JP5966978B2 - エンジン燃焼室の断熱構造体の製造方法 - Google Patents

エンジン燃焼室の断熱構造体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、エンジン燃焼室を構成する部品の基材表面に断熱層が形成された断熱構造体の製造方法に関する。
従来、エンジンの熱効率を高めるために、エンジン燃焼室に臨む部分に断熱層を設けることが知られている。また、断熱層として、低熱伝導性を有するジルコニア(ZrO)粒子を含む溶射層を用いることが知られている。
例えば、特許文献1には、エンジン燃焼室に臨む部分の壁面に酸化物粒子と補強用繊維とを含む断熱膜が形成された構成が開示されており、この断熱膜のマトリックスとして、ZrO等の低熱伝導性の材料が用いられている。
この他に、特許文献2には、エンジン燃焼室に臨む部分の壁面にシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、アミノ樹脂又はフェノール樹脂等の樹脂膜を被覆し、その樹脂膜を所定の温度及び時間で焼き付けることで断熱層が形成された構成が開示されている。
特開2009−243352号公報 特開2012−172619号公報
特許文献1に記載されたZrO等の低熱伝導性の無機酸化物粒子を溶射法により上記エンジン部品の壁面に被覆すると、通常、その被膜は多孔質となるため燃料の浸み込み等の問題が生じてしまう。また、ジルコニア系の層は、サーメット系の層よりも粒子間の密着性が劣るため、補強用繊維を含んでいても熱応力又は繰り返しの応力による疲労等によって、膜表面にクラックが発生するおそれがある。
そこで、特許文献2に記載されたシリコーン樹脂を断熱層として用いることが考えられるが、本願発明者らが表面にシリコーン樹脂が塗布されたアルミ合金製の基材をガソリン中に浸し、そのシリコーン樹脂の状態を検討したところ、シリコーン樹脂がゲル状になり、基材から剥離してしまうことが認められた。また、表面にシリコーン樹脂が塗布されたアルミ合金製の基材に対して、エンジン燃焼室の火炎を模擬したバーナー火炎を当てると、樹脂の表面が茶褐色に変色し、燃焼していることが認められた。すなわち、シリコーン樹脂膜をエンジン燃焼室の断熱層に用いることは耐ガソリン性及び耐熱性に問題がある。
さらに、本願発明者らがシリコーン樹脂膜について検討したところ、シリコーン樹脂膜に上記のように火炎を長時間当てても、その表層は燃焼しているものの、表層よりも内部では大きな変化が無く、シリコーン樹脂の表層の炭化水素が燃焼すると共に架橋が進み、膜表面にSi系酸化物が生じている。これにより、膜の内部では燃焼が起こず、さらに、Si系酸化物が生じた表層により耐ガソリン性が得られる。
このように、表面にSi系酸化物を有するシリコーン樹脂からなる断熱層を得るためには、エンジン部品の基材壁面に樹脂膜を形成した後に熱処理をする必要があるが、その基材の種類により熱処理温度を検討する必要がある。例えば、T6処理されたアルミニウム合金(Al合金)製ピストンの場合、180℃を超える温度で熱処理することにより、Al合金製ピストンの機械的強度の低下が生じるおそれがある。一方、180℃以下で熱処理を行うと、架橋が進むのに時間がかかり、少なくとも50時間以上の熱処理を行う必要があり、表層にSi系酸化物が形成された断熱層を得るために多くの時間を必要とする。
本発明は、前記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、耐ガソリン性及び耐熱性が良好な断熱層を短時間で得られるようにすることにある。
前記の目的を達成するために、本発明では、鉄系合金からなるエンジン燃焼室部材の表面にシリコーン樹脂膜を設けて、その樹脂膜を2段階の温度で焼成する。
具体的に、本発明に係るエンジン燃焼室部材の断熱構造体の製造方法は、エンジン燃焼室に臨む鉄系合金製の部材の表面に断熱層が設けられているエンジン燃焼室の断熱構造体の製造方法を対象とし、部材の表面にシリコーン樹脂膜を形成する工程と、シリコーン樹脂膜に対して170℃以上200℃以下で5時間以上20時間以下の第1焼成を行う工程と、第1焼成の後に、シリコーン樹脂膜に対して250℃以上350℃以下で30分以上3時間以下の第2焼成を行う工程とを備えていることを特徴とする。
本発明に係るエンジン燃焼室の断熱構造体の製造方法によると、エンジン燃焼室に臨む部材が鉄系合金からなるため、180℃を超える高温でシリコーン樹脂膜の焼成を行うことができるので、短時間でシリコーン樹脂膜の表面の架橋反応を進めることができ、その表面にSi系酸化物の層を形成することができる。その結果、エンジン燃焼室部材の表面に耐ガソリン性及び耐熱性が高い断熱層を短時間で得ることができる。なお、本発明でいうシリコーン樹脂は、シロキサン結合による主骨格を持つ高分子化合物である。
また、本製造方法では、170℃以上200℃以下の第1焼成と、第1焼成後の250℃以上350℃以下での第2焼成とを行っており、シリコーン樹脂膜に対して、急に200℃を超える高温で焼成を行わないので、シリコーン樹脂の炭化水素成分の燃焼や、シリコーン樹脂膜に含まれる残溶剤が一気に気化してシリコーン樹脂膜に大きな空孔が生じることを防止できる。具体的に、高温で行う第2焼成の前に170℃以上200℃以下の第1焼成を行うことで、シリコーン樹脂膜内に径の小さい空孔が形成され、250℃以上350℃以下での第2焼成において、その空孔を通じて炭化水素が燃焼したCOガス等が外部に飛散するため、大きい空孔が生じ難い。その結果、空孔形成による表面温度の局所的な上昇を防ぎ、エンジンの異常燃焼及び樹脂層の熱損を防ぐことができ、さらに、シリコーン樹脂膜の強度の低下や剥離、さらに膜表面が荒れることも防止できる。
本発明に係るエンジン燃焼室の断熱構造体の製造方法は、前記シリコーン樹脂膜を形成する工程の前に、部材の表面にシリコーン樹脂膜との密着性を向上するための表面処理を行う工程をさらに備えていることが好ましい。
このようにすると、シリコーン樹脂膜がエンジン燃焼室部材から剥離することを防止できる。表面処理として、化成処理、又は前記部材の表面に反応性官能基を付与する処理を用いることができる。或いは、ブラスト処理等、機械的エネルギーで粗表面化する方法も採用できる。
本発明に係るエンジン燃焼室の断熱構造体の製造方法において、前記部材はシリンダライナを含み、シリコーン樹脂膜を、シリンダライナの内周面のうち、ピストンが上死点にあるときのトップリング溝の位置よりもシリンダヘッド側の部分に形成することが好ましい。
このようにすると、エンジン燃焼室におけるシリンダライナの断熱性を向上でき、また、形成されたシリコーン樹脂膜とトップリングとが接触することがなく、シリコーン樹脂膜の剥離を防止できる。
本発明に係るエンジン燃焼室の断熱構造体の製造方法において、前記部材はピストンを含み、シリコーン樹脂膜を、ピストンの表面に形成することが好ましい。
このようにすると、エンジン燃焼室におけるピストンの断熱性を向上できる。
本発明に係るエンジン燃焼室の断熱構造体の製造方法は、前記シリコーン樹脂膜を形成する工程よりも後に、シリコーン樹脂膜の表面に金属層を設ける工程をさらに備えていることが好ましい。
このようにすると、金属層により、燃焼圧及び燃料からシリコーン樹脂膜を保護できる。すなわち、燃焼圧によるシリコーン樹脂膜の変形が金属層によって防止される。さらに、樹脂層への燃料の浸み込み、及び樹脂層の溶解も金属層によって防止される。すなわち、断熱層の耐ガソリン性及び耐熱性をさらに向上できる。しかも、断熱層の表面が局所的に高温になると、その部分が異常燃焼の着火源となり、或いはシリコーン樹脂の熱損傷を招くおそれがあるが、金属層はシリコーン樹脂に比べて熱伝導率が高く熱拡散性が良いため、断熱層の表面温度が局所的に高くなることが防止される。
本発明に係るエンジン燃焼室の断熱構造体の製造方法によると、エンジン燃焼室部材の表面に耐ガソリン性及び耐熱性が高い断熱層を短時間で得ることができる。
本発明の実施形態に係るエンジン構造を示す断面図である。 本発明に係るエンジン燃焼室部材の断熱構造体を示す断面図である。 本発明に係る断熱構造体の断熱層を示す拡大断面図である。 本発明に係るエンジン燃焼室の断熱構造体の製造方法を示すフローチャート図である。 シリコーン樹脂膜に対する熱処理の温度及び時間と、シリコーン樹脂膜の表層における有機基の量との関係を示す赤外吸収スペクトルである。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用方法或いはその用途を制限することを意図するものでない。
本実施形態は、エンジン燃焼室部材の断熱構造体を図1に示すエンジンに採用したものである。
<エンジンの特徴>
図1に示す直噴エンジンEにおいて、符号1はピストン、符号3はシリンダブロック、符号5はシリンダヘッド、符号7はシリンダライナ、符号9はシリンダヘッド5の吸気ポート11を開閉する吸気バルブ、符号13は排気ポート15を開閉する排気バルブ、符号17は燃料噴射弁である。エンジンの燃焼室は、ピストン1の頂面、シリンダブロック3、シリンダヘッド5、シリンダライナ7、吸排気バルブ9,13のバルブヘッド面(燃焼室に臨む面)で形成される。ピストン1の頂面には、キャビティ19が形成されている。また、ピストン1の外周面には、トップリング(図示せず)が嵌められるトップリング溝21が形成されている。なお、点火プラグの図示は省略している。
ところで、エンジンの熱効率は、理論的に幾何学的圧縮比を高めるほど、また、作動ガスの空気過剰率を大きくするほど、高くなることが知られている。しかし、実際には、圧縮比を大きくするほど、また、空気過剰率を大きくするほど、冷却損失が大きくなるため、圧縮比及び空気過剰率の増大による熱効率の改善は頭打ちになる。
すなわち、冷却損失は、作動ガスからエンジン燃焼室壁への熱伝達率、その伝熱面積、及びガス温と壁温との温度差に依存する。このため、エンジン燃焼室において、エンジン部品の金属製母材よりも熱伝導率が低い材料からなる断熱層が用いられた断熱構造体が構成されている。
<断熱構造体>
そこで、以下では、本実施形態に係る断熱構造体について説明する。
本実施形態に係るエンジン燃焼室部材の断熱構造体は、エンジン燃焼室を構成する部品であるピストンの頂面及びシリンダライナの内周面に断熱層が形成されて構成されるものである。このようなエンジン燃焼室部材の断熱構造体について図2を参照しながら説明する。なお、図2は、ピストンが上死点にあるときの状態を示している。
図2に示すように、エンジン部材としてのピストン本体23の頂面23a(エンジン燃焼室に臨む面)に断熱層25が形成されている。また、シリンダライナ7の内周面にも断熱層25が形成されている。但し、シリンダライナ7の内周面には、ピストンが上死点にあるときのトップリング溝21の位置よりも、シリンダヘッド5側(図2では上側)の部分にのみ断熱層25が形成されている。これにより、トップリングとの接触による断熱層25の剥離を防止できる。なお、図2では、エンジン燃焼室部材をピストン本体23及びシリンダライナ7として説明したが、これに限られず、シリンダヘッド5等の他のエンジン燃焼室を構成する部材に断熱層25を設けてもよい。
断熱層25は、断熱層本体としての樹脂層27と、この樹脂層27の表面を覆う金属層29とを備えている。断熱層25の構成の詳細について図3を参照しながら説明する。図3では、ピストン本体23の頂面23aに形成された断熱層25を示している。
図3に示すように、断熱層25の樹脂層27は、ピストン本体23の頂面23aの全体を覆う低熱伝導性の基層31と、この基層31の表面を全面にわたって覆う高硬度の表面層33とを備えている。なお、説明の便宜上、図面は基層31と表面層33とが境界をもって接しているように描いているが、後述の説明から明らかになるように、表面層33は、シリコーン樹脂の酸化度合いが表面から内部に向かって連続的に小さくなって基層31に続いており、実際には両層31,33に明瞭なる境界はない。
また、樹脂層27は、無機酸化物の中空状粒子35を含む、シリコーン樹脂を主体とする層である。すなわち、樹脂層27の基層31は、三次元架橋構造のシリコーン樹脂よりなる母材(マトリックス)37に多数の中空状粒子35が分散してなる。基層31は、母材37が熱伝導率の低いシリコーン樹脂で構成され、且つ中空状粒子35を含むことで熱伝導性の低い空気が多く存在することから、低熱伝導性の層になっている。
一方、表面層33は、母材39に同じく多数の中空状粒子35が分散してなるが、その母材39は、原材料はシリコーン樹脂であるものの、その少なくとも一部が酸化してSi系酸化物(例えば、SiO)になっている。特に母材39の表面ではシリコーン樹脂の酸化度が高く、基層31に近づくほど酸化度が低くなっている。このように、表面層33は、母材39がSi系酸化物を主体とするから、耐熱性が高く且つ高硬度の層になっており、さらに、中空状粒子35を含むことから、熱伝導性も低い。表面層33は、例えば熱処理によりシリコーン樹脂を酸化することにより形成される。
本実施形態のピストン本体23及びシリンダライナ7は焼鈍処理を施してなる鉄系合金製である。本実施形態では、具体的に鉄系合金としてダクタイル鋳鉄を用いているが、鉄系合金であれば、これに限られない。断熱層25が形成されたエンジン部品が鉄系合金からなるため、断熱層25に対する熱処理を比較的に高い温度で行うことができる。例えばT6処理が施されたアルミ合金製のエンジン部品の表面に断熱層25を形成し、これに上記熱処理を行う場合、180℃を超える温度で熱処理すると、エンジン部品の機械的強度が低下するおそれがあるため、180℃以下で熱処理しなければならず、シリコーン樹脂の架橋反応を進めるのに多大な時間がかかる。具体的に、上記の断熱層25のような状態にするのに少なくとも50時間以上かかってしまう。これに対して、本実施形態のように鉄系合金製のピストン本体23等の表面に断熱層25を形成することで、エンジン部品の機械的強度の低下を招くことなく、高温の熱処理が可能となり、比較的に短時間でシリコーン樹脂の架橋反応を進めることができ、Si系酸化物を形成することができる。
また、ピストン本体23及びシリンダライナ7の断熱層25が形成される表面は、シリコーン樹脂との密着性を向上するための表面処理が施されている。これにより、ピストン本体23及びシリンダライナ7と断熱層25の樹脂層27との密着性を向上でき、その結果、断熱層25がピストン本体23及びシリンダライナ7から剥離することを防止できる。表面処理としては、化成処理を用いることができ、この他に、シリコーン樹脂の有機基と化学的に結合できるヒドロキシル基等の反応性官能基を付与する処理等を用いることができる。
無機酸化物の中空状粒子35としては、フライアッシュバルーン、シラスバルーン、シリカバルーン、エアロゲルバルーン等のSi系酸化物成分(例えば、SiO)を含有するセラミック系中空状粒子を採用することが好ましい。各々の材質及び粒径は表1の通りである。
Figure 0005966978
例えば、フライアッシュバルーンの化学組成は、SiO;40.1〜74.4%、Al;15.7〜35.2%、Fe;1.4〜17.5%、MgO;0.2〜7.4%、CaO;0.3〜10.1%(以上は質量%)である。シラスバルーンの化学組成は、SiO;75〜77%、Al;12〜14%、Fe;1〜2%、NaO;3〜4%、KO;2〜4%、IgLoss;2〜5%(以上は質量%)である。
本実施形態で用いられるシリコーン樹脂としては、例えば、メチルシリコーン樹脂、メチルフェニルシリコーン樹脂に代表される、分岐度の高い3次元ポリマーからなるシリコーン樹脂を好ましく用いることができる。シリコーン樹脂の具体例としては、例えばポリアルキルフェニルシロキサンを挙げることができる。
金属層29は、熱伝導率が高い金属材料からなり、その金属としては、例えば、金、銀、ニッケル等が挙げられるが、これらに限定されない。金属層29は、めっき法により形成されためっき膜であってもよいし、金属箔が直接に樹脂層27の表面に接着されていてもよい。
<断熱構造体の製造方法>
次に、本実施形態に係る断熱構造体の製造方法について図4を参照しながら説明する。図4は本発明に係るエンジン燃焼室部材の断熱構造体を製造する方法を示すフローチャート図である。ここで、本実施形態では、エンジン燃焼室部材としてピストンを例として、その頂面に断熱層を形成する方法を説明する。
まず、鋳型に鉄系合金の溶湯を流し込み、鉄系合金製のピストン本体23を成形する(ステップS1)。ここで、鉄系合金としては、例えばダクタイル鋳鉄を用いることができるが、これに限られない。
次に、成形したピストン本体23の内部の歪みを取り除くために、そのピストン本体23に対して歪取り焼鈍を行い(ステップS2)、その後、焼鈍されたピストン本体23に対して機械加工を行ってピストン本体23を完成させる(ステップS3)。なお、焼鈍温度及び時間は、特に限定されないが、例えば約550℃〜700℃で30分〜3時間程度の焼鈍処理によりピストン本体23の内部の歪みを取り除くことができる。
次に、ピストン本体23の頂面23aに対して、ピストン本体23と、後にピストン本体23の頂面23aに設けられる樹脂層27との密着性を向上するための表面処理を行う(ステップS4)。表面処理として、例えば化成処理を用いることができ、この他に、シリコーン樹脂の有機基と化学的に結合できるヒドロキシル基等の反応性官能基を付与する処理等を用いることができる。
化成処理は、通常用いられる方法で行うことができ、例えばピストン本体23の頂面23aに対して、リン酸塩溶液(化成液)を処理することでリン酸鉄被膜をピストン本体23の頂面23aに形成する。これにより、リン酸鉄被膜を介して、ピストン本体23の頂面23aと後に形成される樹脂層27との密着性を向上できる。
また、反応性官能基を付与する処理として、例えばピストン本体23の頂面23aをシランカップリング剤で処理してもよい。この他に、例えばピストン本体23の頂面23aの表面に、酸素プラズマを用いたプラズマ処理又はオゾン処理等により、反応性官能基としてヒドロキシル基(OH基)を付与してもよい。これらにより、後に形成される樹脂層27のシリコーン樹脂における有機基等と反応性官能基が化学的に結合でき、ピストン本体23の頂面23aと樹脂層27との密着性を向上できる。
次に、表面処理が施されたピストン本体23の頂面23aに、上述の中空状粒子35が混合されているシリコーン樹脂を塗布してシリコーン樹脂膜を形成する(ステップS5)。必要に応じて、該シリコーン樹脂に増粘剤又は希釈溶剤等を添加して、その粘度を調整してもよい。具体的に、シリコーン樹脂の塗布には、スプレー又は刷毛等を用いることができる。塗布した後、熱風乾燥、赤外線ヒータ等により、ピストン本体23の頂面23aにおけるシリコーン樹脂の予備乾燥を行う。シリコーン樹脂膜の厚さが所望の厚さ(例えば200μm程度)に至っていない場合には、所望の厚さに至るまで塗布と予備乾燥とを繰り返し行い(重ね塗り)、所望の厚さに調整する。或いは、ピストン本体23の頂面23aにシリコーン樹脂を塗布し、ピストン形状に倣った成形面を有する成形型によってシリコーン樹脂をピストン本体23の頂面23aに押し付け、その頂面全体にわたって拡げてもよい。
次に、塗布されたシリコーン樹脂膜を焼成することにより、ピストン本体23の頂面23aに樹脂層27を形成する(ステップS6)。この工程は、シリコーン樹脂膜の表面において、架橋反応を促進させ、耐熱性が高く且つ高硬度のSi系酸化物層を得るために行う。
ここで、シリコーン樹脂膜の表層において架橋反応を進めてSi系酸化物層を得るのに適する温度及び時間を検討するための試験を行った。具体的に、基材表面に形成された厚さが200μmのシリコーン樹脂膜に対して下記の各温度及び時間の熱処理(焼成)を行い、熱処理後のシリコーン樹脂膜の最外表面における有機基の量を、フーリエ変換型の赤外分光分析(FT−IR)により測定した。シリコーン樹脂中の有機基は、架橋反応が進み、Si系酸化物の形成が進むに従って低減する。すなわち無機化が進む。このため、シリコーン樹脂中の有機基の量を指標として、架橋反応の進行程度を検討した。熱処理は、180℃で65時間、250℃で3時間、300℃で1時間の3種の条件で行った。また、KRS5レンズ付ダイヤモンドを用いたATR法(分解能:4(cm−1)、圧力ゲージ:50(psi))により、FT−IR分光分析を行った。その結果を図5に示す。図5では有機基の振動ピークが見られる部分を波線で示している。2900cm−1付近はC−Hの振動ピークであり、2100cm−1付近はSi−Hの振動ピークであり、1400cm−1付近はC−H、Si−Cの振動ピークであり、1250cm−1付近はSi−Cの振動ピークである。
図5に示すように、180℃で65時間の焼成では、各有機基の振動ピークが見られるが、250℃で3時間の焼成を行うと、それらの振動ピークが小さくなることがわかる。さらに、300℃で1時間の焼成では、それらの振動ピークがより小さくなり、有機基の量が顕著に減少し、すなわち、シリコーン樹脂の架橋がより進んでいることが示唆された。この結果から焼成温度を上げることにより、シリコーン樹脂の架橋をより速く進めることができ、より速くSi系酸化物が形成され得ることが示唆された。よって、シリコーン樹脂の焼成温度は250℃以上であればシリコーン樹脂の架橋反応を短時間で進めることができることがわかる。また、焼成温度として、350℃程度で十分に短時間でシリコーン樹脂の架橋反応を進めることができる。すなわち焼成温度は、約250℃以上350℃以下が好ましく、この温度範囲において、シリコーン樹脂の架橋を促進するための焼成時間は、約30分以上3時間以下が好ましい。
本実施形態において、エンジン燃焼室に臨む部材であるピストン本体が鉄系合金からなるため、ピストン本体の機械的強度の低下を招くことなく、180℃を超える高温、すなわち上記温度条件でシリコーン樹脂膜の焼成を行うことができるので、短時間でシリコーン樹脂膜の表面の架橋反応を進めることができる。その結果、エンジン燃焼室部材の表面に耐ガソリン性及び耐熱性が高いSi系酸化物層を短時間で得ることができる。
本実施形態では、シリコーン樹脂の架橋のための上記焼成の前に、低温で焼成を行う工程を含む。すなわち、低温での第1焼成と上記温度範囲での第2焼成との2段階の焼成を行う。具体的に、第1焼成は、シリコーン樹脂膜に対して170℃以上200℃以下の温度で5時間以上20時間以下行う。第1焼成の後に第2焼成を行い、第2焼成では、上記の焼成条件である250℃以上350℃以下の温度で30分以上3時間以下行う。シリコーン樹脂膜に対して急に200℃を超える高温で焼成すると、シリコーン樹脂の炭化水素成分の燃焼や、シリコーン樹脂膜に含まれる残溶剤が一気に気化してシリコーン樹脂膜に大きい空孔が生じるおそれがある。このため、まず、170℃以上200℃以下で第1焼成を行うことにより、シリコーン樹脂膜内に径の小さい空孔が形成され、250℃以上350℃以下での第2焼成において、その空孔を通じて炭化水素が燃焼したCOガス等が外部に飛散するため、大きい空孔が生じることを防止できる。その結果、空孔形成による表面温度の局所的な上昇を防ぎ、エンジンの異常燃焼及び樹脂層の熱損を防ぐことができ、さらに、シリコーン樹脂膜の強度の低下や剥離、さらに膜表面が荒れることも防止できる。
焼成工程において、熱はシリコーン樹脂膜の表面から内部に伝わるため、シリコーン樹脂膜にはその表面から内部に向かって温度が漸次低くなる温度勾配ができる。シリコーン樹脂膜の表面はシリコーン樹脂の酸化温度以上の温度に加熱されているため、この表面のシリコーン樹脂は酸化されて、Si系酸化物が生成する。すなわち、シリコーン樹脂膜の表面側には、図3に示す上述のSi系酸化物を主体とする硬化した母材39に中空状粒子35が分散した表面層33が形成される。
当該加熱により、シリコーン樹脂膜の内部のシリコーン樹脂も架橋が進むものの、上記温度勾配により、シリコーン樹脂が酸化するほどには温度が上がらず、図3に示す上述の三次元架橋構造のシリコーン樹脂を母材37として中空状粒子35が分散した基層31が形成される。また、基層31はシリコーン樹脂の架橋が進む過程で当該三次元架橋構造のシリコーン樹脂を介してピストンに結合した状態になる。
以上により、図3に示す基層31と表面層33とよりなる樹脂層27がピストンの頂面に形成される。
なお、シリコーン樹脂膜の表面を加熱する方法としては、その表面を直接火炎で加熱してもよいし、赤外線ヒータなどで加熱してもよい。
シリコーン樹脂膜の表面のシリコーン樹脂を酸化させつつ内部のシリコーン樹脂の酸化を抑制するために、ピストンをピストンスカートの内側から水冷又は空冷によって冷却するようにしてもよい。
シリコーン樹脂膜を焼成して樹脂層27を形成した後、該樹脂層27の表面に金属製の被膜を設け、断熱層25の一部となる金属層29を形成する(ステップS7)。この金属層29は、例えばめっき膜であってもよいし、金属箔を樹脂層27の表面に接着することで形成されてもよい。金属層29の材料は、例えば、金、銀、ニッケル等が挙げられるが、これらに限定されない。
めっき膜により金属層29を形成する場合、まず、樹脂層27の表面に無電解めっき用の触媒金属を付与する。すなわち、Pd−Sn錯体を含むキャタリスト液にピストン本体23を浸漬した後、活性化促進処理を行う。キャタリスト液としては、酸性パラジウム・スズコロイドタイプの触媒化処理剤(奥野製薬工業株式会社製商品CRP(登録商標)キャタリスト)50mL/Lと35%塩酸250mL/Lの混合液(Pd−Snコロイド触媒)を用いることができる。また、例えば、浴温は35℃とし、浸漬時間は6分間とする。これにより、Pd−Sn錯体が樹脂層27の表面のシリコーン樹脂由来のSi系酸化物及び中空状粒子35由来のSi系酸化物に付着する。
活性化処理では、活性化浴として、例えば濃硫酸100ml、アクセレーター(奥野製薬工業株式会社製商品アクセレーターX)5g及び水の混合液を用い、浴温は35℃とし、浸漬時間は3分間とする。これにより、塩化錫が溶解し、酸化還元反応により金属Pdよりなる触媒金属がSi系酸化物上に生成される。すなわち、触媒金属がSi系酸化物に担持された状態になる。樹脂層27に触媒金属が付与されたピストン本体23を水洗して過剰の硫酸等を除去した後、無電解Niめっき浴に浸漬する。めっき浴には、例えば無電解Ni−P合金めっき液(奥野製薬工業株式会社製商品トップニコロン(登録商標)LPH−LF)250mL/Lを用いることができる。例えば、浴温は90℃とし、浸漬時間は12分間とする。なお、このめっき浴の場合、めっき金属の析出速度は12〜18μm/hである。この無電解めっきにより、上記触媒金属Pdを核としてNi−P合金が析出し、樹脂層27の表面にめっき膜が形成される。これにより、樹脂層27の表面にめっき膜からなる金属層29を形成できる。
一方、金属箔を樹脂層27に接着して金属層29を形成する場合、接着の前に、予め、金属箔を樹脂層27の表面形状(ピストン本体23の頂面23a形状)に成形しておく。成形方法は、特に限定されず、例えばプレス成形を用いることができる。また、金属箔の下面(樹脂層27と接着する面)に対して、樹脂層27との接着性を向上するために、粗面化処理を施しておくことが好ましい。この金属箔を、樹脂層27の表面に接着することで金属層29を形成することができる。なお、金属箔を樹脂層27の表面に接着する場合、上記の焼成工程の前に金属箔を接着させても構わない。
このように、樹脂層27の表面に金属層29を設けることにより、燃焼圧及び燃料から樹脂層27を保護できる。すなわち、燃焼圧に樹脂層の変形が金属層29によって防止される。さらに、樹脂層27への燃料の浸み込み、及び樹脂層27の溶解も金属層29によって防止される。すなわち、断熱層25の耐ガソリン性及び耐熱性を向上できる。しかも、金属層29は、シリコーン樹脂に比べて比熱容量が小さい。このため、断熱層25の表面温度が燃焼室ガス温の変化に応答性良く追従し、つまり、断熱層25の表面温度と燃焼室ガス温との温度差が小さくなり易く、その結果、冷却損失が抑制される。さらに、断熱層25の表面が局所的に高温になると、その部分が異常燃焼の着火源となり、或いはシリコーン樹脂の熱損傷を招くおそれがあるが、金属層29はシリコーン樹脂に比べて熱伝導率が高く熱拡散性が良いため、断熱層25の表面温度が局所的に高くなることが防止される。
以上の工程により、ピストン本体23の頂面23aに樹脂層27と金属層29とを含む断熱層25を形成することができる。
なお、本実施形態では、エンジン燃焼室部材としてピストン本体23を例として、その頂面23aに断熱層25を形成する方法を説明したが、これは、当然にシリンダライナ7等の他のエンジン燃焼室部材に断熱層25を形成する場合にも適用できる。但し、シリンダライナ7の内周面に上記断熱層25を形成する場合、シリンダライナ7におけるピストン本体23が上死点にあるときのトップリング溝21の位置よりもシリンダヘッド5側の部分に断熱層25を形成することが好ましい。このようにすると、形成されたシリコーン樹脂膜とトップリングとが接触することがなく、シリコーン樹脂膜の剥離を防止できる。
1 ピストン
3 シリンダブロック(エンジン部材)
5 シリンダヘッド(エンジン部材)
7 シリンダライナ(エンジン部材)
9 吸気バルブ(エンジン部材)
13 排気バルブ(エンジン部材)
21 トップリング溝
23 ピストン本体
25 断熱層
27 樹脂層
29 金属層
31 基層
33 表面層
35 中空状粒子
37 基層の母材(シリコーン樹脂)
39 表面層のSi系酸化物を有する母材

Claims (6)

  1. エンジン燃焼室に臨む鉄系合金製の部材の表面に断熱層が設けられているエンジン燃焼室の断熱構造体の製造方法であって、
    前記部材の表面にシリコーン樹脂膜を形成する工程と、
    前記シリコーン樹脂膜に対して170℃以上200℃以下で5時間以上20時間以下の第1焼成を行う工程と、
    前記第1焼成の後に、前記シリコーン樹脂膜に対して250℃以上350℃以下で30分以上3時間以下の第2焼成を行う工程とを備えていることを特徴とするエンジン燃焼室の断熱構造体の製造方法。
  2. 前記シリコーン樹脂膜を形成する工程の前に、前記部材の表面にシリコーン樹脂膜との密着性を向上するための表面処理を行う工程をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載のエンジン燃焼室の断熱構造体の製造方法。
  3. 前記表面処理は、化成処理、又は前記部材の表面に反応性官能基を付与する処理であることを特徴とする請求項2に記載のエンジン燃焼室の断熱構造体の製造方法。
  4. 前記部材はシリンダライナを含み、
    前記シリコーン樹脂膜を、前記シリンダライナの内周面のうち、ピストンが上死点にあるときのトップリング溝の位置よりもシリンダヘッド側の部分に形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のエンジン燃焼室の断熱構造体の製造方法。
  5. 前記部材はピストンを含み、
    前記シリコーン樹脂膜を、前記ピストンの表面に形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のエンジン燃焼室の断熱構造体の製造方法。
  6. 前記シリコーン樹脂膜を形成する工程よりも後に、前記シリコーン樹脂膜の表面に金属層を設ける工程をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のエンジン燃焼室の断熱構造体の製造方法。
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