JP5964525B1 - リターナブル輸送パレット - Google Patents

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Abstract

【課題】対向する2枚の側壁パネルを内側に回転させて折り畳むことが可能であり、かつ、全側壁パネルを床パネルから取り外すことも可能なリターナブル輸送パレットを提供する。【解決手段】床パネル130の四辺に側壁パネル110、120がそれぞれ着脱可能に立設されたリターナブル輸送パレット100である。2枚の側壁パネル110は立設状態でその下框が床パネル130に浮き上がり不能に係合される。他の2枚の側壁パネル120は立設状態から床パネル130側に倒伏可能なようにその下框が床パネル130に対して回転可能に載置される。この側壁パネル120の柱部材の基端部に凸部が配設されている。凸部が側壁パネル120の立設状態で床パネル130に配設された凹部に係合することで、側壁パネル120が自立可能状態とされる。【選択図】図1A

Description

本発明は、自動車部品等の輸送に使用される折畳み可能なリターナブル輸送パレットに関する。
自動車部品等を輸送する輸送パレットは、ボルトや釘を使用せずに、簡単に組み立て・解体ができるようにしたものが一般的に使用されている。当該輸送パレットは輸送先で解体・廃棄されるワンウェイタイプと、折畳み可能で再利用するリターナブルタイプがある。
リターナブルタイプは2つの形式があり、第1の形式は特許文献1(特許第3392308号公報)に記載のように、側パネルが床パネルに対して支点ピンで固定されたものである。この形式の輸送パレットは、つまパネルを取り外して床パネル上に載置した後、側パネルを支点ピンを中心として内側に回転させ、つまパネル上に重ね合わせて収納する。第2の形式は特許文献2(特許第4549120号公報)に記載のように、すべての側壁パネルが床パネルから取り外し可能とされたもので、取り外した側壁パネルを床パネル上に重ね合わせて収納する。
特許第3392308号公報 特許第4549120号公報
第2の形式(特許文献2)は、床パネルから全ての側壁パネルを取り外し可能なので貨物の梱包作業がしやすい。すなわち、床パネル上の貨物を例えばバンド掛け等する場合に側壁パネルが邪魔にならないので作業性がよい。しかし、リターン時は4枚の側壁パネルをすべて取り外して床パネル上に重ね合わせなければならないし、また組み立て時は4枚の側壁パネルを床パネルの各辺に1枚ずつ取り付けなければならないので面倒である。
これに対して第1の形式(特許文献1)は、リターン時に取り外すパネルはつま側2枚のみである。側パネル2枚は内側に回転させれば済む。また組み立て時はつま側2枚を床パネルに取り付け、側パネル2枚はそのまま回転させて立ち上げればよい。このように第1の形式は折畳み性と組み立て性がよい。しかし、側パネルは支点ピンで床パネルと連結されているので取り外すことができず、貨物梱包時に当該側パネルが邪魔になって作業がしづらい場合がある。
そこで本発明の目的は、対向する2枚の側壁パネルを内側に回転させて折り畳むことが可能であり、かつ、床パネル上の梱包作業の内容に応じて、当該2枚の側壁パネルを含めて全側壁パネルを床パネルから取り外し可能なリターナブル輸送パレットを提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明は、矩形状床パネルの四辺に側壁パネルがそれぞれ着脱可能に立設されたリターナブル輸送パレットであって、対向する2枚の側壁パネルは立設状態でその下框が前記床パネルに対して浮き上がり不能に係合可能とされ、対向する他の2枚の側壁パネルは立設状態から前記床パネル側に倒伏可能なようにその基端部が前記床パネルに対して回転可能に載置されると共に、当該他の2枚の側壁パネルの柱部材の基端部に配設された係合部が、当該他の2枚の側壁パネルの立設状態で、前記床パネルに配設された被係合部に係合することで当該他の2枚の側壁パネルが自立可能状態になるようにしたことを特徴とするリターナブル輸送パレットである。
本発明のリターナブル輸送パレットは、梱包時とリターン時に側壁パネル全てを床パネルから取り外すことが可能である。また必要に応じて、リターン時は対向する2枚の側壁パネルのみを取り外して床パネル上に載せ、残りの側壁パネルは床パネルから取り外すことなく、その下框を中心として床パネル側に倒伏して折り畳むことも可能である。このように側壁パネルの折畳み方を選択可能とすることで作業性を向上することができる。
本発明の実施形態に係る輸送パレットのつま面側側面図である。 本発明の実施形態に係る輸送パレットの側面側側面図である。 本発明の実施形態に係る輸送パレットを二段積みしたつま面側側面図である。 輸送パレットの段積み時の位置ずれを防止する位置ずれ防止構造を示す斜視図である。 輸送パレットのつまパネル2枚を取り外して床パネル上に重ね合わせた状態の斜視図である。 図2Aの状態から側パネルを内側に倒して折り畳みを完了した状態の斜視図である。 折り畳んだ輸送パレットを3段積みした状態の側面図である。 (a)は輸送パレットのコーナー部を下方から見た斜視図、(b)は折り畳み段積み状態の輸送パレットのコーナー部の斜視図である。 床部材のコーナー金具の斜視図である。 床部材の片側のコーナー金具と折畳み状態の側パネルの基端部の斜視図である。 床部材の反対側のコーナー金具と折畳み状態の側パネルの基端部の斜視図である。 折り畳み段積み状態にした輸送パレットのコーナー部と側パネルの斜視図である。 コーナー金具を支点として側パネルを立ち上げる途中状態の斜視図である。 コーナー金具を支点として側パネルを立ち上げ完了する直前状態の斜視図である。 コーナー金具を支点として側パネルを立ち上げ完了した状態の斜視図である。 側パネルの立ち上げ状態を段階的に示した側面図である。 床部材のつまパネル固定用金具の斜視図である。 床部材につまパネルを立てる途中状態の斜視図である。 つまパネルを立てる途中状態のつまパネル基端部の斜視図である。 つまパネル側のハンドルラッチを側パネルのコーナー金具に差し込む直前の斜視図である。 つまパネル側のハンドルラッチを側パネルのコーナー金具に差し込む直前の側面図である。 ハンドルラッチをコーナー金具に差し込む途中の斜視図である。 ハンドルラッチをコーナー金具に差し込み完了した状態の側面図である。 天梁をつまパネルの上框に掛ける直前の斜視図である。 天梁をつまパネルの上框に掛ける直前の側面図である。 天梁をつまパネルの上框に掛け終えた状態を斜め下方から見た側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。なお、全図を通じて同一又は相当部分には同一符号を付することで重複した説明を適宜省略することとする。
(輸送パレットの構成)
図1Aは、本発明の実施形態に係るリターナブル輸送パレット100をつま面側(長手側)から見た側面図、図1Bは側面側(短手側)から見た側面図である。この輸送パレット100は、2枚のつまパネル110と2枚の側パネル120を、矩形状の床パネル130の四辺上に垂直に立てた後に互いに連結することで、床パネル130と一体化されるようになっている。床パネル130は図示例では長方形であるが、正方形で構成することも可能である。
床パネル130には、フォークリフトの2本の爪を差し込むための2つの長方形の穴部132がつま側に形成されている。床パネル130の形状(例えば正方形)によっては、当該穴部132を床パネル130の四方に形成することでフォークリフトの四方差しも可能である。また、対向する2枚のつまパネル110の上框112間には、2本の天梁140が互いに平行状に架け渡されている。当該天梁140は、つまパネル110の上端部相互間(上框112相互間)が開かないように規制するためのものである。
つまパネル110と側パネル120は、図1Aと図1Bの例では、角パイプや形鋼等の鋼材を格子状に組み合わせて構成している。当該格子状は一例であって、つまパネル110と側パネル120の構成は任意である。例えばつまパネル110と側パネル120は、斜め材を追加的に組み合わせて構成することも可能である。また、矩形状フレーム枠の内側に波板鋼板を配置した構造にしてもよい。
図1Cは、図1Aと図1Bの格子状のバネルを使用した輸送パレット100(下段)と、斜め材を追加的に組み合わせたパネルを使用した輸送パレット100(上段)を二段積みした状態を示している。このように、つまパネル110と側パネル120の構成は任意である。
輸送パレット100は段積み可能に構成されている。当該段積みのために、床パネル130の四隅部の下面に、図1Dのように穴部10が形成されている。一方、床パネル130の上に立てられた側パネル120のコーナー金具20の上面に、前記穴部10に嵌合可能な半球状の突起部21が形成されている。
パレット100の側壁を構成する4枚のパネル110、120は、床パネル130上に重ねて置くことができる。図2Aは、2枚のつまパネル110を床パネル130から取り外して、床パネル130上に重ねた状態を示している。
図2Bは、当該2枚重ねのつまパネル110の上に、2枚の側パネル120を内側に倒して重ね合わせた状態を示している。2枚の側パネル120は互いに上框を突き合わせた状態で配置されているが、床パネル130の形状及び側パネル120の高さによっては、2枚の側パネル120を上下段違い状に重ね合わせることも可能である。
図2Bの折畳み状態で、図2Cのように、複数の輸送パレット100を段積みすることが可能である。この段積み状態において、後述するブロック部材33の上端に、側パネル120の柱部材121の基端部が支持される。
また、図2Dのように、床パネル130の四隅部のコーナー金具30の四隅ポスト31のL字状上端部が、上側の床パネル130の四隅部下部に形成された穴部10周りのL字状凹部131に嵌まり込むように構成されている。これにより、上下の折畳みパレット100の水平方向の位置ずれ・ガタツキが防止され、かつ、段積み高さを低減することができる。
図3Aは床パネル130のコーナー金具30の斜視図である。このコーナー金具30は床パネル130の四隅部上に溶接付けされている。コーナー金具30は、平面視でL字状を成す四隅ポスト31と、当該四隅ポスト31の一方の縦壁部31aに続くプレート材32と、このプレート材32の内側面と接する状態で四隅ポスト31の内側における床パネル130上に溶接付けされた角柱状のブロック部材33とで構成されている。このブロック部材33は、輸送パレット100の折畳み時に、前述したように側パネル120の柱部材121の基端部を支持する。
側パネル120を折り畳んだ状態では、図3B及び図3Cに示すように、左右の側パネル120の左右一対の柱部材121の基端部に溶接付けされた回転支点部としての丸棒部材40が、ブロック部材33によって、床パネル130内側方向への移動が規制される位置関係になっている。また縦壁部31aの縦縁31a1がブロック部材33と対向する位置に配置され、当該縦縁31a1とブロック部材33との間に、前記丸棒部材40がガタツキのない僅かな隙間を残した状態で回転可能に嵌め込み可能とされている。
この嵌め込み状態において、前記プレート材32が側パネル120の左右一対の丸棒部材40の両外側に位置している。これにより、パレット100を折り畳んで(特に段積み状態で)トラックで輸送したり、フォークリフトで搬送したりする際の、側パネル120の水平方向(前後・左右方向)のガタツキ・アバレを規制することができる。
四隅ポスト31の一方の縦壁部31aの上端縁には、円弧状角部31bと、被係合部としての円弧状凹部31cが連続した形で形成されている。当該円弧状角部31bは、パレット組み立てのため側パネル120を立ち上げる際に、当該側パネル120の柱部材121の基端部外側面に溶接付けされた係合部としての凸部50をガイドするためのものである。この凸部50の下端部の形状は、前記円弧状凹部31cと同じように円弧状とされ、当該円弧状の形で柱部材121の外側面から側方に所定幅で隆起している。
前記円弧状凹部31cは上方に向かって開口し、図4A〜図4Dに示すように、側パネル120の凸部50が上方から円弧状凹部31cに嵌入可能に構成されている。側パネル120の凸部50が円弧状凹部31cに嵌入することで、側パネル120の自立機能が働く。
(側パネルの引き起こし)
次に、輸送パレット100の組み立てのために側パネル120を引き起こす際の作動を図4Dを参照して説明する。床パネル130上に水平状に倒伏して置かれた側パネル120を、図4Dの矢印方向に引き起こすと、側パネル120の左右の柱部材121の基端部に位置する丸棒部材40を回転支点として、側パネル120が上方に回転する。丸棒部材40はブロック部材33と縦壁部31aの縦縁31a1との間に回転可能に保持されているので、図4Dの実線で示す丸棒部材40の位置を定位置として側パネル120が回転する。
側パネル120を丸棒部材40を中心としてある程度上方に回転させると、側パネル120の凸部50の下端部が円弧状角部31bに当接する。そして、この状態からさらに側パネル120を図4Dで右方向に回転させると、凸部50の円弧状下端部が円弧状角部31bを倣って摺動する間に、丸棒部材40が一点鎖線で示すようにブロック部材33の側壁を擦りながら上昇する。
つまり、円弧状角部31bによる案内作用(一種のカム作用)によって、側パネル120の基端部が床パネル130から浮き上がるのであるが、これは側パネル120を引き起こす回転モーメントの一部を、側パネル120の上昇力に変換した結果でもある。したがって、作業者は側パネル120の重量を特に意識することなく、側パネル120を回転させつつ垂直方向に楽に浮き上がらせることができる。
そして側パネル120をほぼ垂直状態まで回転させると、側パネル120の凸部50の円弧状下端部が、円弧状角部31bを通り越して円弧状凹部31cに嵌り込む。またこの嵌り込んだ状態で、側パネル120の下端部122が床パネル130の上面に当接する。凸部50の円弧状下端部が円弧状凹部31cに嵌り込んだ途端に、側パネル120が図4Dの矢印方向に突然下降するので、作業者はその時に発生する音と振動で側パネル120が自立可能状態になったことを確認することができる。
以上は、床パネル130上に水平状に置かれた側パネル120をそのまま回転させて立ち上げる場合の操作であるが、床パネル130上に載せる貨物の種類によっては、側パネル120を外した状態で当該貨物を床パネル上でバンド掛け等をしたい場合がある。このバンド掛けの場合、作業者は床パネル130の周縁を移動しなからバンド掛けをするので、側パネル120が立っていると邪魔になるのである。
このような場合は、側パネル120を自立状態で立て掛けないで、側パネル120を回転させて立ち上げた後にそのまま床パネル130から取り外す。或いは、水平状の側パネル120を手で持って少し上方に浮かせて、そのまま水平方向に移動する。
このようにして、側パネル120を床パネル130上から簡単に除去することができる。取り外した側パネル120は、床パネル130の横の空きスペース等に一時的に置いておく。そして貨物のバンド掛けが終了した後、側パネル120を床パネル130の縁に戻して立て掛ける。
この立て掛けの際、側パネル120を垂直状にして、その下端部の丸棒部材40を、図4Dのブロック部材33と縦縁31a1との間の溝部に上方から挿入する。そして、側パネル120を垂直状のまま床パネル130上に降ろす。
これにより、側パネル120の柱部材121の下端部が床パネル130上に当接し、同時に、柱部材121の基端部外側面の凸部50の円弧状下端部が、床パネル130の四隅ポスト31の凹部31cに嵌合する。これで側パネル120が自立可能状態になる。
なお、床パネル130の縁部に戻した側パネル120は、必ずしも、前述したように垂直状にして下方に降ろす必要はない。図4Dで側パネル120を垂直状に立てた状態で、凸部50の円弧状下端部を円弧状凹部31cに正確に位置合わせするのは、照明等の作業環境によっては難しい場合もある。そのような場合は、側パネル120をやや内側に傾けた状態にして、その下端部の丸棒部材40を縦壁部31aの縦縁31a1に当てた状態にし、そのまま下方に摺動させる。
その後、当該丸棒部材40を回転支点として、側パネル120を外側に向けて垂直状態まで引き起こせばよい。これにより、図4Dで前述したように、側パネル120の凸部50の円弧状下端部が円弧状角部31bを通り越して円弧状凹部31cに嵌り込んで側パネル120が自立可能状態になる。
(つまパネルの立て掛け)
図5A〜図5Cは、床パネル130上につまパネル110を立て掛ける構造を示している。床パネル130のつま面側縁部には、複数の浮き止め金具60が所定間隔で溶接付けされている。当該浮き止め金具60は、床パネル130の外側面に溶接付けされた垂直板部60aと、当該垂直板部60aの上端部から床パネル130の内側斜め方向に延びた傾斜板部60bで構成されている。
また、浮き止め金具60の内側面に対向するようにして、床パネル130上に垂直板部62が溶接付けされている。当該垂直板部62は、図示例ではつま側の長手方向に連続して形成されているが、所定間隔で複数配置してもよい。つまパネル110を立て掛けるには、つまパネル110を外側に開いた傾斜状態で、その下框114の断面L型の水平板部114aを、床パネル130の浮き止め金具60と垂直板部62の間に嵌め込む。
この状態で、つまパネル110の下框114の左右両端部には、前記ブロック部材33が隣接して位置している。したがって、当該ブロック部材33によってつまパネル110の横ズレが規制される。このように横ズレが規制された状態のつまパネル110を、そのまま垂直状態まで立て掛けることで、パネル110を仮置き状態にすることができる。
この仮置き状態では、床パネル130の傾斜板部60bがつまパネル110の下框114の水平板部114aを抑える形になっているので、つまパネル110を上方に向けて引き抜くことは不可能な状態になっている。但し、つまパネル110から手を離すとつまパネル110が自然に外側に倒れる可能性がある。そこで、つまパネル110をハンドルラッチ80で側パネル120にロックするまでの間、後述するように、つまパネル110を凸部112aによって側パネル120に仮止めする。
(ハンドルラッチの構成・作用)
次に、図6A〜図6Dを参照してハンドルラッチ80について説明する。このハンドルラッチ80は、床パネル130上に垂直状態に仮置きした2枚のつまパネル110を、自立している2枚の側パネル120に対して係合させるものである。ハンドルラッチ80を掛けることで、つまパネル110と側パネル120とが一体化され、4枚すべてのパネルが床パネル130から浮き上がることなく垂直状に自立する。4枚の側壁パネルの浮き上がりを規制しているのは、床パネル130の傾斜板部60bである。
ハンドルラッチ80は、2枚のつまパネル110の左右両端に1つずつ、合計で4つ備えられている。ハンドルラッチ80は水平方向にスライド可能な係合ロッド81を有し、当該係合ロッド81の両端部分は、つまパネル110の柱部材111に成形された挿通穴と、支持板90の挿通穴とに、それぞれスライド可能に支持されている。
また、つまパネル110の上框112の両端部には、後述する丸穴23に嵌合可能な円柱状の短い凸部112aが、上框112の長手方向に突出した状態で溶接付けされている。当該凸部112aは、つまパネル110と側パネル120の位置ズレを規制する機能と、つまパネル110が外側に自然に倒れないように、つまパネル110を側パネル120に仮止めする機能を有する。凸部112aの先端面形状は、丸穴23に対するスムーズな挿入を可能にするため、例えば滑らかな球面状にすることができる。
係合ロッド81の中間部には、つまパネル110の外側から操作可能なハンドル部82が、係合ロッド81の長手方向と直角に一体的に取り付けられている。このハンドル部82は金属棒をU字状に屈曲したもので、当該U字状の両方の先端部分が係合ロッド81の中間部に溶接付けされている。また、つまパネル110の柱部材から側パネル120側に突出した係合ロッド81の先端部には、係合ロッド81の長手方向に直角に屈曲されたL字状の係合部83が形成されている。
一方、側パネル120の上端コーナ金具20(段積み用支持部)の側面には、前記係合ロッド81の先端部のL字状係合部83を挿入可能な縦長穴22と、当該縦長穴22の上方に位置する丸穴23が形成されている。当該丸穴23は、つまパネル110の上框両端部に配置された前述の凸部112aを嵌合するためのものである。ハンドル部82を水平に持ち上げることで、L字状係合部83を垂直(縦上向き)にした状態で前記縦長穴22に挿入することができる。
そして、縦長穴22にL字状係合部83を挿入した後、ハンドル部82から手を離すと、ハンドル部82が自重で下方に約90°回動し、係合ロッド81の先端部のL字状係合部83が、上向き位置から、ほぼ90°回転した横向き位置に変わる。これにより、L字状係合部83が縦長穴22の内側に係合して、縦長穴22からの係合ロッド81の抜き出し不能になる。
支持板90には、ハンドル部82を挟んでそのスライド移動を規制するクリップ91が配置されている。このクリップ91は弾力性を有する樹脂等により略U字状に形成されたものであって、ハンドル部82のU字状のいずれか一方の部分をクリップ91に押し込むことで、係合ロッド81の横方向のスライド移動を規制して、ハンドルラッチ80をロック又はアンロック状態に固定する。ハンドル部82のU字状の一方の部分をクリップ91に押し込んだ状態(図6B)がアンロック状態で、ハンドル部82のU字状の反対部分をクリップ91に押し込んだ状態(図6D)がロック状態である。
ハンドルラッチ80は、つまパネル110の左右両端に1つずつ備えられ、全部で4つのハンドルラッチ80を2枚の側パネル120の縦長穴22に係合させることで、2枚のつまパネル110を、2枚の自立した側パネル120に係合させることができる。この状態でパレット100の床パネル130上に搭載した荷物を輸送する。
L字状の係合部83は、ハンドルラッチ80のロック状態において、つまパネル110の柱部材111から水平方向に比較的長く延び出た係合ロッド81の先端部に配置されている。このため、従来、係合ロッド81の当該長く延び出た部分が、輸送時の輸送パレット100の揺れ等によって曲ってしまうことがあった。
係合ロッド81がこのように曲がると、ハンドルラッチ80の抜き差しが最早不能になることもある。本発明の実施形態では、つまパネル110の上框112の凸部112aを側パネル120のコーナー金具20の丸穴23に嵌合させることでパネル相互の位置ズレを規制し、従来、係合部83に作用していた曲げ力を凸部112aが代わって負担することが可能になる。したがって、輸送パレット100の強度アップを図ると共に、係合ロッド81やその先端係合部83の変形を防止し、ハンドルラッチ80のスムーズな抜き差しを保証することができる。
従来の輸送パレットは、前述のハンドルラッチ80を備えていても、ハンドルラッチ80があるつまパネル110を、側パネル120に仮止めする機構がなかった。このため、つまパネル110を片手で持って垂直状に保持した状態で、空いた方の手でハンドルラッチ80を操作してL字状係合部83を縦長穴22に係合させなければならなかった。
この係合作業は、L字状係合部83を上向き状態で縦長穴22に挿入する作業であるが、L字状係合部83と縦長穴22との位置合わせが必ずしも容易ではなく、L字状係合部83を縦長穴22に挿入するのに手間取ることがあった。この原因の1つは、つまパネル110と側パネル120間で関連部品の寸法誤差等によって元々多少の位置ずれがあるためである。
他の原因は、ハンドルラッチ80のロック操作に起因するものである。すなわち、1つのハンドルラッチ80をロック操作すると、当該ロック操作によって、他のハンドルラッチ80があるパネル間で位置ずれが生じ、ハンドルラッチ80のL字状係合部83と縦長穴22との位置関係が微妙にズレてしまう場合がある。実際は、このハンドルラッチ80のロック操作に起因して、L字状係合部83と縦長穴22との位置合わせがうまくいかない場合が多い。
本発明の実施形態では、まず側パネル120を弾性的にやや外側に開いた状態にして、つまパネル110の凸部112aと丸穴23の位置とが合うようにつまパネル110を垂直状に立て掛ける。そして、この立て掛け状態で側パネル120を元のように垂直状に戻す。これで凸部112aが丸穴23に確実に嵌合する。この嵌合状態では、つまパネル110から手を離しても、つまパネル110が自然に外側に倒れることがない。
したがって、作業者はまず輸送パレット100の各コーナー部で凸部112aを丸穴23に嵌合させ、その後に4箇所のハンドルラッチ80を順次ロック操作していけばよい。各コーナー部では凸部112aが丸穴23に嵌合して既に位置合わせが完了しているので、L字状係合部83を縦長穴22に容易に係合させることができる。したがって、従来のようにL字状係合部83を縦長穴22に挿入するのに手間取ることがない。すなわち、一箇所でハンドルラッチ80をロック操作することにより、他の箇所でハンドルラッチ80のL字状係合部83と縦長穴22との位置関係が微妙にズレてしまうことがない。
ハンドルラッチ80をすべてロックして、つまパネル110と側パネル120とを一体化すると、次に、図7A〜図7Cのように、2枚のつまパネル110の上框112相互間に2本の天梁140を互いに平行状に架け渡す。天梁140は、平らな角パイプの両端部に、上框112に係合可能な係合金具142を取り付けたものである。係合金具142は板金を側面視でコ字形に屈曲したもので、下側の折り返し部分に矩形状の切欠き部142aが形成されている。
一方、つまパネル110の上框112の中間部分の下面2箇所には、図7B、図7Cのように短い角パイプ部113が溶接付けされている。この角パイプ部113が前記係合金具142の切欠き部142aに嵌合することで、天梁140の横ズレが規制される。
天梁140をつまパネル110の上框112相互間に架け渡す際、上框112の外側面を内側に押して上框112をやや弓なりに弾性変形させる。この状態で天梁140を架け渡す。天梁140の両端の切欠き部142aに角パイプ部113が位置合わせされたのを確認した後、上框112の前記弓なり変形を元の形に弾性復帰させる。これで角パイプ部113が図7Cのように切欠き部142aに収まる。
(輸送パレットの折畳み・段積み)
リターナブル輸送パレット100が輸送先に到着すると、2本の天梁140を取り外した後、全てのハンドルラッチ80を外す。その後、床パネル130からつまパネル110を取り外す。ハンドルラッチ80を外しても、つまパネル110の凸部112aが側パネル120のコーナー金具20に嵌合している間は、つまパネル110が自然に外側に倒れることはない。側パネル120を少し外側に押し開くとつまパネル110の凸部112aが側パネル120のコーナー金具20から外れるので、つまパネル110をやや外側に傾けながらその下框114を浮き止め金具60から外す。
つまパネル110を取り外しても、側パネル120の凸部50が床パネル130の凹部31cに嵌合しているので、側パネル120は自立姿勢をそのまま維持している。作業者は当該側パネル120を自立したままにしておいて、床パネル130上につまパネル110を2枚重ねで載置する。2本の天梁140は床パネル130上の空きスペースに載置する。その後、2枚の側パネル120を順番に内側に倒してつまパネル110の上に水平に重ね合わせる。
この際、側パネル120は床パネル130から完全に取り外すのではなく、床パネル130から少し持ち上げてから内側に倒す。これにより側パネル120の凸部50が床パネル130の凹部31cから外れて側パネル120を内側に回転することが可能になる。
この側パネル120の内側方向への回転の間、側パネル120の下端部の丸棒部材40は、図4Dのように、ブロック部材33と、四隅ポスト31の一方の縦壁部31aの縦縁31a1との間に位置決めされているので、側パネル120をスムーズに回転することができる。このため、側パネル120がつまパネル110に重なる水平倒伏位置も常に一定になる。したがって、折畳み状態の輸送パレット100の形態的なまとまりがよい。このようにして輸送パレット100を図2Bの折畳み状態とし、この折畳み状態の輸送パレット100を図2Cのように段積みして再利用のためにリターン輸送する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能である。例えば前記実施形態では側パネルを床パネル側に倒伏可能に構成したが、つまパネル110をその下框114を中心として床パネル130側に倒伏可能に構成することも可能である。また前記実施形態では、つまパネル110の上框112に凸部112aを形成し、相手側の側パネル120のコーナー金具20に丸穴23を形成したが、これを反対にして、上框112に丸穴23を形成し、コーナー金具20に凸部112aを形成してもよい。また、側パネル120を自立させる凸部50と円弧状凹部31cについても、凸部50を床パネル130に形成し、円弧状凹部31cを側パネル120に配設してもよい。
10:穴部 20:コーナー金具
21:突起部 22:縦長穴
23:丸穴 30:コーナー金具
31:四隅ポスト 31a:縦壁部
31a1:縦縁 31b:円弧状角部
31c:円弧状凹部 32:プレート材
33:ブロック部材 40:丸棒部材
50:凸部 60:金具
60a:垂直板部 60b:傾斜板部
62:垂直板部 80:ハンドルラッチ
81:係合ロッド 82:ハンドル部
83:係合部 90:支持板
91:クリップ 100:輸送パレット
110:つまパネル 111:柱部材
112:上框 112a:凸部
113:角パイプ部 114:下框
114a:水平板部 120:側パネル
121:柱部材 122:下端部
130:床パネル 131:L字状凹部
132:穴部 140:天梁
142:係合金具 142a:切欠き部

Claims (5)

  1. 矩形状床パネルの四辺に側壁パネルがそれぞれ着脱可能に立設されたリターナブル輸送パレットであって、対向する2枚の側壁パネルは立設状態でその下框が前記床パネルに対して浮き上がり不能に係合可能とされ、対向する他の2枚の側壁パネルは立設状態から前記床パネル側に倒伏可能なようにその基端部に配設された回転支点部が前記床パネルに対して回転可能に載置されると共に、当該他の2枚の側壁パネルの柱部材の基端部の側面に形成された係合部としての凸部が、当該他の2枚の側壁パネルの立設状態で、前記床パネルの四隅部のコーナー金具に配設された被係合部としての凹部上方から嵌合することで当該他の2枚の側壁パネルが内側及び外側方向に回転不能な自立可能状態になるように構成し、かつ、前記他の2枚の側壁パネルを前記回転支点部を中心として起立回転させて前記自立可能状態にする際に、前記凸部が摺動可能な円弧状角部が、前記凹部に隣接して前記コーナー金具に形成されていることを特徴とするリターナブル輸送パレット。
  2. 前記コーナー金具が、前記他の2枚の側壁パネルを回転させる際の前記基端部の位置ズレを規制するブロック部材を有することを特徴とする請求項に記載のリターナブル輸送パレット。
  3. 前記側壁パネルが2枚の側パネルと2枚のつまパネルで構成され、前記つまパネルが前記床パネルに対して浮き上がり不能に係合可能とされ、前記側パネルが前記床パネルに対して回転可能とされていることを特徴とする請求項1又は2に記載のリターナブル輸送パレット。
  4. 前記側パネルと前記つまパネルがハンドルラッチによって連結可能に構成されていることを特徴とする請求項3に記載のリターナブル輸送パレット。
  5. 前記ハンドルラッチを有する側壁パネルの上框の両端部に、当該ハンドルラッチの長手方向で相手側の側壁パネルの上框に係合する係合部を設けたことを特徴とする請求項4に記載のリターナブル輸送パレット。
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