され、したがって、C−Cアルキル基は、具体的には、メチル基、エチル基、エテニル基、Z−エチレン基、n−プロピル基、iso−プロピル基、シクロプロピル基、プロペニル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、tert-ブチル基、1−ブテニル基、ペンチル基、ヘキシル基、およびシクロヘキシル基などを含むが、これらに限定されない。
「ハロゲン基」は、本明細書で用いる場合、フルオロ基、クロロ基、ブロモ基およびヨード基を含む。
「アシル基」は、本明細書で用いる場合、アセチル基、プロピオニル基、ベンゾイル基およびトルオイル基などを含むが、これらに限定されない。
「置換されていてもよいアミノ基」は、無置換のアミノ基、C−Cアルキルアミノ基、アセチルアミノ基などを含むが、これらに限定されない。
「防虫効果」とは、本明細書で用いる場合、殺幼虫、殺成虫活性はもちろんのこと、各種害虫の生育ステージにおいて、致命的な作用を与えるかあるいは、死に至らずとも、生育に阻害効果をもたらすことができるすべての効果を包含する。具体的にはノックダウン活性、産卵抑制活性、卵孵化抑制活性、殺卵活性、殺幼虫活性、幼虫摂食阻害活性、幼虫営巣阻害活性、幼虫羽化阻害活性、幼虫忌避活性、成虫忌避活性、殺成虫活性、成虫交尾撹乱活性、飛翔阻害活性等を挙げることができる。
本発明の脂肪族多環式化合物は、市販されているか、または、文献に公知の方法で製造可能である。
特に、トリシクロデカン化合物の代表例であるトリシクロ[3.3.1.1(3,7)]デカン化合物(アダマンタン化合物)は、ダイヤモンドの結晶格子に相当する三次元構造を持つ。すなわち各炭素の結合角が sp3炭素の本来の角度(約109.5度)を成すため、歪みのない構造を持ち、それゆえ極めて安定であり、防虫剤の長期使用に対する安定性という点で有利である。紫外領域における透明性、熱安定性、低誘電率、疎水性を生かした様々な誘導体が合成され、必要に応じて本発明に使用できる。また、香料として用いられるフルーテートもトリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカン化合物に該当し、その様々な類縁体も必要に応じて本発明に使用できる。
本願の脂肪族多環式化合物は、薬学的に許容されるような安全面で許容されるその塩、立体異性体、光学異性体およびそれらの異性体の混合物、溶媒和物、結晶多形、同位体標識化合物などを含有するものである。
本発明の化合物は、結晶形または非結晶形で製造されてもよく、結晶形の場合、水和化または溶媒和化されてもよい。本発明は、化学量論的水和物または溶媒和物、ならびに可変量の水および/または溶媒を含有する化合物をその範囲内に包含する。
本発明の化合物は、結晶多形をとりうるが、これらも本発明の範囲内である。
本発明の化合物には、キラル炭素原子を有するものがある。このような化合物の場合、本発明の化合物には、立体異性体が存在する。本発明は、エナンチオマー、ジアステレオマー、およびそれらの混合物などのあらゆる立体異性体に及ぶものである。慣用の方法により種々の立体異性体形態を他のものから分離または分割してもよいし、慣用の立体選択的合成法または不斉合成法により任意の異性体を得てもよい。
本明細書の化合物には、種々の互変異性体形態で存在し得るものがあり、本発明は、このような互変異性体すべてを包含するものと解される。
本発明はまた、1個以上の原子が、自然界にて通常見られる原子質量または質量数とは異なる原子質量または質量数を有する原子と置き換えられたこと以外は、本明細書に記載された化合物と同一である同位体標識化合物を含む。本発明の化合物に組み込まれ得る同位体としては、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素、ヨウ素または塩素の同位体が挙げられ、たとえば、H、11C、14C、18F、123Iおよび125Iが挙げられる。これらの同位体および/または他の原子の同位体を含有する本発明の化合物は、本発明の範囲内である。
本発明に係る防虫剤は、有効成分である常温で揮散性を有する脂肪族多環式化合物を含有させたものであれば、形態は問わない。本発明の化合物を実際に使用する場合には、他の成分を加えずに単体の形や適当な溶媒に溶解した形で使用してもよいし、防虫剤として使いやすくするため担体を配合して適用してもよい。
散布用の防虫剤としては乳剤、油剤、粉剤、水和剤、エアゾール剤等があげられ、前記化合物に乳化剤、分散剤、溶剤、安定剤等の補助剤、固型状担体、液体状担体、噴射剤等を適宜配合して当業者によく知られた方法で調製することができる。
また、木粉その他適当な基材と混合して蚊取線香の如き燻蒸用殺虫、防虫剤として使用することができ、更に、前記化合物を適当な有機溶剤に溶解して台紙に浸み込ませ、または適当な溶剤に溶かし、適当な吸液芯を介して適当な加熱体によって加熱蒸散させるいわゆる電気蚊取のごとき形態で使用することもできる。
散剤や粉剤等の形態に調製するにあたり用いられる担体としては、代表的には例えばケイ酸、カオリン、タルク等の各種鉱物質粉末や、木粉、小麦粉などの各種植物質粉末などを例示できる。また、アゾジカルボンアミド等の有機発泡剤や塩素酸カリウム等の燃焼発熱剤等を配合して燻煙剤とすることもできる。また、散剤や粉剤等に使用するには、マイクロカプセルを使用してもよい。そのようなマイクロカプセルとしては、界面重合法、in situ重合法、液中硬化被覆法、コアセルベーション法、物理的・機械的製法またはこれら公知の方法を組み合わせて調製されたマイクロカプセルが使用される。マイクロカプセルの壁材としては、例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリウレア、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ乳酸樹脂、アクリル樹脂、セルロース系樹脂、アルギン酸ナトリウム、アラビアゴム、ポリビニルアルコール、ゼラチン、アルブミンなどが挙げられる。
また、例えばアダマンタン、シクロドデカン、トリイソプロピル−トリオキサン等の昇華性担体を用いて本発明化合物の揮散性調節を図ることもできる。なおアダマンタンについては、昇華性担体としての役割と共に本発明が開示する防虫効果をも兼備するものである。
本発明の有効成分を担持させる無機または有機質担体としては、無機多孔質担体(たとえば、ケイ酸塩、シリカ、ゼオライト、アルミナなど)、紙、パルプ、不織布、有機高分子担体(たとえば、セルロース、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、エチレン−酢酸ビニル共重合体など)、ワックス類(高級アルコール、キャンデリラワックス、ライスワックス、カルナバワックス、モクロウ、ミツロウ、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、ステアリン酸、パラフィンワックス、ワセリン、鯨油、牛脂など)などが挙げられ、これらの1種または2種以上を組み合わせて使用できる。粒状、粉状、塊状、フレーク状、スポンジ状、打錠状、ペレット状、棒状、シート状、マット状などの任意の形状であってもよい。また、ポリビニルアルコール、ゼラチン、アルギン酸、カラギーナン、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸アルミニウム、2−エチルヘキサン酸アルミニウム、ジベンジリデンソルビトールなどのゲル化成分を配合し、必要に応じて少量のアルコールや水を用いてゲル状物を調製してもよい。
本発明の防虫剤には、必要に応じ香料、揮散補助剤、消臭剤、防徽剤、着色剤、および抗菌剤などを添加してもよい。
香料としては、天然香料成分、合成香料成分、天然精油などが挙げられる。イガ、コイガ、ヒメカツオブシムシ、ヒメマルカツオブシムシ、シミ等の衣料害虫あるいは蚊やハエ類等の飛翔害虫に対して防虫効果があるものを用いてもよいし、香調の調整のために他の芳香成分を添加してもよい。
防虫性香料として具体的には、テルピネオール、シトロネロール、シトロネラール、シトラール、ノナナール、ゲラニオール、ネロール、ボルネオール、デカノール、リナロール、ジピドロリナロール、テトラヒドロリナロール、ジヒドロミルセノール、ロジノール、メントール、p−メンタン−3,8−ジオール、チモール、エバノール、メンタン、カンフェン、ピネン、リモネン、β−ヨノン、セドリルメチルエーテル、アネトール、シンナミルアルデヒド、クミンアルデヒド、安息香酸メチル、酢酸シス−3−ヘキセニル、酢酸ベンジル、ヘプタン酸エチル、酢酸フェニルエチル、ヘキサン酸ブチル、ヘキサンイソ酸ブチル、酢酸シンナミル、酢酸アニシル、酢酸トリシクロデセニル、酢酸2−ターシャリーブチルシクロヘキシル (ベルドッタス)、酢酸4−ターシャリーブチルシタロヘキシル (ベルテネックス)、ヘキサン酸アリル、ヘプタン酸アリル、蟻酸ゲラニル、蟻酸シトロネリル、酢酸ゲラニル、酢酸シトロネリル、酢酸ネリル、メチルサリシレート、イソブチルオキシ酢酸アリル、n−アミルオキシ酢酸アリル、イソアミルオキシ酢酸アリル (アリルアミルグリコレート)、イソヘキシルオキシ酢酸アリル、3−エチルアミルオキシ酢酸アリル、シタロペンチルオキシ酢酸アリル、シクロヘキシルオキシ酢酸アリル (シクロガルバネート)、フェノキシ酢酸アリル、オタタン酸アリル、シクロヘキシルプロピオン酸アリル、安息香酸ベンジル、サリチル酸ベンジル、クエン酸トリエチル、δダマスコン、カルボン、シトロネラ油、シナモン油、ユーカリ油・レモンユーカリ油、ヒバ油、ラベンダー油、オレンジ油、グレープフルーツ油、シダーウッド油、ゼラニウム油、タイムホワイト油、ハッカ油などから選ばれた1種または1種以上を配合することができる。
香調の調整のための香料としては、「緑の香り」と呼ばれる青葉アルコールや青葉アルデヒド等が挙げられ、リラックス効果を付与することもできる。
揮散補助剤としては、水のほか、エタノール、イソプロパノールのような低級アルコール、プロピレングリコールのようなグリコール、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノアリルエーテルのようなエチレングリコールエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテルのようなプロピレングリコールエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテルのようなジアルキルグリコールエーテル、各種炭素数のノルマルパラフィン系炭化水素やイソパラフィン系炭化水素もしくは芳香族炭化水素や、界面活性剤、可溶化剤、分散剤が適宜用いられる。
消臭剤としては、揮発性のヒバ油、ヒノキ油、竹エキス、ヨモギエキス、キリ油やピルビン酸エチル、ピルビン酸フェニルエチル等のピルビン酸エステルなどが挙げられる。
防徽剤としては、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、イソプロピルメチルフェノール、オルソフェニルフェノールなどが挙げられる。
着色剤としては、本発明で使用する処方成分に溶けるものであれば特に限定されない。薬液や固体の減り具合が観察しやすく、好感を与え、購買意識を高めるような色を自由に使用することができる。たとえば、燈色403号のようなアゾ染料、緑色202号のようなアントラキノン染料その他、タール色素、インジゴ系色素などが挙げられる。
抗菌剤としては、ヒノキチオール、テトラヒドロリナロール、オイゲノール、シトロネラール、アリルイソチオシアネートなどが挙げられる。
また、本発明の防虫剤に、N−オクチルビシクロヘプテンカルボキシイミド(商品名MGK−264)、サイネピリン500、ピペロニルブトキサイドなどの共力剤を加えてもよい。
更に、他の防虫成分、例えばフェニトロチオン、DDVP、ダイアジノン等の有機リン剤、NAC、MTMC、メトキサジアゾン、プロポクスル等のカーバメート剤、ピレトリン、アレスリン、プラレトリン、フラメトリン、フタールスリン、トランスフルトリン、プロフルトリン、メトフルトリン、フェノトリン、ペルメトリン、エムペントリン等の従来のピレスロイド系殺虫剤、シラフルオフェン等の有機ケイ素系化合物、殺菌剤、抗菌剤、忌避剤、あるいは芳香剤、消臭剤等を混合することによって効力のすぐれた多目的組成物が得られ、労力の省力化、薬剤間の相乗効果も十分期待し得るものである。
したがって本発明の防虫剤の用途としては、イガ、コイガ、カツオブシムシ等の衣料害虫をはじめ、アカイエカ、チカイエカ、ヒトスジシマカ、シナハマダラカなどの蚊類、イエバエ、ヒメイエバエ、センチニクバエ、ケブカクロバエ、キイロショウジョウバエ、ノミバエ等のハエ類、オオチョウバエ、ホシチョウバエ等のチョウバエ類、セスジユスリカ、アカムシユスリカ等のユスリカ類、ノシメマダラメイガ等の蛾類などの飛翔昆虫、ゴキブリ、屋内塵性ダニ類等の衛生害虫、コクゾウ等の貯穀害虫、アブラムシ、ウンカ、カメムシ、ムカデ等の種々の害虫に高い殺虫、防虫効果を示しうる。
本発明の防虫剤の容器に関しても、何ら限定されることはなく、従来当業者によく知られた技術が使用できる。本発明の防虫剤は、少なくとも一部が気体を通過させるが液体を通過させない容器に保存されていてもよいし、また、各種担体に含浸あるいは練りこまれていてもよい。そのような形態は、当業者によく知られた方法で調製することができる。たとえば、無機または有機質担体を、有効成分を透過しない包装材に封入し、該包装材には特定の孔部を特定の割合で形成して該有効成分の揮散量をコントロールする容器に入れてもよい。
容器としては、目的に応じて、ガラス、セラミック、金属、プラスチックなどの材料で製造される。プラスチック製の物を用いる場合、プラスチックの材質として、本発明の防虫成分が、透過しない素材であることが必要であり、耐内容物性を考慮して、基材にポリエチレンフタレート、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリアミドなどが使用できる。容器の形状は固体や液体が収納でき、一部に開口部(小孔部を含む)を有しまたは有しない形状であればよく、真空成形法や圧空成形法などの熱成形法や、インジェクション成形法など公知慣用の成形方法で作製される。この容器本体の開口部周辺には平坦な面やフランジ部を設け、ガス透過性フィルムを接着剤や、あるいは超音波溶着などにより熱シールして、容器内に本発明の防虫成分を封じることもできる。噴射剤等の場合で、二酸化炭素などの気体とともに噴射する場合は、十分な圧力に耐えられる材料(たとえば金属製)の容器が用いられる。容器形状は袋状でもよい。
本発明の防虫剤の有効成分である脂肪族多環式化合物を、容器に入れる代わりに、各種の樹脂中に直接配合し、繊維、フィルム、シート、板、マットなどの成形品に加工し、これらの成形品を各種の建材、タタミ、寝具、カーペット、ふとん綿などの生活資材の製造原料として使用したものでもよい。これら成形品から防虫成分が揮散し去ると成形品が変色するものであってよい。有効成分、また該成形品を防虫駆除のための部材として使用する場合、防虫効果を発現する前記の成形品、生活資材および各種部材も本発明の防虫剤の範囲に含まれる。より具体的には、防虫効果が付与された押入れ敷材、タンス用敷材、配置材、衣装用敷材、家具裏用配置材、畳下敷材、床用敷材、絨毯用敷材、自動車用内装材、ベッドマット、マットレス、動物用害虫駆除バンド(首輪)、ペット動物用衣料、ペット動物用敷材などを作製することができる。また、本発明の化合物を結着剤などを用いて繊維製品に付着させることにより、広範な繊維製品に防虫効果を付与することができ、防虫効果が付与された寝具やコタツ用布団などの繊維製品に加工することができる。さらに本発明の防虫成分は塗料、糊剤や噴霧剤に配合することができ、建材用塗料、接着材に配合して用いたり、ペットや動物の小屋やその備品、または動物の体に吹きかけたりすることにより、小屋や動物の体への防虫効果を発揮することができる。
本発明の「防虫剤」とは、上記の防虫を目的とした生活資材、その製造原料、またその製造原料を用いて製造された生活用品をも含んだ概念である。
本発明によれば、常温で揮散性を有する脂肪族多環式化合物を含有することを特徴とする防虫剤を得ることができた。本発明の「揮散性を有する脂肪族多環式化合物」は、従来用いられてきた樟脳系、ナフタレン系、パラジクロロベンゼン系薬剤、ピレスロイド系の化学成分とは全く構造を異にするパイオニア的な発明であり、防虫剤の分野に新しい技術思想を提供するものである。
衣料害虫に対する効力試験に用いた装置図。 飛翔害虫に対する効力試験に用いた装置図。
次に具体的な実施等を挙げて、本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。当業者には明白なように、本発明の範囲から逸脱することなく、材料および方法の両面で多々の改変が可能である。
本発明化合物の衣料害虫(イガ幼虫)および飛翔害虫であるアカイエカに対する基礎効力試験を以下に記載する。本実験では、本発明の代表的な脂肪族多環式化合物、および対照化合物として天然精油で防虫効果の知られているシトロネロール(例えば特開平10-287507や特開平11-269009)、エタノールを用いた。試験に用いた化合物は、試薬として市販されているもの(たとえば、東京化成工業(株))を用いた。
[実施例]衣料害虫に対する効力試験
試験手順
Φ20cm、高さ20cm円筒1内底面に、5cm四方の生地(ウールモスリン)2と供試虫3を20匹設置する。また、卵4を20個、2枚の3cm四方の生地(ウールモスリン)2に挟んで、網かご5に入れて設置する。供試化合物1gにエタノールを加え10mLの希釈液を調製し、その内の1mL を10×10cm四方のろ紙6に含浸させる。次いで、エタノールを風乾させた後、天面から吊下げる。このように調製したろ紙6は有効成分として約100mgを含む。
供試虫は、イガ幼虫であり、試験期間は7日間、卵においては10日間である。
結果
表1にイガ幼虫に対する効力試験を示す。また、表2にイガ卵に対する効力試験を示す。
表中、−、+、++、+++、はそれぞれ食害痕なし、小さい貫通孔1つ且つ貫通していない食害痕複数、大きい貫通孔1つ且つ小さい貫通孔複数、大きい貫通孔複数を示す。
致死率の計算は、
致死率(%)=(致死虫数+KD虫数)/ 確認虫数 ×100
で計算する。
また卵に対する孵化阻止率の計算は、
孵化阻止率(%)= 孵化阻止卵数 / 確認卵数 ×100
で計算する。
ここでKDとはノックダウンを意味し、致死に至らないまでも動きが取れない状態をいう。
表1から明らかなように、イガ幼虫に対する効力試験において、幼虫の致死率は本発明の化合物ではすべて、対照として用いた天然精油で防虫効果の知られているシトロネロールに比べ優れている。食害に関して、特に1-ブロモアダマンタン、1-クロロアダマンタン、1-アダマンタンカルボン酸メチル、1-アダマンチルメチルケトン、エンド-テトラヒドロジシクロペンタジエン、およびトリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカン-8-オンは優れている。中でも1-ブロモアダマンタンは、食害、致死率の両面で最高値を示し、試験した化合物群の中で最も優れている。
また、表2から明らかなように、イガの卵に対する効力試験において、本発明の化合物はすべて、対照であるシトロネロールに比べ優れている。すなわち、孵化阻害率に関して、シトロネロールが26.9%であるのに対し、本発明の化合物はその倍以上の明らかな孵化阻害率の改善を示す。特に1-ブロモアダマンタン、1-クロロアダマンタン、2-アダマンタノン、およびトリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカン-8-オンは優れている。中でも1-ブロモアダマンタン、および1-クロロアダマンタンは、試験した化合物群の中で最も優れている。これらの効果は、イガ幼虫に対する効力試験と同様、シトロネロールを上回るものである。
[実施例]飛翔害虫に対する効力試験
試験手順
Φ20cm、高さ20cm円筒1を3つ重ね、中央である上から2番目の円筒の上下を金網7で仕切る。供試化合物1gにエタノールを加え、10mlの希釈液を調製し、その内1mLを10×10cm四方のろ紙6に含浸させる。次いで、エタノールを風乾させたあと、最下の円筒内底面に立たせる。このように調製したろ紙6は有効成分として約100mgを含む。中央の円筒内に、供試虫8として、アカイエカ♀成虫20匹を放ち、6時間後までの状態を観察し、KD50値(時間)を算出した。
結果
表3にアカイエカ成虫に対する効力試験を示す。
表3から明らかなように、本発明の化合物はすべて、ノックダウン活性を示し、対照として用いたシトロネロールに比べ優れている。その活性は、シトロネロールが供試した半数のアカイエカをノックダウンさせるのに要する時間であるKD50値を相対有効比1として、1.6倍から3.3倍の顕著な効力である。
以上、本実施例のデータから、トリシクロデカン化合物に代表される常温で揮散性を有する脂肪族多環式化合物が防虫剤として優れた成分であると結論付けられる。
1 円筒
2 生地
3 供試虫(イガ幼虫)
4 卵
5 網かご
6 ろ紙
7 金網
8 供試虫(アカイエカ成虫)

Claims (6)

  1. トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカン-2カルボン酸エチル、トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]デカン-8-オン、1-ブロモアダマンタン、1-クロロアダマンタン、1-アダマンタンカルボン酸メチル、1-アダマンタンカルボン酸エチル、1-アダマンチルメチルケトン、2-アダマンタノンから選択される1種以上であることを特徴とする、常温で揮散性脂肪族多環式化合物を含有する防虫剤。
  2. 害虫の幼虫及び/または成虫を死滅させるか、または害虫の卵の孵化を抑制することを特徴とする請求項1に記載の防虫剤。
  3. 脂肪族多環式化合物が常温常圧で液体、または固体であり、芳香を有することを特徴とする請求項1または2に記載の防虫剤。
  4. 少なくとも一部が気体を通過させるが液体を通過させない容器に保存されているか、または担体に含浸あるいは練り込まれていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の防虫剤。
  5. 衣料害虫防除用又は飛翔害虫防除用である請求項1〜のいずれかに記載の防虫剤。
  6. 衣料害虫防除用であって、衣料害虫がイガ、コイガ、ヒメカツオブシムシまたはヒメマルカツオブシムシであることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の防虫剤。
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