JP4689715B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、経血やおりものなどを吸収するための生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド等の吸収性物品に係り、身体への密着性を向上させ後漏れを無くした吸収性物品に関する。
従来より、パンティライナー、生理用ナプキン、失禁パッドなどの吸収性物品として、ポリエチレンシートまたはポリエチレンシートラミネート不織布などの不透液性バックシートと、不織布または透液性プラスチックシートなどの透液性トップシートとの間に綿状パルプ等からなる吸収体を介在したものが知られている。
この種の吸収性物品にも幾多の改良が重ねられ、体液漏れを防止するための手段が種々講じられている。これら体液漏れ防止手段の一つとして、吸収体の中高部とともに、熱エンボスによって凹状溝を形成する技術が存在する。たとえば、下記特許文献1では、均一に積繊した吸収体を中高形状を象ったフィットエンボスでパルプを圧搾変形し中高部を形成するとともに、中高部の周囲に防漏溝を設けることによって体液の拡散(漏れ)を防止する技術が提案されている。
また、下記特許文献2では、肌当接面側に液透過層と、非肌当接面側に液不透過層と、該液透過層及び該液不透過層の間に介在された吸収部とを備え、実質的に縦長に形成されてなる吸収性物品において、上記吸収部の中央部に、肌当接面側へ隆起した上記吸収性物品の長手方向に延びる隆起部を備え、該隆起部に対応する上記吸収部の非肌当接面側には、上記吸収性物品の長手方向に延びる1又は複数条の溝を備えた吸収性物品が開示されている。
さらに下記特許文献3では、使用面側から体液を受け入れて内部に保持する吸収要素と、この裏面がわにあって前記吸収要素から裏面側への体液の漏れを防止する漏れ防止シートと、少なくとも製品の長手方向中間において、製品の両側部にあって、体液の透過を実質的に許さないギャザーカフスシートに対して弾性伸縮部材を有し、製品の装着時その弾性伸縮部材の収縮力により使用者の肌がわに起立するギャザーカフスとを備え、前記吸収要素は、排血口部位を跨いで長手方向に沿い、かつ幅方向中央部に使用面がわに高い中高部を有し、前記ギャザーカフスはその収縮力が少なくとも排血口部位を跨ぐ範囲に相当する長さ範囲に作用するように構成され、前記吸収要素の前記中高部の両側に、少なくとも排血口部位を跨ぐ長さ範囲にわたってエンボスが形成され、これらのエンボスは、排血口部位において前後より幅方向外方に膨出する形状をなしている生理用ナプキンが提案されている。
さらに、下記特許文献4では、図5に示されるように、中高部吸収体の両側に一対のエンボス溝50,50が形成されるとともに、該エンボス溝はナプキンにおける幅方向の外方に向かって凸に湾曲する部分51a〜51cがナプキンの長手方向に3つ連なった形状をし、真ん中に位置する凸に湾曲する部分51bが排泄部領域に対応している生理用ナプキンが提案されている。
特開平11−33054号公報 特開平10−328232号公報 特開2001−95842号公報 特開2008−79747号公報
前述した特許文献1〜3記載の発明は共に、排血部位の身体形状に合わせて吸収体をフィットさせることにより経血等の漏れを無くすものであるが、女性の排血口付近に吸収体をほぼ密着させることができたとしても、膣口端部から後方側の臀裂部の谷間に掛けた部位に対するフィット性が不十分となり、臀裂部の溝を通じた漏れを確実に防止することはできなかった。
また、前記引用文献4記載のエンボス溝50は、各湾曲部分の接合部分がエンボス間隔を狭めた括れ部となっており、この括れ部が排泄部領域を跨いで前側及び後側に夫々形成されており、かつ前記括れ部がナプキンが長手方向に湾曲する際の折り起点となるため、全体として見れば身体の湾曲形状に沿い易いものとなっている。また、各湾曲部分51a〜51cが足の付け根からの側圧Fを受けた場合、圧搾溝間の幅が大きい部分が大きな圧縮力を受けることになり、該部分の吸収体が他の部分よりも肌面側に隆起するようになる。
しかしながら、特に夜用ナプキンを装着して仰向けで寝た場合を想定すると、体液排泄部よりも後側の臀裂部での密着性が未だ不十分であり、後方からの後漏れを確実に無くすことはできない。
そこで本発明の主たる課題は、体液排出口及び臀裂部の溝に対する密着性を上げて、確実に後漏れを防止した吸収性物品を提供することにある。
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に吸収体が介在された吸収性物品において、
前記透液性表面シートの両側にほぼ吸収性物品の長手方向に延びる左右一対の圧搾溝が形成され、該圧搾溝は吸収性物品の長手方向に間隔をおいて圧搾溝間の幅を狭めた第1括れ部と第2括れ部とからなる2つの括れ部を有するとともに、これら2つの括れ部よりも前側に体液排出部が位置し、かつ臀裂部から後部側にかけて圧搾溝間の幅が漸次縮小するように形成されていることを特徴とする吸収性物品が提供される。
上記請求項1記載の発明は、透液性表面シートの両側にほぼ吸収性物品の長手方向に延びる左右一対の圧搾溝が形成され、該圧搾溝は吸収性物品の長手方向に間隔をおいて圧搾溝間の幅を狭めた第1括れ部と第2括れ部とからなる2つの括れ部を有するとともに、これら2つの括れ部よりも前側に体液排出部が位置している。
前記第1括れ部及び第2括れ部は、吸収性物品が長手方向に沿って湾曲する際の折り起点となって、全体として身体形状に沿う形で変形し易くなる。また、本発明では、体液排出部の後側に前記第1括れ部と第2括れ部とを有する。足の付け根からの側圧を受けた場合、圧搾溝間の幅が大きい部分、すなわち前記第1括れ部及び第2括れ部以外の部分が大きな圧縮力を受けて他の部分よりも隆起するようになる。具体的には、体液排出部が隆起するとともに、これよりも後側に2つの隆起部分が形成されることになる。従って、前記体液排出部が排血口に密着するとともに、臀裂部の溝に対して2つの隆起部が密着するようになるため、経血等が臀裂部の溝を伝わって後漏れするのを防止することができる。
請求項2に係る本発明として、前記2つの括れ部の内、体液排出部側に近い第1括れ部は膣口の略後端に位置し、後方側に位置する第2括れ部は臀裂部の溝の略最深部に位置している請求項1記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項2記載の発明は、前記2つの括れ部の内、体液排出部側に近い第1括れ部は膣口の略後端に位置し、後方側に位置する第2括れ部は臀裂部の溝の略最深部に位置するようにしたものである。前記括れ部が他の部分よりも細い幅で隆起するようになるため、体液排出部側に近い第1括れ部は膣口の略後端に位置させ、後方側に位置する第2括れ部は臀裂部の溝の略最深部に位置させることにより、より効果的に経血等が臀裂部の溝を伝わって後漏れするのを防止することができる。
請求項3に係る本発明として、前記第1括れ部は体液排出部の中心点から28mm±10mm離れた所に位置し、前記第2括れ部は体液排出部の中心点から85mm±10mm離れた所に位置している請求項1,2いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明で限定した第1括れ部と第2括れ部との位置を数値的に規定したものである。
請求項4に係る本発明として、前記圧搾溝は、臀裂部の後部側から後側にかけて圧搾溝間の幅が漸次縮小するように形成されている請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項4記載の発明は、圧搾溝が臀裂部の後部側から後側にかけて圧搾溝間の幅が漸次縮小するように形成されていることにより、臀裂部の終わり側で溝に対して吸収体がフィットし易くなり、伝い漏れを防止する。
請求項5に係る本発明として、前記吸収体は表面側に隆起する中高部を有するとともに、該中高部の後方側端縁が前記後方側に位置する第2括れ部より前側に位置している請求項2〜4いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項5記載の発明は、吸収体は表面側に隆起する中高部を有するとともに、該中高部の後方側端縁が前記後方側に位置する第2括れ部より前側に位置するようにしたものである。吸収性物品の後方側では、足の付け根からの側圧の影響をあまり受けない部位であるため、吸収体の剛性を低下させて、溝の形状に沿って変形し易いようにする方がむしろ望ましい。
請求項6に係る本発明として、前記中高部の側縁は、前記左右一対の圧搾溝から内側に離間した所に位置している請求項5記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項6記載の発明は、中高部の側縁と圧搾溝との間に一定の間隔を空けることで、側圧が作用した際、中高部吸収体がより肌面側に隆起し易くなる。
以上詳説のとおり本発明によれば、体液排出口及び臀裂部の溝に対する密着性を上げて、確実に後漏れを防止できるようになる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
〔生理用ナプキン1の基本構造〕
図1は本発明に係る生理用ナプキン1の一部破断展開図であり、図2は図1のII−II線矢視図である。
前記生理用ナプキン1は、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシートなどからなる不透液性裏面シート2と、経血やおりものなどを速やかに透過させる透液性表面シート3と、これら両シート2,3間に介在された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体4と、この吸収体4の形状保持および拡散性向上のために前記吸収体4を囲繞するクレープ紙5と、表面両側部にそれぞれ長手方向に沿って形成されたサイド不織布7,7とから構成されている。前記吸収体4の周囲において、その上下端縁部では、前記不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、またその両側縁部では吸収体4よりも側方に延出している前記不透液性裏面シート2と前記サイド不織布7とがホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、外周に吸収体4の存在しないフラップ部Fが形成されている。
以下、さらに前記生理用ナプキン1の構造について詳述すると、
前記不透液性裏面シート2は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シートなどの少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、この他にポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布や、さらには防水フィルムを介在して実質的に不透液性を確保した上で不織布シート(この場合には防水フィルムと不織布とで不透液性裏面シートを構成する。)などを用いることができる。近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートである。
次いで、前記透液性表面シート3は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。
前記不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との間に介在される吸収体4は、たとえばフラッフ状パルプと吸水性ポリマーとにより構成されている。前記吸水性ポリマーは吸収体を構成するパルプ中に、例えば粒状粉として混入されている。前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。前記吸収体4は、幅方向中央部に肌面側に隆起した中高部吸収体4Aを備えている。
また、前記吸収体4及び中高部吸収体4Aには合成繊維を混合しても良い。前記合成繊維は、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系、ナイロンなどのポリアミド系、及びこれらの共重合体などを使用することができるし、これら2種を混合したものであってもよい。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイドバイサイド型繊維、分割型繊維などの複合繊維も用いることができる。前記合成繊維は、体液に対する親和性を有するように、疎水性繊維の場合には親水化剤によって表面処理したものを用いるのが望ましい。
本例のように、吸収体4、4Aを囲繞するクレープ紙5を設ける場合には、結果的に透液性表面シート3と吸収体4との間にクレープ紙5が介在することになり、吸収性に優れる前記クレープ紙5によって体液を速やかに拡散させるとともに、これら経血等の逆戻りを防止するようになる。特に本発明では、後段で詳述するように、ナプキン装着時の違和感を低減することを目的の一つとしているため、中高部4A部位(吸収体4を含む)の厚みは、4.5〜6.5mmの範囲とし、吸収体4(周辺部)の厚みは、2.2〜4.2mmの範囲内とすることが好ましく、吸収体4の製造方法は、柔軟性に富むように積繊パルプ、エアレイド吸収体とすることが好ましい。なお、図示しないが、吸収体4は、排血口対応部が膨出した中高構造としても良い。
一方、本生理用ナプキン1の表面がわ両側部にはそれぞれ、長手方向に沿ってかつナプキン1のほぼ全長に亘ってサイド不織布7,7が設けられ、このサイド不織布7,7の一部が側方に延在されるとともに、同じく側方に延在された不透液性裏面シート2の一部とによってウイング状フラップW、Wが形成されている。
前記サイド不織布7としては、重要視する機能の点から撥水処理不織布または親水処理不織布を使用することができる。たとえば、経血やおりもの等が浸透するのを防止する、あるいは肌触り感を高めるなどの機能を重視するならば、シリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布を用いることが望ましい。また、前記ウイング状フラップW、Wにおける経血等の吸収性を重視するならば、合成繊維の製造過程で親水基を持つ化合物、例えばポリエチレングリコールの酸化生成物などを共存させて重合させる方法や、塩化第2スズのような金属塩で処理し、表面を部分溶解し多孔性とし金属の水酸化物を沈着させる方法等により合成繊維を膨潤または多孔性とし、毛細管現象を応用して親水性を与えた親水処理不織布を用いるようにすることが望ましい。
〔圧搾溝8,8の構造〕
本生理用ナプキン1においては、詳細には図3に示されるように、前記透液性表面シート3の両側にほぼナプキン1の長手方向に延びる左右一対の圧搾溝8,8(以下、サイド圧搾溝ともいう。)が形成される。このサイド圧搾溝8,8は、前部側で前端部結合圧搾溝9によって結合されるとともに、後端部で後端部結合圧搾溝10によって結合されることにより、全体としては周方向に閉合している。なお、これらの圧搾溝8〜10は、熱及び/又は圧力によるエンボッシングや、超音波、またはその組合せ等、任意の手段によって付与することが可能である。また、前記周方向に閉合した圧搾溝8〜10の内部には、中高部吸収体4Aが形成されている。
以下、前記圧搾溝8〜10について、図3に基づいて具体的に詳述する。
前記前端部結合圧搾溝9は、略半円弧状に形成された圧搾溝であり、中高部吸収体4Aの両側に夫々形成された略長手方向に沿う各左右一対のサイド圧搾溝8,8をナプキン前端部において円弧状の曲線ラインで結合する圧搾溝である。
前記後端部結合圧搾溝10も、略半円弧状に形成された圧搾溝であり、中高部吸収体4Aの両側に夫々形成された略長手方向に沿う各左右一対のサイド圧搾溝8,8をナプキン後端部において円弧状の曲線ラインで結合する圧搾溝である。
前記サイド圧搾溝8,8は、膣口の略前端部から臀裂部の略終点までの範囲に亘って形成された長手方向に延びる圧搾溝であり、ナプキン1の長手方向に間隔をおいて圧搾溝8,8間の幅を狭めた第1括れ部11と第2括れ部12とからなる2つの括れ部11,12を有するとともに、これら2つの括れ部11,12よりも前側に体液排出部Hが位置し、かつ臀裂部から後部側にかけて圧搾溝8,8間の幅が漸次縮小するように形成されている。
結果的に、前記第1括れ部11、12の前後部には、それぞれ相対的に圧搾溝8,8間の幅が広い部分が存在することになる。前記第1括れ部11の前側が、第1拡幅部13であり、後側が第2拡幅部14であり、前記第2括れ部の後側が第3拡幅部15である。
前記2つの括れ部11、12の内、体液排出部H側に近い第1括れ部11は膣口Kの略後端に位置し、後方側に位置する第2括れ部12は臀裂部の溝の略最深部に位置していることが望ましい。具体的数値で示すと、前記第1括れ部11は体液排出部Hの中心点から28mm±10mm(L)離れた所に位置し、前記第2括れ部12は体液排出部Hの中心点から85mm±10mm(L)離れた所に位置していることが望ましい。
従って、前記2つの括れ部11,12が、ナプキン1が長手方向に沿って湾曲する際の折り起点となって、全体として身体形状に沿う形で変形し易くなる。前記2つの括れ部11,12は体液排出部Hよりも後側に位置することで、すなわち前記折り起点が2箇所存在することで、伝い漏れする経血等が吸収され易くなり後漏れが効果的に防止されるようになる。
また、同図3に示されるように、足の付け根部から臀裂部及びその後端側にかけて、両側からナプキン1の長手方向中心側に向かって圧縮力F、F…を受けた場合、圧搾溝8,8間の幅が拡大された第1〜第3拡幅部13〜15の各部分において、前記括れ部11,12よりも大きな圧縮力を受けることになり、吸収体4が他の部分よりも肌側に隆起するようになる。従って、前記体液排出部Hを含む第1拡幅部13が排血口に密着するとともに、臀裂部の溝に対して2つの第2拡幅部14と第3拡幅部15とが密着するようになるため、経血等が臀裂部の溝を伝わって後漏れするのを防止することができる。
また、前記サイド圧搾溝8,8は、臀裂部の後部側から後側にかけて圧搾溝間の幅が漸次縮小するように形成されている。従って、この点線Cで示した折れ線で谷折れし、臀裂部の溝にフィットし易くなる。
ここで、前記サイド圧搾溝8,8の幅は、具体的に好適な数値で示すと下記のとおりである。
第1拡幅部13の最大幅Bは、46〜56mm、第1括れ部の幅Bは42〜54mm、第2拡幅部14の最大幅Bは46〜57mm、第2括れ部の幅Bは33〜45mm、第3拡幅部15の最大幅Bは43〜53mmとされる。また、前記第1拡幅部13の最大幅Bと前記第1括れ部の幅Bとの相対差(B−B)は、2〜4mm、前記第2拡幅部14の最大幅Bと第1括れ部の幅Bとの相対差(B−B)は3〜4mm、前記第2拡幅部14の最大幅Bと第2括れ部の幅Bとの相対差(B−B)は10〜13mm、第3拡幅部15の最大幅Bと第2括れ部の幅Bとの相対差(B−B)は8〜10mmとするのが望ましい。
一方、前記中高部吸収体4Aに関して、図1に示されるように、中高部吸収体4Aの後方側端縁が前記後方側に位置する第2括れ部12より前側に位置していることが望ましい。ナプキン1の後方側では、足の付け根からの側圧の影響をあまり受けない部位であるため、吸収体4,4Aの剛性を低下させ、第2括れ部12で湾曲状に曲がりやすくして溝の形状に沿って変形し易いようにする方がむしろ望ましい。また、前記中高部吸収体4Aの側縁は、前記左右一対の圧搾溝8,8から内側に離間した所に位置していることが望ましい。中高部4Aの側縁と圧搾溝8,8との間に一定の間隔を空けることで、側圧F、Fが作用した際、中高部吸収体4Aがより肌面側に隆起し易くなる。さらに、前記中高部吸収体4Aにドット状のエンボスを散在させるように付加するようにすれば、中高部吸収体4Aの密度が増し固さが出るため、側圧F、Fを受けた際に、より肌面側に隆起するようになり、フィット性が向上する。
〔他の形態例〕
(1)上記形態例では、圧搾溝8は前後部で結合され、周方向に閉合した平面形状としたが、図4に示されるように、前後部で閉合しない平面形状とすることも可能である。
本発明に係る生理用ナプキン1の一部破断展開図である。 図1のII−II線矢視図である。 圧搾溝8〜10の拡大平面図である。 圧搾溝8,8の変形例を示す平面図である。 特許文献4に係る従来の圧搾溝50を示す平面図である。
符号の説明
1…生理用ナプキン、2…不透液性裏面シート、3…透液性表面シート、4…吸収体、5…クレープ紙、7…サイド不織布、8…サイド圧搾溝、9…前端部結合圧搾溝、10…後端部結合圧搾溝、11…第1括れ部、12…第2括れ部、13…第1拡幅部、14…第2拡幅部、15…第3拡幅部、F…フラップ部、W…ウイング状フラップ

Claims (6)

  1. 透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に吸収体が介在された吸収性物品において、
    前記透液性表面シートの両側にほぼ吸収性物品の長手方向に延びる左右一対の圧搾溝が形成され、該圧搾溝は吸収性物品の長手方向に間隔をおいて圧搾溝間の幅を狭めた第1括れ部と第2括れ部とからなる2つの括れ部を有するとともに、これら2つの括れ部よりも前側に体液排出部が位置していることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記2つの括れ部の内、体液排出部側に近い第1括れ部は膣口の略後端に位置し、後方側に位置する第2括れ部は臀裂部の溝の略最深部に位置している請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記第1括れ部は体液排出部の中心点から28mm±10mm離れた所に位置し、前記第2括れ部は体液排出部の中心点から85mm±10mm離れた所に位置している請求項1,2いずれかに記載の吸収性物品。
  4. 前記圧搾溝は、臀裂部の後部側から後側にかけて圧搾溝間の幅が漸次縮小するように形成されている請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品。
  5. 前記吸収体は表面側に隆起する中高部を有するとともに、該中高部の後方側端縁が前記後方側に位置する第2括れ部より前側に位置している請求項2〜4いずれかに記載の吸収性物品。
  6. 前記中高部の側縁は、前記左右一対の圧搾溝から内側に離間した所に位置している請求項5記載の吸収性物品。
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