JP2012010765A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウイング状フラップのシワ、ヨレ、めくれ等の発生を抑え、下着にしっかりと固定できるようにする。
【解決手段】透液性表面シート3と裏面シート2との間に吸収体4が介在されるとともに、両側部にそれぞれ装着時に下着のクロッチ部分を巻き込むようにして固定されるウイング状フラップW,Wが形成された生理用ナプキン1である。前記ウイング状フラップW、Wに対して、該フラップの幅方向中間に内方側端10aを有し、該フラップの先端側外縁又はその近傍に外方側端10bを有するライン状のエンボス10、10…を複数条形成する。これによりウイング状フラップWのコシが向上し、装着中のシワ等の発生が抑えられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、下着への固定に際し、下着のクロッチ部分に巻き付けるようにして使用されるウイング状フラップを備えた吸収性物品に係り、詳しくは前記ウイング状フラップのシワ、ヨレ、めくれ等の発生を抑えた吸収性物品に関する。
従来より、生理用ナプキン、パンティライナー、おりものシート、失禁パッドなどの吸収性物品50としては、例えば図8に示されるように、ポリエチレンシートまたはポリエチレンラミネート不織布などからなる不透液性の裏面シート51と、不織布または透孔性プラスチックシートなどからなる透液性の表面シート52との間に綿状パルプなどからなる吸収体53が介在された本体部分の両側部に夫々、装着時に下着のクロッチ部分を巻き込むようにして固定されるウイング状フラップ54、54が形成されたものが知られている。
この種の吸収性物品50では、装着状態時にズレ止めを図るために、例えば前記本体部分の非肌当接面側(裏面シート51の外面)に1または複数条の粘着剤層56…が形成されるとともに、前記ウイング状フラップ54、54の裏面シート51側の面(外面)に粘着剤層57、57が設けらている。
前記吸収性物品50を下着30に固定する際には、図9に示されるように、吸収性物品50を局所にあてがい、側方に突出する前記ウイング状フラップ54、54を下着より取り出し、両ウイング状フラップ54、54を折返し線RL、RLで折返し、下着のクロッチ部分を巻き込むようにしながら前記ウイングズレ止め粘着剤層57、57を下着30の股間部外面に接着するようにする。
ところが、実際の使用後の吸収性物品50を調査すると、図10に示されるように、装着時に脚の付け根部分の内側からの圧力(図9の「脚圧」)によりウイング状フラップ54に縦ジワが入ることが明らかとなった。この縦ジワは、ウイング状フラップ54のヨレやめくれを引き起こし、ウイング状フラップ54の粘着剤層57がショーツ30から剥離して吸収性物品50自体のズレやヨレの原因ともなっていた。
このようなウイング状フラップの特定方向に延びるシワを生じにくくするための技術として、下記特許文献1には、ウイング部の少なくとも肌当接面側が、不織布からなる上層とシート状物からなる下層とが部分的に接合されて多数の接合部が形成されている立体シートからなり、前記立体シートは、上層が、前記接合部以外の部分において着用者の肌側に向けて突出して多数の凸部を形成しており、該凸部及び該接合部は、交互に且つ一方向に列をなすように配置され、更に該列が多列に配置されており、一の列における任意の一つの凸部に着目したときに、該列に隣り合う左右の列においては、該一つの凸部と隣り合う位置に凸部が位置しておらず、前記立体シートは、前記各列が延びる方向を吸収性物品の長手方向と略一致させて配されている吸収性物品が開示されている。
特開2008−161303号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の吸収性物品では、ウイング部が、吸収性物品の長手方向に沿って優先的に折れ曲がることによって、吸収性物品の幅方向に延びる折りジワを生じ難くしたものであるため、上述のような装着時の脚圧による縦ジワが防止できるものではない。
実際の使用後の吸収性物品を見てみると、図10に示されるように、特にウイング状フラップ54の幅方向先端部でのシワやめくれが発生しやすいことが明らかとなった。この幅方向先端部でのシワやめくれは、ウイングズレ止め粘着剤層57が先端部にまで形成されないため、表面材と裏面シートとを貼り合わせただけのフラップ部ではコシが足りないことに起因するものである。
また、ウイング状フラップに縦ジワが生じると、ウイングズレ止めの粘着剤層同士がくっついて下着への固定が図れなくなるとともに、これを無理に剥がそうとするとウイング状フラップが伸びたり引き裂けたりして吸収性物品自体の固定が困難になるという問題が発生していた。
そこで本発明の主たる課題は、下着への固定に際し、下着のクロッチ部分に巻き付けるようにして使用されるウイング状フラップのシワ、ヨレ、めくれ等の発生を抑え、下着にしっかりと固定できるようにした吸収性物品を提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性の表面シートと不透液性の裏面シートとの間に吸収体が介在されるとともに、両側部にそれぞれ装着時に下着のクロッチ部分を巻き込むようにして固定されるウイング状フラップが形成された吸収性物品において、
前記ウイング状フラップに対して、該フラップの幅方向中間に内方側端を有し、該フラップの先端側外縁又はその近傍に外方側端を有するライン状のエンボスを複数条形成したことを特徴とする吸収性物品が提供される。
上記請求項1記載の発明では、各ウイング状フラップに対して、該フラップの幅方向中間に内方側端を有し、該フラップの先端側外縁又はその近傍に外方側端を有するライン状のエンボスを複数条形成することにより、ウイング状フラップのコシを向上させ、シワ、ヨレ、めくれ等の発生を抑えるようにしている。また、実際の使用後の吸収性物品を調査した結果シワやめくれ等が発生しやすい部分がウイング状フラップの先端部であったため、ウイング状フラップの幅方向中間から先端側外縁又はその近傍にかけてライン状のエンボスを形成することにより、この部分のシワやめくれ等の発生を効果的に防止している。従って、ウイング状フラップが下着にしっかりと固定されるようになる。
なお、ウイング状フラップの「先端側外縁」とは、ウイング状フラップの幅方向外側の端縁を指し、さらにこれより吸収性物品の前側及び後側の斜辺部分に若干かかった部分を含めてもよい。また、「その近傍」とは、吸収性物品の外周を裁断後に前記ライン状のエンボスを施す場合など、ライン状のエンボスの外方側端がウイング状フラップの先端側外縁より内側に位置する場合を含むことを意味する。
請求項2に係る本発明として、前記ウイング状フラップの基端部折返し線より外側に10〜20mmの範囲は前記ライン状のエンボスを形成しない領域としてある請求項1記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項2記載の発明では、前記ウイング状フラップの基端部折返し線より外側に10〜20mmの範囲は前記ライン状のエンボスを形成しない領域としてあるため、吸収性物品の装着状態時にライン状のエンボスの内方側端が脚に当たって違和感を生じさせるようなことがない。
請求項3に係る本発明として、前記ウイング状フラップの前記裏面シートの面側にウイングズレ止め粘着剤層が形成され、前記ライン状のエンボスの内の全部又は大部分について、その内方側端は前記ウイングズレ止め粘着剤層の形成範囲内としてある請求項1〜2いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項3記載の発明は、ウイング状フラップの前記裏面シートの面側にウイングズレ止め粘着剤層が形成された場合について規定したものであり、ライン状のエンボスの内の全部又は大部分について、その内方側端を前記ウイングズレ止め粘着剤層の形成範囲内としたものである。これにより、ウイング状フラップのシワ等が防止できるため、ウイングズレ止め粘着剤層同士のくっつきが抑制され、下着への固定状態が維持できるとともに、くっついたウイングズレ止め粘着剤層を無理に剥がそうとすることによるフラップの伸びや引き裂きが防止できるようになる。
請求項4に係る本発明として、前記ライン状のエンボスは、前記吸収性物品の略幅方向に形成してある請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
請求項5に係る本発明として、前記ライン状のエンボスは、前記吸収性物品の幅方向線に対し、外方側に行くに従って吸収性物品の前側方向及び/又は後側方向に傾斜する方向に形成してある請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
ライン状のエンボスは、ウイング状フラップに形成されるシワと直交する方向に形成したときシワ入り防止に最も有効であることを考慮して、上記請求項4記載の発明では、ウイング状フラップの特に縦ジワを防止するため、前記ライン状のエンボスを、吸収性物品の略幅方向に形成するようにしてあり、上記請求項5記載の発明では、吸収性物品の長手方向線に対し所定の方向に傾斜したシワの発生を防止するため、前記ライン状のエンボスを、吸収性物品の幅方向線に対し、外方側に行くに従って吸収性物品の前側方向及び/又は後側方向に傾斜する方向に形成するようにしてある。
請求項6に係る本発明として、前記ライン状のエンボスは、ドット状エンボスの集合によって実質的にライン状を成している請求項1〜5いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項6記載の発明は、前記ライン状のエンボスとして、一般に全長に亘って圧縮したものによって形成されるが、ドット状エンボスの集合によって実質的にライン状を成しているものでもよいことを規定したものである。
請求項7に係る本発明として、前記吸収性物品には、前記透液性表面シート面側であって、かつ体液排出部領域を挟む両側部にそれぞれ、前記吸収体を圧搾した吸収性物品の略長手方向に延びる左右一対の防漏溝が形成され、
前記ウイング状フラップを基端部折返し線にて折り返した状態で、前記ライン状のエンボスの外方側端は前記左右一対の防漏溝間に位置し、前記ライン状のエンボスの内方側端は前記左右一対の防漏溝外に位置するようにしてある請求項1〜6いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項7記載の発明では、前記左右一対で形成される防漏溝間が脚圧による変形の影響を比較的受けにくい領域であることを考慮して、ウイング状フラップを基端部折返し線にて折り返した状態で、前記ライン状のエンボスの外方側端を前記左右一対の防漏溝間に位置させ、内方側端を前記左右一対の防漏溝外に位置させることにより、ウイング状フラップの先端側のシワ入りをより効果的に防止している。
以上詳説のとおり本発明によれば、下着への固定に際し、下着のクロッチ部分に巻き付けるようにして使用されるウイング状フラップのシワ、ヨレ、めくれ等の発生を抑え、下着にしっかりと固定できるようにした吸収性物品が提供できるようになる。
本発明に係る生理用ナプキン1の一部破断展開図である。 そのII−II線矢視図である。 ウイング状フラップW、Wを折返し線RL、RLで折り返した状態を示す、生理用ナプキン1の裏面図である。 エンボス10のパターンを示すウイング状フラップWの拡大図である。 ウイングズレ止め粘着剤層7の他の形態を示すウイング状フラップWの拡大図である。 エンボス10の内部パターンを示す平面図である。 ウイングズレ止め粘着剤層7の塗布状態を示すウイング状フラップWの断面図である。 従来の吸収性物品50を示す展開図である。 その装着状態図である。 使用後の吸収性物品50を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
前記生理用ナプキン1は、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシートなどからなる不透液性の裏面シート2と、経血やおりものなどを速やかに透過させる透液性の表面シート3と、これら両シート2,3間に介在された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体4と、この吸収体4の形状保持および拡散性向上のために前記吸収体4を被包するクレープ紙5と、表面両側部にそれぞれ長手方向に沿って形成されたサイド不織布6、6とから構成され、ナプキン1の長手方向側縁部には、前記裏面シート2とサイド不織布6との貼り合わせ部分により、側方に突出し装着時に下着のクロッチ部分を巻き込むようにして固定されるウイング状フラップW、Wが形成されている。
以下、さらに前記生理用ナプキン1の構造について詳述すると、
前記裏面シート2は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シートなどの少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、この他にポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布や、さらには防水フィルムを介在して実質的に不透液性を確保した上で不織布シート(この場合には防水フィルムと不織布とで裏面シートを構成する。)などを用いることができる。近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートである。
次いで、前記表面シート3は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。
前記不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との間に介在される吸収体4は、たとえばフラッフ状パルプと吸水性ポリマーとにより構成されている。前記吸水性ポリマーは吸収体を構成するパルプ中に、例えば粒状粉として混入されている。前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。
また、前記吸収体4には合成繊維を混合しても良い。前記合成繊維は、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系、ナイロンなどのポリアミド系、及びこれらの共重合体などを使用することができるし、これら2種を混合したものであってもよい。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイドバイサイド型繊維、分割型繊維などの複合繊維も用いることができる。前記合成繊維は、体液に対する親和性を有するように、疎水性繊維の場合には親水化剤によって表面処理したものを用いるのが望ましい。
一方、本生理用ナプキン1の表面がわ両側部にはそれぞれ、長手方向に沿ってかつナプキン1のほぼ全長に亘ってサイド不織布6,6が設けられ、このサイド不織布6,6の一部が側方に延在されるとともに、同じく側方に延在された不透液性裏面シート2の一部とによりウイング状フラップW、Wが形成されている。
前記サイド不織布6としては、重要視する機能の点から撥水処理不織布または親水処理不織布を使用することができる。たとえば、経血やおりもの等が浸透するのを防止する、あるいは肌触り感を高めるなどの機能を重視するならば、シリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布を用いることが望ましい。また、前記ウイング状フラップW、Wにおける経血等の吸収性を重視するならば、合成繊維の製造過程で親水基を持つ化合物、例えばポリエチレングリコールの酸化生成物などを共存させて重合させる方法や、塩化第2スズのような金属塩で処理し、表面を部分溶解し多孔性とし金属の水酸化物を沈着させる方法等により合成繊維を膨潤または多孔性とし、毛細管現象を応用して親水性を与えた親水処理不織布を用いるようにすることが望ましい。
図1及び図2に示されるように、前記ウイング状フラップW、Wの裏面シート2の面側(非肌当接面側)には、下着のクロッチ部分に巻き付けるようにして固定するために適宜の塗布パターンによってウイングズレ止め粘着剤層7、7が形成されているとともに、前記透液性表面シート3と不透液性裏面シート2との間に吸収体4が介在された本体部分の裏面シート2の面側(非肌当接面側)には、下着に対する固定のために適宜の塗布パターンによって複数条の、図示例では4条の本体ズレ止め粘着剤層8、8…が形成されている。
一方、前記表面シート3の面側(肌当接面側)であって、かつ体液排出部領域Hを挟む両側部にはそれぞれ、吸収した体液を封じ込める、股間部領域を表面側にきっちりと画成させる、股間部領域に吸収体の中高部を形成した場合にこの中高部を所定位置に保持する等のために、吸収体4を圧搾した生理用ナプキン1の略長手方向に延びる左右一対の防漏溝9、図示例では体液排出部領域Hを挟む両側部にナプキン1の長手方向に延びる線状部分を有するとともに体液排出部領域Hの周囲を小判状に囲む防漏溝9が形成されている。
(エンボス10について)
本発明に係る生理用ナプキン1では、図1に示されるように、前記ウイング状フラップW、Wに対して、該フラップWの幅方向中間に内方側端10aを有し、該フラップWの先端側外縁又はその近傍に外方側端10bを有するライン状のエンボス10、10…が複数条形成されている。
前記エンボス10、10…を形成することにより、ウイング状フラップWのコシを向上させ、シワ、ヨレ、めくれ等の発生が抑えられるようになる。また、実際の使用後の生理用ナプキンを調査した結果、シワやめくれ等が発生しやすい部分がウイング状フラップの先端側部分であったため、ウイング状フラップWの幅方向中間から先端側外縁又はその近傍にかけてライン状のエンボス10、10…を形成することにより、この部分のシワやめくれ等の発生を効果的に防止している。従って、ウイング状フラップが下着にしっかりと固定されるようになる。なお、前記ウイング状フラップWの「先端側外縁」とは、ウイング状フラップWの幅方向側端縁を指し、さらにこれよりナプキン1の前側及び後側の斜辺部分に若干かかった部分を含めてもよい。また、「その近傍」とは、生理用ナプキン1の外周を裁断後に前記ライン状のエンボス10を施す場合など、ライン状のエンボス10の外方側端がウイング状フラップWの先端側外縁より内側に位置する場合を含むことを意味する。
前記ライン状のエンボス10、10…は、図1に示されるように、ウイング状フラップWの基端部折返し線RLより幅方向外側の長さsが10〜20mmの範囲には形成しないことが好ましい。これにより、生理用ナプキン1の装着状態時にライン状のエンボス10の内方側端10aが脚に当たって違和感を生じさせるようなことがなくなる。
ライン状のエンボス10と前記ウイングズレ止め粘着剤層7との相対的関係は、ライン状のエンボス10、10…の内の全部又は大部分について、その内方側端10aがウイングズレ止め粘着剤層7の形成範囲内としてあることが好ましい。図1に示される例では、複数のエンボス10、10…の内の大部分である長手方向両端の2本を除く中間のエンボス10、10…の内方側端10a…がウイングズレ止め粘着剤層7の形成範囲内とされている。
これにより、ウイング状フラップWのシワ等が防止できるため、ウイング状フラップWが折れ曲がってウイングズレ止め粘着剤層7同士がくっつくようなことが抑制され、下着への固定状態が維持できるようになるとともに、くっついたウイングズレ止め粘着剤層7を無理に剥がそうとすることによるウイング状フラップWの伸びや引き裂きが防止できるようになる。
一方、ライン状のエンボス10と前記防漏溝9との相対的関係は、図3に示されるように、ウイング状フラップW、Wを折返し線RLにて裏面シート2側に折り返した状態で、前記ライン状のエンボス10の外方側端10bを防漏溝9の閉曲線内に位置し、ライン状エンボス10の内方側端10aを防漏溝9の閉曲線外に位置するように形成することが好ましい。これは、防漏溝9の閉曲線内が両側からの脚圧による変形の影響を受けにくい領域であることを考慮して、この防漏溝9に対するライン状のエンボス10の相対的位置関係を設定することにより、ウイング状フラップWの先端側のシワ入りをより効果的に防止しようとしたものである。
前記ライン状のエンボス10は、図4に示されるように、種々のパターンで形成することができる。例えば、図1、図3及び図4(A)に示されるナプキン1の幅方向に沿う方向に形成したものの他、図4(B)に示されるように、生理用ナプキン1の幅方向線に対し、外方側に行くに従って生理用ナプキン1の前側方向に傾斜する方向に形成したもの、或いはこれとは逆に後側方向に傾斜する方向に形成したもの(図示せず)、図4(C)に示されるように、隣接するエンボス10、10をそれぞれ生理用ナプキン1の幅方向線に対し、外方側に行くに従って生理用ナプキン1の前側方向及び後側方向に傾斜する方向に形成したもの、図4(D)に示されるように、ウイング状フラップWの前側領域及び後側領域に形成されるエンボス10…を、前側領域では生理用ナプキン1の幅方向線に対し外方側に行くに従って生理用ナプキン1の前側方向に傾斜する方向に形成し、後側領域では後側に傾斜する方向に形成したもの、或いはこれとは逆に前側領域では後側方向に傾斜する方向に形成し後側領域では前側に傾斜する方向に形成したもの(図示せず)、などのパターンとすることができる。エンボス10は、ウイング状フラップWに形成されるシワと直交する方向に形成したときに最も有効にシワ入り防止効果が発揮されるので、図4(A)ではナプキン1の長手方向に沿うシワに効果的であり、(B)では前側又は後側に若干傾斜したシワに効果的であり、(C)ではランダムに傾斜した略縦方向のシワに効果的であり、(D)では両側部の前後端部がめくれるようなシワに効果的である。
図示例のように、前記ウイングズレ止め粘着剤層7がウイング状フラップWの中央部に形成される場合、このウイングズレ止め粘着剤層7が形成される領域よりナプキン1の前側及び後側は下着に固定されないためシワが入りやすく、ヨレやめくれが発生しやすくなる。従って、このようなシワ、ヨレ、めくれを防止するため、前記ライン状のエンボス10は、前記ウイングズレ止め粘着剤層7の前側及び後側の領域にも形成することが好ましい。特に、図4(B)〜(D)に示されるように、ライン状のエンボス10は、ウイングズレ止め粘着剤層7の形成領域からこの粘着剤層7の前側端縁及び後側端縁を前側及び後側に越えて形成されるようにすると、下着との固定領域からその前後領域にコシの連続性が確保され、ウイングズレ止め粘着剤層7の前後領域のシワ入りなどが効果的に防止できるようになる。
また、図5に示されるように、前記ウイングズレ止め粘着剤層7は、ナプキン1の略幅方向に沿う方向に複数条の線状で形成することができる。この場合も、前述の通りライン状のエンボス10はウイングズレ止め粘着剤層7からこの粘着剤層7の前側端縁及び後側端縁を前側及び後側に越えて形成されるようにすることが好ましい。一方、この場合、ナプキン1の長手方向にウイング状フラップWのコシが不連続的となるため、縦ジワを生じ難くすることができる。さらに、この場合、前記エンボス10は、図示例のように、線状のウイングズレ止め粘着剤層7の配向方向に対してナプキン1の前側又は後側に若干傾斜する方向に形成することが好ましい。これにより各エンボス10が線状のウイングズレ止め粘着剤層7と交差するようになり、ウイングズレ止め粘着剤層7をナプキン1の略幅方向に沿う方向に複数条の線状で形成することとの相乗効果によりウイング状フラップWの縦ジワをより確実に防止できるようになる。
ところで、前記ライン状のエンボス10は、内方側端10aから外方側端10bの全長に亘って圧縮したものとしても良いが、図6(A)〜(D)に示されるように、格子状や千鳥格子状など種々のエンボスパターンで形成したドット状エンボスの集合によって実質的にライン状を成しているものとしても良い。同図6(A)〜(D)に示されるように、ドット状エンボスの面積割合は任意に設定することができる。
一方、図7に示されるように、前記エンボス10が形成される部分では、ウイングズレ止め粘着剤層7が裏面シート2から浮いた状態で塗布される場合があるため、このウイングズレ止め粘着剤層7を下着に固定すると、浮いた部分のウイングズレ止め粘着剤層7の粘着剤が下着に残る糊残りが発生する場合がある。従って、この糊残りを低く抑えるため、ウイングズレ止め粘着剤層7の形成領域では、この領域の面積に対して5〜20%程度の割合でエンボス10を形成するようにすることが好ましい。
本生理用ナプキン1の製造に当たっては、各部材を組み立てた後、表面材と裏面シート2とをナプキン1の外周部の全周に亘って接合する外周シールを施す工程と同時に、前記エンボス10を形成することが好ましい。
1…生理用ナプキン、2…裏面シート、3…表面シート、4…吸収体、5…クレープ紙、6…サイド不織布、7…ウイングズレ止め粘着剤層、8…本体ズレ止め粘着剤層、9…防漏溝、10…エンボス、10a…内方側端、10b…外方側端、W…ウイング状フラップ

Claims (7)

  1. 透液性の表面シートと不透液性の裏面シートとの間に吸収体が介在されるとともに、両側部にそれぞれ装着時に下着のクロッチ部分を巻き込むようにして固定されるウイング状フラップが形成された吸収性物品において、
    前記ウイング状フラップに対して、該フラップの幅方向中間に内方側端を有し、該フラップの先端側外縁又はその近傍に外方側端を有するライン状のエンボスを複数条形成したことを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記ウイング状フラップの基端部折返し線より外側に10〜20mmの範囲は前記ライン状のエンボスを形成しない領域としてある請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記ウイング状フラップの前記裏面シートの面側にウイングズレ止め粘着剤層が形成され、前記ライン状のエンボスの内の全部又は大部分について、その内方側端は前記ウイングズレ止め粘着剤層の形成範囲内としてある請求項1〜2いずれかに記載の吸収性物品。
  4. 前記ライン状のエンボスは、前記吸収性物品の略幅方向に形成してある請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品。
  5. 前記ライン状のエンボスは、前記吸収性物品の幅方向線に対し、外方側に行くに従って吸収性物品の前側方向及び/又は後側方向に傾斜する方向に形成してある請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品。
  6. 前記ライン状のエンボスは、ドット状エンボスの集合によって実質的にライン状を成している請求項1〜5いずれかに記載の吸収性物品。
  7. 前記吸収性物品には、前記透液性表面シート面側であって、かつ体液排出部領域を挟む両側部にそれぞれ、前記吸収体を圧搾した吸収性物品の略長手方向に延びる左右一対の防漏溝が形成され、
    前記ウイング状フラップを基端部折返し線にて折り返した状態で、前記ライン状のエンボスの外方側端は前記左右一対の防漏溝間に位置し、前記ライン状のエンボスの内方側端は前記左右一対の防漏溝外に位置するようにしてある請求項1〜6いずれかに記載の吸収性物品。
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