JP2006158538A - 吸収性物品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 カッティングロスの発生を少なくし得る吸収性物品の製造方法を提供すること。
【解決手段】 原反11から一対のウイング連続体を形成する。次いで両ウイング連続体の走行位置を幅方向において入れ替え且つ両ウイング連続体を離間させて互いに平行に走行させると共に、両ウイング連続体のピッチの位相をほぼ一致させる。次いで両ウイング連続体を、該ウイング連続体におけるウイング部1bの前後の位置において幅方向に沿って切断してウイング部切断体を形成する。ウイング部切断体の上下から表面シート原反及び裏面シート原反を重ね合わせてこれらを接合して吸収性物品連続体15を形成する。吸収性物品連続体15をウイング部の前後の位置において幅方向に沿って切断しウイング部を備えた吸収性物品を製造する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ウイング付きナプキン等の吸収性物品の製造方法に関する。更に本発明は、ウエブ本体を縦方向に二分割してなる一対の分割ウエブの走行位置制御方法に関する。
ウイング付き生理用ナプキンのような吸収性物品の製造方法においては、従来、図5に示すように、表面シート原反102や裏面シート原反103をそれぞれ送りながら重ね合わせつつ、その間に吸収コア104を一定の間隔毎に送り、ウイング部101aを含む吸収性物品101全体の外周部分を封止した後に、その外形に沿って切断しつつその残りのトリム107を廃棄している。その後、各ウイング部101aを表面シート上で内側に折り曲げ、折り曲げられた状態のウイング部101aに接着剤を塗布した剥離紙105を貼付し、次いで吸収性物品101を90度水平回転させてから個装材106と合流させて個装折りしている(特許文献1参照)。
しかし、この製造方法においては、表面シート原反102及び裏面シート原反103の幅を、概ね、吸収コア104の幅に両ウイング部101aの幅を加えた値にしているため、これらの原反の幅が大きくなる。その結果、使用されない無駄な部分が多く発生し、全原反の面積の約40%に相当するトリム107が廃棄されていた。
そこで、吸収性物品の製造において、カッティングロスの少ない製造方法が提案されている(特許文献2参照)。この製造方法においては、帯状吸収体の縦方向に波形の切り込みを入れて2つの吸収体に分け、各吸収体の切断部分が外側になり且つ両者の波形の山(広幅部分)及び谷がそれぞれ対応する位置になるように移動させて両者の直線辺部分を重ね合わせる。そして、該広幅部分の中央部で幅方向に切断する。これによって砂時計形の吸収体が得られる。2つの吸収体を前記のように移動させる手段として、該吸収体の進行方向に対して斜めに置かれたロールが用いられている。2つの吸収体のうちの一方を、このロール上を一回転させることで、他方の吸収体に対して相対的に位置移動させている。しかし、具体的にどのような制御によって2つの吸収体の山及び谷の位置を合わせるかの検討はなされていない。
前記の技術とは別に、走行するストリップの幅方向の位置を平行に移動させる位置制御方法が知られている(特許文献3参照)。この方法においては、二組の円筒形案内枠が並列に配置されたストリップ案内装置にストリップを導入し、該二組の円筒形案内枠にそれぞれ半周ずつ且つ斜めにストリップを巻き付けて、該ストリップがS字状に走行するようにしている。しかし、ストリップの移動の前後においてストリップの位相を制御する検討はなされていない。
特開平11−137598号公報 特公昭63−64522号公報 特開昭59−203050号公報
従って本発明の目的は、前述した従来技術が有する種々の欠点を解消し得る吸収性物品の製造方法を提供することにある。またウエブの走行位置制御方法を提供することにある。
本発明は、表面シート及び裏面シートを有する本体と、該本体の左右両側縁から側方に延出した一対のウイング部を備えた吸収性物品の製造方法において、
走行する原反をその長手方向に沿って一定のピッチを有する波形にカットして、ピッチの位相が1/2周期ずれた対称形の一対のウイング連続体を形成し、
両ウイング連続体の走行位置を幅方向において入れ替え且つ両ウイング連続体を離間させて互いに平行に走行させると共に、両ウイング連続体のピッチの位相をほぼ一致させ、
両ウイング連続体を、該ウイング連続体におけるウイング部の前後の位置において幅方向に沿って切断して一対のウイング部切断体を形成し、
一対のウイング部切断体の上下から表面シート原反及び裏面シート原反を重ね合わせてこれら三者を接合して、両原反の側縁からウイング部が側方に延出した吸収性物品連続体を形成し、
吸収性物品連続体をウイング部の前後の位置において幅方向に沿って切断する吸収性物品の製造方法を提供することにより前記目的を達成したものである。
また本発明は、走行するウエブ本体をその長手方向に沿って一定のピッチを有する波形にカットして、ピッチの位相が1/2周期ずれた対称形の一対の分割ウエブを形成し、
次いで一対の分割ウエブを位相調整機構に導入して、両分割ウエブの走行位置を幅方向において入れ替え且つ両分割ウエブを離間させて互いに平行に走行させると共に、両分割ウエブのピッチの位相をほぼ一致させるウエブの走行位置制御方法であって、
前記位相調整機構は、ウエブ本体の走行方向と直交する方向に対して所定角度で傾斜し且つ軸線がウエブ本体の平面方向と平行な固定式ロールを備え、
前記位相調整機構においては、一方の分割ウエブを固定式ロールに斜めに一周巻き付けて空滑りさせながら走行させると共に他方の分割ウエブをそのまま走行させ、且つ固定式ロールから出る一方の分割ウエブの走行方向が、他方の分割ウエブの走行方向と平行になるようにし、
前記固定式ロールは、以下の式(1)及び(2)の条件を満たし且つ他方の分割ウエブの面と該固定式ロールから出る一方の分割ウエブの面とが同一面上に位置するように配置されているウエブの走行位置制御方法を提供するものである。
T=dπsinθ (1)
nX=dπcosθ (2)
(式中、dは固定式ロールの直径、θは固定式ロールの傾斜角度、Xは波形のピッチ、Tは分割ウエブの幅方向の移動量、nは任意の整数を表す。)
本発明によれば、走行しているシート原反などのウエブ本体をカットして得られた一対のウエブ分割体の走行位置や、両ウエブ分割体の位相を容易に制御することができる。従って本発明を例えば吸収性物品の製造方法に適用すれば、カッティングロスの発生を少なくすることができる。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には、本発明の一実施形態としての吸収性物品の製造方法によって製造された吸収性物品が示されている。図2には、本発明の一実施形態としての吸収性物品の製造方法に用いられる製造装置の概略図が示されている。
図1に示す吸収性物品1はウイング付きナプキンを示している。このナプキン1は、本体1a及び本体1aの左右両側縁から側方に延出した一対のウイング部1b,1bを有している。本体1aは、液透過性の表面シート2及び液不透過性の裏面シート3を有している。両シート2,3間には、液保持性の吸収コア4が介在配置されている。吸収コア4は、フラップパルプ及び高吸収性ポリマーの積繊体4aがティッシュペーパー等の吸収紙4bに包まれて構成されている。吸収コア4は、ホットメルト粘着剤5によって裏面シート3に固定されている。
本体1aの側縁部においては、表面シート2及び裏面シート3間にウイング部1bの側縁部が挟持固定されている。固定には例えばホットメルト粘着剤5が用いられる。ナプキン1の表面シート側には、長円形の圧搾溝6が形成されている。
ナプキン1を構成する各シートとしては、当該技術分野において通常用いられているものを用いることができる。例えば表面シート2としては、液透過性を有する不織布や穿孔フィルムなどを用いることができる。裏面シート3としては、液不透過性のフィルムなどを用いることができる。このフィルムは水蒸気透過性を有していてもよい。ウイング部1bとしては、各種不織布やフィルム又はそれらの積層体を用いることができる。
次に、図1に示すウイング付きナプキン1の製造方法を、図2を参照しながら説明する。先ず図2における繰り出し部10からウエブ本体としての原反11が繰り出される。走行する原反11は、符号20で示されるカット部において、長手方向に沿って一定のピッチを有する波形にカットされる。本発明において波形とは、正弦波のような狭義の波形のみならず、一定周期で連続する形状を描く形、例えば三角波(鋸歯形)、矩形波及びそれらに類似する形などを包含する。カット部20は、ロータリーダイカッタ21及びアンビルロール22を備えている。ロータリーダイカッタ21の周面には、その回転方向に沿ってカット刃21aが形成されている。
カット部20を通過することで、原反11には、一定のピッチを有する波形の切り込みが形成される。これによって第一のウイング連続体11a及び第二のウイング連続体11bからなる一対のウイング連続体(一対の分割ウエブ)が得られる。この時点では、両ウイング連続体11a,11bは互いに分離しておらず、原反11の形状を保った状態で走行している。両ウイング連続体11a,11bは、ピッチの位相が1/2周期ずれて走行している。
両ウイング連続体11a,11bは対称形になっている。ウイング連続体11a,11bは、長手方向に沿って山部(広幅部)及び谷部(狭幅部)を交互に有し、隣り合う谷部間が一つのウイング部1bを構成している。なお、簡便のため図1(b)には圧搾溝は示されていない。
次いで両ウイング連続体11a,11bは位相調整機構30に導入される。位相調整機構30においては、両ウイング連続体11a,11bの走行位置が幅方向において入れ替えられる。本実施形態においては一方のウイング連続体の走行位置を保ったまま、他方のウイング連続体の走行位置を幅方向に平行移動させることで、両ウイング連続体11a,11bの走行位置を入れ替えている。入れ替えられる様子が図3に示されている。図3においては、両ウイング連続体11a,11bの走行状態を上から見ている。図3に示すように、位相調整機構30に導入される前の両ウイング連続体11a,11bは、走行方向に向かって左側に第一のウイング連続体11aが位置し、右側に第二のウイング連続体11bが位置しているが、位相調整機構30から出た両ウイング連続体11a,11bは、走行方向に向かって左側に第二のウイング連続体11bが位置し、右側に第一のウイング連続体11aが位置している。つまり、カット部20を通過した時点では内側に位置していた切り込みが外側になるように、両ウイング連続体11a,11bの走行位置が幅方向において入れ替えられる。
位相調整機構30に導入される前の両ウイング連続体11a,11bは分離しておらず、原反11の形状を保った状態になっていたが、位相調整機構30に導入されることで、両ウイング連続体11a,11bは互いに離間する。両ウイング連続体11a,11bが離間する間隔は図3中、Dで示される。間隔Dは、ナプキン本体1b(図1参照)の幅よりも若干小さく設定される。
位相調整機構30の前後において両ウイング連続体11a,11bの走行方向に変化はない。つまり位相調整機構30に導入される前の両ウイング連続体11a,11bは同一方向に互いに平行に走行している。位相調整機構30から出た両ウイング連続体11a,11bも同様に、同一方向に互いに平行に走行している。
位相調整機構30に導入されることで、両ウイング連続体11a,11bの走行位置が幅方向において入れ替えられ且つ両ウイング連続体11a,11bが離間されて互いに平行に走行するようになると共に、両ウイング連続体11a,11bのピッチの位相がほぼ一致する。先に述べた通り、カット部20を通過した時点では両ウイング連続体11a,11bのピッチの位相は1/2周期ずれていたが、位相調整機構30に導入されることで位相が1/2周期ずらされて、両ウイング連続体11a,11bのピッチの位相がほぼ一致する。
両ウイング連続体11a,11bの走行位置及び位相を以上のように制御するための具体的な方法は次の通りである。図3に示すように位相調整機構30は固定式ロール31を備えている。固定式ロール31は、原反11の走行方向と直交する方向に対して所定角度θで傾斜している。また、固定式ロール31はその軸線が原反11の平面方向と平行になっている。固定式ロールとは、回転しないロールの意味である。また固定式ロール31は、製品の仕様に応じて角度θが変更可能になっている。このような状態の固定式ロール31に一方のウイング連続体である第一のウイング連続体11aを、固定式ロール31の軸線に対して斜めに一周巻き付けてロール31の周面を空滑りさせる。他方のウイング連続体である第二のウイング連続体11bは、固定式ロール31に巻き付けることなくそのまま走行させる。このとき、第二のウイング連続体11bの面と、固定式ロール31から出る第一のウイング連続体11aの面とが同一面上に位置するように固定式ロール31を位置する。換言すれば、位相調整機構30への導入の前後で、両ウイング連続体11a,11bの面が同一面上に位置するように固定式ロール31を位置する。
更に固定式ロール31は、以下の式(1)及び(2)の条件を満たすように配置されることが必要である。
T=dπsinθ (1)
nX=dπ/cosθ (2)
式中、dは固定式ロール31の直径、θは固定式ロール31の傾斜角度、Xは波形のピッチ、Tはウイング連続体の幅方向の移動量、nは任意の整数を表す。d、θ、X及びTの詳細は図3に示されている。
前記の式(1)及び(2)の意味するところを、図4を参照しながら説明する。図4は、固定式ロール31に巻き付けられた第一のウイング連続体11aを平面に展開した状態を示す模式図である。図4において符号Tで示される長さが、第一のウイング連続体11aの幅方向への移動量である。先ず、このTの値を求める。固定式ロール31の直径は前述の通りdであるから、その円周はdπで表される。またθは固定式ロール31の傾斜角度である。従って、図4中、Tはdπsinθで表される。これが式(1)の意味するところである。
また図4中、Sで示される長さが、第一のウイング連続体11aの側縁が固定式ロール31上を通過する距離である。即ち、第一のウイング連続体11aと第二のウイング連続体11bとの走行距離の差である。従って、この走行距離の差、即ちSが、波形のピッチであるXの整数倍であれば両ウイング連続体11a,11bのピッチの位相が一致するようになる。つまり、nX=Sとなるようにすればよい。そこでSを求める。図4に示すように、Sはdπ/cosθとなる。つまりnX=dπ/cosθで表される。これが式(2)の意味するところである。
前記の式(1)及び(2)を満たす限り、固定式ロール31の直径d及び傾斜角度θの値に特に制限はない。尤もロール31の直径d及び傾斜角度θのとり得る値には装置の設計上の制約があるので、d及びθの決定の手法としては、まずナプキン1の仕様に応じたピッチX及び移動距離Tを決定し、次いで一方のウイング連続体が固定式ロールを一周した際に他方の連続体と位相がほぼ一致するようにnを整数とする。更に設備の制約にあわせてロール31の直径dと傾斜角度θを決定することが好ましい。
再び図2に戻ると、位相調整機構30から出た両ウイング連続体11a,11bはホットメルト塗布装置40に導入されて、各ウイング連続体11a,11bの上面における直線側縁部にホットメルト粘着剤が塗工される。次いで符号50で示されるウイングカット部において、両ウイング連続体11a,11bは、ウイング部の前後の位置において幅方向に沿って切断される。これによって一対のウイング部切断体11c,11dが多数形成される。ウイングカット部50はロータリーダイカッタ51及びアンビルロール52を備えている。
カットによって形成されたウイング部切断体11c,11dは、吸引等の保持手段によってアンビルロールの周面に保持された状態で、ロール13から繰り出された裏面シート原反13aと重ね合わされる。両者は、ウイング部切断体11c,11dに塗工されていたホットメルト粘着剤を介して接合される。ウイング部切断体11c,11dが接合された裏面シート原反13aは、次いで符号60で示される合流部において、表面シート原反12aと吸収コア4との接合体14と合流する。接合体14は、表面シート原反12aと吸収コア4とを重ね合わせた状態で、両者をラウンドシール部70に導入して、長円形の圧搾溝(図1(a)参照)を形成することで両者を一体化させて得られたものである。ラウンドシール部70はエンボスロール71及びアンビルロール72を備えている。エンボスロール71には、その周面に、回転方向に沿って長円形の閉じた形状の凸部押圧部71aが形成されている。エンボスロール71は表面シート原反12aに対向するように配置されているので、圧搾溝は、表面シート原反12a側から吸収コア4に向けて形成される。
再び合流部60を参照すると、ウイング部切断体11c,11dが接合された裏面シート原反13aには、接合体14と合流する前に、ホットメルト塗布装置61によってホットメルト粘着剤5が塗工される。塗工位置は、裏面シート原反13aの左右両側縁部及び幅方向中央部である。ホットメルト粘着剤は原反13aの長手方向に延びるように塗工される。左右両側縁部に塗工されるホットメルト粘着剤は、裏面シート原反13aとウイング部切断体11c,11dとを接合するためのものである。幅方向中央部に塗工されるホットメルト粘着剤は、裏面シート原反13aと吸収コア4とを接合するためのものである。その結果、合流部60においては、ウイング部切断体11c,11dの上下から表面シート原反12a及び裏面シート原反13aが重ね合わされてこれら三者が接合される。これによって両原反12a,13aの側縁からウイング部1bが側方に延出した吸収性物品連続体15が形成される。
形成された吸収性物品連続体15は、エンドシール部80に導入される。エンドシール部80は、一対のエンボスロール81からなる。エンボスロール81にはロール周面に凸状押圧部81aが形成されている。凸状押圧部81aによる押圧で、吸収性物品連続体15を、ウイング部1bの前後の位置において接合しエンドシール部15aを形成する。この位置には表面シート原反12a及び裏面シート原反13aが存在しているので、エンドシール部15aは両原反12a,13aから形成されることになる。接合は熱を伴うか又は伴わない圧着によって行われる。
エンドシール部15aが形成された吸収性物品連続体15は符号90で示されるカット部に導入される。カット部90はロータリーダイカッタ91及びアンビルロール92を備えている。ロータリーダイカッタ91の周面には、その軸方向に沿ってカット刃91aが形成されている。カット刃91aによって、吸収性物品連続体15はウイング部1bの前後の位置、即ちエンドシール部15aにおいて幅方向に沿って切断される。このとき、エンドシール部15aの一部がトリム16として排出される。このようにしてウイング付きナプキン1が製造される。
以上の方法によれば、ナプキン1のウイング部1bを形成する場合にトリムが発生しないので経済的にナプキン1を製造することができる。また、ウイング連続体11a,11bの走行位置の変更及びピッチの位相変更を容易に制御できる。しかもこれらの変更に際しては、ウイング連続体11a,11bの表裏が反転しないので、ウイング部1bの表裏の状態がナプキン1の左右において相違することがない。このことは、ウイング部1bの原反11の材質が表裏において異なる場合、例えば原反11が不織布とフィルムとの積層体である場合に有効である。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば前記実施形態は本発明を吸収性物品の製造方法に適用した例であるが、本発明は、ウエブ本体を縦方向に二分割してなる一対の分割ウエブの走行位置を制御する種々の場面に適用することができる。
例えば、1つのウエブから使い捨ておむつのファスニングテープを製造する場合に本発明を適用すれば、トリムを発生させることなく、一対のファスニングテープを製造できる。具体的には、先ず、走行するウエブ本体をその長手方向に沿って一定のピッチを有する波形にカットして、ピッチの位相が1/2周期ずれた対称形の一対の分割ウエブを形成し、次いで一対の分割ウエブを、先に述べた位相調整機構に導入して、両分割ウエブの走行位置を幅方向において入れ替え且つ両分割ウエブを離間させて互いに平行に走行させると共に、両分割ウエブのピッチの位相を一致させる。そして各分割ウエブをその長手方向に所定間隔で、幅方向に沿って切断することで、互いに対称形の一対のファスニングテープが得られる。
また前記実施形態においては、第一のウイング連続体11aが固定式ロール31の周面を空滑りするが、これを一層円滑に行うために、ロール31の表面に多数の小孔を設け、ロール31の内部から周面に向けてエアを吹き出させてもよい。
また、図2において、表面シート原反12aの供給と、裏面シート原反13aの供給とは上下反対であってもよい。
図1(a)は、本発明の一実施形態としての吸収性物品の製造方法によって製造された吸収性物品を示す斜視図であり、図1(b)は図1(a)におけるb−b線断面図である。 図2は、本発明の一実施形態としての吸収性物品の製造方法に用いられる製造装置を示す概略図である。 図3は、図2に示す製造装置における位相調整機構の要部を示す図である。 図4は、固定式ロールに巻き付けられた第一のウイング連続体を平面に展開した状態を示す模式図である。 図5は従来の吸収性物品の製造方法の概略を説明する図である。
符号の説明
1 ナプキン(吸収性物品)
1b ウイング部
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収コア
11 原反
11a,11b ウイング連続体
11c,11d ウイング部切断体
12a 表面シート原反
13a 裏面シート原反
30 位相調整機構
31 固定式ロール

Claims (3)

  1. 表面シート及び裏面シートを有する本体と、該本体の左右両側縁から側方に延出した一対のウイング部を備えた吸収性物品の製造方法において、
    走行する原反をその長手方向に沿って一定のピッチを有する波形にカットして、ピッチの位相が1/2周期ずれた対称形の一対のウイング連続体を形成し、
    両ウイング連続体の走行位置を幅方向において入れ替え且つ両ウイング連続体を離間させて互いに平行に走行させると共に、両ウイング連続体のピッチの位相をほぼ一致させ、
    両ウイング連続体を、該ウイング連続体におけるウイング部の前後の位置において幅方向に沿って切断して一対のウイング部切断体を形成し、
    一対のウイング部切断体の上下から表面シート原反及び裏面シート原反を重ね合わせてこれら三者を接合して、両原反の側縁からウイング部が側方に延出した吸収性物品連続体を形成し、
    吸収性物品連続体をウイング部の前後の位置において幅方向に沿って切断する吸収性物品の製造方法。
  2. 原反から一対のウイング連続体が形成された後、該一対のウイング連続体を位相調整機構に導入し、
    該位相調整機構は、原反の走行方向と直交する方向に対して所定角度で傾斜し且つ軸線が原反の平面方向と平行な固定式ロールを備え、
    前記位相調整機構においては、一方のウイング連続体を固定式ロールに斜めに一周巻き付けて空滑りさせながら走行させると共に他方のウイング連続体をそのまま走行させ、且つ固定式ロールから出る一方のウイング連続体の走行方向が、他方のウイング連続体の走行方向と平行になるようにし、
    前記固定式ロールは、以下の式(1)及び(2)の条件を満たし且つ他方のウイング連続体の面と該固定式ロールから出る一方のウイング連続体の面とが同一面上に位置するように配置されている請求項1記載の吸収性物品の製造方法。
    T=dπsinθ (1)
    nX=dπ/cosθ (2)
    (式中、dは固定式ロールの直径、θは固定式ロールの傾斜角度、Xは波形のピッチ、Tはウイング連続体の幅方向の移動量、nは任意の整数を表す。)
  3. 走行するウエブ本体をその長手方向に沿って一定のピッチを有する波形にカットして、ピッチの位相が1/2周期ずれた対称形の一対の分割ウエブを形成し、
    次いで一対の分割ウエブを位相調整機構に導入して、両分割ウエブの走行位置を幅方向において入れ替え且つ両分割ウエブを離間させて互いに平行に走行させると共に、両分割ウエブのピッチの位相をほぼ一致させるウエブの走行位置制御方法であって、
    前記位相調整機構は、ウエブ本体の走行方向と直交する方向に対して所定角度で傾斜し且つ軸線がウエブ本体の平面方向と平行な固定式ロールを備え、
    前記位相調整機構においては、一方の分割ウエブを固定式ロールに斜めに一周巻き付けて空滑りさせながら走行させると共に他方の分割ウエブをそのまま走行させ、且つ固定式ロールから出る一方の分割ウエブの走行方向が、他方の分割ウエブの走行方向と平行になるようにし、
    前記固定式ロールは、以下の式(1)及び(2)の条件を満たし且つ他方の分割ウエブの面と該固定式ロールから出る一方の分割ウエブの面とが同一面上に位置するように配置されているウエブの走行位置制御方法。
    T=dπsinθ (1)
    nX=dπcosθ (2)
    (式中、dは固定式ロールの直径、θは固定式ロールの傾斜角度、Xは波形のピッチ、Tは分割ウエブの幅方向の移動量、nは任意の整数を表す。)
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