JP5972584B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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本発明は、経血やおりものなどを吸収するための生理用ナプキン、パンティーライナー、失禁パッド等の吸収性物品に関し、詳しくは装着時の違和感を軽減した吸収性物品に関する。
従来より、生理用ナプキン、パンティライナー、おりものシート、失禁パッドなどの吸収性物品として、ポリエチレンシートまたはポリエチレンラミネート不織布などからなる不透液性裏面シートと、不織布または透孔性プラスチックシートなどからなる透液性表面シートとの間に綿状パルプなどからなる吸収体を介在させたものが知られている。
かかる吸収性物品では、製品端部が肌に当たって装着時に違和感を感じる問題があった。このような問題に対して、下記特許文献1では、シール部における柔軟性を維持し、違和感が生じることを低減するため、吸収性物品の外周縁に沿うように形成されたシール部に複数の圧着部を互いに離間して形成し、吸収性物品の幅方向における外縁に形成される複数の圧着部それぞれは、幅方向において互いに隣り合う圧着部と重複する領域を有する吸収性物品が開示されている。
また、下記特許文献2では、ヒートシール線の剛性によって伸縮性が阻害され、吸収性本体の長手方向の剛性が増すことにより、装着時に吸収性本体が身体に沿いにくくなるのを防止するため、吸収性物品の長手方向に沿う両側部及び長手方向の前後両端部に、トップシートとバックシートとを一体化するシール部を有しており、該シール部は非連続の多数の接合部からなっており、前記接合部の離間距離や長さを調整した吸収性物品が開示されている。
特開2008−295645号公報 特開2009−219646号公報
しかしながら、上記特許文献1、2に開示される吸収性物品はいずれも、シール部のパターンを調整することによって装着感を高めるようにしたものであるが、製品端部に対する装着時の違和感という観点から調査を行うと、前記シール部は平面的に肌と接触するのに対して、プラスチックフィルム等の相対的に硬い素材からなる裏面シートの端部は局所的に肌と接触するため、むしろ裏面シートの端部が直接肌に当たることの方が装着時の違和感に大きく影響を与えているという意見があった。
そこで本発明の主たる課題は、裏面シートの端部が直接肌に当たらない構造とすることによって装着時の違和感を軽減した吸収性物品を提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性表面シートと裏面シートとの間に吸収体が介在された吸収性物品において、
前記透液性表面シートが不織布からなるとともに、前記透液性表面シート及び裏面シートを前記吸収体の端縁より外側に延在させた外周フラップ部のうち少なくとも吸収性物品の前後端部にそれぞれ、前記透液性表面シートを前記裏面シートの端縁より外側に延在させた外側延在部が設けられ
前記透液性表面シートに、平面視で、吸収性物品の略長手方向に沿うとともに吸収性物品の幅方向に間隔を空けて配列した複数の圧搾溝が設けられ、前記圧搾溝は、吸収性物品幅方向の一方側への突状部と他方側への突状部とを交互に繰り返す第1の波状パターンと、この第1の波状パターンを吸収性物品の幅方向に反転させた第2の波状パターンとを吸収性物品の幅方向に交互に配列した波状パターンで形成され、
前記外側延在部の少なくとも吸収性物品の前後端部において、前記圧搾溝の波状パターンが1周期分以上形成されていることを特徴とする吸収性物品が提供される。
上記請求項1記載の発明では、透液性表面シートを不織布によって構成した上で、外周フラップ部の前後端部にそれぞれ、透液性表面シートを裏面シートの端縁より外側に延在させた外側延在部を設けているため、装着時にプラスチックフィルム等の透液性表面シートと比較して相対的に硬い素材からなる裏面シートの端部と肌との間に透液性表面シートが介在するようになり、裏面シートの端部が直接肌に当たらず、装着時の違和感が大幅に軽減する。
上記請求項記載の発明では、透液性表面シートに、平面視で、吸収性物品の略長手方向に沿うとともに吸収性物品の幅方向に間隔を空けて配列した複数の圧搾溝(エンボス凹部を設けているため、透液性表面シートの長手方向の剛性が高くなり、外側延在部のめくれが防止されることによって、外側延在部がめくれて裏面シートの端部が直接肌に当たるような事態が確実に防止できる。
請求項2に係る本発明として、前記透液性表面シートと吸収体との間に親水性のセカンドシートが介在され、
前記セカンドシートが不織布からなるとともに、前記外周フラップ部の前後端部にそれぞれ、前記透液性表面シート及びセカンドシートを前記裏面シートの端縁より外側に延在させた外側延在部が設けられている請求項1記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項記載の発明では、吸収性物品幅方向の一方側への突状部と他方側への突状部とを交互に繰り返す第1の波状パターンと、この第1の波状パターンを吸収性物品の幅方向に反転させた第2の波状パターンとを吸収性物品の幅方向に交互に配列した波状パターンのエンボス凹部を設けているため、前記波状パターンの突状部を基点として透液性表面シートが身体の形状に沿って変形しやすくなり、透液性表面シートが身体の形状に沿わないことによるシワやヨレの発生が防止されることによって、このシワやヨレの発生により外側延在部がめくれて裏面シートの端部が直接肌に当たるのが防止できるようになる。
上記請求項2記載の発明では、透液性表面シートと吸収体との間に親水性の不織布からなるセカンドシートを介在した上で、外周フラップ部の前後端部にそれぞれ、透液性表面シート及びセカンドシートを裏面シートの端縁より外側に延在させた外側延在部を設けているため、裏面シートの端部と肌との間に透液性表面シート及びセカンドシートの2層が介在するようになり、より確実に裏面シートの端部が直接肌に当たらず、装着時の違和感がさらに軽減できるようになる。
請求項に係る本発明として、前記圧搾溝には複数の間欠部が形成され、前記圧搾溝が吸収性物品の略長手方向に沿って間欠的に設けられている請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項記載の発明では、圧搾溝(エンボス凹部に複数の間欠部を形成して、圧搾溝(エンボス凹部を吸収性物品の略長手方向に沿って間欠的に設けているため、前記間欠部を基点として透液性表面シートが身体の形状に沿って変形しやすくなり、余計なシワやヨレの発生によって外側延在部がめくれて裏面シートの端部が直接肌に当たるのがより確実に防止できる。
以上詳説のとおり本発明によれば、裏面シートの端部が直接肌に当たらない構造とすることによって装着時の違和感が軽減できるようになる。
本発明に係る生理用ナプキン1の一部破断展開図である。 そのII−II線矢視図(長手方向断面図)である。 (A)はエンボス凹部20の拡大平面図、(B)はその断面図である。 (A)、(B)は他の形態に係るエンボス凹部20の平面図である。 波状パターンを示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
〔生理用ナプキン1の基本構成〕
本発明に係る生理用ナプキン1は、図1に示されるように、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシートなどからなる不透液性裏面シート2と、経血やおりものなどを速やかに透過させる透液性表面シート3と、これら両シート2,3間に介在された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体4と、この吸収体4の形状保持および拡散性向上のために前記吸収体4を囲繞するクレープ紙5と、前記透液性表面シート3の下層側に積層され、前記透液性表面シート3とクレープ紙5との間に介在された親水性不織布からなるセカンドシート6と、表面両側部にそれぞれ長手方向に沿って配設されたサイド不織布7,7とから構成されている。前記吸収体4の周囲において、そのナプキン長手方向の前後端縁部では、前記不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、またその両側縁部では吸収体4の端縁よりも側方に延出している前記不透液性裏面シート2と前記サイド不織布7とがホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、外周に吸収体4の存在しない外周フラップ部Fが形成されている。
以下、さらに前記生理用ナプキン1の構造について詳述すると、
前記不透液性裏面シート2は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シートなどの少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、この他にポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布や、さらには防水フィルムを介在して実質的に不透液性を確保した上で不織布シート(この場合には防水フィルムと不織布とで不透液性裏面シートを構成する。)などを用いることができる。近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートである。
次いで、前記透液性表面シート3は、有孔または無孔の不織布が好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、スパンボンド法はドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法及びエアスルー法は嵩高でソフトである点で優れている。この透液性表面シート3には、後段で詳述するように、所定の波状パターン及びドット状パターンの組合せからなるエンボス凹部20が設けられている。
前記不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との間に介在される吸収体4は、たとえばフラッフ状パルプと吸水性ポリマーとにより構成されている。前記吸水性ポリマーは吸収体を構成するパルプ中に、例えば粒状粉として混入されている。前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。
また、前記吸収体4には合成繊維を混合しても良い。前記合成繊維は、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系、ナイロンなどのポリアミド系、及びこれらの共重合体などを使用することができるし、これら2種を混合したものであってもよい。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイドバイサイド型繊維、分割型繊維などの複合繊維も用いることができる。前記合成繊維は、体液に対する親和性を有するように、疎水性繊維の場合には親水化剤によって表面処理したものを用いるのが望ましい。
本例のように、吸収体4を囲繞するクレープ紙5を設ける場合には、結果的に透液性表面シート3と吸収体4との間にクレープ紙5が介在することになり、吸収性に優れる前記クレープ紙5によって体液を速やかに拡散させるとともに、これら経血等の逆戻りを防止するようになる。
前記透液性表面シート3の下層側に積層される親水性不織布からなるセカンドシート6は、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。親水性を付与するには、合成繊維の製造過程で親水基を持つ化合物、例えばポリエチレングリコールの酸化生成物などを共存させて重合させる方法や、塩化第2スズのような金属塩で処理し、表面を部分溶解し多孔性とし金属の水酸化物を沈着させる方法等により合成繊維を膨潤または多孔性とし、毛細管現象を応用して親水性を与えることができる。このセカンドシート6は、前記透液性表面シート3と接合することが好ましい。
一方、本生理用ナプキン1の表面がわ両側部にはそれぞれ、長手方向に沿ってかつナプキン1のほぼ全長に亘ってサイド不織布7,7が設けられ、このサイド不織布7,7の一部が側方に延在されるとともに、同じく側方に延在された不透液性裏面シート2の一部とによってウイング状フラップW、Wが形成されている。
前記サイド不織布7としては、重要視する機能の点から撥水処理不織布または親水処理不織布を使用することができる。たとえば、経血やおりもの等が浸透するのを防止する、あるいは肌触り感を高めるなどの機能を重視するならば、シリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布を用いることが望ましい。また、前記ウイング状フラップW、Wにおける経血等の吸収性を重視するならば、合成繊維の製造過程で親水基を持つ化合物、例えばポリエチレングリコールの酸化生成物などを共存させて重合させる方法や、塩化第2スズのような金属塩で処理し、表面を部分溶解し多孔性とし金属の水酸化物を沈着させる方法等により合成繊維を膨潤または多孔性とし、毛細管現象を応用して親水性を与えた親水処理不織布を用いるようにすることが望ましい。
〔裏面シート端部の接触防止手段について〕
本生理用ナプキン1においては、不透液性裏面シート2の端部が直接肌に当たることを防止するための手段が講じられている。具体的には、図1及び図2に示されるように、前記外周フラップ部Fのうち少なくともナプキン長手方向の前後端部にそれぞれ、透液性表面シート3を不透液性裏面シート2の端縁より外側に延在させた外側延在部10が設けられている。これによって、装着時に不透液性裏面シート2の端部と肌との間に透液性表面シート3の外側延在部10が介在するようになるので、不透液性裏面シート2の端部が直接肌に当たるのが防止でき、装着時の違和感が大幅に軽減できる。
また、図1及び図2に示されるように、外周フラップ部Fのうちナプキン長手方向の前後端部にそれぞれヒートシールなどによる外周シール部8、8を設けた場合、この外周シール部8より外側には短く突出した不透液性裏面シート2の突出部2aが形成される。このようにヒートシールによって硬さが増した上に、外周シール部8から短く突出しているため他の部分に比べて相対的に曲げ剛性が高くなった不透液性裏面シート2の突出部2aが、装着時に直接肌に当たると、ちくちくした痛みを引き起こし、極めて大きな不快感をもたらすこととなる。従って、このような外周シール部8を設けた場合には、上記接触防止手段を施すことが特に効果的である。
前記外側延在部10は、透液性表面シート3のみを不透液性裏面シート2の端縁より外側に延在させてもよいが、本例のように透液性表面シート3と吸収体4との間に親水性のセカンドシート6が介在する場合、透液性表面シート3及びセカンドシート6を不透液性裏面シート2の端縁より外側に延在させることが好ましい。これによって、不透液性裏面シート2の端部に透液性表面シート3とセカンドシート6の2層が介在することになるため、より一層装着時の違和感が軽減できる。また、セカンドシート6を透液性表面シート3に接合しておくことによって、外側延在部10のめくれが防止できより確実に不透液性裏面シート2の端縁が直接肌に当たるのが防止できるようになる。
前記外側延在部10は、少なくともナプキン長手方向の前後端部に設けることが望ましい。本例のように、ナプキン前後端部と側部とが明確に判別できない場合には、ウイング状フラップWを除いたナプキン前側及び後側においてそれぞれ、ナプキン長手方向の前後端縁から幅方向に最大幅となる部分まで設けることが好ましい。また、本例のように表面側の両側部にサイド不織布7、7を設けた場合、このサイド不織布7も透液性表面シート3とともに不透液性裏面シート2の端縁より外側に延在させるようにするとともに、前述のようにナプキン側部に亘って外側延在部10を設ける場合には、ナプキン側部においてサイド不織布7のみを不透液性裏面シート2の端縁より外側に延在させてもよい。さらに、外側延在部10は、ウイング状フラップWの外縁を含む生理用ナプキン1の全周に亘って設けても良い。
外側延在部10は、不透液性裏面シート2の端縁から垂線方向に10mm以下、好ましくは3mm〜7mmの長さで形成するのがよい。10mmより長くすると透液性表面シート3がめくれやすくなり、不透液性裏面シート2の端縁が露出してしまうおそれがある。
次に、外側延在部10における透液性表面シート3のめくれを防止するための手段について説明する。
このめくれ防止手段としては、透液性表面シート3に、平面視で、ナプキンの略長手方向に沿うとともにナプキン幅方向に間隔を空けて配列した複数のエンボス凹部20を設けることができる。これにより、透液性表面シート3のナプキン長手方向の剛性を高めることができるので、外側延在部10がめくれて不透液性裏面シート2の端縁が直接肌に当たるのが確実に防止できるようになる。前述のナプキンの略長手方向に沿うエンボス凹部20としては、直線や点線、波状線、曲線又はこれらの組み合わせからなるパターンで形成することができるが、以下の波状パターンで形成することが望ましい。
前記エンボス凹部20としては、図1及び図3に示されるように、平面視で、ナプキンの略長手方向に沿って、ナプキン幅方向の一方側への突状部21と他方側への突状部22とを交互に繰り返す第1の波状パターン23と、この第1の波状パターン23をナプキン幅方向に反転させた第2の波状パターン24とをナプキン幅方向に交互に配列した波状パターンとしたものが好適である。透液性表面シート3にこのような波状パターンのエンボス凹部20を設けることによって、前記凸状部21、22を基点として透液性表面シート3が身体の形状に沿って変形しやすくなり、透液性表面シート3が身体の形状に沿わないことによるシワやヨレの発生が防止でき、このシワやヨレによって外側延在部10がめくれて不透液性裏面シート2の端縁が直接肌に当たるのがより確実に防止できるようになる。かかるエンボス凹部20は、透液性表面シート3の端縁まできっちりと全面に亘って形成することが好ましい。
図3に示されるように、前記波状パターンのエンボス凹部20を設けることによって、第1の波状パターン23と第2の波状パターン24との間に、離隔幅が異なる幅広部25と幅狭部26とがナプキン長手方向に交互に繰り返して形成されるようになる。
前記波状パターンのエンボス凹部20の寸法は、図3に示されるように、突状部22、22の頂部間隔T(1周期)を5.0mm以下とし、エンボス幅B(エンボス凹部20の底部の幅)を0.5〜1.0mmとし、幅広部25のナプキン幅方向の幅S1を4.5〜7.5mmとし、幅狭部26のナプキン幅方向の幅S2を2.0〜5.0mmとすることが好ましい。
また、外側延在部10のめくれを防止することなどのため、前記外側延在部10のうち少なくともナプキン前後端部において、エンボス凹部20の波状パターンが1周期分(前述の頂部間隔T)以上形成されるようにすることが好ましい。
前記透液性表面シート3は、下層の平面状のセカンドシート6に対し、少なくとも前記波状パターンのエンボス凹部20の底面との接触面部で熱融着又はホットメルトなどの接着剤により接着され、セカンドシート6と一体化されている(この製造方法については後段で詳述する)。
一方、前記幅広部25における体液の表面残りを軽減するとともに、肌との接触面積を低減するため、前記幅広部25の全部又は一部にドット状のエンボス凹部27を設けることが好ましい。
前記波状パターンのエンボス凹部20は、図4に示されるように、波状パターンの周期に合わせて周期的な間欠部28、28…を形成することにより、波状パターンがナプキンの略長手方向に対し間欠的に設けられるようにすることができる。図3(A)に示される例では、ナプキン幅方向の一方側への突状部21の頂部に間欠部28が設けられ、同図3(B)では、ナプキン幅方向の他方側への突状部22の頂部に間欠部28が設けられている。前記間欠部28を設けることによって、間欠部28を基点として透液性表面シート3が身体の形状に沿って変形しやすくなり、外側延在部10がめくれて不透液性裏面シート2の端縁が直接肌に当たるのがより確実に防止できるようになる。ここで、間欠部28の間欠長さが大きすぎる場合には、波状パターンの連続性が著しく損なわれ、前述の基点としての効果が失われるため、前記間欠部28のナプキン長手方向の間欠長さは1mm以下とすることが好ましい。
前記波状パターンは、上記形態例で図示されるように、ナプキン幅方向の一方側への突状部21及び他方側への突状部22がそれぞれ円弧状に形成された両側円弧状パターン(図5(A))、ナプキン幅方向の一方側への突状部21が円弧状とされ、他方側への突状部22が2つの曲線同士を突き合わせた形状とされた片側円弧状パターン(同図5(B))、一方側への突状部21及び他方側への突状部22がそれぞれ屈折する直線状に形成されたギザ状パターン(同図5(C))など、ナプキン長手方向線Lをナプキン幅方向の両側に周期的に跨ぐような線を種々組み合わせた任意の波状に形成することができる。
また、波状パターンとして、ナプキン幅方向の一方側へ湾曲する円弧状の突状部21と他方側へ湾曲する円弧状の突状部22とが交互に繰り返すパターンとした場合、前記突状部21、22は、同じ曲率半径の円弧状としても良いが、図3及び図5(A)に示されるように、突状部21、22の曲率半径を異ならせ、一方側への突状部21より他方側への突状部22の方が相対的に小さな曲率半径となるように形成することが好ましい。これによって、相対的に小さな曲率半径の突状部22において透液性表面シート3が身体に沿って変形する基点となりやすくなる。
かかるエンボス凹部が形成された透液性表面シート3の製造に当たっては、下段側から第1エンボスロールと、第2エンボスロールと、表面が平滑なアンビルロールとを縦方向に並べて配設したエンボスロール装置が用いられる。前記第1エンボスロールと第2エンボスロールとを組とし、透液性表面シートをこれらエンボスロールの間を通過させることにより凹凸状のエンボスを付与し、第2エンボスロールとアンビルロールとの間を透液性表面シート3を通過させるとともに、第2エンボスロールとアンビルロールとの間に下層のセカンドシート6を進入させ、透液性表面シート3とセカンドシート6とを重ね合わせるとともに、前記第2エンボスロール及びアンビルロールの内の少なくとも一方側は所定温度に加熱した状態としておき、前記透液性表面シート3の凹部底面と前記セカンドシート6とを熱融着によって接合する。前記透液性表面シート3とセカンドシート6との接合方法は、ホットメルトなどの接着剤による接合としてもよい。
上述の生理用ナプキン1の組立ては、所定の製品形状にカットした不透液性裏面シート2に、クレープ紙5によって囲繞された吸収体4と、エンボス凹部を形成した透液性表面シート3及びセカンドシート6と、サイド不織布7とを積層し、前記透液性表面シート3、セカンドシート6及びサイド不織布7を同時に所定の形状に裁断する。
1…生理用ナプキン、2…不透液性裏面シート、3…透液性表面シート、4…吸収体、5…クレープ紙、6…セカンドシート、7…サイド不織布、8…外周シール部、10…外側延在部、20…波状パターンのエンボス凹部、21…一方側への突状部、22…他方側への突状部、23…第1の波状パターン、24…第2の波状パターン、25…幅広部、26…幅狭部、27…ドット状のエンボス凹部、F…外周フラップ部、W…ウイング状フラップ

Claims (3)

  1. 透液性表面シートと裏面シートとの間に吸収体が介在された吸収性物品において、
    前記透液性表面シートが不織布からなるとともに、前記透液性表面シート及び裏面シートを前記吸収体の端縁より外側に延在させた外周フラップ部のうち少なくとも吸収性物品の前後端部にそれぞれ、前記透液性表面シートを前記裏面シートの端縁より外側に延在させた外側延在部が設けられ
    前記透液性表面シートに、平面視で、吸収性物品の略長手方向に沿うとともに吸収性物品の幅方向に間隔を空けて配列した複数の圧搾溝が設けられ、前記圧搾溝は、吸収性物品幅方向の一方側への突状部と他方側への突状部とを交互に繰り返す第1の波状パターンと、この第1の波状パターンを吸収性物品の幅方向に反転させた第2の波状パターンとを吸収性物品の幅方向に交互に配列した波状パターンで形成され、
    前記外側延在部の少なくとも吸収性物品の前後端部において、前記圧搾溝の波状パターンが1周期分以上形成されていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記透液性表面シートと吸収体との間に親水性のセカンドシートが介在され、
    前記セカンドシートが不織布からなるとともに、前記外周フラップ部の前後端部にそれぞれ、前記透液性表面シート及びセカンドシートを前記裏面シートの端縁より外側に延在させた外側延在部が設けられている請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記圧搾溝には複数の間欠部が形成され、前記圧搾溝が吸収性物品の略長手方向に沿って間欠的に設けられている請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品。
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