JP5967007B2 - 粘着シート及びその使用方法並びに積層体 - Google Patents

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本発明は、粘着シート及びその使用方法並びに積層体に関する。具体的には、本発明は、凹凸形状を有する被着体に接着するのに適した両面粘着シート、該両面粘着シートの使用方法、及び該両面粘着シートと被着体を含む積層体に関する。
近年、様々な分野で、液晶ディスプレイ(LCD)などの表示装置や、タッチパネルなどの表示装置と組み合わせて用いられる入力装置が広く用いられるようになってきている。これらの表示装置や入力装置の製造等においては、光学部材を貼り合せる用途に透明な両面粘着シートが使用されており、表示装置と入力装置との貼合にも透明な両面粘着シートが使用されている(例えば、特許文献1〜3)。
上記タッチパネルや液晶ディスプレイ等の中には印刷等による段差(凹凸)を有する構成部材を含んでいるものがある。例えば、携帯電話においては枠状の印刷部分が施された部材を有するタッチパネルが用いられている。かかる用途においては、粘着シートには、部材を貼合固定する性能と同時に印刷段差を埋める性能、即ち、優れた凹凸追従性(段差吸収性)が求められる(例えば、特許文献4)。
凹凸追従性を高めるため、熱硬化性および活性エネルギー線硬化性の両方を備える粘着剤組成物(以下、「デュアル硬化型粘着剤組成物」ということがある。)を基材上に塗工し、熱硬化又は活性エネルギー線硬化させた粘着剤層を備えるものが提案されている(例えば、特許文献5及び6)。このような粘着剤層は、熱硬化物の場合は活性エネルギー線硬化性、活性エネルギー線硬化物の場合は熱硬化性を有している。そのため、被着体との接合時には粘着性を有して仮接着させることができ、その後、さらに活性エネルギー線又は加熱により硬化させることで被着体に強固に接着できる。すなわち、仮接着の段階で凹凸形状に十分に追従させることができ、その状態で、活性エネルギー線を照射するか加熱することで凹凸追従性を有しつつも強固に接着させることができる。
特開2003−238915号公報 特開2003−342542号公報 特開2004−231723号公報 特開2010−90204号公報 特開2006−335840号公報 特開2010−261029号公報
しかしながら、従来のデュアル硬化型粘着剤組成物は、塗工適性が十分ではなく、乾燥工程におけるわき(ソルベントポッピングともいう)などといった塗工欠陥が生じる場合があることが本発明らの検討により明らかとなった。このような塗工欠陥は、ディスプレイ等に用いたときに、画像に歪みが発生する原因となるため問題となっていた。
このようなソルベントポッピングを改善するためには、デュアル硬化型粘着剤に他の粘着剤層を積層し多層化することが考えられる。しかしながら、デュアル硬化型粘着層を有する多層粘着シートにおいては、さらなる段差追従性の向上のために無官能アクリル樹脂のような可塑剤の添加量を増やして凹凸追従性を向上させた場合、デュアル硬化型粘着層と積層された他の粘着層との界面での密着力が低下し、層間剥離が起りやすいということが本発明者らの検討により明らかとなった。デュアル硬化型粘着層と積層された他の層との界面で層間剥離が生じると被着体に粘着剤が残りやすくなる(剥製性が悪化する)ため製造上の問題となる。
そこで本発明者らは、このような従来技術の課題を解決するために、凹凸追従性を有し、塗工面状態が良好な両面粘着シートであって、粘着剤層間の層間剥離が起こりにくい両面粘着シートを提供することを目的として検討を進めた。
上記の課題を解決するために鋭意検討を行った結果、本発明者らは、各々特定の組成を有する第1の粘着剤層と第2の粘着剤層を積層し、両面粘着シートとすることにより、凹凸追従性を有し、塗工面状態が良好な両面粘着シートであって、粘着剤層間の層間剥離が起こりにくい両面粘着シートを得ることができることを見出した。
具体的に、本発明は、以下の構成を有する。
[1]第1の粘着剤層と、前記第1の粘着剤層の少なくとも一方の面に第2の粘着剤層を有し、前記第1の粘着剤層は、非架橋性(メタ)アクリル酸エステル単位(a1)及び架橋性官能基を有するアクリル単量体単位(a2)を含有するベースポリマー(A)と、熱により前記ベースポリマー(A)と反応する架橋剤(C)と、溶剤(E)とを含有する第1の粘着剤組成物を加熱により硬化させた粘着剤を含み、前記第2の粘着剤層は、非架橋性(メタ)アクリル酸エステル単位(a1')及び架橋性官能基を有するアクリル単量体単位(a2')を含有するベースポリマー(A')と、重合性不飽和基を少なくとも1つ有する単量体(B)と、熱により前記ベースポリマー(A')と反応する架橋剤(C')と、活性エネルギー線の照射により前記単量体(B)の重合反応を開始させる重合開始剤(D)と、溶剤(E')とを含有する第2の粘着剤組成物を加熱により半硬化させた粘着剤を含むことを特徴とする両面粘着シート。
[2]前記第1の粘着剤層の動的粘弾性は、1.5×106Pa以上であり、前記第2の粘着剤層の動的粘弾性は、1.0×106Pa以下であることを特徴とする[1]に記載の両面粘着シート。
[3]前記単量体(B)は、25℃における蒸気圧が300Pa以下であり、前記溶剤(E')の25℃における表面張力が20mN/m以上40mN/m未満であることを特徴とする[1]又は[2]に記載の両面粘着シート。
[4]前記単量体(B)が、融点が25℃以下である重合性不飽和基を1つ有する単官能単量体(B1)及び重合性不飽和基を2つ以上有する多官能単量体(B2)のうち少なくとも一方を含有することを特徴とする[1]〜[3]のいずれかに記載の両面粘着シート。
[5]前記溶剤(E')が、重合性不飽和基を有さず、前記単量体(B)よりも25℃における蒸気圧が大きいことを特徴とする[1]〜[4]のいずれかに記載の両面粘着シート。
[6]、前記溶剤(E')が、前記単量体(B)との溶解性パラメータの差が2〔(cal/cm31/2〕以内の溶剤で構成されることを特徴とする[1]〜[5]のいずれかに記載の両面粘着シート。
[7]前記第1の粘着剤層の厚みが5〜500μmであり、前記第2の粘着剤層の厚みが5〜500μmであることを特徴とする[1]〜[6]のいずれかに記載の両面粘着シート。
[8]前記第1の粘着剤層の両方の面に第2の粘着剤層を有することを特徴とする[1]〜[7]のいずれかに記載の両面粘着シート。
[9][1]〜[8]のいずれかに記載の両面粘着シートの少なくとも一方の面に剥離シートが積層されることを特徴とする積層両面粘着シート。
[10][1]〜[8]のいずれかに記載の両面粘着シートの第2の粘着剤層側を被着体表面に接触させ、その状態で活性エネルギー線を照射して前記第2の粘着剤層を完全硬化させることを含むことを特徴とする粘着シートの使用方法。
[11][1]〜[8]のいずれかに記載の両面粘着シートの第2の粘着剤層側に光学部材を貼合し、その状態で活性エネルギー線を照射し前記第2の粘着剤層を完全硬化させてなることを特徴とする積層体。
本発明によれば、塗工面状態が良好な両面粘着シートであって、凹凸追従性に優れた両面粘着シートを得ることができる。また、本発明の両面粘着シートを用いれば、高温環境等の過酷環境下においても、優れた凹凸追従性を発揮することができる。すなわち、本発明の両面粘着シートは、凹凸面を有する被着体に対しても優れた粘着力を発揮することができる、その粘着力は、過酷環境下においても発揮され得る。
さらに、本発明によれば、両面粘着シートを構成する粘着剤層間の層間剥離を抑制することができる。このように両面粘着シート内における層間剥離が抑制されることによって、両面粘着シートを被着体から剥離した場合であっても、被着体に粘着剤が残ることを抑制することができる。これにより、剥離性も兼ね備えた両面粘着シートを得ることができる。
図1は、本発明の両面粘着シートの一例を示す概略断面図である。 図2は、剥離シート付きの両面粘着シート(積層両面粘着シート)の一例を示す概略断面図である。 図3は、両面粘着シートと光学部材を積層した積層体の一例を示す概略断面図である。
以下において、本発明について詳細に説明する。以下に記載する構成要件の説明は、代表的な実施形態や具体例に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施形態に限定されるものではない。なお、本明細書において「〜」を用いて表される数値範囲は「〜」前後に記載される数値を下限値および上限値として含む範囲を意味する。
(1.両面粘着シート)
本発明の両面粘着シートは、第1の粘着剤層と第2の粘着剤層を少なくとも1層ずつ含む。第2の粘着剤層は、第1の粘着剤層の少なくとも一方の面に設けられることが好ましい。第2の粘着剤層は、第1の粘着剤層のいずれか一方の面にのみ設けられてもよく、第1の粘着剤層の両方の面に設けられてもよい。
図1(a)及び(b)は、本発明の両面粘着シートの一例を示す概略断面図である。図1(a)に示されているように、本発明の両面粘着シートは、第1の粘着剤層11と、その上に積層された第2の粘着剤層12を有する。また、図1(b)に示されているように、第1の粘着剤層11の両面に第2の粘着剤層12が設けられていてもよい。このような態様は貼着する被着体の態様により適宜選択することができる。
図1(a)及び(b)に示されているように、第1の粘着剤層11と第2の粘着剤層12は隣接して積層されてもよい。また、第1の粘着剤層11と第2の粘着剤層12の他に、他の層を積層することとしてもよい。
第1の粘着剤層は、非架橋性(メタ)アクリル酸エステル単位(a1)及び架橋性官能基を有するアクリル単量体単位(a2)を含有するベースポリマー(A)と、熱によりベースポリマー(A)と反応する架橋剤(C)と、溶剤(E)とを含有する第1の粘着剤組成物を加熱により硬化させた粘着剤を含む。また、第2の粘着剤層は、非架橋性(メタ)アクリル酸エステル単位(a1')及び架橋性官能基を有するアクリル単量体単位(a2')を含有するベースポリマー(A')と、重合性不飽和基を少なくとも1つ有する単量体(B)と、熱によりベースポリマー(A')と反応する架橋剤(C')と、活性エネルギー線の照射により単量体(B)の重合反応を開始させる重合開始剤(D)と、溶剤(E')とを含有する第2の粘着剤組成物を加熱により半硬化させた粘着剤を含む。すなわち、本発明の両面粘着シートの第1の粘着剤層は、熱によって完全に硬化した第1の粘着剤組成物を有し、第2の粘着剤層は、貼合前は熱のみによって半硬化された第2の粘着剤組成物を有し、貼合後に活性エネルギー線により粘着剤層が完全硬化する2段階硬化型であることを特徴とする。
なお、ここで、第1の粘着剤層に含まれるベースポリマー(A)と第2の粘着剤層に含まれるベースポリマー(A')、第1の粘着剤層に含まれる架橋剤(C)と第2の粘着剤層に含まれる架橋剤(C')、第1の粘着剤層に含まれる溶剤(E)と第2の粘着剤層に含まれる溶剤(E')は、同一のものであっても異なるものであってもよい。
本発明では、第2の粘着剤層は、半硬化させた第2の粘着剤組成物を含んでおり、柔らかい半硬化状態を呈している。この半硬化状態の粘着剤組成物には、活性エネルギー線の照射により硬化する単量体(B)と、単量体(B)の重合反応を開始させる重合開始剤(D)が含まれており、貼合後に活性エネルギー線を照射することで粘着剤層が完全に硬化される。すなわち、第2の粘着剤層に含まれる粘着剤は、第1段階目で熱硬化し半硬化状態となった後、さらに、第2段階目で活性化エネルギー線を照射することにより、硬化状態となることができる。本発明では、第2の粘着剤層を、半硬化状態を経て、硬化状態となり得るデュアル硬化型の粘着剤層ということもある。
なお、本明細書中の「半硬化」とは、粘着剤層を始めに熱のみにより硬化させることを指し、「半硬化状態」とは熱硬化後であって、活性エネルギー線照射前の柔らかい粘着剤層であって、硬化後に動的粘弾性が1.5倍以上になる状態を指す。当該動的粘弾性は、好ましくは1.5〜1000倍、より好ましくは2〜100倍である。本発明における半硬化状態において粘着剤層の動的粘弾性は、1.0×106Pa以下であることが好ましく、8.0×105Pa以下が更に好ましく、5.0×105Pa以下が特に好ましい。「完全硬化」とは、熱によって半硬化させた後に活性エネルギー線によって粘着剤層を硬化することを指す。
本発明では、第1の粘着剤層の動的粘弾性は、1.5×106Pa以上であり、第2の粘着剤層の動的粘弾性は、1.0×106Pa以下であることが好ましい。第1の粘着剤層の動的粘弾性は、1.5×106Pa以上であることが好ましく、5.0×106Pa以上であることがより好ましく、1.0×107Pa以上であることがさらに好ましい。また、第2の粘着剤層の動的粘弾性は、1.0×106Pa以下であることが好ましく、8.0×105Pa以下であることがより好ましく、5.0×105Pa以下であることがさらに好ましい。本発明では、このように、第1の粘着剤層と第2の粘着剤層の動的粘弾性に差を持たせることが好ましい。
本発明では、第1の粘着剤層と第2の粘着剤層に含まれる組成を上述したような構成とすることにより第1の粘着剤層と第2の粘着剤層の密着力を高めることができる。これは、第2の粘着剤層に含まれている単量体(B)が第1の粘着剤層に移行することで、アンカー成分として機能し、層間剥離が抑制されるものと考えられる。これにより、第1の粘着剤層と第2の粘着剤層の間で層間剥離が生じることを抑制することができる。
また、本発明では、上述したように第2の粘着剤層をデュアル硬化型の粘着剤層とする一方で、第1の粘着剤層は硬化状態である。すなわち、第1の粘着剤層は柔軟性が低く、第2の粘着剤層と比較して粘着剤層として硬さを有している。このような第1の粘着剤層の上に、柔軟性のある第2の粘着剤層を積層することにより、両面粘着シートでの凹凸追従性を高めると同時に、両面粘着シートのハンドリング性を高めることができる。すなわち、本発明の両面粘着シートは、半硬化状態の柔軟性の高い粘着剤層を有するため、凹凸追従性が高いが、硬化状態の粘着剤層を有するため、両面粘着シート自体に張りを持たせることができる。これにより、優れた凹凸追従性を発揮しつつも、両面粘着シート自体のハンドリング性を高めることができる。
本発明では、上述したように優れた凹凸追従性を有するため、表面に凹凸形状を有する被着体との間に隙間や気泡を生じさせることなく密着することができる。これにより、凹凸形状を有する被着体に対して高い接着力を発揮することができる。
なお、被着体の表面に設けられる凹凸形状は、印刷インク等により印刷段差や、電極等の部材により形成される形状のことをいう。被着体としては、例えば、加飾フィルムや、ITOガラス基板を挙げることができる。
本発明では、第1の粘着剤層の厚みと第2の粘着剤層の厚みは、各々5〜500μmであることが好ましく、20〜200μmであることがより好ましい。また、第1の粘着剤層の厚みと第2の粘着剤層の厚みの比率は、2:1が好ましく、1:1がより好ましい。第1の粘着剤層と第2の粘着剤層の厚みを上記範囲内とすることにより、凹凸追従性とハンドリング性がより優れた両面粘着シートを得ることができる。
(2.粘着剤組成物)
第1の粘着剤組成物は、非架橋性(メタ)アクリル酸エステル単位(a1)及び架橋性官能基を有するアクリル単量体単位(a2)を含有するベースポリマー(A)と、熱によりベースポリマー(A)と反応する架橋剤(C)と、溶剤(E)とを含有する。また、第2の粘着剤組成物は、非架橋性(メタ)アクリル酸エステル単位(a1')及び架橋性官能基を有するアクリル単量体単位(a2')を含有するベースポリマー(A')と、重合性不飽和基を少なくとも1つ有する単量体(B)と、熱によりベースポリマー(A')と反応する架橋剤(C')と、活性エネルギー線の照射により単量体(B)の重合反応を開始させる重合開始剤(D)と、溶剤(E')とを含有する。
第2の粘着剤組成物は、25℃における蒸気圧が300Pa以下である単量体(B)を含有し、溶剤(E')の25℃における表面張力が20mN/m以上40mN/m未満とすることができる。これにより、塗工適性が向上し、塗工、熱硬化させた際に、表面の平滑な粘着剤層を形成できる。
これは、以下の理由によると考えられる。まず、溶剤(E')を含有することで、塗工時に厚肉端部の問題が生じにくくなっている。また、溶剤(E')と同様に塗材を低粘度化する液状媒体として機能する単量体(B)を含有することで、わきの原因となりやすい溶剤(E')の濃度が低く抑えられる。また、加熱した際に溶剤(E')が選択的に蒸発するが、揮発しにくい単量体(B)を含有することで、塗膜の表面張力の急激な増加が抑制され、さらに溶剤(E')の選択的な蒸発によって粘着剤層の濃度の上昇に従って粘度が上昇し、粘着剤層内での物質の流動が抑制される。これらが相乗的に作用することで、厚肉端部やわきといった製造上の問題が抑制され、表面の平滑な粘着剤層を形成できると考えられる。
上記効果は、さらに、下記の条件(1)、(2)の少なくとも1つ、好ましくは全てを満たす場合に特に優れたものとなる。
(1)単量体(B)の融点が25℃以下である
(2)溶剤(E')が、重合性不飽和基を有さず、単量体(B)よりも25℃における蒸気圧が大きい。
また、溶剤(E')は、溶剤(E')と単量体(B)との溶解性パラメータの差が2〔(cal/cm31/2〕以内のものとすることが好ましい。これにより、塗工適性が向上し、塗工、熱硬化させた際に、表面が平滑な粘着剤層を形成できる。
これは、以下の理由によると考えられる。まず、溶剤(E')を含有することで、塗工時に厚肉端部という塗工欠陥の問題が生じにくくなっている。また、溶剤(E')が、単量体(B)との溶解性パラメータの差が2〔(cal/cm31/2〕以内の溶剤で構成されることにより、熱硬化させる際に、過大な気液平衡の崩れによる溶剤(E')の急激な蒸発が抑制されるのでゆず肌(オレンジピール)という塗工欠陥の問題が生じにくくなっている。また、溶剤(E')と同様に塗材を低粘度化する液状媒体として機能する単量体(B)を含有することで、塗工欠陥の原因となりやすい溶剤(E')の濃度が低く抑えられる。また、加熱した際に、溶剤(E')の蒸発によって粘着剤層の濃度の上昇に従って粘度が上昇し、粘着剤層内での物質の流動が抑制される。これらが相乗的に作用することで、厚肉端部、塗工欠陥といった製造上の問題が抑制され、表面の平滑な粘着剤層を形成できると考えられる。
溶剤(E')が、単量体(B)との溶解性パラメータの差が2〔(cal/cm31/2〕超の溶剤を含有する場合、過大な気液平衡の崩れにより溶剤(E')が急激に蒸発し、ゆず肌(オレンジピール)といった塗工欠陥が起こりやすく、表面の平滑な粘着剤層が得られにくい傾向となる。
上記効果は、さらに、溶剤(E')が、重合性不飽和基を有さず、25℃における表面張力が20mN/m以上40mN/m未満である場合に特に優れたものとなる。
すなわち、第2の粘着剤組成物においては、単量体(B)が、25℃における蒸気圧が300Pa以下であり、溶剤(E')の25℃における表面張力が20mN/m以上40mN/m未満であり、更に、溶剤(E')が、単量体(B)との溶解性パラメータの差が2〔(cal/cm31/2〕以内の溶剤で構成されることが好ましい。
(2−1.ベースポリマー(A)及びベースポリマー(A'))
第1の粘着剤層は、ベースポリマー(A)として、非架橋性の(メタ)アクリル酸エステル単位(a1)と、架橋性官能基を有するアクリル単量体単位(a2)を含有する。また、第2の粘着剤層は、ベースポリマー(A')として、非架橋性の(メタ)アクリル酸エステル単位(a1')と、架橋性官能基を有するアクリル単量体単位(a2')を含有する。なお、本明細書および特許請求の範囲において、「単位」は重合体を構成する繰り返し単位(単量体単位)を表す。
非架橋性の(メタ)アクリル酸エステル単位(a1)及び(メタ)アクリル酸エステル単位(a1')は、(メタ)アクリル酸アルキルエステルに由来するものである。
(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸n−ペンチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸n−ノニル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸n−デシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸n−ウンデシル、(メタ)アクリル酸n−ドデシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシエチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ベンジル等が挙げられる。これらは1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルの中でも、粘着性が高くなることから、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシルから選ばれる少なくとも1種が好ましい。
なお、本発明において、「(メタ)アクリレート」とは、「アクリレート」及び「メタクリレート」の両方を含むことを意味し、「(メタ)アクリル酸」とは、「アクリル酸」及び「メタクリル酸」の両方を含むことを意味する。
架橋性官能基を有するアクリル単量体単位(a2)及びアクリル単量体単位(a2')としては、ヒドロキシ基含有単量体単位、アミノ基含有単量体単位、グリシジル基含有単量体単位、カルボキシ基含有単量体単位が挙げられる。中でも、ヒドロキシ基含有単量体単位、アミノ基含有単量体単位が好ましく、ヒドロキシ基含有単量体単位が特に好ましい。
なお、これら単量体単位は1種でもよいし、2種以上でもよい。但し、アクリル単量体単位に含まれるカルボキシ基含有単量体単位の割合は、アクリル単量体単位の全質量に対して、1%以下であることが好ましく、0.1%以下であることがより好ましく、0%であることが特に好ましい。アクリル単量体単位に含まれるカルボキシ基含有単量体単位の割合を上記範囲内とすることにより、被着体の表面に設けられた金属配線に対する腐食性を抑えることができる。
ヒドロキシ基含有単量体単位は、ヒドロキシ基含有単量体に由来するものである。ヒドロキシ基含有単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピルなどの(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキル、(メタ)アクリル酸モノ(ジエチレングリコール)などの(メタ)アクリル酸[(モノ、ジ又はポリ)アルキレングリコール]、(メタ)アクリル酸モノカプロラクトンなどの(メタ)アクリル酸ラクトンが挙げられる。
アミノ基含有単量体単位は、例えば、(メタ)アクリルアミド、アリルアミン等のアミノ基含有単量体に由来するものが挙げられる。
グリシジル基含有単量体単位は、(メタ)アクリル酸グリシジル等のグリシジル基含有単量体に由来するものが挙げられる。
カルボキシ基含有単量体単位は、アクリル酸、メタクリル酸が挙げられる。
ベースポリマー(A)又はベースポリマー(A')における架橋性アクリル単量体単位の含有率は、各々0.01〜20質量%であることが好ましく、0.5〜15質量%がより好ましく、0.5〜10質量%であることが更に好ましい。架橋性アクリル単量体単位の含有量が上記範囲の下限値以上であれば、半硬化状態を維持するために必要な架橋性を充分に有しており、上記範囲の上限値以下であれば、必要な粘着物性を維持できる。
ベースポリマー(A)及びベースポリマー(A')は、必要に応じて、非架橋性(メタ)アクリル酸エステル単位および架橋性官能基を有するアクリル単量体単位以外の他の単量体単位を有してもよい。該他の単量体としては、非架橋性(メタ)アクリル酸エステルおよび架橋性官能基を有するアクリル単量体と共重合可能なものであればよく、例えば(メタ)アクリロニトリル、酢酸ビニル、スチレン、塩化ビニル、ビニルピロリドン、ビニルピリジン等が挙げられる。
ベースポリマー(A)及びベースポリマー(A')における任意単量体単位の含有率は、各々0〜20質量%であることが好ましく、0〜15質量%であることがより好ましい。
ベースポリマー(A)及びベースポリマー(A')の重量平均分子量は、10万〜200万が好ましく、30万〜150万がより好ましい。重量平均分子量が上記下限値以上であると、半硬化状態が維持でき、上記上限値を超えなければ十分な凹凸追従性が確保できる。なお、ベースポリマー(A)及びベースポリマー(A')の重量平均分子量は架橋剤で架橋される前の値である。該重量平均分子量は、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)により測定し、ポリスチレン基準で求めた値である。ベースポリマー(A)及びベースポリマー(A')としては、市販のものを用いてもよく、公知の方法により合成したものを用いてもよい。
(2−2.単量体(B))
第2の粘着剤層は、単量体(B)を含有する。単量体(B)は、重合性不飽和基を少なくとも1つ有する単官能単量体(B1)及び重合性不飽和基を2つ以上有する多官能単量体(B2)のうち少なくとも一方を含有することが好ましい。単量体(B)は、単官能単量体(B1)又は多官能単量体(B2)のいずれか一方を含むことが好ましく、単官能単量体(B1)及び多官能単量体(B2)の両方を含んでもよい。
単量体(B)を含有することで、粘着剤組成物を熱硬化させたとき、熱硬化物の粘着剤層は半硬化状態であって、活性エネルギー線硬化性を有することができる。
重合性不飽和基としては、エチレン性二重結合を含む基が好ましく、例えば(メタ)アクリロイル基、ビニル基等が挙げられる。なかでも(メタ)アクリロイル基が特に好ましい。
第2の粘着剤層は、単量体(B)としては、25℃における蒸気圧が300Pa以下であるものが好ましい。これにより、塗工適性が向上し、塗工、熱硬化させた際に、溶剤を選択的に蒸発させつつ厚肉端部やわきといった塗工欠陥の少ない粘着剤層が形成できる。
また、単量体(B)の25℃における蒸気圧は、200Pa以下がより好ましく、100Pa以下がさらに好ましい。該蒸気圧の下限は、塗工適性の点では特に限定されない。単量体(B)の蒸気圧は、JIS−K2258「原油及び燃料油−蒸気圧試験方法−リード法」などにより測定でき、また、例えばhttp://www.chemspider.com/といったWebサイトやACD/PhysChem Suiteといったソフトウェアにより予測値を求めることができる。
単量体(B)は、さらに、融点が25℃以下であることが好ましい。これにより、形成される粘着剤層の透明性(ヘーズ等)などが向上する。
また、単量体(B)の融点は、20℃以下がより好ましく、15℃以下がさらに好ましい。該融点の下限は、特に限定されない。単量体(B)の融点は、JIS K 0064:1992「化学製品の融点及び溶融範囲測定方法」などにより測定できる。
単官能単量体(B1)としては、アルキル(メタ)アクリレートを採用することが好ましい。具体的には、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸n−ノニル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸n−デシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸n−ウンデシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸イソステアリル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル等から選ばれる少なくとも1種が好ましい。
これらの中でも、融点が25℃以下である、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸n−ノニル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸n−デシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸n−ウンデシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸イソステアリル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシルから選ばれる少なくとも1種が特に好ましい。
多官能単量体(B2)としては、例えば、ジ(メタ)アクリル酸エチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸トリエチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸1,3−ブチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸1,4−ブチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸1,9−ノナンジオール、ジアクリル酸1,6−ヘキサンジオール、ジ(メタ)アクリル酸ポリブチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸ネオペンチルグリコール、ジ(メタ)アクリル酸テトラエチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸トリプロピレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸ポリプロピレングリコール、トリ(メタ)アクリル酸トリメチロールプロパン、トリ(メタ)アクリル酸ペンタエリスリトール、テトラ(メタ)アクリル酸ペンタエリスリトール等の多価アルコールの(メタ)アクリル酸エステル類、メタクリル酸ビニル等が挙げられる。
なお、単量体(B)は、アクリル単量体単位(a2')が有する官能基と反応性を示す官能基を有さないものであることが好ましい。例えば、単量体(B)は、アクリル単量体単位(a2')と同じ官能基(例えば、ヒドロキシ基)を有するか、官能基を有さないものであることが好ましい。
単量体(B)は単官能単量体(B1)又は多官能単量体(B2)のいずれか1種を単独、あるいは単官能単量体(B1)及び/又は多官能単量体(B2)を2種以上併用してもよい。第2の粘着剤組成物中、単量体(B)の含有量は、ベースポリマー(A')の組成や分子量、架橋密度等に応じて適宜選択され、特に限定されないが、ベースポリマー(A')100質量%に対し、5〜150質量%が好ましく、10〜120質量%がより好ましく、15〜90質量%がさらに好ましい。単量体(B)の含有量が上記範囲の下限値以上であれば、凹凸追従性の変形・歪み防止性能に優れ、上記範囲の上限値以下であれば、加工性に優れる。
また、単量体(B)の含有量は、第2の粘着剤組成物の総質量に対し、1〜60質量%であることが好ましく、2〜50質量%であることがより好ましく、5〜35質量%であることがさらに好ましい。
特に、単量体(B)が単官能単量体(B1)と多官能単量体(B2)の双方を含有する場合はポリマー(A')の組成や分子量、架橋密度等に応じて適宜選択され、特に限定されないが、ベースポリマー(A')100質量%に対し、単官能単量体(B1)は4〜120質量%が好ましく、8〜100質量%がより好ましく、12〜80質量%であることがさらに好ましく、多官能単量体(B2)は1〜30質量%が好ましく、2〜20質量%が好ましく、3〜10質量%であることがさらに好ましい。また単官能単量体(B1)と多官能単量体(B2)の含有質量比は2:1、好ましくは3:1、より好ましくは5:1である。
(2−3.架橋剤(C)及び架橋剤(C'))
第1の粘着剤層は、架橋剤(C)を含む。また、第2の粘着剤層は、架橋剤(C')を含む。架橋剤(C)及び架橋剤(C')としては、特に限定されず、例えばイソシアネート化合物、エポキシ化合物、オキサゾリン化合物、アジリジン化合物、金属キレート化合物、ブチル化メラミン化合物などの公知の架橋剤のなかから、ベースポリマーが有する架橋性官能基との反応性を考慮して適宜選択できる。例えば、架橋性官能基としてヒドロキシ基を含む場合は、ヒドロキシ基の反応性から、イソシアネート化合物を用いることが好ましい。
これらの中でも、架橋性官能基を有するアクリル単量体単位を容易に架橋できることから、イソシアネート化合物、エポキシ化合物が好ましい。
イソシアネート化合物としては、例えば、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート等が挙げられる。
エポキシ化合物としては、例えば、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、テトラグリシジルキシレンジアミン、1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル等が挙げられる。
架橋剤(C)及び架橋剤(C')としては1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。
粘着剤組成物中、架橋剤(C)又は架橋剤(C')の各々の含有率は、所望とする粘着物性等に応じて適宜選択され、特に限定されないが、ベースポリマー100質量%に対し、0.01〜5質量%が好ましく、0.03〜3質量%がより好ましい。架橋剤(C)又は架橋剤(C')の含有量が上記下限値以上であれば加工性や基材密着性に優れ、上記上限値以下であれば、凹凸追従性とフィルムの変形・歪み防止性能に優れる。
また、架橋剤(C)又は架橋剤(C')の含有率は、各々の粘着剤組成物の総質量に対し、0.01〜5.0質量%であることが好ましく、0.02〜2.0質量%であることがより好ましい。
(2−4.重合開始剤(D))
第2の粘着剤層は、活性エネルギー線の照射により単量体(B)の重合反応を開始させる重合開始剤(D)を含む。重合開始剤(D)としては、活性エネルギー線の照射により単量体(B)の重合反応を開始させ得るものであればよく、光重合開始剤等として公知のものが利用できる。
ここで、「活性エネルギー線」とは電磁波または荷電粒子線の中でエネルギー量子を有するものを意味し、紫外線、電子線、可視光線、X線、イオン線等が挙げられる。中でも、汎用性の点から、紫外線または電子線が好ましく、紫外線が特に好ましい。
重合開始剤(D)としては、例えばアセトフェノン系開始剤、ベンゾインエーテル系開始剤、ベンゾフェノン系開始剤、ヒドロキシアルキルフェノン系開始剤、チオキサントン系開始剤、アミン系開始剤等が挙げられる。これらのうち、アセトフェノン系開始剤として具体的には、ジエトキシアセトフェノン、ベンジルジメチルケタール等が挙げられる。ベンゾインエーテル系開始剤として具体的には、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル等が挙げられる。ベンゾフェノン系開始剤として具体的には、ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル等が挙げられる。ヒドロキシアルキルフェノン系開始剤として具体的には、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン等が挙げられる。チオキサントン系開始剤として具体的には、2−イソプロピルチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン等が挙げられる。アミン系開始剤として具体的には、トリエタノールアミン、4−ジメチル安息香酸エチル等が挙げられる。
重合開始剤(D)としては1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。
粘着剤組成物中、重合開始剤(D)の含有量は、単量体(B)の含有量や完全硬化させるときの活性エネルギー線の照射量等に応じて適宜選択され、特に限定されないが、第2の粘着剤組成物中の単量体(B)の総質量に対し、0.05〜10質量%であることが好ましく、0.1〜5.0質量%であることがより好ましい。上記下限値以上であれば、完全硬化時の重合反応を容易に開始させることができ、上記上限値以下であれば、完全硬化時の重合反応熱の影響による基材の損傷が起きにくい。
また、重合開始剤(D)の含有量は、第2の粘着剤組成物中のベースポリマー(A')100質量%に対し、0.1〜10質量%が好ましく、1〜5質量%がより好ましい。
(2−5.溶剤(E)及び溶剤(E'))
第1の粘着剤層は、溶剤(E)を含有する。また、第2の粘着剤層は溶剤(E')を含有する。溶剤(E)及び溶剤(E')は、粘着剤組成物の塗工適性の向上のために用いられる。
このような溶剤(E)又は溶剤(E')としては、例えば、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の炭化水素類;ジクロロメタン、トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ジクロロプロパン等のハロゲン化炭化水素類;メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブチルアルコール、ジアセトンアルコール等のアルコール類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノン等のケトン類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸アミル、酪酸エチル等のエステル類;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセタート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセタート等のポリオール及びその誘導体が挙げられる。
溶剤(E')としては、特に、重合性不飽和基を有さず、単量体(B)よりも25℃における蒸気圧の高い溶剤が好ましい。
単量体(B)と溶剤(E')の蒸気圧の差が大きいほど塗布欠陥が少なく製造が容易であることから、溶剤(E')の蒸気圧は、2000Pa以上が好ましく、5000Pa以上が特に好ましい。上限は特に限定されないが、実用上、50000Pa以下が好ましい。溶剤(E')の蒸気圧は、JIS−K2258−2「原油及び石油製品−蒸気圧の求め方−第2部:3回膨張法」などにより測定でき、また、例えばhttp://www.chemspider.com/といったWebサイトやACD/PhysChem Suiteといったソフトウェアにより予測できる。
重合性不飽和基を有さず、単量体(B)よりも25℃における蒸気圧の高い溶剤としては、単量体(B)によっても異なるが、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、エタノール、イソプロピルアルコール、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、酢酸エチル等が挙げられる。
また、溶剤(E')は、25℃における表面張力が、20mN/m以上40mN/m未満であることが好ましく、22mN/m以上36N/m未満であることがより好ましい。表面張力が上記範囲の下限値以上であればゆず肌(オレンジピール)といった塗布欠陥が起こりにくく、上記範囲の上限値未満であれば厚肉端部(フレーミング)といった塗布欠陥が起こりにくい。
溶剤(E')は、単量体(B)との溶解性パラメータの差が2〔(cal/cm31/2〕以内、好ましくは1.5〔(cal/cm31/2〕以内の溶剤を用いることができる。これにより、溶剤(E')の蒸発が異常に促進されることによるゆず肌(オレンジピール)といった塗工欠陥が起こりにくい。
溶解性パラメータは溶解の指針となるものであり、次式の意味を持つ。
δ=(ΔE/V)1/2
ここで、δは溶解性パラメータであり、ΔEはモル蒸発エネルギー(cal/mol)であり、Vはモル体積(cm3/mol)である。溶解性パラメータδの値が近いもの同士はよく溶ける。似たもの同士はよく溶けるという経験則に一致する。溶解性パラメータは様々な方法により求めることができるが、Fedorsの方法により化学組成から計算する方法が簡便である。
溶剤(E)は溶剤(E')と同一であってもよく、異なっていてもよい。これらの溶剤としては、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
各々の粘着剤組成物中、溶剤(E)又は溶剤(E')の各々の含有率は、特に限定されないが、各々の粘着剤組成物に含まれるベースポリマー(A)100質量%に対し、25〜500質量%が好ましく、30〜400質量%がより好ましい。溶剤(E)の含有量が上記範囲の下限値以上であれば、厚肉端部といった塗布欠陥が発生しにくく塗工適性に優れ、上記範囲の上限値以下であれば、厚塗り時のわき(ソルベントポッピング)といった塗布欠陥が発生しにくく塗工適性に優れる。
また、溶剤(E)又は溶剤(E')の各々の含有率は、各々の粘着剤組成物の総質量に対し、10〜90質量%であることが好ましく、20〜80質量%であることがより好ましい。
(2−6.可塑剤)
本発明の両面粘着シートは、凹凸追従性をより高める目的で粘着剤組成物中に可塑剤を含んでもよい。可塑剤が含まれる場合は、可塑剤は、各々の粘着剤組成物に含まれるベースポリマー100質量%に対し、50質量%以下含まれることが好ましく、30質量%以下含まれることがより好ましく、10質量%以下含まれることがさらに好ましい。
可塑剤としては特に、無官能性アクリル重合体が好ましい。無官能基アクリル重合体とは、アクリレート基以外の官能基を有しないアクリル単量体単位のみからなる重合体、又はアクリレート基以外の官能基を有しないアクリル単量体単位と官能基を有しない非アクリル単量体単位とからなる重合体を意味する。当該無官能性アクリル重合体はベースポリマーとは架橋しないため、粘着物性に影響を与えずに凹凸追従性を高めることができる。
アクリレート基以外の官能基を有しないアクリル単量体単位としては、例えば前記非架橋性(メタ)アクリル酸エステル単位と同様のものが挙げられる。
官能基を有しない非アクリル単量体単位としては、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、カプロン酸ビニル、カプリル酸ビニル、カプリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ミリスチン酸ビニル、パルミチン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、シクロヘキサンカルボン酸ビニル、安息香酸ビニルのようなカルボン酸ビニルエステル類やスチレン等が挙げられる。
(2−7.任意成分)
第1の粘着剤組成物及び/又は第2の粘着剤組成物は、任意に、本発明の効果を損なわない範囲で、上記以外の他の成分を含有してもよい。該他の成分としては、粘着剤用の添加剤として公知の成分、例えば酸化防止剤、金属腐食防止剤、粘着付与剤、シランカップリング剤、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系化合物等の光安定剤等の中から必要に応じて選択できる。
酸化防止剤としては、フェノール系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、ラクトン系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤等が挙げられる。これら酸化防止剤は1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
金属腐食防止剤としては、粘着剤の相溶性や効果の高さから、ベンゾリアゾール系樹脂が好ましい。
粘着付与剤として、例えば、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、テルペンフェノール系樹脂、クマロンインデン系樹脂、スチレン系樹脂、キシレン系樹脂、フェノール系樹脂、石油樹脂などが挙げられる。
シランカップリング剤としては、例えば、メルカプトアルコキシシラン化合物(例えば、メルカプト基置換アルコキシオリゴマー等)などが挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾフェノン系化合物などが挙げられる。ただし、完全硬化時の活性エネルギー線に紫外線を用いる場合は、重合反応を阻害しない範囲で添加する必要がある。
(3.積層両面粘着シート)
本発明では、上述した両面粘着シートの少なくとも一方の面に剥離シートが積層された剥離シート付き両面粘着シート(積層両面粘着シート)を得ることができる。剥離シートは、両面粘着シートの少なくとも一方に設けられてもよいが、両面に設けられることが好ましい。このような剥離シートは、両面粘着シートを使用する際に、剥離され、露出した粘着面と被着体が貼合される。このように剥離シートを設けることによって、両面粘着シートを使用する前に粘着剤層にゴミや埃等の付着物が付いて、粘着力が低下することを抑制することができる。
図2は、本発明の剥離シート付き両面粘着シート(積層両面粘着シート)を表した概略断面図である。図2に示されているように、積層両面粘着シート20は、第1の粘着剤層11、第2の粘着剤層12を有し、第1の粘着剤層11の表面であって、第2の粘着剤層12とは反対側の面に第1の剥離シート21を有し、第2の粘着剤層12の表面であって、第1の粘着剤層11とは反対側の面に第2の剥離シート22を有する。
本発明の積層両面粘着シートにおいては、第1の粘着剤層は硬化状態であり、第2の粘着剤層は半硬化状態である。すなわち、第2の粘着剤層は、単量体(B)および重合開始剤(D)の少なくとも一部を未反応の状態で含有するものである。
積層両面粘着シートは、例えば、第1の剥離シート上に第1の粘着剤層を形成する粘着剤組成物を塗工して塗膜を形成し、該塗膜を加熱して硬化物とし、また、第2の剥離シート上に第2の粘着剤層を形成する粘着剤組成物を塗工して塗膜を形成し、該塗膜を加熱して半硬化物とし、第1の粘着剤層と第2の粘着剤層を重ね合わせることにより得られる。第2の粘着剤層においては、加熱の際、塗膜中では重合開始剤(D)による単量体(B)の重合反応が進行しないか、進行してもわずかであるため、得られる硬化物(粘着剤層)中には、粘着剤組成物に含まれる単量体(B)および重合開始剤(D)が残留している。そのため本発明の第2の粘着剤層は、活性エネルギー線硬化性を有している。第2の粘着剤層を形成する粘着組成物を半硬化状態とするためには、塗工後溶剤を除去した後に、一定温度で一定期間粘着シートを静置するエージング処理を施すことが好ましい。エージング処理は例えば、23℃で7日間静置して行うことができる。
なお、第1の粘着剤層及び第2の粘着剤層を形成する粘着剤組成物の塗工は、公知の塗工装置を用いて実施できる。塗工装置としては、例えば、ブレードコーター、エアナイフコーター、ロールコーター、バーコーター、グラビアコーター、マイクログラビアコーター、ロッドブレードコーター、リップコーター、ダイコーター、カーテンコーター等が挙げられる。
塗工液には溶媒が含まれる。溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、アセトン、メチルエチルケトン、トルエン、n−ヘキサン、n−ブチルアルコール、メチルイソブチルケトン、メチルブチルケトン、エチルブチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、N−メチル−2−ピロリドンなどが使用される。これらは1種以上を単独で使用してもよいし、2種以上を混合して使用してもよい。塗膜の加熱は、加熱炉、赤外線ランプ等の公知の加熱装置を用いて実施できる。
(3−1.第1の剥離シートおよび第2の剥離シート)
第1の剥離シート21および第2の剥離シート22は、少なくとも片面に離型性を有するシートである。第1の剥離シート21および第2の剥離シート22としては、剥離シート用基材と該剥離シート用基材の片面に設けられた剥離剤層とを有する剥離性積層シート、あるいは、低極性基材としてポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルム等のポリオレフィンフィルムが挙げられる。
剥離性積層シートにおける剥離シート用基材としては、紙類、高分子フィルムが使用される。剥離剤層を構成する剥離剤としては、例えば、汎用の付加型もしくは縮合型のシリコーン系剥離剤や長鎖アルキル基含有化合物が用いられる。特に、反応性が高い付加型シリコーン系剥離剤が好ましく用いられる。
シリコーン系剥離剤としては、具体的には、東レ・ダウコーニングシリコーン社製のBY24−4527、SD−7220等や、信越化学工業(株)製のKS−3600、KS−774、X62−2600などが挙げられる。また、シリコーン系剥離剤中にSiO2単位と(CH33SiO1/2単位あるいはCH2=CH(CH3)SiO1/2単位を有する有機珪素化合物であるシリコーンレジンを含有することが好ましい。シリコーンレジンの具体例としては、東レ・ダウコーニングシリコーン社製のBY24−843、SD−7292、SHR−1404等や、信越化学工業(株)製のKS−3800、X92−183等が挙げられる。
第1の剥離シート21と第2の剥離シート22は、剥離しやすくするために、剥離性が異なることが好ましい。つまり、第1の剥離シート21の第1の粘着剤層11からの剥離性と、第2の剥離シート22の第2の粘着剤層12からの剥離性とが異なると、剥離性が高い方の剥離シートだけを先に剥離することが容易となる。その場合、貼合方法や貼合順序に応じて第1の剥離シート21の剥離性と第2の剥離シート22の剥離性とを調整すればよい。
ポリカーボネートやポリメチルメタクリレートなど加熱時にガスを発生するようなガス発生性基材またはトリアセチルセルロースなど水分を放出するような水分放出性基材と、ポリエチレンテレフタレートまたはガラスなどのガスを発生させない基材とを両面粘着シートを用いて貼着する際、先にガス発生性基材または水分放出性基材に両面粘着シート10を貼着させた後にガスを発生させない基材に貼合する場合には、第1の剥離シート21の剥離性が第2の剥離シート22の剥離性より低いことが好ましい。
(4.積層体)
本発明の両面粘着シートは、光学部材等の被着体に貼合し、積層体とすることができる。積層体は、両面粘着シートを光学部材等の被着体に貼合した後に、その状態で活性エネルギー線を照射し第2の粘着剤層を完全硬化させたものであることが好ましい。なお、被着体はその表面に凹凸構造を有していてもよい。
活性エネルギー線としては、紫外線、電子線、可視光線、X線、イオン線等が挙げられ粘着剤層に含まれる重合開始剤(D)に応じて適宜選択できる。中でも、汎用性の点から、紫外線または電子線が好ましく、紫外線が特に好ましい。
紫外線の光源としては、例えば、高圧水銀灯、低圧水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハライドランプ、カーボンアーク、キセノンアーク、無電極紫外線ランプ等を使用できる。
電子線としては、例えば、コックロフトワルト型、バンデクラフ型、共振変圧型、絶縁コア変圧器型、直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速器から放出される電子線を使用できる。
図3は、本発明の両面粘着シートを光学部材31に貼合した、積層体30の構成の一部の概略断面図である。光学部材31としては、例えば、加飾フィルムやITOガラス基板を挙げることができる。本発明では、加飾フィルムの印刷段差やITOガラス基板の電極等により形成される光学部材の凸部32が設けられていた場合であっても、本発明の両面粘着シートはその凹凸構造に追従し、光学部材と粘着剤層の間に気泡や隙間を生じさせることなく密着することができる。なお、光学部材の凸部32の厚みは、通常5〜60μmである。
以下に実施例と比較例を挙げて本発明の特徴をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。したがって、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。なお、単量体(B)の蒸気圧、溶剤(E')の蒸気圧及び表面張力はいずれも25℃における値である。
(実施例1)
<第1の粘着剤層の粘着剤溶液の合成>
架橋性アクリル樹脂は酢酸エチル中での溶液重合により作製した。2−ヒドロキシエチルアクリレートモノマー及びn−ブチルアクリレートモノマーを質量比で1:3となるように配合し、ラジカル重合開始剤としてAIBN(アゾビスイソブチロニトリル)を溶液へ溶解した。溶液を60℃に加熱してランダム共重合させ、アクリル酸エステル共重合体を得た。この共重合体の35%溶液の23℃における溶液粘度は5500mPa・sであった。
得られた架橋性アクリル樹脂100質量部に対し、架橋剤(C)としてトリレンジイソシアネート系化合物(日本ポリウレタン工業(株)製、コロネートL)を0.2質量部添加し、濃度が30質量%になるように溶剤(E)として酢酸エチルで希釈した。以上のようにして、第1の粘着剤層の粘着剤溶液を得た。
<第2の粘着剤層の粘着剤溶液の合成>
第1の粘着剤層で用いた架橋性アクリル樹脂100質量部に対して、単量体(B)のうち単官能単量体(B1)として、イソボルニルアクリレート(共栄社化学(株)製、ライトアクリレートIB−XA、蒸気圧:4Pa、融点:<−35℃)を15部、多官能単量体(B2)としてトリメチロールプロパンエチレンオキシド変性トリアクリレート(東亞合成(株)製、アロニックスM−360(EOTMPTA))を9部、架橋剤(C')としてトリレンジイソシアネート系化合物(日本ポリウレタン工業(株)製、コロネートL)を0.15質量部、重合開始剤(D)として1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(BASFジャパン(株)、IRGACURE184)を2質量部添加し、濃度が40質量%になるように溶剤(E')として酢酸エチルを添加した。以上のようにして、第2の粘着剤層の粘着剤溶液を得た。
<第1の粘着層の形成>
上記第1の粘着剤層の粘着剤溶液を、第1の剥離フィルム(帝人デュポンフィルム(株)製の離型処理されたポリエチレンテレフタレートフィルム)上へ、ヨシミツ精機株式会社製ドクターブレードYD型を用いて乾燥後の厚みが50μmとなるように塗工した。その後、熱風乾燥機にて100℃で3分間乾燥させて溶剤を除去し、第1の粘着剤層を得た。
<第2の粘着層の形成>
上記第2の粘着剤層の粘着剤溶液を、第2の剥離フィルム(帝人デュポンフィルム(株)製の離型処理されたポリエチレンテレフタレートフィルム)上へ、ヨシミツ精機株式会社製ドクターブレードYD型を用いて乾燥後の厚みが50μmとなるように塗工した。その後、熱風乾燥機にて100℃で3分間乾燥させて溶剤を除去し、第2の粘着剤層を得た。
<両面粘着シートの作製>
上記によって得られた,第1の粘着剤層へ第2の粘着剤層が接するように貼り合わせた。その後、23℃で7日間静置してエージング処理を施し、厚み50μmの硬化状態である第1の粘着剤層および半硬化状態である第2の粘着剤層を有する積層両面粘着シートを作製した。
(実施例2、3)
第2の粘着剤層の粘着剤溶液の組成を表1に記載の通りに変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例2および3の積層両面粘着シートを得た。
(実施例4)
第2の粘着剤層の単量体(B)のうち、単官能単量体(B1)としてラウリルアクリレート(共栄社化学(株)製、ライトアクリレートL−A、蒸気圧:0.1Pa、融点:<4℃)を50部、多官能単量体(B2)としてトリメチロールプロパンエチレンオキシド変性トリアクリレートを30部に変更した以外は、実施例1と同様にして実施例4の積層両面粘着シートを得た。
(実施例5)
第2の粘着剤層の単量体(B)のうち、単官能単量体(B1)としてラウリルアクリレートを50部、多官能単量体(B2)としてトリメチロールプロパンエチレンオキシド変性トリアクリレートを50質量部に変更した以外は、実施例1と同様にして実施例5の積層両面粘着シートを得た。
(実施例6)
第2の粘着剤層の単量体(B)のうち、単官能単量体(B1)としてイソステアリルアクリレート(大阪有機化学工業(株)製、ISTA、蒸気圧:0Pa、融点:<-50℃)を50部、多官能単量体(B2)としてトリメチロールプロパンエチレンオキシド変性トリアクリレートを30質量部、濃度が30質量%になるように溶剤(E')として酢酸エチルを添加した以外は、実施例1と同様にして実施例6の積層両面粘着シートを得た。
(実施例7)
第2の粘着剤層の単量体(B)のうち、単官能単量体(B1)としてイソステアリルアクリレート50質量部のみを含み、濃度が30質量%になるように溶剤(E')として酢酸エチルを添加した以外は、実施例1と同様にして実施例7の積層両面粘着シートを得た。
(実施例8)
第2の粘着剤層の単量体(B)のうち、多官能単量体(B2)としてトリメチロールプロパンエチレンオキシド変性トリアクリレート30質量部のみを含み、濃度が30質量%になるように溶剤(E')として酢酸エチルを添加した以外は、実施例1と同様にして実施例8の積層両面粘着シートを得た。
(比較例1)
第2の粘着剤層の粘着剤溶液として、第1の粘着剤層の粘着剤溶液と同じものを使用し、実施例1と同様にして、比較例1の積層両面粘着シートを得た。
(比較例2)
第2の粘着剤層の粘着剤溶液として、単量体(B)の代わりに可塑剤としてARUFON UP−1000(東亞合成)を100部、架橋剤(C')を0.19部とした以外は、実施例1と同様にして、比較例2の積層両面粘着シートを得た。
(評価)
各実施例および各比較例の両面粘着シートの膨れ防止性、凹凸追従性について以下のように評価した。評価結果を表1に示す。
<乾燥後塗工面状態>
第2の粘着剤層を第1の粘着剤層へ貼り合わせる前に、第2の粘着剤層の表面(塗布面)の平滑さを目視により観察した。ゆず肌(オレンジピール)やベナードセルといった塗布欠陥がなく平滑な塗布面が得られたものについて合格とした。なお、不合格品をディスプレイに用いると、画像に歪みが発生するなどといった不具合が生じた。
<積層両面粘着シートの層間剥離(粘着力)>
硬化状態である第1の粘着剤層側の剥離フィルム、第1の剥離フィルムをはがして代わりに易接着処理のされたPETフィルム(東洋紡績(株)製のコスモシャインA4300、100μm)を貼り付けた。
次に半硬化状態である第2の粘着剤層側の剥離フィルム、第2の剥離フィルムを剥がしてSUS304板へ貼り付けた。さらに紫外線照射器(アイグラフィック社製、ECS−301G1)にて積算光量1000mJ/cm2を照射して試験片を得た。
これをJIS Z0237に倣って180°引きはがし粘着力を測定した。
さらに、測定後の状態を観察して破壊面を判定した。具体的には、剥離面が次の3種類のいずれかであるか判定を行った。
イ)PETフィルムと第1の粘着剤層との界面
ロ)第1の粘着剤層と第2の粘着剤層との界面
ハ)第2の粘着剤層とSUS304板との界面
なお、剥離面がロである場合は、第1の粘着剤層と第2の粘着剤層との界面で剥離が生じ、引き剥がし粘着力は、第1の粘着剤層と第2の粘着剤層の間の粘着力を測定していることとなる。また、剥離面がハである場合、第2の粘着剤層とSUS304板との界面で剥離が生じ、引き剥がし粘着力は、第2の粘着剤層とSUS304板の間の粘着力を測定していることとなる。
<凹凸追従性>
第2の剥離シートを剥離して露出した第2の粘着剤層を、印刷段差シートの印刷面と密着するように貼合した。その後、第1の剥離シートを剥離して露出した第1の粘着剤層がPETフィルム(厚み100μm)と密着するように貼合し、温度40℃、圧力0.5MPaにて30分間の加圧脱法処理をオートクレーブにて行い、PET/両面粘着シート/印刷段差シートの積層体を作製した。この積層体について、印刷段差(40μm)が第2粘着剤層により埋まっているか否かをマイクロスコープで確認し、凹凸追従性を以下の基準で評価した。
◎:気泡が全くない
○:微小な気泡が数個
△:気泡がある
×:気泡が多量にある
<凹凸追従耐久性>
上記の凹凸追従性試験で得られた積層体を80℃の環境下で24時間静置して、気泡や剥がれが生じていないかをマイクロスコープで観察し、以下の基準で評価した。
◎:気泡が全くない
○:微小な気泡が数個
△:気泡がある
×:気泡が多量にある
Figure 0005967007
実施例1〜8では、熱硬化性と活性化エネルギー硬化性を有するデュアル硬化型の第2の粘着剤層を設けているため、塗工面状態が良好であり、凹凸追従性に優れていることがわかる。これは、第2の粘着剤層がUV照射前に被着体に強固に粘着せず、第2の粘着剤層の柔軟性を保つことができるため、凹凸追従性が高められているものと考えられる。さらに、実施例1〜8では、凹凸追従耐久性(ディレイ・バブル耐性)にも優れており、高温環境という過酷環境下においても優れた凹凸追従性と粘着力を発揮することができる。
また、実施例1〜8では、引き剥がし粘着力が高く、粘着剤層間の層間剥離が抑制されていることがわかる。
一方、比較例1は、第2の粘着剤層として、熱硬化性の層を設けているため、デュアル硬化型の層が形成されていない。このため、凹凸追従性が悪くなっている。さらに、凹凸追従耐久性(ディレイ・バブル耐性)が著しく悪化しており、過酷環境下における使用に適さないことがわかる。
また、比較例2は、第2層の粘着剤層に可塑剤を添加している。この可塑剤は、半硬化状態の第2層の粘着剤層のUV硬化を抑制する。このため、凹凸追従性はあるが、粘着力が著しく悪化している。
また、比較例1、2では第1の粘着剤層と第2の粘着剤層との界面での剥離が生じており、引き剥がし粘着力が低い。このため、粘着剤層間において、層間剥離が起こりやすいことがわかる。
本発明によれば、塗工面状態が良好な両面粘着シートであって、凹凸追従性に優れた両面粘着シートを得ることができる。さらに、本発明によれば、粘着剤層間の層間剥離が抑制された両面粘着シートを得ることができる。このため、本発明は表示装置等の両面粘着シートとして利用することができ、産業上の利用可能性が高い。
10 両面粘着シート
11 第1の粘着剤層
12 第2の粘着剤層
20 積層両面粘着シート
21 第1の剥離シート
22 第2の剥離シート
30 積層体
31 光学部材
32 光学部材の凸部(電極または印刷段差)

Claims (11)

  1. 第1の粘着剤層と、前記第1の粘着剤層の少なくとも一方の面に第2の粘着剤層を有し、
    前記第1の粘着剤層は、非架橋性(メタ)アクリル酸エステル単位(a1)及び架橋性官能基を有するアクリル単量体単位(a2)を含有するベースポリマー(A)と、熱により前記ベースポリマー(A)と反応する架橋剤(C)と、溶剤(E)とを含有する第1の粘着剤組成物を加熱により硬化させた粘着剤を含み、
    前記第2の粘着剤層は、非架橋性(メタ)アクリル酸エステル単位(a1')及び架橋性官能基を有するアクリル単量体単位(a2')を含有するベースポリマー(A')と、重合性不飽和基を少なくとも1つ有する単量体(B)と、熱により前記ベースポリマー(A')と反応する架橋剤(C')と、活性エネルギー線の照射により前記単量体(B)の重合反応を開始させる重合開始剤(D)と、溶剤(E')とを含有する第2の粘着剤組成物を加熱により半硬化させた粘着剤を含むことを特徴とする両面粘着シート。
  2. 前記第1の粘着剤層の動的粘弾性は、1.5×106Pa以上であり、前記第2の粘着剤層の動的粘弾性は、1.0×106Pa以下であることを特徴とする請求項1に記載の両面粘着シート。
  3. 前記単量体(B)は、25℃における蒸気圧が300Pa以下であり、前記溶剤(E')の25℃における表面張力が20mN/m以上40mN/m未満であることを特徴とする請求項1又は2に記載の両面粘着シート。
  4. 前記単量体(B)は、融点が25℃以下である重合性不飽和基を1つ有する単官能単量体(B1)及び重合性不飽和基を2つ以上有する多官能単量体(B2)のうち少なくとも一方を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の両面粘着シート。
  5. 前記溶剤(E')が、重合性不飽和基を有さず、前記単量体(B)よりも25℃における蒸気圧が大きいことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の両面粘着シート。
  6. 前記溶剤(E')が、前記単量体(B)との溶解性パラメータの差が2〔(cal/cm31/2〕以内の溶剤で構成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の両面粘着シート。
  7. 前記第1の粘着剤層の厚みが5〜500μmであり、前記第2の粘着剤層の厚みが5〜500μmであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の両面粘着シート。
  8. 前記第1の粘着剤層の両方の面に第2の粘着剤層を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の両面粘着シート。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の両面粘着シートの少なくとも一方の面に剥離シートが積層されることを特徴とする積層両面粘着シート。
  10. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の両面粘着シートの第2の粘着剤層側に被着体表面に接触させ、その状態で活性エネルギー線を照射して前記第2の粘着剤層を完全硬化させることを含むことを特徴とする粘着シートの使用方法。
  11. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の両面粘着シートの第2の粘着剤層側に光学部材を貼合し、その状態で活性エネルギー線を照射し前記第2の粘着剤層を完全硬化させてなることを特徴とする積層体。
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