JP4974241B2 - ホイール積載盤 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用のホイールの下端部を受容して水平同軸上に複数並べた状態に保持可能な複数のホイール端部受容溝を上下両面に開口させて備えたホイール積載盤に関する。
従来、この種のホイール積載盤として、縦横に延びた木材を接合して桟構造とし、それらのうち平行になった1対の木材の間をホイール端部受容溝にしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、別の従来のホイール積載盤として、パイプを格子状に連結させ、平行になった1対のパイプの間をホイール端部受容溝にすると共に、それらパイプに複数の硬質ゴムを取り付けてホイールへの衝撃を吸収可能としたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
これらホイール積載盤は、ホイールを上面に載置した状態で複数段に積み上げられ、例えば、フォークリフトやトラックで搬送される。ここで、フォークリフト等が段差を通過したときに、ホイール及びホイール端部受容溝の自重による衝撃がホイールに加わるが、木製のホイール積載盤では、ホイールの外周面に備えたホイールフランジが木材に食い込むことで衝撃が吸収され、パイプ製のホイール積載盤では、硬質ゴムによって衝撃が吸収される。
実開平02−111651号公報(7〜8頁、第2〜5図) 実開昭63−48543号公報(2頁、第1,6図)
ところで、上記した木製及びパイプ製のホイール積載盤は、製造時に複数の木材又はパイプを組み付ける必要があるので量産が困難であった。これに対し、上記したホイール積載盤を樹脂成形品にすると量産が容易になる。しかしながら、ホイール積載盤を構成する樹脂は、強度上の問題から、木材又は硬質ゴムのような柔軟な樹脂にすることができない。このため、上記した従来の木製又はパイプ製のホイール積載盤と同一構造の樹脂製のホイール積載盤では、複数段に積み上げてフォークリフト等で搬送する際の衝撃を吸収することが困難になり、ホイールの一部が変形したり、ホイールに内部歪みが発生する事態が懸念される。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、容易に量産することができかつ搬送時の衝撃を緩和することが可能なホイール積載盤の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係るホイール積載盤は、車両用のホイールの下端部を受容して水平同軸上に複数並べた状態に保持可能な複数のホイール端部受容溝を上下両面に開口させて備えたホイール積載盤であって、それら複数のホイール端部受容溝にて保持された複数列のホイールの上に別のホイール積載盤を重ねて載置したときに、複数列のホイールの上端部がホイール端部受容溝に下方から受容されるホイール積載盤において、ホイール端部受容溝の開口縁部には、ホイール端部受容溝の幅方向の中央に向かって斜め下方に張り出し、ホイールの下端部における周方向の2位置に当接する1対の上面外側当接壁と、1対の上面外側当接壁の下端部から垂下した1対の垂下中継壁と、1対の垂下中継壁の下端部からホイール端部受容溝の幅方向の中央に向かって斜め上方に張り出し、ホイールの上端部における周方向の2位置に当接する1対の下面内側当接壁とが備えられると共に、樹脂の成形品であるところに特徴を有する。
なお、上記「1対の下面内側当接壁」は、「1対の垂下中継壁の下端部からホイール端部受容溝の幅方向の中央に向かって斜め上方に張り出し」ていることを要件としているが、ここで「1対の垂下中継壁の下端部から・・斜め上方に張り出し」とは、下面内側当接壁全体が均一に傾斜しているものに限定されない。即ち、「1対の下面内側当接壁」は、「1対の垂下中継壁の下端部から『直に』斜め上方に張り出し」ているものにも限定されず、「1対の垂下中継壁の下端部から水平に延びてから斜め上方に張り出し」たものも含まれる。次述する、請求項2の「1対の上面内側当接壁」に関しても同様である。
請求項2の発明に係るホイール積載盤は、車両用のホイールの下端部を受容して水平同軸上に複数並べた状態に保持可能な複数のホイール端部受容溝を上下両面に開口させて備えたホイール積載盤であって、それら複数のホイール端部受容溝にて保持された複数列のホイールの上に別のホイール積載盤を重ねて載置したときに、複数列のホイールの上端部がホイール端部受容溝に下方から受容されるホイール積載盤において、ホイール端部受容溝の開口縁部には、ホイール端部受容溝の幅方向の中央に向かって斜め上方に張り出し、ホイールの上端部における周方向の2位置に当接する1対の下面外側当接壁と、1対の下面外側当接壁の上端部から起立した1対の起立中継壁と、1対の起立中継壁の上端部からホイール端部受容溝の幅方向の中央に向かって斜め下方に張り出し、ホイールの下端部における周方向の2位置に当接する1対の上面内側当接壁とが備えられると共に、樹脂の成形品であるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のホイール積載盤において、ホイール端部受容溝内に設けられ、上下のホイール同士が接触しないように隔絶する上下隔絶壁を備えたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載のホイール積載盤において、上下隔絶壁から突出し、ホイールの外周面に備えたホイールフランジを挟んでホイールを軸方向で位置決めする1対のフランジ挟持突起を設けたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項3に記載のホイール積載盤において、上下隔絶壁から上方に対をなして突出し、上下隔絶壁の長手方向で互いに離されかつ上下隔絶壁の幅方向でずれた位置に配置され、ホイールの外周面に備えたホイールフランジの下端部を上下隔絶壁の長手方向で挟持する1対の上面側フランジ挟持突起と、1対の上面側フランジ挟持突起を、上下隔絶壁の幅方向に延びた基準水平軸を中心にして180度回転させた位置で上下隔絶壁から下方に対をなして突出し、1対の上面側フランジ挟持突起で下端部を挟まれたホイールフランジの上端部を上下隔絶壁の長手方向で挟持する1対の下面側フランジ挟持突起とを設けたところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項3乃至5の何れかに記載のホイール積載盤において、上下隔絶壁は、ホイール端部受容溝の幅方向でそのホイール端部受容溝の開口縁部から切り離されると共に、上下隔絶壁の長手方向の複数箇所に設けた連絡壁にてホイール端部受容溝の開口縁部に連絡され、ホイール端部受容溝同士の間に挟まれた部分には、ホイール端部受容溝の長手方向に沿って複数の軽量孔が形成され、ホイール積載盤のうち軽量孔同士の間の残された梁部の延長線上に連絡壁が配置されたところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1のホイール積載盤では、ホイール端部受容溝の長手方向とホイールの軸方向とを一致させて、ホイールの下端部をホイール端部受容溝に受容すると、ホイールの下端部における周方向の2位置が、ホイール端部受容溝の開口縁部に備えた1対の上面外側当接壁に当接してホイールが転動不能に保持される。そして、同一外径の複数のホイールの下端部をホイール端部受容溝に受容すると、それら複数のホイールが水平同軸上に並べられた状態に保持される。また、請求項1のホイール積載盤上に載置された複数列のホイールの上に、別の請求項1のホイール積載盤を重ねて載置すると、それら複数列のホイールの上端部における周方向の2位置が、ホイール端部受容溝の開口縁部に備えた1対の下面内側当接壁に当接する。これにより、ホイール群の上に載置されたホイール積載盤が安定する。そして、その上側のホイール積載盤上にも複数のホイールを載置することができる。このようにして、ホイールと共に請求項1のホイール積載盤を複数段に積み上げることができる。
ここで、上記した請求項1の構成によれば、ホイールの下端部に当接する1対の上面外側当接壁と、ホイールの上端部に当接する1対の下面内側当接壁とは、ホイール端部受容溝の幅方向で互いにずれている。従って、上下からホイールに挟まれたホイール積載盤においては、上方のホイールから上面外側当接壁にかかる力と、下方のホイールから下面内側当接壁にかかる力とがホイール端部受容溝の幅方向で互いにずれて作用し、ホイール端部受容溝の開口縁部が曲げ変形し易くなる。これにより、ホイール積載盤をホイールと共に複数段積み上げられた状態で搬送時に上下方向から受ける衝撃を吸収することができる。しかも、本発明のホイール積載盤は、樹脂の成形品であるから量産が可能である。
[請求項2の発明]
請求項2のホイール積載盤では、ホイール端部受容溝の長手方向とホイールの軸方向とを一致させて、ホイールの下端部をホイール端部受容溝に受容すると、ホイールの下端部における周方向の2位置が、ホイール端部受容溝の開口縁部に備えた1対の上面内側当接壁に当接してホイールが転動不能に保持される。そして、同一外径の複数のホイールの下端部をホイール端部受容溝に受容すると、それら複数のホイールが水平同軸上に並べられた状態に保持される。また、請求項2のホイール積載盤上に載置された複数列のホイールの上に、別の請求項2のホイール積載盤を重ねて載置すると、それら複数列のホイールの上端部における周方向の2位置が、上側のホイール積載盤におけるホイール端部受容溝の開口縁部に備えた1対の下面外側当接壁に当接する。これにより、ホイール群の上に載置されたホイール積載盤が安定する。そして、その上側のホイール積載盤上にも複数のホイールを載置することができる。このようにして、ホイールと共に請求項2のホイール積載盤を複数段に積み上げることができる。
ここで、上記した請求項2の構成によれば、ホイールの下端部に当接する1対の上面内側当接壁と、ホイールの上端部に当接する1対の下面外側当接壁とは、ホイール端部受容溝の幅方向で互いにずれている。従って、上下からホイールに挟まれたホイール積載盤においては、上方のホイールから上面内側当接壁にかかる力と、下方のホイールから下面外側当接壁にかかる力とがホイール端部受容溝の幅方向で互いにずれて作用し、ホイール端部受容溝の開口縁部が曲げ変形し易くなる。これにより、ホイール積載盤をホイールと共に複数段積み上げられた状態で搬送時に上下方向から受ける衝撃を吸収することができる。しかも、本発明のホイール積載盤は、樹脂の成形品であるから量産が可能である。
[請求項3の発明]
請求項3のホイール積載盤では、ホイール端部受容溝内に備えた上下隔絶壁が、上下のホイール同士が接触しないように隔絶し、ホイールに傷が付くことを防止することができる。
[請求項4の発明]
請求項4のホイール積載盤では、上下隔絶壁から突出した1対のフランジ挟持突起が、ホイールに備えたホイールフランジを挟んでホイールを軸方向で位置決めするので、ホイールの位置が安定する。
[請求項5の発明]
請求項5のホイール積載盤をホイールと共に複数段積み上げると、ホイールフランジの下端部が、その下側のホイール積載盤に備えた1対の上面側フランジ挟持突起に挟持され、ホイールフランジの上端部がその上側のホイール積載盤に備えた1対の下面側フランジ挟持突起に挟持される。これにより、ホイール端部受容溝の長手方向においてホイールが位置決め固定される。
ここで、1対の下面側フランジ挟持突起も1対の上面側フランジ挟持突起も共に、上下隔絶壁の幅方向でずらして配置されているので、ずらさずに配置した場合に比べて、ホイールの鉛直軸周りの回転を効果的に規制することができる。また、1対の下面側フランジ挟持突起は、1対の上面側フランジ挟持突起を、上下隔絶壁の幅方向に延びた基準水平軸を中心にして180度回転させた位置に設けられているので、ホイールを挟んで対向した上側のホイール積載盤の1対の下面側フランジ挟持突起と、下側のホイール積載盤の1対の上面側フランジ挟持突起とは点対称の配置となる。これにより、1対の下面側フランジ挟持突起でホイールの鉛直軸周りの一方向への回転を規制する一方、その反対向きのホイールの回転を1対の上面側フランジ挟持突起で規制することができる。即ち、1対の下面側フランジ挟持突起と1対の上面側フランジ挟持突起とで協働してホイールの鉛直軸周りの回転を両方向で規制することができる。
[請求項6の発明]
請求項6のホイール積載盤によれば、上下隔絶壁をホイール端部受容溝の開口縁部から切り離したので軽量化が図られる。また、ホイール積載盤のうちホイール端部受容溝同士の間に挟まれた部分には、複数の軽量孔が形成されているので、この点においても軽量化が図られる。そして、上下隔絶壁とホイール端部受容溝の開口縁部とを連絡するための連絡壁を、ホイール積載盤のうち軽量孔同士の間の残された梁部の延長線上に配置したので、これらを別々の位置に配置した場合に比べて強度を高くすることができる。
[第1実施形態]
以下、本発明の一実施形態を図1〜図15に基づいて説明する。本実施形態のホイール積載盤10は、合成樹脂の射出成形品であって、全体が長方形の平板状になっている。以下、ホイール積載盤10の全体の形状である長方形のうち長辺と平行な方向を水平第1方向H1と呼び、短辺と平行な方向を水平第2方向H2と呼ぶこととする。
ホイール積載盤10の上面には平坦水平な天井壁11が備えられ、その天井壁11の下面における外縁部には図2に示すように補強枠壁12が形成されている。補強枠壁12は、天井壁11の外縁先端から下方に直角曲げされた外側枠リブ12Aと、その内側に設けられた内側枠リブ12Bとの間を複数の連絡リブ12Cで連絡してなる。また、外側枠リブ12Aの角部のうち水平第2方向H2の一端側に位置した1対の角部には、外側枠リブ12Aにおける隣り合った2辺間を斜め連絡する面取部12W,12Wが形成されている。これにより、図3に示すように、ホイール積載盤10,10同士を上下に重ねる際に、面取部12W,12W同士を整合させることで、ホイール積載盤10,10同士を容易に正規の位置で重ね合わせることができる。
図2に示すように、外側枠リブ12Aのうち水平第2方向H2で対向する1対の対向辺の下端部からは、1対ずつの下端突条12Tが下方に向けて突出形成されている。また、図1に示すように、下端突条12Tを有した外側枠リブ12Aの各辺と天井壁11とが交差する角部には、水平第1方向H1全体に亘って天井壁11の縁部を段付き状に陥没させて段差係合部12Sが形成されている。そして、図3に示すように、ホイール積載盤10,10同士を重ねた際に、上側のホイール積載盤10の下端突条12Tが下側のホイール積載盤10の段差係合部12Sに係合して、ホイール積載盤10,10同士が水平第2方向H2でずれ止めされる。
図1に示すように、ホイール積載盤10には、例えば水平第1方向H1の中央と、両端部寄り位置との計3箇所に、ホイール端部受容溝30が形成されている。各ホイール端部受容溝30は、天井壁11のうち補強枠壁12の内側部分を、水平第2方向H2全体に亘って均一幅で切除してなる。ホイール端部受容溝30に関するその他の構造については、後に詳説する。
図2及び図4に示すように、天井壁11の下面には、各ホイール端部受容溝30を幅方向で挟む位置にそれぞれホイール端部受容溝30に沿って延びた下面縦リブ30Aが形成されている。それら下面縦リブ30Aは、次述する複数の補強梁壁13(本発明の「梁部」に相当する)によって水平第2方向H2の複数位置で分断されている。なお、図6に示すように、天井壁11から下方への下面縦リブ30Aの張り出し量は、天井壁11から下方への補強枠壁12及び補強梁壁13の張り出し量の半分程度になっている。
図2に示すように、天井壁11の下面のうち補強枠壁12の内側には、複数の補強梁壁13が形成されている。各補強梁壁13は、天井壁11から垂下されかつ水平第1方向H1に延びた1対の下面横リブ13A,13Aの間を複数の補強連絡リブ13Bで連絡した構造になっている。そして、補強梁壁13は、天井壁11の下面のうち補強枠壁12の内側部分を水平第2方向H2で4等分する3つの位置で水平第1方向H1に延び、上記した複数のホイール端部受容溝30によって水平第1方向H1の複数位置で分断されている。また、図1に示すように、天井壁11のうち補強梁壁13の下面横リブ13A,13Aに挟まれた部分は切除されており、さらに、下面横リブ13A,13Aに挟まれた部分における高さ方向の中間位置には、図5に示すように、天井壁11と平行な中天井壁13Cが形成されている。なお、補強梁壁13及び補強枠壁12の両下端面は面一になっている(図4参照)。
図2に示すように、天井壁11のうち隣り合ったホイール端部受容溝30,30に水平第1方向H1で挟まれ、補強梁壁13によって区画された複数の略正方形の領域には、それぞれ軽量孔14が形成されている。軽量孔14は、例えば、正八角形になっており、その8つの辺のうち1つおきに配置された4辺の開口縁から下方に補強リブ14Aが垂下されている。そして、それら補強リブ14Aが、水平第1方向H1に対して斜めに延びて下面横リブ13Aと下面縦リブ30Aとの間又は内側枠リブ12Bと下面縦リブ30Aとの間を連絡している。
天井壁11のうち水平第1方向H1の両端部で、それぞれホイール端部受容溝30と補強枠壁12とに挟まれかつ隣り合った補強梁壁13,13に挟まれた1対ずつの略長方形の領域には、第1軽量長孔15がそれぞれ形成されている。また、天井壁11のうち水平第1方向H1の両端部で、補強枠壁12の角部とホイール端部受容溝30及び補強梁壁13に囲まれた1対ずつの略長方形の領域には、前記第1軽量長孔15より短めの第2軽量長孔16と位置決部17とがそれぞれ形成されている。
図5に示すように、位置決部17は、天井壁11に形成されかつ水平第2方向H2に延びた係合長孔17Aの開口縁から下方に筒体17Bを延ばし、その筒体17Bの下端部を底壁17Cで閉塞した構造になっている。
図4に示すように、底壁17Cには、その外縁部を残した全体を段付き状に下方に突出させて係合突起17Tが形成されている。その底壁17Cのうち係合突起17Tを除いた部分の下面(即ち、外縁部の下面)は、補強枠壁12及び補強梁壁13の下端部と面一になっている(図6参照)。そして、ホイール積載盤10同士を重ねた際に、上側のホイール積載盤10の係合突起17Tが、下側のホイール積載盤10における位置決部17の係合長孔17A内に突入する。
また、図3に示すように、天井壁11のうち水平第1方向H1の一端部における1対の位置決部17,17同士の間隔L1と、他端部における1対の位置決部17,17同士の間隔L2とは異なっている。これにより、ホイール積載盤10,10を重ね合わせた場合に、それらホイール積載盤10,10同士を正規の位置に配置したときにのみ、上側のホイール積載盤10の係合突起17Tが下側の係合長孔17Aに嵌合する。
さらに、図15(A)に示すように、ホイール積載盤10をフォークリフト用のパレット50の上に載置した際には、図15(B)に示すように、係合突起17Tと下端突条12Tとがパレット50の4つの側面に係止し、パレット50上におけるホイール積載盤10の横ずれが規制される。
さて、図6に示すように、ホイール端部受容溝30の幅方向における両側の開口縁部には、上面外側当接壁31と垂下中継壁32と下面内側当接壁33と内側起立壁34とがそれぞれ1対ずつ左右対称に形成されている。具体的には、上面外側当接壁31は、天井壁11からホイール端部受容溝30の幅方向の中央に向かって所定の角度(例えば、10〜30度)で斜め下方へと張り出している。その上面外側当接壁31の下端部(先端部)は、ホイール積載盤10の上下方向における上端寄りに位置し、その上面外側当接壁31の下端部から鉛直下方に垂下中継壁32が垂下されてホイール積載盤10の下端位置(補強枠壁12及び補強梁壁13の下端面の位置)まで延びている。また、下面内側当接壁33は、垂下中継壁32の下端部からホイール端部受容溝30の幅方向の中央に向かって所定の角度(例えば、10〜30度)で斜め上方へと張り出している。下面内側当接壁33の上端部(先端部)は、ホイール積載盤10の上下方向における下端寄りに位置し、その下面内側当接壁33の上端部(先端部)から鉛直上方に内側起立壁34が起立している。
これら上面外側当接壁31、垂下中継壁32、下面内側当接壁33及び内側起立壁34は、ホイール端部受容溝30の長手方向全体に亘って形成されいる。また、図5に示すように、垂下中継壁32と内側起立壁34との間は、複数の縁部補強壁35Bによって連結され、図4に示すように、上面外側当接壁31と下面縦リブ30Aとの間は、複数の縁部補強壁35Aによって連結されている。
図1に示すように、ホイール端部受容溝30内には、上下隔絶壁40が設けられている。上下隔絶壁40は、全体が帯板状をなし、図5に示すように、上記した内側起立壁34,34に対して間隔を開けた状態で、ホイール端部受容溝30の幅方向における中央に配置されかつ、図6に示すようにホイール端部受容溝30の上下方向においても中央に配置されている。そして、図1に示すように、上下隔絶壁40の長手方向の両端部が、補強枠壁12における内側枠リブ12Bに接続されると共に、上下隔絶壁40の長手方向における複数位置で、上下隔絶壁40の両側部と内側起立壁34との間が連絡壁43にて連絡されている。これら連絡壁43は、補強梁壁13と同一直線上に配置されている。なお、図4及び図5に示すように、上下隔絶壁40には、その長手方向に沿って延びた補強用の突条40Tが、上下両面における両側縁部と幅方向の中央とにそれぞれ備えられている。
図1に示すように、上下隔絶壁40の長手方向における複数位置には、フランジ固定部49,49,・,49Tが設けられている。フランジ固定部49は、上下隔絶壁40の長手方向に沿って等間隔に並べて例えば5つ設けられている。また、ホイール端部受容溝30の長手方向の一端部では、フランジ固定部49は、補強枠壁12から離れた位置に配置され、それとは反対側の端部ではフランジ固定部49Tが、補強枠壁12に隣接している。
フランジ固定部49,49,・,49Tのうち補強枠壁12に隣接したフランジ固定部49T以外のフランジ固定部49は、図5に示すように上下隔絶壁40の上面から上方に突出した上面側フランジ挟持突起41A,41Bと、図4に示すように、上下隔絶壁40の下面から下方に突出した下面側フランジ挟持突起42A,42Bとからなる。
上面側フランジ挟持突起41A,41Bは、図5に示すように、ホイール端部受容溝30の長手方向で間隔を開けて配置されかつホイール端部受容溝30の幅方向でずらして配置されている。つまり、上面側フランジ挟持突起41A,41B同士は、鉛直軸に対して点対称に配置されている。また、図9(A)に示すように、上面側フランジ挟持突起41A,41Bは、共に上下隔絶壁40の一部を上方に向けて袋状に膨出させた構造になっている。そして、上面側フランジ挟持突起41A,41Bの間でホイール端部受容溝30の長手方向において対峙した面は、上下隔絶壁40の上面と直交しかつ互いに平行になってホイール端部受容溝30の長手方向を向いている。また、上面側フランジ挟持突起41A,41Bの間でホイール端部受容溝30の長手方向において互いに反対側を向いた面は、上下隔絶壁40の上面に対して傾斜している。
下面側フランジ挟持突起42A,42Bは、上記した1対の上面側フランジ挟持突起41A,41Bを、それらに挟まれかつ上下隔絶壁40の幅方向に延びた基準水平軸(図9(A)のJ1参照)を中心にして180度回転させた位置に配置されて上下隔絶壁40から下方に突出し、1対の上面側フランジ挟持突起41A,41Bと同じ形状になっている。
より詳細には、上下隔絶壁40の長手方向における一部で上面側フランジ挟持突起41Aと下面側フランジ挟持突起42Bとが、上下隔絶壁40の幅方向の隣り合わせに配置され、上面側フランジ挟持突起41Bと下面側フランジ挟持突起42Aとが隣り合わせに配置されている。そして、それら上面側フランジ挟持突起41Aと下面側フランジ挟持突起42B、及び、上面側フランジ挟持突起41Bと下面側フランジ挟持突起42Aとが形成された部分は、上下隔絶壁40の幅方向の一方側半分と他方側半分とが上下互い違いの方向に袋状に膨出した構造になっている。
そして、これら上面側フランジ挟持突起41A,41Bの間に後述するホイールフランジ92の下端部が挟持され、下面側フランジ挟持突起42A,42Bの間にホイールフランジ92の上端部が挟持される(図14参照)。
なお、各図においては、上面側フランジ挟持突起41A,41Bのうち上下隔絶壁40の幅方向において一方側に配置された上面側フランジ挟持突起には符号41Aを付し、他方側に配置された上面側フランジ挟持突起には符号41Bを付してある。
また、図1に示すように、補強枠壁12に隣接したフランジ固定部49Tは、上面側フランジ挟持突起41Aと下面側フランジ挟持突起42Bからなり、それらに隣接した補強枠壁12が上面側フランジ挟持突起41Bと下面側フランジ挟持突起42Aの役割を兼ねている。
本実施形態のホイール積載盤10の構成に関する説明は以上である。次に、そのホイール積載盤10の作用効果について説明する。
図8〜図14には、ホイール積載盤10上に載置される車両用のホイール90の一例が示されている。図13に示すように、ホイール90は、円筒状のホイール本体91の一端側内側にハブ固定盤93を備えている。また、ホイール90の外周面からは、軸方向の両端部からホイールフランジ92,92が張り出している。これらホイールフランジ92,92は、同一外径になっている。なお、このホイール90は、例えばアルミ製であって、一般に「アルミホイール」と呼ばれている。また、ハブ固定盤93のうち外向き端面には、装飾処理(例えば、塗装やエンブレムの装着)が施されている。
このホイール90を、ホイール積載盤10の上に載置するには、図8(A)に示すように、ホイール端部受容溝30の長手方向とホイール90の軸方向とを一致させ、さらに、図9(A)に示すように、ハブ固定盤93と反対側の端部のホイールフランジ92を上面側フランジ挟持突起41A,41Bの間に突き合わせるようにして、ホイール端部受容溝30の上方からホイール積載盤10の上に載置する。
すると、図8(B)に示すように、ホイール90におけるホイールフランジ92の下端部がホイール端部受容溝30に受容される。そして、図11に示すように、ホイールフランジ92の下端部における周方向の2位置が、ホイール端部受容溝30の開口縁部に備えた1対の上面外側当接壁31,31に当接してホイール90が転動不能に保持される。また、図9(B)に示すように、ホイールフランジ92の下端部が上面側フランジ挟持突起41A,41Bの間に挟持され、ホイール端部受容溝30の長手方向で位置決め固定される。そして、同一外径の複数のホイール90の下端部をホイール端部受容溝30に受容すると、図10に示すように、複数のホイール90が水平同軸上に並べられた状態に保持される。また、ホイール90のうちハブ固定盤93と反対側のホイールフランジ92を各上面側フランジ挟持突起41A,41Bの間に挟持することで、図13に示すように、複数のホイール90は、同じ側にハブ固定盤93が配置された状態になって水平同軸上に一列に並ぶ。
また、図11に示すように、ホイール積載盤10上に載置された複数列のホイール90の上に、別のホイール積載盤10を重ねて載置すると、各ホイール90のホイールフランジ92における上端側の周方向の2位置が、ホイール端部受容溝30の開口縁部に備えた1対の下面内側当接壁33,33に当接する。また、そのホイールフランジ92の上端部が、図13及び図14に示すように、上側のホイール積載盤10に備えた1対の下面側フランジ挟持突起42A,42Bに挟持される。これにより、ホイール端部受容溝30の長手方向においてもホイール端部受容溝30内でホイール90が位置決め固定される。
ここで、図9(A)に示すように、1対の下面側フランジ挟持突起42A,42B、及び、1対の上面側フランジ挟持突起41A,41Bは、共に上下隔絶壁40の幅方向でずらして配置されているので、それらを上下隔絶壁40の幅方向でずらさずに配置した場合に比べて、ホイール90の鉛直軸周りの回転を効果的に規制することができる。
また、1対の下面側フランジ挟持突起42A,42Bは、1対の上面側フランジ挟持突起41A,41Bを、上下隔絶壁40の幅方向に延びた基準水平軸(図9のJ1参照)を中心にして180度回転させた位置に設けられているので、ホイール90を挟んで対向した上側のホイール積載盤10の下面側フランジ挟持突起42A,42Bと、下側のホイール積載盤10の上面側フランジ挟持突起41A,41Bとは、点対称の配置となる。これにより、1対の下面側フランジ挟持突起42A,42Bで、ホイール90の鉛直軸周りの一方向への回転を規制する一方、その反対向きのホイール90の回転を1対の上面側フランジ挟持突起41A,41Bで規制することができる。即ち、1対の下面側フランジ挟持突起42A,42Bと1対の上面側フランジ挟持突起41A,41Bとで協働してホイール90の鉛直軸周りの回転を両方向で規制することができる。このようにして、複数列のホイール90の上に安定した状態にホイール積載盤10を載置することができる。そして、その上側のホイール積載盤10上にも複数のホイール90を載置することで、ホイール積載盤10とホイール90とを交互に複数段に積み上げることができる。
ここで、図12に示すように、本実施形態のホイール積載盤10では、ホイール90の下端部に当接する1対の上面外側当接壁31,31と、ホイール90の上端部に当接する1対の下面内側当接壁33,33とは、ホイール端部受容溝30の幅方向で互いにずれている。これにより、ホイール積載盤10とホイール90とを交互に複数段に積み上げた場合には、上下からホイール90,90に挟まれたホイール積載盤10において、上方のホイール90から上面外側当接壁31,31にかかる力F1(図12参照)と、下方のホイール90から下面内側当接壁33,33にかかる力F2(図12参照)とがホイール端部受容溝30の幅方向で互いにずれて作用し、ホイール端部受容溝30の開口縁部が曲げ変形し易くなる。よって、本実施形態のホイール積載盤10は、ホイール90と共に複数段積み上げられた状態で、フォークリフトやトラック等で搬送された際に受ける上下方向の衝撃を吸収することができる。しかも、本実施形態のホイール積載盤10は、樹脂の成形品であるから量産が可能である。
ところで、ホイール90の外径が比較的小さいと、ホイール積載盤10をホイール90と共に複数段に積み上げた際に、上下のホイール90,90同士がホイール端部受容溝30内で接近する。しかしながら、本実施形態のホイール積載盤10では、ホイール端部受容溝30内に備えた上下隔絶壁40が、上下のホイール90,90同士が接触しないように隔絶するので、ホイール90に傷が付くことが確実に防止される。また、本実施形態では、上下隔絶壁40をホイール端部受容溝30の開口縁部から切り離したので軽量化が図られる。さらに、ホイール積載盤10のうちホイール端部受容溝30,30同士の間に挟まれた部分に、複数の軽量孔14を形成したので、この点においても軽量化が図られる。そして、上下隔絶壁40とホイール端部受容溝30の開口縁部とを連絡するための連絡壁43を、ホイール積載盤10のうち軽量孔14,14同士の間の残された補強梁壁13の延長線上に配置したので、これらを別々の位置に配置した場合に比べて強度を高くすることができる。
なお、本実施形態のホイール積載盤10は、図1に示したホイール積載盤10に対して上下方向に型開き可能な樹脂成形金型によって成形することができる。また、ホイール積載盤10は、所謂アンダーカット構造になった部分がないので、上記樹脂成形金型において型開き方向と交差する方向に移動するスライドピンは不要である。
[第2実施形態]
本実施形態のホイール積載盤10Vは、図16〜図19に示されている。以下、第1実施形態と異なる構成に関してのみ説明し、第1実施形態と同一の構成に関しては同一の符号を付して重複した説明は省略する。
図16に示すように、本実施形態のホイール積載盤10Vは、水平第1方向H1の2位置に2つのホイール端部受容溝30Vを有している。それらホイール端部受容溝30V,30Vの間の軽量孔14Vは、水平第1方向H1に長い八角形になっている。また、ホイール積載盤10Vのうち水平第1方向H1における両端部で、ホイール端部受容溝30Vと補強枠壁12とに挟まれかつ補強梁壁13Vによって区画された領域には、それぞれ端部軽量孔15Vが形成されている。端部軽量孔15Vのうちホイール端部受容溝30V側の縁部は、軽量孔14Vにおけるホイール端部受容溝30V側の縁部と線対称の形状をなしている。また、端部軽量孔15Vのうちホイール端部受容溝30Vから離れた側の縁部は、ホイール端部受容溝30Vの長手方向と平行に延びている。
図17に示すように補強枠壁12の外側枠リブ12Aには、全体に亘った複数位置に横ずれ防止突部12Xが形成されている。横ずれ防止突部12Xは、外側枠リブ12Aの下縁部に沿って延びた帯板状をなし、その幅方向の半分を外側枠リブ12Aの下縁部外面に一体化し、残り半分を外側枠リブ12Aから下方に張り出した構造になっている。これにより、ホイール積載盤10Vを複数重ねたときに、上側のホイール積載盤10の横ずれ防止突部12Xが下側のホイール積載盤10の上面外縁部に外側から係止し、ホイール積載盤10V,10V同士の横ずれを防止する。
さて、前記実施形態の補強梁壁13は、複数のホイール端部受容溝30によって分断されていたが、本実施形態のホイール積載盤10Vに備えた複数の補強梁壁13Vは、水平第2方向H2に連続して延び、それら補強梁壁13Vによってホイール端部受容溝30Vが水平第2方向H2で複数(例えば、4つ)の個別受容部30Kに分断されている。なお、ホイール端部受容溝30V内には、前記第1実施形態で説明した上下隔絶壁40は備えられていない。
ホイール端部受容溝30Vの各個別受容部30Kにおいては、上面外側当接壁31、垂下中継壁32、下面内側当接壁33及び内側起立壁34が長手方向の途中で分断されている。具体的には、図16及び図17に示すように、ホイール端部受容溝30Vの各個別受容部30Kにおける幅方向で対向した両開口縁には、ホイール端部受容溝30Vの長手方向の一端寄り位置に1対ずつの第1及び第2のフランジ固定部63,64が形成され、それら第1及び第2のフランジ固定部63,64から他端寄り位置までの間は、天井壁11と垂下中継壁32とが直交しかつ垂下中継壁32の下端部と内側起立壁34の下端部とが水平な底壁(図示せず)で連絡されて、上面外側当接壁31及び下面内側当接壁33を有しない構造になっている。
各第1フランジ固定部63は、垂下中継壁32の一部を一側壁とした角筒状をなして、図19に示すように下端が開放しかつ上端が天井壁11を延長した壁部によって閉塞されている。また、第2フランジ固定部64は、図18に示すように各第1フランジ固定部63の下端寄り位置からホイール端部受容溝30Vの内側に張り出している。さらに、第2フランジ固定部64は、図19に示すように第2フランジ固定部64の一部を一側壁とした角筒状をなし、上端が開放しかつ下端が閉塞されている。
各個別受容部30Kでは、ホイール積載盤10Vの水平第2方向H2における中央から離れた端部寄りに第1及び第2のフランジ固定部63,64が配置されている。また、各個別受容部30Kでは、第1及び第2のフランジ固定部63,64が配置された側の上面外側当接壁31及び下面内側当接壁33に比べ、その反対側の上面外側当接壁31及び下面内側当接壁33の方が長くなっている。
本実施形態の構成に関する説明は以上である。本実施形態のホイール積載盤10Vにホイール90(図8参照)を載置するには、そのホイール90のうちハブ固定盤93と反対側のホイールフランジ92を、各個別受容部30Kのうち第1及び第2のフランジ固定部63,64に隣接した短い上面外側当接壁31に当接させ、他方のホイールフランジ92を第1及び第2のフランジ固定部63,64から離れた長い上面外側当接壁31に当接させて載置する。すると、第1及び第2のフランジ固定部63,64と補強梁壁13V又は補強枠壁12との間にホイールフランジ92が挟持され、ホイール90が軸方向で固定される。これにより、ホイール90のうち装飾処理が施されたハブ固定盤93の外向き端面が、ホイール積載盤10Vにおける水平第2方向H2の中央側に向けられた状態になって保護される。その他の作用効果に関しては、第1実施形態のホイール積載盤10と同じである。
[第3実施形態]
前記第1実施形態のホイール積載盤10では、複数のフランジ固定部49,49,・・,49Tのうち一端部のフランジ固定部49Tのみが他のフランジ固定部49,・・と異なる構成になっていたが、本実施形態のホイール積載盤10Wでは、図20及び図21に示すように他端部のフランジ固定部49Uも他のフランジ固定部49,49,・・と異なる構成になっている。即ち、他端部のフランジ固定部49Uは、一端部のフランジ固定部49Tと同様に、補強枠壁12に隣接した位置に配置され、上面側フランジ挟持突起41Bと下面側フランジ挟持突起42Aのみからなり、それらに隣接した補強枠壁12が上面側フランジ挟持突起41Bと下面側フランジ挟持突起42Aの役割を兼ねている。即ち、上面側フランジ挟持突起41Bと補強枠壁12との間、及び、下面側フランジ挟持突起42Aと補強枠壁12との間に、ホイール90のホイールフランジ92を挟持する構造になっている。
本実施形態の構成によれば、図21に示すように、ホイール端部受容溝30に複数のホイール90を一列に並べて載置するときに、その列の一端部のホイール90に関しては、ハブ固定盤93の外向き端面をホイール積載盤10Wにおける水平第2方向H2の中央側に向けて、ホイールフランジ92をフランジ固定部49T(詳細には上面側フランジ挟持突起41A)と補強枠壁12との間に係合させる。また、列の他端部のホイール90に関しては、一端部のホイール90に対して180度旋回させた向きにして、ハブ固定盤93の外向き端面をホイール積載盤10Wにおける水平第2方向H2の中央側に向け、ホイールフランジ92をフランジ固定部49U(詳細には上面側フランジ挟持突起41B)と補強枠壁12との間に係合する。さらに、残りのホイール90は、一端部のホイール90と同じ側にハブ固定盤93を配置して各フランジ固定部49(上面側フランジ挟持突起41A,41B)にホイールフランジ92を係合する。これにより、第2実施形態と同様に、ホイール90のうち装飾処理が施されたハブ固定盤93の外向き端面が保護される。
[第4実施形態]
本実施形態のホイール積載盤10Xは、図22に示されており、ホイール端部受容溝30の幅方向における両側の開口縁の構造が前記第1実施形態のホイール積載盤10と異なる。本実施形態のホイール積載盤10Xにおけるホイール端部受容溝30の両開口縁部には、鉛直垂下壁30Fと下面外側当接壁31Xと起立中継壁32Xと上面内側当接壁33Xと内側垂下壁34Xとがそれぞれ1対ずつ左右対称に形成されている。具体的には、鉛直垂下壁30Fは、天井壁11からホイール積載盤10の下端位置(補強枠壁12及び補強梁壁13の下端面の位置)まで垂下されている。下面外側当接壁31Xは、鉛直垂下壁30Fの下端部からホイール端部受容溝30の幅方向の中央に向かって水平に張りだしかつ途中から所定の角度(例えば、10〜30度)で斜め上方へと向かっている。その下面外側当接壁31Xの上端部(先端部)は、ホイール積載盤10の上下方向における下端寄りに位置し、その下面外側当接壁31Xの上端部から鉛直上方に起立中継壁32Xが起立し、ホイール積載盤10の上端位置まで延びている。また、上面内側当接壁33Xは、起立中継壁32Xの上端部からホイール端部受容溝30の幅方向の中央に向かって所定の角度(例えば、10〜30度)で斜め下方へと張り出している。上面内側当接壁33Xの下端部(先端部)は、ホイール積載盤10の上下方向における上端寄りに位置し、その上面内側当接壁33Xの下端部から鉛直下方に内側垂下壁34Xが垂下されている。このように構成された本実施形態のホイール積載盤10Xによっても第1実施形態のホイール積載盤10と同様の作用効果を奏する。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記第1〜第4の各実施形態では、複数のホイール端部受容溝30,30Vが互いに平行になっていたが、それら複数のホイール端部受容溝が互いに異なる方向に延びた構成にしてもよい。
(2)前記第1実施形態では、ホイール端部受容溝30の内側面から上下隔絶壁40を切り離し、複数の連絡壁43によって上下隔絶壁40を部分的に支持していたが、上下隔絶壁40全体を複数のホイール端部受容溝30の内側面に接続した構成にしてもよい。
本発明の第1実施形態に係るホイール積載盤の上面側斜視図 ホイール積載盤の下面側斜視図 ホイール積載盤を重ねた状態の斜視図 ホイール積載盤の一部を拡大した下面側斜視図 ホイール積載盤の一部を拡大した上面側斜視図 図1のA−A切断面におけるホイール積載盤の断面図 図1のB−B切断面におけるホイール積載盤の断面図 ホイール積載盤とホイールの斜視図 ホイール積載盤とホイールの一部を拡大した斜視図 ホイールの上にホイール積載盤を載置した状態の斜視図 ホイールの上にホイール積載盤を載置した状態の側断面図 上下からホイールに挟まれたホイール積載盤の部分断面図 図11のC−C切断面におけるホイール積載盤の断面図 下面側フランジ挟持突起と上面側フランジ挟持突起との拡大断面図 パレット上に載置されたホイール積載盤の斜視図 第2実施形態に係るホイール積載盤の上面側斜視図 そのホイール積載盤の下面側斜視図 図16のD−D切断面におけるホイール積載盤の断面図 図16のE−E切断面におけるホイール積載盤の断面図 第3実施形態に係るホイール積載盤の上面側斜視図 そのホイール積載盤と側断面図 第4実施形態に係るホイール積載盤の部分断面図
符号の説明
10,10V,10W,10X ホイール積載盤
11 天井壁
12 補強枠壁
13 補強梁壁(梁部)
14 軽量孔
30,30V ホイール端部受容溝
31 上面外側当接壁
31X 下面外側当接壁
32 垂下中継壁
32X 起立中継壁
33 下面内側当接壁
33X 上面内側当接壁
40 上下隔絶壁
41A,41B 上面側フランジ挟持突起
42A,42B 下面側フランジ挟持突起
43 連絡壁
90 ホイール
92 ホイールフランジ

Claims (6)

  1. 車両用のホイールの下端部を受容して水平同軸上に複数並べた状態に保持可能な複数のホイール端部受容溝を上下両面に開口させて備えたホイール積載盤であって、
    それら複数のホイール端部受容溝にて保持された複数列のホイールの上に別のホイール積載盤を重ねて載置したときに、前記複数列のホイールの上端部が前記ホイール端部受容溝に下方から受容されるホイール積載盤において、
    前記ホイール端部受容溝の開口縁部には、前記ホイール端部受容溝の幅方向の中央に向かって斜め下方に張り出し、前記ホイールの下端部における周方向の2位置に当接する1対の上面外側当接壁と、
    前記1対の上面外側当接壁の下端部から垂下した1対の垂下中継壁と、
    前記1対の垂下中継壁の下端部から前記ホイール端部受容溝の幅方向の中央に向かって斜め上方に張り出し、前記ホイールの上端部における周方向の2位置に当接する1対の下面内側当接壁とが備えられると共に、
    樹脂の成形品であることを特徴とするホイール積載盤。
  2. 車両用のホイールの下端部を受容して水平同軸上に複数並べた状態に保持可能な複数のホイール端部受容溝を上下両面に開口させて備えたホイール積載盤であって、
    それら複数のホイール端部受容溝にて保持された複数列のホイールの上に別のホイール積載盤を重ねて載置したときに、前記複数列のホイールの上端部が前記ホイール端部受容溝に下方から受容されるホイール積載盤において、
    前記ホイール端部受容溝の開口縁部には、前記ホイール端部受容溝の幅方向の中央に向かって斜め上方に張り出し、前記ホイールの上端部における周方向の2位置に当接する1対の下面外側当接壁と、
    前記1対の下面外側当接壁の上端部から起立した1対の起立中継壁と、
    前記1対の起立中継壁の上端部から前記ホイール端部受容溝の幅方向の中央に向かって斜め下方に張り出し、前記ホイールの下端部における周方向の2位置に当接する1対の上面内側当接壁とが備えられると共に、
    樹脂の成形品であることを特徴とするホイール積載盤。
  3. 前記ホイール端部受容溝内に設けられ、上下のホイール同士が接触しないように隔絶する上下隔絶壁を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のホイール積載盤。
  4. 前記上下隔絶壁から突出し、前記ホイールの外周面に備えたホイールフランジを挟んで前記ホイールを軸方向で位置決めする1対のフランジ挟持突起を設けたことを特徴とする請求項3に記載のホイール積載盤。
  5. 前記上下隔絶壁から上方に対をなして突出し、前記上下隔絶壁の長手方向で互いに離されかつ前記上下隔絶壁の幅方向でずれた位置に配置され、前記ホイールの外周面に備えたホイールフランジの下端部を前記上下隔絶壁の長手方向で挟持する1対の上面側フランジ挟持突起と、
    前記1対の上面側フランジ挟持突起を、前記上下隔絶壁の幅方向に延びた基準水平軸を中心にして180度回転させた位置で前記上下隔絶壁から下方に対をなして突出し、前記1対の上面側フランジ挟持突起で下端部を挟まれた前記ホイールフランジの上端部を前記上下隔絶壁の長手方向で挟持する1対の下面側フランジ挟持突起とを設けたことを特徴とする請求項3に記載のホイール積載盤。
  6. 前記上下隔絶壁は、前記ホイール端部受容溝の幅方向でそのホイール端部受容溝の開口縁部から切り離されると共に、前記上下隔絶壁の長手方向の複数箇所に設けた連絡壁にて前記ホイール端部受容溝の開口縁部に連絡され、
    前記ホイール端部受容溝同士の間に挟まれた部分には、前記ホイール端部受容溝の長手方向に沿って複数の軽量孔が形成され、
    前記ホイール積載盤のうち前記軽量孔同士の間の残された梁部の延長線上に前記連絡壁が配置されたことを特徴とする請求項3乃至5の何れかに記載のホイール積載盤。
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