JP5944673B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
前記吸収体は、前記圧搾溝より両側の領域及び前記圧搾溝より後側の領域においてそれぞれ、吸収性物品の長手方向及び幅方向とは異なる2方向以上の方向に沿って複数のスリットが形成されるとともに、前記圧搾溝で挟まれた領域において、吸収性物品の長手方向に沿って複数のスリットが形成されていることを特徴とする吸収性物品が提供される。
前記スリット実線部の長さは、幅方向中央部に形成されたスリットに対して、幅方向外側に形成されたスリットの方が相対的に漸次短くなるように形成されている請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
前記非スリット部の長さは、幅方向中央部に形成されたスリットに対して、幅方向外側に形成されたスリットの方が相対的に漸次長くなるように形成されている請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
本発明に係る生理用ナプキン1は、図1及び図2に示されるように、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシートなどからなる不透液性裏面シート2と、経血やおりものなどを速やかに透過させる透液性表面シート3と、これら両シート2,3間に介在された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体4と、この吸収体4の形状保持および拡散性向上のために前記吸収体4を囲繞するクレープ紙5と、前記透液性表面シート3とクレープ紙5との間に介在された親水性不織布からなるセカンドシート6と、表面両側部にそれぞれ長手方向に沿って設けられるサイド不織布7,7とから構成されている。前記吸収体4の周囲において、その上下端縁部では、前記不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、またその両側縁部では吸収体4よりも側方に延出している前記不透液性裏面シート2と前記サイド不織布7とがホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合されている。
前記不透液性裏面シート2は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シートなどの少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、この他にポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布や、さらには防水フィルムを介在して実質的に不透液性を確保した上で不織布シート(この場合には防水フィルムと不織布とで不透液性裏面シートを構成する。)などを用いることができる。近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートである。
本生理用ナプキン1では、吸収体4の変形性を確保することによって身体の形状や動きに対するフィット性を向上させるため、吸収体4の所定の領域に所定のパターンでスリット20、21が形成されている。具体的には、吸収体4の圧搾溝10、10より両側の領域T1、T1及び圧搾溝10より後側の領域T2にそれぞれ、生理用ナプキン1の長手方向及び幅方向とは異なる2方向以上の方向に沿ってそれぞれ間隔を空けて複数のスリット20、20…が形成されるとともに、圧搾溝10、10で挟まれた領域T3に、生理用ナプキン1の長手方向に沿って幅方向に間隔を空けて複数のスリット21、21…か形成されている。前記スリット20、21とは、少なくとも吸収体4を表面側から裏面側にかけて貫通する実線状、破線状、点線状などの線状に形成された吸収体の破断部である。吸収体4に前記スリット20、21を形成するには、少なくとも1つが表面に多数のカッター歯を備えたローラ間に吸収体を通過させることなどによって形成することができる。
前記スリット20は、図示例では、領域T1とT2で連続的なパターンで形成しているが、これらの領域の境界で分断するように独立的なパターンで形成してもよい。また、領域T1とT2でスリット20のパターンを異ならせても良い。例えば、領域T1では、両側からの脚圧を確実に受け止めるように、スリット20の間隔を相対的に大きくして大きな格子パターンとし、一方領域T2では、臀部の溝に入り込ませるために、スリット20の間隔を相対的に小さくして小さな格子パターンとして吸収体の変形性を大きくすることができる。
Claims (9)
- 透液性表面シートと裏面シートとの間に吸収体が介在されるとともに、少なくとも排血口部に対応する領域の両側部にほぼ長手方向に沿って左右一対の圧搾溝が形成された吸収性物品において、
前記吸収体は、前記圧搾溝より両側の領域及び前記圧搾溝より後側の領域においてそれぞれ、吸収性物品の長手方向及び幅方向とは異なる2方向以上の方向に沿って複数のスリットが形成されるとともに、前記圧搾溝で挟まれた領域において、吸収性物品の長手方向に沿って複数のスリットが形成されていることを特徴とする吸収性物品。 - 前記スリットは、スリット形成方向に沿ってスリット実線部と非スリット部とが交互に配置された破線状に形成されている請求項1記載の吸収性物品。
- 前記圧搾溝で挟まれた領域に形成されるスリットは、スリット形成方向に沿ってスリット実線部と非スリット部とが交互に配置された破線状に形成されるとともに、吸収性物品の幅方向中央部及びその両側に間隔を空けて左右対となる部分に形成され、
前記スリット実線部の長さは、幅方向中央部に形成されたスリットに対して、幅方向外側に形成されたスリットの方が相対的に漸次短くなるように形成されている請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品。 - 前記圧搾溝で挟まれた領域に形成されるスリットは、スリット形成方向に沿ってスリット実線部と非スリット部とが交互に配置された破線状に形成されるとともに、吸収性物品の幅方向中央部及びその両側に間隔を空けて左右対となる部分に形成され、
前記非スリット部の長さは、幅方向中央部に形成されたスリットに対して、幅方向外側に形成されたスリットの方が相対的に漸次長くなるように形成されている請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品。 - 前記圧搾溝で挟まれた領域に形成されるスリットは、隣接するスリット間の間隔が吸収性物品の幅方向中央に向かうほど相対的に小さくなるように形成されている請求項1〜4いずれかに記載の吸収性物品。
- 前記吸収体は、前記圧搾溝より前側の領域において、吸収性物品の長手方向及び幅方向とは異なる2方向以上の方向に沿って複数のスリットが形成されている請求項1〜5いずれかに記載の吸収性物品。
- 前記吸収体の長手方向端部において前記スリットが形成されない非形成領域が設けられている請求項1〜6いずれかに記載の吸収性物品。
- 前記吸収体の上面及び/又は下面に親水性のセカンドシートが配設され、前記スリットは、前記吸収体及びセカンドシートに形成されている請求項1〜7いずれかに記載の吸収性物品。
- 前記吸収体は、下層吸収体と、少なくとも排血口部に対応する領域に配置される上層吸収体とが積層された構造とされ、前記圧搾溝で挟まれた領域に形成されるスリットは前記上層吸収体に施され、それ以外のスリットは前記下層吸収体に施されている請求項1〜8いずれかに記載の吸収性物品。
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