JP6396057B2 - 体液吸収シート - Google Patents

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Description

本発明は、生理用ナプキンやパンティライナーなどの、下着に装着しておりものなどの体液を吸収する体液吸収シートに関する。
従来から、おりもの、経血、汗、尿などの体液を吸収させるため、体液吸収シートが用いられている。体液吸収シートは、主に、表面シートと、バックシートと、表面シート及びバックシートの間に挟まれる吸収性コアとを備えた構成のものであり、一般的に、股間部などの装着部位に合わせて実質的に縦長に形成されている。この体液吸収シートは、吸収性コアが表面シート及びバックシートと同じ大きさ及び形状に形成されているものもあれば、例えば特許文献1のように、吸収性コアの大きさが表面シート及びバックシートよりも一回り小さく形成されているものもある。後者の場合、吸収性コアの周囲に、表面シート及びバックシートが互いに接合された外周縁部を有している。
特開2010−527681号公報
特許文献1のような体液吸収シートを下着に装着した場合、体液吸収シートの外周縁部は吸収性コアが存在しないことから、吸収性コアが存在している部分よりも薄く剛性が低い。そのため、体液吸収シートを下着に装着しても、外周縁部が下着から捲れやすく、外周縁部からの捲れによって体液吸収シートの位置ずれあるいは体液吸収シートのヨレやしわが発生するという問題がある。ここで、体液吸収シートにはバックシートの裏面に粘着層が設けられており、この粘着層により、体液吸収シートが下着に貼り付けられて固定されるようになっている。特許文献1では、粘着層が、体液吸収シートの長手方向に延びる複数の粘着領域により構成されており、この粘着領域が体液吸収シートの幅方向に間隔をあけて設けられている。
ただし、特許文献1のように、粘着領域が体液吸収シートの長手方向に延びるように設けられる場合には、製造上の理由により、体液吸収シートの外周縁部のうち、幅方向両側の側縁部には粘着領域が設けられない。つまり、体液吸収シートは、表面シート及びバックシートを構成する2枚の長尺のシート材の間に間隔をあけて吸収性コアを配置し、2枚のシート材を例えばホットメルト等の接着剤により接着又は熱融着することにより、吸収性コアが2枚のシート材の間に封入される。バックシートとなる一方のシート材には粘着領域がシート材の長さ方向に間隔をあけて設けられており、シート材を、吸収性コアの位置で、所望の体液吸収シートの外形に応じた切断刃で個々に打ち抜くことで、シート材から体液吸収シートが分離される。ここで、シート材の体液吸収シートの側縁部となる位置に沿って延びるように粘着領域が設けられていると、シート材を切断刃で打ち抜く際に、粘着領域を打ち抜くことになる。そのため、切断刃に打ち抜かれた体液吸収シートが粘着によりくっつき、切断刃から体液吸収シートを剥がし取るという手間が生じるので、製造上好ましくない。よって、通常は、シート材の粘着領域が設けられていない非粘着領域を切断刃で打ち抜くことで、切断刃に体液吸収シートを付着させることなくシート材から体液吸収シートを分離させている。
このように、粘着領域を体液吸収シートの長手方向に延びるように設けた場合には、製造上の理由により、体液吸収シートの外周縁部のうち、幅方向両側の側縁部には粘着領域が設けられない。しかし、体液吸収シートの両側縁部は、体液吸収シートを下着に貼り付けた際に、太股の内側に位置するため、太股に接触して下着から捲れやすい。よって、体液吸収シートの両側縁部に粘着領域が存在していないと、体液吸収シートを下着に装着した場合に、体液吸収シートの位置ずれやヨレ、しわが発生する。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、位置ずれやヨレ、しわなどの発生を抑制することができる体液吸収シートを提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、第1の方向の長さがこれと直交する第2の方向の長さよりも長い外形を有する表面シート及びバックシートと、前記表面シート及び前記バックシートの間に設けられ、前記表面シート及び前記バックシートよりも一回り小さい外形を有する吸収性コアと、前記バックシートの裏面に形成された粘着層と、を備えた体液吸収シートにおいて、前記粘着層は、前記バックシートの裏面の前記第2の方向の両側の側縁部の少なくとも一部については、前記側縁部の外縁まで粘着領域が存在するように形成されている体液吸収シートにより達成される。
上記構成の体液吸収シートにおいて、前記粘着層は、前記バックシートの前記第1の方向に間隔をあけて配置されるとともに、前記第2の方向の一方の側縁部の外縁から他方の側縁部の外縁まで延びる複数の帯状の粘着領域により構成されていることが好ましい。
また、複数の前記粘着領域は、一定の間隔をあけて配置され、前記間隔は1mm〜10mmであり、複数の前記粘着領域の幅は、1mm〜10mmであることがさらに好ましい。
また、前記バックシートは、液不透過性を有するフィルムからなることがさらに好ましい。
また、体液吸収シートが、前記表面シート、前記吸収性コア及び前記バックシートの3層構造からなることがさらに好ましい。
本発明の体液吸収シートによれば、下着に装着して使用した際に、位置ずれやヨレ、しわなどの発生を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る体液吸収シートの平面図である。 図1の底面図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 本発明の他の実施形態に係る体液吸収シートの底面図である。 本発明の他の実施形態に係る体液吸収シートの底面図である。 本発明の他の実施形態に係る体液吸収シートの底面図である。 本発明の他の実施形態に係る体液吸収シートの底面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。図1及び図2は、本発明の一実施形態に係る体液吸収シート1の平面図及び背面図を示しており、図3は、図1及び図2の体液吸収シート1の断面図を示している。
体液吸収シート1は、表面シート2と、バックシート3と、表面シート2及びバックシート3の間に挟まれた吸収性コア4と、を備えた多層構造で構成されており、本実施形態では、表面シート2、吸収性コア4及びバックシート3がこの順で積層された3層構造で構成されている。バックシート3の裏面には、体液吸収シート1を下着に貼り付けるための粘着層5が形成されている。粘着層5は、体液吸収シート1の使用時(下着への装着時)まで粘着層5を保護し、使用時に粘着層5から剥離可能な剥離シート(図示せず)により覆われている。この剥離シートは、プラスチックフィルムや繊維製シート、紙などのシート材に剥離剤を塗布することで形成され、剥離剤側が粘着層5に貼着されている。また、体液吸収シート1は、使用時まで、包装袋(図示せず)により包装されている。
表面シート2は、身体の股間部に直接接触し、おりものや経血、汗などの体液を通過させて、下層の吸収性コア4に浸透するように液透過性を有している。この表面シート2は、構成する素材やシート構造などが特に制限されるものではなく、表面シート2を構成する素材としては、例えば、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン/ポリエステル複合繊維、ポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維などの合成繊維、綿、羊毛、麻などの天然繊維、あるいはレーヨン繊維、アセテート繊維などの半合成繊維、及び各種繊維の混紡品や混繊品を挙げることができるが、バックシート3との接着性などを担保するために、特に合繊繊維が好ましい。表面シート2のシート構造も特に制限されず、織物、編物、不織布、フェルトなどを挙げることができる。なかでも、良好な肌触りや皮膚への刺激性、吸収性の点から不織布が好ましい。表面シートに用いられる不織布の製造方法は、特に限定されず、従来公知の方法に従って製造できる。また、表面シートは、液透過性を高めるためにメッシュ状などの多孔構造を有していてもよく、肌への接触感をよくするためにエンボス加工などによって、表面に凹凸が形成されていてもよい。
バックシート3は、吸収性コア4に吸収された体液の外部への流出を防止する液不透過性を有している。このバックシート3は、シート状又はフィルム状のいずれであってもよいが、本実施形態では液不透過性のフィルムで構成されている。液不透過性のフィルムとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、ポリビニルアルコール、セロファン、塩化ビニルなどからなるフィルムもしくはこれらの多層フィルムを挙げることができる。なお、バックシート3としては、液不透過性および通気性を有する素材を用いることができ、SMSなどの液不透過性の不織布を用いることもできる。
吸収性コア4は、体液の吸水性を有するものであれば特に制限はなく、一般に生理用ナプキンやパンティライナー、おしめ、汗取りシートなどに用いられている、例えば吸水性パルプ、吸水性ポリマーなどの公知の吸収材や、織物、編物、不織布又はパルプ製品などから構成される繊維構造物を用いることができる。なかでも、肌触りがよく、吸収性に優れる点から、天然繊維および合成繊維からなる集積体(例えば不織布)を用いることが好ましい。天然繊維としては、コットン、シルク、パルプ、羊毛、麻などを挙げることができる。このような天然繊維のなかでも、アレルギーなどの接触性皮膚炎が起こりにくく、かぶれにくく、かつ吸収性に優れる点から、(タンパク質系成分でない)コットンやパルプなどのセルロース系繊維が好ましい。また、合成繊維としては、ナイロン繊維、ポリエチレン繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維、エチレン酢酸ビニル繊維、ウレタン繊維、アクリル繊維などを挙げることができる。また、レーヨン繊維、アセテート繊維、キュプラなどの半合成繊維、及び各種繊維の混紡品、混繊品を用いることもできる。なかでも、ドライ感、風合い及びヒートシール性の点から、エチレン酢酸ビニル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、ポリエステル繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維などの合成繊維又はそれらの複合繊維が好ましい。複合繊維としては、ポリエチレン/ポリエステル(ポリエチレンテレフタレートを含む)複合繊維、ポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維、エチレン酢酸ビニル/ポリプロピレン複合繊維などを挙げることができる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。2種以上の組み合わせの例としては、セルロース系繊維と複合繊維の組み合わせなどが挙げられ、その配合割合は、例えば4:6〜8:2とすることができる。
なお、上記した不織布は、湿式抄紙法、乾式抄紙法、スパンボンド法、メルトブロー法、ラテックス樹脂ボンド法、溶剤ボンド法、スティッチボンド法、ニードルパンチ法、スパンレース法、サーマルボンド法、エアースルー法、エアレイド法などの方法により製造することができる。なかでもスパンレース法、サーマルボンド法、エアースルー法、エアレイド法、ニードルパンチ法、スパンボンド法などの方法が好ましく、これらの方法では風合いがよくかつ、接着剤、溶剤を用いないため、肌への安全性を高くすることができる。
表面シート2及びバックシート3は、装着部位(股間部)に合わせて実質的に縦長に形成されており、平面視において、第1の方向(図1及び図2の左右方向)の長さ(つまりは、長手方向の最大寸法)がこれと直交する第2の方向(図1及び図2の上下方向)の長さ(つまりは、幅方向の最大寸法)よりも長い外形を有している。表面シート2及びバックシート3は、同じ大きさ及び形状であり、本実施形態では、平面視において、楕円の幅方向(図1及び図2の上下方向)の両側の外縁の中央位置を内側に緩やかに凹ませた形状(略瓢箪状)である。ただし、表面シート2及びバックシート3の形状はこれに限定されるものではなく、例えば長方形状や小判状(楕円形状)など、実質的に縦長に形成されていれば種々の形状とすることができる。
吸収性コア4は、表面シート2及びバックシート3よりも一回り小さい外形を有しており、吸収性コア4の外縁から表面シート2及びバックシート3の外縁が外側に突き出ている。よって、体液吸収シート1には、吸収性コア4の周囲に、表面シート2及びバックシート3が互いに貼り合わされることで、外周部分10が設けられている。
表面シート2、吸収性コア4及びバックシート3を貼り合わせる方法は特に限定されないが、水溶性の接着剤(例えば、アクリル系水溶性接着剤)や非水溶性接着剤(例えば、ゴム系ホットメルト、オレフィン系ホットメルト)などの接着剤により接着することができる。
粘着層5は、粘着剤をバックシート3の裏面に塗布することなどにより形成される。粘着層5に用いられる粘着剤は、体液吸収シート1を下着に貼り付けることができるものであれば特に限定されず、例えば、水溶性の接着剤(例えばアクリル系水溶性接着剤)や非水溶性接着剤(例えばゴム系ホットメルト、オレフィン系ホットメルト)などの接着剤を挙げることができる。なかでも、その他の粘着剤に比べて下着に対する接着力に優れる点から非水溶性接着剤が好ましく、ゴム系ホットメルトがより好ましい。
粘着層5は、バックシート3の裏面のほぼ全てが粘着領域50で覆われるように形成されていてもよいし、バックシート3の裏面に粘着領域50が部分的に設けられるように形成されていてもよい。ただし、バックシート3の裏面の第2の方向の両側の縁部(以下、「側縁部」という。)30については、少なくとも一部分で、側縁部30の外縁33まで粘着領域50が存在するように、粘着層5が形成されている。つまり、少なくともバックシート3の両側縁部30において、その外縁33に沿って、粘着領域50が連続的に存在するか、あるいは、粘着領域50が断続的に存在していれば、バックシート3の両側縁部30以外の領域については、粘着領域50が設けられる具体的な態様は特に限定されず、種々の態様で設けることができる。なお、バックシート3の裏面の側縁部30とは、バックシート3の輪郭をなす外縁33より内側の所定領域である。
このように、バックシート3の両側縁部30の外縁33にまで粘着領域50が存在していると、体液吸収シート1を下着に装着した際に、体液吸収シート1の外周部分10のうち、第2の方向の両側部分を確実に下着に貼り付けて固定することができる。よって、体液吸収シート1の両側部分が下着から容易に捲れることを防止できるので、下着に装着された体液吸収シート1について、両側部分からの捲れに起因して、位置ずれやヨレ、しわが発生することを抑制することができる。
本実施形態では、粘着層5は、バックシート3の一方の側縁部30の外縁33から他方の側縁部30の外縁33まで延びる帯状の粘着領域50により構成されており、粘着領域50が、バックシート3の第1の方向に一定の間隔(以下、「配置間隔」という。)Dをあけて複数配置されたストライプ状に形成されている。よって、隣接する粘着領域50の間には、帯状の非粘着領域51が配置されている。この非粘着領域51は、例えば、バックシート3の裏面のその部分にだけ粘着剤を塗布しないことによって形成することができる。又は、非粘着領域51における通気性は確保されないが、一旦粘着領域50を形成した後に非粘着性の物質を粘着領域50上に塗布したりすることで形成することができる。
このように、バックシート3の裏面に非粘着領域51が存在していると、バックシート3の裏面のほぼ全面に粘着領域50が存在している場合と比べて、体液吸収シート1を下着に装着した後、これを下着から取り外す際に、非粘着領域51では体液吸収シート1は下着に貼り付けられていないので、体液吸収シート1を下着から剥がしやすくすることができるという効果を奏する。また、体液吸収シート1は下着と粘着している領域の面積が少ないので、体液吸収シート1を下着から取り外す際に粘着領域50により下着に与えるダメージを減少させることができるとともに、体液吸収シート1を下着から取り外した後に粘着領域50が下着に残るおそれが減少するという効果を奏する。加えて、バックシート3の裏面に非粘着領域51が存在していることで、体液吸収シート1の通気性を向上することができ、非粘着領域51が一定の間隔をあけて均等に配置されていることで、体液吸収シート1の全体的な通気性のバランスを良好にすることができるという効果を奏する。
粘着領域50の配置間隔D及び粘着領域50の幅dは、上述した体液吸収シート1の位置ずれやヨレ、しわの発生を抑制する効果や下着から体液吸収シート1を剥がしやすくする効果が十分に得られるように設定されるのが好ましい。具体的には、粘着領域50の配置間隔Dは、1mm〜10mmとするのが望ましく、1mm〜5mmとするのがさらに望ましく、この実施形態では2mmとされている。また、粘着領域50の幅dは、1mm〜10mmとするのが望ましく、1mm〜5mmとするのがさらに望ましく、この実施形態では2mmとされている。この実施形態のように、配置間隔Dと粘着領域50の幅dとを同一にすることによって、下着への装着状態や下着からの取り外しにおけるバランスを良好にすることができる。なお、粘着領域50の配置間隔Dや粘着領域50の幅dは、例えばノギスで計測することができる。
また、本実施形態では、体液吸収シート1は、外周部分10のうち、第1の方向の両側部分が凸状に湾曲して先端Tが突き出た形状に形成されており、バックシート3の第1の方向の両側の縁部(以下、「前縁部」及び「後縁部」という。)31,32のうち、少なくとも一方側の縁部(例えば前縁部31)には、先端Tを含むようにして非粘着領域51が設けられている。このように、バックシート3の少なくとも一方側の縁部(前縁部31)に非粘着領域51が設けられることによって、体液吸収シート1の使用時(下着への装着時)に、この非粘着領域51から剥離シートを体液吸収シート1から剥がしやすくすることができる。さらには、体液吸収シート1の使用後に、下着からも剥がしやすくすることができる。
上記構成の体液吸収シート1は、本発明の効果を損なわない限りにおいて、その製法は特に限定されず、従来公知の方法を使用して製造される。製造方法としては、例えば、バックシート3と表面シート2とを、間に吸収性コア4を挟んで積層し、これらの層を接着剤などで接着後、外周部分10を熱圧着し、所望の形状に沿ってシートを打ち抜き切断する方法が挙げられる。
上記構成の体液吸収シート1によれば、バックシート3の裏面の幅方向両側の側縁部30の外縁まで粘着領域50が存在しているので、体液吸収シート1を下着に装着した際に、体液吸収シート1の幅方向の両側部分を下着に貼り付けて固定することができる。体液吸収シートの幅方向の両側部分は、太股の内側に位置し、太股に接触して下着から捲れやすい部分であるが、粘着層5により下着に固定されているため、下着から容易に捲れることが防止されるので、体液吸収シート1の幅方向の両側部分からの捲れに起因して、下着に装着された体液吸収シート1が位置ずれしたり、下着に装着された体液吸収シート1にヨレ、しわが発生したりすることを抑制できる。
また、上記構成の体液吸収シート1によれば、粘着層5が一定の配置間隔Dをあけて配置された複数の帯状の粘着領域50により構成されているので、隣接する粘着領域50の間には、帯状の非粘着領域51が設けられる。この非粘着領域51は下着とは粘着していないので、非粘着領域51の存在により、体液吸収シート1を下着から取り外す際に、剥がしやすくすることができるうえ、下着との粘着によって下着に与えるダメージを減少させることができる。加えて、非粘着領域51の存在により、体液吸収シート1の通気性を向上することができ、非粘着領域51が一定の間隔をあけて均等に配置されていることで、体液吸収シート1の全体的な通気性のバランスを良好にすることができる。
また、上記構成の体液吸収シート1によれば、バックシート3として液不透過性のフィルムを用いていることで、バックシート3と粘着層5(粘着領域50)との粘着強度を高めることができる。その結果、体液吸収シート1を下着から取り外した際に、粘着層5(粘着領域50)がバックシート3から剥がれて下着に付着することを抑制することができる。つまり、バックシート3に不織布を用いた場合には、不織布は表面が凹凸に形成されているので、バックシート3の裏面に形成された粘着層5(粘着領域50)とバックシート3の裏面との間に隙間が生じる。よって、粘着層5(粘着領域50)がバックシート3の裏面と密に接触せず、バックシート3に対する粘着強度が低くなる。粘着層5(粘着領域50)のバックシート3に対する粘着強度が低いと、体液吸収シート1を下着から取り外した際に、粘着層5(粘着領域50)がバックシート3から剥がれて下着に付着しやすくなるため、粘着層5(粘着領域50)が下着に残ってしまう。一方で、バックシート3にフィルムを用いると、フィルムは表面が比較的平滑であるため、粘着層5(粘着領域50)がバックシート3の裏面と密に接触することから、バックシート3に対する粘着強度が不織布よりも高くなる。このように、粘着層5(粘着領域50)のバックシート3に対する粘着強度が高いと、体液吸収シート1を下着から取り外した際に、粘着層5(粘着領域50)がバックシート3から剥がれにくいため、粘着層5(粘着領域50)を下着に付着させることなく、体液吸収シート1を下着から取り外すことができる。
また、上記構成の体液吸収シート1によれば、表面シート2、吸収性コア4及びバックシート3の3層構造により構成されており、体液吸収シート1の外周部分10は、表面シート2及びバックシート3のみで構成されているので、厚みが非常に薄く剛性が低い。よって、体液吸収シート1の幅方向の両側部分も下着から非常に捲れやすくなっているが、粘着層5により下着に固定されることで、下着から捲れることがより効果的に防止されている。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、粘着領域50は、バックシート3の第2の方向の一方の側縁部30の外縁33から他方の側縁部30の外縁33まで、バックシート3の第1の方向と直交するように延びているが、バックシート3の第1の方向に対して30度〜60度程度傾斜するように延びていてもよい。
また、上記実施形態では、粘着領域50は、バックシート3の第2の方向の一方の側縁部30の外縁33から他方の側縁部30の外縁33まで、連続する線状に延びていているが、不連続なミシン目状に延びていてもよい。さらに、粘着領域50は、バックシート3の第2の方向の一方の側縁部30の外縁33から他方の側縁部30の外縁33まで、真っ直ぐ延びているが、ジグザグに折れ曲がって延びていてもよいし、ゆるやかに湾曲して延びていてもよい。
また、上記実施形態では、複数の粘着領域50が一定の配置間隔Dをあけてバックシート5の裏面に配置されているが、隣接する粘着領域50の各配置間隔Dは、必ずしも一定である必要はなく、バラツキがあってもよい。
また、上記実施形態では、粘着層5が、間隔をあけて配置された複数の帯状の粘着領域50により構成されているが、図4に示すように、粘着領域50がバックシート5の裏面をほぼ完全に覆うように設けられていてもよい。なお、この場合においても、バックシート3の裏面の第1の方向の少なくとも一方側の縁部(前縁部31)には、先端Tを含むようにして非粘着領域51を設け、この非粘着領域51から剥離シートを体液吸収シート1から剥がしやすくすることが好ましい。
また、粘着層5は、バックシート3の裏面の第2の方向の両側の側縁部30の少なくとも一部について、側縁部30の外縁33まで粘着領域50が存在するように形成されていれば、粘着領域50を様々な態様で設けることができる。例えば、図5に示すように、バックシート3の第2の方向の一方の側縁部30の外縁33から他方の側縁部30の外縁33まで延びる複数の粘着領域50と、バックシート3の第1の方向の前縁部31側から後縁部32側まで延びる複数の粘着領域50とにより、粘着層5を格子状とすることができる。このように、粘着層5を格子状に形成すると、ストライプ状に形成する場合に比べ、非粘着領域51が細分化されるので、体液吸収シート1を下着にしっかりと貼り付けることができ、下着に装着した際に発生する体液吸収シート1のヨレ、しわをさらに効果的に抑制できる。なお、バックシート3の第2の方向に延びる複数の粘着領域50の配置間隔Dと、バックシート3の第1の方向に延びる複数の粘着領域50の配置間隔Dとは、1mm〜10mmとするのが望ましく、1mm〜5mmとするのがさらに望ましく、この実施形態では2mmとされている。また、全ての粘着領域50の幅dは、1mm〜10mmとするのが望ましく、1mm〜5mmとするのがさらに望ましく、この実施形態では2mmとされている。配置間隔Dと粘着領域50の幅dとを同一にすることによって、下着への装着状態や下着からの取り外しにおけるバランスを良好にすることができる。なお、粘着領域50の配置間隔Dや粘着領域50の幅dは、例えばノギスで計測することができる。
また、粘着層5は、図6に示すように、複数の粘着領域50がバックシート3の裏面に散在するように設けられたドット状に形成されていてもよい。なお、粘着領域50は、図7では外形が円形状に形成されているが、矩形状など種々の形状とすることができる。
また、粘着層5は、図7に示すように、バックシート3の裏面の外周縁部(両側縁部30、前縁部31及び後縁部32)に沿ってのみ、粘着領域50が設けられるように形成されていてもよい。この実施形態によると、バックシート3の裏面の中央部が非粘着領域51となるので、体液吸収シート1の通気性が向上するうえ、下着に装着された体液吸収シート1が身体の動きに伴う下着の変形に追随して体液吸収シート1も変形しやすくなるので、体液吸収シート1にヨレ、しわが発生することを効果的に抑制できる。なお、粘着領域50の幅は、5mm以上であることが好ましい。
また、上記実施形態では、体液吸収シート1は、表面シート2、吸収性コア4及びバックシート3の3層構造により構成されているが、表面シート2と吸収性コア4との間や吸収性コア4とバックシート3との間に、他の成分からなる層を有していてもよい。
1 体液吸収シート
2 表面シート
3 バックシート
4 吸収性コア
5 粘着層
30 バックシートの側縁部
50 粘着領域

Claims (3)

  1. 第1の方向の長さがこれと直交する第2の方向の長さよりも長い外形を有する表面シート及びバックシートと、
    前記表面シート及び前記バックシートの間に設けられ、前記表面シート及び前記バックシートよりも一回り小さい外形を有する吸収性コアと、
    前記バックシートの裏面に形成された粘着層と、を備えた体液吸収シートにおいて、 前記粘着層は、前記バックシートの裏面の前記第2の方向の両側の側縁部の少なくとも一部については、前記側縁部の外縁まで粘着領域が存在するように形成されており、
    前記粘着層は、前記バックシートの前記第1の方向に間隔をあけて配置されるとともに、前記第2の方向の一方の側縁部の外縁から他方の側縁部の外縁まで延びる複数の帯状の粘着領域により構成され、
    複数の前記粘着領域は、一定の間隔をあけて配置され、前記間隔は1mm〜10mmであり、
    複数の前記粘着領域の幅は、1mm〜10mmであり、
    前記バックシートの前記第1の方向の両側の縁部のうち、一方側の縁部には非粘着領域が設けられ、他方側の縁部には前記粘着領域が設けられる体液吸収シート。
  2. 前記バックシートは、液不透過性を有するフィルムからなる請求項1に記載の体液吸収シート。
  3. 前記表面シート、前記吸収性コア及び前記バックシートの3層構造からなる請求項1又は2に記載の体液吸収シート。
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