JP2009091006A - 折り畳み自在な荷役用パレット - Google Patents
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Abstract
【課題】折り畳み自在な荷役用パレットにおけるサイドパネルの耐久性を高める。
【解決手段】荷支持台1は、フレーム構造体1Aの上にメッシュ構造体1Bを敷設して構成され、この荷支持台1の左右両側部に設けられるサイドパネル支持部1Cは、前記メッシュ構造体1Bの左右方向線材17の両端部分で構成され、サイドパネル2,3は、サイドパネル支持部1Cの左右方向線材17上で下端が支持される垂直線材22を備えたメッシュ構造である折り畳み自在な荷役用パレットにおいて、サイドパネル支持部1Cに支持されるサイドパネル2,3の外側への開き止め手段26と、サイドパネル2,3の少なくともバックパネル4側への移動を阻止する後方移動阻止手段23が設けられ、この後方移動阻止手段23は、サイドパネル2,3をバックパネル4の内側へ重ねる折り畳みを許す構造である。
【選択図】図6
【解決手段】荷支持台1は、フレーム構造体1Aの上にメッシュ構造体1Bを敷設して構成され、この荷支持台1の左右両側部に設けられるサイドパネル支持部1Cは、前記メッシュ構造体1Bの左右方向線材17の両端部分で構成され、サイドパネル2,3は、サイドパネル支持部1Cの左右方向線材17上で下端が支持される垂直線材22を備えたメッシュ構造である折り畳み自在な荷役用パレットにおいて、サイドパネル支持部1Cに支持されるサイドパネル2,3の外側への開き止め手段26と、サイドパネル2,3の少なくともバックパネル4側への移動を阻止する後方移動阻止手段23が設けられ、この後方移動阻止手段23は、サイドパネル2,3をバックパネル4の内側へ重ねる折り畳みを許す構造である。
【選択図】図6
Description
本発明は、荷支持台を取り囲むように配設されたパネルを荷支持台上に折り畳みできるように構成された荷役用パレットに関するものである。
折り畳み自在な荷役用パレットは、荷支持台、この荷支持台上へ折り畳み自在なバックパネル、このバックパネルの左右両側辺に当該バックパネルの内側に重ねるように折り畳み自在に連結されたサイドパネル、及び荷支持台上へ折り畳み自在に連結され且つ両サイドパネルの前端に左右両側部が重なる状態で両サイドパネルと係脱自在な係止手段により係止されるゲートパネルから構成されるものであって、サイドパネルをバックパネルの外側に重ねるように外畳みするタイプのものと、サイドパネルをバックパネルの内側に重ねるように内畳みするタイプのものが知られている。特に、特許文献1に記載されるように、折り畳み状態のこの種のパレットを段積みできるように、荷支持台の左右両側辺に、上段パレットの脚体を支持する折り畳みパレット段積み用支持具が上向きに突設されているタイプの荷役用パレットでは、前記折り畳みパレット段積み用支持具が邪魔になってサイドパネルを外側に開動させることができないので、内畳み構造に構成される。
一方、折り畳み自在な荷役用パレットは、軽量化と荷こぼれ防止のために、各パネルがメッシュ構造に構成されると共に、荷支持台も、強度部材としてのフレーム構造体の上にメッシュ構造体を敷設して構成される。特許文献1に記載された従来の内畳み構造の荷役用パレットは、荷支持台の左右両側部に設けられるサイドパネル支持部を、上側のメッシュ構造体ではなく、下側のフレーム構造体で構成するものであり、具体的には、メッシュ構造体の左右両側辺から外側に張り出す前後方向枠材(下側開放の溝形材)の平坦な上面をサイドパネル支持部とし、この前後方向枠材の平坦な上面でメッシュ構造のサイドパネルの下側辺を支持するように構成されている。
特開2007−119000号公報
上記のような従来の荷役用パレットの構成では、荷支持台のフレーム構造体上に敷設されるメッシュ構造体の左右両側辺を、フレーム構造体の左右両側辺に配置される前後方向枠材の内側領域で支持させなければならないので、単純にメッシュ構造体の左右両側部をフレーム構造体の左右両側辺に配置される前後方向枠材上に載置固着させることができない。従って、メッシュ構造体の左右両側辺の支持強度が弱くなり、これを高めようとすると、特許文献1に記載されるようにフレーム構造体の構造が複雑になってコスト高になる。従って、荷支持台のフレーム構造体上に敷設されるメッシュ構造体の左右両側部をサイドパネル支持部とすれば良いのであるが、この場合、メッシュ構造体の左右方向線材の左右両端部分でサイドパネルの下側辺を支持することになるから、サイドパネルの下側辺に位置する水平線材をメッシュ構造体の左右方向線材で支持すると、特に、組立て状態(使用状態)のパレットを段積みしたときにサイドパネルに作用する上段パレット側からの大きな垂直荷重で、サイドパネルの下側辺の水平線材が、これを支持するサイドパネル支持部の左右方向線材の位置で容易に屈曲変形する恐れがある。
このような問題点を解消するためには、サイドパネルの垂直線材の下端が荷支持台側のサイドパネル支持部の左右方向線材で支持されるように構成すれば良いが、この種のパレットでは、サイドパネルとバックパネルとは、サイドパネルの後端の垂直線材とバックパネルの左右両端の垂直線材とに跨がって遊嵌するコイルヒンジで連結されるので、バックパネルに対するサイドパネルの前後方向の位置が高精度に決まるものではない。勿論、この種のパレットでは、ゲートパネルの左右両側部は、両サイドパネルの前端に重なる状態で係脱自在な係止手段により係止されるので、サイドパネルが前方に移動することはゲートパネルによって阻止させることができるので、サイドパネルは後方向きに関して比較的大きな遊びがあることになり、この遊びの範囲内といえども、サイドパネルが後方に移動すると、サイドパネルの垂直線材の下端が荷支持台側のサイドパネル支持部の左右方向線材から後方に外れてしまい、結局のところ、サイドパネルの下側辺の水平線材が荷支持台側のサイドパネル支持部の左右方向線材で支持されることになり、先に説明したような不都合な事態の発生を抑えることができない。
本発明は上記のような従来の問題点を解消し得る折り畳み自在な荷役用パレットを提供することを目的とするものであって、請求項1に記載の折り畳み自在な荷役用パレットは、後述する実施形態の参照符号を付して示すと、荷支持台1、この荷支持台1上へ折り畳み自在なバックパネル4、このバックパネル4の左右両側辺に当該バックパネル4の内側に重ねるように折り畳み自在に連結されたサイドパネル2,3、及び荷支持台1上へ折り畳み自在に連結され且つ両サイドパネル2,3の前端に左右両側部が重なる状態で両サイドパネル2,3と係脱自在な係止手段12により係止されるゲートパネル5を備え、荷支持台1の左右両側部には、各サイドパネル2,3の下側辺を支持するサイドパネル支持部1Cが設けられている折り畳み自在な荷役用パレットであって、荷支持台1は、フレーム構造体1Aの上にメッシュ構造体1Bを敷設して構成され、サイドパネル支持部1Cは、前記メッシュ構造体1Bの左右方向線材17の両端部分で構成され、サイドパネル2,3は、サイドパネル支持部1Cの左右方向線材17上で下端が支持される垂直線材22を備えたメッシュ構造である折り畳み自在な荷役用パレットにおいて、サイドパネル支持部1Cに支持されるサイドパネル2,3の外側への開き止め手段26と、サイドパネル2,3の少なくともバックパネル4側への移動を阻止する後方移動阻止手段23が設けられ、この後方移動阻止手段23は、サイドパネル2,3をバックパネル4の内側へ重ねる折り畳みを許す構造となっている。
上記構成の本発明を実施するについて、具体的には請求項2に記載のように、前記開き止め手段26は、荷支持台1の左右両側辺の前後2箇所に配設された脚体6の上側に位置するように荷支持台1の左右両側辺の前後2箇所に配設されて、折り畳んだパレットの段積み時に上段パレットの各脚体6を支持する折り畳みパレット段積み用支持具18で構成することができる。
又、請求項3に記載のように、前記後方移動阻止手段23は、サイドパネル2,3の下側辺から下向きに突出して前記サイドパネル支持部1Cの左右方向線材17間に嵌合するようにサイドパネル2,3側に設けられた下向き突出部材24から構成することができる。この場合、請求項4に記載のように、荷支持台1の前記フレーム構造体1Aには、前記メッシュ構造体1Bの左右両側部を支持する、上側開放の溝形材から成る前後方向枠材14を設け、前記下向き突出部材24には、前記サイドパネル支持部1Cの左右方向線材17間を貫通して前記前後方向枠材14内に嵌合する下向き突出長さを有せしめ、この下向き突出部材24が前記開き止め手段26を兼用するように構成することも可能である。勿論この場合、後方移動阻止手段23はサイドパネル2,3をバックパネル4の内側へ重ねる折り畳みを許す構造でなければならないので、前記下向き突出部材24の前記前後方向枠材14内への嵌合深さは浅くしなければならない。
上記請求項3又は4に記載の構成を採用する場合、請求項5に記載のように、前記下向き突出部材24は、サイドパネル2,3の下側辺に位置する水平線材21aの下側に当該水平線材21aと平行向きに固着されて前記サイドパネル支持部1Cの左右方向線材17間に嵌合する水平棒状部材25とすることができるし、請求項6に記載のように、前記下向き突出部材24は、サイドパネル2,3の垂直線材22に隣接する位置で当該垂直線材22と平行向きに固着されて前記サイドパネル支持部1Cの左右方向線材17間に嵌合する垂直棒状部材27とすることができる。又、請求項7に記載のように、前記下向き突出部材24は、サイドパネル2,3の垂直線材22の内、前記サイドパネル支持部1Cの左右方向線材17で下端が支持されない位置にずらされた位置ずれ垂直線材22bの、前記サイドパネル支持部1Cの左右方向線材17間に嵌合するように延長させた延長下端部28で構成することができる。
又、前記サイドパネル2,3に、パレット段積み時に上段パレットの荷支持台1の左右両側辺の前後2箇所に配設された脚体6を支持する前後2箇所に追加された補強用垂直線材29が設けられている場合、請求項8に記載のように、前記下向き突出部材24は、前記補強用垂直線材29の、前記サイドパネル支持部1Cの左右方向線材17間に嵌合するように延長させた延長下端部30で構成することができる。更に、請求項9に記載のように、前記サイドパネル2,3には、線材を角U字形に曲げ加工した角U字形部材31をサイドパネル2,3の前後2本の垂直線材22間に取り付け、前記下向き突出部材24は、前記角U字形部材31の、前記サイドパネル支持部1Cの左右方向線材17間に嵌合する下端部分31aで構成することができる。
請求項10に記載のように、前記後方移動阻止手段23は、サイドパネル2,3の外側でサイドパネル支持部1Cから上向きに突出して前記サイドパネル2,3の前後2本の垂直線材22間に嵌合するように、サイドパネル支持部1C側に設けられた上向き突出部材33から構成することもできる。この場合も、請求項11に記載のように、前記上向き突出部材33は、前記開き止め手段26を兼用させることが可能である。
上記請求項10又は11に記載の構成を採用する場合、請求項12に記載のように、前記上向き突出部材33は、その上端部がサイドパネル2,3の前後2本の垂直線材22間を貫通して当該サイドパネル2,3の内側に突出するように傾斜又は倒立L形に折曲させることができる。又、請求項13に記載のように、前記上向き突出部材33は、線材を倒立U字形又は門形に曲げ加工したものとし、その前後両脚部を内側に折曲して前後一対の取付け部34aを構成し、この前後一対の取付け部34aを、サイドパネル支持部1Cの左右方向線材17間で当該サイドパネル支持部1Cを支持する前記フレーム構造体1Aの上に固着し、当該前後一対の取付け部34aがサイドパネル支持部1Cのサイドパネル支持レベルより上側に突出しないように構成することができる。
尚、請求項14に記載のように、前記後方移動阻止手段23はサイドパネル2,3の前端寄り位置にのみ配設し、前記開き止め手段26はサイドパネル2,3の後端寄り位置にのみ配設することができる。
上記請求項1に記載の本発明に係る折り畳み自在な荷役用パレットによれば、荷支持台側のサイドパネル支持部は、フレーム構造体上に敷設されるメッシュ構造体の左右方向線材の両端部分で構成されるのであるから、フレーム構造体の幅とメッシュ構造体の幅とを略等しくして、メッシュ構造体の左右両側部をフレーム構造体の左右両側部上に載置固着して荷支持台を構成することができ、メッシュ構造体の左右両側部の支持強度を十分に高めて耐荷重性能の高い荷支持台を簡単容易且つ安価に構成することができる。しかも、このメッシュ構造体の左右方向線材の両端部分で支持されるサイドパネルは、その前端に重なるゲートパネルの左右両側部によって前方への移動が阻止されると共に、後方への移動が後方移動阻止手段によって阻止されるので、バックパネルとの連結構造に関係なく、荷支持台(サイドパネル支持部)に対するサイドパネルの前後方向位置が確定し、定位置から不測に前後方向に遊動することがないので、当該サイドパネルの垂直線材の下端を荷支持台側のサイドパネル支持部の左右方向線材で確実に支持させ、以て、パレット段積み時にサイドパネルに作用する大きな垂直荷重で当該サイドパネルの下側辺に位置する水平線材が屈曲変形する恐れが解消する。勿論、組立て状態(使用状態)において、ゲートパネルとの係止を解かれたサイドパネルが不測に外側に開動することは、従前通り開き止め手段により阻止することができるし、前記後方移動阻止手段によってサイドパネルが内側へ閉動するのを阻害されることもないので、折り畳みに際してサイドパネルをバックパネルの内側へ折り畳むことも支障なく行える。
尚、折り畳みパレット段積み用支持具を備える従来の内畳みタイプのパレットに対して本発明を実施する場合は、請求項2に記載の構成により、当該折り畳みパレット段積み用支持具をそのまま開き止め手段として活用することができる。又、請求項3に記載の構成によれば、サイドパネルに下向き突出部材を設けることにより本発明を簡単に実施することができる。この場合、請求項4に記載の構成によれば、サイドパネルの後方移動阻止手段と開き止め手段を兼用させて部品点数を減らし、本発明を安価に実施することができる。
上記請求項3又は4に記載の構成を採用する場合、請求項5や6に記載の構成によれば、適当な太さの直線状の線材(棒状材)を使用して本発明を簡単容易且つ安価に実施することができる。特に請求項5に記載の構成によれば、前記線材(棒状材)の長さを、サイドパネル支持部における前後2本の左右方向線材間に丁度嵌まり込む長さとするだけで、サイドパネルの前後両方向への移動を阻止させることができ、ゲートパネルが開かれた状態でもサイドパネルを確実に位置決めすることができるので、段積み状態でゲートパネルを開いたときにサイドパネルが前方に移動して、当該サイドパネルの下側辺の水平線材に屈曲変形が生じるような不都合が回避できる。
又、請求項7や8に記載の構成によれば、本来、サイドパネルが備えている垂直線材や補強用垂直線材に長尺のものを組み入れるだけで、本発明を簡単容易且つ安価に実施することができる。更に、請求項9に記載の構成によれば、線材を角U字形に曲げ加工した角U字形部材により、本発明を実施することができるが、この場合も、その下端水平部分の長さを、サイドパネル支持部における前後2本の左右方向線材間に丁度嵌まり込む長さとするだけで、サイドパネルの前後両方向への移動を阻止させることができ、ゲートパネルが開かれた状態でもサイドパネルを確実に位置決めすることができる。
更に、請求項10に記載の構成によれば、サイドパネル側には、荷支持台側のサイドパネル支持部と上下方向に嵌合して係合する後方移動阻止手段が存在しないので、サイドパネルをバックパネルの内側に折り畳むとき、特にサイドパネルを持ち上げる必要がなく、荷支持台の上側のメッシュ構造体上を滑らせるようにしてサイドパネルを折り畳むこともできるので、特にサイドパネルの折り畳み作業が容易に行える。この場合、請求項11に記載の構成によれば、後方移動阻止手段を構成する上向き突出部材で前記開き止め手段を兼用させ、部品点数を減らしてコストダウンを図ることができる。又、請求項12に記載の構成によれば、前記上向き突出部材とサイドパネルの垂直線材との前後方向の重なり代を大きくして、サイドパネルの後方移動阻止作用を確実にすることができる。更に、請求項13に記載の構成によれば、後方移動阻止手段を構成する上向き突出部材の前後両脚部間の間隔を、サイドパネル側の前後2本の垂直線材間に丁度嵌まり込む間隔とするだけで、サイドパネルの前後両方向への移動を阻止させることができ、ゲートパネルが開かれた状態でもサイドパネルを確実に位置決めすることができる。
又、請求項14に記載の構成によれば、請求項3〜9に記載のように、荷支持台側のサイドパネル支持部と上下方向に嵌合して係合する後方移動阻止手段を採用する場合でも、サイドパネルの折り畳みに際して必要な当該サイドパネルの持ち上げ量を小さくして、サイドパネルの折り畳み作業が容易に行える。又、使用部品の点数も最小限に抑えて、本発明を安価に実施することができる。
以下に本発明に係る荷支持台を折り畳み自在な箱型パレットの荷支持台に利用した具体的実施例を添付図に基づいて説明すると、図1及び図2において、1は平面矩形の荷支持台、2,3は荷支持台1の左右両側辺から起立するサイドパネル、4は荷支持台1の後側辺から起立するバックパネル、5は荷支持台1の前側辺から起立する開閉自在なゲートパネルである。荷支持台1は、その四隅近傍の下側において脚体6を備えている。サイドパネル2,3は、バックパネル4の左右両側辺にコイルヒンジ7を介して当該バックパネル4の内側に重ねるように折り畳み自在に連結されている。バックパネル4は、その下端から内側に直角に折曲連設された折曲底辺部8を備えた側面視L形のもので、その折曲底辺部8の先端においてヒンジ9により荷支持台1上に起伏自在に連結されている。
ゲートパネル5は、下側ゲート部5aと、この下側ゲート部5aの上辺にヒンジ10によって前後開閉自在に連結された上側ゲート部5bとから成り、下側ゲート部5aの下辺が荷支持台1の前側辺にコイルヒンジ11により起伏自在に連結されている。そして、垂直に起立させたゲートパネル5の下側パネル部5aの左右両側辺上端部と上側パネル部5bの左右両側辺上端部とをサイドパネル2,3の前側辺に係脱自在に係止する4つの係止手段12が併設されている。
荷支持台1は、図3に示すように、強度部材としてのフレーム構造体1Aと、その上に載置固着された荷こぼれ防止材としてのメッシュ構造体1Bとから構成されている。フレーム構造体1Aは、荷支持台1の左右両側辺に配置された前後方向枠材14と両前後方向枠材14を互いに連結一体化する複数本の左右方向枠材15a〜15cとを備えており、このフレーム構造体1Aの左右両側辺の前後2箇所、即ち、前後方向枠材14と左右方向枠材15a,15bとの交叉部下側に、前記脚体6が固着されている。これら前後方向枠材14と左右方向枠材15a〜15cは、適当な太さの形鋼で構成されるが、少なくとも左右一対の前後方向枠材14には上側開放の溝形材が使用されている。メッシュ構造体1Bは、下側の前後方向線材16,16aと上側の左右方向線材17,17a,17bとで構成されたものであって、左右両端の前後方向線材16aとその内側2番目の前後方向線材16との間にフレーム構造体1Aの前後方向枠材14が嵌合すると共に、前後両端の左右方向線材17a,17bがフレーム構造体1Aの前後方向枠材14より前後外側に少し離れて位置する状態で、下側の前後方向線材16がフレーム構造体1Aの左右方向枠材15a〜15cの上面に載置固着され、上側の左右方向線材17の両端部分がフレーム構造体1Aの前後方向枠材14の上に載置固着されている。而して、メッシュ構造体1Bの各左右方向線材17の両端部分、即ち、フレーム構造体1Aの前後方向枠材14の上を横断する各左右方向線材17の両端部分によって、サイドパネル支持部1Cが構成されている。
サイドパネル2,3、バックパネル4、及びゲートパネル5は、全て垂直線材と水平線材とから構成されたメッシュ構造のものであって、図4、図6及び図7に示すように、バックパネル4の折曲底辺部8の先端に位置する水平左右方向線材8aが、この水平左右方向線材8aの真下に位置する荷支持台1のフレーム構造体1Aにおける左右方向枠材15bに固着されたヒンジ9により自転可能に枢着されている。尚、バックパネル4の垂直線材が前方に折曲されて前記水平左右方向線材8aと共に折曲底辺部8を構成しているが、この折曲底辺部8における各水平前後方向線材8bは、荷支持台1のメッシュ構造体1Bにおける各前後方向線材16間に遊嵌しており、この各水平前後方向線材8bとその下側に位置するフレーム構造体1Aの左右方向枠材15bとの間の隙間や、水平左右方向線材8aとヒンジ9との間の遊びなどにより、バックパネル4は所要角度(例えば10度程度)の範囲内で水平左右方向線材8aを支点に後方に回倒させることができる。又、バックパネル4の折曲底辺部8における各水平前後方向線材8b上には、水平左右方向線材8aと平行で且つメッシュ構造体1Bにおける各前後方向線材16で支持される水平左右方向線材を追加しても良い。この場合も、水平左右方向線材8aとヒンジ9との間の遊びを大きくすることにより、バックパネル4を所要角度の範囲内で後方に回倒させることができる。
荷支持台1には、その左右両側辺の前後2箇所、即ち、側面視において脚体6の略真上位置に、折り畳みパレット段積み用支持具18が取り付けられている。この折り畳みパレット段積み用支持具18は、適当太さの線材を曲げ加工したもので、前後一対の支柱部の上端間に水平の脚体支持部19とその内端部の脚体位置決め用突出部19aとを備えると共に、前後一対の支柱部の下端から内向きに折曲連設され且つ偏平状に加圧成形された前後一対の取付け部20が設けられ、この前後一対の取付け部20が、荷支持台1のフレーム構造体1Aにおける前後方向枠材14の上に載置固着されている。而して、折り畳みパレット段積み用支持具18の前後一対の取付け部20は、荷支持台1の左右両側部のサイドパネル支持部1C内でフレーム構造体1Aにおける前後方向枠材14の上を横断するので、その上面がサイドパネル支持部1Cの支持レベル(メッシュ構造体1Bの各左右方向線材17の両端部分の上面レベル)より上側に突出しないように、偏平状に加圧成形されているが、当該取付け部20の上面をサイドパネル支持部1Cの支持レベルと同一にして、この折り畳みパレット段積み用支持具18の前後一対の取付け部20もサイドパネル支持部1Cの一部分となるように構成するのが望ましい。
図4〜図6に示すように、サイドパネル2,3は、内側の水平線材21と外側の垂直線材22とから構成されたメッシュ構造であるが、その後端の垂直線材22aのみが水平線材21の内側に配置され、この後端の垂直線材22aとバックパネル4の左右両端の垂直線材4aとに跨がって嵌合されたコイルヒンジ7により、サイドパネル2,3の後側辺がバックパネル4の左右両側辺に連結されている。従って、サイドパネル2,3は、図5Bに示すように、コイルヒンジ7と各垂直線材4a,22aとの間の水平方向の遊びの範囲内で、バックパネル4に対し後方に移動することができる。このサイドパネル2,3の後方への移動量(遊び)は、荷支持台1のメッシュ構造体1Bにおける各左右方向線材17の線径より大きい。サイドパネル2,3の前方への移動は、図5Aに示すように、このサイドパネル2,3の前側辺の前側に重なるゲートパネル5の左右両側部によって阻止されている。
尚、このサイドパネル2,3の前側辺とゲートパネル5の左右両側部とを係脱自在に係止する係止手段12(図1及び図2参照)は、その係止状態においても、サイドパネル2,3がゲートパネル5から離れる後方に(コイルヒンジ7と各垂直線材4a,22aとの間の水平方向の遊びの範囲内で)移動するのを許す遊びを有するものであるから、図5Bに示すようなサイドパネル2,3の後方への移動を係止手段12により阻止することはできない。
ゲートパネル5(下側ゲート部5a)は、図4、図6及び図7に示すように、その下側辺の水平線材5cが荷支持台1のメッシュ構造体1Bにおける前側辺に位置する左右方向線材17aの上に乗る状態で、両線材5c,17aに跨がって嵌合するコイルヒンジ11により、荷支持台1の前側辺に連結されている。このとき、ゲートパネル5の水平線材5cが荷支持台1側の左右方向線材17aの上から前側に回り込むのを防止するようにコイルヒンジ11を位置決めする部材5d(図4参照)が水平線材5cに取り付けられており、結果として、ゲートパネル5がコイルヒンジ11を中心に前後に回動することはできるが、荷支持台1の前側辺から起立する定位置から前方(サイドパネル2,3から離れる方向)に移動することはできない構造となっている。
バックパネル4に対してサイドパネル2,3が直角前方向きにあって、当該サイドパネル2,3の前側辺が、荷支持台1の前側辺から起立するゲートパネル5の左右両側部の内側に隣接する状態で、係止手段12によりサイドパネル2,3とゲートパネル4とが係止されたとき、図4及び図6に示すように、サイドパネル2,3の下側辺が荷支持台1の左右両側部のサイドパネル支持部1C上で支持されることになるが、このとき、サイドパネル2,3の垂直線材22の内の殆どは、その下端が、サイドパネル支持部1Cを構成しているメッシュ構造体1Bの左右方向線材17で支持されるように、サイドパネル2,3の垂直線材17が配列されている。
而して、上記構造のサイドパネル2,3には、図6〜図9に示すように、後方移動阻止手段23が設けられている。この実施形態での後方移動阻止手段23は、サイドパネル2,3の下側辺から下向きに突設された下向き突出部材24から構成されている。具体的には、当該下向き突出部材24は、サイドパネル2,3の下側辺に位置する水平線材21aの前端寄り下側に、当該水平線材21aと平行に取り付けられた水平棒状部材25であって、この水平棒状部材25は、上記のように荷支持台1側のサイドパネル支持部1Cでサイドパネル2,3が支持されたとき、サイドパネル支持部1Cを構成しているメッシュ構造体1Bの左右方向線材17の内、前後方向に隣り合う前後2本の左右方向線材17間の間隔より少し短くて、当該前後2本の左右方向線材17間に丁度嵌まり込む位置に取り付けられ、この状態でのサイドパネル2,3の前後方向の移動を前記水平棒状部材25の端面とサイドパネル支持部1C側の左右方向線材17との当接により阻止できる程度の厚さ(太さ)を有している。左右方向線材17は丸棒材であるから、前記水平棒状部材25の厚さ、即ち、サイドパネル2,3の下側辺からの下向き突出量は、前記左右方向線材17の半径より大きければ良いが、図示のように前記左右方向線材17の直径より大きい程度が望ましい。勿論、先に説明したように、サイドパネル2,3の前方への移動はゲートパネル5によって阻止されているので、前記水平棒状部材25は、その後側に位置する左右方向線材17に隣接して、サイドパネル2,3の後方への移動を後側の左右方向線材17との当接により阻止できるものであれば良く、長さを十分に短くすることも可能である。
上記構成の荷役用パレットは、図1に示す組立て状態において、各パネル2〜5で囲まれた荷支持台1上の荷収納空間内に荷を収納して、運搬や保管に利用されるものであるが、荷を取り出すときは、係止手段12を解除して、ゲートパネル5の全体又は上側ゲートパネル部5bのみを手前に回倒して荷収納空間の前側を開放することができる。この組立て状態での荷役用パレットは、図2に仮想線で示すように、上段のパレットの左右両側の脚体6を下段のパレットの左右両サイドパネル2,3の上辺に嵌合させることにより、段積みすることができる。又、この組立て状態の荷役用パレットにおいては、左右両サイドパネル2,3の下側辺は、荷支持台1側のサイドパネル支持部1Cで安定的に支持されており、この状態からサイドパネル2,3が外側に開動するのは、前後2つの折り畳みパレット段積み用支持具18によって阻止される。換言すれば、この実施形態では、前記折り畳みパレット段積み用支持具18がサイドパネル2,3の開き止め手段26を兼ねていることになる。
そして、垂直線材22がサイドパネル支持部1Cにおける左右方向線材17によって支持されている状態のサイドパネル2,3は、後方移動阻止手段23の下向き突出部材24、即ち、水平棒状部材25が荷支持台1側のサイドパネル支持部1Cにおける左右方向線材17間に嵌合していることにより前後両方向への移動が阻止されているので、当該サイドパネル2,3が前後方向に何らかの外力を受けても、図5Bに示すように当該サイドパネル2,3が前後方向に移動して垂直線材22の下端がサイドパネル支持部1Cにおける左右方向線材17から前後何れかに外れることがない。従って、図2に仮想線で示すように、パレットを段積みしたときにサイドパネル2,3に作用する上段パレットからの垂直荷重は、確実に、荷支持台1側のサイドパネル支持部1Cの左右方向線材17で下端が支持されている垂直線材22から、当該サイドパネル支持部1Cの左右方向線材17及びフレーム構造体1Aの前後方向枠材14を経由して、当該前後方向枠材14の前後両端近傍位置の脚体6へと伝達され、サイドパネル2,3の下側辺に位置する水平線材21aを経由してサイドパネル支持部1Cの左右方向線材17に伝達されることは皆無か又は殆どなくなるので、当該サイドパネル2,3の水平線材21aがサイドパネル支持部1Cの左右方向線材17との当接位置で屈曲変形する恐れがなくなる。
使用しない荷役用パレットは、係止手段12を解除してゲートパネル5を一旦外側に回倒させ、図7に示すように左右両サイドパネル2,3の手前を少し持ち上げる。このときバックパネル4が許容範囲内で後方に少し傾動して、左右両サイドパネル2,3の手前の持ち上げ操作を可能にしている。この結果、サイドパネル2,3の下側辺の前端寄り位置に設けられている後方移動阻止手段23の下向き突出部材24、即ち、水平棒状部材25が、図7及び図9Bに示すように、荷支持台1側のサイドパネル支持部1Cにおける左右方向線材17間から上方に離脱する。かかる状態で、図4に仮想線で示すように左右両サイドパネル2,3を交互にバックパネル4の内側に重ねるように折り畳む。而して、サイドパネル2,3はバックパネル4の折曲底辺部8の上に移動するが、サイドパネル2,3の下側辺に突設されている水平棒状部材25の突出量では、当該水平棒状部材25がバックパネル4の折曲底辺部8に当接してサイドパネル2,3の折り畳みができなくなることはない。
サイドパネル2,3をバックパネル4の内側に重ねるように折り畳んだならば、ゲートパネル5を荷支持台1の上に重ねるように折り畳んだ後、バックパネル4をその内側に重なるサイドパネル,3と共に荷支持台1の上(折り畳んだゲートパネル5の上)に重ねるように折り畳むことにより、荷支持台1上の高さが、最上位に位置する折り畳まれたバックパネル4の垂直姿勢にある折曲底辺部8の高さ相当まで低くすることができる。このように折り畳んだ状態のパレットは、図3Cに仮想線で示すように、荷支持台1の左右両側辺の折り畳みパレット段積み用支持具18と脚体6とを利用して段積みすることができる。
前記後方移動阻止手段23の下向き突出部材24は、図10及び図11に示すように、サイドパネル2,3の垂直線材22に隣接する位置で当該垂直線材22と平行向きに固着されて下端部が前記サイドパネル支持部1Cの左右方向線材17間に嵌合する垂直棒状部材27とすることができる。図では、サイドパネル2,3が後方に移動するのを垂直棒状部材27の後側に隣接する左右方向線材17に当接して阻止する1本の垂直棒状部材27を示しているが、サイドパネル2,3が前方に移動するのを垂直棒状部材27の前側に隣接する左右方向線材17に当接して阻止する第2の垂直棒状部材27を併設することもできる。
又、図12に示すように、サイドパネル2,3の垂直線材22として、前記サイドパネル支持部1Cの左右方向線材17で下端が支持されない位置にずらされた位置ずれ垂直線材22bを設け、この位置ずれ垂直線材22bを前記サイドパネル支持部1Cの左右方向線材17間に嵌合するように延長させて延長下端部28を構成し、この延長下端部28で前記後方移動阻止手段23の下向き突出部材24を構成することもできる。この場合も図では、サイドパネル2,3が後方に移動するのを位置ずれ垂直線材22bの延長下端部28の後側に隣接する左右方向線材17に当接して阻止する1本の垂直棒状部材27を示しているが、サイドパネル2,3が前方に移動するのを位置ずれ垂直線材22bの延長下端部28の前側に隣接する左右方向線材17に当接して阻止する第2の位置ずれ垂直線材22bを設けても良い。
図13及び図14に示すように、サイドパネル2,3には、パレット段積み時に上段パレットの荷支持台1の左右両側辺の前後2箇所に配設された脚体6を支持する前後2箇所領域それぞれに補強用垂直線材29が設けられる場合がある。このような補強用垂直線材29が設けられている場合、前記後方移動阻止手段23の下向き突出部材24は、前記補強用垂直線材29の、前記サイドパネル支持部1Cの左右方向線材17間に嵌合するように延長させた延長下端部30で構成することができる。この場合、サイドパネル2,3の前端寄りの領域に設けられている補強用垂直線材29にのみ延長下端部30を設けても良いし、サイドパネル2,3の後端寄りの領域に設けられている補強用垂直線材29にも延長下端部30を設けても良い。又、補強用垂直線材29は、通常、サイドパネル2,3の前後両領域内に複数本設けられるので、仮想線で示すように、延長下端部30を複数本の補強用垂直線材29に設けることができる。尚、サイドパネル2,3が後方に移動するのを補強用垂直線材29の延長下端部30の後側に隣接する左右方向線材17に当接して阻止する補強用垂直線材29は必須であるが、仮想線で示すように、サイドパネル2,3が前方に移動するのを補強用垂直線材29の延長下端部30の前側に隣接する左右方向線材17に当接して阻止する第2の補強用垂直線材29を設けても良い。
前記後方移動阻止手段23の下向き突出部材24の更に別の実施形態が、図15に示されている。この図15に示す実施形態では、サイドパネル2,3には、線材を角U字形に曲げ加工した角U字形部材31がサイドパネル2,3の前後2本の垂直線材22間に取り付けられ、下向き突出部材24は、前記サイドパネル支持部1Cの左右方向線材17間に嵌合する角U字形部材31の下端部分31aで構成されている。この構成では、角U字形部材31の下端部分31aを、サイドパネル支持部1Cの前後に隣り合う2本の左右方向線材17間に丁度嵌まり込む前後方向長さとすることにより、サイドパネル2,3の前後何れの方向への移動も阻止することができる。
以上の実施形態では、折り畳みパレット段積み用支持具18がサイドパネル2,3の開き止め手段26を兼用する構成を示したが、折り畳みパレット段積み用支持具18が不要な場合には、サイドパネル2,3の開き止め機能に特化した開き止め手段26を設けることができる。図16及び図17は、そのような開き止め手段26の一例を示している。即ち、図示の開き止め手段26は、線材を倒立U字形(又は仮想線で示す門形)に曲げ加工したアーチ形部材32を使用するものであって、アーチ形部材32の前後両脚部を内側に折曲して構成した前後一対の取付け部32aを、サイドパネル支持部1Cの左右方向線材17間で、当該サイドパネル支持部1Cを支持するフレーム構造体1Aの前後方向枠材14上に固着して、アーチ形部材32をサイドパネル支持部1Cの外側に立設している。この場合、前後一対の取付け部32aの上端とサイドパネル支持部1Cの左右方向線材17の上端とが同一レベルに位置するようにして、前後一対の取付け部32aもサイドパネル2,3の下側辺(水平線材21a)を支持するように構成するのが望ましい。
前記後方移動阻止手段23は、荷支持台1のサイドパネル支持部1C側に設けることもできる。例えば、図18や図19に示すように、サイドパネル2,3の外側でサイドパネル支持部1Cから上向きに突出して、サイドパネル2,3の前後2本の垂直線材22間に嵌合する上向き突出部材33から後方移動阻止手段23を構成することができる。この上向き突出部材33は、図16及び図17に示した開き止め手段26としてのアーチ形部材32と同一構造のアーチ形部材34であって、その前後一対の取付け部34aを利用してアーチ形部材32と同様にサイドパネル支持部1Cに取り付けられる。この上向き突出部材33(例えばアーチ形部材34)を使用して後方移動阻止手段23を構成する場合、その上端部がサイドパネル2,3の前後2本の垂直線材22間を貫通して当該サイドパネル2,3の内側に突出するように傾斜させる(図18参照)か又は、倒立L形に折曲させる(図19参照)ことにより、サイドパネル2,3が前後方向に移動したときの当該サイドパネル2,3の垂直線材22とアーチ形部材34との引っ掛かりを確実にすることが望ましい。又、この後方移動阻止手段23の上向き突出部材33(例えばアーチ形部材34)は、サイドパネル2,3の開き止め手段26を兼用させることができる。
本発明は以上のように実施することができるが、後方移動阻止手段23や開き止め手段26を構成する部材の、サイドパネル支持部1Cにおける前後方向の位置や個数は限定されるものではない。例えば、開き止め手段26を折り畳みパレット段積み用支持具18で兼用させた実施形態のように、開き止め手段26をサイドパネル支持部1Cにおける前後方向の複数箇所、例えば両端近傍位置それぞれに配設し、後方移動阻止手段23も、サイドパネル支持部1Cにおける前後方向の複数箇所に配設することができるが、図20に示すように、後方移動阻止手段23はサイドパネル支持部1Cの前端寄り位置にのみ配設し、開き止め手段26はサイドパネル支持部1Cの後端寄り位置にのみ配設することができる。勿論、開き止め手段26を折り畳みパレット段積み用支持具18で兼用させた実施形態のように、開き止め手段26は、サイドパネル支持部1Cにおける前後方向の両端近傍位置それぞれに配設し、後方移動阻止手段23はサイドパネル支持部1Cの前端寄り位置にのみ配設することもできる。尚、図では角U字形部材31から成る下向き突出部材24を使用した後方移動阻止手段23と、アーチ形部材32から成る開き止め手段26を例示しているが、これらに限定されないことは勿論である。
又、後方移動阻止手段23として、サイドパネル2,3の下側辺から下向きに突出する下向き突出部材24を設ける場合、当該下向き突出部材24には、サイドパネル支持部1Cの左右方向線材17を支持する前後方向枠材(上側開放の溝形材)14内に嵌合する下向き突出長さを有せしめ、この下向き突出部材24がサイドパネル2,3の開き止め手段26を兼用するように構成することも可能である。勿論この場合、後方移動阻止手段23は、サイドパネル2,3をバックパネル4の内側へ重ねる折り畳みを許す構造でなければならないので、前記下向き突出部材24の前後方向枠材(上側開放の溝形材)14内への嵌合深さは浅くしなければならない。
1 荷支持台
1A 荷支持台のフレーム構造体
1B 荷支持台のメッシュ構造体
1C サイドパネル支持部
2,3 サイドパネル
4 バックパネル
5 ゲートパネル
6 脚体
14 フレーム構造体の前後方向枠材
15a〜15c フレーム構造体の左右方向枠材
16,16a メッシュ構造体の前後方向線材
17,17a,17b メッシュ構造体の左右方向線材
18 折り畳みパレット段積み用支持具
21,21a サイドパネルの水平線材
22,22a サイドパネルの垂直線材
22b 位置ずれ垂直線材
23 後方移動阻止手段
24 下向き突出部材
25 水平棒状部材
26 サイドパネル開き止め手段
27 垂直棒状部材
28 位置ずれ垂直線材の延長下端部
29 補強用垂直線材
30 補強用垂直線材の延長下端部
31 角U字形部材
31a 角U字形部材の下端部分
32,34 アーチ形部材
32a,34a アーチ形部材の前後一対の取付け部
33 上向き突出部材
1A 荷支持台のフレーム構造体
1B 荷支持台のメッシュ構造体
1C サイドパネル支持部
2,3 サイドパネル
4 バックパネル
5 ゲートパネル
6 脚体
14 フレーム構造体の前後方向枠材
15a〜15c フレーム構造体の左右方向枠材
16,16a メッシュ構造体の前後方向線材
17,17a,17b メッシュ構造体の左右方向線材
18 折り畳みパレット段積み用支持具
21,21a サイドパネルの水平線材
22,22a サイドパネルの垂直線材
22b 位置ずれ垂直線材
23 後方移動阻止手段
24 下向き突出部材
25 水平棒状部材
26 サイドパネル開き止め手段
27 垂直棒状部材
28 位置ずれ垂直線材の延長下端部
29 補強用垂直線材
30 補強用垂直線材の延長下端部
31 角U字形部材
31a 角U字形部材の下端部分
32,34 アーチ形部材
32a,34a アーチ形部材の前後一対の取付け部
33 上向き突出部材
Claims (14)
- 荷支持台、この荷支持台上へ折り畳み自在なバックパネル、このバックパネルの左右両側辺に当該バックパネルの内側に重ねるように折り畳み自在に連結されたサイドパネル、及び荷支持台上へ折り畳み自在に連結され且つ両サイドパネルの前端に左右両側部が重なる状態で両サイドパネルと係脱自在な係止手段により係止されるゲートパネルを備え、荷支持台の左右両側部には、各サイドパネルの下側辺を支持するサイドパネル支持部が設けられている折り畳み自在な荷役用パレットであって、荷支持台は、フレーム構造体の上にメッシュ構造体を敷設して構成され、サイドパネル支持部は、前記メッシュ構造体の左右方向線材の両端部分で構成され、サイドパネルは、サイドパネル支持部の左右方向線材上で下端が支持される垂直線材を備えたメッシュ構造である折り畳み自在な荷役用パレットにおいて、サイドパネル支持部に支持されるサイドパネルの外側への開き止め手段と、サイドパネルの少なくともバックパネル側への移動を阻止する後方移動阻止手段が設けられ、この後方移動阻止手段は、サイドパネルをバックパネル内側へ重ねる折り畳みを許す構造である、折り畳み自在な荷役用パレット。
- 前記開き止め手段は、荷支持台の左右両側辺の前後2箇所に配設された脚体の上側に位置するように荷支持台の左右両側辺の前後2箇所に配設されて、折り畳んだパレットの段積み時に上段パレットの各脚体を支持する折り畳みパレット段積み用支持具で構成されている、請求項1に記載の折り畳み自在な荷役用パレット。
- 前記後方移動阻止手段は、サイドパネル側に設けられたもので、当該サイドパネルの下側辺から下向きに突出して前記サイドパネル支持部の左右方向線材間に嵌合する下向き突出部材から構成されている、請求項1又は2に記載の折り畳み自在な荷役用パレット。
- 荷支持台の前記フレーム構造体は、前記メッシュ構造体の左右両側部を支持する、上側開放の溝形材から成る前後方向枠材を備え、前記下向き突出部材は、前記サイドパネル支持部の左右方向線材間を貫通して前記前後方向枠材内に嵌合する下向き突出長さを有し、この下向き突出部材が前記開き止め手段を兼用している、請求項3に記載の折り畳み自在な荷役用パレット。
- 前記下向き突出部材は、サイドパネルの下側辺に位置する水平線材の下側に当該水平線材と平行向きに固着されて前記サイドパネル支持部の左右方向線材間に嵌合する水平棒状部材である、請求項3又は4に記載の折り畳み自在な荷役用パレット。
- 前記下向き突出部材は、サイドパネルの垂直線材に隣接する位置で当該垂直線材と平行向きに固着されて前記サイドパネル支持部の左右方向線材間に嵌合する垂直棒状部材である、請求項3又は4に記載の折り畳み自在な荷役用パレット。
- 前記下向き突出部材は、サイドパネルの垂直線材の内、前記サイドパネル支持部の左右方向線材で下端が支持されない位置にずらされた位置ずれ垂直線材の、前記サイドパネル支持部の左右方向線材間に嵌合するように延長させた延長下端部で構成されている、請求項3又は4に記載の折り畳み自在な荷役用パレット。
- 前記サイドパネルには、パレット段積み時に上段パレットの荷支持台の左右両側辺の前後2箇所に配設された脚体を支持する前後2箇所に追加された補強用垂直線材が設けられ、前記下向き突出部材は、前記補強用垂直線材の、前記サイドパネル支持部の左右方向線材間に嵌合するように延長させた延長下端部で構成されている、請求項3又は4に記載の折り畳み自在な荷役用パレット。
- 前記サイドパネルには、線材を角U字形に曲げ加工した角U字形部材がサイドパネルの前後2本の垂直線材間に取り付けられ、前記下向き突出部材は、前記角U字形部材の、前記サイドパネル支持部の左右方向線材間に嵌合する下端部分で構成されている、請求項3又は4に記載の折り畳み自在な荷役用パレット。
- 前記後方移動阻止手段は、荷支持台のサイドパネル支持部側に設けられたもので、サイドパネルの外側でサイドパネル支持部から上向きに突出して前記サイドパネルの前後2本の垂直線材間に嵌合する上向き突出部材から構成されている、請求項1又は2に記載の折り畳み自在な荷役用パレット。
- 前記上向き突出部材は、前記開き止め手段を兼用している、請求項10に記載の折り畳み自在な荷役用パレット。
- 前記上向き突出部材は、その上端部がサイドパネルの前後2本の垂直線材間を貫通して当該サイドパネルの内側に突出するように傾斜又は倒立L形に折曲されている、請求項10又は11に記載の折り畳み自在な荷役用パレット。
- 前記上向き突出部材は、線材を倒立U字形又は門形に曲げ加工したものであって、その前後両脚部を内側に折曲して前後一対の取付け部を備え、この前後一対の取付け部は、サイドパネル支持部の左右方向線材間で当該サイドパネル支持部を支持する前記フレーム構造体の上に固着され、当該前後一対の取付け部がサイドパネル支持部のサイドパネル支持レベルより上側に突出しないように構成されている、請求項10〜12の何れか1項に記載の折り畳み自在な荷役用パレット。
- 前記後方移動阻止手段はサイドパネルの前端寄り位置にのみ配設され、前記開き止め手段はサイドパネルの後端寄り位置にのみ配設されている、請求項1に記載の折り畳み自在な荷役用パレット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007263123A JP2009091006A (ja) | 2007-10-09 | 2007-10-09 | 折り畳み自在な荷役用パレット |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3165541U (ja) * | 2010-11-08 | 2011-01-27 | 北海道セイカン工業株式会社 | メッシュコンテナ |
JP2022067817A (ja) * | 2020-10-21 | 2022-05-09 | 小岩金網株式会社 | 格子面材の連結構造及び組立式ケージ |
-
2007
- 2007-10-09 JP JP2007263123A patent/JP2009091006A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3165541U (ja) * | 2010-11-08 | 2011-01-27 | 北海道セイカン工業株式会社 | メッシュコンテナ |
JP2022067817A (ja) * | 2020-10-21 | 2022-05-09 | 小岩金網株式会社 | 格子面材の連結構造及び組立式ケージ |
JP7300182B2 (ja) | 2020-10-21 | 2023-06-29 | 小岩金網株式会社 | 格子面材の連結構造及び組立式ケージ |
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