JP6071308B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、下着への固定に際し、下着のクロッチ部分に巻き付けるようにして使用されるウイング状フラップを備えた吸収性物品に関する。
従来より、生理用ナプキン、パンティライナー、おりものシート、失禁パッドなどの吸収性物品Nとしては、例えば図12および図13に示されるように、ポリエチレンシートまたはポリエチレンラミネート不織布などからなる不透液性裏面シート50と、不織布または透孔性プラスチックシートなどからなる透液性表面シート51との間に綿状パルプなどからなる吸収体52を介在させ、かつ本体部分の両側部に、外方に延在するウイング状フラップW、Wを一体的に形成したものが知られている。
この種の吸収性物品Nとしては、装着状態でのズレ止めを図るために、例えば本体部分の非肌当接面側(不透液性裏面シート50の外面)に1または複数条の粘着剤層53,53を形成し、かつウイング状フラップW、Wの不透液性裏面シート50側の面(外面)に粘着剤層54,54を形成したものが存在する。
前記吸収性物品Nを下着に固定する際には、図14に示されるように、吸収性物品Nを局所にあてがい、側方に突出する前記ウイング状フラップW、Wを下着より取り出し、両ウイング状フラップW、Wを折返し線RL、RLで折返し、下着のクロッチ部分を巻き込むようにしながら下着の股間部外面に接着するようにする。
一方、前記吸収性物品Nを個装するに際して、本出願人は下記特許文献1において、個装した製品状態において、ウイング状フラップに形成されたズレ止め粘着剤層を覆うウイング用剥離材を設け、前記ウイング状フラップを透液性表面シート側に前記ウイング用剥離材と共に折り畳むとともに、前記ウイング用剥離材を不透液性裏面シート側の面において個装材と固着し、かつ前記ウイング状フラップが透液性表面シート側に前記ウイング用剥離材と共に折り畳まれた状態時において、前記ウイング状フラップの先端部同士に重なりを持ち、この重なり部分でウイング状フラップ同士を仮止めしているナプキンを提案した。かかるナプキンでは、個装材を剥がすと、ウイング状フラップがウイング用剥離材によって裏面シート側に引っ張られ、腹折りされたウイング状フラップが自動的に展開されるようになっている。
また、下記特許文献2においては、生理用ナプキン包装体において、ナプキン本体の粘着域を被覆する第1剥離紙の外面が包装用シートの内面に剥離不能に接合し、ウイング部の粘着域を保護する第2剥離紙が包装用シートに、該包装用シートがナプキン本体の長手方向の一端縁から延出する部分において剥離不能に接合している生理用ナプキン包装体が開示されている。かかるナプキン本体は表面シートを内側にして、長手方向の一方の端縁が下となり、もう一方の端縁がその上となるように三つ折りに重ねられている。
特開2004−113590号公報 特開平9−10257号公報
しかしながら、上記特許文献1記載のナプキンでは、ウイング状フラップが透液性表面シート側にウイング用剥離材と共に折り畳まれ(腹折りされ)ているため、ナプキン前端側から剥離材を剥がすと、図15に示されるように、ウイング状フラップW、Wがウイング用剥離材によって外側に引きずり出されるように展開される。この際、ウイング状フラップWの折り線RLの上端部を基点として、ウイング用剥離材とウイング状フラップWとの接合部であるウイングズレ止め粘着剤層に対して大きな引張力が作用する。この引張力によってウイング状フラップWの前方基端部寄りの領域に、ウイング状フラップWが反転してヨレやシワが発生し、この領域に存在するズレ止め粘着剤層同士がくっついたり、ウイング状フラップの折返し部分で引っ掛かってスムーズな開封が阻害されたりする不具合があった。以下、この開封時に剥離材に引きずられてヨレやシワが発生しやすいウイング状フラップWの前方基端部寄りの領域のことを以下「反転領域」という。
一方で、前記反転領域以外の領域では、ウイング状フラップがしっかりと下着に固定され装着時のめくれを防止するため、適切な範囲に粘着剤層を設ける必要があった。装着時のめくれはウイング状フラップの先端側から起こりやすく、特に幅方向長さが長い部分から発生することが多かった。
次に、上記特許文献1記載のように腹折りされたウイング状フラップが開封時に展開する際に作用する力について考察すると、剥離材を剥がすことによって、腹折りされたウイング状フラップには、ウイング用剥離材のウイング基端(折り線)の前端部(点P)を基点としてウイングズレ止め粘着剤層の図心部を斜め前方外側に引っ張る引張力T’が作用する(図5参照)。すなわち、ウイングズレ止め粘着剤層の図心部から折り線の前端部Pに向けて斜め前方外側方向の引張力T’が作用する。この引張力T’をナプキン幅方向の分力Th’とナプキン長手方向の分力Tv’に分解したとき、前記幅方向分力Th’はウイング状フラップWを透液性表面シートから離反させ展開させる力となるが、長手方向分力Tv’はウイング状フラップWをナプキン前方に引っ張って基端部のシワやヨレの原因となる力である。前記長手方向分力Tv’をゼロにすることは構造上困難であるが、これらの分力比(長手方向分力Tv’/幅方向分力Th’)をできる限り小さな値に改善できるようなウイングズレ止め粘着剤層の配置とすることによって、ウイング状フラップをスムーズに展開できるようになると考えられる。
また、上記特許文献2記載の包装体では、ウイング部の粘着域を保護する第2剥離紙が包装シートの長手方向一端縁から延出する部分に接合してあるため、包装用シートを剥がす際の最後に引っ掛かりを感じ、スムーズに開封できない場合があった。
そこで本発明の主たる課題は、個装状態から引っ掛かりなくスムーズに開封できるようにするとともに、開封時にウイング状フラップのヨレやシワの発生を防止した吸収性物品を提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に吸収体が介在された本体部分の両側部に夫々、装着時に下着のクロッチ部分を巻き込むようにして固定されるウイング状フラップが形成され、
前記本体部分の不透液性裏面シート側の面に本体ズレ止め粘着剤層が形成されるとともに、前記ウイング状フラップの不透液性裏面シート側の面にウイングズレ止め粘着剤層が形成され、
個装した製品状態において、前記本体ズレ止め粘着剤層及びウイングズレ止め粘着剤層が一体的に剥離材によって覆われ、前記ウイング状フラップが基端部の吸収性物品の長手方向に沿う折り線にて前記透液性表面シート側に前記剥離材と共に折り畳まれた吸収性物品において、
前記ウイングズレ止め粘着剤層は、ほぼ正方形からなる第1の領域と、前記第1の領域の外側に位置し、前記第1の領域と比較して相対的に吸収性物品の幅方向長さが短く長手方向長さが長く形成された吸収性物品の長手方向に長い長方形からなる第2の領域とからなり、前記第1の領域と第2の領域とが隙間を空けて隣接するか連続して設けられ、前記第1の領域の前端第2の領域の前端より吸収性物品の後側に位置するとともに前記第1の領域及び第2の領域のそれぞれの吸収性物品の前側辺と吸収性物品の幅方向中心側辺とが接続する角部を通る直線、前記ウイング状フラップの折り線及び前記ウイング状フラップの外形線によって囲まれた領域が前記ウイングズレ止め粘着剤層が形成されない非ズレ止め領域とされていることを特徴とする吸収性物品が提供される。
上記請求項1記載の発明では、ウイングズレ止め粘着剤層として、ほぼ正方形からなる第1の領域と、前記第1の領域の外側に位置し、前記第1の領域と比較して相対的に吸収性物品の幅方向長さが短く長手方向長さが長く形成された吸収性物品の長手方向に長い長方形からなる第2の領域とから構成し、前記第1の領域と第2の領域とが隙間を空けて隣接するか連続して設けられるようにし、前記第1の領域の前端第2の領域の前端より吸収性物品の後側に位置するとともに前記第1の領域及び第2の領域のそれぞれの吸収性物品の前側辺と吸収性物品の幅方向中心側辺とが接続する角部を通る直線、前記ウイング状フラップの折り線及び前記ウイング状フラップの外形線によって囲まれた領域を前記ウイングズレ止め粘着剤層が形成されない非ズレ止め領域としている。このため、開封時に剥離材を剥がす際、腹折りされたウイング状フラップのウイングズレ止め粘着剤層を覆う剥離材の折り線部分に大きな力が作用して、ウイング状フラップの前方基端部寄りの前記反転領域にヨレやシワが発生しても、この領域を前記非ズレ止め領域としてあるため、ウイングズレ止め粘着剤層同士がくっつくことがなく、開封時におけるウイング状フラップのヨレやシワの発生が防止できるとともに、ウイング状フラップの折返し部分で引っ掛からずにスムーズに開封できるようになる。
また、ウイングズレ止め粘着剤層として、前記第1の領域のみではなく、この第1の領域の外側に前端を第1の領域の前端より前側に位置させた第2の領域が形成されるため、後段で詳述するように、ウイングズレ止め粘着剤層の図心からウイング基端の前端部(点P)に向かう引張力Tの長手方向分力Tvと幅方向分力Thとの分力比Tv/Thが、前記第1の領域のみとしたときの分力比Tv’/Th’より小さな値に改善できるため、ウイング状フラップの展開に寄与しない長手方向分力Tvが抑えられ、ウイング状フラップの展開に大きく影響する幅方向分力Thの割合を大きくすることが可能となる(図5参照)。従って、ウイング状フラップが展開しやすく、個装状態から引っ掛かりなくスムーズに開封できるようになる。
また、上記請求項記載の発明では、剥離材の剥離時にヨレやシワが生じやすい反転領域にウイングズレ止め粘着剤層を形成せずに、下着への固定性能を確保するとともに、剥離材を剥がしやすくするため、第1の領域をほぼ正方形とし、第2の領域を長方形としている。
請求項2に係る本発明として、前記直線が、前記ウイング状フラップの折り線のほぼ中央部で交差するように設けてある請求項1記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項2記載の発明では、第1の領域の前端部と第2の領域の前端部とを通る直線が、ウイング状フラップの折り線のほぼ中央部で交差するように、ウイングズレ止め粘着剤層を配置している。従って、ウイング状フラップが腹折りされた状態で剥離材を折り線の中央部付近まで剥がしても、ウイングズレ止め粘着剤層同士がくっつくのが防止でき、個装状態から引っ掛かりなくスムーズに開封できるようになる。
請求項3に係る本発明として、前記非ズレ止め領域は、前記ウイング状フラップの折り線のほぼ中央部を中心に、該折り線との成す角が少なくとも0〜30°の範囲であって、90°以下の範囲に設けられている請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項3記載の発明では、剥離材を剥がすときにウイング状フラップの基端部に入るヨレやシワの範囲を考慮して、ウイングズレ止め粘着剤層を形成しない非ズレ止め領域の範囲を決定している。
以上詳説のとおり本発明によれば、個装状態から引っ掛かりなくスムーズに開封できるとともに、開封時にウイング状フラップのヨレやシワが発生しない吸収性物品が提供できるようになる。
本発明に係る生理用ナプキン1の一部破断展開図である。 その裏面図である。 図1のIII−III線矢視図である。 ウイング状フラップWの要部拡大平面図である。 ウイング状フラップWの不透液性裏面シート2側の拡大平面図である。 ウイング状フラップW、Wの折り畳み要領を示す平面図である。 その横断面図(図6のVII−VII線矢視図)である。 個装要領を示す斜視図である。 個装要領を示す斜視図である。 開封要領を示す斜視図である。 ウイングズレ止め粘着剤層16の他の形態を示す平面図である。 従来の生理用ナプキンNの展開図である。 その横断面図(図12のXIII−XIII線矢視図)である。 その装着状態図である。 従来の開封状態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
《生理用ナプキン1の構造例》
本発明に係る生理用ナプキン1は、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシートなどからなる不透液性裏面シート2と、経血やおりものなどを速やかに透過させる透液性表面シート3と、これら両シート2,3間に介在された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体4と、この吸収体4の形状保持および拡散性向上のために前記吸収体4を囲繞するクレープ紙5と、表面両側部にそれぞれ長手方向に沿って形成されたサイド不織布7,7とから構成されている。前記吸収体4の周囲において、その上下端縁部では、前記不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、またその両側縁部では吸収体4よりも側方に延出している前記不透液性裏面シート2と前記サイド不織布7とがホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合されている。
以下、さらに前記生理用ナプキン1の構造について詳述すると、
前記不透液性裏面シート2は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シートなどの少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、この他にポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布や、さらには防水フィルムを介在して実質的に不透液性を確保した上で不織布シート(この場合には防水フィルムと不織布とで不透液性裏面シートを構成する。)などを用いることができる。近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートである。
前記透液性表面シート3は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。なお、前記透液性表面シート3の上面側から各種のエンボスを付与し、体液の滞留を促進し吸収効率を高めることにより横漏れを防止するのが望ましい。
前記不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との間に介在される吸収体4は、たとえばフラッフ状パルプと吸水性ポリマーとにより構成されている。前記吸水性ポリマーは吸収体を構成するパルプ中に、例えば粒状粉として混入されている。前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。本例のように、吸収体4を囲繞するクレープ紙5を設ける場合には、結果的に透液性表面シート3と吸収体4との間にクレープ紙5が介在することになり、吸収性に優れる前記クレープ紙5によって体液を速やかに拡散させるとともに、これら経血等の逆戻りを防止するようになる。
また、前記吸収体4には合成繊維を混合しても良い。前記合成繊維は、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系、ナイロンなどのポリアミド系、及びこれらの共重合体などを使用することができるし、これら2種を混合したものであってもよい。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイドバイサイド型繊維、分割型繊維などの複合繊維も用いることができる。前記合成繊維は、体液に対する親和性を有するように、疎水性繊維の場合には親水化剤によって表面処理したものを用いるのが望ましい。
一方、本生理用ナプキン1の表面がわ両側部にはそれぞれ、長手方向に沿ってかつナプキン1のほぼ全長に亘ってサイド不織布7,7が設けられ、このサイド不織布7,7の一部が側方に延在されるとともに、同じく側方に延在された不透液性裏面シート2の一部とによりウイング状フラップW、Wが形成されている。このウイング状フラップWについては後で詳述する。
前記サイド不織布7としては、重要視する機能の点から撥水処理不織布または親水処理不織布を使用することができる。たとえば、経血やおりもの等が浸透するのを防止する、あるいは肌触り感を高めるなどの機能を重視するならば、シリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布を用いることが望ましい。また、前記ウイング状フラップW、Wにおける経血等の吸収性を重視するならば、合成繊維の製造過程で親水基を持つ化合物、例えばポリエチレングリコールの酸化生成物などを共存させて重合させる方法や、塩化第2スズのような金属塩で処理し、表面を部分溶解し多孔性とし金属の水酸化物を沈着させる方法等により合成繊維を膨潤または多孔性とし、毛細管現象を応用して親水性を与えた親水処理不織布を用いるようにする。
図2に示されるように、前記透液性表面シート3と不透液性裏面シート2との間に吸収体4が介在された本体部分の非肌当接面には、下着に対する固定のために適宜の塗布パターンによって複数条の、図示例では3条の本体ズレ止め粘着剤層17、17…が形成されているとともに、これら本体ズレ止め粘着剤層17,17…が本体用剥離材19によって覆われている。また、前記ウイング状フラップW、Wの不透液性裏面シート2側の面には、ウイングズレ止め粘着剤層16が形成されるとともに、これらウイングズレ止め粘着剤層16,16がウイング用剥離材18によって覆われている。前記剥離材18、19は、本体用剥離材19と横断方向に配置されたウイング用剥離材18とを交差部で接合するか、本体用剥離材19及びウイング用剥離材18をそれぞれ個装材23に固着し、1回の剥離手間で両方の剥離材18、19を撤去できるようにするのが望ましい。また、前記剥離材は、略十字形の1枚の剥離材によって本体ズレ止め粘着剤層17及びウイングズレ止め粘着剤層16を覆うように構成してもよい。前記ウイング状フラップW、Wは、個装状態では前記ウイング用剥離材18とともに透液性表面シート3側に折り畳む、所謂腹折りとされている(図6及び図7参照)。
前記剥離材18、19としては、ズレ止め粘着剤層16,17に対する当接面に対し、例えばシリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、または四フッ化エチレン系樹脂などの離型処理液を塗工するかスプレー塗布し離型処理した紙、不織布またはプラスチックシート等を用いることができる。
前記ウイング用剥離材18は、ナプキン前側の端縁がウイング状フラップWより前側に延在する位置まで配置され、ナプキン後側の端縁がウイングズレ止め粘着剤層16より若干後側のウイング状フラップWの中間位置まで配置されている。また、ナプキン前側の両側部は、生理用ナプキン1の外形線に沿って裁断されている。
前記ズレ止め粘着剤層16,17を形成する粘着剤としては、たとえばスチレン系ポリマー、粘着付与剤、可塑剤のいずれかが主成分であるものが好適に使用される。前記スチレン系ポリマーとしては、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソブチレン−スチレン共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体等が挙げられるが、これらのうち1種のみを使用しても、二種以上のポリマーブレンドであってもよい。この中でも熱安定性が良好であるという点で、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体が好ましい。また、前記粘着付与剤および可塑剤としては、常温で固体のものを好ましく用いることができ、粘着付与剤ではたとえばC5系石油樹脂、C9系石油樹脂、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、ロジン系石油樹脂、ポリテルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂等が挙げられ、前記可塑剤では例えば、リン酸トリフレシル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル等のモノマー可塑剤の他、ビニル重合体やポリエステルのようなポリマー可塑剤が挙げられる。
前記ウイング用剥離材18及び本体用剥離材19は、個装材に対し、幅方向中央部に設けられた固着部20、20…でホットメルト接着剤やヒートシール等の接合手段によって剥離不能に固着されている。前記固着部20は、図示例では、本体ズレ止め粘着剤層17、17…に重なる位置に3条に亘って設けられるとともに、前記ウイングズレ止め粘着剤層16とナプキン幅方向に重なる範囲に設けられている。
《ウイング状フラップW》
本生理用ナプキン1では、前記ウイング状フラップWは、外形線の少なくとも一部が波状線や曲線又はこれらの組み合わせとした凹凸曲線で形成してあり、このウイング状フラップWの不透液性裏面シート2側の面には図2に示されるように、ウイングズレ止め粘着剤層16が形成されている。
前記ウイング状フラップWは、詳細には図4に示されるように、本体部分から外方に延びる前側外形線10と、本体部分から外方に延びる後側外形線11と、前記前側外形線10と後側外形線11とを繋ぐ先端側外形線12とからなる外形状を成す。そして、これらの外形線のうち少なくとも一部が波状線や曲線又はこれらの組み合わせとしてある。好ましくは、前記前側外形線10又は後側外形線11の少なくとも一方が、図示例では前側外形線10及び後側外形線11の両方が波状線や曲線又はこれらの組み合わせとしてある。
また、本生理用ナプキン1では、前記ウイング状フラップWの形状を、生理用ナプキン1の幅方向線と前記前側外形線10との成す角度αよりも前記生理用ナプキン1の幅方向線と前記後側外形線11との成す角度βの方が大きく設定され、前記ウイング状フラップWの重心13がウイング状フラップWの付け根と本体部分との接合線15(折り線RL)の中央点14よりもΔSだけ前側に偏倚させるようにしている。前記前側外形線10、後側外形線11及び先端側外形線12は、波状線や曲線又はこれらの組み合わせである必要はなく、一部が直線であってもよい。前側外形線10、後側外形線11が波状線や曲線又はこれらの組み合わせの場合、角度α、βは、これらの波状又は曲線外形線の中心線が成す勾配を取ればよい。
前記生理用ナプキン1の幅方向線と前記前側外形線10との成す角度αは、0〜15°程度とし、前記生理用ナプキン1の幅方向線と前記後側外形線11との成す角度βは35〜40°程度とするのが望ましく、この場合、前記生理用ナプキン1の幅方向線と前記前側外形線10との成す角度αと、前記生理用ナプキン1の幅方向線と前記後側外形線11との成す角度βとの角度差は30°以上とするのが望ましい。この角度差が30°以上であると、十分な偏心距離ΔSを確保でき、ウイング状フラップWを折り返す際に、手を前側に動かす動作を伴いながら手でウイング状フラップを折り返しても、きっちりと正規の状態で装着できるようになる。
一方、前記ウイング状フラップWの突出長Lは、35mm以上、好ましくは40〜50mmとし、下着30のクロッチ部分でウイングWの先端同士がある程度の幅で重なるようにしている。なお、ウイング状フラップWの基端部のナプキン長手方向の長さは、下着のクロッチ内に納まるように80mm以内とするのがよい。
前記ウイング状フラップWは、生理用ナプキン1の個装の際、図6に示されるように、一方のウイング状フラップWを該ウイング状フラップWの基端部に設定された折り畳み線RLでウイング用剥離材18と共に透液性表面シート3側に折り畳んだ後、他方のウイング状フラップWを該ウイング状フラップWの基端部に設定された折り畳み線RLでウイング用剥離材18と共に透液性表面シート3側に折り畳むようにする。
この場合、前記ウイング状フラップW、Wを透液性表面シート3側に単に折り畳んだだけでは、形状が安定せず前記ウイング状フラップW、Wが浮き上がったり、バタツキが生じ、ライン搬送時に位置ズレや絡みなどの原因となることがある。そこで、操業を安定化するために、前記ウイング状フラップWが透液性表面シート3側に前記ウイング用剥離材18と共に折り畳まれた状態を保持するようにする。具体的には、前記透液性表面シート3側に折り畳まれた前記ウイング状フラップW、Wの先端部同士が重なるようにするとともに、該重なり部分でウイング状フラップWの先端裏面側(又は表面側)に設けられたウイング仮止め粘着剤層21によって、図6及び図7に示されるように直接的に接着し仮止めする。
《ウイングズレ止め粘着剤層16》
ウイング状フラップWの不透液性裏面シート2側の面に形成されるウイングズレ止め粘着剤層16はそれぞれ、図5に示されるように、相対的にナプキン幅方向長さが長くナプキン長手方向長さが短い第1の領域16Aと、前記第1の領域16Aの外側に位置し、相対的にナプキン幅方向長さが短くナプキン長手方向長さが長い第2の領域16Bとから構成されている。前記第1の領域16Aと第2の領域16Bとはナプキン幅方向に若干の隙間を空けて隣接して設けられている。前記第1の領域16Aと第2の領域16Bとの相対的位置関係は、第1の領域16Aの前端が第2の領域16Bの前端よりナプキン後側に位置ズレさせて配置してある一方で、各領域の後端はほぼ一致するように配置してある。これによって、ウイング状フラップWの前方基端部寄りの領域は、前記ウイングズレ止め粘着剤層16が形成されない非ズレ止め領域22とされている。前記第1の領域16Aと第2の領域16Bとの隙間は、0.5〜2mm程度、好ましくは0.5〜1mm程度とするのがよい。隙間を広くし過ぎると第1の領域16Aと第2の領域16Bの連続性が失われて下着への固定力が低下する場合がある。なお、第1の領域16Aの後端と第2の領域16Bの後端とは、必ずしも一致させる必要はなく、第1の領域16A又は第2の領域16Bの後端をナプキン後側に位置ズレさせて配置してもよい。
前記非ズレ止め領域22は、第1の領域16Aの前端部と第2の領域16Bの前端部とを通る直線Lを引いたとき、この直線L、折り線RL及びウイング状フラップWの外形線とによって囲まれた、ウイング状フラップWの前方基端部寄りに位置するほぼ三角形の領域(図5に示される斜線領域)である。この非ズレ止め領域22は、開封時に剥離材に引きずられてウイング状フラップWにヨレやシワが発生しやすい前記反転領域に対応する領域であって、この反転領域にウイングズレ止め粘着剤層16を形成しないことによって、剥離材を剥がす際にウイング状フラップWにヨレやシワが生じてもウイングズレ止め粘着剤層16同士がくっつくことがないようにしている。従って、ウイング状フラップWの折返し部分で引っ掛からずにスムーズに開封できるようになる。
ここで、開封時にウイング状フラップWに作用する力について説明する。開封時にウイング用剥離材18を剥がすことによって腹折りされたウイング状フラップWには、図5に示されるように、ウイング用剥離材18の折り線RLの前端点Pを基点として、折り返されたウイング状フラップWを斜め前方外側に向けて引っ張る力が作用する。この力は、ウイングズレ止め粘着剤層16(第1の領域16A及び第2の領域16Bを合計した粘着剤層領域)の図心Gから点Pに向かう引張力Tとなる。この引張力Tをナプキン幅方向の分力Thとナプキン長手方向の分力Tvに分解すると、幅方向分力Thはウイング状フラップWを透液性表面シート3から離反させ展開させる力となるのに対し、長手方向分力Tvはウイング状フラップWをナプキン前方に引っ張って基端部のシワやヨレの原因となる力である。従って、長手方向分力Tvの割合が小さくなるような、つまりこれらの分力比Tv/Thが小さな値となるような粘着剤層16の配置とすることによって、前記反転領域でのシワやヨレが防止できるとともに、ウイング状フラップWのスムーズな展開が可能となる。
一方、一般的な生理用ナプキンの場合、ウイングズレ止め粘着剤層としては、ウイング状フラップWのほぼ中央部に配置される前述の第1の領域16Aのみから構成される場合が多い。この場合、ウイングズレ止め粘着剤層の図心G’は第1の領域16Aの中心となり、開封時にこの図心G’から点Pに向かう引張力T’が作用する。このときの分力比は、前述と同様にTv’/Th’となる。
ここで、本発明に係るウイングズレ止め粘着剤層16の場合の前記分力比Tv/Thと、第1の領域16Aのみの場合の前記分力比Tv’/Th’とを比較すると、本発明に係るウイングズレ止め粘着剤層16では、第1の領域16Aより前側に延在するように第2の領域16Bが設けられているため、図心Gの位置が図心G’より前側に位置することが明らかである。従って、長手方向分力Tvが相対的に小さくなり、前記分力比Tv/Thが相対的に小さな値になる。このため、前記ウイングズレ止め粘着剤層16は、ウイング状フラップWをスムーズに展開できる配置となっている。
前記ウイングズレ止め粘着剤層16は、図5に示されるように、第1の領域16Aの前端部と第2の領域16Bの前端部とを通る直線Lが、ウイング状フラップWの折り線RLのほぼ中央点14で交差するように、前記第1の領域16A及び第2の領域16Bをそれぞれ配置することが好ましい。前記第1の領域16A及び第2の領域16Bがそれぞれ正方形又は長方形によって形成される場合、各領域の前端部としては、ナプキン前側の辺とナプキン幅方向中心側の辺とが接続する角部とすることができる。これによって、非ズレ止め領域22がウイング状フラップWの折り線RL上でほぼ中央部まで形成されるため、ウイング用剥離材18を折り線RLの中央部付近まで剥がしてもウイングズレ止め粘着剤層16同士がくっつくのが防止でき、個装材を引っ掛かりなくスムーズに剥がすことが可能になる。直線Lが折り線RLと交差する位置は、折り線RLの中央点14が最も望ましいが、折り線RLに沿って前後に±10mm以内、好ましくは±5mm以内の範囲であっても構わない。
前記非ズレ止め領域22は、図5に示されるように、ウイング状フラップWの折り線RLのほぼ中央点14を中心に、該折り線RLとの成す角θが少なくとも0〜30°の範囲であって、90°以下の範囲、好ましくは50°以下の範囲、より好ましくは45°以下の範囲に設けることが望ましい。特に、θが50°以下の範囲にシワやヨレが生じやすいので、この範囲を非ズレ止め領域22とすることが効果的である。
前記第1の領域16A及び第2の領域16Bの平面形状はそれぞれ、第1の領域16Aをほぼ正方形とし、第2の領域16Bをナプキン長手方向に長い長方形とすることが好ましい。第1の領域16Aがほぼ正方形とは、図5に示されるbとsの長さが1:1の関係にある真正な正方形に加えて、各辺の長さが1:0.9〜1:1.1の範囲、好ましくは1:0.95〜1:1.05の範囲にある外観上ほぼ正方形と認識できるような四角形も含むことを意味している。ウイング用剥離材18は、前述の通り、幅方向中央部の固着部20で個装材に接合され、生理用ナプキン1の前端から後端に向けて個装材を剥離するため、ウイング状フラップW、Wが両側に展開された後、ウイングズレ止め粘着剤層16からウイング用剥離材18が剥離する際、幅方向中央寄りの前側から徐々に剥がれていく。このとき、第1の領域16A及び第2の領域16Bの平面形状をそれぞれ前述の通り正方形及び長方形とすることによって、各領域の幅方向中央寄りの前側の角部からウイング用剥離材18が徐々に剥がれていくため、より一層スムーズな剥離が可能になる。
次に、前記第1の領域16Aと第2の領域16Bの寸法について説明すると、第1の領域16Aのナプキン幅方向の長さbは、第2の領域16Bのナプキン幅方向の長さbの2倍以上、好ましくは2倍〜4倍程度とする。非ズレ止め領域22を確保するため、前記長さbは9〜15mm程度とし、前記長さbは4.5〜7.5mm程度とすることが好ましい。第1の領域16Aのナプキン長手方向の長さsは、第2の領域16Bのナプキン長手方向の長さsの1/2以下、好ましくは1/2〜1/4程度とする。装着時のウイング状フラップWのめくれを防止するため、前記長さsは9〜15mm程度とし、前記長さsは18〜30mm程度とすることが好ましい。さらに、装着時のめくれを防止するため、第1の領域16Aの面積は、第2の領域16Bの面積の1.2倍以上で形成することが好ましい。
前記第1の領域16Aは、ウイング状フラップWのナプキン長手方向のほぼ中央部に設けることが好ましい。また、前記第2の領域16Bは、装着時のウイング状フラップWのめくれを防止するため、ウイング状フラップWのナプキン幅方向の長さが最も長くなる部分と全部又は一部がナプキン幅方向に重なる領域に配置することが好ましい。装着時のめくれはウイング状フラップWの先端側から起こりやすいので、第2の領域16Bがこれを効果的に防止することができる。
《個装方法及び開封方法》
生理用ナプキン1の個装方法は、図6に示されるように、ウイング状フラップW、Wをウイング用剥離材18と共に、表面側に夫々折り畳んだ(腹折りした)ならば、図8に示されるように、幅寸法がナプキン1の展開幅(ウイング状フラップW、Wの先端間距離)よりも幅狭で、ウイング状フラップW、Wの折り畳み状態よりも幅広とされる所定長さの個装材23により生理用ナプキン1を個装する。
同図8に示されるように、生理用ナプキン1は、少なくとも個装材23の一方側短辺23aをナプキン1の前端より外側に位置させるように個装材23上に配置するとともに、前記個装材23と本体用剥離材19及び/又はウイング用剥離材18とを(図示例では、個装材23とウイング用剥離材18とを固着部20にて)ホットメルト接着剤等により堅固に固着する。なお、図示例では、生理用ナプキン1を個装材23上に配置した状態で、生理用ナプキン1の後端は、個装材23の他方側短辺23bより外側に位置している。
その後、同図8に示されるように、折り線(1)位置にてナプキン後端部側を折り畳んだならば、折り線(2)位置にてナプキン前端部側を折り畳み、図9に示されるように、個装材23の開口した側縁部分23cをエンボス圧着、加熱融着、接着剤等、適宜の封鎖手段の単独または組合せによって封鎖するようにする。また、個装材23の前後方向端縁23aは、接着剤により接合した後、好ましくはタブテープ24により封止する。
かかる個装吸収性物品の開封方法は、図10に示されるように、個装材23を剥がすと、ウイング状フラップW、Wがウイング用剥離材18によって裏面シート側に引っ張られ、腹折りされたウイング状フラップW、Wが自動的に展開されるようになる。この際、前記ウイング状フラップW、W同士を相互に接合しているウイング仮止め粘着剤層21の接着強度を、前記ウイングズレ止め粘着剤層16、16とウイング用剥離材18との接着強度よりも低く設定することにより、ウイング状フラップW、W同士の仮着が容易に解除されるようになるので好ましい。
本例のように、個装の際、ウイング状フラップW、Wを腹折りすることによって、前記ウイング状フラップW、Wを展開させた後の状態で、ウイング状フラップW、Wには使用面側へある程度の折り癖が付いているため、ウイング状フラップW、Wが本体裏面に形成された本体ズレ止め粘着剤層17、17…に接着することもなくなる。また、個装材23を剥がすと、ウイング用剥離材18及び本体用剥離材19が剥離されるため、完全なワンステップ開封方式が実現可能となる。
〔他の形態例〕
上記形態例では、前記第1の領域16Aと第2の領域16Bとは、ナプキン幅方向に隙間を空けて隣接するように設けていたが、図11に示されるように、これらの領域16A、16Bを連続して設けてもよい。
1…生理用ナプキン、2…不透液性裏面シート、3…透液性表面シート、4…吸収体、5…クレープ紙、7…サイド不織布、16…ウイングズレ止め粘着剤層、16A…第1の領域、16B…第2の領域、17…本体ズレ止め粘着剤層、18…ウイング用剥離材、19…本体用剥離材、20…固着部、21…ウイング仮止め粘着剤層、22…非ズレ止め領域、23…個装材

Claims (3)

  1. 透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に吸収体が介在された本体部分の両側部に夫々、装着時に下着のクロッチ部分を巻き込むようにして固定されるウイング状フラップが形成され、
    前記本体部分の不透液性裏面シート側の面に本体ズレ止め粘着剤層が形成されるとともに、前記ウイング状フラップの不透液性裏面シート側の面にウイングズレ止め粘着剤層が形成され、
    個装した製品状態において、前記本体ズレ止め粘着剤層及びウイングズレ止め粘着剤層が一体的に剥離材によって覆われ、前記ウイング状フラップが基端部の吸収性物品の長手方向に沿う折り線にて前記透液性表面シート側に前記剥離材と共に折り畳まれた吸収性物品において、
    前記ウイングズレ止め粘着剤層は、ほぼ正方形からなる第1の領域と、前記第1の領域の外側に位置し、前記第1の領域と比較して相対的に吸収性物品の幅方向長さが短く長手方向長さが長く形成された吸収性物品の長手方向に長い長方形からなる第2の領域とからなり、前記第1の領域と第2の領域とが隙間を空けて隣接するか連続して設けられ、前記第1の領域の前端第2の領域の前端より吸収性物品の後側に位置するとともに前記第1の領域及び第2の領域のそれぞれの吸収性物品の前側辺と吸収性物品の幅方向中心側辺とが接続する角部を通る直線、前記ウイング状フラップの折り線及び前記ウイング状フラップの外形線によって囲まれた領域が前記ウイングズレ止め粘着剤層が形成されない非ズレ止め領域とされていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記直線が、前記ウイング状フラップの折り線のほぼ中央部で交差するように設けてある請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記非ズレ止め領域は、前記ウイング状フラップの折り線のほぼ中央部を中心に、該折り線との成す角が少なくとも0〜30°の範囲であって、90°以下の範囲に設けられている請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品。
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