JP6605045B2 - 折り曲げ組立て式のパレットおよびそれに用いられる底板用ブランク - Google Patents

Description

［関連する複数の特許出願の相互参照］
本出願は、米国特許法第１１９条（ｅ）項に従い、米国仮特許出願第６２／１６４，７４９号の優先権を主張しており、その出願は、２０１５年５月２１日に出願され、かつ、発明の名称が「折り曲げ組立て式の（foldably constructed、折畳み製造型の、折り畳んで製造される、折り畳んで組み立てられる、折り曲げて組み立てられる)耐荷重構造体（force-resisting structure）または支持体（support、サポート）」であり、その出願は、引用により全体的に本特許出願に合体する。

この書類に開示されている事項は、概略的には、耐荷重構造体（force-resisting structure）または支持体（support、サポート）に関し、より具体的には、１枚または複数枚の折り曲げ可能なブランク（blank、半製品、打ち抜き後の板素材）を折り曲げて製造される（foldably constructed、折り畳んで組み立てられる）耐荷重構造体または支持体であって、パレットまたはダンネージ支持体(dunnage support、荷敷支持体、荷を固定するための支持体)として使用されることに特に適しているものに関する。

パレットというものは、主に、複数の物品(products、品物、製品、生産品）および複数の材料(materials、素材）の荷役および輸送であって大量に行われるもの（bulk handling and transport)に適合するように使用される。典型的には、パレットは、例えば、物品、コンテナまたは梱包品(packages)のような積荷(load、荷、荷物、負荷、荷重)を支持するために平坦な上面(top surface、積載面)を有し、その上面は、地面またはフロアからある距離(distance、高さ）上昇させられ、その距離は、当該パレットを前記積荷の全体を乗せた状態である場所から別の場所へ移動させるためにフォークリフトのフォークを前記上面より下側の部分に挿入することが可能であるように十分な距離である。従来、大部分のパレットは、複数の材木片、特に、軟材の材木片が釘またはねじのような金属製のファスナ(fastener、締結具）を用いて組み立てられることにより、製造されてきた。しかしながら、多くの問題に従来の木製パレットを用いる今日のユーザが直面している。木製パレットの製造および修理のための費用の高騰により、パレット輸送（palletized shipments、物品がパレット上に積載されて輸送されること）の全体的な費用対効果が損なわれている。木製パレットは、重くて嵩張って扱い難く、また、空の木製パレットは、かなり大きな保管空間を必要とする。再利用(reuse、リサイクル）のために鉄道またはトラックによって空の木製パレットを搬送することは特に高価である。

したがって、容易にリサイクル可能な材料、例えば、段ボール（corrugated paperboard、段ボール製板紙）から製造されたパレットが特に望まれる。倉庫および小売店においては、例えば、板紙（corrugated paperboard）およびプラスチックのようなリサイクル可能な材料を収集し、圧縮し（compacting、締め固め）、および／または保管するために、複数の別々の貯蔵庫（separate receptacles、数か所に分散して配置される複数の貯蔵場所）が一般的に提供される。そのリサイクル可能な材料は、その後、回収され、しばしはその状態で販売され、また、新たな材料および／または製品にリサイクルされることが可能である。

この書類に開示されている事項は、概略的には、上述の複数の問題を取り扱う折り曲げ組立て式の耐荷重構造体を提供し、および／または、より概略的には、現存する構成物(arrangements、構造体)に対する改良品または代替品を提供する。

この書類に開示されている事項により、概略的には、折り曲げ組立て式の構造体が提供される。一実施態様においては、前記折り曲げ組立て式の構造体が、内面（interior surface、当該構造体の内部空間に面する表面、内向き面、非露出面）を有する天板用ブランク（top blank、トップ・ブランク）と、外面（exterior surface、当該構造体の外部空間に面する表面、外向き面、露出面）を有する底板用ブランク（bottom blank、ボトム・ブランク）とを有してもよい。前記天板用ブランクの前記内面は、前記天板用ブランクと前記底板用ブランクとを結合する(couple together、連結して一体化する）ために、前記底板用ブランクの前記外面に係合するもの(engage、かみ合うもの）であってもよい。

この書類に開示されている事項についての複数の実施態様は、折り曲げ組立て式の構造体のための底板用ブランクを有してもよい。その底板用ブランクは、内面と、外面と、エッジ（edge、組立状態における２つの面の交わる線状部分、稜線）において支持を行う少なくとも１つのエッジ支持部（edge support）とを有してもよい。その少なくとも１つのエッジ支持部（edge support、エッジの位置において天板と底板とを支持する部分）は、自身を所定位置に固定的に保持する（secure）ために、前記外面の一部が前記内面の一部に係合するように、前記底板用ブランクの一部を前記内面に対して相対的に折り曲げる（fold、折り畳む）ことにより形成されてもよい。

この書類に開示されている事項についての複数の実施態様は、折り曲げ組立て式の構造体のための底板（bottom member、ボトム部材、底板部材）を有してもよい。その底板は、下面と、上面と、複数の支持構造体（support structures、支持用構造部、支持用立体部、柱状支持体、支持機能を有する構造部）とを有してもよい。各支持構造体は、前記下面が各支持構造体の複数の外面のすべてを形成するように、前記底板の一部を少なくとも２本のエッジに沿って折り曲げることにより形成されてもよい。

この書類に開示されている事項についての複数の実施態様は、パレットを有してもよい。そのパレットは、天板（top member、トップ部材、天板部材）と、その天板に、使用可能となるように連結される（operably connected、作用するように連結される、一定の機能を果たすように連結される）底板（bottom member、ボトム部材、底板部材）とを有してもよい。前記底板は、長さ（length、長手寸法、長さ方向に延びる部分）と、幅（width、幅寸法、幅方向に延びる部分）と、少なくとも２個のエッジ部（edge portion、組立状態における２つの面の交わる線状部分、稜線部分、側面部）とを有してもよく、それら少なくとも２個のエッジ部は、前記底板の前記幅寸法に沿って延びる少なくとも２本の支持コラム（support columns）を形成するために、前記底板の前記幅方向に沿って延びる少なくとも３本の折れ線に沿って折り曲げられる。

この書類に開示されている事項についての複数の実施態様は、折り曲げ組立て式の耐荷重構造体を有してもよい。一実施態様においては、前記折り曲げ組立て式の耐荷重構造体が、第１部材と第２部材とを、例えば、それぞれ、天板用ブランク（top blank、トップ・ブランク）と底板用ブランク（bottom blank、ボトム・ブランク）として有してもよい。前記第１部材は、支持板（support panel、荷を支持する板）と、その周囲に離散的に配置されるとともに前記支持板に折り曲げ可能に接合される複数の第１支持部とを有してもよい。前記第２部材は、基底板（base panel、当該構造体が接地される板）と、その周囲に離散的に配置されるととともに前記基底板に折り曲げ可能に接合される複数の第２支持部とを有してもよい。各第１支持部は、タブ（tab、突出部）を有してもよい。各第２支持部は、スロット(slot、切込み溝、開口部）を有してもよい。各第１支持部の前記タブは、前記第１部材を前記第２部材に動かないように固定的に結合する(secure)ために、各第２支持部の前記スロット内に受け入れられてもよい。

この書類に開示されている事項についての複数の実施態様は、折り曲げ組立て式の支持トレイ（support tray、蓋のない比較的深さの浅い容器など）を有してもよい。一実施態様においては、前記支持トレイが、トレイ板と、そのトレイ板に折り曲げ可能に接合される相対向する一対のリップ(lip、突出部）と、それら相対向する一対のリップに折り曲げ可能に接合される複数の支持フランジと、前記トレイ板に折り曲げ可能に接合される相対向する一対の固定結合用側壁とを有してもよい。前記複数の支持フランジは、前記相対向する一対の固定結合用側壁に動かないように固定的に結合され(secure)てもよい。

この書類に開示されている事項についての複数の実施態様は、折り曲げ組立て式のパレットを有してもよい。一実施態様においては、前記パレットが、天板と、その天板に連結される底板とを有してもよい。前記天板は、積載面（support surface、荷が積載される面、荷を下方から支持する面）と、その積載面に折り曲げ可能に接合される（foldably connected、折り曲げ可能に連結される、積載面の一部を折り曲げることによって一体形成される）第１部分とを有してもよい。前記底板は、接地面（base、底部、底面、パレットが接地される面）と、その接地面に折り曲げ可能に接合される（foldably connected）第２部分とを有してもよい。外周壁（peripheral wall、パレットの外周に沿って１周分延びる壁）が、前記積載面と前記接地面との間を延びるものであってもよい。その外周壁は、前記天板の前記第１部分と前記底板の前記第２部分とにより少なくとも部分的に形成されてもよい。

別のいくつかの実施態様および特徴が、後述の、発明の詳細な説明の欄中に部分的に記載されており、それら実施態様および特徴は、この明細書をよく検討すると当業者にとって自明になるか、または、ここに開示されている主題を実施することによって知得されるかもしれない。この書類の開示事項の本質および利点のさらなる理解が、この明細書のうちの残りの部分および複数の図面であってこの書類の開示事項の一部を構成するものを参照することによって実現されるかもしれない。当業者であれば、この開示事項の様々な側面および特徴の各々が、いくつかの事例において互いに分離して用いられることが有利であるか、または、他のいくつかの事例において、前記開示事項の他のいくつかの側面および特徴と組み合わせて用いられることが有利であるかもしれないということが理解されることになる。

この書類に開示されている事項は、この出願書類において、種々のレベルの詳細さで記載されており、特許請求の範囲に記載される主題の範囲に関するいかなる限定も、発明の開示の欄におけるいくつかの要素、部品または同様なものを包含することによって想定されることも、包含しないことによって想定されることもない。いくつかの具体的な事例においては、開示されている事項を理解するために必要ではない細部も、他の細部を理解することを困難にする細部も省略されているかもしれない。理解されるべきことは、特許請求の範囲に記載される主題は、ここに図示されている具体的ないくつかの実施態様にも具体的な構成態様(arrangements)にも必ずしも限定されないということである。

添付されている複数の図面であって明細書に組み込まれてその明細書の一部を構成するものは、この書類に開示されている事項についての複数の例を示しており、前述の一般的な説明および後述の詳細な説明と共同して、それら例のいくつかの原理(principles）を説明することに役立つ。

図１は、この書類に開示されている事項の一実施形態に従う耐荷重構造体の第１実施態様を示す上方斜視図（top isometric view）である。

図２は、この書類に開示されている事項の一実施形態に従う耐荷重構造体であって図１に示すものを示す下方斜視図（bottom isometric view）である。

図３は、この書類に開示されている事項の一実施形態に従う耐荷重構造体であって図１に示すものを示す分解図である。

図４は、この書類に開示されている事項の一実施形態に従う耐荷重構造体の第１部材の第１実施態様を示す下方斜視図（bottom isometric view）である。

図５は、この書類に開示されている事項の一実施形態に従う天板用ブランク（top blank、天板用打抜き素材）の第１実施態様を示す斜視図である。

図６は、この書類に開示されている事項の一実施形態に従う天板用ブランクであって図５に示すものを示す平面図である。

図７は、この書類に開示されている事項の一実施形態に従う底板用ブランク（bottom blank、底板用打抜き素材）の第１実施態様を示す斜視図である。

図８は、この書類に開示されている事項の一実施形態に従う底板用ブランクであって図７に示すものを示す平面図である。

図９Ａは、この書類に開示されている事項の一実施形態に従う両面段ボール板(single wall board)を有する段ボール素材を示す部分断面図である。

図９Ｂは、この書類に開示されている事項の一実施形態に従う複両面段ボール板(double wall board)を有する段ボール素材を示す部分断面図である。

図１０は、この書類に開示されている事項の一実施形態に従う支持壁を示す断面図である。

図１１は、この書類に開示されている事項の一実施形態に従う耐荷重構造体の第２実施態様を示す斜視図である。

図１２は、この書類に開示されている事項の一実施形態に従う耐荷重構造体であって図１１に示すものを示す下方斜視図（bottom isometric view）である。

図１３は、この書類に開示されている事項の一実施形態に従う耐荷重構造体であって図１１に示すものを示す分解図である。

図１４は、この書類に開示されている事項の一実施形態に従う天板用ブランクの第２実施態様を示す斜視図である。

図１５は、この書類に開示されている事項の一実施形態に従う天板用ブランクであって図１４に示すものを示す平面図である。

図１６は、この書類に開示されている事項の一実施形態に従う底板用ブランクの第２実施態様を示す斜視図である。

図１７は、この書類に開示されている事項の一実施形態に従う底板用ブランクであって図１６に示すものを示す平面図である。

図１８は、この書類に開示されている事項の一実施形態に従う耐荷重構造体の第３実施態様を示す上方斜視図（top isometric view）である。

図１９は、この書類に開示されている事項の一実施形態に従う耐荷重構造体であって図１８に示すものを示す分解図である。

図２０は、この書類に開示されている事項の一実施形態に従う天板用ブランクの第３実施態様を示す斜視図である。

図２１は、この書類に開示されている事項の一実施形態に従う天板用ブランクであって図２０に示すものを示す底面図である。

図２２は、この書類に開示されている事項の一実施形態に従う底板用ブランクの第３実施態様を示す斜視図である

図２３は、この書類に開示されている事項の一実施形態に従う底板用ブランクであって図２２に示すものを示す平面図である。

図２３Ａは、この書類に開示されている事項の一実施形態に従う底板用ブランクであって図２２に示すものを折り曲げ状態で示す上方斜視図（top perspective view）である。

図２４は、この書類に開示されている事項の一実施形態に従う耐荷重構造体に連結される支持トレイを示す斜視図である。その耐荷重構造体は、分かり易さのために破線で示されている。

図２５は、この書類に開示されている事項の一実施形態に従う支持トレイを示す斜視図である。

図２６は、この書類に開示されている事項の一実施形態に従う支持トレイであって図２５に示すものを示す下方斜視図である。

図２７は、この書類に開示されている事項の一実施形態に従う支持トレイであって図２５に示すものを示す斜視図的な側面図（perspective side elevation view）である。

図２８は、この書類に開示されている事項の一実施形態に従う支持トレイであって図２５に示すものを示す断面図であって図２５の２８−２８線に沿って取られたものである。

図２９は、この書類に開示されている事項の一実施形態に従うトレイ用ブランク(tray blank、トレイ用打抜き素材）を示す斜視図である。

図３０は、この書類に開示されている事項の一実施形態に従うトレイ用ブランクであって図２９に示すものを示す平面図である。

図３１は、この書類に開示されている事項の一実施形態に従う別の支持トレイを示す上方斜視図である。

図３２は、この書類に開示されている事項の一実施形態に従う支持トレイであって図３１に示すものを示す下方斜視図である。

図３３は、この書類に開示されている事項の一実施形態に従う別のトレイ用ブランクを示す平面図である。

図３４は、この書類に開示されている事項の一実施形態に従うパレットに連結される支持トレイであって図３１に示すものを示す上方斜視図である。

図３５は、この書類に開示されている事項の一実施形態に従うパレットに連結される支持トレイであって図３１に示すものを示す下方斜視図である。

この書類に開示されている事項により、概略的には、折り曲げ組立て式の（foldably constructed、折畳み製造型の、折り畳んで製造される、折り畳んで組み立てられる、折り曲げて組み立てられる)耐荷重構造体（force-resisting structure）が提供される。この耐荷重構造体は、パレットと称してもよいが、様々な用途に、例えば、複数の製品および複数の材料につき、機械化されたバルク・ハンドリング（mechanized bulk handling、機械を利用して複数の荷をまとめて扱うこと）および輸送を行う際に使用されることが可能である。この耐荷重構造体は、板紙（paperboard）、厚紙（cardboard）、プラスチック（plastics、プラスチック板）または他の材料であって波状構造を有するかもしくはセル状構造を有するものにより製造されてもよく、また、この耐荷重構造体は、リサイクルまたは廃棄処分が従来の木製パレットより容易であるものであってもよく、また、この耐荷重構造体は、重い荷（例えば、２５００ポンドから３５００ポンドの重さ）を支持することが可能な軽量かつ強固な(rigid、高い剛性を有する）構造を有する。この耐荷重構造体は折り曲げて製造されるため、この耐荷重構造体は、第１の位置から第１の状態(configuration、姿勢）（例えば、折り曲げられていない状態（折り曲げ前の状態）か、または容積が小さい状態（収縮状態））で搬出され、第２の位置において第２の状態(configuration、姿勢）（例えば、折り曲げられた状態（折り曲げ状態、折り曲げ後の状態）か、または容積が大きい状態（展開状態））に組み立られてもよい。このような手法により、この耐荷重構造体をいくつかの特定の位置まで輸送することに関連する輸送費用が従来の木製パレットより大幅に減少する。この書類に開示されている事項により、概略的には、ある耐荷重構造体が提供され、その耐荷重構造体は、従来の木製パレットと比較すると、とりわけ、軽量で、強固で(strong、壊れ難く、高い強度を有し）、組立て作業が容易であり、輸送および保管のための作業が簡単で費用が安価で、保管スペースが少なくて済み、リサイクルまたは廃棄処分が容易であり、環境への影響が最小である。

この書類に開示されている事項についてのいくつかの実施態様においては、パレットが、底板用ブランク(bottom blank、最終的に底板となる板素材であって打ち抜き後のもの）であって、ロール状（rolled）または箱状（box-formed、中空箱状）を成す２個以上の支持構造体（support structures、柱状支持体、支持機能を有する立体構造体、支持機能を有する構造部）を形成するために少なくとも２つのエッジに沿って複数回折り曲げられる(folded、折り畳まれる）ものを有してもよい。好ましい実施態様においては、前記複数の支持構造体が、当該パレットの幅寸法または長さ寸法に沿って延びている。ひとたび折り曲げられると、各支持構造体は、底板用ブランクの内側領域（interior、内部領域、中央領域）上に形成される複数のロッキング・タブ(locking tabs、他の部分に対してロック機能を発揮する可動小片部）に動かないように固定的に結合されることにより所定位置に保持される。ひとたび所定位置に固定されると、前記複数の支持構造体は、天板用ブランク(top blank、最終的に天板となる板素材であって打ち抜き後のもの）の複数のロッキング・タブが、底板用ブランクの前記複数の支持構造体の内部に形成される複数のスロット(slots、細長い穴、切込み）内に受け入れられるように、天板用ブランクを底板用ブランクに固定するために使用されることが可能である。このような構造体により、当該パレットを構造的に支持する能力(structural support）が従来の方法より増加する。それに加えるかまたはそれに代えて、前記複数の支持構造体は複数の壁を有し、かつ、それら壁はすべて、同じエッジ部（edge portion、稜線部、側面部）、すなわち、ある材料によって一体的に形成された部分(section）によって形成されるため、折り曲げを行う構造(the folding structure、折り曲げられて製造される構造体、各ブランクを折り曲げてパレットを組み立てるための構造物、前記複数の支持構造体）が、捩じり強度および捩じり剛性ならびに／または圧縮強度および圧縮剛性を増加させることにより、当該パレットを強化する。例えば、ロール状または箱状の複数の支持構造体は、当該パレットのうちの大きな表面積にわたって荷重を均等に分散してもよく、このことは、組み立てられた当該パレットの積載限界を従来の構造体より増加させるかもしれない。さらに、ロール状または箱状の複数の支持構造体により、大形で安定したベース(base、基礎部、基台、支持面または積載面を下方から支持する部分）が提供されてもよく、そのベース上に当該パレットの天板用ブランクが支持される、このことは、積荷（a load）が天板用ブランク上に載置されている状態で、天板用ブランクの過度の沈下（sagging、撓み）を制限するために望ましいかもしれない。

第１の実施形態
図１および図２を参照するに、折り曲げ組立て式の耐荷重構造体１００が、第１部材１０２（例えば、天板または天板用ブランク）と、その第１部材１０２に連結される第２部材１０４（例えば、底板または底板用ブランク）とを有する。後述のように、この耐荷重構造体１００は、支持構造体またはパレットと称してもよいが、第１部材１０２および第２部材１０４の複数の部分を折り曲げて互いに結合するかおよび／またはインターロックして(interlock、抜けないように相手に差し込む、嵌り合わせる、かみ合わせる、組み合わせる)互いに結合することにより製造されるかまたは組み立てられる。ひとたび組み立てられると、この耐荷重構造体１００は、概して立方体状を成す（cuboid、中空箱状を成す）構成態様(configuration、形状）を有し、その構成態様においては、出荷用の品物(shipping goods、輸送物）がこの耐荷重構造体１００上に積載されている状態でこの耐荷重構造体１００を上昇させるかおよび／または移動させるためにこの耐荷重構造体１００の内部に形成された複数のフォーク用通路部１０６を有する。一般的に、この耐荷重構造体１００は、概して四角形状を成す支持板（support panel、荷を支持する板、積載板）１０８であって積荷（例えば、複数の輸送物または複数のコンテナ）を載置するためのものと、概して四角形状を成す基底板（base panel、当該構造体が接地される板）１１０であってこの耐荷重構造体１００と前記積荷とを負荷面(load surface、負荷を受ける面）（例えば、フロアまたはラック(rack、棚)）に抗して支持するためのものと、支持板１０８と基底板１１０との間の部分を実質的に全体的に延びている複数の支持体とを有する。それら支持体は、この耐荷重構造体１００の外周壁１１２であってフォーク用通路部(fork passage、差込口）１０６を有するかまたは有しないものをまとめて（collectively）形成してもよく、外周壁１１２は、支持板１０８と基底板１１０との間に実質的に全体的に延びている。いくつかの実施態様においては、基底板１１０が、複数のリフト用開口部(lift appertures、耐荷重構造体１００を上昇させるために使用される開口部）１１４を形成してもよく、それらリフト用開口部１１４は、例えば、パレット用ジャッキの複数のロードローラ(load roller、ロードホイール）を受け入れるように作用することが可能である(operable、使用することが可能である)。図示するように、支持板１０８は、外面（exterior surface、当該構造体の外部空間に面する表面）１１６（図１を参照）と内面（interior surface、当該構造体の内部空間に面する表面）１１８（図２を参照）とを有しており、内面１１８は、第２部材１０４に対面している（facing）。基底板１１０も、同様に、外面１２０（図２を参照）と内面１２２（図１参照）とを有しており、基底板１１０の内面１２２は、第１部材１０２に対面している。基底板１１０は、外側領域１２４と中央領域（central region、内側領域）１２６とを有している。支持板１０８および基底板１１０は、概して四角形状を成すように図示されるとともに文章によって説明されているが、実質的に任意の多角形形状を有してもよい。

図５および図７を参照するに、第１部材１０２および第２部材１０４の各々は、シート材（sheet material）より成る平坦ブランク（flat blank、フラット・ブランク）から生成され、そのシート材の平坦ブランクは、折り曲げて製造されるまたは折り曲げて組み立てられる。例えば、第１部材１０２は、第１ブランクすなわち天板用ブランク１２８（図５を参照）から生成され、第２部材１０４は、第２ブランクすなわち底板用ブランク１３０（図７を参照）から生成される。第１ブランク１２８および第２ブランク１３０の各々は、シート材より成る単一の部品（single piece）として一体的に（monolithically）形成されてもよい。望ましい一実施態様においては、第１ブランク１２８および第２ブランク１３０が、それぞれ、波状（corrugated）またはセル状(cellular)に構成された材料、例えば、段ボール（corrugated paperboard、段ボール板）１３２から製造されてもよい（図９Ａおよび図９Ｂを参照）。

図９Ａおよび図９Ｂに示すように、段ボール（corrugated paperboard、波形に成型された中芯を有する紙素材）１３２を有する複数の実施態様においては、段ボール１３２が、段ボール中芯（corrugated medium）１３４を有しており、その段ボール中芯１３４は、２枚のライナ・シート１３６の間に保持されるかまたはサンドイッチされている。段ボール中芯１３４は、複数のフルート（flutes、段）またはプリート（pleats）によって形成され、それらフルート（flutes）またはプリート（pleats）は、互いに連結される(interconnecting、複数のアーチが互いに連結される）ととも互いに平行な複数のアーチ１３８を形成している。それらアーチ１３８は、２枚のライナ・シート１３６に一様なパターンまたは非一様なパターンで接着されてもよいが、概して一方向（例えば、強度方向Ｓ）に延びている。段ボール１３２は、両面段ボール板(single wall board）（図９Ａ参照）または複両面段ボール板(double wall board）（図９Ｂ参照）であってもよい。図９Ｂに示すように、複両面段ボールを有する複数の実施態様においては、段ボールが、第１の中芯１３４Ａと、中間シート１３５により分離される第２の中芯１３４Ｂとを有している。このような複数の実施態様においては、第１の中芯１３４Ａのフルート状態（fluting、溝彫り、フルーティング）は、第２の中芯１３４Ｂのフルート状態（fluting、溝彫り、フルーティング）とは異なる（例えば、より狭い間隔（tighter）となる）ように構成されてもよい。それに加えるかまたはそれに代えて、第１の中芯１３４Ａは、第２の中芯１３４Ｂより厚い厚みを有してもよい。図９Ａおよび図９Ｂは両面段ボールおよび複両面段ボールをそれぞれ示しているが、第１ブランク１２８および第２ブランク１３０が、段ボール１３２であって任意の枚数の板（boards、層）（例えば、最大６層の両面段ボール板(a six wall board））を有するものから構成されることも考えられる。

段ボールは、１つの材料から構成されるが、第１ブランク１２８および第２ブランク１３０は、実質的に任意の種類の変形可能な材料（deformable material）から製造されてもよく、その変形可能な材料は、例えば、セル状構造または内部が波状部である構造（cellular or internal corrugated structure）の有無を問わず、熱的合成樹脂(thermal plastics、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂)および延性金属(ductile metals)である。それらブランク１２８および１３０は、任意の適した方法、例えば、型またはスタンプを用いる切断法（die or stamp cutting、打抜き）により形成されてもよく、この方法は、それらブランク１２８および１３０に使用される材料に基づいて異なってもよい。さらに、いくつかの実施態様においては、第１ブランク１２８および第２ブランク１３０が、耐湿性、耐水性、耐火性および／または耐バクテリア性を有するように、種々の方法で処理されてもよい。

折り曲げて製造されるかまたは折り曲げて組み立てられるのに先立ち、第１部材１０２および第２部材１０４は、図５−図７において第１ブランク１２８および第２ブランク１３０に代表されるように、実質的に平坦であるか(flat、フラット)または平面（planar）である。製造段階において、第１ブランク１２８および第２ブランク１３０は、第１部材１０２、第２部材１０４および耐荷重構造体１００の組立て作業を容易にするように作用することが可能な複数の組立特徴部(assembly features、組立て支援という機能を行う機能部や特徴部）を有する。例えば、第１ブランク１２８および第２ブランク１３０は、複数本の折れ線(fold lines、折畳み線、折り曲げ線）、複数本の切断線、複数のタブ（tabs、突出部）、複数のスロット(slots、細長い切込み溝）、複数のスリット（slits、細長い切口、開口部）、複数のフランジ、複数のカットアウト(cutouts、切り抜き、切欠き）および／または他の複数の脆弱点(locations of weakness、周辺部位より強度が低く、外力に対して弱い部位)であって、後述のように、組立作業を容易にするとともに第１部材１０２、第２部材１０４および／または耐荷重構造体１００に強度を付与するように作用することが可能であるものを用いて製造される。

複数の組立特徴部の複数の例は、第１ブランク１２８および第２ブランク１３０のうち、複数本の折れ線１４０に沿って折り曲げ可能である複数の折り曲げ可能部であり、それら折り曲げ可能部は、第１部材１０２および第２部材１０４（図５および図７を参照）をそれぞれ組み立てるために折り曲げられる。例えば、第１部材１０２は、支持板１０８に折り曲げ可能に接合される（foldably connected）第１部分を有してもよく、また、第２部材１０４は、基底板１１０に折り曲げ可能に接合される（foldably connected）第２部分を有してもよい。いくつかの実施態様においては、それら第１部分および第２部分が、耐荷重構造体１００の外周壁１１２を少なくとも部分的に形成するために、互いに連結されてもよい。

組立特徴部の別の例としては、第１ブランク１２８および第２ブランク１３０の各々が、必要に応じ、複数本の切断線１４２を備えており、それら切断線１４２は、前記複数の折り曲げ可能部および／または他の構造的要素を形成するための複数本のエッジ(edges、稜線）であって互いに分離しているものを形成する。それに加えるかまたはそれに代えて、それら切断線１４２は、複数本の折れ線１４０に沿ってかまたはそれら折れ線１４０に隣接する複数本のミシン目線（perforations）またはスコア・ライン（score lines、けい線、段ボールを折り曲げるために、線状に段を潰した状態、段ボールの段に対して直角方向に入れたけい線、ひっかき傷状の線）を形成することにより、前記複数の折り曲げ可能部の折り曲げ動作を容易にするかもしれないが、このことは後述する。複数本の切断線１４２は、ブランク１２８および１３０のそれぞれの肉厚を全体的に通過する（entirely through、貫通する）ように延びてもよく、または、いくつかの実施態様においては、複数本の切断線１４２の所望の効果に応じて、複数本の切断線１４２がブランク１２８および１３０の肉厚を部分的にのみ通過するように延びてもよい。例えば、複数本の切断線１４２は、ブランク１２８および１３０のそれぞれの片面上に限っては複数本のスコア・ライン（score lines）を形成し、それにより、前記複数の折り曲げ可能部が一方向に折り曲がる動作を容易にしてもよく、また、それら実施態様においては、複数本の切断線１４２が、前記複数のブランクのそれぞれの肉厚を全体的に通過するように延びているわけではない。同様に、部分的に途切れた複数本のエッジであって、折り曲げを伴う製造または組立ての実行中に完全に切り離されることが可能なものが形成されてもよい。例えば図５および図７に示すように、ブランク１２８および１３０は、１または複数のカットアウト窓（cutout windows、一部が切り取られて形成された開口部）１４４を、耐荷重構造体１００の組立て作業の単純化、耐荷重構造体１００の輸送重量の削減および／または耐荷重構造体１００の機能性の増加を例示的な目的とするように有する。いくつかの実施態様においては、製造工程中、例えば、型またはスタンプを用いる打抜き工程中に、複数のカットアウト窓１４４、複数本の折れ線１４０および／または複数本の切断線１４２が、第１ブランク１２８および第２ブランク１３０内に形成されるかまたは生成されてもよい。

図３を参照するに、第２部材１０４は、基底板（a base panel、１枚の基底板）１１０と、複数の第２支持部１４６とを有しており、それら第２支持部１４６は、外周上に(peripherally、基底板１１０の外周上に）離散的に配置されるとともに、基底板１１０に折り曲げ可能に接合されている(foldably connected)。中央ピラー支持部１４８（a central pillar support、中央位置においてピラー状を成す支持構造体、１個の中央ピラー支持部）が、複数の第２支持部１４６の内部に（within、内側に、間に）配置されるとともに、それら第２支持部１４６と実質的に等価な（equivalent、共通である）構成を有してもよい。いくつかの実施態様においては、その中央ピラー支持部１４８が、複数の第２支持部１４６の内部に概して同心的に配置され（concentric within、複数の第２支持部１４６の間の中央部に配置され）、また、基底板１１０の中央領域１２６に折り曲げ可能に接合されている(foldably connected)。この中央ピラー支持部１４８は、１個の支持部を有してもよく、または、２個以上の支持部であって当該パレットを支持するために互いに協働するものを有してもよい。さらに、この中央ピラー支持部１４８は、当該パレットの長さ寸法および／または幅寸法の分だけ延びてもよいか、または、その手前に（prior thereto、当該パレットの長さ寸法部および／または幅寸法部の端部の手前に）終端位置を有してもよい。

図３を参照するに、一実施態様においては、中央ピラー支持部１４８が、２個以上の支持ピラー部１５６を有してもよく、それら支持ピラー部１５６は、中央ピラー支持部１４８を挟んで互いに相対向する２つのサイド部、例えば、前部および後部にぞれぞれに配置される。複数の支持ピラー部１５６および中央ピラー支持部１４８は、それぞれ、２個またはそれ以上の個数のピラー部材１５８であって互いに固定的に結合されるものを折り曲げて製造される。複数の支持ピラー１５６の複数のピラー部材１５８は、基底板１１０の外周縁(an outer edge、外周を１周分包囲する縁部、外側エッジ）上に形成されるのに対し、中央ピラー支持部１４８の複数のピラー部材１５８は、基底板１１０の内部（interior、内側領域）上に形成される。

各ピラー部材１５８は、基底板１１０に折り曲げ可能に接合された主板部材（a main panel member、１枚の主板部材）１６０と、その主板部材１６０に折り曲げ可能に接合される１枚または複数枚の側板部材１６２とを有してもよい。このような複数の実施態様においては、複数のピラー部材１５８が、主板部材１６０を、基底板１１０に対して実質的に直角となるまで上向きに折り曲げることにより組み立てられる。各ピラー部材１６８の複数枚の側板部材１６２は、その後、主板部材１６０に対して直交するまで他のピラー部材１５８に向かって水平方向に折り曲げられる。

複数のピラー部材１５８を互いに固定的に結合するために、複数のピラー部材１５８は、複数の上端開口型の（open-topped、上端において開口した）カットアウト１６４（cutouts、切り抜かれて成る開口部）と、それらカットアウト１６４内に折り曲げて受け入れられる複数のフランジ１６６とを有してもよい。例えば、複数のピラー部材１５８を互いに固定的に結合するために、１個のピラー部材１５８の１個のフランジ１６６は、隣接するピラー部材１５８のカットアウト１６４内に折り曲げて受け入れられる。望ましい一実施態様においては、複数のフランジ１６６が、それぞれ、実質的にＴ字状を成しているとともに、基部（base portion、基端部）１６８と、固定結合部(securing portion、他の部分に固定的に結合する部分)１７０とを有しており、それら基部１６８と固定結合部１７０とは、互いに直角を成すように互いに結合される（図８参照）。基部１６８は、複数のピラー部材１５８に折り曲げ可能に接合されてもよいが、固定結合部１７０の幅寸法より小さい幅寸法を有してもよい。固定結合部１７０の幅寸法は、カットアウト１６４の幅寸法より大きくてもよい。したがって、フランジ１６６がカットアウト１６４内に折り曲げて受け入れられるとき、固定結合部１７０に余分な幅寸法が存在することが原因で、段ボール１３２のうちカットアウト１６４に隣接する部分が少なくとも部分的に、固定的結合が行われる向き（例えば、基部１６８のうちピラー部材１５８に折れ曲がり可能に接合されている部分から離れる向き）に折れ曲がる。このような複数の実施態様においては、少なくとも、通常の使用状態において経験される典型的な力が作用する状況において、段ボール１３２のうちカットアウト１６４に隣接している部分に前記部分的な折り曲がりが発生することにより、フランジ１６６が折り曲がってカットアウト１６４から離脱する可能性が低下する。

複数の外周支持部１４６（peripheral supports）すなわち複数の第２支持部は、基底板１１０の周囲上に概して並ぶように配置される。例えば、図３に示すように、複数の外周支持部１４６の各々は、基底板（the base panel、基底板１１０）の１つのサイド(side、側辺、側面）の全体に沿って、例えば、前側部から後側部までの長さ寸法の全体に沿って延びてもよい。中央ピラー支持部１４８の場合と同様に、複数の外周支持部１４６の各々は、前側サイド・エッジ（front side edge、前側サイドの一端部、前側端部）および／または後側サイド・エッジ（back side edge、後側サイドの一端部、後側端部）の手前に終端位置を有してもよく、および／または、当該パレットを支持するために互いに協働する複数の支持要素を有してもよい。

図３を参照するに、複数の外周支持部１４６の各々は、第１部材１０２を第２部材１０４に連結するために、１個のスロット１５０を有しており、また、望ましい一実施態様においては、複数のスロット１５０（例えば、３個のスロット）を有している。いくつかの実施態様においては、複数の第２支持部１４６のうちの少なくとも１つが、耐荷重構造体１００を、後述のように、付属品（an accessory、補助的な部品、従たる部品）、例えば、トレイに連結するために複数の付属品用スロット１５２を有してもよい。それらスロット１５０および付属品用スロット１５２の各々は、形状に関し、実質的に四角形状を成してもよく、その形状は、高さ寸法より大きい幅寸法を有する。いくつかの実施態様においては、スリット１５３が、そのいくつかの目的のために(for purposes、スリット１５３を用いるいくつかの目的のために）、後述のように、複数のスロット１５０および複数のトレイ用スロット１５２の終端位置（an end of、複数のスロット１５０および複数のトレイ用スロット１５２の列の終端位置）から長手方向に（longitudinally、スリット１５３の長さ方向に、スロット１５０およびトレイ用スロット１５２によって決まる方向に）延びてもよい。いくつかの実施態様においては、各スロット１５０および各トレイ用スロット１５２が、段ボール１３２の強度方向Ｓに対して直角に延びてもよく、このことにより、後述のように、複数の接合部（joints、ジョイント部、連結部、スロットとトレイとの連結部など）の強度が向上する。

引き続いて図３を参照するに、複数の外周支持部１４６は、２個以上の支持壁１５４を有してもよく、さらに、ひとたび組み立てられると、それら支持壁１５４は、耐荷重構造体１００の周囲（periphery）に沿って（例えば、耐荷重構造体１００の１つの側面の大部分(a majority of、半分以上の部分）に沿って）延びてもよい。

図３および図８を参照するに、各支持壁１５４は、３枚以上の壁板１７２と、それら壁板１７２のうちのいずれかに隣接するとともにそれに固定的に結合される固定結合用板１７４とを折り曲げて製造されてもよい。例えば、第１壁板１７２Ａが、基底板１１０の外側領域１２４に折り曲げ可能に接合されてもよく、また、第２壁板１７２Ｂが、第１壁板１７２Ａに折り曲げ可能に接合されてもよく、また、第３壁板１７２Ｃが、第２壁板１７２Ｂに折り曲げ可能に接合されてもよい。いくつかの実施態様においては、基底板１１０の外周領域（outer perimeter region、外側領域）１２４に折り曲げ可能に接合される支持蓋（support cap、支持用キャップ、１個の支持用キャップ）１７６が、複数の支持壁１５４の端部（an end、長さ方向端部）を少なくとも部分的に被覆するように折り曲げられてもよい。複数のスロット１５０および複数の付属品用スロット１５２は、支持蓋１７６、第１壁板１７２Ａ、第２壁板１７２Ｂおよび／または第３壁板１７２Ｃのうちの少なくとも１つにおいて形成されている。一例として、複数のスロット１５０は、支持蓋１７６内に形成されたものと、第１壁板１７２Ａおよび第３壁板１７２Ｃ内に形成されたものとを有する。

固定結合用板１７４は、基底板１１０の外側領域１２４に折り曲げ可能に接合されているが、複数のタブ１７８を有してもよく、各タブ１７８は、基部１８０と、その基部１８０に接合され、概して三角形状を成す頭部１８２とを有している（図６および図８参照）。各タブ１７８は、第３壁板１７２Ｃ内に形成される複数のスロット１５０のうちのいずれかにスライド可能に(slidably、滑って）受け入れられてもよい。複数のタブ１７８の基部１８０は、固定結合用板１７４に折り曲げ可能に接合されてもよいが、対応するスロット１５０の幅寸法より小さい幅寸法と、第２ブランク１３０の肉厚に少なくとも一致する(at least equal、その肉厚以上の）長さとを有してもよい。

各支持壁１５４は、まず、第１壁板１７２Ａを、その第１壁板１７２Ａが基底板１１０に対して実質的に直角となるように延びるまで、第１部材１０２に向かって折り曲げることによって組み立てられてもよい。次に、各支持壁１５４のうちの第２壁板１７２Ｂが、第１壁板１７２Ａと第２壁板１７２Ｂとが実質的に直角になるまで、内向きに折り曲げられてもよい。続いて、第３壁板１７２Ｃが、その第３壁板１７２Ｃが第２壁板１７２Ｂと基底板１１０との両方に対して実質的に直角になるまで、基底板１１０に向かって折り曲げられてもよい。その後、固定結合用板１７４が、その固定結合用板１７４が基底板１１０に対しては実質的に直角に、第３壁板１７２Ｃに対しては実質的に平行になるまで、第１部材１０２に向かって折り曲げられてもよい。続いて、固定結合用板１７４の複数のタブ１７８が、第３壁板１７２Ｃ内に形成される複数のスロット１５０内に挿入されてもよい。最後に、複数の支持蓋１７６が、それら支持蓋１７６が基底板１１０に対して実質的に直角になるまで、第１部材１０２に向かって折り曲げられる。

ひとたび組み立てられると、複数の外周支持部(the peripheral supports、前記第２支持部）１４６のうちの各支持壁１５４は、概して立方体状を成す（cuboid、中空箱状を成す）構造体を形成する。図３に示すように、各支持壁１５４は、概して直方体状を成しているが、複数の支持壁１５４が任意の適切な形状を有してもよいことが考えられる。いくつかの実施態様においては、各支持壁１５４の負荷容量(load capacity、積載限界）を実質的に増加させるために、各支持壁１５４は、対角方向に二分割された四角形状断面を有してもよい（図１０を参照）。このような実施態様においては、第４壁板１７２Ｄが、第３壁板１７２Ｃに折り曲げ可能に接合され、その後、壁板１７２Ａ，１７２Ｂおよび１７２Ｃにより形成される空洞（cavity、キャビティ、内部空間）を二分割するように、垂直方向に対してある角度を有するように折り曲げられる。

さて、次に図３および図４を参照するに、第１部材１０２は、支持板１０８と、その周囲（例えば、外周（outer periphery））に離散的に配置される（peripherally spaced、周囲に沿って距離を隔てて配置される）複数の第１支持部１８４であって、支持板１０８に折り曲げ可能に接合されるものとを有してもよい。図４に最も明瞭に示すように、各第１支持部１８４は、支持板１０８に折り曲げ可能に接合される主板１８６と、その主板１８６に折り曲げ可能に接合される１枚以上の側板１８８（例えば、２枚の側板１８８）と、主板１８６および／または側板１８８に折り曲げ可能に接合される少なくとも１つのタブ１７８とを有してもよい。

望ましい一実施態様においては、各第１支持部１８４が、複数のタブ１７８（例えば、３つのタブ１７８）を有する。図６に示すように、各タブ１７８は、基部１８０と、その基部１８０に折り曲げ可能に接合され、概して三角形状を成す頭部１８２とを有している。複数のタブ１７８のそれぞれの基部１８０は、複数の第１支持部１８４に折り曲げ可能に接合されてもよいが、スロット１５０の幅寸法より小さい幅寸法と、第２ブランク１３０の肉厚に少なくとも一致する（at least equal、その肉厚以上の）長さとを有してもよい。

複数の第１支持部１８４のそれぞれは、主板（the mail panel、各第１支持部１８４の主板）１８６を、その主板１８６が支持板１０８に対して実質的に直角になるまで、垂直下向きに折り曲げることにより組み立てられる。次に、複数の側板１８８（the side panels、各第１支持部１８４の複数の側板１８８）が、各側板１８８が支持板１０８と主板１８６との両方に対して実質的に直角になるまで、内向きに折り曲げられる。続いて、複数のタブ１７８（the tabs、各第１支持部１８４の複数のタブ１７８）が、各タブ１７８が主板１８６および／または（複数の）側板１８８に対して実質的に直角になるまで、内向きに折り曲げられる。

図３を参照するに、耐荷重構造体１００は、第１部材１０２を第２部材１０４に連結することにより製造される。例えば、第１部材１０２は、複数の第１支持部１８４と複数の第２支持部１４６とが位置に関して互いに一致する（in aligned position、整列する、位相が互いに一致する）ように、第２部材１０４の上方に位置決めされるかまたは他の方法で配置される。複数の第１支持部１８４は、複数の支持壁１５４に連結されるものと、複数の支持ピラー部１５６に連結されるものとを有してもよい。図１を参照するに、複数の第１支持部１８４のうちの少なくとも２つは、各支持壁１５４に連結されてもよい。図２に最も明瞭に示すように、中央ピラー支持部１４８は、支持板１０８の内面の中央領域１２６を支持することにより、支持板（support panel、載置面）１０８のたわみ（sagging、沈下）を減少させるかまたは軽減してもよい。

第１部材１０２を第２部材１０４に固定的に結合するために、複数の第１支持部１８４の各タブ１７８は、複数の第２支持部１４６内の複数のスロット１５０のうち対応するものの内部に受け入れられる。タブ１７８をスロット１５０内において固定的に結合するために、タブ１７８の先端部（the leading portion、頭部）１８２は、スロット１５０の幅寸法より大きい幅寸法を有してもよい。このような実施態様においては、スリット１５３が、先端部１８２の余分な幅寸法を受け入れるかもしれない。このようにすれば、スリット１５３は、タブ１７８をスロット１５０内に挿入するのに必要な力を減少させるかもしれない。スリット１５３は、タブ１７８がスロット１５０内に受け入れられることを容易にするが、スリット１５３は、少なくとも、通常の使用状態において経験される典型的な力が作用する状況において、タブ１７８がスロット１５０から引き抜かれる可能性を低下させるのに十分な強度を有する。ひとたび組み立てられると、複数の第１支持部１８４および複数の第２支持部１４６の各々の上端部(top portion、第１支持部１８４の基端部、第２支持部１４６の先端部）１９０が、支持板（the support panel、天板部材の支持板）１０８の内面１１８に突き当たるかおよび／または内面１１８を支持してもよく、また、複数の第１支持部１８４および複数の第２支持部１４６の各々の底部（bottom portion、第１支持部１８４の先端部、第２支持部１４６の基端部）１９２が、基底板１１０（the base panel、底板部材の基底板）の内面１２２に突き当たるかおよび／または内面１２２を支持してもよい。このような意味において、複数の第１支持部１８４および複数の第２支持部１４６は、支持板１０８および基底板１１０との間を実質的に全体的に延びてもよい。

第２の実施形態
図１１−図１７は、耐荷重構造体２００の別の実施態様を示している。上述の耐荷重構造体１００と同様に、耐荷重構造体２００は、第１部材２０２（例えば、天板用ブランクまたは天板）と、その第１部材２０２に連結される第２部材２０４（例えば、底板用ブランクまたは底板）とを有しており、それら第１部材２０２および第２部材２０４の各々は、折り曲げて製造されるかまたは折り曲げて組み立てられる。第１部材２０２および第２部材２０４の各々は、シート材（それぞれ、第１ブランクすなわち天板用ブランク２２８および第２ブランクすなわち底板用ブランク２３０）より成る平板ブランク（a flat blank、１枚の平板ブランク）から生成され、その平板ブランクは、折り曲げて製造されるかまたは折り曲げて組み立てられる。第１部材２０２および第２部材２０４は、互いに結合されると、概して立方体状を成す（cuboid、中空箱状を成す）構造体（a structure、１個の構造体）であって、その上に積載される荷(a load、積荷）を支持するように作用するものを形成する。加えて、第１部材２０２および第２部材２０４は、そのいくつかの目的のために(for purposes）、上述のように、複数のフォーク用通路部２０６を形成する。

折り曲げて製造されるかまたは折り曲げて組み立てられるのに先立ち、第１部材２０２および第２部材２０４は、それぞれ、第１ブランク２２８（図１４参照）および第２ブランク２３０（図１６参照）に代表されるように、実質的に平坦であるか(flat、フラット)または平面（planar）である。第１ブランク２２８および第２ブランク２３０の各々は、シート材より成る単一の部品（single piece）として一体的に（monolithically）形成されてもよく、そのシート材は、セル構造を有するもの、例えば、段ボールである（図９Ａおよび図９Ｂならびに上述の関連する説明を参照）。前述の第１ブランク１２８および第２ブランク１３０と同様に、第１ブランク２２８および第２ブランク２３０は、実質的に任意の種類の変形可能な材料（deformable material）から製造されてもよく、その変形可能な材料は、例えば、セル状構造または内部が波状部である構造（cellular or internal corrugated structure）の有無を問わず、熱的合成樹脂(thermal plastics、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂)および延性金属(ductile metals)である。第１ブランク２２８および第２ブランク２３０は、任意の適した方法、例えば、型またはスタンプを用いる切断法（die or stamp cutting、打抜き）により形成されてもよく、また、第１ブランク２２８および第２ブランク２３０は、耐湿性、耐水性、耐火性および／または耐バクテリア性を有するように、種々の方法で処理されてもよい。

図１３を参照するに、第１部材２０２は、実質的に平面状を成す支持板２０８と、その支持板２０８の内面２１８から第２部材２０４に向かって延びるロック機構２９４とを有している。いくつかの実施態様においては、ロック機構２９４が、支持板２０８に折り曲げ可能に接合されるタブ２７８であってもよい。周囲に沿って離散的に配置される（peripherally spaced、支持板２０８の周囲に沿って離散的に配置される）複数の第１支持部２８４が、支持板２０８の外周に折り曲げ可能に接合されている。第２部材２０４は、基底板２１０と、その基底板２１０に折り曲げ可能に接合される複数の第２支持部２４６とを有する。前述の基底板１１０と同様に、基底板２１０は、概して四角形状を成すとともに、外側領域２２４と中央領域２２６とを有してもよい。後述のように、複数の第１支持部２８４と、複数の第２支持部２４６と、ロック機構２９４とは、耐荷重構造体２００に構造的剛性（structural rigidity）を付与するとともに、第１部材２０２と第２部材２０４とを効果的にロックするように作用することが可能である。前述の耐荷重構造体１００と同様に、基底板２１０は、複数のリフト用開口部２１４を有しており、それらリフト用開口部２１４は、例えば、パレット用ジャッキの複数のロードローラ(load roller、ロードホイール）を受け入れるように作用することが可能である。

図１３に示すように、複数の第１支持部２８４は、複数のコーナ支持部（corner supports、コーナ（corner、角部）に位置し、支持板と基底板との間で支持を行う特徴部）２９６と、複数の第１サイド支持部（side supports、サイド（side、側辺、側部、側面）に位置し、支持板と基底板との間で支持を行う特徴部）２９８と、複数の第２サイド支持部３００とを有してもよい。複数のコーナ支持部２９６、複数の第１サイド支持部２９８および複数の第２サイド支持部３００の各々は、支持板２０８に折り曲げ可能に接合される主板２８６を有する。複数のコーナ支持部２９６および複数の第１サイド支持部２９８は、それぞれ、さらに、主板２８６に折り曲げ可能に接合される少なくとも１枚の側板２８８を有してもよい。図１３に示すこの望ましい一実施態様においては、複数の第１サイド支持部２９８が、主板２８６に折り曲げ可能に接合される補助板（secondary panel）３０２と、その補助板３０２に折り曲げ可能に接合される一対の板延長部（extensions）３０４とを有する。いくつかの実施態様においては、複数のコーナ支持部２９６、複数の第１サイド支持部２９８および複数の第２サイド支持部３００の各々が、そのいくつかの目的のために(for purposes）、後述のように、少なくとも１つのタブ２７８を有する。図１５から分かるように、タブ２７８は、前述のタブ１７８と実質的に等価な構成を有するように構成されている。

図１３を参照するに、複数の第２支持部２４６は、２枚以上の支持壁２５４と、複数の第３サイド支持部３０６と、中央ピラー支持部２４８とを有してもよい。その中央ピラー支持部２４８は、第１ピラー部材２５８Ａと、第２ピラー部材２５８Ｂとであって互いに結合されるものを有してもよい。それら第１ピラー部材２５８Ａおよび第２ピラー部材２５８Ｂの各々は、基底板２１０に（例えば、基底板２１０の中央領域２２６に）折り曲げ可能に接合される主板部材２６０と、その主板部材２６０に折り曲げ可能に接合される一対の側板部材２６２とを有してもよい。それら側板部材２６２は、それぞれ、タブ２７８またはスロット２５０のうち対応するものを、第１ピラー部材２５８Ａと第２ピラー部材２５８Ｂとを互いに結合するために有してもよい。図１５および図１７から分かるように、タブ２７８およびスロット２５０は、それぞれ、前述のタブ１７８およびスロット１５０と実質的に等価な構成を有するように構成される。

続いて図１３を参照するに、複数の支持壁２５４は、前述の複数の支持壁１５４と実質的に等価な構成を有するように構成される。特記すれば、複数の支持壁２５４は、３枚以上の壁板２７２と、それら壁板２７２のうちのいずれかに隣接して延びるとともにそのいずれかの壁板２７２に固定的に結合される固定結合用板２７４とを折り曲げて製造されてもよい。例えば、第１壁板２７２Ａが、基底板２００の外側領域２２４に折り曲げ可能に接合されてもよく、また、第２壁板２７２Ｂが、第１壁板２７２Ａに折り曲げ可能に接合されてもよく、また、第３壁板２７２Ｃが、第２壁板２７２Ｂに折り曲げ可能に接合されてもよい。固定結合用板２７４は、基底板２００の中央領域２２６に折り曲げ可能に接合されてもよいが、例えば、対応するタブ２７８およびスロット２５０により、固定結合用板２７４は、第３壁板２７２Ｃに固定的に結合されてもよい。図示するように、第１壁板２７２Ａは、複数の第２サイド支持部３００の複数のタブ２７８と、複数のコーナ支持部２９６の複数のタブ２７８とを受け入れるように作用することが可能な複数のスロット２５０を有する。

続いて図１３を参照するに、複数の第３サイド支持部３０６は、基底板２１０の外側領域２２４に折り曲げ可能に接合されてもよい。各第３サイド支持部３０６は、自身を第１部材２０２のコーナ支持部２９６または第１サイド支持部２９８に固定的に結合するように作用することが可能であるタブ２７８を有する。このような実施態様においては、各コーナ支持部２９６および各第１サイド支持部２９８が、スロット２５０（例えば、主板２８６内のスロット２５０）であって、複数の第３サイド支持部３０６の複数のタブ２７８に対応するサイズおよび形状を有するものを有してもよい。

第１部材２０２は、複数のコーナ支持部２９６と、複数の第１サイド支持部２９８と、複数の第２サイド支持部３００と、ロック機構２９４とを組み立てることにより、折り曲げによって製造される。複数のコーナ支持部２９６は、複数のコーナ支持部２９６の主板２８６を第２部材２０４に向かって、複数のコーナ支持部２９６の主板２８６が支持板２０８に対して実質的に直角になるまで、折り曲げることによって組み立てられる。複数のサイド支持部２９６の側板２８８が、その後、その側板２８８が複数のコーナ支持部２９６の主板２８６に対して実質的に直角になるまで、内向きに折り曲げられる。複数の第１サイド支持部２９８が、例えば、まず、それら第１サイド支持部２９８の主板２８６を第２部材２０４に向かって、それら第１サイド支持部２９８の主板２８６が支持板２０８に対して実質的に直角になるまで、折り曲げることによって組み立てられる。補助板３０２が、その後、第１部材２０２に向かって、補助板３０２が複数の第１サイド支持部２９８の主板２８６に対して平行となり、かつ、支持板２０８に対して実質的に直角に延びるまで、折り曲げられる。各板延長部３０４が、その後、各板延長部３０４が補助板３０２に対して実質的に直角になるまで、内向きに折り曲げられる。複数の第１サイド支持部２９８の複数の側板２８８が、その後、内向きに折り曲げられ、また、いくつかの実施態様においては、例えば、対応するタブ２７８およびスロット２５０により、それら側板２８８が、複数の板延長部３０４に固定的に結合される。複数の第２サイド支持部３００が、それら第２サイド支持部３００の主板２８６を第２部材２０４に向かって、複数の第２サイド支持部３００の主板２８６が支持板２０６に対して実質的に直角になるまで、折り曲げることによって組み立てられる。ロック機構２９４が、そのロック機構２９４を第２部材２０４に向かって折り曲げることにより、組み立てられる。

第２部材２０４は、複数の支持壁２５４と、中央ピラー支持部２４８と、複数の第３サイド支持部３０６とを組み立てることにより、折り曲げによって製造される。複数の支持壁２５４は、例えば、まず、第１壁板２７２Ａを第１部材２０２に向かって、第１壁板２７２Ａが基底板２１０に対して実質的に直角に延びる状態となるまで、折り曲げることによって組み立てられる。次に、各支持壁２５４のうちの第２壁板２７２Ｂが、第１壁板２７２Ａと第２壁板２７２Ｂとが実質的に直角になるまで、内向きに折り曲げられてもよい。続いて、第３壁板２７２Ｃが、その第３壁板２７２Ｃが第２壁板２７２Ｂと基底板２１０との両方に対して実質的に直角になるまで、基底板２１０に向かって(towards、その中心に向かって）折り曲げられてもよい。その後、固定結合用板２７４が、その固定結合用板２７４が基底板２１０に対しては実質的に直角に、第３壁板２７２Ｃに対しては実質的に平行になるまで、第１部材２０２に向かって折り曲げられてもよい。続いて、固定結合用板２７４の複数のタブ２７８が、第３壁板２７２Ｃ内に形成される複数のスロット２５０内に挿入されてもよい。

中央ピラー支持部２４８は、例えば、第１ピラー部材２５８Ａおよび第２ピラー部材２５８Ｂの各々の複数の主板部材２６０を垂直上向きに、複数の主板部材２６０が基底板２１０に対して実質的に直角になるまで、折り曲げることによって組み立てられる。その後、第１ピラー部材２５８Ａの複数の側板部材２６２が、第２ピラー部材２５８Ｂに向かって、複数の側板部材２６２が第１ピラー部材２５８Ａの主板部材２６０に対して実質的に直角になるまで、折り曲げられる。同様に、第２ピラー部材２５８Ｂの複数の側板部材２６２が、第１ピラー部材２５８Ａに向かって、複数の側板部材２６２が第２ピラー部材２５８Ｂの主板部材２６０に対して実質的に直角になり、かつ、第１ピラー部材２５８Ａの複数の側板部材２６２に隣接した位置において延びる状態になるまで、折り曲げられる。その後、例えば、対応するタブ２７８およびスロット２５０により、複数の側板部材２６２が互いに固定的に結合される。複数の第３サイド支持部３０６は、それら第３サイド支持部３０６を第１部材２０２に向かって、複数の第３サイド支持部３０６が基底板２１０に対して実質的に直角になるまで、折り曲げることによって組み立てられる。

図３を参照するに、この耐荷重構造体２００は、第１部材２０２と第２部材２０４とを互いに結合することによって製造される。例えば、第１部材２０２は、複数の第１支持部２８４と複数の第２支持部２４６とが位置に関して互いに一致する（in aligned position、整列する）ように、第２部材２０４の上方に位置決めされるかまたは他の方法で配置される。例えば、複数のコーナ支持部２９６および複数の第２サイド支持部３００の各々は、複数の支持壁２５４のうちのいずれかに連結されるかもしれない。複数の第１サイド支持部２９８は、中央ピラー支持部２４８に連結されるかもしれない（例えば、複数の第１サイド支持部２９８の複数の板延長部３０４を、中央ピラー支持部２４８の複数の主板部材２６０に連結する）。各第３サイド支持部３０６は、複数のコーナ支持部２９６および複数の第１サイド支持部２９８のうちのいずれかに連結されるかもしれず、また、ロック機構２９４は、中央ピラー支持部２４８の複数の主板部材２６０に連結されるかもしれない。第１部材２０２を第２部材２０４に固定的に結合するために、複数の第１支持部２８４の各タブ２７８または各スロット２５０は、前述のように、複数の第２支持部２４６内の、対応するスロット２５０またはタブ２７８に連結される。

第３の実施形態
図１８−図２３は、耐荷重構造体４００の別の実施態様を示している。後述の内容を除き、この耐荷重構造体４００は、前述の耐荷重構造体１００および２００ならびにそれらについての関連する前述の説明と同様である。いくつかの具体的な事例においては、同様な特徴についての説明が、前述の説明に照らし、かつ、図１８−図２３を考慮すれば当業者にとって自明である場合には、省略される。参照を容易にするために、同様な構造物は適切な方法で（appropriately）増加する符号を用いて表される。

図１８および図１９を参照するに、この耐荷重構造体４００は、自身の複数の部分を折り曲げて互いに結合するかおよび／またはインターロックして(interlock、抜けないように相手に差し込む、嵌り合わせる、かみ合わせる、組み合わせる)互いに結合することにより製造されるかまたは組み立てられてもよい。前述の耐荷重構造体１００および２００と同様に、この耐荷重構造体４００は、天板用ブランク４０２と底板用ブランク４０４とであって互いに固定的に結合されるものを有しており、それら天板用ブランク４０２および底板用ブランク４０４の各々は、折り曲げられて製造されるかまたは組立てられる。いくつかの実施態様においては、それら天板用ブランク４０２および底板用ブランク４０４が、かなりの剛性を有する構造体であって、その上に積載される荷(a load、積荷）を支持するように作用するものを形成するために、互いにインターロックされるなどの方法で、互いに結合されてもよい。このような実施態様においては、それら天板用ブランク４０２および底板用ブランク４０４を組み合わせることにより、積荷を載置するための上面デッキすなわち支持板（support panel、荷を支持する板、積載板）４０８と、前記積荷を負荷面(load surface、負荷を受ける面）（例えば、フロアまたはラック(rack、棚)）に抗して支持するための下面デッキすなわち基底板（base panel、当該構造体が接地される板）４１０とが形成される。図２０−図２４を参照するに、折り曲げ前の状態においては、それら天板用ブランク４０２および底板用ブランク４０４の各々が、概して平面状を成す部材であり、それら天板用ブランク４０２および底板用ブランク４０４は、内面４１８および４２２をそれぞれ有し、さらに、外面４１６および４２０をそれぞれ有する。望ましい一実施態様においては、それら天板用ブランク４０２および底板用ブランク４０４が、天板用ブランク４０２の内面４１８と底板用ブランク４０４の外面４２０とを互いに結合することにより、互いに固定的に結合され（図１８および図１９を参照）、このことは後述される。

図１８を参照するに、この耐荷重構造体４００は、概略的には、上面（すなわち、天板用ブランク４０２の外面４１６のうちの少なくとも一部）と、下面（すなわち、底板用ブランク４０４の外面４２０のうちの少なくとも一部）とを有しており、その下面は、それら上面と下面との間を延びる複数の側壁４１３によって形成される外周壁４１２により、上面から空間的に隔てられている。いくつかの実施態様においては、複数の側壁４１３が、この耐荷重構造体４００の複数の側部(sides、側面）のうちの少なくとも一つの上に複数のフォーク用通路部またはフォーク用開口部４０６を形成するように構成されてもよい。複数のフォーク用通路部４０６は、この耐荷重構造体４００を積荷が積載された状態で上昇および／または移動(move、水平移動など）させるためのパレット用ジャッキまたは他のリフト機構からの１または複数の先端部(tine、尖端部）を収容するサイズを有してもよい。その目的のため、図１８に示すこの耐荷重構造体４００は、２つの側部(sides、側面）に複数のフォーク用通路部４０６を有するが、いくつかの実施態様においては、この耐荷重構造体４００が、それぞれの側部にかまたはいずれかの側部においてのみ、複数のフォーク用通路部４０６を有してもよい。同様に、この耐荷重構造体４００がパレットとして使用されないいくつかの事例においては、それらフォーク用通路部４０６が省略されてもよく、また、複数の側壁４１３の各々が、この耐荷重構造体４００の各側部の全長に沿って延びてもよい。後述のように、この耐荷重構造体４００のうち、対応する側部の長さ寸法に沿って延びる側板４１３は、この耐荷重構造体４００上に積載される積荷に耐える際のこの耐荷重構造体４００の剛性および／または強度を増加させてもよい。
のてもよい

前述の耐荷重構造体１００および２００と同様に、この耐荷重構造体４００は、段ボール、板紙（paperboard）、プラスチック（plastics、プラスチック板）またはそれらと同様な他の材料のような折り曲げ可能な材料から形成されてもよい。このような実施態様においては、この耐荷重構造体４００の複数の要素は、折り曲げて製造されるかまたは折り曲げて組み立てられる材料より成る複数枚の平坦なブランクから形成されてもよい。組立作業を支援するために、天板用ブランク４０２および底板用ブランク４０４の各々は、それらブランク上に形成される複数本の折れ線を有してもよく、その折れ線は、例えば、天板用ブランク４０２および底板用ブランク４０４の上に描かれた線によるか、または、表示のための他の方法によるものであり、その折れ線は、ミシン目線を含むがこれに限定されない。このような実施態様においては、それら折れ線が、図２０−図２３においては、破線で表されているが、例えば、折り曲げて天板用ブランク４０２および底板用ブランク４０４を製造する作業を支援することを目的として、ミシン目として形成されてもよい。前述の説明と同様に、この耐荷重構造体４００の複数の要素は、任意の適した方法、例えば、型またはスタンプを用いる切断法（die or stamp cutting、打抜き）により形成されてもよく、また、耐湿性、耐水性、耐火性および／または耐バクテリア性を有するように、種々の方法で処理されてもよい。

図２０および図２１は、天板用ブランク４０２の一実施態様を折り曲げ前の状態で示している。図示するように、この天板用ブランク４０２は、外周縁（a perimeter edge、天板用ブランク４０２の外周を１周分包囲する縁部）４１５を有しており、その外周縁４１５は、この天板用ブランク４０２の第１外周エッジ(edge、側辺）４１５Ａ，第２外周エッジ(edge、側辺）４１５Ｂ，第３外周エッジ(edge、側辺）４１５Ｃおよび第４外周エッジ(edge、側辺）４１５Ｄであって、互いに共同して、折り曲げ状態（図１８を参照）においてこの耐荷重構造体４００の外周(a perimeter、１周分の周囲）を形成するものを形成する。複数の外側側壁（external sidewalls、外部側壁）４１９Ａが、外周縁４１５を包囲するために、第１外周エッジ４１５Ａ，第２外周エッジ４１５Ｂ，第３外周エッジ４１５Ｃおよび第４外周エッジ４１５Ｄに関連付けられてもよい。各外側側壁４１９Ａは、この耐荷重構造体４００のために、複数の支持構造部を、例えば１つのピラーまたは１つのコラムの一部として形成するために、内面４１８に対して相対的に、例えば約９０度または内面４１８に対して直角に、ピボット回転する（pivot、回転する、折れ曲がる）。このような実施態様においては、各外側側壁４１９Ａのうちの少なくとも一部が、外周縁４１５に隣接した位置において（例えば、それに沿って）ピボット回転し（pivot、回転し、折れ曲っ）てもよい。具体的な用途に応じ、複数の外側側壁４１９Ａのうちの複数の部分が外周縁４１５に接合されてもよい一方、残りの複数の部分は、分離していてもよく、それにより、複数の外側側壁４１９Ａのうちの一部が、より完全に後述するように、例えば、この耐荷重構造体４００のは強度および／また剛性を増加させるために、他の複数の方向（other directions、前記ピボット回転の方向とは異なる方向）に回転することが可能となる。

図２０および図２１を参照するに、天板用ブランク４０２の複数の外側側壁４１９Ａは、１または複数のコーナ支持部（corner supports、コーナに位置し、支持板と基底板との間で支持を行う特徴部）４８５と、複数のエッジ支持部（edge supports、エッジ(edge、側辺、稜線）に位置し、支持板と基底板との間で支持を行う特徴部）４８４であって、例えば、１または複数の第１エッジ支持部４８４Ａおよび１または複数の第２エッジ支持部４８４Ｂのようなものとを形成するために折り曲げられてもよく、それらコーナ支持部４８５とエッジ支持部４８４とは、天板用ブランク４０２の外周縁４１５に沿って距離を隔てて並んでいる。例えば、天板用ブランク４０２の第１外周エッジ４１５Ａおよび第３外周エッジ４１５Ｃは、それぞれ、３つの第１エッジ支持部４８４Ａであって対応する１つのエッジ(edge、側辺、稜線）に沿って距離を隔てて並んでいるものを有してもよい。このような実施態様においては、天板用ブランク４０２の第２外周エッジ４１５Ｂおよび第４外周エッジ４１５Ｄが、それぞれ、１つの第２エッジ支持部４８４Ｂであって対応する１つのエッジ(edge、側辺、稜線）のうちの実質的な中央位置に配置されるものを有してもよい。図示するように、２つのコーナ支持部４８５は、第２外周エッジ４１５Ｂおよび第４外周エッジ４１５Ｄのそれぞれに沿って、１個の第２エッジ支持部４８４Ｂを両側から挟んでもよい。このような実施態様においては、天板用ブランク４０２の各エッジ(edge、側辺、稜線）が、少なくとも３つの支持構造体を有してもよい。後述のように、各コーナ支持部４８５および各エッジ支持部４８４は、天板用ブランク４０２を底板用ブランク４０４に固定的に結合するために、底板用ブランク４０４上に形成された複数の支持構造体に接合される。参照を容易にするために、各コーナ支持部４８５は、他のもの(the other、他の複数のコーナ支持部４８５）と実質的に同様であってもよく、よって、１つのコーナ支持部４８５についての説明は、他の複数のコーナ支持部４８５にも適用されることが理解されるべきである。同様に、各第１エッジ支持部４８４Ａは、他のもの(the other、他の複数の第１エッジ支持部４８４Ａ）と実質的に同様であってもよく、１つの第１エッジ支持部４８４Ａについての説明は、他の複数のエッジ支持部４８４Ａにも適用されることが理解されるべきである。同じ限定は、各第２エッジ支持部４８４Ｂに適用されてもよい。

引き続いて図２０および図２１を参照するに、各第１エッジ支持部４８４Ａは、主板すなわち支持壁４８７を有してもよく、その支持壁４８７は、その支持壁４８７に回転可能に接合された複数のタブ４７８（例えば、２枚のタブ）を用いて、天板用ブランク４０２の内面４１８に回転可能に連結される。後述のように、各タブ４７８は、複数の第１エッジ支持部４８４Ａを、底板用ブランク４０４のうち、第１エッジ支持部４８４Ａに隣接する構造部に固定的に結合するように作用するものであってもよい。図示するように、支持壁４８７は、その支持壁４８７が天板用ブランク４０２の内面４１８に対して回転可能であるように、天板用ブランク４０２に外周縁４１５に沿って接合される。いくつかの実施態様においては、支持壁４８７が支持板４０８と一体的に形成されてもよく、また、各タブ４７８は、支持壁４８７と一体的に形成されてもよい。図１９に示すように、折り曲げ状態においては、各第１エッジ支持部４８４Ａの支持壁４８７が、天板用ブランク４０２の内面４１８に対して相対的に約９０度の角度を成すように、外周縁４１５上に位置決めされる。このような実施態様においては、複数のタブ４７８が、支持壁４８７の一部から、例えば、支持壁４８７の複数のサイド・エンド（side end、支持壁４８７の両サイドの端部など）から、天板用ブランク４０２の内部に向かって延びる。

再び図２０および図２１を参照するに、各第２エッジ支持部４８４Ｂは、複数の第１エッジ支持部４８４Ａと同様に、支持壁４８６Ａを有してもよい。しかし、複数の第１エッジ支持部４８４Ａとは異なり、各第２エッジ支持部４８４Ｂは、複数の側板部材すなわち複数のフラップ４８８Ａ（例えば、２枚のフラップ）であって支持壁４８６Ａに回転可能に接合されたものを有してもよい。このような実施態様においては、各フラップ４８８Ａが、そのフラップ４８８Ａに回転可能に接合された１または複数のタブ４７８を有してもよく、それらタブ４７８は、後述のように、複数の第２エッジ支持部４８４Ｂを、底板用ブランク４０４のうち、それら第２エッジ支持部４８４Ｂに隣接する構造部に連結するように作用することが可能である。図示するように、複数のフラップ４８８Ａは、支持壁４８６Ａの各サイドから延びているが、天板用ブランク４０２の内面４１８から（例えば、切断線またはそれと同様なものを経て）分離している。このようにして、複数のフラップ４８８Ａは、内面４１８に対して相対的に、２本の軸線（two axes、軸方向に延びる２本の直線）周りにピボット回転することが可能である。さらに具体的には、複数のフラップ４８８Ａは、対応する支持壁４８６Ａが天板用ブランク４０２の内面４１８から下向きにピボット回転した状態で、その内面４１８に対して相対的に、２本の軸線（two axes、２本の回転軸線）周りにピボット回転することが可能であり、さらに、複数のフラップ４８８Ａは、それらフラップ４８８Ａが支持壁４８６Ａに向かって（towards、支持壁４８６Ａの中心に向かって）ピボット回転するにつれて、別の軸線（a second axix、別の１本の回転軸線）に沿ってピボット回転し、このことは、より詳細に後述する。いくつかの実施態様においては、複数のフラップ４８８Ａが、前記複数の支持構造体を形成するために、支持壁４８６Ａに対して相対的に約９０度すなわち直角となるようにピボット回転する。

図１９に示すように、折り曲げ状態においては、支持壁４８６Ａが天板用ブランク４０２の内面４１８の外周縁４１５上に位置し、かつ、回転可能な複数のフラップ４８８Ａが支持壁４８６Ａの両端部（the ends）から約９０度を成すように延びて天板用ブランク４０２の内部内に至る状態で、各第２エッジ支持部４８４Ｂが、Ｕ字状を成す支持構造体(support structure、１個の支持構造体）を形成する。このような実施態様においては、複数のタブ４７８が、複数のフラップ４８８Ａの一部から、例えば、複数のフラップ４８８Ａのそれぞれの端部（the ends）から約９０度を成すように、かつ、相対向する向きに延び、それにより、底板用ブランク４０４のうち対応する構造部であってそれらフラップ４８８Ａの間に受け入れられるものに係合してもよい。

再び図２０および図２１を参照するに、各コーナ支持部４８５は、複数の第２エッジ支持部４８４Ａと同様に構成されてもよい。特に、各コーナ支持部４８５は、第１エッジ支持部４８４Ａおよび第２エッジ支持部４８４Ｂと同様に、天板用ブランク４０２の内面４１８に回転可能に接合される支持壁(a support wall、１枚の支持壁）４８６Ｂを有してもよい。複数の第２エッジ支持部４８４Ｂと同様に、各コーナ支持部４８５は、支持壁４８６Ｂの両サイド（the sides、両側部）に回転可能に接合された複数のフラップ４８８Ｂ（例えば、２枚のフラップ）を有する。同様に、各フラップ４８８Ｂは、そのフラップ４８８Ｂに回転可能に接合された１または複数のタブ４７８を有してもよい。支持壁４８６Ｂは、外周縁４１５に、内面４１８のうちの１個のコーナに隣接した位置において接合され、かつ、その接合された縁(the connected edge、支持壁４８６Ｂに接合された外周縁４１５）に沿って、外周縁４１５に対して相対的に回転可能である状態で接合されてもよい。複数のフラップ４８８Ｂは、支持壁４８６Ａに、１個のサイド・エッジ（a side edge、１個のサイドのエッジ、側辺など）に接合されているが、外周縁４１５から分離しており、それにより、複数のフラップ４８８Ｂが、折り曲げ状態（図１９参照）において、天板用ブランク４０２の内部に向かって延びることが可能である。いくつかの実施態様においては、複数のフラップ４８８Ｂが、支持壁４８６Ｂに対して非対称的であるように構成されることが可能である。例えば、折り曲げ前の状態において、相対向する複数のフラップ４８８Ｂの複数のタブ４７８は、互いに逆向きに延びてもよい。特に、天板用ブランク４０２の折り曲げ前の状態において、一方のフラップ４８８Ｂのタブ４７８は、天板用ブランク４０２の内部から離れる向きに延びる一方、他方のフラップ４８８Ｂのタブ４７８は、天板用ブランク４０２の内部に近づく向きに延びてもよい。

図１９に示すように、折り曲げ状態においては、各コーナ支持部４８５が、複数の第２エッジ支持部４８４Ｂと同様に、Ｕ字状を成す支持構造体(support structure、１個の支持構造体）を形成する。すなわち、支持壁４８６Ｂは、外周縁４１５上に、天板用ブランク４０２の内面４１８に対して約９０度を成す位置に配置されてもよい。このような実施態様においては、複数のフラップ４８８Ｂが、天板用ブランク４０２の内部内に、支持壁４８６Ｂの両端部(the ends）から約９０度を成すように延びてもよい。前述の説明と同様に、複数のタブ４７８は、複数のフラップ４８８Ｂの一部から、例えば、複数のフラップ４８８Ｂのそれぞれの端部（the ends）から約９０度を成すように、かつ、相対向する向きに延び、それにより、底板用ブランク４０４のうち対応する構造部であってそれらタブ４７８の間に受け入れられるものに係合してもよく、このことはより詳細に後述する。
い。

この書類に記載されている前述の複数の実施態様においては、サイズ、とりわけ、複数のコーナ支持部４８５，第１エッジ支持部４８４Ａおよび第２エッジ支持部４８４Ｂのサイズが、フォーク用通路部４０６のサイズを決定し、ついで、この耐荷重構造体４００のサイズおよび／または強度を決定してもよい。例えば、支持壁４８６Ａ，４８６および４８７の高さが高いほど、フォーク用通路部４０６の高さが高い。同様に、支持壁４８６Ａ，４８６および４８７の幅が狭いほど、フォーク用通路部４０６の幅が広い。しかし、支持壁４８６Ａ，４８６および４８７の長さ寸法の減少および／または高さ寸法の増加により、この耐荷重構造体４００の構造的な剛性および支持能力を減少させてもよい。したがって、支持壁４８６Ａ，４８６および４８７のサイズは、フォーク用開口部の目標サイズと、この耐荷重構造体４００の構造的な強度要件とをバランスさせることによって選択されてもよい。

次に、底板用ブランク４０４を詳細に説明する。後述の内容を除き、底板用ブランク４０４は、前述の天板用ブランク４０２と同様にして構成されてもよい。この意味において、同様な特徴についての説明が、前述の説明に照らし、かつ、図面を考慮すれば当業者にとって自明である場合には、省略される。次に、図面を参照するに、図２２および図２３は、底板用ブランク４０４の一実施態様を折り曲げ前の状態で示している。図示するように、この底板用ブランク４０４は、外周縁（a perimeter edge、底板用ブランク４０４の外周を１周分包囲する縁部）４１７を有しており、その外周縁４１７は、この底板用ブランク４０４の第１外周エッジ(edge、側辺）４１７Ａ，第２外周エッジ(edge、側辺）４１７Ｂ，第３外周エッジ(edge、側辺）４１７Ｃおよび第４外周エッジ(edge、側辺）４１７Ｄであって、互いに共同して、折り曲げ状態（図１８を参照）においてこの耐荷重構造体４００の外周(a perimeter、１周分の周囲）を形成するものを形成する。複数の外側側壁（external sidewalls、外部側壁）４１９Ｂが、外周縁４１７を包囲するとともに、底板用ブランク４０４の内面４２２に対して相対的に、その内面４２２に対してほぼ直角である位置まで折り曲げ可能である（図１９参照）。後述のように、各外側側壁４１９Ｂは、底板用ブランク４０４の複数のエッジ部分と称されてもよいが、複数の支持構造部の複数の部分、例えば、複数のピラーまたは複数のコラムの複数の部分であって、この耐荷重構造体４００の支持板４０８と基底板４１０との間に支持機能を提供するものを形成する。

一実施態様においては、底板用ブランク４０４の複数の外側側壁４１９Ｂが、１または複数のエッジ支持部（edge support、エッジの位置において天板と底板とを支持する部分）、例えば、１または複数の第１外側エッジ支持部（external edge support、外側に位置するエッジ支持部）４５４および１または複数の第２外側エッジ支持部４５６であって、底板用ブランク４０４の外周縁４１７に沿って距離を隔てて並んでいるものを形成するように折り曲げられてもよい。図２２および図２３に示すように、複数の第１外側エッジ支持部４５４は、複数の支持コラムと称されてもよいが、内面４２２の相対向する２本のエッジ、例えば、第１外周エッジ４１７Ａおよび第３外周エッジ４１７Ｃの上に形成されてもよい。複数の第２外側エッジ支持部４５６は、内面４２２の相対向する残りの２本のエッジ、例えば、第２外周エッジ４１７Ｂおよび第４外周エッジ４１７Ｄの上に形成されてもよい。いくつかの実施態様においては、複数の第１外側エッジ支持部４５４が、いずれも互いに実質的に同様な構成を有してもよく、また、外周縁４１７上における位置に関してのみ異なってもよい。それに加えるかまたはそれに代えて、複数の第２外側エッジ支持部４５６は、いずれも互いに実質的に同様な構成を有してもよく、また、外周縁４１７上における位置に関してのみ異なってもよい。図示するように、各第１外側エッジ支持部４５４は、自身が、この耐荷重構造体４００のうち、対応する１つのサイドの全長に沿って延びるように（図１９参照）、自身に接合される１本のエッジの長さに沿って延びている。このような実施態様においては、１個の第２外側エッジ支持部４５６が、第２外周エッジ４１７Ｂおよび第４外周エッジ４１７Ｄの各々の上に、例えば、対応するエッジのうちの実質的な中央部に配置されてもよい。後述のように、底板用ブランク４０４の各エッジ支持部は、底板用ブランク４０４と天板用ブランク４０２とを少なくとも部分的に互いに固定的に結合するために、天板用ブランク４０２の複数のエッジ支持部に連結され（interface、接合され）てもよい。

図２２および図２３に示すように、各第１外側エッジ支持部４５４は、２枚以上の壁板４７２を折り曲げることによって製造されてもよい。例えば、第１壁板４７２Ａが、底板用ブランク４０４の内面４２２に回転可能に接合されてもよく、また、第２壁板４７２Ｂが、第１壁板４７２Ａに、第１壁板４７２Ａと底板用ブランク４０４の内面４２２とが接合される直線とは反対側の位置において、回転可能に接合されてもよい。このような実施態様においては、第３壁板４７２Ｃが、第２壁板４７２Ｂに、第１壁板４７２Ａとは反対側の位置において回転可能に、かつ、各第１外側エッジ支持部４５４の第１壁板４７２Ａ，第２壁板４７２Ｂおよび第３壁板４７２Ｃが底板用ブランク４０４の内面４２２から横方向に離れる向きに並列するように、接合されてもよい。図示するように、第１壁板４７２Ａおよび第３壁板４７２Ｃの各々は、底板用の複数のエッジ支持部を所定位置に固定的に保持するという目的と、天板用ブランク４０２を底板用ブランク４０４に固定的に保持するという目的とのために、複数のスロット４５０を有してもよく、それらスロット４５０は、それら第１壁板４７２Ａおよび第３壁板４７２Ｃの上に形成されるとともに、天板用ブランク４０２および底板用ブランク４０４のうち、対応する構造部を、それらスロット４５０内に受け入れるように作用することが可能であり、このことは後述する。

図１９を参照するに、折り曲げ状態においては、各第１外側エッジ支持部４５４は、Ｕ字状を成す支持構造体（support structure、１個の支持構造体）を形成する。ひとたび折り曲げられると、第１壁板４７２Ａは、外周縁４１７上に、底板用ブランク４０４の内面４２２から、例えば天板用ブランク４０２に向かって、約９０度を成す位置に配置されてもよい。このような実施態様においては、第２壁板４７２Ｂが、自身が底板用ブランク４０４の内面４２２に対して実質的に平行になるように、底板用ブランク４０４の内部内に、第１壁板４７２Ａの端部(the end、先端部）から約９０度を成す位置において延びてもよい。第３壁板４７２Ｃは、第２壁板４７２Ｂから、底板用ブランク４０４の内面４２２に向かって、約９０度を成す位置において延びてもよい。このような方法で、各第１外側エッジ支持部４５４は、折り曲げ状態において、底板用ブランク４０４の内面４２２を用いて、箱状の（box-shaped、中空箱状の）支持構造体を形成する。このような方法で、複数の第１外側エッジ支持部４５４は、それら第１外側エッジ支持部４５４を内面４２２に対して相対的に、かつ、底板用ブランク４０４の内部に向かって３回折り曲げることにより、形成される。後述のように、複数の第１外側エッジ支持部４５４は、底板用ブランク４０４の内部内において、別の構造を用いることにより、所定位置に動かないように固定的に保持され(secured）てもよい。

いくつかの実施態様においては、底板用ブランク４０４が、長さ寸法と幅寸法とを有する。少なくとも図１９に示すように、ひとたび折り曲げられると、複数の第１外側エッジ支持部４５４は、底板用ブランク４０４の幅寸法または長さ寸法に沿って全体的に延びてよい。例えば、少なくとも２枚の外側側壁４１９Ｂ（例えば、相対向する外側側壁４１９Ｂ同士）は、前述の方法で、底板用ブランク４０４の幅寸法または長さ寸法に沿って全体的に延びる少なくとも３本の折れ線に沿って折り曲げられてもよい。ひとたび折り曲げられると、複数の第１外側エッジ支持部４５４は、この耐荷重構造体４００の全幅または全長、例えば、底板用ブランク４０４の幅寸法または長さ寸法に沿って延びてもよい。このような実施態様においては、各第１外側エッジ支持部４５４が、複数枚の側壁４１３、例えば、底板用ブランク４０４の複数枚の外側側壁４１９Ｂの一部を形成する外面を有してもよい。このような方法で、複数の第１外側エッジ支持部４５４の外面は、複数枚の外側側壁４１９Ｂが折り畳まれる前に、底板用ブランク４０４の底面(bottom surface、接地面、下面、外面）により形成されてもよい。実際には、いくつかの実施態様においては、複数の第１外側エッジ支持部４５４を形成するすべての表面が、最初は、底板用ブランク４０４の底面(bottom surface、接地面、下面、外面）を形成する。ひとたび折り曲げられると、底板用ブランク４０４の底面(bottom surface、接地面、下面、外面）は、複数の第１外側エッジ支持部４５４につき、複数枚の外側側壁（exterior sidewalls、底板の外側領域に位置する側壁）と、複数枚の内側側壁（interior sidewalls、底板の内側領域に位置する側壁）と、内側上壁（interior top wall、底板の内側領域に位置する上壁）とを形成してもよい。

図２２および図２３を参照するに、複数の第１外側エッジ支持部４５４は、当該支持部についての所望の審美的および／または機能的な特性に応じ、追加の特徴部および／または構造部を有してもよい。例えば、複数の第１外側エッジ支持部４５４は、第１壁板４７２Ａおよび／または第２壁板４７２Ｂの複数のサイドのそれぞれから延び出る複数のカバー部材４７６を有してもよい。例えば、２つのカバー部材４７６が、第１壁板４７２Ａのうち、相対向する２つのサイドから延び出してもよく、また、２つのカバー部材４７６が、第２壁板４７２Ｂのうち、相対向する２つのサイドから延び出してもよい。ひとたび複数の第１外側エッジ支持部４５４が所定位置まで折り曲げられると、それらカバー部材４７６は、形成された箱状の（box-shaped、中空箱状の）支持構成体の開口端部をカバーし（cover、閉塞し）てもよい（図１９参照）。発明の範囲を限定しない一例においては、それらカバー部材４７６であって第２壁板４７２Ｂから延び出るものは、複数の第１外側エッジ支持部４５４の開口端部を少なくとも部分的にカバーするために、底板用ブランク４０４の内面４２２に向かって、下向きに（downwards、折り曲げ状態において下向きに）回転させられ（rotated、折り曲げられ）てもよい。それに加えるかまたはそれに代えて、それらカバー部材４７６であって第１壁板４７２Ａから延び出るものは、複数の第１外側エッジ支持部４５４の開口端部、および／または、第２壁板４７２Ｂに対応するカバー部材４７６を少なくとも部分的にカバーするために、底板用ブランク４０４の内部に向かって、内向きに（inwards、折り曲げ状態において内向きに）回転させられ（rotated、折り曲げられ）てもよい。このような方法で、それらカバー部材４７６は、底板用ブランク４０４の複数のコーナ部にクリアな（clear、すっきりした）外観を与えることと、各々箱状を成す（box-shaped、中空箱状を成す）複数の第１外側エッジ支持部４５４の内部に埃や材料が侵入することを制限することとを行うように作用することが可能であってもよい。

引き続いて図２２および図２３を参照するに、複数の補助フラップ４７７が、第２壁板４７２Ｂの内部内に回転可能に接合されてもよい。複数の第１外側エッジ支持部４５４が所定位置に折り曲げられると、複数の補助フラップ４７７は、複数の第１外側エッジ支持部４５４のねじり剛性を増加させるために、回転させられて、各々箱状を成す（box-shaped、中空箱状を成す）複数の第１外側エッジ支持部４５４の内部内に挿入されてもよい（図１９参照）。いくつかの実施態様においては、複数の補助フラップ４７７が、それら補助フラップ４７７のそれぞれのうちの少なくとも一部が、第１壁板４７４Ａおよび第３壁板４７４Ｃのそれぞれの内部に形成された複数の開口部（aperture、スリット、貫通穴など）４７９の内部内に受け入れられる（receipt、挿入される）ことにより、所定位置に固定的に保持されてもよい。このような実施態様においては、それら補助フラップ４７７のそれぞれの幅寸法が、補助フラップ４７７が開口部４７９から離脱することを制限するために、第１壁板４７４Ａと第３壁板４７４Ｃとの間の、組立て時における距離より大きくてもよい。

図２２および図２３に示すように、底板用ブランク４０４の各第２外側エッジ支持部４５６は、底板用ブランク４０４の内面４２２に回転可能に接合された支持壁４６０を有してもよい。いくつかの実施態様においては、複数枚の側板４６２（例えば、２枚の側板）が、支持壁４６０に回転可能に接合されてもよい。それら側板４６２は、サイド・エッジ（a side edge、１個のサイドのエッジ、側辺など）に沿って、支持壁４６０に接合されるが、底板用ブランク４０４の外周縁４１７から分離されており、それにより、複数枚の側板４６２が、折り曲げ状態において、底板用ブランク４０４の内部に向かって延びることが可能である（図１９参照）。折り曲げ状態においては、各第２外側エッジ支持部４５６が、支持壁４６０であって、外周縁４１７上に、底板用ブランク４０４の内面４２２に対して約９０度を成す位置において配置されるものと、複数枚の側板４６２であって、支持壁４６０の両端部から約９０度を成す位置において底板用ブランク４０４の内部内に延びるものとにより、Ｕ字状を成す支持構造部（support structure、支持機能を有する構造部、１個の支持構造部）を形成する（図１９参照）。図示するように、複数の第２外側エッジ支持部４５６の支持壁４６０および複数枚の側板４６２のそれぞれは、複数の第１外側エッジ支持部４５４に関して前述したのと同じ理由により、支持壁４６０および側板４６２のそれぞれの内部に形成された少なくとも１個のスロット４５０を有してもよい。

図２２および図２３を参照するに、いくつかの実施態様においては、底板用ブランク４０４が、１個または複数個の内側開口部（interior apertures、底板の内側領域において開口する穴部）４１４であって、複数本の内側エッジ（internal edges、内側領域に位置するエッジ）４２７を形成するものを有してもよく、それら内側エッジ４２７の周囲に複数枚の内側側壁（internal sidewales、内側領域に位置する側壁）４２９が形成され、それら内側側壁４２９は、複数本の内側エッジ４２７に対してピボット回転する。前述の複数の外側側壁４１９Ｂと同様に、複数枚の内側側壁４２９は、この耐荷重構造体４００の支持板４０８と基底板４１０との間に支持機能を提供する複数の内側支持構造部、例えば、複数本のピラーまたは複数本のコラムの複数の部分を形成するために、底板用ブランク４０４の内面４２２に対して相対的に折り曲げられる。いくつかの実施態様においては、複数枚の内側側壁４２９が、複数枚の外側側壁４１９Ｂの複数の部分、例えば、第１外側エッジ支持部４５４および第２外側エッジ支持部４５６に係合するとともに接合される。

いくつかの実施態様においては、複数枚の内側側壁４２９が、１個または複数個の内側エッジ支持部、例えば、１個または複数個の第１内側エッジ支持部４５５および１個または複数個の第２内側エッジ支持部４５７であって、底板用ブランク４０４の複数本の内側エッジ４２７に沿って、距離を隔てているものを形成するために、折り曲げられてもよい。図２２および図２３に示す実施態様においては、各第１内側エッジ支持部４５５が、天板用ブランク４０２の複数の第１エッジ支持部４８４Ａと同様に構成される。すなわち、各第１内側エッジ支持部４５５は、支持壁４８７Ｂに回転可能に接合される複数枚のタブ４７８（例えば、２枚のタブ）を用いて底板用ブランク４０４の内側エッジ４２７に回転可能に接合される支持壁４８７Ｂを有する。所定位置に折り曲げられると、各支持壁４８７Ｂは、底板用ブランク４０４の内面４２２に対して約９０度を成す位置において、天板用ブランク４０２に向かって延びる（図１９参照）。いくつかの実施態様においては、支持壁４８７Ｂの内面（interior face、非露出面）が、第１外側エッジ支持部４５４の第３壁板４７２Ｃに対して（例えば、第３壁板４７２Ｃの外面に対して）突き合うように対面する位置関係を有するように配置されてもよい。図示するように、複数の第１内側エッジ支持部４５５の複数のタブ４７８は、複数の第１内側エッジ支持部４５５と複数の第１外側エッジ支持部４５４とを互いに固定的に結合するために、第３壁板４７２Ｃに形成された複数のスロット４５０のうち対応するものの内部に配置されてもよい。３個の第１内側エッジ支持部４５５が、各第１外側エッジ支持部４５４に連結された状態で図示されているが、複数の第１内側エッジ支持部４５５のうちの任意の数のもの（例えば、１個というように少ないか、６個というように多いか）が、各第１外側エッジ支持部４５４に連結されてもよい。

再び図２２および図２３を参照するに、各第２内側エッジ支持部４５７が、複数の第１外側エッジ支持部４５４と同様に構成されてもよい。特に、各第２内側支持部４５７は、２枚以上の壁板４７３を折り曲げて製造されてもよい。例えば、第１壁板４７３Ａが、底板用ブランク４０４の内側エッジ４２７に回転可能に（rotatably、折り曲げ可能に）接合されてもよく、また、第２壁板４７３Ｂが、第１壁板４７３Ａに、第１壁板４７３Ａと底板用ブランク４０４の内側エッジ４２７とが接合される直線とは反対側の位置において、回転可能に接合されてもよい。同様に、第３壁板４７３Ｃが、第２壁板４７３Ｂに、第１壁板４７３Ａとは反対側の位置において、各第２内側エッジ支持部４５７の第１壁板４７３Ａ，第２壁板４７３Ｂおよび第３壁板４７３Ｃが、内側エッジ４２７から横方向に離れる向きに並列し、かつ、対応する内側開口部４１４内に位置するように、回転可能に（rotatably、折り曲げ可能に）接合されてもよい。しかし、複数の第１外側エッジ支持部４５４とは異なり、複数の第２内側エッジ支持部４５７は、第３壁板４７３Ｃに回転可能に接合される複数の補助フラップ４７７Ａを有してもよい。このような実施態様においては、フランジ（a flange、１個のフランジ）４６６が、そのいくつかの目的のために(for purposes）、後述のように、複数の補助フラップ４７７Ａのうちの少なくとも一部（例えば、半分）に回転可能に（rotatably、折り曲げ可能に）接合されてもよい。図示するように、各補助フラップ４７７Ａは、実質的にＵ字状を成している。このような実施態様においては、各フランジ４６６が、各々Ｕ字状を成す複数の補助フラップ４７７Ａを互いにロックするように、実質的にＴ字状を成しており、このことは後述する。複数の第１外側エッジ支持部４５４と同様に、各第２内側エッジ支持部４５７は、自身が複数の内側開口部４１４の全長に沿って延びるように、複数本のエッジのうち自身が接合されるもの（connected edge）の長さ方向に沿って延びている。

図１９に戻るに、折り曲げ状態においては、各第２内側エッジ支持部４５７が、Ｕ字状を成す支持構造体（support structure、１個の支持構造体）を形成する。ひとたび折り曲げられると、第１壁板４７３Ａは、内側エッジ４２７上に、底板用ブランク４０４の内面４２２から、例えば天板用ブランク４０２に向かって、約９０度を成す位置に配置されてもよい。第２壁板４７３Ｂは、自身が底板用ブランク４０４の内面４２２に対して実質的に平行になるように、第１壁板４７３Ａの端部(the end、先端部）から約９０度を成す位置において延びてもよい。第３壁板４７３Ｃは、第２壁板４７３Ｂから、底板用ブランク４０４の内面４２２に向かって、約９０度を成す位置において延びてもよい。底板用ブランク４０４の組立て工程中、複数の第２外側エッジ支持部４５６の複数枚の側板４６２のうちの少なくとも複数の部分が、第２内側エッジ支持部４５７の第１壁板４７３Ａ，第２壁板４７３Ｂおよび第３壁板４７３Ｃのそれぞれの間に形成される空間内に配置されてもよい。このような実施態様においては、複数の第２壁板４７３Ｂが、複数の第２外側エッジ支持部４５６の複数枚の側板４６２が、折り曲げ状態において、少なくとも、第２内側エッジ支持部４５７の第１壁板４７３Ａと第３壁板４７３Ｃとの間にサンドイッチされるように、底板用ブランク４０４の板厚とほぼ一致する長さ寸法を有してもよい。構造的な剛性を増加させるために、互いに隣接する複数の第２内側エッジ支持部４５７の複数の補助フラップ４７７Ａは、複数のフランジ４６６を介して互いに固定的に結合されてもよい。例えば、ひとたび、互いに隣接する２個の第２内側エッジ支持部４５７が所定位置に折り曲げられると、それら隣接する２個の第２内側エッジ支持部４５７の複数の補助フラップ４７７Ａが、互いに接近する向きに、各々Ｕ字状を成す複数の補助フラップ４７７Ａ内の複数の溝が実質的に位置に関して互いに一致する（aligned）まで、回転させられてもよい。ひとたび位置が一致すると、少なくとも１個のフランジ４６６が、前記複数の溝内に位置するように回転させられてもよく、それにより、複数の補助フラップ４７７Ａと、互いに隣接する２個の第２内側エッジ支持部４５７とが互いにロックされる。

再び図２２および図２３を参照するに、複数の第２内側エッジ支持部４５７は、それらに所望される機能的な特性に応じ、追加の特徴部および／または構造部を有してもよい。例えば、複数のタブ４９１が、各第２内側エッジ支持部４５７の第３壁板４７３Ｃの一端部(an end）上に形成されてもよい。このような実施態様においては、それぞれ対応する（corresponding、複数のタブ４９１にそれぞれ対応する）複数の開口部４９３が、ひとたび複数の第２内側エッジ支持部４５７が所定位置に折り曲げられると複数のタブ４９１を受け入れるように、底板用ブランク４０４の内面４２２内に形成されてもよい。同様に、タブ４９１が、複数の第２外側エッジ支持部４５６の複数枚の側板４６２上に形成され、それにより、タブ４９１が、第２内側エッジ支持部４５７の第２壁板４７３Ｂ内に形成された複数の開口部４９３のうち対応するものの内部に受け入れられ、それにより、さらに複数の第２外側エッジ支持部４５６と複数の第２内側エッジ支持部４５７とを互いにロックすることも行われる。

次に図１８および図１９を参照するに、この耐荷重構造体４００を組み立てるために、天板用ブランク４０２および底板用ブランク４０４の各々は、前述のようにして折り曲げて製造される。その後、それら天板用ブランク４０２および底板用ブランク４０４は、位置に関して互いに一致させられるとともに、それら天板用ブランク４０２および底板用ブランク４０４のうち、対応する複数の構造部を介して、互いに固定的に結合される。例えば、それら天板用ブランク４０２および底板用ブランク４０４を互いに結合するために、天板用ブランク４０２の複数の第１エッジ支持部４８４Ａおよび複数のコーナ支持部４８５の各々の、それぞれ対応する複数のタブ４７８が、底板用ブランク４０４の複数の第１外側エッジ支持部４５４内に形成された複数のスロット４５０内に受け入れられる。同様に、天板用ブランク４０２の複数の第２エッジ支持部４８４Ｂの複数のタブ４７８が、底板用ブランク４０４の複数の第２外側エッジ支持部４５６内に形成された複数のスロット４５０内に受け入れられる。図１８に示すように、ひとたび組み立てられると、天板用ブランク４０２の複数のコーナ支持部４８５が、底板用ブランク４０４の複数の第１外側エッジ支持部４５４の複数の端部（the ends）を実質的に包囲してもよい。特に重要なことは、組み立てられたとき、天板用ブランク４０２の内面４１８が、天板用ブランク４０２と底板用ブランク４０４とを互いに固定的に結合するために、外面４２０のみに係合するということであり、このことは、製造効率の向上および／または組立て費用と取扱い費用の削減の点で有用であるかもしれない。発明の範囲を限定しない一例においては、このような方法で、特別の処理またはコーティング、例えば、接着層、保護シーラントまたはそれと同様なものが、天板用ブランク４０２および底板用ブランク４０４のそれぞれの片方のサイド（one side、片面）のみに提供されるかもしれない。

支持トレイ
前述のように、耐荷重構造体１００，２００，４００は、自身に固定的に結合される１個または複数個の付属品と一緒に使用されてもよい。ここで図２４を参照するに、一実施態様においては、折り曲げ組立て式の支持トレイ５００が、耐荷重構造体１００，２００，４００に連結されてもよい。いくつかの実施態様においては、この支持トレイ５００が、第１部材１０２，２０２，４０２の複数の外面（例えば、支持板１０８，２０８，４０８）および第２部材１０４，２０４，４０４の複数の外面（例えば、支持壁１５４，２５４）に連結されてもよい。前述の第１部材１０２，２０２，４０２および第２部材１０４，２０４，４０４と同様に、この支持トレイ５００は、シート材より成る平坦なブランク（例えば、トレイ用ブランク５０２）から製造され、そのブランクは、折り曲げて製造されるかまたは組み立てられる（図２２参照）。図２２に示すように、トレイ用ブランク５０２は、シート材より成る単一の部品（single piece）として一体的に（monolithically）形成されてもよく、そのシート材は、セル構造を有するもの、例えば、段ボールである（図９Ａおよび図９Ｂならびに上述の関連する説明を参照）。しかし、前述の第１ブランク１２８，２２８および第２ブランク１３０，２３０と同様に、トレイ用ブランク５０２は、実質的に任意の種類の変形可能な材料（deformable material）から製造されてもよく、その変形可能な材料は、例えば、セル状構造または内部が波状部である構造（cellular or internal corrugated structure）の有無を問わず、熱的合成樹脂(thermal plastics、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂)および延性金属(ductile metals)である。トレイ用ブランク５０２は、任意の適した方法、例えば、型またはスタンプを用いる切断法（die or stamp cutting、打抜き）により形成されてもよい。いくつかの実施態様においては、トレイ用ブランク５０２が、耐湿性、耐水性、耐火性および／または耐バクテリア性を有するように、種々の方法で処理されてもよい。

折り曲げて製造されるかまたは組み立てられるのに先立ち、トレイ用ブランク５０２は、図２９に表すように、実質的に平坦であるか(flat、フラット)または平面（planar）である。製造段階において、トレイ用ブランク５０２は、支持トレイ５００の組立て作業を容易にするように作用することが可能な複数の組立特徴部(assembly features、組立て支援という機能を行う機能部や特徴部）を有する。例えば、前述の第１ブランク１２８，２２８および第２ブランク１３０，２３０と同様に、トレイ用ブランク５０２は、複数本の折れ線(fold lines、折畳み線、折り曲げ線）、複数本の切断線、複数のタブ（tabs、突出部）、複数のスロット(slots、細長い切込み溝）、複数のスリット（slits、細長い切口）、複数のフランジ、複数のカットアウト(cutouts、切り抜き、切欠き）および／または他の複数の脆弱点(locations of weakness、周辺部位より強度が低く、外力に対して弱い部位)であって、後述のように、組立作業を容易にするとともに支持トレイ５００に強度を付与するように作用することが可能であるものを用いて製造され、このことは後述する。組立特徴部の例としては、トレイ用ブランク５０２が、支持トレイ５００を折り曲げて製造するために、複数本の折れ線５０４に沿って折り曲げ可能である複数の折り曲げ可能部を有する。トレイ用ブランク５０２は、必要に応じ、複数本の切断線５０６を備えており、それら切断線５０６は、前記複数の折り曲げ可能部および／または他の構造的要素を形成するための複数本のエッジ(edges、稜線）であって互いに分離しているものを形成する。それら切断線５０６は、第１ブランク１２８，２２８および第２ブランク１３０，２３０の複数本の切断線１４０と同様に構成されてもよい。いくつかの実施態様においては、複数本の折れ線５０４および／または複数本の切断線５０６が、製造中に、例えば、型またはスタンプを用いた打ち抜き作業中に、トレイ用ブランク５０２内に形成されるかまたは構成されてもよい。

図２５を参照するに、支持トレイ５００は、トレイ板５０８と、そのトレイ板５０８に折り曲げ可能に接合される相対向する一対のリップ（lip、突出部など）５１０と、トレイ板５０８に折り曲げ可能に接合される相対向する一対の固定結合用（securing）側壁５１２とを有する。それら固定結合用側壁５１２は、トレイ板５０８に折り曲げ可能に接合された第１壁部（first wall section、側壁５１２を構成する複数の部分の一部）５１４と、その第１壁部５１４に折り曲げ可能に接合された第２壁部（second wall section、側壁５１２を構成する別の部分）５１６とを有してもよい。複数のリップ５１０のそれぞれの一部は、支持トレイ５００の組立て状態すなわち折り曲げ状態において、固定結合用側壁５１２（例えば、第１壁部５１４および第２壁部５１６）に連結され（connected、接合され）てもよい。ひとたび組み立てられるかまたは折り曲げられると、複数のリップ５１０および複数枚の固定結合用側壁５１２が、長さ寸法Ｌと、幅寸法Ｗと、深さ寸法Ｄとを有するキャビティ（cavity、空洞、凹部）５１８を画定するために、トレイ板５０８から離れる向きに延びてもよい。トレイ板５０８、複数のリップ５１０および複数枚の固定結合用側壁５１２の各々は、キャビティ５１８が目標のサイズおよび／または形状を有するためのサイズを有してもよい。例えば、トレイ板５０８、複数のリップ５１０および複数枚の固定結合用側壁５１２は、深さ寸法Ｄが幅寸法Ｗと長さ寸法Ｌとの少なくとも一方より大きいか、深さ寸法Ｄが幅寸法Ｗと長さ寸法Ｌとの少なくとも一方より小さいか、および／または、長さ寸法Ｌが幅寸法Ｗに等しくなるためのサイズを有してもよい。図２４に示すように、支持トレイ５００は、耐荷重構造体１００，２００，４００の諸元寸法に対応する諸元寸法を有してもよい。例えば、支持トレイ５００のトレイ板５０８は、第１部材１０２，２０２，４０２の支持板１０８，２０８，４０８と実質的に等価なサイズを有してもよい。このような方法で、支持トレイ５００は、複数のリップ５１０および複数枚の固定結合用側壁５１２が、外周壁１１２，４１２のうちの少なくとも複数の部分に対して実質的に同一平面上にある（flush、面一となる）ように着座する（sit、位置する）ように、耐荷重構造体１００，２００，４００に連結されてもよい。

図２９を参照するに、いくつかの実施態様においては、支持トレイ５００が、相対向するリップ５１０に折り曲げ可能に接合された複数の支持フランジ５２０を有してもよい。組立て状態すなわち折り曲げ状態においては、複数の支持フランジ５２０が、複数枚の固定結合用側壁５１２に固定的に結合されてもよい。いくつかの実施態様においては、複数の支持フランジ５２０が、各固定結合用側壁５１２によって形成された隙間（opening、オープニング）５２２内に固定的に結合されてもよい。例えば、複数の支持フランジ５２０は、複数枚の固定結合用側壁５１２のそれぞれの第１壁部５１４と第２壁部５１６との間にサンドイッチされてもよい（図２８参照）。図２６を参照するに、いくつかの実施態様においては、支持トレイ５００が複数のタブ５２４を有してもよく、それらタブ５２４は、複数枚の固定結合用側壁５１２のそれぞれに折り曲げ可能に接合されるとともに、後述のように、支持トレイ５００を耐荷重構造体１００，２００，４００に連結するように作用することが可能である。支持トレイ５００の複数枚の固定結合用のタブ５２４は、前述の第１部材１０２，２０２，４０２のタブ１７８，２７８と、前述の第２部材１０４，２０４のタブ１７８，２７８と等価な構成を有する。

支持トレイ５００は、各固定結合用側壁５１２を、第１壁部５１４がトレイ板５０８に対して実質的に直角となるまで、耐荷重構造体１００，２００，４００から離れる向きに折り曲げることにより、組み立てられる。相対向するリップ５１０は、トレイ板５０８に対して実質的に直角となるまで、耐荷重構造体１００，２００，４００から離れる向きに折り曲げられる。その後、相対向するリップ５１０の複数の支持フランジ５２０が、それら支持フランジ５２０が、相対向するリップ５１０に対して実質的に直角となり、かつ、各固定結合用側壁５１２の第１壁部５１４に突き当たる(abut、第１壁部５１４の端面に突き当たる）まで、内向きに折り曲げられる。その後、各固定結合用側壁５１２の第２壁部５１６が、耐荷重構造体１００，２００，４００に向かって、かつ、相対向するリップ５１０の複数の支持フランジ５２０を覆うように下向きに折り曲げられる。複数の第２壁部５１６が、それら第２壁部５１６が、第１壁部５１４および複数の支持フランジ５２０に対して概して平行となるまで、複数の支持フランジ５２０を覆うように折り曲げられる。このような方法で、複数の支持フランジ５２０は、複数の固定結合用側壁５１２の第１壁部５１４および第２壁部５１６の間にサンドイッチされる。支持トレイ５００を耐荷重構造体１００，２００，４００に固定的に結合するために、支持トレイ５００が、耐荷重構造体１００，２００，４００の一部に隣接する位置に位置決めされる（例えば、第１部材１０２，２０２，４０２の支持板１０８，２０８，４０８の上面上に位置決めされる）。いくつかの実施態様においては、複数の固定結合用側壁５１２が、支持板５０８より下方に延びる位置決め部５２６を有してもよい。このような実施態様においては、その位置決め部５２６が、支持トレイ５００を横方向に（laterally、水平面内において）耐荷重構造体１００，２００，４００に対して相対的に位置決めするために、側壁１５４，２５４，４５４の上部に突き当たってもよい。さらに、支持トレイ５００を耐荷重構造体１００，２００，４００に固定的に結合するために、複数の固定結合用タブ５２４が内向きに折り曲げられるとともに、各側壁１５４，２５４の第１壁板２７２Ａ内に形成された複数のトレイ用スロット１５２（tray slots、付属品用スロット１５２）内に挿入される。

図３１−図３５は、支持トレイ６００の別の実施態様を示している。この支持トレイ６００は、支持トレイ５００およびそれに関連する前述の説明と実質的に同様である。いくつかの具体的な事例においては、同様な特徴についての説明が、前述の説明に照らし、かつ、図３１−図３５を考慮すれば当業者にとって自明である場合には、省略される。参照を容易にするために、同様な構造物は適切な方法で増加する符号を用いて表される。

支持トレイ５００と同様に、この支持トレイ６００は、自身の複数の部分を折り曲げて互いに結合するかおよび／またはインターロックして(interlock、抜けないように相手に差し込む、嵌り合わせる、かみ合わせる、組み合わせる)互いに結合することにより製造されるかまたは組み立てられる。ひとたび組み立てられると、この支持トレイ６００は、例えば天板用部材１０２，２０２，４０２の複数の外面および底板部材１０４，２０４，４０４の複数の外面に連結されるように、耐荷重構造体１００，２００，４００に連結されてもよい。この書類に記載されているように、この支持トレイ６００は、平坦なブランクすなわちシート材（例えば、段ボールまたはそれと同様なもの）であって、最終的な形状および構造体となるように折り曲げて製造されるかまたは組み立てられるものから製造される。支持トレイ５００と同様に、この支持トレイ６００は、任意の適切な材料から形成されるとともに、任意の適切な方法で形成されてもよい。この支持トレイ６００を損傷から保護するために、この支持トレイ６００は、耐湿性、耐火性および／または耐バクテリア性を有するように処理されてもよい。

折り曲げて製造されるかまたは組み立てられるのに先立ち、この支持トレイ６００は、実質的に平坦であるか(flat、フラット)または平面（planar）である（図３３参照）。支持トレイ５００と同様に、この支持トレイ６００は、組立作業を容易にするとともに支持トレイ６００に構造的強度を付与するように作用することが可能であるもの複数の組立特徴部(assembly features、組立て支援という機能を行う機能部や特徴部）であって、例えば、複数本の折れ線(fold lines、折畳み線、折り曲げ線）、複数本の切断線、複数のタブ（tabs、突出部）、複数のスロット(slots、細長い切込み溝）および／または複数のフランジを有する。例えば、この支持トレイ６００は、トレイ板６０８と、そのトレイ板６０８の相対向する一対のエッジに折り曲げ可能に接合される相対向する一対のリップ６１０と、トレイ板６０８の残りの一対のエッジに折り曲げ可能に接合される一対の固定結合用側壁６１２とを有する。図示するように、各側壁６１２は、トレイ板６０８に折り曲げ可能に接合される第１壁部（first wall section、側壁６１２を構成する複数の部分の一部）６１４と、その第１壁部６１４に折り曲げ可能に接合される第２壁部（second wall section、側壁６１２を構成する別の部分）６１６とを有する。いくつかの実施態様においては、第１壁部６１４とトレイ板６０８との間の交線と、第１壁部６１４と第２壁部６１６との間の交線とが、１もしくは複数のスリット６９３Ａまたは１もしくは複数のカットアウト６９３Ｂをそれぞれ有してもよい。このような実施態様においては、それらスリット６９３Ａおよびカットアウト６９３Ｂが、第１壁部６１４と第２壁部６１６とを折り曲げて所定の適切な位置にするという作業を容易にするために複数の脆弱点(locations of weakness、周辺部位より強度が低く、外力に対して弱い部位)を提供してもよい。後述のように、カットアウト６９３Ｂは、さらに、折り曲げ状態において、この支持トレイ６００の強度を向上させるために、複数のリップ６１０のうちの少なくとも一部をカットアウト６９３Ｂ内に受け入れてもよい。

図３３を参照するに、各リップ６１０は、自身の相対向する一対のサイドから延び出す１または複数の支持フランジ６２０を有してもよい。組立て状態すなわち折り曲げ状態においては、複数の支持フランジ６２０が、複数枚の固定結合用側壁６１２に固定的に結合されてもよい。例えば、複数の支持フランジ６２０は、第１壁部６１４の複数の部分と第２壁部６１６の複数の部分との間にサンドイッチされてもよい。いくつかの実施態様においては、各支持フランジ６２０が１または複数のタブ６９１であって、そのいくつかの目的のために(for purposes）、前述のように、複数の側壁６１２内に形成された１または複数のカットアウト６９３Ｂ内に受け入れられるためのサイズおよび形状を有するものを有してもよい。

この支持トレイ６００を耐荷重構造体１００，２００，４００に固定的に結合するために、この支持トレイ６００は、一実施態様においては、各第２壁部６１６から延び出る複数の連結部材を有する。例えば、この支持トレイ６００は、中央連結部材６０１と、その中央連結部材６０１から横方向に距離を隔てて並んだ一対の外側連結部材６０３とを有してもよい。図示するように、それら外側連結部材６０３は、耐荷重構造体４００の複数の第１エッジ支持部４８４Ａと同様に構成されてもよい。特に、各外側連結部材６０３は、支持壁６８７を有してもよく、その支持壁６８７は、その支持壁６８７に折り曲げ可能に接合された複数のタブ６７８（例えば、２つのタブ）を有する。後述のように、それらタブ６７８は、複数の外側連結部材６０３を耐荷重構造体１００，２００，４００に、例えば、耐荷重構造体１００，２００，４００の周囲に沿って形成された複数の支持構造部に、固定的に結合するように作用することが可能であってもよい。

引き続いて図３３を参照するに、複数の中央連結部材６０１は、耐荷重構造体４００の複数の第２エッジ支持部４８４Ｂと同様に構成されてもよい。例えば、各中央連結部材６０１は、支持壁６８６を有してもよく、その支持壁６８６は、その支持壁６８６に折り曲げ可能に接合された複数のフラップ６８８（例えば、２つのフラップ）を有する。各フラップ６８８は、自身に回転可能に接合された１または複数のタブ６７８を有してもよく、それらタブ６７８は、後述のように、複数の中央連結部材６０１を耐荷重構造体１００，２００，４００に連結するように作用することが可能である。

支持トレイ６００は、複数のリップ６１０および各固定結合用側壁６１２の第１壁部６１４を、それらリップ６１０および第１壁部６１４がトレイ板６０８に対して実質的に直角となるまで、耐荷重構造体１００，２００，４００から離れる向きに折り曲げることにより、組み立てられる。その後、複数の支持フランジ６２０が、それら支持フランジ６２０が第１壁部６１４に突き当たる(abut、第１壁部６１４の端面に突き当たる）まで、内向きに折り曲げられる。その後、複数の第２壁部６１６が、複数の支持フランジ６２０を覆い、かつ、耐荷重構造体１００，２００，４００に向かって、それら第２壁部５１６が、第１壁部６１４に対して概して平行となるまで、折り曲げられる。支持トレイ６００を耐荷重構造体１００，２００，４００に固定的に連結するために、支持トレイ６００が、耐荷重構造体１００，２００，４００の支持板１０８，２０８，４０８の上面上に、前記複数の連結部材（the connecting members、中央連結部材および外側連結部材）が耐荷重構造体１００，２００，４００に固定的に結合されるポイントにおいて、位置決めされる。例えば、複数の外側連結部材６０３の複数のタブ６７８は、内向きに折り曲げられて、耐荷重構造体１００，２００，４００の一部の内部に（例えば、支持部１５４，２５４，４５４の内部に）形成された、それぞれ対応する複数の開口部（例えば、トレイ用スロット１５２）内に挿入されてもよい。それに加えてまたはそれに代えて、複数の中央連結部材６０１の複数のフラップ６８８は、複数のフォーク用通路部１０６，２０６，４０６の内部において、複数の中央連結部材６０１の複数のタブ６７８が耐荷重構造体１００，２００，４００の複数の内側部分に固定的に結合されるポイントにおいて、内向きに折り曲げられてもよい。複数のフォーク用通路部１０６，２０６，４０６が耐荷重構造体１００，２００，４００の各サイドの内部内に形成されるいくつかの実施態様においては、複数の中央連結部材６０１が、複数のフラップ６８８に回転可能に接合される複数の補助フラップ６７７を有してもよい。このような実施態様においては、それら補助フラップ６７７が、複数の中央連結部材６０１がパレット１００，２００，４００の内側支持構造部を実質的に包囲するように、複数のフラップ６８８に対して相対的に折り曲げられてもよい（図３５参照）。

これまでに説明されたものは、広範囲な用途を有する。この書類に提供された複数の実施態様は、パレットとして使用されるのに特に適している耐荷重構造体を説明しているが、理解されるべきことは、この書類に開示されているいくつかのコンセプトは、多くのタイプの耐荷重構造体であって、ダンネージ支持体、表示用スタンド、家具および他の構造的な基台または支持体を含むものに、それらが可動部を有するか否かを問わず、等しく適用されてもよいということである。さらに、この書類に提供された複数の実施態様は、耐荷重構造体の複数の部品であって、それぞれ対応するタブおよびスロットにより、互いに固定的に結合されるものを説明しているが、上述の複数の部品は、接着剤、糊、締結具または他の適切な連結機構を用いて互いに固定的に結合されてもよい。したがって、いずれの実施態様についての説明も、例示にすぎないことを意味しており、複数の請求項を含む開示の範囲がそれらの例に限定されることを示唆することを意図していない。すなわち、この開示についての複数の例示的な実施態様は、この書類において詳細に説明されてきたが、理解されるべきことは、その発明としてのいくつかのコンセプトは、他の種々の態様で具現化されて採用されるということと、後続する複数の請求項が、先行技術によって限定されるものを除き、それらのバリエーションを含むように解釈されることを意図しているということである。

これまでの説明は、図面による説明および文章による説明のために提供されてきており、この書類に開示されている特定の１つの形態または複数の形態にこの開示の範囲を限定することを意図していない。例えば、この開示についての種々の特徴部は、この開示内容をより合理的なものに変形することを目的として、１つまたは複数のアスペクト、具体例または構成態様を有するように、組み合わされる。しかし、理解されるべきことは、この開示内容についての特定のいくつかのアスペクト、具体例または構成態様の種々の特徴部は、別のアスペクトを有するように組み合わされてもよいということである。さらに、後続する複数の請求項は、参照により、この発明の詳細な説明の欄に合体させられ、各請求項は、それ自身、この書類に開示されている事項についての別の実施態様という地位を有する。

この書類中に使用されている「少なくとも１つ」、「１または複数」、および「および／または」という複数の文言は、使用上、複数の要素を互いに組み合わせることが可能であるという性質と、複数の要素を互いに分離することが可能であるという性質との双方を有するオープン・エンドの表現である。

この書類中に使用されている用語であってある構成要素の数が複数個であることを明確に表現しないものは、その構成要素の数が１つまたは複数であることを意味する。このような意味において、ある構成要素の数が複数個であることを明確に表現しない用語、「１または複数」および「少なくとも１つ」という用語は、この書類において相互に置換可能に用いることが可能である。

方向に関するすべての言及（例えば、近位方向、遠位方向、上部、下部、上向き、下向き、左、右、横、縦、前、後、天、底、上方、下方、垂直、水平、半径方向、軸方向、時計回りおよび反時計回り）は、この書類に開示されている事項を読者が理解することを助けるために識別を行うことを目的としてのみ用いられ、特に、この開示事項についての位置、向きまたは用途に関して、限定を形成しない。連結に関するすべての言及（例えば、装着される、連結される、接合される、および結合される）は、広義に解釈されるべきであり、また、特に断りがない限り、複数の要素の集まりの間の中間部材と、複数の要素間の相対的な動きとを含んでもよい。このような意味において、連結に関する言及は、２つの要素が直接的にかつ相対運動なしで互いに連結されることを必ずしも意味しない。要素を識別するための言及（例えば、一次的、二次的、第１、第２、第３、第４など）は、重要性または優先順位を意味するように意図されているのではなく、ある特徴部を別のものから区別するために使用される。複数の図面は、例示を専ら目的としており、複数の添付図面に反映されている寸法、位置、順序および相対的なサイズ関係は互いに異なってもよい。
本発明により、次の複数の態様が提供される。
（態様１）
折り曲げ組立て式の構造体であって、
内面を有する天板用ブランクと、
外面を有する底板用ブランクと
を含み、
前記天板用ブランクと前記底板用ブランクとを結合するために、前記天板用ブランクの前記内面が前記底板用ブランクの前記外面に係合する折り曲げ組立て式の構造体。
（態様２）
さらに、エッジにおいて支持を行う少なくとも１つのエッジ支持部を含み、その少なくとも１つのエッジ支持部は、自身を所定位置に固定するために、前記外面の一部が前記内面の一部に係合するように、前記底板用ブランクの一部を前記内面に対して相対的に折り曲げることにより、形成される態様１に記載の折り曲げ組立て式の構造体。
（態様３）
前記少なくとも１つのエッジ支持部は、当該折り曲げ組立て式の構造体のうち、対応する１つのサイドの全長に沿って延びる態様２に記載の折り曲げ組立て式の構造体。
（態様４）
前記少なくとも１つのエッジ支持部は、前記底板用ブランクの前記内面に対して相対的に３回折り曲げられる態様２または３に記載の折り曲げ組立て式の構造体。
（態様５）
さらに、前記少なくとも１つのエッジ支持部に接合される少なくとも１つの内側エッジ支持部を含む態様４に記載の折り曲げ組立て式の構造体。
（態様６）
前記少なくとも１つの内側エッジ支持部は、前記少なくとも１つのエッジ支持部に係合するために、前記底板用ブランクの前記内面に対して相対的に、かつ、前記少なくとも１つのエッジ支持部に向かってピボット回転する態様５に記載の折り曲げ組立て式の構造体。
（態様７）
折り曲げ組立て式の構造体に用いられる底板用ブランクであって
内面と、
外面と、
少なくとも１つのエッジ支持部と
を含み、
その少なくとも１つのエッジ支持部は、自身を所定位置に固定するために、前記外面の一部が前記内面の一部に係合するように、前記底板用ブランクの一部を前記内面に対して相対的に折り曲げることにより、形成される底板用ブランク。
（態様８）
前記底板用ブランクの前記一部は、前記少なくとも１つのエッジ支持部を形成するために、前記底板用ブランクの内部に向かって折り曲げられる態様７に記載の底板用ブランク。
（態様９）
前記少なくとも１つのエッジ支持部は、当該底板の折り曲げ状態において、前記折り曲げ組立て式の構造体のうち、対応する１つのサイドの長さ方向に延びる態様７に記載の底板用ブランク。
（態様１０）
さらに、１または複数の内側開口部を含み、それら１または複数の内側開口部は、複数の内側エッジを形成し、
それら内側エッジの周囲に少なくとも１つの内側エッジ支持部が形成され、その少なくとも１つの内側エッジ支持部は、前記内側エッジに対して相対的にピボット回転する態様７に記載の底板用ブランク。
（態様１１）
前記少なくとも１つの内側エッジ支持部は、前記底板用ブランクの別の一部を前記内面に対して相対的に折り曲げることによって形成され、前記少なくとも１つの内側エッジ支持部は、対応する内側エッジであって、前記１または複数の内側開口部によって形成されるものの長さ寸法に沿って延びる態様１０に記載の底板用ブランク。
（態様１２）
折り曲げ組立て式の構造体に用いられる底板であって、
下面と、
上面と、
複数の支持構造体と
を含み、
各支持構造体は、前記下面が各支持構造体の複数の外面のすべてを形成するように、前記底板の一部を少なくとも２本のエッジに沿って折り曲げることにより形成される底板。
（態様１３）
さらに、幅寸法を含み、
各支持構造体は、当該底板の前記幅寸法の全体にわたって延びる態様１２に記載の底板。
（態様１４）
前記複数の支持構造体は、当該底板のうち、相対向する複数のエッジ部上に形成される態様１２または１３に記載の底板。
（態様１５）
当該底板の前記一部は、少なくとも３本の折れ線に沿って折り曲げられる態様１２ないし１４のいずれかに記載の底板。
（態様１６）
パレットであって、
天板と、
底板と
を含み、
その底板は、前記天板に相互に作用するように連結され、
前記底板は、長手寸法と、幅寸法と、少なくとも２つのエッジ部とを含み、
それら少なくとも２つのエッジ部は、前記底板の前記幅寸法に沿って延びる少なくとも２本の支持コラムを形成するために、前記底板の前記幅方向に沿って延びる少なくとも３本の折れ線に沿って折り曲げられるパレット。
（態様１７）
各支持コラムは、前記底板の外側側壁を形成する外面を含む態様１６に記載のパレット。
（態様１８）
各支持コラムの前記外面は、前記複数のエッジ部が折り曲げられる前に、前記底板の底面によって形成される態様１７に記載のパレット。
（態様１９）
折り曲げ組立て式の構造体であって、
第１部材と、
第２部材と
を含み、
前記第１部材は、支持板と、その周囲に離散的に配置されるとともに前記支持板に折り曲げ可能に接合される複数の第１支持部とを有し、各第１支持部は、タブを有し、
前記第２部材は、基底板と、その周囲に離散的に配置されるとともに前記基底板に折り曲げ可能に接合される複数の第２支持部とを有し、各第２支持部は、スロットを有し、
各第１支持部の前記タブは、前記第１部材を前記第２部材に固定するために、各第２支持部の前記スロット内に受け入れられる折り曲げ組立て式の構造体。
（態様２０）
前記複数の第２支持部は、少なくとも２つの支持壁と、それら支持壁の間に配置される少なくとも２本の支持ピラーとを含む態様１９に記載の折り曲げ組立て式の構造体。
（態様２１）
前記複数の第１支持部のうちの少なくとも２つは、前記少なくとも２つの支持壁の各々に連結される態様２０に記載の折り曲げ組立て式の構造体。
（態様２２）
前記少なくとも２本の支持ピラーは、複数のカットアウトと、それらカットアウト内に折り曲げられて受け入れられる複数のフランジとを含む態様１９に記載の折り曲げ組立て式の構造体。
（態様２３）
前記複数の第１支持部および前記複数の第２支持部は、前記支持板と前記基底板との間を実質的に全体的に延びる態様１９ないし２２のいずれかに記載の折り曲げ組立て式の構造体。
（態様２４）
各第１支持部は、複数のタブを含み、
各第２支持部は、複数のスロットを含み、
各タブは、前記複数のスロットのうちのいずれかの内部に受け入れられる態様１９ないし２３のいずれかに記載の折り曲げ組立て式の構造体。
（態様２５）
さらに、中央ピラー支持部を含み、その中央ピラー支持部は、前記複数の第２支持部であって周囲に離散的に配置されるものの範囲内に配置される態様１９ないし２４のいずれかに記載の折り曲げ組立て式の構造体。
（態様２６）
さらに、前記第１部材の外面に連結される支持トレイを含む態様１９ないし２５のいずれかに記載の折り曲げ組立て式の構造体。
（態様２７）
前記支持トレイは、前記第２部材の外面に連結される態様２６に記載の折り曲げ組立て式の構造体。
（態様２８）
各第１支持部は、
前記支持板に折り曲げ可能に接合される主板と、
その主板に折り曲げ可能に接合される２枚の側板と
を含む態様１９ないし２７のいずれかに記載の折り曲げ組立て式の構造体。
（態様２９）
前記第１部材は、シート材より成る１枚のブランクから形成され、
前記第２部材は、シート材より成る１枚のブランクから形成される態様１９ないし２８のいずれかに記載の折り曲げ組立て式の構造体。
（態様３０）
前記基底板は、複数の開口部を含む態様１９ないし２９のいずれかに記載の折り曲げ組立て式の構造体。
（態様３１）
当該構造体は、段ボールから形成される態様１９ないし３０のいずれかに記載の折り曲げ組立て式の構造体。
（態様３２）
折り曲げ組立て式の支持トレイであって、
トレイ板と、
そのトレイ板に折り曲げ可能に接合される相対向する一対のリップと、
それら相対向する一対のリップに折り曲げ可能に接合される複数の支持フランジと、
前記トレイ板に折り曲げ可能に接合される相対向する一対の固定結合用側壁と
を含み、
前記複数の支持フランジは、前記一対の固定結合用側壁に固定的に結合される折り曲げ組立て式の支持トレイ。
（態様３３）
前記複数の支持フランジは、前記一対の固定結合用側壁のそれぞれによって形成される隙間内に受け入れられる態様３２に記載の折り曲げ組立て式の支持トレイ。
（態様３４）
前記複数の支持フランジは、各固定結合用側壁のうちの第１壁部と第２壁部との間にサンドイッチされる態様３２または３３に記載の折り曲げ組立て式の支持トレイ。
（態様３５）
折り曲げ状態において、前記一対の固定結合用側壁のそれぞれの一部は、前記トレイ板より下側の領域を延びている態様３２ないし３４のいずれかに記載の折り曲げ組立て式の支持トレイ。
（態様３６）
前記一対の固定結合用側壁のそれぞれは、複数の固定結合用タブを含む態様３２ないし３５のいずれかに記載の折り曲げ組立て式の支持トレイ。
（態様３７）
前記トレイ板、前記相対向する一対のリップおよび前記相対向する一対の固定結合用側壁は、長さ寸法と、幅寸法と、深さ寸法とを有するキャビティを形成する態様３２ないし３６のいずれかに記載の折り曲げ組立て式の支持トレイ。
（態様３８）
前記深さ寸法は、前記長さ寸法と前記幅寸法とのうちの少なくとも一方より大きい態様３７に記載の折り曲げ組立て式の支持トレイ。
（態様３９）
前記深さ寸法は、前記長さ寸法と前記幅寸法とのうちの少なくとも一方より小さい態様３７に記載の折り曲げ組立て式の支持トレイ。
（態様４０）
前記長さ寸法は、前記幅寸法に等しい態様３７ないし３９のいずれかに記載の折り曲げ組立て式の支持トレイ。
（態様４１）
折り曲げ組立て式のパレットであって、
積載面と、その積載面に折り曲げ可能に接合される第１部分とを有する天板と、
その天板に連結されるとともに、接地面と、その接地面に折り曲げ可能に接合される第２部分とを有する底板と、
前記積載面と前記接地面との間を延びる複数の外周壁と
を含み、
その外周壁は、前記天板の前記第１部分と前記底板の前記第２部分とにより少なくとも部分的に形成される折り曲げ組立て式のパレット。
（態様４２）
前記天板の前記第１部分は、前記底板の前記第２部分に連結される態様４１に記載の折り曲げ組立て式のパレット。
（態様４３）
前記外周壁は、フォークリフトのフォークを受け入れることが可能なサイズを有する少なくとも２個の開口部を含む態様４１または４２に記載の折り曲げ組立て式のパレット。
（態様４４）
さらに、折り曲げ組立て式の支持トレイを含み、
その折り曲げ組立て式の支持トレイは、
トレイ板と、
そのトレイ板に折り曲げ可能に接合される相対向する一対のリップと、
前記トレイ板に折り曲げ可能に接合され、複数の固定結合用タブを有する一対の固定結合用側壁と
を含み、
各リップのうちの複数の部分は、各固定結合用側壁に固定され、
前記複数の固定結合用タブは、前記底板の前記第２部分内に形成される複数のスロットの内部に受け入れられる態様４１ないし４３のいずれかに記載の折り曲げ組立て式のパレット。
（態様４５）
前記相対向する一対のリップおよび前記複数の固定結合用側壁は、前記支持板に対して実質的に直角な方向に延びる態様４４に記載の折り曲げ組立て式のパレット。
（態様４６）
前記相対向する一対のリップおよび前記複数の固定結合用側壁は、前記外周壁のうちの少なくとも一部に対して実質的に同一平面上にある態様４４または４５に記載の折り曲げ組立て式のパレット。
（態様４７）
前記支持トレイの一部は、当該パレットの内側空間内において延びる態様４４ないし４６のいずれかに記載の折り曲げ組立て式のパレット。
（態様４８）
前記支持トレイの前記一部は、前記外周壁の内部に形成された複数本のフォーク用通路部内において延びる態様４７に記載の折り曲げ組立て式のパレット。

Claims (16)

1. 折り曲げ組立て式のパレットであって、
   天板用ブランクと、
   その天板用ブランクに連結される底板用ブランクと
   を含み、
   前記底板用ブランクは、
   少なくとも１つのエッジ支持部であって、当該パレットのうち、対応する１つのサイドの長さ寸法に沿って延びるとともに、当該少なくとも１つのエッジ支持部の外面が前記底板用ブランクの内面に係合するように、前記底板用ブランクのうちの第１部分を前記底板用ブランクの内部に対して相対的に折り曲げることによって形成されるものと、
   少なくとも１つの固定結合用板であって、前記底板用ブランクのうちの第２部分を前記底板用ブランクの内部に対して相対的に折り曲げることによって形成されるとともに、前記少なくとも１つのエッジ支持部を所定位置に固定するために、前記少なくとも１つのエッジ支持部の外面に係合するように折り曲げられるものと
   を含み、
   前記少なくとも１つのエッジ支持部は、前記底板用ブランクのうち、相対向する２つのサイドに形成される２つのエッジ支持部を含み、
   各エッジ支持部は、前記底板用ブランクのうち、それぞれ対応する１つのサイドの長さ寸法に沿って延びる少なくとも３本の折れ線に沿って折り曲げられる少なくとも３枚の壁板を含み、それら壁板を互いに実質的に直角にかつ内向きに折り曲げることにより、各エッジ支持部は、概して中空箱状を成す構造体であって各サイドに対して実質的に平行に延びるものを形成し、
   前記少なくとも１つの固定結合用板は、前記底板用ブランクのうち、前記２つのエッジ支持部が形成される２つの部分に隣接するようにそれら部分に沿って延びる２枚の固定結合用板を含み、各固定結合用板は、前記底板用ブランクに対して実質的に直角に折り曲げることにより、前記少なくとも３枚の壁板のうち前記底板用ブランクの先端に位置するものである先端側板の外面に係合し、それにより、前記底板用ブランクの折り曲げ状態において、各固定結合用板と各エッジ支持部の先端側板とが面接触状態で互いに固定的に結合され、
   前記底板用ブランクは、さらに、前記２つのエッジ支持部の間に配置される少なくとも２本の支持ピラーを含み、
   それら少なくとも２本の支持ピラーの各々は、概して中空箱状を成す支持構造体であって前記底板用ブランクのうちの基底板から実質的に直角に延びるものを形成しており、
   前記少なくとも２本の支持ピラーの各々は、前記２個またはそれ以上の個数のピラー部材であって互いに固定的に結合されるものを折り曲げて製造され、
   各ピラー部材は、前記底板用ブランクのうち、前記基底板に折り曲げ可能に接合された主板部材と、その主板部材に折り曲げ可能に接合される複数枚の側板部材とを含み、
   各ピラー部材は、前記主板部材を、前記基底板に対して実質的に直角となるまで上向きに折り曲げることにより組み立てられ、
   各ピラー部材の前記複数枚の側板部材は、その後、前記主板部材に対して直交するまで他のピラー部材に向かって水平方向に折り曲げられるパレット。
2. 前記少なくとも１つの固定結合用板は、前記少なくとも１つのエッジ支持部に係合するために、前記底板用ブランクの前記内面に対して相対的に、かつ、前記少なくとも１つのエッジ支持部に向かってピボット回転する請求項１に記載のパレット。
3. 前記少なくとも１つのエッジ支持部は、自身の内部に形成される複数のスロットを含み、
   前記少なくとも１つの固定結合用板は、自身から延び出る複数のタブを含み、
   前記少なくとも１つの固定結合用板の前記複数のタブは、前記少なくとも１つの固定結合用板を前記少なくとも１つのエッジ支持部に固定的に結合するために、前記少なくとも１つのエッジ支持部の前記複数のスロット内に受け入れられる請求項１に記載のパレット。
4. さらに、前記少なくとも１つのエッジ支持部に回転可能に接合される１または複数のフラップを含み、
   前記１または複数のフラップは、捩じり剛性を前記少なくとも１つのエッジ支持部に付与するために、前記少なくとも１つのエッジ支持部の内側キャビティの内部において、その内側キャビティに対して回転可能である請求項１に記載のパレット。
5. １または複数の開口部が、前記少なくとも１つのエッジ支持部内に形成され、
   前記１または複数のフラップのうちの少なくとも一部が、前記１または複数のフラップを所定位置に固定するために、前記１または複数の開口部内に受け入れられる請求項４に記載のパレット。
6. 前記天板用ブランクは、自身から延び出る複数の支持部を含み、
   それら支持部のうちの少なくとも２つは、前記天板用ブランクと前記底板用ブランクとを互いに結合するために、前記底板用ブランクの各エッジ支持部に連結される請求項１に記載のパレット。
7. さらに、前記天板用ブランクと前記底板用ブランクとの少なくとも一方に連結される支持トレイを含む請求項１に記載のパレット。
8. 前記支持トレイは、
   トレイ板と、
   そのトレイ板に折り曲げ可能に接合されるとともに、複数の固定結合用タブを有する一対の固定結合用側壁と
   を含み、
   前記複数の固定結合用タブは、前記底板用ブランクの前記少なくとも１つのエッジ支持部内に形成される複数のスロット内に受け入れられる請求項７に記載のパレット。
9. 前記支持トレイは、さらに、当該支持トレイに折り曲げ可能に接合される相対向する一対のリップを含み、
   各リップの複数の部分は、各固定結合用側壁に固定的に結合される請求項８に記載のパレット。
10. 折り曲げ組立て式のパレットに用いられる底板用ブランクであって
    内面と、
    外面と、
    少なくとも１つのエッジ支持部であって、当該底板用ブランクのうち、対応する１つのサイドの長さ寸法に沿って延びるとともに、当該少なくとも１つのエッジ支持部の外面が当該底板用ブランクの内面に係合するように、当該底板用ブランクのうちの第１部分を当該底板用ブランクの内部に対して相対的に折り曲げることによって形成されるものと、
    少なくとも１つの固定結合用板であって、当該底板用ブランクのうちの第２部分を当該底板用ブランクの内部に対して相対的に折り曲げることによって形成されるとともに、前記少なくとも１つのエッジ支持部を所定位置に固定するために、前記少なくとも１つのエッジ支持部の外面に係合するように折り曲げられるものと
    を含み、
    前記少なくとも１つのエッジ支持部は、当該底板用ブランクのうち、相対向する２つのサイドに形成される２つのエッジ支持部を含み、
    各エッジ支持部は、当該底板用ブランクの各サイドのうち、それぞれ対応する１つのサイドの長さ寸法に沿って延びる少なくとも３本の折れ線に沿って折り曲げられる少なくとも３枚の壁板を含み、それら壁板を互いに実質的に直角にかつ内向きに折り曲げることにより、各エッジ支持部は、概して中空箱状を成す構造体であって各サイドに対して実質的に平行に延びるものを形成し、
    前記少なくとも１つの固定結合用板は、当該底板用ブランクのうち、前記２つのエッジ支持部が形成される２つの部分に隣接するようにそれら部分に沿って延びる２枚の固定結合用板を含み、各固定結合用板は、当該底板用ブランクに対して実質的に直角に折り曲げることにより、前記少なくとも３枚の壁板のうち当該底板用ブランクの先端に位置するものである先端側板の外面に係合し、それにより、当該底板用ブランクの折り曲げ状態において、各固定結合用板と各エッジ支持部の先端側板とが面接触状態で互いに固定的に結合され、
    当該底板用ブランクは、さらに、前記２つのエッジ支持部の間に配置される少なくとも２本の支持ピラーを含み、
    それら少なくとも２本の支持ピラーの各々は、概して中空箱状を成す支持構造体であって当該底板用ブランクのうちの基底板から実質的に直角に延びるものを形成しており、
    前記少なくとも２本の支持ピラーの各々は、前記２個またはそれ以上の個数のピラー部材であって互いに固定的に結合されるものを折り曲げて製造され、
    各ピラー部材は、前記底板用ブランクのうち、前記基底板に折り曲げ可能に接合された主板部材と、その主板部材に折り曲げ可能に接合される複数枚の側板部材とを含み、
    各ピラー部材は、前記主板部材を、前記基底板に対して実質的に直角となるまで上向きに折り曲げることにより組み立てられ、
    各ピラー部材の前記複数枚の側板部材は、その後、前記主板部材に対して直交するまで他のピラー部材に向かって水平方向に折り曲げられる底板用ブランク。
11. さらに、１または複数の内側開口部を含み、それら１または複数の内側開口部は、複数の内側エッジを形成し、
    それら内側エッジの周囲に少なくとも１つの内側エッジ支持部が形成され、その少なくとも１つの内側エッジ支持部は、前記内側エッジに対して相対的にピボット回転する請求項１０に記載の底板用ブランク。
12. 前記少なくとも１つのエッジ支持部は、当該底板用ブランクの折り曲げ状態において、前記折り曲げ組立て式のパレットのうち、対応する１つのサイドの長さ寸法に沿って延びる請求項１０に記載の底板用ブランク。
13. 当該底板用ブランクの一部は、前記少なくとも１つのエッジ支持部を形成するために、当該底板用ブランクの内部に向かって折り曲げられる請求項１０に記載の底板用ブランク。
14. 前記少なくとも１つのエッジ支持部は、当該底板用ブランクの前記内面に対して相対的に３回折り曲げられる請求項１０に記載の底板用ブランク。
15. 前記少なくとも１つのエッジ支持部は、当該底板用ブランクの前記外面が前記少なくとも１つのエッジ支持部の複数の外面のすべてを形成するように折り曲げられる請求項１０に記載の底板用ブランク。
16. １枚の平板ブランクを成し、その平板ブランクが単独で折り曲げられると、折り曲げ組立て式のパレットのうちの１枚の底板が単一の部品として一体的に形成される底板用ブランクであって、
    内面と、
    外面と、
    当該底板用ブランクのうち、相対向する２つのサイドに形成される２つのエッジ支持部であって、各エッジ支持部は、当該底板用ブランクのうち、対応する各サイドの長さ寸法に沿って延びる各第１部分を、各エッジ支持部の外面が当該底板用ブランクの内面に係合するように、当該底板用ブランクの内部に対して相対的に折り曲げることにより、概して中空箱状を成す構造体であって当該底板用ブランクに対して実質的に平行に延びるものとして一体的に形成されるものと、
    ２つの固定結合用板であって、各々、当該底板用ブランクのうちの各第２部分であって各第１部分の内側に隣接するように各第１部分に沿って延びるものを、各エッジ支持部に向かって、当該底板用ブランクの内部に対して相対的に折り曲げることによって一体的に形成されるとともに、各エッジ支持部を所定位置に固定するために、各エッジ支持部の外面に係合するように折り曲げられるものと、
    前記２つのエッジ支持部の間に配置される少なくとも２本の支持ピラーであって、各支持ピラーは、当該底板用ブランクのうちの第３部分であって前記２つの固定結合用板が形成される２つの第２部分の間に位置するものを、当該底板用ブランクの内部に対して相対的に折り曲げることにより、概して中空箱状を成す構造体であって当該底板用ブランクに対して実質的に直角に延びるものとして一体的に形成されるものと
    を含み、
    各エッジ支持部は、対応する第１部分のうち、対応するサイドの長さ寸法に沿って延びる少なくとも３本の折れ線に沿って折り曲げられる少なくとも３枚の壁板を含み、それら壁板を互いに直角にかつ内向きに折り曲げることにより、各エッジ支持部は、概して中空箱状を成す構造体を一体的に形成し、
    各固定結合用板は、当該底板用ブランクに対して直角に折り曲げることにより、前記少なくとも３枚の壁板のうち当該底板用ブランクの先端に位置するものである先端側板の外面に係合し、それにより、当該底板用ブランクの折り曲げ状態において、各固定結合用板と各エッジ支持部の先端側板とが面接触状態で互いに固定的に結合される底板用ブランク。

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