JP7279339B2 - 粘着シート、積層体及び積層体の製造方法 - Google Patents

粘着シート、積層体及び積層体の製造方法 Download PDF

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本発明は、粘着シート、積層体及び積層体の製造方法に関する。
近年、様々な分野で、液晶ディスプレイ(LCD)などの表示装置や、タッチパネルなどの表示装置と組み合わせて用いられる入力装置が広く用いられるようになってきている。これらの表示装置や入力装置の製造等においては、光学部材を貼り合せる用途に透明な粘着シートが使用されている。
タッチパネルの入力方法としては、抵抗膜方式や静電容量方式などが知られているが、近年は、静電容量方式が主流となってきている。静電容量方式においては、ITOフィルムが直接粘着剤層に接している場合があり、粘着剤層には、金属に対する低腐食性に加えて、耐熱性や耐湿熱性が要求される。さらに、タッチパネル用途においては、粘着剤層が高い透明性を有することも求められており、高温高湿環境下での粘着剤層の白化対策も必要とされている。
このようなタッチパネルなどの表示装置において用いられる粘着剤層には、アクリル系粘着剤を主剤としたものが多用されている(例えば、特許文献1又は2)。特許文献1には、水蒸気透過率の低い(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、水酸基を有するモノマーと、窒素含有モノマーを共重合させて得られるアクリル系ポリマーと、架橋剤を含有する粘着剤組成物が開示されている。また、特許文献2には、アクリル系共重合体(A)と、ポリイソシアネート系硬化剤(B)及びシランカップリング剤(C)とを含む粘着剤が開示されている。ここでは、SP値8以上9.00未満のアルキル基含有エチレン性不飽和単量体(A1)20~90重量%と、SP値9.00以上15以下の極性基含有エチレン性不飽和単量体(A2)10~80重量%とをラジカル重合することでアクリル系共重合体(A)を得ている。
特開2013-047296号公報 特開2016-135892号公報
しかしながら、本発明者らが従来技術における粘着シートの特性を検討したところ、耐湿熱白化性が不十分であることがわかった。また、本発明者らは、従来技術における粘着シートでは、耐湿熱白化性を改良しようすると、段差追従性や偏光板耐久性が低下する場合があることを突き止めた。
そこで本発明者らは、このような従来技術の課題を解決するために、耐湿熱白化性に優れた粘着シートであって、かつ段差追従性と偏光板耐久性にも優れた粘着シートを提供することを目的として検討を進めた。
上記の課題を解決するために鋭意検討を行った結果、本発明者らは、粘着シートに含まれる(メタ)アクリル系共重合体を構成する(メタ)アクリルモノマーのSP値を所定条件とすることに加え、(メタ)アクリル系共重合体における水酸基を有するモノマーに由来する単位の含有量を所定値以下とし、さらに、粘着シートが熱硬化型架橋剤を実質的に含有しないこととすることにより、耐湿熱白化性に優れた粘着シートであって、かつ段差追従性と偏光板耐久性にも優れた粘着シートが得られることを見出した。
具体的に、本発明は、以下の構成を有する。
[1] 溶剤と、(メタ)アクリル系共重合体と、を含む粘着剤組成物から形成される粘着剤層を有する粘着シートであって、
(メタ)アクリル系共重合体は、第1の(メタ)アクリルモノマーに由来する単位及び第2の(メタ)アクリルモノマーに由来する単位を含み、
第1の(メタ)アクリルモノマーのSP値と、溶剤のSP値の差は、1.50以下であり、
第2の(メタ)アクリルモノマーのSP値と、溶剤のSP値の差は、1.70よりも大きく、
(メタ)アクリル系共重合体における水酸基を有するモノマーに由来する単位の含有量は、(メタ)アクリル系共重合体の全質量に対して、5質量%以下であり、
粘着剤組成物における熱硬化型架橋剤の含有量が0.1質量%未満である粘着シート。
[2] 第1の(メタ)アクリルモノマーのSP値が7.5以上10.5以下である[1]に記載の粘着シート。
[3] 第2の(メタ)アクリルモノマーのSP値が10.5以上20.0以下である[1]又は[2]に記載の粘着シート。
[4] 第2の(メタ)アクリルモノマーをホモポリマーとした時のガラス転移温度(Tg)が、50℃以上である[1]~[3]のいずれかに記載の粘着シート。
[5] 粘着剤層は、さらに光重合開始剤と多官能モノマーを含み、活性エネルギー線硬化能を有する[1]~[4]のいずれかに記載の粘着シート。
[6] 粘着剤層の周波数1MHzでの比誘電率が4.0以下である[1]~[5]のいずれかに記載の粘着シート。
[7] 粘着剤層は後硬化能を有する粘着剤層であって、
後硬化前の粘着剤層のゲル分率が5%以下である[1]~[6]のいずれかに記載の粘着シート。
[8] 粘着剤層を85℃、相対湿度85%の環境下に240時間静置後、23℃、相対湿度50%の環境下に1時間静置した後に測定したヘーズが1.0%未満である[1]~[7]のいずれかに記載の粘着シート。
[9] [5]~[8]のいずれかに記載の粘着シートの粘着剤層に活性エネルギー線を照射して後硬化させた後硬化後の粘着剤層と、後硬化後の粘着剤層の少なくとも一方の面側に光学部材を備える積層体。
[10] [5]~[8]のいずれかに記載の粘着シートの粘着剤層を光学部材に対して貼合した後、活性エネルギー線を照射して粘着剤層を後硬化させる工程を含む積層体の製造方法。
本発明によれば、耐湿熱白化性に優れた粘着シートであって、かつ段差追従性と偏光板耐久性にも優れた粘着シートを得ることができる。
図1は、剥離シートを有する粘着シートの断面を表す概略図である。 図2は、本発明の積層体の一例の断面を表す概略図である。
以下において、本発明について詳細に説明する。以下に記載する構成要件の説明は、代表的な実施形態や具体例に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施形態に限定されるものではない。なお、本明細書において「~」を用いて表される数値範囲は「~」前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
なお、本明細書において、“(メタ)アクリレート”はアクリレートおよびメタクリレートの双方、または、いずれかを表す。また、本明細書において、“単量体”と“モノマー”は同義であり、“重合体”と“ポリマー”は同義である。
<粘着シート>
本発明は、溶剤と、(メタ)アクリル系共重合体とを含む粘着剤組成物から形成される粘着剤層を有する粘着シートに関する。ここで、(メタ)アクリル系共重合体は、第1の(メタ)アクリルモノマーに由来する単位及び第2の(メタ)アクリルモノマーに由来する単位を含み、第1の(メタ)アクリルモノマーのSP値と、溶剤のSP値の差は、1.50以下であり、第2の(メタ)アクリルモノマーのSP値と、溶剤のSP値の差は、1.70よりも大きい。そして、(メタ)アクリル系共重合体における水酸基を有するモノマーに由来する単位の含有量は、(メタ)アクリル系共重合体の全質量に対して、5質量%以下であり、粘着剤組成物における熱硬化型架橋剤の含有量が0.1質量%未満である。
本発明の粘着シートは上記構成を有するため、耐湿熱白化性に優れている。また、本発明の粘着シートは、(メタ)アクリル系共重合体における水酸基を有するモノマーに由来する単位の含有量が5質量%以下であり、さらに粘着剤組成物における熱硬化型架橋剤の含有量が0.1質量%未満であるため、段差追従性と偏光板耐久性にも優れている。このように、本発明の粘着シートは、耐湿熱白化性、段差追従性及び偏光板耐久性を兼ね備えた粘着シートである。
粘着シートの耐湿熱白化性は、湿熱条件下に粘着シートを置いた場合であっても、粘着シートのヘーズが1%未満である場合に、耐湿熱白化性が良好であると判定できる。具体的には、粘着剤層を85℃、相対湿度85%の環境下に240時間静置後、23℃、相対湿度50%の環境下に1時間静置した後に測定したヘーズが1.0%未満であることが好ましく、本明細書では、このような場合に、耐湿熱白化性が良好であるとする。
粘着シートの段差追従性は、粘着シートを段差部を有するガラス板に貼合し、85℃の環境下に24時間置いた後に、粘着シートの貼合面に気泡が発生していない場合に良好であると判定できる。また、粘着シートの偏光板耐久性は、粘着シートを偏光板に貼合し、85℃の環境下に24時間置いた後に、粘着シートの貼合面に気泡が発生していない場合に良好であると判定できる。
本発明の粘着シートは、加工性にも優れている。本明細書において、粘着シートの加工性は、貼合時の粘着剤のはみ出し(ウーズ値)で評価することができる。具体的には、プレス部の温度を25℃に設定し、厚さ100μmの粘着シートを0.2MPaの圧力で5分間加圧した際の粘着シートの広がり(ウーズ値)が小さい場合に、加工性が良好であると評価できる。剥離シートの各辺における粘着剤層が最も広がっている点との距離(最大距離)を測定し、四辺の平均値をウーズ値とした場合、ウーズ値は1.5mm以下であることが好ましい。
<粘着シートの構成>
本発明の粘着シートは、粘着剤層を有する。粘着シートは、粘着剤層のみから構成される単層の粘着シートであってもよい。また、粘着シートは、片面に基材(好ましくは透明基材)を備えた片面粘着シートでも、両面粘着シートでもよい。両面粘着シートとしては、粘着剤層からなる単層の粘着シート、粘着剤層を複数積層した多層の粘着シート、粘着剤層と粘着剤層の間に他の粘着剤層を積層した多層の粘着シート、粘着剤層と粘着剤層の間に支持体を積層した多層の粘着シート、支持体の片面に粘着剤層が積層し、他方の面に他の粘着剤層が積層した多層の粘着シートが挙げられる。両面粘着シートが支持体を有する場合、支持体として透明な支持体を用いたものが好ましい。支持体としては、透明基材と同様に光学分野に用いられる一般的なフィルムを用いることができる。このような両面粘着シートは、粘着シート全体としての透明性にも優れることから、光学部材同士の接着に好適に用いることができる。
本発明は、粘着シートの両表面に剥離シートを備える剥離シート付き粘着シートに関するものであってもよい。本発明の粘着シートの両表面に剥離シートが備えられている場合、図1に示されるように粘着剤層11の両表面に剥離シート12a及び12bを有することが好ましい。
剥離シートとしては、剥離シート用基材とこの剥離シート用基材の片面に設けられた剥離剤層とを有する剥離性積層シート、あるいは、低極性基材としてポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルム等のポリオレフィンフィルムが挙げられる。
剥離性積層シートにおける剥離シート用基材には、紙類、高分子フィルムが使用される。剥離剤層を構成する剥離剤としては、例えば、汎用の付加型もしくは縮合型のシリコーン系剥離剤や長鎖アルキル基含有化合物が用いられる。特に、反応性が高い付加型シリコーン系剥離剤が好ましく用いられる。
シリコーン系剥離剤としては、具体的には、東レ・ダウコーニングシリコーン社製のBY24-4527、SD-7220等や、信越化学工業(株)製のKS-3600、KS-774、X62-2600などが挙げられる。また、シリコーン系剥離剤中にSiO2単位と(CH33SiO1/2単位あるいはCH2=CH(CH3)SiO1/2単位を有する有機珪素化合物であるシリコーンレジンを含有することが好ましい。シリコーンレジンの具体例としては、東レ・ダウコーニングシリコーン社製のBY24-843、SD-7292、SHR-1404等や、信越化学工業(株)製のKS-3800、X92-183等が挙げられる。
剥離性積層シートとして、市販品を用いてもよい。例えば、帝人デュポンフィルム(株)製の離型処理されたポリエチレンテレフタレートフィルムである重セパレータフィルムや、帝人デュポンフィルム(株)製の離型処理されたポリエチレンテレフタレートフィルムである軽セパレータフィルムを挙げることができる。
本発明の粘着シートが両面粘着シートの場合は、剥離力が互いに異なる1対の剥離シートを有することが好ましい。すなわち、剥離シートを剥離しやすくするために、剥離シート12aと剥離シート12bとの剥離性を異なるものとすることが好ましい。一方からの剥離性と他方からの剥離性とが異なると、剥離性が高い方の剥離シートだけを先に剥離することが容易となる。その場合、貼合方法や貼合順序に応じて剥離シート12aと剥離シート12bの剥離性を調整すればよい。
<粘着剤層>
本発明の粘着シートは粘着剤層を有し、この粘着剤層の周波数1MHzでの比誘電率は、4.0以下であることが好ましく、3.7以下であることがより好ましい。なお、粘着シートの比誘電率の下限値は特に限定されるものではないが、2以上であることが好ましい。粘着シートの比誘電率を上記範囲内とすることにより、粘着シートを静電容量タッチパネルの貼合に用いた場合であっても、タッチパネルの誤作動を抑制しやすくなる。なお、粘着シートの比誘電率は、(メタ)アクリル系共重合体における水酸基を有するモノマーに由来する単位の含有量を5質量%以下とすることで達成される。
なお、粘着剤層の比誘電率は、1MHzの周波数における比誘電率であって、JIS C 2138に規定される方法で算出される値を用いる。
本発明の粘着シートにおいて、粘着剤層は後硬化能を有していることが好ましい。すなわち、粘着剤層は半硬化状態の粘着剤層であってもよい。この場合、後硬化前の粘着剤層のゲル分率は、5%以下であることが好ましく、4%以下であることがより好ましく、3%以下であることがさらに好ましい。なお、粘着剤層のゲル分率は0%であってもよい。本発明の粘着剤層は熱硬化型架橋剤を実質的に含有しないものであり、これにより後硬化前のゲル分率を低く維持することができるため、段差追従性を高めることができる。
粘着剤層のゲル分率は、以下の方法で測定した値である。まず、粘着剤層約0.1gをサンプル瓶に採取し、粘着剤組成物中に含まれる主溶剤30mlを加えて24時間振とうする。その後、このサンプル瓶の内容物を150メッシュのステンレス製金網でろ別し、金網上の残留物を100℃で1時間乾燥して乾燥質量(g)を測定する。得られた乾燥質量から下記式1によりゲル分率を求める。
ゲル分率(%)=(乾燥質量/粘着剤層の採取質量)×100・・・式1
本発明において、粘着剤層は後硬化性を有していることが好ましく、活性エネルギー線硬化能を有していることが特に好ましい。この場合、粘着剤層は、さらに光重合開始剤と多官能モノマーを含み、このような粘着剤層に活性エネルギー線を照射することにより、後硬化することができる。本明細書においては、粘着剤層に積算光量が2000mJ/cm2となるように活性エネルギー線を照射することにより、粘着剤層のゲル分率が10質量%以上高まったことをもって、粘着剤層は後硬化性を有していると言える。
粘着剤層の厚みは、用途に応じて適宜設定でき、特に限定されないが、5~1000μmであることが好ましく、10~500μmであることがより好ましく、10~300μmであることが特に好ましい。粘着剤層の厚みを上記範囲内とすることにより、高温高湿条件下における耐湿熱白化性をより効果的に高めることができる。また、粘着剤段差追従性及び偏光板耐久性を高めることができる。さらに、粘着剤のはみ出しやべたつきを抑制することができるため加工性を高めることもできる。
<(メタ)アクリル系共重合体>
(メタ)アクリル系共重合体は、第1の(メタ)アクリルモノマーに由来する単位及び第2の(メタ)アクリルモノマーに由来する単位を含む。なお、本明細書において、「単位」は重合体を構成する繰り返し単位(単量体単位)である。ここで、第1の(メタ)アクリルモノマーのSP値と、溶剤のSP値の差は、1.50以下である。すなわち、第1の(メタ)アクリルモノマーのSP値と、溶剤のSP値の差は、0~1.50である。また、第2の(メタ)アクリルモノマーのSP値と、溶剤のSP値の差は、1.70よりも大きい。
粘着剤層に含まれる(メタ)アクリル系共重合体を構成するモノマー種については、GC-MSやFT-IR分析を用いることで同定することがきる。モノマー種が同定された後は、文献等を参考にしてSP値を決定する。なお、J.Smallが提唱しているSmall式(P.A.J.Small:J.Appl.Chem.,3,71(1953))による計算値を参考にしてSP値を決定することもできる。ここで、SP値の差を求めるための指標となる溶剤とは、粘着剤層を形成する粘着剤組成物中に含まれている溶剤である。粘着剤組成物中に含まれている溶剤が既知の場合は、その溶剤のSP値を文献値等から決定する。なお、粘着剤組成物中に含まれている溶剤が既知ではない場合は、粘着剤層中に微量に残留している溶剤についてガスクロマトグラフィー分析(GC分析)を行うなどして、溶剤種を特定することも可能である。
SP値は、溶解パラメーター(Solubility parameter)と呼ばれ、2成分系正則溶液(Regular solution)の凝集エネルギー密度の平方根(単位(Cal:cm-31/2)である。SP値の差が小さいほど、その2成分は相溶性が高く、SP値の差が大きいほど、その2成分は相溶性が低い。本発明においては、溶剤との相溶性が比較的高い第1の(メタ)アクリルモノマーと、溶剤との相溶性が比較的低い第2の(メタ)アクリルモノマーを共重合することで、粘着剤層内において相分離による自己凝集構造が形成されるものと考えられる。これにより、疎水性の高い第1の(メタ)アクリルモノマーが外側に自己配列し、水分の流入を効果的に抑制することで、耐湿熱白化性が高められるものと考えられる。また、粘着剤層内において相分離による自己凝集構造が形成されることにより、架橋剤を用いなくとも、凝集破壊が生じず、その結果、優れた粘着特性を発揮することができる。
(メタ)アクリル系共重合体の重量平均分子量は、10万~200万が好ましく、20万~150万がより好ましい。重量平均分子量は、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)により測定し、ポリスチレン基準で求めた値である。(メタ)アクリル系共重合体としては、市販のものを用いてもよく、公知の方法により合成したものを用いてもよい。
<第1の(メタ)アクリルモノマー>
第1の(メタ)アクリルモノマーのSP値は、7.5以上であることが好ましく、8.0以上であることがより好ましい。また、第1の(メタ)アクリルモノマーのSP値は、10.5以下であることが好ましく、10.0以下であることがより好ましく、9.5以下であることがさらに好ましい。なお、この場合に粘着剤組成物に用いる溶剤としては、例えば、酢酸エチル、トルエン、メチルエチルケトン等を挙げることができる。
第1の(メタ)アクリルモノマーのSP値と、溶剤のSP値の差は、1.50以下であればよく、1.25以下であることが好ましく、1.00以下であることがより好ましく、0.75以下であることがさらに好ましく、0.50以下であることが特に好ましい。このように、第1の(メタ)アクリルモノマーは溶剤との相溶性が高いものであることが好ましい。
第1の(メタ)アクリルモノマーは、非架橋性(メタ)アクリル酸エステルであることが好ましい。ここで、非架橋性(メタ)アクリル酸エステルとしては、(メタ)アクリル酸2-エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸-ブチル等を挙げることができる。
第1の(メタ)アクリルモノマーをホモポリマーとした時のガラス転移温度(Tg)は、0℃以下であることが好ましく、-10℃以下であることがより好ましく、-30℃以下であることがさらに好ましい。また、第1の(メタ)アクリルモノマーをホモポリマーとした時のガラス転移温度(Tg)は、-70℃以上であることが好ましい。本明細書におけるガラス転移温度とは、各モノマーをホモポリマーとした際のガラス転移温度である。具体的なガラス転移温度としては、文献値を採用してもよいが、各モノマーを重量平均分子量が1万以上のホモポリマーとした後、該ホモポリマーのガラス転移温度をDSC(示差走査熱計量計)を用いて測定した値を採用してもよい。
(メタ)アクリル系共重合体における第1の(メタ)アクリルモノマーに由来する単位の含有量は、(メタ)アクリル系共重合体の全質量に対して、50質量%以上であることが好ましく、60質量%以上であることがより好ましく、70質量%以上であることがさらに好ましい。また、第1の(メタ)アクリルモノマーに由来する単位の含有量は、(メタ)アクリル系共重合体の全質量に対して、95質量%以下であることが好ましい。(メタ)アクリル系共重合体における第1の(メタ)アクリルモノマーに由来する単位の含有量を上記範囲内とすることにより、粘着シートの耐湿熱白化性をより効果的に高めることができる。
<第2の(メタ)アクリルモノマー>
第2の(メタ)アクリルモノマーのSP値は、10.5以上であることが好ましい。また、第2の(メタ)アクリルモノマーのSP値は、20.0以下であることが好ましく、18.0以下であることがより好ましく、16.0以下であることがさらに好ましい。
第2の(メタ)アクリルモノマーのSP値と、溶剤のSP値の差は、1.70よりも大きい。また、第2の(メタ)アクリルモノマーのSP値と、溶剤のSP値の差は、2.00以上であってもよく、3.00以上であってもよい。このように、第2の(メタ)アクリルモノマーは溶剤との相溶性が低いものであることが好ましい。
第2の(メタ)アクリルモノマーとしては、例えば、非架橋性(メタ)アクリル酸エステルや窒素含有単量体を挙げることができる。非架橋性(メタ)アクリル酸エステルとしては、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、アクリル酸2-メトキシエチル等を挙げることができる。また、窒素含有単量体としては、ジメチルアクリルアミド、ジエチルアクリルアミド、メタクリルアミド、N-メチロールアクリルアミド等を挙げることができる。
第2の(メタ)アクリルモノマーをホモポリマーとした時のガラス転移温度(Tg)は、50℃以上であることが好ましく、60℃以上であることがより好ましく、70℃以上であることがさらに好ましい。また、第2の(メタ)アクリルモノマーをホモポリマーとした時のガラス転移温度(Tg)は、200℃以下であることが好ましい。
(メタ)アクリル系共重合体における第2の(メタ)アクリルモノマーに由来する単位の含有量は、(メタ)アクリル系共重合体の全質量に対して、5質量%以上であることが好ましく、7質量%以上であることがより好ましく、10質量%以上であることがさらに好ましい。また、第2の(メタ)アクリルモノマーに由来する単位の含有量は、(メタ)アクリル系共重合体の全質量に対して、50質量%以下であることが好ましい。(メタ)アクリル系共重合体における第2の(メタ)アクリルモノマーに由来する単位の含有量を上記範囲内とすることにより、粘着シートの耐湿熱白化性をより効果的に高めることができる。
<水酸基含有(メタ)アクリレート>
(メタ)アクリル系共重合体は、第1の(メタ)アクリルモノマーと第2の(メタ)アクリルモノマーに加えてさらに、水酸基含有(メタ)アクリレートを含んでいてもよい。水酸基含有(メタ)アクリレートとしては、例えば、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3-クロロ-2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4-ヒドロシキブチル(メタ)アクリレート、6-ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート及び8-ヒドロキシオクチル(メタ)アクリレート、ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート等を挙げることができる。中でも、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート及び4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートから選択される少なくとも1種は好ましく用いられる。
水酸基含有(メタ)アクリレートに由来する単位の含有量は、(メタ)アクリル系共重合体の全質量に対して、5質量%以下であればよく、4質量%以下であることが好ましく、3質量%以下であることがさらに好ましい。なお、水酸基含有(メタ)アクリレートに由来する単位の含有量は、(メタ)アクリル系共重合体の全質量に対して、0質量%であってもよい。水酸基含有(メタ)アクリレートに由来する単位の含有量を上記範囲内とすることにより、偏光板耐久性をより効果的に高めることができる。
<他の単量体>
(メタ)アクリル系共重合体は、上述した(メタ)アクリレートモノマーに由来する単位の他に、さらに他の単量体由来単位を含んでいてもよい。他の単量体としては、架橋性官能基を有する(メタ)アクリル酸エステルを挙げることができる。この場合、(メタ)アクリル酸エステルが有する架橋性官能基としては、カルボキシ基、アミノ基、アミド基、グリシジル基、イソシアネート基等を挙げることができる。
また、他の単量体は、上述したアクリル単量体と共重合可能なものであればよく、例えば、(メタ)アクリロニトリル、酢酸ビニル、スチレン、塩化ビニル、ビニルピロリドン、ビニルピリジン等を挙げることもできる。
(メタ)アクリル系共重合体が他の単量体由来単位を含む場合、他の単量体由来単位の含有量は(メタ)アクリル系共重合体の全質量に対して、20質量%以下であることが好ましく、15質量%以下であることがより好ましく、10質量%以下であることがさらに好ましい。
<溶剤>
粘着剤層を形成する粘着剤組成物は、溶剤を含む。この場合、溶剤は、粘着剤組成物の塗工適性の向上のために用いられる。溶剤としては、例えば、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の炭化水素類;ジクロロメタン、トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ジクロロプロパン等のハロゲン化炭化水素類;メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブチルアルコール、ジアセトンアルコール等のアルコール類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノン等のケトン類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸アミル、酪酸エチル等のエステル類;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセタート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセタート等のポリオール及びその誘導体が挙げられる。第1の(メタ)アクリルモノマーや第2の(メタ)アクリルモノマーとのSP値との関係性を考慮し、溶剤を選択することが好ましく、特に酢酸エチル、トルエンが好ましく用いられる。
粘着剤組成物は上述した主溶剤の他に、さらに他の溶剤を含んでいてもよい。なお、SP値の差分の計算に用いる溶剤とは、粘着剤組成物中に含まれる主溶剤であり、粘着剤組成物中に溶剤が複数種類含まれている場合は、最も含有量の多い溶剤である。他の溶剤は、第1の(メタ)アクリルモノマーや第2の(メタ)アクリルモノマーとのSP値の差分において所定の関係性を満たすものであることが望ましいが、当該関係性を満たさないものである場合、他の溶剤の含有量は溶剤の全質量に対して20質量%以下であることが好ましく、15質量%以下であることがより好ましく、10質量%以下であることがさらに好ましい。
粘着剤組成物中の溶剤の含有量は、特に限定されないが、(メタ)アクリル系共重合体100質量部に対し、25~500質量部が好ましく、30~400質量部がより好ましい。また、溶剤の含有量は、粘着剤組成物の全質量に対し、10~90質量%であることが好ましく、20~80質量%であることがより好ましい。なお、粘着剤組成物中の溶剤の一部は、粘着剤層にも残留してもよい。
<光重合開始剤>
粘着剤層を形成する粘着剤組成物は、光重合開始剤を含有することが好ましい。光重合開始剤は、活性エネルギー線照射により後述する(メタ)アクリル系共重合体や多官能単量体の重合を開始させるものであることが好ましい。ここで、「活性エネルギー線」とは電磁波または荷電粒子線の中でエネルギー量子を有するものを意味し、紫外線、電子線、可視光線、X線、イオン線等が挙げられる。中でも、汎用性の点から、紫外線または電子線が好ましく、紫外線が特に好ましい。
光重合開始剤としては、例えばアセトフェノン系開始剤、ベンゾインエーテル系開始剤、ベンゾフェノン系開始剤、ヒドロキシアルキルフェノン系開始剤、チオキサントン系開始剤、アミン系開始剤、アシルフォスフィンオキシド系開始剤等が挙げられる。
アセトフェノン系開始剤として具体的には、ジエトキシアセトフェノン、ベンジルジメチルケタール等が挙げられる。
ベンゾインエーテル系開始剤として具体的には、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル等が挙げられる。
ベンゾフェノン系開始剤として具体的には、2、4、6ートリメチルベンゾフェノン、4-メチルベンゾフェノン、o-ベンゾイル安息香酸メチル等が挙げられる。
ヒドロキシアルキルフェノン系開始剤として具体的には、1-ヒドロキシ-シクロヘキシル-フェニル-ケトン(BASFジャパン(株)製、IRGACURE184として市販)等が挙げられる。
チオキサントン系開始剤として具体的には、2-イソプロピルチオキサントン、2,4-ジメチルチオキサントン等が挙げられる。
アミン系開始剤として具体的には、トリエタノールアミン、4-ジメチル安息香酸エチル等が挙げられる。
アシルフォスフィンオキシド系開始剤として具体的には、フェニルビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシド(BASFジャパン(株)製、IRGACURE819として市販)等が挙げられる。
粘着剤組成物中の光重合開始剤の含有量は、単量体の含有量や後硬化させるときの活性エネルギー線の照射量等に応じて適宜選択される。具体的には、単量体の全質量に対し、0.05~10質量%であることが好ましく、0.1~5.0質量%であることがより好ましい。
<多官能モノマー>
粘着剤層を形成する粘着剤組成物は、分子内に反応性二重結合を2つ以上有する多官能モノマーを含有することが好ましい。
多官能モノマーとしては、例えば、ジ(メタ)アクリル酸エチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸トリエチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸1,3-ブチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸1,4-ブチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸1,9-ノナンジオール、ジアクリル酸1,6-ヘキサンジオール、ジ(メタ)アクリル酸ポリブチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸ネオペンチルグリコール、ジ(メタ)アクリル酸テトラエチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸トリプロピレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸ポリプロピレングリコール、ビスフェノールAジグリシジルエーテルのジアクレート、トリ(メタ)アクリル酸トリメチロールプロパン、トリ(メタ)アクリル酸ペンタエリスリトール、テトラ(メタ)アクリル酸ペンタエリスリトール等の多価アルコールの(メタ)アクリル酸エステル類、メタクリル酸ビニル等が挙げられる。
多官能モノマーは反応性二重結合を2つ以上有するものであり、中でも、多官能モノマーは反応性二重結合を2つ以上5つ未満有するものであることが好ましく、2つ以上4つ未満有するものであることがより好ましい。
多官能モノマーとして、市販品を使用できる。市販品の例としては、新中村化学社製、ATM-4PL、東亞合成社製、三官能モノマーM-310(トリメチロールプロパンPO変性トリアクリレート)、東亞合成社製、二官能モノマーM-211B(ビスフェノールA EO変性ジアクリレート等が挙げられる。
粘着剤組成物中における多官能モノマーの含有量は、(メタ)アクリル系共重合体100質量部に対して、1質量部以上であることが好ましく、2質量部以上であることがより好ましく、3質量部以上であることがさらに好ましい。また、多官能モノマーの含有量は、(メタ)アクリル系共重合体100質量部に対して、30質量部以下であることが好ましく、20質量部以下であることがより好ましく、10質量部以下であることがさらに好ましい。
<任意成分>
粘着剤層を形成する粘着剤組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、上記以外の他の成分を含有してもよい。他の成分としては、粘着剤用の添加剤として公知の成分を挙げることができる。例えば可塑剤、酸化防止剤、金属腐食防止剤、粘着付与剤、シランカップリング剤、ヒンダードアミン系化合物等の光安定剤等の中から必要に応じて選択できる。また、着色を目的に染料や顔料を添加してもよい。
可塑剤としては、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、カプロン酸ビニル、カプリル酸ビニル、カプリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ミリスチン酸ビニル、パルミチン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、シクロヘキサンカルボン酸ビニル、安息香酸ビニルのようなカルボン酸ビニルエステル類やスチレン等が挙げられる。
酸化防止剤としては、フェノール系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、ラクトン系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤等が挙げられる。これら酸化防止剤は1種類を単独で使用してもよいし、2種類以上を併用してもよい。
金属腐食防止剤としては、粘着剤の相溶性や効果の高さから、ベンゾトリアゾール系樹脂を好ましい例として挙げることができる。
粘着付与剤として、例えば、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、テルペンフェノール系樹脂、クマロンインデン系樹脂、スチレン系樹脂、キシレン系樹脂、フェノール系樹脂、石油樹脂などが挙げられる。
シランカップリング剤としては、例えば、メルカプトアルコキシシラン化合物(例えば、メルカプト基置換アルコキシオリゴマー等)などが挙げられる。
粘着剤層を形成する粘着剤組成物中における熱硬化型架橋剤の含有量は、粘着剤組成物の全質量に対して、0.1質量%未満であればよい。これは、粘着剤組成物が実質的に熱硬化型架橋剤を含有しないことを意味する。すなわち、粘着剤層においては、熱硬化型架橋剤の含有量は、粘着剤層の全質量に対して、0質量%であることがより好ましい。なお、熱硬化型架橋剤としては、イソシアネート化合物、エポキシ化合物、オキサゾリン化合物、アジリジン化合物、金属キレート化合物、ブチル化メラミン化合物などの公知の架橋剤が挙げられる。
本発明の粘着シートにおいては、粘着剤層が上述したような(メタ)アクリル系共重合体を含有し、さらに粘着剤層が実質的に熱硬化型架橋剤を含有しないため、粘着シートはエージング工程を設けなくても必要な粘着特性等を発揮することができる。また、粘着剤層が実質的に熱硬化型架橋剤を含有しないことにより、粘着シートは優れた段差追従性を発揮することができる。
<粘着シートの製造方法>
本発明の粘着シートの製造方法は、剥離シート上に粘着剤組成物を塗工して塗膜を形成する工程を含むことが好ましい。粘着剤組成物の塗工は、公知の塗工装置を用いて実施できる。塗工装置としては、例えば、ブレードコーター、エアナイフコーター、ロールコーター、バーコーター、グラビアコーター、マイクログラビアコーター、ロッドブレードコーター、リップコーター、ダイコーター、カーテンコーター等が挙げられる。
粘着シートの製造方法は、塗膜を加熱して、溶剤を除去する工程を含むことが好ましい。この場合、粘着剤組成物を塗工して形成される塗膜の加熱には、加熱炉、赤外線ランプ等の公知の加熱装置を用いることができる。
なお、粘着剤組成物は、上記構成を有し、かつ架橋剤を実質的に有さないため、塗工後に一定温度で一定期間粘着シートを静置するエージング処理を施す必要がない。従って、エージング工程を設けなくても必要な粘着特性等を発揮し得る粘着シートを提供することができ、粘着シートの製造コスト等を抑制することができる。
<粘着シートの用途>
本発明の粘着シートは、光学部材貼合用であることが好ましい。特に、本発明の粘着シートは、高温高湿条件下においても耐久性が必要とされる光学部材の貼合用として好ましく用いられる。また、本発明の粘着シートは、形状が複雑で積層体になってからの打抜き加工や切削加工が必要な用途にも好ましく用いられる。
<積層体>
本発明は、上述した粘着シートと被着体を有する積層体に関するものでもある。粘着剤層が、例えば、多官能モノマー及び光重合開始剤を含む粘着シートである場合、積層体は、粘着シートの粘着剤層に活性エネルギー線を照射して後硬化させた後硬化後の粘着剤層と、後硬化後の粘着剤層の少なくとも一方の面側に光学部材を備える積層体であることが好ましい。ここで、被着体は、基材および光学部材であることがより好ましく、ポリカーボネート基材、偏光板、透明フィルム、透明樹脂またはガラスであることが特に好ましい。
積層体に含まれる光学部材としては、タッチパネルや画像表示装置等の光学製品における各構成部材や最表層のカバーレンズに貼合される飛散防止フィルム等を挙げることができる。タッチパネルの構成部材としては、例えば透明樹脂フィルムにITO膜が設けられたITOフィルム、ガラス板の表面にITO膜が設けられたITOガラス、透明樹脂フィルムに導電性ポリマーをコーティングした透明導電性フィルム、ハードコートフィルム、耐指紋性フィルムなどが挙げられる。画像表示装置の構成部材としては、例えば液晶表示装置に用いられる反射防止フィルム、配向フィルム、偏光フィルム、位相差フィルム、輝度向上フィルムなどが挙げられる。
これらの部材に用いられる材料としては、ガラス、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレンナフタレート、シクロオレフィンポリマー、トリアセチルセルロース、ポリイミド、セルロースアシレートなどが挙げられる。
本発明の粘着シートが両面粘着シートである場合は、2つの被着体の貼合に用いることができる。この場合、本発明の粘着シートは、タッチパネルの内部における透明光学用フィルム同士の貼合、透明光学用フィルムとガラスとの貼合、タッチパネルの透明光学用フィルムと液晶パネルとの貼合、カバーガラスと透明光学用フィルムとの貼合などに用いられ、いずれかの部材がポリカーボネート基材である場合に有用である。透明光学用フィルムは、ポリエチレンテレフタレートフィルムやアクリルフィルム、ポリカーボネートフィルム、トリアセチルセルロースフィルム、シクロオレフィンポリマーフィルムなど光学分野に用いられる一般的なフィルムを用いることが出来る。また、透明光学用フィルムやポリカーボネート基材にはハードコート層が設けられていてもよい。
図2は、本発明の積層体の他の一例の断面を表す概略図である。図2に示されているように、被着体は段差部(27a、27b、27c、27d)を有していてもよい。図2では、基材22は段差部(27a、27b)を有しており、光学部材24が段差部(27c、27d)を有している。なお、段差部(27a、27b、27c、27d)の厚みは、通常5~60μmである。このように本発明の粘着シート21は、段差部を有する部材にも貼合することができ、段差部から生じる凹凸に追従することができる。
<積層体の製造方法>
粘着剤層が、例えば、多官能モノマー及び光重合開始剤を含むものである場合、積層体の製造方法は、上述した粘着シートの粘着剤層を被着体に対して未硬化状態で貼合した後、活性エネルギー線を照射して粘着剤層を後硬化させる工程を含むことが好ましい。活性エネルギー線を照射する前は、粘着シートの粘着剤層は未硬化状態であることから、被着体への初期密着性が良好であり、段差追従性が良好である。このように、粘着シートを被着体に貼合した後、粘着剤層を活性エネルギー線で硬化させることで、粘着剤層の凝集力が高まり、被着体への粘着性が向上する。また、硬化した粘着剤層は被着体が変形したり、歪んだりすることを防止できる。
活性エネルギー線としては、紫外線、電子線、可視光線、X線、イオン線等が挙げられ、粘着剤層に含まれる重合開始剤に応じて適宜選択できる。中でも、汎用性の点から、紫外線または電子線が好ましく、紫外線が特に好ましい。
紫外線の光源としては、例えば、高圧水銀灯、低圧水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハライドランプ、カーボンアーク、キセノンアーク、無電極紫外線ランプ等を使用できる。
電子線としては、例えば、コックロフトワルト型、バンデクラフ型、共振変圧型、絶縁コア変圧器型、直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種類の電子線加速器から放出される電子線を使用できる。
紫外線の照射出力は、積算光量が100~10000mJ/cm2となるようにすることが好ましく、500~5000mJ/cm2となるようにすることがより好ましい。
以下に実施例と比較例を挙げて本発明の特徴をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。したがって、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。
(実施例1)
((メタ)アクリル系共重合体の合成)
撹拌機、還流冷却機を備えたセパラブルフラスコに単量体(a1)として2-エチルヘキシルアクリレート(2-EHA)83質量部、単量体(a2)としてアクリルアミド(AAm)15質量部、単量体(a3)として4-ヒドロキシブチルアクリレート(4HBA)2質量部、重合開始剤として2,2'-アゾビス-2,4-ジメチルバレロニトリル0.1質量部、溶剤として酢酸エチル77質量部を添加して、30分以上窒素ガスを導入し、重合系内の酸素を除去した。70℃まで1℃/1minの速度で昇温し、70±1℃に保ったまま4時間攪拌後、2,2'-アゾビス-2,4-ジメチルバレロニトリル0.07質量部を加えて反応温度を78℃に昇温し、78±1℃にて2時間保ち熟成した。反応終了後、酢酸エチルを加えて冷却することで、アクリル系共重合体Aを含む主剤A(固形分濃度40質量%)を得た。得られたアクリル系共重合体AのGPCによるポリスチレン換算の重量平均分子量Mwは33万であった。
(粘着剤組成物の作製)
得られた主剤Aのアクリル系共重合体A100質量部に対し、水素引抜型光重合開始剤(Lanberti社製:エザキュアTZT)1.5質量部と、アクリルモノマー(新中村化学社製:ATM-4PL)3質量部を加え、均一になるまで撹拌し、粘着剤組成物を得た。
(粘着シートの作製)
第1のセパレーターの離型面上に、乾燥後の塗膜厚が100μmとなるように粘着剤組成物をアプリケーターにて塗布し、100℃で5分間乾燥後、剥離力が異なる第2のセパレーターの離型面を貼り合わせることにより粘着シートを得た。
(実施例2)
((メタ)アクリル系共重合体の合成)において、単量体(a2)をメチルメタクリレート(MMA)に変更した以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物と粘着シートを得た。
(実施例3)
((メタ)アクリル系共重合体の合成)において、単量体(a1)をブチルアクリレート(BA)に変更した以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物と粘着シートを得た。
(実施例4)
((メタ)アクリル系共重合体の合成)において、単量体(a2)をメチルメタクリレート(MMA)に変更した以外は、実施例3と同様にして粘着剤組成物と粘着シートを得た。
(比較例1)
(アクリル系共重合体の合成)において、単量体(a2)を2-ヒドロキシエチルアクリレート(2HEA)に変更した以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物と粘着シートを得た。
(比較例2)
((メタ)アクリル系共重合体の合成)において、単量体(a1)をブチルアクリレート(BA)に変更し、単量体(a2)をアクリル酸2-メトキシエチル(2MTA)に変更した以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物を得た。次いで、(粘着剤組成物の作製)において、架橋剤として東ソー(株)製コロネートL-55Eをアクリル系共重合体100質量部に対して0.1質量部添加し、光重合開始剤を添加しなかった以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物と粘着シートを得た。
(比較例3)
((メタ)アクリル系共重合体の合成)において、単量体(a2)をメチルメタクリレート(MMA)とした他は実施例1と同様にして粘着剤組成物と粘着シートを得た。
(比較例4)
(粘着剤組成物の作製)において、架橋剤として東ソー(株)製コロネートL-55Eをアクリル系共重合体100質量部に対して0.1質量部添加した以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物と粘着シートを得た。
[測定]
<SP値>
粘着シートに含まれる(メタ)アクリル系共重合体を構成するモノマーについて、J.Smallが提唱しているSmall式(P.A.J.Small:J.Appl.Chem.,3,71(1953))による計算値を参考にしてSP値を決定した。なお、(メタ)アクリル系共重合体を構成するモノマー種が不明である場合には、粘着シートに含まれるアクリル系共重合体を構成するモノマー種をGC-MS及びFT-IR分析により同定し、その後に、上記と同様にしてSP値を決定した。
<水酸基含有モノマー単位>
アクリル系共重合体中の水酸基含有モノマー単位の含有量は、IR分析とGC-MS分析により算出した。
[評価]
<耐湿熱白化性>
粘着シートの第1のセパレーター(軽剥離セパレーター)を剥がし、透明ガラス板に貼合した後、第2のセパレーター(重剥離セパレーター)を剥がし、もう1枚の透明ガラス板と貼合した。その後、高圧水銀ランプを積算光量が2000mJ/cm2となるように照射し、粘着シートをUV硬化した。その後85℃、相対湿度85%の環境に240時間静置後、23℃、相対湿度50%の環境下に1時間静置後にヘーズメーターにてヘーズ(%)を測定し、以下の評価基準で評価した。
○:ヘーズ<1%
×:ヘーズ≧1%
<ゲル分率>
粘着シート(粘着剤層)約0.1gをサンプル瓶に採取し、粘着剤組成物に含有されていた主溶剤30mlを加えて24時間振とうした。その後、このサンプル瓶の内容物を150メッシュのステンレス製金網でろ別し、金網上の残留物を100℃で1時間乾燥して乾燥質量(g)を測定した。得られた乾燥質量から下記式1によりゲル分率を求めた。
ゲル分率(%)=(乾燥質量/粘着シートの採取質量)×100・・・式1
<段差追従性>
第1のセパレーター(軽剥離セパレーター)を剥離した粘着シートを、一方の面に額縁印刷を施したガラスの額縁印刷面上に、ロール貼合した。その後、第2のセパレーター(重剥離セパレーター)を剥がし、透明ガラス板と真空貼合した。次いで、40℃、0.5MPaの条件で30分間オートクレーブ処理を行った。その後、額縁印刷付ガラス側より高圧水銀ランプを積算光量が2000mJ/cm2となるように照射し、85℃の環境下に24時間置き、気泡の発生有無を確認した。
○:気泡なし
×:気泡有
<偏光板耐久性>
第1のセパレーター(軽剥離セパレーター)を剥離した粘着シートを、一方の面に額縁印刷を施したガラスの額縁印刷面上に、ロール貼合した。その後、第2のセパレーター(重剥離セパレーター)を剥がし、偏光板を貼合したガラスの偏光板面と真空貼合した。次いで、40℃、0.5MPaの条件で30分間オートクレーブ処理を行った。その後、額縁印刷付ガラス側より高圧水銀ランプを積算光量が2000mJ/cm2となるように照射し、85℃の環境下に24時間置き、気泡の発生有無を確認した。
○:気泡なし
×:気泡有
<比誘電率>
作製した粘着シートを幅50mm、長さ50mmの寸法に切り出し、該粘着シートの第1のセパレーターを剥離し、100mm×100mm×18μmの寸法の銅箔(日本電解株式会社製、商品名「SLP-18」)の光沢面側を粘着シートがはみ出さないように貼り合わせた。次いで、第2のセパレーターを剥離し、20mm×20mm×18μmの寸法の銅箔(日本電解株式会社製、商品名「SLP-18」)の光沢面側を粘着シートがはみ出さないように貼り合わせた。100mm×100mmの寸法の銅箔及び20mm×20mmの寸法の銅箔のそれぞれのほぼ中央部に端子を接触させて、誘電率測定装置(Solartoron製、商品名「SI1260」)により、23℃、相対湿度50%、周波数1MHzの条件で静電容量(C)を測定し、以下の式により誘電率εrを算出した。
C=ε0×εr×(20mm×20mm)/d
なお、ε0は真空の誘電率、dは粘着シートの厚さである。
<加工性(ウーズ)>
剥離シート付き粘着シート(厚み100μm)から長さ30mm×幅30mmのサイズでシート片を切り出した。シート片の剥離シートの片側を剥離し、剥き出しにした粘着シート(粘着剤層)を、予め50mm角に切り出しておいた剥離シート(A71 100μm:帝人デュポンフィルム)のシリコーン処理面に貼り付けた。その後、シート片上に残っている他方の剥離シートの上に、別途50mm角に切り出しておいた剥離シート(A38#50:帝人デュポンフィルム)のシリコーン処理面を被せた。その後、プレス試験機(東洋精機社製:MP-WNL)を用いて、プレス部の温度を25℃に設定し、0.2MPaの圧力で5分間加圧した。その後、粘着剤層が剥離シートの各辺から外側に広がった距離を測定した。具体的には、剥離シートの各辺における粘着剤層が最も広がっている点との距離(最大距離)を測定し、四辺の平均値をウーズ値とし、以下の評価基準で評価した。
○:ウーズ値が1.5mm以下
×:ウーズ値が1.5mm超え
Figure 0007279339000001

実施例で得られた粘着シートでは、耐湿熱白化性、段差追従性及び偏光板耐久性が良好であった。
一方、(メタ)アクリル系共重合体における水酸基を有するモノマーに由来する単位の含有量が多い比較例1では、偏光板耐久性が劣っていた。また、第2の(メタ)アクリルモノマーのSP値と、溶剤のSP値の差は、1.70以下である、比較例2と3では耐湿熱白化性が劣っていた。熱架橋剤を含む比較例2や比較例4では、段差追従性が劣っていた。
1 粘着シート
11 粘着剤層
12a 剥離シート
12b 剥離シート
20 積層体
21 粘着シート
22 基材
24 光学部材
27a、27b、27c、27d 段差部

Claims (10)

  1. 溶剤と、(メタ)アクリル系共重合体と、多官能モノマーとを含む粘着剤組成物から形成される粘着剤層を有する粘着シートであって、
    前記(メタ)アクリル系共重合体は、第1の(メタ)アクリルモノマーに由来する単位第2の(メタ)アクリルモノマーに由来する単位及び水酸基を有するモノマーに由来する単位を含み、
    前記第1の(メタ)アクリルモノマーが(メタ)アクリル酸2-エチルヘキシル又は(メタ)アクリル酸-ブチルであり、
    前記第2の(メタ)アクリルモノマーが非架橋性(メタ)アクリル酸エステル又は窒素含有単量体であり、
    前記第1の(メタ)アクリルモノマーのSP値と、前記溶剤のSP値の差は、1.50以下であり、
    前記第2の(メタ)アクリルモノマーのSP値と、前記溶剤のSP値の差は、1.70よりも大きく、
    前記(メタ)アクリル系共重合体における前記第2の(メタ)アクリルモノマーに由来する単位の含有量は、前記(メタ)アクリル系共重合体の全質量に対して、15質量%以上であり、
    前記(メタ)アクリル系共重合体における水酸基を有するモノマーに由来する単位の含有量は、前記(メタ)アクリル系共重合体の全質量に対して、5質量%以下であり、
    前記粘着剤組成物における多官能モノマーの含有量が前記(メタ)アクリル系共重合体100質量部に対して1質量部以上10質量部以下であり、
    前記粘着剤組成物は実質的に熱硬化型架橋剤を含有しない、粘着シート。
  2. 前記第1の(メタ)アクリルモノマーのSP値が7.5以上10.5以下である請求項1に記載の粘着シート。
  3. 前記第2の(メタ)アクリルモノマーのSP値が10.5以上20.0以下である請求項1又は2に記載の粘着シート。
  4. 前記第2の(メタ)アクリルモノマーをホモポリマーとした時のガラス転移温度(Tg)が、50℃以上である請求項1~3のいずれか1項に記載の粘着シート。
  5. 前記粘着剤層は、さらに光重合開始剤含み、活性エネルギー線硬化能を有する請求項1~4のいずれか1項に記載の粘着シート。
  6. 前記粘着剤層の周波数1MHzでの比誘電率が4.0以下である請求項1~5のいずれか1項に記載の粘着シート。
  7. 前記粘着剤層は後硬化能を有する粘着剤層であって、
    後硬化前の前記粘着剤層のゲル分率が5%以下である請求項1~6のいずれか1項に記載の粘着シート。
  8. 前記粘着剤層を85℃、相対湿度85%の環境下に240時間静置後、23℃、相対湿度50%の環境下に1時間静置した後に測定したヘーズが1.0%未満である請求項1~7のいずれか1項に記載の粘着シート。
  9. 請求項5~8のいずれか1項に記載の粘着シートの粘着剤層に活性エネルギー線を照射して後硬化させた後硬化後の粘着剤層と、前記後硬化後の粘着剤層の少なくとも一方の面側に光学部材を備える積層体。
  10. 請求項5~8のいずれか1項に記載の粘着シートの粘着剤層を光学部材に対して貼合した後、活性エネルギー線を照射して前記粘着剤層を後硬化させる工程を含む積層体の製造方法。
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