JP5111052B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、生理用ナプキン、失禁パッド、パンティライナー(下り物シート)等の吸収性物品に関する。
従来、生理用ナプキンは、長手方向に2つ折りあるいは3つ折り等に折り畳まれて包装材により包装された状態で市販されている。
生理用ナプキンを着用者が装着する際には、ショーツ等の下着に固定して装着することが普通であるが、その装着の際あるいは着用中に、ナプキンの前後の端部が折れ曲がり、折れ曲がった端部が肌に当たることによって、着用者に違和感や不快感を与えることがあった。
特許文献1には、吸収性物品の肌当接面側における吸収体の長手方向端縁の位置に段差が生じないようにして装着感を向上させた吸収性物品が記載されている。しかし、特許文献1の吸収性物品においても、端部が肌に当たる場合があり、着用者に違和感や不快感を与える恐れがある。
このような問題は、生理用ナプキン以外の他の吸収性物品おいても同様に起こり得る。
特開2006−320443号公報
従って、本発明の目的は、前後の端部が肌に当たることによる違和感や不快感を防止することのできる吸収性物品及びその効率的な製造方法を提供することにある。
本発明は、液透過性の表面シート、液不透過性又は液難透過性の裏面シート、及びこれら両シート間に介在された吸収体を具備し、実質的に縦長に形成されている吸収性物品であり、長手方向の前後の端部それぞれに、前記表面シートが、前記吸収体及び前記裏面シートの何れの端縁よりも外方に延出した延出部を有し、該延出部の先端から離間した位置に、前記表面シートと前記裏面シートとの間が加圧により接合されたエンドシール部を有する吸収性物品を提供することにより前記目的を達成したものである。
また、本発明は、前記吸収性物品の製造方法であって、前記表面シートの帯状原反と前記裏面シートの帯状原反との間に吸収体を間欠配置し、帯状複合体を得る積層工程、前記帯状複合体の長手方向における相隣接する吸収体間それぞれに、第1及び第2のエンドシール部を形成する接合工程、前記接合工程におけるエンドシール部の形成と同時又はその後に、前記帯状複合体における前記裏面シートの帯状原反部分を、第1及び第2のエンドシール部に近い位置において切断する第1切断工程、及び前記第1切断工程後に、前記帯状複合体における前記表面シートの帯状原反部分を、第1及び第2のエンドシール部から遠い位置において切断する第2切断工程を具備する、吸収性物品の製造方法を提供するものである。
また、本発明は、前記吸収性物品の製造方法であって、前記表面シートの帯状原反と前記裏面シートの帯状原反との間に吸収体を間欠配置し、帯状複合体を得る積層工程、前記帯状複合体の長手方向における相隣接する吸収体間それぞれに、第1及び第2のエンドシール部を形成する接合工程、第1及び第2のエンドシール部を形成した前記帯状複合体を、第1及び第2のエンドシール部間で切断する切断工程、及び前記切断工程における切断と同時又はその後に、前記裏面シートの帯状原反部分の、第1又は第2のエンドシール部から延出する部分を収縮させる工程を具備する、吸収性物品の製造方法を提供するものである。
更に、本発明は、前記吸収性物品の製造方法であって、前記表面シートの帯状原反と前記裏面シートの帯状原反との間に吸収体を間欠配置し、帯状複合体を得る積層工程、前記帯状複合体の長手方向における相隣接する吸収体間それぞれに、第1及び第2のエンドシール部を形成する接合工程、第1及び第2のエンドシール部を形成した前記帯状複合体を、第1及び第2のエンドシール部間で切断する切断工程を具備し、前記接合工程においては、第1及び第2のエンドシール部並びにこれらを連結する連結シール部を形成し、前記切断工程後に、前記表面シートの帯状原反に由来するトリムと前記裏面シートの帯状原反に由来するトリムとが、該連結シール部を介して一体化された構成の複合トリムを除去する、吸収性物品の製造方法を提供することにより前記目的を達成したものである。
本発明の吸収性物品によれば、前後の端部が肌に当たることによる違和感や不快感を防止することができる。
本発明の吸収性物品の製造方法によれば、そのような吸収性物品を効率的に製造することができる。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき説明する。
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態である生理用ナプキン1を、その肌当接面(表面シート側の面)側から見た平面図であり、図2は、図1のII−II線断面を一部省略して示す断面図である。
図1及び図2に示すように、生理用ナプキン1は、液透過性の表面シート2、液不透過性又は液難透過性(撥水性等)の裏面シート3、及びこれら両シート2,3間に介在された吸収体4を具備し、実質的に縦長に形成されている。
生理用ナプキン1の本体部分5(ウイング部6を除く部分)の非肌当接面(裏面シート3側の面)には、ナプキン1をショーツ等の下着の肌対向面の固定するための粘着部6が設けられており、ウイング部6の裏面シート3側の面には、該ウイング部6を前記下着の非肌対向面に固定するための粘着部(図示せず)が設けられている。
生理用ナプキン1は、その長手方向の前端部Aに、図2に示すように、表面シート2が、吸収体4及び裏面シート3の何れの端縁4a,3aよりも外方に延出した延出部2aを有している。また、生理用ナプキン1は、その長手方向の後端部Bにも、表面シート2が、吸収体4及び裏面シート3の何れの端縁4b,3bよりも外方に延出した延出部2bを有している。
前端部Aは、生理用ナプキン(吸収性物品)の長手方向の両端部のうち、着用時に着用者の腹部寄り(前寄り)に位置する端部であり、後端部Bは、前記両端部のうち、着用時に着用者の背中寄りに位置する端部である。
また、生理用ナプキン1は、その長手方向の前端部Aにおける、延出部2aの先端2a’から離間した位置に、表面シート2と裏面シート3との間が加圧により接合されたエンドシール部7aを有している。また、生理用ナプキン1は、その長手方向の後端部Bにおける、延出部2bの先端2b’から離間した位置にも、表面シート2と裏面シート3との間が加圧により接合されたエンドシール部7bを有している。
エンドシール部7a,7bは、それぞれ、概ねナプキン1の幅方向に延びるように形成されている。また、本実施形態のナプキン1におけるエンドシール部7a,7bは、ナプキン1の長手方向の両側に形成された側部シール部7c,7cと連続している。
本実施形態の生理用ナプキン1によれば、長手方向の前後の端部A,Bに、表面シート2の一部から構成された前記延出部2a,2bを有するため、ナプキン1の装着の際あるいは着用中に、前後の端部が折れ曲がって肌に当たったとしても、前記延出部2a,2bを構成する柔らかい材料が、裏面シート3や吸収体4と積層されていない状態で、肌に当たるため、着用者に違和感や不快感を与え難い。
しかも、前後の端部A,Bにおける、延出部2a,2bの先端2a’,2b’から所定幅離間した位置に前記エンドシール部7a,7bが形成されているため、それらのエンドシール部7a,7bが、着用者の肌に当たって違和感や不快感を与えることを防止することができると共に、吸収体4に吸収された液がナプキンの前後から漏れ出したりすることも防止される。
着用者に違和感や不快感を与えることを防止する観点から、前記延出部2a,2bの延出長さL1(図2参照)は、それぞれ、2〜10mmが好ましく、より好ましくは3〜7mmであり、更に好ましくは4〜6mmである。前記延出部2a,2bの延出長さL1(図2参照)が短過ぎると、裏面シートの前後の端部が肌にあたることにより違和感や不快感を生じやすくなる。一方、前記延出部2a,2bの延出長さL1(図2参照)が長過ぎると、剛性が低い表面シートが折れ曲がりやすくなり違和感や不快感を生じやすくなる。
前記延出部2a,2bの延出長さL1は、それぞれ、少なくともナプキン1の幅方向の中央部(II−II線と重なる部位)において上記範囲であることが好ましい。また、ナプキンの前端部A側の延出部2aと後端部B側の延出部2bとで延出長さL1は同じでも異なっていても良い。
また、表面シートと裏面シートの固定化、及び、着用者に違和感や不快感を与えることを防止する観点から、前記延出部2a,2bの先端2a’,2b’とエンドシール部7a,7bとの離間距離L2(図2参照)は、1.5〜15mmが好ましく、より好ましくは2〜12mmであり、更に好ましくは3〜11mmである。前記延出部2a,2bの先端2a’,2b’とエンドシール部7a,7bとの離間距離L2(図2参照)が短く、エンドシール部7a,7bが裏面シート上に形成されない場合、裏面シートが剥がれやすくなる。また、それにより液が漏れ出しやすい。一方、前記延出部2a,2bの先端2a’,2b’とエンドシール部7a,7bとの離間距離L2(図2参照)が長過ぎると、剛性が低い表面シート、及び、裏面シートが折れ曲がりやすくなり違和感や不快感を生じやすくなる。
生理用ナプキン1の形成材料について説明する。
表面シート2、裏面シート3、吸収体4、粘着部の形成材料としては、生理用ナプキン等の吸収性物品に従来用いられているものを特に制限無く用いることができる。
例えば表面シートとしては、各種製法による不織布や開孔フィルム等を用いることができる。これらのなかでも不織布が好ましく、不織布の中でも、特に、肌着に近い感触を与えるものとして、芯成分にポリプロピレンやポリエステル、鞘成分にポリエチレンを用いた、芯鞘構造型(サイドバイサイド型含む)複合繊維をカーディングによりウエブ化した後、エアスルー法によって不織布(この後所定箇所に開孔処理を施しても良い)としたものが好ましく、液透過性の高さの点(ドライ感)から、低密度ポリエチレン等のポリオレフィンからなる開孔化した不織布を好ましく用いることができる。
裏面シート3としては、樹脂フィルムや、樹脂フィルムと不織布とのラミネート材等を用いることができる。裏面シート3は、水蒸気透過性を有していてもよい。
吸収体4としては、繊維集合体又はそれに吸水性ポリマーを保持させてなる吸収性コアを、ティッシュへーパー等で被覆してなるもの等を用いることができる。繊維集合体は、不織布化されていないウエブであっても良いし、不織布であっても良い。吸水性ポリマーは、パルプ繊維等の繊維材料と吸水性ポリマーとの混合積繊体のように、繊維集合体に、3次元的に分散した状態に保持されていても良いし、ウエブや不織布等からなる2枚の繊維層間にサンドイッチされた状態に保持されていても良い。
図3(a)は、図1に示す生理用ナプキン1の前後の端部におけるII−II線に沿う断面を示す模式断面図であり、図3(b)〜図3(h)は、本発明の他の実施形態である生理用ナプキンの図3(a)に対応する断面を示す模式断面図である。図3(b)〜図3(h)に示す生理用ナプキンについて特に説明しない点は、上述した生理用ナプキン1と同様である。
図3(a)〜図3(f)に示す生理用ナプキンは、その前端部及び/又は後端部において、吸収体4が、裏面シート3の端縁3a,3bより外方に延出していない。本発明の吸収性物品は、このような構成を有することが、吸収体4に吸収された液が裏面シートのない部分から漏れ出しにくいので好ましい。
また、図3(c)及び図3(e)に示す生理用ナプキンは、その前端部及び/又は後端部において、エンドシール部7a,7bが、吸収体4の端縁4a,4bと重なる位置に形成されている。本発明の吸収性物品は、このような構成を有することが、段差を生じる部位の数を減少させ、装着感を向上させるので好ましい。
更に、図3(a)及び図3(b)に示す生理用ナプキンは、その前端部及び/又は後端部において、エンドシール部7a,7bが、吸収体4の端縁4a,4bより外方に形成されている。本発明の吸収性物品は、このような構成を有することが、吸収体4に吸収された液が、ナプキン1の前後に漏れ出しにくいので好ましい。
次に、上述した生理用ナプキン1の好ましい製造方法、即ち本発明の製造方法の一実施態様(以下、第1実施態様ともいう)について説明する。
本製造方法においては、先ず、図4に示すように、表面シート1の帯状原反10と裏面シート3の帯状原反30との間に吸収体4を間欠配置し、これらが積層された帯状複合体1Aを得る(積層工程)。
次いで、周面に所定形状のエンボス用の凸条部81を有するエンボスロール8と、エンボスロール8に対向配置されたアンビルロール(図示せず)との間に、帯状複合体1Aを導入する。エンボスロール8は、予め所定の温度に加熱しておき、帯状複合体1Aを、凸条部81とアンビルロールの周面との間で、加圧及び加熱することにより、該帯状複合体1Aの長手方向における相隣接する吸収体4,4間それぞれに、第1及び第2のエンドシール部7a,7bを形成する(接合工程)。
本製造方法においては、上述したエンドシール部7a,7bの形成と同時に、帯状複合体1Aにおける裏面シートの帯状原反30部分を、図5(a)に示すように、第1及び第2のエンドシール部7a,7bに近い位置P1,P1において切断する(第1切断工程)。エンドシール部7a,7bに近い位置P1,P1は、後述する、表面シートの帯状原反10部分の切断位置P2,P2と比較したときに、よりエンドシール部7a,7bに近いという意味である。
第1及び第2のエンドシール部7a,7bに近い位置P1,P1で、裏面シートの帯状原反30部分を切断するには、表面シート及び裏面シートそれぞれの形成材料や、エンボスロール8及びアンビルロールにより加える圧力や温度を、裏面シートの帯状原反30は切断されるが表面シートの帯状原反10は切断されない条件に設定する。例えば、表面シートの帯状原反10として、不織布を用いると共に、裏面シートの帯状原反30として、該不織布の構成樹脂の融点よりも低融点の樹脂からなる樹脂フィルムを用いると、このような条件の設定が容易となる。
次いで、図4に示すように、第1切断工程後の帯状複合体1Aを、周面に所定形状の切断刃91を有するカッターロール9と、エンボスロール9に対向配置されたアンビルロール(図示せず)との間に導入し、該帯状複合体1Aを、図5(b)に示すように、第1及び第2のエンドシール部7a,7bから遠い位置P2,P2において切断する(第2切断工程)。
本製造方法においては、この切断を環状に行っており、その結果、図4及び図5(c)に示すように、表面シート2からなる延出部2a,2bを長手方向の両端部に備えた生理用ナプキン1が得られる。
尚、上述した製造方法においては、エンボスロール8及びアンビルロールにより、エンドシール部7a,7bを形成するのと同時に、これら両ロールにより、帯状複合体1Aにおける、裏面シートの帯状原反30部分を切断したが、それに代えて、エンドシール部7a,7bの形成した後に、エンドシール部7a,7bを形成したエンボスロール8及びアンビルロールとは別の手段により、帯状複合体1Aにおける、裏面シートの帯状原反30部分の切断を行っても良い。
次に、本発明の吸収性物品の他の実施態様(第2実施態様)について説明する。
第2実施態様においては、第1実施態様と同様にして帯状複合体1Aを得、その帯状複合体1Aの長手方向における相隣接する吸収体4,4間それぞれに、周面に所定形状のエンボス用の凸条部81を有するエンボスロール8と、エンボスロール8に対向配置されたアンビルロール(図示せず)とを用いて、第1及び第2のエンドシール部7a,7bを形成する〔図6(a)参照〕。但し、第2実施態様においては、第1実施態様とは異なり、裏面シートの帯状原反30部分のみの切断(第1切断工程)は行わない。
そして、エンドシール部7a,7bを形成した帯状複合体1Aを、周面に所定形状の切断刃91を有するカッターロール9と、エンボスロール9に対向配置されたアンビルロール(図示せず)との間に導入し、該帯状複合体1Aを、図6(b)に示すように、第1及び第2のエンドシール部7a,7b間で切断する(切断工程)。この切断においては、表面シートの帯状原反10と裏面シートの帯状原反30とを同じ位置P2で同形状に切断する。
そして、帯状複合体1Aにおける切断と同時又はその後に、図6(c)に示すように、裏面シートの帯状原反部分30の、第1又は第2のエンドシール部7a,7bから延出する部分30a,30bを収縮させる(収縮工程)。前記部分30a,30bの収縮は、例えば、裏面シートの帯状原反30として、少なくとも長手方向に伸縮性を有するシートを用い、該シートを長手方向に伸長させた状態で、表面シートの帯状原反10等と積層させて帯状複合体1Aとし、この帯状複合体1Aを前記切断工程で切断したときに、該シートが伸長状態から解放されて収縮するようにする方法で達成することができる。また、裏面シートの帯状原反30として、加熱処理により収縮するシートを用いて帯状複合体1Aを製造し、該帯状複合体1Aの切断と同時あるいはその後の工程において、加熱処理することにより収縮させることもできる。
加熱処理により収縮するシートとしては、延伸ポリエチレンフイルム、延伸したスパンボンド不織布、スパンボンド・メルトブロー・スパンボンド(SMS)不織布等を用いることができる。
本発明に係る吸収性物品を、例えば、上述した第1又は第2実施態様の製造方法のように、表面シートの帯状原反10と裏面シートの帯状原反30との間に吸収体4を間欠配置し、それらが積層された帯状複合体1Aを得る積層工程、帯状複合体1Aの長手方向における相隣接する吸収体4,4間それぞれに、第1及び第2のエンドシール部7a,7bを形成する接合工程、及び、第1及び第2のエンドシール部7a,7bを形成した帯状複合体1Aを、第1及び第2のエンドシール部7a,7b間で切断する切断工程を具備する方法により製造する場合、帯状複合体1Aを、隣接する第1及び第2のエンドシール部7a,7b間の2カ所で切断すると、例えば図5(c)に示すように、表面シートの帯状原反10に由来するトリム11と裏面シートの帯状原反30に由来するトリム31とが一体化されていない状態で生じる。
このようなトリム11,31は、吸収性物品の製造ラインから吸引等により除去する際に、一方のみが吸引され、他方が吸引されずに除去されない等のトラブルの原因となる。
これに対して、第1及び第2のエンドシール部7a,7bを形成する前記接合工程において、図7や図8に示すように、第1及び第2のエンドシール部7a,7b間を連結する連結シール部7d,7dを併せて形成しておくと、帯状複合体1Aを切断したときに、表面シートの帯状原反10に由来するトリム11と裏面シートの帯状原反30に由来するトリム31とが連結シール部7d、7dを介して一体化した複合トリム(図示せず)が生じる。このような複合トリムは、吸引等により製造ライン外に除去する場合等にトラブルを生じない。
図9に示す生理用ナプキン1Aにおいては、着用時に着用者の肌に直接する肌当接面が、液透過性の不織布からなる中央表面シート21と、該中央表面シート21の長手方向の両側部に一部を重ねた状態で接合されたサイドシート22,22とからなる。サイドシート22は、中央表面シート21と同様に、肌に直接接触しても着用者に違和感や不快感を与えないような柔らかい不織布からなる。中央表面シート21とサイドシート22,22とは一体化されて複合表面シート2Aを構成している。
図9に示す生理用ナプキン1Aは、長手方向の前端部及び後端部の各エンドシール部7a,7bより外方部分に、サイドシート22が配されて厚みの厚い部分16と、サイドシート22が配されておらずに相対的に厚みの薄い部分15とを有しており、それらの境目には段差が生じている。
このような段差を有する吸収性物品の場合には、その製造の際に、図8に示すように、第1エンドシール部7aと第2エンドシール部7bとの間を連結する連結シール部7d、7dを形成し、得られる吸収性物品における前記厚みの薄い部分15に、その連結シール部7d、7dが位置するように形成しておくと、該連結シール部7d、7dが、着用者に違和感や不快感を与えにくいので好ましい。
尚、上述した製造方法においては、裏面シートの帯状原反30として、加熱処理により収縮するシートを用いて帯状複合体1Aを製造し、該帯状複合体1Aの切断と同時あるいはその後の工程において、加熱処理することにより該裏面シートを収縮させたが、それに代えて、表面シートの帯状原反10として、加熱処理により伸張するシートを用いて帯状複合体1Aを製造し、該帯状複合体1Aの切断と同時あるいはその後の工程において、加熱処理することにより該表面シートを伸長させてもよい。
加熱処理により伸長するシートとしては、特開2005−350836号記載の不織布に使用されている伸長性繊維を主として用いた不織シートが挙げられる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は上記の各実施形態に制限されない。
例えば、吸収性物品の長手方向の端部の構造は、前端部と後端部とで同じであっても異なっていても良い。例えば、前端部が、図3(a)〜図3(h)のなかの一つの構造を有し、後端部が、図3(a)〜図3(h)のなかの他の一つの構造を有していても良い。
また、本発明に係る吸収性物品は、生理用ナプキン以外の他の吸収性物品、例えば、失禁パッド、パンティライナー(下り物シート)等であっても良い。また、図1及び図2に示す生理用ナプキン1は、ウイング部6を有するものであったが、本発明に係る吸収性物品は、ウイング部を有しないものであっても良い。また、第1及び第2エンドシール部7a,7bは、側部シール部7cと非連続に形成されていても良い。
また、本発明の吸収性物品の製造方法において、接合工程で形成する第1及び第2エンドシール部7a,7bは、吸収性物品とされたときに、何れが前端部Aに存するものとなっても良い。
また、上述した一の実施形態における説明省略部分及び一の実施形態のみが有する要件は、それぞれ他の実施形態に適宜適用することができ、また、各実施形態における要件は、適宜、実施形態間で相互に置換可能である。
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態である生理用ナプキンを、肌当接面(表面シート側の面)側から見た平面図である。 図2は、図1のII−II線断面を一部省略して示す断面図である。 図3(a)は、図1に示す生理用ナプキンの前後の端部におけるII−II線に沿う断面を示す模式断面図であり、図3(b)〜図3(h)は、本発明の他の実施形態の生理用ナプキンにおける図3(a)に対応する断面を示す模式断面図である。 図4は、本発明の吸収性物品の製造方法の一実施態様の概略を示す模式図である。 第1実施態様の製造方法を説明するための模式断面図である。 第2実施態様の製造方法を説明するための模式断面図である。 本発明の製造方法の更に好ましい構成を示す平面図である。 本発明の製造方法の更に好ましい構成を示す平面図である。 本発明の製造方法の他の実施形態により得られる生理用ナプキンを示す斜視図である。
符号の説明
1,1’,1A 生理用ナプキン(吸収性物品)
2 表面シート
2a,2b 延出部
3 裏面シート
3a,3b 端縁
4 吸収体
5 本体部分
6 ウイング部
7a,7b エンドシール部
7c 側部シール部
7d 連結シール部

Claims (6)

  1. 液透過性の表面シート、液不透過性又は液難透過性の裏面シート、及びこれら両シート間に介在された吸収体を具備し、実質的に縦長に形成され、長手方向の両側部にウイング部を備えている吸収性物品であり、
    長手方向の前後の端部それぞれに、前記表面シートが、前記吸収体及び前記裏面シートの何れの端縁よりも外方に延出した延出部を有し、該延出部の先端から離間した位置に、前記表面シートと前記裏面シートとの間が加圧により接合されたエンドシール部を有しており、
    長手方向の両側部においては、長手方向に延びる側部シール部が形成されていると共に、前記表面シートの側縁と前記裏面シートの側縁の位置が一致しており、
    前記エンドシール部においては、前記表面シートが肌当接面側から厚み方向に窪んでいる吸収性物品。
  2. 吸収性物品の前端部及び/又は後端部において、前記吸収体が前記裏面シートの端縁より外方に延出していない、請求項1記載の吸収性物品。
  3. 吸収性物品の前端部及び/又は後端部において、前記エンドシール部が、前記吸収体の端縁と重なる位置に形成されている、請求項1又は2記載の吸収性物品。
  4. 吸収性物品の前端部及び/又は後端部において、前記エンドシール部が、前記吸収体の端縁より外方に形成されている、請求項1又は2記載の吸収性物品。
  5. 液透過性の表面シート、液不透過性又は液難透過性の裏面シート、及びこれら両シート間に介在された吸収体を具備し、実質的に縦長に形成されている吸収性物品であり、
    長手方向の前後の端部それぞれに、前記表面シートが、前記吸収体及び前記裏面シートの何れの端縁よりも外方に延出した延出部を有し、該延出部の先端から離間した位置に、前記表面シートと前記裏面シートとの間が加圧により接合されたエンドシール部を有する吸収性物品の製造方法であって、
    前記表面シートの帯状原反と前記裏面シートの帯状原反との間に吸収体を間欠配置し、これらが積層された帯状複合体を得る積層工程、前記帯状複合体の長手方向における相隣接する吸収体間それぞれに、第1及び第2のエンドシール部を形成する接合工程、前記接合工程におけるエンドシール部の形成と同時又はその後に、前記帯状複合体における前記裏面シートの帯状原反部分を、第1及び第2のエンドシール部に近い位置において切断する第1切断工程、及び前記第1切断工程後に、前記帯状複合体における前記表面シートの帯状原反部分を、第1及び第2のエンドシール部から遠い位置において切断する第2切断工程を具備する、吸収性物品の製造方法。
  6. 液透過性の表面シート、液不透過性又は液難透過性の裏面シート、及びこれら両シート間に介在された吸収体を具備し、実質的に縦長に形成されている吸収性物品であり、
    長手方向の前後の端部それぞれに、前記表面シートが、前記吸収体及び前記裏面シートの何れの端縁よりも外方に延出した延出部を有し、該延出部の先端から離間した位置に、前記表面シートと前記裏面シートとの間が加圧により接合されたエンドシール部を有する吸収性物品の製造方法であって、
    前記表面シートの帯状原反と前記裏面シートの帯状原反との間に吸収体を間欠配置し、これらが積層された帯状複合体を得る積層工程、前記帯状複合体の長手方向における相隣接する吸収体間それぞれに、第1及び第2のエンドシール部を形成する接合工程、第1及び第2のエンドシール部を形成した前記帯状複合体を、第1及び第2のエンドシール部間で切断する切断工程、及び前記切断工程における切断と同時又はその後に、前記裏面シートの帯状原反部分の、第1又は第2のエンドシール部から延出する部分を収縮させる工程を具備する、吸収性物品の製造方法。
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