JP5968619B2 - 筆記具用クリップ - Google Patents
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Description
この従来技術によれば、クリップ本体に後から装飾体を装着したり、予め装着されている装飾体を、他の色やデザインのものに交換したり等することが可能である。
また、装飾体を付けた状態では、玉部が被挟持物に対し直接には接触せずに、装飾体が被挟持物に接触するため、被挟持物を抜き差しする際の使用感が損なわれてしてしまうおそれもある。
装飾体をクリップ本体の両側部に設けられた係止凹部に嵌め合せるようにしているため、装飾体を玉部に覆い被せたり装飾体を玉部の後側に係止したり等の従来構造を要することなく、装飾体をクリップ本体にしっかりと固定することができる。
この形態によれば、装飾体の二つの係止突起が、クリップ本体の両側部の係止凹部に嵌まり合うことで、装飾体がクリップ本体に固定される。
この形態によれば、装飾体を装着した状態をクリップ本体と軸筒外周面との間に被挟持物を挟む際、装飾体よりも軸筒外周面側へ突出した玉部が被挟持物に対し接触するため、被挟持物が装飾体に干渉するようなことを軽減することができる。
なお、前記「玉部」とは、前記挟持片部の前端側で軸筒外周面側へ向かって突出した部分であればよく、その形状を玉状等に限定するものではない。
この形態によれば、挟まれた被挟持物が玉部よりも後方側で干渉するのを防ぐことができ、ひいては、被挟持物を挟持片部と筆記具軸筒外周面との間の奥深くまで挿入して、容易に外れることがないようにすることができる。
この形態によれば、装飾体を比較的目立ち易い位置にしっかりと固定することができる。
この形態によれば、装飾体の先端側が軸筒径方向へ引っ張られて外れてしまうようなことを防ぐことができる。
この形態によれば、装飾体の係止突起を玉部よりも後方側で挟持片部の係止凹部に係止するようにしているため、被挟持物が玉部に干渉するようなことを効果的に防ぐことができる。しかも、係止凹部を長尺状に形成しているため、前後方向へ長さの異なる様々な大きさの装飾体を、容易に装着することができる。
この形態によれば、装着された装飾体を前方へ外す際に、該装飾体の係止突起が傾斜前端面に乗り上がるため、その作業を容易に行うことができる。
この形態によれば、他の部位に比較して軸筒径方向の断面積が広い玉部の側面に係止凹部を設けるようにしているため、装飾体と係止凹部との嵌合部分の断面積を比較的大きく確保して、装飾体をしっかりと装着することができる(図7〜9参照)。
この筆記具用クリップ1は、筆記具の軸筒aに装着可能なクリップ本体10と、該クリップ本体10に対し着脱可能に装着される装飾体20とから構成される。
この挟持片部13は、図5に例示するように、略板状の横断面形状を呈し、その裏面側の両縁に沿うようにして、前後方向へ連続する長尺状の係止凹部13aを有する。
この係止凹部13aは、挟持片部13の裏面側の縁側に配置され、側方(図5によれば右方向又は左方向)と軸筒外周面方向(図5によれば下方向)とを開放した横断面逆L字切欠状の溝であり、後述する玉部14よりも後側において支持部12まで長尺状に連続している。
この係止凹部13a内の前端には、装着された装飾体20を必要に応じて外せるように、前方斜め軸筒外周面側(図1によれば左斜め下側)へ傾斜する傾斜前端面13a1が形成される。
この挟持片部13の前端部の裏面側には、後述する装飾体20の当接部22b2によって覆い被されて係止されるように、R面取り状の被係止部13b(図1参照)が形成されている。
そして、玉部14の突端面14cは、軸筒aの軸心と略平行するように、軸方向へわたる断面略直線状に形成される。
また、玉部14の両側面の各々には、側面視逆台形状の有底穴14dが設けられる。この有底穴14dは、後述する他の実施例(図7〜9)では、装飾体20を係止するための係止凹部として作用する。
この玉部14の突出量は、該玉部14が後述する装飾体20よりも軸筒外周面側へ突出するように適宜に設定されている。
挿入空間Sは、前方側(図1によれば左方向側)、両側方側及び表部側(図1によれば装飾部21を有する上側)を閉鎖するとともに、裏部側(図1によれば下側)及び後方側(図1によれば右方向側)を開放した空間である。
装着部22の後端には、挿入空間Sへ向かって挟持片部13を挿入するための開口部22aが形成される(図3参照)。この開口部22aは、挟持片部13における玉部14よりも後側の部分の横断面形状と略同形状に形成される。
また、装着部22の裏面20aには、玉部14を軸筒a表面側へ突出し露出するための開口部22bが形成される。この開口部22bの最大幅w1(図4参照)は、玉部14の幅よりも広く設定され、開口部22bは、玉部14の略全体を露出させている。
そして、この開口部22bの後端側の両縁には、幅方向の両側から幅方向中央へ向かうように二つの係止突起22b1,22b1が突出している。
二つの係止突起22b1,22b1間の幅w2(図4参照)は、挟持片部13の両係止凹部13a,13aにおける底部間の幅(両係止凹部13a,13a間の最小幅)と略同等であり、この幅は、玉部14の幅よりも広く設定される。
そして、これら係止突起22b1,22b1の係止位置は、玉部14よりも後側とされる。
また、各係止突起22b1の前端面22b11(図3参照)は、挟持片部13における係止凹部13a内の傾斜前端面13a1(図1参照)に倣うようにして傾斜している。
先ず、図1に示すように、装飾体20を、クリップ本体10の挟持片部13に対し、その前方側から被せるようにして後方へ移動する。すると、装飾体20後端の開口部22a(図3参照)に、挟持片部13の前端部が押し付けられることで、装飾体20の係止突起22b1,22b1間(図4参照)が弾性的に広がる。
後方への前記移動をさらに継続すると、装飾体20の係止突起22b1,22b1がそれぞれ両係止凹部13a,13aに嵌り込み、同装飾体20内の当接部22b2(図3参照)が挟持片部13の前端部に近接又は当接するともに、該当接部22b2の係止部22b21が挟持片部13前端の被係止部13b(図1参照)に被さるようにして係止される。
また、玉部14よりも前方側で、装飾体20の係止部22b21(図3参照)が挟持片部13前端の被係止部13b(図1参照)に被さるようにして係止され、且つ、玉部14よりも後方側で、装飾体20の両係止突起22b1,22b1が両係止凹部13a,13aに嵌り合うため、装飾体20が軸筒径方向の外側へ引っ張られたとしても、装飾体20が容易に外れることはない。
また、玉部14が装飾体20の裏面20aよりも軸筒外周面側へ突出するため、玉部14と筆記具の軸筒aとの間に被挟持物(例えば、紙や布等)を挟む際や、挟んだ被挟持物を抜く際等に、被挟持物が装飾体20に擦れたり引っ掛かったりするのに起因して、装飾体20のずれや脱落を生じたり、使用感を損ねたりすることがない。
詳細に説明すれば、装着された装飾体20をクリップ本体10に対し前方へやや強く引っ張れば、該装飾体20の係止突起22b1が、傾斜前端面13a1に乗り上がるようにして弾性変形して係止凹部13aから外れるため、装飾体20を容易に外すことができる。
装着部22’は、装飾部21の裏面から略直方体状に突出して挟持片部13の前端側及び玉部14の上半部における表面と両側面と先端面とを覆うように形成され、内部には、挟持片部13の前端側を挿入するための挿入空間を有するとともに、該挿入空間の前端面を、挟持片部13の前端に対し前方側から近接又は当接する当接部22c’(図8参照)としている。
二つの係止突起22b’,22b’は、挟持片部13の両有底穴14d,14dの上半部側に嵌り合うとともに、各係止突起22b’の前端面を、各有底穴14d内の前端面に対し後方側から近接又は当接させる。
そして、装着状態の装飾体20’は、挟持片部13の前端側における表面と両側面と先端面とを覆うとともに、両係止突起22b’,22b’を、玉部14の両有底穴14d,14d(係止凹部)内の上半部に嵌め合せているため、前後方向及び軸筒径方向へ移動しないように固定される。
また、玉部14が装飾体20’の裏面22a’よりも軸筒外周面側へ突出するため、玉部14と筆記具の軸筒aとの間に被挟持物を挟む際や、挟んだ被挟持物を抜く際等に、被挟持物が装飾体20’に擦れたり引っ掛かったりして、装飾体20’のずれや脱落を生じたり、使用感を損ねたりするようなことを軽減することができる。
また、他例としては、上記筆記具用クリップ3に対し、上記装飾体20における係止突起22b1,22b1を付加して、装飾体20’が、有底穴14dと係止凹部13aの二箇所で係止される構造とすることも可能である。
13:挟持片部 13a:係止凹部
13a1:傾斜前端面 13b:被係止部
14:玉部 14d:有底穴(係止凹部)
20,20’:装飾体 21:装飾部
22,22’:装着部 22b1:係止突起
22b11:前端面 22b2:当接部
22b21:係止部
Claims (4)
- クリップ本体に装飾体を装着してなる筆記具用クリップにおいて、
前記クリップ本体は、両側部のそれぞれに、内部に前端面を有する係止凹部を具備し、
前記装飾体は、前記両係止凹部に嵌め合せられた状態で各係止凹部内の前記前端面に対し後方側から近接又は当接する二つの係止突起と、前記係止突起よりも前方側で前記クリップ本体の前端に対し前方側から近接又は当接する当接部とを有し、前記二つの係止突起の間を弾性的に広げて前記クリップ本体に着脱されるように弾性材料から形成されている筆記具用クリップであって、
前記クリップ本体は、筆記具の軸筒外周面との間で被挟持物を挟むように前方へ延設された挟持片部と、該挟持片部の前端側で軸筒外周面へ向かうように突出した玉部とを具備し、前記玉部を前記装飾体よりも軸筒外周面側へ突出させ、
前記玉部よりも後方側には、前記挟持片部の裏面と前記装飾体の裏面とが略面一に設けられ、
前記装飾体は、前記クリップ本体の前端側に嵌め合せられた状態で、前記挟持片部の前端側における表面と両側面と先端面とを覆うように形成され、
前記係止凹部は、前記玉部よりも後方側で、前記挟持片部の裏面側の縁に沿って長尺状に連続していることを特徴とする筆記具用クリップ。 - 前記弾性材料がエラストマー樹脂又は合成ゴムであることを特徴とする請求項1記載の筆記具用クリップ。
- 前記係止凹部内の前記前端面は、前方斜め軸筒外周面側へ向かう傾斜前端面であることを特徴とする請求項1又は2記載の筆記具用クリップ。
- 前記装飾体は、前記挟持片部の先端面から裏面側にわたって覆い被さって係止されていることを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載の筆記具用クリップ。
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