JP6914532B2 - リターナブル輸送パレット - Google Patents

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本発明は、自動車部品等の輸送に使用されるリターナブル輸送パレットに関する。
自動車部品等を輸送するリターナブル輸送パレットは、例えば特許文献1〜3に記載のものが知られている。これら文献に記載の輸送パレットは、床パネル上に自動車部品等の貨物を搭載して保定した後、床パネルの辺々に第1の側壁パネル対と第2の側壁パネル対を係合・立設する。そして、これら側壁パネル対の隣接する上框両端部をカンヌキ軸で連結し、さらに対向する側壁パネル対の上框相互間を天梁で連結する。これにより輸送パレットの箱型形状を保持する。
リターナブル輸送パレットは貨物を輸送した後に天梁を取り外し、床パネルから取り外した側壁パネル対を天梁と共に床パネル上に積み重ねて扁平化する。そしてこの扁平化した輸送パレットを複数パレット段積みしてコンテナに積載し、発送地に返送して次の輸送に備える。
特許第3392308号公報 特許第4549120号公報 特許第6211655号公報
従来のリターナブル輸送パレットは、折り畳み時に床パネル上に積み重ねた側壁パネルの横ズレないし横飛び出しを防止するために、床パネルの対向する辺々上に横ズレ防止用のストッパを突設している(但し前記文献中に図示及び説明はない)。ストッパの高さは最上層の側壁パネルの高さと同程度に設定される。
したがって、例えば第1の側壁パネル対を上下二層で積み重ね、さらにその上に第2の側壁パネル対を向かい合わせで一層で配置した場合、合計三層分の側壁パネルの高さ(厚さ)にストッパの高さを設定する必要がある。このようにストッパを上方に高く延ばすと、ストッパの強度が弱くなって輸送中の振動・衝撃等により曲がりやすくなる。
ここで、本発明の一実施形態を説明する図1Aと図2を便宜的に参照すると、従来のストッパ116は、床パネル110の辺々に係合・立設される第2の側壁パネル対130の下框131と干渉しない位置に配置されている。しかし、前述のようにストッパ116が曲がると、第2の側壁パネル対130の下框131がストッパ116の上端部と干渉することで、当該第2の側壁パネル対130を正常に立設することが不可能になることがある。
本発明の目的は、輸送パレットの折り畳み状態での側壁パネル対の横ズレを確実に防止しつつ、横ズレ防止用ストッパの高さを可及的に低減してその曲げ強度を向上することで、当該ストッパの変形によって第2の側壁パネル対が立設不能となる不具合を防止することにある。
前記課題を解決するため、本発明のリターナブル輸送パレットは、矩形状床パネルの対向する第1の辺々に第1の側壁パネル対が着脱自在に立設され、他の対向する第2の辺々に第2の側壁パネル対が着脱自在に立設され、これら側壁パネル対の立設状態で、前記第1の側壁パネル対と前記第2の側壁パネル対が、前記第2の側壁パネル対の上框両端部に配設された連結部によって連結されるリターナブル輸送パレットであって、当該輸送パレットを折り畳む際は、前記床パネルから取り外した前記第1の側壁パネル対と前記第2の側壁パネル対を前記床パネル上に順次積み重ね、当該積み重ね状態で前記第2の側壁パネル対が水平方向で対向配置されるリターナブル輸送パレットにおいて、前記床パネルの前記第1の辺々に、前記第1の側壁パネル対の下框を前記立設状態で位置決めするための一対の係合片を突設し、輸送パレットの折り畳み状態では当該係合片によって前記第2の側壁パネル対の前記連結部を位置決めするようにしたことを特徴とする。
また本発明の別のリターナブル輸送パレットは、矩形状床パネルの対向する第1の辺々に第1の側壁パネル対が着脱自在に立設され、他の対向する第2の辺々に第2の側壁パネル対が着脱自在に立設され、これら側壁パネル対の立設状態で、前記第1の側壁パネル対と前記第2の側壁パネル対が、前記第2の側壁パネル対の上框両端部に配設された連結部によって連結されるリターナブル輸送パレットであって、当該輸送パレットを折り畳む際は、前記床パネルから取り外した前記第1の側壁パネル対と前記第2の側壁パネル対を前記床パネル上に順次積み重ね、当該積み重ね状態で前記第2の側壁パネル対が前記連結部を互いに突き合わせた状態で対向配置されるリターナブル輸送パレットにおいて、前記床パネルの前記第1の辺々の長手方向中央部上面に、前記第1の側壁パネル対の下框を前記立設状態で位置決めするための一対の係合片を、前記第1の辺々の長手方向で互いに所定間隔を空けて突設し、輸送パレットの折り畳み状態では当該係合片相互間に前記第2の側壁パネル対の前記連結部を突き合わせ状態で収容するようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、輸送パレットの折り畳み状態で第2の側壁パネル対の横ズレを一対の係合片で確実に防止することができる。したがって、横ずれ防止用ストッパの高さを第2の側壁パネル対の分だけ低減してその曲げ強度を向上し、輸送中の振動・衝撃等による当該ストッパの変形によって第2の側壁パネル対が立設不能となる不具合を防止することができる。
本発明の一実施形態に係るリターナブル輸送パレットの斜視図である。 二段積みした輸送パレットの斜視図である。 輸送パレットの床パネルの斜視図である。 側壁パネル対を床パネルに積み重ねる方法を示すもので、床パネル上の第1の側壁パネル対に第2の側壁パネル対を載せる直前状態の斜視図である。 側壁パネル対を床パネルに積み重ねる方法を示すもので、床パネル上に第1の側壁パネル対と第2の側壁パネル対を積み重ねた状態を示す斜視図である。 輸送パレットの折り畳み方法を示すもので、図3Aを矢印IV方向から見た側面図である。 第1の側壁パネル対と第2の側壁パネル対を連結する連結部を示すもので、第2の側壁パネル対を垂直に起こして第1の側壁パネル対に係合させる直前状態を示す斜視図である。 第1の側壁パネル対と第2の側壁パネル対を連結しているがアンロック状態の斜視図である。 図5Bを反対側から見た斜視図である。 第1の側壁パネル対と第2の側壁パネル対を連結してロックした状態の斜視図である。 第2の側壁パネルの連結部を(a)水平方向外側から見た側面図、(b)垂直方向上方から見た平面図である。 輸送パレットを折り畳んだ状態の第2の側壁パネル対の連結部の配置状態を示す斜視図である。 輸送パレットの折り畳み段積み状態の側面図である。 図3Bと同様の斜視図であって、第2の側壁パネル対の向きを変更した変形実施形態の斜視図である。 図3Bと同様の斜視図であって、第2の側壁パネル対の向きを変更した変形実施形態の斜視図である。
以下、本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。なお、全図を通じて同一又は相当部分には同一符号を付することで、重複した説明を適宜省略することとする。
(輸送パレット100の全体構成)
図1Aは、本発明の一実施形態に係るリターナブル輸送パレット100の全体を示すものである。また図1Bは、当該輸送パレット100を二段積みした状態を示すものである。輸送パレット100は三段以上に積み重ねることも可能である。
輸送パレット100は矩形状の床パネル110と、当該床パネル110の前後に配設される第1の側壁パネル対120と、左右に配設される第2の側壁パネル対130と、天梁140を有する。これら側壁パネル対120、130は、床パネル110の辺々上に垂直に係合・立設される。
側壁パネル対120、130はその後、各上框がコーナ部において互いに連結され、第1の側壁パネル対120の上框122が天梁140によって相互に連結される。天梁140は、第1の側壁パネル対120の横幅が短い場合は省略することも可能である。また、床パネル110は図示例では長方形であるが、正方形でも構わない。
床パネル110は図2に示すように、薄鋼板で長方形に成形した床板111を主体とし、当該床板111の下面に複数本(図示例では6本)の滑材112が所定間隔を空けて並列に固定されている。そして、これら滑材112相互間の隙間にフォークリフトの爪を差し込むことができるようになっている。
第1及び第2の側壁パネル対120、130は、それぞれ、任意の角パイプや形鋼等の鋼材を組み合わせて構成することができる。第1の側壁パネル対120は、水平方向に延びた下框121及び上框122と、左右両端の柱材123、124と、3本の中間柱材125と、左右の斜材126、127で構成されている。
上框122の長手方向中央部に、天梁140の両端部の係合部141が係合することで、対向する上框122が相互に連結される。第1の側壁パネル対120を立設するときは、柱材123、124の下端部が後述するコーナ金具115の内側に配置され、また下框121が後述する係合片114に係合される。
第2の側壁パネル対130は、水平方向に延びた下框131及び上框132と、左右両端の柱材133、134と、中間柱材135と、左右の斜材136、137で構成されている。第2の側壁パネル対130を立設するときは、その下框131の左右両端部が後述するグリップ金具117に係合される。
床板111の対向する長辺上には、その長辺全長にわたって、高さ数センチの腰板113が溶接等で固定されている。そしてこの腰板113の上端に、第1の側壁パネル対120が着脱自在に立設される。腰板113の高さは、第1の側壁パネル対120を上下二層で積み重ね、さらにその上に第2の側壁パネル対130を向かい合わせで一層で配置する場合、三層目となる第2の側壁パネル対130の高さに合わせる。
腰板113の長手方向中央部には、第1の側壁パネル対120の下框121を位置決めするための係合片114が左右一対で配設されている。この一対の係合片114は、腰板113の長手方向で所定間隔(図7に示す間隔W1)を空けた状態で上方に向けて突設されている。
左右の係合片114は、それぞれ、腰板113の前面と背面に溶接固定された前後一対の板金で構成されている。当該前後一対の係合片114間に第1の側壁パネル対120の下框121を垂直方向上方から差し込むことで、第1の側壁パネル対120の下框121を位置決めするようにしている。
床板111の対向する短辺には、長手方向中央部に一対のストッパ116が突設されている。当該ストッパ116は、輸送パレット100の折り畳み状態で第1の側壁パネル対120の横ズレないし横飛び出しを防止するためのものである。したがって、ストッパ116の高さは図4に示すように、第1の側壁パネル対120を上下二段に積み重ねた高さ、すなわち第1の側壁パネル対120の水平にした柱材124を2本積み重ねた高さに対応している。
本実施形態においては、ストッパ116の高さがその寸法公差や取付公差により柱材124(123)の2本積み高さよりも若干高すぎる場合でも、図8の折り畳み段積み時にストッパ116の上端部が上段の輸送パレット100の滑材112と干渉することがない。すなわち、第1の側壁パネル対120の上に、さらに第2の側壁パネル対130が積み重ねられるので、当該第2の側壁パネル対130の厚み分だけストッパ116の高さの公差に余裕がでる。
一対のストッパ116は、薄鋼板の床板111とは別体で構成した板材を滑材112の外側面に溶接付けしたものでもよいが、部品点数削減のため、床板111の短辺の一部に形成したコ字状切断線の内側を垂直に起こすことで成形(切り起こし成形)してもよい。図2は当該切り起こし成形の例を示すもので、図中の符合118は切り起こし成形で生じた切り欠き穴118である。
床板111の対向する短辺の両端部には、グリップ金具117が配設されている。このグリップ金具117は、図2に拡大図示するように、側面視で金具下端部が滑材112の外側面に溶接固定され、金具上端部が床板111の内側方向に向けて斜めに屈曲されている。そして当該グリップ金具117と後述の位置決め板部115aとの間に、第2の側壁パネル対130の断面L字状の下框131の両端部を差し込むことで、当該下框131を床パネル110に係合・固定するように構成されている。
床パネル110ないし床板111の四隅には、第1の側壁パネル対120の柱材123、124の下端部を位置決めするためのコーナ金具115が配設されている。このコーナ金具115は平面視でL字状を成し、コーナ金具115の内側の角部に第1の側壁パネル対120の柱材123、124の下端部を配置するようにしている。
コーナ金具115の一端部、すなわち水平方向でストッパ116の方向に延びた一端部は、第2の側壁パネル対130の下框131両端部を位置決めするための、平面視L字状の位置決め板部115aを構成している。なお、前述した滑材112の長さは、当該滑材112の両端部が図8の折り畳み段積み状態でコーナ金具115の内側に収まる長さに設定されている。
(連結部の構成)
第2の側壁パネル対130の上框132の両端部に、図5A〜図5Dに示すように、第2の側壁パネル対130の上框132を第1の側壁パネル対120の上框122に連結するための連結部150が配設されている。この連結部150はカンヌキ式のロック機構を有する。当該ロック機構のカンヌキ軸151を左右にスライド移動させることで、第1の側壁パネル対120と第2の側壁パネル対130の連結ロック及びアンロックを行う。
連結部150は、ロック機構を構成するカンヌキ軸151と、第2の側壁パネル対130の上框132の外側に固定された平面視L字状の受け金具152と、第2の側壁パネル対130の上框132の内側に固定された台板153を有する。当該台板153には、後述するハンドル部151aを預けるためのハンドル受け154が配設されている。
台板153は、第2の側壁パネル対130の上框132の端部に重なるように折り曲げられた第1折曲部153aと、当該第1折曲部153aと直角な第2折曲部153bを有する。カンヌキ軸151の中間部は第2の側壁パネル対130の柱材133の上端部を水平方向に貫通し、当該カンヌキ軸151の直線状の軸先が、連結ロック時に台板153の第1折曲部153aを水平方向に貫通するように構成されている。
受け金具152は、第2の側壁パネル対130の上框132の外側に固定された第1板部152aと、当該第1板部152aと直角な第2板部152bを有する。そして、当該第2板部152bと、台板153の第1折曲部153a及び第2折曲部153bで、三方が囲まれた溝状の収受部152cが形成されている。台板153の第2折曲部153bは、上框132から突き出た受け金具152の第1板部152aの内面に重ね合わされ、これにより収受部152cの補強が図られている。
カンヌキ軸151の中間部に、側面視U字状のハンドル部151aの先端が直角に連結されている。このU字状のハンドル部151aの左右いずれかの軸部151b、151cをハンドル受け154に選択的に係合させることで、連結ロック状態又はアンロック状態が保持される。
第1の側壁パネル対120の上框122の両端部には差し金具170が縦向きに取り付けられている。当該差し金具170は板金製で断面コ字状を成し、上框122の両端部における柱材123、124の側面に溶接等で固定されている。そして差し金具170の対向する板部の一方の中央に、カンヌキ軸151の直線状の軸先を挿入・嵌合するための穴部171が形成されている。
前記受け金具152は、図1Bの段積み状態で、上段の輸送パレット100の両端の滑材112を位置決めする機能も有する。当該位置決めのため、受け金具152の第1板部152aと第2板部152bの高さは、第2の側壁パネル対130の上框132の上端を上回る高さに設定されている。
そして、直角をなす第1板部152aと第2板部152bの内側で、滑材112の両端部が位置決めされる。このように滑材112を位置決めした状態で、上段の輸送パレット100の重量が下段の輸送パレット100の第1の側壁パネル対120の柱材123、124によって支持される。
(係合片114と受け金具152の関係)
図7に示すように、輸送パレット100の折り畳み状態において、第2の側壁パネル対130の受け金具152の収受部152cを、床パネル110の腰板113の上端部に被せることができるようになっている。すなわち、輸送パレット100の折り畳み時に、収受部152cの内側溝部に腰板113の上端部を挿入する。
一対の係合片114の相互間隔はW1である。この間隔W1の範囲内に、突合せ状態の一対の受け金具152が収容・配置される。係合片114の上端角部は、作業の邪魔にならないようにテーパ状114aにカットされている。
受け金具152の角部も同様にテーパ状152dにカットされている。これにより、第2の側壁パネル対130を突き合わせ状態で第1の側壁パネル対120の上に重ね合わせる際に、突き合わせ状態の受け金具152がスムーズに間隔W1内に収容・配置される。
ここで受け金具152の幅をW2(図6(a)では高さW2)とすると、2×W2<W1の寸法関係である。したがって、受け金具152と係合片114との間には隙間Cが形成される。この隙間Cを適当な大きさにすることで、折り畳み作業がしやすくなると共に、第2の側壁パネル対130の図7でD1方向のガタツキを防止することができる。
(輸送パレット100の組み立て)
床パネル110上に自動車部品等の貨物を搭載・保定した後、輸送パレット100を組み立てるには、床パネル110の辺々に、第1の側壁パネル対120と第2の側壁パネル対130を順次係合・立設する。詳しくは、床パネル110の腰板113の上に第1の側壁パネル対120を載せ、その下框121を係合片114に挿入・係合する。下框121の両端部ないし左右柱材123、124の下端部は、コーナ金具115の内側に配置する。
このようにして第1の側壁パネル対120を立設した後、第2の側壁パネル対130を立設する。第2の側壁パネル対130を立設するには、まず第2の側壁パネル対130を図2の拡大図又は図5Aのように外側にやや傾斜させた状態で、その下框131をグリップ金具117の内側に挿入する。
そして当該下框131を支点として第2の側壁パネル対130を内側に向けて垂直に立ち上げて下框131をグリップ金具117に係合させる。同時に図5Bのように受け金具152の溝状の収受部152cに、第1の側壁パネル対120の上框122両端部を挿入する。カンヌキ軸151のハンドル部151aは、このときまで、アンロック状態にしておく。
図5Bのように第1の側壁パネル対120と第2の側壁パネル対130を立設すると、次はハンドル部151aを図5C→図5Dのようにロック操作して、カンヌキ軸151の軸先を第1の側壁パネル対120の上框122両端部の穴部171に挿入・嵌合する。これで第1の側壁パネル対120と第2の側壁パネル対130の上框122、132が連結される。最後に、第1の側壁パネル対120の上框122相互間に天梁140を架け渡して組み立てを完了する。
図1Aのように組み立てた輸送パレット100は、さらに図1Bのように所要数で段積みし、この段積み状態で輸送する。当該段積み状態では、上段の輸送パレット100の両端に位置する滑材112の前後両端部が、下段の輸送パレット100の受け金具152の内側に配置される。これにより、当該滑材112の位置決めが行われる。
(カンヌキ軸151の形状)
前記カンヌキ軸151は、本実施形態ではその軸先を含む全体形状を第2の側壁パネル対130の上框132の長手方向に沿った直線状に形成してある。こうすることで、カンヌキ軸151自体の製造が容易になることは勿論のこと、軸先強度を向上させることができる。
従来のカンヌキ軸151の軸先はL字状に屈曲しており、第1の側壁パネル対120の上框122両端部の相手側穴部は縦長スリット状に形成してある。そしてハンドル部151aをスライド操作・回動操作することで前記L字状軸先を相手側穴部に係合するようにしていた。
しかし、L字状に屈曲した軸先は強度的に弱く、輸送時の振動・衝撃による外力やハンドル部151aの回動操作に伴うトルクにより変形しやすい。本実施形態では収受部152cで相手側上框122の両端部が外側に離間しないように保持するので、カンヌキ軸151の軸先は単純な直線状とすることができる。直線状の軸先には曲げ作用のみで引張作用と捻り作用が働かないので、軸先の変形・損傷を防止することができる。
(輸送パレット100の折り畳み)
輸送パレット100は図1Bの段積み状態で輸送後、発送地に返送するため図3Bの状態に折り畳み、さらに図8のように段積みしてコンテナに積載する。輸送パレット100を図3Bのように折り畳むには、まず天梁140を取り外し、次にカンヌキ軸151のハンドル151aを操作してカンヌキ軸151の軸先を第1の側壁パネル対120の穴部171から引き抜く。これで第1の側壁パネル対120と第2の側壁パネル対130の上框122、132の連結が解除される。
カンヌキ軸151の引き抜き操作の後、ハンドル151aを図5Cのようにアンロック位置に保持する。すなわち、ハンドル151aの軸部151bをハンドル受け154に係合させる。これで収受部152cの内側に突出していたカンヌキ軸151の軸先が、台板153の第1折曲部153aの内側に完全に引っ込む。
次に、第2の側壁パネル対130をその下框131を支点として図2の実線のように外側に傾け、下框131ないし第2の側壁パネル対130をグリップ金具117から離脱させる。取り外した第2の側壁パネル対130は、床パネル110の横に仮置きしておく。そして次に、第1の側壁パネル対120を軽く垂直方向上方に持ち上げ、その支柱124下端部をコーナ金具115から引き抜く。
続いて、当該第1の側壁パネル対120をその下框121を支点として内側方向、すなわち床パネル110側に水平に倒す。この際、コーナ金具115から引き抜いた支柱124の下端部の位置をストッパ116側に少しずらし、コーナ金具115の位置決め板部115aの端部に当接させる。
第1の側壁パネル対120を図3Aのように上下二層に積み重ねると、前述のように床パネル110の横に仮置きしていた第2の側壁パネル対130を、当該第1の側壁パネル対120の上に積み重ねる。この際、第2の側壁パネル対130は一層の突き合わせ状態、すなわち受け金具152の溝状の収受部152cを下向きにし、当該受け金具152を互いに突合せ当接させた状態で第1の側壁パネル対120の上に載置する。また、取り外した天梁140は床パネル110上の隙間に適宜収容する。
なお、第1の側壁パネル対120は図3Aのように上下二層に積み重ねる他、第1の側壁パネル対120の高さが低かったり、床パネル110の短辺の長さが長かったりした場合、突き合わせ状態の一層で床パネル110上に配置することも可能である。この場合は、前述したストッパ116の高さを約半分にすることができる。
第1の側壁パネル対120と第2の側壁パネル対130を図3Bのように折り畳むと、第2の側壁パネル対130の受け金具152の収受部152cに、腰板113の上端部が挿入・嵌合される。図3Bないし図7の状態では受け金具152の両側に係合片114が配置されているので、受け金具152は図7で矢印D1方向の移動が係合片114によって規制される。
また、腰板113の上端部が受け金具152の収受部152cに嵌合しているので、受け金具152は図7で矢印D2方向の移動も規制される。このように、第2の側壁パネル対130の図7で矢印D1と矢印D2の2方向の移動が完全に規制されるので、輸送パレット100の図3Bの折り畳み姿勢が安定化し、ひいては図8の折り畳み段積み姿勢が安定化する。
なお、第2の側壁パネル対130の図7矢印D2方向の移動規制を、前述のように受け金具152に依存することなく、第2の側壁パネル対130の柱材133、134と腰板113の相対位置関係で規制することも可能である。すなわち、柱材133、134に装着したブラケット等で腰板113との間の隙間を埋めるのである。この場合、受け金具152の収受部152cに腰板113の上端部を挿入・嵌合することは必ずしも必要ではなくなるので、例えば腰板113の厚みをより大きいものに変更することも可能になる。
本発明の実施形態では、第1の側壁パネル対120の横飛び出しを防止するストッパ116を従来と同じ位置に配設しているが、ストッパ116の高さは大幅に低減している。すなわち、第2の側壁パネル対130の横ズレないし横飛び出し防止を前述のように一対の係合片114によって完全に規制しているので、ストッパ116の高さを第2の側壁パネル対130の厚さ分だけ低減することができる。
輸送パレット100を図3Bのように折り畳むと、当該輸送パレット100を今度は図8のように段積みする。この折り畳み段積み状態で、上段の輸送パレット100の滑材112の両端部が、下段の輸送パレット100の腰板113の上面に載る。第2の側壁パネル対130の各部材の最上面(外側面)と、滑材112の底面との間には、輸送中の振動・衝撃等による第2の側壁パネル対130の変形防止や塗装面保護のため、必要最小限の隙間が形成されている。
本発明の実施形態では、前述したようにストッパ116の高さを大幅に低減しているのでその曲げ強度が向上し、輸送中の振動・衝撃等による当該ストッパ116の変形によって第2の側壁パネル対130が立設不能となる不具合を防止することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能である。例えば前記実施形態では受け金具152を互いに突き合わせ当接させた状態で第2の側壁パネル対130を第1の側壁パネル対120の上に重ね合わせたが、図9Aと図9Bのように、第2の側壁パネル対130を逆向きに突き合わせてもよい。すなわち、床パネル110の第1の辺々の長さが図3Bより長い場合、又は第2の側壁パネル対130の高さが図3Bより低い場合に、第2の側壁パネル対130を逆向きに突き合わせることも可能になる。この場合、図9Aのように受け金具152をコーナ金具115で位置決めしたり、別途配設した係合片(図9Aの係合片114と同形状)で位置決めしたり、或いは図9Bのようにコーナ金具115と別途配設の係合片114との間に受け金具152を位置決めすることができる。
図9Aでは第2の側壁パネル対130がその下框131で互いに当接しているので、受け金具152だけで第2の側壁パネル対130の横滑りを防止することができる。また図9Bでは第2の側壁パネル対130の下框131が相互に離れていても、受け金具152がコーナ金具115と係合片114の間に挟み込まれているので、同様に第2の側壁パネル対130の横滑りを防止することができる。
また前記実施形態では連結部150にカンヌキ式のロック機構を使用したが、カンヌキ軸151を使用しない他のロック機構を使用しても構わない。また、前記カンヌキ軸151は、第1の側壁パネル対120と第2の側壁パネル対130を連結する以外に、図3B又は図7の折り畳み状態における第2の側壁パネル対130の浮き上がり防止用にも使用することができる。この場合、カンヌキ軸151の軸先を挿入・嵌合するための穴部を腰板113の内側面に形成しておく。
そして図7の折り畳み状態でハンドル部151aを操作してカンヌキ軸151を外側方向にスライドし、その軸先を腰板113内側面の穴部に挿入・嵌合する。このようにして第2の側壁パネル対130を床パネル110にロックしておけば、輸送時の振動・衝撃等で第2の側壁パネル対130が床パネル110から浮き上がるのを防止することができる。
100:リターナブル輸送パレット 110:床パネル
111:床板 112:滑材
113:腰板 114:係合片
114a:テーパ状 115:コーナ金具
115a:位置決め板部 116:ストッパ
117:グリップ金具 118:切り欠き穴
120:第1の側壁パネル対 121:下框
122:上框 123、124:柱材
125:中間柱材 126:斜材
130:第2の側壁パネル対 131:下框
132:上框 133:柱材
135:中間柱材 136:斜材
140:天梁 141:係合部
150:連結部 151:カンヌキ軸
151a:ハンドル部 151b,151c:ハンドル部の軸部
152:受け金具 152a:第1板部
152b:第2板部 152c:収受部
152d:テーパ状 153:台板
153a:第1折曲部 153b:第2折曲部
154:ハンドル受け 170:差し金具
171:穴部

Claims (7)

  1. 矩形状床パネルの対向する第1の辺々に第1の側壁パネル対が着脱自在に立設され、他の対向する第2の辺々に第2の側壁パネル対が着脱自在に立設され、これら側壁パネル対の立設状態で、前記第1の側壁パネル対と前記第2の側壁パネル対が、前記第2の側壁パネル対の上框両端部に配設された連結部によって連結されるリターナブル輸送パレットであって、当該輸送パレットを折り畳む際は、前記床パネルから取り外した前記第1の側壁パネル対と前記第2の側壁パネル対を前記床パネル上に順次積み重ね、当該積み重ね状態で前記第2の側壁パネル対が水平方向で対向配置されるリターナブル輸送パレットにおいて、
    前記床パネルの前記第1の辺々に、前記第1の側壁パネル対の下框を前記立設状態で位置決めするための一対の係合片を突設し、輸送パレットの折り畳み状態では当該係合片によって前記第2の側壁パネル対の前記連結部を位置決めするようにしたことを特徴とするリターナブル輸送パレット。
  2. 矩形状床パネルの対向する第1の辺々に第1の側壁パネル対が着脱自在に立設され、他の対向する第2の辺々に第2の側壁パネル対が着脱自在に立設され、これら側壁パネル対の立設状態で、前記第1の側壁パネル対と前記第2の側壁パネル対が、前記第2の側壁パネル対の上框両端部に配設された連結部によって連結されるリターナブル輸送パレットであって、当該輸送パレットを折り畳む際は、前記床パネルから取り外した前記第1の側壁パネル対と前記第2の側壁パネル対を前記床パネル上に順次積み重ね、当該積み重ね状態で前記第2の側壁パネル対が前記連結部を互いに突き合わせた状態で対向配置されるリターナブル輸送パレットにおいて、
    前記床パネルの前記第1の辺々の長手方向中央部上面に、前記第1の側壁パネル対の下框を前記立設状態で位置決めするための一対の係合片を、前記第1の辺々の長手方向で互いに所定間隔を空けて突設し、輸送パレットの折り畳み状態では当該係合片相互間に前記第2の側壁パネル対の前記連結部を突き合わせ状態で収容するようにしたことを特徴とするリターナブル輸送パレット。
  3. 前記連結部が、前記側壁パネル対の立設状態で前記第1の側壁パネル対の前記上框両端部を受け入れ可能な収受部を有することを特徴とする請求項1又は2のリターナブル輸送パレット。
  4. 前記収受部が、輸送パレットの折り畳み状態では前記床パネルの前記第1の辺々を受け入れることを特徴とする請求項3のリターナブル輸送パレット。
  5. 前記第1の側壁パネル対が、輸送パレットの折り畳み状態で前記床パネル上に上下二層に積み重ねられることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項のリターナブル輸送パレット。
  6. 前記連結部にカンヌキ軸が配設され、前記第1の側壁パネル対の前記上框両端部が前記収受部に受け入れられた状態で、前記カンヌキ軸の軸先が、前記第1の側壁パネル対の前記上框両端部の穴部に挿入されることで前記第1の側壁パネル対と前記第2の側壁パネル対が連結ロックされることを特徴とする請求項3又は4のリターナブル輸送パレット。
  7. 前記カンヌキ軸の前記軸先を含む全体形状を前記第2の側壁パネル対の上框長手方向に沿った直線状に形成し、当該カンヌキ軸を軸線方向にスライドさせることで前記カンヌキ軸の前記軸先を前記第1の側壁パネル対の前記上框両端部の前記穴部に挿入するようにしたことを特徴とする請求項6のリターナブル輸送パレット。
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