JP5992285B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
前記表面エンボス溝は、溝底面に、低圧搾部と、この低圧搾部より溝深さが相対的に深く形成され、且つ該表面エンボス溝に沿って所定の間隔で配置された高圧搾部とが設けられ、
前記吸収体の表面側であって、前記表面エンボス溝の幅方向両側の領域にそれぞれ、吸収性物品の幅方向に沿うとともに、前記表面エンボス溝の高圧搾部を通る吸収性物品の幅方向線と同一線上に配置されたコアエンボスが付与されていることを特徴とする吸収性物品が提供される。
本発明に係る生理用ナプキン1は、図1に示されるように、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシートなどからなる不透液性裏面シート2と、経血やおりものなどを速やかに透過させる透液性表面シート3と、これら両シート2,3間に介在された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体4と、この吸収体4の形状保持および拡散性向上のために前記吸収体4を囲繞するクレープ紙5と、表面両側部にそれぞれ長手方向に沿って配設されたサイド不織布7,7とから構成されている。前記吸収体4の周囲において、そのナプキン長手方向の前後端縁部では、前記不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、またその両側縁部では吸収体4の端縁よりも側方に延出している前記不透液性裏面シート2と前記サイド不織布7とがホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、外周に吸収体4の存在しない外周フラップ部が形成されている。
前記不透液性裏面シート2は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シートなどの少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、この他にポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布や、さらには防水フィルムを介在して実質的に不透液性を確保した上で不織布シート(この場合には防水フィルムと不織布とで不透液性裏面シートを構成する。)などを用いることができる。近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートである。
本生理用ナプキン1においては、前記透液性表面シート3の表面側から前記吸収体4に至る深さで表面エンボス溝10〜13が施されている。前記表面エンボス溝としては、体液排出部Hの両側にそれぞれ、生理用ナプキン1の略長手方向に沿うとともに、ナプキン長手方向中心線CL側に曲率中心を有する弧状曲線によって左右一対の表面エンボス溝10が形成されている。また、この表面エンボス溝10より前側に離間して、生理用ナプキン1の略幅方向に沿う左右一対の表面エンボス溝11が形成されている。一方、前記表面エンボス溝10より後側に離間して、長手方向中心線CL近傍の位置から後側に向けて両側に漸次拡大する略逆V字状を有するとともに、その先端部が長手方向中心線CL側に湾曲する左右一対の表面エンボス溝12が形成されている。更に、前記表面エンボス溝11の前側には、生理期間中の陰鬱な気分を紛らわせることなどを目的として、前側に向けて漸次拡大するとともに、その前端部が内側に湾曲する全体としてハート形などの形状で左右一対の表面エンボス溝13が形成されている。
(1)図1に示されるように、左右一対の前記表面エンボス溝10、10の間、12、12の間及び13、13の間にそれぞれ、これらの領域の吸収体を圧縮することなどを目的として、前記表面エンボス溝10〜13より溝長さが短く形成された複数の表面エンボス溝14、14…を離散的に配置することができる。
(2)上記形態例では、表面エンボス溝10は、体液排出部Hの両側にそれぞれ略長手方向に沿う左右一対で設けられていたが、図8に示されるように、体液排出部Hを囲むように閉合する線によって形成するようにしてもよい。このとき、コアエンボス20は、表面エンボス溝10の前後にナプキン幅方向に沿って形成される部分においては、表面エンボス溝10の高圧搾部16を通るナプキン長手方向線と同一線上に配置されたナプキン長手方向に沿うように配置してもよい。
Claims (5)
- 透液性表面シートと裏面シートとの間に吸収体が介在されるとともに、前記透液性表面シートの表面側に略長手方向に沿う左右一対の表面エンボス溝が付与された吸収性物品において、
前記表面エンボス溝は、溝底面に、低圧搾部と、この低圧搾部より溝深さが相対的に深く形成され、且つ該表面エンボス溝に沿って所定の間隔で配置された高圧搾部とが設けられ、
前記吸収体の表面側であって、前記表面エンボス溝の幅方向両側の領域にそれぞれ、吸収性物品の幅方向に沿うとともに、前記表面エンボス溝の高圧搾部を通る吸収性物品の幅方向線と同一線上に配置されたコアエンボスが付与されていることを特徴とする吸収性物品。 - 前記コアエンボスは、吸収性物品の幅方向に対し間欠パターン又は連続パターンで形成されている請求項1記載の吸収性物品。
- 前記コアエンボスは、前記表面エンボス溝の高圧搾部を通る吸収性物品の幅方向線と同一線上に配置されるとともに、隣接する前記高圧搾部同士の中間部を通る吸収性物品の幅方向線と同一線上に配置されている請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品。
- 前記表面エンボス溝の幅方向両側の領域に配置され、吸収性物品の幅方向線と同一線上に配置される前記コアエンボスは、前記表面エンボス溝が付与される領域に跨って連続的に形成され、前記表面エンボス溝を跨ぐ部分は、前記表面エンボス溝の両側に配置される部分より相対的にエンボス深さが浅く形成されている請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品。
- 前記吸収体の表面側であって、前記吸収体の両側部にそれぞれ、長手方向に沿う第2のコアエンボスが付与されている請求項1〜4いずれかに記載の吸収性物品。
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